(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-03
(54)【発明の名称】免疫原性多重ヘテロ抗原多糖-タンパク質コンジュゲートおよびその使用
(51)【国際特許分類】
C08B 37/00 20060101AFI20220127BHJP
A61K 39/09 20060101ALI20220127BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20220127BHJP
A61P 31/04 20060101ALI20220127BHJP
A61K 47/64 20170101ALI20220127BHJP
【FI】
C08B37/00 P
A61K39/09
A61P11/00
A61P31/04
A61K47/64
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021532829
(86)(22)【出願日】2019-12-09
(85)【翻訳文提出日】2021-07-19
(86)【国際出願番号】 IB2019060562
(87)【国際公開番号】W WO2020121159
(87)【国際公開日】2020-06-18
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593141953
【氏名又は名称】ファイザー・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100133927
【氏名又は名称】四本 能尚
(74)【代理人】
【識別番号】100147186
【氏名又は名称】佐藤 眞紀
(74)【代理人】
【識別番号】100174447
【氏名又は名称】龍田 美幸
(74)【代理人】
【識別番号】100185960
【氏名又は名称】池田 理愛
(72)【発明者】
【氏名】アッヴァリ クリシュナ プラサド
(72)【発明者】
【氏名】ジャンシン グ
(72)【発明者】
【氏名】ジン―ヒュワン キム
(72)【発明者】
【氏名】サッダム シン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C085
4C090
【Fターム(参考)】
4C076CC31
4C076CC41
4C076EE41
4C076EE59
4C085AA03
4C085BA14
4C085BA38
4C085EE03
4C090AA01
4C090AA09
4C090BA94
4C090BC24
4C090BC25
4C090DA23
(57)【要約】
本発明は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)莢膜糖抗原を含む新しい糖コンジュゲートおよびその使用に関する。本発明の糖コンジュゲートは、典型的には、タンパク質担体の同じ分子にコンジュゲートされた2つ以上の糖抗原を含むであろう。本発明はまた、前記新規糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物を使用する、肺炎球菌感染に対する、ヒト対象、特に、乳児および高齢者のワクチン接種に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲート。
【請求項2】
同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲート。
【請求項3】
同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲート。
【請求項4】
2、3または4価糖コンジュゲートである、請求項1から3のいずれか一項に記載の糖コンジュゲート。
【請求項5】
前記コンジュゲートのコンジュゲーション度が、2~15である、請求項1から4のいずれか一項に記載の糖コンジュゲート。
【請求項6】
糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)が、0.5~3.0である、請求項1から5のいずれか一項に記載の糖コンジュゲート。
【請求項7】
糖の比(重量/重量)が、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1または約1.2である、請求項1から6のいずれか一項に記載の糖コンジュゲート。
【請求項8】
前記担体タンパク質が、TT、DT、DT変異体(例えば、CRM
197)、ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物、解毒されたニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、クロストリジウム・ディフィシレ(C.difficile)の毒素AまたはBおよびPsaAからなる群において選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の糖コンジュゲート。
【請求項9】
前記担体タンパク質がCRM
197である、請求項1から7のいずれか一項に記載の糖コンジュゲート。
【請求項10】
前記糖コンジュゲートが還元的アミノ化を使用して調製される、請求項1から9のいずれか一項に記載の糖コンジュゲート。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【請求項12】
少なくとも1つのアジュバントをさらに含む、請求項11に記載の免疫原性組成物。
【請求項13】
薬剤としての使用のための、請求項11から12のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
【請求項14】
ワクチンとしての使用のための、請求項11から12のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
【請求項15】
対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染、疾患または状態を防止、処置または改善する方法における使用のための、請求項11から12のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新しい免疫原性多重ヘテロ抗原多糖-タンパク質(iMHAPP)コンジュゲート(糖コンジュゲート)および前記糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物ならびにその使用に関する。本発明の糖コンジュゲートは、典型的には、担体タンパク質にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)の血清型に由来する糖を含むであろう。本発明はまた、前記新規糖コンジュゲートおよび免疫原性組成物を使用する、肺炎球菌感染に対する、ヒト対象、特に、乳児および高齢者のワクチン接種に関する。
【背景技術】
【0002】
肺炎球菌によって引き起こされる感染は、世界中で、疾患罹患と死亡の主な原因である。肺炎、熱性菌血症および髄膜炎は侵襲性肺炎球菌疾患の最も一般的な症状であるが、気道内での細菌拡散は、中耳感染、副鼻腔炎または反復性気管支炎をもたらし得る。侵襲性疾患と比較して、非侵襲性症状は通常、あまり重篤ではないが、かなりより一般的である。
【0003】
欧州および米国では、肺炎球菌性肺炎は、最も一般的な市中細菌性肺炎であり、毎年、成人100,000人あたり約100人が罹患すると見積もられている。熱性菌血症および髄膜炎に関する、対応する統計は、それぞれ、100,000人あたり15~19人および100,000人あたり1~2人である。1つまたは複数のこれらの症状のリスクは、乳児および高齢者ならびに全ての年齢の免疫障害を有する人々においてはるかにより高い。経済的に発達した地域であっても、侵襲性肺炎球菌疾患は死亡率が高い;肺炎球菌性肺炎を有する成人については、死亡率は平均で10%~20%であるが、高リスク群では、それは50%を超える可能性がある。肺炎は、世界全体で、肺炎球菌による死亡の圧倒的に最も一般的な原因である。
【0004】
肺炎球菌疾患の原因菌である肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)(肺炎球菌)は、多糖莢膜によって取り囲まれたグラム陽性被包性球菌である。この莢膜の組成における差異は、約91種の莢膜型間の血清学的区別を可能にし、その一部は肺炎球菌疾患と関連することが多いが、他は稀である。侵襲性肺炎球菌感染は、肺炎、髄膜炎および熱性菌血症を含む;中でも、一般的な非侵襲性症状は、中耳炎、副鼻腔炎および気管支炎である。
【0005】
肺炎球菌コンジュゲートワクチン(PCV)は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)(肺炎球菌)によって引き起こされる疾患に対し防御をもたらすために使用される肺炎球菌ワクチンである。現在、世界市場で利用可能な以下の3種のPCVワクチンがある:PREVNAR(登録商標)(一部の国ではPrevenarと呼ばれる)(7価ワクチン)、SYNFLORIX(登録商標)(10価ワクチン)およびPREVNAR13(登録商標)(13価ワクチン)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
必須の抗生物質に対する幅広い微生物耐性の最近の発生および免疫障害を有する人々の数の増加は、さらにより広い防御を示す肺炎球菌ワクチンの必要性を強調する。
【0007】
特に、PREVNAR13(登録商標)には見出されない血清型に起因する肺炎球菌疾患の範囲に関する残っている満たされない医学的必要性および長期的な血清型置換の可能性に対処する必要がある。PREVNAR13(登録商標)における13を超える疾患を引き起こす特定の血清型は、地域、集団によって変化し、抗生物質耐性の獲得、肺線球菌ワクチン導入および未知の起源の長期的傾向に起因して時間と共に変化し得る。ヒト、特に、2歳未満の小児においてさらなる肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型に対する免疫応答を誘導するために使用することができる免疫原性組成物が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
いくつかの多重抗原肺炎球菌コンジュゲートは、「選択的糖化学反応性」に基づく注意深いプール化戦略の使用に従って、様々な血清型に由来する多糖から生成された。初期の開発試験および活性化された多糖を含む構造研究に基づいて、異なる化学反応性を有する多糖を、異なる群にプールした。
【0009】
本発明は、製造ステップおよび個々のコンジュゲートの数を、ライセンス付与された市販のコンジュゲートワクチンについて現在広く使用されている反復的手法によって必要とされる複数の個々の1価コンジュゲーションステップの代わりに、より少ないコンジュゲーションへと減少させる、多価組成物を生産するための手法を考案することを含む。
【0010】
本発明の多血清型コンジュゲートは、必要とされる製剤原料が少ないため、多価肺炎球菌ワクチンの生産を潜在的に単純化することができる。生産はまた、より少ないステップを必要とするであろう。本発明の多血清型コンジュゲートはまた、限定数のコンジュゲートのみを用いたいくつかの血清型に対する防御を提供することによって、多価肺炎球菌ワクチンをより容易にカスタマイズするのに役立つであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】多糖反復単位中の妨害された構造位置に配置された二次アルデヒドと比較して有意に反応性が高い、一次アルデヒド(矢印参照)を生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型22F肺炎球菌多糖の構造を示す。
【
図2】多糖反復単位中の妨害された構造位置に配置された二次アルデヒドと比較して有意に反応性が高い、一次アルデヒド(矢印参照)を生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型33F肺炎球菌多糖の構造を示す。
【
図3】多糖反復単位中の妨害された構造位置に配置された二次アルデヒドと比較して有意に反応性が高い、一次アルデヒド(矢印参照)を生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型35B肺炎球菌多糖の構造を示す。
【
図4】多糖反復単位中の妨害された構造位置に配置された二次アルデヒドと比較して有意に反応性が高い、一次アルデヒド(矢印参照)を生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型10A肺炎球菌多糖の構造を示す。
【
図5】実施例1に記載される個々に活性化された多糖を使用する多血清型1ポットコンジュゲーションプロセスのフローダイアグラムを示す。
【
図6】比濁法によって試験されたコンジュゲートの抗原性(Neph、右のバー)およびAnthroneアッセイによって測定された総糖含量(それぞれの血清型については左のバーおよび35Bについてはバーのみ)。
【
図7】アルデヒドを生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型8の肺炎球菌多糖の構造を示す(矢印参照)。
【
図8】アルデヒドを生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型15Aの肺炎球菌多糖の構造を示す(矢印参照)。
【
図9】アルデヒドを生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型15Bの肺炎球菌多糖の構造を示す(矢印参照)。
【
図10】アルデヒドを生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型23Aの肺炎球菌多糖の構造を示す(矢印参照)。
【
図11】一次アルデヒドを生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型23Bの肺炎球菌多糖の構造を示す(矢印参照)。
【
図12】実施例5および実施例7に記載される個々に活性化された多糖を使用する多血清型1ポットコンジュゲーションプロセスのフローダイアグラムを示す。
【
図13】比濁法によって試験されたコンジュゲートの抗原性(Neph、15Bについては右のバー)およびAnthroneアッセイによって測定された総糖含量(15Bについては左のバーおよび15Aについてはバーのみ)。
【
図14】多糖反復単位中の妨害された構造位置に配置された二次アルデヒドと比較して有意に反応性が高い、一次アルデヒド(矢印参照)を生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型11A肺炎球菌多糖の構造を示す。
【
図15】アルデヒドを生成するように独自に配置された近接ヒドロキシルを有する血清型12Fの肺炎球菌多糖の構造を示す(矢印参照)。
【
図16】比濁法によって試験された多重コンジュゲート11A/23Bの抗原性(Neph、11Aについては右のバー)およびAnthroneアッセイによって測定された総糖含量(11Aについては左のバーおよび23Bについてはバーのみ)。
【
図17】比濁法によって試験された多重コンジュゲート8/12Fの抗原性(Neph、右のバー)およびAnthroneアッセイによって測定された総糖含量(それぞれの血清型の左のバー)。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1 本発明の糖コンジュゲート
本発明は、新しい糖コンジュゲート(タンパク質担体にコンジュゲートされた莢膜糖)に関する。
【0013】
本発明の目的のために、用語「糖コンジュゲート」は、担体タンパク質に共有結合により連結された莢膜糖を示す。一実施形態では、莢膜糖は、担体タンパク質に直接連結される。第2の実施形態では、細菌糖は、スペーサー/リンカーを介して担体タンパク質に連結される。
【0014】
特に、本発明は、2つ以上の糖抗原が、タンパク質担体の同じ分子にコンジュゲートされている(すなわち、担体分子が、それらにコンジュゲートされた2つ以上の異なる莢膜糖を有する)、糖コンジュゲートに関する。
【0015】
ある実施形態では、本発明は、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲートに関する。
【0016】
ある実施形態では、本発明は、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲートに関する。
【0017】
ある実施形態では、本発明は、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲートに関する。
【0018】
1.1 本発明の莢膜糖
本明細書を通して、用語「糖」は、多糖またはオリゴ糖を示してもよく、その両方を含む。よくある実施形態では、糖は、多糖、特に、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)莢膜多糖である。
【0019】
莢膜多糖は、当業者には公知の標準的な技術によって調製される。
【0020】
本発明では、莢膜多糖を、例えば、血清型8、15A、15B、23Aおよび23Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)から、血清型8、11A、12F、23Aおよび23Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)から、または血清型10A、22F、33Fおよび35Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)から調製することができる。典型的には、莢膜多糖を、それぞれの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型を培地(例えば、大豆ベースの培地)中で増殖させることによって産生させた後、細菌培養物から多糖を調製する。本発明の糖コンジュゲートにおいて使用されるそれぞれの多糖を作製するために使用される肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の細菌株を、確立された菌株保存機関または臨床標本から取得することができる。
【0021】
生物(それぞれの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型)の集団は、種バイアルから種ボトルへとスケールアップされることが多く、生産規模の発酵容量に達するまで、大容量の1または複数の種発酵器を介して継代される。増殖サイクルの終わりに、細胞を溶解した後、溶解物ブロスを下流の(精製)処理のために回収する(例えば、WO2006/110381、WO2008/118752、ならびに米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2008/0102498号および第2008/0286838号を参照されたい)。
【0022】
個々の多糖を、典型的には、遠心分離、沈降、限外濾過、および/またはカラムクロマトグラフィーによって精製する(例えば、WO2006/110352およびWO2008/118752を参照されたい)。
【0023】
精製された多糖を活性化して(例えば、化学的に活性化して)、それらが反応することができるようにした後、本明細書にさらに記載されるように、本発明の糖コンジュゲートに組み込むことができる。
【0024】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)莢膜多糖は、最大で8個の糖残基を含有してもよい反復オリゴ糖単位を含む。
【0025】
ある実施形態では、本発明の莢膜糖は、1つのオリゴ糖単位、または反復オリゴ糖単位の天然の長さよりも短い糖鎖であってもよい。ある実施形態では、本発明の莢膜糖は、関連する血清型の1つの反復オリゴ糖単位である。
【0026】
ある実施形態では、本発明の莢膜糖は、オリゴ糖であってもよい。オリゴ糖は、少数の反復単位(典型的には、5~15の反復単位)を有し、典型的には、合成的に、または多糖の加水分解によって誘導される。
【0027】
しかし好ましくは、本発明の莢膜糖は、多糖である。高分子量の莢膜多糖は、抗原性表面上に存在するエピトープのため、ある特定の抗体免疫応答を誘導することができる。高分子量の莢膜多糖の単離および精製は、好ましくは、本発明のコンジュゲート、組成物および方法における使用のために企図される。
【0028】
多糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。機械的または化学的サイジングを用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。機械的サイジングを、高圧ホモジェナイゼーション剪断を使用して行うことができる。
【0029】
好ましい実施形態では、精製された多糖は、血清型8、15A、15B、23Aまたは23Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に由来する莢膜多糖である。別の好ましい実施形態では、精製された多糖は、血清型8、11A、12F、23Aまたは23Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に由来する莢膜多糖である。さらに別の好ましい実施形態では、精製された多糖は、血清型10A、22F、33Fまたは35Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に由来する莢膜多糖である。
【0030】
本明細書で使用される場合、多糖または担体タンパク質-多糖コンジュゲートの用語「分子量」とは、多角度レーザー光散乱検出器(MALLS)と組み合わせた、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって算出される分子量を指す。
【0031】
一部の実施形態では、本発明の血清型15Aおよび15Bに由来する肺炎球菌糖は、O-アセチル化される。
【0032】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F、33Fおよび/または35Bに由来する肺炎球菌糖は、O-アセチル化される。
【0033】
一部の実施形態では、本発明の血清型11Aに由来する肺炎球菌糖は、O-アセチル化される。
【0034】
本明細書に記載の精製された多糖を化学的に活性化して、担体タンパク質と反応することができる糖にすることができる。一実施形態では、本明細書に記載の精製された多糖を化学的に酸化して、担体タンパク質と反応することができる糖にすることができる。
【0035】
血清型8、10A、11A、12F、15A、15B、22F、23A、23B、33Fまたは35B糖を、当業者には公知の単離手順を使用して細菌から直接取得することができる(例えば、米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2007/0184071号、第2007/0184072号、第2007/0231340号、および第2008/0102498号ならびにWO2008/118752号に開示された方法を参照されたい)。さらに、それらを、合成プロトコールを使用して生産することができる。
【0036】
血清型8、10A、11A、12F、15A、15B、22F、23A、23B、33Fまたは35Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)株を、確立された菌株保存機関(例えば、Streptococcal Reference Laboratory(Centers for Disease Control and Prevention、Atlanta、GA)など)または臨床標本から取得することができる。
【0037】
1.1.1 肺炎球菌糖血清型8
【0038】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する精製された糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0039】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0040】
糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された糖を指す。
【0041】
1.1.2 肺炎球菌糖血清型15A
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)溶解物からの血清型15A多糖の精製および必要に応じて、精製された多糖のサイジングによって得られる単離された血清型15A莢膜糖を、例えば、分子量(MW)、前記血清型15A莢膜糖1mMあたりのアセテートのmMおよび前記血清型15A莢膜糖1mMあたりのグリセロールのmMなどの異なるパラメーターによって特徴付けることができる。有利には、精製された血清型15A多糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの多糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。好ましくは、精製された血清型15A多糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0042】
好ましい実施形態では、精製された血清型15A多糖のサイズを、高圧ホモジェナイゼーションによって減少させる。高圧ホモジェナイゼーションは、十分に小さい寸法の流路を介してプロセス流をポンプすることによって高い剪断速度を達成する。剪断速度は、より大きい印加されるホモジェナイゼーション圧力を使用することによって増加し、ホモジェナイザーを介して供給流を再循環させることによって曝露時間を増加させることができる。
【0043】
高圧ホモジェナイゼーションプロセスは、O-アセチル基の存在などの多糖の構造的特徴を保存しながら、精製された血清型15A多糖のサイズを減少させるのに特に適切である。
【0044】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する精製された糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0045】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0046】
好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する単離された糖は、5kDa~500kDa、50kDa~500kDa、50kDa~450kDa、100kDa~400kDa、および100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15A莢膜多糖は、100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15A莢膜多糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15A莢膜多糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15A莢膜多糖は、150kDa~350kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;150kDa~200kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDaの分子量;および同様の望ましい分子量範囲を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0047】
血清型15A多糖は、O-アセチル化されており、O-アセチル化の総量は、多糖反復単位あたり約0.8~0.9個のO-アセチル基である。多糖のO-アセチル化の程度を、当業界で公知の任意の方法により、例えば、プロトンNMR
により決定することができる(例えば、Lemercinierら(1996)Carbohydrate Research 296:83~96;Jonesら(2002)J.Pharmaceutical and Biomedical Analysis 30:1233~1247;WO2005/033148およびWO00/56357を参照されたい)。別の一般的に使用される方法は、Hestrin,S.(1949)J.Biol.Chem.180:249~261に記載されている。好ましくは、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0048】
精製、単離もしくは活性化された血清型15A莢膜多糖または血清型15A多糖-担体タンパク質コンジュゲート中のO-アセチルの存在は、前記多糖1mMあたりのアセテートのmM数として、または多糖反復単位あたりのO-アセチル基の数として表される。
【0049】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0050】
グリセロリン酸側鎖の存在は、糖のフッ化水素酸(HF)を用いた処理によるその放出後の、パルスアンペロメトリック検出を用いた高速陰イオン交換クロマトグラフィー(HPAEC-PAD)を使用するグリセロールの測定によって決定される。精製、単離または活性化された血清型15A糖中のグリセロールの存在は、血清型15A糖1mMあたりのグリセロールのmM数として表される。
【0051】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0052】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、100kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。
【0053】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、100kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0054】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、150kDa~300kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。
【0055】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、150kDa~300kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0056】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、150kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。
【0057】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、150kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0058】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0059】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、100kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0060】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、150kDa~300kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0061】
好ましい実施形態では、単離された血清型15A糖は、150kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0062】
1.1.3 肺炎球菌糖血清型15B
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)溶解物からの血清型15B多糖の精製および必要に応じて、精製された多糖のサイジングによって得られる単離された血清型15B莢膜糖を、例えば、分子量(MW)、前記血清型15B莢膜糖1mMあたりのアセテートのmMおよび前記血清型15B莢膜糖1mMあたりのグリセロールのmMなどの異なるパラメーターによって特徴付けることができる(WO2015/110941のセクション1.2.6、17~21頁を参照されたい)。有利には、精製された血清型15B多糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの多糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。好ましくは、精製された血清型15B多糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0063】
好ましい実施形態では、精製された血清型15B多糖のサイズを、高圧ホモジェナイゼーションによって減少させる。高圧ホモジェナイゼーションは、十分に小さい寸法の流路を介してプロセス流をポンプすることによって高い剪断速度を達成する。剪断速度は、より大きい印加されるホモジェナイゼーション圧力を使用することによって増加し、ホモジェナイザーを介して供給流を再循環させることによって曝露時間を増加させることができる。
【0064】
高圧ホモジェナイゼーションプロセスは、O-アセチル基の存在などの多糖の構造的特徴を保存しながら、精製された血清型15B多糖のサイズを減少させるのに特に適切である。
【0065】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する精製された糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0066】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0067】
好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する単離された糖は、5kDa~500kDa、50kDa~500kDa、50kDa~450kDa、100kDa~400kDa、および100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15B莢膜多糖は、100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15B莢膜多糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15B莢膜多糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型15B莢膜多糖は、150kDa~350kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;150kDa~200kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDaの分子量;および同様の望ましい分子量範囲を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0068】
血清型15B多糖は、O-アセチル化されており、O-アセチル化の総量は、多糖反復単位あたり約0.8~0.9個のO-アセチル基である。多糖のO-アセチル化の程度を、当業界で公知の任意の方法により、例えば、プロトンNMRにより決定することができる(例えば、Lemercinierら(1996)Carbohydrate Research 296:83~96;Jonesら(2002)J.Pharmaceutical and Biomedical Analysis 30:1233~1247;WO2005/033148およびWO00/56357を参照されたい)。別の一般的に使用される方法は、Hestrin,S.(1949)J.Biol.Chem.180:249~261に記載されている。好ましくは、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0069】
精製、単離もしくは活性化された血清型15B莢膜多糖または血清型15B多糖-担体タンパク質コンジュゲート中のO-アセチルの存在は、前記多糖1mMあたりのアセテートのmM数として、または多糖反復単位あたりのO-アセチル基の数として表される。
【0070】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0071】
グリセロリン酸側鎖の存在は、糖のフッ化水素酸(HF)を用いた処理によるその放出後の、パルスアンペロメトリック検出を用いた高速陰イオン交換クロマトグラフィー(HPAEC-PAD)を使用するグリセロールの測定によって決定される。精製、単離または活性化された血清型15B糖中のグリセロールの存在は、血清型15B糖1mMあたりのグリセロールのmM数として表される。
【0072】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0073】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、100kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。
【0074】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、100kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0075】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、150kDa~300kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。
【0076】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、150kDa~300kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0077】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、150kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。
【0078】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、150kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0079】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0080】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、100kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0081】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、150kDa~300kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0082】
好ましい実施形態では、単離された血清型15B糖は、150kDa~350kDaの分子量を有し、前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートおよび前記血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。
【0083】
1.1.4 肺炎球菌糖血清型23A
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する精製された糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0084】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0085】
別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0086】
さらなる実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖は、100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0087】
糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された糖を指す。
【0088】
1.1.5 肺炎球菌糖血清型23B
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する精製された糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0089】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0090】
別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0091】
さらなる実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖は、100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~600kDa;500kDa~600kDaの分子量;および同様の望ましい分子量範囲を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0092】
糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された糖を指す。
【0093】
1.1.6 肺炎球菌糖血清型11A
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)溶解物からの血清型11A多糖の精製および必要に応じて、精製された多糖のサイジングによって得られる単離された血清型11A莢膜糖を、例えば、分子量(MW)、前記血清型11A莢膜糖1mMあたりのアセテートのmMなどの異なるパラメーターによって特徴付けることができる(WO2015/110941のセクション1.2.4、14~16頁を参照されたい)。有利には、精製された血清型11A多糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの多糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。好ましくは、精製された血清型11A多糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0094】
好ましい実施形態では、精製された血清型11A多糖のサイズを、高圧ホモジェナイゼーションによって減少させる。高圧ホモジェナイゼーションは、十分に小さい寸法の流路を介してプロセス流をポンプすることによって高い剪断速度を達成する。剪断速度は、より大きい印加されるホモジェナイゼーション圧力を使用することによって増加し、ホモジェナイザーを介して供給流を再循環させることによって曝露時間を増加させることができる。
【0095】
高圧ホモジェナイゼーションプロセスは、O-アセチル基の存在などの多糖の構造的特徴を保存しながら、精製された血清型11A多糖のサイズを減少させるのに特に適切である。
【0096】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する精製された糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0097】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0098】
好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する単離された糖は、5kDa~500kDa、50kDa~500kDa、50kDa~450kDa、100kDa~400kDa、および100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型11A莢膜多糖は、100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型11A莢膜多糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型11A莢膜多糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型11A莢膜多糖は、150kDa~350kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;150kDa~200kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDaの分子量;および同様の望ましい分子量範囲を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0099】
血清型11Aの多糖反復単位は、線状の4糖骨格(2個のガラクトピラノース(Galp)および2個のグルコピラノース(Glcp))と、側鎖の(pendent)ホスホグリセロールとからなる(Richardsら(1988)Adv.Exp.Med.Biol.228:595~597)。多糖は、複数の位置でO-アセチル化されており、文献(Calixら(2011)J Bacteriol.193(19):5271~5278)中の報告されたデータに基づくものである。
【0100】
多糖のO-アセチル化の程度を、当業界で公知の任意の方法により、例えば、プロトンNMRにより決定することができる(例えば、Lemercinierら(1996)Carbohydrate Research 296:83~96;Jonesら(2002)J.Pharmaceutical and Biomedical Analysis 30:1233~1247;WO2005/033148およびWO00/56357を参照されたい)。別の一般的に使用される方法は、Hestrin,S.(1949)J.Biol.Chem.180:249~261に記載されている。好ましくは、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0101】
精製、単離もしくは活性化された血清型11A莢膜多糖または血清型11A多糖-担体タンパク質コンジュゲート中のO-アセチルの存在は、前記多糖1mMあたりのアセテートのmM数として、または多糖反復単位あたりのO-アセチル基の数として表される。
【0102】
ある実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.3、0.5、0.6、1.0、1.4、1.8、2.2、2.6、3.0、3.4、3.8、4.2、4.6または5mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.6、1、1.4、1.8、2.2、2.6、3、3.4、3.8、4.2または4.6mMのアセテートかつ前記血清型11A糖1mMあたり約5mM未満のアセテートを含む。ある実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.6、1.0、1.4、1.8、2.2、2.6または3.0mMのアセテートかつ前記血清型11A糖1mMあたり約3.4mM未満のアセテートを含む。ある実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.6、1、1.4、1.8、2.2、2.6、または約3.0mMのアセテートかつ前記血清型11A糖1mMあたり約3.3mM未満のアセテートを含む。
【0103】
好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5または2.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5または2.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも2.4、2.5または2.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも2.5mMのアセテートを含む。
【0104】
グリセロリン酸側鎖の存在は、糖のフッ化水素酸(HF)を用いた処理によるその放出後の、パルスアンペロメトリック検出を用いた高速陰イオン交換クロマトグラフィー(HPAEC-PAD)を使用するグリセロールの測定によって決定される。精製、単離または活性化された血清型11A糖中のグリセロールの存在は、血清型11A糖1mMあたりのグリセロールのmM数として表される。
【0105】
好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9または1mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8または0.9mMのグリセロールかつ前記血清型11A糖1mMあたり約1.0mM未満のグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6、0.7、0.8または0.9mMのグリセロールかつ前記血清型11A糖1mMあたり約1.0mM未満のグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールかつ前記血清型11A糖1mMあたり約0.8mM未満のグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、単離された血清型11A糖は、前記血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0106】
糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された糖を指す。
【0107】
1.1.7 肺炎球菌糖血清型12F
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)溶解物からの血清型12F多糖の精製および必要に応じて、精製された多糖のサイジングによって得られる単離された血清型12F莢膜糖を、例えば、前記血清型12F莢膜糖の分子量(MW)などの異なるパラメーターによって特徴付けることができる(WO2015/110941のセクション1.2.5、16~17頁を参照されたい)。有利には、精製された血清型12F多糖のサイズを、多糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。好ましくは、精製された血清型12F多糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0108】
好ましい実施形態では、精製された血清型12F多糖のサイズを、高圧ホモジェナイゼーションによって減少させる。高圧ホモジェナイゼーションは、十分に小さい寸法の流路を介してプロセス流をポンプすることによって高い剪断速度を達成する。剪断速度は、より大きい印加されるホモジェナイゼーション圧力を使用することによって増加し、ホモジェナイザーを介して供給流を再循環させることによって曝露時間を増加させることができる。
【0109】
高圧ホモジェナイゼーションプロセスは、多糖の構造的特徴を保存しながら、精製された血清型12F多糖のサイズを減少させるのに特に適切である。
【0110】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する精製された糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0111】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0112】
好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する単離された糖は、5kDa~500kDa、50kDa~500kDa、50kDa~450kDa、100kDa~400kDa、および100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型12F莢膜多糖は、100kDa~350kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型12F莢膜多糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型12F莢膜多糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、単離された血清型12F莢膜多糖は、150kDa~350kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;150kDa~200kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDaの分子量;および同様の望ましい分子量範囲を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0113】
糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された糖を指す。
【0114】
1.1.8 肺炎球菌糖血清型10A
血清型10Aの多糖反復単位は、2個のガラクトフラノース(Galf)、3個のガラクトピラノース(Galp)、1個のN-アセチルガラクトサミン(GalpNAc)および骨格ホスホリビトールを有する分枝状6糖反復単位からなる(Jones,C.(2005)Carbohydrate Research 269(1):175~181)。β-GalpNAc部分に2個の分枝状単糖(β-3-Galpおよびβ-6-Galf)が存在する。
【0115】
血清型10A糖を、当業者には公知の単離手順を使用して細菌から直接取得することができる(例えば、米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2007/0184071号、第2007/0184072号、第2007/0231340号、および第2008/0102498号ならびにWO2008/118752号に開示された方法を参照されたい)。さらに、それらを、合成プロトコールを使用して生産することができる。
【0116】
血清型10Aの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)株を、確立された菌株保存機関(例えば、Streptococcal Reference Laboratory(Centers for Disease Control and Prevention、Atlanta、GA)など)または臨床標本から取得することができる。
【0117】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する精製された多糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0118】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0119】
多糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された多糖を指す。
【0120】
1.1.9 肺炎球菌糖血清型22F
血清型22Fの多糖反復単位は、βRhapのC3ヒドロキシル基にαGlcp分枝が連結された、分枝状の5糖骨格(1個のグルクロン酸(GlcpA)、1個のグルコピラノース(Glcp)、1個のガラクトフラノース(Galf)および2個のラムノピラノース(Rhap))からなる(Richardsら(1989)Canadian Journal of Chemistry 67(6):1038~1050)。多糖反復単位中のβRhap残基のC2ヒドロキシル基の約80%が、O-アセチル化されている。
【0121】
血清型22F多糖を、当業者には公知の単離手順を使用して細菌から直接取得することができる(例えば、米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2007/0184071号、第2007/0184072号、第2007/0231340号、および第2008/0102498号ならびにWO2008/118752号に開示された方法を参照されたい)。さらに、それらを、合成プロトコールを使用して生産することができる。
【0122】
血清型22Fの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)株を、確立された菌株保存機関(例えば、Streptococcal Reference Laboratory(Centers for Disease Control and Prevention、Atlanta、GA)など)または臨床標本から取得することができる。
【0123】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)溶解物からの血清型22F多糖の精製および必要に応じて、精製された多糖のサイジングによって得られる単離された血清型22F莢膜多糖を、例えば、分子量(MW)および前記血清型22F莢膜多糖1mMあたりのアセテートのmMなどの異なるパラメーターによって特徴付けることができる。
【0124】
好ましくは、有利な濾過特性および/または収率を示す血清型22Fコンジュゲートを生成するために、担体タンパク質へのコンジュゲーションの前に、標的分子量範囲への多糖のサイジングを実施する。有利には、精製された血清型22F多糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの多糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。好ましくは、精製された血清型22F多糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0125】
好ましい実施形態では、精製された多糖のサイズを、高圧ホモジェナイゼーションによって減少させる。高圧ホモジェナイゼーションは、十分に小さい寸法の流路を介してプロセス流をポンプすることによって高い剪断速度を達成する。剪断速度は、より大きい印加されるホモジェナイゼーション圧力を使用することによって増加し、ホモジェナイザーを介して供給流を再循環させることによって曝露時間を増加させることができる。
【0126】
高圧ホモジェナイゼーションプロセスは、O-アセチル基の存在などの多糖の構造的特徴を保存しながら、精製された血清型22F多糖のサイズを減少させるのに特に適切である。
【0127】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する精製された多糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する精製された多糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0128】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。多糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、上記のように、22F多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された多糖を指す。
【0129】
多糖のO-アセチル化の程度を、当業界で公知の任意の方法により、例えば、プロトンNMRにより決定することができる(Lemercinierら(1996)Carbohydrate Research 296:83~96;Jonesら(2002)J.Pharmaceutical and Biomedical Analysis 30:1233~1247;WO2005/033148およびWO00/56357)。別の一般的に使用される方法は、Hestrin,S.(1949)J.Biol.Chem.180:249~261に記載されている。好ましくは、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0130】
精製、単離もしくは活性化された血清型22F莢膜多糖中のO-アセチルの存在は、前記多糖1mMあたりのアセテートのmM数として、または多糖反復単位あたりのO-アセチル基の数として表される。
【0131】
好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する精製された多糖は、前記血清型22F莢膜多糖1μmolあたり少なくとも0.2、0.4、0.6、0.8、1、1.2、1.4または1.6μmolのアセテートを有する。
【0132】
1.1.10 肺炎球菌多糖血清型33F
血清型33Fの多糖反復単位は、分枝状の5糖骨格(末端αGalpが、骨格内のαGalp残基のC2ヒドロキシル基に連結された、2個のガラクトピラノース(Galp)、2個のガラクトフラノース(Galf)および1個のグルコピラノース(Glcp))からなる(Lemercinierら(2006)Carbohydrate Research 341(1):68~74)。骨格3-β-Galf残基のC2ヒドロキシル基はO-アセチル化されていることが文献中で報告されている。
【0133】
血清型33F多糖を、当業者には公知の単離手順を使用して細菌から直接取得することができる(例えば、米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2007/0184071号、第2007/0184072号、第2007/0231340号、および第2008/0102498号ならびにWO2008/118752号に開示された方法を参照されたい)。さらに、それらを、合成プロトコールを使用して生産することができる。
【0134】
血清型33Fの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)株を、確立された菌株保存機関(例えば、Streptococcal Reference Laboratory(Centers for Disease Control and Prevention、Atlanta、GA)など)または臨床標本から取得することができる。
【0135】
血清型33Fに由来する精製された多糖を活性化して(例えば、化学的に活性化して)、それらが反応することができるようにした後、本明細書にさらに記載されるように、本発明の糖コンジュゲートに組み込むことができる。
【0136】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)溶解物からの血清型33F多糖の精製および必要に応じて、精製された多糖のサイジングによって得られる単離された血清型33F莢膜多糖を、例えば、分子量(MW)および前記血清型33F莢膜多糖1mMあたりのアセテートのmMなどの異なるパラメーターによって特徴付けることができる。
【0137】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する精製された多糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0138】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0139】
多糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。さらに、本明細書に記載のように、多糖を、コンジュゲーションの前にサイジング技術にかけることができる。上記の分子量範囲は、最終的なサイジングステップ後、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された多糖を指す。
【0140】
精製、単離もしくは活性化された血清型33F莢膜多糖または血清型33F多糖-担体タンパク質コンジュゲート中のO-アセチルの存在は、前記多糖1mMあたりのアセテートのmM数として、または多糖反復単位あたりのO-アセチル基の数として表される(Spencerら、Infect.Immun.85(7)、132、2017)。
【0141】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する精製された多糖は、前記血清型33F莢膜多糖1μmolあたり少なくとも0.2、0.4、0.6、0.8、1.0、1.2、1.4または1.6μmolのアセテートを有する。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する精製された多糖は、前記血清型33F莢膜多糖1μmolあたり約0.2、0.4、0.6、0.8、1.0、1.2、1.4または1.6μmolのアセテートを有する。好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する精製された多糖は、前記血清型33F莢膜多糖1μmolあたり0.2~1.6、0.4~1.6、0.6~1.6、0.8~1.6、1.0~1.6、1.2~1.6、1.4~1.6または1.6~1.8μmolのアセテートを有する。
【0142】
1.1.11 肺炎球菌糖血清型35B
血清型35Bの多糖反復単位は、D-ガラクトース、D-グルコース、2-アセトアミド-2-デオキシ-o-ガラクトース、およびリビトールからなる(Beynonら(1995)Canadian Journal of Chemistry 73、41~48)。リビトール単位にグリコシド結合したβ-D-Galf残基の約70%が、O-アセチル置換基を有する。
【0143】
血清型35B多糖を、当業者には公知の単離手順を使用して細菌から直接取得することができる(例えば、米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2007/0184071号、第2007/0184072号、第2007/0231340号、および第2008/0102498号ならびにWO2008/118752号に開示された方法を参照されたい)。さらに、それらを、合成プロトコールを使用して生産することができる。
【0144】
血清型35Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)株を、確立された菌株保存機関(例えば、Streptococcal Reference Laboratory(Centers for Disease Control and Prevention、Atlanta、GA)など)または臨床標本から取得することができる。
【0145】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)溶解物からの血清型35B多糖の精製および必要に応じて、精製された多糖のサイジングによって得られる単離された血清型35B莢膜多糖を、例えば、分子量(MW)および前記血清型35B莢膜多糖1mMあたりのアセテートのmMなどの異なるパラメーターによって特徴付けることができる。
【0146】
一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する精製された多糖は、10kDa~5,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、コンジュゲーション前の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する精製された多糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、莢膜多糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0147】
さらなるそのような実施形態では、糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0148】
多糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少し得る。上記の分子量範囲は、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された多糖を指す。
【0149】
多糖のO-アセチル化の程度を、当業界で公知の任意の方法により、例えば、プロトンNMRにより決定することができる(Lemercinierら(1996)Carbohydrate Research 296:83~96;Jonesら(2002)J.Pharmaceutical and Biomedical Analysis 30:1233~1247;WO2005/033148およびWO00/56357)。別の一般的に使用される方法は、Hestrin,S.(1949)J.Biol.Chem.180:249~261に記載されている。好ましくは、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0150】
精製、単離もしくは活性化された血清型35B莢膜多糖中のO-アセチルの存在は、前記多糖1mMあたりのアセテートのmM数として、または多糖反復単位あたりのO-アセチル基の数として表される。
【0151】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する精製された多糖は、前記血清型35B莢膜多糖1μmolあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6または0.7μmolのアセテートを有する。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する精製された多糖は、前記血清型35B莢膜多糖1μmolあたり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6または0.7μmolのアセテートを有する。好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する精製された多糖は、前記血清型35B莢膜多糖1μmolあたり0.1~0.7、0.2~0.7、0.3~0.7、0.4~0.7、0.5~0.7、0.6~0.7または0.7~0.8μmolのアセテートを有する。
【0152】
1.2 本発明の担体タンパク質
本発明の糖コンジュゲートの成分は、糖がコンジュゲートされている担体タンパク質である。用語「タンパク質担体」または「担体タンパク質」または「担体」は、本明細書では互換的に使用することができる。担体タンパク質は、標準的なコンジュゲーション手順に適しているべきである。
【0153】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、DT(ジフテリア毒素)、TT(破傷風トキソイド)またはTTの断片C、CRM197(ジフテリア毒素の非毒性的であるが、抗原的に同一のバリアント)、他のDT変異体(CRM176、CRM228、CRM45(Uchidaら(1973)J.Biol.Chem.218:3838~3844)、CRM9、CRM102、CRM103またはCRM107;ならびにNichollsおよびYoule in Genetically Engineered Toxins、Ed:Frankel、Maecel Dekker Inc.(1992)により記載された他の突然変異;Glu-148からAsp、GlnもしくはSerおよび/またはAla158からGlyへの欠失または突然変異ならびに米国特許第4,709,017号および第4,950,740号に開示された他の突然変異;Lys516、Lys526、Phe530および/またはLys534の少なくとも1つまたは複数の残基の突然変異ならびに米国特許第5,917,017号および第6,455,673号に開示された他の突然変異;または米国特許第5,843,711号に開示された断片、一部の様式で解毒されたply、例えば、dPLY-GMBS(WO2004/081515、WO2006/032499)またはdPLY-ホルモル、PhtA、PhtB、PhtD、PhtEを含むPhtX(PhtA、PhtB、PhtDまたはPhtEの配列は、WO00/37105およびWO00/39299に開示されている)およびPhtタンパク質の融合物、例えば、PhtDE融合物、PhtBE融合物、PhtA-E(WO01/98334、WO03/054007、WO2009/000826)を含む、肺炎球菌ニューモリシン(ply)(Kuoら(1995)Infect lmmun 63:2706~2713)、通常、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清群Bから抽出されるOMPC(髄膜炎菌外膜タンパク質)(EP0372501)、PorB(髄膜炎菌(N.meningitidis)由来)、PD(ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)タンパク質D;例えば、EP0594610Bを参照されたい)、またはその免疫学的機能等価物、合成ペプチド(EP0378881、EP0427347)、熱ショックタンパク質(WO93/17712、WO94/03208)、百日咳タンパク質(WO98/58668、EP0471177)、サイトカイン、リンホカイン、増殖因子またはホルモン(WO91/01146)、様々な病原体由来抗原に由来する複数のヒトCD4+T細胞エピトープを含む人工タンパク質(Falugiら(2001)Eur J Immunol 31:3816~3824)、例えば、N19タンパク質(Baraldoiら(2004)Infect lmmun 72:4884~4887)、肺炎球菌表面タンパク質PspA(WO02/091998)、鉄取込みタンパク質(WO01/72337)、クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)の毒素AまたはB(WO00/61761)、トランスフェリン結合タンパク質、肺炎球菌接着タンパク質(PsaA)、組換え緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)外毒素A(特に、その非毒性変異体(グルタミン酸553に置換を有する外毒素Aなど(Douglasら(1987)J.Bacteriol. 169(11):4967~4971))からなる群から選択される。オブアルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、ウシ血清アルブミン(BSA)またはツベルクリンの精製されたタンパク質誘導体(PPD)などの他のタンパク質も、担体タンパク質として使用することができる。他の好適な担体タンパク質としては、コレラトキソイド(例えば、WO2004/083251に記載されている)、大腸菌(Escherichia coli)LT、大腸菌(E.coli)ST、および緑膿菌(P.aeruginosa)に由来する外毒素Aなどの不活化細菌毒素が挙げられる。
