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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-14
(54)【発明の名称】ポンプユニット
(51)【国際特許分類】
   F04C 25/02 20060101AFI20220204BHJP
   F04C 29/12 20060101ALI20220204BHJP
【FI】
F04C25/02 K
F04C29/12 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531570
(86)(22)【出願日】2019-11-15
(85)【翻訳文提出日】2021-07-30
(86)【国際出願番号】 EP2019081556
(87)【国際公開番号】W WO2020114754
(87)【国際公開日】2020-06-11
(31)【優先権主張番号】1872247
(32)【優先日】2018-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511148259
【氏名又は名称】ファイファー バキユーム
(74)【代理人】
【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
(74)【代理人】
【識別番号】100083389
【弁理士】
【氏名又は名称】竹ノ内 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【弁理士】
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】セルジュ ブランドラン
(72)【発明者】
【氏名】ミカエル ルスコーニ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン ヴァランタン
(72)【発明者】
【氏名】ヤニク グルニエ
【テーマコード(参考)】
3H129
【Fターム(参考)】
3H129AA06
3H129AB06
3H129BB36
3H129CC03
3H129CC05
3H129CC25
(57)【要約】
粗引き真空ポンプと、ルーツ真空ポンプ(3)と、パイプライン(13)とを備え、前記ルーツ真空ポンプは、ステータ(9)を有するポンピングステージ(7)を含み、前記ステータの内部で2つのルーツロータ(5)が反対方向に同期して回転し、入口オリフィス(10)と出口オリフィス(11)の間で圧送されるガスを駆動し、前記パイプラインは、前記出口オリフィス(11)を前記粗引き真空ポンプ(2)の吸気口(12)に接続するように構成されたポンプユニット(1)において、前記出口オリフィス(11)の縁と、前記ポンピングステージ(7)の前記各ロータ(5)との間の最短距離(d)は、3cm未満であるポンプユニット。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの粗引き真空ポンプ(2)と、1つのルーツ真空ポンプ(3)と、1つのパイプライン(13)、(21)、(26)、(27)とを含むポンプユニット(1)であって、
前記ルーツ真空ポンプは、1つのステータ(9)、(24)、(25)を有する1つのポンピングステージ(7)を含み、前記ステータの内部では、2つのルーツロータ(5)が反対方向に同期して回転し、1つの入口オリフィス(10)と1つの出口オリフィス(11)の間で圧送されるガスを駆動するように構成され、
前記パイプラインは、前記出口オリフィス(11)を前記粗引き真空ポンプ(2)の1つの吸気口(12)に接続するように構成されているものにおいて、
前記出口オリフィス(11)の縁と、前記ポンピングステージ(7)の前記各ロータ(5)との間の最短距離(d)は少なくとも3cm未満であることを特徴とするポンプユニット。
【請求項2】
前記最短距離(d)は、2cm未満、例えば、1cm未満、又は、0.5cm未満であり、かつ、例えば0.1cmを超えていることを特徴とする請求項1に記載のポンプユニット。
【請求項3】
前記出口オリフィス(11)は円形であり、その直径(D)は5cm未満、例えば2cm~5cmの間であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプユニット。
【請求項4】
前記出口オリフィス(11)は、前記ポンピングステージ(7)内に入る前記パイプライン(13)の1つの上流管(14)の端に設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項5】
1つの粗引き真空ポンプ(2)と、1つのルーツ真空ポンプ(3)と、1つのパイプライン(13)、(21)、(26)とを含むポンプユニット(1)であって、
前記ルーツ真空ポンプは、1つのステータ(9)を有する1つのポンピングステージ(7)を含み、前記ステータの内部では、2つのルーツロータ(5)が反対方向に同期して回転し、1つの入口オリフィス(10)と1つの出口オリフィス(11)の間で圧送されるガスを駆動するように構成され、
