(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-10
(54)【発明の名称】二重湾曲式の可撓性手術器械システム
(51)【国際特許分類】
A61B 34/30 20160101AFI20220203BHJP
【FI】
A61B34/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533729
(86)(22)【出願日】2019-12-27
(85)【翻訳文提出日】2021-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2019129312
(87)【国際公開番号】W WO2020135753
(87)【国際公開日】2020-07-02
(31)【優先権主張番号】201811619535.1
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910486486.7
(32)【優先日】2019-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519069305
【氏名又は名称】北京▲術▼▲鋭▼技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Surgerii Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 106,Building 2,Tiandilinfeng,1 Yong Tai Zhuang North Road,Haidian Beijing China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】徐 凱
(72)【発明者】
【氏名】趙 江然
(72)【発明者】
【氏名】牛 林輝
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲い▼
(72)【発明者】
【氏名】朱 兢
(57)【要約】
二重湾曲式の可撓性手術器械システムは、第1の連続体構造部(12)、剛性接続構造部(13)、第2の連続体構造部(14)、及び第3の連続体構造部(15)を有し、第1の連続体構造部(12)及び第2の連続体構造部(14)が第1の対偶連続体機構を形成するように関連するロボットアーム(10)と、第1の連続体構造部(12)の近位端に配置され、第2の対偶連続体機構を形成するように第2の連続体構造部(14)の遠位端に配置された第3の連続体構造部(15)と関連する近位端連続体構造部(17)と、剛性接続構造部(13)及び近位端連続体構造部(17)のそれぞれと関連し、第1の連続体構造部(12)を任意方向に湾曲させるように駆動して、第2の連続体構造部(14)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、近位端連続体構造部(17)を任意方向に湾曲させるように駆動して、第3の連続体構造部(15)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する伝動駆動ユニット(20)とを備える。人体自然開口部又は単一手術開口により手術を実施することに好適に適用することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の連続体構造部(12)、剛性接続構造部(13)、第2の連続体構造部(14)、及び第3の連続体構造部(15)を有し、前記第1の連続体構造部(12)及び第2の連続体構造部(14)が第1の対偶連続体機構を形成するように関連するロボットアーム(10)と、
前記第1の連続体構造部(12)の近位端に配置され、第2の対偶連続体機構を形成するように前記第2の連続体構造部(14)の遠位端に配置された前記第3の連続体構造部(15)と関連する近位端連続体構造部(17)と、
前記剛性接続構造部(13)及び前記近位端連続体構造部(17)のそれぞれと関連し、前記第1の連続体構造部(12)を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第2の連続体構造部(14)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、前記近位端連続体構造部(17)を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第3の連続体構造部(15)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する伝動駆動ユニット(20)と、を備えることを特徴とする二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項2】
第1の連続体構造部(12)、剛性接続構造部(13)、第2の連続体構造部(14)、及び第3の連続体構造部(15)を有し、前記第1の連続体構造部(12)及び第2の連続体構造部(14)が第1の対偶連続体機構を形成するように関連し、前記第3の連続体構造部(15)が前記第2の連続体構造部(14)の遠位端に配置されるロボットアーム(10)と、
前記剛性接続構造部(13)及び近位端連続体構造部(15)のそれぞれと関連し、前記第1の連続体構造部(12)を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第2の連続体構造部(14)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、前記第3の連続体構造部(15)を任意方向に湾曲させるように直接的に駆動する伝動駆動ユニット(20)と、を備えることを特徴とする二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項3】
前記伝動駆動ユニット(20)は、主にスタッドボルト(221)、第1のスライド(224)及び第2のスライド(225)からなる複数の直線運動機構(22)を備え、
前記第1の連続体構造部(12)は、第1の連続体固定ディスク(122)及び配向連続体構造骨(123)を備え、前記剛性接続構造部(13)は、剛性接続固定ディスク(132)を備え、
前記配向連続体構造骨(123)は、複数対であり、各対の前記配向連続体構造骨(123)は、遠位端が前記剛性接続固定ディスク(132)に接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスク(122)を貫通して前記第1のスライダ(224)と第2のスライダ(225)のそれぞれに接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項4】
前記ロボットアーム(10)は、剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)を有する剛性フィード構造部(11)をさらに備え、複数の前記剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)は、前記第1の連続体固定ディスク(122)の近位端側に間隔を空けて配置され、
前記第1の連続体構造部(12)は、第1の連続体スペーサディスク(121)をさらに備え、複数の前記第1の連続体スペーサディスク(121)は、前記第1の連続体固定ディスク(122)の遠位端側と前記剛性接続固定ディスク(132)の近位端側との間に間隔を空けて配置され、前記配向連続体構造骨(123)は、前記剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)及び前記第1の連続体スペーサーディスク(121)を順に貫通し、
