(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-03
(54)【発明の名称】電子装置、無線通信方法及びコンピュータ読み取り可能な媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220127BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20220127BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W92/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533525
(86)(22)【出願日】2019-12-06
(85)【翻訳文提出日】2021-07-28
(86)【国際出願番号】 CN2019123596
(87)【国際公開番号】W WO2020119598
(87)【国際公開日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】201811524640.7
(32)【優先日】2018-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】侯延昭
(72)【発明者】
【氏名】陶小峰
(72)【発明者】
【氏名】朱敏
(72)【発明者】
【氏名】郭欣
(72)【発明者】
【氏名】高磊
(72)【発明者】
【氏名】彭召▲チー▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本開示は、電子装置、無線通信方法及びコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。一実施例による無線通信用の電子装置は処理回路を含む。処理回路は、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するように制御するように配置され、当該指示情報は、データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分(SL-BWP)に関連する。処理回路はさらに、指示情報に基づいて、第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うように配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理回路を含む無線通信用の電子装置であって、
前記処理回路は、
データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するように制御し、
前記指示情報に基づいて、前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うように配置される電子装置。
【請求項2】
前記操作は、
前記指示情報及び現在のユーザ装置のSL-BWP配置に基づいて、前記現在のユーザ装置が前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができるかどうかを確定することを含む請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記操作はさらに、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができると確定した場合に、前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用して前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うように前記現在のユーザ装置を制御することを含む請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記操作はさらに、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記現在のユーザ装置のSL-BWPに関連する情報を前記第1のユーザ装置に送信するように制御することを含む請求項2に記載の電子装置。
【請求項5】
前記操作はさらに、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記現在のユーザ装置のサービング基地局に、前記第1のユーザ装置のSL-BWPに対応するSL-BWPを要求するように制御することを含む請求項2に記載の電子装置。
【請求項6】
前記処理回路は、
第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記第1のユーザ装置からの前記指示情報を受信する、及び/又は、
前記第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記現在のユーザ装置のSL-BWPに関連する情報を送信するように配置される請求項4に記載の電子装置。
【請求項7】
前記操作はさらに、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記第1のキャリア内のSL-BWPを使用して前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うように制御することを含む請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1のキャリア内のSL-BWPは、複数のユーザ装置によって共有される請求項6に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第1のキャリア内のSL-BWPは、
システム情報による配置、無線リソース制御シグナリングによる配置、地理位置に基づく選択、及び事前配置のうち1つ又は複数の方式によって配置される請求項6に記載の電子装置。
【請求項10】
前記指示情報は、前記SL-BWPの配置情報を含む請求項1~9のいずれか1つに記載の電子装置。
【請求項11】
前記配置情報は、サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス、物理リソースブロックオフセット及びSL-BWP帯域幅を含む請求項10に記載の電子装置。
【請求項12】
前記配置情報は、さらに、SL-BWPインデックス及び/又はSL-BWP有効時間を含む請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記配置情報は、システム情報による配置、無線リソース制御シグナリングによる配置、地理位置に基づく選択、及び事前配置のうち1つ又は複数の方式によって配置される請求項10に記載の電子装置。
【請求項14】
前記配置情報は、ユーザ装置に特定、セルに特定、ゾーンに特定又はキャリアに特定される請求項10に記載の電子装置。
【請求項15】
各サイドリンクキャリアに2つ以上のSL-BWPが配置され、前記2つ以上のSL-BWPにおける1つのSL-BWPがアクティベーションされる請求項10に記載の電子装置。
【請求項16】
前記第1のユーザ装置は、車両を含む請求項1~9のいずれか1つに記載の電子装置。
【請求項17】
無線通信方法であって、
データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するステップと、
前記指示情報に基づいて、前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うステップとを含む方法。
【請求項18】
処理回路を含む無線通信用の電子装置であって、
前記処理回路は、
第2のユーザ装置に、データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する指示情報を送信するように制御し、
前記指示情報に関する前記第2のユーザ装置のフィードバック情報を受信するように制御し、
前記フィードバック情報に基づいて、前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うための操作を行うように配置される電子装置。
【請求項19】
前記操作は、
前記フィードバック情報が、前記第2のユーザ装置が前記SL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができることを示す場合、前記SL-BWPを使用して前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように現在のユーザ装置を制御することを含む請求項18に記載の電子装置。
【請求項20】
前記フィードバック情報は、前記第2のユーザ装置のSL-BWPに関連する情報を含み、
前記操作は、
前記フィードバック情報及び現在のユーザ装置のSL-BWP配置に基づいて、前記現在のユーザ装置が前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができるかどうかを確定することを含む請求項18に記載の電子装置。
【請求項21】
前記操作は、
前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができると確定した場合に、前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用して前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように前記現在のユーザ装置を制御することを含む請求項20に記載の電子装置。
【請求項22】
前記操作は、
前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記現在のユーザ装置のサービング基地局に、前記第2のユーザ装置のSL-BWPに対応するSL-BWPを要求するように制御することを含む請求項20に記載の電子装置。
【請求項23】
前記処理回路は、
第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記第2のユーザ装置に現在のユーザ装置の前記指示情報を送信する、及び/又は、
前記第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記第2のユーザ装置から前記フィードバック情報を受信するように配置される請求項20に記載の電子装置。
【請求項24】
前記操作は、
前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記第1のキャリアのSL-BWPを使用して前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように前記現在のユーザ装置を制御することを含む請求項23に記載の電子装置。
【請求項25】
無線通信方法であって、
データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する指示情報を第2のユーザ装置に送信するステップと、
前記指示情報に関する前記第2のユーザ装置のフィードバック情報を受信するステップと、
前記フィードバック情報に基づいて、前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うための操作を行うこととを含む方法。
【請求項26】
処理回路を含む無線通信用の電子装置であって、
前記処理回路は、
第2のユーザ装置に対応するデータ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関する、第1のユーザ装置からの要求を受信するように制御し、
前記第1のユーザ装置による前記SL-BWPの使用を許可するかどうかに関するフィードバック情報を前記第1のユーザ装置に送信するように制御するように配置される電子装置。
【請求項27】
基地局側又は路側機側で実現される請求項26に記載の電子装置。
【請求項28】
無線通信方法であって、
第2のユーザ装置に対応するデータ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関する、第1のユーザ装置からの要求を受信するステップと、
前記第1のユーザ装置による前記SL-BWPの使用を許可するかどうかに関するフィードバック情報を前記第1のユーザ装置に送信するステップとを含む方法。
【請求項29】
実行可能な指令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体であって、
前記実行可能な指令が情報処理装置によって実行される場合に、前記情報処理装置に、請求項17、25又は28に記載の方法を実行させるコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、無線通信分野に関し、より具体的には、無線通信用の電子装置、無線通信方法及びコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)のTS 38.211では、帯域幅部分(bandwidth part、BWP)を定義している。BWPは、1つの連続したリソースブロックの集合であり、所定時間に、ユーザは、1つのBWP配置しかアクティベーションできず、また、ユーザは、アクティベーションされたBWP以外のリソースでメッセージを送受信しない。例として、
図11に示すシナリオでは、3つのBWPが配置され、その中、BWP1は、幅が40MHz、サブキャリア間隔が15kHzであり、BWP2は、幅が10MHz、サブキャリア間隔が15kHzであり、BWP3は、幅が20MHz、サブキャリア間隔が60kHzである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明に関するある面の基本的理解を提供するように、本発明の実施例に関する簡単な概説を以下に示す。以下の概説が本発明に関する網羅的な概説ではないと理解すべきである。それは、本発明の肝心又は重要部分を確定することを意図するものではなく、本発明の範囲を限定することを意図するものでもない。その目的は、後述するより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形でいくつかの概念を提示する。
