(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-14
(54)【発明の名称】廃棄物を包装するためのフレキシブルコンテナ
(51)【国際特許分類】
B65F 1/00 20060101AFI20220204BHJP
【FI】
B65F1/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535836
(86)(22)【出願日】2019-12-20
(85)【翻訳文提出日】2021-08-17
(86)【国際出願番号】 EP2019086678
(87)【国際公開番号】W WO2020127971
(87)【国際公開日】2020-06-25
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521140995
【氏名又は名称】ライナーベンネ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】フランク・ミルヘム
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA04
3E023AA18
3E023MA05
3E023MB03
(57)【要約】
廃棄物を包装するためのフレキシブルコンテナ(1)であって、
- 廃棄物を受容し収容する内部容積(V)の境界を定め、底部壁(4)、上部壁(5)、および底部壁(4)と上部壁(5)とを連結する少なくとも1つの側壁(6、7、8、9)を含む、内側エンベロープ(2)であって、ファスナシステム(510)を使用して開閉され得る開口部(51)を、上部壁(5)に含む、内側エンベロープ(2)と、
- 内側エンベロープ(2)の上部壁(5)の周辺部(92)に位置する少なくとも1つの第1の固定ゾーン(90)内で内側エンベロープ(2)に固定された少なくとも1つのフラップ(70、71、72、73)と、
- 少なくとも第1の固定ゾーン(90)によって画定されたゾーン内に配置された、内側エンベロープ(2)および/またはフラップ(70、71、72、73)に固定された、少なくとも1つの補強バンド(100)と、を含む、フレキシブルコンテナ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物を包装するためのフレキシブルコンテナ(1)であって、
- 前記廃棄物を受容し収容する内部容積(V)の境界を定め、底部壁(4)、上部壁(5)、および前記底部壁(4)と前記上部壁(5)とを連結する少なくとも1つの側壁(6、7、8、9)を含む、内側エンベロープ(2)であって、ファスナシステム(510)を使用して開閉され得る開口部(51)を前記上部壁(5)に含む、内側エンベロープ(2)と、
- 前記内側エンベロープ(2)の前記上部壁(5)の周辺部(92)に位置する少なくとも1つの第1の固定ゾーン(90)内で前記内側エンベロープ(2)に固定された少なくとも1つのフラップ(70、71、72、73)と、
- 前記内側エンベロープ(2)および/または前記フラップ(70、71、72、73)に固定された少なくとも1つの補強バンド(100)であって、少なくとも前記第1の固定ゾーン(90)によって画定されたゾーン内に配置された少なくとも1つの補強バンド(100)と、を含む、フレキシブルコンテナ。
【請求項2】
前記補強バンド(100)は、前記フラップ(70、71、72、73)または各フラップ(70、71、72、73)を部分的に覆い、かつ前記フラップ(70、71、72、73)に固定される、請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
前記補強バンド(100)は、その面のうちの1つに接着剤(103)を含む、請求項1または2に記載のコンテナ。
【請求項4】
前記補強バンド(100)は、繊維状補強材(102)と、ポリマーの少なくとも1つの層(101)と、を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項5】
前記内側エンベロープ(2)の前記少なくとも1つの側壁(6、7、8、9)は、上部の部分(14)において、前記第1の固定ゾーン(90)内で前記上部壁(5)に固定され、前記上部壁(5)は、前記第1の固定ゾーン(90)において前記側壁(6、7、8、9)と前記フラップ(71、70、73、72)との間に挿入される、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項6】
前記フラップ(70、71、72、73)、前記側壁(6、7、8、9)の前記上部の部分(14)、および前記上部壁(5)の前記周辺部(92)は、前記第1の固定ゾーン(90)内で共に溶接される、請求項5に記載のコンテナ。
【請求項7】
前記第1の固定ゾーン(90)は、前記内側エンベロープ(2)の前記上部壁(5)の縁部(96)から非ゼロ距離(d
2)のところに位置し、前記距離(d
2)は、好ましくは1mm~30mm、特に5mm~20mmである、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項8】
前記第1の固定ゾーン(90)は、前記フラップ(70、71、72、73)の縁部(95)から非ゼロ距離(d
1)のところに位置し、前記距離(d
1)は、好ましくは1mm~30mm、特に5mm~20mmである、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項9】
前記第1の固定ゾーン(90)は、前記側壁(6、7、8、9)の上縁部(97)から非ゼロ距離(d