前記第2の連続体構造部(14)は、第2の連続体固定ディスク(142)及び第1の対偶連続体構造骨(143)を備え、前記第1の対偶連続体構造骨(143)は、複数本であり、各本の前記第1の対偶連続体構造骨(143)は、遠位端が前記第2の連続体固定ディスク(142)に接続され、近位端が前記剛性接続固定ディスク(132)を貫通して前記第1の連続体固定ディスク(122)に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項5】
前記剛性接続構造部(13)は、剛性接続スペーサディスク(131)をさらに備え、複数の前記剛性接続スペーサディスク(131)は、前記剛性接続固定ディスク(132)の遠位端側に間隔を空けて配置され、
前記第2の連続体構造部(14)は、第2の連続体スペーサディスク(141)をさらに備え、複数の前記第2の連続体スペーサディスク(141)は、前記第2の連続体固定ディスク(142)の近位端側に間隔を空けて配置され、
前記第1の対偶連続体構造骨(143)は、前記第1の連続体スペーサディスク(121)、剛性接続スペーサディスク(131)、及び第2の連続体スペーサディスク(141)を順に貫通することを特徴とする請求項4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項6】
前記近位端連続体構造部(17)は、近位端連続体固定ディスク(172)と、近位端連続体構造骨(173)とを備え、前記近位端連続体構造骨(173)は、少なくとも2対であり、各対の前記近位端連続体構造骨(173)は、遠位端が前記近位端連続体固定ディスク(172)に接続され、近位端が前記第1のスライド(224)及び第2のスライド(225)に直接的に接続されることを特徴とする請求項4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項7】
前記第3の連続体構造部(15)は、第3の連続体固定ディスク(152)と、第2の対偶連続体構造骨(153)とを備え、前記第2の対偶連続体構造骨(153)は、複数本であり、各本の前記第2の対偶連続体構造骨(153)は、遠位端が前記第3の連続体遠位端固定ディスク(152)に接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスク(122)、剛性連続固定ディスク(132)、第2の連続体固定ディスク(142)を貫通して前記近位端連続体固定ディスク(172)に接続されることを特徴とする請求項6に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項8】
前記第3の連続体構造部(15)は、第3の連続体固定ディスク(152)と、第3の連続体構造骨(154)とを備え、前記第3の連続体構造骨(154)は、少なくとも2対であり、各対の前記第3の連続体構造骨(154)は、遠位端が前記第3の連続体遠位端固定ディスク(152)に接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスク(122)、剛性接続固定ディスク(132)、及び第2の連続体固定ディスク(142)を貫通して前記第1のスライド(224)及び第2のスライド(225)に接続されることを特徴とする請求項4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項9】
手術アクチュエータ機構(16)をされに備え、前記手術アクチュエータ機構(16)は、
前記第3の連続体固定ディスク(152)に装着される手術アクチュエータ(50)と、
遠位端が前記手術アクチュエータ(50)に接続され、近位端が前記ロボットアーム(10)を貫通して前記第1のスライダ(224)又は第2のスライダ(225)に接続される手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)と、を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項10】
前記第3の連続体構造部(15)は、第3の連続体スペーサーディスク(151)をさらに備え、複数の前記第3の連続体スペーサーディスク(151)は、前記第3の連続体固定ディスク(152)の遠位端側と前記第2の連続体接続固定ディスク(142)の遠位端側との間に間隔を空けて配置され、前記第2の対偶連続体構造骨(153)及び手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)は、いずれも、各前記剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)、第1の連続体スペーサーディスク(121)、剛性接続スペーサーディスク(131)、第2の連続体スペーサーディスク(141)、及び第3の連続体スペーサーディスク(151)を順に貫通することを特徴とする請求項8に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項11】
前記第3の連続体構造部(15)は、第3の連続体スペーサーディスク(151)をさらに備え、複数の前記第3の連続体スペーサーディスク(151)は、前記第3の連続体固定ディスク(152)の遠位端側と前記第2の連続体接続固定ディスク(142)の遠位端側との間に間隔を空けて配置され、前記第3の連続体構造骨(154)及び手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)は、いずれも、各前記剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)、第1の連続体スペーサーディスク(121)、剛性接続スペーサーディスク(131)、第2の連続体スペーサーディスク(141)、及び第3の連続体スペーサーディスク(151)を順に貫通することを特徴とする請求項8に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項12】
前記直線運動機構(22)は、5つであり、
第1対の前記直線運動機構(22)は、それぞれ一対の前記配向連続体構造骨(123)に接続されて、2つの方向における前記第1の連続体構造部(12)の湾曲自由度を実現し、
第2対の前記直線運動機構(22)は、それぞれ一対の前記近位端連続体構造骨(173)に接続されて、2つの方向における前記第3の連続体構造部(15)の湾曲自由度を実現し、
1つの前記直線運動機構(22)は、前記手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)に接続されて、手術アクチュエータ(50)の動作制御を実現することを特徴とする請求項7に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項13】
前記直線運動機構(22)は、5つであり、
第1対の前記直線運動機構(22)は、それぞれ一対の前記配向連続体構造骨(123)に接続されて、2つの方向における前記第1の連続体構造部(12)の湾曲自由度を実現し、
第2対の前記直線運動機構(22)は、それぞれ一対の前記第3の連続体構造骨(154)に接続されて、2つの方向における前記第3の連続体構造部(15)の湾曲自由度を実現し、
1つの前記直線運動機構(22)は、前記手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)に接続されて、前記手術アクチュエータ(50)の動作制御を実現することを特徴とする請求項8に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器に関し、特に、対偶連続体機構による二重湾曲式の可撓性手術器械システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
