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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-14
(54)【発明の名称】制御装置を有する人工心肺
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/14 20060101AFI20220204BHJP
   A61M 1/16 20060101ALI20220204BHJP
【FI】
A61M1/14 110
A61M1/16 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533825
(86)(22)【出願日】2018-12-19
(85)【翻訳文提出日】2021-06-14
(86)【国際出願番号】 EP2018085931
(87)【国際公開番号】W WO2020125976
(87)【国際公開日】2020-06-25
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】520121223
【氏名又は名称】リヴァノヴァ・ドイチュラント・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】ペンカ,オットマー
(72)【発明者】
【氏名】ラッダガ,ミケーレ・クラウディオ
(72)【発明者】
【氏名】シューベルト,フリーデマン
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA02
4C077BB06
4C077EE01
4C077HH21
4C077JJ24
4C077KK25
(57)【要約】
人工心肺(HLM)は、複数のアクチュエータと、複数のアクチュエータからパラメータデータのセットを受信するように構成される周辺処理装置と、を含む。HLMは、パラメータデータのセットのサブセットを示すように構成される周辺ディスプレイ装置を含む。HLMはまた、複数のACUの各々が複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される複数のアクチュエータ制御部(ACU)と、制御ディスプレイ装置および複数の入力制御装置を備える制御装置と、を含み、入力制御装置の各々は、複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工心肺(HLM)であって、
複数のアクチュエータと、
前記複数のアクチュエータからパラメータデータのセットを受信するように構成される周辺処理装置と、
パラメータデータの前記セットのサブセットを示すように構成される周辺ディスプレイ装置と、
各々が前記複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される複数のアクチュエータ制御部(ACU)と、
制御ディスプレイ装置および複数の入力制御装置を備える制御装置と、を備え、前記入力制御装置の各々は、前記複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される、
人工心肺(HLM)。
【請求項2】
前記複数のACUの1つまたは複数は、前記制御装置に動作可能に接続される、
請求項1に記載のHLM。
【請求項3】
前記HLMは、バスをさらに備え、前記バスは、制御信号を送信するように構成されるケーブルを備え、前記複数の入力制御装置の各々は、制御通信リンクを介して前記バスに動作可能に接続される、
請求項1または2に記載のHLM。
【請求項4】
前記複数のACUの各々は、それぞれのACUバス通信リンクを介して前記バスに動作可能に接続される、
請求項3に記載のHLM。
【請求項5】
前記制御ディスプレイ装置は、前記制御通信リンクを介して前記バスに動作可能に接続され、前記制御通信リンクは、データ信号を送信するように構成される、
請求項3または4に記載のHLM。
【請求項6】
前記複数のアクチュエータの少なくとも1つは、ポンプアクチュエータを備える、
請求項3から5のいずれかに記載のHLM。
【請求項7】
前記複数の入力制御装置の各々は、前記複数のACUの対応するACUに動作可能に接続され、それぞれの前記アクチュエータを制御する際に、前記ACUより優先されることなく、それぞれの前記アクチュエータを制御するように構成される、
請求項4から6のいずれかに記載のHLM。
【請求項8】
前記制御装置内の入力制御装置に対応する前記複数のACUの各々は、前記HLMの下側ハウジング内に配置され、対応する入力制御装置の不具合の場合、バックアップとして用いられるように構成される、
請求項1から7のいずれかに記載のHLM。
【請求項9】
前記下側ハウジングは、前記複数のACUを見せるように開いて構成される筐体を備える、
請求項8に記載のHLM。
【請求項10】
前記HLMは、前記制御装置を前記周辺処理装置に接続する単一ケーブルをさらに備え、前記単一ケーブルは、制御信号、パラメータデータおよび電力を送信するように構成される、
請求項1から9のいずれかに記載のHLM。
【請求項11】
前記ディスプレイ装置は、パラメータデータの前記セットの追加のサブセットを示すように構成され、パラメータデータの前記セットの前記追加のサブセットは、前記周辺ディスプレイ装置によって示される前記サブセットとは異なり、パラメータデータの前記セットの前記追加のサブセットは、1つまたは複数のプロファイルに格納され、各プロファイルは、対応する意図された手順(procedure)の1つまたは複数の特徴(characteristic)への適応を容易にするように構成される、
請求項1から10のいずれかに記載のHLM。
【請求項12】
前記制御装置は、少なくともほぼ長方形である第1の部分および前記第1の部分の前面から離れて延在する第2の部分を有する本体を含み、前記第2の部分は、ハンドレストとして用いられるように構成される、
請求項1から11のいずれかに記載のHLM。
【請求項13】
前記HLMは、トロリー(trolley)をさらに備え、前記トロリーは、
セントラルシステムユニットを収容するための内部空洞を備えるベースであって、前記複数のACUの1つまたは複数を備える前記下側ハウジングをさらに備えるベースと、
前記ベースに結合され、前記ベースから上方に延在するマスト(mast)アセンブリと、を備え、前記制御装置は、係止コネクタを介して前記マストアセンブリの部分に可動に結合される、
請求項1から12のいずれかに記載のHLM。
【請求項14】
人工心肺(HLM)であって、
複数のアクチュエータと、
前記複数のアクチュエータからパラメータデータのセットを受信するように構成される周辺処理装置と、
パラメータデータの前記セットの第1のサブセットを示すように構成される周辺ディスプレイ装置と、
各々が前記複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される複数のアクチュエータ制御部(ACU)と、
制御ディスプレイ装置および複数の入力制御装置を備える制御装置と、を備え、前記ディスプレイ装置は、パラメータデータの前記セットの第2のサブセットを示すように構成され、前記パラメータデータの前記第2のサブセットは、前記パラメータデータの前記第1のサブセットに等しくない、
人工心肺(HLM)。
【請求項15】
前記複数の入力制御装置の各々は、前記複数のACUの対応するACUに動作可能に接続され、それぞれの前記アクチュエータを制御する際に、前記ACUより優先されることなく、それぞれの前記アクチュエータを制御するように構成される、
請求項14に記載のHLM。
【請求項16】
前記HLMは、バスをさらに備え、前記バスは、制御信号を送信するように構成されるケーブルを備え、前記複数の入力制御装置の各々は、制御通信リンクを介して前記バスに動作可能に接続される、
請求項14または15に記載のHLM。
【請求項17】
人工心肺(HLM)であって、
複数のアクチュエータと、
前記複数のアクチュエータからパラメータデータのセットを受信するように構成される周辺処理装置と、
パラメータデータの前記セットを示すように構成される周辺ディスプレイ装置と、
各々が前記複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される複数のアクチュエータ制御部(ACU)と、
制御ディスプレイ装置および複数の入力制御装置を備える制御装置と、
制御信号を送信するように構成されるバスと、を備え、前記複数の入力制御装置の各々は、制御通信リンクを介して前記バスに動作可能に接続される、
人工心肺(HLM)。
【請求項18】
前記制御ディスプレイ装置は、パラメータデータの前記セットのサブセットを示すように構成される、