前記パイプラインは、前記出口オリフィス(11)を前記粗引き真空ポンプ(2)の1つの吸気口(12)に接続するように構成されているものにおいて、
前記出口オリフィス(11)が、前記ポンピングステージ(7)に入る前記パイプライン(13;21;26)の1つの上流管(14)の端に位置していることを特徴とするポンプユニット。
【請求項6】
前記上流管(14)は、前記ポンピングステージ(7)の1つの出口レセプタクル(15)から突き出ていることを特徴とする請求項4又は5に記載のポンプユニット。
【請求項7】
前記パイプライン(13)の前記上流管(14)を少なくとも部分的に冷却するように構成された1つの冷却回路(30)を有していることを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項8】
前記冷却回路(30)は、前記パイプライン(13)の前記上流管(14)の基部を取り囲むジャケット(31)、前記ジャケット(31)の入口(32)及び出口(33)を有し、冷媒が、前記ジャケット(31)と前記上流管(14)によって形成された二重壁のボリュームを流れるようになっていることを特徴とする請求項7に記載のポンプユニット。
【請求項9】
前記入口(32)は、前記冷却回路(30)の入口パイプ(34)の端に位置し、前記出口(33)は、前記冷却回路(30)の出口パイプ(33)の端に位置し、前記入口パイプ(34)及び前記出口パイプ(33)は、前記二重壁のボリューム内に突き出ていることを特徴とする請求項8に記載のポンプユニット。
【請求項10】
前記出口パイプ(33)の長さは、前記入口パイプ(34)の長さよりも長いことを特徴とする請求項9に記載のポンプユニット。
【請求項11】
前記少なくとも1つの出口レセプタクル(15)の底部(16)は取り外し可能であることを特徴とする請求項6~10のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項12】
前記出口レセプタクル(15)は、その一方の部分が前記ポンピングステージ(7)の前記ステータ(9)に形成された円周部分(17)を有し、その他方の部分が、前記パイプライン(13)、(21)、(26)の前記上流管(14)に固定された底部(16)を有していることを特徴とする請求項6~11のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項13】
前記ルーツ真空ポンプ(3)を支持するように構成されたフレーム(6)を有し、
前記パイプライン(21)が、前記上流管(14)から取り外し可能な下流部分(20)を有していることを特徴とする請求項4~12のいずれか1項に記載のポンプユニット(1)。
【請求項14】
前記下流部分(20)はベローズ(23)を備えていることを特徴とする請求項13に記載のポンプユニット(1)。
【請求項15】
前記ポンピングステージ(7)の前記出口オリフィス(11)は、前記ポンピングステージ(7)の前記ステータ(24)、(25)に設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のポンプユニット(1)。
【請求項16】
前記出口オリフィス(11)は、細長い断面の前記ステータ(24)の平坦な部分に形成されていることを特徴とする請求項15に記載のポンプユニット(1)。
【請求項17】
前記ステータ(25)は、前記出口オリフィス(11)が設けられた折り返し壁(28)を有することを特徴とする請求項14に記載のポンプユニット(1)。
【請求項18】
前記折り返し壁(28)は、隆起した平らな壁によって形成され、前記隆起した部分は、前記ロータ(5)の経路の形状に続いていることを特徴とする請求項17に記載のポンプユニット(1)。
【請求項19】
前記パイプライン(26)は直線状であることを特徴とする請求項1~18のいずれか1項に記載のポンプユニット(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粗引き真空ポンプと、この粗引き真空ポンプに直列かつ圧送されるガスの流れの上流側において取り付けられたルーツ真空ポンプとを備える、ポンプユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一部のポンプユニットは、「粉体(パウダー)」プロセスとして知られるプロセスに使用される。このプロセスでは、大量の固体副産物を生成するガスを伴う。これは、例えば、半導体を製造する幾つかのプロセスの場合である。
【0003】
これらの固体の化合物は、真空ポンプの内面に沈着し、凝集体を形成する可能性があり、最終的にはガスの通路の寸法を制限し、その結果、ポンプ能力が低下する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの粉体は、真空ポンプの寿命と比べて比較的速く蓄積するため、このポンプのメンテナンス操作なしでの使用期間が制限される。2つの真空ポンプを接続するパイプラインで、とりわけそれに大きく曲がった部分がある場合には、特に堆積物の生成が助長される。そのため、清掃を行うのに、このパイプラインを頻繁に取り外す必要がある。
