(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(54)【発明の名称】リング封止システムのリングアセンブリ間のプレート
(51)【国際特許分類】
F16J 15/34 20060101AFI20220202BHJP
【FI】
F16J15/34 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533854
(86)(22)【出願日】2019-11-18
(85)【翻訳文提出日】2021-06-14
(86)【国際出願番号】 US2019061919
(87)【国際公開番号】W WO2020131268
(87)【国際公開日】2020-06-25
(32)【優先日】2018-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391020193
【氏名又は名称】キャタピラー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ、ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ハイクス、デイビット
(72)【発明者】
【氏名】ピットマン、ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】エルマン、トーマス
【テーマコード(参考)】
3J041
【Fターム(参考)】
3J041AA04
3J041AA07
3J041BB02
3J041BB05
3J041BD01
(57)【要約】
リング封止システムは、第2の封止面を含む第2のリングアセンブリ(206-2)を含み得る。リング封止システムは、第1のリングアセンブリと第2のリングアセンブリとの間に、第1の接触面および第2の接触面を含むプレート(214)を含み得る。リング封止システムは、第1の接触面および第2の接触面上のコーティングを含み得る。第1の接触面は、第1の封止面に機械的に接続され、第1の封止面と第1の封止を形成し得る。第2の接触面は、第2の封止面に機械的に接続され、第2の封止面と第2の封止を形成し得る。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング封止システム(128)であって、
第1の封止面(830)を含む第1のリングアセンブリ(206)と、
第2の封止面(840)を含む第2のリングアセンブリ(206)と、
前記第1のリングアセンブリ(206)と前記第2のリングアセンブリ(206)との間の、第1の接触面(750)および第2の接触面(770)を含むプレート(214)であって、
金属、
セラミック、または
炭素合金を含む、プレート(214)と、
前記第1の接触面(750)および前記第2の接触面(770)上のコーティングと、を備え、
前記コーティングが、前記第1の接触面(750)と前記第1の封止面(830)との間、および前記第2の接触面(770)と前記第2の封止面(840)との間の摩耗を実質的に防止するためのものであり、
前記第1の接触面(750)が、前記第1の封止面(830)に機械的に接続され、前記第1の封止面(830)と第1の封止を形成しており、
前記第2の接触面(770)が、前記第2の封止面(840)に機械的に接続され、前記第2の封止面(840)と第2の封止を形成している、リング封止システム(128)。
【請求項2】
前記プレート(214)が、前記第1の接触面(760)と前記第1の封止面(830)との間、および前記第2の接触面(770)と前記第2の封止面(840)との間の摩擦および圧縮圧力を介して、前記第1のリングアセンブリ(206)および前記第2のリングアセンブリ(206)に機械的に接続されている、請求項1に記載のリング封止システム(128)。
【請求項3】
前記第1のリングアセンブリ(206)に関連付けられた第1のトーリック(204)と、
前記第2のリングアセンブリ(206)と関連付けられた第2のトーリック(204)と、をさらに備える、請求項1または2に記載のリング封止システム(128)。
【請求項4】
前記プレート(214)が、前記第1のリングアセンブリ(206)および前記第2のリングアセンブリ(206)に関連付けられたリングボア(218)のそれぞれのセットに一致するプレートボア(216)のセットを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のリング封止システム(128)。
【請求項5】
前記第1の接触面(750)の第1の硬度が、前記第1の封止面(830)の第1の硬度とほぼ一致し、
前記第2の接触面(770)の第2の硬度が、前記第2の封止面(840)の第2の硬度とほぼ一致する、請求項1~4のいずれか一項に記載のリング封止システム(128)。
【請求項6】
前記第1の接触面(750)の第1の摩擦係数が、前記第1の封止面(830)の第1の摩擦係数とほぼ一致し、
前記第2の接触面(770)の第2の摩擦係数が、前記第2の封止面(840)の第2の摩擦係数とほぼ一致する、請求項1~5のいずれか一項に記載のリング封止システム(128)。
【請求項7】
プレート(214)であって、
材料プレート(720)の外縁部(730)に隣接する第1の接触面(750)および第2の接触面(770)を有する、前記材料プレート(720)と、
前記第1の接触面(750)上の第1のコーティングであって、前記第1のコーティングの第1の硬度に基づいて、前記第1の接触面(750)への摩耗、またはリング封止システム(128)の第1の封止面(830)への摩耗を実質的に防止する、第1のコーティングと、