【0154】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、TT、DT、DT変異体(CRM197など)、ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物(特に、WO01/98334およびWO03/054007に記載のもの)、解毒されたニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、クロストリジウム・ディフィシレ(C.difficile)の毒素AまたはBおよびPsaAからなる群から独立に選択される。
【0155】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、DT(ジフテリアトキソイド)である。別の実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、TT(破傷風トキソイド)である。
【0156】
別の実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、PD(ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D;例えば、EP0594610Bを参照されたい)である。
【0157】
別の実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、解毒されたニューモリシン(例えば、Hermanら、Hum Vaccin Immunother.2017 Jan;13(1):220~228を参照されたい)またはニューモリシンの突然変異非毒性形態(例えば、Kirkham Lら、Infect Immun.2006 Jan;74(1):586~593を参照されたい)。
【0158】
好ましい実施形態では、本発明の莢膜糖は、CRM197タンパク質にコンジュゲートされる。CRM197タンパク質は、ジフテリア毒素の非毒性形態であるが、ジフテリア毒素と免疫学的に識別不可能である。CRM197は、毒素原性コリネファージベータのニトロソグアニジン突然変異誘発によって創出された非毒素原性ファージβ197tox-により感染したコリネバクテリウム・ジフテリア(Corynebacterium diphtheriae)によって産生される(Uchidaら(1971)Nature New Biology 233:8~11)。CRM197タンパク質は、ジフテリア毒素と同じ分子量を有するが、構造遺伝子中の単一の塩基変化(グアニンからアデニンへの)によってそれと異なる。この単一の塩基変化は、成熟タンパク質中のアミノ酸置換(グルタミン酸からグリシンへの)を引き起こし、ジフテリア毒素の有毒性を除去する。CRM197タンパク質は、糖のための安全かつ有効なT細胞依存的担体である。CRM197およびその産生に関するさらなる詳細は、例えば、米国特許第5,614,382号に見出すことができる。
【0159】
ある実施形態では、本発明の莢膜糖を、CRM197タンパク質またはCRM197のA鎖にコンジュゲートする(CN103495161を参照されたい)。ある実施形態では、本発明の莢膜糖を、遺伝子組換え大腸菌(E.coli)による発現を介して得られるCRM197のA鎖にコンジュゲートする(CN103495161を参照されたい)。ある実施形態では、本発明の莢膜糖を、全てCRM197にコンジュゲートする。ある実施形態では、本発明の莢膜糖を、全てCRM197のA鎖にコンジュゲートする。
【0160】
したがって、よくある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、莢膜多糖がCRM197に共有結合している、担体タンパク質としてCRM197を含む。
【0161】
1.3 2つ以上の糖を含む本発明の糖コンジュゲート
1.3.1 肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む本発明の糖コンジュゲート
【0162】
本発明は、2つ以上の糖抗原が、タンパク質担体の同じ分子にコンジュゲートされている(すなわち、担体分子が、それらにコンジュゲートされた2つ以上の異なる莢膜糖を有する)、糖コンジュゲートに関する。
【0163】
ある実施形態では、本発明は、担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲートに関する。
【0164】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた5つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、5価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15A、15B、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0165】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A/15B/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15A、15Bおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0166】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A/15B/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A/15B/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15A、15Bおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0167】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15A、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0168】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15B/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15B/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15B、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0169】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15A/15B/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15A、15B、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0170】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A/15B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A/15B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15Aおよび15Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0171】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A/23A糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15Aおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0172】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0173】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15B/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15B/23A糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15Bおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0174】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15B/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15B/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、15Bおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0175】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0176】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15A/15B/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15A/15B/23A糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15A、15Bおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0177】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15A/15B/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15A/15B/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15A、15Bおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0178】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15A/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15A/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15A、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0179】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15B/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15B/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15B、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0180】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および15Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0181】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/15B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/15B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および15Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0182】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/23A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0183】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0184】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15A/15B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15A/15B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15Aおよび15Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0185】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15A/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15A/23A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15Aおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0186】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15A/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0187】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15B/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15B/23A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15Bおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0188】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型15B/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型15B/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型15Bおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0189】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0190】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23Aまたは8/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型8糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0191】
さらなるそのような実施形態では、血清型8糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0192】
さらなる実施形態では、血清型8糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型8糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0193】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、8/15A、15A/15B、15A/23Aまたは15A/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型15A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型15A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15A糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15A糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15A糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15A糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15A糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15A糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15A糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15A糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15A糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15A糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15A糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15A糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0194】
さらなるそのような実施形態では、血清型15A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0195】
さらなる実施形態では、血清型15A糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型15A糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0196】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15B/23A/23B、8/15B、15A/15B、15B/23Aまたは15B/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型15B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型15B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15B糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15B糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15B糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15B糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15B糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型15B糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15B糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15B糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15B糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15B糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15B糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型15B糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0197】
さらなるそのような実施形態では、血清型15B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0198】
さらなる実施形態では、血清型15B糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型15B糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0199】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23A、8/15B/23A、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23A、15A/23A、15B/23Aまたは23A/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0200】
さらなるそのような実施形態では、血清型23A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0201】
さらなる実施形態では、血清型23A糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0202】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23B、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23B、15A/23B、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0203】
さらなるそのような実施形態では、血清型23B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0204】
さらなる実施形態では、血清型23B糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0205】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0206】
さらなる実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0207】
さらなる実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0208】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0209】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを特徴付けるための別の方法は、コンジュゲートされたリシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0210】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0211】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23Bまたは8/15A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型15A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型15A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0212】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23Bまたは8/15B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型15B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型15B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0213】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/23A、8/15B/23A、8/23A/23Bまたは8/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0214】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/23B、8/15B/23B、8/23A/23Bまたは8/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0215】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、15A/15B/23A、15A/15B/23Bまたは15A/15B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型15B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型15B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型15A糖の血清型15B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型15A糖の血清型15B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型15B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型15B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0216】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23A、15A/15B/23A、15A/23A/23Bまたは15A/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型15A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型15A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0217】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23B、15A/15B/23B、15A/23A/23Bまたは15A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型15A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型15A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0218】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15B/23A、15A/15B/23A、15B/23A/23Bまたは15B/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型15B糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型15B糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0219】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15B/23B、15A/15B/23B、15B/23A/23Bまたは15B/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型15B糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型15B糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0220】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/23A/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0221】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、または8/15A/15B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型15B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型15B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0222】
【0223】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型15B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、または8/15A/15B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型15B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の15A糖および約4個の15B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型15B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0224】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0225】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、または8/15A/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23A糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0226】
【0227】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、または8/15A/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の15A糖および約4個の23A糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0228】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0229】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、または8/15A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0230】
【0231】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、または8/15A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の15A糖および約4個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0232】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0233】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15B/23A/23B、または8/15B/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0234】
【0235】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15B/23A/23B、または8/15B/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の15B糖および約4個の23A糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0236】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0237】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、または8/15B/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0238】
【0239】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、または8/15B/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の15B糖および約4個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0240】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0241】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、または8/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0242】
【0243】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、または8/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の23A糖および約4個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0244】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0245】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、15A/15B/23A/23B、または15A/15B/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0246】
【0247】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、15A/15B/23A/23B、または15A/15B/23A糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の15B糖および約4個の23A糖に対して約1個の15A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0248】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0249】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、15A/15B/23A/23B、または15A/15B/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0250】
【0251】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、15A/15B/23A/23B、または15A/15B/23B糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の15B糖および約4個の23B糖に対して約1個の15A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0252】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0253】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、または15A/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0254】
【0255】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、または15A/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の23A糖および約4個の23B糖に対して約1個の15A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0256】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0257】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、または15B/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0258】
【0259】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、または15B/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の23A糖および約4個の23B糖に対して約1個の15B糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型15B糖、血清型15B糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0260】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0261】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型15B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0262】
【0263】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の15A糖、約1個の15Bおよび約1個の23A糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0264】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0265】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0266】
【0267】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の15A糖、約1個の15Bおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0268】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0269】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0270】
【0271】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の15A糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0272】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0273】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15B/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0274】
【0275】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15B/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の15B糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15B/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0276】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0277】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0278】
【0279】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは15A/15B/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の15B糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは15A/15B/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0280】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0281】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0282】
【0283】
【0284】
【0285】
【0286】
上記の表のそれぞれの列a~hcは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の15A糖、約1個の15B糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0287】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0288】
ある実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、8/15A、15A/15B、15A/23Aまたは15A/23B糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり0.1~1.0mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0289】
ある実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15B/23A/23B、8/15B、15A/15B、15B/23Aまたは15B/23B糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり0.1~1.0mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0290】
ある実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、8/15A、15A/15B、15A/23Aまたは15A/23B糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0291】
ある実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15B/23A/23B、8/15B、15A/15B、15B/23Aまたは15B/23B糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0292】
ある実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23A、8/15B/23A、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23A、15A/23A、15B/23A、または23A/23B糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0293】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23B、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23B、15A/23B、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0294】
血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0295】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0296】
本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。遊離糖とは、糖コンジュゲートを構成する血清型のうちの遊離糖の量を意味する(例えば、血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートについては、それは遊離血清型8、15A、15B、23Aおよび23B糖であることを意味し、血清型8/15A糖コンジュゲートについては、それは遊離血清型8および15A糖であることを意味する)。それを、糖コンジュゲートを構成する血清型の糖の総量と比較する(例えば、血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートについては、それは血清型8、15A、15B、23Aおよび23B糖の総量であることを意味し、血清型8/15A糖コンジュゲートについては、それは血清型8および15A糖の総量であることを意味する)。
【0297】
好ましい実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約40%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約25%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約20%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約15%未満の遊離糖を含む。
【0298】
好ましい実施形態では、本発明の血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0299】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0300】
酸化の前に、血清型8、15A、15B、23Aおよび/または23B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型8、15A、15B、23Aおよび/または23B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型8、15A、15B、23Aおよび/または23B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0301】
ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0302】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0303】
したがって、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって、酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0304】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0305】
別の実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を、別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0306】
前記実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0307】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0308】
したがって、ある実施形態では、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって、酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0309】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0310】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0311】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0312】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I)
【0313】
【化1】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0314】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0315】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【0316】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0317】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0318】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0319】
【化2】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0320】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0321】
好ましい実施形態では、単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、ペルヨーデートとを反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって、酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0322】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0323】
好ましい実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物を精製する。活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0324】
好ましい実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0325】
好ましい実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、25kDa~1,000kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、400kDa~600kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0326】
活性化された糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0327】
ある実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、前記糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の凍結乾燥混合物を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0328】
別の実施形態では、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、前記糖はスクロースである。次いで、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との同時凍結乾燥混合物を、溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0329】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0330】
活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、
(c)活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を混合するステップ;および
(d)活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を、還元剤と反応させて、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートすることができる。
【0331】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒、好ましくは緩衝化水性溶媒中で実行される。ある実施形態では、還元反応は、アミン基を含有しない緩衝剤中で実行される。ある実施形態では、緩衝剤は、酢酸の塩(アセテート)、炭酸水素ナトリウム(重炭酸塩)、ホウ酸、ジメチルアルシン酸(カコジレート)、炭酸ナトリウム(炭酸塩)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、ギ酸の塩(ギ酸塩)、リンゴ酸の塩(リンゴ酸塩)、マレイン酸の塩(マレイン酸塩)、リン酸の塩(リン酸塩)およびコハク酸の塩(コハク酸塩)からなる群から選択される。ある実施形態では、緩衝剤は、酢酸の塩(アセテート)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、リン酸の塩(リン酸塩)およびコハク酸の塩(コハク酸塩)からなる群から選択される。ある実施形態では、緩衝剤は、リン酸の塩(リン酸塩)である。ある実施形態では、緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【0332】
好ましくは、前記緩衝剤は、1~100mM、1~50mM、1~25mM、1~10mM、5~50mM、5~15mM、5~10mM、8~12mMまたは9~11mMの濃度を有する。ある実施形態では、前記緩衝剤は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45または50mMの濃度を有する。
【0333】
水性溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を復元することができる。
【0334】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下での水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0335】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0336】
担体タンパク質への血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖のコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0337】
1.3.2 肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む本発明の糖コンジュゲート
本発明は、2つ以上の糖抗原が、タンパク質担体の同じ分子にコンジュゲートされている(すなわち、担体分子が、それらにコンジュゲートされた2つ以上の異なる莢膜糖を有する)、糖コンジュゲートに関する。
【0338】
ある実施形態では、本発明は、担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲートに関する。
【0339】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた5つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、5価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、11A、12F、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0340】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A/12F/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、11A、12Fおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0341】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A/12F/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A/12F/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、11A、12Fおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0342】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、11A、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0343】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/12F/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/12F/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、12F、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0344】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型11A/12F/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型11A、12F、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0345】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A/12F糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A/12F糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、11Aおよび12Fを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0346】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A/23A糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、11Aおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0347】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、11Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0348】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/12F/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/12F/23A糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、12Fおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0349】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/12F/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/12F/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、12Fおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0350】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0351】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型11A/12F/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型11A/12F/23A糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型11A、12Fおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0352】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型11A/12F/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型11A/12F/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型11A、12Fおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0353】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型11A/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型11A/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型11A、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0354】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型12F/23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型12F/23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型12F、23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0355】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/11A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/11A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および11Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0356】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/12F糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/12F糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および12Fを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0357】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/23A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0358】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型8/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型8/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型8および23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0359】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型11A/12F糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型11A/12F糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型11Aおよび12Fを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0360】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型11A/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型11A/23A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型11Aおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0361】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型11A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型11A/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型11Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0362】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型12F/23A糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型12F/23A糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型12Fおよび23Aを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0363】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型12F/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型12F/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型12Fおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0364】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型23A/23B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、血清型23A/23B糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それは、担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型23Aおよび23Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0365】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23Aまたは8/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型8糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型8糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型8糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0366】
さらなるそのような実施形態では、血清型8糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0367】
さらなる実施形態では、血清型8糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型8糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0368】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、8/11A、11A/12F、11A/23Aまたは11A/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型11A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型11A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型11A糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型11A糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型11A糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型11A糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型11A糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型11A糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型11A糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型11A糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型11A糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型11A糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型11A糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型11A糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0369】
さらなるそのような実施形態では、血清型11A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0370】
さらなる実施形態では、血清型11A糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型11A糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0371】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/12F/23A、8/12F/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、12F/23A/23B、8/12F、11A/12F、12F/23Aまたは12F/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型12F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型12F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型12F糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型12F糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型12F糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型12F糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型12F糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型12F糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型12F糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型12F糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型12F糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型12F糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型12F糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型12F糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0372】
