(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-07
(54)【発明の名称】生分解性異形押出し製品
(51)【国際特許分類】
C08L 67/04 20060101AFI20220131BHJP
C08K 3/013 20180101ALI20220131BHJP
B29C 48/09 20190101ALI20220131BHJP
B29C 48/12 20190101ALI20220131BHJP
F16L 11/04 20060101ALI20220131BHJP
C08L 101/16 20060101ALN20220131BHJP
【FI】
C08L67/04
C08K3/013
B29C48/09
B29C48/12
F16L11/04
C08L101/16
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021515571
(86)(22)【出願日】2019-05-30
(85)【翻訳文提出日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 US2019034542
(87)【国際公開番号】W WO2020060597
(87)【国際公開日】2020-03-26
(32)【優先日】2018-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518176116
【氏名又は名称】ダニマー・バイオプラスティックス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000741
【氏名又は名称】特許業務法人小田島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,アダム
(72)【発明者】
【氏名】マクラナハン,エリック
(72)【発明者】
【氏名】グラブス・ザサード,ジョー・ビー
【テーマコード(参考)】
3H111
4F207
4J002
4J200
【Fターム(参考)】
3H111BA15
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4J002AB012
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4J200BA21
4J200CA01
4J200DA17
4J200DA18
4J200EA04
(57)【要約】
チューブ及び給食用品のような生分解性製品を開示する。製品は少なくとも25重量%のポリヒドロキシアルカノエートのような少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成されるポリマー樹脂から押出し成形される。好ましくは、製品は異形押出しにより形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状製品が少なくとも25重量パーセントの少なくとも1種の生分解性ポリマーを含むポリマー樹脂から異形押出し成形される生分解性管状製品。
【請求項2】
管状製品が医療用チューブ、ガス用チューブ、実験室用チューブ、自動車用チューブ、飲用ストロー及び飲料用スターラーからなる群より選ばれる請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項3】
ポリマー樹脂がポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、前記のポリマーの2種以上のブレンド及び前記のポリマーの2種以上の反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項4】
少なくとも1種の生分解性ポリマーがポリヒドロキシアルカノエートを含み、そしてポリヒドロキシアルカノエートが約65から約99.5モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約0.5から約35モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分を含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項5】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが約10,000ダルトンから約750万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項6】
少なくとも1種の生分解性ポリマーがポリヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項7】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが約10,000ダルトンから約300,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリカプロラクトン及び/又はポリ乳酸を含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項8】
ポリマー樹脂がポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項9】
ポリマー樹脂が約1から約50重量%までのクレー、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイト、モントモリロナイト、ベントナイト、シリカ、キチン、二酸化チタン、ナノクレー、ナノセルロース、雲母及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の充填剤をさらに含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項10】
ポリマー樹脂が約0.01から約20重量%までのポリエステルワックス、ベヘン酸アミド、クロダミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ペンタエリスリトール、硫黄、ジペンタエリスリトール及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の核形成剤をさらに含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項11】
ポリマー樹脂が約1.0から約25重量%までの少なくとも1種の多糖類をさらに含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項12】
ポリマー樹脂が約0.5から約15重量%までのセバケート、シトレート、アジピン酸の