3)のところに位置し、前記距離(d
3)は、好ましくは1mm~30mm、特に5mm~20mmである、請求項5または6、あるいは請求項1から8のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項10】
前記第1の固定ゾーン(90)は、1mm~30mm、特に3mm~20mmである幅(w)にわたって延びる、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項11】
前記補強バンド(100)は、前記少なくとも1つの側壁(6、7、8、9)の上部の部分(14)を覆う、請求項1から10のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項12】
前記補強バンド(100)は、前記フラップ(70、71、72、73)および前記側壁(6、7、8、9)の前記上部の部分(14)を、前記第1の固定ゾーン(90)を含むその表面、および前記第1の固定ゾーン(90)の近くに位置する表面上で、特にその両側において、覆う、請求項5および11、あるいは請求項1から11のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項13】
1つもしくは複数の前記フラップ(70、71、72、73)および/または前記内側エンベロープ(2)は、前記内側エンベロープの閉鎖後に、少なくとも1つの第2の固定ゾーン(91)において、前記1つもしくは複数のフラップ(70、71、72、73)を前記内側エンベロープ(2)に固定することができる固定手段(75)を備え、前記第1および第2の固定ゾーン(90、91)はそれぞれ、前記ファスナシステム(510)の両側に配置される、請求項1から12のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項14】
前記コンテナ(1)の外側表面(15)を形成し、上部において、開閉され得る開口部(27)を有する外側エンベロープ(3)を含み、前記内側エンベロープ(2)は、前記外側エンベロープ(3)の内側に配置され、前記少なくとも1つのフラップ(70、71、72、73)は、前記外側エンベロープ(3)と前記内側エンベロープ(2)との間に挿入される、請求項1から13のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項15】
少なくとも部分的に前記ファスナシステム(510)および前記内側エンベロープ(2)の上に重ねられ、これらに固定された、少なくとも1つの第2の補強バンド(40)を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載のコンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物包装の分野に関する。用語「廃棄物」は、2006年4月5日付の欧州指令2006/12/CEの意味で使用されており、その指令の附属書I中に提供されたカテゴリーに含まれる、所有者が処分するかまたは処分する意図もしくは義務を有する、任意の物質または任意の物体を示す。
【0002】
本発明は、さらに具体的には、建造物または公共施設からのアスベスト除去に関わる作業により生じる廃棄物の包装に関する。
【0003】
よって、本発明は、廃棄物を包装するためのコンテナ、特にフレキシブルコンテナ、および、そのようなコンテナを使用して廃棄物を包装するための方法に関する。
【背景技術】
【0004】
廃棄物、特にアスベストを包装する状況では、特許出願EP 3 133 033が知られており、これは、機械的に強い外側エンベロープと、防塵内側エンベロープとで構成された、5m3超の容量を有する固体廃棄物のための可撓性包装材料に関し、外側エンベロープおよび内側エンベロープはそれぞれカバーを含み、このカバーは、包装材料の上部周縁部から延び、外側エンベロープと内側エンベロープとの間に差し挟まれ、かつ内側エンベロープの閉鎖手段を覆うフラップのシステムを使用して、包装材料をきつく閉じるように、閉鎖手段によってポケットの上で再度閉じられ得る。
【0005】
本発明の分野では、製造コストを抑えると共に、収集場所で廃棄物を積み込む際、輸送中、および保管場所での荷下ろし中に廃棄物コンテナの密封を保証できることが不可欠である。
【0006】
廃棄物を包装するフレキシブルコンテナは、積み込みおよび輸送中は金属の開放型キャリヤ内に配置される。いくつかの開放型キャリヤは、特に、荷下ろし中に低い傾斜を必要とする、Ampliroll(登録商標)タイプの関節運動アームを使用して、保管場所において、輸送トラックから荷下ろしされ得、これにより、完全性、したがってコンテナの密封を維持することが可能になる。
【0007】
しかしながら、一般的に、フレキシブルコンテナを収容する、32Tの容積を有する金属の開放型キャリヤは、輸送トラックに固定されたままであり、廃棄物を有するフレキシブルコンテナを荷下ろしするための開放型キャリヤの傾斜が起こる。後者の場合、傾斜角度は大きい、言い換えれば、荷下ろし中の開放型キャリヤの傾斜は大きく、その結果、突然荷下ろしされ、特に引き裂きにより、フレキシブルコンテナを損傷するリスクが大幅に増大する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
廃棄物、特にアスベスト廃棄物または他の廃棄物を、強固にかつしっかりと包装し、収集場所から保管場所に輸送することを可能にする、フレキシブルコンテナから利益を得る必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、廃棄物、特に、しかし非排他的に、アスベスト廃棄物または他の廃棄物を包装するためのフレキシブルコンテナに関し、これは、
