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特表2022-513785音声制御方法、クラウドサーバおよび端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(54)【発明の名称】音声制御方法、クラウドサーバおよび端末装置
(51)【国際特許分類】
   G10L 15/30 20130101AFI20220202BHJP
   G10L 15/32 20130101ALI20220202BHJP
   G10L 15/06 20130101ALI20220202BHJP
   G10L 15/10 20060101ALI20220202BHJP
【FI】
G10L15/30
G10L15/32 210
G10L15/06 300J
G10L15/10 500T
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533280
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(85)【翻訳文提出日】2021-06-10
(86)【国際出願番号】 CN2019120823
(87)【国際公開番号】W WO2020119437
(87)【国際公開日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】201811513020.3
(32)【優先日】2018-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】ハイアール スマート ホーム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】チェンシン フアン
(72)【発明者】
【氏名】シェン シュー
(72)【発明者】
【氏名】ジュンミン イェン
(72)【発明者】
【氏名】ハイ シュー
(57)【要約】
【目的】従来の音声識別機能を有する洗濯機に存在するユーザ体験が悪いという問題を解決することを目的とする。
【解決手段】本発明の音声制御方法は、端末装置は音声情報を受信するステップと、端末装置はローカル音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索ステップと、ローカル音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、端末装置は音声情報をクラウドサーバにアップロードするステップと、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索するステップと、クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバは端末装置に制御指令を送信するステップと、端末装置は、制御指令を受信し、制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声制御方法であって、
端末装置は音声情報を受信するステップと、
前記端末装置はローカル音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索ステップと、
前記ローカル音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記端末装置は前記音声情報をクラウドサーバにアップロードするステップと、
前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索するステップと、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信するステップと、
前記端末装置は、前記制御指令を受信し、前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含むことを特徴とする音声制御方法。
【請求項2】
「前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索する」ステップの後、前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できた売、前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係の前記クラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定するステップと、
前記クラウドサーバは前記記録回数とプリセット回数の大きさを比較するステップと、
前記記録回数が前記プリセット回数より大きい場合、前記クラウドサーバは前記マッピング関係を端末装置に送信するステップと、
前記端末装置は、前記マッピング関係を受信し、前記マッピング関係を前記ローカル音声ライブラリに記憶するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の音声制御方法。
【請求項3】
前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記クラウドサーバは前記音声情報に対応する制御指令を解析するステップと、
前記音声情報に対応する制御指令を解析した場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信し、且つ前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係を前記クラウド音声ライブラリに記録するステップと、
前記端末装置は、前記制御指令を受信し、前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含むことを特徴とする請求項2に記載の音声制御方法。
【請求項4】
音声制御方法であって、
クラウドサーバは端末装置がアップロードした音声情報を受信するステップと、
前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索するステップと、
前記クラウド音声ライブラリにおいて、前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信して、前記端末装置は前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含み、
