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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(54)【発明の名称】取り付け可能な武器のライト
(51)【国際特許分類】
   F41G 11/00 20060101AFI20220202BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20220202BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20220202BHJP
   F21V 21/00 20060101ALI20220202BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220202BHJP
【FI】
F41G11/00
F21L4/00 600
F21L4/00 100
F21V33/00
F21V21/00 300
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021528836
(86)(22)【出願日】2019-11-20
(85)【翻訳文提出日】2021-06-21
(86)【国際出願番号】 US2019062495
(87)【国際公開番号】W WO2020106899
(87)【国際公開日】2020-05-28
(31)【優先権主張番号】62/770,560
(32)【優先日】2018-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521216131
【氏名又は名称】シュアファイヤー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェルズ、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】グェン、ロック
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
レールにしっかりと固定されるように構成されたレールに取り付け可能な装置が提供される。一例では、レールに取り付け可能な装置は、ねじと、ねじ受けと、ねじに結合された第1傾斜部材と、ねじ受けに結合され、ねじ受けに対して移動するように構成された第2傾斜部材と、を有するレールクランプとを備える。さらに、レールに取り付け可能な装置は、バッテリ表示器を有する取り外し可能なバッテリパックを備える。さらに、レールに取り付け可能な装置は、レールに取り付け可能な装置のいずれかの側部に配置された複数のスイッチを備える。スイッチはブラケットに結合され、レール取り付け可能装置のモードはスイッチの操作によって操作される。追加の実施形態及び関連する方法が提供される。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
武器に関連付けられたレールに取り付けるように構成された、レールに取り付け可能な装置であって、
ハウジングと、
レールクランプであって、
ねじ受けと、
前記ねじ受けに螺合されるように構成されたねじと、
前記ねじに結合され、前記ねじに対して移動するように構成された第1傾斜部材と、
前記ねじ受けに結合され、前記ねじ受けに対して移動するように構成された第2傾斜部材と、を有する該レールクランプと、を備え、
前記ねじ及び前記ねじ受けは、第1方向の軸についての前記ねじの回転に応じて、互いに向かって引っ張られるように構成され、
前記第1傾斜部材及び前記第2傾斜部材は、前記ねじ及び前記ねじ受けを共に引くことに応じて、互いに向かって引っ張られるように構成されていることを特徴とするレールに取り付け可能な装置。
【請求項2】
前記回転により、前記ねじが前記第1傾斜部材に第1の力を加え、前記ねじ受けが前記第2傾斜部材に第2の力を加えることを特徴とする請求項1に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項3】
前記ねじ受けが曲面を有し、
前記曲面が前記第2傾斜部材と接触し、
前記曲面が前記第2傾斜部材の平面と接触し、
前記第2傾斜部材が、少なくとも、前記ねじ受けに対して回転することにより、前記ねじ受けに対して移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項4】
前記第1傾斜部材及び前記第2傾斜部材は、前記軸に対して実質的に傾斜した面を有し、
前記傾斜した面は、前記回転に応じて、前記ハウジングの相補的に傾斜した面に対して摺動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項5】
前記ハウジングに対して選択的に結合し、かつ取り外されるように構成された取り外し可能なバッテリパックをさらに備え、
前記取り外し可能なバッテリパックは、前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されているときに覆い隠されるように構成された充電ポートを有することを特徴とする請求項1に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項6】
前記ハウジングが、
前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されたときに、バッテリ側接触部に電気的に結合するように構成されたハウジング側接触部と、
バッテリ開放部であって、前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されたときに、前記取り外し可能なバッテリパックを前記ハウジングに対して保持するように構成され、かつ前記バッテリ開放部が移動したときに、前記取り外し可能なバッテリパックを前記ハウジングから取り外すように構成された該バッテリ開放部と、を有することを特徴とする請求項5に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項7】
前記取り外し可能なバッテリパックが、
バッテリ寿命表示器と、
前記バッテリ寿命表示器を点灯させることにより、前記バッテリパックの残量を表示するように構成された表示器ボタンと、をさらに有し、
