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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-07
(54)【発明の名称】X線IDタグ水素ゲッター
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/318 20210101AFI20220131BHJP
   A61B 5/0538 20210101ALI20220131BHJP
   A61N 1/362 20060101ALN20220131BHJP
【FI】
A61B5/318
A61B5/0538
A61N1/362
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021521086
(86)(22)【出願日】2019-10-17
(85)【翻訳文提出日】2021-05-31
(86)【国際出願番号】 US2019056641
(87)【国際公開番号】W WO2020081757
(87)【国際公開日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】62/747,554
(32)【優先日】2018-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505003528
【氏名又は名称】カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】プレスコット、ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ボブガン、ジーン エム.
(72)【発明者】
【氏名】スティーパー、デイビッド ピー.
【テーマコード(参考)】
4C053
4C127
【Fターム(参考)】
4C053JJ11
4C053JJ18
4C053JJ23
4C127AA02
4C127AA06
(57)【要約】
医療装置は、ハイブリッド回路アセンブリと、内面を有するコアアセンブリハウジングと、タグ/ゲッターアセンブリとを含む。コアアセンブリハウジングは、ハイブリッド回路アセンブリを囲繞し、タグ/ゲッターアセンブリは、コアアセンブリハウジングの内面に隣接して配置される。タグ/ゲッターアセンブリは、識別タグと水素ゲッターとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療装置であって、
ハイブリッド回路アセンブリと、
内面を有し、前記ハイブリッド回路アセンブリを囲繞するように構成されたコアアセンブリハウジングと、
前記コアアセンブリハウジングの前記内面に隣接して配置されるように構成され、識別タグと水素ゲッターとを備えるタグ/ゲッターアセンブリと、
を備えた医療装置。
【請求項2】
前記タグ/ゲッターアセンブリが前記コアアセンブリハウジングの内面に粘着される、請求項1に記載の医療装置。
【請求項3】
前記タグ/ゲッターアセンブリが前記コアアセンブリハウジングの前記内面に粘着される粘着テープを含み、かつ、前記識別タグが前記粘着テープと前記コアアセンブリハウジングの前記内面との間に配置される、請求項1に記載の医療装置。
【請求項4】
前記水素ゲッターが、前記コアアセンブリハウジングの前記内面に粘着された片面粘着テープに位置する両面粘着テープに位置し、かつ、前記識別タグが前記片面粘着テープと前記コアアセンブリハウジングの前記内面との間に位置する、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項5】
前記コアアセンブリハウジングの前記内面に取り付けられる前の前記タグ/ゲッターアセンブリが、前記粘着テープに取り付けられたライナーを含む、請求項4に記載の医療装置。
【請求項6】
前記ハイブリッド回路アセンブリの少なくとも一部を支持するように構成されたコア回路支持構造体をさらに備え、
前記コア回路支持構造体が、前記ハイブリッド回路アセンブリの少なくとも一部を受け入れるように構成されたキャビティを画定するフレームを含むとともに、前記フレームの外面が、前記コアアセンブリハウジングの前記内面に対応するように形成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項7】
前記識別タグが、製造中において識別タグの位置合わせを容易にするように構成された位置合わせ特徴部を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項8】
前記位置合わせ特徴部が、前記識別タグの1つのコーナーに画定されたノッチで構成される、請求項7に記載の医療装置。
【請求項9】
前記コアアセンブリハウジングの前記内面が位置合わせマークを含み、該位置合わせマークは、当該コアアセンブリハウジングを基準として前記タグ/ゲッターアセンブリの位置合わせを容易にするように構成される、請求項1~8のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項10】
埋込型医療装置のコアアセンブリハウジングに隣接して配置されるように構成されたタグ/ゲッターアセンブリであって、
識別タグと、
前記識別タグを覆って位置する粘着テープと、
粘着テープの上に位置する粘着剤と、
前記粘着剤によって前記粘着テープに取り付けられた水素ゲッターと
を備える、タグ/ゲッターアセンブリ。
【請求項11】
ライナーを備え、該ライナーは、前記識別タグが当該ライナーと前記粘着テープとの間に配置されるように、前記粘着テープに取り付けられる、請求項10に記載のタグ/ゲッターアセンブリ。
【請求項12】
製造中において、前記コアアセンブリハウジングに対するタグ/ゲッターアセンブリの位置合わせを容易にするように構成された位置合わせ特徴部を備える、請求項10又は11に記載のタグ/ゲッターアセンブリ。
【請求項13】
前記位置合わせ特徴部が、前記タグ/ゲッターアセンブリの1つのコーナーのノッチで構成される、請求項12に記載のタグ/ゲッターアセンブリ。
【請求項14】
前記粘着テープが片面粘着テープである、請求項10~13のいずれか一項に記載のタグ/ゲッターアセンブリ。
【請求項15】
前記粘着剤が両面粘着テープである、請求項10~14のいずれか一項に記載のタグ/ゲッターアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、生理学的パラメータを感知し、治療を提供するための医療装置及びシステムに関する。より具体的には、本発明の実施形態は、埋込型医療装置(IMD)におけるX線識別(ID)タグ及び水素ゲッターに関する。
【背景技術】
【0002】
IMDは、生理学的パラメータを感知し、及び/又は治療を提供するように構成され得るとともに、これらの機能の態様を実行するための1つ以上の電極を含み得る。通常、IMDは、患者の快適性と、より大きな埋込型装置から生じる固有の合併症のためにIMDの大きさを最小限に抑えるために、可能な限りスペース効率が高くなるように作られる。
【0003】
IMDには、識別要求を満たすためのX線IDタグと、一部では、IMD内で生成された水素を吸収又は取得するための水素ゲッターとを含み得る。IMDの構築する際には、IMDの大きさの制約を満たしながら、X線IDタグと水素ゲッターとをIMDに搭載することに関する課題を伴うことがよくある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、空間を最適化し、製造を支援するために1つのアセンブリに一緒に結合されたX線IDタグ及び水素ゲッターを含むタグ/ゲッターアセンブリを含む。本発明のいくつかの実施形態は、IMDを含み、該IMDは、タグ/ゲッターアセンブリを含み、該タグ/ゲッターアセンブリは、X線IDタグ及び水素ゲッターを含み、該X線IDタグ及び水素ゲッターは、1つのアセンブリに一緒に結合され、空間を最適化し、IMDの製造を支援する。
【0005】
実施例1において、医療装置は、ハイブリッド回路アセンブリと、内面を有するとともにハイブリッド回路アセンブリを囲繞するように構成されたコアアセンブリハウジングと、コアアセンブリハウジングの内面に隣接して位置するように構成されたタグ/ゲッターアセンブリと、を備える。タグ/ゲッターアセンブリは、識別タグと水素ゲッターを備える。