前記第2の接触面(770)上の第2のコーティングであって、前記第2のコーティングの第2の硬度に基づいて、前記第2の接触面(770)への摩耗、または前記リング封止システム(128)の第2の封止面(840)への摩耗を実質的に防止する、第2のコーティングと、を備え、
前記第1の接触面(750)が、前記第1の封止面(830)と第1の封止を形成するためのものであり、
前記第2の接触面(770)が、前記第2の封止面(840)と第2の封止を形成するためのものである、プレート(214)。
【請求項8】
前記材料プレート(720)が、
セラミック、
金属、または
炭素合金のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載のプレート(214)。
【請求項9】
前記第1のコーティングおよび前記第2のコーティングが、
高速酸素燃料(HVOF)コーティング、
高速空気燃料(HVAF)コーティング、
非晶質ダイヤモンドライク炭素(ADLC)コーティング、または
窒素系コーティングのうちの少なくとも1つを含む、請求項7または8に記載のプレート(214)。
【請求項10】
前記材料プレート(720)に機械的に接続された残骸除去構成要素(620)をさらに備える、請求項7~9のいずれか一項に記載のプレート(214)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、リング封止システムに関し、より具体的には、リング封止システムのリングアセンブリ間のプレートに関する。
【背景技術】
【0002】
機械は、複数のリングアセンブリを含むリング封止システムを含むことができる。リングアセンブリは、典型的には環状の形状であり、例えば、構成要素の周りに潤滑油を含有するために、汚れまたは他の材料が構成要素の動作を妨げるのを防ぐために、機械からの負荷を吸収するために、および/または同様のことのために、機械の構成要素の周りの封止から一緒に押し付けられる。例えば、リングアセンブリは、クローラトラックを含む機械のローラなどの機械の回転構成要素の周囲に封止を形成してもよく、および/またはそれと併せて使用されてもよい。封止を形成するために使用されるリングアセンブリは、多くの場合、機械上の設置に関連して一緒に押し付けられて封止を形成する金属封止面を有する。機械の動作中に(例えば、互いに対するリングアセンブリの回転に起因して)これらの金属面間で発生する摩擦および/または熱は、金属封止面に著しい摩耗を引き起こし、それによって、リングアセンブリによって形成された封止の故障を引き起こし、それによって、リングアセンブリの1つ以上を交換する必要性を引き起こし、および/または同様のことを引き起こす。加えて、封止の故障は、高周波で潤滑油を補給する必要性を引き起こし得る。リングアセンブリおよび/または潤滑油の交換は費用がかかり、機械のダウンタイムにつながる。
【0003】
1989年7月4日にIijimaらに発行された米国特許第4,844,483号(「’483特許」)には、油漏れを排除し、機械的な電力損失を低減し、重量の増加を回避し、潤滑油の交換時間を短縮するための1つの試みが開示されている。特に、’483特許は、浮遊封止デバイスを開示する。浮遊リング封止デバイスは、固定側封止保持器によって保持される固定側Oリングと、回転側封止保持器によって保持される回転側Oリングと、それらの対向する表面が互いに摺動可能に接触して保持され得るように、それぞれのOリングによって互いに押し付けられる固定側および回転側封止リングとを含む。’483特許はさらに、フェルトなどで作られた油吸収部材を、回転側封止リングの対向面上に形成された周辺壁表面に取り付けることを開示している。
【0004】
’483特許の油吸収部材は、油漏れを排除する試み、機械的な電力損失を低減する試み、重量の増加を回避する試み、および潤滑油の交換時間を短縮する試みを含み得るが、’483特許の油吸収部材は、リング封止の金属表面間の機械的支持を提供せず、金属表面間の摩擦を低減せず、金属表面間で発生する熱を放散せず、および/または同様のことである。
【0005】
本開示のリング封止のリングアセンブリ間のプレートは、上記に記載された問題および/または当技術分野における他の問題のうちの1つ以上を解決する。
【発明の概要】
【0006】
いくつかの実装態様によれば、本開示は、リング封止システムであって、第1の封止面を含む第1のリングアセンブリと、第2の封止面を含む第2のリングアセンブリと、第1のリングアセンブリおよび第2のリングアセンブリの間のプレートであって、プレートが第1の接触面と第2の接触面とを含み、プレートが金属、セラミック、または炭素合金を含む、プレートと、第1の接触面および第2の接触面上のコーティングであって、第1の接触面と第1の封止面の間および第2の接触面と第2の封止面の間の摩耗を実質的に防止するためのコーティングと、を備え、第1の接触面が、第1の封止面に機械的に接続され、第1の封止面と第1の封止を形成し、第2の接触面が、第2の封止面に機械的に接続され、第2の封止面と第2の封止を形成する、リング封止システムに関する。
【0007】
いくつかの実装態様によれば、本開示は、リング封止システムを含む機械であって、リング封止システムは、複数のリングアセンブリと、複数のリングアセンブリの間のプレートであって、材料プレートの外縁部に隣接する第1の接触面および第2の接触面とを有する材料プレートを備える、プレートと、を備え、第1の接触面および第2の接触面が、複数のリングアセンブリの第1の封止面、ならびに複数のリングアセンブリの第2の封止面のアライメントに基づいて互いにアライメントされ、第1の接触面および第1の封止面の第1の硬度および第1の摩擦係数は、互いにほぼ一致し、第2の接触面および第2の封止面の第2の摩擦係数は、互いにほぼ一致する、機械に関する。
