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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-07
(54)【発明の名称】バッテリー
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/547 20210101AFI20220131BHJP
   H01M 50/54 20210101ALI20220131BHJP
   H01M 50/591 20210101ALI20220131BHJP
   H01M 50/109 20210101ALI20220131BHJP
   H01M 50/153 20210101ALI20220131BHJP
   H01M 50/181 20210101ALI20220131BHJP
   H01M 50/548 20210101ALI20220131BHJP
   H01M 50/627 20210101ALI20220131BHJP
   H01M 50/584 20210101ALN20220131BHJP
【FI】
H01M50/547
H01M50/54
H01M50/591 101
H01M50/109
H01M50/153
H01M50/181
H01M50/548 201
H01M50/627
H01M50/584
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020516568
(86)(22)【出願日】2019-11-27
(85)【翻訳文提出日】2020-03-19
(86)【国際出願番号】 CN2019121281
(87)【国際公開番号】W WO2021051653
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】201910888937.X
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513054978
【氏名又は名称】寧徳新能源科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Ningde Amperex Technology Limited
【住所又は居所原語表記】No.1 Xingang Road, Zhangwan Town, Jiaocheng District, Ningde City, Fujian Province, 352100, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】特許業務法人SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】唐 純軍
(72)【発明者】
【氏名】張 国文
(72)【発明者】
【氏名】黎 桂成
【テーマコード(参考)】
5H011
5H023
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA03
5H011BB03
5H011CC06
5H011FF04
5H011GG01
5H011HH02
5H023AS02
5H023BB05
5H043AA05
5H043CA07
5H043CA13
5H043DA09
5H043DA13
5H043DA14
5H043EA02
5H043EA06
5H043EA32
5H043GA22
5H043GA23
5H043HA02E
5H043HA11E
5H043HA22E
5H043JA02D
5H043JA06E
5H043KA06D
5H043KA08D
5H043KA09D
5H043KA35E
5H043LA02D
5H043LA03D
(57)【要約】
バッテリーは、第一ハウジング及び極柱を備え、前記第一ハウジングは、第一湾曲側壁及び前記第一湾曲側壁に接続される平面側壁を備え、極柱は、前記平面側壁に設置される。先行技術においてバッテリーの最上面に極柱が設けられる構造の代わりに、本出願のバッテリーの厚さの増加を避けて、電子機器の内部空間の利用率を向上させる。さらに、従来技術では、極柱の設置により電池の端部のスペースを占有し、これにより電極シート層の数が減ることに対して、本出願の解決手段は、電極シート層の数の低減を避けて、電池のエネルギー密度を向上させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーであって、
前記バッテリーは、
バッテリーセルと、
第一ハウジングと、及び
前記第一ハウジングに取り付け、前記第一ハウジングと協力して1つのキャビティを形成し、前記キャビティは、前記バッテリーセルを収容する第二ハウジングと、を備え、
そのうち、前記第一ハウジングは、第一端面、第一湾曲側壁、及び第一側壁を備え、前記第一湾曲側壁と前記第一側壁が互いに接続し、前記第一端面及び前記第二ハウジングは、前記第一湾曲側壁及び前記第一側壁に対向する両側に位置し、前記第一端面は、前記第一湾曲側壁及び前記第一側壁と互いに接続し、
前記バッテリーは、極柱を備え、前記極柱は、前記第一側壁に設置されることを特徴とするバッテリー。
【請求項2】
前記第一側壁は、第二湾曲側壁或いは平面側壁のうち少なくとも1つである、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項3】
前記第一側壁は、前記平面側壁を備え、前記第一端面の周縁は、アーク区域及び直線区域を備え、前記第一湾曲側壁は、前記アーク区域に接続され、前記平面側壁は、前記直線区域に接続され、
前記極柱は、前記平面側壁に設置される、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項4】
前記平面側壁から前記第一端面の円心までの距離は、前記第一端面が位置する円形の半径より小さい、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項5】
前記平面側壁から前記第一端面の円心までの距離の前記第一端面が位置する円形の半径に対する割合は、4:5~9:10である、請求項4に記載のバッテリー。
【請求項6】
前記極柱は、前記平面側壁に平行する極柱端面を備え、前記極柱端面の中心は、前記平面側壁の高さの中央及びその以上に設置され、及び/或いは前記極柱端面の中心は、前記平面側壁の幅の中央に設置される、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項7】
前記極柱端面は、楕円形、長方形、或いは三角形である、請求項6に記載のバッテリー。
【請求項8】