【0004】
一実施例によれば、処理回路を含む無線通信用の電子装置を提供する。処理回路は、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するように制御するように配置され、当該指示情報は、データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分(SL-BWP)に関連する。処理回路はさらに、指示情報に基づいて、第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うように制御するように配置される。
【0005】
他の実施例によれば、無線通信方法であって、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するステップを含む。当該指示情報は、データ伝送用のSL-BWPに関連する。当該方法はさらに、指示情報に基づいて、第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うステップを含む。
【0006】
他の実施例によれば、処理回路を含む無線通信用の電子装置を提供する。処理回路は、第2のユーザ装置に指示情報を送信するように制御するように配置され、当該指示情報は、データ伝送用のSL-BWPに関連する。処理回路はさらに、指示情報に関する第2のユーザ装置のフィードバック情報を受信し、フィードバック情報に基づいて、第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うための操作を行うように制御するように配置される。
【0007】
他の実施例によれば、無線通信方法であって、第2のユーザ装置に指示情報を送信するステップを含む。当該指示情報は、データ伝送用のSL-BWPに関連する。当該方法はさらに、指示情報に関する第2のユーザ装置のフィードバック情報を受信するステップと、フィードバック情報に基づいて、第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うための操作を行うステップとを含む。
【0008】
他の実施例によれば、処理回路を含む無線通信用の電子装置を提供する。処理回路は、第1のユーザ装置から、第2のユーザ装置に対応するデータ伝送用のSL-BWPに関する要求を受信するように制御するように配置される。処理回路はさらに、第1のユーザ装置によるSL-BWPの使用を許可するかどうかに関するフィードバック情報を第1のユーザ装置に送信するように制御するように配置される。
【0009】
他の実施例によれば、無線通信方法であって、第1のユーザ装置から第2のユーザ装置に対応するデータ伝送用のSL-BWPに関する要求を受信するステップを含む。当該方法はさらに、第1のユーザ装置によるSL-BWPの使用を許可するかどうかに関するフィードバック情報を第1のユーザ装置に送信するステップを含む。
【0010】
さらに他の実施例によれば、実行可能な指令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を提供し、実行可能指令が情報処理装置によって実行されるときに、上記の方法を情報処理装置に実行させる。
【0011】
本発明の実施例は、ユーザ間のキャリア配置のための調整スキームを提供し、異なるキャリア配置を採用した送受信側の両方がサイドリンク通信をできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明は、添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって、よりよく理解でき、同じ又は類似の構成要素について、図面全体にわたって同じ又は類似の参照符号を使用する。前記図面は、以下の詳細な説明と共に、本明細書に含まれて、本明細書の一部を形成し、また、本発明の好ましい実施例と原理及び利点をさらに説明するために使用される。
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例による無線通信用の電子装置の配置例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施例による無線通信方法の手順例を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、本発明の一実施例による無線通信用の電子装置の配置例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施例による無線通信方法の手順例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本発明の一実施例による無線通信用の電子装置の配置例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施例による無線通信方法の手順例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本開示の方法及び装置を実現するためのコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、本開示内容の技術を適用できるスマートフォンの概略構成例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、本開示内容の技術を適用できるgNBの概略構成例を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、本開示内容の技術を適用できるカーナビゲーションの概略構成例を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、BWP配置例を説明するための概略図である。
【
図12】
図12は、SL-BWPの配置例を説明するための概略図である。
【
図13】
図13は、SL-BWPの配置例を説明するための概略図である。
【
図14】
図14は、SL-BWPのアクティベーション/非アクティベーション手順を説明するシグナリングフローチャートである。
【
図15】
図15は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図16】
図16は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図17】
図17は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図18】
図18は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図19】
図19は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図20】
図20は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図21】
図21は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図22】
図22は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図23】
図23は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図24】
図24は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図25】
図25は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図26】
図26は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図27】
図27は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図28】
図28は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図29】
図29は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図30】
図30は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図31】
図31は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図32】
図32は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図33】
図33は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図34】
図34は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図35】
図35は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図36】
図36は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図37】
図37は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図38】
図38は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図39】
図39は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図40】
図40は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図41】
図41は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図42】
図42は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図43】
図43は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図44】
図44は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図45】
図45は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図46】
図46は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【
図47】
図47は、ユーザ装置(UE)間の通信の例示的な手順を説明するためのシグナリングフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。本発明の図面の1つ又は一実施形態で説明される要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示される要素及び特徴と組み合わせられてもよい。明確にするために、本発明に関係のない当業者に知られている構成要素及び処理の表現及び説明は、図面及び説明から省略されていることに留意されたい。
【0015】
以下、
図1を参照しながら、本開示の一実施例による無線通信用の電子装置の配置例を説明する。
図1に示すように、本実施例による無線通信用の電子装置100は、処理回路110を含む。処理回路110は例えば、特定のチップ、チップセット、又は中央処理装置(CPU)などとして実現され得る。
【0016】
本実施例による電子装置は、ユーザ装置側で実現され得る。より具体的に、ユーザ装置は例えば、車両を含んでもよい。しかしながら、本発明はこれに限定されず、新しい無線(NR)サイドリンク(Sidelink)の様々な適用シナリオ、例えばマシン類通信(MTC)、装置から装置への(D2D)通信、車両と他の装置との(V2X)通信、モノのインターネット(IOT)通信などに適用されてもよく、V2X通信はさらに、車両と車両との(V2V)通信、車両と歩行者の(V2P)通信及び車両とインフラとの(V2I)通信などを含んでもよい。
【0017】
処理回路110は、制御ユニット111及び操作ユニット113を含む。なお、図面において、制御ユニット111及び操作ユニット113を機能ブロックの形で示したが、各ユニットの機能は、処理回路全体によって実現可能であり、必ずしも処理回路内の個別の実際のコンポーネントによって実現するとは限らない。また、図面において1つのブロックで処理回路を示したが、電子装置は複数の処理回路を含んでもよく、また、各ユニットの機能を、複数の処理回路に分散させて、複数の処理回路が連携してこれらの機能を実行することができる。
【0018】
制御ユニット111は、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するように制御し、当該指示情報は、データ伝送用のSL-BWPに関連する。
【0019】
SL-BWPは、サイドリンクキャリア上の連続した物理リソースの集合であり、SL-BWP内の物理リソースは、所定のSL-BWP配置パラメータに従って配置できる。SL-BWPは、サイドリンクキャリア内に配置され、SL-BWPの配置された最大帯域幅はキャリア帯域幅よりも小さい。なお、SL-BWP内において、複数のリソースプールを配置/事前配置することができる。
【0020】
図12に示すように、各サイドリンクキャリアにSL-BWPが1つしか配置されていないと、ユーザは、当該キャリア内に配置されたSL-BWP配置を使用し、UEは、SL-BWP内で情報を送受信するしかなく、SL-BWP外で情報を送受信することができない。この場合に、SL-BWP配置パラメータには、SL-BWPインデックスが含まれなくてもよく、ユーザ装置が、所定のキャリアで情報を送受信するように配置される場合、当該キャリアにおけるSL-BWP配置を使用する。
【0021】
一実施例によれば、各サイドリンクキャリアには、2つ以上のSL-BWPが配置され、2つ以上のSL-BWPのうちの1つのSL-BWPがアクティベーションされてもよい。