前記表示器ボタンは、前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されているときに覆い隠されるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項8】
前記取り外し可能なバッテリパックがリブを有し、前記ハウジングが開口部を有し、
前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されるとき、前記リブは前記開口部に接触するか、または前記開口部に近接して配置されるように構成され、
前記リブは、前記ハウジングと接触することにより、前記取り外し可能なバッテリパックが受けた力を前記ハウジングに伝達するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項9】
前記ハウジングに結合されたブラケットと、
第1スイッチと、
第2スイッチであって、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、前記ハウジングの反対側の側部に配置される、該第2スイッチと、
前記第1スイッチまたは前記第2スイッチの少なくとも1つの操作によって、前記ブラケットによって作動されるように構成されたボタンと、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項10】
光源をさらに備え、
前記ボタンは、前記第1スイッチ及び/または前記第2スイッチが操作されると、前記光源の動作モードを切り替えるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項11】
ダボをさらに備え、
前記ブラケットが前記ダボによって前記ハウジングに結合されていることを特徴とする請求項9に記載のレールに取り付け可能な装置。
【請求項12】
武器に関連付けられたレールに取り付けるように構成された装置を提供する提供ステップであって、
前記装置は、
ハウジングと、
レールクランプであって、
ねじ受けと、
前記ねじ受けに螺合されるように構成されたねじと、
前記ねじに結合され、前記ねじに対して移動するように構成された第1傾斜部材と、
前記ねじ受けに結合され、前記ねじ受けに対して移動するように構成された第2傾斜部材と、を有する該レールクランプと、を備える、該提供ステップと、
前記ハウジングを前記レールに結合する結合ステップと、
前記ねじを回転させる回転ステップであって、前記ねじ及び前記ねじ受けは、第1方向の軸についての前記ねじの回転に応じて、互いに向かって引っ張られるように構成され、前記第1傾斜部材及び前記第2傾斜部材は、前記ねじ及び前記ねじ受けを共に引くことに応じて、互いに向かって引っ張られ、これにより、前記装置が前記武器に対してロックされるように構成される、該回転ステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記回転により、前記ねじが前記第1傾斜部材に第1の力を加え、前記ねじ受けが前記第2傾斜部材に第2の力を加えることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ねじ受けが曲面を有し、
前記曲面が前記第2傾斜部材と接触し、
前記曲面が前記第2傾斜部材の平面と接触し、
前記第2傾斜部材が、少なくとも、前記ねじ受けに対して回転することにより、前記ねじ受けに対して移動するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1傾斜部材及び前記第2傾斜部材は、前記軸に対して実質的に傾斜した面を有し、
前記傾斜した面は、前記回転に応じて、前記ハウジングの相補的に傾斜した面に対して摺動するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ハウジングから取り外し可能なバッテリパックを取り外す、取り外しステップをさらに含み、
前記取り外し可能なバッテリパックは、前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されているときに覆い隠されるように構成された充電ポートを有することを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記ハウジングが、
前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されたときに、バッテリ側接触部に電気的に結合するように構成されたハウジング側接触部と、
バッテリ開放部であって、前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されたときに、前記取り外し可能なバッテリパックを前記ハウジングに対して保持するように構成され、かつ前記バッテリ開放部が移動したときに、前記取り外し可能なバッテリパックを前記ハウジングから取り外すように構成された該バッテリ開放部と、を有することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記取り外し可能なバッテリパックが、
バッテリ寿命表示器と、
前記バッテリ寿命表示器を点灯させることにより、前記バッテリパックの残量を表示するように構成された表示器ボタンと、をさらに有し、
前記表示器ボタンは、前記取り外し可能なバッテリパックが前記ハウジングに結合されているときに覆い隠されるように構成されていることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記装置は、
前記ハウジングに結合されたブラケットと、
第1スイッチと、
第2スイッチであって、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、前記ハウジングの反対側の側部に配置される、該第2スイッチと、
ボタンと、をさらに備え、
前記ブラケットによって前記ボタンを作動させるべく、前記第1スイッチまたは前記第2スイッチの少なくとも1つの操作を受け取る、受け取りステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記装置が光源をさらに備え、
前記操作に応答して、前記光源の動作モードを切り替える切り替えステップをさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