- 廃棄物を受容し収容する内部容積の境界を定め、底部壁、上部壁、および底部壁と上部壁とを連結する少なくとも1つの側壁を含む内側エンベロープであって、ファスナシステムを使用して開閉され得る開口部を、上部壁に含む、内側エンベロープと、
- 内側エンベロープの上部壁の周辺部に位置する少なくとも1つの第1の固定ゾーン内で内側エンベロープに固定された少なくとも1つのフラップと、
- 少なくとも第1の固定ゾーンによって画定されたゾーン内に配置された、内側エンベロープおよび/またはフラップに固定された、少なくとも1つの補強バンドと、を含む。
【0011】
本発明によって、フラップと内側エンベロープの上部壁との間の固定ゾーンの強度は、少なくともフラップの第1の固定ゾーン内に配置された補強バンドによって著しく補強される。よって、特に保管場所で開放型キャリヤからコンテナを荷下ろしする間、コンテナは、内側エンベロープに対して及ぼされる機械的ひずみにもかかわらず、引き裂きに耐えることができる。
【0012】
補強バンドは、好ましくは、フラップ上、および内側エンベロープの上部壁上に重ねられる。
【0013】
好ましくは、補強バンドは、そのフラップまたは各フラップを部分的に覆い、かつこれに固定される。補強バンドは、有利にはフラップの外側表面上に固定される。
【0014】
補強バンドは、有利には、接着によって、溶接によって、縫い合わせまたは任意の他の固定技術によって、好ましくは接着によって、内側エンベロープおよび/またはフラップに固定される。
【0015】
好ましくは、補強バンドは、内側エンベロープおよびフラップに固定される。
【0016】
補強バンドは、その面のうちの1つに、接着剤、例えば合成ゴム樹脂を含み得る。それにより、補強バンドが特にフラップおよび/または内側エンベロープに固定され得る。補強バンドは、好ましくは、特にガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、天然繊維、およびそれらの混合物からなる群から選択された繊維、好ましくはガラス繊維を含む、繊維状補強材を含む。補強バンドは、特にポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエステルからなる群から選択された、ポリマー、好ましくはPETの、少なくとも1つの層を含むこともできる。繊維状補強材は、織物、不織布、および/または編物とすることができる。補強バンドの厚さは、0.10mm~0.20mm、好ましくは0.14mm~0.18mm、例えば0.16mmに等しくすることができる。補強バンドの引っ張り強さは、約550N/インチとすることができる。
【0017】
コンテナは、好ましくは、内側エンベロープの上部壁の側部または縁部の数に等しい数のフラップを含む。コンテナは、好ましくは、少なくともフラップの数に等しい数の補強バンドを含む。
【0018】
一実施形態では、内側エンベロープは、実質的に平行六面体の形態を有し、内側エンベロープは、4つの側壁を含み、そうすると、コンテナは、好ましくは、4つのフラップを、言い換えれば内側エンベロープの矩形上部壁の側部または縁部ごとに1つのフラップを含み、4つの補強バンドを、言い換えればフラップごとに1つの補強バンドを含む。
【0019】
壁または「上部」もしくは「底部」の部分への言及は、コンテナが地面上でその廃棄物積み込み位置において静止している際にコンテナを観察する検査者によって行われるものである。
【0020】
内側エンベロープの前記少なくとも1つの側壁は、例えば、上部の部分が、第1の固定ゾーン内で上部壁に固定され、上部壁は、特に、第1の固定ゾーンにおいて側壁とフラップとの間に挿入される。この場合、フラップ、側壁の上部の部分、および上部壁の周辺部は、第1の固定ゾーン内で共に固定され、特に溶接される。
【0021】
第1の固定ゾーン内での固定は、縫い合わせによって、または接着によって行われてもよい。
【0022】
第1の固定ゾーンは、内側エンベロープの上部壁の縁部から非ゼロ距離のところに位置することができ、前記距離は、好ましくは1mm~30mm、特に5mm~20mmである。
【0023】
第1の固定ゾーンは、フラップの縁部から非ゼロ距離のところに位置することができ、前記距離は、好ましくは1mm~30mm、特に5mm~20mmである。
【0024】
内側エンベロープの前記少なくとも1つの側壁が、上部の部分が、第1の固定ゾーン内で上部壁に固定され、フラップ、側壁の上部の部分、および上部壁の周辺部分が、第1の固定ゾーン内で共に固定され、特に溶接されている場合、第1の固定ゾーンは、側壁の上縁部から非ゼロ距離のところに位置することができ、前記距離は、好ましくは1mm~30mm、特に5mm~20mmである。
【0025】
縁部からのこれらの3つの距離は、有利には互いに等しい。これらの距離が互いに異なる場合でも、本発明の枠組みから逸脱するものではない。
【0026】
第1の固定ゾーン、特に溶接ゾーンは、1mm~30mm、特に3mm~20mmの幅にわたって延びることができる。
【0027】
前記少なくとも1つの補強バンドは、前記少なくとも1つの側壁の上部の部分を覆うことができる。
【0028】
一実施形態では、補強バンドは、フラップおよび側壁の上部の部分を、第1の固定ゾーンを含むその表面、および第1の固定ゾーンの近くに位置する表面上で、特にその両側において、覆う。
【0029】