請求項17に記載のHLM。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、医療機器用のディスプレイおよび制御装置に関し、特に、人工心肺のための制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]人工心肺は、しばしば、灌流技師または他の臨床医の近くに位置しないディスプレイ装置を有する。同様に、多くの人工心肺では、個々の構成要素用の制御部は、人工心肺のさまざまな部分にわたり分散する構成要素に直接接続される。HLMのユーザの焦点は、一般的に、HLMの一端に配置されるように構成されてもよい酸素供給器および静脈貯血槽にあるので、ユーザは、周辺ディスプレイ装置を見るためにおよび/または他の構成要素に対応する制御装置を動作させるために、移動しなければならないかもしれず、それにより、ユーザの注意を酸素供給器および静脈貯血槽からそらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願発明の一実施例は、例えば、制御装置を有する人工心肺に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0003]本願明細書において開示される内容の実施形態は、複数のアクチュエータと、複数のアクチュエータからパラメータデータのセットを受信するように構成される周辺処理装置と、を含む人工心肺(HLM)を含む。実施形態において、HLMは、パラメータデータのセットのサブセットを示すように構成される周辺ディスプレイ装置を含む。HLMはまた、複数のACUの各々が複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される複数のアクチュエータ制御部(ACU)と、制御ディスプレイ装置および複数の入力制御装置を備える制御装置と、を含んでもよく、入力制御装置の各々は、複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される。
【0005】
[0004]実施形態は、複数のアクチュエータと、複数のアクチュエータからパラメータデータのセットを受信するように構成される周辺処理装置と、を有する人工心肺(HLM)をさらに含む。HLMは、パラメータデータのセットの第1のサブセットを示すように構成される周辺ディスプレイ装置と、複数のアクチュエータ制御部(ACU)と、を含んでもよく、複数のACUの各々は、複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される。制御ディスプレイ装置および複数の入力制御装置を有する制御装置は、パラメータデータのセットの第2のサブセットを示すように構成されてもよく、パラメータデータの第2のサブセットは、パラメータデータの第1のサブセットに等しくない。
【0006】
[0005]さらなる実施形態は、複数のアクチュエータと、複数のアクチュエータからパラメータデータのセットを受信するように構成される周辺処理装置と、を有する人工心肺(HLM)を含む。HLMはまた、パラメータデータのセットを示すように構成される周辺ディスプレイ装置と、複数のアクチュエータ制御部(ACU)と、を含んでもよく、複数のACUの各々は、複数のアクチュエータの1つに動作可能に接続される。HLMは、制御ディスプレイ装置および複数の入力制御装置を含む制御装置と、制御信号を送信するように構成されるバスと、をさらに含んでもよく、複数の入力制御装置の各々は、制御通信リンクを介してバスに動作可能に接続される。
【0007】
[0006]複数の実施形態が開示されるが、本開示の内容のさらに他の実施形態は、以下の詳細な説明から当業者にとって明らかになり、詳細な説明は、開示される内容の例示的実施形態を示し、説明する。したがって、図面および詳細な説明は、事実上実例としてみなされるべきであり、制限するものとしてみなされてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】[0007]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、実例となる人工心肺(HLM)の正面斜視図である。
図1B】[0008]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、図1Aにおいて表される実例となるHLMの側面斜視図である。
図1C】[0009]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、図1Aおよび図1Bにおいて表されるトロリーのベースの部分斜視図である。
図2A】[0010]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、実例となる制御装置の正面斜視図である。
図2B】[0011]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、図2Aにおいて表される実例となる制御装置の後面斜視図である。
図2C】[0012]開示される内容の実施形態に従う、実例となるグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を表す図である。
図2D】[0013]開示される内容の実施形態に従う、実例となるGUIの概念上のレイアウトである。
図3】[0014]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、実例となる動作環境を表すブロック図である。
図4A】[0015]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、実例となる色分けキットを表す図である。
図4B】[0016]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、色分けされたリングに装着される実例となる入力制御ノブを表す図である。
図4C】[0017]本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、制御装置、アクチュエータ制御部(ACU)およびHLM構成要素の実例となる実施態様を表す図である。
図4D】本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、制御装置、アクチュエータ制御部(ACU)およびHLM構成要素の実例となる実施態様を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0018]開示された内容は、さまざまな変形および代替の形態に従うが、特定の実施形態が、図面において一例として示され、以下に詳細に記載されている。しかしながら、本願明細書において開示される内容を、記載されている特定の実施形態に制限することを意図するものではない。これとは逆に、本開示は、本願明細書において開示される内容の範囲内に該当し、添付の請求の範囲によって定義されるすべての変形物、均等物および代替物をカバーすることを意図する。
【0010】
[0019]本願明細書において、値(例えば、大きさ、測定および/または特性(例えば、寸法、測定、属性、構成要素など)に関して本願明細書において使用される定性的および/または定量的観察の他の程度および/またはそれらの範囲および/または有形物(例えば、製品、在庫など)および/または無形物(例えば、データ、通貨の電子表現、口座、情報、物事の部分(例えば、パーセンテージ、端数)、計算、データモデル、動的システムモデル、アルゴリズム、パラメータなど)の範囲、という観点で)に関連して使用された場合、「約」および「およそ」は、言及された値や構成や方向および/または他の特性と等価な(あるいは、同じ)値や構成や方向および/または他の特性ではあるが、あるいは、言及された値や構成や方向および/または他の特性に対してかなり近い値や構成や方向および/または他の特性と等価な(あるいは、同じ)値や構成や方向および/または他の特性ではあるが、当該技術分野の当業者によって、測定誤差に起因することが、また、測定機器および/または製造機器の校正の違いに起因することが、また、測定の読み取りおよび/または設定における人為的ミスに起因することが、また、他の測定(例えば、他のものに関連した測定)を考慮して性能および/または構造的パラメータを最適化するために行われた調整に起因することが、また、特定の実装シナリオに起因することが、また、人および/またはコンピューティング装置および/または機械による、ものおよび/または設定および/または測定に関しての、不正確な調整および/または操作に起因することが、また、システム許容誤差に起因することが、また、制御ループに起因することが、また、機械学習に起因することが、また、予測可能な変動(例えば、統計的に重要でない変動、無秩序な変動、システムおよび/またはモデルの不安定性など)に起因することが、また、環境設定に起因することおよび/または類似のものに起因することが、理解されて容易に確認されるようなかなり少量の分だけ相違し得る値や構成や方向および/または他の特性を、互換的に参照するために使用することができる。
【0011】
[0020]「上」、「上側」および「上方に」という用語ならびにそのバリエーションは、この開示の全体にわたって説明を明確にするためだけに用いられ、相対的な方向(すなわち、他の方向から区別すべき特定の方向)を意味することを意図するだけであり、絶対的な方向を意味するものと解釈されてはならない。同様に、「下」、「下側」および「下方に」という用語ならびにそのバリエーションは、この開示の全体にわたって説明を明確にするためだけに用いられ、「上」、「上側」および「上方に」という用語ならびにそのバリエーションの1つまたは複数により意味する方向と少なくとも略反対の相対的な方向を意味することを意図するだけである。
【0012】