この特許出願は、2018年11月21日に出願された米国仮特許出願第62/770,560号の利益及び優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、銃器用のアクセサリ機器に関し、より具体的には、銃器用の照明装置の取り付け、操作及び充電に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの場合、照明装置などのアクセサリ機器を、銃器(例えば、拳銃)に固定されるか、または組み込まれたレールに取り付けることは有用である。銃器の操作により、通常、銃器に大きな力がかかるので、そのようなアクセサリ機器はレールにしっかりと固定される必要がある。さらに、銃器はしばしば過酷な環境に晒される。アクセサリ機器を固定するために使用される構成要素及び/または機構は、そのような過酷な環境に耐えるように構成される必要がある。さらに、アクセサリ機器は、多くの場合、拳銃に固定されたままである。そのため、アクセサリ機器は、銃器に固定されているときに使用可能である必要がある。
【0004】
アクセサリ機器を取り付けるための従来の装置は、典型的に、複雑であり、多数の可動部品を必要とする。このため、アクセサリ機器は取り付け及び取り外しが難しく、1以上の可動部品の故障に起因して故障しやすくなり得る。これは、アクセサリ機器の取り付け、取り外しまたは使用に失敗するか、または過度の時間もしくはエネルギーがかかることが危険であり得る、軍事活動または警察活動において、特に問題になる可能性がある。さらに、アクセサリ機器を取り付けるための従来の装置はかさばって重くなり得るので、取り付けたときに銃器の照準に悪影響を及ぼす可能性があり、拳銃などの小さな銃器に取り付けることが難しい可能性がある。したがって、レールにアクセサリ機器を取り付け、そのようなアクセサリ機器を使用するための改良されたシステム及び方法を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、武器に関連付けられたレールに取り付けるように構成された、レールに取り付け可能な装置が提供される。レールに取り付け可能な装置は、ハウジングと、レールクランプとを備える。レールクランプは、ねじ受けと、ねじ受けに螺合されるように構成されたねじと、ねじに結合され、ねじに対して移動するように構成された第1傾斜部材と、ねじ受けに結合され、ねじ受けに対して移動するように構成された第2傾斜部材と、を有する。ねじ及びねじ受けは、第1の方向の軸についてのねじの回転に応じて、互いに向かって引っ張られるように構成される。第1傾斜部材及び第2傾斜部材は、ねじ及びねじ受けを共に引くことに応じて、互いに向かって引っ張られるように構成される。
【0006】
別の実施形態では、本開示による方法は、武器に関連付けられたレールに取り付けるように構成された装置を提供する提供ステップを含む。装置は、ハウジングと、レールクランプと、を備える。レールクランプは、ねじ受けと、ねじ受けに螺合されるように構成されたねじと、ねじに結合され、ねじに対して移動するように構成された第1傾斜部材と、ねじ受けに結合され、ねじ受けに対して移動するように構成された第2傾斜部材と、を有する。本方法は、ハウジングをレールに結合する結合ステップを含む。本方法は、ねじを回転させる回転ステップも含む。ねじ及びねじ受けは、第1の方向の軸についてのねじの回転に応じて、互いに向かって引っ張られるように構成される。第1傾斜部材及び第2傾斜部材は、ねじ及びねじ受けを共に引くことに応じて、互いに向かって引っ張られ、これにより、装置が武器に対してロックされるように構成される。
【0007】
別の実施形態では、レールに取り付け可能な装置の残りの部分を武器に取り付けたまま再充電され得る、取り外し可能なバッテリパックが提供される。別の実施形態では、ブラケット及びユーザが操作可能なスイッチが提供され得る。
【0008】
本発明の範囲は、参照によりこの部分に組み込まれる特許請求の範囲によって定義される。当業者は、1以上の実施形態の以下の詳細な説明を考慮することにより、そのさらなる利点の実現と共に、本発明の実施形態をより完全に理解するであろう。添付の図面を参照し、最初に、簡単に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本開示の実施形態による武器に取り付けられたレールに取り付け可能な装置の図。
図1B】本開示の実施形態による武器に取り付けられたレールに取り付け可能な装置の図。
図2A】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2B】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2C】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2D】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2E】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2F】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2G】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2H】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図2I】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図3A】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の取り外し可能なバッテリパックの図。
図3B】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の取り外し可能なバッテリパックの図。
図3C】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の取り外し可能なバッテリパックの図。
図4】本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置の部分透過図。
図5A】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置のレールクランプの図。
図5B】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置のレールクランプの図。
