(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-16
(54)【発明の名称】低抵抗率ガラスに対する大電流入力を可能とするためのバスバー設計
(51)【国際特許分類】
C03B 5/03 20060101AFI20220208BHJP
F27D 11/04 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
C03B5/03
F27D11/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535705
(86)(22)【出願日】2019-12-03
(85)【翻訳文提出日】2021-08-18
(86)【国際出願番号】 US2019064095
(87)【国際公開番号】W WO2020131346
(87)【国際公開日】2020-06-25
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】バーンズ,ブライアン ダグラス
(72)【発明者】
【氏名】デ アンジェリス,ギルバート
(72)【発明者】
【氏名】ハァ,チュンホン チェルシー
(72)【発明者】
【氏名】キンブル,エドワード リー ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】リー,ユエハオ
(72)【発明者】
【氏名】シュロック,ベンジャミン ペラム
(72)【発明者】
【氏名】タマロ,マシュー ニコラス
【テーマコード(参考)】
4G014
4K063
【Fターム(参考)】
4G014AD01
4K063AA04
4K063AA12
4K063BA06
4K063CA01
4K063FA22
4K063FA25
4K063FA27
(57)【要約】
アセンブリは、ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給する。上記アセンブリは、上記溶融ガラスと接触している電極と、流体冷却式接続装置とを有する構造体を含む。上記流体冷却式接続装置は:電流源に電気的に接続された第1の接続要素、及び上記電流源に電気的に接続された第2の接続要素であって、上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱を含む。上記アセンブリはまた、上記流体冷却式接続装置及び電極に電気的に接続された、バスバーを含む。上記電流源は、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給するためのアセンブリであって、
前記アセンブリは構造体を備え、
前記構造体は:
流体冷却式接続装置であって:
電流源と電気的に連通し、また互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに
前記第1の接続要素に固定された第1の端部と、前記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱
を備える、流体冷却式接続装置;並びに
前記流体冷却式接続装置及び電極と電気的に連通する、バスバー
を備え、
前記電極は、前記溶融ガラスと接触するよう配置され、
前記電流源は、抵抗加熱によって前記溶融ガラスを加熱するために、前記構造体及び前記電極を介して、前記溶融ガラスに電流を供給する、アセンブリ。
【請求項2】
前記流体は、液体、気体、エマルジョン、懸濁液、油、冷媒、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記バスバーは流体冷却される、請求項1又は2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
第1の流体源は、前記流体冷却式接続装置に流体を供給し、第2の流体源は、流体冷却される前記バスバーに流体を供給する、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記流体冷却式接続装置は:
前記バスバーの第1のエリアに固定された第1の部分;及び
前記バスバーの第2のエリアに固定された第2の部分
を更に備え、