【0006】
実施例2において、実施例1の医療装置は、タグ/ゲッターアセンブリがコアアセンブリハウジングの内面に粘着剤で粘着される。
実施例3において、実施例1の医療装置は、タグ/ゲッターアセンブリが、コアアセンブリハウジングの内面に粘着される粘着テープを含むとともに、識別タグは、粘着テープとコアアセンブリハウジングの内面との間に位置している。
【0007】
実施例4において、実施例1~3のいずれかの医療装置は、水素ゲッターが、コアアセンブリハウジングの内面に粘着された片面粘着テープに位置する両面粘着テープに位置するとともに、識別タグが、片面粘着テープとコアアセンブリハウジングの内面との間に位置している。
【0008】
実施例5において、実施例4の医療装置は、コアアセンブリハウジングの内面に取り付けられる前のタグ/ゲッターアセンブリが、粘着テープに取り付けられたライナーを含む。
【0009】
実施例6において、実施例1~5のいずれかに記載の医療装置は、ハイブリッド回路アセンブリの少なくとも一部を支持するように構成されたコア回路支持構造体をさらに備え、コア回路支持構造体が、ハイブリッド回路アセンブリの少なくとも一部を受け入れるように構成されたキャビティを画定するフレームを含み、フレームの外面が、コアアセンブリハウジングの内面に対応するように形成される。
【0010】
実施例7において、実施例1~6のいずれかの医療装置は、識別タグが、製造中において識別タグの位置合わせを容易にするように構成された位置合わせ特徴部を備える。
実施例8において、実施例7の医療装置は、位置合わせ特徴部が、識別タグの1つのコーナーに画定されたノッチで構成される。
【0011】
実施例9において、実施例1~8のいずれかの医療装置は、コアアセンブリハウジングの内面が、コアアセンブリハウジングを基準としてタグ/ゲッターアセンブリの位置合わせを容易にするように構成された位置合わせマークを含む。
【0012】
実施例10は、埋込型医療装置のコアアセンブリハウジングに隣接して配置されるように構成されたタグ/ゲッターアセンブリであって、該タグ/ゲッターアセンブリは、識別タグと、識別タグを覆って位置する粘着テープと、粘着テープ上に位置する粘着剤と、粘着剤によって粘着テープに取り付けられた水素ゲッターとを備える。
【0013】
実施例11において、実施例10のタグ/ゲッターアセンブリは、ライナーを備え、該ライナーは、識別タグが当該ライナーと粘着テープとの間に配置されるように、粘着テープに取り付けられる。
【0014】
実施例12において、実施例10又は11のいずれかのタグ/ゲッターアセンブリは、製造中において、コアアセンブリハウジングに対するタグ/ゲッターアセンブリの位置合わせを容易にするように構成された位置合わせ特徴部を備える。
【0015】
実施例13において、実施例12のタグ/ゲッターアセンブリは、位置合わせ特徴部が、タグ/ゲッターアセンブリの1つのコーナーのノッチで構成される。
実施例14において、実施例10~13のいずれかのタグ/ゲッターアセンブリは、粘着テープが片面粘着テープである。
【0016】
実施例15において、実施例10~14のいずれかのタグ/ゲッターアセンブリは、粘着剤が両面粘着テープである。
実施例16において、医療装置は、ハイブリッド回路アセンブリと、内面を有するとともにハイブリッド回路アセンブリを囲繞するように構成されたコアアセンブリハウジングと、コアアセンブリハウジングの内面に隣接して位置するように構成されたタグ/ゲッターアセンブリと、を備える。タグ/ゲッターアセンブリは、識別タグと水素ゲッターを備える。
【0017】
実施例17において、実施例16の医療装置は、タグ/ゲッターアセンブリがコアアセンブリハウジングの内面に粘着剤で粘着される。
実施例18において、実施例16の医療装置は、タグ/ゲッターアセンブリが、コアアセンブリハウジングの内面に取り付けられる粘着テープと、粘着テープとコアアセンブリハウジングの内面との間に位置する識別タグとを含む。
【0018】
実施例19において、実施例16の医療装置は、水素ゲッターが、コアアセンブリハウジングの内面に粘着された片面粘着テープに位置する両面粘着テープに位置し、かつ、識別タグが片面粘着テープとコアアセンブリハウジングの内面との間に位置する。
【0019】
実施例20において、実施例19の医療装置は、タグ/ゲッターアセンブリが、粘着テープをコアアセンブリハウジングの内面に取り付ける前に、粘着テープに取り付けられたライナーを含む。
【0020】
実施例21において、実施例16の医療装置は、ハイブリッド回路アセンブリの少なくとも一部を支持するように構成されたコア回路支持構造体をさらに備え、コア回路支持構造体が、ハイブリッド回路アセンブリの少なくとも一部を受け入れるように構成されたキャビティを画定するフレームを含み、フレームの外面が、コアアセンブリハウジングの内面に対応するように形成される。
【0021】
実施例22において、実施例16の医療装置は、識別タグが、製造中において識別タグの位置合わせを容易にするように構成された位置合わせ特徴部を備える。
実施例23において、実施例22の医療装置は、位置合わせ特徴部が、識別タグの1つのコーナーに画定されたノッチで構成される。
【0022】
実施例24において、実施例16の医療装置は、コアアセンブリハウジングの内面が位置合わせマークを含み、タグ/ゲッターアセンブリが、位置合わせマークでコアアセンブリハウジングの内面に位置合わせされた粘着テープを含む。
【0023】
実施例25において、医療装置は、ハイブリッド回路アセンブリを含むコア回路アセンブリと、ハイブリッド回路アセンブリを支持するように構成されたコア回路支持構造体とを備える。医療装置は、内面を有するとともに前記ハイブリッド回路アセンブリとコア回路支持構造体とを囲繞するように構成されたコアアセンブリハウジングと、コア回路支持構造体とコアアセンブリハウジングの内面との間に位置するように構成されたタグ/ゲッターアセンブリとをさらに備える。
【0024】
実施例26において、実施例25の医療装置は、タグ/ゲッターアセンブリがコアアセンブリハウジングの内面に粘着剤で粘着される。
実施例27において、実施例25の医療装置は、コアアセンブリハウジングの内面が位置合わせマークを含み、タグ/ゲッターアセンブリが、位置合わせマークでコアアセンブリハウジングの内面に位置合わせされた粘着テープを含む。
【0025】
実施例28において、実施例27の医療装置は、粘着テープとコアアセンブリハウジングの内面との間に配置された識別タグを備え、粘着テープが識別タグとハイブリッド回路アセンブリとの間の電気的絶縁を提供する。
【0026】
実施例29において、実施例25の医療装置は、タグ/ゲッターアセンブリが、コアアセンブリハウジングの内面に取り付けられた粘着テープの上に配置された粘着剤の上に位置する水素ゲッターと、粘着テープとコアアセンブリハウジングの内面との間に位置する識別タグとを含む。
【0027】
実施例30において、実施例25の医療装置は、コア回路支持構造体が、ハイブリッド回路アセンブリの少なくとも一部を受け入れるように構成されたキャビティを画定するフレームを含み、フレームの外面が、コアアセンブリハウジングの内面に対応するように形成される。
【0028】
実施例31において、実施例25の医療装置は、識別タグが、X線画像で検出されるように構成された材料からなる。
実施例32において、識別タグ及び水素ゲッターアセンブリは、識別タグと、識別タグを覆うように配置された粘着テープと、粘着テープ上に配置された粘着剤と、粘着剤によって粘着テープに取り付けられた水素ゲッターとを備える。
【0029】
実施例33において、実施例32の識別タグ及び水素ゲッターアセンブリは、ライナーを備え、該ライナーは、識別タグが当該ライナーと粘着テープとの間に配置されるように粘着テープに取り付けられる。
【0030】
実施例34において、実施例32の識別タグ及び水素ゲッターアセンブリは、粘着テープが片面に粘着剤を有するとともに識別タグが粘着剤によって粘着テープの片面に取り付けられる。
【0031】
実施例35において、実施例32の識別タグ及び水素ゲッターアセンブリは、識別タグが、製造中において向きを決定することができるようにされている。