図5C】本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置のレールクランプの図。
図6】本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図。
図7】本開示の一実施形態による、図6の線7-7で切り取ったレールに取り付け可能な装置の図。
図8】本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置のブロック図。
図9】本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置の操作を詳細に示すフローチャート。
図10】本開示の一実施形態による横方向の溝を有するレールを備えた銃器の図。
【0010】
本開示の実施形態及びそれらの利点は、以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。1以上の図面に示されている同様の要素を識別するために、同様の参照番号が使用されていることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で提供される様々な実施形態によれば、レールに取り付け可能な装置を実装することにより、銃器のレール上にアクセサリを容易に取り付けて使用することができる。そのようなレールに取り付け可能な装置は、本開示で特定される様々な特徴と、任意の望ましい組み合わせで使用される。特定の実施形態では、レールに取り付け可能な装置は、戦術環境及び戦闘環境における使用のため(例えば、ライトを武器または他の装置に取り付けるため)に、特に適している。
【0012】
様々な実施形態では、レールに取り付け可能な装置は、取り外し可能なバッテリパック及びレールクランプを備える。レールクランプは複数の傾斜部材を有し、各傾斜部材はねじ式装置に結合されている。傾斜部材は、レールクランプの他の構成要素とは独立して動くように構成されてもよい。レールに取り付け可能な装置は、レールに取り付け可能な装置の反対側の(対向する)側部に配置されたスイッチと、レールに取り付け可能な装置の操作を可能にするスイッチに結合されたブラケットと、をさらに備えていてもよい。
【0013】
ここで図面を参照するが、図面は本発明の実施形態を例示することのみを目的としており、本発明を限定することを目的としていない。図1A-1Bは、本開示の実施形態による、武器に取り付けられたレールに取り付け可能な装置の図を示す。図1Aに示されるように、レールに取り付け可能な装置100は、銃器101(例えば、拳銃または他のタイプの武器)のレール103に装着される。レール103は、例えば、銃器101の銃身の長さに沿って走る銃器101のピカティニー・レール、カスタムサイズのレール、または一般的なレールであってもよい。実際に、必要に応じて、任意の所望のレールサイズが使用され得る。レールに取り付け可能な装置100は、ハウジング(メインハウジング104とも呼ばれる)を備える。メインハウジング104は、レールに取り付け可能な装置100をレール103などのレールに取り付けるように構成された様々な特徴を有する。
【0014】
例えば、レールに取り付け可能な装置100は、少なくとも部分的に、1以上のレール係合部材102によってレール103に固定されてもよい。レール係合部材102は、特定の実施形態では、メインハウジング104の一部内に一体化されてもよい。レール103は、銃器101のフレーム105の様々な位置に一体化されてもよく、取り外し可能に固定されてもよい。図1Aの例では、レール103は、銃器101の銃身107の下、かつ銃器101のトリガーガード109の前方に位置する。図示のように、銃器101は、銃身107に結合されたスライド111をさらに備えていてもよい。いくつかの実施形態では、レール103は、レール係合部材102を受け入れ、及び/またはレール係合部材102と干渉するように構成された少なくとも1つの溝またはスロットを有する。
【0015】
図1Aに示すように、レールに取り付け可能な装置100は、スイッチ106と、ねじ112と、バッテリ表示器130と、を備える。図示のように、ねじ112は、傾斜部材110に(例えば、傾斜部材110の開口部内に)配置され、ねじ受け118(図2A及び他の図面に示されている)に螺合される。ユーザによるねじ112の操作により、レールに取り付け可能な装置100をレール103にどの程度緊密に取り付けるかを調整することができる。
【0016】
スイッチ106により、レールに取り付け可能な装置100のユーザは、メインハウジング104内に配置され、レールに取り付け可能な装置100からの(例えば、銃身107によって画定される方向などの、銃器101が向けられる方向の)光(例えば、可視光、赤外光、紫外線、レーザ光及び/または任意の所望の波長の光)を投影するように構成された1以上の光源117などの、レールに取り付け可能な装置100の電子部品を操作することができる。
【0017】
バッテリ表示器130は、レールに取り付け可能な装置100のバッテリパック114の充電レベルに関連する情報を提供する。バッテリパック114は、(例えば、バッテリ開放部136を操作することによって)取り外し可能である。取り外されると、バッテリパック114は、再充電可能であり、及び/または、バッテリ表示器130がバッテリパック114の充電レベルに関する情報を提供するように操作されてもよい。バッテリパック114は、バッテリパック114をメインハウジング104に結合または固定することを意図するように構成された特徴を有していてもよい。
【0018】
図1Bは、バッテリパック114がメインハウジング104から取り外された状態を示す。図示のように、メインハウジング104は、バッテリパック114を受け入れるように構成された開口部115を有する。バッテリパック114は、メインハウジング104に設けられた接触部132に電気的に結合するように構成された接触部を有する。バッテリパック114がメインハウジング104と完全に係合すると、接触部132はバッテリパック114の接触部に電気的に結合するので、バッテリパック114はレールに取り付け可能な装置100の1以上の電気部品(例えば、光源117)に電力を供給する。
【0019】
