IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 青島海爾▲滾▼筒洗衣机有限公司の特許一覧 ▶ ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-衣類処理設備 図1
  • 特表-衣類処理設備 図2
  • 特表-衣類処理設備 図3
  • 特表-衣類処理設備 図4
  • 特表-衣類処理設備 図5
  • 特表-衣類処理設備 図6
  • 特表-衣類処理設備 図7
  • 特表-衣類処理設備 図8
  • 特表-衣類処理設備 図9
  • 特表-衣類処理設備 図10
  • 特表-衣類処理設備 図11
  • 特表-衣類処理設備 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-15
(54)【発明の名称】衣類処理設備
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/08 20060101AFI20220207BHJP
   D06F 17/12 20060101ALI20220207BHJP
【FI】
D06F39/08 301A
D06F17/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535929
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(85)【翻訳文提出日】2021-06-21
(86)【国際出願番号】 CN2019125902
(87)【国際公開番号】W WO2020125612
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】201811560212.X
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811557254.8
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811567338.X
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811557261.8
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811560199.8
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】517417854
【氏名又は名称】青島海爾▲滾▼筒洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER DRUM WASHING MACHINE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park,No.1 Haier Road,Laoshan District,Qingdao,Shandong 266101,China
(71)【出願人】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100164688
【弁理士】
【氏名又は名称】金川 良樹
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ヨンホン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、タオ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、ベンツァイ
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、シュエリ
【テーマコード(参考)】
3B166
3B168
【Fターム(参考)】
3B166AA01
3B166AA15
3B166AA24
3B166AB06
3B166AB42
3B166AE02
3B166AE05
3B166AE07
3B166BA08
3B166BA22
3B166BA42
3B166BA43
3B166BA45
3B166BA52
3B166BA78
3B166CA01
3B166CB11
3B166CC02
3B166DA21
3B166DA31
3B166DC03
3B166DC12
3B166DC23
3B166DC27
3B166DC33
3B166DC47
3B166FB01
3B166FB08
3B166GB02
3B168AA01
3B168AA24
3B168AB06
3B168AB42
3B168AE02
3B168AE05
3B168AE07
3B168BA08
3B168BA22
3B168BA42
3B168BA43
3B168BA45
3B168BA52
3B168BA78
(57)【要約】
本発明の衣類処理設備は、給水バルブと、保水部材と、霧化発生器(2)と、駆動板(3)とを更に含み、給水バルブは保水部材を介して霧化発生器(2)に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられ、保水部材には収容構造が設けられ、駆動板(3)は収容構造内に設けられ、駆動板(3)は霧化発生器(2)と通信接続される。本発明によれば、霧化発生器(2)を有する衣類処理設備の製造難易度を低減することができ、衣類処理設備が霧化発生器(2)の霧化機能を十分に利用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理筒を含む衣類処理設備であって、給水バルブと、保水部材と、霧化発生器と、駆動板とを含み、前記給水バルブは前記保水部材を介して前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられ、前記保水部材には収容構造が設けられ、前記駆動板は前記収容構造内に設けられ、前記駆動板は前記霧化発生器と通信接続される、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項2】
前記収容構造は前記保水部材の外面に形成された凹部であり、前記駆動板は前記凹部内に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備。
【請求項3】
前記凹部の内側壁には少なくとも1つのガイド構造が設けられ、前記ガイド構造は前記駆動板を前記凹部内の取付位置に導くことができるように設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の衣類処理設備。
【請求項4】
前記ガイド構造は、ガイドリブであり、前記ガイドリブの厚さは、前記駆動板の取付方向に沿って徐々に大きくなる、ことを特徴とする請求項3に記載の衣類処理設備。
【請求項5】
前記凹部内には少なくとも1つの当接リブがさらに設けられ、前記当接リブは前記ガイドリブと一つずつ対応し、かつ、前記当接リブは前記ガイドリブと前記凹部の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、前記当接リブは前記駆動板の外縁と当接する、ことを特徴とする請求項4に記載の衣類処理設備。
【請求項6】
前記当接リブは前記ガイドリブと一体に設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載の衣類処理設備。
【請求項7】
前記凹部内には、少なくとも1つの支持リブがさらに設けられ、前記支持リブは前記当接リブと一つずつ対応し、かつ、前記支持リブは前記当接リブと前記凹部の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、前記駆動板が前記支持リブに支持される、ことを特徴とする請求項5に記載の衣類処理設備。
【請求項8】
前記支持リブは、前記当接リブと一体に設けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の衣類処理設備。
【請求項9】
前記衣類処理設備は輸水通路を含む投入装置をさらに含み、前記給水バルブは前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、単方向逆止構造が設けられ、かつ、前記単方向逆止構造は、前記給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに前記給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備。
【請求項10】
前記衣類処理設備はドラム洗濯機であり、前記衣類処理筒はドラム洗濯機のドラムであり、前記ドラム洗濯機はドラムに接続された窓パッキンをさらに含み、前記霧化発生器は前記窓パッキンに設けられる、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の衣類処理設備。
【請求項11】
衣類処理設備であって、前記衣類処理設備は箱体と、箱体内に設けられる保水ユニットと、シャワー機構と、霧化発生器とを含み、
前記保水ユニットは、水タンクと、前記水タンク内に設置された分水遮断部材とを含み、前記水タンクは、第1の輸送管路を通じて前記シャワー機構に接続されるとともに第2の輸送管路を通じて前記霧化発生器に接続され、前記分水遮断部材は、水タンク内に注入された水が前記霧化発生器及び前記シャワー機構への流す順番を変更するためのものである、衣類処理設備。
【請求項12】
前記水タンクは、互いに連通する第1の保水部材及び第2の保水部材を含み、前記第1の保水部材の出口は、前記第1の輸送管路を介して前記シャワー機構に接続され、前記第2の保水部材の出口は、前記第2の輸送管路を介して前記霧化発生器に接続される、ことを特徴とする請求項11に記載の衣類処理設備。
【請求項13】
前記分水遮断部材は、前記第1の保水部材内に設けられる分水遮断リブを含み、前記分水遮断リブによって前記第1の保水部材の内部空間を第1のチャンバと第2のチャンバとに区画され、前記第1の保水部材の入口は、前記第1のチャンバ内に設けられ、前記第1の保水部材の出口は、前記第2のチャンバ内に設けられ、
前記分水遮断リブは、前記水タンク内への注水を開始すると、前記第1のチャンバを流れる水を全て前記第2の保水部材内に流入させて、前記第2の保水部材内が水で満たされると、前記第1のチャンバを流れる水を前記分水遮断リブから溢れて前記第2のチャンバ内に流入させて前記第1の輸送管路を介して前記シャワー機構に流れるように設けられる、ことを特徴とする請求項12に記載の衣類処理設備。
【請求項14】
前記第1の保水部材の底部の高さは、前記第2の保水部材の底部の高さよりも高い、ことを特徴とする請求項13に記載の衣類処理設備。
【請求項15】
前記保水ユニットは、蓋体と位置決め部材とを含み、前記蓋体は、前記位置決め部材を通じて前記箱体の頂部に取り付けられる、ことを特徴とする請求項12に記載の衣類処理設備。
【請求項16】
前記位置決め部材は、前記第1の保水部材内に設けられる位置決め柱又は位置決め孔と、前記蓋体に設けられる位置決め孔又は位置決め柱とを含み、前記第1の保水部材における位置決め柱又は位置決め孔は、前記蓋体における位置決め孔又は位置決め柱と合わせる、ことを特徴とする請求項15に記載の衣類処理設備。
【請求項17】
前記衣類処理設備は、前記箱体内に設けられる外筒と、前記外筒内に回動可能に収容される内筒と、を含み、前記箱体には衣類投入口が設けられ、前記衣類投入口と前記外筒との間には、窓パッキンが設けられ、
前記シャワー機構は、前記窓パッキンに設けられるシャワーヘッドを含み、前記第1の保水部材の出口が前記第1の輸送管路を介して前記シャワーヘッドに接続され、前記シャワーヘッドが前記内筒内に水を噴射するものである、ことを特徴とする請求項15に記載の衣類処理設備。
【請求項18】
前記衣類処理設備は、前記箱体内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構と、を更に含み、
前記給水バルブが前記輸水通路の入水端に接続され、前記輸水通路の出水端が前記第1の保水部材、前記第2の保水部材を介して前記霧化発生器に接続され、前記単方向逆止機構がそれぞれ前記輸水通路及び前記第1の保水部材と接続しており、前記単方向逆止機構は、前記給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに前記給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる、ことを特徴とする請求項12~17のいずれか一項に記載の衣類処理設備。
【請求項19】
前記単方向逆止機構は単方向逆止バルブである、ことを特徴とする請求項18に記載の衣類処理設備。
【請求項20】
前記霧化発生器の出口が斜めに設けられる、ことを特徴とする請求項11に記載の衣類処理設備。
【請求項21】
箱体と、前記箱体内に設けられる保水ユニットと、シャワー機構と、霧化発生器とを含む衣類処理設備であって、
前記保水ユニットは、水タンクと、複数の輸送管路とを含み、前記水タンクは、1つの前記輸送管路を介して前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器は、衣類を霧化洗浄するためのものであり、前記水タンクは、残りの前記輸送管路を介して前記シャワー機構に接続され、前記シャワー機構は、衣類をシャワー洗浄するためのものである、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項22】
前記水タンクは、互いに連通する第1の保水部材及び第2の保水部材を含み、前記複数の輸送管路は、第1の輸送管路と、第2の輸送管路と、第3の輸送管路とを含み、
その中、前記第1の保水部材の出口は、前記第1の輸送管路を介して前記シャワー機構に接続され、前記第2の保水部材の第1の出口は、前記第2の輸送管路を介して前記霧化発生器に接続され、前記第2の保水部材の第2の出口は、前記第3の輸送管路を介して前記シャワー機構に接続される、ことを特徴とする請求項21に記載の衣類処理設備。
【請求項23】
前記衣類処理設備は、前記箱体内に設けられる外筒と、前記外筒内に回動可能に収容される内筒と、を含み、前記箱体には衣類投入口が設けられ、前記衣類投入口と前記外筒との間には、窓パッキンが設けられ、
前記シャワー機構は、前記窓パッキンに設けられる第1のシャワーヘッドをさらに含み、前記第1の保水部材の出口は、前記第1の輸送管路を介して前記第1のシャワーヘッドに接続され、前記第1のシャワーヘッドは、前記内筒に水を噴射するためのものである、ことを特徴とする請求項22に記載の衣類処理設備。
【請求項24】
前記衣類処理設備は、前記箱体に枢着する扉体をさらに含み、前記扉体には視認窓が設けられ、
前記シャワー機構は、前記窓パッキンに設けられる第2のシャワーヘッドを含み、前記第2の保水部材の第2の出口が前記第3の輸送管路を介して前記第2のシャワーヘッドに接続され、前記第2のシャワーヘッドが前記視認窓に水を噴射するものである、ことを特徴とする請求項23に記載の衣類処理設備。
【請求項25】
前記衣類処理設備は、前記箱体内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構と、を更に含み、
前記給水バルブが前記輸水通路の入水端に接続され、前記輸水通路の出水端が前記第1の保水部材、前記第2の保水部材を介して前記霧化発生器に接続され、前記単方向逆止機構がそれぞれ前記輸水通路及び前記第1の保水部材と接続されており、前記単方向逆止機構は、前記給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに前記給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる、ことを特徴とする請求項22~24のいずれか一項に記載の衣類処理設備。
【請求項26】
前記単方向逆止機構は単方向逆止バルブである、ことを特徴とする請求項25に記載の衣類処理設備。
【請求項27】
前記第1の保水部材内に分水遮断リブが設けられ、前記分水遮断リブによって前記第1の保水部材の内部空間を第1のチャンバと第2のチャンバとに区画され、前記第1の保水部材の入口は、前記第1のチャンバ内に設けられ、前記第1の保水部材の出口は、前記第2のチャンバ内に設けられ、