マルチポート腹腔鏡による低侵襲手術は、傷口が小さく術後回復が速いことから、外科手術において非常に重要な役割を果たしている。現在、Intuitive Surgical社(米国のインテュイティヴ・サージカル社)は、マルチポート腹腔鏡による低侵襲手術において、da Vinci(ダ・ヴィンチ)手術ロボットによる医師への支援を実現することにより、ビジネスでの大成功を遂げた。
【0003】
低侵襲手術手法に関しては、マルチポート腹腔鏡手術に続いて、シングルポート腹腔鏡手術や自然開口部越経管腔的非侵襲手術が進められている。これらの手術手法は、患者への創傷がより小さく、術後のメリットがより高い。しかしながら、シングルポート腹腔鏡手術や自然開口部越経管腔的非侵襲手術において、視覚照明モジュールや手術アームを含む全ての手術器械が単一チャンネルにより手術部まで到達することは、手術器械の製造にとって極めて過酷な条件である。既存手術器械の遠位端構造は、主にマルチロッドによる直列ヒンジ接続であり、ワイヤの引張力による駆動方式により、ヒンジ接続のジョイントで手術器械を湾曲させる。ワイヤは、滑車によりテンション状態を継続的に保つ必要があるので、このような駆動方式では、手術器械の更なる小型化が図りにくく、器械の運動性能の更なる向上も図りにくい。
【0004】
既存の手術器械は、柔軟性が剛性構造体とワイヤの駆動方式に制限され、しかも体積が大きい。最近、Intuitive Surgical社が投入したda Vinci Single-Site(SS式のda Vinci)手術ロボットでは、従来の剛性手術器械が半剛性手術器械に改造され、予備曲げスリーブが追加されることで、手術器械の運動性能がある程度向上しているが、従来の手術器械の課題を根本的に解決することができない。
【発明の概要】
【0005】
前記課題について、本発明は、人体自然開口部又は単一手術開口により手術を実施することに好適に適用することができる対偶連続体機構による二重湾曲式の可撓性手術器械システムを提供すること、を目的とする。
【0006】
前記目的を達成するために、本発明は、以下の技術案を採用した。二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、第1の連続体構造部、剛性接続構造部、第2の連続体構造部、及び第3の連続体構造部を有し、前記第1の連続体構造部及び第2の連続体構造部が第1の対偶連続体機構を形成するように関連するロボットアームと、前記第1の連続体構造部の近位端に配置され、第2の対偶連続体機構を形成するように前記第2の連続体構造部の遠位端に配置された前記第3の連続体構造部と関連する近位端連続体構造部と、前記剛性接続構造部及び近位端連続体構造部のそれぞれと関連し、前記第1の連続体構造部を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第2の連続体構造部を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、前記近位端連続体構造部を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第3の連続体構造部を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する伝動駆動ユニットと、を備える。
【0007】
二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、第1の連続体構造部、剛性接続構造部、第2の連続体構造部、及び第3の連続体構造部を有し、前記第1の連続体構造部及び第2の連続体構造部が第1の対偶連続体機構を形成するように関連し、前記第3の連続体構造部が前記第2の連続体構造部の遠位端に配置されるロボットアームと、前記剛性接続構造部及び第3の連続体構造部のそれぞれと関連し、前記第1の連続体構造部を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第2の連続体構造部を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、前記第3の連続体構造部を任意方向に湾曲させるように直接的に駆動する伝動駆動ユニットと、を備える。
【0008】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記伝動駆動ユニットは、主にスタッドボルト、第1のスライド及び第2のスライドからなる複数の直線運動機構を備え、前記第1の連続体構造部は、第1の連続体固定ディスク及び配向連続体構造骨を備え、前記剛性接続構造部は、剛性接続固定ディスクを備え、前記配向連続体構造骨は、複数対であり、各対の前記配向連続体構造骨は、遠位端が前記剛性接続固定ディスクに接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスクを貫通して前記第1のスライダと第2のスライダのそれぞれに接続される。
【0009】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記ロボットアームは、剛性フィード構造部スペーサーディスクを有する剛性フィード構造部をさらに備え、複数の前記剛性フィード構造部スペーサーディスクは、第1の連続体固定ディスクの近位端側に間隔を空けて配置され、前記第1の連続体構造部は、第1の連続体スペーサディスクをさらに備え、複数の前記第1の連続体スペーサディスクは、前記第1の連続体固定ディスクの遠位端側と前記剛性接続固定ディスクの近位端側との間に間隔を空けて配置され、前記配向連続体構造骨は、前記剛性フィード構造部スペーサーディスク及び前記第1の連続体スペーサーディスクを順に貫通し、前記第2の連続体構造部は、第2の連続体固定ディスクと、第1の対偶連続体構造骨とを備え、前記第1の対偶連続体構造骨は、複数本であり、各本の前記第1の対偶連続体構造骨は、遠位端が前記第2の連続体固定ディスクに接続され、近位端が前記剛性接続固定ディスクを貫通して前記第1の連続体固定ディスクに接続される。
【0010】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記剛性接続構造部は、剛性接続スペーサディスクをさらに備え、複数の前記剛性接続スペーサディスクは、前記剛性接続固定ディスクの遠位端側に間隔を空けて配置され、前記第2の連続体構造部は、第2の連続体スペーサディスクをさらに備え、複数の前記第2の連続体スペーサディスクは、前記第2の連続体固定ディスクの近位端側に間隔を空けて配置され、前記第1の対偶連続体構造骨は、前記第1の連続体スペーサディスク、剛性接続スペーサディスク、及び第2の連続体スペーサディスクを順に貫通する。
【0011】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記近位端連続体構造部は、近位端連続体固定ディスクと、近位端連続体構造骨とを備え、前記近位端連続体構造骨は、少なくとも2対であり、各対の前記近位端連続体構造骨は、遠位端が前記近位端連続体固定ディスクに接続され、近位端が前記第1のスライド及び第2のスライドに直接的に接続される。
【0012】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記第3の連続体構造部は、第3の連続体固定ディスクと、第2の対偶連続体構造骨とを備え、前記第2の対偶連続体構造骨は、複数本であり、各本の前記第2の対偶連続体構造骨は、遠位端が前記第3の連続体遠位端固定ディスクに接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスク、剛性連続固定ディスク、第2の連続体固定ディスクを貫通して前記近位端連続体固定ディスクに接続される。
【0013】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記第3の連続体構造部は、第3の連続体固定ディスクと、第3の連続体構造骨とを備え、前記第3の連続体構造骨は、少なくとも2対であり、各対の前記第3の連続体構造骨は、遠位端が前記第3の連続体遠位端固定ディスクに接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスク、剛性接続固定ディスク、及び第2の連続体固定ディスクを貫通して前記第1のスライド及び第2のスライドに接続される。