前記極柱の前記平面側壁に対して突出した高さは、0.3mm~10mmである、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項9】
前記極柱の前記平面側壁に垂直する高さは、0.6mm~20mmである、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項10】
前記極柱は、第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部を備え、
前記第一極柱分岐部は、第一極柱端面、及び前記第一極柱端面に接続される第一円筒部を備え、
前記第二極柱分岐部は、第二極柱端面、及び前記第二極柱端面に接続される第二中空円筒部を備え、
前記第一円筒部は、前記第二中空円筒部に挿入される、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項11】
前記バッテリーは、前記極柱と前記平面側壁との間に設置された絶縁部材を備え、前記絶縁部材は、一体で成形されるか、或いは分体で成形される、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項12】
前記バッテリーセルは、複数の第一電極タブを備え、前記複数の第一電極タブは、前記極柱と直接に電気的に接続されるか、或いはアダプターを介して電気的に接続される、請求項1から11のいずれか1項に記載のバッテリー。
【請求項13】
前記複数の第一電極タブには、絶縁接着剤を貼り付ける、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項14】
前記バッテリーセルは、複数の第二電極タブを備え、前記複数の第二電極タブは、前記第一ハウジング或いは前記第二ハウジングと電気的に接続され、
前記複数の第一電極タブの延出方向と前記複数の第二電極タブの延出方向との間の夾角は、0度より大きくかつ180度以下である、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項15】
前記第一ハウジングは、2つの前記平面側壁を備え、そのうち1つの前記平面側壁は、前記複数の第一電極タブに対向し、もう1つの前記平面側壁は、前記複数の第二電極タブに対向する、請求項14に記載のバッテリー。
【請求項16】
前記バッテリーにおける前記複数の第一電極タブ及び前記複数の第二電極タブの位置に、それぞれ空洞が設置されており、前記バッテリーは、注液孔を備え、前記注液孔は、前記第二ハウジングに設置され、前記複数の第一電極タブが位置している空洞に対応する、請求項14に記載のバッテリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電気化学の分野に関し、特にバッテリーに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリーは、その携帯性のために広く歓迎されており、携帯型電子機器などの分野で広く使用されている。よく知られているように、一般的に、バッテリーはハウジング、トップカバー、バッテリーセルなどを含む。ここで、前記バッテリーセルは、前記ハウジングの内部に位置し、前記トップカバーは前記ハウジングの上端の開口部に位置する。前記トップカバーには、極柱が設置され、前記極柱は、前記バッテリーセルに電気的に接続することにより、外部へ電源を提供する。しかし、前記極柱の設置により、バッテリーの厚さが増加して、エネルギー密度が損失してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記問題に鑑み、バッテリーのエネルギー密度を向上させるバッテリーを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願のバッテリーは、バッテリーセルと、第一ハウジングと、及び前記第一ハウジングに取り付け、前記第一ハウジングと1つのキャビティを形成し、前記キャビティは、前記バッテリーセルを収容する第二ハウジングと、を備え、そのうち、前記第一ハウジングは、第一端面、第一湾曲側壁、及び第一側壁を備え、前記第一湾曲側壁と前記第一側壁が互いに接続し、前記第一端面及び前記第二ハウジングは、前記第一湾曲側壁及び前記第一側壁に対向する両側に位置し、前記第一端面は、前記第一湾曲側壁及び前記第一側壁と互いに接続し、前記バッテリーは、極柱を備え、前記極柱は、前記第一側壁に設置される。
【0005】
従来技術における極柱をバッテリーの最上面に設置される構造の代わりに、本出願において、極柱を第一側壁に設置されて、バッテリーの厚さが増加することを防止し、電子機器の内部空間の利用率を向上させる。さらに、従来技術では、極柱の設置により電池の端部のスペースを占有し、これにより電極シート層の数が減ることに対して、本出願の解決手段は、電極シート層の数の低減を避けて、電池のエネルギー密度を向上させる。
【0006】
本出願の一部の実施例において、前記第一側壁は、第二湾曲側壁あるいは平面側壁のうち少なくとも1つである。この実施例は、3つの状況を備え、第一状況において、第一側壁が第二湾曲側壁である場合、極柱を第二湾曲側壁に設置し、第二状況において、第一側壁が平面側壁である場合、極柱を平面側壁に設置し、第三状況において、第一側壁は、第二湾曲側壁及び平面側壁を備え、極柱を平面側壁或いは第二湾曲側壁に設置する。
【0007】
本出願の一部の実施例において、前記第一側壁は、前記平面側壁を備え、前記第一端面の周縁は、アーク区域及び直線区域を備え、前記第一湾曲側壁は、前記アーク区域に接続され、前記平面側壁は、前記直線区域に接続され、前記極柱は、前記平面側壁に設置される。
【0008】
従来技術における極柱をバッテリーの最上面に設置される構造の代わりに、本出願において、極柱を平面側壁に設置されて、バッテリーの厚さが増加することを防止し、電子機器の内部空間の利用率を向上させる。さらに、従来技術では、極柱の設置により電池の端部のスペースを占有し、これにより電極シート層の数が減ることに対して、本出願の解決手段は、電極シート層の数の低減を避けて、電池のエネルギー密度を向上させることができる。
【0009】
本出願の一部の実施例において、前記平面側壁から前記第一端面の円心までの距離は、前記第一端面が位置する円形の半径より小さい。平面側壁から前記第一端面の円心までの距離を前記第一端面が位置する円形の半径より小さく限定して、極柱が前記平面側壁の外接円の内部に位置し、さらに電子機器の内部空間の利用率を向上させる。
【0010】
本出願の一部の実施例において、前記平面側壁から前記第一端面の円心までの距離の前記第一端面が位置する円形の半径に対する割合は、4:5~9:10である。
