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特表2022-513510ブロックヒーター及びブロックヒーターアセンブリー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-08
(54)【発明の名称】ブロックヒーター及びブロックヒーターアセンブリー
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20220201BHJP
【FI】
H01L21/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535198
(86)(22)【出願日】2019-12-11
(85)【翻訳文提出日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 KR2019017434
(87)【国際公開番号】W WO2020130469
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】10-2018-0163044
(32)【優先日】2018-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0161569
(32)【優先日】2019-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510149600
【氏名又は名称】ジュソン エンジニアリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミン ミョン キ
(72)【発明者】
【氏名】キム チョン クク
(72)【発明者】
【氏名】オ ソ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ テ ホ
(57)【要約】
一実施例によるブロックヒーターは、所定の熱をガスラインに供給する発熱体と、前記ガスラインと前記発熱体との間で熱を前記ガスラインに伝達する熱伝達部とを含み、前記熱伝達部は、少なくとも一側に前記ガスラインの長手方向に形成された凸部又は凹部を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の熱をガスラインに供給する発熱体と、
前記ガスラインと前記発熱体との間で熱を前記ガスラインに伝達する熱伝達部とを含み、
前記熱伝達部は、少なくとも一側に前記ガスラインの長手方向に形成された凸部又は凹部を含むことを特徴とする、ブロックヒーター。
【請求項2】
前記熱伝達部は、熱伝導効率に優れたアルミニウム素材(Al)から形成されることを特徴とする、請求項1に記載のブロックヒーター。
【請求項3】
前記熱伝達部の表面には、アノダイジング(anodizing)処理によって酸化アルミニウム(Al23)被膜が形成されることを特徴とする、請求項2に記載のブロックヒーター。
【請求項4】
前記発熱体は、面状発熱体であることを特徴とする、請求項1に記載のブロックヒーター。
【請求項5】
前記発熱体を挟んで前記熱伝達部と対向して配置されるカバープレートをさらに含み、
前記カバープレートの外面と前記ハウジングの内面との間には空気層(air gap)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のブロックヒーター。
【請求項6】
前記熱伝達部は、
前記ガスラインに対応する形状を有する第1溝と、
前記第1溝に隣接して配置され、前記ガスラインの端部に装着された連結具に対応する形状を有する第2溝とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のブロックヒーター。
【請求項7】
熱伝達部を含む複数のブロックヒーターを含み、
前記熱伝達部の長手方向の両端には凸部又は凹部が配置され、前記熱伝達部の前記凸部と凹部が互いに噛み合って結合されることを特徴とする、ブロックヒーターアセンブリー。
【請求項8】
前記複数のブロックヒーターは、所定の熱をガスラインに供給する一つ以上の発熱体を含むことを特徴とする、請求項7に記載のブロックヒーターアセンブリー。
【請求項9】
前記凸部の一面は前記ガスラインと表面が当接しており、
前記凹部の一面は前記ガスラインから離隔し、前記凸部の他面と当接していることを特徴とする、請求項7に記載のブロックヒーターアセンブリー。
【請求項10】
前記熱伝達部の間に配置される連結部をさらに含み、
前記連結部は、前記熱伝達部と同じ熱伝導率を有する素材から形成されることを特徴とする、請求項7に記載のブロックヒーターアセンブリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブロックヒーター及びブロックヒーターアセンブリーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、化学蒸着(CVD;Chemical Vapor Deposition)工程は、液状物質を蒸発させて気化したガスを半導体素子の表面に薄膜状に凝着させる工程をいう。化学蒸着工程において、気化したガスが流動する経路であるガスラインに熱が均一に伝達されなければ液状物質が不均一に加熱されてパーティクル(particle)などの不良が発生する。したがって、ガスライン全体にわたってどのくらいに一定した温度が提供されるかは半導体製造効率と直結する問題である。
