(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-10
(54)【発明の名称】電磁デバイス
(51)【国際特許分類】
H01Q 9/04 20060101AFI20220203BHJP
H01Q 1/36 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
H01Q9/04
H01Q1/36
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021523953
(86)(22)【出願日】2019-11-13
(85)【翻訳文提出日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 US2019061079
(87)【国際公開番号】W WO2020112352
(87)【国際公開日】2020-06-04
(32)【優先日】2018-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596024851
【氏名又は名称】ロジャーズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】パンセ、クリスティ
(72)【発明者】
【氏名】タラスキー、ジャンニ
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ、ロシン ローズ
(72)【発明者】
【氏名】クラビホ、セルヒオ
(72)【発明者】
【氏名】パンディ、シャイレッシュ
(72)【発明者】
【氏名】スプレントール、カール イー.
(72)【発明者】
【氏名】ポリドール、トレバー
(72)【発明者】
【氏名】オコナー、スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】デュペレ、ジャレド
【テーマコード(参考)】
5J046
【Fターム(参考)】
5J046AB00
5J046AB03
5J046PA01
(57)【要約】
電磁(EM)デバイスは、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた3D体を含み、3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた3D体の中心に向かう第1の領域を有し、第1の領域は3D体の先端部に少なくとも部分的に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料で作られた、第1の領域の外側の第2の領域を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁(EM)デバイスであって、
基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた三次元(3D)体を備え、
前記3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた前記3D体の中心に向かう第1の領域を有し、前記第1の領域は前記3D体の前記先端部に少なくとも部分的に延び、
前記3D体は、前記第1の領域の外側の第2の領域を有し、前記第2の領域は、前記第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料で作られ、前記第2の領域は、前記3D体の前記基端部から前記先端部に延びる、電磁デバイス。
【請求項2】
前記第1の領域は前記3D体内の中心に配置される、請求項1に記載の電磁デバイス。
【請求項3】
前記第1の領域は空気を含む、請求項1又は2に記載の電磁デバイス。
【請求項4】
前記第1の領域は、前記先端部から前記基端部に向かって延びる前記第2の領域に対する前記3D体の窪みである、請求項1~3の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項5】
前記窪みは、前記3D体の前記先端部から前記基端部までの距離の約30%~約100%の任意の場所まで延びる、請求項4に記載の電磁デバイス。
【請求項6】
前記3D体は、前記第2の領域の外側の第3の領域を更に備え、
前記第3の領域は、前記第2の平均誘電率よりも低い第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られ、前記第3の領域は、前記3D体の前記基端部から前記先端部に延びる、請求項1~5の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項7】
前記第3の領域は、前記第2の平均誘電率を有する誘電材料及び別の誘電材料の組合せを含む、請求項6に記載の電磁デバイス。
【請求項8】
前記第3の領域の前記別の誘電材料は空気である、請求項7に記載の電磁デバイス。
【請求項9】
前記第3の領域は、前記第2の領域から径方向外側に延び、前記第2の領域と一体化されモノリシックである複数の突起部を含む、請求項6~8の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項10】
前記複数の突起部の各突起部は、x-y平面断面で観測した断面全長L1及び断面全幅W1を有し、L1及びW1はそれぞれλ未満であり、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起した場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項9に記載の電磁デバイス。
【請求項11】
L1及びW1はそれぞれλ/4未満である、請求項10に記載の電磁デバイス。
【請求項12】
前記複数の突起部の各突起部は、幅広から幅狭に径方向に先細るx-y平面断面で観測した断面形状を有する、請求項9~11の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項13】
第4の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた第4の領域を更に備え、
前記第4の領域は、前記3D体の前記基端部を実質的に囲み、
前記第4の平均誘電率は、前記第3の平均誘電率と異なる、請求項1~12の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項14】
第4の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた第4の領域を更に備え、
前記第4の領域は、前記3D体の前記基端部において前記第3の領域を実質的に囲み、
前記第4の平均誘電率は、前記第3の平均誘電率と異なる、請求項6~12の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項15】
前記第3の領域は、前記第4の平均誘電率を有する誘電材料及び別の誘電材料の組合せを含む、請求項14に記載の電磁デバイス。
【請求項16】
前記第3の領域は、前記第4の領域から外側に延び、前記第4の領域と一体化されモノリシックである複数の突起部を含む、請求項14又は15に記載の電磁デバイス。
【請求項17】
前記第4の領域とモノリシックである前記複数の突起部の各突起部は、x-y平面断面で観測した断面全長L2及び断面全幅W2を有し、L2及びW2はそれぞれλ未満であり、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起した場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項16に記載の電磁デバイス。
【請求項18】
L2及びW2はそれぞれλ/4未満である、請求項17に記載の電磁デバイス。
【請求項19】
前記第4の領域とモノリシックである前記複数の突起部の各突起部は、幅広から幅狭に外側に先細るx-y平面断面で観測される断面形状を有する、請求項16~18の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項20】
前記第4の領域は前記第2の領域と一体化されモノリシックであり、前記第4の平均誘電率は前記第2の平均誘電率に等しい、請求項14~19の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項21】
前記第3の領域は、前記第3の領域にわたり前記第2の領域と前記第4の領域との間に延びる複数のブリッジセクションを含み、前記複数のブリッジセクションは、前記第2の領域及び前記第4の領域と一体化されモノリシックである、請求項20に記載の電磁デバイス。
【請求項22】
前記複数のブリッジセクションの各ブリッジセクションは、x-y平面断面で観測されるように断面全長L3及び断面全幅W3を有し、L3及びW3はそれぞれλ未満であり、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起する場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項21に記載の電磁デバイス。
【請求項23】
L3及びW3はそれぞれλ/4未満である、請求項22に記載の電磁デバイス。
【請求項24】
前記3D体の前記第2の領域は、λ未満である全体寸法を任意の方向において有する複数のテクスチャ特徴を有するテクスチャ付き外面を含み、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起した場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項1~23の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項25】
前記3D体の少なくとも前記第2の領域の露出した全ての表面は、前記3D体の前記基端部から前記先端部まで内側に勾配が付けられる、請求項1~24の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項26】
前記3D体を電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、
前記3D体は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体が中心電磁励起されるように前記信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項1~25の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項27】
前記第1の領域は前記3D体の前記先端部から前記基端部に向かって部分的にのみ延び、
前記第2の領域は前記第1の領域の下にある、請求項1に記載の電磁デバイス。
【請求項28】
前記第1の領域の前記誘電材料は空気を含む、請求項27に記載の電磁デバイス。
【請求項29】
前記第1の領域の前記誘電材料は、空気以外の誘電材料を含む、請求項27又は28に記載の電磁デバイス。
【請求項30】
前記第1の領域は前記第2の領域に形成される窪みである、請求項27~29の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項31】
前記窪みは、前記3D体の前記先端部から前記基端部までの距離の約30%と約90%との間の任意の場所に延びる、請求項30に記載の電磁デバイス。
【請求項32】
前記第1の領域は、x-y平面断面で観測されるように全体外側断面寸法D1を有し、
前記第2の領域は、x-y平面断面で観測されるように全体外側断面寸法D2を有し、
D1はD2未満である、請求項27~31の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項33】
前記第2の領域は、x-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する、請求項32に記載の電磁デバイス。
【請求項34】
前記第2の領域は、x-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する、請求項33に記載の電磁デバイス。
【請求項35】
D1及びD2は前記第1の領域及び前記第2の領域の対応する直径である、請求項32~34の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項36】
前記第1の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の断面プロファイルP1Aを有し、
前記第1の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の断面プロファイルP1Bを有し、
P1BはP1Aと異なる、請求項27~35の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項37】
前記第1の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の断面プロファイルP1Aを有し、
前記第1の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の断面プロファイルP1Bを有し、
P1BはP1Aと同じである、請求項27~35の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項38】
前記3D体の外側壁は、中心z軸に関して垂直である、請求項27~37の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項39】
前記3D体の外側壁は、中心z軸に関して凸である、請求項27~37の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項40】
前記3D体の外側壁は、中心z軸に関して凹である、請求項27~37の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項41】
前記第2の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の外側断面プロファイルP2Aを有し、
前記第2の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の外側断面プロファイルP2Bを有し、
P2BはP2Aと同じである、請求項27~40の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項42】
前記第2の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の外側断面プロファイルP2Aを有し、
前記第2の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の外側断面プロファイルP2Bを有し、
P2BはP2Aと異なる、請求項27~40の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項43】
第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた第3の領域を更に備え、
前記第3の領域は、前記3D体の前記基端部から少なくとも前記先端部まで前記3D体の少なくとも側面を包み、前記第3の平均誘電率は、前記第2の平均誘電率未満であり、空気の誘電率よりも大きい、請求項27~42の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項44】
前記第3の領域は前記3D体の前記先端部を超えて延びる、請求項43に記載の電磁デバイス。
【請求項45】
前記第1の領域の前記誘電材料は前記第3の領域の前記誘電材料を含む、請求項43又は44に記載の電磁デバイス。
【請求項46】
前記3D体を電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、
前記3D体は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体が中心電磁励起されるように前記信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項27~45の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項47】
請求項27~42の何れか1項に記載の電磁デバイスのアレイであって、
前記電磁デバイスのアレイは動作周波数及び関連する波長で動作可能であり、
前記アレイは、複数の前記電磁デバイスを含み、前記複数の電磁デバイスの各電磁デバイスは、比較的薄い接続構造を介して前記複数の電磁デバイスの他の少なくとも1つに物理的に接続されて、接続されたアレイを形成し、各接続構造は、前記複数の電磁デバイスの1つの全体外側寸法と比較して相対的に薄く、各接続構造は、接続された電磁デバイスのそれぞれの全高H4の20%未満である断面全高H3を有し、前記第2の領域の前記誘電材料から形成され、各接続構造及び関連する電磁デバイスは、前記接続されたアレイの1つのモノリシック部分を形成する、アレイ。
【請求項48】
ベース基板を更に備え、前記アレイは前記ベース基板に配置される、請求項47に記載のアレイ。
【請求項49】
前記接続構造は、
前記接続構造と一体的に形成されモノリシックである少なくとも1つの脚部を更に備え、
前記少なくとも1つの脚部は、前記接続構造から前記ベース基板まで下に延びる、請求項48に記載のアレイ。
【請求項50】
前記第2の領域は、前記3D体の前記基端部の近傍にある第1の部分と、前記3D体の前記先端部の近傍にある第2の部分と、を備える、請求項49に記載のアレイ。
【請求項51】
前記第2の部分は前記第1の部分に当接し、前記第1の部分に接触する、請求項50に記載のアレイ。
【請求項52】
前記第2の部分は前記第1の部分の近傍にあり、それらの間に前記第2の平均誘電率の材料ギャップがある、請求項50に記載のアレイ。
【請求項53】
第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた第3の領域を更に備え、
前記第3の領域は、前記3D体の前記基端部から少なくとも前記先端部まで前記3D体の少なくとも側面を包み、前記第3の平均誘電率は、前記第2の平均誘電率未満であり、空気の誘電率よりも大きい、請求項50~52の何れか1項に記載のアレイ。
【請求項54】
前記第3の領域は、前記アレイの前記複数の電磁デバイスの隣接する電磁デバイス間に延びる、請求項53に記載のアレイ。
【請求項55】
前記第3の領域は、前記アレイの前記複数の電磁デバイスの対応する電磁デバイスの前記第1の部分のうちの隣接する前記第1の部分間に延び、
前記第3の領域は、前記アレイの前記複数の電磁デバイスの対応する電磁デバイスの前記第2の部分のうちの隣接する前記第2の部分間に延びない、請求項53又は54に記載のアレイ。
【請求項56】
前記第2の部分は前記第1の部分の近傍にあり、それらの間に前記第2の平均誘電率の材料ギャップがある、請求項53~55の何れか1項に記載のアレイ。
【請求項57】
前記第2の平均誘電率の前記材料ギャップは空気を含む、請求項56に記載のアレイ。
【請求項58】
前記第2の平均誘電率の前記材料ギャップは、前記第3の平均誘電率を有する前記誘電材料を含む、請求項56に記載のアレイ。
【請求項59】
前記ベース基板は複数の信号フィードを備え、前記複数の信号フィードの各信号フィードは、前記複数の電磁デバイスの対応する電磁デバイスを電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成され、
前記複数の電磁デバイスの所与の1つは、特定の電気信号が対応する信号フィードに存在する場合、前記所与の電磁デバイスが中心電磁励起されるように前記対応する信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項48~58の何れか1項に記載のアレイ。
【請求項60】
前記第1の領域は、前記3D体の前記基端部の近傍の第1のベース構造から少なくとも部分的に前記3D体の前記先端部に延び、
前記第2の領域は、前記3D体の前記基端部から少なくとも部分的に前記3D体の前記先端部に延び、
前記3D体は、前記第2の平均誘電率未満である第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、前記第2の領域の外側の第3の領域を更に備え、前記第3の領域は、前記3D体の前記基端部の近傍の第2のベース構造から前記3D体の前記先端部に延び、
前記3D体は、前記第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、前記第3の領域の外側の第4の領域を更に備え、前記第4の領域は、前記3D体の前記基端部から前記3D体の前記先端部に延びる、請求項1に記載の電磁デバイス。
【請求項61】
前記第1の領域の前記第1のベース構造は厚さH7を有し、前記第2の領域と一体的に形成されモノリシックである、請求項60に記載の電磁デバイス。
【請求項62】
H7は0.381mm以下である、請求項61に記載の電磁デバイス。
【請求項63】
前記第1の領域は、前記3D体内で中心z軸に関して中心に配置される、請求項60~62の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項64】
前記第3の領域は前記第1の領域の連続体であり、
前記第1の領域及び前記第3の領域のそれぞれは空気を含む、請求項60~63の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項65】
前記第3の領域は前記第1の領域の連続体であり、
前記第1の領域及び前記第3の領域の少なくとも一方は空気以外の誘電材料を含む、請求項60~64の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項66】
前記第3の領域は、前記第1の領域の前記誘電材料と異なる誘電材料を含む、請求項65に記載の電磁デバイス。
【請求項67】
前記第3の領域の前記誘電材料は、前記第1の領域の前記誘電材料の前記誘電率未満の誘電率を有する、請求項66に記載の電磁デバイス。
【請求項68】
前記第4の領域は、前記第2の領域及び第4の領域が互いに一体的に形成されてモノリシックを形成するように前記第2の領域の連続体であり、
前記第4の平均誘電率は前記第2の平均誘電率に等しい、請求項60~67の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項69】
前記3D体の前記基端部に配置された比較的薄い接続構造を更に備え、
前記比較的薄い接続構造は、前記第2の領域、前記第4の領域、及び前記比較的薄い接続構造が、前記3D体の全高H6の20%未満である全高H5を有するモノリシックな前記比較的薄い接続構造を形成するように、前記第2の領域及び前記第4の領域と一体的に形成され、前記第2の領域と前記第4の領域との間を橋渡しする、請求項60~68の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項70】
前記第2のベース構造は、H5未満の厚さH8を有する、請求項69に記載の電磁デバイス。
【請求項71】
H8は0.127mm以下である、請求項70に記載の電磁デバイス。
【請求項72】
前記第1の領域は前記第2の領域に形成される窪みである、請求項60~71の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項73】
前記窪みは、前記3D体の前記第2の領域の先端部から前記基端部までの距離の約30%と約95%との間の任意の場所に延びる、請求項72に記載の電磁デバイス。
【請求項74】
前記第2の領域及び前記第1の領域は共存する中心z軸を有し、
前記第3の領域及び前記第2の領域は共存する中心z軸を有し、
前記第4の領域及び前記第3の領域は共存する中心z軸を有する、請求項60~73の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項75】
前記第2の領域は前記第1の領域を完全に囲み、
前記第3の領域は前記第2の領域を完全に囲み、
前記第4の領域は前記第3の領域を完全に囲む、請求項60~74の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項76】
前記第2の領域及び前記第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測した場合、円形である外側断面形状を有する、請求項60~75の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項77】
前記第2の領域及び前記第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測した場合、円形である内側断面形状を有する、請求項60~76の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項78】
前記3D体の少なくとも前記第2の領域及び前記第4の領域の露出した全ての表面は、前記3D体の前記基端部から前記先端部まで内側に勾配が付けられる、請求項60~77の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項79】
前記3D体を電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、
前記3D体は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体が中心電磁励起されるように前記信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項60~78の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項80】
請求項60~78の何れか1項に記載の電磁デバイスのアレイであって、
前記電磁デバイスのアレイは、ベース基板に配置された複数の前記電磁デバイスを含み、
