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特表2022-512427通信デバイス、インフラストラクチャ機器および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-03
(54)【発明の名称】通信デバイス、インフラストラクチャ機器および方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20220127BHJP
   H04W 72/14 20090101ALI20220127BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20220127BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/14
H04W48/16 130
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533813
(86)(22)【出願日】2019-12-18
(85)【翻訳文提出日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 EP2019086016
(87)【国際公開番号】W WO2020127529
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】18214944.3
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(72)【発明者】
【氏名】アワッド ヤシン アデン
(72)【発明者】
【氏名】シャーマ ヴィベック
(72)【発明者】
【氏名】ウォン シン ホン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ユーシン
(72)【発明者】
【氏名】示沢 寿之
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
(57)【要約】
通信デバイスによるデータの伝送方法であって、この方法は、複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップと、上記複数の通信リソースが重複していると判定した場合には、上記複数の通信リソースの少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、上記選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップと、上記選択された通信リソースを用いて選択されたデータを伝送するステップとを含み、上記通信リソースは、上記通信デバイスによってデータが伝送されるように構成されている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスによるデータの伝送方法であって、複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップと、
前記複数の通信リソースが重複していると判定した場合には、前記複数の通信リソースの少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、
前記選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップと、
前記選択された通信リソースを用いて選択されたデータを伝送するステップと
を含み、
前記通信リソースは、前記通信デバイスによってデータが伝送されるように構成されている
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースが、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられる
方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースの各々に関連する周波数範囲に基づく
方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースの各々に関連する開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つに基づく
方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースの各々が、レイテンシ要件に関連付けられ、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースの各々に関連するレイテンシ要件に基づく
方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースの各々が、変調および符号化スキームパラメータに関連付けられ、
前記方法は、
変調および符号化スキームパラメータを選択するステップと、
前記選択された変調および符号化スキームパラメータに従って、前記選択されたデータを送信するステップと
をさらに含む
方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記変調および符号化スキームパラメータを選択するステップは、
前記複数の通信リソースに関連する前記変調および符号化スキームパラメータから、変調および符号化スキームパラメータを選択することを含み、
前記選択された変調および符号化スキームパラメータは、前記複数の通信リソースに関連する前記変調および符号化スキームパラメータの送信データに対して正しく復号化する最大の確率を提供する
方法。
【請求項8】
請求項6に記載の方法であって、
前記変調および符号化スキームパラメータを選択するステップは、
前記選択されたデータが前記選択された通信リソースを使用して送信されるように、複数の所定の一連の変調および符号化スキームパラメータから変調および符号化スキームパラメータを選択することを含む
方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップは、前記複数の通信リソースが重複するかを判定することに応答するものである
方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースの各々が、前記通信デバイスによる媒体アクセス制御(MAC)トランスポートブロック(TB)の送信のためのものであり、
前記通信リソースを選択するステップは、MACトランスポートブロックの形成に必要な時間に基づいている
方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、
設定グラントの指示を受信するステップをさらに含み、
前記設定グラントは、前記通信デバイスによるデータ送信のための周期的な一連の通信リソースを定義し、
前記複数の通信リソースのうちの1つは、前記設定グラントによって定義された前記周期的な一連の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記設定グラントによって定義された前記周期的な一連の通信リソースの周期性に基づく
方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースのうちの1つが動的グラントによって割り当てられるかどうかに基づいており、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによって送信される通信リソースの要求に応答して行われ、通信リソースの単一の割り当てを許可するものである
方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、前記複数の通信リソースを含む
方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、前記複数の通信リソース内にない後の通信リソースを含む
方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、時間領域において延長された前記複数の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、時間領域において遅延された前記複数の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
【請求項18】
請求項1に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースを使用する前記選択されたデータと共に、選択された通信リソース指示を送信し、
前記選択された通信リソース指示は、前記選択された通信リソースを示す
方法。
【請求項19】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップは、前記複数の通信リソースが少なくとも1つの直交波周波数分割多重方式(OFDM)シンボルによって時間領域で重複するかを判定することを含む
方法。
【請求項20】
請求項1に記載の方法であって、
動的グラントの指示を受信するステップをさらに含み、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによるデータの送信のために通信リソースの単一のインスタンスを割り当て、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによって送信される通信リソースに対する要求に応答して送信される
方法。
【請求項21】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を使用して送信することを控えるステップをさらに含む
方法。
【請求項22】
請求項1に記載の方法であって、
前記選択されたデータ内にない追加のデータが送信に利用可能であり、所定の基準を満たしているかを判定するステップと、
前記選択された通信リソースを使用して前記選択されたデータと共に、追加のデータ指示を送信するステップと、
次に利用可能な通信リソースを使用して前記追加のデータを送信するステップと
をさらに含み、
前記所定の基準は、1つ以上のサービス品質要件に基づくものであり、
前記追加のデータ指示は、追加のデータが前記次に利用可能な通信リソースを使用して送信されることを示すものである
方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
前記追加のデータが超高信頼低遅延通信(URLLC)サービスに関連付けられている場合、前記所定の基準が満たされる
方法。
【請求項24】
請求項22に記載の方法であって、
前記次に利用可能な通信リソースは、前記通信デバイスによって選択される
方法。
【請求項25】
請求項22に記載の方法であって、
前記次に利用可能な通信リソースは、設定グラントによって定義された周期的な一連の通信リソースのうちの次の1つを含む
方法。
【請求項26】
インフラストラクチャ機器によってデータを受信するための方法であって、
通信デバイスに2つ以上のリソース権限付与を送信するステップと、
複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、
前記選択された通信リソースを使用してデータを受信するステップと
を含み、
前記リソース権限付与は、前記複数の通信リソースの指示を含み、前記複数の通信リソースは、前記通信デバイスおよび重複によるデータの送信のために構成される
方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースが、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられる
方法。
【請求項28】
請求項26に記載の方法であって、
選択されたデータと共に、選択された通信リソース指示を受信するステップをさらに含み、
前記通信リソースを選択するステップは、前記選択された通信リソース指示に基づくものである
方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、前記複数の通信リソース内にない通信リソースを含む
方法。
【請求項30】
請求項26に記載の方法であって、
前記リソース権限付与の1つは、動的グラントを含み、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられた通信リソースの単一のインスタンスを割り当て、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによって送信される通信リソースの要求に応答して送信される
方法。
【請求項31】
請求項26に記載の方法であって、
前記リソース権限付与の1つは、設定グラントを含み、
前記設定グラントは、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられた周期的な一連の通信リソースを割り当て、
複数の割り当てられた通信リソースのうちの1つは、前記設定グラントによって割り当てられた前記周期的な一連の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
【請求項32】
請求項26に記載の方法であって、
選択されたデータと共に、前記選択された通信リソースを使用して追加のデータ指示を受信するステップと、
次に利用可能な通信リソースを使用して追加データを受信するステップと
をさらに含み、
前記追加のデータ指示は、前記追加データが次に利用可能な通信リソースを使用して送信されることを指示する
方法。
【請求項33】
無線アクセス・インターフェースを提供するインフラストラクチャ機器を含む無線通信ネットワークで使用するための通信デバイスであって、
前記無線アクセス・インターフェースを介して信号を送信するように構成された送信機と、
信号を受信するように構成された受信機と、
前記通信デバイスが、
前記通信デバイスによるデータ送信のために構成された複数の通信リソースが、重複しているかを判定し、
前記複数の通信リソースが重複しているとの判定に応じて、前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、
前記選択された通信リソースを使用して送信するデータを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用して前記選択されたデータを送信する
ように動作可能なように、前記送信機および前記受信機を制御するように構成されたコントローラと
を具備する
通信デバイス。
【請求項34】
無線アクセス・インターフェースを提供するインフラストラクチャ機器を含む無線通信ネットワークで使用するための通信デバイス用の回路であって、
前記無線アクセス・インターフェースを介して信号を送信するように構成された送信機回路と、
信号を受信するように構成された受信機回路と、
前記通信デバイスが、
前記通信デバイスによるデータ送信のために構成された複数の通信リソースが、重複しているかを判定し、
前記複数の通信リソースが重複しているとの判定に応じて、前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、
前記選択された通信リソースを使用して送信するデータを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用して前記選択されたデータを送信する
ように動作可能なように、前記送信機回路および前記受信機回路を制御するように構成されたコントローラ回路と
を具備する
回路。
【請求項35】
無線アクセス・インターフェースを提供し、無線通信ネットワークで使用するためのインフラストラクチャ機器であって、
セル内において前記無線アクセス・インターフェースを介して、通信デバイスに信号を送信するように構成された送信機と、
前記通信デバイスから信号を受信するように構成された受信機と、
前記インフラストラクチャ機器が、
前記通信デバイスおよび重複によるデータ送信のために構成された複数の通信リソースの指示を含む2つ以上のリソース権限付与を、前記通信デバイスに送信し、
前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用したデータを受信する
ように動作可能なように、前記送信機および前記受信機を制御するように構成されたコントローラと
を具備する
インフラストラクチャ機器。
【請求項36】
無線アクセス・インターフェースを提供し、無線通信ネットワークで使用するためのインフラストラクチャ機器用の回路であって、
セル内において前記無線アクセス・インターフェースを介して、通信デバイスに信号を送信するように構成された送信機回路と、
前記通信デバイスから信号を受信するように構成された受信機回路と、
前記インフラストラクチャ機器が、
前記通信デバイスおよび重複によるデータ送信のために構成された複数の通信リソースの指示を含む2つ以上のリソース権限付与を、前記通信デバイスに送信し、
前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用したデータを受信する
ように動作可能なように、前記送信機回路および前記受信機回路を制御するように構成されたコントローラ回路と
を具備する
回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信デバイス、インフラストラクチャ機器、および、無線通信ネットワーク内の通信デバイスによるデータ送信の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で提供される「背景技術」の説明は、本開示の背景を一般的に提示するためのものである。現在指名されている発明者の研究は、この背景技術の項に記載されている限りにおいて、出願時に先行技術として見なされない明細書の態様と同様に、本発明に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
【0003】
3GPP定義のUMTSおよびLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャに基づくものなどの第3世代および第4世代の移動体通信システムは、以前の世代の移動体通信システムによって提供された単純な音声およびメッセージングサービスよりも高度なサービスをサポートすることができる。
例えば、LTEシステムによって提供される改善された無線インターフェースおよび拡張されたデータレートを用いて、ユーザは、以前は固定回線データ接続を介してのみ利用可能であったモバイルビデオストリーミングおよびモバイルビデオ会議などの高データレートアプリケーションを享受することができる。
したがって、このようなネットワークを配備する要求は強く、これらのネットワークのカバレージエリア、すなわち、ネットワークへのアクセスが可能な地理的場所は、ますます急速に拡大することが予想される。
【0004】
将来の無線通信ネットワークは、現在のシステムがサポートするように最適化されるよりも、より広範囲のデータトラフィックプロファイルおよびタイプに関連する、より広範囲のデバイスとの通信を日常的かつ効率的にサポートすることが期待される。
例えば、将来の無線通信ネットワークは、複雑さが低減されたデバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、高解像度ビデオディスプレイ、仮想現実ヘッドセットなどを含むデバイスとの通信を効率的にサポートすることが期待される。
これらの異なるタイプのデバイスのうちのいくつかは、非常に多数の、例えば、「物のインターネット」をサポートするための低複雑度のデバイスに、配備されてもよく、典型的には比較的高いレイテンシ耐性を有する比較的少量のデータの伝送に関連付けられてもよい。
【0005】
この観点から、例えば、5Gまたは新しい無線(NR)システム/新しい無線アクセス技術(RAT)システム(非特許文献1)、および既存のシステムの将来のバージョン/リリースと呼ばれてもよいものなど、将来の無線通信ネットワークが、異なるアプリケーションおよび異なる特性データトラフィックプロファイルに関連付けられた広範囲のデバイスのための接続性を効率的にサポートすることが望まれることが予想される。
【0006】
このような新たなサービスの別の例は、超高信頼低遅延通信(URLLC)サービスと呼ばれ、URLLCサービスは、その名前が示唆するように、データユニットまたはパケットが高い信頼性で、かつ低い通信遅延で通信されることを必要とする。
したがって、URLLCタイプのサービスは、LTEタイプの通信システムおよび5G/NR通信システムの両方にとって、難しい例である。異なる交通・プロファイルに関連する異なる種類の通信デバイスの使用が増加することにより、対処する必要がある無線電気通信システムにおける通信を効率的に処理するための新しい課題が生じている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】3 GPP TS 38.300 v. 15.2.0"NR; NR and NG-RAN Overall Description; Stage 2(リリース 15)", 6月 2018.
【非特許文献2】Holma H. and Toskala A,"LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA based radio access", John Wiley and Sons, 2009.