しかしながら、2つのポンプ間の位置が制限され、かつそれらの寸法が大きな場合、これら2つのポンプの少なくとも1つを取り外さない限り、これらのポンプ間のパイプラインを取り外すのが難しいことがある。
従って、そのメンテナンスは、頻繁に行われることに加えて、時間がかかり、かつ複雑になる可能性がある。
【0005】
本発明の1つの目的は、従来技術の欠点の1つを少なくとも部分的に解決する、改良されたポンプユニットを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明の対象は、
1つの粗引き真空ポンプと、1つのルーツ真空ポンプと、1つのパイプラインとを含むポンプユニットであって、
前記ルーツ真空ポンプは、1つのステータを有する1つのポンピングステージを含み、前記ステータの内部では、2つのルーツロータが反対方向に同期して回転し、1つの入口オリフィスと1つの出口オリフィスの間で圧送されるガスを駆動するように構成され、
前記パイプラインは、前記出口オリフィスを前記粗引き真空ポンプの1つの吸気口に接続するように構成されているものにおいて、
前記出口オリフィスの縁と、前記ポンピングステージの各ロータとの間の最短距離が、少なくとも3cm未満であることを特徴としている。
【0007】
前記ポンプユニットは、以下の1つ又は複数の特徴を、個別に有していても、又はこれらを組み合わせたものであっても良い。
前記最短距離は2cm未満、例えば1cm未満、又は、0.5cm未満であり、かつ、例えば0.1cmよりも大である。
この距離は、動作中に1対のロータが、順次、出口オリフィスのごく近くに移動し、各々、最短になったときの距離である。出口オリフィスは、1対のロータの軸から等距離の所に配置されている。従って、この距離は、出口オリフィスと2つのロータの各々との間で、同じである。
【0008】
前記ルーツ真空ポンプの出口オリフィスは、ロータによって掃引される領域の近くに設けられている。これにより、ロータが回転するときに、出口オリフィスの端に蓄積した粉体を掃引できるという効果がある。従って、出口オリフィスから突き出た粉体の蓄積物は、機械的効果によって自動的にこすり落とされ、ポンピングステージからポンプで送られるガスと共に搬送される。
従って、少なくとも粉体の蓄積物が、出口オリフィスの縁とロータの掃引によって区切られた領域との間の距離の値を超えるとすぐに、出口オリフィスの縁は、ロータによって清浄化される。
この形状により、ルーツ真空ポンプの配送時に、粉末が蓄積することなく、粗引き真空ポンプに向かって輸送されるガスと粉末の恒久的な通路が維持され、ポンピングステージでの粉末による目詰まりを減らすことができる。これにより、ルーツ真空ポンプの出口におけるポンプ能力の損失を減らすことが可能になる。
【0009】
例えば、出口オリフィスは円形であり、その直径は5cm未満、例えば2cm~5cmの間である。このような寸法を有する出口オリフィスは、ルーツ真空ポンプの出口オリフィスの全体の寸法と比較して制限部を形成している。
この制限部により、ガスはロータを出るとすぐに加速され、粉体をポンプ搬送されるガスに同伴させ易くなる。
さらに、圧送されるガスの流れにおけるこの制限部によってもたらされる圧力降下は、ポンプユニットの全体的な性能に関して無視できる程度である。
パイプラインは真っ直ぐでも良く、従って、パイプライン内の粉体の蓄積を抑制することが可能であり、この粉体はポンプされたガスと重力によって同伴される。
【0010】
第1の実施例によれば、前記出口オリフィスは、ポンピングステージに入るパイプラインの上流管の端に位置している。ステータ内の上流管は、ステータの前記パイプラインを延長することにより、簡単な方法で出口オリフィスを1対のロータに近づけることを可能にしている。
【0011】
前記上流管は、ポンピングステージの出口レセプタクルから突き出ていても良い。この出口レセプタクルは、1対のロータの回転によって出口オリフィスから排出された粉体の一部を保有するための、貯蔵容器を形成する。従って、粉体の一部は、ルーツ真空ポンプの出口オリフィスを塞ぐことなく、出口レセプタクルのデッドゾーンに蓄積することができ、粉体の別の部分は、ポンプで送られるガスと共にパイプラインに運ばれる。
さらに、出口レセプタクルが一杯になると、出口レセプタクルから突き出て蓄積された粉体は、同様にロータによって掃引され、ポンプで送られるガスと共にパイプラインに送られる。
【0012】
例示的な一実施形態によれば、ポンプユニットはまた、例えば周囲温度の水などの冷媒を循環させることによって、パイプラインの上流管を少なくとも部分的に冷却するようになっている1つの冷却回路を有する。
具体的には、上流管の温度を例えば数十℃だけ下げる利点がある。例えば、この温度が100~250℃の間、例えば200℃の最高温度以下にとどまり、その結果、上流管、パイプラインの下流部分、又は粗引き真空ポンプで、凝集、蓄積、硬化の可能性のある粉末の重合を回避することができる。