[0021]「ブロック」という用語は、本願明細書においては例示的に使用される異なる要素を暗示するために使用され得るが、この用語は、本願明細書において開示されるさまざまなブロックの任意の要件またはそれらの間の特定の順序を意味するとして解釈されるべきではない。同様に、例示的な方法は、1つまたは複数の図面(例えば、フローチャート、通信フローなど)によって表され得るが、図面は、本願明細書において開示されるさまざまなステップの任意の要件またはそれらの間の特定の順序を暗示するものとして解釈されるべきではない。しかしながら、ある種の実施形態は、本願明細書において明確に説明され得るようにおよび/またはステップ自体の性質から理解され得るように(例えば、いくつかのステップの性能は、その前のステップの結果に依存し得る)、特定のステップを必要とすることができる、および/または特定のステップの間のある種の順序づけを必要とすることができる。加えて、アイテム(例えば、入力、アルゴリズム、データ値など)の「セット」、「サブセット」または「グループ」は、1つまたは複数のアイテムを含むことができ、同様に、アイテムのサブセットまたはサブグループは、1つまたは複数のアイテムを含むことができる。「複数の」は、2つ以上を意味する。
【0013】
[0022]本願明細書において使用される場合、「に基づく」という用語は、限定的であることを意味するのではなく、決定、識別、予測、計算および/または類似のものが、「に基づく」として記載された用語を少なくとも入力として使用することによって実行されることを表している。例えば、特定の情報に基づいて結果を予測することは、これに加えてまたはこれの代わりに、同じ決定を別の情報に基づいて行うことができる。
【0014】
[0023]図1Aは、本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、実例となる人工心肺(HLM)100の正面斜視図であり、図1Bは、本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、図1Aにおいて表される実例となるHLM100の側面の斜視図である。示すように、HLM100は、ベース104を有するトロリー102を含み、ベース104は、任意の数の異なる制御部、電気回路、油圧回路、電池放電器および/または類似のものを収容するための内部空洞(図示せず)を含む。例えば、実施形態では、周辺処理装置は、ベース104内に配置されてもよい。マストアセンブリ106は、ベース104に結合され、ベース104から上方に延在する。マストアセンブリ106は、垂直ポール108、水平レール110および/または類似のものを含む任意の数の異なるマスト構成要素を含んでもよい。実施形態において、トロリー102は、筐体112を含み、筐体112は、ケーブル管理を容易にし、A/C差し込み口を提供し、HLM100のための電源スイッチを含み、拡張ボックスおよび/または類似のものを含むように構成される。示すように、トロリー102はまた、ベース104に結合されたホイール114を含んでもよい。
【0015】
[0024]示すように、HLM100はまた、多くの異なるタイプの構成要素、例えば、酸素供給器115(それは実際にはHLMによって用いられる体外循環回路の要素であるとみなされてもよいが、本願明細書において、トロリー102に接続されることにより、HLMの構成要素であると称されてもよい)、ポンプ116、118、120、122、124および/または類似のものを含んでもよい。実施形態において、構成要素115、116、118、120、122および124(および/またはその他)の1つまたは複数は、マストアセンブリ106の任意の数の異なる部分に結合されてもよく、例えば、露出したアクチュエータ制御部(ACU)を含んでもよい。例えば、示すように、ポンプ122および124は、各々、それぞれそれに動作可能に接続される露出したACU126および128を含んでもよい。示すように、ACU128は、ポンプ124の動作を制御するためのユーザ入力(例えば、ノブ130の操作)を受信するように構成される制御ノブ130と、ポンプに関連付けられた情報、例えば1つまたは複数のパラメータ(例えば測定されたデバイスパラメータ、例えば流量、rpmなど)を示すように構成される情報表示装置132と、を含んでもよい。実施形態によれば、ACUは、ポンプ、電動クランプ、電動閉塞器、輸液用器具および/またはHLMに関連付けられてもよい任意の数の他のタイプのデバイスの制御を容易にするように構成されてもよい。
【0016】
[0025]伝統的に、HLMは、モジュラコンソール構成要素に各々組み込まれるローラポンプを利用してきた。モジュラコンソール構成要素は、HLMのベース上で互いに隣り合って積み重ねられ、ポンプのアレイを提供する。モジュラコンソール構成要素はまた、対応する組み込まれたローラポンプを制御するためのインタフェースを有するACUを収容する。モジュラコンソール構成要素に設けられているACUインタフェースを有することの1つの利点は、緊急事態の間、灌流技師が、特定のローラポンプに対応するACUを容易に決定できるということである。近年、(モジュラコンソール構成要素ハウジングなしの)マスト搭載のローラポンプがHLMにおいて利用されてきた。マスト搭載のポンプは、HLMの構成においてより多くの柔軟性を提供するが、マスト搭載のポンプ用のACUが遠隔で位置するか、または、マスト搭載のポンプから分離される場合、灌流技師が特定のポンプを制御するACUを識別することは、潜在的により困難である。
【0017】
[0026]本開示の実施形態は、マスト搭載のローラポンプ、例えば図1Aのポンプ122および124を含み、ポンプ122および124は、それぞれ対応するACU、例えばACU126および128を有する。ACU126および128は、対応するマスト搭載のローラポンプ122および124に取り付けられるか、接続されるか、または、動作可能に結合される。マスト搭載のローラポンプの連結性、または、ACUの近傍にあることにより、ユーザは、制御ディスプレイ装置156が適切に機能していないかまたは使用不能である状況を含む高圧的状況または緊急事態において特定のマスト搭載のローラポンプを制御するACUを正確に決定することができる。したがって、ポンプ122および124をマストアセンブリ106に搭載する能力によって、構成の非常により広い範囲がユーザの特定の必要を満たすことができる。
【0018】
[0027]図1Cは、本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、図1Aおよび図1Bにおいて表されるトロリー102のベース104の部分斜視図である。図1Cに示すように、トロリー102のベース104は、1つまたは複数のACU138、140、142および144を収容するように構成される筐体136を有する下側ハウジング134を含んでもよい。実施形態において、任意の数のACUが筐体136内に配置されてもよい。例えば、実施形態では、HLM100に関連付けられたアクチュエータ用のACUのすべては、少なくとも部分的に筐体136内に配置されてもよい。実施形態において、1つまたは複数のACUは、対応するアクチュエータ上に直接、または、それの近くに配置されることによって露出されてもよい。実施形態によれば、筐体136は、中に配置されるACUを保護するように閉じて構成されてもよいし、または、ACUを見せるように開いて構成されてもよい。例えば、下側ハウジング134は、引き出し、キャビネットおよび/または類似のものを含んでもよい。示すように、実施形態では、下側ハウジング134は、選択的に筐体136を露出させるかまたは隠すように開閉されて構成されるドア146を含んでもよい。ACU138、140、142および144の各々は、構成要素116、118、120、122(例えば、ポンプ122が露出したACU126を含まない場合)または124(例えば、ポンプ124が露出したACU128を含まない場合)および/または他のアクチュエータの対応する1つに動作可能に接続されてもよい。
【0019】
[0028]図1Aおよび図1Bにさらに示されるように、HLM100は任意の数の他の構成要素、例えば、静脈貯血槽148(例えば、HLM100と組み合わせて用いてもよい体外循環回路の構成要素でもよい)、電子静脈閉塞器(EVO)150、周辺ディスプレイ装置152、制御装置154、任意の数のさまざまなタイプのセンサおよび/または類似のものを含んでもよい。実施形態によれば、本願明細書において述べられる任意の数の構成要素、本願明細書において述べられない他のもの、または、構成要素(例えば、構成要素に関連付けられたセンサおよび/またはアクチュエータ)の態様は、周辺処理装置(図示せず)に動作可能に接続されてもよく、周辺処理装置は、構成要素の任意の1つまたは複数からパラメータデータを受信し、パラメータデータを処理し、任意の1つまたは複数の入力装置(例えば、ACU制御ノブ130など)から制御信号を受信し、制御信号を構成要素の任意の1つまたは複数に提供し、および/または類似のことをするように構成されてもよい。
【0020】
[0029]実施形態において、周辺ディスプレイ装置152は、周辺処理装置に動作可能に接続されてもよく、周辺処理装置から受信されるパラメータデータのセットを示すように構成されてもよい。実施形態において、周辺ディスプレイ装置152は、データ記録および/または管理システムでもよいし、データ記録および/または管理システムを含んでもよいし、または、データ記録および/または管理システム内に含まれてもよい。すなわち、例えば、周辺ディスプレイ装置152は、HLMのそれとは別の処理装置を含んでもよいし、または、関連付けられてもよく、および/または、任意の数の異なる手術のHLMパラメータを記録および/または表示するように構成されてもよい。いくつかの実施態様では、例えば、周辺ディスプレイ装置152は、任意の数の追加監視装置により提供される手術のHLMパラメータ値および/または患者パラメータのすべてを取得し、記録するように構成されてもよい。周辺ディスプレイ装置152は、任意の数の取得されたパラメータ値、時間とともにあるパラメータ値の変化、派生パラメータ値(例えば、パラメータ値から派生する値)および/または類似のものの表現を視覚的に示すように構成されてもよい。