【非特許文献3】3GPP TR 38.913,"Study on Scenarios and Requirements for Next Generation Access Technologies (リリース 14)".
【非特許文献4】3GPP TS 38.214,"NR; Physical layer procedures for data (リリース 15)", バージョン 15.3.0".
【非特許文献5】3GPP TR 38.825.
【非特許文献6】R2-1818991,"LS on multiple active configured grant configurations", RAN2#104.
【発明の概要】
【0008】
本開示は、上述の問題のうちの少なくとも一部に対処するか、または軽減するのに役立つことができる。
【0009】
本技術の実施形態は、通信デバイスによるデータの伝送方法であって、複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップと、上記複数の通信リソースが重複していると判定した場合には、上記複数の通信リソースの少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、上記選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップと、上記選択された通信リソースを用いて選択されたデータを伝送するステップとを含み、上記通信リソースは、上記通信デバイスによってデータが伝送されるように構成されている方法を提供することができる。
【0010】
本技術の実施形態は、通信デバイス、インフラストラクチャ機器、インフラストラクチャ機器の作動方法、ならびに、通信デバイスおよびインフラストラクチャ機器用の回路にさらに関するものであり、高い優先度のデータを効率的かつタイムリーに送信することを可能にする。
【0011】
本開示のそれぞれの態様および特徴は、添付の特許請求の範囲において定義される。
【0012】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方が、本技術の例示であるが、本技術を限定するものではないことを理解されたい。説明される実施形態はさらなる利点とともに、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
いくつかの図を通して同じ参照番号が同一または対応する部品を示すので、以下の詳細な説明を、添付の図面と併せて考察すると、本開示およびそれに付随する多くの利点が、以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解される。
図1】本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成されたLTEタイプのワイヤレス電気通信システムのいくつかの態様を概略的に表したものである。
図2】本開示の実施形態に従って動作するように構成された新しい無線アクセス技術(RAT)ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの例示的な態様を概略的に表したものである。
図3】本開示の一実施形態による電気通信システムを概略的に示したものである。
図4】本技術の実施形態に従って構成された通信デバイスおよびインフラストラクチャ機器内のプロトコル層エンティティの構成の一例を示したものである。
図5】複数の設定グラントに関連付けられた通信リソースを同一の通信デバイスに割り当てることができるシナリオを示したものである。
図6】本技術の実施形態に係る通信デバイスによるデータ送信処理のフローチャートを示したものである。
図7】本技術の実施形態による、競合をもたらすと判定され得る通信リソースを示したものである。
図8】本技術の実施形態に従った、通信デバイスによってデータを送信するための通信リソースを選択するプロセスのフローチャートを示したものである。
図9】本技術の実施形態に従って、競合が存在すると判定したときに応答する通信リソースの選択を示したものである。
図10】本技術の実施形態に従って、競合が存在すると判定したときに応答する通信リソースのさらなる選択を示したものである。
図11】競合する通信リソースの一方または両方の1つ以上の部分がデータを繰り返し送信するための通信リソースの選択を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(Long Term Evolution Advanced Radio Access Technology (4G))
図1は、一般にLTE原理に従って動作するが、他の無線アクセス技術もサポートすることができ、本明細書で説明されるような本開示の実施形態を実装するように適合させることができる、モバイル遠隔通信ネットワーク/システム100のいくつかの基本的な機能を示す概略図を提供する。
図1の様々な要素およびそれらのそれぞれの動作モードの特定の態様は、3GPP(RTM)機関によって管理される、関連する規格において周知であり、定義もされており、また、その議題に関する多くの書籍、例えば、Holma H.およびToskala Aの非特許文献2にも記載されている。
本明細書で特に記載されていない電気通信ネットワークの動作態様(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコルおよび物理チャネルに関して)は、例えば、関連する規格およびその関連する規格に対する既知の提案された修正および追加に従った、任意の既知の技法に従って実装され得ることが理解される。
【0015】
ネットワーク100は、コアネットワーク部102に接続された複数の基地局101を含む。各基地局は、サービスを受ける通信デバイス104との間でデータを通信することができるカバレージエリア103(例えば、セル)を提供する。データは、基地局101から、それぞれのカバレージエリア103内の通信デバイス104に、無線ダウンリンクを介して送信される。
通信デバイス104から基地局101へは、無線アップリンクを介してデータが送信される。コアネットワーク部102は、各基地局101を介して通信デバイス104との間でデータの送受信を行うものであり、認証、モビリティ管理、課金等の機能を提供する。通信デバイスは、移動局、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末、モバイル無線、端末デバイスなどと呼ばれることもある。
ネットワークインフラストラクチャ機器/ネットワークアクセスノードの一例である基地局は、トランシーバ局/ノードB/eノードB、gノードBなどと呼ばれることもある。この点で、異なる用語は、広く同等の機能性を提供する要素のための異なる世代の無線電気通信システムに、しばしば関連する。
しかしながら、本開示の例示的な実施形態は、異なる世代の無線電気通信システムにおいて同等に実装されてもよく、簡潔にするために、基礎となるネットワークアーキテクチャにかかわらず、特定の用語が使用されてもよい。すなわち、特定の実施例に関連する特定の用語の使用は、これらの実施例がその特定の用語に最も関連する可能性のある特定の世代のネットワークに限定されることを示すことを意図していない。
【0016】
図2は、本明細書で説明される本開示の実施形態による機能を提供するようにも適合され得る、以前に提案されたアプローチに基づく、New RAT無線通信ネットワーク/システム300のためのネットワークアーキテクチャを示す模式図である。
図2に示すNew RATネットワーク300は、第1の通信セル301と第2の通信セル302とを含む。各通信セル301、302は、それぞれの有線または無線リンク351、352を介してコアネットワーク構成要件310と通信する制御ノード(集中ユニット)321、322を備える。
また、各制御ノード321、322は、それぞれのセル内の複数の分散ユニット(無線アクセスノード/遠隔送受信ポイント(TRP))311、312とも通信している。この場合も、これらの通信は、それぞれの有線または無線リンクを介して行うことができる。
分散ユニット311、312は、ネットワークに接続された通信デバイスに無線アクセス・インターフェースを提供する役割を果たす。各分散ユニット311、312は、それぞれの通信セル301、302のカバレージを共に定義するカバレージエリア(無線アクセスフットプリント)341、342を有する。
各分散ユニット311、312は、無線信号の送受信のための送信機回路(受信機回路)と、それぞれの分散ユニット311、312を制御するように構成されたプロセッサ回路(コントローラ回路)とを含む。
【0017】
広大なトップレベルの機能性の観点から、図2に表されるNew RAT通信ネットワークのコアネットワーク部310は、図1に表されるコアネットワーク102に対応すると広く考慮することができる。それぞれの制御ノード321、322およびそれらの関連する分散ユニット/TRP311、312は、図1の基地局101に対応する機能性を提供すると広く考慮することができる。
ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードという用語は、これらの構成要件およびワイヤレス通信システムのより従来の基地局型の構成要件を包含するために使用されてもよい。手元のアプリケーションに応じて、それぞれの分散ユニットと通信デバイスとの間の無線インターフェース上でスケジュールされる伝送をスケジュールする義務は、制御ノード/集中ユニット、および/または、分散ユニット/TRPにあるといってもよい。
【0018】
図2には、第1の通信セル301のカバレージエリア内にある通信デバイス400が示されている。したがって、この通信デバイス400は、第1の通信セル301に関連する分散ユニット311のうちの1つを介して、第1の通信セル内の第1の制御ノード321と信号を交換することができる。
いくつかの場合、所与の通信デバイスの通信は、分散ユニットのうちの1つだけを介してルーティングされるが、いくつかの他の実装形態では、所与の通信デバイスに関連する通信が、例えばデータ複製の場合(シナリオ)および他の場合において、2つ以上の分散ユニットを介してルーティングされ得ることが理解される。
通信デバイスが関連する制御ノードを介して現在接続されている特定の(複数の)分散ユニットは、通信デバイスのための活性分散ユニットと呼ばれることがある。したがって、1つの通信デバイスのための複数の分散ユニットのアクティブサブセットは、1つ以上の分散ユニット(TRP)を備えることができる。
制御ノード321は、第1の通信セル301にわたる分散ユニット311のうちのどれが、任意の所定の時間に通信デバイス400との無線通信を担当するか(すなわち、分散ユニットのうちのどれが、端末デバイスのための現在の活性分散ユニットであるか)を決定する責任を負う。通常、これは、通信デバイス400と分散ユニット311のそれぞれとの間の無線チャネル条件の測定に基づくことになる。
この点に関して、通信デバイスのために現在アクティブであるセル内の分散ユニットのサブセットは、少なくとも部分的に、セル内の通信デバイスの位置に依存することが理解される(これは、通信デバイスと分散ユニットのそれぞれとの間に存在する無線チャネル条件に著しく寄与するからである)。
【0019】
少なくともいくつかの実施形態では、通信デバイスから制御ノード(制御ユニット)への通信のルーティングにおける分散ユニットの関与は、通信デバイス400に対して透過的である。
すなわち、通信デバイスは、どの分散ユニットが通信デバイス400と、通信デバイスが現在動作している通信セル301の制御ノード321との間の通信のルーティングに責任を負うか、または、任意の分散ユニット311が制御ノード321に接続され、通信のルーティングに完全に関与する場合でさえ、認識しない場合がある。
このような場合、通信デバイスに関係する限り、通信デバイスは、単に制御ノード321にアップリンクデータを送信し、制御ノード321からダウンリンクデータを受信するだけであり、通信デバイスは、分散ユニット311によって送信される無線構成を認識することができるが、分散ユニット311の関与を認識しない。
しかしながら、他の実施形態では、通信デバイスが、どの(複数の)分散ユニットがその通信に関与しているかを認識してもよい。1つ以上の分散ユニットのスイッチングおよびスケジューリングは、通信デバイスのアップリンク信号の分散ユニットによる測定値、または、通信デバイスによって取得され、1つ以上の分散ユニットを介して制御ノードに報告される測定値に基づいて、ネットワーク制御ノードにおいて行われてもよい。
【0020】
図2の例では簡略化のために、2つの通信セル301、302および1つの通信デバイス400が示されているが、実際にはシステムは、より多数の通信デバイスにサービスを提供する (それぞれの制御ノードおよび複数の分散ユニットによってサポートされる) より多数の通信セルを備えることができることが理解される。
【0021】
図2は、本明細書で説明される原理によるアプローチが採用され得るNew RAT通信システム用に提案されたアーキテクチャの単なる一例を表し、本明細書で開示される機能は、異なるアーキテクチャを有する無線通信システムに関しても適用され得ることがさらに理解される。
【0022】
したがって、本明細書で説明される本開示の例示的な実施形態は、図1および図2に示される例示的なアーキテクチャなど、様々な異なるアーキテクチャによる無線電気通信システム/ネットワークにおいて実装され得る。したがって、任意の所定の実装における特定の無線通信アーキテクチャは、本明細書に記載する原理にとって主要な重要性がないことが理解される。
この点に関して、本開示の例示的な実施形態は一般に、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードと通信デバイスとの間の通信状況で説明することができ、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードおよび通信デバイスの特定の性質は、目前の実装形態のためのネットワークインフラストラクチャに依存することになる。
例えば、いくつかの場合では、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードが、本明細書で説明される原理に従って機能を提供するように適合された、図1に示されるようなLTEタイプ基地局101のような基地局を備えてもよく、他の例では、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードが、本明細書で説明される原理に従って機能を提供するように適合された、図2に示される種類の制御部/制御ノード321、322および/またはTRP 311、312を備えてもよい。
【0023】
本発明の実施形態は、5Gまたは新しい無線(NR)アクセス技術と呼ばれるものなどの高度な無線通信システムに適用することができる。
【0024】
図1に示される無線アクセスネットワークの要素は、用語の変更が上述のように適用され得ることを除いて、5Gの新しいRAT構成に等しく適用され得る。
【0025】
図3は、本開示の一実施形態による電気通信システム500を概略的に示したものである。
この例における電気通信システム500は、概して、LTEタイプのアーキテクチャに基づいている。したがって、電気通信システム/ネットワーク500の動作の多くの態様が知られており、理解されており、簡潔にするために本明細書では詳細に説明しない。
本明細書で具体的に説明されていない電気通信システム500の動作態様は、任意の既知の技法に従って、例えば、最新のLTE規格に従って実装され得る。