前記ベース基板は複数の信号フィードを備え、前記複数の信号フィードの各信号フィードは、前記複数の電磁デバイスの対応する電磁デバイスを電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成され、
所与の電磁デバイスは、特定の電気信号が対応する信号フィードに存在する場合、前記所与の電磁デバイスが中心電磁励起されるように前記対応する信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、アレイ。
【請求項81】
前記第1の領域は、前記3D体の前記基端部の近傍の第1のベース構造から少なくとも部分的に前記3D体の前記先端部に延び、
前記第2の領域は、前記3D体の前記基端部から少なくとも部分的に前記3D体の前記先端部に延び、
前記3D体は、前記第2の平均誘電率未満である第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、前記第2の領域の外側の第3の領域を更に備え、前記第3の領域は、前記3D体の前記基端部の近傍の第2のベース構造から前記3D体の前記先端部に延び、
前記3D体は、前記第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、前記第3の領域の外側の第4の領域を更に備え、前記第4の領域は、前記3D体の前記基端部から前記3D体の前記先端部に延び、
前記第2のベース構造は、前記3D体の前記基端部に配置された比較的薄い接続構造を含み、前記比較的薄い接続構造は、前記第2の領域、前記第4の領域、及び前記比較的薄い接続構造が互いと一体的に形成されてモノリシックを形成するように、前記第2の領域及び前記第4の領域と一体的に形成され、前記第2の領域と前記第4の領域との間を橋渡しし、前記比較的薄い接続構造は、前記3D体の全高H6の30%未満である全高H5を有し、
前記第3の領域における前記第2のベース構造は、前記比較的薄い接続構造を除き前記モノリシックの誘電材料を有さない、請求項1に記載の電磁デバイス。
【請求項82】
前記第1の領域の前記第1のベース構造は厚さH7を有し、前記第2の領域と一体的に形成されモノリシックである、請求項81に記載の電磁デバイス。
【請求項83】
H7は0.381mm以下である、請求項82に記載の電磁デバイス。
【請求項84】
前記比較的薄い接続構造は、前記第2の領域と前記第4の領域との間を橋渡しする少なくとも2つのアームを備える、請求項81~83の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項85】
前記比較的薄い接続構造は、前記第2の領域の全幅W2未満である全幅W1を有する、請求項81~84の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項86】
前記第1の領域は、前記3D体内で中心z軸に関して中心に配置される、請求項81~85の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項87】
前記第3の領域は前記第1の領域の連続体であり、
前記第1の領域及び前記第3の領域のそれぞれは空気を含む、請求項81~86の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項88】
前記第3の領域は前記第1の領域の連続体であり、
前記第1の領域及び前記第3の領域の少なくとも一方は空気以外の誘電材料を含む、請求項81~87の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項89】
前記第3の領域は、前記第1の領域の前記誘電材料と異なる誘電材料を含む、請求項88に記載の電磁デバイス。
【請求項90】
前記第3の領域の前記誘電材料は、前記第1の領域の前記誘電材料の誘電率未満の誘電率を有する、請求項89に記載の電磁デバイス。
【請求項91】
前記モノリシックは前記第2の平均誘電率に等しい誘電率を有する、請求項81~90の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項92】
前記第1の領域は前記第2の領域に形成される窪みである、請求項81~91の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項93】
前記窪みは、前記3D体の前記第2の領域の先端部から前記基端部までの距離の約30%と約95%との間の任意の場所に延びる、請求項92に記載の電磁デバイス。
【請求項94】
前記第2の領域及び前記第1の領域は共存する中心z軸を有し、
前記第3の領域及び前記第2の領域は共存する中心z軸を有し、
前記第4の領域及び前記第3の領域は共存する中心z軸を有する、請求項81~93の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項95】
前記第2の領域は前記第1の領域を完全に囲み、
前記第3の領域は前記第2の領域を完全に囲み、
前記第4の領域は前記第3の領域を完全に囲む、請求項81~94の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項96】
前記第2の領域の少なくとも一部は凸外面を有する、請求項81~95の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項97】
前記第2の領域及び前記第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する、請求項81~96の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項98】
前記第2の領域及び前記第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する、請求項81~97の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項99】
前記3D体の少なくとも前記第2の領域及び前記第4の領域の露出した全ての表面は、前記3D体の前記基端部から前記先端部まで内側に勾配が付けられる、請求項81~98の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項100】
前記3D体を電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、
前記3D体は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体が中心電磁励起されるように前記信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項81~99の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項101】
請求項81~99の何れか1項に記載の電磁デバイスのアレイであって、
前記電磁デバイスのアレイは、ベース基板に配置された複数の前記電磁デバイスを含み、
前記ベース基板は複数の信号フィードを備え、前記複数の信号フィードの各信号フィードは、前記複数の電磁デバイスの対応する電磁デバイスを電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成され、
所与の電磁デバイスは、特定の電気信号が対応する信号フィードに存在する場合、前記所与の電磁デバイスが中心電磁励起されるように前記対応する信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、アレイ。
【請求項102】
第1の複数のビアを備えたベース基板を更に備え、
前記3D体は空気以外の媒体を含み、前記3D体の前記基端部は、前記3D体が前記第1の複数のビアを少なくとも部分的に又は完全に覆うように前記ベース基板に配置され、
前記第1の複数のビアは、前記3D体及び前記第1の複数のビアの前記誘電材料がモノリシックを形成するように前記3D体の前記誘電材料で少なくとも部分的に充填される、請求項1に記載の電磁デバイス。
【請求項103】
前記3D体は前記第1の複数のビアを完全に覆う、請求項102に記載の電磁デバイス。
【請求項104】
前記第1の複数のビアは、前記3D体の前記誘電材料で完全に充填される、請求項102又は103に記載の電磁デバイス。
【請求項105】
前記3D体の前記誘電材料は成形可能な誘電材料である、請求項102~104の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項106】
前記ベース基板は、前記3D体により完全に覆われ得、前記3D体により部分的に覆われ得、又は前記3D体に対して完全に露出し得る第2の複数のビアを更に備える、請求項102~105の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項107】
前記3D体により完全又は部分的に覆われる前記第2の複数のビアは、前記3D体の前記誘電材料で少なくとも部分的に充填されるか、又は導電材料で充填され、
前記3D体に対して完全に露出される前記第2の複数のビアは、導電材料で充填される、請求項106に記載の電磁デバイス。
【請求項108】
前記ベース基板は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体を電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを更に備える、請求項102~107の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項109】
前記3D体は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体が中心電磁励起されるように前記信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項108に記載の電磁デバイス。
【請求項110】
前記信号フィードはストリップ線路及びスロットアパーチャを備え、前記スロットアパーチャは前記3D体により完全に覆われる、請求項108又は109に記載の電磁デバイス。
【請求項111】
前記ベース基板は、導電性下層と、導電性上層と、前記導電性下層と前記導電性上層との間に配置される少なくとも1つの誘電基板とを備え、
前記3D体の前記基端部は前記上層に配置される、請求項110に記載の電磁デバイス。
【請求項112】
前記少なくとも1つの誘電基板は、前記導電性下層の上面に隣接して配置される第1の誘電基板と、前記導電性上層の下面に隣接して配置される第2の誘電基板とを含み、
前記ベース基板は、
前記第1の誘電基板と前記第2の誘電基板との間に配置され、前記第1の誘電基板及び前記第2の誘電基板に固定された薄膜接着剤を更に含み、
前記ストリップ線路は、前記スロットアパーチャの下で前記スロットアパーチャに直交して前記薄膜接着剤と前記第2の誘電基板との間に配置される、請求項111に記載の電磁デバイス。
【請求項113】
前記3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた前記3D体の中心に向かう第1の領域を有し、前記第1の領域は、前記3D体の前記基端部の近傍にある第1のベース構造から少なくとも部分的に前記3D体の前記先端部に延び、
前記3D体は、前記第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた、前記第1の領域の外側の第2の領域を有し、前記第2の領域は、前記3D体の前記基端部から少なくとも部分的に前記3D体の前記先端部に延び、
前記3D体は、前記第2の平均誘電率未満の第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、前記第2の領域の外側の第3の領域を有し、前記第3の領域は、前記3D体の前記基端部の近傍にある第2のベース構造から前記3D体の前記先端部に延び、
前記3D体は、前記第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、前記第3の領域の外側の第4の領域を有し、前記第4の領域は、前記3D体の前記基端部から前記3D体の前記先端部に延び、
前記第2のベース構造は前記3D体の前記基端部に配置された比較的薄い接続構造を備え、前記比較的薄い接続構造は、前記第2の領域、前記第4の領域、及び前記比較的薄い接続構造が互いに一体的に形成されて、前記モノリシックの一部を形成するように、前記第2の領域及び前記第4の領域と一体的に形成され、前記第2の領域と前記第4の領域との間を橋渡しし、前記比較的薄い接続構造は、前記3D体の全高H6の30%未満である全高H5を有し、
前記第3の領域における前記第2のベース構造は、前記比較的薄い接続構造を除き前記モノリシックの誘電材料を有さない、請求項102~112の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項114】
前記第1の領域の前記第1のベース構造は、厚さH7を有し、前記第2の領域と一体的に形成されモノリシックである、請求項113に記載の電磁デバイス。
【請求項115】
H7は0.381mm以下である、請求項114に記載の電磁デバイス。
【請求項116】
前記スロットアパーチャは、前記第1の領域の前記第1のベース構造及び前記3D体の前記第2の領域により完全に覆われる、請求項113~115の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項117】
前記比較的薄い接続構造は、前記第2の領域と前記第4の領域との間を橋渡しする少なくとも2つのアームを備える、請求項113~116の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項118】
前記比較的薄い接続構造は、前記第2の領域の全幅W2未満の全幅W1を有する、請求項113~117の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項119】
前記3D体は、前記第1の複数のビアにより前記ベース基板に係留される、請求項102~118の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項120】
前記第1の複数のビアは、
x-y平面断面で観測されるように、全幅寸法D3を有する第1の対の直径方向対向ビアと、
x-y平面断面で観測されるように、全幅寸法D4を有する第2の対の直径方向対向ビアと、
x-y平面断面で観測されるように、全幅寸法D5を有する第3の対の直径方向対向ビアと、を備える、請求項102~119の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項121】
D4はD3未満であり、
D5はD4に等しい、請求項120に記載の電磁デバイス。
【請求項122】
寸法D3、D4、及びD5は直径寸法である、請求項120又は121に記載の電磁デバイス。
【請求項123】
前記電磁デバイスは、
導電性構造と、前記導電性構造と一体的に形成され、前記導電性構造と電気的に連通する導電性電磁反射器とを有する電磁反射構造を更に備え、
前記電磁反射構造は前記導電性上層に配置され、又は前記導電性上層と電気的に連通し、
前記導電性電磁反射器は、リセスを画定し、前記リセスを少なくとも部分的に囲繞する壁を形成し、
前記3D体は前記リセス内に配置される、請求項102~122の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項124】
前記反射器の前記壁は、前記第2の領域の高さH10よりも大きい高さH9を有する、請求項123に記載の電磁デバイス。
【請求項125】
40GHzの電気信号が前記信号フィードに存在することに応答して、前記3D体は、
E場方向において+/-60度以上の3dBiビーム幅を含む利得プロファイルと、
H場方向において+/-45度以上の3dBiビーム幅を含む利得プロファイルと、
E場方向において+/-90度以上の6dBiビーム幅を含む利得プロファイルと、
H場方向において+/-60度以上の6dBiビーム幅を含む利得プロファイルとの特性を有する電磁場を前記遠方場に放射する、請求項124に記載の電磁デバイス。
【請求項126】
特定のGHzの電気信号が前記信号フィードに存在することに応答して、前記3D体は、
36GHzにおける約4.4dBi~41GHzにおける約5.8dBiのボアサイト利得を有し、結果として10%超の帯域幅を生じさせる特性を有する電磁場を前記遠方場に放射する、請求項124に記載の電磁デバイス。
【請求項127】
特定のGHzの電気信号が前記信号フィードに存在することに応答して、前記3D体は、
36GHzにおける約4.4dBi~46GHzにおける約6dBiのボアサイト利得を有し、結果として20%超の帯域幅を生じさせる特性を有する電磁場を前記遠方場に放射する、請求項124に記載の電磁デバイス。
【請求項128】
請求項102~127の何れか1項に記載の電磁デバイスのアレイであって、
前記電磁デバイスのアレイは、並べて配置された複数の前記電磁デバイスを含み、各電磁デバイスの前記ベース基板は、近傍ベース基板の連続延長部であり、集合ベース基板を形成し、各電磁デバイスは、前記複数の電磁デバイスの隣接する1つに対して別個の信号フィードを備え、別個の各信号フィードは、特定の電気信号が前記関連する信号フィードに存在する場合、対応する3D体を電磁的に励起させて、電磁場を前記遠方場に放射させるように構成される、アレイ。
【請求項129】
請求項102~127の何れか1項に記載の電磁デバイスを作製する方法であって、
前記ベース基板の下側から前記第1の複数のビアを通して成形可能な誘電媒体を射出成形することにより前記ベース基板の上側に前記3D体を成形すること、
前記誘電媒体を少なくとも部分的にカットすること、を含む方法。
【請求項130】
複数の電磁デバイスの操縦可能なアレイのアンテナサブシステムであって、
複数の電磁デバイスであって、前記複数の電磁デバイスの各電磁デバイスは表面に構成された広い視野(FOV)の誘電共振アンテナ(DRA)を有する、複数の電磁デバイスと、
前記複数の電磁デバイスの各電磁デバイスについて、信号フィード構造を備えたサブシステムボードと、を備え、
前記複数の電磁デバイスは、前記サブシステムボードに固定される、アンテナサブシステム。
【請求項131】
前記DRAのそれぞれは、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有する前記3D体を有し、前記第1の領域は前記3D体の先端部に延び、
前記3D体は、前記第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた、前記第1の領域の外側の第2の領域を有し、前記第2の領域は前記3D体の基端部から前記先端部に延びる、請求項130に記載のアンテナサブシステム。
【請求項132】
前記複数の電磁デバイスはx×yアレイに構成される、請求項131に記載のアンテナサブシステム。
【請求項133】
前記DRAは二次元(2D)表面に構成される、請求項131又は132に記載のアンテナサブシステム。
【請求項134】
前記信号フィード構造は、信号入力端部を有する信号線を含む、請求項131又は132に記載のアンテナサブシステム。
【請求項135】
前記サブシステムボードは、各電磁デバイスについて、一端部に配置された入力ポートを有する信号通信パスを更に備え、前記信号通信パスの他方の対向する端部は、対応する信号フィード構造の前記信号入力端部に電気的に接続される、請求項134に記載のアンテナサブシステム。
【請求項136】
前記サブシステムボードの各入力ポートは電磁ビーム操縦サブシステムに接続可能である、請求項135に記載のアンテナサブシステム。
【請求項137】
前記アンテナサブシステムは、幾つかの信号通信チャネルに接続された電磁ビーム操縦チップを備えた電磁ビーム操縦サブシステムを更に備え、各信号通信チャネルは、対応する出力端部を有する前記電磁ビーム操縦チップに関連付けられ、前記信号通信チャネル及び前記出力端部の数は、前記複数の電磁デバイスの数に等しく、
前記電磁ビーム操縦サブシステムの対応する信号通信チャネルの各出力端部は、前記アンテナサブシステムの前記サブシステムボードの対応する入力ポートに接続される、請求項136に記載のアンテナサブシステム。
【請求項138】
前記サブシステムボードは、貫通する複数の組の非導電性ビアを更に含み、各組の前記非導電性ビアには前記複数の電磁デバイスの異なる1つが関連付けられ、
対応する電磁デバイスの各3D体は、空気以外の媒体で構成された誘電材料から作られ、各3D体は基端部及び先端部を有し、各3D体の前記基端部は、各3D体が対応する組の前記非導電性ビアを少なくとも部分的又は完全に覆うように前記サブシステムボードに配置され、
前記複数の組の非導電性ビアは、各3D体及び前記対応する組の非導電性の少なくとも部分的に充填されたビアの誘電材料がモノリシックを形成するように関連付けられた前記3D体の誘電材料で少なくとも部分的に充填される、請求項131~137の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項139】
前記3D体は、前記対応する組の前記非導電性ビアを完全に覆う、請求項138に記載のアンテナサブシステム。
【請求項140】
前記複数の組の非導電性ビアは、前記関連付けられた3D体の前記誘電材料で完全に充填される、請求項138又は139に記載のアンテナサブシステム。
【請求項141】
前記サブシステムボードは、導電性下層と、導電性上層と、前記導電性下層の上面に隣接して配置される第1の誘電基板と、前記導電性上層の下面に隣接して配置される第2の誘電基板と、前記第1の誘電基板と前記第2の誘電基板との間に配置され、前記第1及び第2の誘電基板に固定される薄膜接着剤とを更に備える、請求項138~140の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項142】
前記信号フィード構造は、前記薄膜接着剤と前記第2の誘電基板との間に配置されるストリップ線路を更に備え、前記導電性上層は、前記対応するストリップ線路に配置され、前記対応するストリップ線路と直交するスロットアパーチャを有し、各ストリップ線路は前記信号入力端部を有し、各スロットアパーチャは前記対応する電磁デバイスの前記3D体により完全に覆われ、前記3D体の前記基端部は前記導電性上層に配置される、請求項141に記載のアンテナサブシステム。
【請求項143】
前記サブシステムボードの前記信号通信パスは、前記薄膜接着剤と前記第2の誘電基板との間に配置され、前記信号通信パスは一端部に配置された前記入力ポートを有し、前記信号通信パスの他方の対向する端部は、対応するストリップ線路の前記信号入力端部に電気的に接続される、請求項141又は142に記載のアンテナサブシステム。
【請求項144】
前記サブシステムボードは、前記導電性上層を前記導電性下層に接続する第1の複数の導電性ビアを更に備え、前記第1の複数の導電性ビアは、前記複数の信号通信パスのそれぞれ1つの各側に配置される、請求項141~143の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項145】
前記基板ボードは、前記導電性上層を前記導電性下層に接続する第2の複数の導電性ビアを更に備え、前記第2の複数の導電性ビアは、前記ストリップ線路のそれぞれ1つの各側及び端部に配置される、請求項142~144の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項146】
前記複数の組の非導電性ビアは、前記導電性下層と前記導電性上層との間に延びる、請求項138又は139に記載のアンテナサブシステム。
【請求項147】
前記複数の前記電磁デバイスは請求項25、45、78、99、及び163の何れか1項に記載の対応する電磁デバイスによる、請求項130~146の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項148】
電磁(EM)デバイスであって、
基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた三次元(3D)体を備え、
前記3D体は、第1の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた第1の部分を有し、前記第1の部分は前記3D体の前記基端部から前記先端部に向かって部分的にのみ延び、前記第1の部分は前記3D体の内部を形成し、
前記3D体は、前記第1の平均誘電率未満である第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた第2の部分を有し、前記第2の部分は前記3D体の前記基端部から前記先端部に延び、前記第2の部分は、前記内部を包む前記3D体の外部を形成し、
前記第1の部分は、前記第1の平均誘電率未満である第3の平均誘電率を有する第1の内部領域を有し、
前記第2の部分は、前記第2の平均誘電率未満である第4の平均誘電率を有する第2の内部領域を有し、前記第2の内部領域は前記第1の内部領域の延長部である、電磁デバイス。
【請求項149】
前記第2の部分は、前記第2の内部領域の近傍に円錐台形表面を有する、請求項148に記載の電磁デバイス。
【請求項150】
前記第3の平均誘電率は前記第4の平均誘電率に等しい、請求項148又は149に記載の電磁デバイス。
【請求項151】
前記第1の内部領域及び前記第2の内部領域はそれぞれ空気を含む、請求項148~150の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項152】
前記第1の内部領域及び前記第2の内部領域の少なくとも一方は、空気以外の誘電材料を含む、請求項148~151の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項153】
前記第3の平均誘電率及び前記第4の平均誘電率は両方とも、それぞれ前記第1の平均誘電率及び前記第2の平均誘電率未満である、請求項148~152の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項154】
前記第4の平均誘電率は前記第3の平均誘電率未満である、請求項148又は149に記載の電磁デバイス。
【請求項155】
前記第1の部分は全高H1を有し、