【0013】
この冷却回路は、例えば、上流管の基部を取り囲むジャケットと、このジャケットの入口及び出口を有し、ジャケットと上流管によって形成される二重壁を通って冷媒が流れることを可能にする。この入口は、例えば、冷却回路の入口パイプの端に位置し、出口は、冷却回路の出口パイプの端に位置し、入口パイプ及び出口パイプは、二重壁のボリューム内に突出している。入口パイプと出口パイプは、例えば、上流管と平行に、底部から垂直に突き出ている。入口パイプと出口パイプは、例えば、二重壁のボリュームにおいて正反対の側にある。出口パイプの長さは、入口パイプの長さより長くて良い。このような構成とすることにより、二重壁の間への充填を最小限に抑え、冷媒をジャケットの高さ全体に均等に掃引することができる。
【0014】
別の例示的な実施形態によれば、冷却回路は、コイルの入口及び出口を外部冷却回路に接続するために、上流管の基部を取り囲み、底部を通過するコイルを有している。
少なくとも出口レセプタクルの底部は、取り外し可能としても良い。
従って、真空ポンプを取り外す必要なしに、ポンピングステージから粉体を抽出することが可能である。
例示的な一実施形態によれば、出口レセプタクルは、一方の部分は、ポンピングステージのステータに形成された円周部分を有し、他方の部分は、パイプラインの上流管に固定された底部を有する。
【0015】
ポンプユニットがルーツ真空ポンプを支持するように構成されたフレームを有する場合、パイプラインはまた、上流管から取り外し可能な下流部分を有する。この取り外し可能な下流部分により、パイプラインの上流管を取り外す必要なしに、パイプラインを取り外すことができる。上流管は所定の位置に留まり、ポンピングステージのステータに固定され、ルーツ真空ポンプはフレームによって支えられている。次に、例えばボトルブラシを使用して、上流管又は出口レセプタクルの内部を外側から清浄化することが可能である。従って、パイプラインを部分的に取り外すことで、ポンプを取り外す必要のない、より簡単で迅速なメンテナンスが可能になる。
パイプラインの下流部分にはベローズを付けても良い。
【0016】
第2の例示的な実施形態によれば、ポンピングステージの出口オリフィスは、ポンピングステージのステータに設けられている。
例えば、出口オリフィスは、細長い断面のステータの平坦な部分に形成されている。
別の例によれば、ステータは、出口オリフィスが設けられている折り返し壁を有する。この折り返し壁は、隆起した平らな壁によって形成することができ、隆起した部分は、ロータの経路の形状に続いている。従って、出口オリフィスと、ポンピングステージのロータの掃引によって区切られる領域との間の最短距離を、大幅に短縮することができる。
【0017】
本発明のさらなる利点及び特徴は、本発明の特定の、しかし非限定的な以下の実施形態の説明、及び添付の図面から明らかになると思う。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のポンプユニットの第1の実施形態の概略図である。
図2図1のルーツ真空ポンプの断面及びポンプユニットのパイプラインを示す図である。
図3図2のルーツ真空ポンプとパイプラインの要素の断面図である。
図4図3の要素の詳細断面を示す拡大図である。
図5図2のポンプユニットの出口レセプタクルの底部に固定された、パイプラインの斜視図である。
図6】本発明の第2の実施形態になるポンプユニットの、図5と同様の状態を示す図である。
図7図6と同様の実施形態において、冷却回路のジャケットを破線で示す図である。
図8図6の実施形態を反対側から見た図である。
図9】本発明の第3の実施形態であるポンプユニットの概略図である。
図10】本発明の第4の実施形態であるポンプユニットの、ルーツ真空ポンプの断面図及びポンプユニットのパイプラインの概略図である。
図11】本発明の第5の実施形態であるポンプユニットについて、図10と同様の状態を示す図である。
図12】本発明の第6の実施形態であるポンプユニットについて、図10と同様の状態を示す図である。
図13】本発明の第6の実施形態であるポンプユニットについて、ルーツ真空ポンプのステータの概略を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の図では、同一の要素に同じ参照符号を付してある。
以下の実施形態は例示である。以下の説明では、1つ又は複数の実施形態に関して言及しているが、これは、必ずしも各符号が同じ実施形態に関連すること、又はこれらの特徴が1つの実施形態にのみ適用されることを意味するものではない。さらなる他の実施形態のために、上記の異なる実施形態の一部の特徴を組み合わせたり、置き換えたりすることもできる。
【0020】
1つの粗引き真空ポンプは、1対のロータを使用して、圧送されるガスを取り込み、搬送し、大気圧で排出するように構成された1つの容積式真空ポンプである。1対のロータは、粗引き真空ポンプの1つのモータによって回転駆動される2本の軸によって駆動される。