前記分水遮断リブは、前記水タンク内への注水を開始すると、前記第1のチャンバを流れる水を全て前記第2の保水部材内に流入させて、前記第2の保水部材内が水で満たされると、前記第1のチャンバを流れる水を前記分水遮断リブから溢れて前記第2のチャンバ内に流入させて前記第1の輸送管路を介して前記第1のシャワーヘッドに流れるように設けられる、ことを特徴とする請求項23に記載の衣類処理設備。
【請求項28】
前記第1の保水部材の底部の高さは、前記第2の保水部材の底部の高さよりも高い、ことを特徴とする請求項27に記載の衣類処理設備。
【請求項29】
前記水タンクは、前記第3の輸送管路を介して前記第2のシャワーヘッドに接続され、前記第2の保水部材内の水をサイフォンで吸い出すサイフォン部材をさらに含む、ことを特徴とする請求項24に記載の衣類処理設備。
【請求項30】
前記保水ユニットは、前記水タンクの上方に設けられる蓋体を更に含み、
前記サイフォン部材は、前記蓋体に設けられるサイフォンキャップと、前記第2の保水部材内に設けられるサイフォン管とを含み、前記サイフォン管は、前記第2の保水部材の第2の出口と連通し、前記蓋体が前記水タンクに嵌合すると前記サイフォンキャップは前記サイフォン管にスリーブ接続することができ、前記サイフォンキャップと前記サイフォン管との間にはサイフォン通路が形成され、前記第2の保水部材内の水は、前記サイフォン通路及び前記第3の輸送管路を通って前記第2のシャワーヘッドに流すことができる、ことを特徴とする請求項29に記載の衣類処理設備。
【請求項31】
衣類処理設備であって、前記衣類処理設備はケーシングと、前記ケーシング内に設けられる保水ユニットと、シャワー機構とを含み、
前記保水ユニットは、水タンクと、水タンク内に設けられるサイフォン部材とを含み、前記サイフォン部材は、第1の輸送管路を介して前記シャワー機構に接続され、前記水タンク内の水をサイフォンで吸い出すものであり、前記シャワー機構は、衣類をシャワー洗浄するものである。
【請求項32】
前記水タンクは、箱体と、前記箱体の上方に設けられる蓋体と、を含み、
前記サイフォン部材は、前記蓋体に設けられるサイフォンキャップと、前記箱体内に設けられるサイフォン管とを含み、前記サイフォン管は、前記箱体の第1の出口を介して前記第1の輸送管路と連通し、前記蓋体が前記箱体に嵌合すると、前記サイフォンキャップが前記サイフォン管にスリーブ接続され、前記サイフォンキャップと前記サイフォン管との間にサイフォン通路が形成され、前記水タンク内の水は、前記サイフォン通路と、前記第1の輸送管路を介してシャワー機構に流すことができる、ことを特徴とする請求項31に記載の衣類処理設備。
【請求項33】
前記衣類処理設備は、前記ケーシング内に設けられる外筒と、前記外筒内に回動可能に収容された内筒とを含み、前記ケーシングには衣類投入口が設けられ、前記衣類投入口と外筒との間には、窓パッキンが設けられ、
前記シャワー機構は、前記窓パッキンに設けられる第1のシャワーヘッドを含み、前記箱体の第2の出口は、第2の輸送管路を介して第1のシャワーヘッドに接続され、第1のシャワーヘッドは、前記内筒内に水を噴射するものである、ことを特徴とする請求項32に記載の衣類処理設備。
【請求項34】
前記衣類処理設備は前記ケーシングに枢着する扉体をさらに含み、前記扉体には視認窓が設けられ、
前記シャワー機構は、前記窓パッキンに設けられる第2のシャワーヘッドを含み、前記箱体の第1の出口が前記第1の輸送管路を介して前記第2のシャワーヘッドに接続され、前記第2のシャワーヘッドが前記視認窓に水を噴射するものである、ことを特徴とする請求項33に記載の衣類処理設備。
【請求項35】
前記箱体の第2の出口の高さは、前記箱体の第1の出口の高さよりも高い、ことを特徴とする請求項34に記載の衣類処理設備。
【請求項36】
前記衣類処理設備は、前記窓パッキンに設けられる霧化発生器をさらに含み、
前記箱体の第3の出口は、第3の輸送管路を介して前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器は衣類を霧化洗浄するものである、ことを特徴とする請求項33~35のいずれか一項に記載の衣類処理設備。
【請求項37】
前記衣類処理設備は、前記ケーシング内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構と、を更に含み、
前記給水バルブが前記輸水通路の入水端に接続され、前記輸水通路の出水端が前記水タンク介して前記霧化発生器に接続され、前記単方向逆止機構がそれぞれ前記輸水通路及び前記水タンクと繋がっており、前記単方向逆止機構は、前記給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに前記給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる、ことを特徴とする請求項36に記載の衣類処理設備。
【請求項38】
前記単方向逆止機構は単方向逆止バルブである、ことを特徴とする請求項37に記載の衣類処理設備。
【請求項39】
前記水タンクは位置決め部材をさらに含み、前記蓋体は前記位置決め部材を介して前記箱体の頂部に取り付けられる、ことを特徴とする請求項32に記載の衣類処理設備。
【請求項40】
前記位置決め部材は、箱体内に設けられる位置決め柱又は位置決め孔と、前記蓋体に設けられる位置決め孔又は位置決め柱とを含み、前記箱体内の位置決め柱又は位置決め孔は、前記蓋体の位置決め孔又は位置決め柱と合わせる、ことを特徴とする請求項39に記載の衣類処理設備。
【請求項41】
衣類処理筒と、給水バルブと、投入装置と、保水部材と、霧化発生器と、単方向逆止機構とを含む衣類処理設備であって、前記投入装置が輸水通路を含み、前記給水バルブは前記輸水通路を介して前記保水部材の入水端に接続され、前記保水部材の出水端が第1の管路を介して前記霧化発生器に接続され、前記保水部材の出水端が第2の管路を介して前記衣類処理筒に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられ、前記単方向逆止機構はそれぞれ前記輸水通路及び前記保水部材に接続され、前記単方向逆止構造は前記給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに前記給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項42】
前記衣類処理筒にはシャワーヘッドが設けられ、前記第2の管路が前記シャワーヘッドに接続される、ことを特徴とする請求項41に記載の衣類処理設備。
【請求項43】
前記シャワーヘッドのシャワー口は、前記衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられる、ことを特徴とする請求項42に記載の衣類処理設備。
【請求項44】
前記投入装置は、前記輸水通路の下方に設けられる衣類処理剤投入チャンバをさらに含む、ことを特徴とする請求項41に記載の衣類処理設備。
【請求項45】
前記単方向逆止機構の設置位置と前記霧化発生器の出口の設置位置とは、異なる高さに位置する、ことを特徴とする請求項41に記載の衣類処理設備。
【請求項46】
前記単方向逆止機構の設置位置は、前記霧化発生器の出口の設置位置よりも高いである、ことを特徴とする請求項45に記載の衣類処理設備。
【請求項47】
前記単方向逆止構造は、単方向逆止バルブと、第3の管路と、第4の管路とを含み、前記単方向逆止バルブが前記第3の管路を介して前記輸水通路に接続されるとともに前記第4の管路を介して前記保水部材に接続される、ことを特徴とする請求項41に記載の衣類処理設備。
【請求項48】
前記衣類処理設備はドラム洗濯機であり、前記衣類処理筒はドラム洗濯機のドラムである、ことを特徴とする請求項41~47のいずれか一項に記載の衣類処理設備。
【請求項49】
前記ドラム洗濯機は前記ドラムに接続された窓パッキンをさらに含み、前記霧化発生器は前記窓パッキンに設けられる、ことを特徴とする請求項48に記載の衣類処理設備。
【請求項50】
前記霧化発生器は、前記ドラムの外筒に設けられる、ことを特徴とする請求項48に記載の衣類処理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理技術の分野に属し、具体的に衣類処理設備が提供される。
【背景技術】
【0002】
衣類処理設備は、衣類の洗濯、乾燥、殺菌及び/又は消臭等を行うことができるものであり、生産レベルの継続的な向上とユーザーニーズの継続的な増加に伴い、衣類処理設備に対するユーザーの要求もますます高まっている。
【0003】
従来技術では、洗濯機を例にすると、衣類を水洗により洗濯し、水洗の過程で機械的回転に伴い、衣類上の汚れが洗濯されるのが一般的であったが、このような洗濯方式は、下記のような限界がある。最初から洗濯槽内に大量の水を注ぐと、衣類表面上の汚れが洗剤が完全に溶解していない状態で衣類の裏地にそのまま侵入し、その後の洗濯過程中により多くの時間、水量、洗剤及び機械的作用を掛からないと衣類を徹底的に洗濯できなく、さらに洗濯効果に影響する。このため、霧化エアウォッシュ方式で衣類を洗浄することができ、このような洗濯機は霧化発生器を設置する必要があり、霧化発生器は駆動板により駆動させる必要があり、もし駆動板を洗濯機の制御パネルとともに取り付けられると、より多くの洗濯機基底のスペースを占用するとともに比較的長いワイヤにより駆動板と霧化発生器とを接続する必要があり、ワイヤの配置が不便となる。上記事情によりこのような霧化発生器を含んだ洗濯機は、実際の生産において非常に大きな限界性を有する。
【0004】
科学技術の進歩に伴い、人間生活の自動化レベルはますます高まり、日常の家事労働において、機械が次第に人力に取って代わる。衣類処理設備は、日常生活に常用される家電機器として、人々の生活に極めて大きな利便性を与える。洗濯方式で衣類処理設備を分類すれば、衣類処理設備がパルセーター洗濯機とドラム洗濯機とに大別される。ドラム洗濯機を例にすると、衣類を水洗により洗濯し、水洗の過程で機械的回転に伴い、衣類上の汚れが洗濯されるのが一般的であったが、このような洗濯方式は、下記のような限界がある。最初から洗濯槽内に大量の水を注ぐと、衣類表面上の汚れが洗剤が完全に溶解していない状態で衣類の裏地にそのまま侵入し、その後の洗濯過程中により多くの時間、水量、洗剤及び機械的作用を掛からないと衣類を徹底的に洗濯できなく、さらに洗濯効果に影響する。
【0005】
上記課題を解決するために、ドラム洗濯機には、霧化発生器と、霧化発生器に給水する水タンクとが設けられ、霧化発生器の霧化作用により水を小粒の霧化液滴に転化させ、衣類の霧化エア処理を実現し、衣類の洗濯効果を高め、ユーザの使用体験を向上させる。しかしながら、前記ドラム洗濯機の水タンクは、その内部に注入した水を分水して遮断することができず、ユーザの異なる設備に対して前後に給水するという使用ニーズを満たすことが難しく、ユーザの使用体験に大きく影響する。
【0006】
科学技術の進歩に伴い、人間生活の自動化レベルはますます高まり、日常の家事労働において、機械が次第に人力に取って代わる。衣類処理設備は、日常生活に常用される家電機器として、人々の生活に極めて大きな利便性を与える。洗濯方式で衣類処理設備を分類すれば、衣類処理設備がパルセーター洗濯機とドラム洗濯機とに大別される。ドラム洗濯機を例にすると、衣類を水洗により洗濯し、水洗の過程で機械的回転に伴い、衣類上の汚れが洗濯されるのが一般的であったが、このような洗濯方式は、下記のような限界がある。最初から洗濯槽内に大量の水を注ぐと、衣類表面上の汚れが洗剤が完全に溶解していない状態で衣類の裏地にそのまま侵入し、その後の洗濯過程中により多くの時間、水量、洗剤及び機械的作用を掛からないと衣類を徹底的に洗濯できなく、さらに洗濯効果に影響する。
【0007】
上記課題を解決するために、ドラム洗濯機には、霧化発生器と、霧化発生器に給水する水タンクとが設けられ、霧化発生器の霧化作用により水を小粒の霧化液滴に転化させ、衣類の霧化エア処理を実現し、衣類の洗濯効果を高め、ユーザの使用体験を向上させる。しかしながら、上記ドラム洗濯機の水タンクの機能は単一であり、霧化発生器に給水するというニーズしか満足できず、ユーザの他の使用ニーズを満足することが難しく、ユーザの使用体験に大きく影響する。
【0008】
科学技術の進歩に伴い、人間生活の自動化レベルはますます高まり、日常の家事労働において、機械が次第に人力に取って代わる。衣類処理設備は、日常生活に常用される家電機器として、人々の生活に極めて大きな利便性を与える。洗濯方式で衣類処理設備を分類すれば、衣類処理設備がパルセーター洗濯機とドラム洗濯機とに大別される。ドラム洗濯機を例にすると、衣類を水洗により洗濯し、水洗の過程で機械的回転に伴い、衣類上の汚れが洗濯されるのが一般的であったが、このような洗濯方式は、下記のような限界がある。最初から洗濯槽内に大量の水を注ぐと、衣類表面上の汚れが洗剤が完全に溶解していない状態で衣類の裏地にそのまま侵入し、その後の洗濯過程中により多くの時間、水量、洗剤及び機械的作用を掛からないと衣類を徹底的に洗濯できなく、さらに洗濯効果に影響する。
【0009】
上記課題を解決するために、ドラム洗濯機には、霧化発生器と、霧化発生器に給水する水タンクとが設けられ、霧化発生器の霧化作用により水を小粒の霧化液滴に転化させ、衣類の霧化エア処理を実現し、衣類の洗濯効果を高め、ユーザの使用体験を向上させる。しかしながら、上記ドラム洗濯機の水タンクは、霧化完了後、水タンク内に少量の水を残し、この部分の水が排出されていなければ水タンク内ではバクテリアが繁殖され、ドラム洗濯機の衛生や安全に影響を及ぼし、ユーザの使用体験に大きく影響する。
【0010】
衣類処理設備は、衣類を洗濯、乾燥、殺菌及び/又は消臭等を行うことができるものである。生産力の向上やユーザ需要の増大に伴い、衣類処理設備に対するユーザの要求も高まっていく。
【0011】
従来技術では、洗濯機を例にすると、衣類を水洗により洗濯し、水洗の過程で機械的回転に伴い、衣類上の汚れが洗濯されるのが一般的であったが、このような洗濯方式は、下記のような限界がある。最初から洗濯槽内に大量の水を注ぐと、衣類表面上の汚れが洗剤が完全に溶解していない状態で衣類の裏地にそのまま侵入し、その後の洗濯過程中により多くの時間、水量、洗剤及び機械的作用を掛からないと衣類を徹底的に洗濯できなく、さらに洗濯効果に影響する。一方、従来の衣類処理設備は、いずれも洗濯機に他の機能を加え、例えば乾燥機能を加えて洗濯乾燥機等にするが、このような改良は、洗濯機の洗濯効果を著しく改善できず、また、従来の洗濯機は、例えばカシミアやウールなどの特殊材質の衣類に対しては、依然として深層の処理ができなく、それが採用する従来の水洗が衣類の繊維構造を容易に損なうものであり、洗濯機の衣類適用範囲に対してはかなり大きな限界性を招いた。
【0012】
従って、上述課題を解決するために、当分野では、新規の衣類処理設備が必要とされている。
【発明の概要】
【0013】
技術案1
【0014】
従来技術における上記課題を解決するために、即ち、従来の衣類処理設備では、霧化発生器を設置すると衣類処理設備の生産に非常に大きな限界性を持たせるという課題を解決するために、本発明では、衣類処理筒を含む衣類処理設備が提供され、この衣類処理設備は、給水バルブと、保水部材と、霧化発生器と、駆動板とを更に含み、給水バルブは保水部材を介して霧化発生器に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられ、保水部材には収容構造が設けられ、駆動板は収容構造内に設けられ、駆動板は霧化発生器と通信接続される。
【0015】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、収容構造は保水部材の外面に形成された凹部であり、駆動板は凹部内に設けられる。
【0016】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、凹部の内側壁には少なくとも1つのガイド構造が設けられ、ガイド構造は駆動板を凹部内の取付位置に導くことができるように設けられる。
【0017】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、ガイド構造は、ガイドリブであり、ガイドリブの厚さは、駆動板の取付方向に沿って徐々に大きくなる。