【0003】
上述した問題を解消するために、ガスラインを均一な温度に加熱するための手段としてブロックヒーターに対する研究が倦まず弛まず行われていた。
【0004】
図1は既存のブロックヒーターの概略的な構成図である。
【0005】
図1を参照すると、半導体製造装置1には、気化器10とチャンバー20との間でガスライン30を加熱するためのブロックヒーター40が配置され、ブロックヒーター40は複数に分割された単位発熱モジュール41、43、45を含む。しかし、既存のブロックヒーターはつぎのような問題点を持っている。
【0006】
図1のAに示したブロックヒーター40の連結構造を見れば、ガスライン30とブロックヒーター40との間の熱膨張係数の差によって隣接して接触している単位発熱モジュール41、43、45の間には所定の隙間が発生し、前記隙間によってガスライン30の一部が外部に露出される。
【0007】
ガスライン30が外部に露出される部位では熱伝導性低下によってコールドスポット(cold spot)が発生し、気化したガスが再び液化してガスラインの詰まり現象及び不良粒子(particle)を引き起こすなど、工程に大きな問題点を引き起こす。
【0008】
よって、気化したガスの安全性を確保することができるように、ガスラインの設定区間内で均一な温度を提供するブロックヒーターの連結構造が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
実施例は、隣接したブロックヒーターの間の連結構造が互いに重畳するように熱伝達部の形態を変形することにより、ガスラインの設定区間内で均一な温度を提供することができるブロックヒーター及びブロックヒーターアセンブリーに関するものである。
【0010】
実施例で解決しようとする技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施例は、所定の熱をガスラインに供給する発熱体と、前記ガスラインと前記発熱体との間で熱を前記ガスラインに伝達する熱伝達部とを含み、前記熱伝達部は、少なくとも一側に前記ガスラインの長手方向に形成された凸部又は凹部を含むことを特徴とするブロックヒーターを提供する。
【0012】
前記熱伝達部は、熱伝導効率に優れたアルミニウム素材(Al)から形成されることができる。
【0013】
前記熱伝達部の表面には、アノダイジング(anodizing)処理によって酸化アルミニウム(Al23)被膜が形成されることができる。
【0014】
前記発熱体は、面状発熱体であってもよい。
【0015】
前記発熱体を挟んで前記熱伝達部と対向して配置されるカバープレートをさらに含み、前記カバープレートの外面と前記ハウジングの内面との間には空気層(air gap)が形成されることができる。
【0016】
前記熱伝達部は、前記ガスラインに対応する形状を有する第1溝と、前記第1溝に隣接して配置され、前記ガスラインの端部に装着された連結具に対応する形状を有する第2溝とを含むことができる。
【0017】
熱伝達部を含む複数のブロックヒーターを含み、前記熱伝達部の長手方向の両端には凸部又は凹部が配置され、前記熱伝達部の前記凸部と凹部が互いに噛み合って結合されることができる。
【0018】
前記複数のブロックヒーターは、所定の熱をガスラインに供給する一つ以上の発熱体を含むことができる。
【0019】
前記凸部の一面は前記ガスラインと表面が当接しており、前記凹部の一面は前記ガスラインから離隔し、前記凸部の他面と当接していることができる。
【0020】
前記熱伝達部の間に配置される連結部をさらに含み、前記連結部は、前記熱伝達部と同じ熱伝導率を有する素材から形成されることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の少なくとも一実施例によれば、ガスラインの設定区間内で均一な温度の熱を提供するので、ガスライン内で流動する工程ガスの状態変化を抑制し、パーティクルなどの不良粒子を著しく減少させ、蒸着膜の品質を向上させる効果を提供する。
【0022】
本実施例で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は以下の記載から本発明が属する分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】既存のブロックヒーターの概略的な構成図である。
図2】本発明の一実施例によるブロックヒーターアセンブリーを備えた半導体製造装置の構成を概略的に示した図である。
図3図2に示したブロックヒーターアセンブリーの分解斜視図である。
図4図2の1-1’線に沿って切断したブロックヒーターの断面図である。
図5】本発明の一実施例によるブロックヒーターアセンブリーの熱伝達部を示す斜視図である。
図6】本発明の他の実施例によるブロックヒーターアセンブリーの熱伝達部を示す斜視図である。
図7】本発明のさらに他の実施例によるブロックヒーターアセンブリーの熱伝達部を示す斜視図である。
図8】本発明の一実施例による3方バルブを含むガスラインに適用されるブロックヒーターを説明するための図である。