【0008】
いくつかの実装態様によれば、本開示は、プレートであって、プレートが、材料プレートの外縁部に隣接する第1の接触面および第2の接触面を有する材料プレートと、第1の接触面上の第1のコーティングであって、第1のコーティングの第1の硬度に基づいてリング封止システムの第1の接触面または第1の封止面への摩耗を実質的に防止する第1のコーティングと、第2の接触面上の第2のコーティングであって、第2のコーティングの第2の硬度に基づいてリング封止システムの第2の接触面または第2の封止面への摩耗を実質的に防止する第2のコーティングと、備え、第1の接触面が、第1の封止面と第1の封止を形成するためのものであり、第2の接触面が、第2の封止面と第2の封止を形成するためのものである、プレートに関する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】リング封止システムのリングアセンブリの間にプレートを含む例示的な機械の図である。
【
図2】
図1の機械と共に使用され得る例示的なリング封止システムの断面斜視図である。
【
図3】
図1の機械と共に使用され得る例示的なリング封止システムの断面図である。
【
図4】
図1の機械と共に使用され得るリング封止システムのリングアセンブリ間の異なって構成されたプレートの断面図である。
【
図5】
図1の機械と共に使用され得るリング封止システムのリングアセンブリ間の異なって構成されたプレートの断面図である。
【
図6】
図1の機械と共に使用され得るリング封止システムのリングアセンブリ間の異なって構成されたプレートの断面図である。
【
図7】
図1の機械と共に使用され得る、本明細書に記載のプレートの様々な見方の図である。
【
図8】
図1の機械と共に使用され得る、本明細書に記載のリング封止システムの様々な見方の図である。
【
図9】
図1の機械と共に使用され得る、本明細書に記載のプレートの様々な構成の図である。
【
図10】
図1の機械と共に使用され得る、本明細書に記載のプレートの様々な構成の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、リング封止システムのリングアセンブリ間のプレートに関する。リング封止システムは、かかるリング封止システムを利用する任意の機械に対して普遍的な適用性を有する。「機械」という用語は、例えば、鉱業、建設、農業、輸送、または任意の他の産業などの産業に関連付けられた動作を実行する任意の機械を指し得る。いくつかの実施例として、機械は、車両、バックホーローダー、コールドプレーナー、ホイールローダー、コンパクター、フェラーバンチャー、林業用機械、フォワーダー、収穫機、掘削機、産業用ローダー、ナックルブームローダー、マテリアルハンドラー、モーターグレーダー、パイプレイヤー、道路回収機、スキッドステアローダー、スキッダー、テレハンドラー、トラクター、ドーザー、トラクタースクレーパー、または他の地上設備、地下設備、または海洋設備であり得る。さらに、1つ以上の器具が、機械に接続され、リング封止システムを含む構成要素から駆動され得る。
【0011】
図1は、リング封止システムのリングアセンブリ間のプレートを含む例示の機械の
図100である。
【0012】
図1は、トラック型の機械102を示す。例えば、機械102は、鉱業ショベル、油圧鉱業ショベル、および/または同様のものなどのショベルであり得る。いくつかの実装態様では、機械102は、フレームによって支持され、軌道式下部構造106(例えば、クローラトラック、連続トラック、および/または同様のものなど)を駆動するように構成されたエンジン104を含んでもよい。
【0013】
いくつかの実装態様では、軌道式下部構造106は、機械102の対向する側面に位置し、対応する駆動輪110を介してエンジン104によって駆動されるクローラトラック108を含んでもよい。いくつかの実装態様では、クローラトラック108は、エンドレスループを形成するためにピン114を介してエンドツーエンドに接続された複数のクローラシューズ112を含んでもよい。いくつかの実装態様では、クローラシューズ112のエンドレスループは、対応する駆動輪110、1つ以上の遊動輪116、および少なくとも1つのローラ120の周りに巻かれ得る。いくつかの実装態様では、駆動輪110は、クローラシューズ112のピン114と係合し(またはピン114を封入するブッシュと係合し)、それによって、エンジン104からクローラトラック108にトルクを伝達し得る。いくつかの実装態様では、遊動輪116およびローラ120は、駆動輪110の周囲の一般的な楕円軌道においてクローラトラック108を誘導してもよい。いくつかの実装態様では、テンショナ118は、遊動輪116と駆動輪110との間に位置して、これらの構成要素を引き離し、それによって、クローラトラック108の所望の張力を維持してもよい。いくつかの実装態様では、クローラシュー112は、駆動線形(牽引)力122として駆動輪110から地面にトルクを伝達するように機能してもよい。機械102の重量は、駆動輪110、遊動輪116、およびローラ120から、下向きベアリング力124としてクローラシュー112を通して地面に伝達され得る。
【0014】