様々な実施形態では、バッテリパック114は、レールに取り付け可能な装置100に対して選択的に結合及び取り外しすることができる。例えば、レールに取り付け可能な装置100の残りの部分(例えば、メインハウジング104)が銃器101に結合されているときに、バッテリパック114は、取り外し及び/または交換されるように構成される。したがって、例えば、バッテリパック114は、レールに取り付け可能な装置100の(銃器101の通常の操作によって画定される)下向きの部分に挿入されてもよく、当該下向き部分から取り外されてもよい。そのような構成により、レールに取り付け可能な装置100を取り外さずことなくバッテリパック114を都合よく交換することができる(例えば、バッテリパック114がレールに取り付け可能な装置100の後部に配置され、当該後部から取り外される場合、バッテリパック114を交換するためにレールに取り付け可能な装置100の取り外しが必要である)。
【0020】
レールに取り付け可能な装置100の底部からのバッテリパック114の取り外しを可能にするために、接触部はバッテリパック114の上部に配置され、接触部132はメインハウジング104の下向きの部分に対応して配置される。他の実施形態では、接触部132は、メインハウジング104の他の部分(例えば、メインハウジング104の側部)に配置されてもよい。バッテリパック114は、対応する接触部156を、接触部132と干渉するように配置する。したがって、バッテリパック114の側部(例えば、前側または後側)に接触部156が配置される場合、メインハウジング104は、メインハウジング104の対応する側部(例えば、対応する前側または後側)に配置された接触部132を含む。接触部132及び/またはバッテリパック114の接触部は、接触部間の確実な係合を可能にするポゴピンなどの接触部を含み得る。
【0021】
図2A-2Iは、本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図である。図2Aはいずれかの銃器から取り外されたレールに取り付け可能な装置100の正面図であり、図2Bは側面図であり、図2Cは上面図であり、図2Dは底面図であり、図2Eは背面図であり、図2Fは等角図であり、図2Gは上面斜視図を示し、図2Hは底面斜視図である。図2Iは、バッテリパック114が外されたレールに取り付け可能な装置100の側面図である。
【0022】
図2A-2Iに示されるように、メインハウジング104は、メインハウジング104の一部状にレール係合部材102A、102Bを有する。レール係合部材102A、102Bは、レール103を介してフレーム105及び/または銃身107のいずれかの側部に結合するように構成されてもよい(例えば、レール係合部材102A、102Bは、レール103の左側及び右側に結合するように構成されてもよい)。レール係合部材102A、102Bは、レール103対して相補的であり、かつレール103に結合するように構成された、傾斜面などの1以上の特徴を含み得る。
【0023】
傾斜部材110、120は、メインハウジング104に結合され、それぞれ、ねじ112及びねじ受け118を受容するように適合される。ねじ112は、ねじ受け118に螺合される。ねじ112は、傾斜部材110の開口部内に配置され、ねじ112の1以上の部分(例えば、ねじ112のねじ頭の後部)は、傾斜部材110の一部と接触し、ねじ112及びねじ受け118が締められると、傾斜部材110に力を加えるように構成される。同様に、ねじ受け118は傾斜部材120の開口部内に配置され、ねじ112及びねじ受け118が締められることにより、ねじ受け118が傾斜部材120の一部に接触して傾斜部材120に力を加える。
【0024】
したがって、ねじ112は、軸を中心に回転することにより、ねじ112及びねじ受け118を共に引っ張る(例えば、ねじ受け118の一部に対するねじ112の一部の間の距離を減少させる)。そのような締め付けにより、ねじ112が傾斜部材110に力を加え、かつねじ受け118が傾斜部材110に力を加えてレール係合部材102A、102Bが共に引っ張られ、さらに、レール係合部材102A、102Bがレール103上に締め付けられる。
【0025】
図10は、本開示の一実施形態による、横方向の溝を有するレールを備えた銃器の図である。特に、図10は、銃器101のレール103上の横方向の溝900(例えば、スロット)を示す。横方向の溝900は、レール103の細長い寸法及び/または銃身107の細長い寸法に対して垂直に延びる。レールに取り付け可能な装置100がレール103に結合されると、ねじ受け118及び/またはレールクランプ500の別の部分が溝900の内部に配置されることにより、レールに取り付け可能な装置100のレール103に沿った前後移動を妨げるように、レールに取り付け可能な装置100のねじ受け118及び/またはレールクランプ500の別の部分は構成される。特定の実施形態では、ねじ受け118及び/またはレールクランプ500の別の部分は、溝900の面902またはレール103の別の部分に接触することにより、レールに取り付け可能な装置100の移動をさらに妨げるように構成され得る。
【0026】
バッテリパック114は、メインハウジング104に結合される。バッテリ開放部136は、例えば、スイッチ、ラッチ、またはバッテリパック114をメインハウジング104に対して保持する他の機構であってもよく、ユーザによって操作されると(例えば、または、バッテリ開放部136をある方向に押し下げるか、押すことによって)、バッテリパック114をメインハウジング104から取り外すことができる。バッテリパック114は任意の電気的特性(光源117及び/またはレールに取り付け可能な装置100の他の構成要素に電力を供給するための任意の電圧(例えば、約2、3、4、5または6ボルト)など)のバッテリパックであってよい。
【0027】
バッテリパック114は、バッテリ表示器130をさらに有する。バッテリ表示器130は、バッテリパック114の充電レベルを伝える1以上の表示器(例えば、発光ダイオード(LED)ライト)を含む。特定の実施形態は複数のライトを含み、バッテリパック114の充電レベルは、点灯するライトの量によって示される。他の実施形態は、色が変化する1以上のライトを含み、充電レベルは、1以上のライトの色によって少なくとも部分的に示される。
【0028】