【0014】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、手術アクチュエータ機構をされに備え、前記手術アクチュエータ機構は、前記第3の連続体固定ディスクに装着される手術アクチュエータと、遠位端が前記手術アクチュエータに接続され、近位端が前記ロボットアームを貫通して前記第1のスライダ又は第2のスライダに接続される手術アクチュエータ制御ワイヤと、を備える。
【0015】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記第3の連続体構造部は、第3の連続体スペーサーディスクをさらに備え、複数の前記第3の連続体スペーサーディスクは、前記第3の連続体固定ディスクの遠位端側と前記第2の連続体接続固定ディスクの遠位端側との間に間隔を空けて配置され、前記第2の対偶連続体構造骨及び手術アクチュエータ制御ワイヤは、各前記剛性フィード構造部スペーサーディスク、第1の連続体スペーサーディスク、剛性接続スペーサーディスク、第2の連続体スペーサーディスク、及び第3の連続体スペーサーディスクを順に貫通する。
【0016】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記第3の連続体構造部は、第3の連続体スペーサーディスクをさらに備え、複数の前記第3の連続体スペーサーディスクは、前記第3の連続体固定ディスクの遠位端側と前記第2の連続体接続固定ディスクの遠位端側との間に間隔を空けて配置され、前記第3の連続体構造骨及び手術アクチュエータ制御ワイヤは、各前記剛性フィード構造部スペーサーディスク、第1の連続体スペーサーディスク、剛性接続スペーサーディスク、第2の連続体スペーサーディスク、及び第3の連続体スペーサーディスクを順に貫通する。
【0017】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記直線運動機構は、5つであり、第1対の前記直線運動機構は、それぞれ一対の前記配向連続体構造骨に接続されて、2つの方向における前記第1の連続体構造部の湾曲自由度を実現し、第2対の前記直線運動機構は、それぞれ一対の前記近位端連続体構造骨に接続されて、2つの方向における前記第3の連続体構造部の湾曲自由度を実現し、1つの前記直線運動機構は、前記手術アクチュエータ制御ワイヤに接続されて、手術アクチュエータの動作制御を実現する。
【0018】
前記二重湾曲式の可撓性手術器械システムにおいて、好ましくは、前記直線運動機構は、5つであり、第1対の前記直線運動機構は、それぞれ一対の前記配向連続体構造骨に接続されて、2つの方向における前記第1の連続体構造部の湾曲自由度を実現し、第2対の前記直線運動機構は、それぞれ一対の前記第3の連続体構造骨に接続されて、2つの方向における前記第3の連続体構造部の湾曲自由度を実現し、1つの前記直線運動機構は、前記手術アクチュエータ制御ワイヤに接続されて、前記手術アクチュエータの動作制御を実現する。
【0019】
本発明は、上記技術案を採用することにより、下記のメリットがある。1.本発明によれば、第1の連続体構造部、剛性接続構造部、及び第2の連続体構造部が順に関連する第1の対偶連続体機構を設置するとともに、第1の対偶連続体機構の遠位端に第3の連続体構造部を設置し、第3の連続体構造部の構造骨が第1の対偶連続体機構によって近位端連続体構造部に接続されて第2の対偶連続体機構を形成するとともに、剛性接続構造部及び近位端連続体構造部のそれぞれと関連する伝動駆動ユニットと組み合わせ、又は第3の連続体構造部の構造骨が伝動駆動ユニットと直接的に関連するので、伝動駆動ユニットによって、第1の対偶連続体機構及び第2の対偶連続体機構/第3の連続体構造部を任意方向へ湾曲させるように駆動するが可能となる。これにより、第1の対偶連続体機構及び第2の対偶連続体機構/第3の連続体機構が二重湾曲式のロボットアームを形成し、手術器械の運動柔軟性が増加し、手術器械の運動空間が拡張されるので、体外のロボットアームが固定位置を保持した状態で、手術器械が体内で十分な範囲をカバーするとともに手術動作を精確に制御することが可能になるため、手術器械の運動性能がさらに優越になり、手術器械の運動性能の向上、手術器械の小型化、軽量化の実現に寄与する。2.本発明によれば、第1の対偶連続体機構における構造骨の両端は、第1の連続体構造部の近位端及び第2の連続体構造部の遠位端にそれぞれ固定され、当該構造骨は、駆動中に長さが一定に維持されるので、第1の連続体構造部、剛性接続構造部及び第2の連続体構造部の全長は一定に維持されることになり、伝動駆動ユニットが第1の連続体構造部をある方向に湾曲駆動する場合、第2の連続体構造部の連結運動も唯一的に決定される。同様に、第2の対偶連続体機構の構造骨/第3の連続体構造部の構造骨は、駆動中に長さが一定に維持されるので、伝動駆動ユニットが近位端連続体構造部をある方向に湾曲駆動する場合、第3の連続体構造部の連結運動も唯一的に決定される。3.本発明によれば、伝動駆動ユニットは、直動運動機構としてスタッドボルトやスライドを採用しており、スタッドボルトを回転駆動すると、当該スタッドボルトと協働する2つのスライドは、同じ速度で逆向き直線運動を行うので、スライドと接続する配向連続体構造骨又は近位端連続体構造骨が押し引きされることになり、第1又は第2の対偶連続体機構/第3の連続体構造部の任意方向への湾曲が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施例1における全体構造の模式図である。
【
図2】本発明の実施例1におけるロボットアームの構造模式図である。
【
図3】本発明の実施例1における伝動駆動ユニットの構造模式図である。
【
図4】本発明の実施例2における全体構造の模式図である。
【
図5】本発明の実施例2におけるロボットアームの構造模式図である。
【
図6】本発明の実施例2における伝動駆動ユニットの構造模式図である。
【
図9】本発明のハウジング、被覆、及びスリーブを装着した後の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施例について、本発明の目的、特徴、及び利点をより明確に理解するように図面を参照して、詳しく説明する。図面に示す実施例は、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明の技術案の実質的精神を説明するためのものに過ぎないことを理解されたい。
【0022】
<実施例1>
図1及び
図2に示すように、本実施例による二重湾曲式の可撓性手術器械システムは、ロボットアーム10と、近位端連続体構造部17と、伝動駆動ユニット20とを備え、前記ロボットアーム10は、第1の連続体構造部12と、剛性接続構造部13と、第2の連続体構造部14と、第3の連続体構造部15とを備え、第1の連続体構造部12、剛性接続構造部13、及び第2の連続体構造部14は、第1の対偶連続体機構を形成するように順に関連し、第3の連続体構造部15は、第2の連続体構造部14の遠位端に配置され、第2の対偶連続体機構を形成するように伝動駆動ユニット20に配置された近位端連続体構造部17と関連し、伝動駆動ユニット20は、剛性接続構造部13及び近位端連続体構造部17のそれぞれと関連し、第1の連続体構造部12を任意方向に湾曲させるように駆動して、第2の連続体構造部14を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、近位端連続体構造部17を任意方向に湾曲させるように駆動して、第3の連続体構造部15を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する。
