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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(54)【発明の名称】化粧品用三角容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20220202BHJP
【FI】
A45D34/00 510Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021534339
(86)(22)【出願日】2019-11-14
(85)【翻訳文提出日】2021-06-14
(86)【国際出願番号】 KR2019015593
(87)【国際公開番号】W WO2020145501
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】20-2019-0000089
(32)【優先日】2019-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0070978
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521259253
【氏名又は名称】ペ、ジュ ヨン
【氏名又は名称原語表記】PAE,Ju Yeon
【住所又は居所原語表記】(Buam-dong)29,Changuimun-ro 5ga-gil Jongno-gu Seoul 03022,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ペ、ジュ ヨン
(57)【要約】
本発明は、第1開口11を含み、下部内側が空いている三角柱状のカバー10と、前記カバー10下部の中空部分に位置して前記カバー10とともに動く円筒状の排出口本体20と、前記カバー10と前記円筒状の排出口本体20とがともに挿入される内部空間を備えた内部上側部分30と、前記カバー10と前記排出口本体20との上下の動きによって圧力が加えられる内部下側部分50と、前記内部上側部分30及び内部下側部分50が挿入される中空の三角柱状の外部容器40と、を含む化粧品用三角容器に関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1開口11を含み、下部内側が空いている三角柱状のカバー10と、
前記カバー10下部内側の空いている部分に位置して前記カバー10とともに動く円筒状の排出口本体20と、
前記カバー10と前記円筒状の排出口本体20とが一緒に挿入される内部空間を備えた内部上側部分30と、
前記カバー10と前記排出口本体20との上下の動きによって圧力が加えられる内部下側部分50と、
前記内部上側部分30及び内部下側部分50が挿入される中空の三角柱状の外部容器40と、を含み、
前記円筒状の排出口本体20は、前記第1開口11を通って外部に突出する排出バー21、及び前記排出バー21と連結されて排出口本体20の内側に設けられる中央部材24を含み、
前記内部上側部分30は、上端の周縁に沿って形成された三角縁31、前記三角縁31の角下側に形成された第2開口34、及び内部に配置される中空状の円筒状部材33を含み、
前記三角縁31は、前記外部容器40の上端で止まり、
前記排出バー21は、前記カバー10の第1開口11を通過した後、前記内部上側部分30の第2開口34を通過して配置される、化粧品用三角容器。
【請求項2】
前記内部下側部分50は、前記円筒状部材33を通過して前記中央部材24が内側に嵌め込まれる上下移動部材51、及び前記上下移動部材51の周囲に設けられたバネ56を含み、
前記内部下側部分50内の化粧品が前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21を順次に移動して排出されるように、前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21が順次に連結されている、請求項1に記載の化粧品用三角容器。
【請求項3】
前記カバー10が押されれば、前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21がともに下方に動き、前記バネ56が圧縮され、
前記カバー10から外力が除去されれば、前記バネ56の反発力によって前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21もともに上方に動き、
前記外部容器40は、三角柱状を構成する第1側面42、第2側面44及び第3側面46を含み、
第1側面42と第2側面44との間には長手方向全体にわたって凸設された第1曲面41を含み、
前記第1曲面41の上側には第1溝41aが設けられ、
前記カバー10が押されれば、前記第2開口34及び前記第1溝41a内で前記排出バー21が上下移動して排出バー21から内部下側部分50内の化粧品が外部に排出される、請求項2に記載の化粧品用三角容器。
【請求項4】
第l側面42と第3側面46との間には長手方向全体にわたって凸設された第2曲面43を含み、
第2側面44と第3側面46との間には長手方向全体にわたって凸設された第3曲面45を含み、
前記内部上側部分30が前記外部容器40に挿入されて固定されるとき、前記内部上側部分30の第2開口34と前記第1溝41aとが並んで配置され、前記第2開口34の底部34aの高さと前記第1溝41aの底部の高さも同一であり、
前記排出バー21が前記内部上側部分30の第2開口34と前記第1溝41aに沿って下降するとき、前記第2開口34の底部34aと第1溝41aの底部41cまで進行する、請求項3に記載の化粧品用三角容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品用容器、特に化粧品を保管する三角容器に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、三角柱状の化粧品容器に関し、より詳しくは、外部容器及び該外部容器の内部に配置される内側部分を含み、前記内側部分は上側部分30及び下側部分50を含む化粧品容器に関する。
【0003】