【0021】
1つのルーツ真空ポンプ(「ルーツブロワ」とも呼ばれる)は、1対のルーツロータを使用して、ポンプで送られるガスを取り込み、搬送し、供給するように構成された容積式真空ポンプである。ルーツ真空ポンプは、粗引き真空ポンプの上流に、かつ直列に取り付けられている。1対のロータは、ルーツ真空ポンプのモータによって駆動される2本の軸によって駆動される。
「上流」という用語は、ガスの循環方向に関して、別の要素の前に配置される要素を意味している。対照的に、「下流」という用語は、圧送されるガスの循環方向に関して、後方に配置されている要素を意味している。
【0022】
図1は、ガスをポンプ搬送するための1つの処理室に接続することを目的とした、ポンプユニット1を示している(ポンプ搬送されるガスの流れの方向は、図1の矢印で示されている)。この処理室は、例えば、シリコンウェーハ上でのマイクロエレクトロニクスデバイスの製造に使用され、堆積やエッチングの処理プロセスが行われる室である。
ポンプユニット1は、1つの粗引き真空ポンプ2も及び1つのルーツ真空ポンプ3を有している。
この粗引き真空ポンプ2は、例えば、「ルーツ」又は「クロー」タイプ、又はスパイラル又はスクリュータイプの、又は別の同様の容積式真空ポンプ原理に基づく多段真空ポンプである。粗引き真空ポンプ2の吐出圧力は大気圧である。
【0023】
ルーツ真空ポンプ3は、粗引き真空ポンプ2に対して、直列に、かつ、ポンプ搬送されるガスの流れの上流側に取り付けられている。
ルーツ真空ポンプ3は、例えば、ポンプユニット1のフレーム4内で、粗引き真空ポンプ2に対して空間的に上流に配置されている。
ルーツ真空ポンプ3は、粗引き真空ポンプ2と同様に、モータ6によって駆動される1対のロータ5を使用して、圧送されるガスを取り込み、搬送し、排出する容積式真空ポンプである。
【0024】
図2の断面図でより明確に示されているように、ルーツ真空ポンプ3は、ステータ9を有するポンピングステージ7を備えており、このステータの内部で、2個のルーツロータ5が角度的にオフセット配置され、これらのルーツロータが反対方向に同期して回転し、ポンピングステージ7の入口オリフィス10と出口オリフィス11との間でポンプ搬送されるガスを駆動するように構成されている。ステータ9は、ロータ5を収容するポンピングステージ7のハウジングを有し、このステータは、鋳鉄で作られている。
ポンプの回転中、入口オリフィス10から取り込まれたガスは、ロータ5及びステータ9によって生成されたボリューム内に閉じ込められ、次いで、ロータ5によって出口オリフィス11に向かって搬送される(ロータ5の回転方向は、図2に矢印で示されている)。
【0025】
ルーツ真空ポンプ3は、動作中、ロータ5がステータ9と機械的に接触することなく、ステータ9内で回転し、これによりポンピングステージ7での潤滑油の不使用を可能にするので、「ドライ」ポンプと言われる。
ルーツ真空ポンプ3は、1つのポンピングステージ7と直列に、かつこのポンピングステージ7の上流に、追加のポンピングステージを設けても良い。この2組のポンピングステージの各ロータ5は、ルーツ真空ポンプ3と同じモータ6によって同時に駆動される。
【0026】
出口オリフィス11は、ポンプ搬送されるガスが、そこを通過して出るポンピングステージ7のオリフィスである。この出口オリフィスは、例えば少なくとも部分的にステンレス鋼で作られたポンプユニット1のパイプライン13によって、粗引き真空ポンプ2の吸気口12に接続されている。
この出口オリフィス11の縁部と、ポンピングステージ7の各ロータ5との間の最短距離は、例えば、少なくとも3cm未満であり、例えば、2cm未満、又は、1cm未満である。また、最短距離は、例えば0.1cmを超えている(図4参照)。
この距離dは、ポンプの動作中に、1対のロータ5が各々順番に、出口オリフィス11に可能な限り近く移動したときの最短の距離である。出口オリフィス11は、1対のロータ5の軸から等距離に配置されている。従って、2つのロータ5の各々と、1つの出口オリフィス11との間の距離dは、同じである。
【0027】
ルーツ真空ポンプ3の出口オリフィス11は、1対のロータ5によって掃引される領域に接近して設けられている。これは、出口オリフィス11の縁に蓄積した粉体を、1対のロータ5が回転するときに掃引できるという効果がある。
従って、出口オリフィス11から突出した粉体の蓄積は、機械的効果によって自動的に掻き取られ、ポンピングステージ7からポンピングされたガスと共に搬送される。従って、出口オリフィス11の縁は、少なくとも粉体の蓄積が、出口オリフィス11の縁と、1対のロータ5の掃引によって区切られた領域との間の距離dの値を超えるとすぐに、ロータ5によって、清浄化される。
この形状は、ルーツ真空ポンプ3の配送時に粉体を蓄積させることなく、粗引き真空ポンプ2に向かって輸送されるガスと粉体の恒久的な通路を維持することによって、ポンピングステージ7における粉体による目詰まりを低減するのを可能にする。