前記バスバーの前記第1のエリア及び前記第2のエリアは、互いから離間している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の接続要素は、前記流体冷却式接続装置の前記第1の部分に固定され、前記第2の接続要素は、前記流体冷却式接続装置の前記第2の部分に固定される、請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の接続要素及び前記第2の接続要素は、少なくとも6インチ(15.24cm)離間している、請求項1~6のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記流体冷却式接続装置は主に銅で構成される、請求項1~7のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記バスバーは主に鋼鉄で構成される、請求項1~8のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記電極は主にスズで構成される、請求項1~9のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給する、請求項1~10のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記流体冷却式接続装置の内部部分を通って流れる冷却液を更に備える、請求項1~11のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記冷却液は、流量が約0.5~約1.0ガロン/分(約1.892706~約3.785412リットル/分)の水である、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記冷却液は、前記流体冷却式接続装置の前記内部部分に入る温度が約30℃~約40℃の水である、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給し、
前記バスバーは流体冷却され、
前記電極の長さは約6インチ(15.24cm)~約9インチ(22.86cm)であり、
前記バスバーの最高温度は約450℃未満である、請求項1に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、米国特許法第119条の下で、2018年12月21日出願の米国仮特許出願第62/783614号に対する優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は依拠され、参照によりその全体が本出願に援用される。
【技術分野】
【0002】
本開示は一般に、溶融ガラスの抵抗加熱のための方法及びアセンブリに関する。特に本開示は、現行の溶融ガラス組成物よりも低い抵抗特性を有する溶融ガラス組成物に大電流を供給することに関する。
【背景技術】
【0003】
バスバー及び電極は、電流源(例えば非限定的な例としてトランス)からガラス溶融物へと電流を供給するために、ガラス溶融タンク(本明細書中では「予備溶融タンク(premelt tank)」と呼ばれる場合もある)と共に使用される構成部品である。従来の構成では、電流源からの電流を、例えば電力ケーブルによって、バスバーに送達できる。バスバーは典型的には電極に接続され、上記電極は電流を、ガラス溶融タンク内のガラス溶融物に送達する。ガラス溶融物は抵抗として作用し、抵抗加熱によって、電流を熱エネルギとしてガラス溶融物中に放散する。電気回路を完成させるために、電流は例えば第2の電極、第2のバスバー、及び第2の電力ケーブルのセットを介して、電流源に戻るように流れる。
【0004】
従来のガラス溶融タンク構成では、比較的低いアンペア数、例えば約1700A(アンペア)等の電流が、バスバーを通して印加される。ガラス溶融物が必要とする電流の量は、溶融されるガラスのタイプ、即ちガラス組成物に応じたものとなる。しかしながら、開発されている一部の新規のガラス組成物は、従来のガラス組成物に比べて低い抵抗特性を有する。これらの新規のガラス組成物の、このような低い抵抗特性により、ガラス溶融物中で必要な熱の生成を得るためには、より高いアンペア数の電流をガラス溶融物に印加する必要がある。従来のガラス溶融タンク構成に関して、電流は同じケーブル、バスバー、及び電極の電気経路を通過しなければならない。しかしながら、より高いアンペア数の電流は、電気経路内の構成部品、特にバスバーの温度を上昇させる。特定のアンペア数レベルでは、バスバーは、最高安全動作温度を超える温度まで加熱されるため、バスバーの故障が引き起こされる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、ガラス溶融タンク内の新規のガラス組成物に必要な電流を送達するための、改良されたアセンブリ及び方法が必要とされている。特定の、ただし非限定的な状況において、上記改良されたアセンブリ及び方法は、ガラス溶融タンクのための電気経路内の従来の構成部品の電流搬送能力を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は一般に、様々な実施形態において、溶融ガラスの抵抗加熱のための方法及びアセンブリに関し、また特定の実施形態において、現行の溶融ガラス組成物より低い抵抗特性を有する溶融ガラス組成物に、十分な電流を供給することに関する。