複数の実施形態が開示されているが、本発明のさらに他の実施形態は、本明細書に開示される主題の例示的な実施形態を示し、説明する以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。従って、図面及び詳細な説明は、本質的に例示的なものと見なされるべきであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の実施形態による、患者モニタリングシステムを示す概略図。
図2A】本発明の実施形態による、埋込型医療装置(IMD)の斜視図。
図2B】本発明の実施形態による、図2Aに示されるIMDの部分的に分解された斜視図。
図2C】本発明の実施形態による、図2Aに示されるIMDの部分的に分解された斜視図。
図2D】本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジングが取り外された、図2A図2Cに示されるIMDの側面図。
図2E】本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジングが透明に示されている、図2A図2Dに示されるIMDの側面図。
図3A】本発明の実施形態による、コア回路支持構造体の斜視図。
図3B】本発明の実施形態による、図3Aに示されるコア回路支持構造体の別の斜視図。
図4A】本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジングが取り外された、図2A図2Eに示されるIMDの拡大上面図。
図4B】本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジングが取り外された、図2A図2Eに示されるIMDの拡大斜視図。
図4C】本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジングが取り外された、図2A図2Eに示されるIMDの側面図。
図4D】本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジングが取り外され、コア回路支持構造体が透明に示されている、図2A図2Eに示されるIMDの側面図。
図5A】本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジングの第2の部分の側壁の内面に隣接するタグ/ゲッターアセンブリの斜視図。
図5B】本発明の実施形態による、図5Aのコアアセンブリハウジングの第2の部分の側壁の内面に隣接するタグ/ゲッターアセンブリの上面図。
図6A】本発明の実施形態による、タグ/ゲッターアセンブリの斜視図。
図6B】本発明の実施形態による、図6Aのタグ/ゲッターアセンブリの上面図。
図6C】本発明の実施形態による、図6A及び図6Bのタグ/ゲッターアセンブリの分解図。
図6D】本発明の実施形態による、図6A図6Cのタグ/ゲッターアセンブリの断面図。
図7】本発明の実施形態による、IMDを組み立てる例示的な方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0033】
開示された主題は、様々な変更及び代替の形態に適しているが、具体的な実施形態は、例として図面に示されており、以下に詳細に説明される。しかしながら、その意図は、開示された主題を記載された特定の実施形態に限定することではない。そうではなく、開示された主題は、添付の特許請求の範囲によって定義された開示された主題の範囲内にあるすべての修正、同等物、及び代替物を網羅することを意図している。
【0034】
図1は、患者の体内104内に埋め込まれ、受信装置106と通信するように構成されたIMD102を含むシステム100の概略図である。IMD102は、本明細書で説明されるように、X線IDタグ及び水素ゲッターを含むタグ/ゲッターアセンブリを含む。IMD102は、タグ/ゲッターアセンブリを含み、該タグ/ゲッターアセンブリは、スペースを最適化し、製造を支援するために、1つのアセンブリに一緒に結合されたX線IDタグ及び水素ゲッターを含む。
【0035】
複数の実施形態において、IMD102は、患者の胸部又は腹部の移植位置又はポケット内に皮下移植され得るとともに、患者の心臓108に関連する生理学的パラメータを監視(例えば、感知及び/又は記録)するように構成され得る。複数の実施形態において、IMD102は、例えば、1つ以上の心臓活性化信号、心音、血圧測定値、酸素飽和度等の生理学的パラメータを記録するように構成された埋込型心臓モニタ(ICM)(例えば、埋込型診断モニタ(IDM)、埋込型ループレコーダ(ILR)等)であり得る。複数の実施形態において、IMD102は、加速信号等、患者の身体活動レベル及び/又は代謝レベルを示す1つ以上の信号を含み得る生理学的パラメータを監視するように構成され得る。複数の実施形態において、IMD102は、1つ以上の他の器官、システム等に関連する生理学的パラメータを監視するように構成され得る。IMD102は、一定の間隔で、継続的に、及び/又は検出されたイベントに応答して、感知及び/又は記録するように構成され得る。複数の実施形態において、そのような検出されたイベントは、IMD102、別のIMD(図示せず)、外部装置(例えば、受信装置106)等の1つ以上のセンサーによって検出され得る。加えて、IMD102は、様々な診断、治療、及び/又は監視の実施に関連して使用され得る様々な生理学的信号を検出するように構成され得る。
【0036】
例えば、IMD102は、呼吸器系信号、心臓系信号、及び/又は患者の活動に関連する信号を検出するためのセンサー又は回路を含み得る。複数の実施形態において、IMD102は、胸腔内インピーダンスを感知するように構成され得、そこから、例えば、呼吸一回換気量及び分時換気量を含む、様々な呼吸パラメータが導き出され得る。センサー及び関連する回路は、1つ以上の体の動き又は体の姿勢及び/又は位置に関連する信号を検出するために、IMD102に関連して組み込まれ得る。例えば、加速度計及び/又はGPS装置を使用して、患者の活動、患者の位置、体の向き、及び/又は胴体の位置を検出することができる。
【0037】
例示の目的で、限定されないが、本発明に従って生理学的パラメータを記録するために使用され得る装置の様々な実施形態が、患者の胸部の皮膚の下に埋め込まれ得るIMDの文脈で本明細書に記載される。しかしながら、複数の実施形態では、IMD102は、ハウジングを有するとともに患者の身体104に移植されるように構成された、任意のタイプのIMD、任意の数の異なる構成要素の埋込型システム及び/又は同様のものを含み得る。例えば、IMD102は、制御装置、監視装置、ペースメーカー、埋込型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT)装置及び/又は同様のものを含み得るとともに、患者の身体及び/又はIMD102に関する治療及び/又は診断データを提供するための、当技術分野で知られている又は後に開発された埋込型医療装置であり得る。様々な実施形態において、IMD102は、除細動及びペーシング/CRT機能(例えば、CRT-D装置)の両方を含み得る。
【0038】
図示されるように、IMD102は、ハウジング110を有し得る。ハウジング110は、当該ハウジング110に結合された2つの電極112及び114を有する。複数の実施形態によれば、IMD102は、任意の数の電極(及び/又は、例えば、温度計、気圧計、圧力センサー、光学センサー、モーションセンサー等の他のタイプのセンサー)を、任意の数の様々なタイプの構成で含み得るとともに、ハウジング110は、任意の数の異なる形状、大きさ、及び/又は特徴を含み得る。複数の実施形態において、IMD102は、生理学的パラメータを感知するとともに、当該生理学的パラメータを記録するように構成され得る。例えば、IMD102は、(例えば、定期的に、継続的に、イベントの検出時等に)アクティブ化され、指定された量のデータ(例えば、生理学的パラメータ)をメモリに記録し、その記録されたデータを受信装置106に通信するように構成され得る。IDMの場合、例えば、IMD102は、アクティブ化され、心臓信号を一定期間記録し、非アクティブ化され、アクティブ化されて、受信装置106に記録された信号を通信し得る。
【0039】