参照番号126によって示されるように、機械102は、リング封止システム128を含んでもよい。例えば、機械102のクローラトラック108、駆動輪110、遊動輪116、ローラ120、および/または同様のものなどは、リング封止システム128のセットを含んでもよい。本明細書の他の箇所に記載されるように、リング封止システム128は、機械102の構成要素の周りに封止を形成する複数のリングアセンブリを含んでもよい。例えば、封止は、機械102の回転構成要素の周囲に潤滑油を含んでもよく、汚れまたは他の材料が回転構成要素の動作を妨害することを実質的に防止してもよく、および/または同様のことなど。加えて、本明細書の他の箇所に記載されるように、リング封止システム128は、リング封止システム128のリングアセンブリの間(例えば、リングアセンブリのそれぞれの封止面の間)にプレートを含み得る。本明細書の他の箇所に記載されるように、プレートは、リング封止システム128の封止面に対して発生する摩擦および/または熱を低減することができ、互いに対する封止面の回転中に発生する熱を吸収することができ、機械102の重量によって発生する負荷を吸収すること、および/または同様のことなどができる。
【0015】
上記のように、
図1を一例として提供する。他の例は可能であり、
図1に関連して記載されたものとは異なる場合がある。
図1は、機械102の軌道式下部構造106内に展開されているとしてリング封止システム128を示すが、リング封止システム128は、様々な産業のための様々な他の型の機械および/または構成要素内に展開されてもよい。例えば、リング封止システム128は、最終ドライブの様々な回転構成要素、巨大な砕石機、産業用シュレッダー、下水道ポンプ、浚渫設備などに関連して展開されてもよい。
【0016】
図2は、
図1の機械と共に使用され得る例示的なリング封止システムの断面斜視
図200である。
図2は、リング封止システム128の一部分を示す。
【0017】
示されるように、リング封止システム128は、リング封止システム128に含まれるリングアセンブリ206のための複数の封止リングハウジング202を含む。例えば、リング封止システム128は、リングアセンブリ206-1のための封止リングハウジング202-1、およびリングアセンブリ206-2のための封止リングハウジング202-2を含む。いくつかの実装態様では、封止リングハウジング202は、リング封止システム128の使用、リング封止システム128に印加されることが予想される熱および/または機械的応力、および/または同様のものなどに応じて、金属、セラミック、炭素合金、および/または同様のものを含み得る。いくつかの実装態様では、封止リングハウジング202は、機械102の動作中の損傷、汚れもしくは他の材料、および/または同様のものからリング封止システム128を保護することができる。
【0018】
図2にさらに示されるように、リング封止システム128は、複数のトーリック204を含み得る。例えば、リング封止システム128は、リングアセンブリ206-1のためのトーリック204-1およびリングアセンブリ206-2のためのトーリック204-2を含んでもよい。いくつかの実装態様では、トーリック204は、ゴム、エラストマー材料、プラスチック、および/または同様のものを含み得る。トーリック204に使用される材料は、適切な圧縮性を有するように選択されて、リング封止システム128の隣接する構成要素と確実な流体密封封止を形成することができる。追加的、または代替的に、トーリック204のための材料は、リング封止システム128の隣接または近くの構成要素によって生成される熱および/または摩擦に耐えるように選択されてもよい。
【0019】
いくつかの実装態様では、トーリック204は、封止リングハウジング202内にリングアセンブリ206を固定するように構成されてもよい。いくつかの実装態様では、トーリック204は、リングアセンブリ206に機械的収縮を適用して、トーリック204と封止リングハウジング202との間、およびトーリック204とリングアセンブリ206との間に流体密封封止を生成し得る。追加的、または代替的に、トーリック204によって適用される機械的圧縮は、封止リング界面212で様々な流体密封封止を生成してもよい。例えば、トーリック204は、それぞれの封止面および対応する接触面を一緒に圧縮するトーリック204に基づいて、リングアセンブリ206のそれぞれの封止面とプレート214の対応する接触面との間に流体密封封止を形成させ得る。
【0020】
図2にさらに示されるように、リング封止システム128は、複数のリングアセンブリ206を含んでよい。いくつかの実装態様では、リングアセンブリ206は、金属、セラミック、炭素合金、および/または同様のものを含み得る。いくつかの実装態様では、リングアセンブリ206は、金属面リングアセンブリ、高耐久性両面(HDDF)封止リング、二重コーン封止リング、および/または同様のものを含み得る。いくつかの実装態様では、リングアセンブリ206は、第1のセクション208を含んでもよい。例えば、リングアセンブリ206-1は、第1のセクション208-1を含んでもよく、リングアセンブリ206-2は、第1のセクション208-2を含んでもよい。さらに、リングアセンブリ206は、第2のセクション210を含んでもよい。例えば、リングアセンブリ206-1は、第2のセクション210-1を含んでもよく、リングアセンブリ206-2は、第2のセクション210-2を含んでもよい。
【0021】