脂肪エステル、コハク酸の脂肪エステル、グルカル酸の脂肪エステル、ラクテート、アルキルジエステル、アルキルメチルエステル、ジベンゾエート、プロピレンカーボネート、約200から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するカプロラクトンジオール、約400から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、植物油のエステル、長鎖アルキル酸、アジペート、グリセロール、イソソルビド誘導体及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤をさらに含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項13】
ポリマー樹脂が約15から約35重量%までの少なくとも1種の充填剤、約1.0から約5.0重量%までの少なくとも1種の核形成剤及び約0.01から約2までの少なくとも1種の重合触媒又は開始剤をさらに含む請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項14】
少なくとも25重量%の少なくとも1種の生分解性ポリマーを含むポリマー樹脂を与え;
ポリマー樹脂の装填材料を押出し機中でポリマー樹脂の融点以上の温度に加熱し;そして
ダイを介してポリマー樹脂装填材料を異形押出しして管状製品を形成する
段階を含む生分解性管状製品の製造方法。
【請求項15】
管状製品が医療用チューブ、ガス用チューブ、実験室用チューブ、自動車用チューブ、飲用ストロー及び飲料用スターラーからなる群より選ばれる請求項14に記載の方法。
【請求項16】
ポリマー樹脂がポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、前記のポリマーの2種以上のブレンド及び前記のポリマーの2種以上の反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む請求項14に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1種の生分解性ポリマーがポリヒドロキシアルカノエートを含み、そしてポリヒドロキシアルカノエートが約65から約99.5モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約0.5から約35モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分を含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが約10,000ダルトンから約750万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む請求項14に記載の方法。
【請求項19】
ポリマー樹脂装填材料中の少なくとも1種の生分解性ポリマーがポリヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含む請求項14に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが約10,000ダルトンから約300,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリカプロラクトン及び/又はポリ乳酸を含む請求項14に記載の方法。
【請求項21】
ポリマー樹脂がポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む請求項14に記載の方法。
【請求項22】
ポリマー樹脂が約1から約50重量%までのクレー、炭酸カルシウム、タルク、カオリナ
イト、モントモリロナイト、ベントナイト、シリカ、キチン、二酸化チタン、ナノクレー、ナノセルロース及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の充填剤をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項23】
ポリマー樹脂が約0.5から約20重量%までのポリエステルワックス、ベヘン酸アミド、クロダミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、硫黄及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の核形成剤をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項24】
ポリマー樹脂が約1.0から約25重量%までの少なくとも1種の多糖類をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項25】
ポリマー樹脂が約0.5から約15重量%までのセバケート、シトレート、アジピン酸の脂肪エステル、コハク酸の脂肪エステル、グルカル酸の脂肪エステル、ラクテート、アルキルジエステル、アルキルメチルエステル、ジベンゾエート、プロピレンカーボネート、約200から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するカプロラクトンジオール、約400から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、植物油のエステル、長鎖アルキル酸、アジペート、グリセロール、イソソルビド誘導体及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項26】
ポリマー樹脂が約15から約35重量%までの少なくとも1種の充填剤、約1.0から約5.0重量%までの少なくとも1種の核形成剤及び約0.01から約2までの少なくとも1種の重合触媒又は開始剤をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも25重量%の第一及び第二の生分解性ポリマーを含むポリマー樹脂を与え;
ポリマー樹脂の装填材料をポリマー樹脂の融点以上の温度に加熱し;そして
ポリマー樹脂装填材料から給食用品を成形する
段階を含む生分解性給食用品の製造方法。
【請求項28】
生分解性給食用品が食器、飲料用スプラッシュスティック、カクテルピック又は爪楊枝を含む請求項27に記載の方法。
【請求項29】
ポリマー樹脂装填材料中の少なくとも1種の生分解性ポリマーが第一及び第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含む請求項27に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願へのクロスリファレンス
本出願は2018年9月20日に出願された米国仮特許出願第62/733,869号明細書の出願日遡及の特典を主張する。
【0002】
分野
本開示は生分解性ポリマー組成物に関する。さらに特定的に本開示は押出し成形により形成される生分解性給食用品(food service items)及び他の製品に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