【0026】
電気通信システム500は、無線ネットワーク部に連結されたコアネットワーク部102を備える。無線ネットワーク部は、一般に矢印508によって示された無線アクセス・インターフェースを介して、通信デバイス104(端末デバイスとも呼ばれ得る)に連結されたインフラストラクチャ機器101(発展型ノードBであり得る)を備える。
当然ながら、実際には、無線ネットワーク部が様々な通信セルにわたってより多数の通信デバイスにサービスを提供する複数の基地局を備えることができることが理解される。しかしながら、簡単にするために、単一のインフラストラクチャ機器および単一の通信デバイスのみが図3に示されている。
【0027】
上述のように、図4に示される通信システム500の様々な要素の動作は、本明細書で説明されるような本開示の実施形態による機能を提供するように修正される場合を除いて、概して従来のものとすることができる。
【0028】
インフラストラクチャ機器101は、インターフェース510を介してコアネットワーク102に接続され、コントローラ506に接続されている。インフラストラクチャ機器101は、アンテナ518に接続された受信機504と、アンテナ518に接続された送信機502とを含む。受信機504および送信機502は、両方ともコントローラ506に接続されている。
コントローラ506は、インフラストラクチャ機器101を制御するように構成され、かつ、本明細書でさらに説明するように、所望の機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を順に備えるプロセッサ回路(コントローラ回路)を含んでもよい。
これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、または、プロセッサ回路における適切に構成された機能として実装され得る。
したがって、コントローラ506は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて、本明細書に記載される所望の機能性を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路から構成することができる。
送信機502およびコントローラ506は、表現を容易にするために別個の要素として図3に概略的に示されている。しかしながら、これらの回路素子の機能性は例えば、1つ以上の適切にプログラム可能なコンピュータ、または、1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供され得ることが理解される。
インフラストラクチャ機器101は一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素を備え得ることが理解される。
【0029】
それに対応して、通信デバイス104は、アンテナ520から信号を受信する受信機514に接続されたコントローラ516を含む。また、コントローラ516は、アンテナ520にも接続された送信機512に接続されている。
コントローラ516は、通信デバイス104を制御するように構成され、かつ、本明細書でさらに説明されるような機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を順に備えるプロセッサ回路(コントローラ回路)を含んでもよい。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、またはプロセッサ回路において適切に構成された機能として実装され得る。
従って、コントローラ516は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて所望の機能性を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路を備えることができる。送信機512、受信機514およびコントローラ516bは、表現を容易にするために別個の要素として図3に概略的に示されている。
しかしながら、これらの回路素子の機能性は、例えば、1つ以上の適切にプログラム可能なコンピュータ、または1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ(複数可)/チップセット(複数可)を使用して、様々な異なる方法で提供され得ることが理解される。理解されるように、通信デバイス104は一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素、例えば、電源、ユーザインターフェースなどを備えるが、これらは簡潔にするために図3には示されていない。
【0030】
(5G、URLLCおよび産業用モノのインターネット)
NR技術を組み込むシステムは、レイテンシ、データレート、および/または信頼性に関する異なる要件によって特徴付けられ得る異なるサービス(またはサービスのタイプ)をサポートすることが期待される。
例えば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスは、20Gb/sまでをサポートする要件とする高容量で特徴付けられる。超高信頼低遅延通信(URLLC)サービス(非特許文献1)に対する要件は、1ms(1ミリ秒)のユーザプレーンレイテンシ(待ち時間)を有する32バイトパケットの1つの伝送に対して1-10-5(99.999%)以上の信頼性を有するものである(非特許文献3)。いくつかのシナリオにおいては、1-10-6(99.999%)以上の信頼性が必要になる場合がある。
大容量マシンタイプ通信(mMTC)は、NRベースの通信ネットワークによってサポートされ得るサービスの別の例である。
【0031】
さらに、高い可用性、高い信頼性、低い遅延(低いレイテンシ)、場合によっては高精度測位の新しい要求でサービスをサポートするために、システムは、産業用モノのインターネット(IoT)に関連するさらなる強化をサポートすることが期待される。
【0032】
産業オートメーション、エネルギ電力分配、インテリジェントな輸送システムは、産業用モノのインターネット(IoT)の新しいユースケースの例である。産業オートメーションの例では、システムは、異なる分散コンポーネントが連携して動作することがある。これらのコンポーネントには、センサ、仮想化ハードウェアコントローラおよび自律ロボットが含まれてもよく、自律ロボットは、動作を開始したり、工場内で発生し、ローカルエリアネットワークを介して通信する重要なイベントに対応したりすることができる。
ローカルエリアネットワークは、時間的制約、厳密な期限を有するメッセージを処理することができ、したがって、タイムセンシティブネットワーク(TSN)と呼ばれる。このTSNネットワークの一部は、5G無線システム(5GS)によって相互接続される。
TSNネットワーク内のUE/機器は、以下の異なるトラフィックの交錯を処理することが期待される(非特許文献5)。
【0033】
・異なる周期性、異なる優先順位の、複数の周期的ストリーム、例えば異なるアプリケーションから来る複数のストリーム。
・重要なイベントの発生について通知する必要があるアラーム、安全検知装置のような、重要なイベントの結果である非周期的な重要度の高いトラフィック。
・ベストエフォート型のトラフィック(eMBBトラフィック、インターネットトラフィック、工場操業(ファクトリオペレーション)をサポートするその他のトラフィックなど)。
【0034】
考えられるユースケースとシナリオの詳細は、非特許文献5にある。
【0035】
したがって、ネットワーク内のUE/機器は、異なるトラフィックの交錯、例えば、異なるアプリケーションに関連したもの、および、潜在的に異なるサービス品質要件(最大遅延、信頼性、パケットサイズ、スループットなど)を処理することが期待される。
【0036】
通信デバイスが、複数のトラフィッククラスに関連するデータをタイムリーに伝送することを可能にするために、過度のダイナミックダウンリンク制御信号を回避しつつ、より高い柔軟性を提供するために、複数の設定された許可/半永続的スケジューリング(SPS)許可が要求されてもよい。
【0037】
サービングセルの所与の帯域幅部分(BWP)においてリソースを割り当てる複数のアクティブに設定された複数の許可は、異なるサービス/トラフィックタイプに対して、および/または、信頼度を高め、遅延を削減するために、少なくとも同時にサポートされることが提案されている(非特許文献6)。
【0038】
このような割り当ては、異なるトラフィック優先度、遅延および信頼性要求を考慮して、割り当てられたリソースを用いて伝送するためのトランスポートブロックを準備し、送信する際に、通信デバイスに困難をもたらすことがあることを認識している。
【0039】
本開示の実施形態によれば、通信デバイスによるデータの伝送方法であって、複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップと、複数の通信リソースが重複していると判定した場合には、複数の通信リソースの少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップと、選択された通信リソースを用いて選択されたデータを伝送するステップとを含み、通信リソースは、通信デバイスによってデータが伝送されるように構成されている方法を提供する。
【0040】
その結果、通信デバイスは、無線通信ネットワークによって割り当てられた通信リソースを使用して、高優先度データを効率的に送信することができる。
【0041】
図4は、本技術の実施形態に従って構成され得る、通信デバイス104およびインフラストラクチャ機器101内のプロトコル層エンティティの構成の一例を示したものである。
【0042】
図4の例では、プロトコル・エンティティ410および420は、通信デバイス104およびインフラストラクチャ機器101のそれぞれにおいて、同一のプロトコル層にある対応するプロトコル・エンティティである。
プロトコル・エンティティ410に関して、伝送のために通信デバイス104内のプロトコル・エンティティ410において上位層プロトコル・エンティティ(図示せず)から受信されるデータ430は、ユーザ・プレーン・データとみなされる。
プロトコル・エンティティ410は、ユーザ・プレーン・データ430を、送信のために下位層に渡す前に、何らかの方法(例えば、セグメンテーション、符号化、プロトコルデータユニットへの形成、シーケンス番号への関連付けなど)で処理することができる。
【0043】
その一方で、制御プレーン・データ440は、インフラストラクチャ機器101のピア・プロトコル・エンティティ420への送信のために、通信デバイス104内のプロトコル・エンティティ410によって生成される。
プロトコル・エンティティ410は、ユーザ・プレーン・データのために使用されるのと同様の方法で制御プレーン・データを処理し、その後、任意のさらなる処理および送信のために、制御プレーン・データを下位層に渡すことができる。
【0044】
図4は、通信デバイス104およびインフラストラクチャ機器101のそれぞれにおける物理層(PHY)プロトコル・エンティティ415、425を示す。
PHYプロトコル・エンティティ415、425は、プロトコル階層の最下位レベルにあってもよく、無線アクセス・インターフェース405上で送信するためのデータを表す信号を生成してもよく、無線アクセス・インターフェース405上で受信されたデータを表す信号を復号してもよい。データを表す信号は、1つ以上のアンテナ417、418を介して送受信される。
【0045】
通信デバイス104では、制御プレーン・データ440およびユーザ・プレーン・データ430の両方が下位層に渡され、最終的に物理層(PHY)プロトコル・エンティティ415、425に渡される。
制御プレーン・データ440およびユーザ・プレーン・データ430は、単一の矢印412によって示されるように、プロトコル・エンティティ410によって下位層に渡される。
【0046】
インフラストラクチャ機器101において、プロトコル・エンティティ410のピア・エンティティであるプロトコル・エンティティ420は、下位層のプロトコル・エンティティから制御プレーン・データ440およびユーザ・プレーン・データ430を受信する。
両方とも、PHYプロトコル・エンティティ425によって、より上位階層に、最終的にはピア・プロトコル・エンティティ420に渡される。
【0047】
ピア・プロトコル・エンティティ420において、制御プレーン・データ440は、プロトコル・エンティティ420宛てのものであり、したがって、矢印432によって示されるように、上位層プロトコル・エンティティに渡されることなく、プロトコル・エンティティ410および420が動作するプロトコルルールに従って処理される。
ユーザ・プレーン・データ430は、上位層プロトコル・エンティティに宛てられていると判定され、したがって、プロトコル・エンティティ410および420がユーザ・プレーン・データに関して動作するプロトコルルールに従って処理される。
例えば、これは、矢印442によって示されるように、上位層プロトコル・エンティティに渡される前に、復号化、再組立、および/または肯定応答情報の生成を実行することを含むことができる。
【0048】
図4の例では、通信デバイス104のプロトコル・エンティティ410のピアであるプロトコル・エンティティ420が、インフラストラクチャ機器101内にあるものとして示されている。
しかしながら、上述したように、いくつかのプロトコル層が、無線通信ネットワーク内または外部の他の機器で終端されてもよい(すなわち、通信デバイス104のプロトコル・エンティティに対応するピア・エンティティを有する)。
【0049】
(MACトランスポートブロック)
データは、媒体アクセス制御(MAC)トランスポートブロック(TB)を使用するアップリンク通信リソースを使用して、通信デバイス104によって送信されてもよい。
アップリンク通信リソースが通信デバイス用にスケジュールされているか、またはスケジュールされる予定であり、データがアップリンク送信のために利用可能であると判定することに応答して、各MAC TBは、(図4のプロトコル・エンティティ410であってもよい)MACプロトコル層で構築される。
【0050】
MAC TBが構築されると、MAC TBは、MACプロトコル層から(図4に示されているPHYプロトコル・エンティティ415のような)PHYプロトコル・エンティティに渡され、インフラストラクチャ機器101への無線アクセス・インターフェース上で送信される。
【0051】
特定のデータのレイテンシ要件を満たすために、通信デバイス104上に、データが利用可能になった時点から特定の継続時間(例えば、TB_Form_DelayMAX)内のデータを含むMAC TBを送信可能な状態にするための対応する要件が存在し得る。
言い換えると、通信デバイス104は、送信時間の開始前に、TB_Form_DelayMAXより遅くないエンコードのために、MACプロトコル層でデータが利用可能であったならば、そのデータを含むトランスポートブロックの送信を開始する準備ができているという要件が存在し得る。
【0052】
TB_Form_DelayMAXは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)準備時間N2と呼ばれ、直交波周波数分割多重方式(OFDM)シンボルで表現される。例えば、3 GPP TS 38.214 (非特許文献4)のsection 6.4 では、NRにTB_Form_DelayMAX (N2) の値が指定されている。
【0053】