【0022】
図13に示すように、各サイドリンクキャリアには1つよりも多いSL-BWPが配置され、そのうちの1つのSL-BWP配置がアクティベーションされる場合、UEは、アクティベーションされたSL-BWP内情報を送受信するしかなく、アクティベーションされたSL-BWP外で情報を送受信することができない。
【0023】
より具体的に、システムは、サイドリンクキャリアにおいて、ユーザ装置に対してn種類のSL-BWP配置を配置でき、ここで、1<n≦Nであり、Nは、システムがサイドリンクキャリアにおいて配置可能なSL-BWPの最大数であり、Nは、システムによって配置できる。各SL-BWP配置は、SL-BWPインデックスによって一意に指示できる。
図14に示すように、システムは、ダウンリンク制御情報(DCI)又は無線リソース制御(RRC) シグナリングを介して、ユーザのために、SL-BWPをアクティベーション/非アクティベーションすることができる。各サイドリンクキャリアには、アクティベーションされたSL-BWPが1つしかなく、その他のSL-BWPはいずれも、アクティベーションされていない状態である。ユーザ装置は、当該キャリア内のSL-BWPで、情報を送受信するしかない。
【0024】
一実施例によれば、データ伝送用のSL-BWPに関連する指示情報は、SL-BWPの配置情報を含むことができる。より具体的に、配置情報は例えば、サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス(CP)、物理リソースブロックオフセット(例えば、キャリア内の開始物理リソースブロック(PRB)に対するオフセット)及びSL-BWP帯域幅(例えば連続するPRBの数)を含み得る。なお、サイドリンクが複数のSL-BWPの配置を許可する場合、配置情報はさらに、SL-BWPインデックスを含んでもよい。任意選択で、配置情報はSL-BWP有効時間(例えばタイマー)を含んでもよい。
【0025】
配置情報は、システム情報によって配置するか、RRCシグナリングによって配置するか、地理に基づいて配置するか、又は事前に配置するなどの方法で配置できる。
【0026】
なお、配置情報は、ユーザ装置特定(UE-specific)、セル特定(Cell-specific)、ゾーン特定(Zone-specific)又はキャリア特定(Carrier-specific)であってもよい。
【0027】
より具体的に、配置情報がユーザ装置に特定される場合、システムは、RRC_CONNECTED(無線リソース制御シグナリング接続)状態のユーザ装置に対して、SL-BWPを配置することができ、SL-BWP配置パラメータは、ユーザのニーズに応じて配置できる。
【0028】
配置情報がセルに特定される場合、システムは、RRC_CONNECTED状態のユーザ装置に対してSL-BWPを配置することができ、SL-BWP配置パラメータは、ユーザ装置に接続された基地局に従って配置できる。即ち、同じ基地局のカバレッジ内のユーザ装置は、同じサイドリンクキャリアで同じSL-BWP配置を持っている。
【0029】
配置情報がゾーンに特定される場合、システムは、ユーザの地理位置に従ってゾーン(zone)情報を取得し、ユーザが取得したゾーン情報に従って、SL-BWP配置を行うことができ、即ち、同じゾーン内のユーザは、同じサイドリンクキャリアで同じSL-BWP配置方式を持っている。
【0030】
配置情報がキャリアに特定される場合、システムは、ユーザ装置の送受信に使用されるサイドリンクキャリアに従ってSL-BWP配置を行うことができ、即ち、ユーザは同じサイドリンクキャリアで同じSL-BWP配置方式を持っている。
【0031】
なお、第1のユーザ装置からの指示情報は、複数のユーザ装置によって共有されるキャリア(以下、共通キャリア又は第1のキャリアと呼ばれてもよい)内のSL-BWPを介して受信できる。共通キャリア内のSL-BWPは、複数のユーザ装置の共通リソースの一部であり、ユーザ装置がマルチキャリア通信をサポートする場合、共通キャリアは常に通信可能な状態であってもよく、即ち、キャリアには、アクティベーション/非アクティベーションの表示がなく、当該キャリア内のSL-BWPはいつでも使用可能であり、使用する際に配置する必要がない。
【0032】
共通キャリア内のSL-BWP配置は、システム情報によって配置するか、RRCシグナリングによって配置するか、地理位置に基づいて配置するか、又は事前に配置することができる。全てのユーザ装置について、共通キャリア内のSL-BWP配置は同じである。共通キャリア内のSL-BWP上で、ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャスト通信があり得る。
図16を参照して後述するように、共通キャリア内の通信(ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャスト)の場合、送信ユーザ装置は、受信ユーザ装置と通信するように、サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)を直接送信することができ、事前に指示情報を別途送信する必要がない。つまり、2つのSL-BWP配置方式を使用でき、一つ目は、SL-BWPとSCIを一緒に共通キャリアで送信し、データを非共通キャリアで送信することである。二つ目は、まず、共通キャリアでSL-BWP配置を送信し、通信両方のSL-BWP配置に成功した後、非共通キャリアでSCI及びデータを送信することである。
【0033】
共通キャリア以外のキャリアは、非共通キャリア(又は第2のキャリア)と呼ばれてもよく、ユーザ装置の送受信情報ニーズに従って配置できる。非共通キャリア内のSL-BWP配置は、UE-specific配置、Cell-specific配置、Zone-specific配置又はCarrier-specific配置であってもよい。非共通キャリア内のSL-BWPは、システム情報によって配置するか、RRCシグナリングによって配置するか、地理に基づいて配置するか、又は事前に配置することができる。非共通キャリア内のSL-BWPは、ブロードキャスト、ユニキャスト又はマルチキャスト通信に使用できる。
【0034】
図1を参照し続けると、操作ユニット113は、受信した指示情報(以下、第1の指示情報と呼ばれてもよい)に基づいて、第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うように配置されてもよい。
【0035】
一実施例によれば、サイドリンク通信を行うための操作は、第1の指示情報及び現在のユーザ装置のSL-BWP配置に基づいて、現在のユーザ装置が第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信できるかどうかを確定することを含む。
【0036】
第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信できると確定した場合に、操作ユニット113は、第1のユーザ装置のSL-BWPを使用して第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うように現在のユーザ装置を制御することができる。
【0037】
一方、第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信できないと確定した場合、操作ユニット113は、現在のユーザ装置のSL-BWPに関する情報(以下、第2の指示情報と呼ばれてもよい)を第1のユーザ装置に送信するように制御してもよく、又は、現在のユーザ装置のサービング基地局に、第1のユーザ装置のSL-BWPに対応するSL-BWPを要求するように制御してもよい。
【0038】
第1のユーザ装置からの指示情報及び現在のユーザ装置のSL-BWPに関する情報は、共通キャリア(第1のキャリア)内のSL-BWPを介して伝送できる。なお、第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信できないと確定した場合、共通キャリア内のSL-BWPを使用して第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うことができる。
【0039】
次に、
図15及び
図16を参照しながら、ユーザ装置の間で第1の指示情報を伝送する手順例を説明する。
【0040】
図15に示すように、まず、送信UE及び受信UEは、第1のキャリア内のSL-BWPで、第1の指示情報Aを送受信することによって、送受信の両方のSL-BWP配置手順を完了する。次に、送信UEは両方によって確定されたSL-BWPでSCIを送信し、送信UEと受信UEは通信を開始する。
【0041】
送信UEは、上位層が伝送対象情報のために配置したSL-BWP情報に従って、第1の指示情報Aを配置することができる。第1の指示情報Aの情報フィールドは第2のキャリア内のSL-BWPの配置パラメータを含み得、例えば、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅、サイドリンクキャリア情報、送信元UE識別子(ID)、宛先UE ID(空にしてもよい)、伝送要求などを含み得る。
【0042】
送信UEのSL-BWP配置について、Mode-1(基地局支援モード)UEの場合、基地局は、UEの伝送サービス要件に従って、UEに対してサイドリンクキャリア上のSL-BWPを配置することができる。Mode-2(基地局支援なしモード)UEの場合、例えば、伝送サービス要件及びリソース状況などに応じてSL-BWPを自己選択することができる。キャリア上にSL-BWPが1つしかない場合、UEは伝送キャリアを自己選択して、当該キャリア上のSL-BWPを使用する。1つのキャリアに複数のSL-BWPが配置される場合、UEは、伝送キャリア及びその上のSL-BWPを自己選択することができる。
【0043】
図16は、第1の指示情報を送信する別の方式を示した。
図16に示すように、まず、送信UEは、第1のキャリア内のSL-BWPで第1の指示情報Bを受信UEに送信する。次に、送信UE及び受信UEは、両方によって確定されたSL-BWPでデータ伝送を開始する。
【0044】
第1の指示情報Bは、送信UEが上位層が伝送対象情報のために配置したSL-BWP情報及び制御情報(SCI)に従って配置したものである。第1の指示情報Bの情報フィールドは、第2のキャリア内のSL-BWPの配置パラメータを含み得、例えば、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅、サイドリンクキャリア周波数、送信元UE ID、宛先UE ID(空にしてもよい)、伝送要求及びSCI情報(例えば伝送サービスの優先度、リソース予備、最初の送信と再送信の周波数ドメインリソース位置、最初の送信と再送信の時間間隔、変調及びコーディングモード、再送信インデックスなどの情報を含む)を含み得る。
【0045】
送信UEのSL-BWP配置に関し、Mode-1 UEの場合、基地局は、UEの伝送サービス要件に従って、UEに対してサイドリンクキャリア上のSL-BWP及びSL-BWP内の伝送リソースを配置することができ、Mode-2 UEの場合、前述のように、伝送サービス要件及びリソースの状況などに応じて、SL-BWP及びSL-BWP内の伝送リソースを自己選択することができる。
【0046】
次に、
図17を参照しながらユーザ装置間で第2の指示情報を伝送する手順例を説明する。
【0047】
図17に示すように、受信ユーザは、第1の指示情報で指示したSL-BWPにおいて情報を受信することができない。次に、受信UEは、第1のキャリアで、第2の指示情報を送信UEに送信し、受信UEが受信可能であるSL-BWP配置を送信ユーザに送信する。
【0048】
第2の指示情報は受信UEによって送信UEに送信され、情報を受信可能な受信UEの指定のSL-BWP配置を指示する。第2の指示情報の情報フィールドはSL-BWP配置パラメータを含み得、例えば、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅、サイドリンクキャリア周波数、送信元UE ID、宛先UE IDなどを含み得る。
【0049】
前述のように、1つのキャリアに1つのSL-BWP配置又は複数のSL-BWP配置があり得る。次に、キャリアに1つのSL-BWP配置がある場合及びキャリアに複数のSL-BWP配置がある場合の例示的な実施形態についてそれぞれ説明する。
【0050】
具体的に、以下の順序で、例示的な実施形態を説明する。
【0051】
A.キャリアに1つのSL-BWP配置がある。
1.UE-specific
2.Cell-specific
3.Zone-specific
4.Carrier-specific
【0052】
B.キャリアに複数のSL-BWP配置がある。
1.UE-specific
2.Cell-specific
3.Zone-specific
4.Carrier-specific
【0053】
以下では、まず、キャリアに1つのSL-BWP配置がある場合の例示的な実施形態について説明する。
【0054】
〔A.キャリアに1つのSL-BWP配置がある〕
この場合、送信UEのデータ伝送は、第2のキャリアのSL-BWPで行われ、Mode-1 UEの場合、第1の指示情報を受信する前に、n0個のキャリアでSL-BWP配置があり、且つ、システムは、各キャリアに1つのSL-BWPのみを配置し、ここで、0≦n0≦N0であり、N0は配置可能なキャリアの最大数であり、Mode-2 UEの場合、各キャリアで配置/事前配置できるSL-BWPは1つのみであり、これは、基地局によって事前配置したり、地理位置に基づいて配置したり、事前配置したりすることができる。
【0055】
(1.UE-specific)
配置情報がユーザ装置に特定される場合に、第1の指示情報において、サイドリンクキャリア周波数、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅を少なくとも含むSL-BWPの配置パラメータを指示し、SL-BWP配置要求において、サイドリンクキャリア周波数、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅を少なくとも含むSL-BWPの配置パラメータを指示し、第2の指示情報は、サイドリンクキャリア周波数、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅を少なくとも含む。
