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特表2022-514868軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-16
(54)【発明の名称】軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム
(51)【国際特許分類】
   B61B 1/00 20060101AFI20220208BHJP
【FI】
B61B1/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535294
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(85)【翻訳文提出日】2021-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2020071487
(87)【国際公開番号】W WO2020125810
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】201922307013.4
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521266170
【氏名又は名称】北京新聯鉄集団股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING SHEENLINE GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 2-305-18 Of F3, Building 2, Yard No.59, Gaoliangqiao Road, Haidian District, Beijing 100044 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】羅 陽
(72)【発明者】
【氏名】唐 鵬
(72)【発明者】
【氏名】関 山
(72)【発明者】
【氏名】▲ぱん▼ 龍
(57)【要約】
本願は軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムに関して、巡回検査プラットフォーム、軌道、巡回検査凹溝、および昇降設備を含む。前記軌道は前記巡回検査プラットフォームに設けられる。前記巡回検査凹溝は前記巡回検査プラットフォームに設けられ、かつ前記軌道に対応して設置される。前記昇降設備は前記巡回検査凹溝に取り付けられ、ジャッキアップ状態の場合、前記昇降設備の頂部が前記巡回検査プラットフォームの表面と面一になる。巡回検査設備又は巡回検査員は、前記昇降設備を利用して前記巡回検査プラットフォームから前記巡回検査凹溝まで下降し、さらに軌道車両の底部を点検することができる。本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムでは、従来の軌道車両の点検効率が低く、難度が高く安全性が低いという問題を解決することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巡回検査プラットフォーム(100)と、
前記巡回検査プラットフォーム(100)に設けられる軌道(200)と、
前記巡回検査プラットフォーム(100)に設けられ、前記軌道(200)に対応して設けられる巡回検査凹溝(300)と、
前記巡回検査凹溝(300)に取り付けられ、ジャッキアップ状態の場合、頂部が前記巡回検査プラットフォーム(100)の表面と面一になる昇降設備(400)と、を含む
ことを特徴とする軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項2】
前記昇降設備(400)は、隣接する二つの前記軌道(200)の間に設けられ、前記巡回検査凹溝(300)の両側の内壁に接触して設置される
ことを特徴とする請求項1に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項3】
前記昇降設備(400)は、
リフト式昇降板(510)と、
前記リフト式昇降板(510)に対向して設けられる底部取付フレーム(520)と、
一端が前記底部取付フレーム(520)に取り付けられ、他端が前記リフト式昇降板(510)を配置するために用いられ、長さの方向に沿って前記巡回検査凹溝(300)に接触して設けられるリフトガイドレール(530)と、
前記リフトガイドレール(530)に取り付けられ、前記リフト式昇降板(510)がジャッキアップ状態の場合に前記巡回検査プラットフォーム(100)の表面と面一になるように、前記リフト式昇降板(510)を前記リフトガイドレール(530)に沿って上下に移動させる駆動機(540)と、を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項4】
前記駆動機(540)は、
駆動ケース本体(541)と、
前記駆動ケース本体(541)の内部に設けられ、前記駆動ケース本体(541)の筐体に取り付けられる駆動モータ(542)と、
前記駆動ケース本体(541)の内部に設けられ、一端が前記駆動モータ(542)に接続され、他端が前記リフト式昇降板(510)に伝動接続される伝動チェーン(543)と、
前記駆動ケース本体(541)の内部に設けられ、前記駆動ケース本体(541)の筐体に取り付けられ、前記伝動チェーン(543)が巻き掛けられる巻き揚げ輪(544)と、を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項5】
一組の前記軌道(200)の内側または外側にそれぞれ少なくとも一つの前記昇降設備(400)が設けられ、前記昇降設備(400)は前記巡回検査凹溝(300)の一つの内壁に接触して設けられ、
前記内側とは、前記一組の前記軌道(200)に対応する前記巡回検査凹溝(300)側であり、前記外側は、前記一組の前記軌道(200)に対応する巡回検査プラットフォーム(100)側であり、
前記一組の前記軌道(200)は、一つの前記巡回検査凹溝(300)に対応する二つの隣接する前記軌道(200)を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項6】
前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム(10)は、少なくとも両組の前記軌道(200)、少なくとも二つの前記巡回検査凹溝(300)、少なくとも両組の前記昇降設備(400)を含み、
一組の前記昇降設備(400)は、前記一組の前記軌道(200)の内側または外側にそれぞれ設けられる二つの前記昇降設備(400)を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項7】
少なくとも両組の前記昇降設備(400)は、軌道の延びる方向に垂直する方向に沿って設けられ、少なくとも一つの通路を形成する
ことを特徴とする請求項5に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項8】
前記昇降設備(400)は、
各前記軌道(200)の側部に設けられる昇降プラテン(410)と、
前記昇降プラテン(410)に取り付けられ、前記昇降プラテン(410)の垂直昇降を駆動するために用いられる駆動装置(420)と、
前記昇降プラテン(410)に取り付けられ、前記昇降プラテン(410)の表面における設備の泊まり状態を検出するために用いられる距離センサ(430)と、
前記駆動装置(420)に電気的に接続され、前記昇降プラテン(410)の表面における設備の泊まり状態に応じて前記駆動装置(420)の起動または停止を制御するために用いられる制御装置(440)と、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項9】