様々な実施形態において、受信装置106は、例えば、プログラマ、コントローラ、患者監視システム等であり得る。外部装置として図1に示されているが、受信装置106は、例えば、制御装置、別の監視装置、ペースメーカー、埋込型除細動器、心臓再同期療法(CRT)装置及び/又は同等のものであり得るIMD102と通信するように構成された埋込型装置を含み得る。該埋込型装置は、患者及び/又はIMD102に関する治療及び/又は診断データを提供するための、当技術分野で知られている、又は後に開発される埋込型医療装置であり得る。様々な実施形態において、IMD102は、ペースメーカー、埋込型除細動器(ICD)装置、又は心臓再同期療法(CRT)装置であり得る。様々な実施形態において、IMD102は、除細動及びペーシング/CRT機能(例えば、CRT-D装置)の両方を含み得る。
【0040】
システム100は、本発明の実施形態による、調整された患者の測定及び/又は監視、診断、及び/又は治療を実施するために使用され得る。システム100は、例えば、IMD102等の1つ以上の患者内医療装置、及び受信装置106等の1つ以上の患者外医療装置を含み得る。複数の実施形態において、受信装置106は、患者の外部(すなわち、患者の体内に侵襲的に埋め込まれていない)の監視及び/又は診断及び/又は治療機能を実行するように構成され得る。受信装置106は、患者の上、患者の近く、又は任意の患者の外部の場所に配置し得る。
【0041】
複数の実施形態において、IMD102及び受信装置106は、無線リンクを介して通信し得る。例えば、IMD102と受信装置106とは、ブルートゥース(登録商標)、IEEE802.11、及び/又は独自の無線プロトコル等の短距離無線リンクを介して接続され得る。通信リンクは、IMD102と受信装置106との間の単方向及び/又は双方向通信を容易にし得る。データ及び/又は制御信号は、IMD102及び/又は受信装置106の機能を調整するために、IMD102と受信装置106との間で送信され得る。複数の実施形態において、患者データは、1つ以上のIMD102及び受信装置106から定期的に又はコマンドでダウンロードし得る。医師及び/又は患者は、例えば、患者データを取得するため、又は記録及び/又は治療を開始、終了、又は変更するために、IMD102及び受信装置106と通信し得る。
【0042】
図1に示される例示的なシステム100は、本発明を通して開示される主題の実施形態の使用の範囲又は機能性に関して、いかなる限定も示唆することを意図していない。また、例示的なシステム100は、図1に示される任意の単一の構成要素又は構成要素の組み合わせに関連する任意の依存性又は要件を有すると解釈されるべきではない。例えば、複数の実施形態において、例示的なシステム100は、追加的な構成要素を含み得る。加えて、図1に示される構成要素のいずれか1つ以上は、複数の実施形態において、そこに示される他の構成要素(及び/又は図示せずの構成要素)の様々なものと統合され得る。任意の数の他の構成要素又は構成要素の組み合わせを、図1に示される例示的なシステム100と統合することができ、それらはすべて、本発明の範囲内であると考えられる。
【0043】
図2Aは、本発明の実施形態による、埋込型医療装置(IMD)200の斜視図である。IMD200は、図1に示されているIMD102であってもよく、又は同等のものであってもよい。図示されるように、IMD200は、コアアセンブリ204の第1の端部220又はその近傍に配置されたヘッダ202を含み得る。電池アセンブリ206(1つ以上の電池を含み得る)は、コアアセンブリ204の第2の端部224の近くに配置される。ヘッダ202は、内部領域202Bを囲繞するハウジング202Aを含む。ヘッダ202は、その内部に様々な回路構成要素を収容し得る。ハウジング202Aは、IMD200が患者の胸部又は腹部の移植位置若しくはポケットに皮下移植される際に、患者の体組織に接触し得る。ヘッダ202の内部領域202Bは、スキャフォールドアセンブリ212によって配置及び支持された回路構成要素(例えば、電極208及びアンテナ210)を収容し得る。図示されるように、IMD200は、電極208に加えて、電池アセンブリ206の端部に配置された電極214を含み得る。複数の実施形態において、電極214は、電池アセンブリ206、電池アセンブリ206のハウジング等と統合され得る。患者内の生理学的パラメータの感知を可能にするために、電極208は、ヘッダ202のハウジング202Aの内面と同一平面になるように配置され得る。他の例では、電極208は、ヘッダ202のハウジング202Aの外面の一部を形成するように、スキャフォールドアセンブリ212によって位置決めされ得る。
【0044】
図2Bに示されるように、コアアセンブリ204は、コアアセンブリハウジング218内に囲繞されたコア回路アセンブリ216を含む。コアアセンブリハウジング218は、第1の端部220において第1のフィードスルーアセンブリ222に結合され、第2の端部224において第2のフィードスルーアセンブリ226に結合される。フィードスルーアセンブリ222は、ヘッダ202の回路構成要素(例えば、電極208及びアンテナ210)をコア回路アセンブリ216に接続するように構成された接続のためのスループットを提供するように構成され得る。同様に、フィードスルーアセンブリ226は、1つ以上のバッテリ(例えば、電池アセンブリ206の一部である)及び/又は電極214をコア回路アセンブリ216に接続するように構成された接続のためのスループットを提供するように構成され得る。
【0045】
図2Aに示されるように、コアアセンブリハウジング204は、溶接シーム232に沿って第2の部分230に結合されるように構成された第1の部分228を含む。第1の部分228及び第2の部分230は、レーザー溶接、シーム溶接等によって一体に結合し得る。複数の実施形態において、第1の部分228及び第2の部分230の少なくとも1つの特徴部が溶接リングとして機能し、コア回路アセンブリ216を溶接エネルギー(例えば、熱、レーザー等)から保護するので、別個の溶接リングを使用する必要はない。
【0046】
例えば、第1の部分228は、溶接の準備のために、第2の部分230上の1つ以上の対応する溶接継手特徴部に隣接して配置されるように構成された1つ以上の溶接継手特徴部を含み得る。複数の実施形態において、例えば、第1の部分228及び第2の部分230は、連続的な湾曲した壁(例えば、ペースメーカー又は他の埋込型パルス発生器の実装における)、湾曲した壁、及び真っ直ぐな壁、いくつもの湾曲した壁、いくつもの真直ぐな壁、及び/又は、これらの任意の数の異なる組み合わせを含み得る。第2の部分230の対応する壁に結合されるように構成された第1の部分228の各壁は、第2の部分230上の少なくとも1つの対応する特徴部に隣接して配置されるように構成された少なくとも1つの溶接継手特徴部を含んでもよく、複数の実施形態では、その逆も可能である。
【0047】
各溶接継手特徴部には、壁の薄くなった前縁(ハウジングの他の部分の対応する縁に結合されるように構成された縁)を含む。つまり、壁の縁は壁の他の部分よりも薄くなっている。このようにして、溶接の準備のために2つの部分がコア回路アセンブリの周りに位置決めされる際に、2つの部分の一方の縁は、他方の部分の対応する縁に乗り上げ可能である。このようにして、ハウジング内の体積を最大化することができるとともに、下縁(すなわち、コア回路アセンブリに近い縁)は、溶接リングとして機能し、溶接工程の間に加えられたエネルギー(例えば、熱、レーザー等)から保護する。複数の実施形態において、溶接継手特徴部は、壁、フランジ等の重なり合う縁を含み得る。
【0048】
例えば、図2B及び図2Cに示されるように、コアアセンブリハウジング218の第1の部分228は、側壁234、下壁236、及び上壁238を含む。下壁236及び上壁238はそれぞれ、側壁234の内面234Aから離れる方向に直角に(又は少なくともほぼ直角に)延びる。図示されるように、下壁236は、湾曲したコーナー部分240によって側壁234に結合され、上壁238は、湾曲したコーナー部分242によって側壁234に結合される。複数の実施形態において、湾曲したコーナー部分240及び242は、それぞれ、下壁236及び上壁238、側壁234等と一体化され得る。すなわち、例えば、第1の部分228は、プレス又は型で形成された単一の金属片であり得る。複数の実施形態において、湾曲したコーナー部分240及び242は、別個の構成要素であり得る。湾曲したコーナー部分240及び242は、それぞれ、任意の望ましい曲率半径を有するように設計することができる。例えば、湾曲したコーナー部分240及び242は、それぞれ、コアアセンブリハウジング218内に囲繞された所望の量の体積を提供する曲率半径を有するように構成され得る。