前記第2の部分は全高H2を有し、
H1はH2の約70%未満である、請求項148~154の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項156】
H1はH2の約50%である、請求項155に記載の電磁デバイス。
【請求項157】
前記3D体は中心z軸を中心として軸対称である、請求項148~156の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項158】
前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する、請求項148~157の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項159】
前記第1の部分及び前記第2の部分はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する、請求項148~158の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項160】
前記第1の内部領域及び前記第2の内部領域はそれぞれ、中心z軸に関して中心に配置される、請求項148~159の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項161】
前記第1の部分は、x-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D1を有し、
前記第2の部分は、x-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D2を有し、
D1はD2未満である、請求項148~160の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項162】
D1はD2の約70%未満である、請求項161に記載の電磁デバイス。
【請求項163】
D1はD2の約60%である、請求項162に記載の電磁デバイス。
【請求項164】
前記第1の平均誘電率は10以上且つ20以下であり、
前記第2の平均誘電率は4以上且つ9以下である、請求項148~163の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項165】
前記3D体の露出した全ての表面は、前記3D体の前記基端部から前記先端部まで内側に勾配が付けられる、請求項148~164の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項166】
前記電磁デバイスは、前記3D体を電磁的に励起させて、電磁場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、
前記3D体は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体が中心電磁励起されるように前記信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項148~165の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項167】
電磁デバイスの操縦可能なアレイのアンテナサブシステムであって、
複数の前記電磁デバイスを備え、前記複数の電磁デバイスの各電磁デバイスは、表面に構成された広い視野(FOV)の誘電共振アンテナ(DRA)を有し、前記複数の電磁デバイスの各電磁デバイスはベース基板を更に備え、各ベース基板は、対応するDRAと電磁信号通信して配置された信号フィード構造を備え、
各電磁デバイスの前記ベース基板は、近傍ベース基板の連続延長部であり、集合ベース基板を形成し、前記DRAは前記集合ベース基板に固定され、
前記集合ベース基板は、前記DRAの数に等しい数の複数の入力ポートを備え、各入力ポートは、対応するDRAと信号通信する対応する信号フィード構造に電気的に接続され、
前記アンテナサブシステムは、複数の前記アンテナサブシステムから形成可能な任意の構成サイズに前記電磁デバイスを構成するのに適した構造を提供する、アンテナサブシステム。
【請求項168】
各DRAは、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有する前記3D体を有し、前記第1の領域は前記3D体の先端部に延び、
前記3D体は、前記第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた、前記第1の領域の外側の第2の領域を有し、前記第2の領域は前記3D体の基端部から前記先端部に延びる、請求項167に記載のアンテナサブシステム。
【請求項169】
前記複数の電磁デバイスはx×yアレイに構成される、請求項167又は168に記載のアンテナサブシステム。
【請求項170】
前記DRAは二次元(2D)表面に構成される、請求項167~169の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項171】
前記集合ベース基板の前記複数の入力ポートの各入力ポートははんだパッドである、請求項167~170の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項171】
前記集合ベース基板の前記複数の入力ポートは電磁ビーム操縦サブシステムに接続可能である、請求項167~171の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項172】
前記アンテナサブシステムは、複数の信号通信チャネルに接続される電磁ビーム操縦チップを有する電磁ビーム操縦サブシステムを更に備え、各信号通信チャネルには、対応する出力ポートを有する前記電磁ビーム操縦チップが関連付けられ、
前記電磁ビーム操縦サブシステムの各出力ポートは、前記アンテナサブシステムの前記集合ベース基板の対応する入力ポートに接続される、請求項167~171の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項173】
各ベース基板は、
導電性下層と、導電性上層と、前記導電性下層の上面に隣接して配置される第1の誘電基板と、前記導電性上層の下面に隣接して配置される第2の誘電基板と、前記第1の誘電基板と前記第2の誘電基板との間に配置され、前記第1及び第2の誘電基板に固定される薄膜接着剤と、前記薄膜接着剤と前記第2の誘電基板との間に配置されるストリップ線路とを備え、前記導電性上層は、前記ストリップ線路の上に配置され、前記ストリップ線路に直交するスロットアパーチャを備え、各スロットアパーチャは前記対応する電磁デバイスの前記3D体により完全に覆われ、前記3D体の前記基端部は前記導電性上層に配置される、請求項168~172の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【請求項174】
各入力ポートは、所与の電磁デバイスの前記3D体の下に配置される関連付けられたスロットアパーチャと信号通信する対応するストリップ線路に電気的に接続される、請求項173に記載のアンテナサブシステム。
【請求項175】
請求項167~174の何れか1項に記載の傾斜した複数のアンテナサブシステムを備えた電磁デバイスの操縦可能なアレイのアンテナアレイ。
【請求項176】
前記傾斜した複数のアンテナサブシステムは非平坦構成に形成可能である、請求項175に記載のアンテナアレイ。
【請求項177】
前記集合ベース基板は可撓性回路ボードである、請求項176に記載のアンテナアレイ。
【請求項178】
前記複数の前記電磁デバイスは、請求項26、46、79、100、121、及び164の何れか1項に記載の対応する電磁デバイスによる、請求項167~177の何れか1項に記載のアンテナサブシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して電磁(electromagnetic : EM)デバイスに関し、特に、広い視野(field of view : FOV)を有する遠方場においてEM放射パターンを有するように構成された誘電材料から作られた三次元(3D)体を有する電磁デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
誘電材料から作られた3D体を有する一例のEMデバイスは、本出願人に譲渡された(特許文献1)に開示されている。
遠方場でEM放射パターンを放射するように構成された既存のEMデバイスは、意図される目的に適し得るが、EMデバイスに関連する技術分野は、広いFOVを有する遠方場でEM放射パターンを生成することが可能な誘電材料から作られた3D体を有するEMデバイスを用いる場合、進化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2017/075177A1号パンフレット
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、EMデバイスは、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた3D体を含み、3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有し、第1の領域は3D体の先端部に少なくとも部分的に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料で作られた、第1の領域の外側の第2の領域を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる。
【0005】
別の実施形態では、EMデバイスは、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた3D体を含み、3D体は、第1の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた第1の部分を有し、第1の部分は3D体の基端部から先端部に向かって部分的にのみ延び、第1の部分は3D体の内部を形成し、3D体は、第1の平均誘電率未満である第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた第2の部分を有し、第2の部分は3D体の基端部から先端部に延び、第2の部分は、内部を包む3D体の外部を形成し、第1の部分は、第1の平均誘電率未満である第3の平均誘電率を有する第1の内部領域を有し、第2の部分は、第2の平均誘電率未満である第4の平均誘電率を有する第2の内部領域を有し、第2の内部領域は第1の内部領域の延長部である。
【0006】
別の実施形態では、EMデバイスは、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた3D体を含み、3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた第1の領域を有し、第1の領域は3D体の先端部から基端部に向かって部分的にのみ延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の外側且つ第1の領域の下にある第2の領域を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる。
【0007】
別の実施形態では、EMデバイスは、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた三次元3D体を含み、3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有し、第1の領域は、3D体の基端部の近傍の第1のベース構造から3D体の先端部に少なくとも部分的に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の外側にある第2の領域を有し、第2の領域は、3D体の基端部から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、3D体は、第2の平均誘電率未満の第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第2の領域の外側にある第3の領域を有し、第3の領域は、3D体の基端部の近傍の第2のベース構造から3D体の先端部に延び、3D体は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第3の領域の外側の第4の領域を有し、第4の領域は3D体の基端部から3D体の先端部に延びる。
【0008】
別の実施形態では、EMデバイスは、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた三次元3D体を含み、3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有し、第1の領域は、3D体の基端部の近傍の第1のベース構造から3D体の先端部に少なくとも部分的に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の外側にある第2の領域を有し、第2の領域は、3D体の基端部から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、3D体は、第2の平均誘電率未満の第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第2の領域の外側にある第3の領域を有し、第3の領域は、3D体の基端部の近傍の第2のベース構造から3D体の先端部に延び、3D体は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第3の領域の外側の第4の領域を有し、第4の領域は3D体の基端部から3D体の先端部に延び、第2のベース構造は、3D体の基端部に配置された比較的薄い接続構造を含み、比較的薄い接続構造は、第2の領域、第4の領域、及び比較的薄い接続構造が互いと一体的に形成されてモノリシックを形成するように、第2の領域及び第4の領域と一体的に形成され、第2の領域と第4の領域との間を橋渡しし、比較的薄い接続構造は、3D体の全高H6の30%未満である全高H5を有し、第3の領域における第2のベース構造は、比較的薄い接続構造を除きモノリシックの誘電材料を有さない。
【0009】
別の実施形態では、EMデバイスは、第1の複数のビアを有するベース基板と、空気以外の媒体で構成される誘電材料から作られた三次元3D体とを含み、3D体は基端部及び先端部を有し、3D体の基端部は、3D体が第1の複数のビアを少なくとも部分的に又は完全に覆うようにベース基板に配置され、第1の複数のビアは、3D体及び第1の複数のビアの誘電材料がモノリシックを形成するように3D体の誘電材料で少なくとも部分的に充填される。
【0010】
別の実施形態では、EMデバイスの操縦可能なアレイのアンテナサブシステムは、複数のEMデバイスであって、複数のEMデバイスの各EMデバイスは表面に構成された広いFOVの誘電共振アンテナ(dielectric resonator antenna : DRA)を有する、複数のEMデバイスと、複数のEMデバイスの各EMデバイスについて、信号フィード構造を備えたサブシステムボードとを備え、複数のEMデバイスはサブシステムボードに固定される。
【0011】
別の実施形態では、EMデバイスの操縦可能なアレイのアンテナサブシステムは、複数のEMデバイスを備え、複数のEMデバイスの各EMデバイスは、表面に構成された広い視野(FOV)の誘電共振アンテナ(DRA)を有し、複数のEMデバイスの各EMデバイスはベース基板を更に備え、各ベース基板は、対応するDRAとEM信号通信して配置された信号フィード構造を備え、各EMデバイスのベース構造は、近傍ベース基板の連続延長部であり、集合ベース基板を形成し、DRAは集合ベース基板に固定され、集合ベース基板は、DRAの数に等しい数の複数の入力ポートを備え、各入力ポートは、対応するDRAと信号通信する対応する信号フィード構造に電気的に接続され、アンテナサブシステムは、複数のアンテナサブシステムから形成可能な任意の構成サイズにEMデバイスを構成するのに適した構造を提供する。
【0012】
本発明の上記特徴及び利点並びに他の特徴及び利点は、添付図面と併せて解釈される場合、本発明の以下の詳細な説明から容易に明らかになる。
同様の要素が同様に付番され、又は類似する要素は類似して付番されるが、前の数字が異なる例示的で非限定的な図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】一実施形態によるEMデバイスの対応する透明及び中実の回転された等角図を示す。
【
図1B】一実施形態による
図1AのEMデバイスの部分平面図及び対応する立面図を示す。
【
図2】一実施形態による
図1A~
図1CのEMデバイスへの代替のEMデバイスの透明の回転された等角図を示す。
【
図3A】一実施形態による、
図2のEMデバイスへの代替であるが、
図1A~
図1Cに関連するEMデバイスの対応する透明の回転された等角y-z断面立面図及びx-z断面立面図を示す。
【
図3A(a)】一実施形態による、
図2のEMデバイスへの代替であるが、
図1A~
図1Cに関連するEMデバイスの対応する透明の回転された等角y-z断面立面図及びx-z断面立面図を示す。
【
図3B】一実施形態による
図3Aおよび
図3A(a)のEMデバイスの対応する透明のy-z断面立面図及びx-z断面立面図を示す。
【
図4A】一実施形態による、
図2のEMデバイスへの代替であるが、
図1A~
図1Cに関連するEMデバイスの対応する中実の回転された等角図及び透明の断面立面図を示す。
【
図4B】一実施形態による
図4AのEMデバイスのアレイの対応する透明の回転された等角図を示す。
【
図5】一実施形態による、
図2のEMデバイスへの代替であるが、
図1A~
図1Cに関連するEMデバイスの対応する断面立面図、平面図、及び中実の回転された等角図を示す。
【
図6A】一実施形態による、
図2のEMデバイスへの代替であるが、
図1A~
図1Cに関連するEMデバイス対応する透明な平面図及び回転された等角図を示す。
【
図6B】一実施形態による
図6AのEMデバイスの形態の対応する透明な平面図及び回転された等角図を示す。
【
図6C】一実施形態による
図6AのEMデバイスの別の形態の透明な断面立面図を示す。
【
図6D】一実施形態による
図6AのEMデバイスの別の形態の透明な断面立面図を示す。
【
図6E】一実施形態による
図6BのEMデバイスのユニットセルの分析モデリング性能特性を示す。
【
図6F】一実施形態による
図6BのEMデバイスのユニットセルの分析モデリング性能特性を示す。
【
図6G】一実施形態による
図6BのEMデバイスのユニットセルの分析モデリング性能特性を示す。
【
図6H】一実施形態による
図6BのEMデバイスのユニットセルの分析モデリング性能特性を示す。
【
図6I】一実施形態による
図6BのEMデバイスのアレイの透明な平面図を示す。
【
図6J】一実施形態による
図6BのEMデバイスのアレイの透明な回転された等角図を示す。
【
図7A】一実施形態によるEMデバイスの操縦可能アレイのアンテナサブシステムの透明な平面図を示す。
【
図7B】一実施形態による
図7Aのアレイの透明な回転された等角図を示す。
【
図7C】一実施形態による
図7Aのアレイの透明な側面立面図を示す。
【
図7D】一実施形態による、EMビーム操縦サブシステムが結合された
図7A、
図7B、及び
図7Cのアンテナサブシステムの透明な側面立面図である。
【
図8A】一実施形態による、
図7Bと同様のEMビーム操縦サブシステムに結合されたEMデバイスの操縦可能アレイのアンテナサブシステムの透明な立面図を示す。
【
図8B】一実施形態による
図8Aのアンテナサブシステムの透明な立面図を示す。
【
図8C】一実施形態による
図8Aのアンテナサブシステムの傾斜平面アレイの対応する平面図及び透明な立面図を示す。
【
図8D】一実施形態による
図8Cのアレイの透明な立面図を示す。
【
図8E】一実施形態による、操縦可能な電磁ビームが示された
図8C及び
図8Dのアレイの透明な立面図を示す。
【
図8F】一実施形態による、アンテナサブシステムの傾斜非平面アレイ及び
図8AのEMビーム操縦サブシステムの透明な立面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の詳細な説明は例示を目的として多くの詳細を含むが、以下の詳細への多くの変形及び代替が添付の特許請求の範囲内にあることを当業者は理解しよう。したがって、以下の例としての実施形態は、本明細書に開示される特許請求される発明への一般性を何ら失うことなく且つ本明細書に開示される特許請求される発明に限定を課さずに記載される。
【0015】
本明細書で使用される場合、x-y-z軸の直交セットは、本発明の実施形態の平面図(x-y軸の平面における図)及び立面図(x-z軸又はy-z軸の何れかの平面における図)を説明するために種々の図に提供されている。
【0016】
種々の図及び付随する文章により示され説明される実施形態は、広いFOVを有する遠方場(far field)でのEM放射パターンを提供するように構成され構造化されたDRAを有するEMデバイス及びEMデバイスのアレイを提供する。一実施形態では、DRAは、DRAの周囲の外側領域よりも低い平均誘電率Dkを有する中央領域を有して構成され、平均Dkがより低い中央領域はDRAの先端部に少なくとも部分的に延びる。一実施形態では、EMデバイスのアレイは、EMビーム操縦サブシステム(EM beam steering subsystem)により操縦可能なEMデバイスの操縦可能アレイ(steerable array)を提供するアンテナサブシステムとして構成される。本明細書に示され記載される実施形態は、特定の断面プロファイル(x-y、x-z、又はy-z)を有するDRAを示すが、本発明の範囲から逸脱せずにそのようなプロファイルが変更可能なことが理解されよう。したがって、本明細書における本開示の範囲内にあり、本明細書に開示される目的に適するあらゆるプロファイルが、本明細書に開示される実施形態を補足することが意図され、補足すると見なされる。
【0017】
一例のEMデバイス1100の以下の説明は、特に
図1A、
図1B、及び
図1Cをまとめて参照して行われる。
図1A、
図1B、及び
図1Cに示されるx-y-z軸の直交セット1101は、例示を目的とし、互いに対するEMデバイス1100の種々の特徴の三次元3D配置を確立する。
【0018】
一実施形態では、一例のEMデバイス1100は、基端部1104及び先端部1106を有する誘電材料から作られた3D体1102を含み、3D体1102は、第1の平均誘電率(Dk1-1100)を有する誘電材料から作られた、EMデバイス1100の平面図において観測される3D体1102の中心1110(
図1C参照)に向かって配置された第1の領域1108を有し、第1の領域1108は3D体1102の先端部1106に少なくとも部分的に延び、一実施形態では、3D体1102の先端部1106に完全に延び、3D体1102は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率(Dk2-1100)を有する、空気以外であり、誘電発泡体等の空気を含むこともできる誘電媒体を含む誘電材料から作られた、EMデバイス1100の平面図で観測される第1の領域1108の径方向外側に配置される第2の領域1112を有し、第2の領域1112は、EMデバイス1100の立面図(例えば
図1B参照)で観測されるように3D体1102の基端部1104から先端部1106まで延びる。軸1101(
図1B及び
図1Cに示される)は、z軸が3D体1102の中心1110と位置合わせされ、x-y平面が3D体1102の基端部1104と一致して(
図1B及び
図1C参照)、EMデバイス1100の局所座標系を確立するように並進し得る。本明細書において以下使用されるように、x-y-z座標系1101への言及は、EMデバイス1100の局所座標系を確立する上記の並進された座標系への言及である。
【0019】
一実施形態では、第1の領域1108は、軸1101のうちのz軸に関して3D体1102内の中央に配置される。一実施形態では、第1の領域1108は空気を含み、全体的に空気で構成されてもよく、又は空気及び空気以外の別の誘電媒体で構成されてもよい。一実施形態では、第1の領域1108は発泡体の形態の誘電媒体を含む。一実施形態では、第1の領域1108のDk1-1100は、1以上(空気を含む)且つ8以下、より詳細には1以上且つ5以下である比較的低い誘電率を有する。一実施形態では、第1の領域1108は、先端部1106から基端部1104に向かって延びる、第2の領域1112に対する3D体1102の窪みである。一実施形態では、第1の領域1108の窪みは、第2の領域1112の材料を除去することにより、第2の領域1112の形成中、除去可能なインサートを使用することにより、又は本明細書に開示される目的に適する任意の他の手段により形成し得る。一実施形態では、窪みは、3D体1102の先端部1106から基端部1104までの距離の約30%と約100%との間の任意の場所に延びる。本明細書に記載されるように、第1の領域1108の窪みのDk1-1100は、第2の領域1112のDk2-1100と比較して低い誘電率である。
【0020】
一実施形態では、3D体1102は、第2の平均誘電率よりも低い第3の平均誘電率(Dk3-1100)を有する誘電材料から作られた、EMデバイス1100の平面図で観測されるように第2の領域1112の径方向外側に配置される第3の領域1114を更に含み、第3の領域1114は、EMデバイス1100の立面図で観測されるように3D体1102の基端部1104から先端部1106に延びる。一実施形態では、第3の領域1114は、第2の平均誘電率を有する誘電材料(例えば、本明細書において以下説明する突起部1118を参照)と、第2の平均誘電率を有する誘電材料とは異なる別の誘電材料1116との組合せを含む。一実施形態では、第3の領域1114の別の誘電材料1116は空気を含み、全体的に空気で構成されてもよく、又は空気及び空気以外の別の誘電媒体で構成されてもよい。一実施形態では、第3の領域1114の別の誘電材料1116は、発泡体の形態の誘電媒体を含む。一実施形態では、第3の領域1114の誘電材料の組合せは、第2の領域1112と比較して低い誘電率を有する誘電領域を形成する。一実施形態では、第3の領域1114は、第2の領域1112から軸1101のうちのz軸に関して径方向外側に延び、第2の領域1112と一体化されモノリシックな(monolithic)突起部1118を含む。一実施形態では、EMデバイス1100の平面図で観測され、x-y平面断面でも観測されるように、突起部1118のそれぞれ1つは、断面全長L1及び断面全幅W1を有し、L1及びW1はそれぞれλ未満であり、λは、EMデバイス1100が電磁的に励起した場合のEMデバイス1100の動作波長である。一実施形態では、L1及びW1はそれぞれλ/4未満である。一実施形態では、突起部1118のそれぞれ1つは、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、幅広から幅狭に径方向外側に先細る断面形状を有する。