1つもしくは複数のフラップおよび/または内側エンベロープは、好ましくは、内側エンベロープの閉鎖後に、少なくとも1つの第2の固定ゾーンにおいて1つもしくは複数のフラップを内側エンベロープに固定することができる固定手段を備え、第1および第2の固定ゾーンはそれぞれ、ファスナシステムの両側に配置される。この第2の固定ゾーン内の固定手段は、特に、接着剤、好ましくは両面接着テープを含む。
【0030】
これにより、閉鎖部を密封することが可能になる。これにより、内側エンベロープの強度を高めることも可能になる。
【0031】
コンテナは、有利には外側エンベロープを含み、外側エンベロープは、コンテナの外側表面を形成し、上部において、開閉され得る開口部を有し、内側エンベロープは外側エンベロープの内側に配置され、前記少なくとも1つのフラップは、外側エンベロープと内側エンベロープとの間に挿入される。
【0032】
外側エンベロープにより、コンテナに強度を加えることが可能になる。
【0033】
外側エンベロープは、スライドファスナを含み得るファスナシステムを含み得る。外側エンベロープのファスナシステムは、外側エンベロープの上部壁上に存在し得る。後者の場合、また、内側エンベロープもスライドファスナを含む場合、内側エンベロープおよび外側エンベロープのスライドファスナは、例えば、向かい合った向きのU字型のプロファイルを有する。
【0034】
外側エンベロープは、実質的に平行六面体の形態を有し得、外側エンベロープは、4つの側壁によって互いに連結された上部壁および底部壁を含む。
【0035】
コンテナは、少なくとも部分的にファスナシステムおよび内側エンベロープの上に重ねられ、これらに固定された、少なくとも1つの第2の補強バンドを含み得る。
【0036】
ファスナシステムは、好ましくはスライドファスナを含む。スライドファスナは、有利には、布片の両側に縫い付けられ、特にポリエステルで作られ、側部寸法が例えば約3cmの、スライドにより製造される。
【0037】
ファスナシステムは、内側エンベロープに縫い付けることにより固定され得る。この場合、この同じ縫い付けが、ファスナシステムおよび1つまたは複数の第2の補強バンドの両方を固定するのに役立ち得る。例えば互いに平行な、複数列の縫い目は、ファスナシステムを内側エンベロープに固定すると同時に、1つまたは複数の第2の補強バンドを固定することを可能にし得る。
【0038】
第2の補強バンドは、補強バンドと同じ1つまたは複数の材料で製造され得る。
【0039】
内側エンベロープは、特にポリエチレン(PE)、特にPEのフィルムまたはPEの織物を含む、少なくとも1つのポリマー材料を含み得る。これは、有利には、塵、放出物質および/または粉末状材料、空気、ならびに水を通さない。内側エンベロープは、好ましくは、外側エンベロープがコンテナ内部で、そのすぐ近くに存在する場合に、外側エンベロープのそれぞれの壁に実質的に平行である、壁を有する。内側エンベロープのさまざまな上部壁、底部壁、および1つまたは複数の側壁は、共に、コンテナの内部容積に対応する内側エンベロープの内部容積を画定する。内側エンベロープは、好ましくは平行六面体の形態を有する。内側エンベロープの壁の厚さは、約200μm~400μm、特に200μm~350μmとすることができる。発泡PEの、特に接着された、層が、内側エンベロープの底部壁上の内側表面上に固定され得る。
【0040】
コンテナの、すなわち内側エンベロープの内部容積は、3m3、特に5m3、特に10m3、特に16m3、さらに18m3、特に24m3、さらに35m3以上とすることができる。
【0041】
廃棄物はコンテナの内側で力により動き回り得るため、内側エンベロープは、他のものより厚いゾーンを含み、機械的強度特性を局所的に補強することができる。
【0042】
1つまたは複数のフラップは、約100μm~160μmとすることができる厚さを有する、ポリマー材料、特にPEのフィルムで作られ得る。
【0043】
外側エンベロープは、特にポリプロピレン(PP)を含み、特に織布の形態で、例えばPPのシートとして製造されている、少なくとも1つのポリマー材料を含み得る。外側エンベロープは、有利には、引き裂きに耐える機械的強度特性を有する。外側エンベロープは、他のものより厚いゾーンを含むか、または、補強材を含み、機械的強度特性を局所的に補強し得る。特に、外側エンベロープは、例えば本質的にPPで製造された、前方壁および後方壁の縁部における補強材を含み得る。外側エンベロープは、外側エンベロープの寸法に応じて、約190g/m2~300g/m2、特に200g/m2~270g/m2の、坪量を有し得る。ASTM D638規格に従って、縦方向に測定した、引っ張り強さは、約180kgf~240kgf、言い換えれば約1765N~2355Nとすることができる。ASTM D638規格に従って、横方向に測定した、引っ張り強さは、約170kgf~240kgf、言い換えれば約1665N~2355Nとすることができる。ASTM D638規格に従って測定した伸びは、横または縦方向において約18~20%とすることができる。
【0044】
外側エンベロープは、少なくとも部分的な結合、特にエンベロープの底部壁と、側壁と、前方壁と、後方壁との間の全体的な結合によって、内側エンベロープに連結され得る。
【0045】
内側エンベロープの開口部は、内側エンベロープの上部壁の大部分を占め、2つの長手方向縁部と、内側エンベロープの前方壁または後方壁の近くで、これらに実質的に平行な、長手方向縁部を連結する第3の縁部と、を含む、3つの縁部を有することができる。開口部の3つの縁部は、好ましくは、開口部のスライド締結(またはジッパー締結(zip fastening))を可能にするために噛み合い歯を備える。