いくつかの実装態様では、第1のセクション208および第2のセクション210は、互いに対してある角度(例えば、プレート214の対応する接触面に接触する第2のセクション210-1および210-2の割合に応じて約90度)で配向されてもよい。いくつかの実装態様では、リングアセンブリ206-1の第2のセクション210-1およびリングアセンブリ206-2の第2のセクション210-2は、封止リング界面212でプレート214を係合するように構成されてもよい。いくつかの実装態様では、第2のセクション210-1および210-2は、リングアセンブリ206のそれぞれの封止面(例えば、プレート214の対応する接触面に接触する面)を含んでもよい。いくつかの実装態様では、第2の部分210および/またはそれぞれの封止面は、平らであってもよく、または様々な曲面形状のうちの1つを有してもよい。いくつかの実装態様では、第2のセクション210および/または封止面の特定の形状は、リング封止システム128の使用、費用、および/または同様のものに基づいて選択されてもよい。いくつかの実装態様では、本明細書の他の箇所に記載されるものと同様のコーティングのセットが、第2のセクション210のそれぞれの封止面上に配置されてもよい。
【0022】
図2にさらに示されるように、リング封止システム128は、封止リング界面212にプレート214を含んでもよい。いくつかの実装態様では、プレート214は、セラミック、金属、炭素合金、および/または同様のものを含む材料プレートを含んでもよい。いくつかの実装態様では、プレート214は、流体密封封止を形成するために、リングアセンブリ206の第2のセクション210のそれぞれの封止面に機械的に接続されてもよい。いくつかの実装態様では、プレート214は、第2のセクション210のそれぞれの封止面とプレート214の対応する接触面との間のフィクションを介して、第2のセクション210の間で所定の位置に保持されてもよい。いくつかの実装態様では、プレート214は、リング封止システム128の使用に応じて、第2のセクション210の一方または両方に固定されてもよい(例えば、リングアセンブリ206が互いに相対的に回転するとき、プレート214は、第2のセクション210の一方のみに固定されてもよい)。例えば、プレート214は、第2のセクション210のそれぞれの封止面とプレート214の対応する接触面との間に流体密封封止を形成することができるように、留め具のセット、溶接、接着剤、および/または同様のものの使用を介して固定されてもよい。いくつかの実装態様では、プレート214は、第2のセクション210が互いに接触しないように、封止リング界面212内のリングアセンブリ206-1と206-2との間に構成されてもよい。
【0023】
いくつかの実装態様では、プレート214は、プレート214の接触面上のコーティングを含んでもよい。例えば、コーティングは、高速酸素燃料(HVOF)コーティング、高速空気燃料(HVAF)コーティング、非晶質ダイヤモンドライク炭素(ADLC)コーティング、窒化プロセスから形成される窒化物ベースのコーティング、および/または同様のものを含んでもよい。いくつかの実装態様では、コーティングは、プレート214に対して増加した硬度および/または耐摩耗性を提供することができる。いくつかの実装態様では、プレート214の異なる接触面は、同じコーティングを有してもよく、または異なるコーティングを有してもよい。いくつかの実装態様では、プレート214は、プレート214に特定の硬度を有するようにさせるために、熱処理プロセス、冷却処理プロセス、衝撃硬化プロセス、および/または同様のものなどの1つ以上の処理プロセスを使用して処理されてもよい。
【0024】
いくつかの実装態様では、プレート214の接触面は、(例えば、接触面上のプレート214および/またはそれぞれのコーティングに使用される材料に基づいて)第2のセクション210の対応する封止面の硬度および/または摩擦係数に一致する硬度および/または摩擦係数を有してもよい。例えば、プレート214の第1の接触面の第1の硬度および/または摩擦係数は、第2のセクション210-1の対応する封止面の硬度および/または摩擦係数と一致し得、プレート214の第2の接触面の第2の硬度および/または摩擦係数は、第2のセクション210-2の対応する封止面の硬度および/または摩擦係数と一致し得る。前の例に引き続き、硬度および/または摩擦係数の一致により、機械102の動作中の第2のセクション210および/またはプレート214への摩耗、および/またはこれらの構成要素の相対的な回転による機械102の動作中の発熱(例えば、第2のセクション210および/またはプレート214を損傷する可能性があり、第2のセクション210とプレート214との間に形成された封止の故障を引き起こす可能性があり、および/または同様の可能性がある摩耗および/または熱)を実質的に防止し得る。一例として、実質的に摩耗を防止することは、リングアセンブリ206の動作寿命(例えば、20,000~30,000の動作時間)中に、接触バンドの初期幅の20%以内に、リングアセンブリ206のそれぞれの封止面とプレート214の対応する接触面との間の接触バンドの幅を維持することを含んでもよい。
【0025】
いくつかの実装態様では、硬度および/または摩擦係数が互いに10パーセント以内である場合、異なる構成要素の硬度および/または摩擦係数が一致してもよい。いくつかの実装態様では、プレート214の接触面および/またはそれぞれの第2のセクション210の封止面は、ロックウェルスケールで少なくとも40の硬度を有してもよい。いくつかの実装態様では、プレート214の異なる接触面は、異なる硬度および/または摩擦係数を有してもよく、第2のセクション210の異なるそれぞれの封止面は、異なる硬度および/または摩擦係数を有してもよい。
【0026】