【0021】
[0030]動作の間、HLM100のユーザの主要な焦点は、一般的に酸素供給器115および静脈貯血槽148である。したがって、本願明細書において開示される内容の実施形態は、それらの2つの構成要素115および148の近くに制御装置154を提供するので、ユーザは、酸素供給器115および静脈貯血槽148から離れる必要なく、または、これらからそらされる必要なく、制御装置にアクセスし、表示されたパラメータを見ることができる。実施形態によれば、制御装置154は、制御ディスプレイ装置156および多くの入力制御装置158、160、162および164を含んでもよい。実施形態において、制御装置154は、任意の数の入力制御装置(例えば、1、2、3、4、5、6など)を含んでもよく、入力制御装置の数は、筐体136のACUの数以下でもよい。制御ディスプレイ装置156は、周辺ディスプレイ装置152によって示されるパラメータのサブセットを示すように構成されてもよい、および/または、周辺ディスプレイ装置152は、制御ディスプレイ装置156によって示されるパラメータのサブセットのサブセットを示すように構成されてもよい。パラメータデータのセットの異なるサブセットは、周辺ディスプレイ装置152によって表示されてもよい。実施形態において、周辺ディスプレイ装置152は、リアルタイム波形トレースを表示するように構成されてもよいが、制御ディスプレイ装置156は、同じおよび/または異なるパラメータの数値表現を示すように構成されてもよい。
【0022】
[0031]すなわち、例えば、周辺ディスプレイ装置152に表示されるものに関係なく、制御ディスプレイ装置156は、実行されている手順に関して特に有用および/または重要であるパラメータデータの指定されたサブセットを表示するように構成されてもよい。パラメータデータのその指定されたサブセットは、手順のタイプに基づいて予め決定されてもよいし、患者および/または装置の状態に基づいて動的に示されてもよいなどである。実施形態において、制御ディスプレイ装置156上に示されるように構成される情報のすべては、同時に示されてもよい、すなわち、追加の情報を示すスクリーンにアクセスするためのタブを有さず、手順の間、追加の情報を示すスクリーンにアクセスするためのメニューを必要とせずなどである。実施形態において、制御ディスプレイ装置156は、例えば、ユーザに特定のHLM構成要素(例えば、遠心ポンプ、ローラポンプなど)に対応するディスプレイモードを選択可能にして、特定のディスプレイモジュール(例えば、特定の構成におけるデータフィールドの予め構成されたセット)を選択することなどによって、ディスプレイを構成するのに用いることができるスクリーン上に示される選択可能な表現を含んでもよい。
【0023】
[0032]実施形態によれば、周辺ディスプレイ装置152および/または制御ディスプレイ装置156は、ディスプレイ装置152および/または156上に表示される1つまたは複数の特徴とのユーザ対話を可能にするように構成される入力機構を含んでもよい。すなわち、例えば、周辺ディスプレイ装置152および/または制御ディスプレイ装置156は、ユーザ入力を受信するように構成されるタッチスクリーン装置でもよいし、タッチスクリーン装置を含んでもよい。実施形態において、周辺ディスプレイ装置152および/または制御ディスプレイ装置156は、それに接続される入力装置、例えば、マウス、トラックパッド、ジョイスティックおよび/または類似のものを含んでもよい。
【0024】
[0033]実施形態によれば、例えば、HLMの外部装置からの追加データ(例えば、血液ガスモニタ、心電計、ベンチレータ、患者モニタなど)は、周辺ディスプレイ装置152上に表示されてもよい。上記のように、周辺ディスプレイ装置152は、HLMのセントラルシステムユニット、制御ディスプレイ装置または他の任意のセントラルユニットとは別である周辺処理装置によって制御されてもよい。周辺ディスプレイ装置152に関連付けられた周辺処理装置は、パラメータ値を(例えば、セントラルシステムユニット、センサ、アクチュエータ、外部装置などから)取得するように構成されてもよく、データをデータベース内に収集するように構成されてもよい。周辺処理装置は、周辺ディスプレイ装置152、HLM構成要素および/または外部装置に通信可能に結合されてもよい。実施形態では、周辺処理装置は、セントラルシステムユニット、インタフェース装置またはHLMに内蔵される他の任意の通信ポートからデータを受信するように構成されてもよいが、周辺処理装置は、セントラルシステムユニットに、インタフェース装置にまたはHLMの他の通信ポートに、いかなるデータも送信しないように構成されてもよい。他の実施形態では、周辺処理装置およびセントラルシステムユニット、インタフェース装置またはHLMの他の任意の通信ポートは、データを互いにおよび/または他の装置と交換するように構成されてもよい。実施形態によれば、ユーザは、どのデータがどの処理またはシステムユニットによって格納されるべきかを選択してもよい。
【0025】
[0034]周辺ディスプレイ装置に関連付けられた周辺処理装置は、それとのユーザ対話を可能にし、取得されたデータに基づいてレポートを生成し、医学技法に対応する印刷可能な文書を生成し、プリンタと対話し、プリンタにこの種のレポートを印刷させるなどのように構成されてもよい。実施形態において、周辺処理装置は、HLM構成要素および/または外部装置から受信されるデータの任意の数のさまざまな態様のグラフ(例えば、傾向表、曲線など)および/または他の視覚表現を生成し、周辺ディスプレイ装置に示すように構成されてもよい。実施形態において、周辺ディスプレイ装置は、ユーザが特定のタイプのデータおよび/またはその表現を選択し、それが表示される方法を表示できるなどのように構成可能でもよい。対照的に、例えば、制御ディスプレイ装置156は、仮にあったとしても限られた構成可能性のみを含んでもよい。このように、制御ディスプレイ装置156は、HLMの現在の使用に関連するデータの現在の表現に依存されてもよい。他の実施形態によれば、制御ディスプレイ装置156は、任意の量の構成可能性を有してもよい。
【0026】
[0035]実施形態において、入力制御装置158、160、162および164の各々は、アクチュエータの1つに動作可能に接続されてもよく、アクチュエータの動作を制御するためのユーザ入力を受信するように構成されてもよい。実施形態によれば、入力制御装置158、160、162および164は、それぞれのACU138、140、142および144に動作可能に接続されてもよく、この場合、入力制御装置158、160、162および164は、ACUと並列に作用するが、アクチュエータを制御する際にそれらより優先されない。実施形態において、入力制御装置は、それぞれのACUに直接接続され、ACUは、それぞれのアクチュエータに接続されるので、アクチュエータは、ACUを介してのみ入力制御装置によって、または、直接ACUによって制御可能である。それゆえ、ACUは、アクチュエータを制御する際、入力制御装置より優先される。
【0027】
[0036]図1Aから図1Cに示される実例となるHLM100は、本開示の実施形態の使用の範囲または機能に関していかなる制限を示唆することも意図しない。実例となるHLM100はまた、本願明細書に示される任意の単一の構成要素または構成要素の組み合わせに関連した任意の依存性または要件を有するものとして解釈されるべきではない。加えて、図1Aから図1Cに表されるさまざまな構成要素は、実施形態において、本願明細書に表される他の構成要素(および/または示されない構成要素)のさまざまなものと組み合わせてもよく、そのすべては、本開示の範囲内にあるものとみなされる。
【0028】
[0037]図2Aは、本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、HLMの実例となる制御装置200の正面斜視図であり、図2Bは、本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、図2Aにおいて表される実例となる制御装置200の後面斜視図である。実施形態によって、実例となる制御装置200は、図1Aから図1Bに表される制御装置154でもよいし、制御装置154に類似してもよいし、制御装置154を含んでもよいし、制御装置154内に含まれてもよい。実施形態において、制御装置200は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を提供するように構成されてもよく、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)は、ユーザが、HLMの構成要素および/またはHLMとインタフェースする外部の構成要素を制御し、構成し、アクセスし、および/または、対話するのを可能にするのを容易にする。例えば、GUIは、HLM構成要素を構成すること、アクチュエータおよび/またはセンサからの値を監視すること、タイマおよび/またはリマインダを設定すること、および/または類似のことを容易にしてもよい。制御装置200は、視覚および/または聴覚の通知、警報および/または類似のものを提供してもよい。