バッテリパック114は、バッテリパック114及び/またはレールに取り付け可能な装置100が、銃器に典型的に関連する環境及び条件で動作することを可能にするように構成された1以上の特徴を含み得る。例えば、バッテリパック114は、メインハウジング104の開口部138に挿入及び/または干渉するように構成された、隆起したリブ134を有していてもよい。バッテリパック114がメインハウジング104に結合されると、リブ134は、開口部138の1以上の側壁に近接して配置されるか、または当該側壁に接触することができる。そのような構成により、バッテリパック114に対する大きな支持が提供される。例えば、バッテリパック114及び/またはメインハウジング104が横方向の力を受ける場合、リブ134が開口部138の側壁に接触し、力がバッテリパック114からメインハウジング104に伝達され、これにより、バッテリパック114が受ける応力の量が低減され、バッテリパック114への損傷の可能性が低減される。
【0029】
さらに、レールに取り付け可能な装置100は、メインハウジング104の側部(例えば、メインハウジング104の左側及び右側)にスイッチ106A、106Bを備えていてもよい。スイッチ106A及び/またはスイッチ106Bは、レールに取り付け可能な装置100の1以上の構成要素の動作構成をユーザが変更できるように構成され得る。例えば、ユーザは、スイッチ106A及び/またはスイッチ106Bを操作することにより、光源117の動作モード(例えば、オン、オフ、及び/または中間の点灯レベル)を変更し得る。スイッチ106A、106Bは、ユーザが複数の手の位置で光源117の動作モードを変更することができるように、メインハウジング104の異なる側部に配置されてもよい。このような構成により、ユーザは、銃器101を保持するときの手の位置の好みとは無関係に、光源117の動作モードを変更することができる。
【0030】
様々な実施形態において、光源117は、発光ダイオード(LED)、白熱電球、また論じられるように、任意の所望の波長で発光する別のタイプの構成要素であり得る。光源117から発される光は、光学素子116(例えば、全内反射(TIR)レンズ及び/または他の実装品などの1以上のレンズ)を通して発されてもよい。光学素子116は、光源117を少なくとも部分的に覆い、光源117からの光を集束し、色付けし、及び/または他の方法で導く。
【0031】
スイッチ106A、106Bは、ブラケット122に結合される。ブラケット122は、例えば、金属(例えば、シートメタル)、複合材、プラスチックまたは他の材料で少なくとも部分的に構成される構成要素であり得る。ブラケット122は、スイッチ106A及び/またはスイッチ106Bが操作されるとき、並進及び/または回転(例えば、ダボ124の周りで回動)するように構成され得る。ブラケット122は、スイッチ106A、106Bの移動が、異なる平面に伝達されるような形状であり得る。例えば、ブラケット122は下方または別の方向に押されることによって操作されてもよく、ブラケット122は、そのような操作によって、レールに取り付け可能な装置100が銃器101に取り付けられているときに、メインハウジング104の上部に通常は隠されているメインハウジング104の上部のボタン(スイッチ126)が押されるような形状であってもよい。したがって、ボタン(ディボット128)は、レールに取り付け可能な装置100の上部に配置されてもよく、曝されるほこりの量がより少ない別の領域に配置されてもよい。
【0032】
ダボ124は、ブラケット122に結合され、かつメインハウジング104に結合される(例えば、開口部140に挿入される)。ブラケット122は、ディボット128、または、ブラケット122に形成されるかもしくは別個の部品として結合された他のそのような特徴を有する。ブラケット122の特定の実施形態は、ディボット128を含まなくてもよい。スイッチ106A及び/またはスイッチ106Bの移動により、ブラケット122がダボ124の周りを回動し、ディボット128がスイッチ126を押し下げてもよい。スイッチ126は、メインハウジング104及び/またはレールに取り付け可能な装置100の他の部分に配置される。スイッチ126を押すと、光源117の動作モードが変化する。
【0033】
レールに取り付け可能な装置100の様々な実施形態は、1以上のシールを含む。例えば、バッテリパック114は、1以上の面にシールを含んでいてもよく、メインハウジング104の上部が追加的にシールを含んでいてもよい。そのようなシールは、レールに取り付け可能な装置100の傷つきやすい場所へのほこりまたは他のごみの侵入をさらに防止する(例えば、レールに取り付け可能な装置100のポートまたはボタンを保護する)。
【0034】
図2Iは、バッテリパック114がメインハウジング104から取り外された状態の、レールに取り付け可能な装置100の側面図を示す。破線は、バッテリパック114をメインハウジング104と係合させることができる方向を示す。図2Iに示すように、バッテリパック114の1以上の接触部(例えば、図3A及び図3Bに示すような接触部156)は、バッテリパック114がメインハウジング104に結合されているときに、接触部156がメインハウジング104の接触部132に電気的に結合されるように配置される。したがって、光源117は、バッテリパック114の充電バッテリから電力を供給される。接触部132及び/または接触部156の一方または両方は、ポゴピン及び/または他のタイプの接触部であってもよい。
【0035】
図3A-3Cは、本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置の取り外し可能なバッテリパックの図を示す。バッテリパック114は、接触部156、スイッチ160、バッテリ表示器130、充電ポート162、ガイド158A及びガイド158B、リブ134、並びに受け部164を含む。接触部156は、バッテリパック114がメインハウジング104に結合されるときに、接触部132に電気的に結合する(例えば、隣接する)ように構成される。スイッチ160は、バッテリパック114の1以上の構成要素に結合され、ユーザがスイッチ160を押すと、バッテリ表示器130がバッテリパック114の充電の残りを表示する。スイッチ160は、バッテリパック114がメインハウジング104に結合されているときに、周囲から隠れた(例えば、覆い隠された)バッテリパック114の一部内に配置される。受け部164は、バッテリ開放部136の一部と係合することにより、メインハウジング104に対してバッテリパック114を保持及び/または解放する。
【0036】
