(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-02
(54)【発明の名称】電動車両の充電を制御および管理するためのシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20220126BHJP
G06Q 50/30 20120101ALI20220126BHJP
B60L 53/68 20190101ALI20220126BHJP
B60L 53/67 20190101ALI20220126BHJP
B60L 53/63 20190101ALI20220126BHJP
G16Y 10/35 20200101ALI20220126BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20220126BHJP
G16Y 20/10 20200101ALI20220126BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20220126BHJP
G16Y 20/30 20200101ALI20220126BHJP
G16Y 40/10 20200101ALI20220126BHJP
G16Y 40/20 20200101ALI20220126BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20220126BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06Q50/30
B60L53/68
B60L53/67
B60L53/63
G16Y10/35
G16Y10/40
G16Y20/10
G16Y20/20
G16Y20/30
G16Y40/10
G16Y40/20
G16Y40/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021534250
(86)(22)【出願日】2019-11-21
(85)【翻訳文提出日】2021-08-06
(86)【国際出願番号】 EP2019082028
(87)【国際公開番号】W WO2020120093
(87)【国際公開日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】102018000011089
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521258016
【氏名又は名称】ヴィスマラ,マリオ アンドレア
【氏名又は名称原語表記】VISMARA, Mario Andrea
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ヴィスマラ,マリオ アンドレア
【テーマコード(参考)】
5H125
5L049
【Fターム(参考)】
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC22
5H125BE01
5H125CA18
5H125CC04
5H125CD10
5H125EE27
5L049CC06
5L049CC42
(57)【要約】
排他的電気モータ駆動装置を有する車両およびハイブリッドモータ駆動装置を有する車両から選択されるタイプの電動車両(2)の充電を制御および管理するためのシステム(1)であって、
少なくとも1つのメインサーバ(3)と、
少なくとも1つの電気通信ネットワークと、
電動車両(2)用の充電設備(5)の少なくとも1つの管理者の充電設備(5)のための少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット(4)と、
使用者、運転者、対応する電動車両(2)、車両(2)について共同責任を負う者、およびそれらの任意の組み合わせから選択されるユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのコンピュータ(6)とを含む。
サーバ(3)は、電気通信ネットワークを介して、道路車両(2)のための充電設備(5)の少なくとも1つの管理者の少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット(4)、ユーザに関連付けられた少なくとも1台のコンピュータ(6)に接続され、少なくとも1つの充電設備(5)の少なくとも1つのストールの予約および/または対応するキャンセルを含む操作を実行し、そのような操作の効果を、それぞれのユーザに関連付けられている事前定義された数のコンピュータ(6)と共有するように適合されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排他的電気モータ駆動装置を有する車両およびハイブリッドモータ駆動装置を有する車両から選択されるタイプの電動車両(2)の充電を制御および管理するためのシステムであって、
少なくとも1つのメインサーバ(3)と、
少なくとも1つの電気通信ネットワークと、
電動車両(2)用の充電設備(5)の少なくとも1つの管理者の充電設備(5)のための少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット(4)と、
使用者、運転者、対応する電動車両(2)、前記車両(2)について共同責任を負う者、およびそれらの任意の組み合わせから選択されるユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのコンピュータ(6)とを含み、
前記サーバ(3)は、前記電気通信ネットワークを介して、道路車両(2)のための充電設備(5)の少なくとも1つの管理者の前記少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット(4)と、前記ユーザアカウントに関連付けられた前記少なくとも1台のコンピュータ(6)に接続され、少なくとも1つの充電設備(5)の少なくとも1つのストールの予約および/または対応するキャンセルを含む操作を実行し、そのような操作の効果を、それぞれのユーザアカウントに関連付けられている事前定義された数のコンピュータ(6)と共有するように適合される、ことを特徴とする、システム。
【請求項2】
少なくとも1つの第2の監督および制御ユニット(7)が、少なくとも1つの電力供給者(8)と機能的に関連付けられ、前記電気通信ネットワークを介して前記少なくとも1つのメインサーバ(3)とインターフェース接続されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2の監督ユニット(7)と機能的に関連付けられた電力の各供給者(8)が、特定の地域における電力の利用可能性および料金に関する一連のデータを前記メインサーバ(3)に送受信するための手段を備え、前記サーバ(3)が、そのような特定の地域に存在する前記充電設備(5)の前記管理者に前記一連のデータを転送することを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ユーザアカウントに関連付けられた前記少なくとも1つのコンピュータ(6)は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートウォッチ、前記車両(2)の搭載プロセッサのタイプのデバイスから好ましくは選択されるタイプのものであり、前記デバイスは、
前記車両(2)のバッテリであって、それらの充電状態および任意の特定の充電モードを分析するためのバッテリと、
経路を計画し、充電設備(5)で必要な停止を行うための前記車両(2)の衛星道路ナビゲーションシステムと、
前記電気通信ネットワークを介して前記メインサーバ(3)と関連付けられる、前記第1の監督および制御ユニット(4)と、