前記制御装置(440)は、
前記駆動装置(420)に電気的に接続され、前記駆動装置(420)の動作を制御するために用いられる昇降機制御モジュール(20)と、
前記距離センサ(430)及び前記昇降機制御モジュール(20)にそれぞれ電気的に接続され、現場の稼働状況と前記昇降プラテン(410)の表面における設備の泊まり状況を検出し、前記昇降機制御モジュール(20)の動作を制御するシステム制御スケジューラ(21)と、を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項10】
前記昇降機制御モジュール(20)には警報ユニット(22)が接続され、前記警報ユニット(22)は前記システム制御スケジューラ(21)に電気的に接続され、警報を発し、巡回検査設備、巡回検査員または前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム(10)に作業を停止するように注意を喚起するために用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項11】
前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム(10)は複数の支持柱(11)をさらに含み、各前記支持柱(11)の底部が前記巡回検査凹溝(300)に設けられ、頂部が前記軌道(200)の底部に接続されて前記軌道(200)を支持するために用いられ、
前記昇降設備(400)は、二つの隣接する前記支持柱(11)の間に設けられる
ことを特徴とする請求項9に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項12】
隣接する二つの前記軌道(200)の側部に設けられる少なくとも二つの前記昇降設備(400)は互いに接触して設置され、前記軌道(200)の延びる方向に垂直する方向に沿って通路を形成し、前記少なくとも二つの前記昇降設備(400)は隣接する二つの前記軌道(200)の間に位置し、
前記通路は、隣接する二つの前記巡回検査凹溝(300)を連通するために用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【請求項13】
前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム(10)は、前記システム制御スケジューラ(21)に電気的に接続されて信号接続される少なくとも一つの車底巡回検査設備(30)をさらに含み、
前記少なくとも一つの車底巡回検査設備(30)は、前記昇降設備(400)によって上昇または下降の動作を実現することで、軌道車両に点検及び/または軌道横断点検を行う
ことを特徴とする請求項9に記載の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年12月21日に出願されて、出願番号が2018221594056で名称が「軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム」である中国特許出願、及び2019年12月20日に出願されて、出願番号が2019223070134で名称が「軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム」である中国特許出願を優先権として主張する。ここで、その全体を援用により本願に取り込む。
【0002】
本願は、軌道交通の分野に関し、特に軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
交通業界の発展に伴い、都市軌道交通を利用して外出することはますます主要な外出の方式になる。都市軌道交通とは、一般的に、電気エネルギーを動力とし、車輪/レール輸送の方式を採用する高速で輸送量が大きい公共交通の総称であり、例えば高速鉄道である。自動車の点検とは異なり、軌道車両の点検は、しばしば、柱式検査ピットを使用して手動で補修する必要がある。
【0004】
柱式検査ピットは、軌道が支柱の頂端に固定され、機関車、車両が軌道に停止する時に、車底及び車側は地面に人員と設備の通過及び機関車の設備に対する操作に十分な高さの空間があることにより、点検作業が容易になることを特徴とする。実際の点検作業において、点検プロセスの要求に応じて、一般的には、人員又は設備が一方の検査ピットから他方の検査ピットに到達して点検を行う必要がある。検査ピットの一側の地面とピット底部との間に高低差があるため、このような直接通過の方式は非常に不便であり、且つ大きな安全リスクが存在する。
【0005】
現在、作業者の通過を容易にするために、一般的には、二つの支柱の間に段階又は斜面を設置し、段階又は斜面の頂端が柱式検査ピットの外側の地面と面一であるようにする。しかし、段階又は斜面が検査ピットの外側の地面空間を占用することにより、外側の検査設備が支柱にしっかり近寄って直線で通行することができなく、走行方式は路面条件に制限がある設備が通行できない。そのため、従来の軌道車両は、点検の効率が低く、難度が高く、安全性が低いという問題がある。
【発明の概要】
【0006】
これに基づき、従来の軌道車両で点検の効率が低く、難度が高く、安全性が低いという問題に対して、軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムを提供する必要がある。
【0007】
軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムであって、
巡回検査プラットフォームと、
前記巡回検査プラットフォームに設けられる軌道と、
前記巡回検査プラットフォームに設けられ、前記軌道に対応して設けられる巡回検査凹溝と、
前記巡回検査凹溝(300)に取り付けられ、ジャッキアップ状態の場合、頂部が前記巡回検査プラットフォーム(100)の表面と面一になる昇降設備(400)と、を含む。
【0008】
本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムは前記巡回検査プラットフォーム、前記軌道、前記巡回検査凹溝、および前記昇降設備を含む。前記軌道は前記巡回検査凹溝に対向して設置され、前記昇降設備の底部は前記巡回検査凹溝に取り付けられ、ジャッキアップ状態の場合、前記昇降設備の頂部が前記巡回検査プラットフォームの表面と面一になる。巡回検査設備又は巡回検査員は、前記昇降設備を利用して前記巡回検査プラットフォームから前記巡回検査凹溝まで下降し、さらに軌道車両の底部を点検することができ、前記昇降設備を利用して前記巡回検査凹溝から前記巡回検査プラットフォームまで上昇することもできる。本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムでは、従来の軌道車両の点検効率が低く、難度が高く安全性が低いという問題を解決することができる。
【0009】
一つの実施例において、前記昇降設備は、隣接する二つの前記軌道の間に設けられ、前記巡回検査凹溝の両側の内壁に接触して設置される。一つの実施例において、前記昇降設備は、
リフト式昇降板と、
前記リフト式昇降板に対向して設けられる底部取付フレームと、
一端が前記底部取付フレームに取り付けられ、他端が前記リフト式昇降板を配置するために用いられ、長さの方向に沿って前記巡回検査凹溝に接触して設けられるリフトガイドレールと、
前記リフトガイドレールに取り付けられ、ジャッキアップ状態の場合に前記リフト式昇降板が前記巡回検査プラットフォームの表面と面一になるように、前記リフト式昇降板を前記リフトガイドレールに沿って上下に移動させる駆動機と、を含む。
【0010】