さらなるそのような実施形態では、血清型12F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0373】
さらなる実施形態では、血清型12F糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型12F糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0374】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23A、8/12F/23A、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23A、11A/23A、12F/23Aまたは23A/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23A糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23A糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0375】
さらなるそのような実施形態では、血清型23A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0376】
さらなる実施形態では、血清型23A糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型23A糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0377】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23B、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23B、11A/23B、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、血清型23B糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、血清型23B糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0378】
さらなるそのような実施形態では、血清型23B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0379】
さらなる実施形態では、血清型23B糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、血清型23B糖は、100kDa~1,000kDa;100kDa~900kDa;100kDa~800kDa;100kDa~700kDa;100kDa~600kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;150kDa~1,000kDa;150kDa~900kDa;150kDa~800kDa;150kDa~700kDa;150kDa~600kDa;150kDa~500kDa;150kDa~400kDa;150kDa~300kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~900kDa;200kDa~800kDa;200kDa~700kDa;200kDa~600kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;250kDa~1,000kDa;250kDa~900kDa;250kDa~800kDa;250kDa~700kDa;250kDa~600kDa;250kDa~500kDa;250kDa~400kDa;250kDa~350kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~900kDa;300kDa~800kDa;300kDa~700kDa;300kDa~600kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~900kDa;400kDa~800kDa;400kDa~700kDa;400kDa~600kDaまたは500kDa~600kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0380】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~1,0000kDa;2,000kDa~1,0000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、500kDa~1,0000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~1,0000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~1,0000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~1,0000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~1,0000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~1,0000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0381】
さらなる実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~1,0000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~1,0000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0382】
さらなる実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~1,0000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~1,0000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0383】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0384】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを特徴付けるための別の方法は、コンジュゲートされたリシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0385】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0386】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23Bまたは8/11A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型11A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型11A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型11A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型11A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型11A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型11A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0387】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/12F/23A、8/12F/23Bまたは8/12F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型12F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型12F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型12F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型12F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型12F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型12F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0388】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/23A、8/12F/23A、8/23A/23Bまたは8/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0389】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/23B、8/12F/23B、8/23A/23Bまたは8/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0390】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、11A/12F/23A、11A/12F/23Bまたは11A/12F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型12F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型12F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型11A糖の血清型12F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型11A糖の血清型12F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型12F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型12F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0391】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23A、11A/12F/23A、11A/23A/23Bまたは11A/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型11A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型11A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0392】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23B、11A/12F/23B、11A/23A/23Bまたは11A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型11A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型11A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0393】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/12F/23A、11A/12F/23A、12F/23A/23Bまたは12F/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23A糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型12F糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型12F糖の血清型23A糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23A糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23A糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0394】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/12F/23B、11A/12F/23B、12F/23A/23Bまたは12F/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型12F糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型12F糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0395】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/23A/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0396】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、または8/11A/12F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型12F糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型12F糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0397】
【0398】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型12F糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、または8/11A/12F糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型12F糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の11A糖および約4個の12F糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型12F糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0399】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0400】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、または8/11A/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23A糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0401】
【0402】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、または8/11A/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の11A糖および約4個の23A糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0403】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0404】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、または8/11A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0405】
【0406】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、または8/11A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の11A糖および約4個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0407】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0408】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/12F/23A/23B、または8/12F/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0409】
【0410】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/12F/23A/23B、または8/12F/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の12F糖および約4個の23A糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0411】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0412】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、または8/12F/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0413】
【0414】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、または8/12F/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の12F糖および約4個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0415】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0416】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、または8/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0417】
【0418】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、または8/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の23A糖および約4個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0419】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0420】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、11A/12F/23A/23B、または11A/12F/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0421】
【0422】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、11A/12F/23A/23B、または11A/12F/23A糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の12F糖および約4個の23A糖に対して約1個の11A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0423】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0424】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、11A/12F/23A/23B、または11A/12F/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0425】
【0426】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、11A/12F/23A/23B、または11A/12F/23B糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の12F糖および約4個の23B糖に対して約1個の11A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0427】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0428】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、または11A/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0429】
【0430】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、または11A/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の23A糖および約4個の23B糖に対して約1個の11A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0431】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0432】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、または12F/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0433】
【0434】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、または12F/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の23A糖および約4個の23B糖に対して約1個の12F糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型12F糖、血清型12F糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0435】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0436】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23A糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0437】
【0438】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の11A糖、約1個の12Fおよび約1個の23A糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23A糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0439】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0440】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0441】
【0442】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の11A糖、約1個の12Fおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0443】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0444】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0445】
【0446】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の11A糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0447】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0448】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/12F/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0449】
【0450】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/12F/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の12F糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/12F/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0451】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0452】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型11A、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0453】
【0454】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは11A/12F/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の12F糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは11A/12F/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0455】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0456】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0457】
【0458】
【0459】
【0460】
【0461】
上記の表のそれぞれの列a~hcは、糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の11A糖、約1個の12F糖、約1個の23Aおよび約1個の23B糖に対して約1個の8糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0462】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0463】
ある実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、8/11A、11A/12F、11A/23Aまたは11A/23B糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.3、0.5、0.6、1.0、1.4、1.8、2.2、2.6、3.0、3.4、3.8、4.2、4.6または5mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり0.3~5mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.6、1、1.4、1.8、2.2、2.6、3、3.4、3.8、4.2または4.6mMのアセテートかつ血清型11A糖1mMあたり約5mM未満のアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.6、1.0、1.4、1.8、2.2、2.6、または3.0mMのアセテートかつ血清型11A糖1mMあたり約3.4mM未満のアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、イオン-HPLC分析によって決定される。
【0464】
ある実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、8/11A、11A/12F、11A/23Aまたは11A/23B糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8または0.9mMのグリセロールかつ血清型11A糖1mMあたり約1.0mM未満のグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.3、0.4、0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型11A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0465】
ある実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23A、8/12F/23A、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23A、11A/23A、12F/23A、または23A/23B糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23A糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0466】
一部の実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23B、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23B、11A/23B、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.6mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型23B糖1mMあたり少なくとも0.7mMのグリセロールを含む。
【0467】
血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0468】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0469】
本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。遊離糖とは、糖コンジュゲートを構成する血清型のうちの遊離糖の量を意味する(例えば、血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートについては、それは遊離血清型8、11A、12F、23Aおよび23B糖であることを意味し、血清型8/11A糖コンジュゲートについては、それは遊離血清型8および11A糖であることを意味する)。それを、糖コンジュゲートを構成する血清型の糖の総量と比較する(例えば、血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートについては、それは血清型8、11A、12F、23Aおよび23B糖の総量であることを意味し、血清型8/11A糖コンジュゲートについては、それは血清型8および11A糖の総量であることを意味する)。
【0470】
好ましい実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約40%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約25%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約20%未満の遊離糖を含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、糖の総量と比較して、約15%未満の遊離糖を含む。
【0471】
好ましい実施形態では、本発明の血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0472】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0473】
酸化の前に、血清型8、11A、12F、23Aおよび/または23B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型8、11A、12F、23Aおよび/または23B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型8、11A、12F、23Aおよび/または23B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0474】
ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0475】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0476】
したがって、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって、酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0477】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0478】
別の実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を、別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0479】
前記実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0480】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0481】
したがって、ある実施形態では、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって、酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0482】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0483】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0484】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0485】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I)
【0486】
【化3】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0487】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0488】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【0489】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0490】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0491】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0492】
【化4】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0493】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0494】
好ましい実施形態では、単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を、
(a)単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、ペルヨーデートとを反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって、酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0495】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0496】
好ましい実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物を精製する。活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0497】
好ましい実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0498】
好ましい実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、25kDa~1,000kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、400kDa~600kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0499】
活性化された糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0500】
ある実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、前記糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の凍結乾燥混合物を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0501】
別の実施形態では、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、前記糖はスクロースである。次いで、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との同時凍結乾燥混合物を、溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0502】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0503】
活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物を、
(c)活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を混合するステップ;および
(d)活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を、還元剤と反応させて、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートすることができる。
【0504】
ある実施形態では、還元的アミノ化反応は、水性溶媒、好ましくは緩衝化水性溶媒中で実行される。ある実施形態では、還元反応は、アミン基を含有しない緩衝剤中で実行される。ある実施形態では、緩衝剤は、酢酸の塩(アセテート)、炭酸水素ナトリウム(重炭酸塩)、ホウ酸、ジメチルアルシン酸(カコジレート)、炭酸ナトリウム(炭酸塩)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、ギ酸の塩(ギ酸塩)、リンゴ酸の塩(リンゴ酸塩)、マレイン酸の塩(マレイン酸塩)、リン酸の塩(リン酸塩)およびコハク酸の塩(コハク酸塩)からなる群から選択される。ある実施形態では、緩衝剤は、酢酸の塩(アセテート)、クエン酸の塩(クエン酸塩)、リン酸の塩(リン酸塩)およびコハク酸の塩(コハク酸塩)からなる群から選択される。ある実施形態では、緩衝剤は、リン酸の塩(リン酸塩)である。ある実施形態では、緩衝剤は、リン酸ナトリウムである。
【0505】
好ましくは、前記緩衝剤は、1~100mM、1~50mM、1~25mM、1~10mM、5~50mM、5~15mM、5~10mM、8~12mMまたは9~11mMの濃度を有する。ある実施形態では、前記緩衝剤は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、35、40、45または50mMの濃度を有する。
【0506】
水性溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖と、担体タンパク質との混合物を復元することができる。
【0507】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下での水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0508】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0509】
担体タンパク質への血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖のコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0510】
1.3.3 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む本発明の糖コンジュゲート
本発明は、2つ以上の糖抗原が、タンパク質担体の同じ分子にコンジュゲートされている(すなわち、担体分子が、それらにコンジュゲートされた2つ以上の異なる莢膜糖を有する)、糖コンジュゲートに関する。
【0511】
ある実施形態では、本発明は、担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲートに関する。
【0512】
1.3.3.1 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた4つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.1)の糖コンジュゲートはしたがって、4価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型10A、22F、33Fおよび35Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0513】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型10A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型10A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0514】
さらなるそのような実施形態では、血清型10A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0515】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型22F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型22F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0516】
さらなるそのような実施形態では、血清型22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0517】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型33F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型33F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0518】
さらなるそのような実施形態では、血清型33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0519】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型35B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型35B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0520】
さらなるそのような実施形態では、血清型35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0521】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0522】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0523】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0524】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0525】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0526】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0527】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0528】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0529】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0530】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0531】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0532】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0533】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0534】
【0535】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の22F糖および約4個の33F糖に対して約1個の10A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0536】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0537】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0538】
【0539】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の22F糖および約4個の35B糖に対して約1個の10A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0540】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0541】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0542】
【0543】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の33F糖および約4個の35B糖に対して約1個の10A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0544】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0545】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0546】
【0547】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の33F糖および約4個の35B糖に対して約1個の22F糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0548】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0549】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A、血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0550】
【0551】
上記の表のそれぞれの列a~bmは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約1:約1(約1個の22F糖、約1個の33Fおよび約1個の35B糖に対して約1個の10A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1:1の比(w/w))。
【0552】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0553】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0554】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、NMR分析によって決定される。
【0555】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、NMR分析によって決定される。
【0556】
血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0557】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0558】
本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0559】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を含む。
【0560】
好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0561】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0562】
酸化の前に、血清型10A、22F、33Fおよび/または35B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型10A、22F、33Fおよび/または35B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型10A、22F、33Fおよび/または35B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0563】
ある実施形態では、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0564】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0565】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0566】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0567】
別の実施形態では、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0568】
前記実施形態では、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0569】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0570】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0571】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0572】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0573】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0574】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0575】
【化5】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0576】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0577】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0578】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0579】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0580】
【化6】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0581】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0582】
好ましい実施形態では、単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0583】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0584】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を精製する。活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0585】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0586】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0587】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0588】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【0589】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0590】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0591】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0592】
別の実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0593】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0594】
活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を、
(c)活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型10A/22F/33F/35B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【0595】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【0596】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【0597】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下での水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0598】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0599】
血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0600】
1.3.3.2 肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含み、担体タンパク質にコンジュゲートされた糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/22F/33F糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.2)の糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型10A、22Fおよび33Fを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0601】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型10A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型10A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0602】
さらなるそのような実施形態では、血清型10A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0603】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型22F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型22F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0604】
さらなるそのような実施形態では、血清型22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0605】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型33F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型33F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0606】
さらなるそのような実施形態では、血清型33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0607】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0608】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0609】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0610】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0611】
本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0612】
本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A、22Fおよび33F糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A、22Fおよび33F糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0613】
本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0614】
本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0615】
本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0616】
本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0617】
【0618】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の22F糖および約4個の33F糖に対して約1個の10A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0619】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0620】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0621】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、NMR分析によって決定される。
【0622】
血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0623】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0624】
本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0625】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび33F糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび33F糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型10A、22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび33F糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型10A、22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび33F糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型10A、22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび33F糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型10A、22Fおよび33F糖を含む。
【0626】
好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0627】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0628】
酸化の前に、血清型10A、22Fおよび/または33F糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型10A、22Fおよび/または33F糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型10A、22Fおよび/または33F糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0629】
ある実施形態では、血清型10A、22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび33F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0630】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0631】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび33F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0632】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0633】
別の実施形態では、血清型10A、22Fおよび33F糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0634】
前記実施形態では、血清型10A、22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび33F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0635】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0636】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび33F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0637】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0638】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型10A、22Fおよび33F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型10A、22Fおよび33F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0639】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0640】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0641】
【化7】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0642】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0643】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0644】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0645】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0646】
【化8】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0647】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0648】
好ましい実施形態では、単離された血清型10A、22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび33F糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0649】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0650】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を精製する。活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0651】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0652】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0653】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0654】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【0655】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0656】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0657】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0658】
別の実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0659】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0660】
活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を、
(c)活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型10A/22F/33F糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【0661】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【0662】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【0663】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0664】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0665】
血清型10A、22Fおよび33F糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0666】
1.3.3.3 肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含み、担体タンパク質にコンジュゲートされた糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/22F/35B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.3)の糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型10A、22Fおよび35Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0667】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型10A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型10A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0668】
さらなるそのような実施形態では、血清型10A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0669】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型22F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型22F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0670】
さらなるそのような実施形態では、血清型22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0671】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型35B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型35B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0672】
さらなるそのような実施形態では、血清型35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0673】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~1,0000kDa;2,000kDa~1,0000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、500kDa~1,0000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~1,0000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~1,0000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~1,0000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~1,0000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~1,0000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0674】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~1,0000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~1,0000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0675】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~1,0000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~1,0000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0676】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0677】