【0023】
本実施例において、好ましくは、
図3に示すように、伝動駆動ユニット20は、回転運動の入力を直線運動の出力に変換する複数の直線運動機構22を有し、直線運動機構22は、回転可能で2つのねじ部のねじ方向が逆向きになっているスタッドボルト221と、スタッドボルト221の2つのねじ部にそれぞれ螺合される第1のスライダ224及び第2のスライダ225とを備える。スタッドボルト221が回転すると、第1のスライダ224及び第2のスライダ225は、スタッドボルト221に沿って同じ速度で逆向き直線運動を行う。
【0024】
本実施例において、好ましくは、
図2に示すように、第1の連続体構造部12は、第1の連続体固定ディスク122と、配向連続体構造骨123とを備え、剛性接続構造部13は、剛性接続固定ディスク132を備え、第2の連続体構造部14は、第2の連続体固定ディスク142と、第1の対偶連続体構造骨143とを備え、配向連続体構造骨123は、複数対であり、各対の配向連続体構造骨123は、遠位端が剛性接続固定ディスク132に接続され、近位端が第1の連続体固定ディスク122を貫通して第1のスライド224及び第2のスライド225にそれぞれ接続され、第1の対偶連続体構造骨143は、複数本であり、各本の第1の対偶連続体構造骨143は、遠位端が第2の連続体固定ディスク142に接続され、近位端が剛性接続固定ディスク132を貫通して第1の連続体固定ディスク122に接続される。これにより、逆向き直線運動を行う第1のスライダ224と第2のスライダ225によりこれらに接続された一対の配向連続体構造骨123を押し引きすることによって、第1の連続体構造部12をある方向に湾曲するように駆動して、第2の連続体構造部14を一定の比例関係で逆方向に湾曲するように連結駆動する。第1の対偶連続体構造骨143の長さが駆動中に一定に維持されることで、第1の連続体構造部12、剛性接続構造部13、及び第2の連続体構造部14からなる対偶連続体機構の全長も一定に維持されるので、第2の連続体構造部14の連結運動も唯一的に決定される。
【0025】
近位端連続体構造部17は、近位端連続体固定ディスク172と、近位端連続体構造骨173とを備え、第3の連続体構造部15は、第3の連続体固定ディスク152と、第2の対偶連続体構造骨153とを備え、近位端連続体構造骨173は、少なくとも2対であり、各対の近位端連続体構造骨173は、遠位端が近位端連続体固定ディスク172に接続され、近位端が第1のスライダ224及び第2のスライダ225に直接的に接続され、第2の対偶連続体構造骨153は、複数本であり、各本の第2の対偶連続体構造骨153は、遠位端が第3の連続体遠位端固定ディスク152に接続され、近位端が第1の連続体固定ディスク122、剛性接続固定ディスク132、及び第2の連続体固定ディスク142を貫通して近位端連続体固定ディスク172に接続される。これにより、逆向き直線運動を行う第1のスライダ224と第2のスライダ225によりこれらに接続された一対の近位端連続体構造骨173を押し引きすることによって、近位端連続体構造部17をある方向に湾曲するように駆動して、第3の連続体構造部15を一定の比例関係で逆方向に湾曲するように連結駆動する。第2の対偶連続体構造骨153の長さが駆動中に一定に維持されることで、第3の連続体構造部15、及び近位端連続体構造部17からなる対偶連続体機構の全長も一定に維持させるので、第3の連続体構造部15の連結運動も唯一的に決定される。
【0026】
そして、第2の連続体構造部14の湾曲の比例関係は、第1の連続体構造部12における第1の対偶連続体構造骨143の分布半径及び第2の連続体構造部14における第1の対偶連続体構造骨143の分布半径の双方によって決定され、第3の連続体構造部15の湾曲の第3の連続体構造部15における第2の対偶連続体構造骨153の分布半径及び近位端連続体構造部17における第2の対偶連続体構造骨153の分布半径の双方によって決定される。この好ましい実施例において、第1の連続体構造部12と第2の連続体構造部14との分布半径が等しいので、第1の連続体構造部12と第2の連続体構造部14とが等比的に逆の湾曲を生じ、これにより、第1の連続体固定ディスク122と第2の連続体固定ディスク142とが駆動中に常に互いに平行に維持されることが確保される。
【0027】
本実施例において、好ましくは、
図2に示すように、この可撓性手術器械システムは、手術アクチュエータ機構16をされに備え、前記手術アクチュエータ機構16は、第3の連続体固定ディスク152に装着される手術アクチュエータ50と、遠位端が手術アクチュエータ50に接続され、近位端がロボットアーム10を貫通して第1のスライダ224又は第2のスライダ225に接続され、直線運動機構22の駆動で手術アクチュエータ50の開閉動作を制御できる手術アクチュエータ制御ワイヤ163と、を備える。
【0028】
本実施例において、好ましくは、ロボットアーム10は、剛性フィード構造部11をさらに備え、剛性フィード構造部11は、第1の連続体固定ディスク122の近位端側に間隔を空けて配置された複数の剛性フィード構造部スペーサディスク111を備え、第1の連続体構造部12は、第1の連続体固定ディスク122の遠位端側と剛性接続固定ディスク132の近位端側との間に間隔を空けて配置された複数の第1の連続体スペーサディスク121をさらに備え、配向連続体構造骨123は、配向連続体構造骨123が押されて不安定になることを防止するために、各剛性フィード構造部スペーサディスク111及び各第1の連続体スペーサディスク121を順に貫通する。
【0029】
剛性接続構造部13は、剛性接続固定ディスク132の遠位端側に間隔を空けて配置された複数の剛性接続スペーサディスク131をさらに備え、第2の連続体構造部14は、第2の連続体固定ディスク142の近位端側に間隔を空けて配置された複数の第2の連続体スペーサディスク141をさらに備え、第1の対偶連続体構造骨143は、第1の対偶連続体構造骨143の位置を制限するために、第1の連続体スペーサディスク121、剛性接続スペーサディスク131、及び第2の連続体スペーサディスク141を順に貫通する。
【0030】
第3の連続体構造部15は、第3の連続体固定ディスク152の遠位端側と第2の連続体接続固定ディスク142の遠位端側との間に間隔を空けて配置された複数の第3の連続体スペーサディスク151をさらに備え、第2の対偶連続体構造骨153及び手術アクチュエータ制御ワイヤ163は、いずれも、第2の対偶連続体構造骨153の位置を制限するとともに手術アクチュエータ制御ワイヤ163が押されて不安定になることを防止するために、各剛性フィード構造部スペーサーディスク111、第1の連続体スペーサディスク121、剛性接続スペーサーディスク131、第2の連続体スペーサディスク141、及び第3の連続体スペーサディスク151を順に貫通する。
【0031】
本実施例において、好ましくは、
図3、
図7、
図8に示すように、伝動駆動ユニット20は、ベースフレーム21をさらに備え、ベースフレーム21は、間隔を空けて配置され、スタッドボルト221が軸方向に回転可能に接続される第1の支持板211及び第2の支持板213と、軸方向に第1の支持板211と第2の支持板213との間に接続され、第1のスライダ224及び第2のスライダ225がそれぞれスライド可能に接続され、第1のスライダ224及び第2のスライダ225が逆向き直線運動を安定して行うことができるように位置制限及びガイドの役割を果たす第1のガイドロッド222及び第2のガイドロッド223と、配向連続体構造骨123、近位端連続体構造骨173、及び手術アクチュエータ制御ワイヤ163のそれぞれを第1のスライダ224及び第2のスライダ225に固定するプレスブロック226と、を備える。
【0032】