【0007】
特定の実施形態によると、アセンブリは、ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給する。上記アセンブリは、上記溶融ガラスと接触するように配置された電極と、流体冷却式接続装置とを有する構造体を含む。上記流体冷却式接続装置は:それぞれ電流源と電気的に連通する、第1の接続要素及び第2の接続要素であって、上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続(cross‐connect)支柱を含む。上記アセンブリはまた、上記流体冷却式接続装置及び電極と電気的に連通する、バスバーを含む。上記電流源は、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給する。ある実施形態では、流体は水である。
【0008】
本開示のいくつかの方法によると、流体冷却式接続装置を有する構造体を提供することによって、ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給し、上記流体冷却式接続装置は:それぞれ電流源と電気的に連通する、第1の接続要素及び第2の接続要素であって、上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱を含む。提供される上記構造体はまた、上記流体冷却式接続装置及び電極と電気的に連通する、バスバーを有し、これは上記溶融ガラスと接触するように配置される。上記電流源は励起されて、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給する。ある実施形態では、流体は水である。
【0009】
本開示の他の実施形態、追加の特徴、及び利点は、「発明を実施するための形態」、特許請求の範囲、及び図面に記載され、またその一部は当業者には容易に明らかになるだろう。上述の「発明の概要」及び以下の「発明を実施するための形態」はいずれも、本開示の様々な実施形態を提示しており、特許請求の範囲の性質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することを意図したものであることを理解されたい。添付の図面は本開示の更なる理解を提供するために含まれているものであり、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する。図面は、本開示の様々な実施形態を図示しており、本説明と併せて、本開示の原理及び動作を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】典型的なガラス溶融物タンク構成の簡略化した概略図
【
図2】バスバー及び電極の典型的な構成を示す簡略図
【
図3】本発明の主題のある実施形態によるガラス溶融物タンク構成の簡略化した概略図
【
図4】本発明の主題のある実施形態による流体冷却式接続装置、バスバー、及び電極の構成の簡略図
【
図5】本発明の主題のある実施形態による流体冷却式接続装置及びバスバーの構成の簡略図
【
図6】本発明の主題のある実施形態による、ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給する方法を示す高次ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の本発明の主題の説明を、本発明の主題及びその現在分かっている最良の実施形態を実現可能とする教示として提供する。当業者であれば、本発明の主題の有益な結果を依然として得られるまま、本明細書に記載の実施形態に対して多くの変更を実施できることを認識するだろう。またいくつかの実施形態に関して、本発明の主題の特徴のうちの一部を選択し、他の特徴を利用しなくても、本発明の主題の望ましい利益の一部を得ることができることは、明らかであろう。従って当業者であれば、本発明の主題の多くの修正形態及び適合形態が可能であり、特定の状況においてはこれらが望ましい可能性すらあり、またこれらが本発明の主題の一部となることを認識するだろう。よって以下の説明は、本発明の主題の限定ではなく、本発明の主題の原理の例示として提供され、これに対する修正及びその順序の入れ替えも含むことができる。
【0012】
以下の本発明の主題の実施形態の例示的な説明は、ガラス組成物の抵抗加熱のための特定のアセンブリ及び/又は方法を対象とする又は参照するが、この説明は本発明の主題の範囲を限定することを意図したものではないこと、並びにここで提示される原理は、ガラス溶融タンク等の中のガラス組成物の抵抗加熱のための他のシステム及び/又は方法にも等しく適用可能であることを理解されたい。