【0056】
UE-specificの場合、
図18から
図27に、基地局の参与がある場合の通信手順の例を示す。
【0057】
図18は、受信UEが第1の指示情報を受信する手順例を示す。
図18に示すように、まず、送信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を送信し、次に、受信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を傍受し、第1の指示情報の内容を復号化する。受信UEは、復号化された第1の情報指示内のSL-BWP配置方式を、対応するキャリアにSL-BWPを配置する配置方式と比較する。比較結果には、次の2つの状況が含まれ、対応するキャリアにSL-BWPが既に配置されており、既に配置されたSL-BWPと第1の指示情報において指示されたSL-BWPには、重複部分があり、且つ、今回の伝送要件を満たす。その他の状況は、対応するキャリアでSL-BWP配置が実行されず、対応するキャリアのSL-BWPが伝送要件を満たさない場合を含む。
【0058】
さらに、
図19は、伝送要件を満たす場合の受信UE側での処理手順の例を示す。
【0059】
図19に示すように、受信UEは、第1のキャリアでSL-BWP配置完了情報をフィードバックし、次に、送信UE及び受信UEは、所定のSL-BWPで通信を開始する。
【0060】
図20及び
図21は、伝送要件を満たさない場合の受信UE側での処理手順の例を示し、それぞれMode-1受信UE及びMode-2受信UEに対応する。
【0061】
図20に示すように、Mode-1受信UEは、SL-BWP配置要求を基地局に送信し、基地局が配置要求に同意すると、受信UEに対してSL-BWP配置を実行し、基地局が配置拒絶要求を送信すると、受信UEは第2の指示情報を送信UEに送信する。
【0062】
図21に示すように、Mode-2受信UEは、第2の指示情報を送信UEに直接送信する。
【0063】
図22は、送信UEが第2の指示情報を受信した後の処理手順の例を示す。
図22に示すように、受信UEは、第1のキャリアで第2の指示情報を送信し、送信UEは、第1のキャリアで第2の指示情報を受信し、第2の指示情報の内容を復号化する。送信UEは、復号化された第2の情報指示におけるSL-BWP配置方式を、対応するキャリアに既に配置されたSL-BWP配置方式と比較し、比較結果には、次の2つの状況が含まれ、対応するキャリアにSL-BWPが既に配置されており、既に配置されたSL-BWPと第2の指示情報において指示されたSL-BWPには、重複する部分があり、且つ、今回の伝送要件を満たし、その他の状況は、対応するキャリアでSL-BWP配置が実行されず、配置されたSL-BWPが伝送要件を満たさないなどの場合を含む。
【0064】
次に、
図23を参照しながら伝送要件を満たす場合の送信UE側での処理手順の例を説明する。
【0065】
送信UEが、
図15を参照して前述した第1の指示情報Aを使用する場合に、
図23(点線矢印を含まない部分)に示すように、送信UEは、第2の指示情報に従って伝送を調整し、受信UEに新しい第1の指示情報を送信し、受信UEは、新しい第1の指示情報を受信した後、通信の準備を開始する。
【0066】
一方、送信UEが、
図16を参照して前述した第1の指示情報Bを使用する場合に、
図23に示すように、送信UEは、第2の指示情報に従って伝送を調整する。Mode-1 UEは、リソース要求情報(
図23の点線矢印で示される)を基地局に送信し、Mode-2 UEは、配置されたSL-BWPにおいて送信リソースを自己選択することができる。伝送リソース配置に成功すると、新しい第1の指示情報を受信UEに送信し、伝送の準備を開始する。
【0067】
次に、
図24から
図27を参照しながら伝送要件を満たさない場合の送信UE側での処理手順の例を説明する。
【0068】
送信UEが、
図15を参照して前述した第1の指示情報Aを使用する場合、
図24に示すように、Mode-1送信UEは、SL-BWP配置要求を基地局に送信し、基地局が配置指示を送信すると、送信UEは、基地局のSL-BWP配置に従って、送信UEの後続の処理を実行する。基地局が配置要求を拒絶し、且つ、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たすと、送信UEは、第1のキャリア内のSL-BWPで伝送を配置する。基地局が配置要求を拒絶し、且つ、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たさないと、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。
【0069】
また、
図25は、上記の状況におけるMode-2送信UEの処理手順を示す。
図25に示すように、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たすと、送信UEは、第1のキャリア内のSL-BWPで伝送を配置する。さもなければ、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。
【0070】
送信UEが、
図16を参照して前述した第1の指示情報Bを使用する場合、
図26に示すように、Mode-1送信UEは、SL-BWP配置要求及びリソース配置要求を基地局に送信し、基地局が配置指示を送信すると、送信UEは、基地局によって配置されたSL-BWP及び対応するリソースに従って、新しい第1の指示情報を受信UEに送信し、通信を開始する。基地局が配置要求を拒絶したが、基地局が送信UEのために第1のキャリア内のSL-BWPで新しい伝送リソースを指示した場合、送信UEは第1のキャリア内のSL-BWPで伝送を配置する。基地局が配置要求を拒絶し、且つ第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たさないと、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。
【0071】
また、
図27は、上記の状況におけるMode-2送信UEの処理手順を示す。
図27に示すように、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たすと、送信UEは第1のキャリアのSL-BWPでリソースを自己選択し、伝送の準備をする。さもなければ、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。
【0072】
次に、
図28から
図33を参照しながら基地局の参与がない場合の処理例を説明する。
【0073】
図28は、受信UEが第1の指示情報を受信する手順例を示す。
図28に示すように、送信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を送信し、受信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を傍受し、第1の指示情報の内容を復号化する。受信UEは、復号化された第1の情報指示におけるSL-BWP配置方式を、対応するキャリアに既に配置されたSL-BWP配置方式と比較する。比較結果には、次の2つの状況が含まれ、対応するキャリアにSL-BWPが既に配置されており、このSL-BWP及び第1の指示情報において指示したSL-BWPは、重複する部分があり、且つ今回の伝送要件を満たす。その他の状況は、対応するキャリアのSL-BWP配置が異なるなどの場合を含む。
【0074】
図29は、伝送要件を満たす場合の受信UEの処理手順の例を示す。
図29に示すように、受信UEは第1のキャリアでSL-BWP配置完了情報をフィードバックし、送信UE及び受信UEは、所定のSL-BWPで通信を開始する。
【0075】
図30は、伝送要件を満たさない場合の受信UEの処理手順の例を示す。
図30に示すように、この場合、受信UEは第2の指示情報を送信UEに直接送信する。
【0076】
図31は、送信ユーザが第2の指示情報を受信する処理手順の例を示す。
図31に示すように、受信UEは第1のキャリアで第2の指示情報を送信し、送信UEは、第1のキャリアで第2の指示情報を受信し、第2の指示情報の内容を復号化する。送信UEは、復号化された第2の情報指示におけるSL-BWP配置方式を、対応するキャリアに既に配置されたSL-BWP配置方式と比較する。比較結果には、次の2つの状況が含まれ、対応するキャリアにSL-BWPが既に配置されており、既に配置されたSL-BWPと第2の指示情報において指示されたSL-BWPには、重複する部分があり、且つ今回の伝送要件を満たす。その他の状況は、対応するキャリアでSL-BWP配置が実行されず、配置されたSL-BWPが伝送要件を満たさないなどの場合を含む。
【0077】
図32は、伝送要件を満たす場合の送信UEの処理手順の例を示す。
【0078】
送信UEが、
図15を参照して前述した第1の指示情報Aを使用する場合、
図32に示すように、送信UEは第2の指示情報に従って伝送を調整し、新しい第1の指示情報を受信UEに送信し、受信UEは新しい第1の指示情報を受信した後、通信を開始する。
【0079】
送信UEが、
図16を参照して前述した第1の指示情報Bを使用する場合、
図32に示すように、送信UEは第2の指示情報に従って伝送を調整し、第2の指示情報によって示されたSL-BWPで送信リソースを自己選択し、伝送リソース配置に成功すると、新しい第1の指示情報を受信UEに送信し、伝送の準備を開始する。
【0080】
伝送リソース配置に失敗すると、送信UEが、
図15を参照して前述した第1の指示情報Aを使用する場合に、
図33に示すように、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たすと、送信UEは第1のキャリアのSL-BWPで伝送を配置し、さもなければ、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。送信UEが、
図16を参照して前述した第1の指示情報Bを使用する場合に、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たすと、送信UEは第1のキャリアのSL-BWPでリソースを自己選択し、伝送の準備をし、さもなければ、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。
【0081】
(2.Cell-specific)
Cell-specificは、同じセル内の同じキャリア上のSL-BWP配置が同じであることを意味する。SL-BWPがCell-specific配置である場合、第1の指示情報、第2の指示情報、SL-BWP配置要求及びSL-BWPアクティベーション要求情報フィールドは例えば次のようになる。
【0082】
第1の指示情報において、サイドリンクキャリア周波数、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅、セル識別子(例えば、最後の3桁)を少なくとも含むSL-BWPの配置パラメータを指示する。
【0083】
第2の指示情報において、サイドリンクキャリア周波数、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅、セル識別子(例えば、最後の3桁)を少なくとも含むSL-BWPの配置パラメータを指示する。
【0084】
SL-BWP配置要求は、サイドリンクキャリア周波数、サブキャリア間隔、CP、周波数位置、帯域幅を少なくとも含む。
【0085】
セル識別子について、Mode-2 UEのセル識別子は、送信UEと受信UEに接続された基地局が同じであるかどうかを判断するために、1つのデフォルト値又は空であり得る。つまり、送信UEと受信UEが異なるセルに属するか、それとも送信UEと受信UEが同じセルに属するかをセル識別子によって判断することができる。送信UEと受信UEが同じセルに属しており、基地局の参与がない場合、配置方式は、前述のUE Specificの基地局の参与がない配置方式と同じである。送受信UEが異なるセルに属する場合、配置方式は、前述のUE-specificの基地局の参与がある配置方式と同じである。
【0086】
送信UEと受信UEが同じセルに属する場合、SL-BWP配置要求は、サイドリンクキャリア情報のみを具備すればよく、その他のパラメータはオプションとして設定されてもよい。
【0087】
図34は、基地局の参与がある場合の処理手順の例を示す。
図34に示すように、送信UEは第1のキャリアで第1の指示情報を送信し、受信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を傍受し、第1の指示情報の内容を復号化する。送信UEと受信UEのセル識別子情報によって、同じセル内のUE(送信UEと受信UEが全てmode-1 UEであるか、又は送信UEと受信UEが全てmode-2 UEである)及び異なるセル内のUEの2つの状況に分けることができる。
【0088】
異なるセル内のUE間のSL-BWP調整手順がUE-specificの場合の手順と同じである。以下、同じセル内のUE間のSL-BWP調整の手順例を説明する。
【0089】
受信UEは、第1の指示情報におけるサイドリンクキャリア情報によって、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを既に配置した場合、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合という2つの状況を確定することができる。
【0090】
図35は、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを既に配置した場合の処理手順の例を示す。