によって制御されるソフトウェアアプリケーションを実装することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのコンピュータ(6)が、特定の日付および特定の時間における特定のプログラムされた経路に応じて、充電設備(5)の予約のために前記第1の監督および制御ユニット(4)にデータを送受信するための装置を備えることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンピュータ(6)が、前記ソフトウェアアプリケーションによって、充電設備(5)の前記予約を前記リアルタイムで変更するためのプロセスを備え、これは、前記ソフトウェアアプリケーションによって検出される、前記バッテリの残留電荷の値および前記衛星ナビゲーションシステム上の前記プログラムされた経路に沿った道路移動性/交通状況に応じて、既にアクティブである予約をキャンセルし、新たな予約を行うことからなることを特徴とする、請求項4または5に記載のシステム。
【請求項7】
前記メインサーバ(3)が、前記充電設備(5)のための前記第1の監督および制御ユニット(4)に、特定の充電設備(5)の前記予約および対応するキャンセルに関するリアルタイム情報を送信し、予約のキャンセルが送信された前記充電設備(5)に近接して移動中の車両(2)を識別する特定のユーザアカウントに関連付けられた前記コンピュータ(6)に、前記設備(5)が利用可能であるという警告を送信するためのデータ列の少なくとも1つの生成器を備えることを特徴とする、請求項1から6の1項以上に記載のシステム。
【請求項8】
電動車両(2)を充電するための作業を制御するためのソフトウェアアプリケーションであって、使用者、運転者、対応する電動車両(2)、前記車両(2)に対する共同責任者、およびそれらの任意の組み合わせから選択されたユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのコンピュータ(6)によって実行されるように適合され、前記コンピュータ(6)が、請求項1から7の1項以上に記載のシステム(1)に含まれる、ソフトウェアアプリケーションにおいて、
前記コンピュータ(6)が関連付けられている前記ユーザアカウントを一意に識別し、
前記電動車両(2)の前記蓄電池の前記残留電荷を、リアルタイムを含み監視し、
前記車両(2)の衛星ナビゲーションシステムのプログラムされた経路に沿って前記道路移動性/交通状況を監視し、前記衛星ナビゲーションシステムは、前記コンピュータ(6)と直接的または間接的にペアリングされ、
特定の旅行の計画に基づいて、前記ペアリングされた車両(2)の前記衛星ナビゲーションシステムによって計算された日時にそれぞれの充電設備(5)を予約し、
前記車両(2)の前記蓄電池の残留充電量が、前記経路のプログラミング中に前記衛星ナビゲーションシステムによって予測されたものよりも低いことから選択された状態、および前記衛星ナビゲーションシステムによって検出された大量のトラフィックを検出したときに、充電設備(5)の任意の予約をキャンセルする
ように適合される命令を含むことを特徴とする、ソフトウェアアプリケーション。
【請求項9】
別の特定のユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのソフトウェアアプリケーションによって送信されたキャンセルに続いて、少なくとも1つの充電設備(5)が利用可能になったという事実に関する情報を前記メインサーバ(3)からリアルタイムで受信し、
前記ソフトウェアアプリケーションが実行されている前記コンピュータ(6)に関連する画面に、少なくとも1つの充電設備(5)が利用可能になったという警告をリアルタイムで表示し、
その後に利用可能になった少なくとも1つの充電設備(5)をリアルタイムで予約する
よう適合された命令を含むことを特徴とする、請求項8に記載のソフトウェアアプリケーション。
【請求項10】
前記コンピュータ(6)の前記特定のソフトウェアアプリケーションの前記インストールを介して、前記ユーザアカウントに機能的に関連付けられた前記コンピュータ(6)を前記メインサーバ(3)と関連付けること、
電動車両(2)用の充電設備(5)の少なくとも1つの管理者の前記充電設備(5)用の前記少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット(4)を前記メインサーバ(3)に関連付けること、
充電設備(5)の前記予約および予約のキャンセルのための操作を可能にするために、前記第1の監督ユニット(4)によって制御される各充電設備(5)を、前記メインサーバ(3)を介してそれぞれのユーザアカウントに関連付けられた各コンピュータ(6)と双方向に接続することからなる、請求項1から9の1項以上に記載のシステム(1)の作業および調整のための方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの電力供給者(8)に機能的に関連付けられた前記少なくとも1つの第2の監督および制御ユニット(7)を前記メインサーバ(3)に関連付けること、
前記少なくとも1つの電力供給者(8)の表示に従って、特定の地域における電力の前記利用可能性および料金に関するデータ列を検出すること、
少なくとも1つの供給者(8)からの電力の購入の可能なスケジューリングのために、前記特定の地域に存在する前記充電設備(5)の前記管理者に前記データ列を送信することからなる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
それぞれのコンピュータ(6)の少なくとも1つのユーザアカウントをそれぞれの電力供給者(8)との電力供給契約と関連付けること、
前記関連付けが行われた前記ユーザアカウントの前記充電コストを、充電設備(5)の前記管理者と前記供給者(8)との間の中間的な二者間合意を介して、前記特定の供給者(8)によって発行された定期的な前記電気料金請求書に直接請求することからなる、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的移動性を容易にするように適合された、電動車両の充電を制御および管理するためのシステムに関する。本発明によるシステムはまた、電動車両のエネルギー消費に応じて送電網のバランスをとるという点で影響を及ぼす。
【背景技術】
【0002】
民間および公共の輸送部門は、内燃機関が徐々に電気モータに対する優位性を失っているという点で大きな変化を受けている。
【0003】
これらの変化は、現在、自動車部門で直接感じることができる(実際、多くの完全な電動車両が既に稼動している)が、これらの変化は道路輸送(物品、バス、バンおよびオートバイを輸送するための連節式車両およびセミトレーラトラック)の他の領域も含むことが予定されている。
【0004】
電動車両の最も明白な問題は、バッテリの保証された容量および必要とされる長い充電時間に関連している:電気モータは、まだ内燃機関で可能な非常に長い走行距離と競合することができない。
【0005】
電池パックに蓄積されるエネルギーは、そのサイズおよび質量に正比例し、したがって、自律性、すなわち使用される同じ技術の最大予想移動の増加は、必要な電池パックの負担および重量の対応する増加を意味する。
【0006】
車両の適切な負荷容量を保持し、対応する重量を道路上でのその性能および挙動を損なわない限度に保つために、より小さいバッテリを採用して、長期の自律性を放棄することが必要になる。
【0007】
したがって、従来の電動車両は、バッテリを充電するために停止を必要とするため、運転者が1段階で長い旅に行くことが可能にならない。
【0008】
さらなる問題は、今日の電動車両を充電するためのネットワークが、特に都市部以外では非常に未開発であるという事実によって構成される。
【0009】
利用可能な充電設備のマップを用いて、電気自動車で行われる旅行を計画することが可能であり、充電のための特定の停止を規定することができる。
【0010】
しかし、残念ながら、充電ステーションに到着してそれが自由だと見出すことは決して確信できないので(特に、運転者がバッテリの残留充電によって許容される範囲が限られていることが多いと考える場合)、充電作業に必要な実際の時間の程度を推定することはできない。
【0011】
電動車両の充電にかかる平均時間は、従来の燃料補給に必要な平均時間の少なくとも10倍であることを実際に考慮しなければならず、したがって、充電地点で既に充電されている他の車両を見掛けた場合、または、より悪いことにさらに多くの充電待ちの車両がある場合に、電動車両の運転者が今日直面する待ち時間を理解することができる。
【0012】
一部の管理者は、予約された時点でのステーションの即時の使用性を保証する目的で、(管理者の独自の専用ソフトウェアアプリケーションを使用することによって)顧客が自分のストールの1つで充電セッションを予約することを可能にする。