前記端末装置は、ローカル音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記音声情報をアップロードすることを特徴とする音声制御方法。
【請求項5】
「前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索する」ステップの後、前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係の前記クラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定するステップと、
前記クラウドサーバは前記記録回数とプリセット回数の大きさを比較するステップと、
前記記録回数が前記プリセット回数よりも大きい場合、前記クラウドサーバは、前記マッピング関係を前記端末装置に送信して、前記端末装置は、前記マッピング関係を前記ローカル音声ライブラリに記憶するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の音声制御方法。
【請求項6】
前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記クラウドサーバは前記音声情報に対応する制御指令を解析するステップと、
前記音声情報に対応する制御指令を解析できた場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信して、前記端末装置は前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップと、
前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係を前記クラウド音声ライブラリに記録するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の音声制御方法。
【請求項7】
音声制御方法であって、
端末装置は音声情報を受信するステップと、
前記端末装置はローカル音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索ステップと、
前記ローカル音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記端末装置は前記音声情報をクラウドサーバにアップロードして、前記クラウドサーバがクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索し、又は前記クラウド音声ライブラリにおいて検索できなかった場合、前記音声情報に対応する制御指令を解析するステップと、
前記端末装置は、前記クラウドサーバから検索されたまたは解析された前記音声情報に対応する制御指令を受信し、前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含むことを特徴とする音声制御方法。
【請求項8】
「前記端末装置は前記音声情報をクラウドサーバにアップロードする」ステップの後に、前記制御方法は、
前記端末装置は前記クラウドサーバから前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係を受信し、且つ前記マッピング関係を前記ローカル音声ライブラリに記憶するステップをさらに含み、
前記クラウドサーバは、前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令に検索できた場合、前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係の前記クラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定し、前記マッピング関係は、前記記録回数がプリセット回数より大きい場合、前記クラウドサーバが送信するものであることを特徴とする請求項7に記載の音声制御方法。
【請求項9】
クラウドサーバであって、
メモリと、
プロセッサと、
コンピュータプログラムとを含み、
前記コンピュータプログラムは、前記メモリに記憶され、請求項4~6のいずれか一項に記載の音声制御方法を実行するために前記プロセッサによってロードされるように構成されることを特徴とするクラウドサーバ。
【請求項10】
端末装置であって、
メモリと、
プロセッサと、
コンピュータプログラムとを含み、
前記コンピュータプログラムは、前記メモリに記憶され、請求項7または8に記載の音声制御方法を実行するために前記プロセッサによってロードされるように構成されることを特徴とする端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声制御技術分野に関し、具体的には音声制御方法、クラウドサーバおよび端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、洗濯機はすでに人々の家に必要な家電製品の一つになっており、ユーザの差別化洗濯需要を満足させるために、従来の洗濯機の機能はますます多くなってきている。これに伴い、洗濯モードや洗濯パラメータの調整選択肢が煩雑になり、ユーザの学習や使用コストが増大することになる。
【0003】
機能の増加による学習と使用コストの増加問題を解決するために、従来の洗濯機は音声識別モジュールを搭載し、音声識別モジュールによってユーザの発した指令を識別して相応の洗濯プログラムを起動し、それによって煩雑な洗濯モードと洗濯パラメータの調節過程を回避する。上記解決策は、洗濯機の操作をある程度簡略化しているが、必然的に次のような問題がある。つまり、従来の音声識別モジュールは主にオフライン音声識別モジュールとオンライン音声識別モジュールに分けられ、オフライン音声識別モジュールは、応答速度は速いが、特定の指令キーワードのみを識別することができ、また、キーワードの数は記憶空間によって制限されることが多く、ユーザは特定の洗濯プログラムを開くためには、対応するキーワードを正確に記憶しなければならず、体験が非常に悪い。オフライン音声識別モジュールに比べ、オンライン音声識別モジュールは意味識別を行うことができ、ユーザが言った指令文をクラウドにアップロードして分析と解析を行い、ユーザが必要とする洗濯プログラムを正確に実行する。しかし、オンライン音声識別モジュールは指令をクラウドにアップロードして解析する必要があり、応答が遅く、ユーザの待ち時間が長くなりすぎて、体験も良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本技術分野では、上述の問題を解決するための新しい音声制御方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来の音声識別機能を有する洗濯機に存在するユーザの体験が悪いという問題を解決するために、第1態様では、本発明は、音声制御方法を提供する。