【0029】
[0038]図2Aから図2Bに示すように、例えば、実例となる制御装置200は、少なくともほぼ長方形である第1の部分204および第1の部分204の前面208から離れて延在する第2の部分206を有する本体202を含む。実施形態によって、本体202の第1および第2の部分204および206は、一体的でもよいし、着脱自在に一緒に結合されてもよいし、永久に一緒に結合されてもよいなどである。実施形態において、示すように、本体202は、本体202の前面212に定義される空洞(図示せず)内に配置されるように構成されるコントロールパネルインサート210を有する固体片を含んでもよい。コントロールパネルインサート210は、ディスプレイ装置214および多くの入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aを含んでもよい。実施形態において、ディスプレイ装置214は、(例えば、ユーザの指、スタイラスおよび/または類似のものによる)タッチを介してユーザ入力を受信するように構成されるタッチスクリーン装置でもよいし、タッチスクリーン装置を含んでもよい。
【0030】
[0039]入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aの各々は、HLM上のアクチュエータ、例えば、小型ローラポンプドライブ、大型ローラポンプドライブ、遠心ポンプドライブ、電子静脈ライン閉塞器(EVO)および/または類似のものに割り当てられるように構成されてもよい。入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aの各々は、対応するアクチュエータの調整可能な動作パラメータを調整するのに用いることができる回転ノブを含んでもよい。実施形態において、ノブの1つまたは複数は、追加のパラメータのさらなる制御を可能にするために、押し込まれるおよび/または引き出されるように構成されてもよい。実施形態において、ノブの1つまたは複数は、制御オプションを通してトグルするように押される、他の装置によって制御オプションを割り当てられるなどのように構成されてもよい。制御装置200は、各入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aに対応し、これらに隣接して配置されるディスプレイ領域216B、218B、220Bおよび222Bをさらに含む。
【0031】
[0040]実施形態によれば、入力制御装置に対応するディスプレイ領域は、対応するアクチュエータに関連付けられたパラメータ値を表示するように構成されてもよい。すなわち、実施形態では、例えば、ディスプレイ領域216B、218B、220Bおよび222Bの各々は、その対応する入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aの上に表示されてもよく、入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aを用いて調整可能なパラメータの値(例えば、ポンプ速度の毎分回転数(rpm)、1分当たりのリットル数でのポンプ流量(lpm)、閉塞値など)を表示するように構成されてもよい。実施形態において、ディスプレイ領域は、アクチュエータに関連付けられたACU上で見られ得る類似のディスプレイ領域を複製してもよい。実施形態において、各入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aは、対応するアクチュエータに添付される色に整合する色(例えば、着色リング)を含んでもよい。その整合する色はまた、対応するACUに添付されてもよいし、および/または、対応するディスプレイ領域216B、218B、220Bおよび222Bに表現されてもよい。
【0032】
[0041]実施形態において、制御装置200は、任意の数の入力制御装置(例えば、1、2、3、4、5、6など)を含んでもよく、入力制御装置の数は、アクチュエータ筐体(例えば、図1Cにおいて表される筐体136)内のACUの数以下でもよい。実施形態において、ディスプレイ装置214および入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aは、2つの異なるインサート(例えば、ディスプレイ装置214のためのインサートおよび入力制御装置216A、218A、220Aおよび222Aのためのインサート)を用いて、および/または、任意の数の他のデザインに従って個々に本体202の前面に配置されてもよい。任意の数のディスプレイ装置および/または入力制御装置は、制御装置200の本体202内に設けられてもよい。
【0033】
[0042]実施形態において、本体202は、複数の部分(例えば、本体202を形成するために一緒に結合されるように構成される一対のハーフシェル部分)を含んでもよい。示すように、本体202は、全体的に、前面212の反対側の後面224を含む。実施形態において、示すように、後面224は、前面212の曲線部分228に対応する曲線部分226を含んでもよい。実施形態において、曲線部分226および228の1つまたは複数は、曲線状であることの代わりにまたはそれに加えて角度がつけられてもよい。曲線態様および角度がつけられた態様の組み合わせが用いられてもよい。実施形態において、前面212は曲線部分228を含んでもよいが、後面224は平坦である(例えば、曲線部分226を含まない)。本体202の第2の部分206は、少なくとも前面212の曲線および/または角度部分228によって形成される。第2の部分206は、ユーザが、入力制御装置の動作中および/または入力制御装置の動作間において、例えば、ユーザの手の掌をその上に置いて休ませることができるハンドレストとして用いられるように構成されてもよい。第2の部分206はまた、偶然の操作、損傷および/または類似のものから入力制御装置を保護するのを容易にしてもよい。
【0034】
[0043]図2Bに示すように、後面224は、制御装置200を接続アーム232に結合するのを容易にするように構成されるマスト接続インタフェース230を含んでもよく、接続アーム232は、マストコネクタ236を介して、制御装置200をマスト構成要素234に接続するように構成される。示すように、マストコネクタ236は、マストコネクタ236をマスト構成要素234上の場所に固定するためのロック機構238(例えば、係止ホイール、レバー、手動装置など)を有する可動の係止コネクタ236を含んでもよい。実施形態において、ロック機構238が緩められるとき、マストコネクタは、マスト構成要素234の上下に摺動可能に移動する、および/または、マスト構成要素234の周りで回転するように構成されてもよい。すなわち、例えば、マストコネクタ236は、マスト構成要素234の周りに同心で配置されるように構成されるインタフェースシリンダ240を含んでもよい。実施形態において、マストコネクタ236は、他のマスト構成要素への接続を容易にするために任意の数の異なる方向に配向されてもよい(例えば、水平マストレールへの接続を容易にするために水平に)。
【0035】
[0044]接続アーム232は、マスト接続インタフェース230に回動可能に接続されてもよいので、制御装置200は、接続アーム232に対して1つまたは複数の方向において少なくとも部分的に回転することができる。例えば、実施形態では、接続アーム232は、マスト接続インタフェース230内のソケットに結合され、任意の数の異なる方向に制御装置200を回転させるのを容易にするように構成されるボールを含んでもよい。他の実施形態では、接続アーム232は、ピンによって接続され、一方向への回転を容易にしてもよい。
【0036】
[0045]図2Bにさらに示されるように、後面224に配置される接続ポート242は、ケーブル244を制御装置200に接続するように構成されてもよい。実施形態において、制御装置200は、1つのケーブル244のみを用いて周辺処理装置および/またはHLMのバスに結合されてもよい。そのケーブル244は、制御信号、パラメータデータ、電力および/または類似のものを送信するように構成されてもよい。ケーブル244は、バスでもよいし、バスを含んでもよいし、またバス内に含まれてもよい。例えば、バスは、セントラルシステムユニット内の回路、セントラルシステムユニットをHLMの1つまたは複数の異なる構成要素に結合するように構成される1つまたは複数のケーブルを用いて実施されてもよい。実施形態において、ケーブル244は、接続アーム232および/またはマスト構成要素234の外側に配置されるように構成されてもよいし、一方、他の実施形態では、ケーブル244(または少なくともその部分)は、接続アーム232の少なくとも一部および/またはマスト構成要素234の少なくとも一部内に配置されるように構成されてもよい。
【0037】