【0013】
当業者であれば、本発明の主題の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の例示的実施形態に対する多数の修正が可能であることを更に理解するだろう。よって本説明は、ここで与えられている例に限定されることを意図したものではなく、またそのように解釈してはならず、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって提供される全範囲の保護が認められるものとする。
【0014】
本発明の主題の理解を促進するために、同様の要素には同様の参照番号が与えられている図面を参照して、溶融ガラスの抵抗加熱のためのアセンブリ及び/又は方法の様々な実施形態を説明する。
【0015】
本開示は、溶融ガラスの抵抗加熱のための新規の方法及びアセンブリに関し、特定の実施形態では、現行の溶融ガラス組成物よりも低い抵抗特性を有する溶融ガラス組成物に十分な電流を供給することに関する。現行のガラス組成物よりも低い抵抗特性を有する特定の新規のガラス組成物は、特定の現行のガラス組成物に関して典型的な1700Aではなく、約2600Aを超える電流を必要とする場合がある。他の新規のガラス組成物は、約5000A超、約8000A超、及び約10000A超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)といった、更に大きな電流を必要とする場合がある。
【0016】
特定の非限定的な実施形態では、主にスズで構成された電極、及び主に鋼鉄で構成されたバスバーを有する、ガラス溶融タンク構成は、バスバーの温度を500℃未満に維持したまま、約5000Aの電流を送達できなければならない。分析に基づくと、既存のバスバー構造体は、バスバーの最高動作温度660℃を超えずに約5000Aの電流に耐えることはできない。他の実施形態では、電極は主にモリブデンで構成されていてよく、又はスズ及び/若しくはモリブデン及び/若しくは他の材料の何らかの組み合わせであってよい。更に他の実施形態では、バスバーは銅及び/又はニッケルを含んでよい。他のガラス溶融タンク構成及び設計は、上述のような、低い抵抗特性を有するガラス組成物に必要な電流において動作する能力を同様に欠いている場合がある。本明細書中で使用される場合、用語「主に(成分)で構成される(構造体)((a structure) primarily comprised of (a component))」は、該成分が、該構成部品の少なくとも約50重量%、約60重量%、約70重量%(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)を構成することを意味する。
【0017】
図1に注目すると、典型的な従来技術のガラス溶融物タンク100の例の簡略化した概略図が示されている。ある体積の溶融ガラス101(本明細書中では「ガラス溶融物(glass melt)」又は「ガラス(glass)」と呼ばれる場合もある)が、ガラス溶融物タンク102に内包されている。電流源103(ある実施形態ではトランスであってよい)は、(矢印104で示されている)入力電流を、入力導体111(ある実施形態では、電気ケーブル又は導管であってよい)を介して、入力バスバー114に供給し、この入力バスバー114は、入力電極116に電気的に接続される。入力電極116は溶融ガラス101に接触し、溶融ガラス101は、シンボル105によって示されているように、入力電流によって抵抗加熱される。電気回路を完成させるために、(矢印106で示されている)出力電流は、出力電極126、出力バスバー124、及び出力導体121を通ってトランス103に至る。これらはそれぞれ、入力用構成部品に関して上述した様式と同様の様式で電気的に接続される。
【0018】
ここで
図2に移ると、ガラス溶融物タンク構成100と共に使用するためのバスバー214及び電極216の典型的な従来技術の構成の例が示されている。ある実施形態では、入力バスバー/電極構成と出力バスバー/電極構成とは略同一であるため、ここでは一方のみについて説明する。(
図1の電極116及び126のうちの一方又は両方に相当し得る)電極216は、主にスズで構成され、典型的には、動作中の電極の腐食により、(電極の寿命の初めの)約36インチ(91.44cm)と(電極の寿命の終わりの)約6インチ(15.24cm)との間となる、216Lとして示されている長さを有する。バスバー214は、電極216の長さの一方の端部に配置され、電極の長さの反対側の端部又は反対側の端部の一部分は、