MAC TB内に含めるためのデータは、1つ以上の論理チャネルに関連づけられてもよく、1つ以上の論理チャネルの各々は、サービス品質要求に関連づけられてもよい。1つ以上の論理チャネルの各々は、論理チャネル優先度に関連付けられてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、MAC TBが構成され、複数の論理チャネルからデータが送信可能である場合、より高い関連論理チャネル優先度を有する論理チャネルに関連するデータは、より低い関連論理チャネル優先度を有する論理チャネルに関連するデータよりも優先して含まれてもよい。
【0055】
(許可ベースおよび許可フリーのリソース)
従来のアップリンク伝送では、通信デバイスの媒体アクセス制御(MAC)プロトコル層のバッファに上位プロトコル層からデータが到着すると、通信デバイスは、スケジュールされたアップリンク伝送/リソースがない場合に、それに応じて、スケジューリング要求(SR)をネットワークに送信してもよい。
通信デバイスは、MAC層バッファ内のデータ量を示すバッファステータスレポート(BSR)を送信することができる。SRまたはBSRの受信に応答して、ネットワーク(例えば、インフラストラクチャ機器101)は、ダウンリンク制御情報(DCI)によって伝送されるアップリンク許可を通信デバイス104に送信することができる。DCIは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信され得る。
【0056】
アップリンク許可は、通信デバイスがアップリンクデータを送信するために割り当てられる(言い換えると、スケジュールされる)アップリンク通信リソースの指示を含んでもよい。アップリンク通信リソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上にあってもよい。
リソースがアドホックに1回限りで割り当てられるこのタイプのリソース割り当ては、許可ベースのリソースまたは「動的グラント」(DG)と呼ばれる。
データトラフィックの到着がいくらか予測可能なトラフィックパターンに従う場合であっても、許可ベースのリソースは、データが可変量で到着し、かつ/または、非周期的であるサービスに適している。DGは、MAC層でシグナリングされてもよい。
【0057】
その一方で、許可フリーのリソースは、アップリンク送信用の通信デバイスを使用するためのネットワークによって準静的に構成される、一連の周期的に反復するアップリンク通信リソースである。
このようなリソースは、「設定グラント」(configured grant(CG))とも呼ばれる。(「半永続的スケジューリング」(SPS)とも呼ばれる)許可フリーのリソース割り当ては、生成される量が時間とともに、ほぼ一定となる周期的なデータトラフィックを生成するサービスに特に適している。
CGは、無線リソース制御(RRC)層でシグナリングされてもよい。
【0058】
許可フリーのリソースは、各アップリンクデータ送信に関して送信されるべきSRまたはアップリンク許可のいずれかが必要ないので、通信リソースが使用される効率を改善することができる。
【0059】
したがって、通信リソースは、特定のサービスに関連するサービス品質要件に従って、通信デバイスに対して構成されてもよい。
単一の通信デバイスが、例えば、異なるサービスに関連するので、異なるサービス品質要求に関連するデータを含む伝送のためのデータを生成する場合、通信デバイスは、複数のリソース権限付与を用いて構成されてもよい。
これらの複数のリソース権限付与は、ゼロ、1つまたは2つ以上の動的グラント、および、ゼロ、1つまたは2つ以上の設定グラントで構成してもよい。
【0060】
割り当てられた通信リソースは、通信デバイスによるデータ送信のために選択されたものであってもよい。動的グラントの場合、動的グラントによって示される通信リソースは、暗黙的または明示的に通信デバイスに割り当てられる。
設定グラントの場合、通信デバイスは、通信デバイスによる送信のための設定グラントに相当する通信リソースの1つ以上のインスタンスを選択する(すなわち、割り当てる)ことができる。
【0061】
したがって、通信デバイスには、複数のアクティブなグラントが付与されてもよい。これらのグラントによって設定された通信リソースは、例えば時間領域、周波数ドメイン、またはその両方において一致する場合がある。
【0062】
(動的グラントまたは設定グラントを用いた)リソース割り当ては、変調および符号化スキーム(MCS)パラメータに関連付けられてもよい。
MCSパラメータは、リソース割り当てを使用して送信されるデータに関連する信頼性、データスループットおよびレイテンシ要件のうちの1つ以上を満たすために、インフラストラクチャ機器101によって選択されてもよい。
【0063】
ここで理解されるように、一般に、MCSパラメータの選択は、一方では、より高いスループットとより低いレイテンシとの間のトレードオフを表し、他方では、より高い信頼性(すなわち、受信データをエラーなしで復号するデータ受信側のより高い確率)を表す。
【0064】
同一の通信デバイスに対して、複数の設定グラントに関連付けられた通信リソースをどのように構成できるかの例を図5に示す。
【0065】
図5の例では、通信デバイス104は、CG1-CG4とラベル付けされた4つの別個の設定グラントによって、無線アクセス・インターフェースのアップリンク部分602上の通信リソースで構成される。
図5に示されているように、無線アクセス・インターフェースのアップリンク・リソースは、時系列に分けられて、一連のタイムスロット604a、604bなどに分割される。各タイムスロットは、14個のOFDMシンボル期間608を含む。
【0066】
周波数ドメインでは、無線アクセス・インターフェースのアップリンク・リソースは、物理リソースブロック(PRB)606a、606bなどに分割され、この例では0から7の番号が付されている。
【0067】
CG1は、各1ms タイムスロットの最初の7個のOFDM シンボル中にPRB 6と7とを使用したリソースのグラントで構成される。CG2は、1つおきのタイムスロットにおいて、PRB4および5のすべてのOFDMシンボル中にリソースグラントを含む。
CG2がリソースを割り当てないタイムスロットにおいて、CG3およびCG4は、すべてのOFDMシンボル上のPRB 2および3ならびに0および1上のリソースをそれぞれ含む。
【0068】
CG1~CG4によって割り当てられたリソースは、それぞれ0.5ms、2ms、2ms、および4msの周期性を有している。
【0069】
図5のタイムスロット604cの拡大図に示されているように、異なるCGに関連するリソース間に競合が発生してもよい。すなわち、1つのCGに関連する通信リソースは、時間的に、周波数的に、または両方において、異なるCGに関連するリソースと重複してもよい。
【0070】
図5に示されたタイムスロット604cにおいて、CG1に関連する第1の通信リソース610は、CG3に関連する第2の通信リソース612と、CG4に関連する第3の通信リソース614と競合(競合)する。
【0071】
図5の例では、この競合する通信リソースは、すべてCGによって構成されている。
しかしながら、いくつかの実施形態では、1つのCGと1つのDGとによって構成されたリソース間で、または、2つのDGによって構成された(そしてそれによって割り当てられた)リソース間で、競合が生じることがある。
本技術のいくつかの実施形態では、通信リソースは、任意の適切な手段によって構成され、割り当てられてもよい。
【0072】
本開示のいくつかの実施形態では、これらの通信リソースが通信デバイスによる伝送のために割り当てられているかどうかにかかわらず、競合は、構成された通信リソースに対して識別され、かつ/または、解決されてもよい。
いくつかのこのような実施形態では、競合が本明細書に開示するプロセスに従って解決されると、選択された通信リソースは、通信デバイスによるデータ送信のために(例えば、動的グラントによってまだ割り当てられていなければ)その後に割り当てられてもよい。
【0073】
本開示のいくつかの実施形態では、競合は、通信デバイスによる伝送のために割り当てられた通信リソースに対して識別され、解決される。
上述したように、通信リソースは、動的グラントによってインフラストラクチャ機器101によって割り当てられてもよく、または、設定グラントによって構成された通信リソースから通信デバイス104によって割り当てられてもよい。
【0074】
以下の説明は一般に、割り当てられた通信リソースを指すが、上記のように、いくつかの実施形態では、通信リソースが割り当てられているかどうかにかかわらず、同じプロセスおよび原理が、構成されたリソースに適用されてもよい。
いくつかの実施形態では、例えば、関連する通信リソースの一部が設定グラントによって構成され、その他のリソースが動的グラントによって構成されている(したがって、暗黙的に割り当てられている)場合、一部の通信リソースは、構成されているが割り当てられておらず、その他一部の通信リソースは、構成かつ割り当てされていてもよい。
【0075】
割り当てられた通信リソースが、少なくとも時間領域内で重複する場合、通信デバイス104は、対応する通信リソースの各々に対してトランスポートブロックをすぐに送信できることが必要とされてもよい。
例えば、図5で拡大表示されているタイムスロット604cの始めにおいて、通信デバイス104が、第1の通信リソース610、第2の通信リソース612、および第3の通信リソース614のそれぞれにおける送信に備えて3つのトランスポートブロックを形成しておく(すなわち、形成することができる)ことが要求されてもよい。
【0076】
それに加えて、または代替的に、通信デバイス104は、競合して割り当てられた通信リソースの結果として、それらの周波数リソースが隣接していてもいなくてもよい複数の周波数リソース上で同時に送信することができるように要求されてもよい。
図5に示すタイムスロット604cの例では、タイムスロットの最初の7個のOFDMシンボルの間、通信デバイス104は、PRB 0~3ならびにPRB 6および7上で同時に送信することが要求される。
【0077】
このような要件は、通信デバイス104にとって、不可能ではないとしても、困難である可能性がある。例えば、通信デバイス104は、3つのMAC TBすべてに対して、同時に適切な電力で送信することができない場合がある。
これは、通信デバイス104が、必要な伝送のための十分な電力ヘッドルームを欠いているからであり得る。それに加えて、または代替的に、同一の(または、密接に分離された)送信開始時刻を有する複数のトランスポートブロックの各々に関して、これらの要件を満たす必要がある場合、トランスポートブロックの形成に関連する上述のタイミング要件を満たすことができない場合がある。
例えば、2つ以上の送信のそれぞれの開始の前に、継続時間TB_Form_DelayMAXを有する期間が重複する場合、通信デバイスは、すべてのブロックに関してTB_Form_DelayMAX制約を満たしつつ、すべてのトランスポートブロックを形成することができない場合がある。
【0078】
本技術の実施形態は、上記の問題に対処するためのソリューションを提供することができる。
【0079】
一般に、以下の説明では、競合は、それぞれが競合している通信リソースを割り当てる、2つのリソース割り当てまたはグラント(許可)に関するものとして特徴付けられる。
しかしながら、本開示の範囲はこれに限定されず、図5の例のように、3つ以上のリソース割り当てから生じる競合に適用されてもよいことは明らかである。
【0080】
いくつかの実施形態において、このような競合、すなわち競合する通信リソースの各々の検討は、連帯して解決されてもよく、対応するデータおよび/またはMCSパラメータは、実質的に同時に作成され、以下の説明における「2つの競合する通信リソース」(または同様のもの)に対する言及は、「すべての競合する通信リソース」を基準とするものとして理解されてよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、一対の競合する通信リソースを解決することによって、および、各一対の競合する通信リソースに関して以下のプロセスを繰り返し実行することによって、競合を解決することができる。
このようなソリューションの結果は、プロセスの後続の反復への単一の通信リソースとしての入力を形成することができる。
【0082】
「通信リソースに対応するデータ」等への言及は、競合がない場合に、これらの通信リソースを用いて送信するために選択されるデータを指す。特に、このデータは、これらの通信リソースを使用して送信することによって満たすことができるサービス品質要件に関連付けられる。
特に、通信リソースが設定グラントによって割り当てられる場合、設定グラントは、「対応するデータ」のサービス品質要件を満たすことを意図したリソースを提供することができる。したがって、設定グラント(および結果として生じる通信リソース)および対応するデータはすべて、特定のサービスまたはアプリケーションに関連付けられ得る。
【0083】
図6は、本技術の実施形態に係る通信デバイス104によるデータ送信処理のフローチャートを示す。
【0084】
このプロセスは、ステップ702から始まり、このステップ702において、通信デバイスは、2つ以上のリソース割り当てを識別し、各リソース割り当ては、通信デバイス104によるデータ送信のために無線アクセス・インターフェース上に割り当てられた通信リソースを含む。
これらの各リソース割り当ては、動的グラントまたは設定グラントを使用して割り当てられる。
【0085】
識別されたリソース割り当ては、対応する通信リソースが割り当てられる1つ以上の特定のタイムスロットに基づいて識別され得る。この1つ以上の特定のタイムスロットは、プロセスが実行されたときから、約TB_Form_DelayMAX以上着手することができる。
【0086】
ステップ704で、通信デバイス104は、ステップ702で特定された複数のリソース割り当てのうちの2つ以上を介して送信するためのデータがあるか否かを判定する。この送信のためのデータは、1つ以上のアプリケーションから、または、1つ以上のプロトコル・エンティティから受信される。
【0087】
このプロセスは、ステップ706に続き、このステップ706において、通信デバイス104は、複数のリソース割り当てに関して競合が存在するか否かを判定する。このステップで実行され得る評価の例を以下に説明する。
【0088】
複数のリソース割り当てに関して競合が存在しないと判定された場合、制御はステップ708に進み、通信デバイス104は、対応するリソース割り当ての1つ以上を使用して、送信に利用可能なデータの一部または全部を送信する。
【0089】
例えば、通信デバイスは、サービス品質要件を満たす目的で提供された1つ以上のリソース割り当てを使用して、特定のサービス品質要件に関連するデータを送信してもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、ステップ708において、データが送信される各リソース割り当てに対してMACトランスポートブロックが形成されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、ステップ708において、データは、リソース割り当てに関連する変調および符号化スキーム(MCS)パラメータに従ったリソース割り当てを使用して送信される。
【0092】
ステップ706で、2つ以上の識別されたリソース割り当てに関して競合が存在すると判定された場合、制御はステップ710に移動する。
【0093】