【0011】
本出願の一部の実施例において、前記極柱は、前記平面側壁に平行する極柱端面を備え、前記極柱端面の中心は、前記平面側壁の高さの中央及びその以上に設置され、及び/或いは前記極柱端面の中心は、前記平面側壁の幅の中央に設置される。前記極柱端面の中心を前記平面側壁の高さの中央以上に設置して、電極タブと極柱の溶接に有利であり、電極タブと極柱の溶接に十分なスペースを残す。前記極柱端面の中心を前記平面側壁の幅の中央に設置することで、極柱が前記平面側壁の外接円を超えないようにすることに有利であり、さらに電子機器の内部空間の利用率を向上させる。
【0012】
本出願の一部の実施例において、前記極柱端面は、楕円形、長方形、或いは三角形である。
【0013】
本出願の一部の実施例において、前記極柱の前記平面側壁に対して突出した高さは、0.3mm~10mmである。
【0014】
本出願の一部の実施例において、前記極柱の前記平面側壁に垂直する高さは、0.6mm~20mmである。
【0015】
本出願の一部の実施例において、前記極柱は、第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部を備え、前記第一極柱分岐部は、第一極柱端面、及び前記第一極柱端面に接続される第一円筒部を備え、前記第二極柱分岐部は、第二極柱端面、及び前記第二極柱端面に接続される第二中空円筒部を備え、前記第一円筒部は、前記第二中空円筒部に挿入される。前記極柱を第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部に分けられるので、極柱の取り付けに有利であり、第一極柱分岐部と第二極柱分岐部との間の接続構造は、確実に極柱の組み立てを保証する。第一円筒部は中空円筒部に設置してもよいし、極柱と第一電極タブを溶接する際、溶接の貫通すべき厚さを減らして、溶接構造の信頼性を高める。
【0016】
本出願の一部の実施例において、前記極柱端面は、楕円形、長方形、或いは三角形である。
【0017】
本出願の一部の実施例において、前記極柱の前記平面側壁に対して突出した高さは、0.3mm~10mmである。
【0018】
本出願の一部の実施例において、前記極柱の前記平面側壁に垂直する高さは、0.6mm~20mmである。
【0019】
本出願の一部の実施例において、前記極柱は、第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部を備え、前記第一極柱分岐部は、第一極柱端面、及び前記第一極柱端面に接続される第一円筒部を備え、前記第二極柱分岐部は、第二極柱端面、及び前記第二極柱端面に接続される第二中空円筒部を備え、前記第一円筒部は、前記第二中空円筒部に挿入される。前記極柱を第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部に分けられるので、極柱の取り付けに有利であり、第一極柱分岐部と第二極柱分岐部との間の接続構造は、確実に極柱の組み立てを保証する。第一円筒部は中空円筒部に設置してもよいし、極柱と第一電極タブを溶接する際、溶接の貫通すべき厚さを減らして、溶接構造の信頼性を高める。
【0020】
本出願の一部の実施例において、前記バッテリーは、前記極柱と前記平面側壁との間に設置された絶縁部材を備え、前記絶縁部材は、一体で成形されるか、或いは分体で成形される。
【0021】
本出願の一部の実施例において、前記バッテリーは、第二ハウジング及びバッテリーセルを備え、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングが接合し、前記バッテリーセルは、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングが形成した空間内部に設置される。
【0022】
本出願の一部の実施例において、前記バッテリーセルは、複数の第一電極タブを備え、前記複数の第一電極タブは、前記極柱と直接に電気的に接続されるか、或いはアダプターを介して電気的に接続される。前記複数の第一電極タブは、前記極柱と直接に電気的に接続されるので、アダプターが省略でき、アダプターが占有したスペースも省略できる。
【0023】
本出願の一部の実施例において、前記複数の第一電極タブは、絶縁接着剤を貼り付けて、前記複数の第一電極タブと前記第一ハウジングが接触して短絡することを避ける。
【0024】
本出願の一部の実施例において、前記バッテリーセルは、複数の第二電極タブを備え、前記複数の第二電極タブは、前記第一ハウジング或いは前記第二ハウジングと電気的に接続され、前記複数の第一電極タブの延出方向と前記複数の第二電極タブの延出方向との間の夾角は、0度より大きくかつ180度以下である。
【0025】
本出願の一部の実施例において、前記第一ハウジングは、2つの前記平面側壁を備え、そのうち1つの前記平面側壁は、前記複数の第一電極タブに対向し、もう1つの前記平面側壁は、前記複数の第二電極タブと対向して、バッテリーのエネルギー密度を向上させる。
【0026】
本出願の一部の実施例において、前記バッテリーにおける前記複数の第一電極タブ及び前記複数の第二電極タブの位置に、それぞれ空洞が設置されており、前記バッテリーは、注液孔をさらに備え、前記注液孔は、前記第一ハウジング或いは前記第二ハウジングに設置され、且つ前記空洞に対応して、電解質を注入する際、電解質注入が妨げられないようにする。
【0027】
本出願の一部の実施例において、前記注液孔は、前記第二ハウジングの第二端面に設置され、且つ前記複数の第一電極タブが位置する空洞に対応する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本願の一実施形態に係るバッテリーの斜視図である。
図2図2は、図1に示すバッテリーを別の視点から見た図である。
図3図3は、図1に示すバッテリーの平面図である。
図4図4は、図1に示すバッテリーのケースの断面図である。
図5図5は、図4の丸で囲んだ部分位置の拡大図である。
図6図6は、本願の他の実施形態に係るバッテリーの平面図である。
図7図7は、図6のA―A方向に沿った断面図である。
図8図8は、本願のバッテリーセルの上面図である。
図9図9は、本出願の別の実施形態における電極タブのボンディングを備えたバッテリーの断面図である。
図10図10は、図9の丸で囲んだ部分位置の拡大図である。
図11図11は、本願の別の実施形態によるバッテリーの上面からみた透視図である。
【0029】
以下に具体的な実施形態で上記図面を組み合わせて本発明をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本出願は、以下の詳細な説明において上記の図面と併せてさらに説明される。