前記音声制御方法は、
端末装置は音声情報を受信するステップと、
前記端末装置はローカル音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索ステップと、
前記ローカル音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記端末装置は前記音声情報をクラウドサーバにアップロードするステップと、
前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索するステップと、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信するステップと、
前記端末装置は、前記制御指令を受信し、前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含む。
【0006】
上記の音声制御方法の好ましい態様では、「前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索する」ステップの後、前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できた売、前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係の前記クラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定するステップと、
前記クラウドサーバは前記記録回数とプリセット回数の大きさを比較するステップと、
前記記録回数が前記プリセット回数より大きい場合、前記クラウドサーバは前記マッピング関係を端末装置に送信するステップと、
前記端末装置は、前記マッピング関係を受信し、前記マッピング関係を前記ローカル音声ライブラリに記憶するステップとをさらに含む。
【0007】
上記の音声制御方法の好ましい態様では、前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記クラウドサーバは前記音声情報に対応する制御指令を解析するステップと、
前記音声情報に対応する制御指令を解析した場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信し、且つ前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係を前記クラウド音声ライブラリに記録するステップと、
前記端末装置は、前記制御指令を受信し、前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含む。
【0008】
第2態様では、本発明は音声制御方法をさらに提供し、前記音声制御方法は、
クラウドサーバは端末装置がアップロードした音声情報を受信するステップと、
前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索するステップと、
前記クラウド音声ライブラリにおいて、前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信して、前記端末装置は前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含み、
前記端末装置は、ローカル音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記音声情報をアップロードする。
【0009】
上記の音声制御方法の好ましい態様では、「前記クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索する」ステップの後、前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係の前記クラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定するステップと、
前記クラウドサーバは前記記録回数とプリセット回数の大きさを比較するステップと、
前記記録回数が前記プリセット回数よりも大きい場合、前記クラウドサーバは、前記マッピング関係を前記端末装置に送信して、前記端末装置は、前記マッピング関係を前記ローカル音声ライブラリに記憶するステップとをさらに含む。
【0010】
上記の音声制御方法の好ましい態様では、前記音声制御方法は、
前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記クラウドサーバは前記音声情報に対応する制御指令を解析するステップと、
前記音声情報に対応する制御指令を解析した場合、前記クラウドサーバは前記端末装置に前記制御指令を送信して、前記端末装置は前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップと、
前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係を前記クラウド音声ライブラリに記録するステップとをさらに含む。
【0011】
第2態様では、本発明は音声制御方法をさらに提供し、前記音声制御方法は、
端末装置は音声情報を受信するステップと、
前記端末装置はローカル音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索ステップと、
前記ローカル音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記端末装置は前記音声情報をクラウドサーバにアップロードして、前記クラウドサーバがクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索し、又は前記クラウド音声ライブラリにおいて検索できなかった場合、前記音声情報に対応する制御指令を解析するステップと、
前記端末装置は、前記クラウドサーバから検索されたまたは解析された前記音声情報に対応する制御指令を受信し、前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含む。