一つの実施例において、前記駆動機は、
駆動ケース本体と、
前記駆動ケース本体の内部に設けられ、前記駆動ケース本体の筐体に取り付けられる駆動モータと、
前記駆動ケース本体の内部に設けられ、一端が前記駆動モータに接続され、他端が前記リフト式昇降板に伝動接続される伝動チェーンと、
前記駆動ケース本体の内部に設けられ、前記駆動ケース本体の筐体に取り付けられ、前記伝動チェーンが巻き掛けられる巻き揚げ輪と、を含む。
【0011】
一つの実施例において、一組の前記軌道の内側または外側にそれぞれ少なくとも一つの前記昇降設備が設けられ、前記昇降設備は前記巡回検査凹溝の一つの内壁に接触して設けられ、前記内側とは前記一組の前記軌道に対応する前記巡回検査凹溝側であり、前記外側は前記一組の前記軌道に対応する巡回検査プラットフォーム側であり、
前記一組の前記軌道は、一つの前記巡回検査凹溝に対応する二つの隣接する前記軌道を含む。
【0012】
一つの実施例において、軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムは少なくとも両組の前記軌道、少なくとも二つの前記巡回検査凹溝、少なくとも両組の前記昇降設備を含み、一組の前記昇降設備は、前記一組の前記軌道の内側または外側にそれぞれ設けられる二つの前記昇降設備を含む。
【0013】
一つの実施例において、少なくとも両組の前記昇降設備は、軌道の延びる方向に垂直する方向に沿って設けられ、少なくとも一つの通路を形成する。
【0014】
一つの実施例において、前記昇降設備は、
各前記軌道の側部に設けられる昇降プラテンと、
前記昇降プラテンに取り付けられ、前記昇降プラテンの垂直昇降を駆動するために用いられる駆動装置と、
前記昇降プラテンに取り付けられ、前記昇降プラテンの表面における設備の泊まり状態を検出するために用いられる距離センサと、
前記駆動装置に電気的に接続され、前記昇降プラテンの表面における設備の泊まり状態に応じて前記駆動装置の起動または停止を制御するために用いられる制御装置と、を含む。
【0015】
一つの実施例において、前記制御装置は、
前記駆動装置に電気的に接続され、前記駆動装置の動作を制御するために用いられる昇降機制御モジュールと、
前記距離センサ及び前記昇降機制御モジュールにそれぞれ電気的に接続され、現場の稼働状況と前記昇降プラテンの表面における設備の泊まり状況を検出し、前記昇降機制御モジュールの動作を制御するシステム制御スケジューラと、を含む。
【0016】
一つの実施例において、前記昇降機制御モジュールには警報ユニットが接続され、前記警報ユニットは前記システム制御スケジューラに電気的に接続され、警報を発し、巡回検査設備、巡回検査員または前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムに作業を停止するように注意を喚起するために用いられる。
【0017】
一つの実施例において、前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムは複数の支持柱をさらに含み、各前記支持柱の底部が前記巡回検査凹溝に設けられ、頂部が前記軌道の底部に接続されて前記軌道を支持するために用いられ、前記昇降設備は、二つの隣接する前記支持柱の間に設けられる。
【0018】
一つの実施例において、隣接する二つの前記軌道の側部に設けられる少なくとも二つの前記昇降設備は互いに接触して設置され、前記軌道の延びる方向に垂直する方向に沿って通路を形成し、前記少なくとも二つの前記昇降設備は隣接する二つの前記軌道の間に位置し、
前記通路は、隣接する二つの前記巡回検査凹溝を連通するために用いられる。
【0019】
一つの実施例において、前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムは、
前記システム制御スケジューラ(21)に電気的に接続されて信号接続される少なくとも一つの車底巡回検査設備(30)をさらに含み、
前記少なくとも一つの車底巡回検査設備(30)は、前記昇降設備(400)によって上昇または下降の動作を実現することで、軌道車両に点検及び/または軌道横断点検を行う。
【0020】
本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムでは、前記システム制御スケジューラを利用して現場の稼働状況が点検環境を満たすか否かを検出でき、そして前記システム制御スケジューラと前記距離センサを利用して前記昇降プラテンの表面における設備の泊まり状況を検出できる。前記制御装置は、前記昇降プラテンが完全に下降または完全に上昇するように、前記駆動装置をオンに制御する。巡回検査設備と巡回検査員は、完全に下降した複数の前記昇降プラテンを介して複数の前記巡回検査凹溝の間を通過することができ、軌道車両のバリアフリー軌道横断点検を実現する。本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムは、検査設備または巡回検査員が前記少なくとも二つの昇降設備を通過して前記巡回検査凹溝に安全に到達させることができ、従来の軌道車両点検に存在する安全性が低いという問題を解決できる。また、巡回検査設備又は巡回検査員は、互いに接続する前記少なくとも二つの昇降設備を介して軌道横断点検を行うことができ、従来の軌道車両点検に存在する難度が高く点検効率が低いという問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】一実施例に提供される軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムの昇降設備の下降状態の構造概略図である。
図2】一実施例に提供される軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムの昇降設備の動作状態の構造概略図である。
図3】一実施例に提供される軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムの昇降設備の動作状態の構造概略図である。
図4】一実施例に提供される昇降設備の構造概略図である。
図5】もう一つの実施例に提供される駆動機の構造概略図である。
図6】一実施例に提供される昇降設備の構造概略図である。
図7】一実施例に提供される昇降設備の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
従来の車両の軌道横断点検は、効率が低く、難度が高く且つ安全性が低いという問題があり、上記問題に対して、本願は、軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムを提供する。
【0023】
本願の目的、技術案、及び利点をより明確にするために、以下は実施例により、図面を参照して、本願の軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムについてさらに詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は本願を解釈するだけに用いられ、本願を限定するものではないと理解されている。
【0024】
本明細書では、「第一」、「第二」などの、部品の番号付け自体は、記述された対象を区別するために使用されるだけであり、いかなる順序または技術的な意味も有しない。なお、本願において記載される「接続」、「連結」は、特に説明しない限り、いずれも直接的及び間接的な接続(連結)を含むものとする。本願の説明において、理解すべきものとして、用語「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」等に示される方位又は位置関係は、図面に基づく方位又は位置関係であり、本願を説明しやくし、説明を簡略化するためである。その装置又は要素が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを明示又は暗示するものではなく、したがって、本願を限定するものと解釈すべきではない。