図35に示すように、受信UEは第1のキャリアでSL-BWP配置完了情報をフィードバックし、送信UE及び受信UEは、所定のSL-BWPで通信を開始する。
【0091】
図36は、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合の処理手順の例を示す。
図36に示すように、Mode-1受信UEは、SL-BWP配置要求を基地局に送信し、基地局は、受信UEによって送信されたSL-BWP配置要求に従って受信UEに対して、関連するキャリア及びキャリア内のSL-BWPを配置することができ、受信UEは、
図35に示す手順と同じ手順を実行する。
【0092】
基地局の参与がない場合について、手順はUE-Specificと同じである。
【0093】
(3.Zone-specific)
Zone-specificの場合の手順は、Cell-specificの場合と同様であるが、セル識別子情報をゾーンID情報に変更する点が異なる。同じゾーン内にあるUE通信の場合、配置方式は、前述したCell-specificの同じセルの場合の配置方式と同じであってもよい。異なるゾーン内のUE通信の場合、配置方式は前述したUE-specificの配置方式と同じであってもよい。
【0094】
(4.Carrier-specific)
Carrier-specificは、全てのUEの同じキャリアにおけるSL-BWP配置が同じであることを意味する。この場合に、キャリアペアリングに成功すると、送信UE及び受信UEは通信できる。第1の指示情報に、少なくともサイドリンクキャリア情報が含まれており、SL-BWP配置情報がなくてもよい。SL-BWP配置要求にサイドリンクキャリア情報のみが含まれる。第2の指示情報に少なくともサイドリンクキャリア情報が含まれ、SL-BWP配置情報がなくてもよい。
【0095】
受信UEは、第1の情報指示を受信し、第1の指示情報におけるサイドリンクキャリア情報によって、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを既に配置した場合と、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合という2つの状況がある。
【0096】
図37は、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを既に配置した場合の処理手順の例を示す。
図37に示すように、受信UEは、第1のキャリアでSL-BWP配置完了情報をフィードバックし、送信UE及び受信UEは、所定のSL-BWPで通信を開始する。
【0097】
図38は、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合の処理手順の例を示す。
図38に示すように、Mode-1受信UEは、SL-BWP配置要求を基地局に送信し、基地局は、SL-BWP配置要求におけるサイドリンクキャリア情報に従って、UEに対して、関連するキャリア上のSL-BWPを配置し、受信UEは、
図37に示す処理と同じ処理を実行する。Mode-2受信UEの場合、上位層の配置情報に従って、関連するキャリアで通信を開始する。
【0098】
〔B.キャリアに複数のSL-BWP配置がある〕
次に、キャリアに複数のSL-BWP配置がある場合の例示的な実施形態について説明する。この場合、送信UEのデータ伝送は、第2のキャリアのSL-BWPで行われる。Mode-1 UEの場合、第1の指示情報を受信する前に、n0(0≦n0≦N0)個のキャリアにSL-BWP配置があり、且つ、システムが各キャリアに複数のSL-BWPを配置することを許可する。Mode-2 UEの場合、各キャリアに複数のSL-BWPを配置/事前配置することを許可することは、基地局による事前配置、地理位置に基づく配置又は事前配置を含む。この場合、第1の指示情報、第2の指示情報、SL-BWP配置要求におけるSL-BWP配置パラメータには、SL-BWPインデックスを含める必要がある。
【0099】
(1.UE-specific)
UE-specificの方法について、処理手順は、UE-specificの方法と同じであり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0100】
(2.Cell-specific)
Cell-specificの方法について、同じセル内の同じキャリア上のSL-BWP配置が同じである。受信UE及び送信UEはいずれもmode-1モードである。第1の指示情報及び第2の指示情報は、以上の情報に加えて、セル識別子をさらに含む。SL-BWPアクティベーション要求には、少なくともサイドリンクキャリア周波数及びSL-BWPインデックスが含まれる。基地局フィードバック情報は、アクティベーション及び非アクティベーションの2種類の情報を含んでもよい。
【0101】
図39は、基地局の参与がある場合の処理手順の例を示す。
図39に示すように、まず、送信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を送信し、次に、受信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を傍受し、第1の指示情報の内容を復号化する。送信UEと受信UEセルの識別子情報によって、同じセル内のUE及び異なるセル内のUEの2種類の場合に分けることができる。上記のように、送信UEと受信UEが異なるセルに属する場合と、送信UEと受信UEが同じセルに属する場合をセル識別子に従って判断することができる。送信UEと受信UEが同じセルに属しており、且つ、基地局の参与がない場合、配置方式は、前述のUE Specificの場合における基地局の参与がない配置方式と同じである。送信UEと受信UEが異なるセルに属する場合、配置方式は、前述のUE-specificの場合における基地局の参与がある配置方式と同じである。
【0102】
異なるセル内のUE間のSL-BWP調整手順は、UE-specificの場合の手順と同じであり、ここで重複した説明を省略する。
【0103】
同じセル内のUE間のSL-BWP調整手順について、受信UEは、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを既に配置しており、関連するキャリアで第1の情報指示と同じSL-BWPがアクティベーションされた場合と、受信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない、又は関連するキャリアで第1の情報指示と同じSL-BWPがアクティベーションされていない場合との2つの状況を第1の指示情報におけるサイドリンクキャリア情報に従って確定することができる。
【0104】
図40は、関連するサイドリンクキャリアを既に配置した場合の処理手順の例を示す。
図40に示すように、受信UEは、第1のキャリアでSL-BWP配置完了情報をフィードバックし、その後、送信UE及び受信UEは、所定のSL-BWPで通信を開始する。
【0105】
図41は、関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合の処理手順の例を示す。
図41に示すように、Mode-1受信UEは、SL-BWPアクティベーション要求を基地局に送信し、基地局は、SL-BWP内のサイドリンクキャリア情報及びSL-BWPインデックスに従って、UEに対して、関連するキャリア上のSL-BWPをアクティベーションする。基地局がアクティベーションすると情報をフィードバックした場合、受信UEは、後続の操作を実行し、基地局がアクティベーションしないとフィードバックした場合、受信UEは第2の指示情報を送信する。同じセル内のUEが通信する場合、SL-BWPアクティベーション要求、第2の指示情報は、キャリア情報及びSL-BWPインデックスのみを含める必要があり、その他のパラメータはオプションである。基地局は、キャリア情報及びSL-BWPインデックスに従って、UEに対してSL-BWPを配置する。
【0106】
図42は、送信UEが第2の指示情報を受信するための関連する処理手順の例を示す。
図42に示すように、受信UEは、第1のキャリアで第2の指示情報を送信し、送信UEは、第1のキャリアで第1の指示情報を受信し、第2の指示情報の内容を復号化する。送信UEは、復号化された第2の情報指示におけるSL-BWP配置方式を、対応するキャリアに配置されたSL-BWP配置方式と比較し、送信UEが、関連するサイドリンクキャリアを既に配置し、関連するキャリアで第2の情報指示と同じSL-BWPを既にアクティベーションした場合と、送信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない、又は関連するキャリアで第2の情報指示と同じSL-BWPをアクティベーションしていない場合の2つの状況がある。
【0107】
図43は、送信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置した場合の処理手順の例を示す。
図43に示すように、送信UEが
図15を参照して前述した第1の指示情報Aを使用する場合、送信UEは、第2の指示情報に従って伝送を調整し、新しい第1の指示情報を受信UEに送信し、受信UEは、新しい第1の指示情報を受信した後、通信の準備を開始する。送信UEが
図16を参照して前述した第1の指示情報Bを使用する場合、送信UEは、第2の指示情報に従って伝送を調整し、Mode-1 UEは、リソース要求情報を基地局に送信し、伝送リソース配置に成功すると、新しい第1の指示情報を受信UEに送信し、伝送の準備を開始する。
【0108】
図44は、送信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合の処理手順の例を示す。
図44に示すように、送信UEが、
図15を参照して前述した第1の指示情報Aを使用する場合、Mode-1送信UEは、SL-BWPアクティベーション要求を基地局に送信し、基地局がアクティベーション指示を送信すると、受信UEは、基地局によってアクティベーションされたSL-BWPに従って、送信UEの後続の操作を実行し、基地局がアクティベーション要求を拒絶し、且つ、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たす場合、送信UEは、第1のキャリア内のSL-BWPで伝送を配置し、基地局が配置要求を拒絶し、且つ、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たしていない場合、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。
【0109】
送信UEが、
図16を参照して前述した第1の指示情報Bを使用する場合、
図45に示すように、Mode-1送信UEは、SL-BWPアクティベーション要求及びリソース配置要求を基地局に送信し、基地局がアクティベーション指示を送信する場合、受信UEは、基地局によって配置されたSL-BWP及び対応するリソースに従って、新しい第1の指示情報を送信UEに送信し、通信を開始し、基地局がアクティベーション要求を拒絶したが、基地局が送信UEのために第1のキャリア内のSL-BWPで新しい伝送リソースを指示した場合、送信UEは第1のキャリア内のSL-BWPで伝送を配置し、基地局が配置要求を拒絶し、且つ、第1のキャリアSL-BWPが伝送サービス要件を満たしていない場合、送信UEは伝送終了メッセージを受信UEにフィードバックする。
【0110】
基地局の参与がない場合の処理手順はUE-specificの場合と同じであり、ここで重複した説明を省略する。
【0111】
(3.Zone-specific)
Zone-specificの場合の手順は、Cell-specificの場合の手順と同じであり、1つの変更は、セル識別子情報をゾーン識別子情報に変更することであり、もう1つの変更は、基地局の参与がある場合に送信UE又は受信UEの一方がmode-2モードである場合を含むことである。
【0112】
(4.Carrier-specific)
Carrier-specificの方法について、Mode-1 UEは、同じキャリアに複数の同じSL-BWP配置があり、Mode-2 UEは、同じキャリアに同じSL-BWP配置が1つしかない。
【0113】
基地局の参与があるCarrier-specificの場合は、Cell-specificにおける同じセル内のSL-BWP調整手順と同じであり、変更点は、第1の指示情報/第2の指示情報にセル識別子情報がないことである。なお、受信側のUEの手順における「関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合」に、受信UEがmode-2モードである場合を追加し、この場合、受信UEは、第2の指示情報を送信UEに送信し、送信側のUEの手順における「関連するサイドリンクキャリアを配置していない場合」に、送信UEがmode-2モードである場合を追加し、この場合、送信サービスが第1のキャリアSL-BWPの伝送要件を満たす場合、伝送を第1のキャリアSL-BWPへ調整し、さもなければ、情報伝送の停止をフィードバックする。
【0114】
上記のように、本発明の実施例はマルチキャスト通信に適用してもよい。次に、マルチキャスト通信の例示的な手順の簡単な説明は、上記の詳細を繰り返さず、
図46及び
図47を参照して行う。
【0115】
図46及び
図47に示すように、マルチキャストにおけるグループに複数のUEがあり、そのうちの1つよりも多い受信UEが、第1の指示情報におけるSL-BWPを配置できない場合、送信UE及び受信UEは、グループ内のUEが所定のサイドリンクキャリアで同じSL-BWP配置を有するまで、ユニキャスト通信の手順に従って調整し、
図46に示すようである。
【0116】
また、本発明の実施例は、マルチキャリアSL-BWP配置のシナリオにも適用することができる。この場合、UEはマルチキャリア通信をサポートし、各UEは、n0(1≦n0≦N0)個のキャリアを配置でき、ここで、N0は、配置可能なキャリアの最大数であり、各キャリアに1つの送受信可能なSL-BWP部分があり、各UEは第1のキャリア配置を有し、第1のキャリア上のSL-BWPで情報を送受信することができる。