【0012】
上記の音声制御方法の好ましい態様では、「前記端末装置は前記音声情報をクラウドサーバにアップロードする」ステップの後に、前記制御方法は、
前記端末装置は前記クラウドサーバから前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係を受信し、且つ前記マッピング関係を前記ローカル音声ライブラリに記憶するステップをさらに含み、
ここでは、前記クラウドサーバは、前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令に検索できた場合、前記クラウドサーバは前記音声情報と前記制御指令とのマッピング関係の前記クラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定し、前記マッピング関係は、前記記録回数がプリセット回数より大きい場合、前記クラウドサーバが送信するものである。
【0013】
本発明は、メモリと、プロセッサと、コンピュータプログラムとを含むクラウドサーバをさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、前記メモリに記憶され、上記第2態様の好ましい態様のいずれか1項に記載の音声制御方法を実行するために前記プロセッサによってロードされるように構成される。
【0014】
本発明は、メモリと、プロセッサと、コンピュータプログラムとを含む端末装置をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、前記メモリに記憶され、上記第3態様の好ましい態様のいずれか1項に記載の音声制御方法を実行するために前記プロセッサによってロードされるように構成される。
【発明の効果】
【0015】
当業者には理解されるように、本発明の好ましい態様では、音声制御方法は、端末装置が音声情報を受信するステップと、前記端末装置がローカル音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索ステップと、前記ローカル音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、前記端末装置が前記音声情報をクラウドサーバにアップロードするステップと、前記クラウドサーバがクラウド音声ライブラリから前記音声情報に対応する制御指令を検索するステップと、前記クラウド音声ライブラリにおいて前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、前記クラウドサーバが前記端末装置に前記制御指令を送信するステップと、前記端末装置が、前記制御指令を受信し、前記制御指令に基づいて対応する操作を実行するステップとを含む。
【0016】
上記制御方式により、本発明の音声制御方法は、音声識別機能付き端末装置の応答速度を向上させ、ユーザの体験を大幅に向上させることができる。具体的には、端末装置は、音声情報を受信すると、まずローカル検索を行い、該音声情報に対応する制御指令をローカル音声ライブラリにおいて検索できると、該制御指令に従って対応する操作を実行する。ローカル音声ライブラリの応答速度が速いため、端末装置の操作実行が速く、ユーザ体験がよい。ローカル音声ライブラリにおいて該音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、音声情報をクラウドサーバにアップロードすることによってクラウドサーバがクラウド音声ライブラリに検索を行う。クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバは制御指令を端末装置に送信することで、端末装置は該制御指令に基づいて対応する操作を実行する。クラウドサーバは強い記憶能力と演算能力を有し、そのクラウド音声ライブラリに大量の音声情報と対応する制御指令が記憶されているため、ローカル音声ライブラリに制御指令を検索できなかった場合、クラウドサーバによってより広い範囲の検索を行い、ローカル識別だけで識別範囲が小さく、識別精度が低い問題を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0017】
また、クラウド音声ライブラリにおいて、音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバにより、音声情報と対応する制御指令とのマッピング関係の記録回数をさらに決定し、この記録回数がプリセット回数よりも大きい場合には、対応するマッピング関係を端末装置に送信することで、端末装置は、このマッピング関係をローカル音声ライブラリに記憶し、本発明の音声制御方法はまた端末装置がユーザの使用習慣に基づいて自動的にローカル音声ライブラリを更新することを可能にし、端末装置の音声識別機能の知能程度を大幅に向上させ、端末装置の応答速度とユーザの使用体験をさらに大幅に向上させる。
【0018】
さらに、クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、クラウドサーバにより該音声情報を解析し、該音声情報に対応する制御指令を解析できた場合、該制御指令を端末装置に送信することにより、端末装置は、該制御指令に基づいて対応する操作を実行する。本発明の音声制御方法は、クラウドサーバが音声意味識別を行うことができるとともに、その識別範囲が広く、正確性が高いため、クラウド音声ライブラリにおいて対応する制御指令を検索できないとき、識別効率と識別精度をさらに向上させ、ユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の音声制御方法の一実施形態のフローチャートである。
図2】本発明の音声制御方法のさらに別の実施形態のフローチャートである。
図3】本発明の音声制御方法のさらなる実施形態のフローチャートである。
図4】本発明の音声制御方法の一実施形態の論理図である。
図5】本発明の音声制御方法のさらに別の実施形態の論理図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、洗濯機に関連して図面を参照して、本発明による音声制御方法、クラウドサーバ及び端末装置を説明する。
【0021】