【0018】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、凹部内には少なくとも1つの当接リブがさらに設けられ、当接リブはガイドリブと一つずつ対応し、かつ、当接リブはガイドリブと凹部の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、当接リブは駆動板の外縁と当接する。
【0019】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、当接リブはガイドリブと一体に設けられる。
【0020】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、凹部内には、少なくとも1つの支持リブがさらに設けられ、支持リブは当接リブと一つずつ対応し、かつ、支持リブは当接リブと凹部の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、駆動板が支持リブに支持される。
【0021】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、支持リブは、当接リブと一体に設けられる。
【0022】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、輸水通路を含む投入装置をさらに含み、給水バルブは輸水通路を介して保水部材に接続され、輸水通路には、単方向逆止構造が設けられ、かつ、単方向逆止構造は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。
【0023】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備はドラム洗濯機であり、衣類処理筒はドラム洗濯機のドラムであり、ドラム洗濯機はドラムに接続された窓パッキンをさらに含み、霧化発生器は窓パッキンに設けられる。
【0024】
当業者なら理解できるように、本発明の好ましい態様では、駆動板を収容部材に設けた収納構造内に設けられ、すなわち、駆動板を保水部材とともに取り付けることにより、衣類処理設備の他のスペースを占有しないようにすることができ、すなわち、駆動板を衣類処理設備等の基底に設けられて基底のスペースを占用することがなく、かつ駆動板と霧化発生器との相対的な距離が低減され、極短いワイヤで駆動板と霧化発生器とを接続でき、ワイヤの煩雑なスペース配置を避けることができ、また、駆動板と霧化発生器とがブルートゥース等の無線方式で接続されていても、駆動板により霧化発生器に制御信号を伝送しやすくなり、他の電子部品によって伝送信号に電磁干渉が生じるのを回避する。このような設置により、霧化発生器を有する衣類処理設備の製造難易度を低減することができるとともに、衣類処理設備が霧化発生器の霧化機能を十分に利用することができ、例えば水洗を行う前に、霧化液滴により衣類を先に湿潤させて衣類表面の汚れが先に除去されることにより、衣類表面の汚れが衣類裏地に侵入することを回避して後続の洗濯中に少ない時間、水量、洗剤及び機械的作用により衣類を洗浄でき、衣類に対する洗濯効果を高め、かつ、衣類処理設備をより省エネルギー化にする。また、このような霧化エアウォッシュ方式によれば、カシミア、ウールなどの特殊材質の衣類を取り扱うことができ、当該材質の衣類表面をより滑らかにできるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことがなく衣類上の汚れを素早く除去することができ、衣類処理設備の衣類適用範囲を広め、さらにユーザの体験を向上させる。
【0025】
さらに、駆動板を収容部材の外面に形成された凹部に設けることにより、保水部材の外輪郭は依然として整然とした輪郭を保ちつつ、受水部材の機能に影響を及ぼさないまま収容部材のスペースを十分に活用し、また、凹部による駆動板に対する一定の係止・ストッパ作用により、駆動板が凹部内に確実に取り付けれ、駆動板の組立てが容易となり、組立効率を向上させる。
【0026】
さらに、凹部内壁にガイド構造を設けることにより、駆動板を凹部の取付位置に取り付けるようにガイドでき、駆動板の正確な取り付けが可能になり、駆動板の組立効率をさらに向上させる。
【0027】
さらに、厚みが徐々に変化するガイドリブ構造により、駆動板を凹部の取付位置に取り付けるようにガイドでき、具体的には、厚みが徐々に変化するガイドリブが、初期に駆動板に一定の余剰スペースを持たせる。すなわち、ユーザ、生産技術者又はメンテナンス担当者は、駆動板を取り付ける際に、駆動板をガイドリブの上方と大まかに揃えてから駆動板を凹部に押圧方式で直接圧入すればよく、圧入中には、ガイドリブが自動的に駆動板を位置補正することができるので、駆動板を凹部の対応位置に正確に装着させ、組立効率及び組立精度を向上させる。
【0028】
さらに、当接リブにより駆動板の外縁と当接することができて、駆動板を凹部に安定して固定することができ、駆動板と凹部との接続強度を高め、衣類処理設備の運転時に駆動板が凹部から外れることがないことを保証する。
【0029】
さらに、支持リブによって駆動板を支持することができて、駆動板の支持安定性を向上させ、駆動板に対する支持効果を一層向上させる。
【0030】
さらに、単方向逆止構造により衣類処理設備が給水バルブの閉鎖時に大気連通の原理で衣類を霧化エアウォッシュすることができて、霧化発生器が霧化液滴を順調に発生させ、霧化エアウォッシュ操作の順調な進行を保証し、さらにユーザの体験を向上させる。
【0031】
技術案2
【0032】
従来技術における上記課題を解決するために、即ち、従来の衣類処理設備の保水ユニットがその中に注入させた水を分水して遮断することができず、ユーザの異なる設備に対して前後に給水するという使用ニーズを満たすことが難しいという課題を解決するために、本発明は衣類処理設備を提供し、この衣類処理設備は、箱体と、箱体内に設けられる保水ユニットと、シャワー機構と、霧化発生器と、を含み、保水ユニットは、水タンクと、水タンク内に設置された分水遮断部材と、を含み、水タンクは、第1の輸送管路を介してシャワー機構に接続されるとともに第2の輸送管路を介して霧化発生器に接続され、分水遮断部材は、水タンク内に注入された水を霧化発生器及びシャワー機構へ流す順番を変更するためのものである。
【0033】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、水タンクは、互いに連通する第1の保水部材及び第2の保水部材を含み、第1の保水部材の出口は、第1の輸送管路を介してシャワー機構に接続され、第2の保水部材の出口は、第2の輸送管路を介して霧化発生器に接続される。
【0034】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、分水遮断部材は、第1の保水部材内に設けられる分水遮断リブを含み、分水遮断リブにより第1の保水部材の内部空間を第1のチャンバと第2のチャンバとに区画され、第1の保水部材の入口は、第1のチャンバ内に設けられるとともにその出口は第2のチャンバ内に設けられ、分水遮断リブは、水タンク内への注水を開始すると、第1のチャンバを流れる水を全て第2の保水部材内に流入させて、第2の保水部材内が水で満たされると、第1のチャンバを流れる水を分水遮断リブから溢れて第2のチャンバ内に流入させて第1の輸送管路を介してシャワー機構に流れるように設けられる。
【0035】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、第1の保水部材の底部の高さは、第2の保水部材の底部の高さよりも高い。
【0036】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、前記保水ユニットは、蓋体と位置決め部材とを含み、前記蓋体は、前記位置決め部材を介して前記箱体の頂部に取り付けられる。
【0037】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、位置決め部材は、第1の保水部材内に設けられる位置決め柱又は位置決め孔と、蓋体に設けられる位置決め孔又は位置決め柱とを含み、第1の保水部材内の位置決め柱又は位置決め孔は、蓋体の位置決め孔又は位置決め柱と合わせる。
【0038】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、箱体内に設けられる外筒と、外筒内に回動可能に収容される内筒と、を含み、箱体には衣類投入口が設けられ、衣類投入口と外筒との間には、窓パッキンが設けられ、シャワー機構は、窓パッキンに設けられるシャワーヘッドを含み、第1の保水部材の出口が第1の輸送管路を介してシャワーヘッドに接続され、シャワーヘッドが内筒内に水を噴射するものである。
【0039】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、箱体内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構と、を更に含み、給水バルブが輸水通路の入水端に接続され、輸水通路の出水端が第1の保水部材、第2の保水部材を介して霧化発生器に接続され、単方向逆止機構がそれぞれ輸水通路及び第1の保水部材と繋がっており、単方向逆止機構は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。
【0040】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、単方向逆止機構が単方向逆止バルブである。
【0041】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、霧化発生器の出口が斜めに設けられる。
【0042】
当業者なら理解できるように、本発明の好ましい態様では、ドラム洗濯機は、箱体と、箱体内に設けられる保水ユニットと、シャワー機構と、霧化発生器と、を含む。従来の保水ユニットは、その内部に注入された水を分流できないものであり、これに対して、本発明の保水ユニットは、水タンクと、水タンク内に設けられる分水遮断部材とを含み、水タンクは、第1の輸送管路を介してシャワー機構に接続されるとともに第2の輸送管路を介して霧化発生器に接続され、分水遮断部材は、水タンク内に注入された水流を霧化発生器及びシャワー機構へ流す順番を変更するためのものであり、例えば、ユーザが異なる衣類に応じて霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の洗濯順序を選択できるというニーズを満足するように、霧化発生器に給水してからシャワー機構に給水するか、あるいはシャワー機構に給水してから霧化発生器に給水する。これにより、衣類に対してより良好な洗浄を行うことができ、衣類の繊維構造にダメージを与えることも回避でき、ドラム洗濯機の衣類適用範囲を向上させ、ユーザの体験も向上させる。
【0043】
さらに、第1の保水部材には、分水遮断リブが設けられ、水タンク内への注水を開始すると、分水遮断リブにより第1のチャンバを流れる水が全て第2の保水部材内に流入され、第2の保水部材内に流入した水が霧化発生器によって噴出されるとともに霧化発生器の霧化作用により小粒の霧化液滴に転化されることにより、霧化液滴により衣類を先に湿潤させて衣類表面の汚れが先に除去され、衣類表面の汚れが衣類の裏地に侵入することを回避する。第2の保水部材内が水で満たされると、第1のチャンバを流れる水を分水遮断リブから溢れて第2のチャンバ内に流入させて第1の輸送管路を介してシャワー機構に流れ、シャワーヘッドによって内筒に対して噴水されることにより、後続の洗濯中に少ない時間、水量、洗剤及び機械的作用により衣類を洗浄でき、衣類に対する洗濯効果を高め、かつ、衣類処理設備をより省エネルギー化にする。
【0044】
さらに、ドラム洗濯機は、箱体内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構とを含み、単方向逆止機構と、輸水通路と、第1の保水部材及び第2の保水部材とを接続することにより、給水バルブが開弁しているときに、輸水通路、第1の保水部材及び第2の保水部材に注水作業を行い、その後、給水バルブが閉鎖されるときに、単方向逆止機構が大気に連通して、輸水通路、第1の保水部材及び第2の保水部材内の水を霧化発生器から噴出させて霧化発生器の霧化作用により小粒の霧化液滴に転化させ、衣類への霧化エアケア処理を実現することができる。このような霧化エアウォッシュ方式によれば、カシミア、ウールなどの特殊材質の衣類を取り扱うことができ、当該材質の衣類表面をより滑らかにできるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことがなく衣類上の汚れを素早く除去することができ、ドラム洗濯機の衣類適用範囲を広め、さらにユーザの体験を向上させる。
【0045】
技術案3
【0046】
従来技術における上記課題を解決するために、即ち、従来の衣類処理設備の保水ユニットの機能が単一でユーザの多様なニーズを満足させるのが困難であるという課題を解決するために、本発明は、箱体と、箱体内に設けられる保水ユニットと、シャワー機構及び霧化発生器とを含む衣類処理設備を提供する。保水ユニットは、水タンクと、複数の輸送管路とを含み、水タンクは、1つの輸送管路を介して霧化発生器に接続され、霧化発生器は、衣類を霧化洗浄するためのものであり、水タンクは、残りの輸送管路を介してシャワー機構に接続され、シャワー機構は、衣類をシャワー洗浄するためのものである。
【0047】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、水タンクは、互いに連通する第1の保水部材と第2の保水部材とを含み、複数の輸送管路は、第1の輸送管路と、第2の輸送管路と、第3の輸送管路と、を含み、その中、第1の保水部材の出口は、第1の輸送管路を介してシャワー機構に接続され、第2の保水部材の第1の出口は、第2の輸送管路を介して霧化発生器に接続され、第2の保水部材の第2の出口は、第3の輸送管路を介してシャワー機構に接続される。
【0048】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、箱体内に設けられる外筒と、外筒内に回動可能に収容される内筒と、を含み、箱体には衣類投入口が設けられ、衣類投入口と外筒との間には、窓パッキンが設けられ、シャワー機構は、窓パッキンに設けられる第1のシャワーヘッドを含み、第1の保水部材の出口が第1の輸送管路を介して第1のシャワーヘッドに接続され、第1のシャワーヘッドが内筒内に水を噴射するものである。
【0049】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、箱体に枢着する扉体をさらに含み、扉体には視認窓が設けられ、シャワー機構は、窓パッキンに設けられる第2のシャワーヘッドをさらに含み、第2の保水部材の第2の出口は、第3の輸送管路を介して第2のシャワーヘッドに接続され、第2のシャワーヘッドは、視認窓に水を噴射するためのものである。
【0050】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、箱体内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構と、を更に含み、給水バルブが輸水通路の入水端に接続され、輸水通路の出水端が第1の保水部材、第2の保水部材を介して霧化発生器に接続され、単方向逆止機構がそれぞれ輸水通路及び第1の保水部材と繋がっており、単方向逆止機構は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。
【0051】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、単方向逆止機構が単方向逆止バルブである。
【0052】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、第1の保水部材内に分水遮断リブが設けられ、分水遮断リブにより第1の保水部材の内部空間を第1のチャンバと第2のチャンバとに区画され、第1の保水部材の入口は、第1のチャンバ内に設けられるとともにその出口は第2のチャンバ内に設けられ、分水遮断リブは、水タンク内への注水を開始すると、第1のチャンバを流れる水を全て第2の保水部材内に流入させて、第2の保水部材内が水で満たされると、第1のチャンバを流れる水を分水遮断リブから溢れて第2のチャンバ内に流入させて第1の輸送管路を介して第1のシャワーヘッドに流れるように設けられる。