【0021】
一実施形態では、EMデバイス1100は、第4の平均誘電率(Dk4-1100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた第4の領域1120を更に含み、第4の領域1120は、EMデバイス1100の平面図で観測されるように、3D体1102の基端部1104を実質的に囲み、第4の平均誘電率は第3の平均誘電率と異なる。一実施形態では、第4の領域1120は、3D体1102の基端部1104に関して、EMデバイス1100の立面図で観測されるように、第2の領域1112の高さH2未満の高さH4を有する。一実施形態では、第4の領域1120は、EMデバイス1100の平面図で観測されるように、3D体1102の基端部1104において第3の領域1114を実質的に囲む。
【0022】
一実施形態では、第3の領域1114は、第4の平均誘電率を有する誘電材料(例えば、本明細書において以下説明する突起部1122)と、第4の誘電率と異なる誘電率を有する別の誘電材料との組合せを含む。一実施形態では、第3の領域1114は、第4の領域1120から径方向外側に延び、第4の領域1120と一体化されモノリシックな突起部1122を含む。
図1Cに示されるように、突起部1122は第4の領域1120から外側に離れて延びるとともに、3D体1102の中心1110に向かって径方向内側にも延びる。
【0023】
一実施形態では、EMデバイス1100の平面図で観測されるように、第4の領域1120とモノリシックな突起部1122のそれぞれ1つは、これもまたx-y平面断面で観測されるように断面全長L2及び断面全幅W2を有し、L2及びW2はλ未満であり、λは、EMデバイス1100が電磁的に励起した場合のEMデバイス1100の動作波長である。一実施形態では、L2及びW2はそれぞれλ/4未満である。一実施形態では、第4の領域1120とモノリシックな突起部1122のそれぞれ1つは、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、幅広から幅狭に、第4の領域1120に関して外側に先細る断面形状を有する。
【0024】
一実施形態では、
図1Bの破線1103で観測されるように、第4の領域1120は第2の領域1112と一体化されモノリシックであり、第4の平均誘電率は、第2の平均誘電率に等しい。
【0025】
一実施形態では、EMデバイス1100の平面図で観測されるように、第3の領域1114は、第2の領域1112と第4の領域1120との間に第3の領域1114にわたって延びるブリッジセクション1124を含み、ブリッジセクション1124は第2の領域1112及び第4の領域1120の両方と一体化されモノリシックである。一実施形態では、ブリッジセクション1124は高さH4を有する。一実施形態では、EMデバイス1100の平面図で観測されるように、ブリッジセクション1124のそれぞれ1つは、これもまたx-y平面断面で観測されるように断面全長L3及び断面全幅W3を有し、L3及びW3はそれぞれλ未満であり、λは、EMデバイス1100が電磁的に励起した場合のEMデバイス1100の動作波長である。一実施形態では、L3及びW3はそれぞれλ/4未満である。
【0026】
一実施形態では、3D体1102の第2の領域1112は、λ未満である全体寸法を任意の方向において有するテクスチャ特徴(texture features)(参照番号1118で全般的に示される)を有するテクスチャ付き外面(textured outer surface)を有し、λは、EMデバイス1100が電磁的に励起した場合のEMデバイス1100の動作波長である。
【0027】
一実施形態では、3D体1102の少なくとも第2の領域1112の露出した全ての内面の少なくとも一部は、
図1Bのテーパ(ドラフト(draft))線1105で示されるように、3D体1102の基端部1104から先端部1106まで内側に勾配が付けられる。
【0028】
一実施形態では、EMデバイス1100は、3D体1102を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィード(signal feed)1202を有するベース基板1200を更に含み、3D体1102の基端部1104は、特定の電気信号が信号フィード1202に存在する場合、3D体1102が中心電磁励起されるように信号フィード1202に対してベース基板1200に配置される。
【0029】
一実施形態では、EMデバイス1100の平面図で観測されるように、第4の領域1120の誘電材料は、第1、第2、及び第3の領域1108、1112、1114の誘電材料の少なくとも一部が配置されるキャビティ1107を囲む誘電材料である。本明細書において上述したように、第4の領域1120の誘電材料はDk4-1100を有し、一実施形態では、これは、例えば8よりも大きい等の比較的高い誘電率であり得、例えば1よりも大きく且つ8以下若しくはより詳細には1よりも大きく且つ5以下等の比較的低い誘電率であり得る。一実施形態では、Dk4-1100は10よりも大きく且つ20以下である。
【0030】
本明細書において上述したように、突起部1118等の第3の領域1114の複数の部分は第2の領域1112と一体化されモノリシックであり、第2の領域1112の複数の部分(例えば、破線1103参照)は第4の領域1120と一体化されモノリシックであり、且つ/又は突起部1122等の第3の領域1114の複数の部分は第4の領域1120と一体化されモノリシックである。上記から、一実施形態は、第2の領域1112の少なくとも複数の部分及び第3の領域1114の少なくとも複数の部分が、第4の領域1120と一体化されモノリシックであるEMデバイス1100を含むことになり、第4の領域1120は、一実施形態では、8以上又はより詳細には10以上且つ20以下であるDk4-1100を有する。
【0031】
一例のEMデバイス2100の以下の説明は特に
図2を参照して行われる。
図2に示されるx-y-z軸の直交セット2101は例示を目的とし、互いに対するEMデバイス2100の種々の特徴の3D配置を確立する。
【0032】
一実施形態では、一例のEMデバイス2100は、基端部2104及び先端部2106を有する誘電材料から作られた3D体2102を含み、3D体2102は、第1の平均誘電率(Dk1-2100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた第1の部分2130を有し、第1の部分2130は3D体2102の基端部2104から先端部2106に向かって部分的にのみ延び、第1の部分2130は3D体2102の内部を形成し、3D体2102は、第1の平均誘電率未満である第2の平均誘電率(Dk2-2100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた第2の部分2140を有し、第2の部分は3D体2102の基端部2104から先端部2106に延び、第2の部分2140は、内部2130を包む3D体2102の外部を形成し、第1の部分2130は、第1の平均誘電率未満である第3の平均誘電率(Dk3-2100)を有する第1の内部領域2132を有し、第2の部分2140は、第2の平均誘電率未満である第4の平均誘電率(Dk4-2100)を有する第2の内部領域2142を有する。一実施形態では、第2の内部領域2142は、第1の内部領域2132の連続延長部である。
【0033】
一実施形態では、3D体2102はz軸を中心として対称であり、第1の部分2130は第2の部分2140の外面に対して径方向内側に配置され、第1の内部領域2132は第1の部分2130の外面に対して径方向内側に配置され、第2の内部領域2142は第2の部分2140の外面に対して径方向内側に配置される。
【0034】
一実施形態では、第1の部分2130は、第1の部分2130の外面の内側にある第1の内部領域2132の近傍に、第1の内部領域2132を画定する円錐台形表面2134を有する。一実施形態では、円錐台形表面2134は、第1の部分2130の先端部における直径D4から第1の部分の基端部(3D体2102の基端部2104)における直径D3に先細る。一実施形態では、第2の部分2140は、第2の部分2140の外面の内側にある第2の内部領域2142の近傍に、第2の内部領域2142を画定する円錐台形表面2144を有する。一実施形態では、円錐台形表面2144は、第2の部分2140の先端部(3D体2102の先端部)における直径D2から直径D4に先細る。一実施形態では、第1の内部領域2132は第2の内部領域2142と連続し、第3の平均誘電率は第4の平均誘電率に等しい。
【0035】
一実施形態では、第1の内部領域2132及び第2の内部領域2142はそれぞれ空気を含み、全体的に空気で構成されてもよく、又は空気及び空気以外の別の誘電媒体で構成されてもよい。一実施形態では、第1及び第2の内部領域2132、2142は発泡体の形態の誘電媒体を含む。一実施形態では、第1の内部領域2132及び第2の内部領域2142の少なくとも一方は空気以外の誘電材料を含む。
【0036】
一実施形態では、第3の平均誘電率及び第4の平均誘電率は両方とも、第1の平均誘電率及び第2の平均誘電率のそれぞれ未満である。一実施形態では、第4の平均誘電率は第3の平均誘電率未満である。
【0037】
一実施形態では、第1の部分2130は全高H1を有し、第2の部分2140は全高H2を有し、H1はH2の約70%未満である。一実施形態では、H1はH2の約50%である。
【0038】
一実施形態では、第1の部分2130及び第2の部分2140はそれぞれ、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状(outer cross-section shape)を有する。一実施形態では、第1の部分2130及び第2の部分2140はそれぞれ、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状(inner cross-section shape)を有する。
【0039】
一実施形態では、第1の内部領域2132及び第2の内部領域2142はそれぞれ、軸2101のうちの中心z軸に関して中心に配置される。
一実施形態では、第1の部分2130は、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D1を有し、第2の部分2140は、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D2を有し、D1はD2未満である。一実施形態では、D1はD2の約70%未満である。一実施形態では、D1はD2の約60%である。一実施形態では、D3はD1、D2、及びD4未満であり、D4はD1及びD2未満である。
【0040】
一実施形態では、第1の平均誘電率Dk1-2100は10以上又はより詳細には10以上且つ20以下であり、第2の平均誘電率Dk2-2100は4以上且つ10未満であり、又はより詳細には4以上9以下であり、第3の平均誘電率Dk3-2100及び第4の平均誘電率Dk4-2100はそれぞれ、1以上(空気を含む)且つ4未満又はより詳細には1以上且つ3以下である。上記から、3D体2102の種々の部分及び領域の誘電率が、Dk3-2100及びDk4-2100が相対的にDk2-2100よりも低く、Dk2-2100が相対的にDk1-2100よりも低いようなものであることが概して理解される。一実施形態では、第1の内部領域2132及び第2の内部領域2142は、第1の部分2130及び第2の部分2140の材料を除去することにより、第1の部分2130及び第2の部分2140の形成中、除去可能なインサートを使用することにより、又は本明細書に開示される目的に適した任意の他の手段により形成される窪みの形態である。
【0041】
一実施形態では、3D体2102の露出した全ての内面の少なくとも一部は、円錐台形表面2144、2134により概して示されるように、3D体2102の基端部2104から先端部2106まで内側に勾配が付けられる。
【0042】
一実施形態では、EMデバイス2100は、3D体2102を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィード2202を有するベース基板2200を更に含み、3D体2102は、特定の電気信号が信号フィード2202に存在する場合、3D体2102が中心電磁励起されるように信号フィード2202に対してベース基板2200に配置される。
【0043】
一例のEMデバイス3100の以下の説明は、
図1A~
図1Cと組み合わせて特に
図3A、
図3A(a)及び
図3Bをまとめて参照して行われる。
図3A、
図3A(a)及び
図3Bに示されるx-y-z軸の直交セット3101は例示を目的とし、互いに対するEMデバイス3100の種々の特徴の3D配置を確立する。
【0044】
一実施形態では、一例のEMデバイス3100は、EMデバイス1100と同等の構造体を含み、第1の領域1108、3130は3D体1102、3102の先端部1106、3106から基端部1104、3104に向かって部分的にのみ延び、第2の領域1112、3140は第1の領域1108、3130の下に配置される。
【0045】
別の実施形態では、一例のEMデバイス3100は、基端部3104及び先端部3106を有する誘電材料から作られた3D体3102を含み、3D体3102は、第1の平均誘電率(Dk1-3100)を有する誘電材料から作られた第1の領域3130を有し、第1の領域3130は3D体3102の先端部3106から基端部3104に向かって部分的にのみ延び、3D体3102は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率(Dk2-3100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた、EMデバイス3100の立面図で観測されるように第1の領域3130の径方向外側且つ第1の領域3130の下に配置された第2の領域3140を有し、第2の領域3140は、第2の領域3140の少なくとも外周において3D体3102の基端部3104から先端部3106まで延びる。
【0046】
一実施形態では、第1の領域3130の誘電材料は空気を含み、全体的に空気で構成されてもよく、又は空気及び空気以外の誘電媒体で構成されてもよい。一実施形態では、第1の領域3130は発泡体の形態の誘電媒体を含む。一実施形態では、第1の領域3130の誘電材料は空気以外の誘電材料を含む。
【0047】
一実施形態では、第1の領域3130は第2の領域3140に形成される窪みである。一実施形態では、第1の領域3130の窪みは、第2の領域3140の材料を除去することにより、第2の領域3140の形成中、除去可能なインサートを使用することにより、又は本明細書に開示される目的に適した任意の他の手段により形成し得る。一実施形態では、窪みは、30%以上、50%以上、70%以上、又は90%以上且つ100%未満等の3D体3102の先端部3106から基端部3104までの距離の約30%と約95%との間の任意の場所に延びる。一実施形態では、窪みは、第2の領域3140よりも相対的に低い誘電率(Dk)値を有する3D体3102の領域を形成する。
【0048】
一実施形態では、第1の領域3130は、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D1を有し、第2の領域3140は、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D2を有し、D1はD2未満である。一実施形態では、第2の領域3140は、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する。一実施形態では、第2の領域3140は、平面図又はx-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する。一実施形態では、D1及びD2は第1及び第2の領域3130、3140の対応する外側寸法である。
【0049】
一実施形態では、第1の領域3130は、第1の側の立面図又はx-z平面断面で観測されるように、第1の断面プロファイルP1Aを有し、第1の領域3130は、第2の側の立面図又はy-z平面断面で観測されるように、第2の断面プロファイルP1Bを有し、P1BはP1Aと異なる。一実施形態では、第1の領域3130は、第1の側の立面図又はx-z平面断面で観測されるように、第1の断面プロファイルP1Aを有し、第1の領域3130は、第2の側の立面図又はy-z平面断面で観測されるように、第2の断面プロファイルP1Bを有し、P1BはP1Aと同じである。例えば、非限定的に、P1A及びP1Bの一方のプロファイルは円形の曲率を辿り得、一方、他方のプロファイルは楕円形の曲率を辿り、又は両プロファイルは互いと同じ曲率を辿る。
【0050】
一実施形態では、3D体3102の外側側壁3108は、中心z軸に関して垂直である(
図3Aおよび
図3A(a)参照)。一実施形態では、3D体3102の外側側壁3110は中心z軸に関して凹である(
図3B参照)。一実施形態では、3D体3102の外側側壁3112は中心z軸に関して凸である(
図3B参照)。
【0051】
一実施形態では、第2の領域3140は、第1の側の立面図又はx-z平面断面で観測されるように、第1の外側断面プロファイルP2Aを有し、第2の領域3140は、第2の側の立面図又はy-z平面断面で観測されるように、第2の外側断面プロファイルP2Bを有し、P2BはP2Aと同じである。一実施形態では、第2の領域3140は、第1の側の立面図又はx-z平面断面で観測されるように、第1の外側断面プロファイルP2Aを有し、第2の領域3140は、第2の側の立面図又はy-z平面断面で観測されるように、第2の外側断面プロファイルP2Bを有し、P2BはP2Aと異なる。
【0052】
一実施形態では、EMデバイス3100は、第3の平均誘電率(Dk3-3100)を有する誘電材料から作られた第3の領域3150を更に含み、第3の領域3150は、3D体3102の基端部3104から少なくとも先端部3106まで3D体3102の少なくとも外周の側を包み、第3の平均誘電率は、第2の平均誘電率未満であり、空気の誘電率よりも大きい。一実施形態では、第3の領域3150は、z軸に関して3D体3102の先端部3106を超えて延びる。一実施形態では、第1の領域3130の誘電材料は、第3の領域3150の誘電材料を含む。
【0053】
一実施形態では、EMデバイス3100は、3D体3102を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィード3202を有するベース基板3200を更に含み(
図3B参照)、3D体3102は、特定の電気信号が信号フィード3202に存在する場合、3D体3102が中心電磁励起される(centrally electromagnetically excited)ように信号フィード3202に対してベース基板3200に配置される。
【0054】
一実施形態では、EMデバイス3100のアレイ3300(
図3C参照)は、動作周波数及び関連する波長で動作可能であり、アレイ3300は複数のEMデバイス3100を含み、複数のEMデバイス3100の各EMデバイス3100は、比較的薄い接続構造3302を介して複数のEMデバイス3100の他の少なくとも1つに物理的に接続されて、接続されたアレイ3300を形成し、各接続構造3302は、複数のEMデバイス3100の1つの全体外側寸法と比較して相対的に薄く、各接続構造3302は、接続された各EMデバイス3100のそれぞれの全高H4の20%未満である断面全高H3を有し得、第2の領域3140の誘電材料から形成され、各接続構造3302及び関連するEMデバイス3100は、接続されたアレイ3300の1つのモノリシック部分を形成する。一実施形態では、各接続構造3302は、3D体3102の基端部3104から離れた距離において3D体3102の先端部3106の近傍に配置される。一実施形態では、アレイ3300はベース基板3200を更に含み、アレイ3300はベース基板3200に配置される。一実施形態では、接続構造3302は、接続構造3302と一体的に形成され接続構造3302とモノリシックである少なくとも1つの脚部3304を更に含み、少なくとも1つの脚部3304は接続構造3302からベース基板3200まで下に延びる。
【0055】
一実施形態では、第2の領域3140は、3D体3102の基端部3104の近傍にある第1の部分3142と、3D体3102の先端部3106の近傍にある第2の部分3144とを有する。一実施形態では、第2の部分3144は、第1の部分3142に当接し、第1の部分3142と接触する(
図3Cで破線3306として示される)。一実施形態では、第2の部分3144は第1の部分3142の近傍にあり、それらの間に第2の平均誘電率の材料ギャップ3308がある。すなわち、ギャップ3308は第2の領域3140の誘電材料を有さない。
【0056】
一実施形態では、第2の平均誘電率の材料ギャップ3308は空気を含み、全体的に空気で構成されてもよく、又は空気及び空気以外の別の誘電媒体で構成されてもよい。一実施形態では、材料ギャップ3308は発泡体の形態の誘電媒体を含む。
【0057】
一実施形態では、アレイ3300は、第3の誘電率(Dk3-3100)を有する誘電材料から作られた第3の領域3150を更に含み、第3の領域3150は、3D体3102の基端部3104から少なくとも先端部3106まで3D体3102の少なくとも外周の側を包み、第3の平均誘電率は、第2の平均誘電率未満であり、空気の誘電率よりも大きい。
【0058】
一実施形態では、第3の領域3150は、アレイ3300の複数のEMデバイス3100の隣接するEMデバイス間にブリッジ部分3152を介して延びる。一実施形態では、第3の領域3150は、アレイ3300の複数のEMデバイス3100の対応するEMデバイスの第1の部分3142の隣接する第1の部分間にブリッジ部分3152を介して延び、第3の領域3150は、アレイ3300の複数のEMデバイス3100の対応するEMデバイスの第2の部分3144の隣接する第2の部分間にボイド3154を介して延びない。
【0059】
一実施形態では、第2の平均誘電率を有する誘電材料を有さないギャップ3308は、第3の平均誘電率を有する誘電材料を含む。
アレイ3300の一実施形態では、ベース基板3200は複数の信号フィード3202を含み、複数の信号フィード3202の各信号フィード3202は、複数のEMデバイス3100の対応するEMデバイスを電磁的に励起させて、EM場を遠方場で放射させるように構成され、複数のEMデバイス3100の所与の1つは、特定の電気信号が対応する信号フィード3202に存在する場合、所与のEMデバイス3100が中心電磁励起されるように、対応する信号フィード3202に対してベース基板3200に配置される。
【0060】
一例のEMデバイス4100の以下の説明は、
図1A~
図1Cと組み合わせて特に
図4A及び
図4Bをまとめて参照して行われる。
図4A及び
図4Bに示されるx-y-z軸の直交セット4101は例示を目的とし、互いに対するEMデバイス4100の種々の特徴の3D配置を確立する。
【0061】
一実施形態では、一例のEMデバイス4100は、EMデバイス1100と同等の構造体を含み、第1の領域1108、4108は、3D体1102、4102の基端部1104、4104の近傍にある第1のベース構造4112から少なくとも部分的に3D体1102、4102の先端部1106、4106に延び、第2の領域1112、4114は、3D体1102、4102の基端部1104、4104から少なくとも部分的に3D体1102、4102の先端部1106、4106に延び、3D体1102、4102は、第2の平均誘電率(Dk2-1100)未満の第3の平均誘電率(Dk3-1100、Dk3-4100)を有する誘電材料から作られた第2の領域1112、4114の径方向外側に配置された第3の領域1114、4116を更に備え、第3の領域1114、4116は、3D体1102、4102の基端部1104、4104の近傍にある第2のベース構造4118から3D体1102、4102の先端部1106、4106に延び、3D体1102、4102は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率(Dk4-4100)を有する誘電材料から作られた第3の領域1114、4116の径方向外側に配置された第4の領域1120、4120を更に備え、第4の領域1120、4120は、3D体1102、4102の基端部1104、4104から3D体1102、4102の先端部1106、4106に延びる。
【0062】