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。例えば、本実施形態は洗濯機に関連して説明したが、本発明の適用シーンはこれに限定されるものではなく、本発明の原理から逸脱することなく、該端末装置が音声識別機能を有していれば、当業者は本発明の制御方法を他の端末装置に適用することができる。例えば、本発明の制御方法は、音声識別機能を有する冷蔵ライブラリ、テレビ、オーディオボックス等にも適用可能であることは明らかである。
【0022】
〔第1実施形態〕
まず、図1を参照して、本発明の音声制御方法の第1実施形態について説明する。ここで、図1は、本発明の音声制御方法の一実施形態のフローチャートである。この方法の実行主体は洗濯機とクラウドサーバ(以下、クラウド端末と略称する)であり、ここでは、洗濯機は制御モジュールと音声識別モジュールを設置し、音声識別モジュールは音声情報に対応する制御指令を識別することができ、かつ音声情報が制御指令に変換できる時に制御指令を制御モジュールに送信することで、制御モジュールは、この制御指令に基づいて洗濯機を制御して、対応する操作を実行する。ここでは、クラウドサーバは同様に音声情報に対応する制御指令を識別することができ、且つクラウドサーバは直接音声識別モジュールと通信することができ、又は洗濯機と通信することによって間接的に音声識別モジュールと通信することができ、これにより、音声識別モジュールまたは洗濯機から送信された音声情報を受信し、音声認識モジュールまたは洗濯機に指令情報または音声情報と制御指令とのマッピング関係を送信する。これにより、洗濯機が対応する操作を行うことができる。同様に、本実施形態では、クラウドサーバの形態を限定するものではなく、ローカルではないリモートサーバがクラウドサーバとして本発明に適用可能である。
【0023】
図1に示すように、従来の音声識別機能を有する洗濯機に存在するユーザ体験の悪い問題を解決するために、本発明の音声制御方法は主に、以下のステップを含む。
【0024】
S101では、洗濯機は音声情報を受信する。例えば、音声情報は、洗濯機に設けられたマイクロホン等の採取素子で取得してもよいし、音声ファイルを受信して変換して取得してもよいが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、洗濯機が電源を入れた後、マイクロホンは常にオン状態になって音声情報を取得したり、ユーザが洗濯機に設置された音声入力ボタンを押した後、オン状態になって音声情報を取得したり、ユーザが携帯機器(例えば、携帯電話、タブレットパソコンなど)に音声情報を入力することにより、洗濯機は携帯機器から送信された音声ファイルを受信してから音声情報に変換する。
【0025】
S102では、洗濯機は、ローカル音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索する。例えば、洗濯機にはローカル音声ライブラリが記憶されており、ローカル音声ライブラリには、音声情報と制御指令とのマッピング関係が記憶されており、洗濯機は、音声情報を受信した後、ローカル音声ライブラリに記憶されているマッピング関係を検索するように制御音声識別モジュールを制御することにより、該音声情報に対応する制御指令があるか否かを識別する。
【0026】
S103では、ローカル音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、洗濯機は、音声情報をクラウドサーバにアップロードする。例えば、ローカル音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、該制御指令を制御モジュールに送信することで、制御モジュールは、該制御指令に基づいて洗濯機を制御して、洗濯プログラム、脱水プログラムなどを実行するなど、対応する操作を実行する。ローカル音声ライブラリにおいて該音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、音声識別モジュールまたは洗濯機は、該音声情報をクラウドサーバにアップロードして、クラウドサーバの強力な処理能力を利用して音声情報を処理する。ここでは、音声識別モジュールまたは洗濯機は、有線または無線により音声情報をクラウドサーバにアップロードし、本実施形態はこれに限定されるものではない。
【0027】
S104では、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索する。例えば、クラウドサーバにはクラウド音声ライブラリが記憶されており、クラウド音声ライブラリには大量の音声情報と制御指令とのマッピング関係が記憶されており、このマッピング関係は予め記憶されていてもよく、該サーバに接続された全てのユーザが使用中に生成されたものであってもよく、クラウドサーバは音声情報を受信した後、クラウド音声ライブラリに記憶されたマッピング関係から該音声情報に対応する制御指令があるか否かを識別する。
【0028】
S105では、前記クラウド音声ライブラリで前記音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバは該制御指令を洗濯機に送信する。例えば、クラウド音声ライブラリにおいて該音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバは、洗濯機が該制御指令に基づいて対応する操作を実行することができるように、該制御指令を洗濯機に送信する。
【0029】
S106では、洗濯機は、制御指令を受信し、制御指令に基づいて対応する操作を実行する。例えば、クラウドサーバが制御指令を洗濯機に送信した後、制御モジュールは制御指令を受信し、該制御指令に基づいて洗濯機を制御して、洗濯プログラム、脱水プログラムなどを実行するなど、対応する操作を実行する。
【0030】