いくつかの実装態様では、プレート214の接触面は、プレート214がそれぞれの封止面よりも速く摩耗するように、第2のセクション210のそれぞれの封止面よりも低い硬度を有してもよい。例えば、プレート214およびリングアセンブリ206の相対的な費用に応じて、プレート214およびリングアセンブリ206の交換の相対的な容易さおよび/または同様のものに応じて、第2のセクション210よりも速くプレート214を摩耗させることは、リングアセンブリ206の交換に関連する費用、リングアセンブリ206の交換に関連する時間、および/または同様のものを節約し得る。
【0027】
いくつかの実装態様では、プレート214は、本明細書の他の場所に記載されるように、特定の形状を有し得る。例えば、プレート214は、プレート214が設置されるリング封止システム128のリングアセンブリ206の形状に応じて、プレート214の製造費用に応じて、および/または同様のものに応じて、環状形状、矩形形状、六角形形状、および/または同様の形状を有し得る。いくつかの実装態様では、本明細書の他の箇所に記載されるように、プレート214は、矩形断面、三角形断面、T字形断面、および/または同様の断面を有し得る。いくつかの実装態様では、プレート214は、特定の厚さを有し得る。例えば、プレート214は、プレート214が使用される方法、プレート214が経験することが予想される摩擦および/または熱の量、プレート214が経験することが予想される機械的応力の量、および/または同様のものに応じて、ある厚さを有し得る。例えば、プレート214は、より高い相対量の摩擦および/または熱の発生が予測されるために、厚くしてもよい。
【0028】
図2にさらに示すように、プレート214は、プレートボア216のセットを含んでもよく、リングアセンブリ206は、リングボア218のそれぞれのセットを含んでもよい。いくつかの実装態様では、プレート214の内面は、プレートボア216のセットを画定してもよい。例えば、
図2に示されるように、プレート214は環状形状を有するため、プレート214の内面は、単一の円形プレートボア216を画定し得る。
【0029】
いくつかの実装態様では、プレートボア216のセットは、リングアセンブリ206内のリングボア218のそれぞれのセットと一致してもよい。例えば、プレートボア216のセットは、リングボア218のそれぞれのセットと同様の量、サイズ、配置、および/または同様のものを含んでもよい。いくつかの実装態様では、プレートボア216のセットは、リングアセンブリ206内のリングボア218のそれぞれのセットとは異なる量、サイズ、配置、および/または同様のもののプレートボアを含んでもよい。
【0030】
いくつかの実装態様では、プレートボア216のセットは、プレート214が機械102の他の構成要素の周囲に配置されることを可能にしてもよく、リングアセンブリ206のリングボア218のそれぞれのセットと併せて、潤滑油または他の流体のためのチャンバおよび/または同様のものを形成してもよい。いくつかの実装態様では、
図2にさらに示されるように、プレートボア216のセットおよびリングボア218のそれぞれのセットは、互いにアライメントされてもよい。例えば、プレートボア216のセットおよびリングボア218のそれぞれのセットは、互いに一列に並んで重複してもよい。いくつかの実装態様では、プレートボア216のセットおよびリングボア218のそれぞれのセットは、互いにオフセットされてもよい。
【0031】
上記のように、
図2を一例として提供する。他の例は、
図2に関連して記載されたものと異なる場合がある。
【0032】
図3は、
図1の機械と共に使用され得る例示的なリング封止システムの断面
図300である。
【0033】
参照番号310は、封止リング界面212の断面を示す。参照番号310によって示されるように、プレート214は、リングアセンブリ206-1およびリングアセンブリ206-2に(例えば、リングアセンブリ206-1およびリングアセンブリ206-2のそれぞれの第2のセクション210のそれぞれの封止面に)機械的に接続されてもよい。参照番号310によってさらに示されるように、プレート214は、リングアセンブリ206-1および206-2が互いにそれぞれの封止面に摩耗を引き起こすことを実質的に防止するように、リングアセンブリ206が互いに機械的に接触することを実質的に防止し得る。いくつかの実装態様では、参照番号310によってさらに示されるように、プレート214の接触面(例えば、リングアセンブリ206に接触する表面)の形状は、リングアセンブリ206のそれぞれの封止面(例えば、プレート214に接触する表面)の形状と一致し得る。例えば、接触面は、それぞれの封止面の形状に基づいてアライメントされてもよい(例えば、それぞれの封止面の形状に一致する特定の形状で構成されてもよく、それぞれの封止面によって、リング封止システム128に設置されたときにそれぞれの封止面の形状に一致する形状に押し付けられてもよく、および/または同様のことでもよい)。
【0034】
上記のように、
図3を一例として提供する。他の例は、
図3に関連して記載されたものと異なる場合がある。
【0035】
図4~
図6は、
図1の機械と共に使用され得るリング封止システムのリングアセンブリ間の異なって構成されたプレートの断面
図400~600である。
【0036】
図4において、参照番号410によって示されるように、プレート214は、三角形断面を有してもよい。いくつかの実装態様では、参照番号420によって示されるように、三角形断面は、(参照番号430によって示される)プレート214の内縁部よりも狭い外縁部(例えば、環状形状プレート214の場合には環状表面)を有してもよい。これにより、(外縁部に関連付けられた)リングアセンブリ206のそれぞれの封止面のそれぞれの第1の部分の間の接触を容易にする一方で、(内縁部に関連付けられた)リングアセンブリ206のそれぞれの封止面のそれぞれの第2の部分の間の接触を実質的に防止することができる。これにより、それぞれの封止面のそれぞれの第1の部分の間の接触を容易にしながら、それぞれの封止面のそれぞれの第2の部分によって経験される摩耗、摩擦、および/または熱を低減することによって、リングアセンブリ206によって形成される封止を改善することができる。