図9】本発明のさらに他の実施例によるブロックヒーターアセンブリーを示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、前記の目的を具体的に実現することができる本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。実施例は多様な変更を加えることができ、さまざまな形態を有することができるが、特定の実施例を図面に例示し本文に詳細に説明する。
【0025】
“第1”、“第2”などの用語を多様な構成要素を説明するのに使うことができるが、このような構成要素は前記用語に限定されてはいけない。また、以下で使う“上/上部/上方”及び“下/下部/下方”などのような関係的用語は、そのような実体又は要素の間のある物理的又は論理的関係又は手順を必ずしも要求するか内包するものではなく、ある一つの実体又は要素を他の実体又は要素と区別するために用いることができる。
【0026】
本出願で使用した用語はただ特定の実施例を説明するために使用したものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0027】
以下、実施例によるブロックヒーター及びブロックヒーターアセンブリーを添付図面に基づいて説明する。
【0028】
図2は本発明の一実施例によるブロックヒーターアセンブリーを備えた半導体製造装置の構成を概略的に示した図である。
【0029】
図2を参照すると、半導体製造装置10は、液状の工程物質を気化させる気化装置100、気化装置100から供給された工程ガスを内部に噴射して基板S上に薄膜を蒸着する工程チャンバー200、気化装置100と工程チャンバー200との間に配置されて工程ガスの流路を形成するガスライン300、及びガスライン300全体を均一に加熱するブロックヒーターアセンブリー400を含む。
【0030】
ブロックヒーターアセンブリー400は、複数に区画されたヒーティングゾーンz1、z2、z3のそれぞれに備えられる複数のブロックヒーター400a、400b、400cを含むことができる。
【0031】
複数のブロックヒーター400a、400b、400cのそれぞれはブロックヒーターアセンブリー400を構成する単位ユニットに相当し、ブロックヒーターアセンブリー400は複数のブロックヒーター400a、400b、400cが結合された組立体によってガスライン300全体に均一な温度の熱を提供することができる。たとえ、図2には3個のブロックヒーターを備えたブロックヒーターアセンブリーを示しているが、これは例示的なものに過ぎなく、ブロックヒーターの数はガスラインの長さ又は作業者の設計によって可変することができる。
【0032】
このように、ブロックヒーターアセンブリー400は単位ユニットから構成されたブロックヒーター400a、400b、400cを有することにより、維持補修作業の際、単位ユニット別に容易に着脱することができる。
【0033】
そして、複数のブロックヒーター400a、400b、400cのそれぞれは、ガスライン300を収容する熱伝達部410、熱伝達部410を取り囲んで外観をなすハウジング420、及び所定の熱を供給する発熱体(図示せず)を含むことができる。
【0034】
熱伝達部410は長方形のブロックボディー411及び少なくとも一側又は他側にガスライン300の長手方向に形成された凸部413又は凹部415を含むことができる。ここで、熱伝達部410の凸部413及び/又は凹部415は隣接したブロックヒーター間の結合のための連結部の役割を果たす。一方、気化装置100及び/又は工程チャンバー200と連通するブロックヒーター400a、400cの一側又は他側に形成された熱伝達部410の端部は平面を有することができる。
【0035】
凸部413は、ブロックボディー411の外側面から所定長さだけ突設された結合突起4131を含むことができる。
【0036】
凹部415は、ブロックボディー411の外側面から所定長さだけ陷沒した結合溝4151と結合溝4151が形成されることによって両端に形成される側壁4153とを含むことができる。
【0037】
図2に示した隣接したブロックヒーター間の結合構造を見れば次のようである。
【0038】
第2ブロックヒーター400bの一側に形成された凸部413の結合突起4131は第1ブロックヒーター400aの他側に形成された凹部415の結合溝4151に挿着されることにより、第1ブロックヒーター400aと第2ブロックヒーター400bが互いに結合される。
【0039】
第2ブロックヒーター400bの他側に形成された凹部415の結合溝4151は第3ブロックヒーター400cの一側に形成された凸部413の結合突起4131を収容することにより、第2ブロックヒーター400bと第3ブロックヒーター400cが互いに結合される。
【0040】
このように、隣接したブロックヒーターは、ガスライン300の長手方向に熱伝達部410の凸部413と凹部415が互いに噛み合って互いに締まりばめ方式で密着して締結され、隣接したブロックヒーター間の結合領域Bで凸部413の結合突起4131と凹部415の側壁4153はガスライン300の長手方向に垂直な方向に互いに重畳する。また、凸部413の一面4131aはガスライン300と表面が当接しており、凹部415の一面4153aはガスライン300から離隔して凸部413の他面4131bと当接している。