上記制御方式により、本発明の音声制御方法は、洗濯機の応答速度を向上させ、ユーザの体験を大幅に向上させることができる。具体的には、洗濯機は、音声情報を受信すると、まず、音声識別モジュールを制御してローカル検索を行い、ローカル音声ライブラリにおいて該音声情報に対応する制御指令が検索できた場合、制御モジュールは、該制御指令に従って対応する操作を実行するように洗濯機を制御する。ローカル音声ライブラリの応答速度が速いため、この場合、洗濯機の操作実行が速く、ユーザ体験がよい。ローカル音声ライブラリにおいて該音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、音声情報をクラウドサーバにアップロードすることによってクラウドサーバがクラウド音声ライブラリに検索を行う。クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバは制御指令を洗濯機の制御モジュールに送信することで、制御モジュールは該制御指令に基づいて対応する操作を実行するように洗濯機を制御する。クラウドサーバは優れた記憶能力と演算能力を有し、そのクラウド音声ライブラリに大量のマッピング関係が記憶されているため、ローカル音声ライブラリに制御指令を検索できなかった場合、クラウドサーバによってより広い範囲の検索を行い、ローカルによる音声識別だけでは識別範囲が限定され、識別精度が低い問題を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0031】
好ましい実施形態として、前記音声制御方法は、ステップS104の後に、次のステップをさらに含む。
【0032】
クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバは音声情報と制御指令とのマッピング関係のクラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定する。例えば、クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウド音声ライブラリは、該音声情報と制御指令とのマッピング関係を既に記憶していることを証明し、クラウドサーバは、制御指令を洗濯機に送信した後、クラウド音声ライブラリにおける該マッピング関係の記録回数をさらに決定することができる。
【0033】
クラウドサーバは記録回数とプリセット回数の大きさを比較する。例えば、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから記録回数を決定した後、今回のマッピング関係を該記録回数(すなわち、記録回数+1)に更新し、プリセット回数と比較する。ここで、プリセット回数は、10~30回であることが好ましく、20回であることがより好ましい。もちろん、プリセット回数の設定は、当業者により、使用しない応用シーンに基づいて調整することができる。なお、記録回数は、プリセット回数と比較する前に、今回の記録を記録回数に更新してもよいし、更新せずに直接比較してもよい。
【0034】
記録回数がプリセット回数より大きい場合、該マッピング関係の使用頻度が高いことを証明する。このとき、クラウドサーバは、該マッピング関係を洗濯機に送信し、洗濯機は、該マッピング関係を受信し、該マッピング関係をローカル音声ライブラリに記憶し、これにより、次回、ユーザが同じ音声情報を入力したとき、洗濯機は、ローカル音声ライブラリから対応する制御指令を直接検索することができる。記録回数がプリセット回数より小さい場合、該マッピング関係の使用頻度が低いことを証明する。このとき、該マッピング関係を洗濯機に送信することを必要とせず、マッピング関係が多すぎてローカル音声ライブラリの記憶空間が占有されることを回避する。
【0035】
クラウド音声ライブラリにおいて、音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、クラウドサーバは音声情報に対応する制御指令を解析する。例えば、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリにおいて同じマッピング関係を検索できなかった場合、該マッピング関係がクラウド音声ライブラリに記録されていないことを証明し、つまり、このユーザまたは他のユーザはいずれもマッピング関係を使用しておらず、この場合、クラウドサーバは該音声情報の音声および/または意味の解析識別を行う。クラウドサーバは音声情報に対応する制御指令を解析できなかった場合、解析失敗指令を洗濯機に送信することができる。したがって、制御モジュールは該解析失敗指令を受信した後、洗濯機を制御して提示情報を出し、例えば提示音を出してユーザに再入力を促すこと、または指示灯の点滅を制御するなどである。クラウドサーバは音声情報に対応する制御指令の解析に成功した場合、該制御指令を洗濯機に送信して、洗濯機が該制御指令に基づいて対応する操作を実行することができるようにしてもよい。また、クラウドサーバは音声情報に対応する制御指令の解析に成功すると同時に、クラウドサーバは、次に同じマッピング関係があるときにクラウドサーバがクラウド音声ライブラリから該マッピング関係の記録回数を呼び出すように、クラウドサーバは該マッピング関係をクラウド音声ライブラリに記録するようにしてもよい。
【0036】
洗濯機は、制御指令を受信し、制御指令に基づいて対応する操作を行う。例えば、クラウドサーバは制御指令の解析に成功して洗濯機に送信した後、制御モジュールは、該制御指令を受信し、該制御指令に基づいて洗濯機を制御して、洗濯プログラム、脱水プログラムなどを実行するなど、対応する操作を実行する。
【0037】
このような設定態様により、本発明の制御方法は、洗濯機がユーザの使用習慣に基づいて、ローカル音声ライブラリを自動的に更新することも可能にし、これにより、洗濯機の音声識別機能の知能程度を大幅に向上させ、洗濯機の応答速度とユーザの使用体験を大幅に向上させる。実際には、ローカル音声ライブラリの記憶容量が限られているため、クラウドサーバのように大量のマッピング関係を記憶することはできないが、本発明の音声制御方法を適用した後、ローカル音声ライブラリには常にユーザの使用頻度が最も高いいくつかのマッピング関係が記憶されており、これによって、洗濯機はユーザの使用習慣に高度に適応し、洗濯機のインテリジェント制御を本当に実現することができる。さらに、クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、クラウドサーバにより該音声情報を解析し、該音声情報に対応する制御指令を解析できた場合、該制御指令を洗濯機に送信することにより、洗濯機は、該制御指令に基づいて対応する操作を実行し、本発明の音声制御方法は、クラウドサーバが音声意味識別を行うことができるとともに、その識別範囲が広く、正確性が高いため、クラウド音声ライブラリにおいて対応する制御指令を検索できないとき、識別効率と識別精度をさらに向上させ、ユーザ体験を向上させることができる。
【0038】