本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0678】
本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A、22Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A、22Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0679】
本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0680】
本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0681】
本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0682】
本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0683】
【0684】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の22F糖および約4個の35B糖に対して約1個の10A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0685】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0686】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0687】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、NMR分析によって決定される。
【0688】
血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0689】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0690】
本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0691】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび35B糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型10A、22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび35B糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型10A、22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび35B糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型10A、22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、22Fおよび35B糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型10A、22Fおよび35B糖を含む。
【0692】
好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0693】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0694】
酸化の前に、血清型10A、22Fおよび/または35B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型10A、22Fおよび/または35B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型10A、22Fおよび/または35B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0695】
ある実施形態では、血清型10A、22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0696】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0697】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0698】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0699】
別の実施形態では、血清型10A、22Fおよび35B糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0700】
前記実施形態では、血清型10A、22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0701】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0702】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0703】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0704】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型10A、22Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型10A、22Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0705】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0706】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0707】
【化9】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0708】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0709】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0710】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0711】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0712】
【化10】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0713】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0714】
好ましい実施形態では、単離された血清型10A、22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、22Fおよび35B糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0715】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0716】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を精製する。活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0717】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0718】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0719】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0720】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【0721】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0722】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0723】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0724】
別の実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0725】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0726】
活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を、
(c)活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型10A/22F/35B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【0727】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【0728】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【0729】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0730】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0731】
血清型10A、22Fおよび35B糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0732】
1.3.3.4 肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含み、担体タンパク質にコンジュゲートされた糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/33F/35B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.4)の糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型10A、33Fおよび35Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0733】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型10A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型10A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0734】
さらなるそのような実施形態では、血清型10A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0735】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型33F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型33F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0736】
さらなるそのような実施形態では、血清型33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0737】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型35B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型35B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0738】
さらなるそのような実施形態では、血清型35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0739】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0740】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0741】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0742】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0743】
本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0744】
本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A、33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A、33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0745】
本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0746】
本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0747】
本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0748】
本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0749】
【0750】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の33F糖および約4個の35B糖に対して約1個の10A糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0751】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0752】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0753】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、NMR分析によって決定される。
【0754】
血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0755】
好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0756】
本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0757】
好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、33Fおよび35B糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型10A、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型10A、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型10A、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型10A、33Fおよび35B糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型10A、33Fおよび35B糖を含む。
【0758】
好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0759】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0760】
酸化の前に、血清型10A、33Fおよび/または35B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型10A、33Fおよび/または35B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型10A、33Fおよび/または35B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0761】
ある実施形態では、血清型10A、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0762】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0763】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0764】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0765】
別の実施形態では、血清型10A、33Fおよび35B糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0766】
前記実施形態では、血清型10A、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0767】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0768】
したがって、ある実施形態では、血清型10A、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0769】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0770】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型10A、33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型10A、33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0771】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0772】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0773】
【化11】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0774】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0775】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【0776】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0777】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0778】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0779】
【化12】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0780】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0781】
好ましい実施形態では、単離された血清型10A、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10A、33Fおよび35B糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0782】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0783】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を精製する。活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0784】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0785】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0786】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0787】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【0788】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0789】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0790】
ある実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0791】
別の実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0792】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0793】
活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を、
(c)活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型10A/33F/35B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【0794】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【0795】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【0796】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0797】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0798】
血清型10A、33Fおよび35B糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0799】
1.3.3.5 肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含み、担体タンパク質にコンジュゲートされた糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/33F/35B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた3つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.5)の糖コンジュゲートはしたがって、3価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型22F、33Fおよび35Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0800】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型22F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型22F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0801】
さらなるそのような実施形態では、血清型22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0802】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型33F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型33F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0803】
さらなるそのような実施形態では、血清型33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0804】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型35B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型35B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0805】
さらなるそのような実施形態では、血清型35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0806】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0807】
さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0808】
さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0809】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0810】
本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0811】
本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F、33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F、33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0812】
本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0813】
本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0814】
本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0815】
本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(w/w)は、以下の表内のいずれか1つによる。
【0816】
【0817】
上記の表のそれぞれの列a~sは、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合を提供し、例えば、a列は、ある実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合が、それぞれ、約1:約1:約4(約1個の33F糖および約4個の35B糖に対して約1個の22F糖(w/w))である、と読むべきである。好ましくは、糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の質量は、それぞれの糖についてほぼ同じである(約1:1:1の比(w/w))。
【0818】
一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0819】
ある実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0820】
ある実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在は、NMR分析によって決定される。
【0821】
血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0822】
好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0823】
本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0824】
好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型22F、33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型22F、33Fおよび35B糖を含む。
【0825】
好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0826】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0827】
酸化の前に、血清型22F、33Fおよび/または35B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型22F、33Fおよび/または35B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型22F、33Fおよび/または35B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0828】
ある実施形態では、血清型22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22F、33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0829】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0830】
したがって、ある実施形態では、血清型22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22F、33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0831】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0832】
別の実施形態では、血清型22F、33Fおよび35B糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0833】
前記実施形態では、血清型22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22F、33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0834】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0835】
したがって、ある実施形態では、血清型22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22F、33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0836】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0837】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型22F、33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型22F、33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0838】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0839】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0840】
【化13】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0841】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0842】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【0843】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0844】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0845】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0846】
【化14】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0847】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0848】
好ましい実施形態では、単離された血清型22F、33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22F、33Fおよび35B糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0849】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0850】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を精製する。活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0851】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0852】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0853】
ある実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0854】
ある実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【0855】
ある実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0856】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0857】
ある実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0858】
別の実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0859】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0860】
活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を、
(c)活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型22F/33F/35B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【0861】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【0862】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【0863】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0864】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0865】
血清型22F、33Fおよび35B糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0866】
1.3.3.6 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖を含む糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/22F糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.6)の糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型10Aおよび22Fを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0867】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型10A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型10A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0868】
さらなるそのような実施形態では、血清型10A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0869】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型22F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型22F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0870】
さらなるそのような実施形態では、血清型22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0871】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0872】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0873】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0874】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0875】
本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0876】
本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10Aおよび22F糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10Aおよび22F糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0877】
本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0878】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0879】
血清型10A/22F糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0880】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0881】
本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型10A/22F糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型10A/22F糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0882】
好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび22F糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10Aおよび22F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび22F糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型10Aおよび22F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび22F糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型10Aおよび22F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび22F糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型10Aおよび22F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/22F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび22F糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型10Aおよび22F糖を含む。
【0883】
好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/22F糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0884】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0885】
酸化の前に、血清型10Aおよび/または22F糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型10Aおよび/または22F糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型10Aおよび/または22F糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0886】
ある実施形態では、血清型10Aおよび22F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび22F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0887】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0888】
したがって、ある実施形態では、血清型10Aおよび22F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび22F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび22F糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0889】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0890】
別の実施形態では、血清型10Aおよび22F糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0891】
前記実施形態では、血清型10Aおよび22F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび22F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型10Aおよび22F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0892】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0893】
したがって、ある実施形態では、血清型10Aおよび22F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび22F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび22F糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型10Aおよび22F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0894】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0895】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型10Aおよび22F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型10Aおよび22F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0896】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0897】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0898】
【化15】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0899】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0900】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【0901】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0902】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0903】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0904】
【化16】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0905】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0906】
好ましい実施形態では、単離された血清型10Aおよび22F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび22F糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび22F糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0907】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0908】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖を精製する。活性化された血清型10Aおよび22F糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型10Aおよび22F糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0909】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F多糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0910】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0911】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0912】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【0913】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。
【0914】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0915】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0916】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型10Aおよび22F糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0917】
別の実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型10Aおよび22F糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型10Aおよび22F糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0918】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0919】
活性化された血清型10Aおよび22F糖を、
(c)活性化された血清型10Aおよび22F糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型10Aおよび22F糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型10A/22F糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【0920】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型10Aおよび22F糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【0921】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型10Aおよび22F糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【0922】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0923】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0924】
血清型10Aおよび22F糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0925】
1.3.3.7 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/33F糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.7)の糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型10Aおよび33Fを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0926】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型10A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型10A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0927】
さらなるそのような実施形態では、血清型10A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0928】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型33F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型33F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0929】
さらなるそのような実施形態では、血清型33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0930】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0931】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0932】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0933】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0934】
本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0935】
本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10Aおよび33F糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10Aおよび33F糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0936】
本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0937】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0938】
血清型10A/33F糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0939】
好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0940】
本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型10A/33F糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型10A/33F糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0941】
好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび33F糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10Aおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび33F糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型10Aおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび33F糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型10Aおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび33F糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型10Aおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/33F糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび33F糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型10Aおよび33F糖を含む。
【0942】
好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/33F糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0943】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【0944】
酸化の前に、血清型10Aおよび/または33F糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型10Aおよび/または33F糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型10Aおよび/または33F糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【0945】
ある実施形態では、血清型10Aおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび33F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0946】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0947】
したがって、ある実施形態では、血清型10Aおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび33F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび33F糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0948】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【0949】
別の実施形態では、血清型10Aおよび33F糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【0950】
前記実施形態では、血清型10Aおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび33F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型10Aおよび33F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0951】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【0952】
したがって、ある実施形態では、血清型10Aおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび33F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび33F糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型10Aおよび33F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【0953】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【0954】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型10Aおよび33F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型10Aおよび33F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0955】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0956】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0957】
【化17】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【0958】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0959】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【0960】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【0961】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0962】
【化18】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0963】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0964】
好ましい実施形態では、単離された血清型10Aおよび33F糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび33F糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび33F糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【0965】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【0966】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖を精製する。活性化された血清型10Aおよび33F糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型10Aおよび33F糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【0967】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F多糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【0968】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0969】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0970】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【0971】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。
【0972】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【0973】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【0974】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型10Aおよび33F糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【0975】
別の実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型10Aおよび33F糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型10Aおよび33F糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【0976】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【0977】
活性化された血清型10Aおよび33F糖を、
(c)活性化された血清型10Aおよび33F糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型10Aおよび33F糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型10A/33F糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【0978】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型10Aおよび33F糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【0979】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型10Aおよび33F糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【0980】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0981】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0982】
血清型10Aおよび33F糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【0983】
1.3.3.8 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型10A/35B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.8)の糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型10Aおよび35Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【0984】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型10A糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型10A糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0985】
さらなるそのような実施形態では、血清型10A糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0986】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型35B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型35B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【0987】
さらなるそのような実施形態では、血清型35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0988】
一部の実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【0989】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【0990】
さらなる実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【0991】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0992】
本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0993】
本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10Aおよび35B糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10Aおよび35B糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0994】
本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【0995】
ある実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【0996】
血清型10A/35B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【0997】
好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【0998】
本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型10A/35B糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型10A/35B糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【0999】
好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10Aおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび35B糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型10Aおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび35B糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型10Aおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび35B糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型10Aおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型10A/35B糖コンジュゲートは、血清型10Aおよび35B糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型10Aおよび35B糖を含む。
【1000】
好ましい実施形態では、本発明の血清型10A/35B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【1001】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【1002】
酸化の前に、血清型10Aおよび/または35B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型10Aおよび/または35B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型10Aおよび/または35B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【1003】
ある実施形態では、血清型10Aおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1004】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1005】
したがって、ある実施形態では、血清型10Aおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび35B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1006】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【1007】
別の実施形態では、血清型10Aおよび35B糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【1008】
前記実施形態では、血清型10Aおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型10Aおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1009】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1010】
したがって、ある実施形態では、血清型10Aおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび35B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型10Aおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1011】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【1012】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型10Aおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型10Aおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【1013】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【1014】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【1015】