消費者は、簡便のために使い捨てである食器、飲用ストロー、飲料用スプラッシュスティック(beverage splash sticks)、飲料用スターラー、カクテルピック及び爪楊枝のような給飲食用品(food and beverage sevice items)を頻繁に用いる。使い捨て給食用品はレストラン及び屋外会食(outdoor dining events)において飲食物を提供するために特に簡便である。多くの場合にそのような品目はポリマー材料から押出されるか又は他の方法で成形される。
【0004】
通常、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレンテレフタレート(PET)のような石油由来ポリマーは、それらを給食用品への押出し又は成形に十分に適したものとする化学的及び機械的性質を示す。
【0005】
いかしながらそのような通常の石油由来ポリマーから押出された又は成形された使い捨て給食用品は、そのような材料が埋立地に廃棄されると分解又は生分解しないので、環境問題を呈する。むしろそのような材料は地下に埋められると何世紀も留まる場合がある。
【0006】
かくして生分解性であり且つ押出し又は他の成形法により形成されるのに適した化学的及び機械的性質を有するポリマー材料から形成される給飲食用品を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
発明の概略
上記及び他の要求は生分解性管状製品により満たされる。1つの態様に従うと、この生分解性管状製品は少なくとも25重量%の少なくとも1種の生分解性ポリマーから構成されるポリマー樹脂から異形押出し成形される。
【0008】
いくつかの態様において、生分解性管状製品は好ましくは医療用チューブ、ガス用チューブ、実験室用チューブ、自動車用チューブ、飲用ストロー及び飲料用スターラーからなる群より選ばれる。
【0009】
ある態様に従うと、ポリマー樹脂は好ましくはポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、前記のポリマーの2種以上のブレンド及び前記のポリマーの2種以上の反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成される。
【0010】
ある態様において、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくはポリヒドロキシアルカノエートを含み、そしてポリヒドロキシアルカノエートは約65(好ましくは約70)から約99.5モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約0.5から約30(好ましくは約35)モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分で構成される。いくつかの場合、ポリヒドロキシアルカノエートはターポリマーの場合がある。例えばポリヒドロキシアルカノエートは3-ヒドロキシブチレートのモノマー残基、3-ヒドロキシバレレートのモノマー残基及び3-ヒドロキシヘキサノエートのモノマー残基で構成される場合がある。
【0011】
ある態様に従うと、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくは約1000ダルトンから約250万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む。他の態様に従うと、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくは約10,000ダルトンから約750万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む。
【0012】
いくつかの態様において、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくはポリヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含む。
【0013】
ある態様に従うと、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくは10,000ダルトンから約300,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリカプロラクトン及び/又はポリ乳酸を含む。
【0014】
ある態様において、ポリマー樹脂は好ましくはポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む。
【0015】
いくつかの態様において、ポリマー樹脂は約1から約50重量%までのクレー、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイト、モントモリロナイト、ベントナイト、シリカ、キチン、二酸化チタン、ナノクレー、ナノセルロース、雲母及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の充填剤も含むのが好ましい。
【0016】
いくつかの場合、ポリマー樹脂は約0.5から約20重量%までのポリエステルワックス、ベヘン酸アミド、クロダミド(crodamide)、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、硫黄及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の核形成剤も含むのが好ましい。
【0017】
ある態様に従うと、ポリマー樹脂は約1.0から約25重量%までの少なくとも1種の多糖類も含むのが好ましい。
【0018】
ある態様において、ポリマー樹脂は約0.5から約15重量%までのセバケート、シトレート、アジピン酸の脂肪エステル、コハク酸の脂肪エステル、グルカル酸の脂肪エステル、ラクテート、アルキルジエステル、アルキルメチルエステル、ジベンゾエート、プロピレンカーボネート、約200から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するカプロラクトンジオール、約400から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、植物油のエステル、長鎖アルキル酸、アジペート、グリセロール、イソソルビド誘導体及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤も含むのが好ましい。
【0019】
ある態様において、ポリマー樹脂は約15から約35重量%までの少なくとも1種の充填剤、約1.0から約5重量%までの少なくとも1種の核形成剤及び約0.01(好ましくは0.05)から約2までの少なくとも1種の重合触媒又は開始剤も含むのが好ましい。
【0020】
第二の側面において、本開示は生分解性管状製品の製造方法を提供する。1つの態様に従うと、前記方法は少なくとも25重量%の少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成されるポリマー樹脂を与える初期段階を含む。このポリマー樹脂の装填材料を押出し機中でポリマー樹脂の融点以上の温度に加熱する。加熱されたポリマー樹脂装填材料を次いでダイを介して異形押出しして管状製品を形成する。