【0053】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、第1の保水部材の底部の高さは、第2の保水部材の底部の高さよりも高い。
【0054】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、水タンクは、第3の輸送管路を介して第2のシャワーヘッドに接続され、第2の保水部材内の水をサイフォンで吸い出すサイフォン部材をさらに含む。
【0055】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、保水ユニットは、前記水タンクの上方に設けられる蓋体を更に含み、サイフォン部材は、蓋体に設けられるサイフォンキャップと、第2の保水部材内に設けられるサイフォン管とを含み、サイフォン管は、第2の保水部材の第2の出口と連通し、蓋体が水タンクに嵌合するとサイフォンキャップはサイフォン管にスリーブ接続することができ、サイフォンキャップとサイフォン管との間にはサイフォン通路が形成され、第2の保水部材内の水は、サイフォン通路及び第3の輸送管路を通って第2のシャワーヘッドに流すことができる。
【0056】
当業者なら理解できるように、本発明の好ましい態様では、ドラム洗濯機は、箱体と、箱体内に設けられる保水ユニットと、シャワー機構と、霧化発生器と、を含む。従来の水タンクが霧化発生器により給水されるものであり、これに対して、本発明の保水ユニットは、水タンク及び複数の輸送管路を含み、水タンクは、1つの輸送管路を介して霧化発生器に接続され、残りの輸送管路を介してシャワー機構に接続されることにより、霧化発生器に給水することができるとともにシャワー機構に給水することもできて、ドラム洗濯機に霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の2種類の衣類洗浄方式を持たせて、ユーザは自身のニーズに応じて対応する洗浄方式を柔軟に選択し、ユーザの多様なニーズを満足させ、ユーザの体験を向上させる。
【0057】
さらに、ドラム洗濯機は、箱体内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構とを含み、単方向逆止機構と、輸水通路と、第1の保水部材及び第2の保水部材とを接続することにより、給水バルブが開弁しているときに、輸水通路、第1の保水部材及び第2の保水部材に注水操作を行い、その後、給水バルブが閉鎖されるときに、単方向逆止機構が大気に連通して、輸水通路、第1の保水部材及び第2の保水部材内の水を霧化発生器から噴出させて霧化発生器の霧化作用により小粒の霧化液滴に転化させ、衣類への霧化エアケア処理を実現することができる。このような霧化エアウォッシュ方式によれば、カシミア、ウールなどの特殊材質の衣類を取り扱うことができ、当該材質の衣類表面をより滑らかにできるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことがなく衣類上の汚れを素早く除去することができ、ドラム洗濯機の衣類適用範囲を広め、さらにユーザの体験を向上させる。
【0058】
さらに、第1の保水部材内には、分水遮断リブが設けられ、水タンク内への注水を開始する際に、第1のチャンバを流れる水を全て第2の保水部材内に流入させ、第2の保水部材内に流入した水が霧化発生器によって吐出される。また、霧化発生器の霧化作用により小粒の霧化液滴に水を転化させ、霧化液滴が衣類を先に湿潤し、衣類表面の汚れが先に除去され、衣類表面の汚れが衣類の裏に入り込むことを回避できる。第2の保水部材内に水が満たされると、第1のチャンバーを流れる水は、分水遮断リブを通って第2のチャンバー内に流入し、第1の輸送ラインを通って第1のシャワーヘッドへ流れ、第1のシャワーヘッドによって内筒内に水が噴射されることにより、後続の洗濯過程で少ない時間、水量で通過することができる。洗剤及び機械的作用は、衣類を洗浄し、衣類に対する洗濯効果を高め、ドラム洗濯機をより省エネルギー化することができる。
【0059】
さらに、水タンクは、第3の輸送管路を介して第2のシャワーヘッドに接続されたサイフォン部材をさらに含み、第2の保水部材内が水で満たされると、サイフォン部材が第2の保水部材内の水をサイフォンで全て吸い出すことにより、第2の保水部材内の水を残らずに排水させることができ、第2の保水部材内のカビや変質、バクテリアの繁殖を回避し、ドラム洗濯機の衛生、安全性を向上させる。
【0060】
技術案4
【0061】
従来の技術における上記課題を解決するために、即ち、従来の衣類処理設備の保水ユニット内に残留した水が排出できないという課題を解決するために、本発明は、衣類処理設備を提供し、この衣類処理設備は、ケーシングと、ケーシング内に設けられる保水ユニットとシャワー機構とを含み、保水ユニットは、水タンクと、水タンク内に設けられるサイフォン部材とを含み、サイフォン部材は、第1の輸送管路を介してシャワー機構に接続され、水タンク内の水をサイフォンで吸い出すものであり、シャワー機構は、衣類をシャワー洗浄するためのものである。
【0062】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、水タンクは、箱体と、箱体の上方に設けられる蓋体と、を含み、サイフォン部材は、蓋体に設けられるサイフォンキャップと、箱体内に設けられるサイフォン管とを含み、サイフォン管は、箱体の第1の出口を介して第1の輸送管路と連通し、蓋体が箱体に嵌合すると、サイフォンキャップがサイフォン管にスリーブ接続され、サイフォンキャップとサイフォン管との間にサイフォン通路が形成され、水タンク内の水は、サイフォン通路と、第1の輸送管路を介してシャワー機構に流すことができる。
【0063】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、ケーシング内に設けられる外筒と、外筒内に回動可能に収容された内筒とを含み、ケーシングには衣類投入口が設けられ、衣類投入口と外筒との間には、窓パッキンが設けられ、シャワー機構は、窓パッキンに設けられる第1のシャワーヘッドを含み、水タンクの第2の出口が第2の輸送管路を介して第1のシャワーヘッドに接続され、第1のシャワーヘッドは、内筒内に水を噴射するためのものである。
【0064】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、箱体に枢着する扉体をさらに含み、扉体には視認窓が設けられ、シャワー機構は、窓パッキンに設けられる第2のシャワーヘッドをさらに含み、箱体の第1の出口は、第1の輸送管路を介して第2のシャワーヘッドに接続され、第2のシャワーヘッドは、視認窓に水を噴射するためのものである。
【0065】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、箱体の第2の出口の高さは、箱体の第1の出口の高さよりも高い。
【0066】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、窓パッキンに設けられる霧化発生器をさらに含み、箱体の第3の出口は、第3の輸送管路を介して霧化発生器に接続され、霧化発生器は衣類を霧化洗浄するためのものである。
【0067】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備は、ケーシング内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構と、を更に含み、給水バルブが輸水通路の入水端に接続され、輸水通路の出水端が水タンク介して霧化発生器に接続され、単方向逆止機構がそれぞれ輸水通路及び水タンクと繋がっており、単方向逆止機構は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。
【0068】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、単方向逆止機構が単方向逆止バルブである。
【0069】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、水タンクは、位置決め部材をさらに含み、蓋体は、位置決め部材を介して箱体の頂部に取り付けられる。
【0070】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、位置決め部材は、箱体内に設けられる位置決め柱又は位置決め孔と、蓋体に設けられる位置決め孔又は位置決め柱とを含み、箱体内の位置決め柱又は位置決め孔は、蓋体の位置決め孔又は位置決め柱と合わせる。
【0071】
当業者なら理解できるように、本発明の好ましい態様では、ドラム洗濯機は、ケーシングと、ケーシング内に設けられる保水ユニットとシャワー機構とを含む。従来の技術案では、水タンク内に残存した水は排出できない。これに対して、本発明の保水ユニットは、水タンクと、水タンク内に設けられるサイフォン部材とを含み、サイフォン部材は、第1の輸送管路を介してシャワー機構に接続され、シャワー機構は、衣類をシャワー洗浄するためのものであり、水タンク内が水で満たされる又はサイフォン液位まで達した際に、サイフォン部材は、水タンク内の水をサイフォンで全て吸い出すことができ、水タンク内の水を残らずに排水させるという目的を実現し、水タンク内のカビや変質、バクテリアの繁殖を回避し、ドラム洗濯機の衛生、安全性を向上させる。
【0072】
さらに、箱体の第1の出口は、第1の輸送管路を介して第2のシャワーヘッドに接続され、箱体の第2の出口は、第2の輸送管路を介して第1のシャワーヘッドに接続され、水タンクの第3の出口は、第3の輸送管路を介して霧化発生器に接続されることにより、水タンクは、霧化発生器に給水することができるとともにシャワー機構に給水することもできて、ドラム洗濯機に霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の2種類の衣類洗浄方式を持たせて、ユーザは自身のニーズに応じて対応する洗浄方式を柔軟に選択し、ユーザの多様なニーズを満足させ、ユーザの体験を向上させる。
【0073】
さらに、ドラム洗濯機は、ケーシング内に設けられる給水バルブと、輸水通路と、単方向逆止機構とを含み、単方向逆止機構と、輸水通路と、水タンクとを接続することにより、給水バルブが開弁しているときに、輸水通路、水タンクに注水作業を行うことができ、その後、給水バルブが閉鎖されるときに、単方向逆止機構が大気に連通して、輸水通路、水タンク内の水を霧化発生器から噴出させて霧化発生器の霧化作用により小粒の霧化液滴に転化させ、衣類への霧化エアケア処理を実現することができる。このような霧化エアウォッシュ方式によれば、カシミア、ウールなどの特殊材質の衣類を取り扱うことができ、当該材質の衣類表面をより滑らかにできるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことがなく衣類上の汚れを素早く除去することができ、ドラム洗濯機の衣類適用範囲を広め、さらにユーザの体験を向上させる。
【0074】
技術案5
【0075】
従来技術における上記課題を解決するために、即ち、従来の洗濯機能付きの衣類処理設備の洗濯効果が不良や衣類適用範囲が非常に狭いであるという課題を解決するために、本発明は、衣類処理筒と、給水バルブと、投入装置と、保水部材と、霧化発生器と、単方向逆止機構とを含む衣類処理設備を提供し、投入装置が輸水通路を含み、給水バルブは輸水通路を介して保水部材の入水端に接続され、保水部材の出水端が第1の管路を介して霧化発生器に接続され、保水部材の出水端が第2の管路を介して衣類処理筒に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられ、単方向逆止機構は、それぞれ、輸水通路及び保水部材に接続され、単方向逆止構造は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。
【0076】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理筒にシャワーヘッドが設けられ、第2の管路がシャワーヘッドに接続される。
【0077】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、シャワーヘッドのシャワー口は、衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられる。
【0078】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、投入装置は、輸水通路の下方に設けられる衣類処理剤投入チャンバをさらに含む。
【0079】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、単方向逆止構造の設置位置と霧化発生器の出口の設置位置とは、異なる高さに位置する。
【0080】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、単方向逆止構造の設置位置は、霧化発生器の出口の設置位置よりも高い。
【0081】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、単方向逆止構造は、単方向逆止バルブと、第3の管路と、第4の管路とを含み、単方向逆止バルブが第3の管路を介して輸水通路に接続されるとともに第4の管路を介して保水部材に接続される。
【0082】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、衣類処理設備はドラム洗濯機であり、衣類処理筒はドラム洗濯機のドラムである。
【0083】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、ドラム洗濯機は、さらに、ドラムに接続された窓パッキンをさらに含み、霧化発生器は、窓パッキンに設けられる。
【0084】
上記衣類処理設備の好ましい態様では、霧化発生器は、ドラムの外筒に設けられる。
【0085】
当業者なら理解できるように、本発明の好ましい態様では、単方向逆止構造を輸水通路と保水部材に接続させることにより、給水バルブが開弁しているときに、輸水通路と保水部材に対して注水作業を行うことができ、その後、給水バルブが閉鎖しているときに、単方向逆止バルブは大気に連通して輸水通路と保水部材の水を霧化発生器から噴出させるとともに、霧化発生器の霧化作用により水を小粒の霧化液滴に転化させることで、衣類に対する霧化エアケア処理を実現し、更に、第2の管路を介して衣類処理筒に接続されることにより例えばシャワー等の注水手段も提供できる。具体的には、水洗を行う前に、先に霧化液滴衣類を霧化液滴に濡らして衣類表面の汚れが先に除去され、衣類表面の汚れが衣類の裏地に侵入することを回避することができ、霧化エアウォッシュの後に第2の管路を介して衣類処理筒に注水することで、その後の洗濯過程中に比較的に少ない時間、水量、洗剤及び機械的作用により衣類をきれいに洗濯でき、衣類に対する洗濯効果を高め、衣類処理設備をより省エネルギー化する。また、このような霧化エアウォッシュ方式によれば、カシミア、ウールなどの特殊材質の衣類を取り扱うことができ、当該材質の衣類表面をより滑らかにできるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことがなく衣類上の汚れを素早く除去することができ、衣類処理設備の衣類適用範囲を広め、さらにユーザの体験を向上させる。
【0086】
さらに、第2の管路と衣類処理筒に設けられるシャワーヘッドをを接続することにより、本発明の衣類処理設備に少なくとも霧化エアウォッシュとシャワーし洗浄の2種類の衣類洗浄方式を持たせて、ユーザは自身のニーズに応じて対応する洗浄方式を柔軟に選択し、ユーザの多様なニーズを満足させ、ユーザの体験を向上させる。
【0087】
さらに、単方向逆止機構の設置位置と霧化発生器の出口の設置位置とを異なる高さに位置させる、すなわち、一定の液位差を形成させることにより、輸水管路と保水部材の水を霧化発生器の出口から順調に噴出され、さらに衣類の霧化エアウォッシュを便利にし、ユーザ体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
技術案1