【0049】
例えば、図2B及び図2Cに示されるように、下壁236は、フランジ244を含んでおり、該フランジ244は、下壁236の内面246に対して凹むとともに、第1の部分228の第1の端部248からその第2の端部250まで延びる。フランジ244は、下壁236の薄くした部分であってもよい。複数の実施形態において、フランジ244は、下壁236に溶接され得る。同様に、上壁238は、フランジ252を含んでおり、該フランジ252は、上壁238の内面254に対して凹むとともに、第1の部分228の第1の端部248からその第2の端部250まで延びる。フランジ252は、上壁238の薄くした部分であってもよい。複数の実施形態において、フランジ252は、上壁238に溶接され得る。
【0050】
また、例えば、図2B及び図2Cに示されるように、コアアセンブリハウジング218の第2の部分230は、側壁256、下壁258、及び上壁260を含む。下壁258及び上壁260はそれぞれ、側壁256の内面256Aから離れる方向に直角に(又は少なくともほぼ直角に)延びる。図示されるように、下壁258は、湾曲したコーナー部分262によって側壁256に結合され、上壁260は、湾曲したコーナー部分264によって側壁256に結合される。複数の実施形態において、湾曲したコーナー部分262及び264は、それぞれ、下壁258及び260、側壁256等と一体化され得る。すなわち、例えば、第2の部分230は、プレス又は型で形成された単一の金属片であり得る。複数の実施形態において、湾曲したコーナー部分262及び264は、別個の構成要素であり得る。湾曲したコーナー部分262及び264は、それぞれ、例えば、湾曲したコーナー部分240及び242のそれぞれの曲率半径と同一又は同様である曲率半径等、任意の望ましい曲率半径を有するように設計し得る。例えば、湾曲したコーナー部分262及び264は、それぞれ、コアアセンブリハウジング218内に囲繞された所望の量の体積を提供する曲率半径を有するように構成され得る。
【0051】
例えば、図2B及び図2Cに示されるように、下壁258は、フランジ266を含んでおり、該フランジ266は、下壁258の外面268に対して凹むとともに、第2の部分230の第1の端部270からその第2の端部272まで延びる。フランジ266は、下壁258の薄くされた部分であってもよい。複数の実施形態において、フランジ266は、下壁258に溶接され得る。同様に、上壁260は、フランジ274を含んでおり、該フランジ274は、上壁260の外面276に対して凹むとともに、第2の部分230の第1の端部270からその第2の端部272まで延びる。フランジ274は、上壁260の薄くした部分であってもよい。複数の実施形態において、フランジ274は、上壁260に溶接され得る。
【0052】
コアアセンブリハウジング218はまた、ノッチ278を含み、該ノッチ278は、第1の部分228の第1の端部248及び第2の端部250にそれぞれ形成され、側壁234の内面234Aから外面234Bまで延びる。同様に、コアアセンブリハウジング218はまた、ノッチ280を含み、該ノッチ280は、第2の部分230の第1の端部270及び第2の端部272にそれぞれ形成され、側壁256の内面256Aから外面256Bに延びる。第1の部分228が第2の部分230と一体にされた際、フランジ244はフランジ266に隣接して配置され、フランジ252はフランジ274に隣接して配置される。部分228及び部分230は、フランジ244、266及び252、274に沿って一緒に溶接されて、コア回路アセンブリ216を囲繞する。
【0053】
図2B図2Eに示されるように、コア回路アセンブリ216は、コアアセンブリハウジング218内に配置されたコア回路支持構造体282を含む。ハイブリッド回路アセンブリ284は、例えば、プリント回路基板(PCB)及び他の回路構成要素等のコア回路を含み、当該ハイブリッド回路アセンブリ284の第1の側(図2B図2Eには示されていない)においてコア回路支持構造体282に結合される。カバー286は、ハイブリッド回路アセンブリ284の第2の側面288に被さって配置されている。カバー286は、任意の数の異なる形状に従って構成され得るものであり、該異なる形状は、例えば、コアアセンブリハウジング218の第1の部分234の内面234A、246、及び254の形状に対応する形状を含む。コア回路支持構造体282が保持クリップ366を含む複数の実施形態において、カバー286は、コア回路支持構造体282上に配置された保持クリップ366に対応し、そのためのスペースを確保するノッチ380を含み得る。複数の実施形態において、カバー286は、任意の数の他の特徴部を含み得るものであり、該他の特徴部は、コア回路支持構造体282、コアアセンブリハウジング218、及び/又はIMD200の他の構成要素の任意の数の他の特徴部に対応するように構成される。
【0054】
コア回路アセンブリ216は、コアアセンブリ内の利用可能なスペースを拡張するように構成され得る。複数実施形態において、図示されるように、コア回路支持構造体282は、外面290Aを含み得るとともに、カバー286は、外面290Bを含み得る。外面290A及び290Bは、第1のフィードスルーアセンブリ222に画定された第1のインターフェース面292及び第2フィードスルーアセンブリ226に画定された第2インターフェース面294と、少なくともほぼ同じ平面(又は一連の平面又は曲面)で整合するように構成され得る。第1及び第2のインターフェース面292及び294は、それぞれ、第1及び第2のフィードスルーアセンブリ222及び226のそれぞれの周囲に延び得るとともに、それぞれ第3及び第4のインターフェース面296及び298から少なくともほぼ直交して延び得る。第3及び第4のインターフェース面296及び298はまた、それぞれ、第1及び第2のフィードスルーアセンブリ222及び226のそれぞれの周囲に延び得る。
【0055】
組立中において、コアアセンブリハウジング218の第1及び第2の部分228及び230は、一体化され、それによって、第1の部分228の下壁236の内面246と、第1の部分228の側壁234の内面234Aと、第1の部分228の上壁238の内面254とが、第1及び第2のインターフェース面292及び294の対応する部分と接続し(例えば、接触して配置される)、第1の部分228の第1の端面300と第2の端面302とは、それぞれ、第1及び第2のインターフェース面296及び298と接続する。同様に、組立中において、第2の部分230の下壁258の内面304と、第2の部分230の側壁256の内面256Aと、第2の部分230の上壁260の内面306とが、第1及び第2のインターフェース面292及び294の対応する部分と接続し(例えば、接触して配置され)、第2の部分230の第1の端面308と第2の端面310とが、それぞれ、第1及び第2のインターフェース面296及び298と接続する。
【0056】
このように、コアアセンブリハウジング218が一体に溶接される際、複数の実施形態において、コアアセンブリハウジング218の内面は、コア回路支持構造体282の外面290Aと接続し得る。また、いくつかの実施形態において、コアアセンブリハウジング218の内面は、カバー286の外面290Bと接続し得る。複数の実施形態において、コアアセンブリハウジング218の内面は、コア回路支持構造体282及びカバー286のそれぞれ外面290A及び290Bに実際には接触しておらず、表面間のギャップを低減するように構成され得る。複数の実施形態によれば、コア回路支持構造体282及びカバー286のそれぞれ外面290A及び290Bは、コアアセンブリハウジング218の内面の形状に対応する形状を有するように設計され得る。
【0057】