充電ポート162は、バッテリパック114を充電するための充電ケーブルのコネクタを受容するように構成される。充電ポート162は、任意のタイプのユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、ライトニングケーブルまたは他のタイプのコネクタなどの、バッテリ充電を受けることができる任意のタイプのコネクタを含む。特定の実施形態では、充電ポート162は、バッテリパック114がメインハウジング104に結合されているときに充電ポート162が隠れるように配置される。そのような構成は、レールに取り付け可能な装置100が動作しているときに、充電ポート162にごみが入ることを防ぐ。バッテリパック114は、そのようなごみの侵入を防止するために、1以上のシールをさらに含んでいてもよい。
【0037】
ガイド158A、158Bは、バッテリパック114がメインハウジング104に挿入されると、メインハウジング104のガイド154に接触するように構成される。ガイド158A、158Bはテーパ形状を有し、これにより、バッテリパック114がメインハウジング104に挿入されたときに接触部156の、接触部132に対する位置決めを助ける(例えば、バッテリパック114が開口部115に挿入されたときに、バッテリパック114の、開口部115などのメインハウジング104の一部に対する位置決めを助ける)。
【0038】
図4は、本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置の部分透過図である。図示のように、ダボ124は、メインハウジング104の開口部140に挿入される。さらに、スイッチ126は、電子回路170に結合される。電子回路170は、例えば、(例えば、ディボット128が押し下げられてスイッチ106A及び/またはスイッチ106Bが操作されることによって)スイッチ126が押されたときを検出するように構成されたプロセッサ、メモリ及び/または他の回路を含むプリント回路基板(PCB)または他の電子回路であってもよい。例えば、特定の実施形態では、電子回路170は、スイッチ126が押されたことを検出した後、光学素子116の動作モードをトグルで切り替えるか、または循環させてもよい(例えば、光学素子116をオンまたはオフにするか、あるいは光学素子116の様々な照明設定を循環させてもよい)。
【0039】
図5A-5Cは、本開示の実施形態によるレールに取り付け可能な装置のレールクランプの図を示す。図5A及び5Bはレールクランプ500の構成要素を示し、図5Cはレールクランプ500を備えたレールに取り付け可能な装置100の断面図を示す。本明細書に記載のように、レールクランプ500は、ねじ112と、ねじ受け118と、傾斜部材110、120と、を有する。
【0040】
ねじ112は、ねじ受け118のねじ受け部204に螺合されるねじ山202を有する。したがって、ねじ112を回転させることにより、ねじ112及びねじ受け118は共に引っ張られるか、または押し離される。ねじ112は、傾斜部材110の一部に結合され、接触する(例えば、傾斜部材110の開口部内に配置される)。傾斜部材110は、メインハウジング104の対応する他の部材(例えば、メインハウジング104の対応するレール係合部材102)の一部または面に接触するように構成されたレール係合面(面206A)などの傾斜面を含む。
【0041】
ねじ受け部204は、ねじ受け118の雌ねじ部分である。ねじ受け118は、傾斜部材120の面506に接触するように構成された面504内に配置され、当該面504を含む。したがって、ねじ受け118に関するねじ112の締め付けによる力を、傾斜部材120に伝達することができる。特定の実施形態では、面504は平面または曲面であり、面506は面504に対応する形状であり、ずれに対応しながら、ねじ受け118と傾斜部材120とを確実に係合させる。
【0042】
特定の実施形態では、面504は曲面であってもよい。そのような曲面は、レールクランプ500の構成要素のより大きなずれを許容する。したがって、様々な実施形態において、対応する面506は曲面または平面であり得る。したがって、例えば、傾斜部材110の面206Aはレール係合面(面208A)に接触し、傾斜部材120の面206Bはレール係合面(面208B)に接触し、それらの面は互いに対して摺動する(例えば、ねじ112の締め付けに応じて)。図5Cに示されるように、レール係合面(面208A、208B)は、レールに取り付け可能な装置100の反対側の側部に配置され、長手方向に(例えば、取り付けられることが意図されたレールの方向に、装置100の前方から後方への長さに対して平行に)延びる、対向する内向きの(断面において)楔形面である。
【0043】
面206A、206B、208A、208Bのそれぞれが傾斜面であるので、面の間にずれが存在し得る。ねじ受け118と傾斜部材120との組み合わせにより、例えば傾斜部材120に対するねじ受け118の移動を可能にすることによって、レールクランプ500の部分間及び/またはレールクランプ500とメインハウジング104との部分間のずれへの適応が可能になる(例えば、面206A、206Bが、面208A、208Bの角度に基づいて、互いに対してそれらの角度を変えることが可能になる)。したがって、例えば、面504は、ねじ受け118を傾斜部材120に対して回転可能にする曲面であってもよい。ねじ受け118及び傾斜部材120のそのような構成により、レールクランプ500の一部内にごみが存在する場合でも、レールクランプ500は動作することができる。ねじ112は、傾斜部材110に対して同様に移動し得る。
【0044】
図6は、本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置の図である。図6は、バッテリパック114が取り付けられていないメインハウジング104を示している。図6に示すように、ブラケット122は、スイッチ106A、106Bの両方に接続された部分的にH形状のブラケットであり得る。さらに、図6は、バッテリパック114のガイド158と干渉するように構成された接触ガイド(ガイド154)を示している。
【0045】