【0117】
UEが最大数のキャリアLをサポートすると仮定すると、それは、システム情報、RRCシグナリング配置、位置に基づく選択、事前配置などによって配置することができる。
【0118】
また、UEの電力制限を考慮して、UEがサポートするキャリアの最大数がMに設置されると仮定する。
【0119】
UEの配置可能なキャリアの最大数N0を以下の方法で決定する。
【0120】
L≧Mの場合、N0=Mである。
【0121】
L<Mの場合、N0=Lである。
【0122】
なお、上記の例は単なる例示であり、限定的なものではない。
【0123】
本発明の実施例に関する電子装置の前述の説明では、いくつかの手順及び方法を開示したが、次に、本発明の実施例による無線通信方法の説明は、上記の詳細を繰り返すことなく行い。
【0124】
図2に示すように、本実施例による無線通信方法は、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するステップS210を含む。当該指示情報は、データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する。当該方法はさらに、指示情報に基づいて、第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うステップS220を含む。
【0125】
本実施例による無線通信方法は、上記の受信UE側で実現され得る。
【0126】
なお、本発明の実施例はさらに、上記の「送信UE」側で実現される装置及び方法を含む。次に、「送信UE」側の実施例についての説明は、前述の詳細を繰り返すことなく行い。
【0127】
図3に示すように、本実施例による無線通信用の電子装置300は、処理回路310を含む。処理回路310は、送信ユニット311、受信ユニット313及び操作ユニット315を含む。
【0128】
送信ユニット311は、第2のユーザ装置に指示情報を送信するように配置され、当該指示情報はデータ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する。
【0129】
受信ユニット313は、指示情報に関する第2のユーザ装置のフィードバック情報を受信するように配置される。
【0130】
操作ユニット315は、フィードバック情報に基づいて、第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うための操作を行うように配置される。
【0131】
一実施例によれば、操作ユニット315は、フィードバック情報が、第2のユーザ装置が前記SL-BWPを使用してサイドリンク通信できることを示す場合、当該SL-BWPを使用して第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように現在のユーザ装置を制御するように配置される。
【0132】
一実施例によれば、フィードバック情報は、第2のユーザ装置のSL-BWPに関連する情報を含み、操作ユニット315は、フィードバック情報及び現在のユーザ装置のSL-BWP配置に基づいて、現在のユーザ装置が第2のユーザ装置のSL-BWPをサイドリンク通信に使用できるかどうかを確定するように配置される。
【0133】
操作ユニット315は、第2のユーザ装置のSL-BWPをサイドリンク通信に使用できると確定した場合、第2のユーザ装置のSL-BWPを使用して第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように現在のユーザ装置を制御するように配置されてもよい。
【0134】
操作ユニット315は、第2のユーザ装置のSL-BWPをサイドリンク通信に使用できないと確定した場合に、現在のユーザ装置のサービング基地局に第2のユーザ装置のSL-BWPに対応するSL-BWPを要求するように制御するように配置されてもよい。
【0135】
一実施例によれば、第1のキャリア内のSL-BWPを介して、現在のユーザ装置の前記指示情報を第2のユーザ装置に送信し、第1のキャリア内のSL-BWPを介して第2のユーザ装置から前記フィードバック情報を受信する。
【0136】
操作ユニット315は、第2のユーザ装置のSL-BWPをサイドリンク通信に使用できないと確定した場合に、第1のキャリアのSL-BWPを使用して第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように現在のユーザ装置を制御するように配置されてもよい。
【0137】
図4は、対応する無線通信方法の手順例を示す。
図4に示すように、S410では、第2のユーザ装置に指示情報を送信し、当該指示情報は、データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連し、S420では、指示情報に関する第2のユーザ装置のフィードバック情報を受信し、S430では、フィードバック情報に基づいて、第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うための操作を行う。
【0138】
なお、本発明の実施例はさらに、基地局側で実現される装置及び方法を含む。次に、基地局側の実施例の説明は、前述の詳細を繰り返すことなく行う。
【0139】
図5に示すように、本実施例による無線通信用の電子装置500は、処理回路510を含む。処理回路510は受信ユニット511及び送信ユニット513を含む。電子装置500は例えば、基地局側又は路側機側で実現され得る。
【0140】
受信ユニット511は、第1のユーザ装置から、第2のユーザ装置に対応するデータ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関する要求を受信するように配置される。
【0141】
送信ユニット513は、第1のユーザ装置による当該SL-BWPの使用を許可するかどうかに関するフィードバック情報を第1のユーザ装置に送信するように配置される。
【0142】
図6に示すように、一実施例による無線通信方法は、第1のユーザ装置から、第2のユーザ装置に対応するデータ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関する要求を受信するステップS610と、第1のユーザ装置による当該SL-BWPの使用を許可するかどうかに関するフィードバック情報を第1のユーザ装置に送信するステップS620とを含む。
【0143】
また、本発明の実施例は、情報処理装置によって実行される場合上記の方法を情報処理装置に実行させる実行可能指令が含まれるコンピュータ読み取り可能な媒体をさらに含む。
【0144】
一例として、上記方法の各ステップ及び上記装置の各構成モジュール及び/又はユニットは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はそれらの組み合わせとして実施され得る。ソフトウェア又はファームウェアによって実現する場合に、上記方法を実施するためのソフトウェアを構成するプログラムを、記憶媒体又はネットワークから専用のハードウェア構成を有するコンピュータ(例えば、
図7に示す汎用コンピュータ700)にインストールしてもよく、当該コンピュータは、各種のプログラムがインストールされる場合に、各種の機能などを実行することができる。
【0145】
図7では、中央処理装置(即ち、CPU)701は、読み取り専用メモリ(ROM)702に記憶されたプログラム又は記憶部708からランダムアクセスメモリ(RAM)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703には、必要に応じて、CPUが各種の処理などを実行する際に必要なデータも記憶される。CPU701、ROM702、及びRAM703はバス704を介して互いに接続される。入力/出力インターフェース705もバス704に接続される。
【0146】
入力部706(キーボード、マウスなどを含む)、出力部707(例えば陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイとスピーカなどを含む)、記憶部708(ハードウェアなどを含む)、通信部709(例えばLANカードやモデムなどのネットワークインターフェースカードを含む)が入力/出力インターフェース705に接続される。通信部709は例えばインターネットなどのネットワークを介して通信処理を実行する。必要に応じて、ドライバー710は入力/出力インターフェース705に接続されてもよい。例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア711は、その中から読み出したコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部708にインストールされるように、必要に応じてドライバー710に装着される。
【0147】
ソフトウェアによって上記した一連の処理を実現する場合に、例えばインターネットなどのネットワーク又は例えばリムーバブルメディア711などの記憶媒体から、ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
【0148】
このような記憶媒体は、
図7に示すような、プログラムが記憶され、装置とは別途配布してユーザにプログラムを提供するリムーバブルメディア711に限定されない。リムーバブルメディア711の例は、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)とデジタル多用途ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、及び半導体メモリを含む。或いは、記憶媒体はROM702、記憶部708に含まれるハードウェアなどであってもよく、プログラムが記憶されてそれらが含まれる装置と一緒にユーザに配布される。
【0149】
本発明の実施例はさらに、機械読み取り可能な命令コードが記憶されたプログラム製品に関する。前記命令コードを機械で読み取って実行する場合、本発明の実施例による上記の方法を実行することができる。
【0150】
また、機械読み取り可能な命令コードが記憶された上記のプログラム製品を記憶するための記憶媒体も本発明の開示に含まれる。前記記憶媒体は、フロッピーディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0151】
本出願の実施例はさらに、次のような電子装置に関する。電子装置を基地局側で使用する場合に、電子装置は、例えばマクロeNBや小eNBなどの任意のタイプのgNB、進化ノードB(eNB)として実現され得る。小eNBは、例えばピコeNB、マイクロeNB、及び家庭(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーできるeNBであってもよい。その代わりに、電子装置は、例えばNodeBと基地局トランシーバ(BTS)のような任意の別のタイプの基地局として実現され得る。電子装置は、無線通信を制御するように配置される主体(基地局装置とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含むことができる。また、後述する様々なタイプの端末はいずれも、基地局機能を一時的又は半永久的に実行することによって、基地局として機能することができる。
【0152】
電子装置は、ユーザ装置側で使用される場合に、携帯端末(例えばスマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮影装置など)又は車載端末(カーナビゲーション装置など)として実現され得る。また、電子装置は、上記端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば単一又は複数のチップが含まれる集積回路モジュール)であってもよい。
【0153】
[端末装置に関する適用例]
図8は、本開示内容の技術を適用できるスマートフォン2500の概略構成例を示すブロック図である。スマートフォン2500は、プロセッサ2501、メモリ2502、記憶装置2503、外部接続インターフェース2504、撮影装置2506、センサー2507、マイク2508、入力装置2509、表示装置2510、スピーカ2511、無線通信インターフェース2512、1つ又は複数のアンテナスイッチ2515、1つ又は複数のアンテナ2516、バス2517、バッテリー2518及び補助コントローラ2519を含む。
【0154】
プロセッサ2501は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であってもよく、スマートフォン2500のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ2502はRAMとROMを含み、データとプロセッサ2501によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置2503は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース2504は、外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン2500に接続するためのインターフェースである。
【0155】
撮影装置2506は、イメージセンサー(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮影した画像を生成する。センサー2507は例えば測定センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー及び加速度センサーのような1組みのセンサーを含んでもよい。マイク2508は、スマートフォン2500に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置2509は、例えば表示装置2510のスクリーンでのタッチを検出するように配置されるタッチセンサー、キーパッド、キーボード、ボタンやスイッチを含み、ユーザから入力された操作又は情報を受信する。表示装置2510は、スクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン2500の出力画像を表示する。スピーカ2511はスマートフォン2500から出力したオーディオ信号を音に変換する。