別の実施形態では、一例のEMデバイス4100は、基端部4104及び先端部4106を有する誘電材料から作られた3D体4102を含み、3D体4102は、第1の平均誘電率(Dk1-4100)を有する誘電材料から作られた3D体4102の軸方向中心4110に向かって配置された第1の領域4108を有し、第1の領域4108は、3D体4102の基端部4104の近傍にある第1のベース構造4112から3D体4102の先端部4106に少なくとも部分的に、一実施形態では部分的にのみ延び、3D体4102は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率(Dk2-4100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域4108の径方向外側に配置された第2の領域4114を有し、第2の領域4114は、3D体4102の基端部4104から3D体4102の先端部4106に少なくとも部分的に、一実施形態では部分的にのみ延び、3D体4102は、第2の平均誘電率未満である第3の平均誘電率(Dk3-4100)を有する誘電材料から作られた第2の領域4114の径方向外側に配置された第3の領域4116を有し、第3の領域4116は、3D体4102の基端部4104の近傍にある第2のベース構造4118から3D体4102の先端部4106に延び、3D体4102は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率(Dk4-4100)を有する誘電材料から作られた、第3の領域4116の径方向外側に配置された第4の領域4120を有し、第4の領域4120は、3D体4102の基端部4104から3D体4102の先端部4106に延びる。一実施形態では、第1の領域4108の第1のベース構造4112は、EMデバイス4100の立面図で観測されるように、厚さH7を有し、第2の領域4114と一体的に形成され第2の領域4114とモノリシックである。一実施形態では、H7は0.381mm(0.015インチ)以下である。一実施形態では、第1の領域4108は、3D体4102内の中心z軸に関して中心に配置される。
【0063】
一実施形態では、第3の領域4116は第1の領域4108の連続体(continuum)であり、第1の領域4108及び第3の領域4116のそれぞれは空気を含み、全体的に空気で構成されてもよく、又は空気及び空気以外の別の誘電媒体で構成されてもよい。一実施形態では、第1及び第3の領域4108、4116は発泡体の形態の誘電媒体を含む。一実施形態では、第3の領域4116は第1の領域4108の連続体であり、第1の領域4108及び第3の領域4116の少なくとも一方は空気以外の誘電材料を含む。一実施形態では、第3の領域4116は、第1の領域4108の誘電材料と異なる誘電材料を含む。一実施形態では、第3の領域4116の誘電材料は、第1の領域4108の誘電材料の誘電率未満の誘電率を有する。
【0064】
一実施形態では、第4の領域4120は、第2の領域4114、第4の領域4120、及び第2のベース構造4118が互いと一体的に形成されて、モノリシックを形成するように、例えば第2のベース構造4118を介した第2の領域4114の連続体であり、第4の平均誘電率は第2の平均誘電率に等しい。
【0065】
一実施形態では、EMデバイス4100は、3D体4102の基端部4104に配置され、第2の領域4114、第4の領域4120、及び比較的薄い接続構造4122が、EMデバイス4100の立面図で観測されるように3D体4102の全高H6の20%未満である全高H5を有するモノリシックの比較的薄い接続構造4122を形成するように、第2の領域4114及び第4の領域4120と一体的に形成され、第2の領域4114と第4の領域4120との間を橋渡しする比較的薄い接続構造4122を更に含む。比較的薄い接続構造4122は、EMデバイス4100の回転された等角図で観測されるように、第2の領域4114の全体外側寸法W4未満である全幅W5を有する。
【0066】
一実施形態では、第2のベース構造4118は、EMデバイス4100の立面図で観測されるように、H5未満の厚さH8を有する。一実施形態では、H8は0.127mm(0.005インチ)以下であり、又は0.0762mm(0.003インチ)以下である。一実施形態では、第2のベース構造4118は、3D体4102と比較して相対的に高く、好ましくは3D体4102の誘電率に略一致する誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体4102の第1、第2、第3、及び第4の領域4108、4114、4116、及び4120に隣接し、これらの下に配置される別個の層であり得る。
【0067】
一実施形態では、第1の領域4108は第2の領域4114に形成される窪みである。一実施形態では、窪みは、第2の領域4114の先端部4124から3D体4102の基端部4104までの距離の約30%と約95%との間の任意の場所に延びる。一実施形態では、第2の領域4114及び第1の領域4108は共存する中心z軸を有し、第3の領域4116及び第2の領域4114は共存する中心z軸を有し、第4の領域4120及び第3の領域4116は共存する中心z軸を有する。一実施形態では、EMデバイス4100の平面図で観測されるように、第2の領域4114は第1の領域4108を完全に囲み、第3の領域4116は第2の領域4114を完全に囲み、第4の領域4120は第3の領域4116を完全に囲む。
【0068】
一実施形態では、第2の領域4114及び第4の領域4120はそれぞれ、平面図又はx-y平面断面図で観測されるように、円形である外側断面形状を有する。一実施形態では、第2の領域4114及び第4の領域4120はそれぞれ、平面図又はx-y平面断面図で観測されるように、円形である内側断面形状を有する。
【0069】
一実施形態では、3D体4102の少なくとも第2の領域4114及び第4の領域4120の露出した全ての内面の少なくとも一部は、
図4Aのテーパ形内面及び外面で示されるように、3D体4102の基端部4104から先端部4106に向かって内側に勾配が付けられる。
【0070】
上記に鑑みて、第1の領域4108及び/又は第3の領域4116は、3D体4102の材料(第2の領域4114及び第4の領域4120等)を除去することにより、3D体4102の形成中、除去可能なインサートを使用することにより、又は本明細書に開示される目的に適した任意の他の手段により形成される3D体4102の窪みである。一実施形態では、上記した窪み(例えば、第1の領域4108及び第3の領域4116)は、非窪み領域(例えば、第2の領域4114及び第4の領域4120)よりも相対的に低い誘電率を有する3D体4102の領域である。
【0071】
一実施形態では、EMデバイス4100は、3D体4102を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィード4202を有するベース基板4200を更に含み、3D体4102は、特定の電気信号が信号フィード4202に存在する場合、3D体4102が中心電磁励起されるように信号フィード4202に対してベース基板4200に配置される。
【0072】
一実施形態では、EMデバイス4100のアレイ4300(
図4B参照)は、動作周波数及び関連する波長で動作可能であり、アレイ4300はベース基板4200に配置された複数のEMデバイス4100を含み、ベース基板4200は複数の信号フィード4202を有し、複数の信号フィード4202の各信号フィード4202は、複数のEMデバイス4100の対応する1つを電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成され、所与のEMデバイス4100は、特定の電気信号が対応する信号フィード4202に存在する場合、所与のEMデバイス4100が中心電磁励起されるように対応する信号フィード4202に対してベース基板4200に配置される。
【0073】
一例のEMデバイス5100の以下の説明は、特に
図1A~
図1Cと組み合わせて特に
図5を参照して行われる。
図5に示されるx-y-z軸の直交セット5101は、例示を目的とし、互いに対するEMデバイス5100の種々の特徴の三次元3D配置を確立する。
【0074】
一実施形態では、一例のEMデバイス5100は、EMデバイス1100と同等の構造体を含み、第1の領域1108、5108は、3D体1102、5102の基端部1104、5104の近傍にある第1のベース構造5112から少なくとも部分的に3D体1102、5102の先端部1106、5106に延び、第2の領域1112、5114は、3D体1102、5102の基端部1104、5104から少なくとも部分的に3D体1102、5102の先端部1106、5106に延び、3D体1102、5102は、第2の平均誘電率(Dk2-1100)未満の第3の平均誘電率(Dk3-1100、Dk3-5100)を有する誘電材料から作られた第2の領域1112、5114の径方向外側に配置された第3の領域1114、5116を更に備え、第3の領域1114、5116は、3D体1102、5102の基端部1104、5104の近傍にある第2のベース構造5118から3D体1102、5102の先端部1106、5106に延び、3D体1102、5102は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率(Dk4-5100)を有する誘電材料から作られた第3の領域1114、5116の径方向外側に配置された第4の領域1120、5120を更に備え、第4の領域1120、5120は、3D体1102、5102の基端部1104、5104から3D体1102、5102の先端部1106、5106に延び、第2のベース構造5118は、第2の領域5114、第4の領域5120、及び比較的薄い接続構造5122が互いに一体的に形成されてモノリシックを形成するように、第2の領域5114及び第4の領域5120と一体的に形成され、第2の領域5114と第4の領域5120との間を橋渡しする、3D体5102の基端部5104に配置された比較的薄い接続構造5122を備え、比較的薄い接続構造5122は、3D体1102の全高H6の30%未満である全高H5を有し、第3の領域5116における第2のベース構造5118は、比較的薄い接続構造5122を除きモノリシックの誘電材料を有さない。
【0075】
別の実施形態では、一例のEMデバイス5100は、基端部5104及び先端部5106を有する誘電材料から作られた3D体5102を含み、3D体5102は、第1の平均誘電率(Dk1-5100)を有する誘電材料から作られた3D体5102の中心5110に向かって配置された第1の領域5108を有し、第1の領域5108は、3D体5102の基端部5104の近傍にある第1のベース構造5112から少なくとも部分的に3D体5102の先端部5106に延び、3D体5102は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率(Dk2-5100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域5108の径方向外側に配置された第2の領域5114を有し、第2の領域5114は、3D体5102の基端部5104から少なくとも部分的に3D体5102の先端部5106に延び、3D体5102は、第2の平均誘電率未満の第3の平均誘電率(Dk3-5100)を有する誘電材料から作られた、第2の領域5114の径方向外側に配置された第3の領域5116を有し、第3の領域5116は、3D体5102の基端部5104の近傍にある第2のベース構造5118から3D体5102の先端部5106に延び、3D体5102は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率(Dk4-5100)を有する誘電材料から作られた、第3の領域5116の径方向外側に配置された第4の領域5120を有し、第4の領域5120は、3D体5102の基端部5104から3D体5102の先端部5106に延び、第2のベース構造5118は、第2の領域5114、第4の領域5120、及び比較的薄い接続構造5122が互いに一体的に形成されてモノリシックを形成するように、第2の領域5114及び第4の領域5120と一体的に形成され、第2の領域5114と第4の領域5120との間を橋渡しする、3D体5102の基端部5104に配置された比較的薄い接続構造5122を含み、比較的薄い接続構造5122は、EMデバイス5100の立面図で観測されるように、3D体5102の全高H6の30%未満である全高H5を有し、第3の領域5116における第2のベース構造5118は、比較的薄い接続構造5122を除きモノリシックの誘電材料を有さない。
【0076】
一実施形態では、第1の領域5108の第1のベース構造5112は、EMデバイス5100の立面図で観測されるように、厚さH7を有し、第2の領域5114と一体的に形成されモノリシックである。一実施形態では、H7は0.381mm(0.015インチ)以下である。
【0077】
一実施形態では、比較的薄い接続構造5122は、第2の領域5114と第4の領域5120との間を橋渡しする少なくとも2つのアーム5124を有する。一実施形態では、比較的薄い接続構造5122は、EMデバイス5100の平面図で観測されるように、第2の領域5114の全幅W2未満の全幅W1を有する。
【0078】
一実施形態では、第1の領域5108は、3D体5102内の中心z軸に関して軸方向中心に配置される。
一実施形態では、第3の領域5116は第1の領域5108の連続体であり、第1の領域5108及び第3の領域5116のそれぞれは空気を含み、全体的に空気で構成されてもよく、又は空気及び空気以外の別の誘電媒体で構成されてもよい。一実施形態では、第1及び第3の領域5108、5116は発泡体の形態の誘電媒体を含む。一実施形態では、第3の領域5116は第1の領域5108の連続体であり、第1の領域5108及び第3の領域5116の少なくとも一方は空気以外の誘電材料を含む。一実施形態では、第3の領域5116は、第1の領域5108の誘電材料と異なる誘電材料を含む。一実施形態では、第3の領域5116の誘電材料は、第1の領域5108の誘電材料の誘電率未満の誘電率を有する。一実施形態では、モノリシックは第2の平均誘電率に等しい誘電率を有する。一実施形態では、第1の領域5108は第2の領域5114に形成された窪みである。一実施形態では、第1の領域5108の窪みは、第2の領域5114の材料を除去することにより、第2の領域5114の形成中、除去可能なインサートを使用することにより、又は本明細書に開示される目的に適した任意の他の手段により形成し得る。窪みは、第2の領域5114の先端部5126から3D体5102の基端部5104までの距離の約30%と約95%との間の任意の場所に延びる。一実施形態では、第2の領域5114及び第1の領域5108は共存する中心z軸を有し、第3の領域5116及び第2の領域5114は共存する中心z軸を有し、第4の領域5120及び第3の領域5116は共存する中心z軸を有する。一実施形態では、EMデバイス5100の平面図で観測されるように、第2の領域5114は第1の領域5108を完全に囲み、第3の領域5116は第2の領域5114を完全に囲み、第4の領域5120は第3の領域5116を完全に囲む。
【0079】
一実施形態では、EMデバイス5100の立面図で観測されるように、第2の領域5114の少なくとも一部は凸外面5128を有する。一実施形態では、凸外面5128は3D体5102の基端部5104から第2の領域5114の先端部5126まで延びる。
【0080】
一実施形態では、EMデバイス5100の平面図で観測されるように、第2の領域5114及び第4の領域5120はそれぞれ、これもまたx-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する。一実施形態では、EMデバイス5100の平面図で観測されるように、第2の領域5114及び第4の領域5120はそれぞれ、これもまたx-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する。一実施形態では、3D体5102の少なくとも第2の領域5114及び第4の領域5120の露出した全ての内面の少なくとも一部は、3D体5102の基端部5104から先端部5106に向かって内側に勾配が付けられる。
【0081】
一実施形態では、EMデバイス5100は、3D体5102を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィード(例えば、
図4A及び
図4Bの4202参照)を有するベース基板(例えば、
図4A及び
図4Bの4200参照)を更に含み、3D体5102は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体5102が中心電磁励起されるように信号フィードに対してベース基板に配置される。
【0082】
一実施形態では、EMデバイス5100のアレイ(例えば、
図4Bの4300参照)は、動作周波数及び関連する波長で動作可能であり、アレイはベース基板(例えば、
図4Bの4200参照)に配置された複数のEMデバイス5100を含み、ベース基板は複数の信号フィード(例えば、
図4Bの4202参照)を有し、複数の信号フィードの各信号フィードは、複数のEMデバイス5100の対応する1つを電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成され、所与のEMデバイス5100は、特定の電気信号が対応する信号フィードに存在する場合、所与のEMデバイス5100が中心電磁励起されるように対応する信号フィードに対してベース基板に配置される。
【0083】
【0084】
一実施形態では、一例のEMデバイス6100はベース基板6200を更に含むEMデバイス1100と同等の構造体を含み、ベース基板6200は、ベース基板6200を通って延びる第1の複数のビア6204を有し、3D体1102、6102は空気以外の媒体を含み、3D体1102、6102の基端部1104、6104は、3D体1102、6102が少なくとも部分的に又は完全に第1の複数のビア6204を覆うようにベース基板6200に配置され、第1の複数のビア6204は、3D体1102、6102及び第1の複数のビア6204の誘電材料がモノリシックを形成するように3D体1102、6102の誘電材料で少なくとも部分的に充填される。
【0085】
別の実施形態では、一例のEMデバイス6100は、ベース基板6200を含み、ベース基板6200は、ベース基板6200を片側から逆側まで通って延びる第1の複数のビア6204を有し、3D体6102は空気以外の媒体で構成された誘電材料から構成され、3D体6102は基端部6104及び先端部6106を有し、3D体6102の基端部6104は、3D体6102が第1の複数のビア6204を少なくとも部分的に又は完全に覆うようにベース基板6200に配置され、第1の複数のビア6204は、3D体6102及び第1の複数のビア6204の誘電材料がモノリシックを形成するように3D体6102の誘電材料で少なくとも部分的に充填される。一実施形態では、3D体6102は第1の複数のビア6204を完全に覆う。一実施形態では、第1の複数のビア6204は、3D体6102の誘電材料で完全に充填される。一実施形態では、3D体6102の誘電材料は成形可能な誘電材料である。
【0086】
一実施形態では、ベース構造6200は、3D体6102により完全に覆われてもよく、3D体6102により部分的に覆われてもよく、又は3D体6102に対して完全に露出されてもよい第2の複数のビア6206を更に含む。一実施形態では、3D体6102により完全又は部分的に覆われる第2の複数のビア6206は、3D体6102の誘電材料で少なくとも部分的に充填されるか、又は導電材料(例えば、銅等であるがこれに限定されない)で充填されるかの何れかであり、3D体6102に対して完全に露出される第2の複数のビア6206には導電材料(例えば、銅等であるがこれに限定されない)が充填される。
【0087】
第1及び第2の複数のビア6204、6206の上記説明から、これらの2つを区別し得ることが理解される。すなわち、第1の複数のビア6204は必ず、3D体6102の誘電材料で少なくとも部分的に充填され、一方、第2の複数のビア6206は必ずしも、3D体6102の誘電材料で少なくとも部分的に充填される必要はない。一実施形態では、第1の複数のビア複数のビア6204は、3D体6102を基板6200に係留する構造的アンカー(structural anchor)として機能し得、第2の複数のビア6206は、スロットアパーチャ信号フィード(slotted aperture signal feed)(更に後述)の導電性壁として機能し得る。
【0088】
一実施形態では、ベース構造6200は、特定の電気信号が信号フィード6202に存在する場合、3D体6102を電磁的に励起させてEM場を遠方場に放出させるように構成された信号フィード6202を更に含む。一実施形態では、3D体6102は、特定の電気信号が信号フィード6202に存在する場合、3D体6102が中心電磁励起されるように信号フィード6202に対してベース基板6200に配置される。一実施形態では、信号フィード6202は、ストリップ線路6208及びスロットアパーチャ(slotted aperture)6210(
図6D参照)を含み、スロットアパーチャ6210は3D体6102により完全に覆われる。
【0089】
一実施形態では、これより特に
図6A、
図6B、及び
図6Dを参照して、ベース基板6200は、電気接地基準電位を提供する導電性下層6212と、接地基準電位に電気的に接続される導電性上層6214と、導電性下層6212と導電性上層6214との間の配置される少なくとも1つの誘電基板6216、6218とを含み、3D体6102の基端部6104は上層6214に配置される。
【0090】
一実施形態では、上述した少なくとも1つの誘電基板は、導電性下層6212の上面に隣接して配置される第1の誘電基板6216と、導電性上層6214の下面に隣接して配置される第2の誘電基板6218とを含み、ベース基板6200は、第1の誘電基板6216と第2の誘電基板6218との間に配置され、第1の誘電基板6216及び第2の誘電基板6218に固定された薄膜接着ボンドプライ(thin film adhesive bondply)6220を更に含み、ストリップ線路6208は、スロットアパーチャ6210の下でスロットアパーチャ6210に直交して薄膜接着剤(thin film adhesive)6220と第2の誘電基板6218との間に配置される。
【0091】
一実施形態では、3D体6102は、第1の平均誘電率(Dk1-6100)を有する誘電材料から作られた、3D体6102の中心6110に向かう第1の領域6108を有し、第1の領域6108は、3D体6102の基端部6104の近傍にある第1のベース構造6112から少なくとも部分的に3D体6102の先端部6106に延び、3D体6102は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率(Dk2-6100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域6108の径方向外側に配置された第2の領域6114を有し、第2の領域6114は、3D体6102の基端部6104から少なくとも部分的に3D体6102の先端部6106に延び、3D体は、第2の平均誘電率未満の第3の平均誘電率(Dk3-6100)を有する誘電材料から作られた、第2の領域6114の径方向外側に配置された第3の領域6116を有し、第3の領域6116は、3D体6102の基端部6104の近傍にある第2のベース構造6118から3D体6102の先端部6106に延び、3D体6102は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率(Dk4-6100)を有する誘電材料から作られた、第3の領域6116の径方向外側に配置された第4の領域6120を有し、第4の領域6120は、3D体6102の基端部6104から3D体6102の先端部6106に延び、第2のベース構造6118は、第2の領域6114、第4の領域6120、及び比較的薄い接続構造6122が互いに一体的に形成されて、EMデバイス6100の上述したモノリシックの一部を形成するように、第2の領域6114及び第4の領域6120と一体的に形成され、第2の領域6114と第4の領域6120との間を橋渡しする、3D体6102の基端部6104に配置された比較的薄い接続構造6122を含み、比較的薄い接続構造6122は、EMデバイス6100の立面図で観測されるように、3D体6102の全高H6の30%未満である全高H5を有し、第3の領域6116における第2のベース構造6118は、比較的薄い接続構造6122を除きモノリシックの誘電材料を有さない。
【0092】
一実施形態では、EMデバイス6100の立面図で観測されるように、第1の領域6108の第1のベース構造6112は、厚さH7を有し、第2の領域6114と一体的に形成されモノリシックである。一実施形態では、H7は0.381mm(0.015インチ)以下である。
【0093】
一実施形態では、スロットアパーチャ6210は、第1の領域6108の第1のベース構造6112及び3D体6102の第2の領域6114により完全に覆われる。
一実施形態では、比較的薄い接続構造6122は、第2の領域6114と第4の領域6120との間を橋渡しする少なくとも2つのアーム6124を有する。一実施形態では、EMデバイス6100の平面図で観測されるように、比較的薄い接続構造6122は、第2の領域6114の全幅W2未満の全幅W1を有する。
【0094】
一実施形態では、3D体6102は、第1の複数のビア6204を少なくとも部分的に充填し、第1の複数のビア6204と一体化された3D体6102の誘電材料によりベース基板に係留される。
【0095】
一実施形態では、EMデバイス6100の平面図又はx-y平面断面で観測されるように、特に
図6A及び
図6Bを参照すると、第1の複数のビア6204は、全幅寸法D3を有する第1の対の直径方向対向ビア6222と、全幅寸法D4を有する第2の対の直径方向対向ビア6224と、全幅寸法D5を有する第3の直径方向対向ビア6226とを含む。一実施形態では、D4はD3未満であり、D5はD4に等しい。一実施形態では、寸法D3、D4、及びD5は直径寸法である。
【0096】
一実施形態では、特に
図6B、
図6C、及び
図6Dを参照すると、EMデバイス6100は、導電性構造6302と、導電性構造6302と一体的に形成され、導電性構造6302と電気的に連通する導電性電磁反射器6304とを有する電磁反射構造6300を更に含み、導電性反射構造6300は導電性上層6214に配置され、又は導電性上層6214と電気的に連通し、導電性電磁反射器6304は、EMデバイス6100の平面図で観測されるように、リセス(recess)6308を画定し、リセス6308を少なくとも部分的に囲繞又は囲む壁6306を形成し、3D体6102はリセス6308内に配置される。一実施形態では、EMデバイス6100の立面図で観測されるように、反射器6304の壁6306は、第2の領域6114の高さH10よりも大きい高さH9を有する。