【0021】
いくつかの態様において、生分解性管状製品は、好ましくは医療用チューブ、ガス用チューブ、実験室用チューブ、自動車用チューブ、飲用ストロー及び飲料用スターラーからなる群より選ばれる。
【0022】
いくつかの態様において、ポリマー樹脂は好ましくはポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、前記のポリマーの2種以上のブレンド及び前記のポリマーの2種以上の反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成される。
【0023】
ある態様に従うと、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくはポリヒドロキシアルカノエートを含み、そしてポリヒドロキシアルカノエートは約65(好ましくは約70)から約99.5モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約0.5から約30(好ましくは約35)モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分で構成される。いくつかの場合、ポリヒドロキシアルカノエートはターポリマーの場合がある。例えばポリヒドロキシアルカノエートは3-ヒドロキシブチレートのモノマー残基、3-ヒドロキシバレレートのモノマー残基及び3-ヒドロキシヘキサノエートのモノマー残基で構成される場合がある。
【0024】
ある態様において、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくは約1000ダルトンから約250万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む。他の態様に従うと、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくは約10,000ダルトンから約750万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む。
【0025】
ある態様に従うと、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくはポリヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含む。
【0026】
いくつかの態様において、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくは約10,000ダルトンから約300,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリカプロラクトン及び/又はポリ乳酸を含む。
【0027】
いくつかの場合、ポリマー樹脂は好ましくはポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む。
【0028】
ある態様において、ポリマー樹脂は約1から約50重量%までのクレー、炭酸カルシウ
ム、タルク、カオリナイト、モントモリロナイト、ベントナイト、シリカ、キチン、二酸化チタン、ナノクレー、ナノセルロース、雲母及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の充填剤も含むのが好ましい。
【0029】
ある態様において、ポリマー樹脂は約0.5から約20重量%までのポリエステルワックス、ベヘン酸アミド、クロダミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、硫黄及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の核形成剤も含むのが好ましい。
【0030】
いくつかの態様において、ポリマー樹脂は約1.0から約25重量%までの少なくとも1種の多糖類も含むのが好ましい。
【0031】
いくつかの態様において、ポリマー樹脂は約0.5から約15重量%までのセバケート、シトレート、アジピン酸の脂肪エステル、コハク酸の脂肪エステル、グルカル酸の脂肪エステル、ラクテート、アルキルジエステル、アルキルメチルエステル、ジベンゾエート、プロピレンカーボネート、約200から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するカプロラクトンジオール、約400から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、植物油のエステル、長鎖アルキル酸、アジペート、グリセロール、イソソルビド誘導体及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤も含むのが好ましい。
【0032】
いくつかの態様において、ポリマー樹脂は約15から約35重量%までの少なくとも1種の充填剤、約1.0から約5.0重量%までの少なくとも1種の核形成剤及び約0.01(好ましくは0.05)から約2重量%までの少なくとも1種の重合触媒又は開始剤も含むのが好ましい。
【0033】
さらに別の側面において、本開示は生分解性給食用品の製造方法を提供する。1つの態様に従うと、前記方法は少なくとも25重量%の第一及び第二の生分解性ポリマーで構成されるポリマー樹脂を与える初期段階を含む。このポリマー樹脂の装填材料をポリマー樹脂の融点以上の温度に加熱する。ポリマー樹脂装填材料から給食用品を成形する。
【0034】
ある態様において、生分解性給食用品は食器、飲料用スプラッシュスティック、カクテルピック又は爪楊枝を含むのが好ましい。
【0035】
ある態様において、ポリマー樹脂装填材料中の少なくとも1種の生分解性ポリマーは第一及び第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物で構成されるのが好ましい。
【0036】
詳細な記述
本開示に従い、管状製品のような生分解性製品ならびに生分解性給食用品を提供する。これらの生分解性管状製品及び給食用品は少なくとも25重量%の少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成されるポリマー樹脂から押出し成形される。
【0037】
第一の側面において、本開示に従って種々の給食用品が押出し成形される場合がある。本明細書で用いられる場合、「給食用品」は主に飲料と一緒に用いられる用品も含まれる。本開示に従って押出し成形される場合がある給食用品の例には、食器(フォーク、スプーン、ナイフ及びスポークのような)、飲用ストロー、飲料用スプラッシュスティック、飲料用スターラー、カクテルピック及び爪楊枝のような管状及び非管状品目の両方が含まれる。より好ましい態様において、給食用品はストロー又はさらに特定的には飲用ストローである。
【0038】
さらに、給食用品でない管状製品(医療用チューブ又はガス用チューブ又は実験室用若しくは自動車用チューブのような)も本開示に従って押出し成形される場合がある。1つの態様において、チューブは採血において、IVラインのためなどで使用するのに適した医療用チューブの場合がある。医療用チューブは一般に約0.01から約100ミリメートルまでの外径及び約0.01から約10ミリメートルまでのチューブ壁厚を有する。