【0041】
図1に示した既存のブロックヒーター40とは違い、一実施例によるブロックヒーターアセンブリー400は、互いに隣接したブロックヒーターの凸部413と凹部415が互いに噛み合う構造に形成されて結合されるので、ガスライン300全体にわたって均一な温度分布を維持することができる。もしくは、ブロックヒーターアセンブリー400は複数に区画されたヒーティングゾーンz1、z2、z3内でガスライン300を均一に加熱することができる。
【0042】
図2に示した結合領域Bの拡大図を見れば、ガスライン300と熱伝達部410との間の熱膨張係数の差によって隣接した第1及び第2ブロックヒーター400a、400bの間に所定の隙間a1が発生しても、第1ブロックヒーター400aの側壁4153とこれと重畳する第2ブロックヒーター400bの結合突起4131との間には矢印(直線)に沿って熱伝導経路が形成される。前記熱伝導経路によって第1ブロックヒーター400aから供給された熱は第2ブロックヒーター400bに伝導され、第2ブロックヒーター400bから供給された熱は第1ブロックヒーター400aに伝導されるので、前記隙間a1の領域で発生する温度偏差を著しく減少させることができる。
【0043】
また、所定の隙間a2には第1ブロックヒーター400aの結合溝4151と第2ブロックヒーター400bの結合突起4131によって密閉空間が形成され、密閉空間の内部で矢印(同心円)に沿って熱対流経路が形成される。前記熱対流経路に沿って第1及び第2ブロックヒーター400a、400bから供給された熱がガスライン300に伝達されるので、ガスライン300の一部領域でコールドスポット(cold spot)が発生することを防止することができる。
【0044】
このように、一実施例によるブロックヒーターアセンブリー400は、互いに隣接したブロックヒーターの熱伝達部410を互いに重畳する噛合構造に形成することにより、ブロックヒーター間の温度偏差を減少させるとともに、ガスライン300の一部で発生するコールドスポットを防止する効果を提供することができる。これにより、ガスライン300を流動する工程ガスの相変化(例えば、気相から液相への相変化を言う)ができないので、蒸着膜の品質が向上することができる。また、組立の際にアライン(align)が容易でないだけでなく、面接触を最大化して外部への熱損失を防止することができる。以下では、一実施例によるブロックヒーターの組立過程を説明する。
【0045】
図3図2に示したブロックヒーターアセンブリーの分解斜視図である。
【0046】
図3の(a)を参照すると、一実施例によるブロックヒーターアセンブリー400は複数のブロックヒーター400a、400bを含み、複数のブロックヒーター400a、400bのそれぞれは上下又は左右に分離可能な対称形構造を有するように形成されることができる。
【0047】
そして、ガスライン300は、円形の導管310、2方バルブの胴体320、及びボルトが取り付けられた連結具330を含む。
【0048】
第1ブロックヒーター400aの熱伝達部410はガスライン300に密着して嵌合されるようにガスライン300に対応する形状を有する。熱伝達部410は、ガスライン300の導管310と2方バルブの胴体320の部分にはガスライン300と面接触するように凹溝4171、4173が形成され、ボルトが取り付けられた連結具330の部分には段溝4175が形成され、ボルトがどの状態に位置しても接触することができるように構成される。このように、熱伝達部410には、ガスライン300全体にわたって接触面積が増加するように、複数の溝417が形成される。これは熱伝達部410からガスライン300に所定の熱が均一に伝導されるようにするためのものであり、接触状態が断絶される部位が発生すれば、この部位での熱伝導効率が格段に低下することがある。
【0049】
図3の(b)を参照すると、対称構造を有するように形成された第1ブロックヒーター400aの中で第1単位ブロックヒーター400a-1はガスライン300の長手方向に垂直な方向に組み立てられて被加熱体のガスライン300に均一に密着する。ここで、第1単位ブロックヒーター400a-1の上部及び/又は側部にはトグルクリップ、キャッチクリップなどの締結手段500が備えられる。
【0050】
図3の(c)を参照すると、対称構造を有するように形成された第1ブロックヒーター400aの中で第2単位ブロックヒーター400a-2は被加熱体のガスライン300に均一に密着するとともに、第1単位ブロックヒーター400a-1に備えられた締結手段500によって第1単位ブロックヒーター400a-1と堅たく締結及び結合される。
【0051】
一方、前述したように、第1ブロックヒーター400aを構成する第1単位ブロックヒーター400a-1及び第2単位ブロックヒーター400a-2はガスライン300の長手方向を中心に対称になり、各単位ブロックヒーター400a-1、400a-2には同じ構成要素が含まれる。
【0052】
以下では、図4に示したブロックヒーターの断面図に基づいてブロックヒーターの各構成要素を説明する。
【0053】
図4図2に示した1-1’線に沿って切断したブロックヒーターの断面図である。
【0054】