ステップ710で、通信デバイス104は、データを送信するために使用される通信リソースを選択し、オプションで、送信するデータを選択する。いくつかの実施形態において、この選択される通信リソースは、ステップ702において識別されたそれらのリソース割り当てのすべてまたはサブセットである。
いくつかの実施形態では、この選択される通信リソースは、ステップ702で識別されたリソース割り当てに関連付けられていない(すなわち、割り当てられていない)通信リソースを含んでもよい。
【0094】
ステップ710で、通信デバイス104は、選択されたリソースを使用して送信されるMACトランスポートブロックごとに、MCSパラメータをさらに選択してもよい。
ステップ710および/またはステップ712の間に通信デバイス104によって実行され得るステップのさらなる詳細は、図8に対して以下に記述される。次いで、ステップ712に制御が移動する。
【0095】
ステップ712で、通信デバイス104は、選択された通信リソースを使用して送信するために、選択されたデータに基づいて1つ以上のMACトランスポートブロックを形成してもよい。MACトランスポートブロックは、選択されたMCSパラメータに従って形成されてもよい。
【0096】
ステップ712で、通信デバイス104は、ステップ710で選択された通信リソースを用いて、ステップ710で選択されたデータを送信する。
ステップ712で、通信デバイス104は、選択されたデータ、選択された通信リソース、および選択されたMCSパラメータのうちの1つ以上を示すための制御情報を、インフラストラクチャ機器101に追加的に送信してもよい。
この制御情報の一部またはすべては、MACトランスポートブロック内で符号化されてもよい。
【0097】
図6に示されるプロセスは、周期的に(例えば、タイムスロット毎に)繰り返されてもよい。
【0098】
いくつかの実施形態において、図6に示されるステップの1つ以上を省略してもよく、かつ/または、ステップを異なる順序で実行してもよい。
例えば、いくつかの実施形態では、ステップ706は、利用可能なデータの任意の識別に関係なく実行されてもよく、したがって、ステップ704は、省略されてもよく、若しくは、ステップ706と同時にまたは後に実行されてもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、1つ以上のステップを時間的に分離して実行してもよい。
例えば、設定グラントに基づいて競合が識別される場合、ステップ702での競合の識別と、ステップ706での構成されたリソースが競合するかどうかの判定とは、ステップ704での利用可能なデータの判定の前に実行されてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、ステップ710の通信リソースの選択は、ステップ710の送信データの選択の前に実行されてもよい。特に、いくつかの実施形態では、ステップ702、706およびステップ710のii) (通信リソースの選択)は、データが送信可能になる前に実行されてもよい。
【0100】
上述したように、ステップ706において、通信デバイス104は、以下に詳細に説明するように、2つ以上の識別されたリソース割り当てに関して競合が存在するか否かを判定する。
【0101】
本技術のいくつかの実施形態によれば、通信デバイス104が2つ以上のリソース割り当てのすべてを使用して送信用のそれぞれのトランスポートブロックを形成かつ/または送信することができない場合、通信デバイス104は、2つ以上のリソース割り当てが競合をもたらす可能性があると判定する。
【0102】
いくつかの実施形態では、リソース割り当てに関連する通信リソースが時間的に重複する場合に、競合が存在することが分かる。これは、例えば、通信デバイス104の性能および/または仕様または他の要件によって課される制約および/または他の何らかの理由により、通信デバイス104が、一度に1つのトランスポートブロックしか送信できないためである。
例えば、図5において拡大形式で示されたタイムスロット604cでは、タイムスロット604c内でCG1, CG3およびCG4によって割り当てられたリソース610、612、614は、競合をもたらす。したがって、通信デバイス104は、対応するリソース割り当てに関して競合があると判定する。
【0103】
いくつかの実施形態では、トランスポートブロックを形成するための処理時間要件に基づいて、競合が存在することが判定されてもよく、したがって競合が存在する場合、データを受信してから、それぞれの割り当てを使用して対応するトランスポートブロックの送信を開始する準備ができるまでの間の最大許容時間要件が、1つ以上の割り当てに関して満たされなくなる。
【0104】
図7は、通信デバイス104によるデータの送信のために通信リソース804および806が割り当てられるタイムスロット802の一例を示す。
通信リソース804、806は、時間的に重複しない。通信リソース804、806の直前のTB_Form_DelayMAXのそれぞれの継続時間に相当する期間は、それぞれ矢印808、810によって示されている。
【0105】
最悪のシナリオでは、データは、可能な限り最後の瞬間に利用可能になる。このようなシナリオでは、通信デバイス104が、通信リソース804、806を使用して送信するための2つのトランスポートブロックを形成するために必要とされ得る期間808、810は、重複する。
【0106】
したがって、このようなシナリオでは、通信デバイス104は、通信リソース自体が時間的に重複していないにもかかわらず、通信リソース804および806に関して競合が存在すると判定してもよい。
この判定は、例えば、図7に示されているシナリオで要求されるように、TB_Form_DelayMAXより短時間でMAC TBを形成すること、および/または、複数のMAC TBを同時に形成することができるためには、通信デバイス104の処理能力が不十分であるからである。
【0107】
TB_Form_DelayMAXは、すべてのリソース(したがって、すべてのMAC TB)に対して同一の場合があるが、いくつかの実施形態(および図7に示すような実施形態)では、TB_Form_DelayMAXが異なる場合がある。
このような実施形態では、処理時間の重複が発生するかどうかの判定は、競合する可能性のある通信リソースを使用して送信される各MAC TBに適用可能なTB_Form_DelayMAX遅延の判定を最初に必要としてもよい。
【0108】
それに加えて、または代替的に、2つ以上のリソース割り当てのすべてのリソースを使用して送信することができない場合、競合が存在すると判定されてもよい。
例えば、2つのリソース割り当てが時間的に重複し、不連続周波数ドメインリソースを使用する場合、通信デバイス104は、通信デバイス104の最大ピーク対平均電力比(PAPR)に関連する制約があるため、または、必要な電力レベルで1TB以上を送信するのに十分な電力がないために、両方のリソース割り当てを使用して送信することができない場合がある。
【0109】
例えば、図5において拡大形式で示されたタイムスロット604cでは、PRB4および5上のリソースは、周波数ドメインにおいて分離されており、時間領域での重複の間にCG1およびCG3/CG4によって割り当てられたリソースに使用される。
したがって、通信デバイス104は、PRB4および5を使用して送信することは許可されない。したがって、通信デバイス104は、CG1によって割り当てられたリソースと、CG3およびCG4のいずれか(または両方)によって割り当てられたリソースの両方を使用して送信することができない場合がある。
【0110】
いくつかの実施形態では、競合が存在するかどうかの判定は、図6に示されているプロセスのステップ704での結果を考慮に入れる。例えば、割り当てられた通信リソースの開始の前のTB_Form_DelayMAXにおいて、これらのリソースを使用する伝送に適したデータが利用可能でない場合、それらのリソースは、ステップ706の評価において無視されてもよい。
言い換えれば、ステップ706での評価は、データが送信のために利用可能である場合、リソース割り当てのみを考慮することができ、他のリソース割り当てがないと仮定すると、そのリソース割り当てを使用して送信されることになる。
【0111】
本技術のいくつかの実施形態によれば、ステップ706において、通信リソースに関して競合が存在すると判定するのに応答して、通信デバイス104は、ステップ710において、競合が検出された通信リソースの少なくとも一部からの送信に使用される通信リソースを選択する。
【0112】
通信デバイス104は、ステップ710で、選択された通信リソースを使用して送信されるデータを選択することができ、かつ/または、選択された通信リソースを使用して選択されたデータの送信に使用されるMCSパラメータを選択することができる。
【0113】
本技術のいくつかの実施形態による通信リソース、送信されるデータ、およびMCSパラメータの選択の詳細が、ここで、より詳細に説明される。
【0114】
いくつかの実施形態において、ステップ710における通信デバイス104の動作は、識別された競合の性質によって決まってもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、ステップ710の一部として、通信デバイス104は、それぞれのリソース割り当てによって割り当てられた通信リソースの1つ以上の周期性、および/または、それぞれのリソース割り当てによって割り当てられた通信リソースの単一のインスタンスの継続時間を決定する。
【0116】
図8は、本技術の実施形態によるプロセスのフローチャートを示し、このフローチャートは、図6に示されているプロセスのステップ710および/またはステップ712で実行されるステップの一部またはすべてに相当する。
【0117】
このプロセスは、ステップ902から始まり、このステップ902において、通信デバイス104は、識別された競合があるにもかかわらず、競合する通信リソースを使用して別々のMAC TBを送信することが可能か否かを判定する。
【0118】
この判定は、それぞれのMAC TBを作成する可能性と、割り当てられた物理リソースを使用して送信する可能性とのうちの1つ以上に基づいて行われてもよい。
【0119】
例えば、MAC TBの一方または両方で送信されるデータが、それぞれ割り当てられた通信リソースの開始前の十分早くに(例えば、2 × TB_Form_DelayMAXの前に)利用可能であり、競合する通信リソースが周波数的に連続している場合、通信デバイス104は、競合する通信リソースのそれぞれを使用して別々のMAC TBを送信することが可能であると判定してもよい。
【0120】
いくつかの実施形態では、関連するPAPR要件を満たす一方で、競合する通信リソースを使用して送信することができない場合がある。上述したように、これは、例えば、通信リソースが時間的に重複し、周波数的に連続していないためである。
【0121】
いくつかの実施形態では、1つの競合する通信リソースの一部またはすべてが、別の競合する通信リソースの一部またはすべてと完全に重複してもよい。例えば、1つの競合する通信リソースの一部が、他の競合する通信リソースのサブセットであってもよい。
このような重複は、例えば、1つの通信リソースが許可フリーな割り当てによって割り当てられ、他の通信リソースが許可ベースの割り当てによって割り当てられる場合に存在する。このようなシナリオでは、通信デバイス104は、競合する通信リソースの両方を使用して送信することができないと判定してもよい。
【0122】
いくつかの実施形態では、異なる多入力多出力(MIMO)層を使用して2つのMAC TBを送信することが可能であり得、この場合、通信デバイス104は、競合する通信リソースの各々を使用して、別個のMAC TBを送信することが可能であると判定してもよい。
【0123】
ステップ902での判定結果が「はい」の場合、制御はステップ904に進み、このステップ904において、競合する通信リソースの各々が、互いに独立して、それぞれのMAC TBの送信に使用されるように選択される。
いくつかの実施形態では、通信リソースは、それぞれのMAC TBの送信に使用される異なる空間的なMIMO層を備えてもよい。
【0124】
MAC TBは、それぞれの許可に対応するデータから、例えば、それぞれの許可によって提供されるサービス品質に基づいて、かつ、そのデータに関連付けられたサービス品質から形成されてもよい。
【0125】
ステップ904において、MAC TBの各々に対して選択されたMCSパラメータは、(例えば、無線通信ネットワークによって構成されるように)各々の対応する許可に適用可能であってもよい。
【0126】
ステップ902での判定結果が「いいえ」と判定された場合には、ステップ906へ移行する。
【0127】
ステップ906で、通信デバイス104は、それぞれのリソース割り当てによって割り当てられた通信リソースの周期性を決定する。
この周期性は、リソース割り当てによって割り当てられた通信リソースの1つのインスタンスの開始時刻から、同一のリソース割り当てによって割り当てられた通信リソースの次のインスタンスの開始時刻までの期間として定義される。
【0128】
通信デバイス104は、競合する通信リソースの両方の周期性が、所定の継続時間を超えているか等しいかを判定してもよい。
いくつかの実施形態では、この所定の継続時間は、1つのタイムスロット(例えば、1ミリ秒)である。いくつかの実施形態では、所定の継続時間は、無線アクセス・インターフェースの動作に従った最大スケジューリング時間単位に相当する。
【0129】
通信デバイス104が、競合する通信リソースの両方の周期性が所定の継続時間と等しいか、または超えていると判定した場合、制御はステップ908に進む。
【0130】
1つ以上の競合する通信リソースは、例えば、1つ以上の対応する許可ベースの割り当ての結果であるため、非周期的である可能性がある。
周期的な競合する通信リソースのすべて(存在する場合)が、所定の継続時間以上の周期性を有すると判定された場合、制御は、ステップ908に移行する。周期的な競合する通信リソースのいずれかの周期性が、この所定の継続時間未満の場合、制御はステップ910に移行する。
【0131】
通信デバイス104が、ステップ906で、競合した通信リソースの一方または両方の周期性が所定の継続時間未満であると判定した場合、制御はステップ910に移る。
【0132】
ステップ908で、通信デバイス104は、それぞれの通信リソースの開始時間が合わせられているかどうかを判定する。
【0133】
前述のように、TB_Form_DelayMAXは、通信リソースによって異なる場合がある。これは、例えば、1つは許可フリーのリソース割り当てに関連付けられ、もう1つは許可ベースの割り当てに関連付けられているからである。
このような実施形態では、ステップ908で、通信デバイス104は、それぞれの通信リソースのTB_Form_DelayMAXの開始前に、TB_Form_DelayMAXを開始するそれぞれの時期の開始が合わせられているかどうかを、追加的にまたは代替的に判定する。
【0134】
通信デバイス104が、適用可能な開始時間が合わせられていると判定した場合、制御はステップ912に移り、そうでない場合、制御はステップ914に移る。
【0135】
ステップ910において、通信デバイス104は、それぞれの通信リソースの終了時間が揃っているか否かを判定する。
【0136】
終了時間が揃っていない場合、両方の通信リソース上で送信されるデータを含む単一のMAC TBの送信のための通信リソースをマージすることは、データ(具体的には、最初に終わる通信リソースを使用して送信されたデータ)の一部において許容できない伝送遅延をもたらすことがある。
したがって、このようなシナリオでは、(ステップ916のコンテキストで後述するように)通信リソースをマージしないことが好ましい。