【0039】
本開示に従って提供されるこれらの管状製品及び他の給食用品は、好ましくは生分解性である。これに関し、「生分解性」という用語は、本明細書で用いられる場合、嫌気性及び好気性環境において(ASTM D5511により決定される)、土壌環境において(ASTM 5988により決定される)、淡水環境において(ASTM D5271(EN 29408)により決定される)又は海水環境において(ASTM D6691により決定される)生物(微生物)による生分解を受けるプラスチック又はポリマー材料コーティングを指す。生分解性プラスチックの生分解性はASTM D6868及びEuropean EN 13432を用いても決定され得る。
【0040】
上記の通り、管状製品及び他の給食用品は少なくとも25重量%の少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成されるポリマー樹脂から押出し成形される。より好ましくは、ポリマー樹脂は約40重量%から約95重量%までの少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む。
【0041】
一般にこのポリマー樹脂は好ましくはポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、前記のポリマーの2種以上のブレンド及び前記のポリマーの2種以上の反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成される。
【0042】
1つのより好ましい態様において、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくはポリヒドロキシアルカノエート(“PHAs”)を含む。これらのポリヒドロキシアルカノエートは好ましくは約65(好ましくは約70)から約99.5モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約0.5から約30(好ましくは約35)モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分で構成されるコポリマーである。より好ましくは、ポリヒドロキシアルカノエートコポリマーは約85から約99モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約1から約15モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分で構成される。あるいはまた、いくつかの場合、コポリマーはヒドロキシバレレート部分、ヒドロキシオクタノエート部分及び/又はヒドロキシデカノエート部分を含む場合がある。
【0043】
いくつかの場合、ポリヒドロキシアルカノエートはターポリマーの場合がある。例えばポリヒドロキシアルカノエートは3-ヒドロキシブチレートのモノマー残基、3-ヒドロキシバレレートのモノマー残基及び3-ヒドロキシヘキサノエートのモノマー残基で構成される場合がある。
【0044】
いくつかの場合、ポリヒドロキシアルカノエートは好ましくは約1,000ダルトンから約250万ダルトンまでの重量平均分子量を有する。他の場合、ポリヒドロキシアルカノエートは好ましくは約10,000ダルトンから約750万ダルトンまで、そしてより好ましくは約50,000ダルトンから約150万ダルトンまでの重量平均分子量を有する。
【0045】
いくつかの好ましい態様において、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくはポ
リヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含む。
【0046】
別の好ましい態様において、ポリマー樹脂は好ましくはポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む。特に好ましい態様において、少なくとも1種の生分解性ポリマーは好ましくは約10,000ダルトンから約300,000ダルトンまで、そしてより好ましくは約30,000ダルトンから約250,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリカプロラクトン及び/又はポリ乳酸を含む。
【0047】
生分解性ポリマーの他に、管状製品及び/又は他の給食用品は任意的にさらなる成分も含む場合がある。例えば樹脂は充填剤、核形成剤、多糖類及び/又は可塑剤も含む場合がある。
【0048】
かくしていくつかの態様において、ポリマー樹脂は約1から約50重量%までのクレー、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイト、モントモリロナイト、ベントナイト、シリカ、キチン、二酸化チタン、ナノクレー、ナノセルロース、雲母及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の充填剤も含むのが好ましい。
【0049】
いくつかの場合、ポリマー樹脂は約0.5から約20重量%までのポリエステルワックス、ベヘン酸アミド、クロダミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、硫黄及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の核形成剤も含むのが好ましい。
【0050】
いくつかの場合、ポリマー樹脂は約1.0から約25重量%までの少なくとも1種の多糖類も含むのが好ましい。
【0051】
ある態様において、ポリマー樹脂は約0.5から約15重量%までのセバケート、シトレート、アジピン酸の脂肪エステル、コハク酸の脂肪エステル、グルカル酸の脂肪エステル、ラクテート、アルキルジエステル、アルキルメチルエステル、ジベンゾエート、プロピレンカーボネート、約200から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するカプロラクトンジオール、約400から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、植物油のエステル、長鎖アルキル酸、アジペート、グリセロール、イソソルビド誘導体及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤も含むのが好ましい。
【0052】
本開示は、押出し成形を用いる生分解性管状製品及び/又は給食用品の製造方法も提供する。これは少なくとも25重量%の少なくとも1種の生分解性ポリマーで構成されるポリマー樹脂を与える初期段階を含む。このポリマー樹脂の装填材料を押出し機中でポリマー樹脂の融点以上の温度に加熱する。ポリマー樹脂が加熱される正確な温度はポリマー樹脂の正確な構成(make-up)-生分解性ポリマーの型、生分解性ポリマーの分子量、添加剤の量などに依存していくらか変わる場合がある。一般にポリマー樹脂は約125℃から約280℃までの温度に加熱され、そしてより好ましくは約145℃から約240℃までの温度に加熱される。