【0031】
本発明の実施形態における技術的解決手段は、本発明の実施形態における図面を参照して以下に明確かつ完全に説明される。なお、記載された各実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、すべての実施形態ではないことは明らかである。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本出願の範囲内である。
【0032】
本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、特に定義されない限り、本出願が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本出願の明細書で使用される用語は、具体的に実施形態を説明するためのものであり、本出願を限定するものではない。
【0033】
以下、上記の図面を参考して本出願のいくつかの実施形態について詳細に説明する。実施形態および実施形態の特徴は、お互いに矛盾しない場合、組み合わせることができることに留意されたい。
【0034】
図1および図7を参照すると、本発明の実施形態について、本出願のバッテリーは、ボタン電池である。ボタン電池は、第一ハウジング1、第二ハウジング3、バッテリーセル5及び極柱2を備え、極柱2は、第一ハウジング1に設置される。具体的には、第一ハウジング1は、第一湾曲側壁11及び平面側壁12(本発明の実施形態において、第一側壁は平面側壁である)を備え、平面側壁12及び第一湾曲側壁11が互いに接続し、極柱2は、平面側壁12に設置される。
【0035】
バッテリーは、第一ハウジング1、極柱2、第二ハウジング3及びバッテリーセル5を備え、第二ハウジング3は、第一ハウジング1に取り付けられ、かつ第一ハウジング1と協力して1つのキャビティを形成し、前記キャビティは、バッテリーセル5を収容する。そのうち、第一ハウジング1は、第一端面13、第一湾曲側壁11及び平面側壁12(本発明の実施形態において、第一側壁は平面側壁である)を備え、第一湾曲側壁11及び平面側壁12が互いに接続し、第一端面13及び第二ハウジング3は、第一湾曲側壁11及び平面側壁12の互いに対向する両側に位置し、第一端面13は、第一湾曲側壁11及び平面側壁12が互いに接続し、極柱2は、平面側壁12に設置される。
【0036】
本出願において、従来技術における極柱をバッテリーの最上面に設置される構造の代わりに、極柱2を平面側壁12に設置されて、バッテリーの厚さが増加することを防止し、電子機器の内部空間の利用率を向上させる。さらに、従来技術では、極柱の設置により電池の端部のスペースを占有し、これにより電極シート層の数が減ることに対して、本出願の解決手段は、電極シート層の数の低減を避けて、電池のエネルギー密度を向上させる。
【0037】
図1を参照すると、本出願のバッテリーのケースは、第一ハウジング1及び第二ハウジング3を備え、第一ハウジング1と第二ハウジング3とが接合している。具体的には、第一ハウジング1及び第二ハウジング3は、溶接して固定される。本実施例において、前記第一ハウジング1及び前記第二ハウジング3の材料は、それぞれステンレス鋼などの金属である。そのうち、前記第一ハウジング1及び第二ハウジング3の厚さTは、それぞれ1000mmを超えない。
【0038】
図1及び図2を参照すると、第一ハウジング1は、第一端面13を備え、第一湾曲側壁11及び平面側壁12は、それぞれ第一端面13に接続される。具体的には、第一端面13の周縁は、アーク区域131、及び前記アーク区域131に接続される直線区域132を備え、湾曲側壁11は、アーク区域131に接続され、平面側壁12は、直線区域132に接続される。本発明の実施形態は、第一端面13は、1つのコーナーが欠落したほぼ円形状であり、第一端面13の形状は、本出願の説明に制限されるものではない。
【0039】
図3を参照すると、平面側壁12から第一端面13の円心までの距離Lは、第一端面13が位置する円形の半径より小さい。本出願の他の実施例において、平面側壁12から第一端面13の円心までの距離Lの、第一端面13が位置する円形の半径に対する割合は、4:5~9:10であるので、極柱2は、平面側壁12の外接円内部に位置して、電子機器の内部空間の利用率を向上させる。
【0040】
図3及び図4を参照すると、本発明の実施形態は、極柱2は、平面側壁12に平行する極柱端面21を備え、極柱端面21の中心は、平面側壁12の幅の中央に設置される。平面側壁12の幅の中央からその外接の円弧までの距離は、最大であるので、極柱20を設置することに有利である。極柱端面21の中心は、平面側壁12の高さの中央及びその以上に設置されて、極柱と第一電極タブが電気的に接続される。
【0041】
図1を参照すると、本発明の実施形態は、極柱2の極柱端面21は、円形状であり、このような設置は、極柱2と第一ハウジング1との取り付けに有利である。勿論、極柱端面は、楕円形、長方形、或いは三角形などでもよい。
【0042】
本実施例において、前記極柱2の材料は、導電性材料であり、例えば、金属または合金である。具体的には、前記極柱2の材料は、鋼合金、アルミニウム合金、鉄合金、銅合金などである。
【0043】
図3及び図4を参照すると、本発明の実施形態は、極柱2が平面側壁12に対して突出した高さH1は、0.3mm~10mmであり、極柱2の全体の高さH2は、0.6mm~20mmである。
【0044】
図5を参照すると、極柱2は、第一極柱分岐部22及び第二極柱分岐部23を備え、第一極柱分岐部22及び第二極柱分岐部23が係合して「エ」文字状の極柱2を形成する。平面側壁12には、取り付孔24が設けられ、取り付孔24は、通孔であり、極柱2は、取り付孔24の内部に取り付けられる。そのうち、前記開孔211の直径は、1000mmより小さく、前記開孔211の深みは、100mmより小さい。
【0045】
具体的には、第一極柱分岐部22は、第一極柱端面(すなわち、前記極柱端面21)及び前記第一極柱端面に接続される第一円筒部221を備え、第二極柱分岐部23は、第二極柱端面及び前記第二極柱端面に接続される第二中空円筒部231を備える。第一極柱分岐部22及び第二極柱分岐部23は、それぞれT文字状であり、第一円筒部221は、第二中空円筒部231の内部に挿入して「エ」文字状の極柱2を形成する。第一円筒部221は、第二中空円筒部231に係合して取り付孔24を通過し、第一極柱端面及び第二極柱端面は、それぞれ取り付孔24の各一側に限定される。取り付ける過程中、先ず、第二中空円筒部231を取り付孔24に通過させ、続いて第一円筒部221を第二中空円筒部231の内部に挿入させる。具体的には、第一極柱端面(すなわち、極柱端面21)は、平面側壁12の外側(すなわち、バッテリー外側)に位置され、第二極柱端面は、平面側壁12の内側(すなわち、バッテリー内部)に位置される。