【0013】
しかしながら、そのような予約は通常、(10~20分程度の)時間が限られており、その後に予約が期限切れになるため、運転者が長距離の移動および長期間の運転を伴う移動の事前計画を行うことができない。
【0014】
加えて、旅行の間に、予約によって課された制限時間までに充電地点に到達することができないような状況(例えば、交通渋滞、悪天候などが原因である)が発生した場合、運転者は、ある時間までに自動車を充電することができると確信することはなく、実際には、他の使用者が充電しているか、または充電を待っていることを見出すことがある。
【0015】
そのような方法は、さらに、使用者による充電ポストへの契約の延長につながる可能性があり、使用者は、当人が遅れていることに気付いて、以前の予約が切れたときにそれを繰り返し予約する可能性があり、これは、管理者にとっての収益の損失および他の使用者にとっての非効率性につながり、他の使用者は、充電ポストが契約されていることを常に見出す。
【0016】
したがって、運転者が新たな一時停止を考慮する必要性は確かそうであり、充電地点の現在の欠如は、充電作業を実行するために単一の管理者(単一のプロバイダ)の専用ソフトウェアに依存しなければならないことと相まって、対応する領域の範囲が局所的に不十分であり得るという点で危険である。
【0017】
さらに、このように説明されたシステムは、管理者が電流の将来の消費(プロファイリング)を予測することを可能にしないため、購入のスケジューリングおよびそれから生じる結果としての節約を妨げる。
【0018】
同様の非効率性は、電動車両製造業者が充電設備の管理者(提供者)として機能する場合にも生じる。なぜなら、電動車両製造業者の関心は、実際、自動車の運転者にとってのより大きな利便性を犠牲にして、独自の設備および車両を独占的に宣伝することにあるからであり、普通なら、運転車は所定の条件および領域において他の管理者を好むように誘導される。そのような宣伝活動は、車両のナビゲーションおよび制御のためのソフトウェアアプリケーションにつながり、これは、所定の管理者(プロバイダ)の充電設備のみを考慮する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、電動車両のすべての運転者、および結果として、電気的移動性の世界に関与するすべての他の当事者に有利なように、旅行中に必要な充電の操作の効果的な計画を可能にする電動車両の充電の制御および管理のためのシステムを提供することによって、上述の欠点を解決することである。
【0020】
この目的の範囲内で、本発明の目的は、充電設備の複数の別個の管理者(プロバイダ)を利用することができる電動車両用の充電設備の制御および管理のためのシステムを提供することである。
【0021】
本発明の別の目的は、対応する消費量および網羅されるべき経路に応じて、車両の充電作業のスケジューリングをリアルタイムでプログラムすることを可能にする電動車両の充電を制御および管理するためのシステムを提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、低コストであり、容易かつ実用的に実装され、安全に適用される、電動車両の充電の制御および管理のためのシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
この目的ならびに以下でより明らかになるであろうこれらおよび他の目的は、排他的電気モータ駆動装置を有する車両およびハイブリッドモータ駆動装置を有する車両から選択されるタイプの電動車両への充電の制御および管理のためのシステムによって達成され、このシステムは、
少なくとも1つのメインサーバと、
少なくとも1つの電気通信ネットワークと、
電動車両用の充電設備の少なくとも1人の管理者の設備を充電するための少なくとも1つの第1の監督および制御ユニットと、
使用者、運転者、対応する電動車両、車両に対する共同責任者、およびそれらの任意の組み合わせから選択されたユーザアカウントに関連する少なくとも1つのコンピュータとを含み、
前記サーバは、前記電気通信ネットワークを介して、道路車両のための充電設備の少なくとも1つの管理者の前記少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット、対応するユーザアカウントに関連付けられた前記少なくとも1台のコンピュータに接続され、少なくとも1つの充電設備の少なくとも1つのストールの予約および/または対応するキャンセルを含む操作を実行し、そのような操作の効果を、少なくとも1つのそれぞれのユーザアカウントに関連付けられている事前定義された数のコンピュータと共有するように適合される、ことを特徴とする。
【0024】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面に非限定的な例として示されている、本発明による電動車両の充電の制御および管理のためのシステムの、好ましいが排他的ではない実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明による電動車両の充電の制御および管理のためのシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
この図を特に参照すると、参照番号1は、概して、電動車両2の充電の制御および管理のためのシステムを示す。
【0027】
本明細書で使用される「電動車両」2という用語は、排他的電気モータ駆動装置を有するすべての車両、およびハイブリッドモータ駆動装置(制限された距離であっても、それらの電気モータによって駆動することができる)を有するすべての車両を含む。
【0028】
本発明によるシステム1は、
制御および管理のためにサービスの特定のプロバイダに物理的に配置することができ、または遠隔側で遠隔管理されるデータ処理センタのそれぞれの地域に定めることができる、少なくとも1つのメインサーバ3と、
インターネットネットワーク、電話ネットワーク、無線周波数ネットワーク、送電網、光ネットワーク、および/または本発明の実施の時点で使用されている前述のネットワークと他のネットワークとの任意の組み合わせによって構成することができる少なくとも1つの電気通信ネットワーク(添付の図には特に示されていない)と、
電動車両2の充電設備の少なくとも1つの管理者の充電設備5のための少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット4であって、そのようなユニット4は仮想部品と見なすことができ、そのような定義では、それが実際のエンティティであってもよいし、充電設備の管理者がその設備のネットワークで動作するプラットフォームおよび対応する動作の方法論としてのみ定義されてもよいことを意味している第1の監督および制御ユニット4と、
使用者、運転者、対応する電動車両2、車両2に対して共同責任を負う者、およびそれらの任意の組み合わせから選択されたユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのコンピュータ6であって、そのようなコンピュータ6は、車両2とインターフェースするように適合され、かつ前述の電気通信ネットワークにアクセスすることができる任意のデバイスとすることができることを考慮するコンピュータ6とを含む。したがって、コンピュータ6は、任意のスマートデバイス(したがって、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ)、パーソナルコンピュータおよび/もしくは同様の装置、または車両2自体に搭載されたコンピュータであってもよく、データおよびユーザアカウントのクレデンシャルを備える必要がある(通常、車両2の自動車/インフォテインメント技術で提供される)。
【0029】
ユーザアカウント(本説明で定義される場合)は、以下の要素のうちの少なくとも1つを一意に識別することを可能にする情報のセットとして理解されるべきであることに留意されたい。
システム1を使用することを可能にするためにコンピュータ6を使用する運転者/使用者の識別詳細であって、そのようなデータは、氏名、姓、住所、生年月日、税識別コード、および必要とされ得る任意の他の情報を含む、運転者/使用者の識別詳細、