例えば、図2C及び図2Eに示されるように、いくつかの実施形態において、本発明の実施形態による、タグ/ゲッターアセンブリ400は、第2の部分230の側壁256の内面256Aに取り付けられる。ここで、タグ/ゲッターアセンブリ400は、側壁256の内面256Aとコア回路支持構造体282の外面290Aとの間に配置されている。いくつかの実施形態において、タグ/ゲッターアセンブリ400は、第1の部分228の側壁234の内面234Aに取り付けられている。ここで、タグ/ゲッターアセンブリ400は、側壁234の内面234Aとカバー286の外面290Bとの間に配置されている。本発明の複数の実施形態に記載されるように、タグ/ゲッターアセンブリ400は、一緒に結合されたX線IDタグ及び水素ゲッターを含む。
【0058】
複数の実施形態において、コア回路支持構造体282及び/又はカバー286は、溶接シーム232に隣接してエアギャップが形成されるように構成され得る。エアギャップは、コア回路支持構造体282及び/又はカバー286を、特定の周囲長を有するように設計することによって提供され得る。複数の実施形態において、エアギャップは、コア回路支持構造体282及び/又はカバー286に、チャネル又は薄肉部分を設計することにより、提供され得る。エアギャップは、(コア回路支持構造体282又はカバー286の外面とコアアセンブリハウジング218の内面との間で測定された)幅が0.1インチ(2.54ミリメートル)未満であり得る。複数の実施形態において、エアギャップは、約0.010インチ(約0.254ミリメートル)幅、又は他の任意の所望の幅であり得る。このように、エアギャップは、コアアセンブリハウジング218との接触を低減するとともに、コア回路支持構造体282及び/又はカバー286とコアアセンブリハウジング218との間に空気の絶縁を提供することによって、コア回路アセンブリ218を一体に溶接する間のコア回路支持構造体282及び/又はカバー286の過熱を防止することを容易にし得る。複数の実施形態によれば、コア回路支持構造体282の態様は、その外面290Aとコアアセンブリハウジング218の任意の数の異なる内面との間に任意の所望の幅のギャップを提供することを容易にするように設計され得る。
【0059】
図2A図2Eに示される例示的なIMD200は、本発明を通して開示される主題の実施形態の使用範囲又は機能性に関して、いかなる制限も示唆することを意図していない。また、例示的なIMD200は、図2A図2Eに示される任意の単一の構成要素、特徴、又は、構成要素や特徴の組み合わせに関連する依存性又は要件を有すると解釈されるべきではない。例えば、複数の実施形態において、例示的なIMD200は、異なる及び/又は追加的な構成要素及び/又は特徴を含み得る。任意の数の他の構成要素、特徴、又は、構成要素や特徴の組み合わせを、図2A図2Eに示される例示的なIMD200と統合することができ、これらのすべてが、本発明の範囲内であると考えられる。加えて、図2A図2Eに示される構成要素及び/又は特徴のいずれか1つ以上は、複数の実施形態において、そこに示される他の構成要素及び/又は特徴(及び/又は図示していない構成要素及び/又は特徴)の様々なものと統合され得る。
【0060】
図3A及び図3Bは、本発明の実施形態による、コア回路支持構造体282の様々な図を示している。図4A図4Dは、コア回路アセンブリ216の様々な図を示しており、説明をさらに明確にするために以下に参照し得る。図示されるように、コア回路支持構造体282は、第1のフィードスルーアセンブリ222に隣接して配置されるように構成された第1の端部312と、第2のフィードスルーアセンブリ226に隣接して配置されるように構成された第2の端部314とを含む。コア回路支持構造体282は、フレーム316を含み、該フレーム316は、コア回路支持構造体282の第1の端部312又はその近傍に配置された第1の端壁318と、コア回路支持構造体282の第2の端部314又はその近傍に配置された第2の端壁320と、第1及び第2の端壁318、320の間に延びる2つの平行な対向する側壁322及び324とを有する。壁318、320、322、及び324に対して少なくともほぼ直角に配向されたパネル326は、第1及び第2の端壁318及び320の間に延び、それぞれ、湾曲したコーナー壁328及び330を介して側壁322及び324に結合される。複数の実施形態において、湾曲したコーナー壁328及び330は、それぞれ、例えば、コアハウジングアセンブリ218の第2の部分230の湾曲したコーナー部分262及び264の各々の曲率半径と同一又は同等の(又はその他の方法で補完/対応するように設計された)曲率半径等、任意の望ましい曲率半径を有するように設計され得る。
【0061】
端壁318及び320、側壁322及び324、コーナー壁328及び330、並びにパネル326は、ハイブリッド回路アセンブリ284の少なくとも一部を受け入れるように構成されたキャビティ332を画定する。例えば、図4A図4Dに示されるように、ハイブリッド回路アセンブリ284は、PCB334と、PCB334の第1の表面338上に配置された追加の回路構成要素の第1のセット336と、PCB334の第2の反対側の表面342上に配置された追加の回路構成要素の第2のセット340とを含み得る。第1及び第2の表面338及び342は、少なくともほぼ平行であり得る。図示されるように、キャビティ332は、PCB334の第1の表面338に対してより低い輪郭を有する回路構成要素の別のセット346に対応する1つ以上の上げ床部344を含み得る。複数の実施形態において、キャビティは、パネル326によって画定される平らな床を有し得る。隆起したブロック348は、それに画定されたウィンドウノッチ350を有しており、追加の回路構成要素を有さない(又は、第1の表面338に対して低い輪郭を有する追加の回路構成要素を有する)PCB334の第1の表面338の一部に対応して、キャビティ332の、コア回路支持構造体282の第2の端部314の近傍に配置され得る。ウィンドウノッチ350は、パネル326に画定されたウィンドウ352と整合させ得る。ウィンドウ352は、ハイブリッド回路アセンブリ284の通信構成要素354を露出するように構成され得る。通信構成要素354は、アンテナ、誘導コイル(例えば、1つ以上の電池を再充電するために無線エネルギーを受信するための)等を含み得る。
【0062】
図3A及び図3Bにさらに示されるように、コア回路支持構造体282は、PCB334に画定された対応する位置合わせノッチ358と係合し、当接し、及び/又は他の方法で接続するように構成されたいくつかの位置合わせ特徴部356を含む。各位置合わせ特徴部356は、棚364から離れて延びる支柱362の端部に配置されたキャップ360を含み得る。棚364は、コア回路支持構造体282の周縁に沿って延びるとともに、端壁318及び320並びに側壁322及び234に画定される。PCB334は、PCB334の第1の側338の周縁が棚364と係合するように、キャビティ332内に受け入れられるように構成される。位置合わせ特徴部356は、対応する位置合わせノッチ358に受け入れられるように構成されており、それによって、製造設定におけるコア回路支持構造体282内でのハイブリッド回路アセンブリ284の効率的かつ正確な位置合わせを容易にする。このようにして、例えば、ハイブリッド回路アセンブリ284は、製造を容易にするために、一方向でコア回路支持構造体282と一体に嵌合するように構成され得る。
【0063】
例えば、図3A及び図3Bに示されるように、コア回路支持構造体282は、3つの位置合わせ特徴部356を含み得る。他の実施形態において、コア回路支持構造体282は、1つ又は2つの位置合わせ特徴部356を含み得る。複数の実施形態において、コア回路支持構造体282は、3つを超える位置合わせ特徴部を含み得る。複数の実施形態によれば、位置合わせ特徴部356の少なくとも1つは、少なくとも1つの他の位置合わせ特徴部356とは異なる大きさ及び/又は形状であり得る。キャップ360は、複数の実施形態において、PCB334を所定の位置に保持することを容易にするために、PCB334の第2の表面342の周縁に係合するように構成されたリップを含み得る。他の複数の実施形態において、キャップ360は、ストッパとして機能するように構成され得る。キャップ360の上部は、複数の実施形態において、PCB334の第2の表面342と少なくともほぼ同じ高さであり得る。コア回路支持構造体282はまた、PCB334を所定の位置に保持することを容易にするために、PCB334の第2の表面342の周縁に係合するように構成された1つ以上の保持クリップ366を含み得る。
【0064】