図4を参照すると、ブロックヒーター400aは、ガスライン300を収容する熱伝達部410、熱伝達部410を取り囲んで外観をなすハウジング420、所定の熱を供給する発熱体430、及び発熱体430を遮蔽するカバープレート440を含むことができる。
【0055】
熱伝達部410はガスライン300の形状に対応するように形成され、発熱体430から供給された所定の熱がガスライン300に伝導されるようにガスライン300の表面と接触することができる。
【0056】
熱伝達部410は熱伝導率に優れた素材からなることが好ましい。一例として、熱伝達部410は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、タングステン(W)及びこれらの組合せからなる群から選択されるものを含むことができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。熱伝導の高い素材から形成された熱伝達部410は、発熱体430から伝達された熱をガスライン300に円滑に伝導することができる。
【0057】
熱伝達部410の表面は耐食性及び耐磨耗性に優れるようにアノダイジング(anodizing)処理され、前記処理によって熱伝達部410の表面には酸化アルミニウム(Al23)被膜が形成されることができる。
【0058】
そして、熱伝達部410の一端にはガスライン300の外周面に対応する形状を有する少なくとも一つの溝417(例えば、凹溝4171、4173及び段溝4175を含む)が形成され、他端には発熱体420を収容するように所定の深さに陷沒した収容溝419が形成されることができる。
【0059】
発熱体430は、ガスライン300に流動する工程ガスを一定温度に加熱することができるように、熱伝達部410に所定の熱を供給することができる。
【0060】
発熱体430は、発熱部位が前面に均一に分布するように、温度分布が均一な面状発熱体から形成されることができる。
【0061】
発熱体430は熱伝達部410の他端に形成された収容溝419に装着されることができる。ここで、収容溝419と発熱体420との間に別途の空間又はエアポケット(air pocket)が形成されないように、収容溝419の深さ乃至幅と発熱体420の厚さ乃至幅はそれぞれ互いに対応することができる。その理由は、収容溝419と発熱体420との間の接合面にエアポケットが発生する場合、部分発熱によって熱伝達部410に均一な温度を提供することができないからである。
【0062】
カバープレート440は発熱体430を挟んで熱伝達部410と対向して配置される。また、カバープレート440は、収容溝419に装着された発熱体430を遮蔽するように、熱伝達部410の他端及び発熱体430上に配置される。
【0063】
カバープレート440は発熱体430から発散される熱の均一度を向上させ、発熱体430の位置を固定するために提供されることができ、一例として炭化ケイ素(Sic)素材からなることができる。
【0064】
ハウジング420は熱伝達部410及び/又はカバープレート440を取り囲んでブロックヒーター400aの外観をなすことができる。
【0065】
ハウジング420は、発熱体430から供給された熱がブロックヒーター400aの外部に漏出することを遮断するために、高耐熱性断熱材から構成されることができる。高耐熱性断熱材の一例としては、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK、PolyEther Ether Ketron)などの素材を使うことができる。
【0066】
また、断熱乃至発熱性能を向上させるために、ハウジング420の内側面には発熱体430から放出される熱を熱伝達部410に反射するためのコーティング層が提供されることもできる。
【0067】
そして、ハウジング420の内面とカバープレート440の外面との間には所定の空気層(air gap)450が形成されることができる。その理由は、ハウジング420の内部に空気層450が形成されない場合、発熱体430で生成された熱がカバープレート440を介してハウジング420の内部に伝導され、前記伝導された熱によってハウジング420の断熱性能が著しく低下することができるからである。
【0068】
よって、一実施例によるブロックヒーター400aは、ハウジング420の内部に別途の空気層450を形成することにより、発熱体430とハウジング420との間の熱流動経路を制御し、ハウジング420の断熱性能を確保することができる。
【0069】
ここで、空気層450の幅d1は発熱体430の幅d2と同一であるか対応することができる。もしくは、空気層450の面積は発熱体430の面積と同一であるか対応することもできる。
【0070】
一方、前述したように、発熱体430は均一な温度の熱を提供するために熱伝達部410の収容溝419とカバープレート440によって遮蔽されるように設計される。ここで、熱伝達部410の一側及び/又は他側には設計上の理由で発熱体420が直接配置されない。したがって、ガスライン300全体にわたって局部的な温度差が発生しないようにするためには、隣接したブロックヒーターと連結される熱伝達部410の一側及び/又は他側での熱伝導効率を高めることができる方案が必要である。これについて、図5図7を参照して以下で説明する。
【0071】
図5図7図2に示した2-2’線に沿って切断した熱伝達部の斜視図である。
【0072】