【0097】
一実施形態では、特に
図6Eを参照すると、40GHzの電気信号が信号フィード6202に存在することに応答して、3D体6102は、以下の特性:E場方向において+/-60度以上の3dBiビーム幅を含む利得プロファイル;H場方向において+/-45度以上の3dBiビーム幅を含む利得プロファイル;E場方向において+/-90度以上の6dBiビーム幅を含む利得プロファイル;H場方向において+/-60度以上の6dBiビーム幅を含む利得プロファイルを有する広い視野(field of view :FOV)を有するEM場を遠方場に放射する。
【0098】
一実施形態では、特に
図6G及び
図6Hを参照すると、特定のGHzの電気信号が信号フィード6202に存在することに応答して、3D体6102は、以下の特性:36GHzにおける約4.4dBi~41GHzにおける約5.8dBiのボアサイト利得(boresight gain)を有し、結果として10%超の帯域幅を生じさせるEM場を遠方場に放射する。一実施形態では、特定のGHzの電気信号が信号フィード6202に存在することに応答して、3D体6102は、以下の特性:36GHzにおける約4.4dBi~46GHzにおける約6dBiのボアサイト利得を有し、結果として比較的平らな利得及び20%超の帯域幅を生じさせるEM場を遠方場に放射する。
【0099】
一実施形態では、
図6I及び
図6Jを参照すると、EMデバイス6100のアレイ6400は、動作周波数及び関連する波長で動作可能であり、アレイ6400は、並べて配置された複数のEMデバイス6100を含み、各EMデバイス6100のベース基板6200は、近傍ベース基板6200の連続延長部であり、集合ベース基板6230を形成し、各EMデバイス6100は、複数のEMデバイス6100の隣接する1つに対して別個の信号フィード6202(
図6B参照)を有し、別個の各信号フィード6202は、特定の電気信号が関連する信号フィード6202に存在する場合、対応する3D体6100を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成される。
【0100】
一実施形態では、EMデバイス6100を作製する方法は、ベース基板6200の下側又は裏側から第1の複数のビア6204を通して成形可能な誘電媒体を射出成形することによりベース基板6200の上側に3D体6102を成形することと、誘電媒体を少なくとも部分的にカットすることとを含む。
【0101】
一例のアンテナサブシステム7000の以下の説明は、特に
図7A、
図7B、
図7C、及び
図7Dを参照し、本明細書に開示される他の図及び構造に鑑みて行われる。
図7A~
図7Dに示されるx-y-z軸の直交セット7101は例示を目的とし、互いに対するEMデバイス7100の種々の特徴の3D配置を確立する。
【0102】
一実施形態では、EMデバイス7100(本明細書に開示される任意のEMデバイス1100、2100、3100、4100、5100、6100等)の操縦可能なアレイの一例のアンテナサブシステム7000は、複数のEMデバイス7100であって、複数のEMデバイス7100の各EMデバイス7100は表面7002に構成され配置された広FOV DRA7150を有する(
図7B参照)、複数のEMデバイス7100と、複数のEMデバイス7100の各EMデバイス7100について、信号フィード構造7202を有するサブシステムボード7010(
図7A参照)とを含み、複数のEMデバイス7100はサブシステムボード7010に固定される。
【0103】
一実施形態では、各DRA7150は、第1の平均誘電率(Dk1-7100)を有する誘電材料から作られた、3D体7102の中心に向かう第1の領域(例えば、
図1Cの1108参照)を有する3D体7102(本明細書に開示される他の3D体参照)を有し、第1の領域は3D体の先端部に延び、3D体7102は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率(Dk2-7100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の径方向外側に配置される第2の領域(例えば、
図1Cの1112参照)を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる。
【0104】
一実施形態では、複数のEMデバイス7100はx×yアレイに構成される。一実施形態では、DRA7150は二次元2D表面に構成される。一実施形態では、信号フィード構造7202は、信号入力端部7204を有する信号線を含む。一実施形態では、サブシステムボード7010は、各EMデバイス7100について、一端部に配置された入力ポート7014を有する信号通信パス7012を更に含み、信号通信パス7012の他方の対向する端部は、対応する信号フィード構造7202の信号入力端部7204に電気的に接続される。一実施形態では、サブシステムボード7010の各入力ポート7014はEMビーム操縦サブシステム7500(
図7D参照)に接続可能である。
【0105】
一実施形態では、特に
図7Dを参照すると、EMビーム操縦サブシステム7500は、幾つかの信号通信チャネル7504に接続されたEMビーム操縦チップ(EM beam steering chip)7502を含み、各信号通信チャネル7504は、対応する出力端部7506を有するEMビーム操縦チップ7502に関連付けられ、信号通信チャネル7504及び出力端部7506の数は
図7A及び
図7Bに示される複数のEMデバイス7100の数に等しく、EMビーム操縦サブシステム7500の対応する信号通信チャネル7504の各出力端部7506は、アンテナサブシステム7000のサブシステムボード7010の対応する入力ポート7014に接続される。一実施形態では、ビーム操縦チップ7502は、サブシステムボード7010の下に配置されるヒートシンク7508と熱連通して配置され、位相シフト及び/又は時間遅延をビーム操縦機能に提供するように構成することもできる。
【0106】
一実施形態では、特に
図7Aを参照すると、サブシステムボード7010は、貫通する複数の組の非導電性ビア(例えば、
図6Aの6204参照)を更に含み、各組の非導電性ビアには複数のEMデバイス7100の異なる1つが関連付けられ、対応するEMデバイス7100の各3D体7102は、空気以外の媒体で構成された誘電材料から作られ、各3D体7102は基端部及び先端部(例えば、
図6Cの6104及び6106参照)を有し、各3D体7102の基端部は、各3D体7102が対応する組の非導電性ビアを少なくとも部分的又は完全に覆うようにサブシステムボード7010に配置され、複数の組の非導電性ビアは、各3D体7102及び対応する組の非導電性の少なくとも部分的に充填されたビアの誘電材料がモノリシック(EMデバイス6100に関連する上記説明参照)を形成するように関連付けられた3D体7102の誘電材料で少なくとも部分的に充填される。一実施形態では、3D体7102は、対応する組の非導電性ビアを完全に覆う。一実施形態では、複数の組の非導電性ビアは、関連付けられた3D体7102の誘電材料で完全に充填される。一実施形態では、複数の組の非導電性ビアは導電性下層と導電性上層との間に延びる。
【0107】
一実施形態では、サブシステムボード7010は、導電性下層と、導電性上層と、導電性下層の上面に隣接して配置される第1の誘電基板と、導電性上層の下面に隣接して配置される第2の誘電基板と、第1の誘電基板と第2の誘電基板との間に配置され、第1及び第2の誘電基板に固定される薄膜接着剤(例えば、
図6Dの6212、6214、6216、6218、6220参照)とを更に含む。
【0108】
一実施形態では、
図6Dも参照すると、信号フィード構造7202は、薄膜接着剤6220と第2の誘電基板6218との間に配置されるストリップ線路(例えば、
図6Dの6208も参照)を更に含み、導電性上層6214は、対応するストリップ線路7208(
図6Dの6208も参照)の上に配置され、対応するストリップ線路7208と直交するスロットアパーチャ(例えば、
図6Dの6210参照)を有し、各ストリップ線路7208は信号入力端部7204を有し、各スロットアパーチャは対応するEMデバイス7100の3D体7102(
図6Dの6102も参照)により完全に覆われ、3D体7102の基端部は導電性上層に配置される。
【0109】
一実施形態では、ストリップ線路7208と同様に、サブシステムボード7010の信号通信パス7012は、薄膜接着剤と第2の誘電基板との間に配置され、信号通信パス7012は一端部に配置された入力ポート7014を有し、信号通信パスの他方の対向する端部は、対応するストリップ線路7208の信号入力端部7204に電気的に接続される。
【0110】
一実施形態では、サブシステムボード7010は、導電性上層を導電性下層に接続する第1の複数の導電性ビア7016を更に含み、第1の複数の導電性ビア7016は、複数の信号通信パス7012のそれぞれ1つの各側に配置され、対応する信号通信パス7012に隣接する導電性壁を提供するように機能する。
【0111】
一実施形態では、基板ボード7010は、導電性上層を導電性下層に接続する第2の複数の導電性ビア7018を更に含み、第2の複数の導電性ビア7018は、ストリップ線路7208のそれぞれ1つの各側及び端部に配置され、対応する信号フィード構造7202に隣接する導電性壁を提供するように機能する。
【0112】
一例のアンテナサブシステム8000の以下の説明は、特に
図8A、
図8B、
図8C、
図8D、
図8E、及び
図8Fをまとめて参照して本明細書に開示される他の図及び構造に鑑みて行われる。
図8A~
図8Dに示されるx-y-z軸の直交セット8101は、例示を目的とし、互いに対するEMデバイス8100の種々の特徴の三次元3D配置を確立する。
【0113】
一実施形態では、EMデバイス8100(本明細書に開示される任意のEMデバイス1100、2100、3100、4100、5100、6100等)の操縦可能なアレイの一例のアンテナサブシステム8000は、複数のEMデバイス8100を含み、複数のEMデバイス8100の各EMデバイス8100は表面8002に構成され配置された広FOV DRA8150を有し、複数のEMデバイス8100の各EMデバイス8100はベース基板8200を更に有し、各ベース基板8200は、対応するDRA8150とEM信号通信するように配置される信号フィード構造8202を含み、各EMデバイス8100のベース基板8200は近傍のベース基板8200の連続延長部であり、集合ベース基板8230を形成し、DRA8150は集合ベース基板8230に固定され、集合ベース基板8230は、DRA8150の数に等しい数の複数の入力ポート8204を含み、各入力ポート8204は、対応するDRA8150と信号通信する対応する信号フィード構造8202に電気的に接続され、アンテナサブシステム8000は、複数のアンテナサブシステム8000から形成可能な任意の構成サイズにEMデバイス8100を構成するのに適した構造を提供する。
【0114】
一実施形態では、各DRA8150は、第1の平均誘電率(Dk1-8100)を有する誘電材料から作られた、3D体8102の中心に向かう第1の領域(例えば、
図1Cの1108参照)を有する3D体8102(本明細書に開示される他の3D体参照)を有し、第1の領域は3D体8102の先端部に延び、3D体8102は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率(Dk2-8100)を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の径方向外側に配置される第2の領域(例えば、
図1Cの1112参照)を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる。
【0115】
一実施形態では、複数のEMデバイス8100はx×yアレイに構成される。一実施形態では、DRA8150は二次元2D表面8002に構成される。
一実施形態では、集合ベース基板8230の複数の入力ポート8204の各入力ポート8204ははんだパッドである。一実施形態では、集合ベース基板8230の複数の入力ポート8204はEMビーム操縦サブシステム8500に接続可能である。
【0116】
一実施形態では、アンテナサブシステム8000は、複数の信号通信チャネル8504に接続されるEMビーム操縦チップ8502を有するEMビーム操縦サブシステム8500を更に含み、各信号通信チャネル8504には、対応する出力ポート8506を有するEMビーム操縦チップ8502が関連付けられ、EMビーム操縦サブシステム8500の各出力ポート8506は、アンテナサブシステム8000の集合ベース基板8230の対応する入力ポート8204に接続される。
【0117】
一実施形態では、各ベース基板8200は(
図6Dに示され、本明細書において上述した詳細を参照すると)、導電性下層6212と、導電性上層6214と、導電性下層6212の上面に隣接して配置される第1の誘電基板6216と、導電性上層6214の下面に隣接して配置される第2の誘電基板6218と、第1の誘電基板6216と第2の誘電基板6218との間に配置され、第1及び第2の誘電基板6216、6218に固定される薄膜接着剤6220と、薄膜接着剤6220と第2の誘電基板6218との間に配置されるストリップ線路6208とを含み、導電性上層6214は、ストリップ線路6208の上に配置され、ストリップ線路6208に直交するスロットアパーチャ6210を有し、各スロットアパーチャ6210は対応するEMデバイス8100の3D体8102により完全に覆われ、3D体8102の基端部は導電性上層6214に配置される。
【0118】
一実施形態では、各入力ポート8204は、所与のEMデバイス8100の3D体8102の下に配置される関連付けられたスロットアパーチャ6210と信号通信する対応するストリップ線路6208に電気的に接続される。
【0119】
一実施形態では、EMデバイス8100の操縦可能なアレイのアンテナアレイ8600は、傾斜した複数8300のアンテナサブシステム8000を含む。一実施形態では、傾斜した複数のアンテナサブシステム8000を有するアンテナアレイ8600は、非平坦構成に形成可能である。一実施形態では、アンテナアレイ8600は、可撓性回路ボードの形態の集合ベース基板8230を有する。
【0120】
一実施形態では、
図8Cに示されるように、アンテナサブシステム8000は、DRA8150の10×10アレイを有する傾斜アレイ8300又はDRA8150の2×2アレイを有する傾斜サブシステムの5×5アレイを含み得、一実施形態では、DRA8150の128×128アレイを超えるか又はDRA8150の2×2アレイを有する傾斜部分の64×64アレイ以上であり得る。
図8Eは、一次元又は二次元で操縦可能である操縦可能ビーム8610を生成する
図8A~
図8Dと組み合わせて示され説明された構成要素を有する操縦可能アンテナアレイ8600の表現を示し、送信、受信、又は送受信するように構成し得る。一実施形態では、アンテナアレイ8600は、例えば、通信システム又はレーダシステムとして利用し得る。
【0121】
一実施形態では、
図8Fに示されるように、アンテナアレイ8600は可撓性回路ボード8230に構成し得、適宜湾曲する場合、+/-90度へのビーム操縦を可能にし得る。一実施形態では、EMビームを全360度操縦するには2つのみのアレイパネルのみでよいことが意図され、既存のビーム操縦アンテナアレイと比較して相当なシステムレベルコスト削減を提供する。
【0122】
本明細書に開示された実施形態は、スロットアパーチャ信号フィードであるものとして代表的な電磁信号フィードを示すが、これは単に例示を目的とし、本発明の範囲が、本明細書に開示される目的に適する任意の電磁信号フィードを包含することが理解される。
【0123】
個々の特徴の特定の組合せが本明細書に説明され示されるが、特徴のこれらの特定の組合せが単に例示を目的とし、任意のそのような個々の特徴の任意の組合せが、そのような組合せが明示的に示されているか否かに関係なく、一実施形態に従って利用され得、本明細書における開示に一致することが理解される。本明細書に開示されるような特徴のありとあらゆるそのような組合せが本明細書において意図され、本願を全体として考慮する場合、当業者の理解内にあるものと見なされ、当業者により理解されるように、添付の特許請求の範囲内にあるものと見なされる。
【0124】
本発明について例としての実施形態を参照して本明細書に説明したが、特許請求の範囲から逸脱せずに種々の変更が可能であり、要素の均等物で置換可能なことが当業者により理解される。本発明の基本範囲から逸脱せずに、特定の状況又は材料を本発明の教示に合わせるように多くの変更が可能である。したがって、本発明が、本発明を実行する最良又は唯一の形態として本明細書に開示される1つ又は複数の特定の実施形態に限定されず、本発明は添付の特許請求の範囲内にある全ての実施形態を含むことが意図される。図面及び説明では、例としての実施形態が開示されており、具体的な用語及び/又は寸法が利用されたかもしれないが、具体的な用語及び/又は寸法は別記される場合を除き、概して、例示、及び/又は例示の意味でのみ使用され、限定の目的では使用されておらず、したがって、特許請求の範囲はそのように限定されない。要素が別の要素「上」にあると言及される場合、要素は別の要素の直接上にあってもよく、又は介在要素が存在してもよい。これとは対照的に、要素が別の要素の「直接上」にあると言及される場合、介在要素は存在しない。第1、第2等の用語の使用は、いかなる順序又は重要性も示さず、むしろ第1、第2等の用語はある要素を別の要素から区別するために使用される。「1つ」等の用語の使用は、数量の限定を示さず、むしろ、言及された項目の少なくとも1つの存在を示す。本明細書で使用される場合、「含む」という用語は、1つ又は複数の追加の特徴の可能な包含を除外しない。そして、本明細書に提供される任意の背景情報は、本明細書に開示される本発明に関連する可能性があると本出願人により信じられる情報を明らかにするために提供されている。任意のそのような背景情報が本明細書に開示される本発明の実施形態に対する先行技術を構成することの承認が必ずしも意図されず、またそのように解釈されるべきではない。
【0125】
上記の全てに鑑みて、少なくとも以下の態様及び態様の組合せによるが、これらに限定されない実施形態の種々の態様が本明細書に開示されることが理解される。
態様1:電磁(EM)デバイスであって、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた三次元3D体を備え、3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた3D体の中心に向かう第1の領域を有し、第1の領域は3D体の先端部に少なくとも部分的に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料で作られた、第1の領域の外側の第2の領域を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる、EMデバイス。
【0126】
態様2:第1の領域は3D体内の中心に配置される、態様1に記載のEMデバイス。
態様3:第1の領域は空気を含む、態様1又は2に記載のEMデバイス。
態様4:第1の領域は、先端部から基端部に向かって延びる、第2の領域に対する3D体の窪みである、態様1~3の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0127】
態様5:窪みは、3D体の先端部から基端部までの距離の約30%~約100%の任意の場所まで延びる、態様4に記載のEMデバイス。
態様6:3D体は、第2の平均誘電率よりも低い第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第2の領域の外側の第3の領域を更に備え、第3の領域は、3D体の基端部から先端部に延びる、態様1~5の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0128】
態様7.第3の領域は、第2の平均誘電率を有する誘電材料及び別の誘電材料の組合せを含む、態様6に記載のEMデバイス。
態様8.第3の領域の別の誘電材料は空気である、態様7に記載のEMデバイス。
【0129】
態様9.第3の領域は、第2の領域から径方向外側に延び、第2の領域と一体化されモノリシックである突起部を含む、態様6~8の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様10.突起部のそれぞれ1つは、x-y平面断面で観測した断面全長L1及び断面全幅W1を有し、L1及びW1はそれぞれλ未満であり、λは、EMデバイスが電磁的に励起した場合のEMデバイスの動作波長である、態様9に記載のEMデバイス。
【0130】
態様11.L1及びW1はそれぞれλ/4未満である、態様10に記載のEMデバイス。
態様12.突起部のそれぞれ1つは、幅広から幅狭に径方向に先細る、x-y平面断面で観測した断面形状を有する、態様9~11の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0131】
態様13.第4の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料から作られた第4の領域を更に備え、第4の領域は、3D体の基端部を実質的に囲み、第4の平均誘電率は第3の平均誘電率と異なる、態様1~12の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0132】
態様14.第4の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料から作られた第4の領域を更に備え、第4の領域は、3D体の基端部において第3の領域を実質的に囲み、第4の平均誘電率は第3の平均誘電率と異なる、態様6~12の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0133】
態様15.第3の領域は、第4の平均誘電率を有する誘電材料及び別の誘電材料の組合せを含む、態様14に記載のEMデバイス。
態様16.第3の領域は、第4の領域から外側に延び、第4の領域と一体化されモノリシックである突起部を含む、態様14又は15に記載のEMデバイス。
【0134】
態様17.第4の領域とモノリシックである突起部のそれぞれ1つは、x-y平面断面で観測した断面全長L2及び断面全幅W2を有し、L2及びW2はそれぞれλ未満であり、λは、EMデバイスが電磁的に励起した場合のEMデバイスの動作波長である、態様16に記載のEMデバイス。
【0135】
態様18.L2及びW2はそれぞれλ/4未満である、態様17に記載のEMデバイス。
態様19.第4の領域とモノリシックである突起部のそれぞれ1つは、幅広から幅狭に外側に先細る、x-y平面断面で観測される断面形状を有する、態様16~18の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0136】
態様20.第4の領域は第2の領域と一体化されモノリシックであり、第4の平均誘電率は第2の平均誘電率に等しい、態様14~19の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様21.第3の領域は、第3の領域にわたり第2の領域と第4の領域との間に延びるブリッジセクションを含み、ブリッジセクションは、第2の領域及び第4の領域と一体化されモノリシックである、態様20に記載のEMデバイス。
【0137】
態様22.ブリッジセクションのそれぞれ1つは、x-y平面断面で観測されるように断面全長L3及び断面全幅W3を有し、L3及びW3はそれぞれλ未満であり、λは、EMデバイスが電磁的に励起する場合のEMデバイスの動作波長である、態様21に記載のEMデバイス。
【0138】
態様23.L3及びW3はそれぞれλ/4未満である、態様22に記載のEMデバイス。
態様24.3D体の第2の領域は、λ未満である全体寸法を任意の方向において有するテクスチャ特徴を有するテクスチャ付き外面を含み、λは、EMデバイスが電磁的に励起した場合のEMデバイスの動作波長である、態様1~23の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0139】
態様25.3D体の少なくとも第2の領域の露出した全ての表面は、3D体の基端部から先端部まで内側に勾配が付けられる、態様1~24の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0140】
態様26.3D体を電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、3D体は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体が中心電磁励起されるように信号フィードに対してベース基板に配置される、態様1~25の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0141】
態様101.電磁(EM)デバイスであって、基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた三次元3D体を備え、3D体は、第1の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料から作られた第1の部分を有し、第1の部分は3D体の基端部から先端部に向かって部分的にのみ延び、第1の部分は3D体の内部を形成し、3D体は、第1の平均誘電率未満である第2の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料から作られた第2の部分を有し、第2の部分は3D体の基端部から先端部に延び、第2の部分は、内部を包む3D体の外部を形成し、第1の部分は、第1の平均誘電率未満である第3の平均誘電率を有する第1の内部領域を有し、第2の部分は、第2の平均誘電率未満である第4の平均誘電率を有する第2の内部領域を有し、第2の内部領域は第1の内部領域の延長部である、EMデバイス。
【0142】
態様102.第2の部分は、第2の内部領域の近傍に円錐台形表面を有する、態様101に記載のEMデバイス。