一般に、化粧品容器には多様な種類があるが、シャンプー、リンス、ローション、クレンジングクリームなどのように液状であるか又は0.01~6ポアズ(poise)の低い粘性を有するゲル状態の化粧品の場合は、内容物を容易に吐出させて使用できるようにポンプ式化粧品容器を用いている。
【0004】
粘性度(coefficient of viscosity)は、流体粘性の大きさを示す物質固有の定数であって、粘性率または粘度とも称する。流体粘性の程度を示す重要な値であり、一般的な単位はkg/m・sまたはPa・sで表す。
本発明は、化粧品容器に三角柱の形状を適用することで、ユーザが便利に使用でき、作動が容易であり、ユーザに審美感を与えようとする。
【0005】
これに関連して、韓国実用新案登録第20-0479193号公報(2015.12.24)、韓国実用新案公開第20-2018-0001932号公報(2018.06.27)、韓国特許公開第10-2015-0141211号公報(2015.12.18)などに化粧品容器が開示されているが、本発明のように三角柱の形状を用いるものではなく、ポンピング方式及び排出構造が相違する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国実用新案登録第20-0479193号公報
【特許文献2】韓国実用新案公開第20-2018-0001932号公報
【特許文献3】韓国特許公開第10-2015-0141211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、外部容器40、外部容器40内に設けられる内部上側部分30及び内部下側部分50を備える三角容器を提供しようとする。
【0008】
また、本発明は、カバー10が内部上側部分30内で上下動しながら、カバーの第1開口11を通って突出する排出口21から内容物が排出される構造の化粧品容器を提供しようとする。
また、本発明は、外部容器40が三角柱状であり、三角柱の面が交わる部分に曲面を呈する形態を提供しようとする。
これによって、ユーザが容器を掴むときのグリップ感を改善し、ユーザの視覚的な満足感を高めようとする。
【0009】
また、本発明は、外部容器の第1曲面41の上側に第1溝41aが設けられており、前記第1溝41aに沿って内部上側部分30の第2開口34を通って突出した排出バー21が上下動しながら、内部下側部分50に充填された化粧品が排出される構造を提供しようとする。
また、本発明は、前記排出口21が第1溝41aの端部である上側端41cに当接するまで進行してから再び戻る構造を提供しようとする。
また、本発明は、第3側面46の上部に凹部46aを形成して内部上側部分30の分解/組立を容易にしようとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、第1開口11を含み、下部内側が空いている三角柱状のカバー10と、前記カバー10下部内側の空いている部分に位置して前記カバー10とともに動く円筒状の排出口本体20と、前記カバー10と前記円筒状の排出口本体20とがともに挿入される内部空間を備えた内部上側部分30と、前記カバー10と前記排出口本体20との上下の動きによって圧力が加えられる内部下側部分50と、前記内部上側部分30及び内部下側部分50が挿入される中空の三角柱状の外部容器40と、を含む化粧品用三角容器に関する。
【0011】
前記円筒状の排出口本体20は、前記第1開口11を通って外部に突出する排出バー21、及び前記排出バー21と連結されて排出口本体20の内側に設けられる中央部材24を含み、前記内部上側部分30は、上端の周縁に沿って形成された三角縁31、前記三角縁31の角下側に形成された第2開口34、及び内部に配置される中空状の円筒状部材33を含み、前記三角縁31は前記外部容器40の上端で止まり、前記排出バー21は前記カバー10の第1開口11と前記内部上側部分30の第2開口34とを通過して配置され得る。
【0012】
また、前記内部下側部分50は、前記円筒状部材33を通過して前記中央部材24が内側に嵌め込まれる上下移動部材51、及び前記上下移動部材51の周囲に設けられたバネ56を含み、前記内部下側部分50内の化粧品が前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21を順次に移動して排出されるように、前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21が順次に連結され得る。
【0013】
また、前記カバー10が押されれば、前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21もともに下方に動き、前記バネ56は圧縮され、前記カバー10から外力が除去されれば、前記バネ56の反発力によって前記上下移動部材51、中央部材24及び排出バー21もともに上方に動き、前記外部容器40は三角柱状を構成する第1側面42、第2側面44及び第3側面46を含み得る。
【0014】
また、第1側面42と第2側面44との間には長手方向全体にわたって凸設された第1曲面41を含み、前記第1曲面41の上側には第1溝41aが設けられ、前記カバー10が押されれば、前記第2開口34及び前記第1溝41a内で前記排出バー21が下方に移動し、排出バー21から内部下側部分50内の化粧品が外部に排出され得る。
【0015】
また、第l側面42と第3側面46との間には長手方向全体にわたって凸設された第2曲面43を含み、第2側面44と第3側面46との間には長手方向全体にわたって凸設された第3曲面45を含み、前記内部上側部分30が前記外部容器40に挿入されて固定されるとき、前記内部上側部分30の第2開口34と前記第1溝41aとが並んで配置され、前記第2開口34の底部34aの高さと前記第1溝41aの底部41cの高さも同一であり、前記排出バー21が前記内部上側部分30の第2開口34と前記第1溝41aに沿って下降するとき、前記第2開口34の底部34aと第1溝41aの底部41cまで進行し得る。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、外部容器40、外部容器40内に設けられる内部上側部分30及び内部下側部分50を備える三角柱状の容器を提供し、ユーザに審美感と使用時の便利性を与えることができる。