図1に示されているように、ガラス溶融物タンク102内の溶融ガラス101と接触する。ガラス溶融物タンク構成100の動作中、電極216は、バスバー214への力の印加によって、矢印213a及び213bによって概略的に及び/又は模式的に示されているように、ガラス溶融物タンク102に押し込まれる。当業者であれば、矢印213a及び213bは力の印加を簡潔に表すものであること、並びに本開示はこれら2つの点力に必ずしも限定されないこと、及び上記力は、非限定的な例として、電極216をガラス溶融物タンク102に押し込むための、バスバーの側部に対する分散力であってよいことを理解するだろう。よってバスバー214は、矢印213a及び213bが表す力の印加中にその構成及び動作を維持するために十分に頑丈なものでなければならない。
【0019】
典型的には、バスバー214にとって最悪の熱的条件は、電極216が約6インチ(15.24cm)の長さになる電極の寿命の終わりである。というのは、バスバーがガラス溶融物タンク102に比較的近い位置となることによって、ガラス溶融物タンクからの上昇した熱負荷にさらされるためである。
【0020】
典型的なバスバー214は、導体(
図1に示されているような入力導体111又は出力導体121)に電気的に接続する(ただし入力導体及び出力導体の両方に同時にではない)ための2つ以上の接点を有する。
図2に示されている構成では、バスバー214は4つの接点214a、214b、214c、及び214dを有する。これらの接点それぞれを導体に接続することによって、上述のように電流源103へ電流を搬送できる(又はそれぞれを、電流源103から電流を搬送するように接続できる)。バスバー214上の接点214a、214b、214c、及び214dのうちの1つ以上は、バスバー上の他の接点から電気的に絶縁されていてよく、これにより、1つの接点の故障が動作の劣化をもたらす可能性がある。この劣化は例えば、影響を受けたバスバーの部分が電流源103から受け取る(若しくは電流源103へ搬送する)電流が減少する、若しくはなくなること、及び/又は残りの動作する接点のうちの1つ以上が受け取る電流が増大することによって、その熱的な動作限界、例えば500℃若しくは660℃の最高温度へと押し上げられることによるものである。
【0021】
ここで
図3に注目すると、本開示の主題のある実施形態による、ガラス溶融物タンク構成300の簡略化した概略図が示されている。
図1のガラス溶融物タンク構成100と同様に、ガラス溶融物タンク構成300は:ガラス溶融物タンク102に内包されたある体積の溶融ガラス101;電流源103;シンボル105によって示されるように抵抗加熱される溶融ガラス101と接触する入力電極116に電気的に接続される入力バスバー114を含む。更に、電気回路を完成させるために、ガラス溶融物タンク構成300は出力電極126及び出力バスバー124を含む。上述の構成部品に加えて、ガラス溶融物タンク構成300は、入力導体311を介して電流源103に電気的に接続された入力流体冷却式接続装置312を含む。入力流体冷却式接続装置312は入力バスバー114に電気的に接続される。同様に、ガラス溶融物タンク構成300は、出力導体321を介して電流源103に電気的に接続された出力流体冷却式接続装置322を含む。出力流体冷却式接続装置322は出力バスバー124に電気的に接続される。よって、(矢印304で示されている)入力電流は、電流源103から入力導体311を介して入力流体冷却式接続装置312へ、そして入力バスバー114へと流れ、入力バスバー114は入力電極116に電気的に接続され、入力電極116は溶融ガラス101に接触し、溶融ガラス101は、シンボル105によって示されているように、入力電流によって抵抗加熱される。電気回路を完成させるために、(矢印306で示されている)出力電流は、出力電極126、出力バスバー124、出力流体冷却式接続装置322、及び出力導体321を通ってトランス103に至る。これらはそれぞれ、入力用構成部品に関して上述した様式と同様の様式で電気的に接続される。
【0022】
ある実施形態では、バスバー114は、