従って、ルーツ真空ポンプ3のポンピングステージ7の出口における、ポンピング能力の損失を低減させることが可能である。
【0028】
出口オリフィス11の縁は、例えば円形であり、その直径Dは5cm未満、例えば2cm~5cmの間である。このような寸法を有する出口オリフィス11は、ルーツ真空ポンプの出口オリフィスの全体の寸法と比較して、1つの制限部を形成している。
この制限部により、ガスがロータ5を出るとすぐに加速されることが可能になり、掻き取られた粉体を、ポンプで搬送されるガスに同伴させ易くなる。さらに、この制限部によってもたらされる圧送ガスの流れの圧力降下は、ポンプユニット1の全体的な性能に関して、無視できる程度である。
【0029】
図2図5に示す本発明の第1の実施形態によれば、出口オリフィス11は、ポンピングステージ7に入るパイプライン13の上流管14の端部に位置している。
この上流管14は、ポンピングステージ7の出口レセプタクル15から突出していても良い。この上流管14は、例えば、出口レセプタクル15の底部16から垂直に延びる直線状の円筒である。
この出口レセプタクル15は、ロータ5の回転によって出口オリフィス11から排出された粉体の一部を保持するための貯蔵リザーバーを形成することを可能にしている。そのため、粉体の一部は、ルーツ真空ポンプ3の出口オリフィス11を塞ぐことなく、出口レセプタクル15のデッドゾーンに蓄積することができ、一方、粉体の他の部分は、圧送されるガスと共にパイプライン13内へ運ばれる。
【0030】
出口レセプタクル15に蓄積した粉体は、ルーツ真空ポンプ3のポンプ性能を損なうことはない。
さらに、出口レセプタクル15が一杯になると、出口レセプタクル15から突出する蓄積された粉体は、同様に、ロータ5によって掃引され、ポンプ搬送されるガスと共にパイプライン13内へ運ばれる。
出口レセプタクル15の少なくとも底部16は、例えば取り外すことが可能であり、容易にこの出口レセプタクル15内の粉体を空にして、この出口レセプタクルの清浄化を行うことを可能にしている。従って、真空ポンプ2、3を取り外す必要なしに、ポンピングステージ7から粉体を抽出することが可能である。
【0031】
図2図3の例示的な実施形態では、出口レセプタクル15は、一方の部分には、ポンピングステージ7のステータ9に形成された円周部分17を有し、他方の部分には、パイプライン13の上流管14に固定された底部16を有している。
円周部分17は、全体の形状として、例えば、円錐形又は円筒形である。この円周部分17と底部16との間に、シールを配置しても良い。さらに、このシールを受け入れるために、底部16に環状溝18を形成しても良い。
【0032】
底部16は、ステータ9に挿入されたネジなどの一般的な第1の固定手段を、この底部16の環状フランジの穴19に通すことにより、円周部分17に固定しても良い(図5参照)。
ステータ9内へ伸びる上流管14は、出口オリフィス11をロータ5に近づけることを可能にしていることが理解しうると思う。出口オリフィス11をこのようにロータに近づけることは、パイプライン13の延長によって容易に行うことができる。この場合、底部16を上流管14に固定するために、底部16には、ポンピングステージ7のステータ9と互換性のある固定手段が設けられている。
【0033】
図6図8は、本発明の実施形態の変形例を示す。
この変形例では、ポンプユニット1は、パイプライン13の上流管14を少なくとも部分的に冷却するように構成された1つの冷却回路30を有している。
具体的には、上流管14、パイプライン13の下流部分、又は粗引き真空ポンプ2上で、凝集、蓄積及び硬化する可能性のある粉体の重合を回避するために、上流管14の温度を、例えば、摂氏数十度下げ、100°C~250°Cの間の最高温度、たとえば200°C未満に留まらせるのが有利である。
【0034】
この冷却回路30は、例えば、上流管14の基部を取り囲むジャケット31を有している(図6及び図7参照)。ジャケット31は、例えば、上流管14と同軸の円筒形である。ジャケット31は、出口レセプタクル15の底部16から、ロータ5の回転を損なわないように、上流管14の高さよりも低い高さ、例えば、出口オリフィス11から4分の3を超える高さまで、例えば、1cm~2cmだけ延びている。ジャケット31の高さは、例えば、60~80mmの間である。
ジャケット31は、入口32及び出口33を有し、これにより、冷媒が、ジャケット31と上流管14によって形成された二重壁のボリューム内を通って流れることを可能にしている(図7参照)。この冷媒は、例えば、周囲温度の水である。
【0035】
例示的な一実施形態によれば、入口32は、二重壁のボリュームに突出する冷却回路30の入口パイプ34の端部に位置し、出口33は、二重壁のボリューム内に突出する冷却回路30の出口パイプ35の端部に位置している。入口パイプ34及び出口パイプ35は、例えば、直円柱状である。それらは、上流管14に平行に、底部16から垂直に突出している。入口パイプ34及び出口パイプ35は、例えば、二重壁のボリュームにおいて直径方向に対向している。
【0036】