【0025】
本出願において、他に明確な規定や限定がない限り、第一特徴が第二特徴の「上」または「下」にあることは、第一特徴と第二特徴とが直接的に接触すること、または第一特徴と第二特徴とが中間媒体を介して間接的に接触することであり得る。さらに、第一特徴が第二特徴の「上」、「上方」にあることは、第一特徴が第二特徴の真上または斜め上にあること、または第一特徴の水平高さが第二特徴よりも高いことのみを意味することができる。第一特徴が第二特徴の「下」、「下方」にあることは、第一特徴が第二特徴の真下又は斜めの下にあること、又は第一特徴の水平高さが第二特徴よりも低いことのみを意味する。
【0026】
図1を参照し、本願は軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10を提供し、巡回検査プラットフォーム100、軌道200、巡回検査凹溝300、及び昇降設備400を含む。
【0027】
前記巡回検査プラットフォーム100は、地面と平行に接続される検査面として理解することができ、地面より高い検査面として理解することもできる。巡回検査設備または巡回検査員は、前記巡回検査プラットフォーム100の上で走行し、軌道車両の側部の点検を行うことができる。前記巡回検査プラットフォーム100は、大きさが実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。
【0028】
前記軌道200は、前記巡回検査プラットフォーム100に設けられる。具体的には、前記軌道200は前記巡回検査プラットフォーム100に取り付けられてもよく、支持柱または他の設備を介して前記巡回検査プラットフォーム100の上部に取り付けられてもよい。具体的には、実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。前記軌道200は、軌道車両の走行軌道であり、二つで平行に設置されるサブ軌道を含み、二つで平行に設置される前記サブ軌道の間の離間距離は、軌道車両の仕様に応じて設定される。軌道車両を点検する場合、軌道車両は前記軌道200に沿って点検位置まで走行することができる。前記軌道200は、具体的な形状および材料が実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。
【0029】
前記巡回検査凹溝300は前記巡回検査プラットフォーム100に設けられ、前記巡回検査凹溝300は前記軌道200に対応して設けられる。前記巡回検査凹溝300は、前記巡回検査プラットフォーム100に垂直する方向において前記巡回検査プラットフォーム100と高さの差が存在する凹溝であり、すなわち、各前記巡回検査凹溝300は、前記巡回検査プラットフォーム100と平行に対応して設けられる。前記巡回検査凹溝300は、巡回検査設備又は巡回検査員が軌道車両の底部を巡回検査するときの走行プラントフォームである。前記巡回検査凹溝300は前記軌道200の下部に設けられる。一例として、三次元空間を数学でよく使われるX軸、Y軸、及びZ軸で分割して表示し、前記巡回検査プラットフォーム100が位置する平面をX軸とY軸からなる平面一と表し、前記平面一のZ軸における数値を0とすると、前記巡回検査凹溝300が位置する平面は、X軸とY軸からなる平面二と表し、前記平面二のZ軸における数値が負数となる。前記負数の絶対値は、その前記巡回検査プラットフォーム100が位置する平面と、前記巡回検査凹溝300が位置する平面との高さの差となる。各前記巡回検査凹溝300は、各組の前記軌道200に対応して設けられる。具体的には、各組の前記軌道200は、いずれも、下部に一つの前記巡回検査凹溝300が設けられる。実際の点検過程において、巡回検査設備又は巡回検査員は、前記巡回検査凹溝300内を走行して軌道車両の底部を点検する。
【0030】
前記昇降設備400は、前記巡回検査凹溝300に取り付けられ、ジャッキアップ状態の時に、前記昇降設備400は、頂部と前記巡回検査プラットフォーム100の表面とが面一になる。前記ジャッキアップ状態は前記昇降設備400における昇降板が前記昇降設備400の頂部に達することである。一実施例においては、前記昇降設備400は、一組の前記軌道200の真下の前記巡回検査凹溝300内に設けられてもよく、前記軌道200の側部において、その底部が依然として前記巡回検査凹溝300に設けられてもよい。また、前記一組の前記軌道200は、一つの前記巡回検査凹溝300の上方の二つの前記軌道200を含む。前記側部は、一組の前記軌道200の、前記巡回検査プラットフォーム100に近い側部として理解してもよい。巡回検査を行う過程において、巡回検査設備は、前記巡回検査プラットフォーム100から前記昇降設備400を介して前記巡回検査凹溝300に到達することができる。巡回検査設備が再び前記巡回検査プラットフォーム100に戻る必要がある場合、前記巡回検査凹溝300から前記昇降設備400を介して前記巡回検査プラットフォーム100まで上昇することもできる。
【0031】
なお、前記昇降設備400の数は1つであってもよく、少なくとも2つであってもよい。前記昇降設備400の数が1つである場合、実際にニーズに応じて前記昇降設備400を一組の前記軌道200の側部、または一組の前記軌道200の真下に設けることができる。前記昇降設備400が少なくとも2つである場合、前記昇降設備400の底部をそれぞれ二つで隣接する前記巡回検査凹溝300に設け、そして、その取り付け位置をそれぞれ二つで隣接する前記巡回検査凹溝300の前記昇降設備400に接触して設置することができる。この時、巡回検査設備又は巡回検査員が一方の前記巡回検査凹溝300から他方の前記巡回検査凹溝300に到達する必要がある場合、接触して設置される前記昇降設備400を介して、直接に一方の前記巡回検査凹溝300から他方の前記巡回検査凹溝300に到達することができる。ここで、前記接触して設置されることは、昇降板が接触して設置されることである。理解されるように、前記昇降設備400毎に一つの昇降板が備えられ、前記昇降板は、巡回検査設備又は巡回検査員に載置プラットフォームを提供するために用いられ、昇降設備が上昇状態にあるとき、昇降板は巡回検査プラットフォームの平面と面一になり、巡回検査設備又は巡回検査員の走行に用いられ、軌道横断を実現する。
【0032】
本願は、軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10を提供し、前記巡回検査プラットフォーム100、前記軌道200、前記巡回検査凹溝300、及び前記昇降設備400を含む。前記軌道200と前記巡回検査凹溝300は対向して設けられ、前記昇降設備400の底部が前記巡回検査凹溝300に取り付けられ、各前記昇降設備400の頂部が前記巡回検査プラットフォーム100の表面と面一になる。巡回検査設備又は巡回検査員は、前記昇降設備400を利用して前記巡回検査プラットフォーム100から前記巡回検査凹溝300まで下降し、軌道車両の底部を点検することができる。また、前記昇降設備400を利用して前記巡回検査凹溝300から前記巡回検査プラットフォーム100まで上昇することもできる。したがって、本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10では、従来の軌道車両の点検効率が低く、難度が高く安全性が低いという問題を解決することができる。
【0033】