【0046】
同様に、外側エンベロープの開口部は、外側エンベロープの上部壁の大部分を占め、2つの長手方向縁部と、外側エンベロープの後方壁または前方壁の近くで、これらに実質的に平行な、長手方向縁部を連結する第3の縁部と、を含む3つの縁部を有することができる。好ましくは、外側エンベロープの開口部は、2つの長手方向縁部に加えて、第3の縁部を含み、これは、内側の開口部の第3の縁部の反対側にあることに注目されたい。よって、内側エンベロープの開口部が前方壁の近くに第3の縁部を含む場合、外側エンベロープの開口部は、好ましくは後方壁の近くに第3の縁部を含む。外側エンベロープの開口部の3つの縁部は、好ましくは、開口部のスライド(またはジッパー)締結を可能にするために噛み合い歯を備える。
【0047】
しかしながら、本発明は特定のタイプの締結システムに限定されず、他の締結システムが、本発明の枠組みから逸脱することなく、想定され得る。
【0048】
内側エンベロープは、その内部表面、特に1つまたは複数の側壁上に、テンショナまたは弾性ケーブルのための複数のアンカーポイントを備えることができる。これらの弾性ケーブルにより、外側エンベロープおよび内側エンベロープの開口部が開いた状態で、コンテナが中に配置される金属の開放型キャリヤにコンテナを固定して、コンテナに廃棄物を詰め込むのを容易にすることを可能にし得る。
【0049】
前述のものと組み合わせた、別の態様による、本発明の別の主題は、廃棄物を包装するための方法であり、これは、以下の、
- 前記に定義したようなフレキシブルコンテナを、金属の開放型キャリヤ内に配置するステップと、
- 外側エンベロープおよび内側エンベロープを開くことによってコンテナを開くステップと、
- 廃棄物をコンテナの内部容積内に入れるステップと、
- 締結システムを使用して内側エンベロープを閉じることによって、および、存在する場合に第2の固定ゾーン内の固定手段を使用して、1つまたは複数のフラップを固定し、その後、外側エンベロープを閉じることによって、コンテナをきつく閉じるステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】本発明によるコンテナの、閉じられた内側エンベロープの実施例を概略的に遠近法によって表す図である。
【
図2】IIに従って見た
図1の内側エンベロープを部分的に概略的に横断方向断面で表す図である。
【
図3】補強バンドの、概略的断面の、切り離された図である。
【
図5】本発明によるコンテナの内側エンベロープの実施例の概略部分上面図である。
【
図7】本発明によるコンテナの、閉じられた外側エンベロープの実施例の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
図1は、この図面では閉じて表された、本発明によるコンテナ1の内側エンベロープ2を示す。内側エンベロープは、図に示すように、長手方向軸X上に細長い形態を有する。内側エンベロープは、廃棄物を収容するためのコンテナの内部容積Vの境界を定める。
【0052】
内側エンベロープ2は、ポリマー材料、特にポリエチレン、特に塵を通さない材料で作られる。内側エンベロープ2は、この実施例では、約350μmの厚さを有する、PEのフィルムで作られている。
【0053】
内側エンベロープ2は、平行六面体の形態を有する。内側エンベロープ2は、底部壁4および上部壁5、ならびに底部壁4と上部壁5とを連結する4つの側壁を含み、側壁は、前方側壁6、後方側壁7、ならびに2つの側方側壁8および9を含む。内側エンベロープ2は、外側表面10と、内側表面11と、を有する。内側エンベロープ2は、全高Hi、幅li、および長さLiを有し、この実施例では、Hiは1.6m、liは2.5m、Liは8.8mである。
【0054】
上部壁5は、この実施例では3つの縁部、すなわち長手方向軸Xに平行な2つの長手方向縁部52および53によって画定された、廃棄物の導入のための開口部51を備える。上部壁は、縁部52と縁部53とを連結し、後方壁55の近くに延びる第3の後方縁部54を含む。これらの3つの縁部は、上部壁5の周辺部92の近くに位置する。開口部51は、長手方向縁部52および53ならびに後方縁部54に沿って配置された締結システム510を使用して開閉され得る。この実施例では、内側エンベロープ2の締結システム510は、
図5および
図6から分かるように、スライド511と、スライド511が縫い付けられるポリエステルで作られた布片512と、を備える、スライド締め具を含む。十分な長さのコード80が設けられて、オペレータがコンテナの底部から締結システム510を作動させることを可能にするか、またはこの作動を容易にする。
【0055】
コンテナ1は、少なくとも1つのフラップ、この実施例では複数のフラップ、この実施例では4つのフラップ、すなわち、後方フラップ70、反対側に配置された前方フラップ71、ならびに2つのサイドフラップ72および73を含む。フラップは、補強されているかどうかにかかわらず、約100μm~160μmとすることができる厚さを有する、この実施例ではポリマー材料、特にポリエチレンフィルムで作られる。
【0056】
後方フラップ70および前方フラップ71は、互いに同一である。サイドフラップ72および73は、互いに同一である。フラップ70および71は、内側エンベロープ2の幅liと等しい幅である。フラップ72および73は、内側エンベロープ2の長さLiと等しい幅である。
【0057】
フラップ70、71、72、および73は、
図1から分かるように、内側エンベロープ2の上部壁5の周辺部92に位置する第1の固定ゾーン90内で、この実施例では溶接によって、上部壁5に固定される。