本実施例において、好ましくは、ベースフレーム21は、第1の支持板211と第2の支持板213との間に設置されて第2のガイドロッド223に接続され、スタッドボルト221が間隔を空けて貫通し、スタッドボルト221の2つのネジ部を仕切る接続板212と、第2の支持板213との間に他の必要な電気部品の配置空間が形成されるように、第1のガイドロッド222によって第2の支持板213に接続される第3の支持板214と、をさらに備える。
【0033】
本実施例において、好ましくは、第1のガイドロッド222と第2のガイドロッド223に位置決めスリーブ401を外挿して接続板212と第3の支持板214を位置決めてもよく、或いは、第1の支持板211と第2の支持板213をネジ付きの支持棒によって固定接続してもよい。この場合、第1の支持板211と第2の支持板213と接続板212との間の位置決めは、支持棒に嵌合接続された位置決めナットを締め付けることによって、即ち位置決めナットを位置決めスリーブ401に代えて用いることによって実現されてもよい。
【0034】
本実施例において、好ましくは、直線運動機構22は5つであり、第1対の直線運動機構22は、それぞれ一対の配向連続体構造骨123に接続されて、2つの方向における第1の連続体構造部12の湾曲自由度を実現し、第2対の直線運動機構22は、それぞれ一対の近位端連続体構造骨173に接続されて、2つの方向における第3の連続体構造部15の湾曲自由度を実現し、1つの直線運動機構22は、手術アクチュエータ制御ワイヤ163に接続されて、手術アクチュエータ50の動作制御を実現する。
【0035】
本実施例において、好ましくは、配向連続体構造骨123及び第2の対偶連続体構造骨153は、ガイドチャンネル161によってガイドディスク162を貫通した後、それぞれ第1のスライド224及び第2のスライド225に接続され、手術アクチュエータ制御ワイヤ163も、ガイドチャンネル161によってガイドディスク162を貫通した後、第1のスライド224又は第2のスライド225に接続される。
【0036】
本実施例において、好ましくは、スタッドボルト221と、第3の支持板214に装着されたカップリングオスコネクタ402との接続は、カップリングメスコネクタを介して駆動モータの回転軸に接続することができる。
【0037】
本実施例において、好ましくは、
図9に示すように、伝動駆動ユニット20の外部には、ハウジング230が設けられ、第1の支持板211と第2の支持板213とは、いずれもハウジング230に接続される。そして、ロボットアーム10の外部には、人体自然開口部又は手術開口へのロボットアーム10の進入の円滑性を向上させるための被覆171が設けられている。なお、被覆171の外部には、スリーブ172が設けられてもよい。
【0038】
<実施例2>
図4、
図5に示すように、本実施例による二重湾曲式の可撓性手術器械システムは、ロボットアーム10と、伝動駆動ユニット20とを備え、前記ロボットアーム10が、第1の連続体構造部12と、剛性接続構造部13と、第2の連続体構造部14と、第3の連続体構造部15とを備え、第1の連続体構造部12、剛性接続構造部13、及び第2の連続体構造部14は、第1の対偶連続体機構を形成するように順に関連し、第3の連続体構造部15は、第2の連続体構造部14の遠位端に配置され、伝動駆動ユニット20は、剛性接続構造部13及び第3の連続体構造部15のそれぞれと関連し、第1の連続体構造部12を任意方向に湾曲させるように駆動して、第2の連続体構造部14を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、第3の連続体構造部15を任意方向に湾曲させるように直接的に駆動する。
【0039】
本実施例において、好ましくは、
図6に示すように、伝動駆動ユニット20は、回転運動の入力を直線運動の出力に変換する複数の直線運動機構22を備え、直線運動機構22は、回転可能であり、2つのねじ部のねじ方向が逆向きになっているスタッドボルト221と、スタッドボルト221の2つのねじ部にそれぞれ螺合される第1のスライダ224及び第2のスライダ225とを備える。スタッドボルト221が回転するとき、第1のスライダ224及び第2のスライダ225は、スタッドボルト221に沿って同じ速度で逆向き直線運動を行う。
【0040】
本実施例において、好ましくは、
図5に示すように、第1の連続体構造部12は、第1の連続体固定ディスク122と、配向連続体構造骨123とを備え、剛性接続構造部13は、剛性接続固定ディスク132を備え、第2の連続体構造14は、第2の連続体固定ディスク142と、第1の対偶連続体構造骨143とを備え、配向連続体構造骨123は、複数対であり、各対の配向連続体構造骨123は、遠位端が剛性接続固定ディスク132に接続され、近位端が第1の連続体固定ディスク122を貫通して第1のスライド224及び第2のスライド225のそれぞれに接続され、第1の対偶連続体構造骨の143は、複数本であり、各本の第1の対偶連続体構造骨の143は、遠位端が第2の連続体固定ディスク142に接続され、近位端が剛性接続固定ディスク132を貫通して第1の連続体固定ディスク122に接続される。これにより、逆向き直線運動を行う第1のスライダ224と第2のスライダ225によりこれらに接続された一対の配向連続体構造骨123を押し引きすることによって、第1の連続体構造部12をある方向に湾曲するように駆動して、第2の連続体構造部14を一定の比例関係で逆方向に湾曲するように連結駆動する。第1の対偶連続体構造骨143の長さが駆動中に一定に維持されることで、第1の連続体構造部12、剛性接続構造部13、及び第2の連続体構造部14からなる対偶連続体機構の全長も一定に維持されるので、第2の連続体構造部14の連結運動も唯一的に決定される。
【0041】
第3の連続体構造部15は、第3の連続体固定ディスク152と、第3の連続体構造骨154とを備え、第3の連続体構造骨154は、少なくとも2対であり、各対の第3の連続体構造骨154は、遠位端が第3の連続体遠位端固定ディスク152に接続され、近位端が第1の連続体固定ディスク122、剛性接続固定ディスク132、及び第2の連続体固定ディスク142を貫通して第1のスライド224及び第2のスライド225に接続される。これにより、逆向き直線運動を行う第1のスライダ224と第2のスライダ225によりこれらに接続された一対の第3の連続体構造骨154を押し引きすることによって、第3の連続体構造部15をある方向に湾曲するように直接的に駆動する。第3の連続体構造骨154の長さが駆動中に一定に維持されるので、第3の連続体構造部15の運動も唯一的に決定される。
【0042】
本実施例において、好ましくは、この可撓性手術器械システムは、手術アクチュエータ機構16をされに備え、前記手術アクチュエータ機構16は、第3の連続体固定ディスク152に装着される手術アクチュエータ50と、遠位端が手術アクチュエータ50に接続され、近位端がロボットアーム10を貫通して第1のスライダ224又は第2のスライダ225に接続され、直線運動機構22の駆動で手術アクチュエータ50の開閉動作を制御することができる手術アクチュエータ制御ワイヤ163と、を備える。
【0043】
本実施例において、好ましくは、ロボットアーム10は、剛性フィード構造部11をさらに備え、剛性フィード構造部11は、第1の連続体固定ディスク122の近位端側に間隔を空けて配置された複数の剛性フィード構造部スペーサディスク111を備え、第1の連続体構造部12は、第1の連続体固定ディスク122の遠位端側と剛性接続固定ディスク132の近位端側との間に間隔を空けて配置された複数の第1の連続体スペーサディスク121をさらに備え、配向連続体構造骨123は、配向連続体構造骨123が押されて不安定になることを防止するために、各剛性フィード構造部スペーサディスク111及び各第1の連続体スペーサディスク121を順に貫通する。
【0044】