図1から図3を参照し、本願の一実施例において、前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は、少なくとも二つの前記昇降設備400を含む。前記少なくとも二つの前記昇降設備400は前記軌道200の両側に設けられ、前記昇降設備400の底部が前記巡回検査凹溝300毎に取り付けられ、前記昇降設備400の頂部が前記巡回検査プラットフォーム100の表面と面一になる。具体的には、各前記軌道200は、いずれも、一方の側部に少なくとも一つの前記昇降設備400が設けられる。前記昇降設備400の底部は前記巡回検査凹溝300毎に取り付けられ、前記昇降設備400は、前記巡回検査凹溝300と前記巡回検査プラットフォーム100との間に昇降することができる。すると、巡回検査設備又は巡回検査員は、前記昇降設備400を介して前記巡回検査プラットフォーム100から前記巡回検査凹溝300まで下降して軌道車両の底部を点検することができる。また、巡回検査設備又は巡回検査員は、前記軌道200の両側にそれぞれ設けられる少なくとも二つの前記昇降設備400を介して前記軌道200の一側から前記軌道200の他側まで到達することができる。
【0034】
本実施例に提供される前記少なくとも二つの前記昇降設備400は、巡回検査設備又は巡回検査員が一方の前記巡回検査凹溝300から他方の前記巡回検査凹溝300まで到達することを容易にする。また、巡回検査設備又は巡回検査員は、再び前記巡回検査プラットフォーム100まで上昇することなく、前記軌道200の一側から前記軌道200の他側まで到達することができる。したがって、本実施例に提供される前記少なくとも二つの前記昇降設備400は、巡回検査設備又は巡回検査員の巡回検査作業手順を簡略化し、軌道車両点検の難度を低下させ、さらに軌道車両点検の効率と安全性を向上させることができる。
【0035】
図1から図3を参照し、本願の一実施例においては、前記昇降設備400は隣接する二つの前記軌道200の間に設けられ、前記昇降設備400は前記巡回検査凹溝300の両側の内壁に接触して設置される。理解されるように、前記昇降設備400がジャッキアップ状態にある場合、前記昇降設備400における昇降板全体で対向する両端がそれぞれ前記巡回検査プラットフォーム100と接触し、前記昇降板と前記巡回検査プラットフォーム100との間は連通する。このように、巡回検査設備又は巡回検査員は、前記昇降設備400を介して前記巡回検査凹溝300から前記巡回検査プラットフォーム100まで到達することができる。
【0036】
図4を参照し、本願の一実施例において、前記昇降設備400は、リフト式昇降板510、底部取付フレーム520、リフトガイドレール530、及び駆動機540を含む。
【0037】
前記リフト式昇降板510の形状と厚さは、いずれも実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。一方、前記リフト式昇降板510の大きさ及び形状は、前記巡回検査凹溝300の幅に合わせる必要がある。理解されるように、前記リフト式昇降板520に固定治具511を設置することができる。前記固定治具511は前記リフト式昇降板520の板の面に取り付けられる。例えば、前記リフト式昇降板520が矩形である場合、前記固定治具511は前記矩形の四隅に取り付けられ、前記駆動ケース510は、前記固定治具511を接続することにより前記リフト式昇降板520と接続してもよい。
【0038】
前記底部取付フレーム520は前記リフト式昇降板510に対向して設けられる。前記底部取付フレーム520の形状および大きさは前記巡回検査凹溝300の幅に合わせる必要がある。一実施例において、前記底部取付フレーム520は矩形であってもよい。
【0039】
前記リフトガイドレール530は、一端が前記底部取付フレーム520に取り付けられ、他端が前記リフト式昇降板510を配置するために用いられる。前記リフトガイドレール530は、長さの方向に沿って前記巡回検査凹溝300と接触して設置される。理解されるように、前記リフトガイドレール530の長さは前記巡回検査凹溝300の深さに応じて選択する必要がある。一実施例において、前記リフトガイドレール530の数は4つであってもよく、前記底部取付フレーム520の形状に合わせることができる。
【0040】
前記駆動ケース540は前記リフトガイドレール530に取り付けられる。前記駆動ケース540は、前記リフト式昇降板510に駆動接続され、前記リフト式昇降板510が前記巡回検査プラットフォーム100の表面と面一になるように、前記リフト式昇降板510を駆動して前記リフトガイドレール530に沿って移動させる。前記駆動ケース540は、前記リフト式昇降板510の縁部を駆動して前記リフトガイドレール530に沿って移動させるために用いられる。巡回検査設備が前記巡回検査凹溝300から前記巡回検査プラットフォーム100まで到達する必要がある場合、前記巡回検査設備は、前記リフト式昇降板510に移動したとき、前記駆動ケース540によって前記リフト式昇降板510を制御して前記リフトガイドレール540に沿って上昇させることができる。前記駆動ケース540は手動で制御することができ、また前記制御装置440によって前記駆動ケース540の動作を制御することもできる。
【0041】
図5を参照し、前記駆動ケース540は、駆動ケース本体541、駆動モータ542、伝動チェーン543、及び巻き揚げ輪544を含む。
【0042】
前記駆動ケース本体541の大きさは実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。理解されるように、前記駆動ケース本体541は、駆動ケース筐体と、前記駆動ケース筐体に囲まれて形成される収容室を含む。前記駆動モータ542は前記駆動ケース540の内部に設けられ、前記駆動ケース540の筐体に取り付けられる。すなわち、前記駆動モータ542は前記駆動ケース540の収容室に設けられ、前記駆動ケース筐体に取り付けられる。前記駆動モータ542の仕様と型番は実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。前記伝動チェーン543は前記駆動ケース540の内部に設けられ、その一端が前記駆動モータ542に接続され、他端が前記固定治具511を介して前記リフト式昇降板510に伝動接続される。前記巻き揚げ輪544は前記駆動ケース540の内部に設けられ、前記駆動ケース540の筐体に取り付けられる。前記巻き揚げ輪544は前記伝動チェーン543を固定するために用いられる。
【0043】
巡回検査設備が前記巡回検査プラットフォーム100から前記巡回検査凹溝300に入る前に、前記駆動モータ542は、前記伝動チェーン543を介して前記巻き揚げ輪544を駆動して回転させて、前記リフト式昇降機500のプラットフォームを引いて高位までリフトさせる。巡回検査設備は、直接に複数の前記支持柱11の間の隙間を通過して前記リフト式昇降機500に走行する。昇降機が低位まで下降した後、巡回検査設備は、直接前記リフト式昇降機500で作業することができ、または凹溝内の作業面の他の位置に走行して点検作業を行い、作業面の切り替えを行うことができる。
【0044】
図6を参照し、前記昇降設備400は、駆動機610、フレーム構造620、シザー昇降構造640、ジャッキアップ式昇降板640、及び低位支持柱650を含む。
【0045】
前記低位支持柱650と前記シザー昇降構造630はいずれも前記フレーム構造620に取り付けられる。一実施例において、前記フレーム構造620の底部は、四本のフレームを含み、前記四本のフレームは順次に接続されて一つの矩形フレーム構造を構成してもよい。前記低位支持柱650は矩形フレーム構造の四隅に取り付けられる。
【0046】
前記ジャッキアップ式昇降板640は前記シザー昇降構造630に取り付けられ、前記駆動機610は、前記ジャッキアップ式昇降板640が前記巡回検査プラットフォーム100の表面と面一になるように、前記シザー昇降構造630に駆動接続される。理解されるように、前記シザー昇降構造640が開閉しているとき、前記ジャッキアップ式昇降板600は上下に移動する。前記ジャッキアップ式昇降板640の大きさ及び形状は実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。