態様103.第3の平均誘電率は第4の平均誘電率に等しい、態様101又は102に記載のEMデバイス。
【0143】
態様104.第1の内部領域及び第2の内部領域はそれぞれ空気を含む、態様101~103の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様105.第1の内部領域及び第2の内部領域の少なくとも一方は、空気以外の誘電材料を含む、態様101~104の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0144】
態様106.第3の平均誘電率及び第4の平均誘電率は両方とも、それぞれ第1の平均誘電率及び第2の平均誘電率未満である、態様101~105の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0145】
態様107.第4の平均誘電率は第3の平均誘電率未満である、態様101又は102に記載のEMデバイス。
態様108.第1の部分は全高H1を有し、第2の部分は全高H2を有し、H1はH2の約70%未満である、態様101~107の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0146】
態様109.H1はH2の約50%である、態様108に記載のEMデバイス。
態様110.3D体は中心z軸を中心として軸対称である、態様101~109の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0147】
態様111.第1の部分及び第2の部分はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する、態様101~110の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0148】
態様112.第1の部分及び第2の部分はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する、態様101~111の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0149】
態様113.第1の内部領域及び第2の内部領域はそれぞれ、中心z軸に関して中心に配置される、態様101~112の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様114.第1の部分は、x-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D1を有し、第2の部分は、x-y平面断面で観測されるように、全体外側断面寸法D2を有し、D1はD2未満である、態様101~113の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0150】
態様115.D1はD2の約70%未満である、態様114に記載のEMデバイス。
態様116.D1はD2の約60%である、態様115に記載のEMデバイス。
態様117.第1の平均誘電率は10以上且つ20以下であり、第2の平均誘電率は4以上且つ9以下である、態様101~116の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0151】
態様118.3D体の露出した全ての表面は、3D体の基端部から先端部まで内側に勾配が付けられる、態様101~117の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様119.EMデバイスは、3D体を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、3D体は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体が中心電磁励起されるように信号フィードに対してベース基板に配置される、態様101~118の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0152】
態様201.第1の領域は3D体の先端部から基端部に向かって部分的にのみ延び、第2の領域は第1の領域の下にある、態様1に記載のEMデバイス。
態様202.第1の領域の誘電材料は空気を含む、態様201に記載のEMデバイス。
【0153】
態様203.第1の領域の誘電材料は、空気以外の誘電材料を含む、態様201又は202に記載のEMデバイス。
態様204.第1の領域は第2の領域に形成される窪みである、態様201~203の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0154】
態様205.窪みは、3D体の先端部から基端部までの距離の約30%と約90%との間の任意の場所に延びる、態様204に記載のEMデバイス。
態様206.第1の領域は、x-y平面断面で観測されるように全体外側断面寸法D1を有し、第2の領域は、x-y平面断面で観測されるように全体外側断面寸法D2を有し、D1はD2未満である、態様201~205の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0155】
態様207.第2の領域は、x-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する、態様206に記載のEMデバイス。
態様208.第2の領域は、x-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する、態様207に記載のEMデバイス。
【0156】
態様209.D1及びD2は第1の領域及び第2の領域の対応する直径である、態様206~208の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様210.第1の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の断面プロファイルP1Aを有し、第1の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の断面プロファイルP1Bを有し、P1BはP1Aと異なる、態様201~209の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0157】
態様211.第1の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の断面プロファイルP1Aを有し、第1の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の断面プロファイルP1Bを有し、P1BはP1Aと同じである、態様201~209の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0158】
態様212.3D体の外側壁は、中心z軸に関して垂直である、態様201~211の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様213.3D体の外側壁は、中心z軸に関して凸である、態様201~211の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0159】
態様214.3D体の外側壁は、中心z軸に関して凹である、態様201~211の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様215.第2の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の外側断面プロファイルP2Aを有し、第2の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の外側断面プロファイルP2Bを有し、P2BはP2Aと同じである、前態様201~214の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0160】
態様216.第2の領域は、x-z平面断面で観測されるように第1の外側断面プロファイルP2Aを有し、第2の領域は、y-z平面断面で観測されるように第2の外側断面プロファイルP2Bを有し、P2BはP2Aと異なる、態様201~214の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0161】
態様217.第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた第3の領域を更に備え、第3の領域は、3D体の基端部から少なくとも先端部まで3D体の少なくとも側面を包み、第3の平均誘電率は、第2の平均誘電率未満であり、空気の誘電率よりも大きい、態様201~216の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0162】
態様218.第3の領域は3D体の先端部を超えて延びる、態様217に記載のEMデバイス。
態様219.第1の領域の誘電材料は第3の領域の誘電材料を含む、態様217又は218に記載のEMデバイス。
【0163】
態様220.3D体を電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、3D体は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体が中心電磁励起されるように信号フィードに対してベース基板に配置される、態様201~219の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0164】
態様221.EMデバイスのアレイは動作周波数及び関連する波長で動作可能であり、アレイは複数のEMデバイスを含み、複数のEMデバイスの各EMデバイスは、比較的薄い接続構造を介して複数のEMデバイスの他の少なくとも1つに物理的に接続されて、接続されたアレイを形成し、各接続構造は、複数のEMデバイスの1つの全体外側寸法と比較して相対的に薄く、各接続構造は、接続されたEMデバイスのそれぞれの全高H4の20%未満である断面全高H3を有し、第2の領域の誘電材料から形成され、各接続構造及び関連するEMデバイスは、接続されたアレイの1つのモノリシック部分を形成する、態様201~216の何れか1つに記載のEMデバイスのアレイ。
【0165】
態様222.ベース基板を更に備え、アレイはベース基板に配置される、態様221に記載のアレイ。
態様223.接続構造は、接続構造と一体的に形成されモノリシックである少なくとも1つの脚部を更に備え、少なくとも1つの脚部は、接続構造からベース基板まで下に延びる、態様222に記載のアレイ。
【0166】
態様224.第2の領域は、3D体の基端部の近傍にある第1の部分と、3D体の先端部の近傍にある第2の部分とを備える、態様223に記載のアレイ。
態様225.第2の部分は第1の部分に当接し、第1の部分に接触する、態様224に記載のアレイ。
【0167】
態様226.第2の部分は第1の部分の近傍にあり、それらの間に第2の平均誘電率の材料ギャップがある、態様224に記載のアレイ。
態様227.第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた第3の領域を更に備え、第3の領域は、3D体の基端部から少なくとも先端部まで3D体の少なくとも側面を包み、第3の平均誘電率は、第2の平均誘電率未満であり、空気の誘電率よりも大きい、態様224~226の何れか1つに記載のアレイ。
【0168】
態様228.第3の領域は、アレイの複数のEMデバイスの隣接するEMデバイス間に延びる、態様227に記載のアレイ。
態様229.第3の領域は、アレイの複数のEMデバイスの対応するEMデバイスの第1の部分のうちの隣接する第1の部分間に延び、第3の領域は、アレイの複数のEMデバイスの対応するEMデバイスの第2の部分のうちの隣接する第2の部分間に延びない、態様227又は228に記載のアレイ。
【0169】
態様230.第2の部分は第1の部分の近傍にあり、それらの間に第2の平均誘電率の材料ギャップがある、態様227~229の何れか1つに記載のアレイ。
態様231.第2の平均誘電率の材料ギャップは空気を含む、態様230に記載のアレイ。
【0170】
態様232.第2の平均誘電率の材料ギャップは、第3の平均誘電率を有する誘電材料を含む、態様230に記載のアレイ。
態様233.ベース基板は複数の信号フィードを備え、複数の信号フィードの各信号フィードは、複数のEMデバイスの対応するEMデバイスを電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成され、複数のEMデバイスの所与の1つは、特定の電気信号が対応する信号フィードに存在する場合、所与のEMデバイスが中心電磁励起されるように対応する信号フィードに対してベース基板に配置される、態様222~232の何れか1つに記載のアレイ。
【0171】
態様301.第1の領域は、3D体の基端部の近傍の第1のベース構造から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、第2の領域は、3D体の基端部から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、3D体は、第2の平均誘電率未満である第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第2の領域の外側の第3の領域を更に備え、第3の領域は、3D体の基端部の近傍の第2のベース構造から3D体の先端部に延び、3D体は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第3の領域の外側の第4の領域を更に備え、第4の領域は、3D体の基端部から3D体の先端部に延びる、態様1に記載のEMデバイス。
【0172】
態様302.第1の領域の第1のベース構造は厚さH7を有し、第2の領域と一体的に形成されモノリシックである、態様301に記載のEMデバイス。
態様303.H7は0.381mm(0.015インチ)以下である、態様302に記載のEMデバイス。
【0173】
態様304.第1の領域は、3D体内で中心z軸に関して中心に配置される、態様301~303の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様305.第3の領域は第1の領域の連続体であり、第1の領域及び第3の領域のそれぞれは空気を含む、態様301~304の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0174】
態様306.第3の領域は第1の領域の連続体であり、第1の領域及び第3の領域の少なくとも一方は空気以外の誘電材料を含む、態様301~305の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0175】
態様307.第3の領域は、第1の領域の誘電材料と異なる誘電材料を含む、態様305に記載のEMデバイス。
態様308.第3の領域の誘電材料は、第1の領域の誘電材料の誘電率未満の誘電率を有する、態様307に記載のEMデバイス。
【0176】
態様309.第4の領域は、第2の領域及び第4の領域が互いに一体的に形成されてモノリシックを形成するように第2の領域の連続体であり、第4の平均誘電率は第2の平均誘電率に等しい、態様301~308の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0177】
態様310.3D体の基端部に配置された比較的薄い接続構造を更に備え、比較的薄い接続構造は、第2の領域、第4の領域、及び比較的薄い接続構造が、3D体の全高H6の20%未満である全高H5を有するモノリシックな比較的薄い接続構造を形成するように、第2の領域及び第4の領域と一体的に形成され、第2の領域と第4の領域との間を橋渡しする、態様301~309の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0178】
態様311.第2のベース構造は、H5未満の厚さH8を有する、態様310に記載のEMデバイス。
態様312.H8は0.127mm(0.005インチ)以下である、態様311に記載のEMデバイス。
【0179】
態様313.第1の領域は第2の領域に形成される窪みである、態様301~312の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様314.窪みは、3D体の第2の領域の先端部から基端部までの距離の約30%と約95%との間の任意の場所に延びる、態様313に記載のEMデバイス。
【0180】
態様315.第2の領域及び第1の領域は共存する中心z軸を有し、第3の領域及び第2の領域は共存する中心z軸を有し、第4の領域及び第3の領域は共存する中心z軸を有する、態様301~304の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0181】
態様316.第2の領域は第1の領域を完全に囲み、第3の領域は第2の領域を完全に囲み、第4の領域は第3の領域を完全に囲む、態様301~315の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0182】
態様317.第2の領域及び第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測した場合、円形である外側断面形状を有する、態様301~316の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0183】
態様318.第2の領域及び第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測した場合、円形である内側断面形状を有する、態様301~317の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0184】
態様319.3D体の少なくとも第2の領域及び第4の領域の露出した全ての表面は、3D体の基端部から先端部まで内側に勾配が付けられる、態様301~318の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0185】
態様320.3D体を電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、3D体は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体が中心電磁励起されるように信号フィードに対してベース基板に配置される、態様301~319の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0186】
態様321.アレイは、ベース基板に配置された複数のEMデバイスを含み、ベース基板は複数の信号フィードを備え、複数の信号フィードの各信号フィードは、複数のEMデバイスの対応するEMデバイスを電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成され、所与のEMデバイスは、特定の電気信号が対応する信号フィードに存在する場合、所与のEMデバイスが中心電磁励起されるように対応する信号フィードに対してベース基板に配置される、態様301~319の何れか1つに記載のEMデバイスのアレイ。
【0187】
態様401.第1の領域は、3D体の基端部の近傍の第1のベース構造から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、第2の領域は、3D体の基端部から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、3D体は、第2の平均誘電率未満である第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第2の領域の外側の第3の領域を更に備え、第3の領域は、3D体の基端部の近傍の第2のベース構造から3D体の先端部に延び、3D体は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第3の領域の外側の第4の領域を更に備え、第4の領域は、3D体の基端部から3D体の先端部に延び、第2のベース構造は、3D体の基端部に配置された比較的薄い接続構造を含み、比較的薄い接続構造は、第2の領域、第4の領域、及び比較的薄い接続構造が互いと一体的に形成されてモノリシックを形成するように、第2の領域及び第4の領域と一体的に形成され、第2の領域と第4の領域との間を橋渡しし、比較的薄い接続構造は、3D体の全高H6の30%未満である全高H5を有し、第3の領域における第2のベース構造は、比較的薄い接続構造を除きモノリシックの誘電材料を有さない、態様1に記載のEMデバイス。
【0188】
態様402.第1の領域の第1のベース構造は厚さH7を有し、第2の領域と一体的に形成されモノリシックである、態様401に記載のEMデバイス。
態様403.H7は0.381mm(0.015インチ)以下である、態様402に記載のEMデバイス。
【0189】
態様404.比較的薄い接続構造は、第2の領域と第4の領域との間を橋渡しする少なくとも2つのアームを備える、態様401~403の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様405.比較的薄い接続構造は、第2の領域の全幅W2未満である全幅W1を有する、態様401~404の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0190】
態様406.第1の領域は、3D体内で中心z軸に関して中心に配置される、態様401~405の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様407.第3の領域は第1の領域の連続体であり、第1の領域及び第3の領域のそれぞれは空気を含む、態様401~406の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0191】
態様408.第3の領域は第1の領域の連続体であり、第1の領域及び第3の領域の少なくとも一方は空気以外の誘電材料を含む、態様401~407の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0192】
態様409.第3の領域は、第1の領域の誘電材料と異なる誘電材料を含む、態様408に記載のEMデバイス。
態様410.第3の領域の誘電材料は、第1の領域の誘電材料の誘電率未満の誘電率を有する、態様409に記載のEMデバイス。
【0193】
態様411.モノリシックは第2の平均誘電率に等しい誘電率を有する、態様401~410の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様412.第1の領域は第2の領域に形成される窪みである、態様401~411の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0194】
態様413.窪みは、3D体の第2の領域の先端部から基端部までの距離の約30%と約95%との間の任意の場所に延びる、態様412に記載のEMデバイス。
態様414.第2の領域及び第1の領域は共存する中心z軸を有し、第3の領域及び第2の領域は共存する中心z軸を有し、第4の領域及び第3の領域は共存する中心z軸を有する、態様401~413の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0195】
態様415.第2の領域は第1の領域を完全に囲み、第3の領域は第2の領域を完全に囲み、第4の領域は第3の領域を完全に囲む、態様401~414の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0196】
態様416.第2の領域の少なくとも一部は凸外面を有する、態様401~415の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様417.第2の領域及び第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である外側断面形状を有する、態様401~416の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0197】
態様418.第2の領域及び第4の領域はそれぞれ、x-y平面断面で観測されるように、円形である内側断面形状を有する、態様401~417の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0198】
態様419.3D体の少なくとも第2の領域及び第4の領域の露出した全ての表面は、3D体の基端部から先端部まで内側に勾配が付けられる、態様401~418の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0199】
態様420.3D体を電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、3D体は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体が中心電磁励起されるように信号フィードに対してベース基板に配置される、態様401~419の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0200】
態様421.アレイは、ベース基板に配置された複数のEMデバイスを含み、ベース基板は複数の信号フィードを備え、複数の信号フィードの各信号フィードは、複数のEMデバイスの対応するEMデバイスを電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成され、所与のEMデバイスは、特定の電気信号が対応する信号フィードに存在する場合、所与のEMデバイスが中心電磁励起されるように対応する信号フィードに対してベース基板に配置される、態様401~419の何れか1つに記載のEMデバイスのアレイ。
【0201】