【0137】
ステップ910において、通信デバイス104は、それぞれの通信リソースの終了時間が揃っていると判定した場合、制御はステップ908に移行する。さもなくば、制御はステップ914に進む。
【0138】
ステップ912において、通信デバイス104は、競合する両方の通信リソースを使用して単一のMAC TBを送信できるかどうかを判定する。
これは、評価が別々のMAC TBを使用して送信する可能性に関連するステップ902の評価とは異なるが、いくつかの同一の要因が関連してもよい。
【0139】
特に、例えば、2つのリソース割り当てが、時間的に重複し、不連続な周波数ドメインリソースを使用する場合、通信デバイス104は、通信デバイス104の最大ピーク対平均電力比(PAPR)に関連する制約のために、両方のリソース割り当てを使用して送信することができない場合がある。
【0140】
同様に、1つの競合する通信リソースの一部またはすべてが、別の競合する通信リソースの一部またはすべてと完全に重複する場合、通信デバイス104は、両方のリソース割り当てを使用して送信することができないと判定することができる。
【0141】
あるいは、いくつかの実施形態では、1つの競合する通信リソースの一部またはすべてが、別の競合する通信リソースの一部またはすべてと完全に重複する場合、通信デバイスは、それにもかかわらず、結合されたリソースが送信に使用されてもよいと判定してもよい。
【0142】
大まかには、ステップ912における判定は、いくつかの実施形態では、通信デバイス104の物理層の性能、特に(アンテナ、増幅器などを含む)その送信機能性によって決まる。
【0143】
通信デバイス104が、競合する両方の通信リソースを使用して単一のMAC TBを送信することが可能であると判定された場合、制御は、ステップ916に移る。そうでない場合、制御は、ステップ918a、または、いくつかの実施形態ではステップ918bに移る。
【0144】
ステップ916で、通信デバイス104は、選択された通信リソースとして、2つ以上の競合するリソース割り当てに関連する通信リソースの共用体と、結合されたリソースを使用したデータの送信のために形成された単一のMAC TBとを設定する。
例えば、図5に示すシナリオでは、CG3およびCG4によって割り当てられた通信リソースをマージして、単一のMAC TBを送信するための統合された通信リソースを形成することができる。
【0145】
いくつかの実施形態では、通信デバイス104は、選択された通信リソースとして、2つ以上の競合するリソース割り当てのうちの大きい方に関連する通信リソースと、選択されたリソースを使用したデータの送信のために形成された単一のMAC TBとを設定してもよい。
いくつかの実施形態において、この設定は、競合する通信リソースが、動的グラントによって割り当てられた少なくとも1つのリソースを含む場合に行われてもよい。
【0146】
いくつかの実施形態では、結合されたリソースを使用して送信されるように選択されたデータは、競合する通信リソースの各々を使用して送信されるすべてのデータであってもよく、競合はなかった。
このデータのすべてに対応するために、MCSパラメータがそれに応じて設定されてもよい。例えば、選択されるMCSパラメータは、(例えば、規格に従った)所定の設定から選択されたMCSパラメータであってもよく、選択された通信リソースを使用して、選択されたすべてのデータが符号化され、単一のMAC TBを使用して送信されることを可能にしながら、最大の送受信頼度を提供する。
【0147】
いくつかの実施形態では、ステップ916において、選択されたMCSパラメータは、それぞれのリソース割り当てに適用可能なMCSパラメータに基づいて設定されてもよい。
例えば、選択されたMCSパラメータは、最も高い信頼性を提供する競合する通信リソースに関連するMCSパラメータのものであってもよい。
いくつかの実施形態では、一連のMCSパラメータは、MCSパラメータのテーブルへのインデックスに関連付けられてもよく、この場合、より高いMCSインデックスに関連付けられたMCSパラメータは、所与の量の通信リソース内で、より多くの符号化されていないデータを伝送することを可能にするが、比較的低い信頼性で、かつその逆もまた同様である。
いくつかの実施形態では、競合する通信リソースの各々は、MCSインデックスに関連付けられ、選択されたMCSパラメータは、これらのMCSインデックスの最も低いものに関連付けられる。
【0148】
いくつかの実施形態では、選択されたデータは、マージされた通信リソースの開始前の期間TB_Form_DelayMAXの開始時に、送信に利用可能なすべてのデータから選択される。
このような実施形態では、データは、最高優先度優先(HPF)スケジューリングアルゴリズムに従って選択されてもよい。
いくつかの実施形態では、(例えば、システム重大アラーム指示の送信に適用可能であるような、最も厳しいレイテンシおよび信頼性要求を有する)特に高い優先度を有するデータが選択されてもよく、そのレイテンシおよび信頼性要求に従って選択されたデータが送信されることを確実にするために、他のデータが選択されなくてもよい。
いくつかの実施形態では、データは、利用可能なデータの論理チャネルに関連する論理チャネル優先度を参照して、最高優先度優先アルゴリズムに従って選択されてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、競合がない場合に、競合する通信リソースの各々を使用して送信されたであろうデータよりも、結合されたリソースを使用して送信されるように選択されたデータのほうが少ない場合、データは、MAC TBに含めることができるデータの量が選択されるまで、最高論理チャネル優先度を有する論理チャネルから順に、データを選択することによって、MAC TBに含めるように選択されてもよい。
【0149】
いくつかの実施形態では、(利用可能なすべてのデータに関連する論理チャネル優先度のうちの)最高の論理チャネル優先度に関連するデータのみが、MAC TBに含めるために選択される。
【0150】
ステップ916の結果の一例を図9に示す。図9では、タイムスロット1006内で、第1の通信リソース1002および第2の通信リソース1004は、時間的に重複するため、競合していると判定される。
【0151】
ステップ916を実行した結果、通信デバイス104は、通信リソースとして、第1の通信リソース1002と第2の通信リソース1004の両方を含む結合された通信リソース1008を選択する。
【0152】
通信デバイス104は、ステップ916で、第1の通信リソース1002と第2の通信リソース1004の両方に対応するデータとして、選択された通信リソース1008を使用して送信されるデータをさらに選択してもよい。
【0153】
通信デバイス104は、ステップ916において、選択された通信リソース1008を用いて選択されるデータの送信のためのMCSパラメータを、所定のリストから選択されたMCSパラメータとしてさらに選択してもよく、これにより、選択された通信リソース1008を用いて選択されたすべてのデータが最大の信頼性で送信されることを可能にする。
【0154】
いくつかの実施形態において、通信デバイス104は、(例えば、第1の通信リソース1002および第2の通信リソース1004のうちの1つに関連するMCSパラメータとしての)第1のMCSパラメータを選択し、次いで、第1の通信リソース1002と第2の通信リソース1004の両方に対応するデータ量を選択してもよく、これらのデータは、選択されたMCSパラメータに従って、選択された通信リソース1008を用いて送信することができる。
【0155】
ステップ916に続いて、処理は終了する。
【0156】
プロセスは、ステップ908で、競合する通信リソースに関連する開始時間が合わせられていない、かつ/または(許可の一方または両方の周期性が所定のしきい値より小さい場合に)競合する通信リソースに関連する終了時間が揃えられていないと判定された場合、ステップ914に到達してもよい。
これは、競合する通信リソースのそれぞれを使用して送信されるであろう(すなわち、競合がない場合)データを含む単一のMAC TBを形成することができないことを意味する。なぜなら、送信されるデータが異なる時間に到着し、データの少なくとも一部が、最初に開始される通信リソースの開始前にMACプロトコル・エンティティTB_Form_DelayMAXで利用できないからである。
【0157】
ステップ914において、選択された通信リソースは、競合する許可のうちの1つのみに関連する通信リソース、またはその一部であってもよい。
【0158】
いくつかの実施形態では、ステップ914で、選択された通信リソースは、競合するリソース権限付与(複数可)のそれぞれに関連する待ち時間要件に従って選択されてもよい。
例えば、選択された通信リソースは、最も厳しいレイテンシ要件を満たす目的で提供されるものであってもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、ステップ914で、選択されたデータは、競合するリソース権限付与のそれぞれに関連するレイテンシ要件に従って同様に選択されてもよい。例えば、選択されたデータは、競合がなければ、選択された通信リソースを使用して送信されてもよい。
【0160】
いくつかの実施形態では、ステップ914において、選択された通信リソースは、最大量のデータの送信を可能にする、競合する通信リソースである。選択されたデータは、HPFスケジューリングアルゴリズムに従って選択されてもよい。
【0161】
いくつかの実施形態では、競合するリソース権限付与に関連するサービスのそれぞれに関連するデータがあるかどうかを判定する前に、競合が存在するかが判定されてもよい。
このようなシナリオにおいては、競合する通信リソースを用いてより高い優先度のデータも送信可能であるかを判定する前に、競合する通信リソースの最初のものを用いて低い優先度のデータを送信することが(例えば、本プロセスのステップ914に従って)判定されてもよい。
それゆえ、いくつかの実施形態では、優先度の高いデータに関連するサービス品質(および特にレイテンシ)要件に従って、より高い優先度のデータが送信されることを可能にするために、より低い優先度のデータの送信を一時停止または停止するために、先取り(プリエンプション)が使用されてもよい。
【0162】
したがって、いくつかの実施形態では、同一の一連の競合するリソースに関して、図6に示されているプロセスの1つ以上のステップを複数回実行することが必要になる場合がある。
例えば、データの以前の選択および/または通信リソースの選択がなされた後に、新たなデータが到着した場合、ステップ914を繰り返す必要があり得る。
【0163】
ステップ914の後、処理は終了する。
【0164】
このプロセスは、競合する通信リソースの両方を用いて送信することが不可能であると判定された場合には、ステップ918aまたはステップ918bに到達してもよい。
【0165】
ステップ918aでは、競合する通信リソースの1つは、事実上時間遅れにある。そのため、選択された通信リソースは、(変更されていない)競合する通信リソースの1つと、他の競合する通信リソースの遅延インスタンスとを含む。
【0166】
競合する通信リソースの1つに適用される遅延は、通信デバイスが通信リソースのそれぞれを使用してMAC TBを送信できるようにするために十分なものである。
【0167】
いくつかの実施形態では、適用される遅延は、通信リソースの時間におけるいかなる重複も避けるのに十分な最小値である。いくつかの実施形態では、適用される遅延は、1つのタイムスロットのような整数個のタイムスロットである。
【0168】
選択されたデータは、競合がなかった場合に競合リソースの許可を使用して送信されたであろうデータであってもよく、このデータは、2つのMAC TBに形成されてもよく、そのうちの1つは、競合する通信リソースのそれぞれを使用して送信するためのものである。
【0169】
競合する各通信リソース上のデータ送信のために選択されるMCSパラメータは、競合がなければ、それぞれの通信リソースのために使用されたであろうMCSパラメータであってもよい。
【0170】
いくつかの実施形態において、プロセスは、遅延した通信リソースに対応する許可の周期性が、必要な遅延期間の長さよりも大きい場合にのみ、ステップ918aを含む。
言い換えれば、遅延した通信リソースがリソース権限付与のその後のインスタンスと時間的に重複しない場合にのみ、ステップ918aは使用されてもよい。
【0171】
いくつかの実施形態では、ステップ918aの代わりにステップ918bで処理を継続することができる。
したがって、いくつかの実施形態では、遅延した通信リソースが、同一のリソース権限付与によって割り当てられた通信リソースのその後のインスタンスに侵害することなく、他の競合する通信リソースと時間的に重複することを回避するのに十分な、競合する通信リソースのうちの1つを遅延させることが可能であるかどうかを、通信デバイス104が判定してもよい。
【0172】
本技術のいくつかの実施例では、プロセスは、ステップ918aの代わりにステップ918bに従う。
【0173】
ステップ918bにおいて、(すなわち、通信デバイス104が競合する通信リソースのそれぞれを使用して1つのMAC TBを送信することが可能であった場合) 選択されるデータは、競合する通信リソースの両方を使用して送信されたであろうすべてのデータとして設定される。
【0174】
しかしながら、そのような送信(すなわち、競合する通信リソースの各々を使用すること)が不可能であるかが、事前に判定されてもよい。
【0175】
ステップ918bにおいて、判定された通信リソースは、競合する通信リソースの1つを含む。好ましくは、競合する通信リソースのうちの大きい方が選択される。いくつかの実施形態では、このような選択は、競合する通信リソースの1つが許可ベースのリソース割り当てによって割り当てられた場合に制限されてもよい。
【0176】
いくつかの実施形態では、ステップ918bにおいて、判定された通信リソースは、すでに選択された通信リソースと隣接する通信リソースをさらに含み、これらの通信リソースを時間領域または周波数ドメイン、またはその両方で延長する。
選択される通信リソースは、好ましくは、選択されるデータの少なくとも一部に関連するQoS(Quality of Service)要件に従って、選択されるデータから形成されるMAC TBの送信のための通信リソースを提供するのに十分なものである。
【0177】
したがって、いくつかの実施形態では、選択される通信リソースは、競合する通信リソース内にない通信リソースを含んでもよい。
【0178】
追加の通信リソースが使用されたことをインフラストラクチャ機器101に示すために、通信デバイス104は、いくつかの実施形態において、(延長された)選択された通信リソースを示す選択された通信リソース指示を、事前に、または選択されたデータと実質的に同時に送信してもよい。
いくつかの実施形態では、選択された通信リソース指示は、競合する通信リソース内に含まれない選択された通信リソースを示してもよい。選択された通信リソース指示は、PUSCHと多重化され得るアップリンク制御情報(UCI)を含んでもよい。
【0179】
他のいくつかの実施形態では、このような指示は、通信デバイス104によって送信されない。インフラストラクチャ機器101は、したがって、通信デバイス104による明示的な指示なしに、選択された通信リソースの範囲を決定してもよい。
例えば、インフラストラクチャ機器101は、選択された通信リソースの一部を形成する候補通信リソースのブラインド復号化を実行してもよい。