【0047】
前記駆動機610は、前記シザー昇降構造640を開閉するように駆動できればよく、電動シリンダ、油圧シリンダ、シリンダエアバッグ等から構成される可能である。
【0048】
理解されるように、通常に、前記昇降設備400は低位にあり、すなわち前記ジャッキアップ式昇降プラットフォーム600は前記低位支持柱650に接触して剛性支持の安定構造を形成し、比較的大きな重量を支持できることにより、他の設備及び歩行者が安全に通過しやすいようになる。巡回検査設備が前記巡回検査凹溝300に出入りする必要がある場合、前記昇降設備400は相応的なジャッキアップの動作を行う。
【0049】
例えば、巡回検査ロボットが前記巡回検査プラットフォーム100から前記巡回検査凹溝300に入る前に、前記ジャッキアップ式昇降板640は高位までリフトされ、巡回検査設備は直接、隣接する前記支持柱11の間の隙間を通過して前記ジャッキアップ式昇降板640に走行する。低位まで下降した後、巡回検査設備は直接前記ジャッキアップ式昇降板640で作業することができ、または前記巡回検査凹溝300の他の位置まで走行して点検作業を行い、作業面の切り替えを行うことができる。
【0050】
本願の一実施例において、一組の前記軌道200の内側または外側にはそれぞれ、少なくとも一つの前記昇降設備400が設けられ、前記昇降設備400は前記巡回検査凹溝300の一方の内壁に接触して設置される。そのうち、前記内側とは、前記一組の前記軌道200に対応する前記巡回検査凹溝300側であり、前記外側とは、前記一組の前記軌道200に対応する巡回検査プラットフォーム100側である。前記一組の前記軌道200は、一つの前記巡回検査凹溝300に対応する二つの隣接する前記軌道200を含む。なお、前記昇降設備400は、前記巡回検査凹溝300の二つの内壁に接触する必要がない。巡回検査設備は、一つの前記軌道200の内側と外側にそれぞれ設置される前記昇降設備400を介して前記一つの前記軌道200の両側を通過することができる。実際の点検において、巡回検査設備又は巡回検査員は直接に前記軌道200の内側から外側まで到達することができるので、安全かつ便利になる。
【0051】
本願の一実施例において、前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は、少なくとも両組の前記軌道200、少なくとも二つの前記巡回検査凹溝300、少なくとも両組の前記昇降設備400を含む。そのうち、一組の前記軌道200は二つの前記軌道200を含み、前記二つの前記軌道200は一つの前記巡回検査凹溝300に対応する。一組の前記昇降設備400は、前記一つの前記軌道200の内側と外側にそれぞれ設置される二つの前記昇降設備400を含む。各組の前記昇降設備400は各前記軌道200の両側にそれぞれ設置され、且つ各前記昇降設備400の底部が各前記巡回検査凹溝300に取り付けられ、各前記昇降設備400の頂部が前記巡回検査プラットフォーム100の表面と面一になる。具体的には、各前記少なくとも二つの昇降設備400の底部は前記巡回検査凹溝300の側部に固定的に取り付けられる。
【0052】
さらに、少なくとも両組の前記昇降設備400は、軌道の延びる方向に垂直する方向に沿って設けられ、少なくとも一つの通路を形成する。具体的には、軌道を横断して軌道車両の底部を点検する必要がある場合、複数の前記昇降設備400が軌道の延びる方向に垂直する方向に沿って設けられて少なくとも一つの通路を形成することにより、巡回検査設備又は巡回検査員は、改めて前記巡回検査プラットフォーム100まで上昇することなく、すなわち再度下降の方式でもう一つの前記巡回検査凹溝300に入ることなく、完全に下降した複数の前記昇降設備400を通過して少なくとも二つの前記巡回検査凹溝300の間を通過することができる。前記昇降設備400はガイドレール式昇降機、クランクアーム式昇降機、シザー式昇降機、チェーン式昇降機、またはその他であってもよく、具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。以上により、巡回検査設備又は巡回検査員は、完全に下降した複数の前記昇降設備400を利用して複数の前記巡回検査凹溝300の間を通過することで、軌道横断点検の目的を達成する。これにより、従来の軌道車両の点検効率が低く、難度が高く安全性が低いという問題が解決される。
【0053】
本願の一実施例において、前記昇降設備400は、昇降プラテン410、駆動装置420、距離センサ430、及び制御装置440を含む。
【0054】
前記昇降プラテン410は前記昇降設備400に取り付けられ、且つ且前記軌道200の側部に設けられる。前記昇降プラテン410が完全に上昇した状態にある場合、前記昇降プラテン410は、前記巡回検査プラットフォーム100が位置する平面に位置するはずである。前記昇降プラテン410が完全に下降した状態にある基準は、前記昇降プラテン410が位置する平面と、前記巡回検査凹溝300が位置する平面とが同一の平面であるものである。なお、前記昇降プラテン410は、完全な上昇と完全な下降という二つの状態のみがあり、中間部分には留まらない。前記昇降プラテン410は絶縁板であり、絶縁板の材料は無機絶縁材料、有機絶縁材料、または混合絶縁材料であってもよい。具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。前記昇降プラテン410の形状は矩形、台形、または多角形などであってもよく、具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。さらに、一方の前記軌道200の前記昇降プラテン410は他方の前記軌道200の前記昇降プラテン410と接触して設置される。具体的には、前記昇降プラテン410が完全に下降すると、各前記巡回検査凹溝300を接続し、すなわち前記巡回検査プラットフォーム100に通路を形成することができ、巡回検査設備又は巡回検査員は前記通路を通過することができ、軌道横断点検の目的を達成できる。
【0055】
前記駆動装置420は前記昇降プラテン410に取り付けられ、前記昇降プラテン410を駆動して垂直に昇降させるために用いられる。前記昇降プラテン410における前記駆動装置420に対する具体的な取り付け位置は実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。前記駆動装置420の数量実際のニーズに応じて選択することができる、本願では限定しない。前記駆動装置420は、前記昇降プラテン410を駆動して垂直に昇降させることができれば、油圧式駆動装置、空気圧駆動装置、電気駆動装置、チェーン式駆動装置、または他の形の駆動装置であってもよい。具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。本実施例における前記駆動装置420は油圧駆動装置であり、前記昇降プラテン410と組み合わせて油圧シザー式昇降プラットフォームを構成する。前記油圧シザー式昇降プラットフォームは固定式油圧シザー式昇降プラットフォームである。前記固定式油圧シザー式昇降プラットフォームのローラ、ボール、ターンテーブル等のテーブル面は、実際の使用要求を満たすように、任意に配置することができる。したがって、実際の使用において、前記駆動装置420は、メンテナンス人員または使用人員が実際のニーズに応じて調整しやすく、前記昇降設備400の使用が便利になる。
【0056】