【化19】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【1016】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【1017】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【1018】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【1019】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【1020】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【1021】
【化20】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【1022】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【1023】
好ましい実施形態では、単離された血清型10Aおよび35B糖を、
(a)単離された血清型10Aおよび35B糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型10Aおよび35B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【1024】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【1025】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖を精製する。活性化された血清型10Aおよび35B糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型10Aおよび35B糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【1026】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B多糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【1027】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1028】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1029】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【1030】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。
【1031】
好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【1032】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【1033】
ある実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型10Aおよび35B糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【1034】
別の実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型10Aおよび35B糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型10Aおよび35B糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【1035】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【1036】
活性化された血清型10Aおよび35B糖を、
(c)活性化された血清型10Aおよび35B糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型10Aおよび35B糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型10A/35B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【1037】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型10Aおよび35B糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【1038】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型10Aおよび35B糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【1039】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【1040】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【1041】
血清型10Aおよび35B糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【1042】
1.3.3.9 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型22F/33F糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.9)の糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型22Fおよび33Fを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【1043】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型22F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型22F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1044】
さらなるそのような実施形態では、血清型22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1045】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型33F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型33F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1046】
さらなるそのような実施形態では、血清型33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1047】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【1048】
さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【1049】
さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【1050】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1051】
本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1052】
本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22Fおよび33F糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22Fおよび33F糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1053】
本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1054】
ある実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【1055】
ある実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【1056】
血清型22F/33F糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【1057】
好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【1058】
本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型22F/33F糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型22F/33F糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【1059】
好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび33F糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび33F糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび33F糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび33F糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型22Fおよび33F糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/33F糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび33F糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型22Fおよび33F糖を含む。
【1060】
好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/33F糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【1061】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【1062】
酸化の前に、血清型22Fおよび/または33F糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型22Fおよび/または33F糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型22Fおよび/または33F糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【1063】
ある実施形態では、血清型22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび33F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1064】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1065】
したがって、ある実施形態では、血清型22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび33F糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22Fおよび33F糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1066】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【1067】
別の実施形態では、血清型22Fおよび33F糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【1068】
前記実施形態では、血清型22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび33F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型22Fおよび33F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1069】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1070】
したがって、ある実施形態では、血清型22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび33F糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22Fおよび33F糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型22Fおよび33F糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1071】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【1072】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型22Fおよび33F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型22Fおよび33F糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【1073】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【1074】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【1075】
【化21】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【1076】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【1077】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【1078】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【1079】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【1080】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【1081】
【化22】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【1082】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【1083】
好ましい実施形態では、単離された血清型22Fおよび33F糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび33F糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22Fおよび33F糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【1084】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【1085】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖を精製する。活性化された血清型22Fおよび33F糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型22Fおよび33F糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【1086】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F多糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【1087】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1088】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1089】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【1090】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。
【1091】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【1092】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【1093】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型22Fおよび33F糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【1094】
別の実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型22Fおよび33F糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型22Fおよび33F糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【1095】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【1096】
活性化された血清型22Fおよび33F糖を、
(c)活性化された血清型22Fおよび33F糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型22Fおよび33F糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型22F/33F糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【1097】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型22Fおよび33F糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【1098】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型22Fおよび33F糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【1099】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下での水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【1100】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【1101】
血清型22Fおよび33F糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【1102】
1.3.3.10 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型22F/35B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.10)の糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型22Fおよび35Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【1103】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型22F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型22F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1104】
さらなるそのような実施形態では、血清型22F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1105】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型35B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型35B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1106】
さらなるそのような実施形態では、血清型35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1107】
一部の実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【1108】
さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【1109】
さらなる実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【1110】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1111】
本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1112】
本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1113】
本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1114】
ある実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【1115】
ある実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【1116】
血清型22F/35B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【1117】
好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【1118】
本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型22F/35B糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型22F/35B糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【1119】
好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび35B糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび35B糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび35B糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型22Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型22F/35B糖コンジュゲートは、血清型22Fおよび35B糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型22Fおよび35B糖を含む。
【1120】
好ましい実施形態では、本発明の血清型22F/35B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【1121】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【1122】
酸化の前に、血清型22Fおよび/または35B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型22Fおよび/または35B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型22Fおよび/または35B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【1123】
ある実施形態では、血清型22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1124】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1125】
したがって、ある実施形態では、血清型22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22Fおよび35B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1126】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【1127】
別の実施形態では、血清型22Fおよび35B糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【1128】
前記実施形態では、血清型22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型22Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1129】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1130】
したがって、ある実施形態では、血清型22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22Fおよび35B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型22Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1131】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【1132】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型22Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型22Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【1133】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【1134】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【1135】
【化23】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
【1136】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【1137】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【1138】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【1139】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【1140】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【1141】
【化24】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【1142】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【1143】
好ましい実施形態では、単離された血清型22Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型22Fおよび35B糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型22Fおよび35B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【1144】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【1145】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖を精製する。活性化された血清型22Fおよび35B糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型22Fおよび35B糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【1146】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B多糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【1147】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1148】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1149】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【1150】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。
【1151】
好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【1152】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【1153】
ある実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型22Fおよび35B糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【1154】
別の実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型22Fおよび35B糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型22Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【1155】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【1156】
活性化された血清型22Fおよび35B糖を、
(c)活性化された血清型22Fおよび35B糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型22Fおよび35B糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型22F/35B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【1157】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型22Fおよび35B糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【1158】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型22Fおよび35B糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【1159】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下での水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【1160】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【1161】
血清型22Fおよび35B糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【1162】
1.3.3.11 担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む(本明細書では以後、「血清型33F/35B糖コンジュゲート」)。前記実施形態では、担体分子は、それらにコンジュゲートされた2つの異なる莢膜糖を有する。好ましくは、本セクション(1.3.3.11)の糖コンジュゲートはしたがって、2価糖コンジュゲートである(すなわち、それらは担体タンパク質にコンジュゲートされた血清型33Fおよび35Bを有し、担体タンパク質に共有結合した他の多糖抗原を有しない)。
【1163】
一部の実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型33F糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型33F糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1164】
さらなるそのような実施形態では、血清型33F糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1165】
一部の実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型35B糖を含む。他のそのような実施形態では、血清型35B糖は、20kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~3,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~1,500kDaの分子量を有する。一部の実施形態では、糖は、10kDa~2,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~1,500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、30kDa~1,250kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。別の実施形態では、糖は、400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1166】
さらなるそのような実施形態では、血清型35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1167】
一部の実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、400kDa~15,000kDa;500kDa~10,000kDa;2,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~8,000kDa;または3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、200kDa~20,000kDa;200kDa~15,000kDa;200kDa~10,000kDa;200kDa~7,500kDa;200kDa~5,000kDa;200kDa~3,000kDa;200kDa~1,000kDa;500kDa~20,000kDa;500kDa~15,000kDa;500kDa~12,500kDa;500kDa~10,000kDa;500kDa~7,500kDa;500kDa~6,000kDa;500kDa~5,000kDa;500kDa~4,000kDa;500kDa~3,000kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,000kDa;750kDa~20,000kDa;750kDa~15,000kDa;750kDa~12,500kDa;750kDa~10,000kDa;750kDa~7,500kDa;750kDa~6,000kDa;750kDa~5,000kDa;750kDa~4,000kDa;750kDa~3,000kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,500kDa;1,000kDa~15,000kDa;1,000kDa~12,500kDa;1,000kDa~10,000kDa;1,000kDa~7,500kDa;1,000kDa~6,000kDa;1,000kDa~5,000kDa;1,000kDa~4,000kDa;1,000kDa~2,500kDa;2,000kDa~15,000kDa;2,000kDa~12,500kDa;2,000kDa~10,000kDa;2,000kDa~7,500kDa;2,000kDa~6,000kDa;2,000kDa~5,000kDa;2,000kDa~4,000kDa;または2,000kDa~3,000kDaの分子量を有する。
【1168】
さらなる実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、3,000kDa~20,000kDa;3,000kDa~15,000kDa;3,000kDa~10,000kDa;3,000kDa~7,500kDa;3,000kDa~5,000kDa;4,000kDa~20,000kDa;4,000kDa~15,000kDa;4,000kDa~12,500kDa;4,000kDa~10,000kDa;4,000kDa~7,500kDa;4,000kDa~6,000kDa;または4,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。
【1169】
さらなる実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、5,000kDa~20,000kDa;5,000kDa~15,000kDa;5,000kDa~10,000kDa;5,000kDa~7,500kDa;6,000kDa~20,000kDa;6,000kDa~15,000kDa;6,000kDa~12,500kDa;6,000kDa~10,000kDaまたは6,000kDa~7,500kDaの分子量を有する。
【1170】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1171】
本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数による。糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン改変に関する証拠を、当業者には公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって取得することができる。コンジュゲーションは、コンジュゲート材料を生成するために使用される担体タンパク質出発材料(例えば、CRM197)と比較して、回収されるリシン残基数の減少をもたらす。好ましい実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15、2~13、2~10、2~8、2~6、2~5、2~4、3~15、3~13、3~10、3~8、3~6、3~5、3~4、5~15、5~10、8~15、8~12、10~15または10~12である。ある実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1172】
本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3.0(例えば、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0)である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型33Fおよび35B糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1173】
本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートを、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.25~4.0(例えば、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0)である。他の実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.5~2.0、0.5~1.5、0.8~1.2、0.5~1.0、1.0~1.5または1.0~2.0である。さらなる実施形態では、血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、0.9~1.1であり、さらにより好ましくは、コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比は、約1.0である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はDTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はTTである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質はPDである。
【1174】
ある実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33F多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【1175】
ある実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.5、0.6または0.7mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型35B多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。
【1176】
血清型33F/35B糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、低分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料特性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連させる。
【1177】
好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも40%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で、0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する。
【1178】
本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、担体タンパク質に共有結合によりコンジュゲートされていないが、それにも拘わらず、血清型33F/35B糖コンジュゲート組成物中に存在する遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、血清型33F/35B糖コンジュゲートと非共有結合していてもよい(すなわち、非共有結合する、吸着する、またはその中に、もしくはそれと共に捕捉される)。
【1179】
好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33Fおよび35B糖の総量と比較して約40%未満の遊離血清型33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33Fおよび35B糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33Fおよび35B糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型33Fおよび35B糖を含む。好ましい実施形態では、血清型33F/35B糖コンジュゲートは、血清型33Fおよび35B糖の総量と比較して約15%未満の遊離血清型33Fおよび35B糖を含む。
【1180】
好ましい実施形態では、本発明の血清型33F/35B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【1181】
還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)糖の酸化(活性化)、(2)コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、DT、TTまたはPD)の還元を含む。
【1182】
酸化の前に、血清型33Fおよび/または35B糖の、標的分子量(MW)範囲へのサイジングを実施することができる。機械的または化学的加水分解を用いることができる。化学的加水分解を、酢酸を使用して行うことができる。有利には、精製された血清型33Fおよび/または35B糖のサイズを、例えば、O-アセチル基の存在などの糖の構造の重要な特徴を保存しながら、減少させる。したがって、好ましくは、精製された血清型33Fおよび/または35B糖のサイズを、機械的ホモジェナイゼーションによって減少させる。
【1183】
ある実施形態では、血清型33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1184】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1185】
したがって、ある実施形態では、血清型33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型33Fおよび35B糖の混合物を、酸化剤と反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型33Fおよび35B糖を得るステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1186】
これらの実施形態では、したがって、糖は混合物として一緒に活性化される。
【1187】
別の実施形態では、血清型33Fおよび35B糖を別々に活性化(酸化)した後、活性化された糖を混合する。
【1188】
前記実施形態では、血清型33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)活性化された血清型33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1189】
前記プロセスは、クエンチングステップをさらに含んでもよい。
【1190】
したがって、ある実施形態では、血清型33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型33Fおよび35B糖を、酸化剤と個別に反応させるステップ;
(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型33Fおよび35B糖を得るステップ;
(c)活性化された血清型33Fおよび35B糖を混合するステップ
を含むプロセスによって活性化(酸化)する。
【1191】
酸化ステップは、ペルヨーデートとの反応を含んでもよい。本発明の目的のために、用語「ペルヨーデート」は、過ヨウ素酸塩と過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方およびペルヨーデートの様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)も含む。
【1192】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。好ましい実施形態では、血清型33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタペルヨーデートである。好ましい実施形態では、血清型33Fおよび35B糖の酸化のために使用されるペルヨーデートは、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【1193】
一実施形態では、クエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【1194】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【1195】
【化25】
(式中、R
1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)の1,2-アミノアルコールである。
【1196】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【1197】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸を、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択することができる。
【1198】
一実施形態では、クエンチング剤は、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの亜硫酸塩である。
【1199】
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2個の隣接する炭素原子に共有結合により連結された2個のヒドロキシル基を含む化合物である。
【1200】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【1201】
【化26】
(式中、R
1およびR
2はそれぞれ独立にH、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)の化合物である。
【1202】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールまたはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【1203】
好ましい実施形態では、単離された血清型33Fおよび35B糖を、
(a)単離された血清型33Fおよび35B糖の混合物を、ペルヨーデートと反応させるステップ;
(b)ブタン-2,3-ジオールの添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された血清型33Fおよび35B糖の混合物を得るステップ
を含むプロセスによって活性化する。
【1204】
糖の酸化ステップの後、糖は活性化されていると言われ、本明細書の以下で「活性化された糖」と称される。
【1205】
好ましい実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖を精製する。活性化された血清型33Fおよび35B糖を、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、透析または限外濾過/透析濾過などの当業者には公知の方法に従って精製する。例えば、活性化された血清型33Fおよび35B糖を、限外濾過デバイスを使用する濃縮および透析濾過によって精製する。
【1206】
好ましい実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖の酸化度は、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である。好ましい実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B多糖の酸化度は、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である。
【1207】
好ましい実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する。
【1208】
ある実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1209】
ある実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、25kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、100kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、250kDa~1,500kDa、250kDa~1,000kDa、250kDa~800kDa、250kDa~700kDa、250kDa~600kDa、300kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDaまたは300kDa~600kDaの分子量を有する。
【1210】
ある実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、300kDa~800kDaの分子量を有する。ある実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量を有する。
【1211】
好ましい実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~25、10~20、12~20または14~18の酸化度を有する。好ましい実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖は、400kDa~600kDaの分子量および10~20の酸化度を有する。
【1212】
活性化された多糖および/または担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。
【1213】
ある実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖を、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。一実施形態では、次いで、凍結乾燥された活性化された血清型33Fおよび35B糖を、担体タンパク質を含む溶液と混合する。
【1214】
別の実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを同時凍結乾燥する。そのような実施形態では、活性化された血清型33Fおよび35B糖を、担体タンパク質と混合し、場合により、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥する。好ましい実施形態では、糖はスクロースである。次いで、同時凍結乾燥された活性化された血清型33Fおよび35B糖と、担体タンパク質とを溶液中に再懸濁し、還元剤と反応させることができる。
【1215】
コンジュゲーションプロセスの第2のステップは、還元剤を使用した、コンジュゲートを形成させるための活性化された糖および担体タンパク質の還元(還元的アミノ化)である。
【1216】
活性化された血清33Fおよび35B糖を、
(c)活性化された血清型33Fおよび35B糖を担体タンパク質と混合するステップ;ならびに
(d)混合された活性化された血清型33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを、還元剤と反応させて、血清型33F/35B糖コンジュゲートを形成させるステップ
を含むプロセスによって担体タンパク質にコンジュゲートさせることができる。
【1217】
ある実施形態では、還元反応は、水性溶媒中で実行される。しかし好ましくは、反応は、非プロトン溶媒中で実行される。好ましい実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された、活性化された血清型33Fおよび35B糖と担体タンパク質とを復元することができる。
【1218】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中での還元的アミノ化による活性化された血清型33Fおよび35B糖と、タンパク質担体とのコンジュゲーションは、例えば、糖のO-アセチル化のレベルが有意に低い可能性がある水相中での還元的アミノ化と比較して、糖のO-アセチル含量を保持するのに好適である。したがって、好ましい実施形態では、ステップ(c)およびステップ(d)は、DMSO中で実行される。
【1219】
ある実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下での水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【1220】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【1221】
血清型33Fおよび35B糖の、担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートを、当業者には公知の様々な技術によって精製する(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化する)ことができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。
【1222】
2 本発明の免疫原性組成物
2.1 上のセクション1に開示された少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物
本発明の免疫原性組成物は、典型的には、上のセクション1に開示された少なくとも1つの糖コンジュゲートを含むであろう。
【1223】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、上のセクション1に開示された1つの糖コンジュゲートを含む。別の実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、上のセクション1に開示された2つの糖コンジュゲートを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、上のセクション1に開示された3つ以上の糖コンジュゲートを含む。
【1224】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/15A/15B糖コンジュゲートおよび1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1225】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/15A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15B/23B糖コンジュゲートを含む。
【1226】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/15A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15B/23A糖コンジュゲートを含む。
【1227】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/15B/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1228】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/15B/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23A糖コンジュゲートを含む。
【1229】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/15B糖コンジュゲートを含む。
【1230】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15A/15B/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23B糖コンジュゲートを含む。
【1231】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15A/15B/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A糖コンジュゲートを含む。
【1232】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15A/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15B糖コンジュゲートを含む。
【1233】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15B/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A糖コンジュゲートを含む。
【1234】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/15A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1235】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/15B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23A、15A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1236】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23B、15B/23Bまたは15A/15B糖コンジュゲートを含む。
【1237】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15B/23A、15B/23Aまたは15A/15B糖コンジュゲートを含む。
【1238】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15A/15B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A、8/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1239】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15B、8/23Bまたは15B/23B糖コンジュゲートを含む。
【1240】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15B、8/23Aまたは15B/23A糖コンジュゲートを含む。
【1241】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15B/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A、8/23Bまたは15A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1242】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型15B/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A、8/23Aまたは15A/23A糖コンジュゲートを含む。
【1243】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A、8/15Bまたは15A/15B糖コンジュゲートを含む。
【1244】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/11A/12F糖コンジュゲートおよび1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1245】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/11A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型12F/23B糖コンジュゲートを含む。
【1246】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/11A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型12F/23A糖コンジュゲートを含む。
【1247】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/12F/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1248】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/12F/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23A糖コンジュゲートを含む。
【1249】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/12F糖コンジュゲートを含む。
【1250】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型11A/12F/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23B糖コンジュゲートを含む。
【1251】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型11A/12F/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A糖コンジュゲートを含む。
【1252】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型11A/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/12F糖コンジュゲートを含む。
【1253】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型12F/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A糖コンジュゲートを含む。
【1254】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/11A糖コンジュゲートおよび1つの血清型12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1255】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/12F糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23A、11A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1256】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23B、12F/23Bまたは11A/12F糖コンジュゲートを含む。
【1257】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型8/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23A、12F/23Aまたは11A/12F糖コンジュゲートを含む。
【1258】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型11A/12F糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A、8/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1259】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型11A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/12F、8/23Bまたは12F/23B糖コンジュゲートを含む。
【1260】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型11A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/12F、8/23Aまたは12F/23A糖コンジュゲートを含む。
【1261】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型12F/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A、8/23Bまたは11A/23B糖コンジュゲートを含む。
【1262】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型12F/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A、8/23Aまたは11A/23A糖コンジュゲートを含む。
【1263】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A、8/12Fまたは11A/12F糖コンジュゲートを含む。
【1264】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型10A/22F糖コンジュゲート(上のセクション1.3.3.6に開示されたものなど)および1つの血清型33F/35B糖コンジュゲート(上のセクション1.3.3.11に開示されたものなど)を含む。
【1265】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型10A/33F糖コンジュゲート(上のセクション1.3.3.7に開示されたものなど)および1つの血清型22F/35B糖コンジュゲート(上のセクション1.3.3.10に開示されたものなど)を含む。
【1266】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、1つの血清型10A/35B糖コンジュゲート(上のセクション1.3.3.8に開示されたものなど)および1つの血清型22F/33F糖コンジュゲート(上のセクション1.3.3.9に開示されたものなど)を含む。
【1267】
2.2 糖コンジュゲートをさらに含む本発明の免疫原性組成物
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物、特に、セクション2.1の免疫原性組成物は、さらなる糖コンジュゲートを含んでもよい。ある実施形態では、セクション2.1の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23Fおよび33Fに由来する糖コンジュゲートからなる群から選択される少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。好ましくは、前記さらなる糖コンジュゲートは、個別にコンジュゲートされた糖コンジュゲートである(すなわち、莢膜糖が担体タンパク質に別々にコンジュゲートされ、タンパク質担体のそれぞれの分子が、それにコンジュゲートされた1つの型の糖だけを有する)。前記実施形態では、莢膜糖は、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていると言われる。
【1268】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23Fおよび33Fに由来する莢膜多糖は、当業者には公知の標準的な技術によって調製される(例えば、WO2006/110381、WO2008/118752、WO2006/110352、WO2015/110941ならびに米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2008/0102498号および第2008/0286838号を参照されたい)。
【1269】
ある実施形態では、多糖を、1-シアノ-4-ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロホウ酸(CDAP)を用いて活性化して、シアン酸エステルを形成させる。次いで、活性化された多糖を、担体タンパク質(セクション1.2の1つなど、好ましくはCRM197)上のアミノ基に、直接的に、またはスペーサー(リンカー)基を介してカップリングさせる。例えば、スペーサーは、マレイミド活性化された担体タンパク質(例えば、N-[γ-マレイミドブチリルオキシ]スクシンイミドエステル(GMBS)を使用する)またはハロアセチル化された担体タンパク質(例えば、ヨードアセトイミド、N-スクシンイミジルブロモ酢酸(SBA;SIB)、N-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノ安息香酸(SIAB)、スルホスクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノ安息香酸(スルホ-SIAB)、N-スクシンイミジルヨード酢酸(SIA)、もしくはスクシンイミジル3-[ブロモアセトアミド]プロピオン酸(SBAP)を使用する)との反応後に得られるチオエーテル結合によって担体にカップリングすることができるチオール化された多糖を得るためのシスタミンまたはシステアミンであってよい。好ましくは、シアン酸エステル(CDAP化学によって作製してもよい)を、ヘキサンジアミンまたはアジピン酸ジヒドラジド(ADH)とカップリングし、アミノ誘導体化された糖を、タンパク質担体上のカルボキシル基を介してカルボジイミド(例えば、EDACまたはEDC)化学を使用して担体タンパク質(例えば、CRM197)にコンジュゲートする。そのようなコンジュゲートは、例えば、WO93/15760、WO95/08348およびWO96/129094に記載されている。