【0037】
図5を参照すると、参照番号510によって示されるように、プレート214は、T字形断面を有し得る。いくつかの実装態様では、T字形断面は、リングアセンブリ206のそれぞれの封止面が互いに機械的に接触するのを実質的に防止し得る。いくつかの実装態様では、参照番号520によって示されるように、T字形断面は、封止リング界面212を完全に覆い、それによって、汚れおよび/または他の材料からの保護を有する封止リング界面212を提供してもよい。
【0038】
図6を参照すると、参照番号610によって示されるように、プレート214は、矩形断面を有してもよい。いくつかの実装態様では、参照番号610によってさらに示されるように、プレート214は、本明細書の他の箇所で記載されるものと同様の方法で、リングアセンブリ206が互いに機械的に接触するのを実質的に防止してもよい。参照番号620によって示されるように、プレート214は、プレート214に機械的に接続された残骸除去構成要素のセットをさらに備えてもよい。いくつかの実装態様では、残骸除去構成要素は、プレート214の外縁部に固定された金属、セラミック、炭素合金、および/または同様のもののプレートであってもよい。あるいは、残骸除去構成要素は、プレート214の外縁部に固定された環状形状構成要素であってもよい。いくつかの実装態様では、残骸除去構成要素は、機械102の動作中に(例えば、残骸除去構成要素がプレート214と共に回転すると)、封止リングハウジング202の間から材料を除去してもよい。これにより、封止リング界面212と干渉する可能性があり、および/またはプレート214のプレートボア216のセットおよび/またはリングアセンブリ206のリングボア218のそれぞれのセットによって形成されたチャンバ内で移動する可能性がある材料の量が減少されるまたは除去される。
【0039】
上記のように、
図4~6を例として提供する。他の実施例は、
図4~6に関連して記載されたものと異なる場合がある。
【0040】
図7は、
図1の機械と共に使用され得る、本明細書に記載のプレートの様々な見方の
図700である。
【0041】
参照番号710は、プレート214の正面図を示す。示されるように、プレート214は、材料プレート720を含む。例えば、材料プレート720は、本明細書の他の箇所に記載されているプレートと同様に、金属、セラミック、炭素合金、および/または同様のもののプレートであり得る。材料プレート720が環状形状を有するように示されているが、本明細書の他の箇所に記載されるように、プレートまたは材料720に対して他の形状が可能である。材料プレート720に関してさらに示すように、材料プレート720は、外縁部730を含んでもよい。いくつかの実装態様では、外縁部730は、材料プレート720が環状形状を有するとき、材料プレート720の環状縁部であってもよい。さらに示されるように、材料プレート720は、内縁部740を含んでもよい。いくつかの実装態様では、本明細書の他の箇所に記載されるように、内縁部740は、プレートボア216を画定し得る。
【0042】
参照番号750は、材料プレート720の側面図を示す。示されるように、材料プレート720は、本明細書の他の箇所に記載されるものと同様の矩形断面を有する、矩形外形を有してもよい。いくつかの実装態様では、材料プレート720は、三角形断面を有する六角形外形、T字形断面を有する矩形外形、および/または同様のものなどの、異なる外形および/または断面を有してもよい。さらに示されるように、材料プレート720は、本明細書の他の箇所に記載されるものと同様に、第1の接触面760および第2の接触面770を含む。例えば、第1の接触面760および第2の接触面770は、外縁部730に隣接してもよい。いくつかの実装態様では、第1の接触面760および第2の接触面770は、リングアセンブリ206のそれぞれの封止面とそれぞれの封止を形成してもよい。
【0043】
上記のように、
図7を一例として提供する。他の例は、
図7に関連して記載されたものと異なる場合がある。
【0044】
図8は、
図1の機械と共に使用され得る、本明細書に記載のリング封止システムの様々な見方の
図800である。
【0045】
参照番号810は、リング封止システム128の側面図を示す。例えば、側面図は、単一のリングアセンブリ206および単一のリングアセンブリ206に関連付けられた単一のトーリック204を示す。参照番号820は、リング封止システム128の側面図を示す。例えば、側面図は、リング封止システム128が、対応するトーリック204を有する複数のリングアセンブリ206を含むことを示す。さらに示すように、複数のリングアセンブリ206は、それぞれの封止面830および840(例えば、それぞれ、第2のセクション210-1の第1の封止面830および第2のセクション210-2の第2の封止面840)を含んでもよい。例えば、リングアセンブリ206-1は、封止面830を含んでもよく、リングアセンブリ206-2は、封止面840を含んでもよい。いくつかの実装態様では、封止面830は、プレート214がリング封止システム128に設置されるときに接触面760と第1の封止を形成してもよく、封止面840は、プレート214がリング封止システム128に設置されるときに第2の接触面770と第2の封止を形成してもよい。