前記距離センサ430は前記昇降プラテン410に取り付けられ、前記昇降プラテン410の表面における設備の泊まり状態を検出するために用いられる。前記距離センサ430が前記昇降プラテン410に取り付けられる場合、前記距離センサ430の上面が前記昇降プラテン410の上面と面一になる。前記昇降プラテン410の表面に設備が泊まると、前記距離センサ430は距離検出を行い、検出情報を生成し、すなわち前記昇降プラテン410の表面に設備が泊まっているかの情報を生成することができる。前記距離センサは、静電容量式近接センサ、レーザ測距センサ、及び超音波センサであり、具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。前記距離センサ430の数は一つまたは複数であってもよく、具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。
【0057】
前記制御装置440は前記駆動装置420と電気的に接続され、前記駆動装置420の起動または停止を制御するために用いられる。前記制御装置440は、昇降機制御モジュール20とシステム制御スケジューラ21を含む。
【0058】
前記昇降機制御モジュール20は前記駆動装置420と電気的に接続され、前記駆動装置420の動作を制御するために用いられる。前記システム制御スケジューラ21は、前記距離センサ430及び前記昇降機制御モジュール20にそれぞれ電気的に接続され、現場の稼働状況と前記昇降プラテン410の表面における設備泊り状況を検出し、前記昇降機制御モジュール20の動作を制御するために用いられる。前記昇降機制御モジュール20には動作実行ユニット23と警報ユニット22が接続される。前記動作実行ユニット23は、前記システム制御スケジューラ30および前記駆動装置420にそれぞれ電気的に接続され、前記駆動装置420の動作を制御するために用いられる。前記警報ユニット22は、前記システム制御スケジューラ30に電気的に接続され、警報を発して、巡回検査設備、巡回検査員または前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10に作業を停止するように注意を喚起するために用いられる。
【0059】
具体的には、前記システム制御スケジューラ21は、稼働状況の現場検出結果のフィードバック情報を受信する。現場の稼働状況が作業条件を満たす場合、前記システム制御スケジューラ21は、作業の起動信号またはイネーブル信号を発する。前記昇降機制御モジュール20は、前記システム制御スケジューラ21からの起動信号またはイネーブル信号を受信する。前記昇降機制御モジュール20は、前記動作実行ユニット23を起動し、前記駆動装置420の起動を制御する。現場の稼働状況が作業条件を満たさない場合、前記システム制御スケジューラ21は、作業の禁止信号または警報信号を発する。前記昇降機制御モジュール20は、前記システム制御スケジューラ21からの禁止信号または警報信号を受信する。前記昇降機制御モジュール20は前記警報ユニット22を起動する。前記警報ユニット22は警報信号を発し、現場の作業員に、現在の稼働状況が作業条件を満たさず、前記昇降設備10が対応な上昇および下降動作を実行しないことを提示する。前記昇降プラテン410の表面に設備が泊まった時、前記距離センサ430は設備泊り信号を検出して検出結果を前記システム制御スケジューラ21にフィードバックする。前記システム制御スケジューラ21は、設備泊り信号を受信し、現場の稼働状況の検出結果を組み合わせて対応な指令を発する。現場の稼働状況が作業条件を満たし、かつ前記昇降プラテン410の表面に設備が泊まっていると、前記動作実行ユニット23が前記駆動装置420を制御してオンにし、前記駆動装置420が前記昇降プラテン410を制御して上昇または下降の動作を行わせる。現場の稼働状況が作業条件を満たさない場合、前記昇降プラテン410の表面に設備が泊まっていると、前記警報ユニット22は依然として警報信号を発し、作業を禁止する。
【0060】
本実施例に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は、前記システム制御スケジューラ21を利用して現場の稼働状況が点検環境を満たすか否かを検出し、そして前記システム制御スケジューラ21と前記距離センサ430を利用して前記昇降プラテン410の表面における設備泊り状況を検出できる。前記制御装置440は、複数の前記昇降プラテン410が完全に下降するように、前記駆動装置420をオンに制御する。巡回検査設備と巡回検査員は、完全に下降した前記昇降プラテン410を介して複数の前記巡回検査凹溝300の間を通過することができ、軌道車両のバリアフリー軌道横断点検を実現する。本実施例に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は、検査設備または巡回検査員が複数の前記昇降設備400を通過して前記巡回検査凹溝300に安全に到達させることができ、従来の軌道車両点検に存在する安全性が低いという問題を解決できる。また、巡回検査設備又は巡回検査員は、互いに接触する複数の前記昇降設備400を介して軌道横断点検を行うことができ、従来の軌道車両点検に存在する難度が高く点検効率が低いという問題が解決される。
【0061】
本願の一実施例において、前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は複数の支持柱11をさらに含み、各支持柱11の底部が前記巡回検査凹溝300に設けられ、頂部が前記軌道200の底部に接続されて、前記軌道200を支持するために用いられる。前記昇降設備400は、隣接する前記支持柱100の間に設けられる。各前記複数の支持体11は直方体、立方体、又は円柱体、或いは他の形式の柱体であってもよく、具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。各前記複数の支持体11の体積は実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。各前記複数の支持体11は、固体材料から形成されてもよく、具体的には、各前記複数の支持体11は、金属材料、無機非金属材料または有機高分子材料から形成されてもよい。具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。前記複数の支持体11の配置により、前記軌道200が前記巡回検査プラットフォーム100よりも高くように設置されることができ、これにより、車底を点検する過程においても、点検設備又は点検人員は車底の状況を観察することができ、よって軌道車両の点検に多重の保障を提供できる。前記複数の支持体11の設計により、前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステムの信頼性と実用性を向上させることができる。
【0062】
本願の一実施例において、前記軌道200の両側に設けられる前記少なくとも二つの前記昇降設備400は対向して設置される。前記対向設置は、前記巡回検査凹溝300を挟んで平行に設置してもよく、前記巡回検査凹溝300を挟んで非平行に設置してもよい。具体的には実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。さらに、隣接する二つの前記軌道200の側部に設けられる少なくとも二つの前記昇降設備400は互いに接触して設置され、前記軌道200の延びる方向に垂直する方向に沿って通路を形成し、そして、前記少なくとも二つの前記昇降設備400は隣接する二つの前記軌道200の間に位置する。前記通路は、隣接する二つの前記巡回検査凹溝300を連通するために用いられる。したがって、巡回検査設備又は巡回検査員は前記通路を通過して、一方の前記巡回検査凹溝300から他方の前記巡回検査凹溝300に到達し、車両に軌道横断点検を行うことができる。
【0063】