本発明は、カバー10が内部上側部分30内で上下動しながら排出口21を通って内容物が排出されるようにして使用時の便利性を与えることができる。
【0017】
また、本発明は、外部容器40の外形は三角柱状にし、三角柱の面が交わる部分に曲面を呈する形態を提供することで、ユーザが容器を握るときのグリップ感を改善し、ユーザの視覚的な満足感を高めることができる。
【0018】
また、本発明は、外部容器の第1曲面41の上側に第1溝41aが設けられ、前記第1溝41aに沿って排出バー21が上下動しながら内部下側部分50に充填された化粧品が排出される構造を有する。
【0019】
また、本発明は、前記排出口21が第1溝41aの端部である上側端41cに当接するまで進行してから再び戻る構造を有することで、使用時の便利性を与えることができる。
また、本発明は、第3側面46に凹部46aを形成して内部上側部分30を容易に分解/組立することができる。
【0020】
また、本発明は、内部上側部分30の上端には中空の三角形状の突出した縁31を備え、縁の内側にカバー10が挿入されるようにして容易に分解/組立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明による容器の分解斜視図である。
図2】本発明による容器の正面図である。
図3】本発明による容器の内部斜視図である。
図4】本発明による容器の背面図である。
図5】本発明による容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付された図面を参照して本発明をより詳しく説明する。
【0023】
添付された図面は本発明の例示的な形態を示したものであって、本発明をより詳しく説明するために提供されるものに過ぎず、本発明の技術的な範囲を限定するものではない。
図1は本発明による容器の斜視図であって、カバー10、排出口本体20、内部上側部分30、内部下側部分50及び外部容器40からなっている。
【0024】
排出口本体20の排出バー21は、カバー10の第1開口11を通過する構造であって、前記排出口本体20とカバー10は内部上側部分30の内側に位置する。
また、前記排出バー21は、内部上側部分30の第2開口34を通って外部に突出する。
すなわち、排出バー21は、カバー10の第1開口11と内部上側部分30の第2開口34とを通って外部に突出する。
【0025】
カバー10が押されると、排出口本体20が共に下降し、内部下側部分50に圧力が加えられて、内部下側部分50内に充填された化粧品が排出バー21を通って外部に排出される。
また、外部容器40の内側に内部上側部分及び内部下側部分が挿入される。
【0026】
外部容器40は、三角柱状であって、第1側面42、第2側面44、第3側面46、第1側面42と第2側面44との間の長手方向全体にわたって凸設された第1曲面41、第1側面42と第3側面46との間の長手方向全体にわたって凸設された第2曲面43、及び第2側面44と第3側面46との間の長手方向全体にわたって凸設された第3曲面45を含む。
【0027】
前記第1曲面41には、上部に長手方向(容器の長手方向)の第1溝41aが形成されており、前記内部上側部分30が前記外部容器40に挿入されて固定されるとき、前記内部上側部分30の第2開口34と前記第1溝41aとが並んで配置され、前記第2開口34の底部34aの高さと前記第1溝41aの底部の高さも同一である。
【0028】
前記カバー10と共に動く前記排出バー21は、前記内部上側部分30の第2開口34と前記第1溝41aに沿って上下に移動し、前記第2開口34の底部34a及び第1溝41aの底部41cまで進行する。
また、本発明では、内部上側部分30の上端に中空の三角形状の縁31を備え、前記縁31の一角の下側に前記第2開口34が形成されている。
前記縁の内側にはカバー10と排出口本体20が挿入される内部空間が形成されている。
また、内部上側部分30が外部容器40に挿入されるとき、前記縁31が外部容器40の上端で止まるようになる。
【0029】
前記第3側面46の上部には凹部46aが形成されており、前記縁31部分には前記凹部46aに対応する凹部31aが形成されて、前記内部上側部分30が外部容器40に挿入されるとき、前記縁31の凹部31aが前記第3側面46の凹部46aに合わせられる。
排出口本体20の内側には円柱状の中央部材24が形成されており、これは内部下側部分50の上下移動部材51の内側に嵌め込まれる。
【0030】
前記排出バー21、中央部材24及び上下移動部材51は順次に連結され、前記排出バー21、中央部材24及び上下移動部材51の内部には化粧品が通過可能な貫通孔が備えられている。
【0031】
また、上下移動部材51は、内部上側部分30の中空型の円筒状部材33を通過して上方に突出しており、上下移動部材51の外周にはバネ56が設けられて、外力が作用しなければ(すなわち、カバーを介して上下移動部材に力が加えられなければ)バネ56の反発力によって上下移動部材51が上方に向かう。
【0032】
前記バネ56は、円筒状部材33と前記上下移動部材51の上端に突出した縁との間に設けられ、前記上下移動部材51を円筒状部材33に対して上方に移動させる力を与える。
また、ユーザがカバー10に力を加えて下方に押せば、上下移動部材51は通路54に沿って下方に移動して内部下側部分50に圧力を加える。
【0033】
上下移動部材51が下方に移動することで内部下側部分50に圧力が加えられ、底部材52が上方に移動しながら内部下側部分50に充填されている化粧品が上方に押し上げられる。
【0034】
排出バー21、中央部材24、上下移動部材51は全て内部に孔が形成された中空型であるため、これらを通って容器内部に充填されていた化粧品が外部に排出される。
【0035】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないため、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されることはない。本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内のすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】