[0046]実施形態によれば、ディスプレイ装置214は、図2Cに示すように、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)246を示すように構成されてもよい。GUI246は、任意の数の異なる特徴を含んでもよく、1つまたは複数のHLM構成要素および/または他の構成要素の制御、パラメータ値の監視、通知および/または警報の提供および/または類似のことを容易にするように構成されてもよい。図2Cに示すように、また、図2Dにおいて表される概念上のレイアウト248に反映されるように、GUI246は多くの表現領域、例えば、監視領域250、動的領域252およびシステム領域254を含んでもよい。実施形態によれば、GUI246は、任意の数の異なるディスプレイ方式に従って配置される任意の数の異なるディスプレイ領域を含んでもよい。実施形態において、ディスプレイ領域は構成可能(例えば、選択可能、着脱可能、可動など)でもよいが、他の実施形態では、ディスプレイ領域の1つまたは複数は、固定されてもよい。すなわち、例えば、実施形態では、監視領域250、動的領域252およびシステム領域254は、常に存在してもよく、各々、常に一貫した予測可能なユーザ体験を容易にするようにGUI246の同じ部分を占めてもよく、それにより、ユーザがGUI246を利用することができる効率を促進する。
【0038】
[0047]実施形態において、監視領域250は、アクチュエータ、センサおよび/または他のHLM構成要素から得られた多くのパラメータ値を示すように構成されてもよい。実施形態によれば、パラメータ値表示フィールドのレイアウトは一貫してもよいが、表現される特定のパラメータは、特定の動作において用いられているおよび/または接続されている特定のHLM構成要素に基づいて構成可能でもよい。例えば、示すように、特定の動作の間HLMのユーザにとっての主要な興味のパラメータに対応するパラメータ値、例えば、ポンプの速度または流量というその時HLMの機能に最も影響を及ぼすものを示すように構成される監視領域250は、目立つ表示フィールド256を含んでもよい。目立つ表示フィールド256は、GUI246の他の態様に対して目立たせるのを容易にするために、監視領域250内の他の任意の表示フィールドより大きくてもよい。
【0039】
[0048]図2Dに示すように、監視領域250は、機能的なディスプレイ領域258、260、262、264、266および268をさらに含んでもよい。実施形態において、機能的なディスプレイ領域258、260、262、264、266および268の各々は、HLMによって実行される異なる機能に対応してもよい。例えば、実施形態では、機能的なディスプレイ領域258、260、262、264、266および268は、それぞれ、電子静脈閉塞器(EVO)、ガス混合、血液ガス監視、温度監視、動脈/静脈温度および心臓保護の動作に対応してもよい。各機能的なディスプレイ領域は、対応する機能に関連付けられたパラメータ値を示すように構成される1つまたは複数の表示フィールドを含んでもよい。実施形態によれば、監視領域250は、任意の数の機能的なディスプレイ領域および/またはそれに含まれる表示フィールドを含んでもよい。実施形態において、機能的な表示フィールドの1つまたは複数の存在および/またはレイアウトは、ユーザによって構成可能でもよいし、実行されている関連機能に基づいて予め決定されてもよいなどである。実施形態において、図2Cに示すように、監視領域250は、データの特定のタイプに専用の行に整理されてもよいが、各行の表示フィールドの数は変化してもよい。例えば、示すように、第1の行270は動脈流データを含んでもよく、第2の行272は静脈流および/またはパーセントライン閉塞および圧力データを含んでもよく、第3の行274はガス流および血液ガスデータ(例えば、飽和、分圧など)を含んでもよく、第4の行276は温度データを含んでもよい。行、表示フィールド、機能的なディスプレイ領域および/または類似のものは、任意の数の異なる技術、例えば、色分け、特定のタイプのフォント、画像および/または類似のものを用いて区別されてもよい。
【0040】
[0049]実施形態において、動的領域252は、GUI、例えば、ドロップダウンメニュー、入力フィールド、仮想ボタン、仮想レバー、仮想スライダおよび/または類似のものとのユーザ対話を容易にするように構成される対話型ディスプレイ要素を示すように構成されてもよい。実施形態において、例えば、動的領域252は、ユーザが値を入力し、限度を設定し、警報を構成し、および/または類似のことをできるように構成される1つまたは複数の対話型ディスプレイ要素を示してもよい。実施形態において、動的領域252は、通知を表示するための通知バー278、現在の手順/動作に関連付けられたデータ、例えば、現在のシステム構成、患者の表面積、患者のための必要な灌流フローおよび/または類似のものを表示するためのステータスバー280を含んでもよい。動的領域252は、例えば、ポップアップディスプレイ領域を提供すること、特定の色を示すことおよびまたは類似のことによって通知、警報、異常事態の徴候および/または類似のものを示すように構成されてもよい。
【0041】
[0050]システム領域254は、HLMシステムの態様の状態の表現を示すように構成されてもよい。例えば、実施形態では、システム領域254は、実際の日付および時間、バッテリ状態およびタッチパネルをロックすることのような全般統制のような一般的なシステム情報を示してもよいし、現在の手順を出てもよいし、設定メニューにアクセスしてもよいし、および/または類似のことを行ってもよい。システム領域254は、タイマ領域282およびナビゲーション領域284をさらに含んでもよい。タイマ領域282は、任意の数の異なるタイマ、クロックおよび/または類似のものを含んでもよく、ユーザがタイマ/クロックと対話できるように構成される対話型ディスプレイ要素を含んでもよい。例えば、タイマ領域282は、現在の手順/動作の個々の段階の期間を測定/記録することを意図する多くのタイマを含んでもよく、各タイマは、時間表示286と、タイマを開始し、タイマを停止し、タイマを中断し、タイマをクリアし、および/または類似のことを行うようための1つまたは複数の対話型ボタン288と、を含んでもよい。ナビゲーション領域284は、ユーザが異なるメニューにアクセスし、ディスプレイ構成を決定し、および/または類似のことを行うのを可能にするのを容易にするように構成される1つまたは複数の対話型ディスプレイ要素290を含んでもよい。図2Cおよび図2Dに示すように、GUIは、ディスプレイ領域216B、218B、220Bおよび222Bをさらに含んでもよい。
【0042】
[0051]図2Aから図2Dに示される実例となる制御装置200およびGUI246は、本開示の実施形態の使用の範囲または機能に関していかなる制限を示唆することも意図しない。実例となる制御装置200およびGUI246はまた、本願明細書に示される任意の単一の構成要素または構成要素の組み合わせに関連した任意の依存性または要件を有するものとして解釈されるべきではない。例えば、実施形態では、制御装置200は、1つまたは複数のスピーカおよび/またはマイクロホンを含んでもよい。加えて、図2Aから図2Dに表されるさまざまな構成要素は、実施形態において、本願明細書に表される他の構成要素(および/または示されない構成要素)のさまざまなものと組み合わせてもよく、そのすべては、本開示の範囲内にあるものとみなされる。
【0043】
[0052]図3は、本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、実例となる動作環境300を表すブロック図である。実施形態によれば、実例となる動作環境300は、HLMまたはその態様、例えば、図1Aから図1Cに表されるHLM100、図2Aから図2Bに表される制御装置200および/または類似のものにおいて実施されてもよい。
【0044】
[0053]示すように、動作環境300は、多くのアクチュエータ301、302、304、306および308を含む。実施形態において、アクチュエータ301、302、304、306および308は、ポンプアクチュエータ、弁アクチュエータおよび/または類似のものでもよく、図1Aから図1Bに表されるHLM構成要素116、118、120、122および124の任意の1つまたは複数でもよいし、これらに類似してもよいし、これらを含んでもよいし、これらに含まれてもよい。実施形態において、動作環境300は、多くのアクチュエータ制御部(ACU)309、310、312、314および316を含み、各々、図3に示されるように、通信リンク317、318、320、322および324を介して複数のアクチュエータ301、302、304、306および308の対応する1つにそれぞれ動作可能に接続される。実施形態によれば、例えば、ACUは、調整可能なノブおよびノブを用いて調整可能なデバイスパラメータの値を表示するように構成されるディスプレイを含んでもよい。ポンプACUは、関連付けられたポンプの速度または流量を設定および/または調整するように構成されてもよい。同様に、ライン閉塞器ACUは、ライン閉塞の値またはそれに対応する自由な流れを設定および/または調整するように構成されてもよい。
【0045】