さらに、出口パイプ35の長さは、入口パイプ34の長さより長くてもよい。出口パイプ35の長さは、例えば、入口パイプの長さの4倍以上である。例えば、入口パイプ34の長さは1cm、出口パイプ35の長さは6cmであり、これらの直径は同じで、例えば6mmである。
言い換えれば、ジャケット31内では、出口33は入口32よりも高い位置にある。この配置は、二重壁内への冷媒の最少の充填を確実にするのを可能にし、冷媒がジャケット31の高さにわたって均等に通過するのを可能にしている。
【0037】
入口パイプ34及び出口パイプ35は、冷却回路30を外部の冷却回路に接続するために、ステータ9の外側に配置された冷却回路30の底部16を通過して、1対のコネクタ36を支持している(図8参照)。
別の例示的な実施形態によれば、冷却回路は、コイルの入口及び出口を外部冷却回路に接続するために、上流管14の基部を取り囲み(図示せず)、底部16を通過するコイルを有する。
【0038】
図1図8は、2つの曲がった部分を有するパイプライン13の例を示しているが、図9に示すように、曲がりのない直線状の1つのパイプライン26を設けることも考えられる。この直線状のパイプライン26は、2つの真空ポンプの間に垂直に配置されている。このようにして、パイプライン26内の粉体の蓄積を制限することが可能であり、この粉体は、次に、ポンプで送られるガス及び重力によって搬送される。
また、パイプライン13、21の直径よりも小さい直径を有する出口オリフィス11を設けることも可能である。粉体が堆積する可能性のあるエッジの形成を回避するために、ガスの流れの方向に対して、直径が一定又は増加するパイプラインが好ましく設けられる。
【0039】
図10の例示的な1つの実施形態によれば、フレーム4は、ルーツ真空ポンプ5を支持するように構成され、さらに、パイプライン21の下流部分20は、上流管14から取り外し可能に構成されている。
この下流部分20は、取り外し可能な方法で、この下流部分20を出口レセプタクル15の底部16に固定するように設計された、例えばネジを使用した、例えば2つの固定手段22を有する。
【0040】
この取り外し可能な下流部分20は、パイプライン21の上流管14を取り外すことなしに、この下流部分を取り外すことができる。上流管14は、ポンピングステージ7のステータ9に固定されて所定の位置にあり、ルーツ真空ポンプ3は、フレーム4によって支持されている。そして、次に、例えばボトルブラシを使用して、外側から上流管14、又は出口レセプタクル15の内側を清浄化することが可能である。このようなパイプライン21の部分的な除去は、ポンプ2、3の除去を必要としない、より容易かつ迅速な保守を可能にする。
下流部分20はまた、2つのポンプ2、3間の接続を容易にするためのベローズ23を有していても良い。
【0041】
また、出口レセプタクルを設けないことも可能である。出口オリフィス11は、ポンピングステージ7のステータ24に直接設けられている(図11参照)。
この場合、パイプライン27は、例えば、一方の部分は、ポンピングステージ7に形成された鋳鉄部分を有し、他方の部分は、曲げられているか又は曲げられておらず、例えば、ステンレス鋼製の管が、上記鋳鉄部分を粗引き真空ポンプ2の吸気口12に接続されている。
出口オリフィス11は、例えば、細長い断面のステータ24の底部の平坦な部分に形成されている。
【0042】
図12図13に示した別の実施形態によれば、ポンピングステージ7のステータ25は、出口オリフィス11が設けられた折り返し壁28を有している。
この折り返し壁28は、例えば、ステータの底部に対して隆起した平坦な壁によって形成され、この隆起部分は、例えば、ロータ5の経路の形状、すなわち、例えば、ロータ5の8字形の断面に続いている。
従って、折り返し壁28は、出口オリフィス11をロータ5に近づけることを可能にしている。従って、出口オリフィス11と、ポンピングステージ7におけるロータ5の掃引によって区切られる領域との間の最短距離dは、大幅に短縮される。
【符号の説明】
【0043】
1 ポンプユニット
2 粗引き真空ポンプ
3 ルーツ真空ポンプ
4 フレーム
5 ルーツロータ
6 モータ
7 ポンピングステージ
9 ステータ
10 入口オリフィス
11 出口オリフィス
12 粗引き真空ポンプの吸気口
13 パイプライン
14 上流管
15 出口レセプタクル
16 出口レセプタクルの底部
17 出口レセプタクルの円周部分
18 底部の環状溝
19 環状フランジの穴
21 パイプライン
23 ベローズ
24;25 ステータ
26;27 パイプライン
30 冷却回路
31 ジャケット
32 ジャケットの入口
33 ジャケットの出口
34 冷却回路の入口パイプ
35 冷却回路の出口パイプ
d 出口オリフィスの縁とポンピングステージ各ロータとの間の最短距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2021-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの粗引き真空ポンプ(2)と、1つのルーツ真空ポンプ(3)と、1つのパイプライン(13)、(21)、(26)、(27)とを含むポンプユニット(1)であって、