【0180】
いくつかの実施形態では、リソースの競合は、通信デバイス104とネットワークインフラ機器101の両方に対して、事前に(例えば、競合するリソースを使用する伝送のためのデータの可用性の前に)知られていてもよい。
例えば、これは、設定グラントによって構成された通信リソースインスタンスの周期性が、ネットワークによって(例えば、インフラストラクチャ機器101によって)事前に設定されているためである。
このような実施形態では、上述したように、競合の識別および通信リソースの選択は、データの可用性の前に(したがって、データの選択の前に)実行されてもよい。
【0181】
リソースの競合が事前に実行されるいくつかの実施形態では、データは、競合するリソースまたはリソースインスタンスの開始の直前に(例えば、MAC TBを生成するために必要な時間に関する制約を満たすために、710のデータ選択ステップが実行されなければならない最遅の時間に)選択されてもよい。
単一のMAC TB のみが送信される場合、選択されたデータは、より高い優先度を持つ論理チャネルに関連付けられてもよい。
【0182】
いくつかの実施形態では、残りのデータ(すなわち、データ選択ステップが実行されたときに選択可能であったが、選択されなかったデータ)は、次に利用可能な機会を用いて通信デバイス104によって送信されてもよい。
この残りのデータは、いくつかの実施形態では、選択されたデータに対応するものよりも低い論理チャネル優先度を有する1つ以上の論理チャネルに関連付けられてもよい。残りのデータは、いくつかの実施形態では、URLLCサービスに関連付けられてもよい。
【0183】
次に利用可能な機会は、例えば、設定グラントによって設定された通信リソースの次のインスタンスである。
【0184】
いくつかの実施形態において、次の利用可能な機会は、例えば、残りのURLLCデータが利用可能であると判定することに応答して、動的に選択される通信リソースを使用してもよい。
この動的に選択される通信リソースは、インフラストラクチャ機器101による設定または割当てのいずれもなしに、通信デバイス104によって選択されてもよい。
【0185】
いくつかの実施形態では、データが残っている場合、通信デバイス104は、選択された通信リソースを使用して、通信デバイス104が通信デバイス104による追加データの送信のために次の利用可能な通信リソースを選択したことをインフラストラクチャ機器101に示す追加のデータ指示を送信してもよい。
インフラストラクチャ機器101は、その後、利用可能な通信リソース上で送信される追加データを受信する。
【0186】
いくつかの実施形態では、追加データ指示は、インフラストラクチャ機器101が追加データ指示および所定ルールに基づいて、次に利用可能な通信リソースを識別することを可能にする指示を含む。
【0187】
いくつかの実施形態では、追加データ指示は、次に利用可能な通信リソースの指示を含まず、インフラストラクチャ機器101が追加データ指示および所定のルールに基づいて次に利用可能な通信リソースを識別できるように、所定のルールに従って次に利用可能なリソースの選択が実行される。
【0188】
図6および図8に示され、上述されたプロセスは、本開示の範囲から離れることなく修正または適合されてもよいことが理解される。
特に、ステップは、図示および説明とは異なる順序で追加、削除、または実行することができる。例えば、インフラストラクチャ機器101の動作または通信デバイス104の動作のいずれかに対する制約が、特定のシナリオを不可能にするので、いくつかのステップが除去されてもよい。
これらの制約は、それぞれの機器/デバイスの設計または性能、規制または規格の要件、またはその他の理由によって存在する。
【0189】
例えば、競合する通信リソースの1つが、動的グラント、および、所定のしきい値以上の周期性を有する設定グラントからの別の結果によって割り当てられた場合、ステップ914は変更されてもよい。通信デバイス104は、競合する通信リソースの両方において送信されるデータが、そのような(結合された)データから形成され、競合する通信リソースの1つまたは両方を使用して送信される単一のMAC TBに対して十分に早い時点で利用可能であるかどうかを判定してもよい。
【0190】
単一のMAC TBが競合する通信リソースの一方または両方を使用して形成され、送信されるために、データが十分に早く利用可能であると、通信デバイス104が判定した場合、競合する通信リソースの1つに対応するデータのみとして選択する代わりに、その変更を行うことができる。
【0191】
いくつかの実施形態では、競合する通信リソースの1つが、動的グラントおよび設定グラントからの別の結果によって割り当てられる場合、通信リソースおよび/またはデータの任意の判定において、通信デバイス104は、設定グラントに関連する通信リソースを選択してもよく、かつ/または、設定グラントに関連するデータを選択してもよい。
【0192】
いくつかの実施形態では、競合する通信リソースの1つが、動的グラントおよび設定グラントからの別の結果によって割り当てられ、かつ、設定グラントから生じる通信リソースの一部または他の一部が、動的グラントに関連する通信リソースのサブセットである場合、通信デバイス104は、設定グラントに関連する通信リソースを使用してデータを送信してもよい。
通信デバイスは、さらに、動的グラントに関連する通信リソースの一部を使用して、2つの送信の両方に通信リソースが使用されないように、データを送信してもよい。
【0193】
図10に、(1つのDGによって割り当てられた)第1の通信リソース1104と、(1つのDGによって割り当てられた)第2の通信リソース1106とを示す一例を示す。第2の通信リソース1106は、この例では、第1の通信リソース1104のサブセットである。
【0194】
図10の下部に示すように、本技術のいくつかの実施形態に従って、第2の通信リソース1106は、第1の通信リソース1104と重複する第2の通信リソース1106のその部分を除外することによって、修正された第2の通信リソース1108を形成するように修正されてもよい。
【0195】
いくつかの実施形態によれば、1つのMAC TBは、(第1の通信リソース1104に関連するデータを含む)第1の通信リソース1104、および、(第2の通信リソース1106に関連するデータを含む)修正された第2の通信リソース1108のそれぞれを使用して送信するために形成されてもよい。
【0196】
修正された第2の通信リソース1108を使用したデータの送信のために選択されたMCSパラメータは、さもなくば第2の通信リソース1106を使用して送信したであろう(すなわち、第1の通信リソース1104がない場合と)同じ量のデータが、修正された第2の通信リソース1108を使用して送信されることを可能にするために、適合されてもよい。
例えば、(修正されていない)第2の通信リソース1106に関連するMCSパラメータに対応するレートと比較して、符号化されたデータ上で実行されるパンクチャリングのレートを増加させてもよい。
【0197】
いくつかの実施形態では、通信リソースは、MIMO空間層によって特徴付けられてもよく、設定グラントに関連するデータは、第1の1つ以上のMIMO空間層を使用して送信されてもよく、動的グラントに関連するデータは、異なる、第2の1つ以上のMIMO空間層を使用して送信されてもよい。
このような実施形態においては、通信リソースの時間および/または周波数帯域を修正する必要がない場合がある。
【0198】
いくつかの実施形態では、競合する通信リソースを識別するプロセス、データの送信のための通信リソースを選択するプロセス、(いくつかの実施形態では)データを選択するプロセス、および、(いくつかの実施形態では)MCSパラメータを選択するプロセスは、通信リソースがDGまたはCGによって割り当てられたかどうかにかかわらず、同一であってもよい。
いくつかの実施形態では、1つ以上のCGおよび1つ以上のDGによって割り当てられた通信リソース間に競合が存在する場合に適用される、異なるCGによって割り当てられた通信リソース間に競合が存在する場合に、(例えば、異なる基準を含むか、または異なる選択を実行する)異なるプロセスが適用されてもよい。
【0199】
いくつかのシナリオでは、データを繰り返し送信するために、1つ以上の競合する通信リソースが割り当てられてもよい。
いくつかの実施形態では、繰り返し送信は、同一のデータを異なる方法で(例えば、異なるパンクチャリングパターンを使用して)符号化し、2つ以上の繰り返しを受信した場合、受信者が元のデータを正常にデコードできる確率を改善することができる。
【0200】
したがって、本技術のいくつかの実施形態では、通信デバイス104は、1つ以上の繰り返しが実際には送信されていない場合、競合を回避していると判定してもよい。言い換えると、いくつかの実施形態では、選択された通信リソースは、初めに送信されるであろうデータを繰り返し送信するためにのみ使用される競合する通信リソースの1つまたは両方の1つ以上の部分を除いて、競合する通信リソースに相当してもよい。
【0201】
このような選択の例を図11に示す。
【0202】
図11は、第1の通信リソース1206および第2の通信リソース1208が、それぞれの設定グラントによって割り当てられる、2つのタイムスロット1202、1204を示す。
【0203】
第1の通信リソース1206および第2の通信リソース1208は、同一のデータの繰り返しの送信を可能にする。例えば、第1の通信リソース1206を使用して、初期送信が時間t1で開始され、データの4つのインスタンスが時間t1とt3の間で送信されてもよい。
同様に、第2の通信リソース1208を使用して、(異なる)データの4つのインスタンスが、時刻t2とt4の間で送信されてもよい。
【0204】
通信デバイス104は、t1で送信を開始するデータを有し、t3で開始して送信するさらなるデータ(このさらなるデータは、例えば、さらなるデータに関連するレイテンシ制約のために遅延されない)を有し、第1の通信リソース1206(t1からt3まで)と第2の通信リソース1208(t2からt4まで)とが競合することを判定してもよい。
【0205】
競合を解決するために、いくつかの実施形態では、通信デバイス104は、それぞれのデータ送信の少なくとも1つのインスタンスが発生し得るように、第1の通信リソース1206および第2の通信リソース1208のサブセットを選択してもよい。
好ましくは、この選択されるサブセットは、データに関連するレイテンシを最小にするために、繰り返し送信の少なくとも最初のインスタンスを発生させることを可能にする。
【0206】
図11の下部に示すように、本発明の一実施形態では、通信デバイス104は、第1の通信リソース1206(t1)の開始時間後に、開始時間(t2)が発生するので、第2の通信リソース1208(t2からt4)のすべてを含む部分1212を、選択された通信リソースとして選択する。
したがって、競合を解決するために、通信デバイス104は、第1の通信リソース1206の一部1210をtlからt2に追加的に選択する。
【0207】
このような実施形態では、好ましくは、通信デバイス104が競合する通信リソースの両方を全体的に使用することができる場合と比較して、送信されるデータの量は変更されない。
ただし、競合を解決するために、データの1回以上の繰り返しが発生しなくてもよい。図11の例では、第1の通信リソース1206の一部1210を使用して、データの2つの送信(1つの初期送信+1つの後続の繰り返し)のみが可能である。
【0208】
このように、通信デバイスによるデータの伝送方法であって、複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップと、複数の通信リソースが重複していると判定した場合には、複数の通信リソースの少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップと、選択された通信リソースを用いて選択されたデータを伝送するステップとを含み、通信リソースは、通信デバイスによってデータが伝送されるように構成されている方法を説明した。
【0209】
本開示はいくつかの点で、特定の例を提供するために、LTEベースおよび/または5Gネットワークにおける実装に焦点を当てているが、同じ原理が、他の無線電気通信システムに適用され得ることが理解される。
したがって、本明細書で使用される用語は一般に、LTEおよび5G規格の用語と同一または類似しているが、本教示は、LTEおよび5Gの現在のバージョンに限定されず、LTEまたは5Gに基づいておらず、かつ/またはLTE、5G、または他の規格の任意の他の将来のバージョンに準拠していない任意の適切な装置に同様に適用することができる。
【0210】
本明細書で説明される各種の例示的なアプローチは、基地局および通信デバイスの両方によって知られているという意味で、事前に決定された/事前定義された情報に依拠し得ることに留意されたい。
このような事前に決定された/事前定義された情報は一般に、例えば、無線電気通信システムのための動作規格における定義によって、または例えば、システム情報信号における基地局と通信デバイスとの間で事前に交換された信号によって、または無線リソース制御セットアップ信号に関連して、あるいは、SIMアプリケーションに記憶された情報において、確立され得る。
すなわち、関連する所定の情報が確立され、無線電気通信システムの様々な要素間で共有される特定の方法は、本明細書で説明される動作の原理にとって最も重要ではない。本明細書で説明される各種の例示的なアプローチは、無線通信システムの各種要素間で交換/通信される情報に依存することがさらに留意され、そのような通信は一般に、コンテキストが別段の要求をしない限り、例えば、特定の信号プロトコルおよび使用される通信チャネルのタイプに関して、従来の技法に従って行われ得ることが理解される。
すなわち、関連情報が無線電気通信システムの様々な要素間で交換される特定の方法は、本明細書で説明される動作の原理にとって最も重要ではない。
【0211】
本明細書で説明される原理は、特定の種類の通信デバイスにのみ適用可能ではなく、任意の種類の通信デバイスにより一般的に適用することができ、例えば、本発明のアプローチは、通信デバイス/ IoTデバイスの機械の種類、または、他の狭帯域通信デバイスに限定されず、例えば、通信ネットワークへの無線リンクで動作する任意の種類の通信デバイスにより一般的に適用することが理解される。
【0212】
本明細書に記載される原理は、LTEベースの無線電気通信システムにのみ適用可能ではなく、通信デバイスと基地局との間のランダムアクセス手順メッセージの交換を含むランダムアクセス手順をサポートする任意の種類の無線電気通信システムに適用可能であることがさらに理解される。
【0213】
本発明のさらなる特定の好ましい態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、それらの請求項に明示的に記載されたもの以外の組み合わせで独立請求項の特徴と組み合わされてもよいことが理解される。
【0214】
したがって、前述の議論は、単に本発明の例示的な実施形態を開示し、説明しているに過ぎない。当業者には理解されるように、本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。
したがって、本発明の開示は、例示であることが意図されているが、本発明の範囲、および他の特許請求の範囲を限定することは意図されていない。本開示は、本明細書の教示の、任意の容易に識別可能な変形を含み、発明の主題が公衆に専用とされないように、前述の請求項の用語の範囲を部分的に定義する。
【0215】