図示されるように、コア回路支持構造体282は、第1の端壁318から延びるとともに第1の端壁318と第1のフィードスルーアセンブリ122との間の空間を維持するように構成された第1のスペーサー368と、第2の端壁320から延びるとともに第2の端壁320と第2のフィードスルーアセンブリ226との間の空間を維持するように構成された第2のスペーサー370とを含む。第2の端壁320に画定されたノッチ372は、フィードスルー回路及び/又は例えば電池端子373等の他の構成要素のためのスペースを提供し得る。図3Aに示されるように、凹部374は、パネル326に画定され、タグ/ゲッターアセンブリ400を受け入れるように構成され得る。
【0065】
本明細書で使用される場合、「側壁」、「下壁」、「上壁」、「上向き」、及び「下向き」という用語は、それらが参照する特定の特徴を指すために使用されるが、明確にするため、及び他の特徴に対する特徴の相対的な向きを説明するために図の文脈で特徴づけられており、IMD200の特定の向き、又はその特徴の絶対的な(又は好ましい)向きを意味することを意図するものではない。すなわち、例えば、側壁234の外面234Bが水平面に平行になるようにIMD200を長手方向の軸の周りに回転させたとしても、本発明の目的上、側壁234は依然として「側壁」として参照されることになる。他の複数の実施形態において、コア回路支持構造体は、任意の数の他の構成に従って設計され得る。
【0066】
図5Aは、本発明の実施形態による、コアアセンブリハウジング218の第2の部分230の側壁256の内面256Aに隣接するタグ/ゲッターアセンブリ400の斜視図である。図5Bは、本発明の複数の実施形態による、図5Aのコアアセンブリハウジング218の第2の部分230の側壁256の内面256Aに隣接するタグ/ゲッターアセンブリ400の上面図である。タグ/ゲッターアセンブリ400は、X線IDタグ402及び水素ゲッター404を含む。複数の実施形態において、タグ/ゲッターアセンブリ400は、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに粘着剤で粘着される。複数の実施形態において、タグ/ゲッターアセンブリ400は、第1の部分228の側壁234の内面234Aに隣接又は取り付けられている。
【0067】
文脈上、例えば、前述のように、コアアセンブリハウジング218の第2の部分230は、側壁256、下壁258、及び上壁260を含む。下壁258は、湾曲したコーナー部分262によって側壁256に結合され、上壁260は、湾曲したコーナー部分264によって側壁256に結合される。下壁258は、フランジ266を含んでおり、該フランジ266は、下壁258の外面268に対して凹んでいるとともに、第2の部分230の第1の端部270からその第2の端部272まで延びる。上壁260は、フランジ274を含んでおり、該フランジ274は、上壁260の外面276に対して凹んでいるとともに、第2の部分230の第1の端部270からその第2の端部272まで延びる。
【0068】
側壁256の内面256Aは、位置合わせマーク406を含むとともに、タグ/ゲッターアセンブリ400は、位置合わせマーク406でコアアセンブリハウジング218の内面256A上に位置合わせされる粘着テープ408を含む。いくつかの実施形態において、位置合わせマーク406は、コアアセンブリハウジング218の内面256Aの内又は上に設定された黒又は灰色のコーナーマークである。いくつかの実施形態において、位置合わせマーク406は、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに組み込まれたくぼみである。いくつかの実施形態において、位置合わせマーク406は、コアアセンブリハウジング218の内面256Aにセットされた隆起した又はくぼんだエンボスマークである。いくつかの実施形態において、位置合わせマーク406は、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに刻まれ、成形され、又は刻印される。
【0069】
複数の実施形態において、図示のように、タグ/ゲッターアセンブリ400は、X線IDタグ402と、水素ゲッター404と、コアアセンブリハウジング218の内面256A上の位置合わせマーク406に位置合わせされた粘着テープ408とを含む。粘着テープ408は、X線IDタグ402を覆って配置され、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに取り付けられている。X線IDタグ402は、粘着テープ408とコアアセンブリハウジング218の内面256Aとの間に配置されている。複数の実施形態において、粘着テープ408は、片面粘着テープであり、その粘着面は、X線IDタグ402を覆ってコアアセンブリハウジング218の内面256Aに取り付けられる。複数の実施形態において、X線IDタグ402は、粘着テープ408の粘着側に取り付けられている。いくつかの実施形態において、粘着テープ408は、X線IDタグ402とハイブリッド回路若しくは回路アセンブリ284との間の電気的絶縁を提供する。いくつかの実施形態において、例えば、図示のように、粘着テープ408は透明である。他の複数の実施形態において、粘着テープ408は半透明又は不透明である。
【0070】
タグ/ゲッターアセンブリ400は、粘着テープ408の上に配置された粘着剤410と、粘着剤410によって粘着テープ408に取り付けられた水素ゲッター404とをさらに含む。複数の実施形態において、粘着剤410は、片側が粘着テープ408に取り付けられ、反対側が水素ゲッター404に取り付けられた両面粘着テープである。複数の実施形態において、粘着剤410及び水素ゲッター404は、同じ大きさ及び形状である。
【0071】
図6A図6Dは、本発明の実施形態による、タグ/ゲッターアセンブリ400を示す図である。図6Aは、本発明の実施形態による、タグ/ゲッターアセンブリ400の斜視図である。図6Bは、本発明の実施形態による、図6Aのタグ/ゲッターアセンブリ400の上面図である。図6Cは、本発明の実施形態による、図6A及び図6Bのタグ/ゲッターアセンブリ400の分解図である。図6Dは、本発明の実施形態による、図6A図6Cのタグ/ゲッターアセンブリ400の断面図である。
【0072】
複数の実施形態において、図示のように、タグ/ゲッターアセンブリ400は、X線IDタグ402と、水素ゲッター404と、粘着テープ408(図示されているような実施形態において、例えば、図5A図5B、及び図6A図6DにおけるX線IDタグ402が粘着テープ408を透けて見えるように透明である)と、粘着剤410とを含む。また、複数の実施形態において、図示のように、タグ/ゲッターアセンブリ400は、ライナー412を含んでおり、該ライナー412は、粘着テープ408をコアアセンブリハウジング218の内面256Aに取り付ける前に、粘着テープ408から剥がされる製造補助材である。
【0073】
複数の実施形態において、例えば、水素ゲッター404は、コアアセンブリハウジング218内で水素を吸収又は取得するように構成された材料を含む。水素ゲッター404は、コアアセンブリハウジング218の内部で発生又は生成されることが予想されるすべての水素を吸収又は取得するような大きさにし得る。複数の実施形態において、水素ゲッター404は、水素を吸収又は取得する材料を含浸させたシリコーンを含む。いくつかの実施形態において、水素ゲッター404は、約0.008インチ(約0.2032ミリメートル)の厚さである。
【0074】
粘着剤410は、水素ゲッター404を粘着テープ408に取り付ける。複数の実施形態において、粘着剤410は、水素ゲッター404と同じ大きさ及び形状になるような大きさの両面粘着テープである。粘着剤410は、粘着テープ408上に配置され、水素ゲッター404を粘着テープ408に取り付ける。複数の実施形態において、粘着剤410は、約0.002インチ(約0.0508ミリメートル)の厚さである。
【0075】