【0058】
この実施例では、内側エンベロープ2の側壁6、7、8、および9も、特に
図2から分かるように、上部の部分14において、第1の固定ゾーン90内で上部壁5に固定される。これらも、溶接によって固定され、溶接は、第1の固定ゾーン90内でフラップと上部壁5とを連結する溶接と同時に行われる。
【0059】
上部壁5は、
図2および
図4から分かるように、側壁6、7、8、または9と、対応するフラップ71、70、73、および72との間に、それぞれ挿入される。さらにこの実施例では、第1の固定ゾーン90は、距離d
1のところに位置し、すなわち、各フラップの縁部95から距離d
1、上部壁5の周縁部96から距離d
2、また各側壁の縁部97から距離d
3で延びる。この実施例ではd
1=d
2=d
3=約10mmである。
【0060】
この実施例では溶接ゾーンによって形成された、第1の固定ゾーン90は、約10mmに等しい幅wにわたって延びる。
【0061】
上部壁5が側壁6、7、8、および9のうちの少なくとも1つと共に一体的に製造されても、本発明の枠組みから逸脱するものではないことに注目されたい。
【0062】
コンテナ1はまた、少なくとも部分的に第1の固定ゾーン90内、すなわち第1の固定ゾーン90によって画定されるゾーン内に配置されている、フラップ70、71、72、および73に、かつ/または内側エンベロープ2に固定された少なくとも1つの補強バンド100を含む。
【0063】
各補強バンド100は、少なくとも部分的に、フラップ70、71、72、および73上に、かつ内側エンベロープ2の上部壁上に、重ねられる。補強バンド100は、この実施例では、各フラップ70、71、72、および73に、具体的にはこれらのフラップの外側表面に、また、内側エンベロープ2に、具体的には、側壁6、7、8、および9の各上部の部分14に、固定される。
【0064】
補強バンド100は、この実施形態では、その面のうちの1つに層形態で配置された、接着剤103、例えば合成ゴム樹脂を使用して、接着によって固定される。
図3では単独で表される、補強バンド100はまた、ポリマーフィルム101、この実施例ではポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルム、およびこの実施例ではガラス繊維の繊維状補強材102を含む。さらにこの実施例では、
図1から分かるように、コンテナ1は、各フラップに1つずつの、4つの補強バンド100を含む。
【0065】
補強バンド100の存在により、特に第1の固定ゾーン90において、コンテナ1の強度を補強することが可能になる。
図2および
図4から分かるように、折り目が、上部壁5の周辺において第1の固定ゾーン90の周りに形成される。補強バンド100は、特に
図4から分かるように、第1の固定ゾーン90を、またその両側に位置する側壁およびフラップの表面を覆う。
【0066】
第1の固定ゾーン90における固定部、特に溶接部は、有利には内側エンベロープ2の長さおよび幅の全体にわたって連続的に形成される。
【0067】
コンテナ1は、各フラップについて、第1の固定ゾーン90に対して締結システム510の反対側に配置された、第2の固定ゾーン91を含む。フラップ70、71、72、および73はそれぞれ、固定手段75を含み、これは、フラップが
図2の矢印で示す方向において第2の固定ゾーン91内で内側エンベロープ2に固定されるように、この実施例では接着剤、特に両面接着テープからなる。これらの固定手段75は、
図1から分かるように、これに平行なフラップの少なくとも1つの縁部に沿って、配置される。固定手段75は、フラップ72および73の縁部105の近くの平行なバンドの形態である。固定手段75は、フラップ70および71の3つの縁部83、84、および85に平行な3つのバンドの形態である。
【0068】
フラップ70、71、72、および73は、閉鎖位置にあるとき、締結システム510を全体的に覆い、内側エンベロープ2の締結時にシールを作り出す。
【0069】
コンテナ1はまた、締結システム510の両側に配置された、少なくとも1つの第2の補強バンド40、例示された実施例では、
図2、
図5、および
図6から分かるように、いくつかの第2の補強バンド40を、含む。
図5および
図6から分かるように、さらに詳細には、内側エンベロープ2の上部壁5は、この実施例では3列の縫い目の形態の、ステッチ45を使用して、開口部51の対応する縁部の両側で、締結システム510に縫い付けられる。上部壁5と締結システム510との間には、同じステッチ45によって、これらのそれぞれに固定された、第2の補強バンド40が挿入されている。第2の補強バンド40は、ガラス繊維で補強されたポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムで作られる。これらの第2の補強バンド40の存在により、特に内側エンベロープ2を脆くし得るステッチ45において、内側エンベロープ2の強度を補強することが可能になる。1つまたは複数の補強バンド40の面47のうちの少なくとも1つ、さらに面47および48の両方は、接着剤、例えば合成ゴム樹脂でコーティングされる。
【0070】
内側エンベロープ2はまた、この実施例では、
図1で見ることができる、弾性ケーブル61またはテンショナのための複数のアンカーポイント60を備える。アンカーポイント60は、内側エンベロープ2の内側表面11の周辺部全体にわたって、すなわち、4つの側壁6、7、8、および9上において、固定される。弾性ケーブル61は、コンテナ1の開放位置において、廃棄物を積み込まれている場合に、コンテナ1を収容する金属の開放型キャリヤ上に存在する固定ポイントに取り外し可能に固定され得る。