【0089】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。
【0090】
図1】本発明技術案1のドラム洗濯機の構造概略図である。
【0091】
図2図1の部分拡大図である。
【0092】
図3】本発明技術案1の水タンクの構造概略図である。
【0093】
図4図3の部分拡大図である。
【0094】
技術案2
【0095】
以下、本発明の衣類処理設備を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。図面においては以下となる。
【0096】
図5】本発明技術案2のドラム洗濯機の部分構造概略図である。
【0097】
図6】本発明技術案2の保水部材の分解図である。
【0098】
技術案3
【0099】
以下、本発明の衣類処理設備を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。図面においては以下となる。
【0100】
図7】本発明技術案3のドラム洗濯機の部分構造概略図である。
【0101】
図8】本発明技術案3の保水部材の分解図である。
【0102】
技術案4
【0103】
以下、本発明の衣類処理設備を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。図面においては以下となる。
【0104】
図9】本発明技術案4のドラム洗濯機の部分構造概略図である。
【0105】
図10】本発明技術案4の保水部材の分解図である。
【0106】
技術案5
【0107】
図11】本発明技術案5の衣類処理設備の部分構造原理図である。
【0108】
図12】本発明技術案5のドラム洗濯機の部分構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0109】
技術案1
【0110】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。なお、本発明についてはドラム洗濯機と合わせて説明するが、本願の技術案案は、パルセーター洗濯機、洗濯乾燥機、及び衣類ケア機等に適用できることは自明であり、当業者は、本発明の技術案の適用対象を柔軟に設置することができ、このような適用対象の調整及び変更は、本発明の原理を逸脱しなく、いずれも本発明の保護範囲にある。
【0111】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。
【0112】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「接する」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて前述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0113】
背景技術で指摘された従来の洗濯機では、霧化発生器を設置すると、洗濯機の生産に非常に大きな限界があるという課題に基づいて、本発明は、洗濯機は霧化発生器の霧化機能を十分に活用できるように霧化発生器付きの洗濯機の製造難易度を低減することを目的とするドラム洗濯機を提供する。
【0114】
具体的には、図1及び図2に示すように、本発明のドラム洗濯機は、箱体と、ドラム1と、給水バルブと、保水部材と、霧化発生器2と、駆動板3と、を含み、箱体とドラム1との間には窓パッキン4が設けられ、給水バルブは保水部材を介して霧化発生器2に接続され、霧化発生器2の出口は、ドラム1の内チャンバーに向けて設けられ、ドラム1の内筒にある衣類に霧化液滴を噴射して霧化エアウォッシュを行えば、霧化発生器2は窓パッキン4上に設けられてもよく、ドラム1の内筒に設けられてもよい。保水部材には収容構造が設けられ、駆動板3は、収容構造内に設けられ、駆動板3は霧化発生器2と通信接続される。なお、保水部材は、水タンクであってもよく、また、水ケースであってもよく、ドラム洗濯機上の保水槽であってもよいが、実際の応用では、保水部材により水を収容できれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。収容構造は、保水部材に設けられる凹部であってもよいし、また、保水部材に設けられる挿入部であってもよく、すなわち、駆動板3が凹部内に載置して取り付けられてもよいし、挿入部内に挿入して取り付けられてもよく、実際の応用では、この収容構造に駆動板3を収容できれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。また、駆動板3と霧化発生器2とはワイヤで接続されてもよく、例えばワイヤは送電線であってもよいが、勿論、駆動板3と霧化発生器2の両方にブルートゥースモジュールを設けてブルートゥース伝送で信号を伝送し、さらに駆動板3による霧化発生器2の制御を実現する。ブルートゥースモジュールは、他の無線モジュール、例えば、wifiモジュールなどに置き換えることができ、実際の応用では、駆動板3による霧化発生器2の制御を実現できれば、当業者が駆動板3と霧化発生器2との通信方式を柔軟に設けることができる。霧化発生器2は、超音波霧化発生器であってもよく、また、圧縮霧化発生器であってもよく、実際の応用では、霧化発生器2により保水部材中の水を霧化液滴に転化して衣類を霧化エアウォッシュできれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。以下、保水部材を水タンクとし、収容構造を水タンク外面に設けた凹部として本発明の技術案を詳細に説明する。
【0115】
好ましくは、水タンク5の凹部51の内側壁には少なくとも1つのガイド構造が設けられ、ガイド構造は駆動板3を凹部51内の取付位置に導くことができるように設けられる。なお、本発明の取付位置とは、駆動板3をきちんと凹部51内に取付可能な位置であり、ガイド構造は、ガイドリブであってもよいし、ガイド溝であってもよく、駆動板3の取り付け中に駆動板3をきちんと取付可能なものであれば、他のガイド機能を実現可能な構造であってもよい。また、ガイド構造の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。あるの好ましい状況では、ガイド構造は、ガイドリブ6であり、ガイドリブ6の厚さは、駆動板3の取付方向に沿って徐々に大きくなる。ガイドリブ6の厚さは、図3及び図4に示すように、駆動板3の取付方向(即ち、図3及び図4における凹部51の頂部から底部に向かう方向)に向かって徐々に大きくなり、このような設置により、ガイドリブ6の頂部に形成された空間寸法は、底部に形成された空間寸法よりも大きくにし、図3図4のようなガイドリブ6が複数である場合を例にすれば、複数のガイドリブ6が凹部51の内壁に周回して配置され、複数のガイドリブ6の頂部が共通に形成された空間寸法は、駆動板3の外輪郭寸法より僅かに大きいとなるため、駆動板3は、複数のガイドリブ6の頂部に一定の許容範囲を有し、これにより、作業者は駆動板3を取り付ける際に、駆動板3を凹部51に置くだけでよく、駆動板3を押して下方に移動させることに伴い、複数のガイドリブ6が共通に形成された空間寸法が徐々に小さくなり、駆動板3への取り付けが補正される。よって、駆動板3を複数のガイドリブ6の底部まで移動させる際に、取付位置まで正確に移動させることができる。勿論、凹部51の1つの内側壁のみにガイドリブ6を設け、その反対側の内壁にガイドリブ6を設けずに、片側内壁のガイドリブ6によって駆動板3の安定的なガイドを実現することもでき、このような構造の変更は、本発明の原理を逸脱しなく、本発明の保護範囲にある。実用上、ガイドリブの厚さ変化によって駆動板3を取付ガイドできれば、当業者は、ガイドリブ6の数、設置位置及び分布方式を柔軟に設けることができる。
【0116】
好ましくは、凹部51内には少なくとも1つの当接リブ7がさらに設けられ、当接リブ7はガイドリブ6と一つずつ対応し、かつ、当接リブ7はガイドリブ6と凹部51の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、当接リブ7は駆動板3の外縁と当接する。なお、図3図4の構成を例とすれば、ガイドリブ6の下方には、当接リブ7が設けられ、複数の当接リブ7が共通に囲まれた空間寸法は、駆動板3の外縁の寸法に適合し、あるいは、複数の当接リブ7が共通に囲まれた空間寸法は、駆動板3の外縁の寸法に少なくとも一部適合する。これにより、駆動板3をきちんと取り付けた場合に、複数の当接リブ7は、駆動板3を四周から当接しストッパを行うことができ、すなわち駆動板3が安定して係止されて駆動板3の固定を実現することができる。
【0117】
好ましくは、凹部51内には、少なくとも1つの支持リブ8がさらに設けられ、支持リブ8は当接リブ7と一つずつ対応し、かつ、支持リブ8は当接リブ7と凹部51の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、駆動板3が支持リブ8に支持される。なお、図3図4の構成を例とすれば、当接リブ7の下方に支持リブ8が設けられ、複数の支持リブ8が駆動板3を共通に支持できて駆動板3がきちんと取り付けられた場合に、複数の支持リブ8が駆動板3の底部を共通に支持し、駆動板3の安定支持を実現ことができる。
【0118】
上記技術案では、当接リブ7は、ガイドリブ6と一体に設けられることが好ましく、支持リブ8は、当接リブ7と一体に設けられることが好ましく、ある好ましい状況では、ガイドリブ6、当接リブ7及び支持リブ8は、いずれも凹部51と一体に設けられ、すなわち、ガイドリブ6、当接リブ7及び支持リブ8は、いずれも水タンク5と一体成形されたものであり、このような設置により、水タンク5の一体成型や製造が便利となり、プロセスを簡略化する。
【0119】
本発明では、ドラム洗濯機は投入装置9を更に含み、投入装置9は、衣類処理剤投入チャンバと、衣類処理剤投入チャンバ頂部に設けられた水ケースとを含み、水ケース内には輸水通路91が形成され、輸水通路91の入水端は、投入装置9の外側に設けられた給水バルブに接続されており、輸水通路91の出水端は水タンク2を介して霧化発生器2に接続されており、すなわち、輸水通路91の出水端は一本の配管を介して水タンク5に接続された上で水タンク5はもう一本の配管を介して霧化発生器2に接続されてもよい、水タンク5は、水を貯留する機能を有しており、単方向逆止バルブは輸水通路91に設けられることが好ましく、単方向逆止構造は、単方向逆止バルブ10であってもよい、例えば、特許番号CN201721853840.8における単方向逆止バルブ10であってもよく、当該単方向逆止バルブ10の原理は従来技術に属し、ここでは詳細に説明しない。勿論、本発明に他の単方向逆止構造が採用されてもよく、例えば、筒体と、筒体に設けられる移動ブロックと、筒体と移動ブロックの間に接続されたバネと、を含む単方向逆止構造であって、移動ブロックにより筒体の内部チャンバを2つに仕切られ、筒体の頂部にはエア入口が設けられ、筒体の底部には給水口が設けられ、筒体の中間部には出口が設けられ、移動ブロックが頂部限界位置、中間位置及び底部限界位置の間を移動することをバネによって許容され、バネが自然状態であると、バネによって移動ブロックを底部限界位置に保持させ、このときエア入口と出口とが連通し、給水口と出口が移動ブロックによって隔離され、これにより、単方向逆止構造と大気との連通が実現でき、給水口から水が流入したときに、水圧がバネの付勢力を克服して移動ブロックを頂部限界位置まで移動させて給水口と出口とを連通させ、エア入口と出口が移動ブロックによって隔離され、単方向逆止構造により水を通過させるとともに大気から隔離されることを実現する。なお、上記の頂部及び底部は、筒体に対する概念であり、具体的な単方向逆止構造の設置方向及び具体的な設置位置は制限されない。又は、単方向逆止構造は、詰まり構造であってもよく、具体的には、輸水通路91に開孔を設け、開孔に詰まりを設け、給水バルブの給水時に詰まりにより開孔を閉鎖し、給水バルブの閉鎖時に詰まりを抜いて開孔を大気に連通させるこれにより、水タンクにおける水を霧化発生器2の出口からが噴出されることを実現する。単方向逆止構造により給水バルブ1の開弁時に大気と隔離し、給水バルブの閉鎖時に大気に連通することを実現できれば、当業者はその具体的構造を柔軟に設けることができる。
【0120】
なお、本発明は、単方向逆止構造により霧化発生器2に霧化液滴を順調に発生させることができるのは、給水バルブが常時開弁している場合には、水圧の作用によって霧化発生器2が霧化液滴を形成し難いためであり、そのため、給水バルブの開弁により水タンク5内が貯水され、その後給水バルブが閉鎖され、その際に大気連通の原理により水タンク5中の水が霧化発生器2から霧化液滴として衣類に噴出され、霧化発生器2がドラム1内の衣類を霧化エアウォッシュすることができることを保証する。勿論、本発明の単方向逆止構造は水タンク5に直接に設置してもよいが、このような単方向逆止構造の位置の簡単変更は、本発明の原理を逸脱しなく、いずれも本発明の保護範囲にある。実際の応用では、水タンク5内の水を霧化発生器2から噴出されるように、霧化発生器2の出口の設置位置を単方向逆止バルブの設置位置よりも低いとなるように設けられてもよい。
【0121】
技術案2
【0122】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。当業者が理解すべきことは、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではない。例えば、本願についてドラム洗濯機と合わせて説明するが、本願の技術案はこれに限定されず、この保水ユニットはパルセーター洗濯機、洗濯乾燥機、及び衣類ケア機等に適用できることは自明であり、このような変更は、本願の原理や範囲から逸脱しない。
【0123】
なお、本発明の説明において、用語「内」、「底」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は目的を説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0124】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「装着」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて前述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0125】
背景技術で指摘された従来技術における課題に基づいて、本発明の水タンク内には分水遮断部材が設けられ、分水遮断部材は、水タンク内に注入された水流が霧化発生器及びシャワー機構への流す順番を変更するためのものであり、ユーザが異なる衣類に応じて霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の洗濯順序を選択できるというニーズを満足し、衣類に対してより良好な洗浄を行うことができ、衣類の繊維構造にダメージを与えることも回避でき、ドラム洗濯機の衣類適用範囲を向上させ、ユーザの体験も向上させる。
【0126】
図5及び図6を参照すると、図5は本発明のドラム洗濯機の部分構造概略図であり、図6は本発明の保水ユニットの分解図である。本発明のドラム洗濯機は、箱体と扉体とを含み、扉体は箱体に枢着されており、扉体には、ユーザが内筒内の衣類の洗浄状況を観察するための視認窓が設けられる。ドラム洗濯機は、図5に示すように、外筒1と、内筒と、窓パッキン2と、保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5と、を含み、外筒1は、箱体内に設けられ、内筒は、外筒1内に回転可能に収容され、箱体には衣類投入口が設けられ、窓パッキン2は衣類投入口と外筒1との間に設けられ、保水ユニット3は、シャワー機構4及び霧化発生器5に給水するためのものであり、シャワー機構4及び霧化発生器5は、窓パッキン2上に設けられ、シャワー機構4は衣類をシャワー洗浄するためのものであり、霧化発生器5は衣類を霧化洗浄するためのものである。勿論、保水ユニット3、シャワー機構4及び霧化発生器5の実際の取付位置は、上記例示的な取付位置に限らず、保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5との協働により、ドラム洗濯機に霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の2種類の衣類洗浄方式を持たせることができれば、当業者は保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5の実際の取付位置を柔軟に設けることができる。