図2に示されているような従来のバスバー214であってよい。バスバー114は主に、ステンレス鋼等の鋼鉄で構成されていてよい。他の実施形態では、バスバー114は従来のバスバーの強化バージョンであってよい。例えばバスバー114は、例えばバスバー全体、又は接点214a、214b、214c、及び/若しくは214dのうちの1つ以上といったバスバーの選択された部分が、(内部バッフルを用いて又は用いずに)流体冷却されていてよい。別の例として、バスバー114又はバスバーの一部分は、比較的大きな体積を有することによって、バスバー又はバスバーの強化された部分を通る電流の密度を低減するように、構成してよい。この低減された電流密度によって、電流の増大による温度上昇が緩和される。接点214a、214b、214c、及び214dが、最初の1つ以上の故障位置、又は特に電流の増大に関する安全な熱的動作パラメータを最初に超える1つ以上の位置となり得ることが、試験によって示されている。ある実施形態では、1つ以上の接点214a、214b、214c、及び/又は214dは、1つ以上の接点の体積を増大させることによって、1つ以上の接点を通る電流の密度を低減するための、追加の材料を用いて構成されていてよい。同様に、入力導体311又は出力導体321と接点214a、214b、214c、及び/又は214dのうちの1つ以上との間の接触面積を増大させることによって、電流密度を更に低減してよい。更なる非限定的な例として、追加の接点(図示せず)をバスバー114に追加してよい。当業者には理解されるように、上述の例のうちのいずれの1つ又は組み合わせを採用して、電流の増大によってバスバー114が受ける最高温度を低下させてよい。ある実施形態では、バスバーのいずれの点における最高温度は、約450℃未満、約500℃未満、約550℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持する必要がある。ある実施形態では、バスバーの最大温度は、バスバーの故障を防止するために、約600℃未満、約650℃未満、約660℃未満、約700℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持する必要がある。
【0023】
図4を考察すると、本開示の主題のある実施形態による、流体冷却式接続装置412、バスバー414、及び電極416の非限定的な構成400の図が提示されている。ある実施形態では、入力流体冷却式接続装置/バスバー/電極構成と出力流体冷却式接続装置/バスバー/電極構成とは略同一であるため、ここでは一方のみについて説明する。(
図3の電極116及び126のうちの一方又は両方に相当し得る)電極416は、主にスズで構成され、典型的には、動作中の電極の腐食により、(電極の寿命の初めの)約36インチ(91.44cm)と(電極の寿命の終わりの)約6インチ(15.24cm)との間となる、416Lとして示されている長さを有する。
図4では、寿命の終わり又はその付近の電極416が示されている。バスバー414は、電極416の長さの一方の端部に配置され、電極の長さの反対側の端部又は反対側の端部の一部分は、
図1に関して図示及び上述されているように、ガラス溶融物タンク102内の溶融ガラス101と接触する。ある実施形態では、電極とバスバーとの間に薄い銀のスクリーンを配置して、これら2つの間の十分な電気的接触を保証してよい。他の実施形態では、この銀のスクリーンを、高い導電率を有する1つ以上の他の材料で作製された同様の構造体に置き換えてもよい。
【0024】
流体冷却式接続装置412は、バスバー414が流体冷却式接続装置412と電極416との間に位置決めされるように、バスバー414に物理的にも電気的にも接続される。ある実施形態では、流体冷却式接続装置412は、
図2に示されているバスバー接点214a、214b、214c、及び214dに取って代わる。以下で更に説明されるように、この設計により、例えば入力導体ケーブルと流体冷却式接続装置との間に、従来技術のバスバー接点214a、214b、214c、及び214dによって得られるものより大きな及び/又は厚い(接点426及び/又は427における)接続エリアを実現できる。
【0025】
ある実施形態では、流体冷却式接続装置412は主に銅で構成される。他の実施形態では、流体冷却式接続装置は主に、ニッケル、又は高い電気伝導率を有する他の金属で構成されていてよい。他の実施形態では、流体冷却式接続装置は、銅及び/又はニッケル及び/又は他の材料の組み合わせであってよい。ある実施形態では、冷却液は、流体冷却式接続装置412の少なくとも一部の内部部分を通って流れる。ある非限定的な実施形態では、冷却液は、インレット441a及び441bを通って流入し、アウトレット441c及び441dを通って流出する。ある実施形態では、冷却液の流れは、上述の方向とは反対であってよい。他の実施形態では、冷却液インレット及び/又はアウトレットは、