【0071】
内側エンベロープ2は、この実施形態では、コンテナ1内部で、
図7に表される外側エンベロープ3の内側に配置されることが意図されている。
【0072】
外側エンベロープ3は、コンテナ1の外側表面15を画定する。これは、図から分かるように、長手方向軸Xに沿って細長い形態を有する。
【0073】
例示された実施例では、外側エンベロープ3は、4つの側壁、すなわち前方側壁22、後方側壁23、ならびに2つの側方側壁24および25によって互いに連結された、底部壁20および上部壁21を備えた、平行六面体の形態を有する。側壁22~25は、この実施例では実質的にHiに等しい、外側エンベロープ3の、したがってコンテナ1の、全高Hを定める。外側エンベロープ3の長さL、言い換えれば、この実施例では各側壁24または25の長さは、実質的にLiに等しい。前方側壁22または後方側壁23の幅に対応する外側エンベロープ3の幅lは、実質的にliに等しい。内側エンベロープ2の寸法は、本発明の枠組みから逸脱することなく、異なっていてよく、特に外側エンベロープ3の寸法より小さくてよい。
【0074】
外側エンベロープ3は内側表面26を有する。
【0075】
上部壁21は、3つの縁部、すなわち長手方向軸Xに平行な2つの長手方向縁部28および29と、長手方向軸Xに対して直角をなし、この実施例では前方側壁22の近くにある、長手方向縁部を連結する前方縁部30と、により画定された開口部27によって、その表面の大部分を占められている。開口部27は、長手方向縁部28および29ならびに前方縁部30に沿って締結システム130を使用して、開閉され得る。外側エンベロープ3の締結システム130は、この実施例ではスライド締め具を含む。十分な長さのコード81が設けられて、オペレータがコンテナの底部から締結システム130を作動させることを可能にするか、またはこの作動を容易にする。
【0076】
内側エンベロープ2の外側表面10は、外側エンベロープ3の内側表面26に面する。内側エンベロープ2は、前方側壁6が前方側壁22と並んで位置し、かつ後方側壁7が後方側壁23と並んで位置するように、外側エンベロープ3内に配置される。内側エンベロープ2の開口部51は、コンテナ1内部で外側エンベロープ3の開口部27上に実質的に重ねられる。
【0077】
外側エンベロープ3は、織布ポリマー材料(woven polymer material)、特にPPのシートで作られる。外側エンベロープ3の坪量は、この実施例では、約270g/m2である。外側エンベロープ3は機械的強度を有する。
【0078】
コンテナ1の開放位置は、開口部27の、そして同時に開口部51の開放位置に対応する。コンテナ1の閉鎖位置は、開口部27の、そして同時に開口部51の閉鎖位置に対応する。開口部27の縁部30が開口部51の縁部54の反対側に位置し、縁部30が前方側壁22の側にあるが、縁部54が後方側壁7の側にあることに注目されたい。開口部27は後方側壁23の側で開口するが、開口部51は前方側壁6の側で開口する。
【0079】
廃棄物を包装するためにコンテナ1を使用する場合、以下のステップが実施される:
- フレキシブルコンテナ1が金属の開放型キャリヤ内に配置され、
- コンテナ1が、外側エンベロープ3および内側エンベロープ2を開くことによって開かれ、
- 廃棄物が内部容積V内に入れられ、
- コンテナが、締結システム510を使用して内側エンベロープ2を閉じることによって、第2の固定ゾーン91内の固定手段75を使用してフラップ70、71、72、73を固定することによって、次に外側エンベロープ3を閉じることによって、きつく閉じられる。
【0080】
本発明は、説明してきた実施例に限定されるものではない。
【0081】
内側エンベロープ2は、その内側表面および/またはその外側表面上のその角のそれぞれに配置され、例えば溶接または接着によって固定された、補強片を含み得る。
【0082】
内側エンベロープおよび外側エンベロープは、別の形態、例えば単一の円形側壁を備えた円筒形、または別の形態を有し得る。
【符号の説明】
【0083】
1 コンテナ
2 内側エンベロープ
3 外側エンベロープ
4 底部壁
5 上部壁
6 前方側壁
7 後方側壁
8 側方側壁
9 側方側壁
10 外側表面
11 内側表面
14 上部の部分
15 外側表面
20 底部壁
21 上部壁
22 前方側壁
23 後方側壁
24 側方側壁
25 側方側壁
26 内側表面
27 開口部
28 長手方向縁部
29 長手方向縁部
30 前方縁部
40 第2の補強バンド
45 ステッチ
47 面
48 面
51 開口部
52 長手方向縁部
53 長手方向縁部
54 第3の後方縁部
55 後方壁
60 アンカーポイント
61 弾性ケーブル
70 後方フラップ
71 前方フラップ
72 サイドフラップ
73 サイドフラップ
75 固定手段
80 コード
81 コード
83 縁部
84 縁部
85 縁部
90 第1の固定ゾーン
91 第2の固定ゾーン
92 周辺部
95 縁部
96 周縁部
97 縁部
100 補強バンド
101 ポリマーフィルム
102 繊維状補強材
103 接着剤
105 縁部
130 締結システム
510 締結システム
511 スライド
512 布片
d1 距離
d2 距離
d3 距離
H 全高
Hi 全高
L 長さ
Li 長さ
l 幅
li 幅
X 長手方向軸
V 内部容積
w 幅
【手続補正書】
【提出日】2021-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物を包装するためのフレキシブルコンテナ(1)であって、