【0046】
本出願の1つの実施例において、第一円筒部221は、中実円筒部であり、勿論、第一円筒部221は、中空円筒部でもよいし、第一円筒部221を中空円筒部のように設計し、極柱2と第一電極タブを溶接する場合、溶接の貫通すべき厚さを減らして、溶接構造の信頼性を高める。
【0047】
極柱2及び平面側壁12との間で絶縁の役割を果たしている第一絶縁部材4が、取り付孔24の内部に設置される。具体的には、第一極柱端面と平面側壁12との間、中空円筒部231と平面側壁12との間、及び第二極柱端面と平面側壁12との間に設置される。第一絶縁部材4は、射出成形によって直接に平面側壁12に一体で成形されるが、分体で成形されてもよい。例えば、第一絶縁部材4は、第一絶縁部及び第二絶縁部を備え、第一絶縁部は、第二中空円筒部231と、第二極柱端面と、平面側壁12との間に位置され、第二絶縁部は、第一極柱端面と平面側壁との間に位置される。第一絶縁部材4の材料は、高分子材料であり、例えば、ナイロン、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、プラスチック、ゴムなどである。
【0048】
図6図9を参照すると、本出願のバッテリーは、バッテリーセル5を備え、バッテリーセル5は、第一ハウジング1と第二ハウジング2が接合して形成した空間の内に設置される。バッテリーセル5は、正極シート、分離膜及び負極シートを備え、分離膜は、正極シートと負極シートとの間に設置されて、正極シートと負極シートを絶縁する役割を果たす。負極シートは、負極集電体及び前記負極集電体の表面に形成された負極活物質層を備える。正極シートは、正極集電体、及び前記正極集電体の表面に形成された正極活物質層を備える。
【0049】
本出願の1つの実施例において、バッテリーセル5は、積層されたバッテリーセルであり、すなわち、バッテリーセル5は、正極シート、分離膜、負極シート、分離膜の順で、積層されて形成される。正極シート及び負極シートは、それぞれほぼ円形状であり、正極シート及び負極シートの両側には、それぞれカット辺が形成されて、それぞれ電極タブを引き出す。バッテリーセル5が積層された後、バッテリーセル5は、第一側及び第二側を備え、複数の第一電極タブ6は、バッテリーセル5の第一側から延出し且つ極柱2と電気的に接続され、複数の第二電極タブ7は、バッテリーセル5の第二側から延出し且つバッテリーのケースと電気的に接続され、すなわち、第一ハウジング1或いは第二ハウジング2と電気的に接続される。複数の第一電極タブ6の延出方向と複数の第二電極タブ7の延出方向との間の夾角は、0度より大きくかつ180度以下である。本出願の1つの実施例において、第一電極タブ6は、正極電極タブであり、第二電極タブ7は、負極電極タブである。すなわち、極柱2は、正極柱であり、第一ハウジング1及び第二ハウジング2は、全体が負極性を有する。図7を参照すると、本出願の1つの実施例において、複数の第一電極タブ6には、絶縁接着剤61が貼り付けて、第一電極タブ6及び第一ハウジング1を絶縁させ、接触して短絡することを避ける。具体的には、複数の第一電極タブ6は、正極集電体に溶接され、直接に正極集電体から裁断して形成され、複数の第二電極タブ7は、負極集電体に溶接され、直接に負極集電体から裁断して形成される。
【0050】
図8を参照すると、バッテリーセル5の第一側が極柱2の位置に対応するので、第一側からバッテリーセル5が位置する円の円心までの距離は、第二側から円心までの距離より小さいので、極柱を設置するためのスペースを予備している。
【0051】
図9及び図10を参照すると、本出願の1つの実施例において、複数の第一電極タブ6は、アダプター62によって極柱2と電気的に接続され、すなわち、複数の第一電極タブ6が極柱2に溶接される。具体的には、先ず、複数の第一電極タブ6をアダプター62に溶接させ、続いてアダプター62をレーザーによって極柱20に溶接させる。
【0052】
図7を参照すると、本出願の他の実施例において、複数の第一電極タブ6は、直接に極柱2と電気的に接続され、すなわち、複数の第一電極タブ6は、直接に極柱2に溶接される。具体的には、複数の第一電極タブ6を予め溶接して1つの全体に形成され、この全体を極柱2に溶接させる。さらに、上述した極柱2の第一円筒部221に対して中空設計を行い、極柱2と複数の第一電極タブ6を溶接する際、溶接の貫通すべき厚さを減らして、溶接の信頼性を向上させる。
【0053】
図1を参照すると、本出願の1つの実施例において、バッテリーの第一ハウジング1は、1つの平面側壁12及び1つの第一湾曲側壁11を備える。すなわち、第一電極タブ6に対応する側壁は、平面側壁12であり、平面側壁12に極柱2が設置され、極柱2が第一電極タブ6と電気的に接続され、第二電極タブ7に対応する側壁は、そのまま第一湾曲側壁である。図11を参照すると、本出願の他の実施例において、バッテリーの第一ハウジング1は、2つの平面側壁12、及び2つの第一湾曲側壁11を備える。すなわち、第一電極タブ6及び第二電極タブ7に対応する側壁は、それぞれ平面側壁12であって、バッテリーのエネルギー密度を向上させる。
【0054】
図1及び図11を参照すると、本出願のバッテリーは、注液孔8を備え、注液孔8は、バッテリー内部に電解質を注入して、バッテリーセル5を浸潤する。複数の第一電極タブ6及び複数の第二電極タブ7の設置により、バッテリーセルとケースとの間に間隙10が形成される。注液孔8は、第一ハウジング1或いは第二ハウジング3に設置され、かつバッテリーセルとケースとの間に形成した間隙10に対応する。本発明の実施形態は、注液孔8は、第二ハウジング3の第二端面に設置される。また、注液孔8は、バッテリーセル5の第二側と第一ハウジング1との間の間隙10に対応し、かつ複数の第二電極タブ7を回避し、この配置により、電解質の注入が妨げられず、バッテリーセルの浸潤が促進される。勿論、本出願の他の実施形態において、注液孔は、第二端面に設けられてもよく、且つバッテリーセル5の第一側とケースとの間の隙間に対応してもよい。バッテリーセル5の第一側は、複数の第一電極タブ6及び極柱2と電気に接続されるので、第一側とケースとの間の間隙は、第二側とケースとの間の間隙より大きく、電解質の注入に便利である。本出願の他の実施例において、注液孔は、平面側壁12或いは第一湾曲側壁11に設置される。また、注液孔8には、注液プラグが設けられており、前記注液プラグを用いて注液孔8を封止することにより、注入された電解質の漏出や外部不純物のバッテリー内部への侵入を防止する。