図4の例示的実施形態で示されている位置とは異なる、流体冷却式接続装置412上の位置に配置されていてよい。ある実施形態では、上記冷却液は水である。他の実施形態では、上記冷却液は、液体、気体、エマルジョン、懸濁液、油、及び/又は冷媒であってよい。別の実施形態では、流体冷却式接続装置412を通る水の流量は、約0.5ガロン/分(gpm)(約1.892706リットル/分)、約0.5ガロン/分(約1.892706リットル/分)超、約0.5~約1.0ガロン/分(約1.892706~約3.785412リットル/分)、約1.0ガロン/分(約3.785412リットル/分)超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。別の実施形態では、流体冷却式接続装置412の内部部分に入る水の温度は、およそ35℃、約25℃超、約30℃超、約35℃超、約40℃超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。ある実施形態では、流体冷却式接続装置412のいずれの部分の最高温度は、約125℃未満、約150℃未満、約175℃未満、約200℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持しなければならない。
【0026】
更なる実施形態では、バスバー414は、バスバー全体又はバスバーの選択された部分が流体冷却される。ある非限定的な実施形態では、冷却液は、インレット443a及び443bを通って流入し、各アウトレット(図示せず)を通って流出する。ある実施形態では、冷却液の流れは、上述の方向とは反対であってよい。他の実施形態では、冷却液インレット及び/又はアウトレットは、
図4の例示的実施形態で示されている位置とは異なる、バスバー414上の位置に配置されていてよい。ある実施形態では、上記冷却液は水である。他の実施形態では、上記冷却液は、液体、気体、エマルジョン、懸濁液、油、及び/又は冷媒であってよい。また更なる実施形態では、第1の流体源が流体冷却式接続装置412に流体を供給し、別個の第2の流体源がバスバー414の流体冷却のための流体を供給する。あるいは、単一の流体源が、流体冷却式接続装置412のための流体及びバスバー414の流体冷却のための流体を供給してもよい。ある実施形態では、バスバー414を通る水の流量は、約0.5ガロン/分(約1.892706リットル/分)、約0.5ガロン/分(約1.892706リットル/分)超、約0.5~約1.0ガロン/分(約1.892706~約3.785412リットル/分)、約1.0ガロン/分(約3.785412リットル/分)超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。別の実施形態では、バスバー414の内部部分に入る水の温度は、およそ35℃、約25℃超、約30℃超、約35℃超、約40℃超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。ある実施形態では、バスバーのいずれの点の最高温度は、約450℃未満、約500℃未満、約550℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持しなければならない。ある実施形態では、バスバーの故障を防止するために、バスバーの最高温度は、約600℃未満、約650℃未満、約660℃未満、約700℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持しなければならない。
【0027】
ガラス溶融物タンク構成300の動作中、電極416は、バスバー414を通して電極416へと伝達される流体冷却式接続装置412への力の印加によって、矢印413a及び413bによって概略的に及び/又は模式的に示されているように、ガラス溶融物タンク102に押し込まれる。当業者であれば、矢印413a及び413bは力の印加を簡潔に表すものであること、並びに本開示はこれら2つの点力に必ずしも限定されないこと、及び上記力は、非限定的な例として、最終的に電極416をガラス溶融物タンク102に押し込むための、流体冷却式接続装置の側部に対する分散力であってよいことを理解するだろう。ある実施形態では、矢印413a及び413bが表す力は、流体冷却式接続装置に対していずれの位置及び/又はバスバー414に対していずれの位置に印加されてよく、本開示は
図2又は
図4に示されている構成に限定されない。よって流体冷却式接続装置412及びバスバー414はそれぞれ、矢印413a及び413bが表す力の印加中にその構成及び動作を維持するために、物理的に頑丈なものでなければならない。
【0028】
流体冷却式接続装置412、バスバー414、及び電極416の構成400は、約5000A超、約8000A超、及び約10,000A超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)といった大電流での動作を実現できるよう十分に頑丈である。
【0029】