図7は、本開示の一実施形態による、図6の線7-7で切り取られたレールに取り付け可能な装置の断面図を示す。特定の実施形態では、ブラケット122は、打ち抜き成形された板金部品であり、スイッチ106は、ブラケット122に摩擦嵌合、締結、または接着されている。図7の断面図は、スイッチ106が下方に引っ張られるか、押されたときに、ディボット128がスイッチ126に接触するように構成されていることを示す。特定の実施形態では、ブラケット122は、ダボ124に溶接、機械的結合、または接着剤で結合されている。他の実施形態では、ブラケット122は、ダボ124に対応する形態(例えば、図7に示すようなダボ124を受け入れるカップ形状の形態)を有する。メインハウジング104の1以上の追加の特徴(例えば、図7に示される張り出しレッジ)は、ブラケット122及び/またはスイッチ106の特定の方向への移動を防止し、したがって、ブラケット122がメインハウジング104から取り離されることを防止する。
【0046】
図8は、本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置のブロック図である。図8は、レールに取り付け可能な装置100の構成要素を示している。図8は、コントローラ802、ユーザ制御部804、光源806、バッテリ808、及び表示器810を含む。図8に示される構成要素は、レールに取り付け可能な装置100の内部に配置されてもよく、またはレールに取り付け可能な装置100に結合されていてもよい。
【0047】
コントローラ802は、1以上のプロセッサ、処理回路、メモリ、他の論理装置及び/または他の関連する構成要素を含む。コントローラ802は、1以上のユーザ制御部804の操作に応答して、光源806(例えば、光学素子116)に制御信号を提供するように構成されてもよい。そのような制御信号は、光源806をオンまたはオフにする信号、または光源806の輝度レベルを調整する信号を含む。レールに取り付け可能な装置100は、複数のユーザ制御部(ユーザ制御部804-1からユーザ制御部804-N)を含む。そのようなユーザ制御部のそれぞれは、或る態様のレールに取り付け可能な装置100を操作するように構成されてもよい。例えば、第1のユーザ制御部804-1が光源806のオン及びオフをトグルで切り替え、第2のユーザ制御部804-2が光源806の輝度を調整し、第3のユーザ制御部804-3が表示器810(例えば、バッテリ表示器130)を操作してもよい。様々な実施形態において、任意の所望の数のユーザ制御部804が提供されてもよい。
【0048】
光源806は、バッテリ808によって電力を供給される。さらに、バッテリ808の充電レベルは、表示器810の点灯を通じて表示器810によって示される。特定の実施形態では、例えば、ユーザ制御部804のうち1つの操作によって表示器810が操作され、コントローラ802が制御信号を表示器810に提供してバッテリ808の充電レベルを示す。他の実施形態は、バッテリ808の充電レベルを表示器810によって連続的に示す。
【0049】
図9は、本開示の一実施形態によるレールに取り付け可能な装置の詳細な動作を示すフローチャートである。ブロック902では、レールに取り付け可能な装置100は、本明細書で論じられる様々な技法によって銃器101に取り付けられるか、結合される。例えば、レールに取り付け可能な装置100はレールクランプ500を含み、レールクランプ500のねじ112を締めることによってレールに取り付け可能な装置100が銃器101に固定される。
【0050】
ブロック904では、レールに取り付け可能な装置100が操作される。例えば、レールに取り付け可能な装置100のスイッチ106(第1スイッチ)は、レールに取り付け可能な装置100の光学素子116をオンまたはオフに切り替えるために、または光学素子116の設定を変更するために、トグルで切り替えられる。
【0051】
ブロック906では、レールに取り付け可能な装置100の取り外し可能なバッテリパック114が交換及び/または再充電される。バッテリ開放部136(第2スイッチ)を操作することにより、メインハウジング104が銃器101に取り付けられるか、または結合された状態のまま、取り外し可能なバッテリパック114が、レールに取り付け可能な装置100のメインハウジング104から解放される。次に、取り外し可能なバッテリパック114がメインハウジング104から取り外され、再充電される、及び/または、別の取り外し可能なバッテリパック114がメインハウジング104に挿入され、レールに取り付け可能な装置100に電力が供給される。特定の実施形態では、取り外し可能なバッテリパック114は、トグル切り替えされたときに、取り外し可能なバッテリパック114の残りの充電を表示させる第3スイッチ(スイッチ160)を含む。
【0052】
2015年1月16日に出願され、2017年1月24日に登録された米国特許第9,551,550号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。2018年11月20日に出願された米国意匠特許出願第29/670,906号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。米国特許第9,551,550号及び/または米国意匠特許出願第29/670,906号に記載されている特徴はいずれも、必要に応じて本開示の特徴と共に使用される。
【0053】
本開示は、開示された正確な形態または特定の使用分野に本発明を限定することを意図していない。本明細書に明示的に記載されているか暗示されているかにかかわらず、本発明の様々な代替実施形態及び/または修正が、本開示のレールクランプにおいて適用可能であることが企図される。例えば、本明細書に記載された様々な実施形態は、適切な場合、共に組み合わされてもよく、及び/または、追加の実施形態に分離されてもよいことが企図される。
【0054】
限られた数の実施形態のみに関連して本発明を詳細に説明してきたが、本発明がそのような開示された実施形態に限定されないことは容易に理解されるべきである。むしろ、本発明は、これまでに説明されていないが、本発明の精神及び範囲に相応する、任意の数の変化、変更、置換または同等の配置を組み込むように修正され得る。さらに、本発明の様々な実施形態について説明してきたが、本発明の態様は、説明した実施形態のうちのいくつかのみを包含してもよいことを理解されたい。したがって、本発明は、前述の説明によって限定されるものと見なされるべきではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図3A
図3B
図3C
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】