【0053】
加熱されたら、次いでダイを介してポリマー樹脂装填材料を押出す。本開示に従って一般に管状製品(医療用チューブ、ガス用チューブ、実験室用チューブ、自動車用チューブ、飲用ストロー及び飲料用スターラーのような)を成形するために、ポリマー樹脂装填材料は好ましくはダイを介して異形押出しされる。異形押出しにおいて、ポリマーは単純に
一般的に二次元の平らなシート又はフィルムではなくてより三次元の(more three-dimensional)形に押出される。異形押出しされる給食用品は飲用ストローの場合のように中空の内腔を含む場合がある。そのような場合、空気又は不活性ガスの流れをダイ中に導入し、ポリマー装填材料の初期押出しの直後のこの中空の腔への崩壊を防ぐようにする場合がある。
【0054】
異形押出し及び成形の後、管状品目を次いでポリマーを結晶化させ且つ固化させるために好ましくは例えば冷水浴を用いて冷却し、完成管状製品を形成するために最終的な長さに切断する。
【0055】
特に好ましい態様において、異形押出しにおいて用いられるポリマー樹脂は初期の(earlier)反応押出し段階の間に形成される生分解性ポリマーを含む場合がある。例えば本開示に従うと、初期反応押出しの間に、新しいもっと大きなポリマーを形成するために2種のバイオポリマーを互いと反応させる場合がある。例えばポリヒドロキシアルカノエートを初期反応押出しの間にポリ乳酸又はポリカプロラクトンのような第二の生分解性ポリマーと反応させる場合がある。しかしながら他の場合、反応押出しの間に2種のホモポリマー、ポリヒドロキシアルカノエートを互いと反応させ、それにより新しいもっと大きなポリヒドロキシアルカノエートコポリマーを形成する場合がある。
【0056】
反応押出しの場合、押出しの間の反応を助長するために少量の触媒及び/又は反応開始剤もポリマー樹脂装填材料中に含まれる場合がある。例えばポリマー樹脂装填材料は、押出しの間の樹脂の重合、架橋又は硬化のために少量の有機過酸化物、エポキシド、イソシアナート、アクリレート、無水物、酸及び/又はアルコールを含む場合がある。
【0057】
初期反応押出しの間に、ポリマー樹脂は好ましくはペレット又は別の小さい標準化された形に成形される。これらのペレットを次いで冷却し、固化させる。このペレット化された形態で、ポリマー樹脂は最終的な成形製品に転換されるまで貯蔵される場合がある。
【0058】
その点に関し、反応押出しは必要なら上記で議論された管状製品の異形押出しと一緒に用いられる場合がある。しかしながら他の場合、本開示の反応押出しは一般的に管状の形にない製品を作るために非異形押出しにおいて用いられる場合もある。そのような態様において、ポリマー樹脂はその最終的な製品の形に押出されるのではなく、再溶融され、成形金型(mold profile)中に押出され、最終的な給食用品の非管状の形に成形される場合がある。成形金型が満たされたら、ポリマー樹脂を冷却し、成形金型から取り出す。
【実施例】
【0059】
以下の制限ではない実施例は、本発明の種々の追加の側面を示す。他にことわらなければ、温度は度摂氏における温度であり、パーセンテージは調製物の乾燥重量に基づく重量による。
【実施例】
【0060】
二軸スクリュー押し出し機は最初に50°Fから350°F(10.0℃から176.67℃)までの温度及び1時間当たり最低で70ポンド(31.75kg)の供給速度を用いてPHAをペレット化した(すなわちPHAを粉末形態からペレット形態に転換した)。形成されたら、PHAペレットを熱風樹脂乾燥機中で24時間適切に(properly)乾燥し、次いで50°Fないし350°F(10.0℃ないし176.67℃)の温度傾斜及び1時間当たり最低で50ポンド(22.68kg)の供給速度を用いる二軸スクリュー押し出し機の使用を介し、柔軟性のために加えられる堆肥化可能なポリマー成分、核形成剤及び構造充填剤(structural filler)とブレンドした。得られる樹脂はペレット形態にある。ペレットは後に270°Fから360°F(132.22℃から182.22℃)までの温度傾斜を用い、ストロー断面(straw profile)の形にあるダイを有する一軸スクリュー押し出し機を介してストローに転換された。押出し機断面(extruder profile)を後に冷却水浴を介して冷却し、結晶化させ、後に適切な長さ及び寸法のストローに切断した。最終的なストローは6ないし7ミル(0.15ないし0.18mm)の壁厚範囲、2ないし8インチ(5.08ないし20.32cm)の長さ及び50ないし292ミル(1.27ないし7.42mm)の内径を有する。
【実施例】
【0061】
仕上げ済みの(finalized)ストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、10ないし50重量%のポリブチレンアジペートテレフタレート、10ないし35重量%のカーボンカーボネート(carbon carbonate)、0.05ないし0.5重量%の2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン及び0.05ないし3重量%のペンタエリスリトールを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0062】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、10ないし35重量%の炭酸カルシウム、0.05ないし0.5重量%の2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン及び0.05ないし3重量%のペンタエリスリトールを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0063】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、10ないし35重量%の炭酸カルシウム、0.05ないし0.5重量%の2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、0.05ないし3重量%のペンタエリスリトール及び0.05ないし3重量%のドコサンアミドを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0064】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、10ないし35重量%の炭酸カルシウム、0.05ないし0.5重量%の2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、0.01ないし3重量%のペンタエリスリトール、1ないし10重量%のポリエチレングリコール及び0.01ないし3重量%のドコサンアミドを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0065】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、10ないし35重量%の炭酸カルシウム、0.05ないし0.5重量%の2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、0.05ないし3重量%のペンタエリスリトール、1ないし10重量%のポリエチレングリコール及び0.05ないし3重量%のドコサンアミドを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0066】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、10ないし50重量%のポリ(ブチレンスクシネート