システム1の正しい使用のために、コンピュータ6が関連付けられた車両2の識別詳細であって、車両2の詳細は、例として、ナンバープレート、シャーシ番号、充電資格証明、充電の種類、および共同責任者の識別詳細を含むことができる、車両2の詳細、
例えば、蓄電池の残留電荷、エネルギー消費量、それぞれの衛星航法システムでプログラムされたルートなどに関する情報を取得するために、車両2の制御電子機器に接続するための資格証明、
充電の費用について請求される者(身体的または法的)の財政的詳細、
車両2を充電するための費用を請求するための電力供給契約のデータであって、供給者によってエネルギーが供給され、最終顧客の特定の識別とともに、最終顧客によって受け取られる国家領域内の物理的地点を確実に識別する文字および数字で構成されるコード(PODコード)を含むデータ。
【0030】
サーバ3は、好適には、電気通信ネットワークを介して、道路車両2用の充電設備5の少なくとも1つの管理者の少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット4と、対応するユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのコンピュータ6とに接続されるように適合される。
【0031】
電気通信ネットワークを介して行われるそのような接続は、少なくとも1つの充電設備5の少なくとも1つの特定のストールの予約および/または対応するキャンセルを含む作業の実行を可能にし、また少なくとも1つのそれぞれのユーザアカウントに関連付けられた所定数のコンピュータ6とのそのような作業の効果の共有を可能にする。
【0032】
明らかに実用的および適用可能な対象である実施形態を特に参照すると、本発明によるシステム1は、少なくとも1つの電力供給者8と機能的に関連付けられ、電気通信ネットワークを介して少なくとも1つのメインサーバ3とインターフェース接続される少なくとも1つの第2の監督および制御ユニット7を積極的に備えることができる。
【0033】
電力供給者8は、事実上、充電設備5の管理者の供給者であるが、車両2の使用者の供給者でもあり、これらの使用者は、ほぼ確実に、それぞれの供給者8と関連する電力ユーザアカウント、民間、商業、または工業を有する。
【0034】
したがって、それぞれの第2の監督ユニット7に機能的に関連する電力供給者8の各々は、特定の地域における電力の利用可能性および関連する料金表に関するデータ列をメインサーバ3に送受信するための手段を積極的に備えることができる。
【0035】
所与の地域における電力の利用可能性は、季節性(実際には、再生可能資源に由来するエネルギーは、ほとんどが1年の特定の期間に生産される)、ローカルユーザアカウントによる消費の変動、または管理上の理由による送電網の様々な領域の区分けなどの複数の要因によって影響される。
【0036】
これは、所定の領域および特定の期間にエネルギーを割り当てるコストの可能な低減を決定し、したがって、充電設備5の管理者がエネルギーを購入し、任意選択的に、視覚的インジケータ(ディスプレイに表示されるメッセージ)、音響的インジケータ(音声メッセージ)などの放出によってコンピュータ6を介して最終消費者に伝達することができる特定の割引を伴うプロモーションキャンペーンを開始することを多かれ少なかれ有利にする。
【0037】
したがって、サーバ3は、第2のユニット7から受信した一連のデータを、このような特定の領域に存在する充電設備5の管理者に転送し、管理者は、このようなデータに応じて、エネルギーの割り当ての通常レベルを変更することができる。
【0038】
上述したように、それぞれのユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのコンピュータ6は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートウォッチ、車両2の車載コンピュータなどの種類のデバイスから選択されることが好ましい種類のものである。
【0039】
重要なことは、デバイス6が、車両2のバッテリの消費および状態に関する技術データによって、および使用者/運転者によってプログラムされた設定によって、または車両の特定の衛星道路ナビゲーションシステムによって、および電気通信ネットワークを介してメインサーバ3にも関連付けられた第1の監視および制御ユニット4によって管理される特定のソフトウェアアプリケーション(衛星ナビゲーション用に有利に設計されるか、または特定のナビゲーションアプリケーションおよび/またはそれを実装する追加のナビゲーション装置と機能的に関連付けられることもできる)の命令を実行できることである。
【0040】
コンピュータ6(すなわち、先に引用したソフトウェアアプリケーションの命令を実行するスマートデバイス)は、車両2のバッテリの残留電荷の状態(そこから、移動可能な最大距離として理解される移動範囲の推定値を計算する)、ならびに充電設備5における経路および必要な停止(電動車両2の減少した最大容量を補償するために必要な停止)のスケジュールの分析を実行する。
【0041】
明らかな実用的および適用可能な対象の実施形態を特に参照すると、少なくとも1つのコンピュータ6は、特定の日付および特定の時間における特定のプログラムされた経路に応じて、充電設備5の予約を実行するために第1の監督および制御ユニット4にデータを送受信するための装置を積極的に備えることができる。
【0042】
特に、出発地点および到着地点を示し、旅行の日付および出発予定時刻(または運転者が目的地に到着したい時刻)を指定する旅行を計画することが可能になる。
【0043】
このようにして、コンピュータ6は、ナビゲーションプログラム(コンピュータ6自体またはそれに接続された追加の装置にインストールされている)によって最良のルートを計算することができ、そのようなルートに沿って、バッテリを充電するために必要な停止および充電作業の持続時間を考慮して、第1のケースでは到着時間を提供し、第2のケースでは出発時間を提供する。停止は、コンピュータ6上で使用者/運転者によって設定された識別因子を考慮してシステムが最も適切と考える特定の充電設備5でスケジュールされる。必要に応じて、コンピュータ6は、ナビゲーションプログラムによって想定される時間帯に充電設備を予約するために自動的に進むこともできる。
【0044】
したがって、旅行が計画されると、車両2の使用者は理想的なルートを有することになり、それに沿って、車両2が所望のルートを完了することを可能にするために充電作業を実行するために必要な予定された停止および立ち寄りが行われ、停止のための想定される日時に、そのような充電設備5をコミットする予約が確認され、したがって、順調で成功した旅行が保証される。
【0045】
実際、予約は、予約に対応する時間間隔の間、指定された充電設備5(またはその特定の充電ポスト)を他の使用者が利用できないようにする:このようにして、予約の全期間にわたって、予約を行ったものを除く他の使用者/運転者が利用できないので、予約で識別された車両2は、充電ポストに到着し、充電作業が自由になるのを待つ必要なく、充電作業を実行するために直ちにプラグインすることができる。
【0046】
より具体的には、コンピュータ6は、コンピュータ6にインストールされたソフトウェアアプリケーションによって、有利なことに、充電設備5の予約にリアルタイムで変更を加えることもできることに留意されたい。
【0047】
そのような変更は、アクティブな予約をキャンセルすることと、新しい予約を行うこととからなることができ、これは、予期しない状況および/または要件に起因して、計画されたルートを変更することを可能にするため、特に有用である。
【0048】
例えば、バッテリの残留電荷の値および衛星ナビゲーションシステムにプログラムされた経路に沿った道路移動性/交通状況に応じて、最初に予約された充電設備5に到達する不可能性(または予約が行われた時点で到達する不可能性)を推定することが可能になり、したがって、既存の予約をキャンセルして新しい予約を行うことが好ましい。最初に予約された設備の到達可能性を推定し、予約時間を守ることは、ソフトウェアアプリケーションがバッテリの残留電荷、車両2の地理的位置、および道路移動性/交通状況を瞬時に読み取り、そのようなデータを補間し、電動車両2を用いて行われている旅行について非常に信頼性の高い計算を実行するという事実によって可能である。