【0127】
好ましくは、霧化発生器5の出口は、内筒の内部に向かって斜めに設けられ(勿論、他の設置方向でもよい)るが、内筒にある衣類に霧化液滴を噴霧して霧化エアウォッシュできればよい。
【0128】
好ましくは、霧化発生器5は、超音波霧化発生器5であってもよく、また、圧縮霧化発生器5であってもよく、実際の応用では、霧化発生器5により保水ユニット3内の水を霧化液滴に転化して衣類を霧化エアウォッシュできれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。
【0129】
ある比較的に好ましい実施形態では、図6に示すように、保水ユニット3は、水タンク31と、水タンク31内に設けられる分水遮断部材32とを含み、水タンク31は、第1の輸送管路33を介してシャワー機構4に接続されるとともに第2の輸送管路34を介して霧化発生器5に接続され、分水遮断部材32は、水タンク31内に注入された水流を霧化発生器5及びシャワー機構4へ流す順番を変更するためのものであり、例えば、ユーザが異なる衣類に応じて霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の洗濯順序を選択できるというニーズを満足するように、霧化発生器5に給水してからシャワー機構4に給水するか、あるいはシャワー機構4に給水してから霧化発生器5に給水する。これにより、衣類に対してより良好な洗浄を行うことができ、衣類の繊維構造にダメージを与えることも回避でき、ドラム洗濯機の衣類適用範囲を向上させ、ユーザの体験も向上させる。
【0130】
好ましくは、シャワー機構4は、図6に示すように、シャワーヘッド41とシャワー孔42とを含み、シャワーヘッド41とシャワー孔42は、いずれも窓パッキンに設けられ、シャワーヘッド41は衣類をシャワー洗浄するように内筒内に水を噴射するためのものであり、シャワー孔42は、視認窓に飛散した洗浄水を流すことでユーザが内筒内の衣類の洗浄状況をはっきり観察することができるように、視認窓に水を噴射するためのものである。
【0131】
好ましくは、水タンク31は、図6に示すように、第1の保水部材と第2の保水部材312とを含み、第1の保水部材と第2の保水部材312とは互いに連通しており、第1の保水部材内の水をシャワーヘッド41に輸送するように、第1の保水部材の出口が第1の輸送管路33を介してシャワーヘッド41に接続され、第2の保水部材312内の水を霧化発生器5に輸送するように、第2の保水部材312の第1の出口が第2の輸送管路34を介して霧化発生器5に接続され、第2の保水部材312内の水をシャワー孔42に輸送するように、第2の保水部材312の第2の出口が第3の輸送管路35を介してシャワー孔42に接続される。
【0132】
注水時に先に第2の保水部材312を満たされるために、分水遮断部材32は、図6に示すように、第1の保水部材内に設けられる分水遮断リブを含み、分水遮断リブによって第1の保水部材の内部空間を第1のチャンバと第2のチャンバとに区画され、第1の保水部材の入口は、第1のチャンバ内に設けられ、第1の保水部材の出口は、第2のチャンバ内に設けらる。水タンク31内への注水を開始すると、分水遮断リブにより第1のチャンバを流れる水が全て第2の保水部材312内に流入され、第2の保水部材312内に流入した水が霧化発生器5によって噴出されるとともに霧化発生器5の霧化作用により小粒の霧化液滴に転化させることにより、霧化液滴により衣類を先に湿潤させて衣類表面の汚れが先に除去され、衣類表面の汚れが衣類の裏地に侵入することを回避する。第2の保水部材312内が水で満たされると、第1のチャンバを流れる水を分水遮断リブから溢れて第2のチャンバ内に流入させて第1の輸送管路33を介してシャワーヘッド54に流れ、シャワーヘッド41によってドラムに対して噴水されることにより、後続の洗濯中に少ない時間、水量、洗剤及び機械的作用により衣類を洗浄でき、衣類に対する洗濯効果を高め、かつ、衣類処理設備をより省エネルギー化にする。
【0133】
好ましくは、分水遮断リブは、第1の保水部材311の入口に沿って第2の保水部材312の入口方向に設けられる。
【0134】
好ましくは、第1の保水部材底部の高さは、第2の保水部材312の底部の高さより高くすることにより、第2の保水部材312内が大量の水の注入ができて、霧化発生器5に十分な水を供給することができ、衣類の霧化洗浄のニーズを満たすことができる。
【0135】
好ましくは、第1のチャンバ底部の高さと第2のチャンバ底部の高さは同じであり、第2の保水部材312内の液位が、第1のチャンバ又は第2のチャンバの底部まで達した場合に限って第1のチャンバを流れる水を分水遮断リブから溢れて第2のチャンバ内に流入させて第2の保水部材312内に十分な量の水が注入可能とする。
【0136】
霧化発生器5に霧化液滴を順調に発生させるためには、図5に示すように、かつ図6を参照すると、ドラム洗濯機は、箱体内に設けられる給水バルブ(図示せず)と、輸水通路6と、単方向逆止機構7と、を含み、給水バルブは、輸水通路6の入水端に接続され、輸水通路6の出水端は、第1の保水部材の入口に接続され、第1の保水部材と第2の保水部材312とは、互いに連通し、第2の保水部材312と霧化発生器5とが接続され、単方向逆止機構7は、輸水通路6及び第1の保水部材にそれぞれ接続され、且つ単方向逆止機構7は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。具体的には、給水バルブが常時開弁している場合には、水圧の作用によって霧化発生器5が霧化液滴を形成し難しいであり、そのため、給水バルブの開弁により輸水通路6、第1の保水部材、第2の保水部材312内に対して貯水作業を行うことができ、その後、給水バルブが閉鎖され、その際に大気連通の原理により輸水通路6、第1の保水部材、第2の保水部材312中の水が霧化発生器5から霧化液滴として衣類に噴出され、霧化発生器5が衣類を霧化エアウォッシュすることができることを保証する。内筒を大量に注水する必要がある場合には、霧化発生器5を閉鎖し、給水バルブを常時開弁するとともに、第1の輸送管路33が連通状態にあることを保証することで内筒へ連続注水することを実現する。
【0137】
好ましくは、単方向逆止機構7は、単方向逆止バルブである。勿論、単方向逆止機構7は、上記例示した構造に限らず、他の単方向逆止バルブと管路との組合構造、例えば、単方向逆止バルブが第1の接続管路を介して輸水通路6に接続され、単方向逆止バルブが第2の接続管路を介して第1の保水部材の入口に接続されるようにしてもよく、詰まりと管路の組合構造を採用することも可能であるが、単方向逆止機構7によって給水バルブの開弁時に大気と隔離し、給水バルブの閉鎖時に大気に連通することが実現できれば、どのような構造であってもよい。
【0138】
好ましくは、単方向逆止バルブの設置位置と霧化発生器5の出口の設置位置とが異なる高さに位置する。すなわち、単方向逆止バルブと大気とは連通している時に、単方向逆止バルブと霧化発生器5の出口との間に一定の液位相差を形成させてもよい。これにより、輸水通路6と水タンク31に溜まった水は、霧化発生器5により、霧化液滴の形で衣類に噴出しやすくなる。
【0139】
更に、ドラム洗濯機において、輸水通路6の設置位置は、通常、外筒1の設置位置よりも高いので、ドラム洗濯機の従来構造を十分に利用するように、単方向逆止バルブの設置位置を霧化発生器5の出口の設置位置よりも高くする。
【0140】
第2の保水部材312内の水を残らずに排出するために、水タンク31は、図6に示すように、第3の輸送管路313を介してシャワー孔に接続されたサイフォン部材313をさらに含み、サイフォン部材は第2の保水部材312内の水をサイフォンで全て吸い出すためのものであり、これにより、水が第2の保水部材内の残存を回避して第2の保水部材内のカビや変質、バクテリアの繁殖を回避し、ドラム洗濯機の衛生、安全性を向上させる。
【0141】
好ましくは、図6に示すように、保水ユニット3は、水タンク31の上方に設けられる蓋体36を更に含み、サイフォン部材313は、サイフォンキャップ3131とサイフォン管3132とを含み、サイフォンキャップ3131は蓋体36に設けられ、サイフォン管3132は第2の保水部材312内に設けられ、サイフォン管3132は第2の保水部材312の第2の出口に連通しており、蓋体36が水タンク31に嵌合されると、サイフォンキャップ3131がサイフォン管3132にスリーブ接続可能となり、サイフォンキャップ3131とサイフォン管3132との間にサイフォン通路が形成され、第2の保水部材312内が水で満たされたとき、或いはサイフォン液位に達したとき、第2の保水部材312内の水はサイフォン通路を介して吸い出され、吸い出された水は第3の輸送管路35を通ってシャワー孔42へ流れ、シャワー孔42を介して視認窓に噴射される。
【0142】
好ましくは、サイフォンキャップ3131の高さは、第2の保水部材312の高さより僅かに小さい。これにより、サイフォンキャップ3131の底部と第2の保水部材312の底部との間には隙間を有して第2の保水部材312内の水はこの隙間を通ってサイフォン通路内にサイフォンされる。
【0143】
好ましくは、サイフォン管3132の高さは、第2の保水部材312の高さより僅かに小さいであるとともに、サイフォンキャップ3131がサイフォン管3132にスリーブ接続されると、サイフォン管3132の頂部とサイフォンキャップ3131の頂部との間に隙間を有する。これにより、サイフォン通路にサイフォンされた水がこの隙間を通ってサイフォン管3132内に流入でき、第1の保水部材の出口を通って第3の輸送管路35内に流入して第3の輸送管路35を介してシャワー孔42に輸送される。
【0144】
勿論、サイフォン部材313の構造は、上記例示した構造に限られず、実際の応用では、サイフォン部材313により第2の保水部材312内の水をサイフォンで全て吸い出すことができれば、当業者はサイフォン部材313の構造を柔軟に設けることができる。
【0145】
水タンクと蓋体36との接続安定性を向上させるために、図6に示すように、保水ユニット3は、位置決め部材37をさらに含み、蓋体36が位置決め部材37を介して箱体の頂部に取り付けられ、これにより、蓋体36が箱体に対して横方向に変位することを回避して蓋体36を箱体に強固に固定させることができ、蓋体36が箱体から落下するのを回避する。
【0146】
好ましくは、位置決め部材37は、第1の保水部材内に設けられる位置決め柱371と、蓋体36に設けられる位置決め孔372とを含み、第1の保水部材内の位置決め柱371は、蓋体36上の位置決め孔372に嵌合可能であり、これにより、水タンク31と蓋体36との間の位置決めが実現される。勿論、位置決め柱371と位置決めブロックとの実際の取付位置は、上記例示した位置に限らず、位置決め柱371と位置決めブロックとの相互嵌合により蓋体36を箱体の頂部に取り付けることができれば、位置決め柱371を蓋体36に設けるとともに位置決め孔372を第1の保水部材内に設けてもよい。
【0147】
勿論、位置決め部材37の構造も上記例示したものに限らず、位置決めブロックと位置決め溝の構造や、位置決め爪の構造も採用可能であり、蓋体36を箱体の頂部に取り付けることができるものであれば、どのような位置決め構造であってもよい。
【0148】
技術案3
【0149】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。当業者が理解すべきことは、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではない。例えば、本願についてドラム洗濯機と合わせて説明するが、本願の技術案はこれに限定されず、この保水ユニットはパルセーター洗濯機、洗濯乾燥機、及び衣類ケア機等に適用できることは自明であり、このような変更は、本願の原理や範囲から逸脱しない。
【0150】
なお、本発明の説明において、用語「内」、「底」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は目的を説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0151】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「装着」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて前述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0152】
背景技術で言及した従来技術における課題に基づいて、本発明の水タンクは、1つの輸送管路を介して霧化発生器に接続され、残りの輸送管路を介してシャワー機構に接続されることにより、霧化発生器に給水することができるとともにシャワー機構に給水することもできて、ドラム洗濯機に霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の2種類の衣類洗浄方式を持たせて、ユーザは自身のニーズに応じて対応する洗浄方式を柔軟に選択し、ユーザの多様なニーズを満足させ、ユーザの体験を向上させる。
【0153】
図7及び図8を参照すると、図7は本発明のドラム洗濯機の部分構造概略図であり、図8は本発明の保水ユニットの分解図である。本発明のドラム洗濯機は、箱体と扉体とを含み、扉体は箱体に枢着されており、扉体には、ユーザが内筒内の衣類の洗浄状況を観察するための視認窓が設けられる。ドラム洗濯機は、図7に示すように、外筒1と、内筒と、窓パッキン2と、保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5と、を含み、外筒1は、箱体内に設けられ、内筒は、外筒1内に回転可能に収容され、箱体には衣類投入口が設けられ、窓パッキン2は衣類投入口と外筒1との間に設けられ、保水ユニット3は箱体内に設けられてシャワー機構4及び霧化発生器5に給水するためのものであり、シャワー機構4及び霧化発生器5は、窓パッキン2上に設けられ、シャワー機構4は衣類をシャワー洗浄するためのものであり、霧化発生器5は衣類を霧化洗浄するためのものである。勿論、保水ユニット3、シャワー機構4及び霧化発生器5の実際の取付位置は、上記例示的な取付位置に限らず、保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5との協働により、ドラム洗濯機に霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の2種類の衣類洗浄方式を持たせることができれば、当業者は保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5の実際の取付位置を柔軟に設けることができる。
【0154】
好ましくは、霧化発生器5は、超音波霧化発生器5であってもよく、また、圧縮霧化発生器5であってもよく、実際の応用では、霧化発生器5により保水ユニット3内の水を霧化液滴に転化して衣類を霧化エアウォッシュできれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。
【0155】
ある好ましい実施形態では、図7及び図8に示すように、保水ユニット3は、水タンク31と、第1の輸送管路32と、第2の輸送管路33と、第3の輸送管路34と、を含み、シャワー機構4に給水するように、水タンク31の出口は、第1の輸送管路32及び第3の輸送管路34を介してシャワー機構4に接続され、霧化発生器5に給水するように、水タンク31の出口が第2の輸送管路33を介して霧化発生器5に接続される。当業者なら理解できるように、輸送管路の実際の取付位置及び数は、上記例示の取付位置及び数に限らず、実際の応用では、輸送管路により霧化発生器5に水を供給することができるとともにシャワー機構4に水を供給することもできれば、当業者が輸送管路の実際の装着位置及び数を柔軟に設定できる。
【0156】