図5は本発明の一実施例によるブロックヒーターアセンブリーの熱伝達部を示す斜視図である。
【0073】
図5の(a)に示した分解斜視図を参照すると、第1及び第2熱伝達部410a、410bは一側と他側にそれぞれ凹部415と凸部413が形成された同じ形状を有する。ここで、第1及び第2熱伝達部410a、410bはガスライン300の長手方向に順次配置されることができる。
【0074】
第1熱伝達部410aは一側に形成された凹部415a及び他側に形成された凸部413aを含み、第2熱伝達部410bは一側に形成された凹部415b及び他側に形成された凸部413bを含むことができる。
【0075】
凸部413はブロックボディー411の外側面から所定長さだけ突設された結合突起4131を含み、凹部415は、ブロックボディー411の外側面から所定長さだけ陷沒した結合溝4151と、結合溝4151が形成されることによって両端に形成される側壁4153とを含む。
【0076】
図5の(b)に示した組立斜視図を参照すると、第1熱伝達部410aの他側に形成された凸部413aは第2熱伝達部410bの一側に備えられた凹部415bと重畳して互いに締まりばめ方式で密着して締結される。
【0077】
凹部415bは凸部413aが挿入可能な大きさに形成され、結合突起4131が結合溝4151の内側に装着されることができるように、結合突起4131の幅は結合溝4151の幅と同一であることができる。ここで、結合突起4131の幅はおよそ3mm~8mmであることができるが、本発明の範疇が必ずしもこれに限定されるものではない。
【0078】
一方、第1発熱体(図示せず)から供給された熱は第1熱伝達部410aの他側凸部413aと重畳した第2熱伝達部410bの一側凹部415bを介して第2熱伝達部410bに伝導され、第2発熱体(図示せず)から供給された熱は第2熱伝達部410bの一側凹部415bと重畳した第1熱伝達部410aの他側凸部413aを介して第1熱伝達部410aに伝導されることができる。
【0079】
このように、第1熱伝達部410aの他側結合突起4131とこれと重畳する第2熱伝達部410bの一側側壁4152との間には矢印に沿って熱伝導経路が形成されるので、隣接した第1及び第2熱伝達部410a、410bが結合される領域Bで温度補償がなされることができる。これにより、第1及び第2熱伝達部410a、410b全体にわたって均一な温度分布を維持することができる。もしくは、ブロックヒーターアセンブリー400は複数に区画されたヒーティングゾーンz1、z2、z3内でガスライン300を均一に加熱することができる。
【0080】
図6は本発明の他の実施例によるブロックヒーターアセンブリーの熱伝達部を示す斜視図である。
【0081】
図6の(a)に示した分解斜視図を参照すると、第1及び第2熱伝達部410a、410bのそれぞれは両側に凹部415a又は凸部413bが形成され、互いに異なる形状を有する。ここで、第1及び第2熱伝達部410a、410bはガスライン300の長手方向に互いに交互に配置されることができる。
【0082】
第2熱伝達部410bは両側に凸部413bが形成され、第2熱伝達部410bの一側と他側に配置される第1及び第3熱伝達部410a、410cはそれぞれ両側に凹部415a、415cが形成されることができる。このように、両側に凹部415a、415cがそれぞれ形成された第1及び第3熱伝達部410a、410cの間に第2熱伝達部410bが配置される場合、使用者は維持補修作業の際、所定の熱伝達部を容易に着脱することができるという利点がある。
【0083】
図6の(b)に示した組立斜視図を参照すると、第1熱伝達部410aの他側に形成された凹部415aは第2熱伝達部410bの一側に備えられた凸部413bと重畳して互いに締まりばめ方式で密着して締結され、第2熱伝達部410bの他側に形成された凸部413bは第3熱伝達部410cの一側に備えられた凹部415cと重畳して互いに締まりばめ方式で密着して締結される。
【0084】
図示のように、隣接した熱伝達部は互いに重畳する噛合構造に形成されることにより、第1及び第2熱伝達部410a、410bの結合領域B1及び/又は第2及び第3熱伝達部410b、410cの結合領域B2のそれぞれに熱伝導経路が形成され、形成された熱伝導経路に沿って温度補償がなされるので、第1~第3熱伝達部410a、410b、410c全体にわたって均一な温度分布を維持することができる。もしくは、ブロックヒーターアセンブリー400は複数に区画されたヒーティングゾーンz1、z2、z3内でガスライン300を均一に加熱することができる。
【0085】
図7は本発明のさらに他の実施例によるブロックヒーターアセンブリーの熱伝達部を示す斜視図である。
【0086】
図7の(a)に示した分解斜視図を参照すると、第1及び第2熱伝達部410a、410bのそれぞれは両側に凹部415a、415bが形成され、互いに同じ形状を有する。ここで、第1及び第2熱伝達部410a、410bの間には連結部412が配置されることができる。
【0087】
連結部412は第1及び第2熱伝達部410a、410bの凹部415a、415bに挿入可能な大きさを有するように形成され、連結部412の幅d3は第1熱伝達部410aの他側結合溝4151の第1幅d4と第2熱伝達部410bの一側結合溝4151の第2幅d5の和と同一であることができる。ここで、連結部412の幅d3はおよそ3mm~8mmであることができるが、本発明の範疇が必ずしもこれに限定されるものではない。