なお、上述した好ましい実施形態は、本発明の原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図したものではない。当業者は、本発明の原理から逸脱することなく、本発明をより具体的な応用シーンに適用することができるように、上記の設定を調整することができる。例えば、代替的な実施形態では、クラウドサーバは、制御指令を洗濯機に送信すると同時に、又はその前に、クラウド音声ライブラリにおける該マッピング関係の記録回数を決定することができ、このようなステップ順序の変更は、本発明の原理から逸脱しないので、本発明の範囲内に入るべきである。
【0039】
〔第2実施形態〕
図2を参照して、本発明の音声制御方法の第2実施形態について説明する。ここで、図2は、本発明の音声制御方法の他の実施形態のフローチャートである。この方法の実行主体はクラウドサーバ(以下、クラウドと略称する)である。ここでは、以下の実施形態に係る洗濯機およびクラウドサーバの設定形態は、第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0040】
図2に示すように、本発明の音声制御方法は主に以下のステップを含む。
【0041】
S201では、クラウドサーバは洗濯機がアップロードした音声情報を受信する。
【0042】
S202では、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索する。
【0043】
S203では、クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、洗濯機が制御命令に基づいて対応する操作を実行することができるように、クラウドサーバは、洗濯機に制御指令を送信し、ここでは、洗濯機は、ローカル音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合に、音声情報をアップロードする。
【0044】
ローカル音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合に、洗濯機によって、音声情報をクラウドサーバにアップロードすることにより、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリにおいて、該音声情報に対応する制御指令を検索し、且つ検索できた場合、該制御指令を洗濯機に送信して、洗濯機が該制御指令に基づいて対応する操作を実行することができ、本発明の音声制御方法は洗濯機の識別精度を向上させ、洗濯機は、ローカル音声ライブラリにおける限られたマッピング関係だけで識別することで精度が低いという問題を避け、ユーザ体験を大幅に向上させる。
【0045】
ユーザ体験をさらに向上させるために、好ましい実施形態として、本発明の音声制御方法は、ステップS202の後に、以下をさらに含む。
【0046】
クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、クラウドサーバは、音声情報と制御指令とのマッピング関係のクラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定し、クラウドサーバは、記録回数とプリセット回数の大きさを比較し、記録回数がプリセット回数より大きい場合、クラウドサーバは、マッピング関係を洗濯機に送信して、洗濯機は、マッピング関係をローカル音声ライブラリに記憶する。クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、クラウドサーバは、音声情報に対応する制御指令を解析し、音声情報に対応する制御指令を解析できた場合、クラウドサーバは、洗濯機が制御指令に基づいて対応する操作を実行するように洗濯機に制御指令を送信し、クラウドサーバは、音声情報と制御指令とのマッピング関係をクラウド音声ライブラリに記録する。
【0047】
また、クラウド音声ライブラリにおいて、音声情報に対応する制御命令を検索できた場合、クラウドサーバにより、音声情報と対応する制御命令とのマッピング関係の記録回数をさらに決定し、この記録回数がプリセット回数よりも大きい場合には、対応するマッピング関係を洗濯機に送信することで、洗濯機は、このマッピング関係をローカル音声ライブラリに記憶し、本発明の音声制御方法により、洗濯機がユーザの使用習慣に基づいて自動的に洗濯機におけるローカル音声ライブラリを更新することを可能にし、洗濯機の音声識別機能の知能程度を大幅に向上させ、洗濯機の応答速度とユーザの使用体験をさらに大幅に向上させる。さらに、クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合に、クラウドサーバで該音声情報を解析して対応する制御指令を得て、洗濯機が該制御指令に基づいて対応する操作を実行できるように、該制御指令を洗濯機に送信する。また、本発明の音声制御方法は洗濯機の識別精度を向上させることができ、クラウド音声ライブラリにもマッピング関係が記憶されていない場合にもたらす精度が低い問題を回避し、ユーザ体験を大幅に向上させる。
【0048】
〔第3実施形態〕
図3を参照して、本発明の音声制御方法の第3実施形態について説明する。ここで、図3は、本発明の音声制御方法の他の一実施形態のフローチャートである。この方法の実行主体は洗濯機である。ここでは、以下の実施形態に係る洗濯機およびクラウドサーバ(クラウドサーバともいう)の設定形態は、第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0049】
図3に示すように、本発明の音声制御方法は主に以下のステップを含む。
【0050】
S301では、洗濯機は音声情報を受信する。
【0051】
S302では、洗濯機は、ローカル音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索する。
【0052】
S303では、ローカル音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、洗濯機は音声情報をクラウドサーバにアップロードして、クラウドサーバがクラウド音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索し、又はクラウド音声ライブラリにおいて検索できなかった場合、音声情報に対応する制御指令を解析する。
【0053】
S304では、洗濯機は、クラウドサーバから検索されたまたは解析された音声情報に対応する制御指令を受信し、制御指令に基づいて対応する操作を実行する。
【0054】