好ましくは、シャワー機構4は、図8に示すように、第1のシャワーヘッド41と第2のシャワーヘッド42とを含み、第1のシャワーヘッド41と第2のシャワーヘッド42は、いずれも窓パッキン2に設けられ、第1のシャワーヘッド41は衣類をシャワー洗浄するように内筒内に水を噴射するためのものであり、第2のシャワーヘッド42は、視認窓に飛散した洗浄水を流すことでユーザが内筒内の衣類の洗浄状況をはっきり観察することができるように、視認窓に水を噴射するためのものである。
【0157】
好ましくは、水タンク31は、図8に示すように、第1の保水部材311と第2の保水部材312とを含み、第1の保水部材311と第2の保水部材312とは互いに連通しており、第1の保水部材内311の水を第1のシャワーヘッド41に輸送するように、第1の保水部材311の出口が第1の輸送管路32を介して第1のシャワーヘッド41に接続され、第2の保水部材312内の水を霧化発生器5に輸送するように、第2の保水部材312の第1の出口が第2の輸送管路33を介して霧化発生器5に接続され、第2の保水部材312内の水を第2のシャワーヘッド42に輸送するように、第2の保水部材312の第2の出口が第3の輸送管路34を介して第2のシャワーヘッド42に接続される。
【0158】
霧化発生器5に霧化液滴を順調に発生させるためには、図7に示すように、かつ図8を参照すると、ドラム洗濯機は、箱体内に設けられる給水バルブ(図示せず)と、輸水通路6と、単方向逆止機構7と、を含み、給水バルブは、輸水通路6の入水端に接続され、輸水通路6の出水端は、第1の保水部材311の入口に接続され、第1の保水部材311と第2の保水部材312とは、互いに連通し、第2の保水部材312と霧化発生器5とが接続され、単方向逆止機構7は、輸水通路6及び第1の保水部材311にそれぞれ接続され、且つ単方向逆止機構7は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。具体的には、給水バルブが常時開弁している場合には、水圧の作用によって霧化発生器5が霧化液滴を形成し難しいであり、そのため、給水バルブの開弁により輸水通路6、第1の保水部材311、第2の保水部材312内に対して貯水作業を行うことができ、その後、給水バルブが閉鎖され、その際に大気連通の原理により輸水通路6、第1の保水部材311、第2の保水部材312中の水が霧化発生器5から霧化液滴として衣類に噴出され、霧化発生器5が衣類を霧化エアウォッシュすることができることを保証する。内筒を大量に注水する必要がある場合には、霧化発生器5を閉鎖し、給水バルブを常時開弁するとともに、第1の輸送管路32が連通状態にあることを保証することで内筒へ連続注水することを実現する。
【0159】
好ましくは、単方向逆止機構7は、単方向逆止バルブである。勿論、単方向逆止機構7は、上記例示した構造に限らず、他の単方向逆止バルブと管路との組合構造、例えば、単方向逆止バルブが第1の接続管路を介して輸水通路6に接続され、単方向逆止バルブが第2の接続管路を介して第1の保水部材の入口に接続されるようにしてもよく、詰まりと管路の組合構造を採用することも可能であるが、単方向逆止機構7によって給水バルブの開弁時に大気と隔離し、給水バルブの閉鎖時に大気に連通することが実現できれば、どのような構造であってもよい。
【0160】
好ましくは、単方向逆止バルブの設置箇所と霧化発生器5の出口の設置箇所とが異なる高さに位置する。すなわち、単方向逆止バルブと大気とは連通している時に、単方向逆止バルブと霧化発生器5の出口との間に一定の液位相差を形成させてもよい。これにより、輸水通路6と水タンク31に溜まった水は、霧化発生器5により、霧化液滴の形で衣類に噴出しやすくなる。
【0161】
更に、ドラム洗濯機において、輸水通路6の設置位置は、通常、外筒1の設置位置よりも高いので、ドラム洗濯機の従来構造を十分に利用するように、単方向逆止バルブの設置位置を霧化発生器5の出口の設置位置よりも高くする。
【0162】
注水時に先に第2の保水部材312を満たされるために、図8に示すように、第1の保水部材311内に分水遮断リブ3111が設けられ、分水遮断リブ3111によって第1の保水部材311の内部空間を第1のチャンバと第2のチャンバとに区画され、第1の保水部材311の入口は、第1のチャンバ内に設けられ、第1の保水部材311の出口は、第2のチャンバ内に設けらる。水タンク31内への注水を開始すると、分水遮断リブ3111により第1のチャンバを流れる水が全て第2の保水部材312内に流入され、第2の保水部材312内に流入した水が霧化発生器5によって噴出されるとともに霧化発生器5の霧化作用により小粒の霧化液滴に転化させることにより、霧化液滴により衣類を先に湿潤させて衣類表面の汚れが先に除去され、衣類表面の汚れが衣類の裏地に侵入することを回避する。第2の保水部材312内が水で満たされると、第1のチャンバを流れる水を分水遮断リブ3111から溢れて第2のチャンバ内に流入させて第1の輸送管路32を介して第1のシャワーヘッド54に流れ、第1のシャワーヘッド41によって内筒に対して噴水されることにより、後続の洗濯中に少ない時間、水量、洗剤及び機械的作用により衣類を洗浄でき、衣類に対する洗濯効果を高め、かつ、衣類処理設備をより省エネルギー化にする。
【0163】
好ましくは、分水遮断リブ3111は、第1の保水部材311の入口に沿って、第2の保水部材312の入口方向に向かって設けられる。
【0164】
好ましくは、第1の保水部材311底部の高さは、第2の保水部材312の底部の高さより高くすることにより、第2の保水部材312内が大量の水の注入ができて、霧化発生器5に十分な水を供給することができ、衣類の霧化洗浄のニーズを満たすことができる。
【0165】
好ましくは、第1のチャンバ底部の高さと第2のチャンバ底部の高さは同じであり、第2の保水部材312内の液位が、第1のチャンバ又は第2のチャンバの底部まで達した場合に限って第1のチャンバを流れる水を分水遮断リブ3111から溢れて第2のチャンバ内に流入させて第2の保水部材312内に十分な量の水が注入可能とする。
【0166】
第2の保水部材312内の水を残らずに排出するために、水タンク31は、図8に示すように、第3の輸送管路34を介して第2のシャワーヘッド42に接続されたサイフォン部材313をさらに含み、サイフォン部材は第2の保水部材312内の水をサイフォンで全て吸い出すためのものであり、これにより、水が第2の保水部材内の残存を回避して第2の保水部材内のカビや変質、バクテリアの繁殖を回避し、ドラム洗濯機の衛生、安全性を向上させる。
【0167】
好ましくは、図8に示すように、保水ユニット3は、水タンク31の上方に設けられる蓋体35を更に含み、サイフォン部材313は、サイフォンキャップ3131とサイフォン管3132とを含み、サイフォンキャップ3131は蓋体35に設けられ、サイフォン管3132は第2の保水部材312内に設けられ、サイフォン管3132は第2の保水部材312の第2の出口に連通しており、蓋体35が水タンク31に嵌合されると、サイフォンキャップ3131がサイフォン管3132にスリーブ接続可能となり、サイフォンキャップ3131とサイフォン管3132との間にサイフォン通路が形成され、第2の保水部材312内が水で満たされたとき、或いはサイフォン液位に達したとき、第2の保水部材312内の水はサイフォン通路を介して吸い出され、吸い出された水は第3の輸送管路34を通って第2のシャワーヘッド42へ流れ、第2のシャワーヘッド42を介して視認窓に噴射される。
【0168】
好ましくは、サイフォンキャップ3131の高さは、第2の保水部材312の高さより僅かに小さいである。これにより、サイフォンキャップ3131の底部と第2の保水部材312の底部との間には隙間を有して第2の保水部材312内の水はこの隙間を通ってサイフォン通路内にサイフォンされる。
【0169】
好ましくは、サイフォン管3132の高さは、第2の保水部材312の高さより僅かに小さいであるとともに、サイフォンキャップ3131がサイフォン管3132にスリーブ接続されると、サイフォン管3132の頂部とサイフォンキャップ3131の頂部との間に隙間を有する。これにより、サイフォン通路にサイフォンされた水がこの隙間を通ってサイフォン管3132内に流入でき、第1の保水部材の出口を通って第3の輸送管路34内に流入して第3の輸送管路34を介して第2のシャワーヘッド42に輸送される。
【0170】
好ましくは、図8に示すように、第1の保水部材311には、位置決め柱3112が設けられ、蓋体35には位置決め孔351が設けられ、蓋体35が水タンク31に接続されたときに、位置決め柱3112が前記位置決め孔351を通して蓋体35を位置決めをすることにより、蓋体35が水タンク31から落下することが防止される。
【0171】
勿論、サイフォン部材313の構造は、上記例示した構造に限られず、実際の応用では、サイフォン部材313により第2の保水部材312内の水をサイフォンで全て吸い出すことができれば、当業者はサイフォン部材313の構造を柔軟に設けることができる。
【0172】
技術案4
【0173】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。当業者が理解すべきことは、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではない。例えば、本願についてドラム洗濯機と合わせて説明するが、本願の技術案はこれに限定されず、この保水ユニットはパルセーター洗濯機、洗濯乾燥機、及び衣類ケア機等に適用できることは自明であり、このような変更は、本願の原理や範囲から逸脱しない。
【0174】
なお、本発明の説明において、用語「内」、「底」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は目的を説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0175】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「装着」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて前述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0176】
背景技術で言及した従来技術における課題に基づいて、本発明のサイフォン部材は、第1の輸送管路を介してシャワー機構に接続されることで、水タンク内が水で満たされる又はサイフォン液位まで達した際に、サイフォン部材は、水タンク内の水をサイフォンで全て吸い出すことができ、水タンク内の水を残らずに排水させるという目的を実現し、水タンク内のカビや変質、バクテリアの繁殖を回避し、ドラム洗濯機の衛生、安全性を向上させる。
【0177】
図9及び図10を参照すると、図9は本発明のドラム洗濯機の部分構造概略図であり、図10は本発明の保水ユニットの分解図である。本発明のドラム洗濯機は、ケーシングと扉体とを含み、扉体はケーシングに枢着されており、扉体には、ユーザが内筒内の衣類の洗浄状況を観察するための視認窓が設けられる。ドラム洗濯機は、図9に示すように、外筒1と、内筒と、窓パッキン2と、保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5と、を含み、外筒1は、ケーシング内に設けられ、内筒は、外筒1内に回転可能に収容され、ケーシングには衣類投入口が設けられ、窓パッキン2は衣類投入口と外筒1との間に設けられ、保水ユニット3はケーシング内に設けられてシャワー機構4及び霧化発生器5に給水するためのものであり、シャワー機構4及び霧化発生器5は、窓パッキン2上に設けられ、シャワー機構4は衣類をシャワー洗浄するためのものであり、霧化発生器5は衣類を霧化洗浄するためのものである。勿論、保水ユニット3、シャワー機構4及び霧化発生器5の実際の取付位置は、上記例示的な取付位置に限らず、保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5との協働により、ドラム洗濯機に霧化エアウォッシュとシャワー洗浄の2種類の衣類洗浄方式を持たせることができれば、当業者は保水ユニット3と、シャワー機構4と、霧化発生器5の実際の取付位置を柔軟に設けることができる。
【0178】
好ましくは、霧化発生器5は、超音波霧化発生器5であってもよく、また、圧縮霧化発生器5であってもよく、実際の応用では、霧化発生器5により保水ユニット3内の水を霧化液滴に転化して衣類を霧化エアウォッシュできれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。
【0179】
ある比較的に好ましい実施形態では、保水ユニット3は、図10に示すように、水タンク31とサイフォン部材32とを含み、サイフォン部材31は第1の輸送管路33を介してシャワー機構4に接続されるとともに水タンク31内の水をサイフォンで吸い出すためのものであり、これにより、水が水タンク31内の残存を回避して水タンクのカビや変質、バクテリアの繁殖を回避し、ドラム洗濯機の衛生、安全性を向上させる。
【0180】
好ましくは、水タンク31は、図10に示すように、箱体311と蓋体312とを含み、蓋体312は、箱体311上を覆うように設けられて、水タンク31内の水が霧化発生器から噴出されるように、箱体311の内部環境を比較的に密閉なものとする。
【0181】
水タンク311と蓋体312との接続安定性を向上させるために、図10に示すように、水タンク3は、位置決め部材34をさらに含み、蓋体312が位置決め部材34を介して箱体311の頂部に取り付けられ、これにより、蓋体312が箱体311に対して横方向に変位することを回避して蓋体312を箱体に強固に固定させることができ、蓋体312が箱体311から落下するのを回避する。
【0182】
好ましくは、位置決め部材34は、箱体311内に設けられる位置決め柱341と、蓋体312に設けられる位置決め孔342とを含み、箱体311内の位置決め柱341は、蓋体312上の位置決め孔342に嵌合可能であり、これにより、箱体311と蓋体312との間の位置決めが実現される。勿論、位置決め柱341と位置決めブロックとの実際の取付位置は、上記例示した位置に限らず、位置決め柱341と位置決めブロックとの相互嵌合により蓋体312を箱体311の頂部に取り付けることができれば、位置決め柱341を蓋体312に設けるとともに位置決め孔342を箱体311に設けてもよい。
【0183】
勿論、位置決め部材34の構造も上記例示したものに限らず、位置決めブロックと位置決め溝の構造や、位置決め爪の構造も採用可能であり、蓋体312を箱体311の頂部に取り付けることができるものであれば、どのような位置決め構造であってもよい。
【0184】
好ましくは、シャワー機構4は、図10に示すように、第1のシャワーヘッド41と第2のシャワーヘッド42とを含み、第1のシャワーヘッド41と第2のシャワーヘッド42は、いずれも窓パッキン2に設けられ、箱体311の第2の出口は、第2の輸送管路を介して第1のシャワーヘッドに接続され、第1のシャワーヘッド41は衣類をシャワー洗浄するように内筒内に水を噴射するためのものであり、箱体311の第1の出口が第1の輸送管路33を介して第2のシャワーヘッド42に接続され、第2のシャワーヘッド42は、視認窓に飛散した洗浄水を流すことでユーザが内筒内の衣類の洗浄状況をはっきり観察することができるように、視認窓に水を噴射するためのものである。
【0185】
好ましくは、箱体311の第2の出口の高さは、箱体311の第1の出口の高さよりも高く、これにより、箱体311内の水は、好ましくて第1出口のから排出され、すなわち、好ましくは第2のシャワーヘッド42によって視認窓に噴射される。
【0186】
好ましくは、図10に示すように、サイフォン部材32は、サイフォンキャップ321とサイフォン管322とを含み、サイフォンキャップ321は蓋体312に設けられ、サイフォン管322は箱体311内に設けられ、サイフォン管322は箱体311の第1の出口を介して第1の輸送管路33と連通しており、蓋体312が箱体311に嵌合されると、サイフォンキャップ321がサイフォン管322にスリーブ接続可能となり、サイフォンキャップ321とサイフォン管322との間にサイフォン通路が形成され、箱体311内が水で満たされたとき、或いはサイフォン液位に達したとき、箱体311内の水はサイフォン通路を介して吸い出され、吸い出された水は第1の輸送管路33を通ってシャワー孔42へ流れ、第2のシャワーヘッド42を介して視認窓に噴射される。
【0187】