剛性接続構造部13は、剛性接続固定ディスク132の遠位端側に間隔を空けて配置された複数の剛性接続スペーサディスク131をさらに備え、第2の連続体構造部14は、第2の連続体固定ディスク142の近位端側に間隔を空けて配置された複数の第2の連続体スペーサディスク141をさらに備え、第1の対偶連続体構造骨143は、第1の対偶連続体構造骨143の位置を制限するために、第1の連続体スペーサディスク121、剛性接続スペーサディスク131、及び第2の連続体スペーサディスク141を順に貫通する。
【0045】
第3の連続体構造部15は、第3の連続体固定ディスク152の遠位端側と第2の連続体接続固定ディスク142の遠位端側との間に間隔を空けて配置された複数の第3の連続体スペーサディスク151をさらに備え、第3の連続体構造骨154及び手術アクチュエータ制御ワイヤ163は、いずれも、第3の連続体構造骨154の位置を制限するとともに手術アクチュエータ制御ワイヤ163が押されて不安定になることを防止するために、各剛性フィード構造部スペーサーディスク111、第1の連続体スペーサディスク121、剛性接続スペーサーディスク131、第2の連続体スペーサディスク141、及び第3の連続体スペーサディスク151を順に貫通する。
【0046】
本実施例において、好ましくは、
図6~
図8に示すように、伝動駆動ユニット20は、ベースフレーム21をさらに備え、ベースフレーム21は、間隔を空けて配置され、スタッドボルト221が軸方向に回転可能に接続される第1の支持板211及び第2の支持板213と、軸方向に第1の支持板211と第2の支持板213との間に接続され、第1のスライダ224及び第2のスライダ225がそれぞれスライド可能に接続され、第1のスライダ224及び第2のスライダ225が逆向き直線運動を安定して行うことができるように位置制限及びガイドの役割を果たす第1のガイドロッド222及び第2のガイドロッド223と、配向連続体構造骨123、第3の連続体構造骨154、及び手術アクチュエータ制御ワイヤ163のそれぞれを第1のスライダ224及び第2のスライダ225に固定するプレスブロック226と、を備える。
【0047】
本実施例において、好ましくは、ベースフレーム21は、第1の支持板211と第2の支持板213との間に配置されて第2のガイドロッド223に接続され、スタッドボルト221が間隔を空けて貫通し、スタッドボルト221の2つのネジ部を仕切る接続板212と、第2の支持板213との間に他の必要な電気部品の配置空間が形成されるように、第1のガイドロッド222によって第2の支持板213に接続される第3の支持板214と、をさらに備える。
【0048】
本実施例において、好ましくは、第1のガイドロッド222と第2のガイドロッド223に位置決めスリーブ401を外挿して接続板212と第3の支持板214を位置決めてもよく、或いは、第1の支持板211と第2の支持板213をネジ付きの支持棒によって固定接続してもよい。この場合、第1の支持板211と第2の支持板213と接続板212との間の位置決めは、支持棒に嵌合接続された位置決めナットを締め付けることによって、即ち位置決めナットを位置決めスリーブ401に代えて用いることによって実現されてもよい。
【0049】
本実施例において、好ましくは、直線運動機構22は、5つであり、第1対の直線運動機構22は、それぞれ一対の配向連続体構造骨123に接続されて、2つの方向における第1の連続体構造部12の湾曲自由度を実現し、第2対の直線運動機構22は、それぞれ一対の第3の連続体構造骨154に接続されて、2つの方向における第3の連続体構造部15の湾曲自由度を実現し、1つの直線運動機構22は、手術アクチュエータ制御ワイヤ163に接続されて、手術アクチュエータ50の動作制御を実現する。
【0050】
本実施例において、好ましくは、配向連続体構造骨123及び第3の連続体構造骨154は、ガイドチャンネル161によってガイドディスク162を貫通した後、第1のスライド224及び第2のスライド225のそれぞれに接続され、手術アクチュエータ制御ワイヤ163も、ガイドチャンネル161によってガイドディスク162を貫通した後、第1のスライド224又は第2のスライド225に接続される。
【0051】
本実施例において、好ましくは、スタッドボルト221と、第3の支持板214に装着されたカップリングオスコネクタ402との接続は、カップリングメスコネクタを介して駆動モータの回転軸に接続することができる。
【0052】
本実施例において、好ましくは、
図9に示すように、伝動駆動ユニット20の外部には、ハウジング230が設けられ、第1の支持板211と第2の支持板213とは、いずれもハウジング230に接続される。そして、ロボットアーム10の外部には、人体自然開口部又は手術開口へのロボットアーム10の進入の円滑性を向上させるための被覆171が設けられている。なお、被覆171の外部には、スリーブ172が設けられてもよい。
【0053】
本発明は単に上記実施例で説明されたが、各部品の構造、設置位置、及び接続が変更できる。本発明の技術案の上に、本発明のメカニズムに基づいてなされる個別部品の改良又は均等変換は、いずれも本発明の保護範囲に属される。
【手続補正書】
【提出日】2021-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の連続体構造部(12)、剛性接続構造部(13)、第2の連続体構造部(14)、及び第3の連続体構造部(15)を有し、前記第1の連続体構造部(12)及び第2の連続体構造部(14)が第1の対偶連続体機構を形成するように関連するロボットアーム(10)と、
前記第1の連続体構造部(12)の近位端に配置され、第2の対偶連続体機構を形成するように前記第2の連続体構造部(14)の遠位端に配置された前記第3の連続体構造部(15)と関連する近位端連続体構造部(17)と、
前記剛性接続構造部(13)及び前記近位端連続体構造部(17)のそれぞれと関連し、前記第1の連続体構造部(12)を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第2の連続体構造部(14)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、前記近位端連続体構造部(17)を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第3の連続体構造部(15)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する伝動駆動ユニット(20)と、を備えることを特徴とする二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項2】
第1の連続体構造部(12)、剛性接続構造部(13)、第2の連続体構造部(14)、及び第3の連続体構造部(15)を有し、前記第1の連続体構造部(12)及び第2の連続体構造部(14)が第1の対偶連続体機構を形成するように関連し、前記第3の連続体構造部(15)が前記第2の連続体構造部(14)の遠位端に配置されるロボットアーム(10)と、
前記剛性接続構造部(13)及び近位端連続体構造部(15)のそれぞれと関連し、前記第1の連続体構造部(12)を任意方向に湾曲させるように駆動して、前記第2の連続体構造部(14)を反対の方向に湾曲させるように連結駆動する一方、前記第3の連続体構造部(15)を任意方向に湾曲させるように直接的に駆動する伝動駆動ユニット(20)と、を備えることを特徴とする二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項3】
前記第1の連続体構造部(12)は、第1の連続体固定ディスク(122)及び
複数対の配向連続体構造骨(123)を備え、前記剛性接続構造部(13)は、剛性接続固定ディスク(132)を備え、
複数対の前記配向連続体構造骨(123)
の遠位端
は、前記剛性接続固定ディスク(132)に接続され
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項4】