【1270】
コンジュゲーションのための他の好適な技術は、カルボジイミド、ヒドラジド、活性エステル、ノルボラン、p-ニトロ安息香酸、N-ヒドロキシスクシンイミド、S-NHS、EDC、TSTUを使用する。多くは、国際特許出願公開番号WO98/42721に記載されている。コンジュゲーションは、糖の遊離ヒドロキシル基と、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)との反応(Bethellら(1979)J.Biol.Chem.254:2572~2574;Hearnら(1981)J.Chromatogr.218:509~518を参照されたい)、次いで、タンパク質と反応させてカルバメート結合を形成させることによって形成させることができるカルボニルリンカーを含んでもよい。これは、一次ヒドロキシル基へのアノマー末端の還元、一次ヒドロキシル基の任意選択の保護/脱保護、CDIカルバメート中間体を形成する一次ヒドロキシル基とCDIとの反応およびタンパク質上でのCDIカルバメート中間体と、アミノ基とのカップリングを含んでもよい。
【1271】
好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23Fおよび33Fに由来する少なくとも1つの莢膜多糖を、還元的アミノ化によって担体タンパク質(セクション1.2の1つなど、好ましくはCRM197)にコンジュゲートさせる(米国特許出願公開第2006/0228380号、第2007/0231340号、第2007/0184071号および第2007/0184072号、WO2006/110381、WO2008/079653、およびWO2008/143709などに記載されている)。好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22Fおよび23Fに由来する莢膜多糖を、還元的アミノ化によって担体タンパク質(セクション1.2の1つなど、好ましくはCRM197)にコンジュゲートさせる。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する莢膜多糖を、還元的アミノ化によって担体タンパク質(セクション1.2の1つなど、好ましくはCRM197)にコンジュゲートさせる。
【1272】
ある実施形態では、セクション2.1の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.1の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1273】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5および7Fに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.1の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1274】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.1の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1275】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.1の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1276】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.2の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1277】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.3の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1278】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.4の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1279】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.5の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1280】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.6の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1281】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.7の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1282】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.8の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1283】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、22Fおよび33F、22Fおよび12F、22Fおよび10A、22Fおよび11A、33Fおよび12F、33Fおよび10A、33Fおよび11A、12Fおよび10A、12Fおよび11Aならびに10Aおよび11Aからなる群から選択される2つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【1284】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、以下の3つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12F、
22Fおよび33Fおよび10A、
22Fおよび33Fおよび11A、
22Fおよび12Fおよび10A、
22Fおよび12Fおよび11A、
22Fおよび10Aおよび11A、
33Fおよび12Fおよび10A、
33Fおよび12Fおよび11A、
33Fおよび10Aおよび11A、または
12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【1285】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、以下の4つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12Fおよび10A、
22Fおよび33Fおよび12Fおよび11A、
22Fおよび33Fおよび10Aおよび11A、
22Fおよび12Fおよび10Aおよび11A、または
33Fおよび12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【1286】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、以下の5つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【1287】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.8の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1288】
ある実施形態では、上の免疫原性組成物のいずれかは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖コンジュゲート(WO2015/110941のセクション1.3.4の糖コンジュゲートなど)をさらに含む。
【1289】
好ましくは、上記免疫原性組成物の全てのさらなる糖コンジュゲート(セクション2.2.1に記載の)は、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされる。
【1290】
上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5および7Fに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aに由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。上記免疫原性組成物のいずれかの実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に由来する糖コンジュゲートを、CRM197にコンジュゲートする。
【1291】
ある実施形態では、本セクションの上記免疫原性組成物のいずれかのさらなる糖コンジュゲートを、全て個別にCRM197にコンジュゲートする。
【1292】
ある実施形態では、本セクションの上記免疫原性組成物のいずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および/または23Fに由来するさらなる糖コンジュゲートを、PDに個別にコンジュゲートする。
【1293】
ある実施形態では、本セクションの上記免疫原性組成物のいずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cに由来するさらなる糖コンジュゲートを、TTにコンジュゲートする。
【1294】
ある実施形態では、本セクションの上記免疫原性組成物のいずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fに由来するさらなる糖コンジュゲートを、DTにコンジュゲートする。
【1295】
ある実施形態では、本セクションの上記免疫原性組成物のいずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および/または23Fに由来するさらなる糖コンジュゲートを、PDに個別にコンジュゲートし、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cに由来するさらなる糖コンジュゲートを、TTにコンジュゲートし、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fに由来するさらなる糖コンジュゲートを、DTにコンジュゲートする。
【1296】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の2~20種の異なる血清型を含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20種の異なる血清型に由来する糖を含む。
【1297】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である(価数は、組成物中に含有される肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の異なる血清型の数によって定義され、1価糖コンジュゲートは1種に値し、2価糖コンジュゲートは2種に値する、など)。ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、2、3、4または5価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、または23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、18価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【1298】
莢膜多糖の担体タンパク質へのコンジュゲーション後、糖コンジュゲートは、様々な技術によって精製される(多糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化される)。これらの技術は、濃縮/透析濾過操作、沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー、および深層濾過を含む(例えば、米国特許出願公開第2007/0184072号またはWO2008/079653を参照されたい)。個々の糖コンジュゲートを精製した後、それらを混合して、本発明の免疫原性組成物を製剤化する。
【1299】
3 免疫原性組成物の投与量
各用量中の糖コンジュゲートの量は、典型的なワクチン被接種者において有意で有害な副作用なしに免疫防御応答を誘導する量として選択される。そのような量は、どの特定の免疫原が用いられ、およびそれがどのように提供されるかに応じて変化するであろう。
【1300】
3.1 糖コンジュゲートの量
免疫原性組成物中の特定の糖コンジュゲートの量を、そのコンジュゲート(コンジュゲート化および非コンジュゲート化)に関する全糖に基づいて算出することができる。例えば、20%の遊離糖を含む糖コンジュゲートは、100μgの糖用量中に約80μgのコンジュゲート化糖および約20μgの非コンジュゲート化糖を有するであろう。糖コンジュゲートの量は、肺炎球菌血清型に応じて変化してもよい。糖濃度は、ウロン酸アッセイによって決定することができる。
【1301】
免疫原性組成物中の異なる糖成分の「免疫原性量」は、異なってもよく、それぞれ、約1μg、約2μg、約3μg、約4μg、約5μg、約6μg、約7μg、約8μg、約9μg、約10μg、約15μg、約20μg、約30μg、約40μg、約50μg、約60μg、約70μg、約80μg、約90μg、または約100μgの任意の特定の糖抗原を含んでもよい。
【1302】
一般に、それぞれの用量は、所与の血清型について、0.1μg~100μgの糖、具体的には、0.5μg~20μg、より具体的には1.0μg~10μg、さらにより具体的には2.0μg~5.0μgの糖を含むであろう。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【1303】
3.2 担体の量
一般に、それぞれの用量は、10μg~150μgの担体タンパク質、具体的には15μg~100μgの担体タンパク質、より具体的には25μg~75μgの担体タンパク質、さらにより具体的には、40μg~60μgの担体タンパク質を含むであろう。一実施形態では、前記担体タンパク質は、CRM197である。
【1304】
ある実施形態では、それぞれの用量は、約25μg、約26μg、約27μg、約28μg、約29μg、約30μg、約31μg、約32μg、約33μg、約34μg、約35μg、約36μg、約37μg、約38μg、約39μg、約40μg、約41μg、約42μg、約43μg、約44μg、約45μg、約46μg、約47μg、約48μg、約49μg、約50μg、約51μg、約52μg、約53μg、約54μg、約55μg、約56μg、約57μg、約58μg、約59μg、約60μg、約61μg、約62μg、約63μg、約64μg、約65μg、約66μg、約67μg、約68μg、約69μg、約70μg、約71μg、約72μg、約73μg、約74μgまたは約75μgの担体タンパク質を含むであろう。ある実施形態では、前記担体タンパク質は、CRM197である。
【1305】
4 さらなる抗原
本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)糖抗原(糖コンジュゲート)を含む。それらはまた、他の病原体、特に、細菌および/またはウイルスに由来する抗原をさらに含んでもよい。好ましいさらなる抗原は、ジフテリアトキソイド(D)、破傷風トキソイド(T)、典型的には、無細胞性(Pa)である百日咳抗原(P)、B型肝炎ウイルス(HBV)表面抗原(HBsAg)、A型肝炎ウイルス(HAV)抗原、コンジュゲート化ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)b型莢膜糖(Hib)、不活化ポリオウイルスワクチン(IPV)から選択される。
【1306】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Paを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-Hib、D-T-Pa-IPVまたはD-T-Pa-HBsAgを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-HBsAg-IPVまたはD-T-Pa-HBsAg-Hibを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-HBsAg-IPV-Hibを含む。
【1307】
百日咳抗原:百日咳菌(Bordetella pertussis)は、百日咳を引き起こす。ワクチン中の百日咳抗原は、細胞性(不活化百日咳菌(B.pertussis)細胞の形態の、全細胞)または無細胞性のいずれかである。細胞性百日咳抗原の調製は、文書で十分に立証されている(例えば、それを、百日咳菌(B.pertussis)の第I相培養物の熱不活化によって取得することができる)。しかしながら、好ましくは、本発明は無細胞性抗原を使用する。無細胞性抗原を使用する場合、以下の抗原:(1)解毒された百日咳毒素(百日咳トキソイド、またはPT);(2)繊維性ヘマグルチニン(FHA);(3)ペルタクチン(69キロダルトン外膜タンパク質としても知られる)のうちの1、2または(好ましくは)3つを使用することが好ましい。FHAおよびペルタクチンを、本発明による使用の前にホルムアルデヒドで処理してもよい。PTを、好ましくは、ホルムアルデヒドおよび/またはグルタルアルデヒドを用いる処理によって解毒する。無細胞性百日咳抗原を、好ましくは、1つまたは複数のアルミニウム塩アジュバント上に吸着させる。代替手段として、それらを非吸着状態で添加してもよい。ペルタクチンを添加する場合、それは水酸化アルミニウムアジュバント上に既に吸着されていることが好ましい。PTおよびFHAを、水酸化アルミニウムアジュバントまたはリン酸アルミニウム上に吸着させてもよい。PT、FHAおよびペルタクチンの全部の水酸化アルミニウムへの吸着が最も好ましい。
【1308】
不活化ポリオウイルスワクチン:ポリオウイルスは、急性灰白髄炎を引き起こす。経口ポリオウイルスワクチンを使用するよりもむしろ、本発明の好ましい実施形態は、IPVを使用する。患者への投与の前に、ポリオウイルスを不活化しなければならず、これを、ホルムアルデヒドを用いる処理によって達成することができる。急性灰白髄炎は、3つの型のポリオウイルスのうちの1つによって引き起こされ得る。3つの型は類似しており、同一の症状を引き起こすが、それらは抗原的には異なるものであり、1つの型による感染は他の型による感染に対し防御をもたらさない。したがって、本発明では、3つのポリオウイルス抗原:ポリオウイルス1型(例えば、Mahoney株)、ポリオウイルス2型(例えば、MEF-1株)、およびポリオウイルス3型(例えば、Saukett株)を使用することが好ましい。ウイルスを、好ましくは、個別に増殖させ、精製し、不活化した後、混合して、本発明と共に使用するためのバルク3価混合物を得る。
【1309】
ジフテリアトキソイド:ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)は、ジフテリアを引き起こす。ジフテリア毒素を、注射後に特異的抗毒素抗体を誘導する能力を保持しながら、毒性を除去するために処理する(例えば、ホルマリンまたはホルムアルデヒドを使用する)ことができる。これらのジフテリアトキソイドを、ジフテリアワクチンにおいて使用する。好ましいジフテリアトキソイドは、ホルムアルデヒド処理によって調製されるものである。増殖培地中でジフテリア菌(C.diphtheriae)を増殖させた後、ホルムアルデヒド処理、限外濾過および沈降化を行うことによって、ジフテリアトキソイドを取得することができる。次いで、トキソイド化された材料を、滅菌濾過および/または透析濾過を含むプロセスによって処理することができる。ジフテリアトキソイドを、好ましくは、水酸化アルミニウムアジュバント上に吸着させる。
【1310】
破傷風トキソイド:破傷風菌(Clostridium tetani)は、破傷風を引き起こす。破傷風毒素を処理して、防御トキソイドを得ることができる。トキソイドを、破傷風ワクチンにおいて使用する。好ましい破傷風トキソイドは、ホルムアルデヒド処理によって調製されるものである。増殖培地中で破傷風菌(C.tetani)を増殖させた後、ホルムアルデヒド処理、限外濾過および沈降化を行うことによって、破傷風トキソイドを取得することができる。次いで、材料を、滅菌濾過および/または透析濾過を含むプロセスによって処理することができる。
【1311】
A型肝炎ウイルス抗原:A型肝炎ウイルス(HAV)は、ウイルス性肝炎を引き起こす既知の因子の1つである。好ましいHAV成分は、不活化ウイルスに基づくものであり、不活化を、ホルマリン処理によって達成することができる。
【1312】
B型肝炎ウイルス(HBV)は、ウイルス性肝炎を引き起こす既知の因子の1つである。キャプシドの主要成分は、HBV表面抗原、またはより一般的には、HBsAgとして知られるタンパク質であり、典型的には、226アミノ酸のポリペプチドであり、約24kDaの分子量を有する。全ての現行のB型肝炎ワクチンはHBsAgを含有し、この抗原を正常なワクチン被接種者に投与した場合、それはHBV感染に対し防御をもたらす抗HBsAg抗体の産生を刺激する。
【1313】
ワクチン製造のために、HBsAgは2つの方法:慢性B型肝炎キャリアの血漿からの粒子状形態の抗原の精製または組換えDNA法によるタンパク質の発現(例えば、酵母細胞中での組換え発現)で作製されてきた。天然のHBsAg(すなわち、血漿精製生成物中のような)と違って、酵母により発現されるHBsAgは一般に、非グリコシル化されており、これは本発明と共に使用するための最も好ましい形態のHBsAgである。
【1314】
コンジュゲート化ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)b型抗原:ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)b型(Hib)は、細菌性髄膜炎を引き起こす。Hibワクチンは、典型的には、莢膜糖抗原に基づくものであり、その調製は文書で十分に立証されている。Hib糖を担体タンパク質にコンジュゲートして、特に小児において、その免疫原性を増強することができる。典型的な担体タンパク質は、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、CRM197、ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D、および血清群Bの髄膜炎菌に由来する外膜タンパク質複合体である。コンジュゲートの糖部分は、Hib細菌から調製される完全長ポリリボシルリビトールリン酸(PRP)、および/または完全長PRPの断片を含んでもよい。Hibコンジュゲートは、アルミニウム塩アジュバントに吸着させても、または吸着させなくてもよい。
【1315】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群Y莢膜糖(MenY)、および/またはコンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C莢膜糖(MenC)をさらに含む。
【1316】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群A莢膜糖(MenA)、コンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群W135莢膜糖(MenW135)、コンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群Y莢膜糖(MenY)、および/またはコンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C莢膜糖(MenC)をさらに含む。
【1317】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群W135莢膜糖(MenW135)、コンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群Y莢膜糖(MenY)、および/またはコンジュゲート化髄膜炎菌(N.meningitidis)血清群C莢膜糖(MenC)をさらに含む。
【1318】
4 アジュバント
一部の実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、少なくとも1、2または3つのアジュバントをさらに含んでもよい。用語「アジュバント」とは、抗原に対する免疫応答を増強する化合物または混合物を指す。抗原は、主に送達系として、主に免疫モジュレーターとして作用するか、または両方の強力な特徴を有してもよい。好適なアジュバントとしては、ヒトを含む哺乳動物中での使用にとって好適なものが挙げられる。
【1319】
ヒトにおいて使用することができる公知の好適な送達系型アジュバントの例としては、限定されるものではないが、ミョウバン(例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウム)、リン酸カルシウム、リポソーム、MF59(4.3%w/vスクアレン、0.5%w/vポリソルベート80(Tween(登録商標)80)、0.5%w/vソルビタントリオレエート(Span85))などの水中油エマルジョン、モンタニドなどの油中水エマルジョン、およびポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)(PLG)マイクロ粒子またはナノ粒子が挙げられる。
【1320】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとしてアルミニウム塩(ミョウバン)(例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウム)を含む。好ましい実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとしてリン酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウムを含む。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、リン酸アルミニウムの形態で、0.1mg/mL~1mg/mLまたは0.2mg/mL~0.3mg/mLのアルミニウム元素を含む。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、リン酸アルミニウムの形態で約0.25mg/mLのアルミニウム元素を含む。
【1321】
ヒトにおいて使用することができる公知の好適な免疫調節型アジュバントの例としては、限定されるものではないが、アクイラ(Aquilla)樹皮からのサポニン抽出物(QS21、QuilA)、MPL(モノホスホリルリピドA)、3DMPL(3-O-脱アシル化MPL)またはGLA-AQなどのTLR4アゴニスト、LT/CT突然変異体、種々のインターロイキン(例えば、IL-2、IL-12)またはGM-CSFなどのサイトカインなどが挙げられる。
【1322】
ヒトにおいて使用することができる送達特性と免疫調節特性との両方を示す公知の好適な免疫調節型アジュバントの例としては、限定されるものではないが、ISCOMS(例えば、Sjolanderら(1998)J.Leukocyte Biol.64:713;WO90/03184、WO96/11711、WO00/48630、WO98/36772、WO00/41720、WO2006/134423およびWO2007/026190を参照されたい)またはTLR4アゴニストと水中油エマルジョンとの組合せであるGLA-EMが挙げられる。
【1323】
限定されるものではないが、動物実験などの獣医学的適用のために、当業者であれば、Freundの完全アジュバント(CFA)、Freundの不完全アジュバント(IFA)、Emulsigen、N-アセチル-ムラミル-L-トレオニル-D-イソグルタミン(thr-MDP)、N-アセチル-ノル-ムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(CGP 11637、ノル-MDPと称される)、N-アセチルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミニル-L-アラニン-2-(1’-2’-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ヒドロキシホスホリルオキシ)-エチルアミン(CGP19835A、MTP-PEと称される)、および2%スクアレン/Tween(登録商標)80エマルジョン中に細菌から抽出される3つの成分、モノホスホリルリピドA、トレハロースジミコレートおよび細胞壁骨格(MPL+TDM+CWS)を含有する、RIBIを使用することができる。
【1324】
本明細書に開示される肺炎球菌ワクチンの有効性を増強するためのさらなる例示的なアジュバントとしては、限定されるものではないが、(1)例えば、(a)10%スクアラン、0.4%Tween(登録商標)80、5%プルロニック(登録商標)遮断ポリマーL121、およびマイクロメートル以下のエマルジョンにマイクロ流体化された、またはより大きい粒径のエマルジョンを生成するためにボルテックスされたthr-MDPを含有するSAF、ならびに(b)2%スクアレン、0.2%Tween(登録商標)80、およびモノホスホリルリピドA(MPL)、トレハロースジミコレート(TDM)、および細胞壁骨格(CWS)、好ましくは、MPL+CWS(DETOX(商標))などの1つまたは複数の細菌細胞壁成分を含有するRIBI(商標)アジュバント系(RAS)(Ribi Immunochem、Hamilton、MT)などの、水中油エマルジョン製剤(ムラミルペプチド(以下を参照されたい)または細菌細胞壁成分などの他の特定の免疫刺激剤を含む、または含まない);(2)QS21、STIMULON(商標)(Cambridge Bioscience、Worcester、MA)、ABISCO(登録商標)(Isconova、Sweden)、または使用することができるISCOMATRIX(登録商標)(Commonwealth Serum Laboratories、Australia)もしくはISCOM(免疫刺激複合体)などの、それから生成される粒子(ISCOMはさらなる洗剤を含まなくてもよい(例えば、WO00/07621を参照されたい))などのサポニンアジュバント;(3)完全Freundアジュバント(CFA)および不完全Freundアジュバント(IFA);(4)インターロイキン(例えば、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-12(例えば、WO99/44636を参照されたい))、インターフェロン(例えば、ガンマインターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、腫瘍壊死因子(TNF)などのサイトカイン;(5)必要に応じて、肺炎球菌糖類(例えば、WO00/56358を参照されたい)と共に使用した場合、ミョウバンの実質的な非存在下にある、モノホスホリルリピドA(MPL)または3-O-脱アシル化MPL(3dMPL)(例えば、GB-2220221、EP0689454を参照されたい);(6)3dMPLと、例えば、QS21および/または水中油エマルジョンとの組合せ(例えば、EP0835318、EP0735898、EP0761231を参照されたい);(7)ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシエチレンエステル(例えば、WO99/52549を参照されたい);(8)オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤(例えば、WO01/21207)またはオクトキシノールなどの少なくとも1つのさらなる非イオン性界面活性剤と組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテルもしくはエステル界面活性剤(例えば、WO01/21152);(9)サポニンおよび免疫刺激オリゴヌクレオチド(例えば、CpGオリゴヌクレオチド)(例えば、WO00/62800);(10)免疫刺激剤および金属塩の粒子(例えば、WO00/23105を参照されたい);(11)サポニンおよび水中油エマルジョン(例えば、WO99/11241);(12)サポニン(例えば、QS21)+3dMPL+IM2(必要に応じて、+ステロール)(例えば、WO98/57659);(13)組成物の効能を増強するための免疫刺激剤として作用する他の物質が挙げられる。ムラミルペプチドとしては、N-アセチル-ムラミル-L-トレオニル-D-イソグルタミン(thr-MDP)、N-25アセチル-ノルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(ノル-MDP)、N-アセチルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミニル-L-アラニン-2-(1’-2’-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ヒドロキシホスホリルオキシ)-エチルアミン(MTP-PE)などが挙げられる。
【1325】
本発明の実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとしてCpGオリゴヌクレオチドを含む。本明細書で使用される場合、CpGオリゴヌクレオチドとは、免疫刺激CpGオリゴデオキシヌクレオチド(CpG ODN)を指し、したがって、これらの用語は、別途指摘しない限り、互換的に使用される。免疫刺激CpGオリゴデオキシヌクレオチドは、必要に応じて、ある特定の好ましい塩基の文脈内で、非メチル化シトシン-グアニンジヌクレオチドである、1つまたは複数の免疫刺激CpGモチーフを含有する。CpG免疫刺激モチーフのメチル化状態は一般に、ジヌクレオチド中のシトシン残基を指す。少なくとも1つの非メチル化CpGジヌクレオチドを含有する免疫刺激オリゴヌクレオチドは、3’グアニンにリン酸結合によって連結された5’非メチル化シトシンを含有し、Toll様受容体9(TLR-9)への結合によって免疫系を活性化するオリゴヌクレオチドである。別の実施形態では、免疫刺激オリゴヌクレオチドは、TLR9を介して免疫系を活性化するが、あたかもCpGモチーフが非メチル化されたかのように強力ではない、1つまたは複数のメチル化CpGジヌクレオチドを含有してもよい。CpG免疫刺激オリゴヌクレオチドは、1つまたは複数のパリンドロームを含んでもよく、次いで、CpGジヌクレオチドを包含してもよい。CpGオリゴヌクレオチドは、米国特許第6,194,388号;第6,207,646号;第6,214,806号;第6,218,371号;第6,239,116号;および第6,339,068号を含む、いくつかの発行された特許、公開特許出願、および他の刊行物に記載されている。
【1326】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、WO2010/125480の3頁、22行目~12頁、36行目またはWO2015/110941の107頁、29行目~113頁、2行目に記載されたCpGオリゴヌクレオチドのいずれかを含む。
【1327】
本発明の一部の実施形態では、CpG含有核酸を、当業者には公知の方法に従って、免疫原性担体と簡単に混合することができる(例えば、WO03/024480を参照されたい)。
【1328】
本発明の特定の実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物はいずれも、2μg~100mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは0.1mg~50mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは0.2mg~10mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは0.3mg~5mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは0.3mg~5mgのCpGオリゴヌクレオチド、さらに好ましくは、0.5~2mgのCpGオリゴヌクレオチド、さらに好ましくは0.75~1.5mgのCpGオリゴヌクレオチドを含む。好ましい実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物はいずれも、約1mgのCpGオリゴヌクレオチドを含む。
【1329】
5 製剤
本発明の免疫原性組成物を、液体形態(すなわち、溶液もしくは懸濁液)または凍結乾燥形態で製剤化することができる。有利には、液体製剤を、その包装形態から直接投与することができ、かくして、それらは、そうでなければ凍結乾燥された本発明の組成物にとって必要とされる水性媒体中での復元を必要とすることがなく、注射にとって理想的である。
【1330】
本発明の免疫原性組成物の製剤化を、当業界で認識された方法を使用して達成することができる。例えば、個々の肺炎球菌コンジュゲートを、生理的に許容できるビヒクルと共に製剤化して、組成物を調製することができる。そのようなビヒクルの例としては、限定されるものではないが、水、緩衝塩水、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール)およびデキストロース溶液が挙げられる。
【1331】
本開示は、本明細書に開示される糖コンジュゲートの組合せのいずれかと、薬学的に許容できる賦形剤、担体、または希釈剤とを含む免疫原性組成物を提供する。
【1332】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、液体形態、好ましくは、水性液体形態にある。
【1333】
本開示の免疫原性組成物は、緩衝剤、塩、二価陽イオン、非イオン性洗剤、糖などの凍結防止剤、およびフリーラジカルスカベンジャーもしくはキレート剤などの酸化防止剤のうちの1つもしくは複数、またはそれらの任意の複数の組合せを含んでもよい。
【1334】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、緩衝剤を含む。ある実施形態では、前記緩衝剤は、約3.5~約7.5のpKaを有する。一部の実施形態では、緩衝剤は、リン酸緩衝剤、コハク酸緩衝剤、ヒスチジン緩衝剤またはクエン酸緩衝剤である。ある特定の実施形態では、緩衝剤は、1mM~10mMの最終濃度のコハク酸緩衝剤である。1つの特定の実施形態では、コハク酸緩衝剤の最終濃度は、約5mMである。
【1335】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、塩を含む。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムおよびその組合せからなる群から選択される。1つの特定の実施形態では、塩は、塩化ナトリウムである。1つの特定の実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、150mMの塩化ナトリウムを含む。
【1336】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、界面活性剤を含む。ある実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20(TWEEN(登録商標)20)、ポリソルベート40(TWEEN(登録商標)40)、ポリソルベート60(TWEEN(登録商標)60)、ポリソルベート65(TWEEN(登録商標)65)、ポリソルベート80(TWEEN(登録商標)80)、ポリソルベート85(TWEEN(登録商標)85)、TRITON(登録商標)N-101、TRITON(登録商標)X-100、オクトキシノール40、ノノキシノール-9、トリエタノールアミン、トリエタノールアミンポリペプチドオレエート、ポリオキシエチレン-660ヒドロキシステアレート(PEG-15、Solutol H15)、ポリオキシエチレン-35-リシノレエート(CREMOPHOR(登録商標)EL)、大豆レシチンおよびポロキサマーからなる群から選択される。
【1337】
1つの特定の実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベートである。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、少なくとも0.0001重量%~10重量%(w/w)ポリソルベートである。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、少なくとも0.001重量%~1重量%(w/w)ポリソルベートである。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、少なくとも0.01重量%~1重量%(w/w)ポリソルベートである。他の実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、0.01重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%または0.1重量%(w/w)ポリソルベートである。別の実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、1重量%(w/w)ポリソルベートである。
【1338】
1つの特定の実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80またはポリソルベート85である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、少なくとも0.0001重量%~10重量%(w/w)ポリソルベートである。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、少なくとも0.001重量%~1重量%(w/w)ポリソルベートである。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、少なくとも0.01重量%~1重量%(w/w)ポリソルベートである。他の実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、0.01重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%または0.1重量%(w/w)ポリソルベートである。別の実施形態では、製剤中のポリソルベートの最終濃度は、1重量%(w/w)ポリソルベートである。
【1339】
1つの特定の実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.0001重量%~10重量%(w/w)ポリソルベート20である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.001重量%~1重量%(w/w)ポリソルベート20である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.01重量%~1重量%(w/w)ポリソルベート20である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.01重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%または0.1重量%(w/w)ポリソルベート20である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、1重量%(w/w)ポリソルベート20である。
【1340】
1つの特定の実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート80である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.0001重量%~10重量%(w/w)ポリソルベート80である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.001重量%~1重量%(w/w)ポリソルベート80である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.01重量%~1重量%(w/w)ポリソルベート80である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.01重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%または0.1重量%(w/w)ポリソルベート80である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、1重量%(w/w)ポリソルベート80である。
【1341】
ある特定の実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、5.5~7.5のpH、より好ましくは、5.6~7.0のpH、さらにより好ましくは、5.8~6.0のpHを有する。
【1342】
一実施形態では、本発明は、本明細書に開示される免疫原性組成物のいずれかを充填した容器を提供する。一実施形態では、容器は、バイアル、シリンジ、フラスコ、発酵器、バイオリアクター、バッグ、ジャー、アンプル、カートリッジおよび使い捨てペンからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、容器はシリコン処理される。
【1343】
ある実施形態では、本発明の容器は、ガラス、金属(例えば、スチール、ステンレススチール、アルミニウムなど)および/またはポリマー(例えば、熱可塑性物質、エラストマー、熱可塑性物質-エラストマー)製である。ある実施形態では、本発明の容器は、ガラス製である。
【1344】
一実施形態では、本発明は、本明細書に開示される免疫原性組成物のいずれかを充填したシリンジを提供する。ある特定の実施形態では、シリンジは、シリコン処理される、および/またはガラス製である。
【1345】
注射のための本発明の免疫原性組成物の典型的な用量は、0.1mL~2mL、より好ましくは、0.2mL~1mL、さらにより好ましくは、約0.5mLの容量を有する。
【1346】
したがって、上記で定義された容器またはシリンジは、0.1mL~2mL、より好ましくは0.2mL~1mL、さらにより好ましくは約0.5mLの容量の本明細書に定義される免疫原性組成物のいずれかを充填される。
【1347】
6 本発明の免疫原性組成物の使用
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、薬剤としての使用のためのものである。
【1348】
本明細書に記載の免疫原性組成物を、対象における細菌感染、疾患または状態を防止する、処置する、または改善するための様々な治療または予防方法において使用することができる。特に、本明細書に記載の免疫原性組成物を使用して、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染、疾患または状態を防止、処置または改善することができる。
【1349】
かくして、一態様では、本発明は、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)と関連する感染、疾患または状態を防止、処置または改善する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の本発明の免疫原性組成物を投与することを含む方法を提供する。
【1350】
一部のそのような実施形態では、感染、疾患または状態は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、膿胸、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂巣炎、軟部組織感染症および脳膿瘍からなる群から選択される。
【1351】
一態様では、本発明は、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に対する免疫応答を誘導する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の本発明の免疫原性組成物を投与することを含む方法を提供する。
【1352】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンとしての使用のためのものである。そのような実施形態では、本明細書に記載の免疫原性組成物を使用して、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染を防止することができる。かくして、一態様では、本発明は、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)による感染を防止する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の本発明の免疫原性組成物を投与することを含む方法を提供する。一部のそのような実施形態では、感染は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、膿胸、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂巣炎、軟部組織感染症および脳膿瘍からなる群から選択される。一態様では、ワクチン接種される対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシまたはイヌなどの哺乳動物である。
【1353】
一態様では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)と関連する感染、疾患または状態を防止、処置または改善する方法における使用のためのものである。一部のそのような実施形態では、感染、疾患または状態は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、膿胸、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂巣炎、軟部組織感染症および脳膿瘍からなる群から選択される。
【1354】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンとしての使用のためのものである。そのような実施形態では、本明細書に記載の免疫原性組成物を使用して、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染を防止することができる。かくして、一態様では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)による感染を防止する方法における使用のためのものである。一部のそのような実施形態では、感染は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、膿胸、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂巣炎、軟部組織感染症および脳膿瘍からなる群から選択される。一態様では、ワクチン接種される対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシまたはイヌなどの哺乳動物である。
【1355】
本発明の免疫原性組成物を使用して、全身または粘膜経路により免疫原性組成物を投与する手段によって、肺炎球菌感染に罹りやすいヒトを保護または処置することができる。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物を、筋肉内、腹腔内、皮内または皮下経路によって投与する。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物を、筋肉内、腹腔内、皮内または皮下注射によって投与する。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物を、筋肉内または皮下注射によって投与する。
【1356】
7 本発明の免疫原性組成物で処置される対象
本明細書に開示されるように、本明細書に記載の免疫原性組成物を、対象における細菌感染、疾患または状態を防止する、処置する、または改善するための様々な治療または予防方法において使用することができる。
【1357】
好ましい実施形態では、前記対象は、ヒトである。最も好ましい実施形態では、前記対象は、新生児(すなわち、3ヶ月齢より下)、乳児(すなわち、3ヶ月齢から1歳まで)または幼児(すなわち、1歳から4歳まで)である。
【1358】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンとしての使用のためのものである。
【1359】
そのような実施形態では、ワクチン接種される対象は、1歳未満であってよい。例えば、ワクチン接種される対象は、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11または約12ヶ月齢であってもよい。ある実施形態では、ワクチン接種される対象は、約2、約4または約6ヶ月齢である。別の実施形態では、ワクチン接種される対象は、2歳未満である。例えば、ワクチン接種される対象は、約12~約15ヶ月齢であってもよい。一部の場合、わずか1用量の本発明による免疫原性組成物が必要とされるが、一部の環境下では、第2、第3または第4の用量を投与してもよい(以下のセクション8を参照されたい)。
【1360】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種される対象は、50歳以上の成人、より好ましくは55歳以上の成人である。ある実施形態では、ワクチン接種される対象は、65歳以上、70歳以上、75歳以上または80歳以上の成人である。
【1361】
ある実施形態では、ワクチン接種される対象は、免疫障害のある個体、特に、ヒトである。免疫障害のある個体は一般に、感染性因子によるチャレンジに対して正常な体液性または細胞性防御を上昇させる能力の減弱または低減を示す人と定義される。
【1362】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、免疫系を害し、肺炎球菌疾患に対して保護する、またはそれを処置するには不十分な抗体応答をもたらす疾患または状態に罹患している。
【1363】
ある実施形態では、前記疾患は、原発性免疫不全障害である。好ましくは、前記原発性免疫不全障害は、複合TおよびB細胞免疫不全、抗体不全、明確に定義された症候群、免疫脱調節疾患、食細胞障害、先天性免疫不全、自己炎症障害、および補体欠損症からなる群から選択される。ある実施形態では、前記原発性免疫不全障害は、WO2010/125480の24頁、11行目~25頁、19行目に開示されたものから選択される。
【1364】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、:HIV感染、後天性免疫不全症候群(AIDS)、がん、慢性心臓または肺障害、鬱血性心不全、糖尿病、慢性肝疾患、アルコール依存症、肝硬変、髄液漏、心筋症、慢性気管支炎、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脾臓機能障害(鎌状赤血球病など)、脾臓機能の欠如(無脾症)、血液悪性腫瘍、白血病、多発性骨髄腫、ホジキン病、リンパ腫、腎不全、ネフローゼ症候群および喘息からなる群から選択される疾患に罹患している。
【1365】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、栄養不良に罹患している。
【1366】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、感染に対する身体の抵抗性を低下させる薬物または処置をとっている。ある実施形態では、前記薬物は、WO2010/125480の26頁、33行目~26頁、4行目に開示されたものから選択される。
【1367】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、喫煙者である。
【1368】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、1リットルあたり5×109細胞未満、または1リットルあたり4×109細胞未満、または1リットルあたり3×109細胞未満、または1リットルあたり2×109細胞未満、または1リットルあたり1×109細胞未満、または1リットルあたり0.5×109細胞未満、または1リットルあたり0.3×109細胞未満、または1リットルあたり0.1×109細胞未満の白血球数(ロイコサイト数)を有する。
【1369】
白血球数(ロイコサイト数):血液中の白血球(WBC)の数。WBCは通常、CBC(完全血球算定)の一部として測定される。白血球は、血液中で感染と闘う細胞であり、赤血球として知られる赤血球(酸素を運搬する血球)とは異なる。好中球(多形核ロイコサイト;PMN)、バンド細胞(わずかに未熟な好中球)、T型リンパ球(T細胞)、B型リンパ球(B細胞)、単球、好酸球、および好塩基球を含む、様々な型の白血球が存在する。全ての型の白血球が、白血球数に反映される。白血球数の正常範囲は通常、血液1立方ミリメートルあたり4,300~10,800細胞である。これもロイコサイト数と呼ばれ、1リットルあたり4.3~10.8×109細胞として国際単位で表すことができる。
【1370】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、好中球減少症に罹患している。本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される対象は、1リットルあたり2×109細胞未満、または1リットルあたり1×109細胞未満、または1リットルあたり0.5×109細胞未満、または1リットルあたり0.1×109細胞未満、または1リットルあたり0.05×109細胞未満の好中球数を有する。
【1371】
低い白血球数または「好中球減少症」は、循環血液中の異常に低レベルの好中球を特徴とする状態である。好中球は、感染を防止し、感染と闘うのを助ける特定の種類の白血球である。がん患者が好中球減少症を経験する最も一般的な理由は、化学療法の副作用としてである。化学療法誘導性好中球減少症は、患者の感染リスクを増大させ、がん処置を中断させる。
【1372】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫障害のある対象は、500/mm3未満のCD4+細胞数、または300/mm3未満のCD4+細胞数、または200/mm3未満のCD4+細胞数、100/mm3未満のCD4+細胞数、75/mm3未満のCD4+細胞数、または50/mm3未満のCD4+細胞数を有する。
【1373】
CD4細胞試験は、通常、1mm3中の細胞数として報告される。正常なCD4数は、500~1,600であり、CD8数は、375~1,100である。CD4数は、HIVを有する人々においては劇的に低下する。
【1374】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される任意の免疫障害のある対象のいずれかは、ヒト男性またはヒト女性である。
【1375】
8 レジメン
一部の場合、本発明による免疫原性組成物のわずか1用量が必要とされるが、より高い免疫欠損の状態などの一部の環境下では、第2、第3または第4の用量を与えてもよい。初回ワクチン接種の後、対象は、十分に間隔を空けた1回または数回の追加免疫を受けてもよい。
【1376】
ある実施形態では、本発明による免疫原性組成物のワクチン接種のスケジュールは、単回用量である。特定の実施形態では、前記単回用量スケジュールは、少なくとも2歳の健康な人のためのものである。
【1377】
ある実施形態では、本発明による免疫原性組成物のワクチン接種のスケジュールは、複数回用量スケジュールである。特定の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1ヶ月から約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の2用量からなる。特定の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1ヶ月の間隔で隔てられた一連の2用量、または約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の2用量からなる。
【1378】
別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1ヶ月から約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の3用量からなる。別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1ヶ月の間隔で隔てられた一連の3用量、または約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の3用量からなる。
【1379】
別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1ヶ月から約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の3用量、次いで、第1の用量の約10ヶ月から約13ヶ月後の第4の用量からなる。別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1ヶ月の間隔で隔てられた一連の3用量、次いで、第1の用量の約10ヶ月から約13ヶ月後の第4の用量、または約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の3用量、次いで、第1の用量の約10ヶ月から約13ヶ月後の第4の用量からなる。
【1380】
ある実施形態では、複数回用量スケジュールは、第1の年齢での少なくとも1用量(例えば、1、2または3用量)、次いで、少なくとも1回の幼児用量からなる。
【1381】
ある実施形態では、複数回用量スケジュールは、2ヶ月齢で開始する、約1ヶ月から約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の2または3用量(例えば、用量間は28~56日)、次いで、12~18ヶ月齢での幼児用量からなる。ある実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、2ヶ月齢で開始する、約1ヶ月から約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の3用量(例えば、用量間は28~56日)、次いで、12~15ヶ月齢での幼児用量からなる。別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、2ヶ月齢で開始する、約2ヶ月の間隔で隔てられた一連の2用量、次いで、12~18ヶ月齢での幼児用量からなる。
【1382】
ある実施形態では、複数回用量スケジュールは、2、4、6、および12~15ヶ月齢での4用量連続のワクチンからなる。
【1383】
ある実施形態では、初回用量は、0日目に与えられ、1回または複数回の追加用量は、約2~約24週の範囲の間隔で、好ましくは4~8週の投薬間隔で与えられる。
【1384】
ある実施形態では、初回用量は0日目に与えられ、追加用量は約3ヶ月後に与えられる。
【1385】
本発明の特定の実施形態を、以下の番号付き段落に記載する:
【1386】
1.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲート。
【1387】
2.2、3、4または5価糖コンジュゲートである、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1388】
3.血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートからなる群から選択される、段落1または2に記載の糖コンジュゲート。
【1389】
4.血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23Aまたは8/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型8糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1390】
5.血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、8/15A、15A/15B、15A/23Aまたは15A/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型15A糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1391】
6.血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15B/23A/23B、8/15B、15A/15B、15B/23Aまたは15B/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型15B糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1392】
7.血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23A、8/15B/23A、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23A、15A/23A、15B/23Aまたは23A/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23A糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1393】
8.血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23B、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23B、15A/23B、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23B糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1394】
9.400kDa~15,000kDaの分子量を有する、段落1から8のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1395】
10.2~15のコンジュゲーション度を有する、段落1から9のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1396】
11.糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(w/w)が0.5~3.0である、段落1から10のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1397】
12.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23Bまたは8/15A糖コンジュゲートである、段落1から11のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1398】
13.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型15B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23Bまたは8/15B糖コンジュゲートである、段落1から12のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1399】
14.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/23A、8/15B/23A、8/23A/23Bまたは8/23A糖コンジュゲートである、段落1から13のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1400】
15.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、8/15A/23B、8/15B/23B、8/23A/23Bまたは8/23B糖コンジュゲートである、段落1から14のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1401】
16.糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型15B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、15A/15B/23A、15A/15B/23Bまたは15A/15B糖コンジュゲートである、段落1から15のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1402】
17.糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23A、15A/15B/23A、15A/23A/23Bまたは15A/23A糖コンジュゲートである、段落1から16のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1403】
18.糖コンジュゲート中の血清型15A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23B、15A/15B/23B、15A/23A/23Bまたは15A/23B糖コンジュゲートである、段落1から17のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1404】
19.糖コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15B/23A、15A/15B/23A、15B/23A/23Bまたは15B/23A糖コンジュゲートである、段落1から18のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1405】
20.糖コンジュゲート中の血清型15B糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15B/23B、15A/15B/23B、15B/23A/23Bまたは15B/23B糖コンジュゲートである、段落1から19のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1406】
21.糖コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/23A/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から20のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1407】
22.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型15B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、または8/15A/15B糖コンジュゲートである、段落1から21のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1408】
【1409】
23.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、または8/15A/23A糖コンジュゲートである、段落1から22のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1410】
【1411】
24.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、または8/15A/23B糖コンジュゲートである、段落1から23のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1412】
【1413】
25.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、または8/15B/23A糖コンジュゲートである、段落1から24のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1414】
【1415】
26.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、または8/15B/23B糖コンジュゲートである、段落1から25のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1416】
【1417】
27.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、または8/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から26のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1418】
【1419】
28.糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、15A/15B/23A/23B、または15A/15B/23A糖コンジュゲートである、段落1から27のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1420】
【1421】
29.糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、15A/15B/23A/23B、または15A/15B/23B糖コンジュゲートである、段落1から28のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1422】