本開示のそれぞれの特徴は、以下の番号付けされた段落によって定義される。
(1)通信デバイスによるデータの伝送方法であって、複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップと、
前記複数の通信リソースが重複していると判定した場合には、前記複数の通信リソースの少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、
前記選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップと、
前記選択された通信リソースを用いて選択されたデータを伝送するステップと
を含み、
前記通信リソースは、前記通信デバイスによってデータが伝送されるように構成されている
方法。
(2)(1)に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースが、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられる
方法。
(3)(1)または(2)に記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースの各々に関連する周波数範囲に基づく
方法。
(4)(1)から(3)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースの各々に関連する開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つに基づく
方法。
(5)(1)から(4)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記複数の通信リソースの各々が、レイテンシ要件に関連付けられ、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースの各々に関連するレイテンシ要件に基づく
方法。
(6)(1)から(5)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記複数の通信リソースの各々が、変調および符号化スキームパラメータに関連付けられ、
前記方法は、
変調および符号化スキームパラメータを選択するステップと、
前記選択された変調および符号化スキームパラメータに従って、前記選択されたデータを送信するステップと
をさらに含む
方法。
(7)(6)に記載の方法であって、
前記変調および符号化スキームパラメータを選択するステップは、
前記複数の通信リソースに関連する前記変調および符号化スキームパラメータから、変調および符号化スキームパラメータを選択することを含み、
前記選択された変調および符号化スキームパラメータは、前記複数の通信リソースに関連する前記変調および符号化スキームパラメータの送信データに対して正しく復号化する最大の確率を提供する
方法。
(8)(6)に記載の方法であって、
前記変調および符号化スキームパラメータを選択するステップは、
前記選択されたデータが前記選択された通信リソースを使用して送信されるように、複数の所定の一連の変調および符号化スキームパラメータから変調および符号化スキームパラメータを選択することを含む
方法。
(9)(1)から(8)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記選択された通信リソースを用いて伝送されるデータを選択するステップは、前記複数の通信リソースが重複するかを判定することに応答するものである
方法。
(10)(1)から(9)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記複数の通信リソースの各々が、前記通信デバイスによる媒体アクセス制御(MAC)トランスポートブロック(TB)の送信のためのものであり、
前記通信リソースを選択するステップは、MACトランスポートブロックの形成に必要な時間に基づいている
方法。
(11)(1)から(10)のいずれか1つに記載の方法であって、
設定グラントの指示を受信するステップをさらに含み、
前記設定グラントは、前記通信デバイスによるデータ送信のための周期的な一連の通信リソースを定義し、
前記複数の通信リソースのうちの1つは、前記設定グラントによって定義された前記周期的な一連の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
(12)(11)に記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記設定グラントによって定義された前記周期的な一連の通信リソースの周期性に基づく
方法。
(13)(11)または(12)に記載の方法であって、
前記通信リソースを選択するステップは、前記複数の通信リソースのうちの1つが動的グラントによって割り当てられるかどうかに基づいており、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによって送信される通信リソースの要求に応答して行われ、通信リソースの単一の割り当てを許可するものである
方法。
(14)(1)から(13)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、前記複数の通信リソースを含む
方法。
(15)(1)から(14)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、前記複数の通信リソース内にない後の通信リソースを含む
方法。
(16)(15)に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、時間領域において延長された前記複数の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
(17)(15)または(16)に記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、時間領域において遅延された前記複数の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
(18)(1)から(17)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記選択された通信リソースを使用する前記選択されたデータと共に、選択された通信リソース指示を送信し、
前記選択された通信リソース指示は、前記選択された通信リソースを示す
方法。
(19)(1)から(18)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記複数の通信リソースが重複しているかを判定するステップは、前記複数の通信リソースが少なくとも1つの直交波周波数分割多重方式(OFDM)シンボルによって時間領域で重複するかを判定することを含む
方法。
(20)(1)から(19)のいずれか1つに記載の方法であって、
動的グラントの指示を受信するステップをさらに含み、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによるデータの送信のために通信リソースの単一のインスタンスを割り当て、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによって送信される通信リソースに対する要求に応答して送信される
方法。
(21)(1)から(20)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を使用して送信することを控えるステップをさらに含む
方法。
(22)(1)から(21)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記選択されたデータ内にない追加のデータが送信に利用可能であり、所定の基準を満たしているかを判定するステップと、
前記選択された通信リソースを使用して前記選択されたデータと共に、追加のデータ指示を送信するステップと、
次に利用可能な通信リソースを使用して前記追加のデータを送信するステップと
をさらに含み、
前記所定の基準は、1つ以上のサービス品質要件に基づくものであり、
前記追加のデータ指示は、追加のデータが前記次に利用可能な通信リソースを使用して送信されることを示すものである
方法。
(23)(22)に記載の方法であって、
前記追加のデータが超高信頼低遅延通信(URLLC)サービスに関連付けられている場合、前記所定の基準が満たされる
方法。
(24)(22)または(23)に記載の方法であって、
前記次に利用可能な通信リソースは、前記通信デバイスによって選択される
方法。
(25)(22)から(24)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記次に利用可能な通信リソースは、設定グラントによって定義された周期的な一連の通信リソースのうちの次の1つを含む
方法。
(26)インフラストラクチャ機器によってデータを受信するための方法であって、
通信デバイスに2つ以上のリソース権限付与を送信するステップと、
複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択するステップと、
前記選択された通信リソースを使用してデータを受信するステップと
を含み、
前記リソース権限付与は、前記複数の通信リソースの指示を含み、前記複数の通信リソースは、前記通信デバイスおよび重複によるデータの送信のために構成される
方法。
(27)(26)に記載の方法であって、
前記複数の通信リソースが、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられる
方法。
(28)(26)または(27)に記載の方法であって、
選択されたデータと共に、選択された通信リソース指示を受信するステップをさらに含み、
前記通信リソースを選択するステップは、前記選択された通信リソース指示に基づくものである
方法。
(29)(26)から(28)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記選択された通信リソースは、前記複数の通信リソース内にない通信リソースを含む
方法。
(30)(26)から(29)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記リソース権限付与の1つは、動的グラントを含み、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられた通信リソースの単一のインスタンスを割り当て、
前記動的グラントは、前記通信デバイスによって送信される通信リソースの要求に応答して送信される
方法。
(31)(26)から(30)のいずれか1つに記載の方法であって、
前記リソース権限付与の1つは、設定グラントを含み、
前記設定グラントは、前記通信デバイスによるデータの送信のために割り当てられた周期的な一連の通信リソースを割り当て、
複数の割り当てられた通信リソースのうちの1つは、前記設定グラントによって割り当てられた前記周期的な一連の通信リソースのうちの1つを含む
方法。
(32)(26)から(31)のいずれか1つに記載の方法であって、
選択されたデータと共に、前記選択された通信リソースを使用して追加のデータ指示を受信するステップと、
次に利用可能な通信リソースを使用して追加データを受信するステップと
をさらに含み、
前記追加のデータ指示は、前記追加データが次に利用可能な通信リソースを使用して送信されることを指示する
方法。
(33)無線アクセス・インターフェースを提供するインフラストラクチャ機器を含む無線通信ネットワークで使用するための通信デバイスであって、
前記無線アクセス・インターフェースを介して信号を送信するように構成された送信機と、
信号を受信するように構成された受信機と、
前記通信デバイスが、
前記通信デバイスによるデータ送信のために構成された複数の通信リソースが、重複しているかを判定し、
前記複数の通信リソースが重複しているとの判定に応じて、前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、
前記選択された通信リソースを使用して送信するデータを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用して前記選択されたデータを送信する
ように動作可能なように、前記送信機および前記受信機を制御するように構成されたコントローラと
を具備する
通信デバイス。
(34)無線アクセス・インターフェースを提供するインフラストラクチャ機器を含む無線通信ネットワークで使用するための通信デバイス用の回路であって、
前記無線アクセス・インターフェースを介して信号を送信するように構成された送信機回路と、
信号を受信するように構成された受信機回路と、
前記通信デバイスが、
前記通信デバイスによるデータ送信のために構成された複数の通信リソースが、重複しているかを判定し、
前記複数の通信リソースが重複しているとの判定に応じて、前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、
前記選択された通信リソースを使用して送信するデータを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用して前記選択されたデータを送信する
ように動作可能なように、前記送信機回路および前記受信機回路を制御するように構成されたコントローラ回路と
を具備する
回路。
(35)無線アクセス・インターフェースを提供し、無線通信ネットワークで使用するためのインフラストラクチャ機器であって、
セル内において前記無線アクセス・インターフェースを介して、通信デバイスに信号を送信するように構成された送信機と、
前記通信デバイスから信号を受信するように構成された受信機と、
前記インフラストラクチャ機器が、
前記通信デバイスおよび重複によるデータ送信のために構成された複数の通信リソースの指示を含む2つ以上のリソース権限付与を、前記通信デバイスに送信し、
前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用したデータを受信する
ように動作可能なように、前記送信機および前記受信機を制御するように構成されたコントローラと
を具備する
インフラストラクチャ機器。
(36)無線アクセス・インターフェースを提供し、無線通信ネットワークで使用するためのインフラストラクチャ機器用の回路であって、
セル内において前記無線アクセス・インターフェースを介して、通信デバイスに信号を送信するように構成された送信機回路と、
前記通信デバイスから信号を受信するように構成された受信機回路と、
前記インフラストラクチャ機器が、
前記通信デバイスおよび重複によるデータ送信のために構成された複数の通信リソースの指示を含む2つ以上のリソース権限付与を、前記通信デバイスに送信し、
前記複数の通信リソースのうちの1つ以上の少なくとも一部を含む通信リソースを選択し、かつ、
前記選択された通信リソースを使用したデータを受信する
ように動作可能なように、前記送信機回路および前記受信機回路を制御するように構成されたコントローラ回路と
を具備する
回路。
【0216】
本発明のさらなる特定の好ましい態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、請求項に明示的に記載されたもの以外の組み合わせで独立請求項の特徴と組み合わされてもよいことが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】