前記ルーツ真空ポンプは、1つのステータ(9)、(24)、(25)を有する1つのポンピングステージ(7)を含み、前記ステータの内部では、2つのルーツロータ(5)が反対方向に同期して回転し、1つの入口オリフィス(10)と1つの出口オリフィス(11)の間で圧送されるガスを駆動するように構成され、
前記パイプラインは、前記出口オリフィス(11)を前記粗引き真空ポンプ(2)の1つの吸気口(12)に接続するように構成されているものにおいて、
前記出口オリフィス(11)の縁と、前記ポンピングステージ(7)の前記各ロータ(5)との間の最短距離(d)は、少なくとも3cm未満であり、
前記出口オリフィス(11)は、前記ポンピングステージ(7)内に入る前記パイプライン(13)の1つの上流管(14)の端に設けられていることを特徴とするポンプユニット。
【請求項2】
前記最短距離(d)は、2cm未満、例えば、1cm未満、例えば、0.5cm未満であり、かつ、例えば0.1cmを超えていることを特徴とする請求項1に記載のポンプユニット。
【請求項3】
前記出口オリフィス(11)は円形であり、その直径(D)は5cm未満、例えば2cm~5cmの間であることを特徴とする請求項1または2に記載のポンプユニット。
【請求項4】
1つの粗引き真空ポンプ(2)と、1つのルーツ真空ポンプ(3)と、1つのパイプライン(13)、(21)、(26)とを含むポンプユニット(1)であって、
前記ルーツ真空ポンプは、1つのステータ(9)を有する1つのポンピングステージ(7)を含み、前記ステータの内部では、2つのルーツロータ(5)が反対方向に同期して回転し、1つの入口オリフィス(10)と1つの出口オリフィス(11)の間で圧送されるガスを駆動するように構成され、
前記パイプラインは、前記出口オリフィス(11)を前記粗引き真空ポンプ(2)の1つの吸気口(12)に接続するように構成されているものにおいて、
前記出口オリフィス(11)が、前記ポンピングステージ(7)に入る前記パイプライン(13)、(21)、(26)の1つの上流管(14)の端に位置していることを特徴とするポンプユニット。
【請求項5】
前記上流管(14)は、前記ポンピングステージ(7)の1つの出口レセプタクル(15)から突き出ていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項6】
前記パイプライン(13)の前記上流管(14)を少なくとも部分的に冷却するように構成された1つの冷却回路(30)を有していることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項7】
前記冷却回路(30)は、前記パイプライン(13)の前記上流管(14)の基部を取り囲むジャケット(31)、前記ジャケット(31)の入口(32)及び出口(33)を有し、冷媒が、前記ジャケット(31)と前記上流管(14)によって形成された二重壁のボリュームを流れるようになっていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項8】
前記入口(32)は、前記冷却回路(30)の入口パイプ(34)の端に位置し、前記出口(33)は、前記冷却回路(30)の出口パイプ(33)の端に位置し、前記入口パイプ(34)及び前記出口パイプ(33)は、前記二重壁のボリューム内に突き出ていることを特徴とする請求項に記載のポンプユニット。
【請求項9】
前記出口パイプ(33)の長さは、前記入口パイプ(34)の長さよりも長いことを特徴とする請求項に記載のポンプユニット。
【請求項10】
前記少なくとも1つの出口レセプタクル(15)の底部(16)は取り外し可能であることを特徴とする請求項5~9のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項11】
前記出口レセプタクル(15)は、その一方の部分が前記ポンピングステージ(7)の前記ステータ(9)に形成された円周部分(17)を有し、その他方の部分が、前記パイプライン(13)、(21)、(26)の前記上流管(14)に固定された底部(16)を有していることを特徴とする請求項5~10のいずれか1項に記載のポンプユニット。
【請求項12】
前記ルーツ真空ポンプ(3)を支持するように構成されたフレーム(6)を有し、
前記パイプライン(21)が、前記上流管(14)から取り外し可能な下流部分(20)を有していることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載のポンプユニット(1)。
【請求項13】
前記下流部分(20)はベローズ(23)を備えていることを特徴とする請求項12に記載のポンプユニット(1)。
【請求項14】
前記パイプライン(26)は直線状であることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載のポンプユニット(1)。
【国際調査報告】