【0046】
上記のように、
図8を一例として提供する。他の実施例は、
図8に関連して記載されたものと異なる場合がある。
【0047】
図9~10は、
図1の機械で使用され得る、本明細書に記載されたプレートの様々な構成の
図900~1000である。
【0048】
図9において、参照番号910によって示されるように、プレート214の材料プレート720は、矩形形状を有し得る。いくつかの実装態様では、材料プレート720の内縁部は、矩形形状のプレートボア216を画定し得る。参照番号920によって示されるように、プレート214の材料プレート720は、六角形形状を有し得る。いくつかの実装態様では、プレート214の内縁部は、六角形のプレートボア216を画定し得る。
【0049】
図10を参照すると、参照番号1010によって示されるように、材料プレート720は、本明細書の他の箇所に記載されるような単一のプレートボア216ではなく、複数のプレートボア216を含んでもよい。いくつかの実装態様では、プレート214と関連付けられるリングアセンブリ206は、プレートボア216と同様の量、サイズ、配置、および/または同様のものを含んでもよい。いくつかの実装態様では、プレート214と関連付けられるリングアセンブリ206は、プレートボア216とは異なる量、サイズ、配置、および/または同様のものを含んでもよい。プレートボア216の特定の量、サイズ、配置、および/または同様のものが
図10に示されるが、他の量、サイズ、配置、および/または同様のものが可能であり、
図10に示されるものと異なってもよい。
【0050】
上記のように、
図9~10を例として提供する。他の実施例は、
図9~10に関連して記載されたものとは異なる場合がある。
【0051】
産業上の利用可能性
リング封止システム128は、(例えば、クローラトラック108の)回転構成要素を含む機械などの任意の機械と共に使用されてもよい。例えば、リング封止システム128は、複数のリングアセンブリ206を含んでよく、プレート214は、複数のリングアセンブリ206のそれぞれの封止面の間にある。プレート214は、それぞれの封止面間の摩擦および/または摩耗を低減し、それによって、複数のリングアセンブリ206が交換される必要性を削減または排除し得る。さらに、プレート214は、複数のリングアセンブリ206の回転によって発生する熱を吸収および/または放散し得、それによって、複数のリングアセンブリ206上の摩耗を削減することでき、複数のリングアセンブリ206の寿命を延ばすことができ、および/または同様のことができる。さらに、プレート214は、そうでなければそれぞれの封止面に印加されるであろう機械102の重量から機械的応力を吸収することができ、それによって、複数のリングアセンブリ206の故障の可能性を低減することができ、複数のリングアセンブリ206への摩耗を削減することができ、および/または同様のことができる。
【0052】
さらに、プレート214は、例えば、プレート214の硬度、プレート214に関連付けられた摩擦係数、および/または同様のものを制御するために、様々な材料および/またはコーティングから製造され得る。このように、プレート214は、例えば、より柔らかく安価な材料からプレート214を製造することによって、またプレート214が特定の使用に望ましい硬度および/または摩擦係数を有するようにプレート214にコーティングを適用することによって、安価に製造されてもよい。さらに、プレート214は、材料および/またはコーティングの選択を介して、複数のリングアセンブリ206のそれぞれの封止面よりも速い速度で摩耗するように構成されてもよい。これにより、そうでなければ複数のリングアセンブリ206の交換にかかるであろう費用が節約される。加えて、プレート214を交換することは、複数のリングアセンブリ206の1つ以上を交換することよりも容易にすること、かつ/または速くすることができる。これにより、そうでなければ複数のリングアセンブリ206の1つ以上を交換して消費されるであろう時間およびリソースが節約される。
【0053】
本明細書で使用される場合、冠詞「a」および「an」は、1つ以上の項目を含むことが意図されており、「1つ以上」と同義に使用されてもよい。また、本明細書で使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、非限定的な用語であることが意図される。さらに、語句「に基づく」は、「少なくとも部分的に基づく」ことを意味することが意図される。
【0054】
前述の開示は、例示および説明を提供するが、網羅的であることを意図しない、または実装態様を開示された厳密な形式に限定することを意図しない。修正および変形は、上記開示に照らして行われ得、実装態様の実施から取得され得る。本明細書は一例としてのみ考慮されることが意図され、本開示の真の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの等価物によって示される。特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲に記載され、かつ/または本明細書に開示されているが、これらの組み合わせは、様々な実装態様の開示を限定することを意図しない。以下に列挙される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な実装態様の開示は、一連の請求項内の他のすべての請求項と組み合わせて、各従属請求項を含む。
【国際調査報告】