【1423】
30.糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、または15A/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から29のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1424】
【1425】
31.糖コンジュゲート中の血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、または15B/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から30のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1426】
【1427】
32.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23A糖コンジュゲートである、段落1から31のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1428】
【1429】
33.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/15B/23B糖コンジュゲートである、段落1から32のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1430】
【1431】
34.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15A/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から33のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1432】
【1433】
35.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは8/15B/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から34のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1434】
【1435】
36.糖コンジュゲート中の血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23Bまたは15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から35のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1436】
【1437】
37.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型15A糖、血清型15B糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/15A/15B/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から36のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1438】
【1439】
【1440】
【1441】
【1442】
38.血清型15A糖1mMあたり0.1~1.0mMのアセテートを含む、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、8/15A、15A/15B、15A/23Aまたは15A/23B糖コンジュゲートである、段落1から37のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1443】
39.血清型15B糖1mMあたり0.1~1.0mMのアセテートを含む、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15B/23A/23B、8/15B、15A/15B、15B/23Aまたは15B/23B糖コンジュゲートである、段落1から38のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1444】
40.血清型15A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、8/15A、15A/15B、15A/23Aまたは15A/23B糖コンジュゲートである、段落1から39のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1445】
41.血清型15B糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15B/23A、8/15B/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15B/23A/23B、8/15B、15A/15B、15B/23Aまたは15B/23B糖コンジュゲートである、段落1から40のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1446】
42.血清型23A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23A、8/15B/23A、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23A、15A/23A、15B/23A、または23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から41のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1447】
43.血清型23B糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/23B、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/23B、15A/23B、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から42のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1448】
44.糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する、段落1から43のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1449】
45.糖の総量と比較して約50%未満の遊離糖を含む、段落1から44のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1450】
46.担体タンパク質が、TT、DT、DT変異体(CRM197など)、ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物、解毒されたニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、クロストリジウム・ディフィシレ(C.difficile)の毒素AまたはBおよびPsaAからなる群において選択される、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1451】
47.担体タンパク質がDT(ジフテリアトキソイド)である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1452】
48.担体タンパク質がTT(破傷風トキソイド)である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1453】
49.担体タンパク質がPD(ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D)である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1454】
50.担体タンパク質が解毒されたニューモリシンまたはニューモリシンの突然変異非毒性形態である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1455】
51.担体タンパク質がCRM197である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1456】
52.担体タンパク質がCRM197のA鎖である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1457】
53.段落1から52のいずれか1つに記載の少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1458】
54.段落1から52のいずれか1つで定義された1、2または3つの糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1459】
55.1つの血清型8/15A/15B糖コンジュゲートおよび1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1460】
56.1つの血清型8/15A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15B/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1461】
57.1つの血清型8/15A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15B/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1462】
58.1つの血清型8/15B/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1463】
59.1つの血清型8/15B/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1464】
60.1つの血清型8/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/15B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1465】
61.1つの血清型15A/15B/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1466】
62.1つの血清型15A/15B/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1467】
63.1つの血清型15A/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1468】
64.1つの血清型15B/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1469】
65.1つの血清型8/15A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1470】
66.1つの血清型8/15B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23A、15A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1471】
67.1つの血清型8/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23B、15B/23Bまたは15A/15B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1472】
68.1つの血清型8/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型15A/23A、15B/23Aまたは15A/15B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1473】
69.1つの血清型15A/15B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A、8/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1474】
70.1つの血清型15A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15B、8/23Bまたは15B/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1475】
71.1つの血清型15A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15B、8/23Aまたは15B/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1476】
72.1つの血清型15B/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A、8/23Bまたは15A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1477】
73.1つの血清型15B/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A、8/23Aまたは15A/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1478】
74.1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/15A、8/15Bまたは15A/15B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1479】
75.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23Fおよび33Fに由来する糖コンジュゲートからなる群から選択される少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1480】
76.前記さらなる糖コンジュゲートが、個別にコンジュゲートされた糖コンジュゲートである、段落75に記載の免疫原性組成物。
【1481】
77.前記さらなる糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって担体タンパク質にコンジュゲートされている、段落75から76のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1482】
78.前記さらなる糖コンジュゲートの担体タンパク質がCRM197である、段落75から77のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1483】
79.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1484】
80.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5および7Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1485】
81.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から80のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1486】
82.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から81のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1487】
83.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1488】
84.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から83のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1489】
85.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から84のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1490】
86.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から85のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1491】
87.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から86のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1492】
88.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から87のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1493】
89.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から88のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1494】
90.22Fおよび33F、22Fおよび12F、22Fおよび10A、22Fおよび11A、33Fおよび12F、33Fおよび10A、33Fおよび11A、12Fおよび10A、12Fおよび11Aならびに10Aおよび11Aからなる群から選択される2つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1495】
91.以下の3つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12F、
22Fおよび33Fおよび10A、
22Fおよび33Fおよび11A、
22Fおよび12Fおよび10A、
22Fおよび12Fおよび11A、
22Fおよび10Aおよび11A、
33Fおよび12Fおよび10A、
33Fおよび12Fおよび11A、
33Fおよび10Aおよび11A、または
12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1496】
92.以下の4つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12Fおよび10A、
22Fおよび33Fおよび12Fおよび11A、
22Fおよび33Fおよび10Aおよび11A、
22Fおよび12Fおよび10Aおよび11A、または
33Fおよび12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1497】
93.以下の5つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1498】
94.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1499】
95.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74、79から82または94のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1500】
96.前記さらなる糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、段落75から95のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1501】
97.前記さらなる糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落75から96のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1502】
98.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落79から96のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1503】
99.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5および7Fに由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落80から96または98のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1504】
100.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aに由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落80から96または98から99のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1505】
101.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落80から96または98から100のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1506】
102.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および23Fに由来する糖コンジュゲートがPDに個別にコンジュゲートされている、段落79から96のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1507】
103.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cに由来する糖コンジュゲートがTTにコンジュゲートされている、段落79から96または102のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1508】
104.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fに由来する糖コンジュゲートがDTにコンジュゲートされている、段落79から96または102から103のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1509】
105.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および23Fに由来する糖コンジュゲートがPDに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cに由来する糖コンジュゲートがTTに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fに由来する糖コンジュゲートがDTに個別にコンジュゲートされている、段落79から96または102から103のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1510】
106.2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22または23価肺炎球菌コンジュゲート組成物である、段落53から105のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1511】
107.少なくとも1つ、2つまたは3つのアジュバントをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1512】
108.本文献のセクション4に記載のアジュバントのいずれかをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1513】
109.ミョウバン、リン酸カルシウム、リポソーム、水中油エマルジョン、油中水エマルジョン、およびポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)マイクロ粒子またはナノ粒子からなる群から選択されるアジュバントをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1514】
110.アジュバントとしてリン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウムをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1515】
111.アジュバントとしてリン酸アルミニウムをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1516】
112.液体形態、好ましくは、水性液体形態で製剤化されている、段落53から111のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1517】
113.凍結乾燥形態で製剤化されている、段落53から111のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1518】
114.生理的に許容できるビヒクルと共に製剤化されている、段落53から113のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1519】
115.薬学的に許容できる賦形剤、担体、または希釈剤中で製剤化されている、段落53から113のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1520】
116.緩衝剤、塩、二価陽イオン、非イオン性洗剤、糖などの凍結防止剤、およびフリーラジカルスカベンジャーもしくはキレート剤などの酸化防止剤のうちの1つもしくは複数、またはそれらの任意の複数の組合せを含む、段落53から113のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1521】
117.薬剤としての使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1522】
118.ワクチンとしての使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1523】
119.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染、疾患または状態を防止、処置または改善する方法における使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1524】
120.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)と関連する感染、疾患または状態を防止、処置または改善する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは免疫学的に有効量の段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
【1525】
121.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に対する免疫応答を誘導する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは免疫学的に有効量の段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
【1526】
122.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染を防止する方法における使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1527】
123.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)による感染を防止する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは免疫学的に有効量の段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
【1528】
124.還元的アミノ化を使用して調製される、血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲート。
【1529】
125.前記糖コンジュゲートが還元的アミノ化を使用して調製される、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1530】
126.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1531】
127.(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された糖を得るステップをさらに含む、段落126に記載のプロセス。
【1532】
128.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23Bの生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップおよび(b)活性化された血清型8/15A/15B/23A/23B、8/15A/15B/23A、8/15A/15B/23B、8/15A/23A/23B、8/15B/23A/23B、15A/15B/23A/23B、8/15A/15B、8/15A/23A、8/15A/23B、8/15B/23A、8/15B/23B、8/23A/23B、15A/15B/23A、15A/15B/23B、15A/23A/23B、15B/23A/23B、8/15A、8/15B、8/23A、8/23B、15A/15B、15A/23A、15A/23B、15B/23A、15B/23Bまたは23A/23B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1533】
129.クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングするステップをさらに含む、段落128に記載のプロセス。
【1534】
130.前記酸化剤がペルヨーデートである、段落126から129のいずれか1つに記載のプロセス。
【1535】
131.前記酸化剤がメタペルヨーデートまたはオルトペルヨーデートである、段落126から129のいずれか1つに記載のプロセス。
【1536】
132.前記酸化剤が過ヨウ素酸ナトリウムまたは過ヨウ素酸カリウムである、段落126から129のいずれか1つに記載のプロセス。
【1537】
133.存在する場合、クエンチング剤が本明細書に開示されるもののいずれかである、段落126から132のいずれか1つに記載のプロセス。
【1538】
134.活性化された糖が精製される、段落126から133のいずれか1つに記載のプロセス。
【1539】
135.活性化された糖が、本明細書に開示される方法のいずれか1つに従って精製される、段落126から134のいずれか1つに記載のプロセス。
【1540】
136.活性化された糖の酸化度が、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である、段落126から135のいずれか1つに記載のプロセス。
【1541】
137.活性化された糖の酸化度が、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である、段落126から135のいずれか1つに記載のプロセス。
【1542】
138.活性化された糖の酸化度が、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である、段落126から135のいずれか1つに記載のプロセス。
【1543】
139.活性化された糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1544】
140.活性化された糖が、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1545】
141.糖の混合物が、25kDa~1,000kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1546】
142.糖の混合物が、300kDa~800kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1547】
143.活性化された糖が凍結乾燥される、段落126から142のいずれか1つに記載のプロセス。
【1548】
144.活性化された糖が、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥される、段落126から142のいずれか1つに記載のプロセス。
【1549】
145.段落126から144のいずれか1つに従って糖を活性化することを含むコンジュゲーションプロセス。
【1550】
146.段落126から144のいずれか1つに従って糖を活性化することを含むコンジュゲーションプロセスであって、(c)前記活性化された糖と、担体タンパク質とを混合するステップならびに(d)混合された活性化された糖および担体タンパク質と、還元剤とを反応させて、糖コンジュゲートを形成させるステップを含むコンジュゲーションプロセス。
【1551】
147.活性化された糖と、担体タンパク質との前記混合が、同時凍結乾燥を使用して行われる、段落146に記載のコンジュゲーションプロセス。
【1552】
148.活性化された糖と、担体タンパク質との前記混合が、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で同時凍結乾燥を使用して行われる、段落146に記載のコンジュゲーションプロセス。
【1553】
149.還元反応が水性溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1554】
150.還元反応が非プロトン溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1555】
151.還元反応が、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1556】
152.ステップ(c)およびステップ(d)が、非プロトン溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1557】
153.ステップ(c)およびステップ(d)が、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1558】
154.ステップ(c)およびステップ(d)が、DMSO(ジメチルスルホキシド)中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1559】
155.還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランからなる群から選択される、段落145から154のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1560】
156.還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである、段落145から154のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1561】
157.未反応のアルデヒド基が、キャップを付けられる、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1562】
158.未反応のアルデヒド基が、キャッピング剤を使用してキャップを付けられる、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1563】
159.未反応のアルデヒド基が、ホウ化水素ナトリウム(NaBH4)を使用するキャッピング剤を使用してキャップを付けられる、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1564】
160.糖コンジュゲートが精製される、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1565】
161.段落126から144のいずれか1つに記載のプロセスに従って得られた、または得られる活性化された糖の混合物。
【1566】
162.段落145から160のいずれか1つに記載のプロセスに従って得られた、または得られる糖コンジュゲート。
【1567】
本発明の特定の実施形態を、以下の番号付き段落に記載する:
【1568】
1.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型23Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲート。
【1569】
2.2、3、4または5価糖コンジュゲートである、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1570】
3.血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートからなる群から選択される、段落1または2に記載の糖コンジュゲート。
【1571】
4.血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23Aまたは8/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型8糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1572】
5.血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、8/11A、11A/12F、11A/23Aまたは11A/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型11A糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1573】
6.血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/12F/23A、8/12F/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、12F/23A/23B、8/12F、11A/12F、12F/23Aまたは12F/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型12F糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1574】
7.血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23A、8/12F/23A、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23A、11A/23A、12F/23Aまたは23A/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23A糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1575】
8.血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23B、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23B、11A/23B、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートであり、10kDa~5,000kDaの分子量を有する血清型23B糖を含む、段落2または3に記載の糖コンジュゲート。
【1576】
9.400kDa~15,000kDaの分子量を有する、段落1から8のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1577】
10.2~15のコンジュゲーション度を有する、段落1から9のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1578】
11.糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(w/w)が0.5~3.0である、段落1から10のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1579】
12.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型11A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23Bまたは8/11A糖コンジュゲートである、段落1から11のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1580】
13.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型12F糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/12F/23A、8/12F/23Bまたは8/12F糖コンジュゲートである、段落1から12のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1581】
14.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/23A、8/12F/23A、8/23A/23Bまたは8/23A糖コンジュゲートである、段落1から13のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1582】
15.糖コンジュゲート中の血清型8糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、8/11A/23B、8/12F/23B、8/23A/23Bまたは8/23B糖コンジュゲートである、段落1から14のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1583】
16.糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型12F糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、11A/12F/23A、11A/12F/23Bまたは11A/12F糖コンジュゲートである、段落1から15のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1584】
17.糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23A、11A/12F/23A、11A/23A/23Bまたは11A/23A糖コンジュゲートである、段落1から16のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1585】
18.糖コンジュゲート中の血清型11A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23B、11A/12F/23B、11A/23A/23Bまたは11A/23B糖コンジュゲートである、段落1から17のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1586】
19.糖コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23A糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/12F/23A、11A/12F/23A、12F/23A/23Bまたは12F/23A糖コンジュゲートである、段落1から18のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1587】
20.糖コンジュゲート中の血清型12F糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/12F/23B、11A/12F/23B、12F/23A/23Bまたは12F/23B糖コンジュゲートである、段落1から19のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1588】
21.糖コンジュゲート中の血清型23A糖の血清型23B糖に対する比(w/w)が0.25~4.0である、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/23A/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から20のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1589】
22.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型12F糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、または8/11A/12F糖コンジュゲートである、段落1から21のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1590】
【1591】
23.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、または8/11A/23A糖コンジュゲートである、段落1から22のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1592】
【1593】
24.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、または8/11A/23B糖コンジュゲートである、段落1から23のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1594】
【1595】
25.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/12F/23A/23B、または8/12F/23A糖コンジュゲートである、段落1から24のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1596】
【1597】
26.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、または8/12F/23B糖コンジュゲートである、段落1から25のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1598】
【1599】
27.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23Bまたは8/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から26のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1600】
【1601】
28.糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、11A/12F/23A/23Bまたは11A/12F/23A糖コンジュゲートである、段落1から27のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1602】
【1603】
29.糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、11A/12F/23A/23Bまたは11A/12F/23B糖コンジュゲートである、段落1から28のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1604】
【1605】
30.糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23Bまたは11A/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から29のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1606】
【1607】
31.糖コンジュゲート中の血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23Bまたは12F/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から30のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1608】
【1609】
32.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23A糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23A糖コンジュゲートである、段落1から31のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1610】
【1611】
33.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/12F/23B糖コンジュゲートである、段落1から32のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1612】
【1613】
34.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/11A/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から33のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1614】
【1615】
35.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは8/12F/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から34のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1616】
【1617】
36.糖コンジュゲート中の血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23Bまたは11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から35のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1618】
【1619】
37.糖コンジュゲート中の血清型8糖、血清型11A糖、血清型12F糖、血清型23A糖および血清型23B糖の相対割合(w/w)が、以下の表のいずれか1つに記載のものである、血清型8/11A/12F/23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から36のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1620】
【1621】
【1622】
【1623】
【1624】
38.血清型11A糖1mMあたり0.1~5.0mMのアセテートを含む、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、8/11A、11A/12F、11A/23Aまたは11A/23B糖コンジュゲートである、段落1から37のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1625】
39.血清型12F糖1mMあたり0.1~1.0mMのアセテートを含む、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/12F/23A、8/12F/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、12F/23A/23B、8/12F、11A/12F、12F/23Aまたは12F/23B糖コンジュゲートである、段落1から38のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1626】
40.血清型11A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、8/11A、11A/12F、11A/23Aまたは11A/23B糖コンジュゲートである、段落1から39のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1627】
41.血清型12F糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/12F/23A、8/12F/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、12F/23A/23B、8/12F、11A/12F、12F/23Aまたは12F/23B糖コンジュゲートである、段落1から40のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1628】
42.血清型23A糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23A、8/12F/23A、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23A、11A/23A、12F/23A、または23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から41のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1629】
43.血清型23B糖1mMあたり0.1~1.0mMのグリセロールを含む、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/23B、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/23B、11A/23B、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートである、段落1から42のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1630】
44.糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する、段落1から43のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1631】
45.糖の総量と比較して約50%未満の遊離糖を含む、段落1から44のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1632】
46.担体タンパク質が、TT、DT、DT変異体(CRM197など)、ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物、解毒されたニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、クロストリジウム・ディフィシレ(C.difficile)の毒素AまたはBおよびPsaAからなる群において選択される、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1633】
47.担体タンパク質がDT(ジフテリアトキソイド)である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1634】
48.担体タンパク質がTT(破傷風トキソイド)である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1635】
49.担体タンパク質がPD(ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D)である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1636】
50.担体タンパク質が解毒されたニューモリシンまたはニューモリシンの突然変異非毒性形態である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1637】
51.担体タンパク質がCRM197である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1638】
52.担体タンパク質がCRM197のA鎖である、段落1から45のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1639】
53.段落1から52のいずれか1つに記載の少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1640】
54.段落1から52のいずれか1つで定義された1、2または3つの糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1641】
55.1つの血清型8/11A/12F糖コンジュゲートおよび1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1642】
56.1つの血清型8/11A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型12F/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1643】
57.1つの血清型8/11A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型12F/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1644】
58.1つの血清型8/12F/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1645】
59.1つの血清型8/12F/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1646】
60.1つの血清型8/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/12F糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1647】
61.1つの血清型11A/12F/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1648】
62.1つの血清型11A/12F/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1649】
63.1つの血清型11A/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/12F糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1650】
64.1つの血清型12F/23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1651】
65.1つの血清型8/11A糖コンジュゲートおよび1つの血清型12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1652】
66.1つの血清型8/12F糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23A、11A/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1653】
67.1つの血清型8/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23B、12F/23Bまたは11A/12F糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1654】
68.1つの血清型8/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型11A/23A、12F/23Aまたは11A/12F糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1655】
69.1つの血清型11A/12F糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/23A、8/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1656】
70.1つの血清型11A/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/12F、8/23Bまたは12F/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1657】
71.1つの血清型11A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/12F、8/23Aまたは12F/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1658】
72.1つの血清型12F/23A糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A、8/23Bまたは11A/23B糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1659】
73.1つの血清型12F/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A、8/23Aまたは11A/23A糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1660】
74.1つの血清型23A/23B糖コンジュゲートおよび1つの血清型8/11A、8/12Fまたは11A/12F糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【1661】
75.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23Fおよび33Fに由来する糖コンジュゲートからなる群から選択される少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1662】
76.前記さらなる糖コンジュゲートが、個別にコンジュゲートされた糖コンジュゲートである、段落75に記載の免疫原性組成物。
【1663】
77.前記さらなる糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって担体タンパク質にコンジュゲートされている、段落75から76のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1664】
78.前記さらなる糖コンジュゲートの担体タンパク質がCRM197である、段落75から77のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1665】
79.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1666】
80.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5および7Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1667】
81.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から80のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1668】
82.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から81のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1669】
83.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1670】
84.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から83のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1671】
85.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から84のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1672】
86.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から85のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1673】
87.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から86のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1674】
88.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から87のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1675】
89.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から88のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1676】
90.22Fおよび33F、22Fおよび12F、22Fおよび10A、22Fおよび11A、33Fおよび12F、33Fおよび10A、33Fおよび11A、12Fおよび10A、12Fおよび11Aならびに10Aおよび11Aからなる群から選択される2つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1677】
91.以下の3つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12F、
22Fおよび33Fおよび10A、
22Fおよび33Fおよび11A、
22Fおよび12Fおよび10A、
22Fおよび12Fおよび11A、
22Fおよび10Aおよび11A、
33Fおよび12Fおよび10A、
33Fおよび12Fおよび11A、
33Fおよび10Aおよび11A、または
12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1678】
92.以下の4つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12Fおよび10A、
22Fおよび33Fおよび12Fおよび11A、
22Fおよび33Fおよび10Aおよび11A、
22Fおよび12Fおよび10Aおよび11A、または
33Fおよび12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1679】
93.以下の5つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型:
22Fおよび33Fおよび12Fおよび10Aおよび11A
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1680】
94.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8に由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74または79から82のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1681】
95.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに由来する糖コンジュゲートをさらに含む、段落53から74、79から82または94のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1682】
96.前記さらなる糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、段落75から95のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1683】
97.前記さらなる糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落75から96のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1684】
98.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落79から96のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1685】
99.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5および7Fに由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落80から96または98のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1686】
100.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aに由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落80から96または98から99のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1687】
101.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3に由来する糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、段落80から96または98から100のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1688】
102.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および23Fに由来する糖コンジュゲートがPDに個別にコンジュゲートされている、段落79から96のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1689】
103.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cに由来する糖コンジュゲートがTTにコンジュゲートされている、段落79から96または102のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1690】
104.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fに由来する糖コンジュゲートがDTにコンジュゲートされている、段落79から96または102から103のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1691】
105.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および23Fに由来する糖コンジュゲートがPDに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18Cに由来する糖コンジュゲートがTTに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19Fに由来する糖コンジュゲートがDTに個別にコンジュゲートされている、段落79から96または102から103のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1692】
106.2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22または23価肺炎球菌コンジュゲート組成物である、段落53から105のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1693】
107.少なくとも1つ、2つまたは3つのアジュバントをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1694】
108.本文献のセクション4に記載のアジュバントのいずれかをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1695】
109.ミョウバン、リン酸カルシウム、リポソーム、水中油エマルジョン、油中水エマルジョン、およびポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)マイクロ粒子またはナノ粒子からなる群から選択されるアジュバントをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1696】