[0054]実施形態において、アクチュエータ301、302、304、306および308の各々は、アクチュエータバス通信リンクを介してバス328に動作可能に接続されてもよい。実施形態において、図3に示すように、これらの接続は、存在しなくてもよい。実施形態において、図3に示すように、ACU309、310、312、314および316の各々は、それぞれACUバス通信リンク331、332、334、336および338を介してバス328に動作可能に接続されるように構成されてもよい。すなわち、例えば、アクチュエータ301、302、304、306および308の1つまたは複数は、例えばそれぞれのACUを介してバス328に機能的に結合されてもよいが、アクチュエータ301、302、304、306および308は、バス328に直接結合されるわけではない。実施形態において、例えば、アクチュエータ301、302、304、306および308の1つまたは複数は、バス328に情報を通信可能でもよいが、直接バス328を介して制御可能でなくてもよい。すなわち、実施形態では、アクチュエータ301、302、304、306および308は、それらのそれぞれのACUを介してのみ制御されるように構成されてもよく、対応する入力制御装置は、アクチュエータに直接ではなく(バスを介して)ACUのみへの通信リンクを有してもよい。この構成は、例えば、入力制御装置よりACUを優先するのを容易にしてもよい。
【0046】
[0055]図3にさらに示されるように、動作環境300は、アクチュエータ301、302、304、306および308および/またはACU309、310、312、314および316の1つまたは複数から受信されるパラメータデータのセットのサブセットの表現を示すように構成される周辺ディスプレイ装置340をさらに含む。周辺ディスプレイ装置340は、通信リンク342を介してバス328に動作可能に接続されてもよい。実施形態において、周辺ディスプレイ装置340は、加えてまたは代わりに、通信リンク344を介して周辺処理装置346に動作可能に接続されてもよく、周辺処理装置346は、周辺ディスプレイ装置340を動作させ、周辺ディスプレイ装置に入力されるデータを保存し、および/または類似のことを行うように構成されてもよい。動作環境300は、通信リンク350を介して動作可能にバス328に接続される電源348を含む。
【0047】
[0056]実施形態において、周辺処理装置346は、周辺装置をHLMに動作可能に(または少なくとも通信可能に)結合するのを容易にするように構成されるインタフェース装置として実施されてもよく、周辺装置は、例えば、周辺ディスプレイ装置340、サードパーティの医療装置(例えば、パルス酸素濃度計、カプノグラフ、ベンチレータなど)、点灯装置、画像形成装置、ガス混合器、ヒータ、冷却器および/または類似のものである。
【0048】
[0057]制御装置352は、制御通信リンク354を介してバス328に動作可能に接続される。実施形態において、通信リンク354は、制御信号、(例えば、1つまたは複数のセンサ356からの)パラメータデータ、電力および/または類似のものを送信するように構成される単一ケーブルを含んでもよい。実施形態において、センサ356は、例えば、気泡センサ、圧力センサ、流量センサ、レベルセンサ、温度センサ、血液ガスセンサおよび/または類似のものを含んでもよい。実施形態において、制御装置352は、制御ディスプレイ装置358および複数の入力制御装置360、362、364および366を含む。実施形態において、制御装置352は、任意の数の入力制御装置(例えば、1、2、3、4、5、6など)を含んでもよく、入力制御装置の数は、アクチュエータ筐体(例えば、図1Cにおいて表される筐体136)内のACUの数以下でもよい。実施形態において、入力制御装置360、362、364および366の各々は、通信リンク354を介してバス328に動作可能に接続されてもよい。実施形態によれば、動作環境300の任意の数のさまざまな構成要素は、それに関連付けられた一意の識別子を有してもよい。例えば、1つの構成要素は、それとの通信を意図する他の構成要素識別子を関連させることによって、他の構成要素と通信してもよい。このように、動作環境の任意の2つ以上の構成要素の間の通信は、バス328上で発生し、意図された受取側の識別子に基づいて、意図された受取側によって認識されてもよい。
【0049】
[0058]実施形態によれば、制御ディスプレイ装置358は、受信されるパラメータデータのセットのサブセットの表現を表示するように構成されてもよい。例えば、制御ディスプレイ装置358は、パラメータデータのセットの第1のサブセットを表示するように構成されてもよく、一方、周辺ディスプレイ装置340は、パラメータデータのセットの第2のサブセットを表示するように構成されてもよく、第1および第2のサブセットは等しくなくてもよい。この方法では、例えば、制御ディスプレイ装置358の実施形態は、例えば特定の手順のために重要なパラメータのすべてのような指定されたパラメータのみをユーザに示すように構成されてもよく、一方、いくらか重要性が低いパラメータは、周辺ディスプレイ装置340によって示されてもよい。
【0050】
[0059]実施形態において、制御装置352は、処理装置368およびメモリ370を含んでもよい。例えば、処理装置370は、例えば、パラメータをディスプレイに提供することによって、ディスプレイ要素のレイアウトの定義を提供することによって、ユーザ入力を処理することによって、および/または類似のことによって制御ディスプレイ装置を制御するように構成されてもよい。処理装置368は、例えば、処理装置368に1つまたは複数の機能を実行させるメモリ370内に格納されるコンピュータ実行可能命令372を実行するように構成される1つまたは複数のプロセッサを含んでもよく、1つまたは複数の機能とは、例えば、入力制御装置360、362、364および366の1つまたは複数を、1つまたは複数のアクチュエータ302、304、306および308ならびに1つまたは複数のACU310、312、314および316に割り当てることおよび/または類似のことである。実施形態では、1つまたは複数のACU309および/またはアクチュエータ301は、入力制御装置360、362、364および366に動作可能に接続されていなくてもよいことに留意されたい。
【0051】
[0060]実施形態において、入力制御装置360、362、364および366の各々は、入力制御装置によって制御されるように構成可能な動作環境300の1つまたは複数の他の構成要素に割り当て可能でもよい。実施形態において、入力制御装置とそれぞれのアクチュエータとの間の通信リンクの各々は、対応するACUを介して、アクチュエータとその対応するACUとの間のそれぞれの通信リンクに関してオプションでもよいので、入力制御装置の各々は、対応するACUを介してその対応するアクチュエータを制御することができる(しかし、ACUより優先されない、すなわち、例えば、ACUは、入力制御装置より優先されるので、ACUでの直接入力された入力は、入力制御装置で入力されたコマンドを無効にしてもよい)。実施形態において、入力制御装置360、362、364および366の各々は、対応するACUに動作可能に接続されるが、対応するACUより優先されるようには構成されない。実施形態において、ACUの1つまたは複数は、緊急のACUとみなされてもよい(例えば、図1Cにおいて表される筐体136内に配置されるそれらのACU138、140、142および144)。
【0052】
[0061]実施形態において、例えば、アクチュエータ302は、2つの方法で、通信リンク318を介して、または、それぞれの入力制御装置360を介してそのそれぞれのACU310によって制御されてもよい。実施形態において、アクチュエータ302が常に通信リンク318を介してACU310によって制御可能であるので、ACU310は、例えば、バス328の不具合の場合、入力制御装置360より優先されてもよいが、その場合、入力制御装置360によってもはや制御可能ではない。実施形態によって、HLMの原理が、通常動作のためではなく主に緊急事態のために、下側の筐体内に配置されるACUを使用することであるので、下側のACUは、入力制御装置より優先されてもよい。なぜなら、入力制御装置が制御できない場合、下側のACUは、アクチュエータを依然として制御することができるからである。実施形態において、通常動作では、入力制御装置またはACUの一方に入力させることは、アクチュエータ上の同じ結果を提供してもよい。
【0053】
[0062]本願明細書において記載されている通信リンクの任意の1つまたは複数は、有線リンク、無線通信リンク、例えば、短距離無線リンク、例えばブルートゥース、IEEE802.11、専用プロトコル、有線および無線リンクの組み合わせ、および/または類似のものでもよいし、これらを含んでもよい。「通信リンク」という用語は、少なくとも2つの位置間の少なくとも一方向における情報(例えば、制御信号、パラメータデータなど)および/またはエネルギー(例えば、電力)のいくつかのタイプを通信するための機構を意味してもよく、直接的、持続的または限定的な通信チャネルに限定されるものと理解されるべきではない。すなわち、実施形態によれば、通信リンクは、持続的な通信リンク、断続的な通信リンク、アドホック通信リンクおよび/または類似のものでもよい。通信リンクは、構成要素の間の直接通信を意味してもよいし、および/または、少なくとも1つの他の装置(例えば、リピータ、ルータ、ハブおよび/または類似のもの)を介して構成要素の間で進行する間接通信を意味してもよい。通信リンクは、構成要素の間の一方向および/または双方向の通信を容易にしてもよい。例えば、実施形態では、1つまたは複数の入力制御装置360、362、364および366は、有線および/または無線リンクを介して、対応するACU310、312、314および316と通信するように構成されてもよい。
【0054】