洗濯機で音声情報を受信した後、まずローカル音声ライブラリにおいて制御指令を検索し、ローカル音声ライブラリにおいて対応する制御指令を検索できた場合、該制御指令に従って対応する操作を実行する。本発明の音声制御方法は洗濯機の操作を速く実行させることができ、ユーザの体験がよい。一方、ローカル音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、音声情報をクラウドサーバにアップロードすることにより、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリから音声情報に対応する制御指令またはクラウド音声ライブラリにおいて検索できなかった場合、音声情報に対応する制御指令を解析する。その後、洗濯機は検索できたまたは解析できた音声情報に対応する制御指令を受信し、制御指令に基づいて対応する操作を行い、本発明の音声制御方法はまた、ローカルに音声情報を識別できない時にクラウドサーバの解析によって洗濯機の識別精度を向上させることができ、洗濯機がローカル音声ライブラリにおける限られたマッピング関係だけで識別することで精度が低いという問題を避け、ユーザ体験を大幅に向上させる。
【0055】
ユーザ体験をさらに向上させるために、好ましい実施形態として、本発明の音声制御方法は、ステップS303の後に、以下をさらに含む。
【0056】
洗濯機は、クラウドサーバから音声情報と制御命令とのマッピング関係を受信し、マッピング関係をローカル音声ライブラリに記憶する。ここでは、クラウドサーバは、クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令に検索できた場合、クラウドサーバは音声情報と制御指令とのマッピング関係のクラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定し、マッピング関係は、記録回数がプリセット回数より大きい場合、クラウドサーバが送信するものである。
【0057】
また、クラウドサーバによって音声情報に対応する制御指令を解析できた場合、音声情報と対応する制御指令とのマッピング関係のクラウド音声ライブラリにおける記録回数を決定し、この記録回数がプリセット回数よりも大きい場合には、対応するマッピング関係を洗濯機に送信することで、洗濯機は、このマッピング関係を受信してローカル音声ライブラリに記憶し、本発明の音声制御方法により、洗濯機がユーザの使用習慣に基づいて自動的に洗濯機におけるローカル音声ライブラリを更新することを可能にし、洗濯機の音声識別機能の知能程度を大幅に向上させ、洗濯機の応答速度とユーザの使用体験をさらに大幅に向上させる。
【0058】
また、本発明は、メモリと、プロセッサと、コンピュータプログラムとを含むクラウドサーバをさらに提供し、メモリはプロセッサに接続され、コンピュータプログラムは、メモリに記憶され、第2実施形態に記載の音声制御方法を実行するためにプロセッサによってロードされるように構成される。
【0059】
また、本発明は、メモリと、プロセッサと、コンピュータプログラムとを含む洗濯機をさらに提供し、メモリはプロセッサに接続され、コンピュータプログラムは、メモリに記憶され、第3実施形態に記載の音声制御方法を実行するためにプロセッサによってロードされるように構成される。
【0060】
次に、図4及び図5を参照して、本発明の制御方法の制御手順について説明する。ここで、図4は、本発明の音声制御方法の一実施形態の論理図であり、図5は、本発明の音声制御方法のさらに他の実施形態の論理図である。
【0061】
最初に図4を参照すると、1つの可能な実施形態では、洗濯機は、ユーザの音声情報を受信し、音声識別モジュールは、該音声情報に基づいて、対応する制御指令を本体音声ライブラリにおいて検索する。ローカル音声ライブラリにおいて該音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、音声識別モジュールは制御指令を制御モジュールに送信し、制御モジュールは該制御指令に基づいて洗濯機を制御して対応する操作を実行し、該音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、洗濯機は該音声情報を無線でクラウドにアップロードし、クラウドサーバはクラウド音声ライブラリにおいて該音声情報に対応する制御指令を検索し、クラウド音声ライブラリで制御指令を検索できた場合、該制御指令を洗濯機の制御モジュールに返し、それにより洗濯機の制御モジュールは該制御指令に基づいて洗濯機を制御して対応する操作を実行する。クラウド音声ライブラリにおいて音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、クラウドサーバは更に該音声情報を解析し、該音声情報に対応する制御指令を解析することに成功すれば、該制御指令を洗濯機の制御モジュールに返し、それにより洗濯機の制御モジュールは該制御指令に基づいて洗濯機を制御して対応する操作を実行する。クラウドサーバが該音声情報に対応する制御指令を解析できなかった場合、失敗指令を洗濯機の制御モジュールに返し、これにより、制御モジュールは洗濯機を制御して提示音を出して、ユーザに音声情報の再入力を促す。
【0062】
次に図5を参照すると、別の可能な実施形態では、クラウドは、洗濯機によってアップロードされた音声情報を受信した後、クラウドの音声ライブラリから該音声情報に対応する制御指令を検索する。音声情報に対応する制御指令を検索できなかった場合、音声情報を解析し、該音声情報に対応する指令を解析できなかった場合、指令を終了する。対応する制御指令を解析できた場合、該音声情報と制御指令とのマッピング関係をクラウド音声ライブラリに記録する。音声情報に対応する制御指令を検索できた場合、更に該音声情報と該制御指令とのマッピング関係のクラウド音声ライブラリにおける記録回数を検索する。記録回数(すなわち、記録回数+1)を更新し、記録回数がN回よりも大きいか否かを判断し、記録回数がN回よりも大きくない場合、指令を終了し、記録回数がN回よりも大きい場合、該マッピング関係を洗濯機に送信する。
【0063】
以上、図面に示す好ましい実施形態に関連して本発明の技術的解決策を説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴を同等に変更又は置換することができ、これらの変更又は置換後の技術的解決策は、本発明の保護範囲内に含まれるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】