110.アジュバントとしてリン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウムをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1697】
111.アジュバントとしてリン酸アルミニウムをさらに含む、段落53から106のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1698】
112.液体形態、好ましくは、水性液体形態で製剤化されている、段落53から111のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1699】
113.凍結乾燥形態で製剤化されている、段落53から111のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1700】
114.生理的に許容できるビヒクルと共に製剤化されている、段落53から113のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1701】
115.薬学的に許容できる賦形剤、担体、または希釈剤中で製剤化されている、段落53から113のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1702】
116.緩衝剤、塩、二価陽イオン、非イオン性洗剤、糖などの凍結防止剤、およびフリーラジカルスカベンジャーもしくはキレート剤などの酸化防止剤のうちの1つもしくは複数、またはそれらの任意の複数の組合せを含む、段落53から113のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1703】
117.薬剤としての使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1704】
118.ワクチンとしての使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1705】
119.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染、疾患または状態を防止、処置または改善する方法における使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1706】
120.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)と関連する感染、疾患または状態を防止、処置または改善する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは免疫学的に有効量の段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
【1707】
121.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に対する免疫応答を誘導する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは免疫学的に有効量の段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
【1708】
122.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染を防止する方法における使用のための、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物。
【1709】
123.対象における肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)による感染を防止する方法であって、対象に、免疫学的に有効量の段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲートまたは免疫学的に有効量の段落53から116のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
【1710】
124.還元的アミノ化を使用して調製される、血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖コンジュゲート。
【1711】
125.前記糖コンジュゲートが還元的アミノ化を使用して調製される、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1712】
126.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1713】
127.(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された糖を得るステップをさらに含む、段落126に記載のプロセス。
【1714】
128.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23Bの生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型8/11A/12F/23A/23B、8/11A/12F/23A、8/11A/12F/23B、8/11A/23A/23B、8/12F/23A/23B、11A/12F/23A/23B、8/11A/12F、8/11A/23A、8/11A/23B、8/12F/23A、8/12F/23B、8/23A/23B、11A/12F/23A、11A/12F/23B、11A/23A/23B、12F/23A/23B、8/11A、8/12F、8/23A、8/23B、11A/12F、11A/23A、11A/23B、12F/23A、12F/23Bまたは23A/23B糖を個別に反応させるステップを含むプロセス。
【1715】
129.クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングするステップをさらに含む、段落128に記載のプロセス。
【1716】
130.前記酸化剤がペルヨーデートである、段落126から129のいずれか1つに記載のプロセス。
【1717】
131.前記酸化剤がメタペルヨーデートまたはオルトペルヨーデートである、段落126から129のいずれか1つに記載のプロセス。
【1718】
132.前記酸化剤が過ヨウ素酸ナトリウムまたは過ヨウ素酸カリウムである、段落126から129のいずれか1つに記載のプロセス。
【1719】
133.存在する場合、クエンチング剤が本明細書に開示されるもののいずれかである、段落126から132のいずれか1つに記載のプロセス。
【1720】
134.活性化された糖が精製される、段落126から133のいずれか1つに記載のプロセス。
【1721】
135.活性化された糖が、本明細書に開示される方法のいずれか1つに従って精製される、段落126から134のいずれか1つに記載のプロセス。
【1722】
136.活性化された糖の酸化度が、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である、段落126から135のいずれか1つに記載のプロセス。
【1723】
137.活性化された糖の酸化度が、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である、段落126から135のいずれか1つに記載のプロセス。
【1724】
138.活性化された糖の酸化度が、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である、段落126から135のいずれか1つに記載のプロセス。
【1725】
139.活性化された糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1726】
140.活性化された糖が、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1727】
141.糖の混合物が、25kDa~1,000kDa、100kDa~1,000kDa、300kDa~800kDa、300kDa~700kDa、300kDa~600kDa、400kDa~1,000kDa、400kDa~800kDa、400kDa~700kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1728】
142.糖の混合物が、300kDa~800kDaまたは400kDa~600kDaの分子量を有する、段落126から138のいずれか1つに記載のプロセス。
【1729】
143.活性化された糖が凍結乾燥される、段落126から142のいずれか1つに記載のプロセス。
【1730】
144.活性化された糖が、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥される、段落126から142のいずれか1つに記載のプロセス。
【1731】
145.段落126から144のいずれか1つに従って糖を活性化することを含むコンジュゲーションプロセス。
【1732】
146.段落126から144のいずれか1つに従って糖を活性化することを含むコンジュゲーションプロセスであって、(c)前記活性化された糖と、担体タンパク質とを混合するステップならびに(d)混合された活性化された糖および担体タンパク質と、還元剤とを反応させて、糖コンジュゲートを形成させるステップを含むコンジュゲーションプロセス。
【1733】
147.活性化された糖と、担体タンパク質との前記混合が、同時凍結乾燥を使用して行われる、段落146に記載のコンジュゲーションプロセス。
【1734】
148.活性化された糖と、担体タンパク質との前記混合が、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で同時凍結乾燥を使用して行われる、段落146に記載のコンジュゲーションプロセス。
【1735】
149.還元反応が水性溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1736】
150.還元反応が非プロトン溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1737】
151.還元反応が、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1738】
152.ステップ(c)およびステップ(d)が、非プロトン溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1739】
153.ステップ(c)およびステップ(d)が、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1740】
154.ステップ(c)およびステップ(d)が、DMSO(ジメチルスルホキシド)中で実行される、段落145から148のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1741】
155.還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランからなる群から選択される、段落145から154のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1742】
156.還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである、段落145から154のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1743】
157.未反応のアルデヒド基が、キャップを付けられる、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1744】
158.未反応のアルデヒド基が、キャッピング剤を使用してキャップを付けられる、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1745】
159.未反応のアルデヒド基が、ホウ化水素ナトリウム(NaBH4)を使用するキャッピング剤を使用してキャップを付けられる、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1746】
160.糖コンジュゲートが精製される、段落145から156のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1747】
161.段落126から144のいずれか1つに記載のプロセスに従って得られた、または得られる活性化された糖の混合物。
【1748】
162.段落145から160のいずれか1つに記載のプロセスに従って得られた、または得られる糖コンジュゲート。
【1749】
本発明の特定の実施形態を、以下の番号付き段落に記載する:
【1750】
1.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖からなる群から選択される少なくとも2つの糖を含む糖コンジュゲート。
【1751】
2.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1752】
3.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1753】
4.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1754】
5.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1755】
6.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1756】
7.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1757】
8.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1758】
9.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1759】
10.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1760】
11.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1761】
12.同じ担体タンパク質にコンジュゲートされた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fに由来する糖および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型35Bに由来する糖を含む、段落1に記載の糖コンジュゲート。
【1762】
13.4価糖コンジュゲートである、段落1から12のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1763】
14.3価糖コンジュゲートである、段落3から12のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1764】
15.2価糖コンジュゲートである、段落7から12のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1765】
16.存在する場合、前記血清型10A糖が、10kDa~5,000kDaの分子量を有する、段落1から15のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1766】
17.存在する場合、前記血清型10A糖が、本明細書に開示される範囲のいずれかの分子量を有する、段落1から15のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1767】
18.存在する場合、前記血清型22F糖が、10kDa~5,000kDaの分子量を有する、段落1から17のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1768】
19.存在する場合、前記血清型22F糖が、本明細書に開示される範囲のいずれかの分子量を有する、段落1から17のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1769】
20.存在する場合、前記血清型33F糖が、10kDa~5,000kDaの分子量を有する、段落1から19のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1770】
21.存在する場合、前記血清型33F糖が、本明細書に開示される範囲のいずれかの分子量を有する、段落1から19のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1771】
22.存在する場合、前記血清型35B糖が、10kDa~5,000kDaの分子量を有する、段落1から21のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1772】
23.存在する場合、前記血清型35B糖が、本明細書に開示される範囲のいずれかの分子量を有する、段落1から21のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1773】
24.前記糖コンジュゲートが、400kDa~15,000kDaの分子量を有する、段落1から23のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1774】
25.前記糖コンジュゲートが、本明細書に開示される範囲のいずれかの分子量を有する、段落1から23のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1775】
26.前記コンジュゲートのコンジュゲーション度が、2~15である、段落1から25のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1776】
27.前記コンジュゲートのコンジュゲーション度が、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から25のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1777】
28.前記コンジュゲートのコンジュゲーション度が、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14または約15である、段落1~25のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1778】
29.糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)が、0.5~3.0である、段落1から28のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1779】
30.糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)が、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から28のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1780】
31.糖コンジュゲート中の糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)が、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、または約3.0である、段落1から28のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1781】
32.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、0.25~4.0である、段落1から31のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1782】
33.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から31のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1783】
34.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型22F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0である、段落1から31のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1784】
35.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、0.25~4.0である、段落1から34のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1785】
36.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から34のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1786】
37.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0である、段落1から34のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1787】
38.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、0.25~4.0である、段落1から38のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1788】
39.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から38のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1789】
40.糖コンジュゲート中の血清型10A糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0である、段落1から38のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1790】
41.糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、0.25~4.0である、段落1から40のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1791】
42.糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から40のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1792】
43.糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型33F糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0である、段落1から40のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1793】
44.糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、0.25~4.0である、段落1から43のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1794】
45.糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から43のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1795】
46.糖コンジュゲート中の血清型22F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0である、段落1から43のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1796】
47.糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、0.25~4.0である、段落1から44のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1797】
48.糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、本明細書に開示される範囲のいずれかにある、段落1から44のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1798】
49.糖コンジュゲート中の血清型33F糖の血清型35B糖に対する比(重量/重量)が、両方とも存在する場合、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、約1.5、約1.6、約1.7、約1.8、約1.9、約2.0、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9または約4.0である、段落1から44のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1799】
50.糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型33F糖の相対割合(重量/重量)が、存在する場合、以下の表のいずれか1つに記載のものである、段落1から49のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1800】
【1801】
51.糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)が、存在する場合、以下の表のいずれか1つに記載のものである、段落1から50のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1802】
【1803】
52.糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)が、存在する場合、以下の表のいずれか1つに記載のものである、段落1から51のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1804】
【1805】
53.糖コンジュゲート中の血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)が、存在する場合、以下の表のいずれか1つに記載のものである、段落1から52のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1806】
【1807】
54.糖コンジュゲート中の血清型10A糖、血清型22F糖、血清型33F糖および血清型35B糖の相対割合(重量/重量)が、存在する場合、以下の表のいずれか1つに記載のものである、段落1から53のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1808】
【1809】
55.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型22F多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6もしくは0.7または約0.8mMのアセテートを含む、段落1から54のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1810】
56.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型33F莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む、段落1から55のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1811】
57.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型35B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7または0.8mMのアセテートを含む、段落1から56のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1812】
58.前記糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラム中で0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する、段落1から57のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1813】
59.前記糖コンジュゲートの少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%が、CL-4Bカラム中で0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する、段落1から57のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1814】
60.前記糖コンジュゲートの50%~80%が、CL-4Bカラム中で0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する、段落1から57のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1815】
61.前記糖コンジュゲートの65%~80%が、CL-4Bカラム中で0.3より下の、または0.3に等しいKdを有する、段落1から57のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1816】
62.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型10Aおよび22F糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10Aおよび22F糖を含む、段落1から61のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1817】
63.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型10Aおよび33F糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10Aおよび33F糖を含む、段落1から62のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1818】
64.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型10Aおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10Aおよび35B糖を含む、段落1から63のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1819】
65.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型22Fおよび33F糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型22Fおよび33F糖を含む、段落1から64のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1820】
66.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型22Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型22Fおよび35B糖を含む、段落1から65のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1821】
67.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型33Fおよび35B糖を含む、段落1から66のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1822】
68.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型10A、22Fおよび33Fの総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、22Fおよび33F糖を含む、段落1から67のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1823】
69.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型10A、22Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、22Fおよび35B糖を含む、段落1から68のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1824】
70.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型10A、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、33Fおよび35B糖を含む、段落1から69のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1825】
71.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型22F、33Fおよび35B糖を含む、段落1から70のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1826】
72.前記糖コンジュゲートが、存在する場合、血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の総量と比較して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%または15%未満の遊離血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を含む、段落1から71のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1827】
73.前記担体タンパク質が、DT(ジフテリアトキソイド)、TT(破傷風トキソイド)またはTTの断片C、CRM197、他のDT変異体、CRM176、CRM228、CRM45、CRM9、CRM102、CRM103、CRM107、肺炎球菌ニューモリシン(ply)、解毒されたニューモリシン、PhtX、PhtA、PhtB、PhtD、PhtE、Phtタンパク質の融合物、PhtDE融合物、PhtBE融合物、PhtA-E、OMPC(髄膜炎菌外膜タンパク質)、PorB(髄膜炎菌(N.meningitidis)由来)、PD(ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)タンパク質D)、クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)の毒素AまたはB、トランスフェリン結合タンパク質、肺炎球菌接着タンパク質(PsaA)、組換え緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)外毒素A、コレラトキソイド、大腸菌(Escherichia coli)LT、大腸菌(E.coli)ST、および緑膿菌(P.aeruginosa)に由来する外毒素Aからなる群において選択される、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1828】
74.前記担体タンパク質が、TT、DT、DT変異体(CRM197など)、ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物、解毒されたニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、クロストリジウム・ディフィシレ(C.difficile)の毒素AまたはBおよびPsaAからなる群において選択される、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1829】
75.前記担体タンパク質がDT(ジフテリアトキソイド)である、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1830】
76.前記担体タンパク質がTT(破傷風トキソイド)である、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1831】
77.前記担体タンパク質がPD(ヘモフィルス・インフルエンザ(H.influenzae)タンパク質D)である、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1832】
78.前記担体タンパク質が解毒されたニューモリシンまたはニューモリシンの突然変異非毒性形態である、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1833】
79.前記担体タンパク質がCRM197である、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1834】
80.前記担体タンパク質がCRM197のA鎖である、段落1から72のいずれか1つに記載の糖コンジュゲート。
【1835】
81.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1836】
82.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22Fおよび33F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、22Fおよび33F糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1837】
83.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、22Fおよび35B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1838】
84.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、33Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、33Fおよび35B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1839】
85.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F、33Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型22F、33Fおよび35B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1840】
86.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aおよび22F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10Aおよび22F糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1841】
87.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aおよび33F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10Aおよび33F糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1842】
88.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10Aおよび35B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1843】
89.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fおよび33F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型22Fおよび33F糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1844】
90.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型22Fおよび35B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1845】
91.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型33Fおよび35B糖の混合物と、酸化剤とを反応させるステップを含むプロセス。
【1846】
92.(b)クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングして、活性化された糖を得るステップをさらに含む、段落81から92のいずれか1つに記載のプロセス。
【1847】
93.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22F、33Fおよび35Bの生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1848】
94.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22Fおよび33F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、22Fおよび33F糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型10A、22Fおよび33F糖を混合するステップを含むプロセス。
【1849】
95.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、22F、33Fおよび35B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型10A、22Fおよび35B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1850】
96.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、33Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10A、33Fおよび35B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型10A、33Fおよび35B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1851】
97.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F、33Fおよび35Bの生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型22F、33Fおよび35B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型22F、33Fおよび35B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1852】
98.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aおよび22F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10Aおよび22F糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型10Aおよび22F糖を混合するステップを含むプロセス。
【1853】
99.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aおよび33F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10Aおよび33F糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型10Aおよび33F糖を混合するステップを含むプロセス。
【1854】
100.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型10Aおよび35B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型10Aおよび35B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1855】
101.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fおよび33F糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型22Fおよび33F糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型22Fおよび33F糖を混合するステップを含むプロセス。
【1856】
102.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型22Fおよび35B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型22Fおよび35B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1857】
103.活性化された肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fおよび35B糖の生産のためのプロセスであって、(a)単離された血清型33Fおよび35B糖と、酸化剤とを個別に反応させるステップならびに(b)活性化された血清型33Fおよび35B糖を混合するステップを含むプロセス。
【1858】
104.クエンチング剤の添加によって酸化反応をクエンチングするステップをさらに含む、段落93から104のいずれか1つに記載のプロセス。
【1859】
105.前記酸化剤がペルヨーデートである、段落81から104のいずれか1つに記載のプロセス。
【1860】
106.前記酸化剤がメタペルヨーデートまたはオルトペルヨーデートである、段落81から104のいずれか1つに記載のプロセス。
【1861】
107.前記酸化剤が過ヨウ素酸ナトリウムまたは過ヨウ素酸カリウムである、段落81から104のいずれか1つに記載のプロセス。
【1862】
108.存在する場合、クエンチング剤が本明細書に開示されるもののいずれかである、段落81から107のいずれか1つに記載のプロセス。
【1863】
109.活性化された糖が精製される、段落81から108のいずれか1つに記載のプロセス。
【1864】
110.活性化された糖が、本明細書に開示される方法のいずれか1つに従って精製される、段落81から108のいずれか1つに記載のプロセス。
【1865】
111.活性化された糖の酸化度が、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である、段落81から110のいずれか1つに記載のプロセス。
【1866】
112.活性化された糖の酸化度が、2~30、2~25、2~20、2~15、2~10、2~5、5~30、5~25、5~20、5~15、5~10、10~30、10~25、10~20、10~15、15~30、15~25、15~20、20~30、または20~25である、段落81から110のいずれか1つに記載のプロセス。
【1867】
113.活性化された糖の酸化度が、2~10、4~8、4~6、6~8、6~12、8~14、9~11、10~16、12~16、14~18、16~20、16~18、18~22、または18~20である、段落81から110のいずれか1つに記載のプロセス。
【1868】
114.活性化された糖は、10kDa~5,000kDa;20kDa~4,000kDa;50kDa~3,000kDa;100kDa~2,500kDa;100kDa~2,000kDa;150kDa~2,000kDa;150kDa~1,500kDa;10kDa~2,000kDa;20kDa~1,500kDa;30kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;70kDa~900kDa;100kDa~800kDa;200kDa~600kDaまたは400kDa~700kDaの分子量を有する、段落81から113のいずれか1つに記載のプロセス。
【1869】
115.活性化された糖が、50kDa~2,000kDa;50kDa~1,750kDa;50kDa~1,500kDa;50kDa~1,250kDa;50kDa~1,000kDa;50kDa~750kDa;50kDa~500kDa;50kDa~400kDa;50kDa~300kDa;50kDa~200kDa;50kDa~100kDa;100kDa~2,000kDa;100kDa~1,750kDa;100kDa~1,500kDa;100kDa~1,250kDa;100kDa~1,000kDa;100kDa~750kDa;100kDa~500kDa;100kDa~400kDa;100kDa~300kDa;100kDa~200kDa;200kDa~2,000kDa;200kDa~1,750kDa;200kDa~1,500kDa;200kDa~1,250kDa;200kDa~1,000kDa;200kDa~750kDa;200kDa~500kDa;200kDa~400kDa;200kDa~300kDa;300kDa~2,000kDa;300kDa~1,750kDa;300kDa~1,500kDa;300kDa~1,250kDa;300kDa~1,000kDa;300kDa~750kDa;300kDa~500kDa;300kDa~400kDa;400kDa~2,000kDa;400kDa~1,750kDa;400kDa~1,500kDa;400kDa~1,250kDa;400kDa~1,000kDa;400kDa~750kDa;400kDa~500kDa;500kDa~2,000kDa;500kDa~1,750kDa;500kDa~1,500kDa;500kDa~1,250kDa;500kDa~1,000kDa;500kDa~750kDa;600kDa~2,000kDa;600kDa~1,750kDa;600kDa~1,500kDa;600kDa~1,250kDa;600kDa~1,000kDa;600kDa~750kDa;750kDa~2,000kDa;750kDa~1,750kDa;750kDa~1,500kDa;750kDa~1,250kDa;750kDa~1,000kDa;1,000kDa~2,000kDa;1,000kDa~1,750kDa;1,000kDa~1,500kDa;1,000kDa~1,250kDa;1,250kDa~2,000kDa;1,250kDa~1,750kDa;1,250kDa~1,500kDa;1,500kDa~2,000kDa;1,500kDa~1,750kDaまたは1,750kDa~2,000kDaの分子量を有する、段落81から113のいずれか1つに記載のプロセス。
【1870】
116.活性化された糖が凍結乾燥される、段落81から115のいずれか1つに記載のプロセス。
【1871】
117.活性化された糖が、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールまたはパラチニットなどの糖の存在下で凍結乾燥される、段落81から115のいずれか1つに記載のプロセス。
【1872】
118.段落81から117のいずれか1つに従って糖を活性化することを含むコンジュゲーションプロセス。
【1873】
119.段落81から117のいずれか1つに従って糖を活性化することを含むコンジュゲーションプロセスであって、(c)前記活性化された糖と、担体タンパク質とを混合するステップならびに(d)混合された活性化された糖および担体タンパク質と、還元剤とを反応させて、糖コンジュゲートを形成させるステップを含むコンジュゲーションプロセス。
【1874】
120.活性化された糖と、担体タンパク質との前記混合が、同時凍結乾燥を使用して行われる、段落119に記載のコンジュゲーションプロセス。
【1875】
121.活性化された糖と、担体タンパク質との前記混合が、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットなどの糖の存在下で同時凍結乾燥を使用して行われる、段落119に記載のコンジュゲーションプロセス。
【1876】
122.還元反応が水性溶媒中で実行される、段落118から121のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1877】
123.還元反応が非プロトン溶媒中で実行される、段落118から121のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1878】
124.還元反応が、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される、段落118から121のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1879】
125.ステップ(c)およびステップ(d)が、非プロトン溶媒中で実行される、段落118から121のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1880】
126.ステップ(c)およびステップ(d)が、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される、段落118から121のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1881】
127.ステップ(c)およびステップ(d)が、DMSO(ジメチルスルホキシド)中で実行される、段落118から121のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1882】
128.還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、BronstedまたはLewis酸の存在下の水素化ホウ素ナトリウムまたは亜鉛、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)などのアミンボランからなる群から選択される、段落118から127のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1883】
129.還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである、段落118から127のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1884】
130.未反応のアルデヒド基が、キャップを付けられる、段落118から129のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1885】
131.未反応のアルデヒド基が、キャッピング剤を使用してキャップを付けられる、段落118から129のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1886】
132.未反応のアルデヒド基が、ホウ化水素ナトリウム(NaBH4)を使用するキャッピング剤を使用してキャップを付けられる、段落118から129のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1887】
133.糖コンジュゲートが精製される、段落118から133のいずれか1つに記載のコンジュゲーションプロセス。
【1888】
134.段落81から117のいずれか1つに記載のプロセスに従って得られた、または得られる活性化された糖の混合物。
【1889】
135.段落118から133のいずれか1つに記載のプロセスに従って得られた、または得られる糖コンジュゲート。
【1890】
本明細書で使用される場合、用語「約」は、記述された濃度範囲、時間枠、分子量、温度またはpHなどの、統計的に意味のある値の範囲内にあることを意味する。そのような範囲は、所与の値または範囲の1桁分以内、典型的には、20%以内、より典型的には、10%以内、さらにより典型的には、5%以内または1%以内であってもよい。時には、そのような範囲は、所与の値または範囲の測定および/または決定のために使用される標準的な方法に典型的な実験誤差以内であってもよい。用語「約」によって包含される許容可能な変動は、試験下の特定の系に依存し、当業者であれば容易に理解できる。本出願内である範囲が記載される場合はいつでも、その範囲内の全整数も、本開示の実施形態として企図される。
【1891】
本明細書における用語「含む(comprising)」、「含む(comprise)」および「含む(comprises)」は、全ての例において、それぞれ、用語「本質的にからなる(Consisting essentially of)」、「本質的にからなる(consist essentially of)」、「本質的にからなる(consists essentially of)」、「からなる(consisting of)」、「からなる(consist of)」および「からなる(consists of)」と置換可能であってもよいことが本発明者らによって意図される。
【1892】
本特許明細書内で引用される全ての参考文献または特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【1893】
本発明は、添付の実施例に例示される。以下の実施例は、そうでなければ詳細に説明される場合を除いて、当業者には周知であり、日常的である標準的な技術を使用して実行される。実施例は、例示的であるが、本発明を限定するものではない。
【実施例】
【1894】
(実施例1)
個別に活性化された多糖を使用する多血清型1ポットコンジュゲーションプロセス
【1895】
1ポットコンジュゲーションフェーズは、以下のステップ:
1.個別に活性化された多糖の混合
2.活性化された多糖と、スクロースとの混合
3.シェル凍結および凍結乾燥
4.凍結保存された多糖およびCRM197の復元
5.活性化された多糖のCRM197へのコンジュゲーション
6.コンジュゲーションの精製および希釈
からなる。
【1896】
1 個別に活性化された多糖の混合、スクロースとの混合、シェル凍結および凍結乾燥
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型10A、22F、33Fおよび35Bの個別に活性化(酸化)された多糖を、酸化剤として過ヨウ素酸ナトリウムを使用して取得した。
【1897】
前記活性化された多糖の特徴を、表1にまとめる。
【1898】
【1899】
個別に活性化された多糖を、等量(mg)で混合した後、活性化された多糖1グラムあたり25グラムのスクロースの比で、スクロースと混合した(注射用水(WFI)中で50%w/v)。成分を、100±10rpmで5~15分間混合した。活性化された多糖およびスクロースを含有するフィルボトルの温度を、シェル凍結前に2~8℃に維持した。混合した混合物のシェル凍結されたボトルを、NLT6時間にわたって-65℃以下で保存した後、凍結乾燥した。凍結乾燥後、活性化された多糖を含有するボトルを、充填日から60日以下にわたって-20±5℃で保存したか、またはコンジュゲーションのためにすぐに使用した。計算された量のCRM197タンパク質をシェル凍結し、別々に凍結乾燥した。
【1900】
2 凍結乾燥された活性化された多糖およびCRM197タンパク質の復元
凍結乾燥された活性化された多糖および凍結乾燥されたCRM197を、周囲温度にした(45~360分間)。凍結乾燥された活性化された多糖を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で復元した。活性化された多糖の復元の完了時に、DMSOを、凍結乾燥されたCMR197に添加した。典型的には、活性化された多糖と、DMSO中のCRM197との両方の復元後、透明な溶液が得られる(外見による)。
【1901】
3 活性化された多糖のCRM197へのコンジュゲーション
コンジュゲーション反応容器に、最初に復元された活性化された多糖を入れた後、復元されたCRM197を添加した。CRM197と多糖とを、60~180分間混合した後、コンジュゲーションを開始した。反応溶液中の最終多糖濃度は、1g/Lである。1.5MEqのNaCNBH3を反応混合物に添加することによってコンジュゲーション反応を開始させ、23±2℃で24±4時間にわたってインキュベートした(表2のコンジュゲーションプロセスを参照されたい)。
【1902】
【1903】
コンジュゲーション反応が完了した後、2MEqのNaBH4(水素化ホウ素ナトリウム、100mg/mL溶液)を添加して、反応を終結させた。キャッピング反応を、130±10rpmで連続的に混合しながら、23±2℃で3~4時間の期間にわたって進行させた。
【1904】
4 コンジュゲートの希釈および精製
100K MWCOの再生セルロース膜(Millipore Pellicon)を使用する接線流濾過による精製に備えて、コンジュゲート溶液を4倍容量の冷やした5mMコハク酸塩-0.9%NaCl(pH6.0)で希釈した。次いで、コンジュゲート溶液を、1g/Lまで濃縮し、媒体として5mMコハク酸塩-0.9%NaCl(pH6.0)を使用して透析濾過を実施した。
【1905】
透析濾過が完了した後、精製されたコンジュゲートを5mMコハク酸塩-0.9%NaCl(pH6.0)で希釈した後、0.22μmのPVDFフィルターを通して収集タンクに濾過した。コンジュゲートを、5±3℃で30日以下にわたって保存することができる。
【1906】
個別に活性化された多糖を使用する上記の多血清型1ポットコンジュゲーションプロセスのフローダイアグラムを、
図5に提供する。
【1907】
(実施例2)
比濁法による抗原性
4つ全ての血清型が担体タンパク質中に組み込まれたことを確保するために、コンジュゲートを、比濁法によって抗原性について試験した。抗原性データは、多くの反応性血清型22Fの活性化された多糖が、血清型10Aおよび33Fと比較して、より高い割合で組み込まれることを示していた(
図6を参照されたい)。血清型35Bは、比濁法によって分析しなかった(好適な抗体試薬の欠如のため)。
【1908】
(実施例3)
個別に活性化された多糖を使用する多血清型1ポットコンジュゲーションプロセス
いくつかの多血清型(2、3または4価コンジュゲート)を、実施例1に記載のプロセスを使用して製造した。
【1909】
1ポットコンジュゲーションフェーズは、同じステップからなる(
図5も参照されたい)。
【1910】
得られた異なる多血清型コンジュゲートおよびその特徴を、表3にまとめる。
【1911】
【1912】
(実施例4)
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)多血清型のオプソニン貪食作用免疫応答の評価
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に対する宿主防御は、主に抗莢膜抗体依存的オプソニン貪食作用によって媒介される。機能的抗体および補体の存在下での食作用エフェクター細胞による肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)細胞の殺傷を測定する肺炎球菌オプソニン貪食作用アッセイ(OPA)は、肺炎球菌ワクチンの有効性を評価するための重要な代用物であると考えられる。
【1913】
多血清型コンジュゲートの免疫原性(実施例3を参照されたい)を、血清型特異的OPAを使用してマウスにおいて評価した。
【1914】
25匹のSwiss Websterマウス(6~8週齢)の8つの異なる群を、0週で異なる用量のコンジュゲートまたはコンジュゲートの混合物で皮下的に免疫した(8つの群に関する表4の試験設計を参照されたい、第1群は対照群であり、コンジュゲートを受けなかった)。3週で同じ用量の同じコンジュゲートをマウスに追加接種した後、4週で採血した。血清型特異的OPAを、4週の血清試料に対して実施した。
【1915】
オプソニン貪食活性(OPA)アッセイを使用して、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22F、33Fおよび35Bに特異的なマウス血清中の機能的抗体を測定する。試験血清は、莢膜多糖特異的免疫グロブリンが、細菌をオプソニン化し、補体沈着を誘発することによって、食細胞による細菌の貪食および殺傷を容易にする能力を測定するアッセイ反応において設定される。OPA力価は、試験血清を含まない対照ウェルと比較して細菌数の50%の減少をもたらす希釈率の逆数と定義される。OPA力価は、この50%殺傷カットオフを包含する2つの希釈率から内挿される。
【1916】
OPA手順は、以下の改変と共に、Huら(2005)Clin Diagn Lab Immunol 12(2):287~295に記載の方法に基づくものであった。試験血清を、2.5倍に段階希釈し、マイクロタイターアッセイプレートに添加した。生きた標的細菌株をウェルに添加し、プレートを25℃または37℃で30分間振とうした。分化したHL-60細胞(食細胞)および子ウサギ血清(3~4週齢、PEL-FREEZ(登録商標)、12.5%最終濃度)をウェルに添加し、プレートを37℃で45または60分間振とうした。反応を終結させるために、80μLの0.9%NaClを全てのウェルに添加し、混合し、10μLアリコートを、200μLの水を含有するMULTISCREEN(登録商標)HTS HVフィルタープレート(MILLIPORE(登録商標))のウェルに移した。液体を減圧下でプレートを通して濾過し、150μLのHYSOY(登録商標)培地を各ウェルに添加し、濾過した。次いで、フィルタープレートを37℃、5%CO2で一晩インキュベートした後、Destain Solution(Bio-Rad Laboratories,Inc.,Hercules,CA)で固定した。次いで、プレートをクマシーブルーで染色し、1回脱色した。コロニーを画像化し、Cellular Technology Limited(CTL)(Shaker Heights,OH)IMMUNOSPOT(登録商標)Analyzer上で計数した。生のコロニー数を使用して、殺傷曲線をプロットし、OPA力価を算出した。
【1917】
【1918】
結果-10A、22F、33F、および35BにおけるOPA応答
異なるコンジュゲートで免疫したマウス血清の応答を、それぞれのオプソニン貪食作用アッセイ(OPA)において評価した。
【1919】
表5に示されるように、OPA力価は、CRM197にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22F、33Fおよび35Bに由来する糖を含む多血清型コンジュゲートと、対応する対照(CRM197に独立にコンジュゲートされた4つのコンジュゲートの混合物)との間で有意差を示さなかった。
【1920】
表5、異なる血清型に関するOPA力価。異なる肺炎球菌コンジュゲートをワクチン接種されたマウスに由来する血清(表4の試験設計を参照)を、各血清型に対する機能的抗体の存在についてOPAにおいて評価した。
【1921】
【1922】
結論
CRM197にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A、22F、33Fおよび35Bに由来する糖を含む多血清型コンジュゲートは、CRM197に独立にコンジュゲートされた4つのコンジュゲートの混合物と同等の血清群10A、22F、33Fおよび35Bの機能的殺傷を誘導した。これらのデータに基づくと、単一の多血清型コンジュゲートは、担体に独立にコンジュゲートされた4つのコンジュゲートの混合物と同レベルの4つの血清型10A/22F/33F/35Bに対するカバレッジを提供する可能性が高い。これは、多価設定においてより低用量の担体が必要である可能性を意味する。これはさらに、より少ない製剤原料およびより少ないステップが必要であるため、多価肺炎球菌ワクチンの生産を単純にする可能性を意味する。多血清型肺炎球菌コンジュゲートはまた、限られた数のコンジュゲートのみを用いていくつかの血清型に対する防御を提供することによって、多価ワクチンをより容易にカスタマイズするのに役立つ。
【1923】
4価多血清型コンジュゲート(10A/22F/33F/35B)の結果を考慮すると、3価(10A/22F/33F、10A/22F/35B、10A/33F/35Bもしくは22F/33F/35B)または2価(10A/22F、10A/33F、10A/35B、22F/33F、22F/35Bもしくは33F/35B)多血清型コンジュゲートは、同様の利益を提供する可能性が高い。
【1924】
(実施例5)
個別に活性化された多糖を使用する多血清型1ポットコンジュゲーションプロセス
1ポットコンジュゲーション水性相プロセスは、以下のステップ:
1.活性化された多糖とCRM197タンパク質とのシェル凍結および同時凍結乾燥
2.水性緩衝剤中での活性化された多糖およびCRM197の復元
3.コンジュゲーションおよびキャッピング
4.コンジュゲートの精製
からなる。
【1925】
1 個別に活性化された多糖と、CRM197との混合、シェル凍結および凍結乾燥
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型8、15A、15B、23Aおよび/または23Bの個別に活性化(酸化)された多糖を、酸化剤として過ヨウ素酸ナトリウムを使用して取得する。
【1926】
個別に活性化された多糖を、CRM197タンパク質と混合する。次いで、混合物をシェル凍結し、凍結乾燥する。
【1927】
2 凍結乾燥された活性化された多糖およびCRM197タンパク質の復元
異なる血清型の凍結乾燥された活性化された多糖とCRM197との混合物を、そのpH適合性に基づいて選択し、組み合わせる。リン酸緩衝剤を添加して、混合物を均一な溶液中で復元する。
【1928】
3 活性化された多糖のCRM197へのコンジュゲーション
NaCNBH3(シアノ水素化ホウ素ナトリウム)を反応混合物に添加することによって、コンジュゲーション反応を開始させる。
【1929】
コンジュゲーション反応が完了した後、NaBH4(水素化ホウ素ナトリウム)を添加して、反応を終結させる。
【1930】
4 コンジュゲートの精製
コンジュゲート溶液を、5mMコハク酸塩-0.9%NaCl緩衝剤で希釈した後、100K MWCOを使用する接線流濾過によって精製する。その結果を以下の表にまとめる。
【1931】
個別に活性化された多糖を使用する上記の多血清型1ポットコンジュゲーションプロセスのフローダイアグラムを、
図12に提供する。
【1932】
(実施例6)
比濁法による抗原性
全ての血清型が担体タンパク質中に組み込まれたことを確保するために、コンジュゲートを、比濁法によって抗原性について試験する。
【1933】
例えば、血清型15Aおよび15Bを含む二価コンジュゲートを、比濁法によって抗原性について試験し、総糖含量をアントロンアッセイによって測定した(
図13を参照されたい)。血清型15Aは、比濁法によって分析しなかった。
【1934】
(実施例7)
個別に活性化された多糖を使用する多血清型1ポットコンジュゲーションプロセス
1ポットコンジュゲーション水性相プロセスは、以下のステップ:
1.活性化された多糖とCRM197タンパク質とのシェル凍結および同時凍結乾燥
2.水性緩衝剤中での活性化された多糖およびCRM197の復元
3.コンジュゲーションおよびキャッピング
4.コンジュゲートの精製
からなる。
【1935】
1 個別に活性化された多糖と、CRM197との混合、シェル凍結および凍結乾燥
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型8、11A、12F、23Aおよび/または23Bの個別に活性化(酸化)された多糖を、酸化剤として過ヨウ素酸ナトリウムを使用して取得する。
【1936】
個別に活性化された多糖を、CRM197タンパク質と混合する。次いで、混合物をシェル凍結し、凍結乾燥する。
【1937】
2 凍結乾燥された活性化された多糖およびCRM197タンパク質の復元
異なる血清型の凍結乾燥された活性化された多糖とCRM197との混合物を、そのpH適合性に基づいて選択し、組み合わせる。リン酸緩衝剤を添加して、混合物を均一な溶液中で復元する。
【1938】
3 活性化された多糖のCRM197へのコンジュゲーション
NaCNBH3(シアノ水素化ホウ素ナトリウム)を反応混合物に添加することによって、コンジュゲーション反応を開始させる。
【1939】
コンジュゲーション反応が完了した後、NaBH4(水素化ホウ素ナトリウム)を添加して、反応を終結させる。
【1940】
4 コンジュゲートの精製
コンジュゲート溶液を、5mMコハク酸塩-0.9%NaCl緩衝剤で希釈した後、100K MWCOを使用する接線流濾過によって精製する。その結果を以下の表5にまとめる。
【1941】
【1942】
(実施例8)
比濁法による抗原性
全ての血清型が担体タンパク質中に組み込まれることを確保するために、コンジュゲートを、比濁法によって抗原性について試験する(
図16および
図17を参照されたい)。
例えば、血清型11Aと23Bまたは血清型8と12Fを含む2つの二価コンジュゲートを、比濁法によって抗原性について試験し、総糖含量をアントロンアッセイによって測定した(
図16および
図17を参照されたい)。血清型23Bは、比濁法によって分析しなかった。
【国際調査報告】