【0049】
さらに、メインサーバ3は、特定の充電設備5の予約および対応するキャンセルに関するリアルタイム情報を充電設備5の第1の監督および制御ユニット4に送信し、かつ予約のキャンセルが送信された充電設備5に近接して、移動中の特定の電動車両2に関連するユーザアカウントに関連付けられたコンピュータ6に、設備5が予期せず利用可能になったという警告を送信するためのデータ列の少なくとも1つの生成器を好都合に備えることができることに留意されたい。
【0050】
これにより、すべての充電設備5によって構成されるネットワークの使用を最適化することが可能になり、実際には、キャンセルが送信される予約が存在するユーザアカウントにリンクされた車両2は、新しい要件によりよく適合する設備の新しい予約を行うために便利に進めることができる。同時に、予約がキャンセルされた充電設備5に近接している(または、以前に予約されて現在利用可能な時間に近接して到着する)すべての他の車両2は、それらのユーザアカウントが同期されているコンピュータ6上で、それらの利用可能性の警告を受信する。このようにして、後にキャンセルされた予約に以前対応した時間間隔で充電設備5の使用が促進される。
【0051】
予約時間までに充電設備5に到着できない各使用者は、視覚的インジケータ(ディスプレイに表示されるメッセージ)、音響的インジケータ(音声メッセージ)などの発信を介して、ソフトウェアアプリケーションによって、予約のキャンセルを送信するように促される。
【0052】
使用者が予約をキャンセルしない場合、使用者の行動が充電設備5のネットワークの最適な使用を可能にせず、領域を通過する他の使用者/運転者から彼らのバッテリを充電する機会を奪い取ったため、その使用者に罰金が課される可能性がある。
【0053】
予約をキャンセルしないか、または遅れて到着した(予約で想定されたものの一部のみを補充する)使用者/運転者に課されるペナルティは、設備5の管理者によって課される料金と等しくなり、供給されない電流を差し引く。このようにして、設備5の管理者は、サービス義務によって構成され、供給されないエネルギーによって構成されない損失収益の軽減を確保する。
【0054】
本発明はまた、本発明によるシステム1に関して上述したものに準拠して、ユーザアカウント(これは、運転者/使用者、車両2、および先に指定されたような対象の他のパラメータに対応するデータおよび識別情報を含むことができる)のための少なくとも1つのコンピュータ6上で実行されるように適合された、電動車両2を充電するための作業を制御するためのソフトウェアアプリケーションを含むようにその保護を拡張する。
【0055】
ソフトウェアアプリケーションは、有利には、
ソフトウェアアプリケーションを実行するコンピュータ6が関連付けられている、使用者、運転者、対応する電動車両2、車両2に対する共同責任者、およびそれらの任意の組み合わせから選択された少なくとも1つのユーザアカウントを一意に識別すること、
電動車両2の蓄電池の残留電荷もリアルタイムで監視すること、
車両2の衛星ナビゲーションシステム上のプログラムされた経路に沿って道路移動性/交通状況を監視することであって、そのような衛星ナビゲーションシステムは、コンピュータ6と直接的または間接的にペアリングされる、監視すること、
特定の旅行の計画時に、コンピュータ6と対になったユーザアカウントで識別された車両2の衛星ナビゲーションシステムによって計算された日時にそれぞれの充電設備5を予約すること、
経路のプログラミング中に衛星ナビゲーションシステムによって予測されたものよりも車両2の蓄電池の残留電荷が低い状態を検出したとき、または渋滞のため予約時間までに設備5に到達することが不可能な場合、充電設備5のいずれかの予約をキャンセルすること
に適合する命令を含む。
【0056】
実用レベルおよび実装レベルにおけるその特に有利なバージョンでは、本発明によるソフトウェアアプリケーションは、さらに有利には、
それぞれの他の車両2に関連付けられた別のユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのソフトウェアアプリケーションによって送信されたキャンセルに続いて、少なくとも1つの充電設備5が利用可能になったという事実に関する情報をメインサーバ3からリアルタイムで受信すること、
-リアルタイムで、ソフトウェアアプリケーションが実行されているコンピュータ6に関連する画面上に、少なくとも1つの充電設備5が利用可能になったという警告を表示すること、
利用可能になったので少なくとも1つの充電設備5をリアルタイムで予約すること
に適合する命令を含む。
【0057】
明らかに、本発明によるソフトウェアアプリケーションは、使用者によって便利にインデックスされカスタマイズされる場合、軽減された料金を提供している少なくとも1つの充電設備5をリアルタイムで予約することも可能にする。
【0058】
本発明によるソフトウェアアプリケーションを介して、予約および予約キャンセルの作業は単純かつ即時であり、他者によって最初に予約された(最初の予約のキャンセル後に利用可能にされた)充電設備5の発生した利用可能性を考慮することを含む、旅行中に実行することができる。
【0059】
本発明の保護の範囲は、一連の連続作業から構成される、前述のシステム1の作業および調整のための方法にさらに及ぶ。
【0060】
第1に、メインサーバ3をコンピュータ6に関連付けることが必要であり、コンピュータ6は、コンピュータ6上に特定のソフトウェアアプリケーションをインストールすることによって、使用者、運転者、対応する電動車両2、車両2の共同責任者、およびそれらの任意の組み合わせから選択されたユーザアカウントを指す。
【0061】
その後、メインサーバ3は、電動車両2の充電設備5の少なくとも1つの管理者の充電設備5のための少なくとも1つの第1の監督および制御ユニット4に関連付けられる。
【0062】
特に、本発明による方法(本発明によるシステム1のように)は、充電設備5の参加管理者の数が多い(しかし、いずれの場合も少なくとも2人の管理者を含む)場合に、完全に効率的である。
【0063】
したがって、第1の監督ユニット4によって制御される各充電設備5は、充電設備5の予約および予約のキャンセルのための操作を可能にするために、メインサーバ3を介してそれぞれのユーザアカウントの各コンピュータ6と双方向に接続されなければならない。
【0064】
関係するすべての当事者(充電設備5の管理者、電動車両2の運転者、電力供給者8)にとって本発明のより有利な実施形態では、本発明による方法は、メインサーバ3を、少なくとも1つの電力供給者8と機能的に関連付けられた少なくとも1つの第2の監督および制御ユニット7と関連付けることをさらに含む(この場合も、可能な限り最大数の電力供給者がシステム1に参加することが好ましい)。
【0065】
次いで、方法は、少なくとも1つの電力供給者8の表示に従って、特定の地域における電力の利用可能性および料金に関するデータ列を検出することによって継続する。
【0066】
そのような一連のデータは、その後、少なくとも1つの供給者8からの電力購入のそれによって可能なスケジューリングのための特定の領域に存在する充電設備5の管理者に送信され、それにより、それらの管理者は電力供給契約に署名している。
【0067】
供給者8の利点は、管理者が利用可能なエネルギーを販売し、発電所の効率および収益性を最大にすることができることである。
【0068】
充電設備5の管理者にとっての利点は、それらが有利な価格で電力を購入することができることであり、余剰エネルギーを所有する場合、供給者8は、実際には、対応する蓄積が常に経済的意味をなさないので、最終消費者にエネルギーを販売するためにエネルギーの価格を下げることにあらゆる関心を持っている。
【0069】
本発明による方法のさらなる態様は、それぞれのコンピュータ6によって識別される少なくとも1つのユーザアカウントを、電力の独自の供給者8とのそれぞれの電力供給契約に関連付ける可能性に由来する。
【0070】
電動車両2の各運転者(より一般的には、各対応する使用者)は、通常、特定の供給者8(民生用、商業用または産業用の供給契約)との電力供給契約を規定している。
【0071】