コ-アジペート)及び0.05ないし3重量%のペンタエリスリトールを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0067】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、10ないし50重量%のポリ(ブチレンスクシネートコ-アジペート)、1ないし10重量%のポリエチレングリコール及び0.05ないし3重量%のペンタエリスリトールを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0068】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、10ないし35重量%のカオリンクレー構造充填剤、1ないし10重量%のポリエチレングリコール、0.05ないし3重量%のペンタエリスリトール及び0.05ないし0.5重量%の2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサンを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【実施例】
【0069】
仕上げ済みのストロー樹脂のための成分材料として20ないし80重量%のPHA、2ないし30重量%のポリ(乳酸)、ポリ(乳酸)、10ないし35重量%のタルク、1ないし10重量%のポリエチレングリコール、0.05ないし3重量%のペンタエリスリトール及び0.05ないし0.5重量%のジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサンを用いることによる以外は方法を繰り返した。
【0070】
本発明の好ましい態様の前記の記述を例示及び説明の目的で提示した。それらは網羅的であるか又は本発明を開示された正確な形態に制限することを意図していない。上記を見て、明らかな修正又は変更が可能である。態様は、本発明の原理及びその実際の適用を最も良く例示するため、ならびにそれにより当業者が種々の態様において及び意図される特定の用途に適した種々の修正を以て本発明を使用することを可能にするための努力において選ばれ、記述される。すべてのそのような修正及び変更は、それらが適正に、法的に及び公正に権利が与えられる範囲に従って解釈される場合、添付の請求項により決定される本発明の範囲内である。
【手続補正書】
【提出日】2020-07-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状製品が少なくとも25重量パーセントの少なくとも1種の生分解性ポリマーを含むポリマー樹脂から異形押出し成形され
、
ここで少なくとも1種の生分解性ポリマーはポリヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含み、且つ
ここでポリヒドロキシアルカノエートは約65から約99.5モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約0.5から約35モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分を含む
生分解性管状製品。
【請求項2】
管状製品が、医療用チューブ、ガス用チューブ、実験室用チューブ、自動車用チューブ、飲用ストロー及び飲料用スターラーからなる群より選ばれる、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項3】
ポリマー樹脂が、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、前記のポリマーの2種以上のブレンド及び前記のポリマーの2種以上の反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項4】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが、約10,000ダルトンから約750万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項5】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが、約10,000ダルトンから約300,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリカプロラクトン及び/又はポリ乳酸を含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項6】
ポリマー樹脂が、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ば
れる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項7】
ポリマー樹脂が、約1から約50重量%までの、クレー、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイト、モントモリロナイト、ベントナイト、シリカ、キチン、二酸化チタン、ナノクレー、ナノセルロース、雲母及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の充填剤をさらに含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項8】
ポリマー樹脂が、約0.01から約20重量%までの、ポリエステルワックス、ベヘン酸アミド、クロダミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ペンタエリスリトール、硫黄、ジペンタエリスリトール及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の核形成剤をさらに含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項9】
ポリマー樹脂が、約1.0から約25重量%までの少なくとも1種の多糖類をさらに含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項10】