【0055】
図1を参照すると、バッテリーには、防爆弁9が設けられている。本発明の実施形態は、防爆弁9は、第一ハウジング1の第一湾曲側壁11に設置され、極柱を回避する。勿論、第一ハウジング1の第一端面13或いは第二ハウジング3に設置されてもよい。本発明の実施形態は、防爆弁9は、「一」文字状であり、勿論、V文字状、「十」文字状などでもよい。具体的には、防爆弁9の壁厚は、第一ハウジング1の他の位置の壁厚よりも小さいので、バッテリーの内圧が高すぎると、バッテリーで最初に防爆弁9が割れて圧力を解放し、バッテリーの安全性を確保する。
【0056】
図7を参照すると、本出願の1つの実施例において、バッテリーセル5と第二ハウジング3との間に第二絶縁部材が設置されており、当該第二絶縁部材は、バッテリーセル5と第二ハウジング3を分離させる。バッテリーセル5と第一ハウジング1の第一端面13との間に第三絶縁部材が設置されており、バッテリーセル5と第一ハウジング1の側壁(すなわち、平面側壁12及び第一湾曲側壁11)との間に、第四絶縁部材が設置されている。第二絶縁部材、第三絶縁部材、第四絶縁部材の設置により、バッテリーセル5が第一ハウジング1及び第二ハウジング3の内部にコンパクトして固定されて、バッテリーセル5が第一ハウジング1及び第二ハウジング3の内部で移動することを防止して、バッテリーセル5の移動によって電極シートが損傷することを防止する。また、第一ハウジング1及び第二ハウジング3の全体は、1つの極性を有し、例えば負極性を有し、第二絶縁部材、第三絶縁部材及第四絶縁部材の設置により、バッテリーセル5が第一ハウジング1と第二ハウジング3との間を絶縁して、接触して短絡することを防止する
【0057】
以上の実施例において、第一側壁は、それぞれ平面側壁12である。勿論、第一側壁は、第二湾曲側壁でもよいし、この場合、第一湾曲側壁11が第二湾曲側壁に接続され、極柱が第二湾曲側壁に設置され、例えば、第一湾曲側壁及び第二湾曲側壁の全体が、円筒側壁である状態である。勿論、第一側壁は、第二湾曲側壁及び平面側壁12でもよいし、この場合、第一湾曲側壁11が第二湾曲側壁に接続され、第二湾曲側壁が平面側壁12に接続され、極柱が第二湾曲側壁或いは平面側壁12に設置される。また、第一側壁は、2つの第二湾曲側壁を備え、平面側壁12は2つの第二湾曲側壁の間に設置される。
【0058】
上記の各実施形態は、本出願の好ましい実施形態に過ぎず、本出願を限定することを意図するものではない。さらに、本出願の精神と原則の範囲内で行われた修正、同等の置換、改善は、本出願の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0059】
1 第一ハウジング
11 第一湾曲側壁
12 平面側壁
13 第一端面
131 アーク区域
132 直線区域
2 極柱
21 極柱端面
22 第一極柱分岐部
221 円筒部
23 第二極柱分岐部
231 中空円筒部
24 取り付孔
4 第一絶縁部材
5 バッテリーセル
6 第一電極タブ
61 絶縁接着剤
62 アダプター
7 第二電極タブ
8 注液孔
9 防爆弁
10 空洞
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2020-03-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーであって、
前記バッテリーは、
バッテリーセルと、
第一ハウジングと、及び
前記第一ハウジングに取り付け、前記第一ハウジングと協力して1つのキャビティを形成し、前記キャビティは、前記バッテリーセルを収容する第二ハウジングと、を備え、
そのうち、前記第一ハウジングは、第一端面、第一湾曲側壁、及び第一側壁を備え、前記第一湾曲側壁と前記第一側壁が互いに接続し、前記第一端面及び前記第二ハウジングは、前記第一湾曲側壁及び前記第一側壁に対向する両側に位置し、前記第一端面は、前記第一湾曲側壁及び前記第一側壁と互いに接続し、
前記バッテリーは、極柱を備え、前記極柱は、前記第一側壁に設置されることを特徴とするバッテリー。
【請求項2】
前記第一側壁は、第二湾曲側壁或いは平面側壁のうち少なくとも1つである、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項3】
前記第一側壁は、前記平面側壁を備え、前記第一端面の周縁は、アーク区域及び直線区域を備え、前記第一湾曲側壁は、前記アーク区域に接続され、前記平面側壁は、前記直線区域に接続され、
前記極柱は、前記平面側壁に設置される、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項4】
前記平面側壁から前記第一端面のアーク区域の円心までの距離は、仮想円の半径より小さい、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項5】
前記平面側壁から前記仮想円の円心までの距離の前記仮想円の半径に対する割合は、4:5~9:10である、請求項4に記載のバッテリー。
【請求項6】
前記極柱は、前記平面側壁に平行する極柱端面を備え、前記極柱端面の中心は、前記平面側壁の高さの中央及びその以上に設置され、及び/或いは前記極柱端面の中心は、前記平面側壁の幅の中央に設置される、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項7】
前記極柱端面は、楕円形、長方形、或いは三角形である、請求項6に記載のバッテリー。
【請求項8】
前記極柱の前記平面側壁に対して突出した高さは、0.3mm~10mmである、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項9】
前記極柱の前記平面側壁に垂直する高さは、0.6mm~20mmである、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項10】
前記極柱は、第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部を備え、
前記第一極柱分岐部は、第一極柱端面、及び前記第一極柱端面に接続される第一円筒部を備え、
前記第二極柱分岐部は、第二極柱端面、及び前記第二極柱端面に接続される第二円筒部を備え、
前記第二円筒部は、中空であり、
前記第一円筒部は、前記第二円筒部に挿入される、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項11】
前記バッテリーは、前記極柱と前記平面側壁との間に設置された絶縁部材を備え、前記絶縁部材は、一体で成形されるか、或いは分体で成形される、請求項3に記載のバッテリー。