そのような運転者(使用者)をその識別コードを介して電力供給契約の契約者として識別することにより、そのような供給契約との関連付けが行われた少なくとも1台の車両2の充電コストを、充電設備5の管理者と供給者8との間の中間的な双務協定を介して、特定の供給者8によって発行された定期的な電気料金に直接請求することが可能になる。
【0072】
車両2の詳細およびそれぞれの運転者の詳細(請求のための対応する金銭的詳細、およびそれによって自身の供給者8に対し規定される電力供給契約の識別コードを含む)は、有利なことに、ユーザアカウントの様々な資格証明において完全に既に識別することができ、したがってコンピュータ6が電気料金の充電コストの正しい請求のために必要なすべての情報を交換すること、または特定の請求書などにおいて交換することを可能にすることは明らかである。
【0073】
純粋に非限定的な例として、イタリアには約500の異なる電力供給者8があり、これにより通常、民生、商業、および産業の電力ユーザアカウント(電力メータ)がアクティブ化される。そのような供給者8は、ひいては、地域に存在する充電設備5の様々な管理者の供給者である。
【0074】
本発明によるシステム1および方法は、供給者8から設備5の管理者へ、および設備5の管理者から供給者8への双方向の情報交換(より一般的には、第1のユニット4と第2のユニット7との間の双方向の情報交換)を可能にするように、供給者8に接続された第2のユニット7についてもメインサーバ3にアクセスすることを可能にする。
【0075】
例として、供給者8が販売用に利用可能な余剰電力を有する期間(例えば、夏における太陽光発電プラントおよび水力発電プラントのためのなど、再生可能資源からの電流の生成が非常に顕著である地域または時期を考える)において、供給者は、この電力の利用可能性についての警告をリアルタイムでメインサーバ3に送信することによって、供給者のクライアントである充電設備5の管理者により余剰電力を推進することができることに留意されたい。そのような情報を受信するのは充電設備5の管理者であり、その管理者は、メインサーバ3に、この販売促進のうちのどれだけを市場に提供したいか、およびどれだけ維持したいかを通信し、その結果としてその料金を適合させる(コンピュータ6にインストールされたソフトウェアは、ユーザアカウントが最も安いルートを好むナビゲーションモードを選択することを可能にし、それは必ずしも最短のルートに対応しないことに留意されたい。システム1は、このようにして、最も低い料金を提示し、最も経済的であると考えられるルート上に位置する設備5での停止を好む。)。
【0076】
この実施は、最終消費者がお金を節約し、充電設備5の管理者および供給者8の利益を最大にすることを可能にすることに加えて、電気的移動性の成長(仮想の円のトリガ)と同時に、システム1に参加する供給者および管理者の数が多いほどより重要になる、電力消費量のバランスをとるプロセスのトリガにも寄与する。
【0077】
システム1を介して許可された支払い方法および本発明による方法に関して、充電設備5の予約が行われるたびに、充電セッションを検証するべく、予約された充電設備5の充電ポストにて、ソフトウェアアプリケーションが、入力される固有のコードを生成することを強調する必要がある(コードを入力する必要を回避することができる他の技術があり、これらはすべて本明細書に記載の発明概念の範囲内である;NFC技術は、例えば、充電設備を検証することを、充電ポストまでコンピュータ6を保持するだけで可能にする)。
【0078】
そのような固有のコードは、運転者/使用者または車両2に関連するPODコードも含む一連の他の要因に依存する。POD(電気の配送地点)コードは、エネルギーが供給者によって配送され、最終顧客によって受け取られる国の領域内の物理的地点を確実に識別する文字および数字から構成されるコードであり、したがって、それは顧客も識別する。配信ネットワーク上の物理的なポイント、したがって特定のユーザアカウントを識別するため、供給者が変更されてもコードは変更されない。
【0079】
したがって、予約された充電設備5の充電ポストに入力される固有コードを生成するアルゴリズムは、使用者/運転者(車両2の運転者または使用者)が電力供給契約を規定した供給者8のPOD番号(ユーザアカウントに関連付けられ、したがってコンピュータ6上で実行されるソフトウェアアプリケーションに挿入される)を考慮する。
【0080】
充電設備5の管理者は、各充電セッションの終わりに、使用者/運転者によって実行された充電セッションの有効消費データ(使用者/運転者が遅れて到着し、予約された充電セッションの一部のみを充電すると、消費データは予約で予想されるデータに対応しないため、有効である)をメインサーバ3に送信する。
【0081】
そのようなデータは、様々な参加している供給者8によって(それぞれの第2のユニット7を介して)アクセスされるデータベース(DB)に送信される。DBに送信される情報は、使用者/運転者の詳細に加えて、充電設備5の管理者の識別、その管理者によって適用される商用料金、使用者/運転者によって引き出されるエネルギー、充電設備5の管理者に供給するエネルギー供給者8、および使用者/運転者に供給するエネルギー供給者8も含む。
【0082】
供給者8、充電設備5の管理者、および使用者/運転者(最終消費者)の間の関係を単純化するために、関係する様々な当事者に関連する交換および情報を「認証」するために、「単独の買い手」モデルを使用することが必要な場合がある。
【0083】
そのような場合、データベースは、当該国の統合情報システム(イタリアでは、SII、http://www.acquirenteunico.it/attivita/sistema-informativo)とインターフェースすることもでき、またはそれと一致することさえでき、これからシステム1および/またはSIIに参加している供給者8が、必要な情報を引き出すことができる。
【0084】
課金に必要な情報が取得されると、2つのケースが可能になる。
【0085】
より単純なケースは、設備5の管理者の供給者8が最終消費者/運転者と同じである場合であり、この場合、供給者8は、充電セッションの金額を使用者/運転者の請求書で直接請求し、設備5の管理者に同等の金額をクレジットする。あるいは、供給者は、(請求書にて請求することなく)充電セッションのために供給者によって使用された原材料のコストと、使用者/運転者に請求された量との差を、設備5の管理者にクレジットすることができる。
【0086】
2つの供給者8が同じでない場合、データベースから収集された情報を使用して、関与する様々な供給者8は、それらのクライアントが他の供給者8のクライアントである管理者の設備5で実行した課金セッションについてもそれらのクライアントに請求することができる。
【0087】
このようにして、「ロット」は、様々な参加供給者8の間でデビットおよびクレジットされる。そのような「ロット」は、補償として交渉することができ、様々な供給者8間の残高のみを確定することを可能にする。
【0088】
設備5の管理者および使用者/運転者の供給者8が一致する場合、供給者8と設備5の管理者であるそれぞれのクライアントとの間の支払いを精算するためのシステムは変更されず、上記で説明したように解決される。
【0089】
この補償システムは、実施可能であれば、使用者/運転者の請求書に対して実行される課金セッションの直接的なデビットを可能にすると同時に、プロセス全体に関与する取引を制限することができる。
【0090】
実行中のすべての取引に「認証」の形式を付与し、最終消費者/運転者および対応するPODコードの正しい識別を容易にするために、「単独の買い手」モデルが重要となり得る。
【0091】
実際には、本発明によるシステム1はプラットフォームであり、その目的は、コンピュータ6でアプリケーションを使用する最終消費者(車両2の運転者)と対話することである。システム1は、システム1に参加する充電設備5の管理者の第1のユニット4と対話して、それらの管理者に属するすべての充電ポストの状態をリアルタイムで管理する。このようにして交換される情報は、充電設備5の参加管理者によって所有される充電ポストの使用の時間毎のスケジューリングをリアルタイムで更新し続けるために必要であり、また、それぞれのユーザアカウントに関連付けられた少なくとも1つのコンピュータ6で実行されているアプリケーションによって表示される使用者/運転者インターフェースの一定の更新も保証する。後の段階で、電動車両が非常に普及すると、相互ネットワーク内に本発明による2つ以上のシステム1が存在し、それらを例えば充電ポストが属する地理的領域と関連付けることができる。