ポリマー樹脂が、約0.5から約15重量%までの、セバケート、シトレート、アジピン酸の脂肪エステル、コハク酸の脂肪エステル、グルカル酸の脂肪エステル、ラクテート、アルキルジエステル、アルキルメチルエステル、ジベンゾエート、プロピレンカーボネート、約200から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するカプロラクトンジオール、約400から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、植物油のエステル、長鎖アルキル酸、アジペート、グリセロール、イソソルビド誘導体及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤をさらに含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項11】
ポリマー樹脂が、約15から約35重量%までの少なくとも1種の充填剤、約1.0から約5.0重量%までの少なくとも1種の核形成剤及び約0.01から約2までの少なくとも1種の重合触媒又は開始剤をさらに含む、請求項1に記載の生分解性管状製品。
【請求項12】
少なくとも25重量%の少なくとも1種の生分解性ポリマーを含むポリマー樹脂を与え;
ポリマー樹脂の装填材料を押出し機中でポリマー樹脂の融点以上の温度に加熱し;そして
ダイを介してポリマー樹脂装填材料を異形押出しして管状製品を形成する
段階を含
み、
ここでポリマー樹脂装填材料中の少なくとも1種の生分解性ポリマーはポリヒドロキシアルカノエート及び第二の生分解性ポリマーを含み、且つ
ここで管状製品はポリヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含み、且つ
ここでポリヒドロキシアルカノエートは約65から約99.5モルパーセントまでのヒドロキシブチレート部分及び約0.5から約35モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分を含む
生分解性管状製品の製造方法。
【請求項13】
管状製品が、医療用チューブ、ガス用チューブ、実験室用チューブ、自動車用チューブ、飲用ストロー及び飲料用スターラーからなる群より選ばれる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ポリマー樹脂が、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、前記のポリマーの2種以上のブレンド及び前記のポリマーの2種以上の反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを
含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが、約10,000ダルトンから約750万ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリヒドロキシアルカノエートを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1種の生分解性ポリマーが、約10,000ダルトンから約300,000ダルトンまでの重量平均分子量を有するポリカプロラクトン及び/又はポリ乳酸を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
ポリマー樹脂が、ポリ乳酸、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート-コ-ブチレンアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の生分解性ポリマーを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
ポリマー樹脂が、約1から約50重量%までの、クレー、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイト、モントモリロナイト、ベントナイト、シリカ、キチン、二酸化チタン、ナノクレー、ナノセルロース及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の充填剤をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
ポリマー樹脂が、約0.5から約20重量%までの、ポリエステルワックス、ベヘン酸アミド、クロダミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、硫黄及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の核形成剤をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
ポリマー樹脂が、約1.0から約25重量%までの少なくとも1種の多糖類をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
ポリマー樹脂が、約0.5から約15重量%までの、セバケート、シトレート、アジピン酸の脂肪エステル、コハク酸の脂肪エステル、グルカル酸の脂肪エステル、ラクテート、アルキルジエステル、アルキルメチルエステル、ジベンゾエート、プロピレンカーボネート、約200から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するカプロラクトンジオール、約400から約10,000g/モルまでの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、植物油のエステル、長鎖アルキル酸、アジペート、グリセロール、イソソルビド誘導体及びそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の可塑剤をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
ポリマー樹脂が、約15から約35重量%までの少なくとも1種の充填剤、約1.0から約5.0重量%までの少なくとも1種の核形成剤及び約0.01から約2までの少なくとも1種の重合触媒又は開始剤をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
少なくとも25重量%の第一及び第二の生分解性ポリマーを含むポリマー樹脂を与え;
ポリマー樹脂の装填材料をポリマー樹脂の融点以上の温度に加熱し;そして
ポリマー樹脂装填材料から給食用品を成形する
段階を含
み、
ここでポリマー樹脂装填材料中の少なくとも1種の生分解性ポリマーはポリヒドロキシアルカノエート及び第二の生分解性ポリマーを含み、
ここで給食用品はポリヒドロキシアルカノエートと第二の生分解性ポリマーの反応押出しから形成される反応生成物を含み、且つ
ここでポリヒドロキシアルカノエートは約65から約99.5モルパーセントまでのヒド
ロキシブチレート部分及び約0.5から約35モルパーセントまでのヒドロキシヘキサノエート部分を含む
生分解性給食用品の製造方法。
【請求項24】
生分解性給食用品が、食器、飲料用スプラッシュスティック、カクテルピック又は爪楊枝を含む、請求項23に記載の方法。
【国際調査報告】