本願の一実施例において、前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は少なくとも一つの車底巡回検査設備30をさらに含む。前記少なくとも一つの車底巡回検査設備30は、前記システム制御スケジューラ21に電気的に接続されて信号接続され、前記システム制御スケジューラ21によって動作が制御される。前記少なくとも一つの車底巡回検査設備30は、前記昇降設備400によって上昇または下降の動作を実現することで、軌道車両に点検及び/または軌道横断点検を行う。前記少なくとも一つの車底巡回検査設備30は移動可能巡回検査設備である。具体的には、前記システム制御スケジューラ21稼働状況現場検出結果のフィードバック情報を受信し、現場の稼働状況が作業条件を満たす場合、前記システム制御スケジューラ21は前記少なくとも一つの車底巡回検査設備30を制御して前記昇降プラテン410まで移動させて、そして複数の前記昇降設備400の上昇或下降により複数の前記巡回検査凹溝300の間を通り抜けて複数の軌道車両底部を点検させる。説明すべきものとして、前記システム制御スケジューラ21は、複数の前記少なくとも一つの車底巡回検査設備30を同時に制御して点検させることもでき、具体的には実際の操作に応じて行い、本願では限定しない。本実施例に提供される前記少なくとも一つの車底巡回検査設備30では、軌道車両点検の携帯性及び安全性を向上させることができる。
【0064】
以上説明したように、本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は、前記システム制御スケジューラ21を利用して現場の稼働状況が点検環境を満たすか否かを検出し、そして前記システム制御スケジューラ21と前記距離センサ430を利用して前記昇降プラテン410表面における設備の泊まり状況を検出できる。前記制御装置440は、前記昇降プラテン410が完全に下降または完全に上昇するように、前記駆動装置420をオンに制御することができる。巡回検査設備と巡回検査員は、完全に下降した複数の前記昇降プラテン410を介して複数の前記巡回検査凹溝300の間を通過し、軌道車両のバリアフリー軌道横断点検を実現することができる。本願に提供される前記軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム10は、巡回検査設備または巡回検査員を、前記昇降設備400を介して前記巡回検査凹溝に安全に到達させることができ、従来の軌道車両点検中に存在する安全性低が低いという問題を解決できる。また、巡回検査設備又は巡回検査員は、互いに接続される前記昇降設備400を介して軌道横断点検を行うことができ、従来の軌道車両点検に存在する難度が高く点検効率が低いという問題を解決できる。
【0065】
図7を参照し、本願の一実施例において、前記昇降設備400は、昇降設備フレーム構造450、昇降設備駆動機460、昇降設備シザー構造470、昇降設備昇降板471、折り畳み支持柱480、タイバー490、及びタイバーコントローラ491を含む。前記昇降設備シザー構造470は前記昇降設備フレーム構造450に取り付けられ、前記昇降設備駆動機460は前記昇降設備シザー構造470に駆動接続される。前記昇降設備昇降板471は前記昇降設備シザー構造470に取り付けられる。前記折り畳み支持柱480は、前記昇降設備フレーム構造450と前記昇降設備昇降板471との間に取り付けられ、前記折り畳み支持柱480に開閉構造が設置される。前記タイバー490は前記折り畳み支持柱480と接続され、前記開閉構造を開けるかまたは閉めるために用いられる。前記タイバーコントローラ491は前記タイバー490に接続され、前記開閉構造を開けるかまたは閉めるように、前記タイバー490の移動を制御する。なお、前記開閉構造は、前記折り畳み支持柱480に設けられる一つのヒンジとして理解でき、前記折り畳み支持柱480は前記開閉構造によって二つ折りすることができる。
【0066】
前記昇降設備シザー構造470は前記昇降設備フレーム構造450に取り付けられ、前記昇降設備400と同様に、一実施例において、前記フレーム構造620の底部は四本のフレームを含み、前記四本のフレームは順次に接続されて一つの矩形フレーム構造を構成してもよい。前記昇降設備シザー構造470は、一端が前記昇降設備フレーム構造450に取り付けられ、他方が前記昇降設備昇降板471を取り付けるためのものとする。前記昇降設備昇降板471の大きさ及び形状は実際のニーズに応じて選択することができ、本願では限定しない。
【0067】
前記昇降設備駆動機460は電動シリンダ、油圧シリンダ、シリンダエアバッグ等から構成されことが可能である。
【0068】
前記昇降設備昇降板471は通常に高位に保持され、すなわち前記昇降設備昇降板471が前記巡回検査プラットフォーム100と面一になる。この時、前記折り畳み支持柱480は前記タイバー490に押されることにより一直線に接続され、前記タイバー490は前記タイバーコントローラ491によってロックされる。したがって、前記折り畳み支持柱480は剛性支持の安定構造を形成し、比較的大きな重量を支持できることにより、他の設備及び歩行者が安全に通過しやすいようになる。巡回検査設備が凹溝に出入りする必要がある場合、前記昇降設備400は相応なジャッキアップの動作を行う。
【0069】
例えば、巡回検査設備が前記巡回検査プラットフォーム100から前記巡回検査凹溝300に入る前に、前記巡回検査設備は前記昇降設備昇降板471に入り、前記昇降設備昇降板471が下降する。低位に到達した後、即ち前記昇降設備昇降板471が昇降設備低位支持柱492に接触すると、巡回検査設備は直接、隣接する前記支持柱11の間の隙間を通過して前記巡回検査凹溝300まで走行し、作業面の切り替えを完了する。前記巡回検査凹溝300から前記巡回検査プラットフォーム100に入る過程において、巡回検査設備は前記昇降設備昇降板471に入り、前記昇降設備昇降板471は上昇する。
【0070】
以上に述べた実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していない。しかしながら、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載の範囲と考えるべきである。
【0071】
以上に記載の実施例はただ本出願のいくつかの実施形態を表現し、その説明は具体的で詳細であるが、出願特許の範囲を限定すると解釈されるべきではない。指摘すべきものとして、当業者であれば、本願の構想から逸脱しない前提で、さらにいくつかの変形及び改良を行うことができ、これらはいずれも本願の保護範囲に属する。したがって、本願特許の保護範囲は添付の特許請求の範囲に準ずるべきである。
【符号の説明】
【0072】
10…軌道交通機関車の車両作業メンテナンスシステム、11…支持柱、100…巡回検査プラットフォーム、200…軌道、300…巡回検査凹溝、400…昇降設備、410…昇降プラテン、420…駆動装置、430…距離センサ、440…制御装置、450…昇降設備フレーム構造、460…昇降設備駆動機、470…昇降設備シザー構造、480…折り畳み支持柱、490…タイバー、491…タイバーコントローラ、492…昇降設備低圧支持柱、510…リフト式昇降板、511…固定治具、520…底部取付フレーム、530…リフトガイドレール、540…駆動機、541…駆動ケース本体、542…駆動モータ、543…伝動チェーン、544…巻き揚げ輪、610…駆動機、620…フレーム構造、630…シザー昇降構造、640…ジャッキアップ式昇降板、650…低位支持柱、20…昇降機制御モジュール、21…システム制御スケジューラ、22…警報ユニット、23…動作実行ユニット、30…少なくとも一つの車底巡回検査設備
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】