【0092】
実際には、各領域、地域、部門などはローカルシステム1を参照することができ、それらをネットワークにまとめると全国的なカバレッジが得られる。しかしながら、単一のシステムが充電設備5の単一の管理者のみを指すことができる可能性は排除されない(本発明によるシステム1のより大きな利点は、複数の別個の管理者のすべての充電設備5が存在する充電ネットワークの生成であるが)。ネットワーク構造が、所定のシステム1のうちの1つまたは複数において生じ得る異常に起因する不都合の低減を可能にし得るという点で、一連のシステム1が好ましい場合がある。したがって、いずれの場合でも、存在するすべてのシステム1は、互いに対話することもでき、したがって、移動性を容易にするように適合されたすべての情報に加えて、国レベル、地域レベル、および領域レベルなどでの総電力消費量の予測情報を提供し、したがって、電力生産をスケジュールすることを可能にする(電力バランスの説明を参照)。
【0093】
本発明によるソフトウェアアプリケーションは、最終消費者(車両2の運転者)が、走行している経路に沿って、たとえリアルタイムで変更を行っても、経路を計画し、車両2の自律性を制御下に保ち、同時に充電作業を予約し管理することを可能にし、そのようにして、走行している経路に沿って容量なしで立ち往生されるという考えによって生じるストレスを低減する。
【0094】
したがって、例えばGoogle Maps、Wazeなどのナビゲーションサービスの既存の供給者との合意を規定することによって、本発明によるソフトウェアアプリケーションを既存のナビゲーションプログラムに統合する可能性を排除するものではない。
【0095】
上記で説明したように、本発明によるソフトウェアアプリケーションが、任意のコンピュータ6、したがって任意のモバイルデバイス(スマートフォン、タブレット、ハンドヘルドコンピュータ、スマートウォッチなど)にインストールすることができ、様々な自動車製造業者によって製造された車両2に搭載することもできることを強調することが適切である。
【0096】
ソフトウェアアプリケーションは、運転者/使用者に関するいくつかの個人情報の詳細(例えば、運転者/使用者9によって選択された電力供給者8によって発行された氏名、姓、住所、クレジットカードの詳細、POD番号など)および車両2の詳細(例えば、車両のナンバープレート、車両の消費データ、車両が受け入れることができる充電の種類、バッテリ容量など)を記憶する必要がある。
【0097】
起動および実行されると、ソフトウェアアプリケーションは、(それぞれのユーザアカウントで識別された)関連する車両2と同期し、蓄電池に残っている充電レベル、車両2の消費データ、車両2の固有の識別番号などの、残留している電荷を判定するためのいくつかの必須情報をアップロードする。
【0098】
運転者/使用者は、移動する経路(具体的には、出発した所の住所、到着の住所および出発予定時刻または到着希望時刻を指定)を入力することができ、ソフトウェアアプリケーション(衛星航法システムに関連し、コンピュータ6またはそれに接続された追加の装置でも実行される)は、一連の情報項目を自動的に提供する。例えば、充電作業に必要な停止、使用する充電ポストの数および種類、ならびに対応する時間帯、必要な充電セッションの持続時間、ならびにソフトウェアアプリケーションに存在するいくつかの機能の起動に依存する他の多くの情報を含む。
【0099】
そのような情報は、例えば、残留料金、平均消費量、車両が受け入れることができる充電の種類など、ソフトウェアアプリケーションが車両2から検出する基本データを使用して取得することができる。
【0100】
この可能性は、ソフトウェアアプリケーションが適切なデータバンクからその中に記憶された必要な情報を引き出すことができる可能性を排除するものではない。
【0101】
データは、ソフトウェアアプリケーションによって処理され、それらを衛星航法システム(例えば、車両2の現在位置、到着地点からの正確な距離、経路に沿った交通、運転者/使用者の好ましい経路、気象条件など)から引き出すことができる他の情報と組み合わせる。
【0102】
特に、ソフトウェアアプリケーションにおいて、いくつかの選好が運転者/使用者によって直接設定され得る可能性は排除されない。例として、運転者/使用者は、最低価格を提供する充電設備5の管理者、または特定の割引を使用することができる管理者、特定のブランドに属する管理者、それらと同じ電力供給者8のクライアントである管理者を好むことを示すことができ、または所望の待ち時間(一般に可能な最短の長さ)を保証する経路を計画するための選好を示すことができる。
【0103】
ソフトウェアアプリケーションが経路を正しく計算し、使用される充電設備5を選択すると、運転者/使用者は、(ソフトウェアアプリケーションによって計算された時間帯に)それらの設備での充電セッションを予約することができる。
【0104】
予約が成功すると、運転者/使用者は、充電操作を進めるために、示された(複数の充電セッションが必要な場合には、選択された設備5の充電ポストに)充電ポストに入力(キーパッドを介して、または何らかの方法で送信することにより)しなければならない固有のコードを生成する。
【0105】
以前にロードされた情報を使用してソフトウェアアプリケーションによって生成されたそのようなコードは、その充電ポストおよびその時間帯において運転者/使用者のみが充電できることを保証し、充電ポストがその到着時に解放されることを保証する。
【0106】
運転者/使用者が指定された時間帯までに充電ポストに到着しない場合、運転者/使用者は予約を失い、上記の内容に適合してペナルティを課される。
【0107】
対照的に、予約された時間帯に運転者が充電ポストに到着する不可能性(衛星ナビゲーションシステムとのインターフェースのおかげで自動的に発生し得る通信)をシステム1に通知する場合、ソフトウェアアプリケーションは、運転者/使用者のニーズに可能な限り近い新しい予約を自動的に生成し、古い予約から充電ポストを解放し、その時間帯に同じルートに沿って自分自身を見つけることができ、自分のソフトウェアアプリケーションで特定の機能を起動した他の運転者/使用者に新しい予約を見えるようにすることに進むことができる。
【0108】
システム1はまた、システム1によって適用される方法のいくつかの動作段階のゲーミフィケーションの可能性を有効にし、例えば、予約を保持していない使用者、または予定時間後に充電スロットを占有していることが分かった使用者にペナルティを課す「ポイント」システムの提供などを可能にする。対照的に、予約のために現れた使用者、または適切な通知でキャンセルした使用者に報酬を与える必要がある。
【0109】
予約時間後に充電スロットを占有している運転者/使用者を識別するために、充電設備5にビデオカメラを設ける必要がある(特に、夜間にサポートスタッフなしで作業する場合)。
【0110】
自律性が低い場合または予約に失敗した場合、ソフトウェアアプリケーションは、利用可能な最も近い充電ポスト5を運転者/使用者に示すことができる。これらの場合、適用される料金は、緊急度の補充を含み得るため、最も高い可能性がある。
【0111】
また、ソフトウェアアプリケーションを用いて、充電設備5の選択をそれらが属するブランドに従って設定すること、または供給契約が既に有効である管理者が所有する地点で停止することを優先することも可能である。
【0112】
ソフトウェアアプリケーションは、決定された期間に行われた充電操作の履歴を運転者/使用者に提供することができなければならず、そのような情報は、標準的な詳細(日付、場所、提供者/管理者の名称、使用する電力の供給者8の名称など)に加えて、支払われた料金を含まなければならない。
【0113】
これは、電力供給契約(住宅または企業)が締結されているクレジットカードおよび電力供給者8の請求書/インボイスの両方に対する正しいデビットを検証するために必要である。
【0114】
充電セッションの支払いには、クレジットカードへの請求、またはインボイス/請求書への累積的な請求によって、いくつかの方法がある。設備5の管理者と供給者8とが同じでなくても、システム1に存在する情報のおかげで(前述した方法に従って)、運転者/使用者のインボイス/請求書に自動的に請求することが依然として可能であり、関与する様々な当事者間の金額を補償する。