【0088】
連結部412は熱伝導率に優れた素材からなることができる。一例として、連結部412は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、タングステン(W)及びこれらの組合せからなる群から選択されるものを含むことができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0089】
また、連結部412は第1及び第2熱伝達部410a、410bと同じ熱伝導率を有する素材から形成されることが好ましい。仮に、第1及び第2熱伝達部410a、410bと連結部412の熱伝導率が互いに異なる場合、ガスライン300の部位ごと伝導される熱量に差が発生し、よってガスライン300全体にわたって均一な温度分布を維持することができないからである。
【0090】
図7の(b)に示した組立斜視図を参照すると、連結部412は第1熱伝達部410aの他側に形成された凹部415a及び第2熱伝達部410bの一側に形成された凹部415bと重畳して互いに締まりばめ方式で密着して締結される。
【0091】
ここで、連結部412の前面412aはガスライン300の表面と当接しており、前記前面412aの反対側の背面412bはブロックボディー411と同一面上に配置される。そして、連結部412の上面及び下面のそれぞれは凹部415a、415bと直接接触し、側面はブロックボディー411と直接当接している。
【0092】
一方、第1発熱体(図示せず)から供給された熱は第1熱伝達部410aの他側凹部415aと重畳する連結部412を介して第2熱伝達部410bに伝導され、第2発熱体(図示せず)から供給された熱は第2熱伝達部410bの一側凹部415bと重畳する連結部412を介して第1熱伝達部410aに伝導されることができる。すなわち、隣接した第1及び第2熱伝達部410a、410bは連結部412によって互いに重畳する噛合構造が形成され、第1及び第2熱伝達部410a、410bの結合領域Bに熱伝導経路が形成され、形成された熱伝導経路に沿って温度補償がなされるので、第1及び第2熱伝達部410a、410b全体にわたって均一な温度分布を維持することができる。もしくは、ブロックヒーターアセンブリー400は複数に区画されたヒーティングゾーンz1、z2、z3内でガスライン300を均一に加熱することができる。
【0093】
以下では、図8を参照して3方バルブを含むガスライン300に適用可能なブロックヒーターの構造について説明する。
【0094】
図8は本発明の一実施例による3方バルブを含むガスラインに適用されるブロックヒーターを説明するための図である。
【0095】
説明の便宜のために、図2で前述した内容と重複する内容は省略し、相違点を主に説明する。
【0096】
図8を参照すると、ブロックヒーターアセンブリー800は、複数に区画されたヒーティングゾーンz1~z6のそれぞれに備えられる複数のブロックヒーター400a~400fを含むことができる。
【0097】
図8のC領域に示したように、複数のヒーティングゾーンz1~z6の中で第5ヒーティングゾーンz5に備えられたガスライン300は気化装置100から流入した工程ガスを工程チャンバー200a又はEVAC200bに選択的に流出させる3方バルブをさらに含むことができる。
【0098】
3方バルブは、流入口341及び第1及び第2流出口342、343が形成されたバルブ胴体340、前記バルブ胴体340に内蔵され、工程ガスが流れる通路を開閉するか方向を転換するボール(図示せず)などを含む。
【0099】
図3で前述したように、2方バルブを備えたガスライン300と密着する熱伝達部410は前記ガスライン300に嵌合されるようにガスライン300に対応する形状を有する。特に、熱伝達部410には、2方バルブの胴体320と面接触するように、前記バルブ胴体320の外周面に対応する形状を有する凹溝4173が形成される。
【0100】
しかし、図8に示したように、3方バルブを備えたガスライン300と密着する熱伝達部410の場合、3方バルブの胴体340に形成される溝4177は異なる形状を有することができる。仮に、前記バルブ胴体340の外周面に対応する形状を有するように熱伝達部410の表面に所定の溝を形成する場合、作業上の理由でバルブヘッド(図示せず)を装着することが不可能である。その理由は、2方バルブとは違い、3方バルブの場合、ガスラインの干渉によってバルブヘッド(図示せず)が取り付けられる位置が限定されるからである。
【0101】
よって、一実施例によるブロックヒーター400eの熱伝達部410の表面には3方バルブを収容するための所定の溝4177が形成されることができる。前記溝4177は3方バルブの胴体340を収容するように十分な大きさを有するように形成されることができる。ここで、前記溝4177の内径はバルブ胴体340の外径より大きく形成される。
【0102】
そして、ブロックヒーター400eは、前記溝4177とバルブ胴体340との間の空間に熱伝達部410と同じ熱伝導率を有する素材から形成された充填部460をさらに含むことができる。これは所定の熱が熱伝達部410からガスライン300に均一に伝導されるようにするためのもので、前記溝4177の形成によって接触状態が断絶される部位での熱伝導効率を高めるためのものである。充填部460はガスライン300に対する面接触を最大化して効果的な熱伝達を遂行することができる。