[0063]実施形態によれば、実例となる動作環境300の構成要素の任意の1つまたは複数は、1つまたは複数のコンピューティング装置上で実施されてもよい。コンピューティング装置は、開示された内容の実施形態の態様を実施するのに適しているコンピューティング装置の任意のタイプを含んでもよい。コンピューティング装置の例は、専用コンピューティング装置または汎用コンピューティング装置、例えば、「制御部」、「制御装置」、「ワークステーション」、「サーバ」、「ハンドヘルドデバイス」、「人工心肺」、「コントローラ」などを含み、そのすべては、動作環境300のさまざまな構成要素に関して、図3の範囲内で考察される。
【0055】
[0064]実施形態において、コンピューティング装置は、以下のデバイス、すなわち、処理装置、メモリ、入出力(I/O)ポート、I/O構成要素および電源を直接および/または間接的に結合するバスを含む。任意の数の追加の構成要素、異なる構成要素および/または構成要素の組み合わせはまた、コンピューティング装置内に含まれてもよい。I/O構成要素は、情報をユーザに示すように構成される表現構成要素、例えば、ディスプレイ装置、スピーカ、印刷装置および/または類似のものを含んでもよく、および/または、入力構成要素、例えば、マイクロホン、ジョイスティック、衛星アンテナ、スキャナ、プリンタ、有線および/または無線装置、キーボード、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、タッチスクリーン装置、対話型ディスプレイ装置、マウスおよび/または類似のものを含んでもよい。
【0056】
[0065]バスは、1つまたは複数のバス(例えば、アドレスバス、データバスまたはそれらの組み合わせ)でもよいことを表現する。同様に、実施形態では、コンピューティング装置は、多くの処理装置、多くのメモリ構成要素、多くのI/Oポート、多くのI/O構成要素および/または多くの電源を含んでもよい。加えて、任意の数のこれらの構成要素またはそれらの組み合わせは、多くのコンピューティング装置にわたり分散および/または複製されてもよい。
【0057】
[0066]実施形態において、メモリは、揮発性および/または不揮発性メモリの形でコンピュータ可読媒体を含み、着脱可能でもよいし、取り外せなくてもよいし、またはそれらの組み合わせでもよい。媒体の例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、光学的またはホログラフィック媒体、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、データ伝送および/または情報を格納するのに用いることができ、コンピューティング装置によってアクセス可能な他の任意の媒体、例えば量子状態メモリおよび/または類似のものを含む。実施形態において、メモリは、プロセッサに、本願明細書において述べられるシステム構成要素の実施形態の態様を実施させるため、および/または、本願明細書において述べられる方法および手順の実施形態の態様を実行させるためのコンピュータ実行可能命令を格納する。
【0058】
[0067]コンピュータ実行可能命令は、例えば、コンピュータコード、機械使用可能命令など、例えば、コンピューティング装置に関連付けられた1つまたは複数のプロセッサによって実行可能なプログラム構成要素を含んでもよい。プログラム構成要素は、任意の数の異なるプログラミング環境を用いてプログラムされてもよく、さまざまな言語、開発キット、フレームワークおよび/または類似のものを含む。本願明細書において考察される機能の一部または全部はまた、代替的に、ハードウェアおよび/またはファームウェアで実施されてもよい。
【0059】
[0068]図3に示される実例となる動作環境300は、本開示の実施形態の使用の範囲または機能に関していかなる制限を示唆することも意図しない。実例となる動作環境300はまた、本願明細書に示される任意の単一の構成要素または構成要素の組み合わせに関連した任意の依存性または要件を有するものとして解釈されるべきではない。加えて、図3に表されるさまざまな構成要素は、実施形態において、本願明細書に表される他の構成要素(および/または示されない構成要素)のさまざまなものと組み合わせてもよく、そのすべては、本開示の範囲内にあるものとみなされる。
【0060】
[0069]上記のように、本願明細書において開示される内容の実施形態は、多くの入力制御装置を含む制御装置を有するHLMを含み、入力制御装置の各々は、それぞれのアクチュエータに選択的に割り当てられ、ユーザによる入力制御装置の操作を介して、割り当てられたアクチュエータの制御を容易にすることができる。実施形態において、本願明細書において記載されているように、アクチュエータは、ポンプアクチュエータまたは他のタイプのアクチュエータでもよい。アクチュエータ(または他の構成要素)に対する入力制御装置の割り当ての経過を追跡するのを容易にするために、色分けキットを設けてもよい。図4Aは、本願明細書において開示される内容の実施形態に従う、実例となる色分けキット400を表す。
【0061】
[0070]図4Aに示すように、実例となる色分けキット400は、4つの異なる色を用いて色分けのために構成されるが、他の実施形態では、任意の数の色が用いられてもよい。示すように、実例となるキット400は、リングの第1のセット402、リングの第2のセット404、リングの第3のセット406およびリングの第4のセット408を含んでもよく、第1のセットの各リングは第1の色を有し、第2のセットの各リングは第2の色を有し、第3のセットの各リングは第3の色を有し、第4のセットの各リングは第4の色を有する。リングのセット402、404、406および408の各リングは、図4Bに示すように、入力制御装置410、例えば、制御ノブに着脱自在に取り付けられるように構成されてもよい。図4Bは、着色したリング410Bに装着されている実例となる制御ノブ410Aを表す。リングは、任意の適切な材料、例えば、プラスチック、ゴムおよび/または類似のものでできていてもよい。単色の複数のリングは、例えば、単一のアクチュエータに関連付けられた複数の制御装置を色分けするのを容易にするために提供されてもよく、制御装置は、例えば、制御装置上の入力制御装置(例えば、図1Aから図1Cに表される制御装置154、図2Aから図2Cに表される制御装置200および/または図3に表される制御装置356)およびアクチュエータ制御部(ACU)(例えば、図1Aから図1Cに表される筐体136内に隠されるACU)である。
【0062】
[0071]実例となるキット400は、図4Aに示されるステッカーの第1のセット412、ステッカーの第2のセット414、ステッカーの第3のセット416およびステッカーの第4のセット418をさらに含んでもよく、第1のセットの各ステッカーは第1の色を有し、第2のセットの各ステッカーは第2の色を有し、第3のセットの各ステッカーは第3の色を有し、第4のセットの各ステッカーは第4の色を有する。各ステッカーは、アクチュエータ(例えば、ポンプ)に関連付けられたアクチュエータおよび/またはHLM構成要素に着脱自在に取り付けられるように構成されてもよい。実施形態において、ステッカーは、1つまたは複数の制御装置(例えば、制御装置、ACUなどの入力制御装置)に着脱自在に取り付けられるように構成されてもよい。
【0063】
[0072]この方法で、例えば、図4Cおよび図4Dに示すように、第1の色のリング420は、制御装置424の第1の入力制御装置422に配置されてもよく、第1の色の他のリング426は、ACU430の制御ノブ428に配置されてもよく、第1の色のステッカー432は、ポンプ434に配置されてもよく、それにより、これらの構成要素が互いに対応することを示す。同様に、例えば、第2の色のリング436は、制御装置424の第2の入力制御装置438に配置されてもよく、第2の色の他のリング440は、他のACU444の制御ノブ442に配置されてもよく、第2の色のステッカー446は、他のポンプ蓋448に配置されてもよく、それにより、これらの構成要素が互いに対応し、第1の色または他の色で示される構成要素のいずれにも対応しないことを示す。実施形態によれば、グラフィカル・ユーザ・インタフェースの対応する態様は、同じ色によって示されるHLM構成要素の特定のセットとの対応を示すために、同じように色分けされてもよい。
【0064】
[0073]図4Aから図4Dに示される実例となる色分けキット400は、本開示の実施形態の使用の範囲または機能に関していかなる制限を示唆することも意図しない。実例となる色分けキット400はまた、本願明細書に示される任意の単一の構成要素または構成要素の組み合わせに関連した任意の依存性または要件を有するものとして解釈されるべきではない。加えて、図4Aから図4Dに表されるさまざまな構成要素は、実施形態において、本願明細書に表される他の構成要素(および/または示されない構成要素)のさまざまなものと組み合わせてもよく、そのすべては、本開示の範囲内にあるものとみなされる。
【0065】
[0074]本開示の範囲を逸脱することなく、述べられる例示的な実施形態に対してさまざまな変形および追加を行うことができる。例えば、上記の実施形態は、特定の特徴に関連するが、この開示の範囲はまた、異なる組み合わせの特徴を有する実施形態および記載されている特徴のすべてを含むわけではない実施形態を含む。したがって、本開示の範囲は、すべてのこの種の代替、変形およびバリエーションを、そのすべての均等物とともに特許請求の範囲内に該当するものとして包含することを意図する。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
【国際調査報告】