前記伝動駆動ユニット(20)は、複数の直線運動機構(22)を備え、前記直線運動機構(22)は、スタッドボルト(221)、第1のスライド(224)及び第2のスライド(225)を備え、
各対の前記配向連続体構造骨(123)の近位端は、前記第1の連続体固定ディスク(122)を貫通して前記第1のスライダ(224)と第2のスライダ(225)のそれぞれに接続されることを特徴とする請求項3に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項5】
前記ロボットアーム(10)は、剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)を有する剛性フィード構造部(11)をさらに備え、複数の前記剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)は、前記第1の連続体固定ディスク(122)の近位端側に間隔を空けて配置され、
前記第1の連続体構造部(12)は、第1の連続体スペーサディスク(121)をさらに備え、複数の前記第1の連続体スペーサディスク(121)は、前記第1の連続体固定ディスク(122)の遠位端側と前記剛性接続固定ディスク(132)の近位端側との間に間隔を空けて配置され、前記配向連続体構造骨(123)は、前記剛性フィード構造部スペーサーディスク(111)及び前記第1の連続体スペーサーディスク(121)を順に貫通し、
前記第2の連続体構造部(14)は、第2の連続体固定ディスク(142)及び第1の対偶連続体構造骨(143)を備え、前記第1の対偶連続体構造骨(143)は、複数本であり、各本の前記第1の対偶連続体構造骨(143)は、遠位端が前記第2の連続体固定ディスク(142)に接続され、近位端が前記剛性接続固定ディスク(132)を貫通して前記第1の連続体固定ディスク(122)に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項6】
前記剛性接続構造部(13)は、剛性接続スペーサディスク(131)をさらに備え、複数の前記剛性接続スペーサディスク(131)は、前記剛性接続固定ディスク(132)の遠位端側に間隔を空けて配置され、
前記第2の連続体構造部(14)は、第2の連続体スペーサディスク(141)をさらに備え、複数の前記第2の連続体スペーサディスク(141)は、前記第2の連続体固定ディスク(142)の近位端側に間隔を空けて配置され、
前記第1の対偶連続体構造骨(143)は、前記第1の連続体スペーサディスク(121)、剛性接続スペーサディスク(131)、及び第2の連続体スペーサディスク(141)を順に貫通することを特徴とする請求項
5に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項7】
前記近位端連続体構造部(17)は、近位端連続体固定ディスク(172)と、
少なくとも2対の近位端連続体構造骨(173)とを備え、
各対の前記近位端連続体構造骨(173)は、遠位端が前記近位端連続体固定ディスク(172)に接続され、近位端が前記第1のスライド(224)
と第2のスライド(225)
のそれぞれに接続されることを特徴とする請求項4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項8】
前記第3の連続体構造部(15)は、第3の連続体固定ディスク(152)と、
複数本の第2の対偶連続体構造骨(153)とを備え、
各本の前記第2の対偶連続体構造骨(153)は、遠位端が前記第3の連続体遠位端固定ディスク(152)に接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスク(122)、剛性連続固定ディスク(132)、第2の連続体固定ディスク(142)を貫通して前記近位端連続体固定ディスク(172)に接続されることを特徴とする請求項
7に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項9】
前記第3の連続体構造部(15)は、第3の連続体固定ディスク(152)と、
少なくとも2対の第3の連続体構造骨(154)とを備え、
各対の前記第3の連続体構造骨(154)は、遠位端が前記第3の連続体遠位端固定ディスク(152)に接続され、近位端が前記第1の連続体固定ディスク(122)、剛性接続固定ディスク(132)、及び第2の連続体固定ディスク(142)を貫通して前記第1のスライド(224)
と第2のスライド(225)
のそれぞれに接続されることを特徴とする請求項4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項10】
手術アクチュエータ機構(16)をされに備え、前記手術アクチュエータ機構(16)は、
前記第3の連続体固定ディスク(152)に装着される手術アクチュエータ(50)と、
遠位端が前記手術アクチュエータ(50)に接続され、近位端が前記ロボットアーム(10)を貫通して前記第1のスライダ(224)又は第2のスライダ(225)に接続される手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)と、を備えることを特徴とする請求項
4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項11】
前記第3の連続体構造部(15)は、第3の連続体スペーサーディスク(151)をさらに備え、複数の前記第3の連続体スペーサーディスク(151)は、前記第3の連続体固定ディスク(152)の
近位端側と前記第2の連続体
固定ディスク(142)の遠位端側との間に間隔を空けて配置され、
第2の対偶連続体構造骨(153)
又は第3の連続体構造骨(154)は、
第1の連続体スペーサーディスク(121)、剛性接続スペーサーディスク(131)、第2の連続体スペーサーディスク(141)、及び第3の連続体スペーサーディスク(151)を順に貫通することを特徴とする請求項
9に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項12】
複数の前記直線運動機構(22)は
、
第1対の直線運動機構(22)を備え、第1対の前記直線運動機構(22)は、それぞれ一対の前記配向連続体構造骨(123)に接続されて、2つの方向における前記第1の連続体構造部(12)の湾曲自由度を実
現することを特徴とする請求項
4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項13】
複数の前記直線運動機構(22)は
、
第2対の直線運動機構(22)を備え、第2対の前記直線運動機構(22)は、それぞれ
一対の前記近位端連続体構造骨(173)又は一対の前記第3の連続体構造骨(154)に接続されて、2つの方向における前記第3の連続体構造部(15)の湾曲自由度を実
現することを特徴とする請求項
4に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項14】
複数の前記直線運動機構(22)は、
第3の直線運動機構(22)をさらに備え、第3の前記直線運動機構(22)は、手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)に接続されて、手術アクチュエータ(50)の動作制御を実現し、前記手術アクチュエータ制御ワイヤ(163)の遠位端は、前記第3の連続体構造部(15)の遠位端に装着された手術アクチュエータ(50)に接続されることを特徴とする請求項12又は13に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【請求項15】
前記第1の連続体構造部(12)の湾曲は、前記第2の連続体構造部(14)の湾曲に比例することを特徴とする請求項1又は2に記載の二重湾曲式の可撓性手術器械システム。
【国際調査報告】