製造中において、粘着テープ408は、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに粘着され、X線IDタグ402は、粘着テープ408とコアアセンブリハウジング218の内面256Aとの間に配置される。複数の実施形態において、粘着テープ408は片面粘着テープであり、当該粘着テープ408の粘着面がX線IDタグ402に貼り付けられ、X線IDタグ402を覆ってコアアセンブリハウジング218の内面256Aに貼り付けられている。複数の実施形態において、粘着テープ408は、X線IDタグ402の電気的絶縁を提供する。複数の実施形態において、粘着テープ408は、X線IDタグ402の電気的絶縁を提供するポリアミドを含む。複数の実施形態において、粘着テープ408は約0.003インチ(約0.0762ミリメートル)の厚さである。
【0076】
X線IDタグ402は、X線画像において検出される又は検出可能とされるように構成された材料を含む。複数の実施形態において、X線IDタグ402は、タングステン、鉛、及び白金のうちの少なくとも1つを含み、X線IDタグ402の厚さは、X線IDタグ402の組成に少なくとも部分的に基づいている。複数の実施形態において、X線IDタグ402は、約0.003インチ(約0.0762ミリメートル)の厚さである。複数の実施形態において、X線IDタグ402はタングステンを含み、厚さは約0.003インチ(約0.0762ミリメートル)である。
【0077】
複数の実施形態において、X線IDタグ402は、製造中において、X線IDタグ402及びタグ/ゲッターアセンブリ400の位置合わせを容易にするように構成された位置合わせ特徴部414を含むようにされている。X線IDタグ402及びタグ/ゲッターアセンブリ400の向きは、製造中において、位置合わせ特徴部414に基づいて決定可能である。複数の実施形態において、X線IDタグ402は、X線IDタグ402の方向が一目で又は自動化によって決定され得るようにされている。複数の実施形態において、位置合わせ特徴部414は、X線IDタグ402の1つのコーナーに画定されたノッチを含む。
【0078】
複数の実施形態において、ライナー412は、製造中において、粘着テープ408の粘着側から除去されるとともに、X線IDタグ402に隣接している状態から取り除かれる。粘着テープ408は、コアアセンブリハウジング218の内面256A上の位置合わせマーク406と位置合わせされるとともに、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに取り付けられる。これは、複数の実施形態において、X線IDタグ402と、水素ゲッター404と、粘着テープ408と、粘着剤410とを含むタグ/ゲッターアセンブリ400を、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに取り付ける。複数の実施形態において、ライナー412は、X線IDタグ402と、水素ゲッター404と、粘着テープ408と、粘着剤410とを含むタグ/ゲッターアセンブリ400の残りの部分の取り扱いを補助する担持体である。複数の実施形態において、ライナー412は、約0.003インチ(約0.0762ミリメートル)の厚さである。
【0079】
タグ/ゲッターアセンブリ400は、1つのコンパクトで薄いアセンブリに結合されて空間を最適化し、製造を支援するX線IDタグ402と水素ゲッター404とを含む。製造中において、タグ/ゲッターアセンブリ400は、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに隣接して配置されるか、又は取り付けられ、タグ/ゲッターアセンブリ400は、側壁256の内面256Aとコア回路支持構造体282の外面290Aとの間に収まるように十分に薄い大きさである。また、タグ/ゲッターアセンブリ400は、複数の層が1つのステップでコアアセンブリハウジング218に取り付けられることで、製造性と組み立ての容易さを提供する。
【0080】
X線IDタグ402と水素ゲッター404とを含むタグ/ゲッターアセンブリ400は、X線撮像の間にIMD200を識別可能にするとともに、IMD200内の過剰な水素を吸収してIMD200の寿命を延ばすという二重の目的を果たす。過剰な水素は、除去されない場合には、漏れ電流及び/又は他の問題を引き起こし、IMD200の寿命を低下させる可能性がある。
【0081】
図7は、本発明の実施形態による、IMDを製造する例示的な方法700を示すフロー図である。IMDは、例えば、図1に示されているIMD102、図2A図2Eに示されているIMD200等であり得る。
【0082】
方法700の複数の実施形態は、ハイブリッド回路アセンブリを提供すること(ブロック702)を含み、これは、例えば、集積回路を組み立てることによって、回路をプリント回路基板(PCB)等回路をプリントに結合することによって、及び/又は、そのような工程によって、ハイブリッド回路アセンブリの1つ以上の部分を取得及び/又は組み立てることを含み得る。方法700はまた、コア回路支持構造体を形成すること(ブロック704)、及びハイブリッド回路アセンブリをコア回路支持構造体に結合してコア回路アセンブリを形成すること(ブロック706)を含む。コア回路支持構造体は、例えば、立体リソグラフィー、射出成形、積層造形(例えば、3D印刷)等の任意の数の異なるプロセスを使用して形成し得る。コア回路アセンブリを形成することはまた、カバーをコア回路支持構造体に結合することを含み得る。
【0083】
方法700はまた、ヘッダを提供すること(ブロック708)を含み得る。これは、例えば、回路構成要素(例えば、電極及びアンテナ)をスキャフォールドアセンブリ上に配置するとともに、スキャフォールドアセンブリをヘッダアセンブリハウジング内に囲繞すること等によって、ヘッダの1つ以上の部分を取得及び/又は組み立てることを含み得る。方法700はまた、電池アセンブリ(ブロック710)を提供することと、フィードスルーアセンブリ(ブロック712)を提供することを含み得る。これは、電池アセンブリ及び/又は第1及び第2のフィードスルーアセンブリを取得及び/又は組み立てることを含み得る。
【0084】
図7に示されるように、方法700の複数の実施形態はまた、フィードスルーアセンブリをコア回路アセンブリに結合すること(ブロック714)と、ヘッダを第1のフィードスルーアセンブリに結合すること(ブロック716)と、電池アセンブリを第2のフィードスルーアセンブリに結合することとを含む(ブロック718)。複数の実施形態において、方法700は、コアアセンブリハウジング(ブロック720)の第1及び第2の部分を形成することを含む。複数の実施形態において、コアアセンブリハウジング部分は、成形され、切断され、及び/又はそのような加工がされ、図2A図2Cに示されるコアアセンブリハウジング部分228及び230と同一又は同等である。
【0085】
方法700は、X線IDタグ402と、水素ゲッター404と、粘着テープ408と、粘着剤410とを含むタグ/ゲッターアセンブリ400等のタグ/ゲッターアセンブリをコアアセンブリハウジングの内面に取り付けることを含む。(ブロック722)。複数の実施形態において、例えば、ライナー412は、X線IDタグ402に隣接し、かつ、粘着テープ408の粘着側ところから、除去される。粘着テープ408は、コアアセンブリハウジング218の内面256A上の位置合わせマーク406と位置合わせされるとともに、コアアセンブリハウジング218の内面256Aに取り付けられ、X線IDタグゲッタ402と、水素ゲッター404と、粘着テープ408と、粘着剤410とを含むタグ/ゲッターアセンブリ400をコアアセンブリハウジング218の内面256Aに取り付ける。
【0086】
図7に示されるように、方法700の複数の実施形態はまた、コアアセンブリハウジング部分をコア回路アセンブリの周りに位置決めすること(ブロック724)と、コアアセンブリハウジング部分を一体に溶接すること(ブロック726)とを含む。
【0087】
開示された主題の範囲から逸脱することなく、説明された例示的な実施形態に様々な修正及び追加を行うことができる。例えば、上記の複数の実施形態は特定の特徴に言及しているが、本発明の範囲はまた、特徴の異なる組み合わせを有する実施形態及び記載された特徴のすべてを含まない実施形態を含む。従って、開示された主題の範囲は、請求項の範囲内にあるようなすべてのそのような代替、修正、及び変形を、それらのすべての同等物とともに包含することを意図している。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
【国際調査報告】