【0156】
無線通信インターフェース2512は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTEー先進)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース2512は通常、例えばベースバンドプロセッサ(BB)プロセッサ2513と無線周波数(RF)回路2514を含むことができる。BBプロセッサ2513は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行すると共に、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路2514は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ2516を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース2512は、その上にBBプロセッサ2513とRF回路2514が集積される1つのチップモジュールであってもよい。
図8に示すように、無線通信インターフェース2512は複数のBBプロセッサ2513と複数のRF回路2514を含んでもよい。
図8に、無線通信インターフェース2512が複数のBBプロセッサ2513と複数のRF回路2514が含む例を示したが、無線通信インターフェース2512は単一のBBプロセッサ2513又は単一のRF回路2514を含んでもよい。
【0157】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース2512は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース2512は、各無線通信方式に対するBBプロセッサ2513とRF回路2514を含んでもよい。
【0158】
アンテナスイッチ2515のそれぞれは、無線通信インターフェース2512に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ2516の接続先を切り替える。
【0159】
アンテナ2516のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース2512の無線信号の送受信に使用される。
図8に示すように、スマートフォン2500は複数のアンテナ2516を含んでもよい。
図8に、スマートフォン2500が複数のアンテナ2516を含む例を示したが、スマートフォン2500は単一のアンテナ2516を含んでもよい。
【0160】
なお、スマートフォン2500は、各無線通信方式に対するアンテナ2516を含んでもよい。この場合に、アンテナスイッチ2515はスマートフォン2500の配置から省略されてもよい。
【0161】
バス2517は、プロセッサ2501、メモリ2502、記憶装置2503、外部接続インターフェース2504、撮影装置2506、センサー2507、マイク2508、入力装置2509、表示装置2510、スピーカ2511、無線通信インターフェース2512及び補助コントローラ2519を互いに接続する。バッテリー2518は、給電線を介して
図8に示すスマートフォン2500の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図において部分的に点線として示される。補助コントローラ2519は例えばスリープモードでスマートフォン2500の最低限必要な機能を動作させる。
【0162】
図8に示すスマートフォン2500では、本発明の実施例によるユーザ装置側の無線通信装置の送受信装置は、無線通信インターフェース2512によって実現され得る。本発明の実施例によるユーザ装置側の電子装置又は無線通信装置の処理回路及び/又は各ユニットの機能の少なくとも一部はプロセッサ2501又は補助コントローラ2519によって実現され得る。例えば、補助コントローラ2519がプロセッサ2501の機能の一部を実行することによって、バッテリー2518の電力消耗を低減する。なお、プロセッサ2501又は補助コントローラ2519は、メモリ2502又は記憶装置2503に記憶されたプログラムを実行することによって、本発明の実施例によるユーザ装置側の電子装置又は無線通信装置の処理回路及び/又は各ユニットの機能の少なくとも一部を実行することができる。
【0163】
[基地局に関する適用例]
図9は、本開示内容の技術を適用できるgNBの概略構成例を示すブロック図である。gNB2300は、1つ又は複数のアンテナ2310及び基地局装置2320を含む。基地局装置2320と各アンテナ2310は無線周波数(RF)ケーブルを介して接続されてもよい。
【0164】
アンテナ2310のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置2320の無線信号の送受信に使用される。
図9に示すように、gNB2300は複数のアンテナ2310を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ2310はgNB2300に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。
図9に、gNB2300が複数のアンテナ2310を含む例を示したが、gNB2300は単一のアンテナ2310を含んでもよい。
【0165】
基地局装置2320は、コントローラ2321、メモリ2322、ネットワークインターフェース2323及び無線通信インターフェース2325を含む。
【0166】
コントローラ2321は、例えばCPUやDSPであり、且つ、基地局装置2320の上位層の各種機能を動作させる。例えば、コントローラ2321は、無線通信インターフェース2325によって処理された信号におけるデータに基づいてデータパケットを生成し、ネットワークインターフェース2323を介して、生成されたパケットを伝達する。コントローラ2321は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドルして、バンドルパケットを生成し、生成されたバンドルパケットを伝達することができる。コントローラ2321は以下のような制御を実行する論理機能を有してもよく、当該制御は例えば、無線リソース制御、無線ベアラ制御、移動管理、受付制御、スケジューリングなどである。当該制御は、近くのgNB又はコアネットワークノードと結合して実行され得る。メモリ2322はRAMとROMを含み、コントローラ2321によって実行されるプログラム及び様々なタイプの制御データ(例えば、端末リスト、送信パワーデータ及びスケジューリングデータ)が記憶される。
【0167】
ネットワークインターフェース2323は、基地局装置2320をコアネットワーク2324の通信インターフェースに接続するためのものである。コントローラ2321は、ネットワークインターフェース2323を介してコアネットワークノード又は別のeNBと通信することができる。この場合、gNB2300とコアネットワークノード又は他のgNBとは、論理インターフェース(例えばS1インターフェースとX2インターフェース)によって互いに接続される。ネットワークインターフェース2323は、有線通信インターフェース又は無線バックホール回線用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース2323が無線通信インターフェースであれば、無線通信インターフェース2325によって使用される周波数帯域と比べると、ネットワークインターフェース2323はより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
【0168】
無線通信インターフェース2325は、任意のセルラー通信方式(例えば、長期的な進化(LTE)とLTEー先進)をサポートし、アンテナ2310を介してeNB2300のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース2325は通常、例えばBBプロセッサ2326とRF回路2327を含むことができる。BBプロセッサ2326は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行すると共に、レイヤー(例えばL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の様々なタイプの信号処理を実行することができる。コントローラ2321の代わりに、BBプロセッサ2326は、上記した論理機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ2326は、通信制御プログラムが記憶されるメモリであってもよく、或いは、プログラムを実行するように配置されるプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ2326の機能を変更させることができる。当該モジュールは、基地局装置2320のスロットに挿入されるカード又はブレッドであってもよい。その代わりに、当該モジュールは、カード又はブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路2327は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ2310を介して無線信号を送受信してもよい。
【0169】
図9に示すように、無線通信インターフェース2325は、複数のBBプロセッサ2326を含み得る。例えば、複数のBBプロセッサ2326は、gNB 2300に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。
図9に示すように、無線通信インターフェース2325は複数のRF回路2327を含み得る。例えば、複数のRF回路2327は複数のアンテナ素子と互換性があり得る。
図9には、無線通信インターフェース2325が複数のBBプロセッサ2326及び複数のRF回路2327を含む例を示したが、無線通信インターフェース2325は単一のBBプロセッサ2326又は単一のRF回路2327を含んでもよい。
【0170】
図9に示すgNB2300では、本発明の実施例による基地局側の無線通信装置の送受信装置は、無線通信インターフェース2325によって実現され得る。本発明の実施例による基地局側の電子装置又は無線通信装置の処理回路及び/又は各ユニットの機能の少なくとも一部はコントローラ2321によって実現され得る。例えば、コントローラ2321は、メモリ2322に記憶されたプログラムを実行することによって、本発明の実施例による基地局側の電子装置又は無線通信装置の処理回路及び/又は各ユニットの機能の少なくとも一部を実行することができる。
【0171】
[カーナビゲーションに関する適用例]
図10は、本開示内容の技術を適用できるカーナビゲーション装置2120の概略構成例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置2120は、プロセッサ2121、メモリ2122、全球位置決めシステム(GPS)モジュール2124、センサー2125、データインターフェース2126、コンテンツプレーヤー2127、記憶媒体インターフェース2128、入力装置2129、表示装置2130、スピーカ2131、無線通信インターフェース2133、1つ又は複数のアンテナスイッチ2136、1つ又は複数のアンテナ2137及びバッテリー2138を含む。
【0172】
プロセッサ2121は、例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置2120のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ2122はRAMとROMを含み、データとプロセッサ2121によって実行されるプログラムを記憶する。
【0173】
GPSモジュール2124は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置2120の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサー2125は、例えばジャイロセンサー、地磁気センサー及び気圧センサーのような1組みのセンサーを含んでもよい。データインターフェース2126は図示しない端末を介して例えば車のネットワーク2141に接続され、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0174】
コンテンツプレーヤー2127は、記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生し、当該記憶媒体は、記憶媒体インターフェース2128に挿入される。入力装置2129は、例えば表示装置2130のスクリーンでのタッチを検出するように配置されるタッチセンサー、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力された動作又は情報を受信する。表示装置2130は、例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ2131はナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0175】