【0115】
本発明によるシステム1の利点の1つは、充電設備5の複数の別個の管理者と対話できる可能性にある。
【0116】
別の利点は、予約を未来のかなり遠くまでにすることができる点にあり、旅行自体が行われる前に旅行の計画を可能にする。
【0117】
そのような可能性は、すべての車両2の商用旅程の定期的な計画を実行することができる車両2の企業の乗り物の管理を担当する者(道路運送業、宅配便、タクシー、および一般に、車両2を使用することによって提供されるすべてのタイプのサービスを考慮する)にとって特に有利である。
【0118】
さらに、予約をキャンセルし、リアルタイムで新しい予約を策定できることにより、運転者/使用者は、そのルートの過程で現れる可能性がある要件に応じてルートを最適化することができる。
【0119】
さらに、運転者/使用者による予約がキャンセルされた場合、本発明によるシステム1、方法、およびソフトウェアアプリケーションは、影響を受ける道路の区間に近接している他の運転者/使用者(または予約がキャンセルされたときにそこにいる他の運転者/使用者)に、充電設備5がフリーである充電ポストを有することを通知し、すぐに予約して待つことなく充電できる可能性を提供する機能を備える。
【0120】
したがって、システム1は、運転者/使用者が、予約によってその運転者/使用者のために予約された充電設備5の特定の充電ポストを有することを保証し、その予約の期間中に他の使用者/運転者による使用を不可能にする。
【0121】
さらに、本発明によるソフトウェアアプリケーションを用いて行われる予約は、充電作業の継続時間を事前に計画することを可能にし、充電作業後に充電投稿が再び自由になる時間を予測することを可能にする。これにより、充電設備5の効率、したがって収率が向上する。
【0122】
スケジュールされた予約の数が多いと、充電設備5の管理者は、毎日のエネルギー需要を学習し、それらの予約に起因し得る消費に応じて(結果として、エネルギー消費のプロファイリングを含む可能な活動を伴って)その供給者8からのエネルギーの購入をスケジュールすることができる。
【0123】
充電設備5の充電ポストを管理しないことは、それぞれの管理者がエネルギー消費量を予測することを妨げ、したがって、管理者が消費量を事前に電力供給者8に通知することによって享受することができるより良い購入条件を享受する可能性を、管理者が否定する。
【0124】
システム1は、車両2と交換され、かつそれぞれのソフトウェアアプリケーションを使用して以前に記憶されたデータを処理することによって、車両2がその蓄電池の充電を実行するためにいつ、どこで、どのくらいの時間停止する必要があるかを予測することができる。
【0125】
ソフトウェアアプリケーションによって、充電設備の管理者は、リアルタイムでその割引を公表することができ(コンピュータ6の画面上で直接)、ソフトウェアアプリケーションで「経済的な充電」オプションが選択された場合、その時点でプロモーションを提供している充電設備5のすべての管理者が強調表示され、それらの使用を好むルートを自動的にプログラムする。
【0126】
販売促進は、充電設備5の管理者によって、その電流供給者8によって特定の時間に提供される料金表に基づいて、およびシステム1が収集して使用者に提供する予約に基づいて自動的にプログラムすることができ、したがって、充電のための使用者の充電ポストの使用の最適化を相当前に可能にする。
【0127】
さらに、システム1からの電流の消費に関する集約データをかなり前に抽出することが可能であり、この可能性は、送電網全体の調整および平衡化を可能にすることができるという点で重要である。
【0128】
本発明によれば、予約のキャンセルは、ソフトウェアアプリケーションによって自動的に、または運転者/使用者からの確認要求を介して行うことができることに留意されたい。同様に、新たな予約は、自動的に、または(ソフトウェアアプリケーションにおいて運転者/使用者によって設定された好みに適合して)運転者/使用者の確認によって行うこともできる。このようにして、新たな予約が最低限の待ち時間、または充電の最小コスト、または追加のサービスを使用する可能性などを提供することを指定することも可能である。
【0129】
本発明によるシステム1、ソフトウェアアプリケーションおよび方法が、予約の不正確な使用(例えば、キャンセルの不履行)または過度に長い間の充電設備5の充電ポストの乱用での占有に対するペナルティを提供するという事実は、運転者/使用者の有徳な行動を促す。
【0130】
本発明によるシステム1、ソフトウェアアプリケーションおよび方法は、予約を例えば毎週、毎日および毎月繰り返すことを可能にし、同じルートを頻繁に移動する人にとって有用な機能である。
【0131】
本発明によるシステム1、ソフトウェアアプリケーションおよび方法は、様々な国の領域に存在する充電設備5のすべての管理者がネットワークを使用してプラットフォームにアクセスすることを可能にし、プラットフォームはソフトウェアアプリケーションを介して充電設備の状態をリアルタイムで管理することができる。これにより、充電のための充電ポストを備えた充電設備5における不必要な混雑を回避することができ、そのため電動車両2の移動性を容易にすることができる。さらに、運転者/使用者は、バッテリ充電がなくなることを心配する必要なく、安全な旅を保証される。
【0132】
これにより、充電設備5の管理者は、電力の消費を事前に知ることができ、したがって、電力を購入し、市場によって提供される最良の条件を利用するためのプラットフォームを可能にする。
【0133】
これにより、充電設備5の管理者が、別段であれば到達することが不可能である多数の運転者/使用者に対してリアルタイムでインセンティブおよび販売促進を促進することを可能にする。
【0134】
これにより、充電設備5の管理者は、充電ポストの非稼働時間を短縮することができ、したがって、それらの設備5の収率を最適化することができる。
【0135】
これにより、当該地域に存在する電動車両2の充電作業から得られる予想される電力消費量を、様々な電力供給者8に事前に提供する。この情報は、電気的移動性の出現とともに重要になる、送電網のアンバランスの問題を低減するのに有用であり得る。
【0136】
有利には、本発明は、旅行中に必要な充電作業の効果的な計画を可能にする電動車両2の充電の制御および管理のためのシステム1を提供することによって、上述の問題を解決する。
【0137】
好都合なことに、本発明によるシステム1は、充電設備5の複数の別個の管理者(プロバイダ)上で動作することができる。
【0138】
好都合には、本発明によるシステム1は、カバーされるべき経路および対応する消費に応じて、車両2をリアルタイムで充電するための作業の計画をプログラムすることを可能にする。
【0139】
肯定的には、本発明による電動車両2の充電の制御および管理のためのシステム1は、容易かつ実用的に実装され、低コストであり、そのような特徴は、本発明によるシステム1を、特に電気的移動性の拡大に照らして、使用において安全な技術革新にする。
【0140】
このように考えられた本発明は、多数の修正および変形が可能であり、そのすべてが添付の特許請求の範囲内にある。さらに、すべての詳細は、他の技術的に等価な要素によって置き換えられてもよい。
【0141】
図示された実施形態では、特定の例に関連して示された個々の特性は、実際には、他の実施形態に存在する他の異なる特性と交換することができる。
【0142】
実際には、使用される材料および寸法は、要件および最新技術に応じて任意であり得る。
【0143】
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第102,018,000,011,089号明細書の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0144】
任意の請求項に記載された技術的特徴の後に参照符号が続く場合、それらの参照符号は、請求項の明瞭性を高めることのみを目的として含まれており、したがって、そのような参照符号は、そのような参照符号によって例として特定される各要素の解釈にいかなる限定的な影響をも及ぼさない。
【国際調査報告】