態様501.第1の複数のビアを備えたベース基板を更に備え、3D体は空気以外の媒体を含み、3D体の基端部は、3D体が第1の複数のビアを少なくとも部分的に又は完全に覆うようにベース基板に配置され、第1の複数のビアは、3D体及び第1の複数のビアの誘電材料がモノリシックを形成するように3D体の誘電材料で少なくとも部分的に充填される、態様1に記載のEMデバイス。
【0202】
態様502.3D体は第1の複数のビアを完全に覆う、態様501に記載のEMデバイス。
態様503.第1の複数のビアは、3D体の誘電材料で完全に充填される、態様501又は502に記載のEMデバイス。
【0203】
態様504.3D体の誘電材料は成形可能な誘電材料である、態様501~503の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様505.ベース基板は、3D体により完全に覆われ得、3D体により部分的に覆われ得、又は3D体に対して完全に露出し得る第2の複数のビアを更に備える、態様501~504の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0204】
態様506.3D体により完全又は部分的に覆われる第2の複数のビアは、3D体の誘電材料で少なくとも部分的に充填されるか、又は導電材料で充填され、3D体に対して完全に露出される第2の複数のビアは、導電材料で充填される、態様505に記載のEMデバイス。
【0205】
態様507.ベース基板は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体を電磁的に励起させてEM場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを更に備える、態様501~506の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0206】
態様508.3D体は、特定の電気信号が信号フィードに存在する場合、3D体が中心電磁励起されるように信号フィードに対してベース基板に配置される、態様507に記載のEMデバイス。
【0207】
態様509.信号フィードはストリップ線路及びスロットアパーチャを備え、スロットアパーチャは3D体により完全に覆われる、態様507又は508に記載のEMデバイス。
【0208】
態様510.ベース基板は、導電性下層と、導電性上層と、導電性下層と導電性上層との間に配置される少なくとも1つの誘電基板とを備え、3D体の基端部は上層に配置される、態様509に記載のEMデバイス。
【0209】
態様511.少なくとも1つの誘電基板は、導電性下層の上面に隣接して配置される第1の誘電基板と、導電性上層の下面に隣接して配置される第2の誘電基板とを含み、ベース基板は、第1の誘電基板と第2の誘電基板との間に配置され、第1の誘電基板及び第2の誘電基板に固定された薄膜接着剤を更に含み、ストリップ線路は、スロットアパーチャの下でスロットアパーチャに直交して薄膜接着剤と第2の誘電基板との間に配置される、態様510に記載のEMデバイス。
【0210】
態様512.3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有し、第1の領域は、3D体の基端部の近傍にある第1のベース構造から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の外側に配置された第2の領域を有し、第2の領域は、3D体の基端部から少なくとも部分的に3D体の先端部に延び、3D体は、第2の平均誘電率未満の第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第2の領域の外側に配置された第3の領域を有し、第3の領域は、3D体の基端部の近傍にある第2のベース構造から3D体の先端部に延び、3D体は、第3の平均誘電率よりも大きい第4の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、第3の領域の外側に配置された第4の領域を有し、第4の領域は、3D体の基端部から3D体の先端部に延び、第2のベース構造は3D体の基端部に配置された比較的薄い接続構造を備え、比較的薄い接続構造は、第2の領域、第4の領域、及び比較的薄い接続構造が互いに一体的に形成されて、モノリシックの一部を形成するように、第2の領域及び第4の領域と一体的に形成され、第2の領域と第4の領域との間を橋渡しし、比較的薄い接続構造は、3D体の全高H6の30%未満である全高H5を有し、第3の領域における第2のベース構造は、比較的薄い接続構造を除きモノリシックの誘電材料を有さない、態様501~511の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0211】
態様513.第1の領域の第1のベース構造は、厚さH7を有し、第2の領域と一体的に形成されモノリシックである、態様512に記載のEMデバイス。
態様514.H7は0.381mm(0.015インチ)以下である、態様513に記載のEMデバイス。
【0212】
態様515.スロットアパーチャは、第1の領域の第1のベース構造及び3D体の第2の領域により完全に覆われる、態様512~514の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様516.比較的薄い接続構造は、第2の領域と第4の領域との間を橋渡しする少なくとも2つのアームを備える、態様512~515の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0213】
態様517.比較的薄い接続構造は、第2の領域の全幅W2未満の全幅W1を有する、態様512~516の何れか1つに記載のEMデバイス。
態様518.3D体は、第1の複数のビアによりベース基板に係留される、態様501~517の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0214】
態様519.第1の複数のビアは、x-y平面断面で観測されるように、全幅寸法D3を有する第1の対の直径方向対向ビアと、x-y平面断面で観測されるように、全幅寸法D4を有する第2の対の直径方向対向ビアと、x-y平面断面で観測されるように、全幅寸法D5を有する第3の対の直径方向対向ビアとを備える、態様501~518の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0215】
態様520.D4はD3未満であり、D5はD4に等しい、態様519に記載のEMデバイス。
態様521.寸法D3、D4、及びD5は直径寸法である、態様519又は520に記載のEMデバイス。
【0216】
態様522.EMデバイスは、導電性構造と、導電性構造と一体的に形成され、導電性構造と電気的に連通する導電性電磁反射器とを有する電磁反射構造を更に備え、電磁反射構造は導電性上層に配置され、又は導電性上層と電気的に連通し、導電性電磁反射器は、リセスを画定し、リセスを少なくとも部分的に囲繞する壁を形成し、3D体はリセス内に配置される、態様501~521の何れか1つに記載のEMデバイス。
【0217】
態様523.反射器の壁は、第2の領域の高さH10よりも大きい高さH9を有する、態様522に記載のEMデバイス。
態様524.40GHzの電気信号が信号フィードに存在することに応答して、3D体は、以下の特性:E場方向において+/-60度以上の3dBiビーム幅を含む利得プロファイル;H場方向において+/-45度以上の3dBiビーム幅を含む利得プロファイル;E場方向において+/-90度以上の6dBiビーム幅を含む利得プロファイル;H場方向において+/-60度以上の6dBiビーム幅を含む利得プロファイルを有するEM場を遠方場に放射する、態様523に記載のEMデバイス。
【0218】
態様525.特定のGHzの電気信号が信号フィードに存在することに応答して、3D体は、以下の特性:36GHzにおける約4.4dBi~41GHzにおける約5.8dBiのボアサイト利得を有し、結果として10%超の帯域幅を生じさせるEM場を遠方場に放射する、態様523に記載のEMデバイス。
【0219】
態様526.特定のGHzの電気信号が信号フィードに存在することに応答して、3D体は、以下の特性:36GHzにおける約4.4dBi~46GHzにおける約6dBiのボアサイト利得を有し、結果として比較的平らな利得及び20%超の帯域幅を生じさせるEM場を遠方場に放射する、態様523に記載のEMデバイス。
【0220】
態様527.アレイは、並べて配置された複数のEMデバイスを含み、各EMデバイスのベース基板は、近傍ベース基板の連続延長部であり、集合ベース基板を形成し、各EMデバイスは、複数のEMデバイスの隣接する1つに対して別個の信号フィードを備え、別個の各信号フィードは、特定の電気信号が関連する信号フィードに存在する場合、対応する3D体を電磁的に励起させて、EM場を遠方場に放射させるように構成される、態様501~526の何れか1つに記載のEMデバイスのアレイ。
【0221】
態様528.ベース基板の下側又は裏側から第1の複数のビアを通して成形可能な誘電媒体を射出成形することによりベース基板の上側に3D体を成形することと、誘電媒体を少なくとも部分的にカットすることとを含む、態様501~526の何れか1つに記載のEMデバイスを作製する方法。
【0222】
態様601.複数のEMデバイスであって、複数のEMデバイスの各EMデバイスは表面に構成された広い視野(FOV)の誘電共振アンテナ(DRA)を有する、複数のEMデバイスと、複数のEMデバイスの各EMデバイスについて、信号フィード構造を備えたサブシステムボードとを備え、複数のEMデバイスはサブシステムボードに固定される、EMデバイスの操縦可能なアレイのアンテナサブシステム。
【0223】
態様602.DRAのそれぞれは、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有する3D体を有し、第1の領域は3D体の先端部に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の外側に配置される第2の領域を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる、態様601に記載のアンテナサブシステム。
【0224】
態様603.複数のEMデバイスはx×yアレイに構成される、態様602に記載のアンテナサブシステム。
態様604.DRAは二次元2D表面に構成される、態様602又は603に記載のアンテナサブシステム。
【0225】
態様604.信号フィード構造は、信号入力端部を有する信号線を含む、態様602又は603に記載のアンテナサブシステム。
態様605.サブシステムボードは、各EMデバイスについて、一端部に配置された入力ポートを有する信号通信パスを更に備え、信号通信パスの他方の対向する端部は、対応する信号フィード構造の信号入力端部に電気的に接続される、態様604に記載のアンテナサブシステム。
【0226】
態様606.サブシステムボードの各入力ポートはEMビーム操縦サブシステムに接続可能である、態様605に記載のアンテナサブシステム。
態様607.アンテナサブシステムは、幾つかの信号通信チャネルに接続されたEMビーム操縦チップを備えたEMビーム操縦サブシステムを更に備え、各信号通信チャネルは、対応する出力端部を有するEMビーム操縦チップに関連付けられ、信号通信チャネル及び出力端部の数は、複数のEMデバイスの数に等しく、EMビーム操縦サブシステムの対応する信号通信チャネルの各出力端部は、アンテナサブシステムのサブシステムボードの対応する入力ポートに接続される、態様606に記載のアンテナサブシステム。
【0227】
態様608.サブシステムボードは、貫通する複数の組の非導電性ビアを更に含み、各組の非導電性ビアには複数のEMデバイスの異なる1つが関連付けられ、対応するEMデバイスの各3D体は、空気以外の媒体で構成された誘電材料から作られ、各3D体は基端部及び先端部を有し、各3D体の基端部は、各3D体が対応する組の非導電性ビアを少なくとも部分的又は完全に覆うようにサブシステムボードに配置され、複数の組の非導電性ビアは、各3D体及び対応する組の非導電性の少なくとも部分的に充填されたビアの誘電材料がモノリシックを形成するように関連付けられた3D体の誘電材料で少なくとも部分的に充填される、態様602~607の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0228】
態様609.3D体は、対応する組の非導電性ビアを完全に覆う、態様608に記載のアンテナサブシステム。
態様610.複数の組の非導電性ビアは、関連付けられた3D体の誘電材料で完全に充填される、態様608又は609に記載のアンテナサブシステム。
【0229】
態様611.サブシステムボードは、導電性下層と、導電性上層と、導電性下層の上面に隣接して配置される第1の誘電基板と、導電性上層の下面に隣接して配置される第2の誘電基板と、第1の誘電基板と第2の誘電基板との間に配置され、第1及び第2の誘電基板に固定される薄膜接着剤とを更に備える、態様608~610の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0230】
態様612.信号フィード構造は、薄膜接着剤と第2の誘電基板との間に配置されるストリップ線路を更に備え、導電性上層は、対応するストリップ線路の上に配置され、対応するストリップ線路と直交するスロットアパーチャを有し、各ストリップ線路は信号入力端部を有し、各スロットアパーチャは対応するEMデバイスの3D体により完全に覆われ、3D体の基端部は導電性上層に配置される、態様611に記載のアンテナサブシステム。
【0231】
態様613.サブシステムボードの信号通信パスは、薄膜接着剤と第2の誘電基板との間に配置され、信号通信パスは一端部に配置された入力ポートを有し、信号通信パスの他方の対向する端部は、対応するストリップ線路の信号入力端部に電気的に接続される、態様611又は612に記載のアンテナサブシステム。
【0232】
態様614.サブシステムボードは、導電性上層を導電性下層に接続する第1の複数の導電性ビアを更に備え、第1の複数の導電性ビアは、複数の信号通信パスのそれぞれ1つの各側に配置される、態様611~613の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0233】
態様615.基板ボードは、導電性上層を導電性下層に接続する第2の複数の導電性ビアを更に備え、第2の複数の導電性ビアは、ストリップ線路のそれぞれ1つの各側及び端部に配置される、態様612~614の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0234】
態様616.複数の組の非導電性ビアは、導電性下層と導電性上層との間に延びる、態様608又は609に記載のアンテナサブシステム。
態様617.複数のEMデバイスは態様25、116、219、319、及び419の何れか1つに記載の対応するEMデバイスによる、態様601~616の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0235】
態様701.EMデバイスの操縦可能なアレイのアンテナサブシステムであって、複数のEMデバイスを備え、複数のEMデバイスの各EMデバイスは、表面に構成された広い視野(FOV)の誘電共振アンテナ(DRA)を有し、複数のEMデバイスの各EMデバイスはベース基板を更に備え、各ベース基板は、対応するDRAとEM信号通信して配置された信号フィード構造を備え、各EMデバイスのベース構造は、近傍ベース基板の連続延長部であり、集合ベース基板を形成し、DRAは集合ベース基板に固定され、集合ベース基板は、DRAの数に等しい数の複数の入力ポートを備え、各入力ポートは、対応するDRAと信号通信する対応する信号フィード構造に電気的に接続され、アンテナサブシステムは、複数のアンテナサブシステムから形成可能な任意の構成サイズにEMデバイスを構成するのに適した構造を提供する、アンテナサブシステム。
【0236】
態様702.各DRAは、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた、3D体の中心に向かう第1の領域を有する3D体を有し、第1の領域は3D体の先端部に延び、3D体は、第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する、空気以外の誘電材料から作られた、第1の領域の外側に配置される第2の領域を有し、第2の領域は3D体の基端部から先端部に延びる、態様701に記載のアンテナサブシステム。
【0237】
態様703.複数のEMデバイスはx×yアレイに構成される、態様701又は702に記載のアンテナサブシステム。
態様704.DRAは二次元2D表面に構成される、態様701~703の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0238】
態様705.集合ベース基板の複数の入力ポートの各入力ポートははんだパッドである、態様701~704の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
態様706.集合ベース基板の複数の入力ポートはEMビーム操縦サブシステムに接続可能である、態様701~705の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0239】
態様707.アンテナサブシステムは、複数の信号通信チャネルに接続されるEMビーム操縦チップを有するEMビーム操縦サブシステムを更に備え、各信号通信チャネルには、対応する出力ポートを有するEMビーム操縦チップが関連付けられ、EMビーム操縦サブシステムの各出力ポートは、アンテナサブシステムの集合ベース基板の対応する入力ポートに接続される、態様701~706の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0240】
態様708.各ベース基板は、導電性下層と、導電性上層と、導電性下層の上面に隣接して配置される第1の誘電基板と、導電性上層の下面に隣接して配置される第2の誘電基板と、第1の誘電基板と第2の誘電基板との間に配置され、第1及び第2の誘電基板に固定される薄膜接着剤と、薄膜接着剤と第2の誘電基板との間に配置されるストリップ線路とを備え、導電性上層は、ストリップ線路の上に配置され、ストリップ線路に直交するスロットアパーチャを備え、各スロットアパーチャは対応するEMデバイスの3D体により完全に覆われ、3D体の基端部は導電性上層に配置される、態様702~707の何れか1つに記載のアンテナサブシステム。
【0241】
態様709.各入力ポートは、所与のEMデバイスの3D体の下に配置される関連付けられたスロットアパーチャと信号通信する対応するストリップ線路に電気的に接続される、態様708に記載のアンテナサブシステム。
【0242】
態様710.傾斜した複数の態様701~709の何れか1つに記載のアンテナサブシステムを備えたEMデバイスの操縦可能なアレイのアンテナアレイ。
態様711.傾斜した複数のアンテナサブシステムは非平坦構成に形成可能である、態様710に記載のアンテナアレイ。
【0243】
態様712.集合ベース基板は可撓性回路ボードである、態様711に記載のアンテナアレイ。
態様713.複数のEMデバイスは、態様26、117、220、320、420、及び520の何れか1つに記載の対応するEMデバイスによる、態様701~712の何れか1つに記載のアンテナアレイ。
【手続補正書】
【提出日】2020-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁(EM)デバイスであって、
基端部及び先端部を有する誘電材料から作られた三次元(3D)体を備え、
前記3D体は、第1の平均誘電率を有する誘電材料から作られた前記3D体の中心に向かう第1の領域を有し、前記第1の領域は前記3D体の前記先端部に少なくとも部分的に延び、
前記3D体は、前記第1の領域の外側の第2の領域を有し、前記第2の領域は、前記第1の平均誘電率よりも大きい第2の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料で作られ、前記第2の領域は、前記3D体の前記基端部から前記先端部に延
び、
前記3D体は、前記第2の領域の外側の第3の領域を更に備え、
前記第3の領域は、前記第2の平均誘電率よりも低い第3の平均誘電率を有する誘電材料から作られ、前記第3の領域は、前記3D体の前記基端部から前記先端部に延び、
前記第3の領域は、前記第2の平均誘電率を有する誘電材料及び別の誘電材料の組合せを含む、電磁デバイス。
【請求項2】
前記第1の領域は前記3D体内の中心に配置される、請求項1に記載の電磁デバイス。
【請求項3】
前記第1の領域は空気を含む、請求項1又は2に記載の電磁デバイス。
【請求項4】
前記第1の領域は、前記先端部から前記基端部に向かって延びる前記第2の領域に対する前記3D体の窪みである、請求項1~3の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項5】
前記窪みは、前記3D体の前記先端部から前記基端部までの距離の約30%~約100%の任意の場所まで延びる、請求項4に記載の電磁デバイス。
【請求項6】
前記第3の領域の前記別の誘電材料は空気である、請求項
1に記載の電磁デバイス。
【請求項7】
前記第3の領域は、前記第2の領域から径方向外側に延び、前記第2の領域と一体化されモノリシックである複数の突起部を含む、請求項
1~
6の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項8】
前記複数の突起部の各突起部は、x-y平面断面で観測した断面全長L1及び断面全幅W1を有し、L1及びW1はそれぞれλ未満であり、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起した場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項
7に記載の電磁デバイス。
【請求項9】
L1及びW1はそれぞれλ/4未満である、請求項
8に記載の電磁デバイス。
【請求項10】
前記複数の突起部の各突起部は、幅広から幅狭に径方向に先細るx-y平面断面で観測した断面形状を有する、請求項
7~
9の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項11】
第4の平均誘電率を有する空気以外の誘電材料から作られた第4の領域を更に備え、
前記第4の領域は、前記3D体の前記基端部において前記第3の領域を実質的に囲み、
前記第4の平均誘電率は、前記第3の平均誘電率と異なる、請求項
1~
10の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項12】
前記第3の領域は、前記第4の平均誘電率を有する誘電材料及び別の誘電材料の組合せを含む、請求項
11に記載の電磁デバイス。
【請求項13】
前記第3の領域は、前記第4の領域から外側に延び、前記第4の領域と一体化されモノリシックである複数の突起部を含む、請求項
11又は
12に記載の電磁デバイス。
【請求項14】
前記第4の領域とモノリシックである前記複数の突起部の各突起部は、x-y平面断面で観測した断面全長L2及び断面全幅W2を有し、L2及びW2はそれぞれλ未満であり、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起した場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項
13に記載の電磁デバイス。
【請求項15】
L2及びW2はそれぞれλ/4未満である、請求項
14に記載の電磁デバイス。
【請求項16】
前記第4の領域とモノリシックである前記複数の突起部の各突起部は、幅広から幅狭に外側に先細るx-y平面断面で観測される断面形状を有する、請求項
13~
15の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項17】
前記第4の領域は前記第2の領域と一体化されモノリシックであり、前記第4の平均誘電率は前記第2の平均誘電率に等しい、請求項
11~
16の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項18】
前記第3の領域は、前記第3の領域にわたり前記第2の領域と前記第4の領域との間に延びる複数のブリッジセクションを含み、前記複数のブリッジセクションは、前記第2の領域及び前記第4の領域と一体化されモノリシックである、請求項
17に記載の電磁デバイス。
【請求項19】
前記複数のブリッジセクションの各ブリッジセクションは、x-y平面断面で観測されるように断面全長L3及び断面全幅W3を有し、L3及びW3はそれぞれλ未満であり、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起する場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項
18に記載の電磁デバイス。
【請求項20】
L3及びW3はそれぞれλ/4未満である、請求項
19に記載の電磁デバイス。
【請求項21】
前記3D体の前記第2の領域は、λ未満である全体寸法を任意の方向において有する複数のテクスチャ特徴を有するテクスチャ付き外面を含み、λは、前記電磁デバイスが電磁的に励起した場合の前記電磁デバイスの動作波長である、請求項1~
20の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項22】
前記3D体の少なくとも前記第2の領域の露出した全ての表面は、前記3D体の前記基端部から前記先端部まで内側に勾配が付けられる、請求項1~
21の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【請求項23】
前記3D体を電磁的に励起させて電磁場を遠方場に放射させるように構成された信号フィードを有するベース基板を更に備え、
前記3D体は、特定の電気信号が前記信号フィードに存在する場合、前記3D体が中心電磁励起されるように前記信号フィードに対して前記ベース基板に配置される、請求項1~
22の何れか1項に記載の電磁デバイス。
【国際調査報告】