【0103】
図9は本発明のさらに他の実施例によるブロックヒーターアセンブリーを示した斜視図である。
【0104】
図9の(a)に示した分解斜視図を参照すると、ブロックヒーターアセンブリー400は、複数の熱伝達部410a、410b、及び前記複数の熱伝達部410a、410bの間に配置される連結部412を含み、複数の熱伝達部のそれぞれ410a、410bは互いに同じ形状を有するように形成されることができる。
【0105】
熱伝達部410a、410bは、ブロックボディー411、及び前記ブロックボディー411の両側面に一体に形成される一対の突出部415を含み、突出部415は‘コ’字形又は‘U’字形の横断面を有し、ブロックボディー411の外側面から所定の厚さd4だけ突出するように形成される。
【0106】
このような突出部415は、第1セグメント4151、第1セグメント4151と向き合う第2セグメント4152、及び第1及び第2セグメント4151、4152の間に配置され、発熱体(図示せず)から供給された熱が外部に漏出することを遮断する第3セグメント4153を含み、ガスライン300と面接触する凹溝417は前記突出部415によって開放することができる。熱伝達部410a、410bの一側及び他側にはブロックボディー411の外側面と突出部415の内周面によって取り囲まれた開口(opening)OPが形成され、前記開口OPには連結部412が挿入されることができる。
【0107】
連結部412は前記熱伝達部410a、410bの一側と他側に形成された開口OPに密着して挿入されることができる大きさ及び/又は形状を有する。例えば、連結部412と開口OPの横断面はその面積及び形状が互いに同一であり、連結部412の幅d3は突出部415の厚さd4の2倍であることができる(d4=d3/2)。
【0108】
また、連結部412は複数の熱伝達部410a、410bと同じ熱伝導率を有する素材から形成されることが好ましく、一例として、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、タングステン(W)及びこれらの組合せからなる群から選択されるものを含むことができる。
【0109】
図9の(b)に示した組立斜視図を参照すると、連結部412は、複数の熱伝達部410a、410bの一側及び他側に形成された開口OPと重畳して互いに締まりばめ方式で密着して締結される。
【0110】
ここで、連結部412の前面412aはガスライン300の表面と当接しており、前記前面412aの反対側の背面412bは熱伝達部410a、410bを構成する突出部415の第3セグメント4153と直接接触する。そして、連結部412の上面及び下面のそれぞれは突出部415の第1及び第2セグメント4151、4152のそれぞれと直接接触し、側面はブロックボディー411と直接当接している。
【0111】
すなわち、連結部412は複数の熱伝達部410a、410bとの結合によって完全に包囲され、外部に露出されない。これにより、発熱体(図示せず)から供給された熱は連結部412と直接接触する突出部415の内周面で捕獲され、外部に流出する熱の損失経路が第3セグメント4153によって迂回/延長されるので、ブロックヒーターアセンブリー400の断熱効率を改善することができる。
【0112】
また、複数の熱伝達部410a、410bは連結部412と噛み合う構造を有するように互いに重畳するので、隣接した複数の熱伝達部410a、410bの間には矢印に沿って熱伝導経路が形成され、前記熱伝導経路に沿って温度補償がなされるので、全体的に均一な温度分布を維持することができる。これにより、ブロックヒーターアセンブリー400は複数に区画されたヒーティングゾーンz1、z2、z3内でガスライン300を均一に加熱することができる。
【0113】
実施例に基づいて前述したようにいくつかの実施例のみ記述したが、その他にも多様な形態の実施が可能である。前述した実施例の技術的内容は、互いに両立することができない技術ではない限り、多様な形態に組み合せられることができ、これにより新しい実施形態を具現することもできる。
【0114】
本発明は本発明の精神及び必須特徴を逸脱しない範疇内で他の特定の形態に具体化することができるというのは通常の技術者に自明である。よって、前記の詳細な説明は全ての面で制限的に解釈されてはいけなく、例示的なものと見なされなければならない。本発明の範囲は添付の請求範囲の合理的解釈によって決定されなければならなく、本発明の等価的範囲内の全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
発明の実施のための形態
【0115】
発明の実施のための形態は前述した“発明を実施するための形態”で充分に説明した。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明はブロックヒーター及びブロックヒーターアセンブリーに関するものである。よって、本発明は産業上利用可能性がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】