【請求項12】
前記バッテリーセルは、複数の第一電極タブを備え、前記複数の第一電極タブは、前記極柱と直接に電気的に接続されるか、或いはアダプターを介して電気的に接続される、請求項11に記載のバッテリー。
【請求項13】
前記複数の第一電極タブには、絶縁接着剤を貼り付ける、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項14】
前記バッテリーセルは、複数の第二電極タブを備え、前記複数の第二電極タブは、前記第一ハウジング或いは前記第二ハウジングと電気的に接続され、
前記複数の第一電極タブの延出方向と前記複数の第二電極タブの延出方向との間の夾角は、0度より大きくかつ180度以下である、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項15】
前記第一ハウジングは、2つの前記平面側壁を備え、そのうち1つの前記平面側壁は、前記複数の第一電極タブに対向し、もう1つの前記平面側壁は、前記複数の第二電極タブに対向する、請求項14に記載のバッテリー。
【請求項16】
前記バッテリーにおける前記複数の第一電極タブ及び前記複数の第二電極タブの位置に、それぞれ空洞が設置されており、前記バッテリーは、注液孔を備え、前記注液孔は、前記第二ハウジングに設置され、前記複数の第一電極タブが位置している空洞に対応する、請求項14に記載のバッテリー。
【請求項17】
前記注液孔は、前記複数の第二電極タブを回避する、請求項16に記載のバッテリー。
【請求項18】
前記第一側壁には、取り付孔が設けられ、
前記極柱は、前記取り付孔の内部に取り付けられ、
前記第一極柱端面及び前記第二極柱端面は、それぞれ前記取り付孔の各一側に限定される、請求項10に記載のバッテリー。
【請求項19】
前記取り付孔の直径は、1000mmより小さく、
前記取り付孔の深みは、100mmより小さい、請求項18に記載のバッテリー。
【請求項20】
前記第1円筒部は中空である、請求項10に記載のバッテリー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本出願の一部の実施例において、前記平面側壁から前記第一端面のアーク区域の円心までの距離は、仮想円の半径より小さい。平面側壁から前記第一端面のアーク区域の円心までの距離を前記第一端面のアーク区域によって限定される仮想円より小さく限定して、極柱が前記平面側壁の外接円の内部に位置し、さらに電子機器の内部空間の利用率を向上させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本出願の一部の実施例において、前記平面側壁から前記仮想円の円心までの距離の前記仮想円の半径に対する割合は、4:5~9:10である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本出願の一部の実施例において、前記極柱は、第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部を備え、前記第一極柱分岐部は、第一極柱端面、及び前記第一極柱端面に接続される第一円筒部を備え、前記第二極柱分岐部は、第二極柱端面、及び前記第二極柱端面に接続される第二円筒部を備え、前記第二円筒部は、中空であり、前記第一円筒部は、前記第二円筒部に挿入される。前記極柱を第一極柱分岐部及び第二極柱分岐部に分けられるので、極柱の取り付けに有利であり、第一極柱分岐部と第二極柱分岐部との間の接続構造は、確実に極柱の組み立てを保証する。第一円筒部は中空円筒部に設置してもよいし、極柱と第一電極タブを溶接する際、溶接の貫通すべき厚さを減らして、溶接構造の信頼性を高める。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
図1および図7を参照すると、本発明の実施形態について、本出願のバッテリーは、ボタン電池である。ボタン電池は、第一ハウジング1、第二ハウジング3、バッテリーセル5及び極柱2を備え、極柱2は、第一ハウジング1に設置される。具体的には、第一ハウジング1は、第一湾曲側壁11及び平面側壁12を備え、平面側壁12及び第一湾曲側壁11が互いに接続し、極柱2は、平面側壁12に設置される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
二ハウジング3は、第一ハウジング1に取り付けられ、かつ第一ハウジング1と協力して1つのキャビティを形成し、前記キャビティは、バッテリーセル5を収容する。そのうち、第一ハウジング1は、第一端面13、をさらに備え、第一端面13及び第二ハウジング3は、第一湾曲側壁11及び平面側壁12の互いに対向する両側に位置し、第一端面13は、第一湾曲側壁11及び平面側壁12が互いに接続される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
図1を参照すると、本出願のバッテリーのケースは、第一ハウジング1及び第二ハウジング3を備える。第一ハウジング1及び第二ハウジング3は、溶接して固定される。本実施例において、前記第一ハウジング1及び前記第二ハウジング3の材料は、それぞれステンレス鋼などの金属である。そのうち、前記第一ハウジング1及び第二ハウジング3の厚さTは、それぞれ1000mmを超えない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
図1及び図2を参照すると、第一端面13の周縁は、アーク区域131、及び前記アーク区域131に接続される直線区域132を備え、湾曲側壁11は、アーク区域131に接続され、平面側壁12は、直線区域132に接続される。本発明の実施形態は、第一端面13は、1つのコーナーが欠落したほぼ円形状であり、第一端面13の形状は、本出願の説明に制限されるものではない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
図3を参照すると、平面側壁12から第一端面13のアーク区域131の円心までの距離Lは、第一端面13のアーク区域131によって限定される仮想円の半径より小さい。本出願の他の実施例において、平面側壁12から第一端面13のアーク区域131の円心までの距離Lの、第一端面13のアーク区域131によって限定される仮想円の半径に対する割合は、4:5~9:10であるので、極柱2は、平面側壁12の外接円内部に位置して、電子機器の内部空間の利用率を向上させる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