好ましくは、サイフォンキャップ321の高さは、箱体311の高さより僅かに小さいである。これにより、サイフォンキャップ321の底部と箱体311の底部との間には隙間を有して箱体311内の水はこの隙間を通ってサイフォン通路内にサイフォンされる。
【0188】
好ましくは、サイフォン管322の高さは、箱体311の高さより僅かに小さいであるとともに、サイフォンキャップ321がサイフォン管322にスリーブ接続されると、サイフォン管322の頂部とサイフォンキャップ321の頂部との間に隙間を有する。これにより、サイフォン通路にサイフォンされた水がこの隙間を通ってサイフォン管322内に流入でき、箱体311の第1の出口を通って第3の輸送管路33内に流入して第3の輸送管路33を介してシャワー孔4に輸送される。
【0189】
勿論、サイフォン部材32の構造は、上記例示した構造に限られず、実際の応用では、サイフォン部材32により箱体311内の水をサイフォンで全て吸い出すことができれば、当業者はサイフォン部材32の構造を柔軟に設けることができる。
【0190】
霧化発生器5に霧化液滴を順調に発生させるためには、図9に示すように、かつ図10を参照すると、ドラム洗濯機は、ケーシング内に設けられる給水バルブ(図示せず)と、輸水通路6と、単方向逆止機構7と、を含み、給水バルブは、輸水通路6の入水端に接続され、輸水通路6の出水端は、箱体311の入口に接続され、箱体311の第3の出口は第3の輸送管路36を介して霧化発生器5に接続され、単方向逆止機構7は、輸水通路6及び水タンク31にそれぞれ接続され、且つ単方向逆止機構7は、給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられる。具体的には、給水バルブが常時開弁している場合には、水圧の作用によって霧化発生器5が霧化液滴を形成し難しく、そのため、給水バルブの開弁により輸水通路6、水タンク31内に対して貯水作業を行うことができ、その後、給水バルブが閉鎖され、その際に大気連通の原理により輸水通路6、水タンク31内中の水が霧化発生器5から霧化液滴として衣類に噴出され、霧化発生器5が衣類を霧化エアウォッシュすることができることを保証する。内筒を大量に注水する必要がある場合には、霧化発生器5を閉鎖し、給水バルブを常時開弁するとともに、第2の輸送管路35が連通状態にあることを保証することで内筒へ連続注水することを実現する。
【0191】
好ましくは、単方向逆止機構7は、単方向逆止バルブである。勿論、単方向逆止機構7は、上記例示した構造に限らず、他の単方向逆止バルブと管路との組合構造、例えば、単方向逆止バルブが第1の接続管路を介して輸水通路6に接続され、単方向逆止バルブが第2の接続管路を介して水タンク31内の入口に接続されるようにしてもよく、詰まりと管路の組合構造を採用することも可能であるが、単方向逆止機構7によって給水バルブの開弁時に大気と隔離し、給水バルブの閉鎖時に大気に連通することが実現できれば、どのような構造であってもよい。
【0192】
好ましくは、単方向逆止バルブの設置位置と霧化発生器5の出口の設置位置とが異なる高さに位置する。すなわち、単方向逆止バルブと大気とは連通している時に、単方向逆止バルブと霧化発生器5の出口との間に一定の液位相差を形成させてもよい。これにより、輸水通路6と水タンク31に溜まった水は、霧化発生器5により、霧化液滴の形で衣類に噴出しやすくなる。
【0193】
更に、ドラム洗濯機において、輸水通路6の設置位置は、通常、外筒1の設置位置よりも高いので、ドラム洗濯機の従来構造を十分に利用するように、単方向逆止バルブの設置位置を霧化発生器5の出口の設置位置よりも高くする。
【0194】
技術案5
【0195】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。当業者が理解すべきことは、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではない。
【0196】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」、「第4」は目的を説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0197】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「接する」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて前述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0198】
本発明は、従来の洗濯機能付きの衣類処理設備の洗濯効果がいまひとつで、衣類適用範囲が非常に狭いであるという問題を踏まえ、衣類処理設備を提供し、その目的は、洗濯機能付きの衣類処理設備の衣類に対する洗濯効果を高めるとともに、衣類適用範囲も広めて、ユーザの使用ニーズを満たし、さらにユーザ体験を向上させる。
【0199】
具体的には、図11に示すように、本発明の衣類処理設備は、衣類処理筒と、給水バルブ1と、投入装置2と、保水部材と、霧化発生器3と、単方向逆止機構とを含み、投入装置2が輸水通路21を含み、給水バルブ1は輸水通路21を介して保水部材の入水端に接続され、保水部材の出水端が第1の管路9を介して霧化発生器3に接続され、保水部材の出水端が第2の管路10を介して衣類処理筒に接続され、霧化発生器3の出口は、衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられ、単方向逆止機構は、それぞれ、輸水通路21及び保水部材に接続され、単方向逆止構造は、給水バルブ1の開弁時に大気と隔離するとともに給水バルブ1の閉鎖時に大気と連通するように設けられる。なお、保水部材は、水タンクであってもよく、また、水ケースであってもよく、衣類処理設備における保水槽であってもよいが、実際の応用では、保水部材により水を収容できれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。霧化発生器3は、超音波霧化発生器であってもよく、また、圧縮霧化発生器であってもよく、実際の応用では、霧化発生器3により単方向逆止構造と大気とを連通させる際に輸水通路21と保水部材における水を霧化液滴に転化して衣類を霧化エアウォッシュできれば、当業者がその具体的構造を柔軟に設けることができる。また、単方向逆止機構は、単方向逆止バルブ8と管路との組合構造であってもよい、例えば、特許番号CN201721853840.8における単方向逆止バルブ8を採用でき、当該単方向逆止バルブ8の原理は従来技術に属し、ここでは詳細に説明しない。勿論、本発明に他の単方向逆止構造と管路の組合構造が採用されてもよく、例えば、筒体と、筒体に設けられる移動ブロックと、筒体と移動ブロックの間に接続されたバネと、を含む単方向逆止構造であって、移動ブロックにより筒体の内部チャンバを2つに仕切られ、筒体の頂部にはエア入口が設けられ、筒体の底部には給水口が設けられ、筒体の中間部には出口が設けられ、移動ブロックが頂部限界位置、中間位置及び底部限界位置の間を移動することをバネによって許容され、バネが自然状態であると、バネによって移動ブロックを底部限界位置に保持させ、このときエア入口と出口とが連通し、給水口と出口が移動ブロックによって隔離され、これにより、単方向逆止構造と大気との連通が実現でき、給水口から水が流入したときに、水圧がバネの付勢力を克服して移動ブロックを頂部限界位置まで移動させて給水口と出口とを連通させ、エア入口と出口が移動ブロックによって隔離され、単方向逆止構造により水を通過させるとともに大気から隔離されることを実現する。なお、上記の頂部及び底部は、筒体に対する概念であり、具体的な単方向逆止構造の設置方向は制限されない。又は、単方向逆止機構は、詰まり構造と管路との組合構造であってもよく、具体的には、輸水通路21と保水部材とは接続配管により接続されており、接続配管の最高点に開孔を設け、開孔に詰まりを設け、給水バルブ1の給水時に詰まりにより開孔を閉鎖し、給水バルブ1の閉鎖時に詰まりを抜いて開孔を大気に連通させるこれにより、輸水通路21と保水部材における水を霧化発生器3の出口からが噴出されることを実現する。単方向逆止機構により給水バルブ1の開弁時に大気と隔離し、給水バルブ1の閉鎖時に大気に連通することを実現できれば、当業者はその具体的構造を柔軟に設けることができる。本発明において、第1の管路9及び第2の管路10は、輸水通路21の同一の出水端を介して輸水通路21と接続されてもよいし、また、輸水通路21の異なる出水端を介して通水通路21にそれぞれ接続されてもよく、このような構造の変更は、本発明の技術案から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0200】
なお、本発明は単方向逆止機構により霧化発生器3に霧化液滴を順調に発生させることができるのは、給水バルブ1が常時開弁している場合には、水圧の作用によって霧化発生器3が霧化液滴を形成し難いためであり、そのため、給水バルブ1の開弁により輸水通路21と保水部材内に対して貯水作業を行うことができ、その後、給水バルブ1が閉鎖され、その際に大気連通の原理により輸水通路21と保水部材中の水が霧化発生器3から霧化液滴として衣類に噴出され、霧化発生器3が衣類を霧化エアウォッシュすることができることを保証する。衣類処理筒に対して大量に注水する必要がある場合には、霧化発生器3を閉鎖し、給水バルブ1を常時開弁するとともに、第の2管路10が連通状態とすることで衣類処理筒へ連続注水することを実現し、その中に、第の2管路10が衣類処理筒にある給水口またはシャワー構造に直接に接続されてもよい。
【0201】
なお、本発明の衣類処理設備は、ドラム洗濯機、パルセーター洗濯機、洗濯乾燥機、及び衣類ケア機等であってもよく、当業者は、本発明の技術案の適用対象を柔軟に設置することができ、このような適用対象の調整及び変更は、本発明の原理を逸脱しなく、いずれも本発明の保護範囲にある。以下、本発明の技術案について、ドラム洗濯機に基づいてさらに説明する。
【0202】
具体的には、図11図12に示すように、本発明のドラム洗濯機は、箱体と、箱体に設けられるドラム4と、ドラム4の外筒と箱体との間に接続された窓パッキン5と、を含み、霧化発生器3は窓パッキン5に設けられることが好ましく、かつ霧化発生器3の出口がドラム4の内チャンバーに向けて斜めに設けられ(勿論他の設置方法であってもよい)、或いは、ドラム4の内筒にある衣類に霧化液滴を噴出して霧化エアウォッシュを行うことができれば、霧化発生器3はドラム4の外筒に設けられてもよい。ドラム4又は窓パッキン5にはシャワーヘッド7が設けられ、シャワーヘッド7の出口もドラム4のチャンバに向けて設けられ、シャワーヘッド7は主にドラム4内に対してシャワー注水するものであり、第2の管路10には、第2の管路10の連通/切断が制御可能の制御弁が選択的に取り付けられる。また、ドラム式洗濯機は、箱体に設けられた投入装置2をさらに含み、投入装置2は、衣類処理剤投入チャンバと、衣類処理剤投入チャンバ頂部に設けられた水ケースとを含み、水ケース内に輸水通路21が形成され、輸水通路21の入水端は、投入装置2の外側に設けられた給水バルブ1に接続され、輸水通路21の出水端は、配管を介して水タンク6に接続され、水タンク6は、第1の管路9を介して霧化発生器3に接続され、水タンク6は、第2の管路10を介してドラム4と接続され、水タンク6は水を貯留する機能を有しており、単方向逆止バルブ8は輸水通路21及び水タンク6の外部に設けられ、また、単方向逆止バルブ8は第3の管路11を介して輸水通路21に接続され、単方向逆止バルブ8はさらに第4の管路12を介して水タンク6に接続される(図12にはこの部分の構造が示されていない)。
【0203】
好ましくは、単方向逆止バルブ8の設置位置と霧化発生器3の出口の設置位置とが異なる高さに位置する。すなわち、単方向逆止バルブ8と大気とは連通している時に、単方向逆止バルブ8と霧化発生器3の出口との間に一定の液位相差を形成させてもよい。これにより、輸水通路21と水タンク6に溜まった水は、霧化発生器3により、霧化液滴の形で衣類に噴出しやすくなる。ドラム洗濯機において、投入装置2の設置位置は、通常、ドラム4の設置位置よりも高いので、ドラム洗濯機の従来構造を十分に利用するように、単方向逆止バルブ8の設置位置を霧化発生器3の出口の設置位置よりも高くするのがより好ましい。
【0204】
これで、本発明の態様を、図面に示された好ましい実施形態と合わせて説明したが、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは、当業者には容易に理解される。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴に対して同等の変更又は置換を行うことができ、これらの変更又は置換後の態様はいずれも、本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2021-06-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理筒を含む衣類処理設備であって、給水バルブと、保水部材と、霧化発生器と、駆動板とを含み、前記給水バルブは前記保水部材を介して前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒の内チャンバーに向けて設けられ、前記保水部材には収容構造が設けられ、前記駆動板は前記収容構造内に設けられ、前記駆動板は前記霧化発生器と通信接続される、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項2】
前記収容構造は前記保水部材の外面に形成された凹部であり、前記駆動板は前記凹部内に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備。
【請求項3】
前記凹部の内側壁には少なくとも1つのガイド構造が設けられ、前記ガイド構造は前記駆動板を前記凹部内の取付位置に導くことができるように設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の衣類処理設備。
【請求項4】
前記ガイド構造は、ガイドリブであり、前記ガイドリブの厚さは、前記駆動板の取付方向に沿って徐々に大きくなる、ことを特徴とする請求項3に記載の衣類処理設備。
【請求項5】
前記凹部内には少なくとも1つの当接リブがさらに設けられ、前記当接リブは前記ガイドリブと一つずつ対応し、かつ、前記当接リブは前記ガイドリブと前記凹部の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、前記当接リブは前記駆動板の外縁と当接する、ことを特徴とする請求項4に記載の衣類処理設備。
【請求項6】
前記当接リブは前記ガイドリブと一体に設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載の衣類処理設備。
【請求項7】
前記凹部内には、少なくとも1つの支持リブがさらに設けられ、前記支持リブは前記当接リブと一つずつ対応し、かつ、前記支持リブは前記当接リブと前記凹部の内底壁との間に設けられ、組み立て済みの状態において、前記駆動板が前記支持リブに支持される、ことを特徴とする請求項5に記載の衣類処理設備。
【請求項8】
前記支持リブは、前記当接リブと一体に設けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の衣類処理設備。
【請求項9】
前記衣類処理設備は輸水通路を含む投入装置をさらに含み、前記給水バルブは前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、単方向逆止構造が設けられ、かつ、前記単方向逆止構造は、前記給水バルブの開弁時に大気と隔離するとともに前記給水バルブの閉鎖時に大気と連通するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備。
【請求項10】
前記衣類処理設備はドラム洗濯機であり、前記衣類処理筒はドラム洗濯機のドラムであり、前記ドラム洗濯機はドラムに接続された窓パッキンをさらに含み、前記霧化発生器は前記窓パッキンに設けられる、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の衣類処理設備。
【国際調査報告】