無線通信インターフェース2133は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTEー先進)をサポートし、無線通信を実行することができる。無線通信インターフェース2133は通常、例えばBBプロセッサ2134とRF回路2135を含むことができる。BBプロセッサ2134は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/多重化解除を実行すると共に、無線通信に使用される様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路2135は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ2137を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース2133はその上にBBプロセッサ2134とRF回路2135が集積される1つのチップモジュールであってもよい。
図10に示すように、無線通信インターフェース2133は複数のBBプロセッサ2134と複数のRF回路2135を含んでもよい。
図10に、無線通信インターフェース2133が複数のBBプロセッサ2134と複数のRF回路2135を含む例を示したが、無線通信インターフェース2133は単一のBBプロセッサ2134又は単一のRF回路2135を含んでもよい。
【0176】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース2133は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式、及び無線LAN方式のような別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース2133は各無線通信方式に対するBBプロセッサ2134とRF回路2135を含んでもよい。
【0177】
アンテナスイッチ2136のそれぞれは、無線通信インターフェース2133に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ2137の接続先を切り替える。
【0178】
アンテナ2137のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース2133の無線信号の送受信に使用される。
図10に示すように、カーナビゲーション装置2120は複数のアンテナ2137を含んでもよい。
図10に、カーナビゲーション装置2120が複数のアンテナ2137を含む例を示したが、カーナビゲーション装置2120は単一のアンテナ2137を含んでもよい。
【0179】
なお、カーナビゲーション装置2120は、各種の無線通信方式に対するアンテナ2137を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ2136はカーナビゲーション装置2120の配置から省略されてもよい。
【0180】
バッテリー2138は、給電線によって
図10に示すカーナビゲーション装置2120の各ブロックに電力を供給し、給電線は図面において部分的に点線として示される。バッテリー2138は車両から供給した電力を蓄積する。
【0181】
図10に示すカーナビゲーション装置2120では、本発明の実施例による無線通信装置の送受信装置又はトランシーバユニットは無線通信インターフェース2133によって実現することができる。本発明の実施例による電子装置又は無線通信装置の処理回路及び/又は各ユニットの機能の少なくとも一部は、プロセッサ2121によって実現することもできる。
【0182】
本開示内容の技術は、カーナビゲーション装置2120、車のネットワーク2141及び車両モジュール2142のうち1つ又は複数のブロックが含まれる車載システム(又は車両2140)として実現されてもよい。車両モジュール2142は車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成し、生成されたデータを車のネットワーク2141に出力する。
【0183】
上記の本発明の具体的な実施例の説明では、一実施形態について説明及び/又は図示された特徴は、他の実施形態における特徴と組み合わせて、又は他の実施形態における特徴の代わりに、1つ又は複数の他の実施形態において同じ又は類似の方法で使用され得る。
【0184】
本明細書で使用する「含む/包含」という用語とは、特徴、要素、ステップ又は構成部品の存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ又は構成部品の存在又は追加を排除するものではないことは強調されるべきである。
【0185】
上記の実施形態及び実施例では数字からなる参照符号を使用して各ステップ及び/又はユニットを示す。当業者であれば、これらの参照番号は説明及び図面の便宜上のものに過ぎず、順序又は他の任意の限定を表すことを意図しないことを理解すべきである。
【0186】
また、本発明の方法は、明細書に記載された時系列に限定されるものではなく、他の時系列で、並行して、又は独立して実行されてもよい。従って、本明細書に記載された方法の実行順序は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0187】
本発明は、本発明の具体的な実施例を説明することにより上記で開示されたが、上記の全ての実施形態及び実施例は例示的なものであり、限定的なものではないことは理解すべきである。当業者であれば、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内において、本発明に対する様々な修正、改良、又は等価物を設計することができる。これらの修正、改良、又は等価物も本発明の範囲内に含まれると考えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理回路を含む無線通信用の電子装置であって、
前記処理回路は、
データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するように制御し、
前記指示情報に基づいて、前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うように配置される電子装置。
【請求項2】
前記操作は、
前記指示情報及び現在のユーザ装置のSL-BWP配置に基づいて、前記現在のユーザ装置が前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができるかどうかを確定することを含む請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記操作はさらに、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができると確定した場合に、前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用して前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うように前記現在のユーザ装置を制御すること
と、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記現在のユーザ装置のSL-BWPに関連する情報を前記第1のユーザ装置に送信するように制御することとを含む請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記操作はさらに、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記現在のユーザ装置のサービング基地局に、前記第1のユーザ装置のSL-BWPに対応するSL-BWPを要求するように制御することを含む請求項2に記載の電子装置。
【請求項5】
前記処理回路は、
第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記第1のユーザ装置からの前記指示情報を受信する、及び/又は、
前記第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記現在のユーザ装置のSL-BWPに関連する情報を送信するように配置される請求項
3に記載の電子装置。
【請求項6】
前記操作はさらに、
前記第1のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記第1のキャリア内のSL-BWPを使用して前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うように制御することを含む請求項
5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第1のキャリア内のSL-BWPは、複数のユーザ装置によって共有される請求項
5に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1のキャリア内のSL-BWPは、
システム情報による配置、無線リソース制御シグナリングによる配置、地理位置に基づく選択、及び事前配置のうち1つ又は複数の方式によって配置される請求項
5に記載の電子装置。
【請求項9】
前記指示情報は、前記SL-BWPの配置情報を含む請求項
1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記配置情報は、サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス、物理リソースブロックオフセット及びSL-BWP帯域幅を含む請求項
9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記配置情報は、システム情報による配置、無線リソース制御シグナリングによる配置、地理位置に基づく選択、及び事前配置のうち1つ又は複数の方式によって配置される請求項
9に記載の電子装置。
【請求項12】
前記配置情報は、ユーザ装置に特定、セルに特定、ゾーンに特定又はキャリアに特定される請求項
9に記載の電子装置。
【請求項13】
各サイドリンクキャリアに2つ以上のSL-BWPが配置され、前記2つ以上のSL-BWPにおける1つのSL-BWPがアクティベーションされる請求項
9に記載の電子装置。
【請求項14】
無線通信方法であって、
データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する、第1のユーザ装置からの指示情報を受信するステップと、
前記指示情報に基づいて、前記第1のユーザ装置とのサイドリンク通信を行うための操作を行うステップとを含む方法。
【請求項15】
処理回路を含む無線通信用の電子装置であって、
前記処理回路は、
第2のユーザ装置に、データ伝送用のサイドリンク帯域幅部分SL-BWPに関連する指示情報を送信するように制御し、
前記指示情報に関する前記第2のユーザ装置のフィードバック情報を受信するように制御し、
前記フィードバック情報に基づいて、前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うための操作を行うように配置される電子装置。
【請求項16】
前記操作は、
前記フィードバック情報が、前記第2のユーザ装置が前記SL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができることを示す場合、前記SL-BWPを使用して前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように現在のユーザ装置を制御することを含む請求項
15に記載の電子装置。
【請求項17】
前記フィードバック情報は、前記第2のユーザ装置のSL-BWPに関連する情報を含み、
前記操作は、
前記フィードバック情報及び現在のユーザ装置のSL-BWP配置に基づいて、前記現在のユーザ装置が前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができるかどうかを確定することを含む請求項
15に記載の電子装置。
【請求項18】
前記操作は、
前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができると確定した場合に、前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用して前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように前記現在のユーザ装置を制御すること
と、
前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記現在のユーザ装置のサービング基地局に、前記第2のユーザ装置のSL-BWPに対応するSL-BWPを要求するように制御することとを含む請求項
17に記載の電子装置。
【請求項19】
前記処理回路は、
第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記第2のユーザ装置に現在のユーザ装置の前記指示情報を送信する、及び/又は、
前記第1のキャリア内のSL-BWPを介して前記第2のユーザ装置から前記フィードバック情報を受信するように配置される請求項
17に記載の電子装置。
【請求項20】
前記操作は、
前記第2のユーザ装置のSL-BWPを使用してサイドリンク通信を行うことができないと確定した場合に、前記第1のキャリアのSL-BWPを使用して前記第2のユーザ装置とサイドリンク通信を行うように前記現在のユーザ装置を制御することを含む請求項
19に記載の電子装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
図42は、送信UEが第2の指示情報を受信するための関連する処理手順の例を示す。
図42に示すように、受信UEは、第1のキャリアで第2の指示情報を送信し、送信UEは、第1のキャリアで第
2の指示情報を受信し、第2の指示情報の内容を復号化する。送信UEは、復号化された第2の情報指示におけるSL-BWP配置方式を、対応するキャリアに配置されたSL-BWP配置方式と比較し、送信UEが、関連するサイドリンクキャリアを既に配置し、関連するキャリアで第2の情報指示と同じSL-BWPを既にアクティベーションした場合と、送信UEが関連するサイドリンクキャリアを配置していない、又は関連するキャリアで第2の情報指示と同じSL-BWPをアクティベーションしていない場合の2つの状況がある。
【国際調査報告】