図3及び図4を参照すると、本発明の実施形態は、極柱2は、平面側壁12に平行する極柱端面21を備え、極柱端面21の中心は、平面側壁12の幅の中央に設置される。平面側壁12の幅の中央からその外接の円弧までの距離は、最大であるので、極柱を設置することに有利である。極柱端面21の中心は、平面側壁12の高さの中央及びその以上に設置されて、極柱と第一電極タブが電気的に接続される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
図5を参照すると、極柱2は、第一極柱分岐部22及び第二極柱分岐部23を備え、第一極柱分岐部22及び第二極柱分岐部23が係合して「エ」文字状の極柱2を形成する。平面側壁12には、取り付孔24が設けられ、取り付孔24は、通孔であり、極柱2は、取り付孔24の内部に取り付けられる。そのうち、前記取り付孔24の直径は、1000mmより小さく、前記取り付孔24の深みは、100mmより小さい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
具体的には、第一極柱分岐部22は、第一極柱端面(すなわち、前記極柱端面21)及び前記第一極柱端面に接続される第一円筒部221を備え、第二極柱分岐部23は、第二極柱端面及び前記第二極柱端面に接続される第二円筒部231を備える。第二円筒部231は中空である。第一極柱分岐部22及び第二極柱分岐部23は、それぞれT文字状であり、第一円筒部221は、第二円筒部231の内部に挿入して「エ」文字状の極柱2を形成する。第一円筒部221は、第二円筒部231に係合して取り付孔24を通過し、第一極柱端面及び第二極柱端面は、それぞれ取り付孔24の各一側に限定される。取り付ける過程中、先ず、第二円筒部231を取り付孔24に通過させ、続いて第一円筒部221を第二円筒部231の内部に挿入させる。具体的には、第一極柱端面(すなわち、極柱端面21)は、平面側壁12の外側(すなわち、バッテリー外側)に位置され、第二極柱端面は、平面側壁12の内側(すなわち、バッテリー内部)に位置される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
極柱2及び平面側壁12との間で絶縁の役割を果たしている第一絶縁部材4が、取り付孔24の内部に設置される。具体的には、第一極柱端面と平面側壁12との間、第二円筒部231と平面側壁12との間、及び第二極柱端面と平面側壁12との間に設置される。第一絶縁部材4は、射出成形によって直接に平面側壁12に一体で成形されるが、分体で成形されてもよい。例えば、第一絶縁部材4は、第一絶縁部及び第二絶縁部を備え、第一絶縁部は、第二円筒部231と、第二極柱端面と、平面側壁12との間に位置され、第二絶縁部は、第一極柱端面と平面側壁との間に位置される。第一絶縁部材4の材料は、高分子材料であり、例えば、ナイロン、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、プラスチック、ゴムなどである。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
図6図9を参照すると、バッテリーセル5は、正極シート、分離膜及び負極シートを備え、分離膜は、正極シートと負極シートとの間に設置されて、正極シートと負極シートを絶縁する役割を果たす。負極シートは、負極集電体及び前記負極集電体の表面に形成された負極活物質層を備える。正極シートは、正極集電体、及び前記正極集電体の表面に形成された正極活物質層を備える。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
図9及び図10を参照すると、本出願の1つの実施例において、複数の第一電極タブ6は、アダプター62によって極柱2と電気的に接続され、すなわち、複数の第一電極タブ6が極柱2に溶接される。具体的には、先ず、複数の第一電極タブ6をアダプター62に溶接させ、続いてアダプター62をレーザーによって極柱に溶接させる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
図1及び図11を参照すると、本出願のバッテリーは、注液孔8を備え、注液孔8は、バッテリー内部に電解質を注入して、バッテリーセル5を浸潤する。複数の第一電極タブ6及び複数の第二電極タブ7の設置により、バッテリーセルとケースとの間に間隙10が形成される。注液孔8は、第一ハウジング1或いは第二ハウジング3に設置され、かつバッテリーセルとケースとの間に形成した間隙10に対応する。本発明の実施形態は、注液孔8は、第二ハウジング3の第二端面に設置される。また、注液孔8は、バッテリーセル5の第二側と第一ハウジング1との間の間隙10に対応し、かつ複数の第二電極タブ7を回避し、この配置により、電解質の注入が妨げられず、バッテリーセルの浸潤が促進される。勿論、本出願の他の実施形態において、注液孔は、第二端面に設けられてもよく、且つバッテリーセル5の第一側とケースとの間の隙間に対応してもよい。バッテリーセル5の第一側は、複数の第一電極タブ6及び極柱2と電気に接続されるので、第一側とケースとの間の間隙は、第二側とケースとの間の間隙より大きく、電解質の注入に便利である。本出願の他の実施例において、注液孔は、平面側壁12或いは第一湾曲側壁11に設置される。また、注液孔8には、注液プラグが設けられており、前記注液プラグを用いて注液孔8を封止することにより、注入された電解質の漏出や外部不純物のバッテリー内部への侵入を防止する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
図1を参照すると、バッテリーには、防爆弁9が設けられている。本発明の実施形態は、防爆弁9は、第一ハウジング1の第一湾曲側壁11に設置され、極柱を回避する。勿論、第一ハウジング1の第一端面13或いは第二ハウジング3に設置されてもよい。本発明の実施形態は、防爆弁9は、「一」文字状であり、勿論、V文字状、「十」文字状などでもよい。具体的には、防爆弁9の壁厚は、第一ハウジング1の他の位置の壁厚よりも小さいので、バッテリーの内圧が高すぎると、バッテリーで最初に防爆弁9が割れて圧力を解放し、バッテリーの安全性を確保する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
1 第一ハウジング
11 第一湾曲側壁
12 平面側壁
13 第一端面
131 アーク区域
132 直線区域
2 極柱
21 極柱端面
22 第一極柱分岐部
221 第一円筒部
23 第二極柱分岐部
231 第二円筒部
24 取り付孔
4 第一絶縁部材
5 バッテリーセル
6 第一電極タブ
61 絶縁接着剤
62 アダプター
7 第二電極タブ
8 注液孔
9 防爆弁
10 空洞
【国際調査報告】