- 前記廃棄物を受容し収容する内部容積(V)の境界を定め、底部壁(4)、上部壁(5)、および前記底部壁(4)と前記上部壁(5)とを連結する少なくとも1つの側壁(6、7、8、9)を含む、内側エンベロープ(2)であって、ファスナシステム(510)を使用して開閉され得る開口部(51)を前記上部壁(5)に含む、内側エンベロープ(2)と、
- 前記内側エンベロープ(2)の前記上部壁(5)の周辺部(92)に位置する少なくとも1つの第1の固定ゾーン(90)内で前記内側エンベロープ(2)に固定された少なくとも1つのフラップ(70、71、72、73)と、
- 前記内側エンベロープ(2)および/または前記フラップ(70、71、72、73)に固定された少なくとも1つの補強バンド(100)であって、少なくとも前記第1の固定ゾーン(90)によって画定されたゾーン内に配置された少なくとも1つの補強バンド(100)と、を含む、フレキシブルコンテナ。
【請求項2】
前記補強バンド(100)は、前記フラップ(70、71、72、73)または各フラップ(70、71、72、73)を部分的に覆い、かつ前記フラップ(70、71、72、73)に固定される、請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
前記補強バンド(100)は、その面のうちの1つに接着剤(103)を含む、請求項1または2に記載のコンテナ。
【請求項4】
前記補強バンド(100)は、繊維状補強材(102)と、ポリマーの少なくとも1つの層(101)と、を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項5】
前記内側エンベロープ(2)の前記少なくとも1つの側壁(6、7、8、9)は、上部の部分(14)において、前記第1の固定ゾーン(90)内で前記上部壁(5)に固定され、前記上部壁(5)は、前記第1の固定ゾーン(90)において前記側壁(6、7、8、9)と前記フラップ(71、70、73、72)との間に挿入される、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項6】
前記フラップ(70、71、72、73)、前記側壁(6、7、8、9)の前記上部の部分(14)、および前記上部壁(5)の前記周辺部(92)は、前記第1の固定ゾーン(90)内で共に溶接される、請求項5に記載のコンテナ。
【請求項7】
前記第1の固定ゾーン(90)は、前記内側エンベロープ(2)の前記上部壁(5)の縁部(96)から非ゼロ距離(d
2)のところに位置し、前記距離(d
2)は
、1mm~30mm
である、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項8】
前記第1の固定ゾーン(90)は、前記フラップ(70、71、72、73)の縁部(95)から非ゼロ距離(d
1)のところに位置し、前記距離(d
1)は
、1mm~30mm
である、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項9】
前記第1の固定ゾーン(90)は、前記側壁(6、7、8、9)の上縁部(97)から非ゼロ距離(d
3)のところに位置し、前記距離(d
3)は
、1mm~30mm
である、請求項5または6に記載のコンテナ。
【請求項10】
前記第1の固定ゾーン(90)は、1mm~30mmである幅(w)にわたって延びる、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項11】
前記補強バンド(100)は、前記少なくとも1つの側壁(6、7、8、9)の上部の部分(14)を覆う、請求項1から10のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項12】
前記補強バンド(100)は、前記フラップ(70、71、72、73)および前記側壁(6、7、8、9)の前記上部の部分(14)を、前記第1の固定ゾーン(90)を含むその表面、および前記第1の固定ゾーン(90)の近くに位置する表面上で、特にその両側において、覆う、請求項5または11に記載のコンテナ。
【請求項13】
1つもしくは複数の前記フラップ(70、71、72、73)および/または前記内側エンベロープ(2)は、前記内側エンベロープの閉鎖後に、少なくとも1つの第2の固定ゾーン(91)において、前記1つもしくは複数のフラップ(70、71、72、73)を前記内側エンベロープ(2)に固定することができる固定手段(75)を備え、前記第1および第2の固定ゾーン(90、91)はそれぞれ、前記ファスナシステム(510)の両側に配置される、請求項1から12のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項14】
前記コンテナ(1)の外側表面(15)を形成し、上部において、開閉され得る開口部(27)を有する外側エンベロープ(3)を含み、前記内側エンベロープ(2)は、前記外側エンベロープ(3)の内側に配置され、前記少なくとも1つのフラップ(70、71、72、73)は、前記外側エンベロープ(3)と前記内側エンベロープ(2)との間に挿入される、請求項1から13のいずれか一項に記載のコンテナ。
【請求項15】
少なくとも部分的に前記ファスナシステム(510)および前記内側エンベロープ(2)の上に重ねられ、これらに固定された、少なくとも1つの第2の補強バンド(40)を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載のコンテナ。
【国際調査報告】