ある実施形態では、流体冷却式接続装置412は:限定するものではないがバスバー414の長手方向縁部付近に位置してよいバスバー414の第1のエリアに固定された、第1の部分422;及び限定するものではないがバスバー414の反対側の長手方向縁部付近に位置してよいバスバー414の第2のエリアに固定された、第2の部分423を備えてよい。ある実施形態では、バスバー414の上記第1及び第2のエリアは互いから離間しているが、ある実施形態では、流体冷却式接続装置412の第1及び第2の部分が当接している場合もあると考えられる。流体冷却式接続装置412は更に、1つの端部が流体冷却式接続装置412の第1の部分422に固定された第1の接続要素424と、1つの端部が流体冷却式接続装置412の第2の部分423に固定された第2の接続要素425とを備えてよい。第1の接続要素424及び第2の接続要素425の対向する端部それぞれに、第1の接点426及び第2の接点427が接続されている。第1の接点426及び第2の接点427は、ある実施形態では1つ以上の電気ケーブルであってよい、
図3に示されている入力導体311又は出力導体321を介して、電流源103に電気的に接続される。いくつかの実施形態では、第1の接続要素424及び第2の接続要素425は、約6インチ(15.24cm)超、約9インチ(22.86cm)超、約12インチ(30.48cm)超、約18インチ(45.72cm)超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)の距離だけ離間していてよい。
【0030】
ある実施形態では、交差接続支柱430が、第1の接続要素424と第2の接続要素425との間の、第1の接点426及び第2の接点427の付近に配置され、これにより、交差接続支柱430の一方の端部が第1の接続要素424に取り付けられ、交差接続支柱430のもう一方の端部が第2の接続要素425に取り付けられる。あるいは交差接続支柱430を第1の接点426及び第2の接点427に取り付けてもよい。ある実施形態では、交差接続支柱430は、流体冷却式接続装置412の第1の部分422及び第2の部分423から離間していてよい。交差接続支柱430はまた、例えば第1の接点426又は第2の接点427の故障等の故障の発生時に、セーフガードとして作用する。ある非限定的な例として、第1の接点426(又は第1の接点へ、若しくは第1の接点から電流を搬送する導体)の故障の発生時、交差接続支柱430は、第2の接点427から第1の接続要素424へと電流を搬送でき、これにより、バスバー414への比較的バランスのとれた電流を維持でき、及び/又は流体冷却式接続装置412若しくはバスバー414における電流密度及び温度の上昇を緩和若しくは防止できる。同様のシナリオは、第2の接点427の故障の発生時にも当てはまる。
【0031】
ここで
図5を考察すると、本開示の主題のある実施形態による、流体冷却式接続装置512及びバスバー514の非限定的な構成500の図が提示されている。流体冷却式接続装置512は、
図3の流体冷却式接続装置312及び322のうちの一方又は両方に相当していてよい。同様にバスバー514は、
図3のバスバー114及び124のうちの一方又は両方に相当していてよい。
【0032】
流体冷却式接続装置512は、バスバー514が流体冷却式接続装置512と電極(図示せず)との間に位置決めされるように、バスバー514に物理的にも電気的にも接続される。ある実施形態では、電極とバスバーとの間に薄い銀のスクリーンを配置して、これら2つの間の十分な電気的接触を保証してよい。ある実施形態では、流体冷却式接続装置512は主に銅で構成される。他の実施形態では、流体冷却式接続装置は主に、ニッケル、又は高い電気伝導率を有する他の金属で構成されていてよい。他の実施形態では、流体冷却式接続装置は、銅及び/又はニッケル及び/又は他の材料の組み合わせであってよい。
【0033】
ある実施形態では、流体冷却式接続装置512は:限定するものではないがバスバー514の長手方向縁部付近に位置してよいバスバー514の第1のエリアに固定された、第1の部分522;及び限定するものではないがバスバー514の反対側の長手方向縁部付近に位置してよいバスバー514の第2のエリアに固定された、第2の部分523を備えてよい。ある実施形態では、バスバー514の上記第1及び第2のエリアは互いから離間しているが、ある実施形態では、流体冷却式接続装置512の第1及び第2の部分が当接している場合もあると考えられる。流体冷却式接続装置512は更に、1つの端部が流体冷却式接続装置512の第1の部分522に固定された第1の接続要素524と、1つの端部が流体冷却式接続装置512の第2の部分523に固定された第2の接続要素525とを備えてよい。第1の接続要素524及び第2の接続要素525の対向する端部それぞれに、第1の接点526及び第2の接点527が接続されている。第1の接点526及び第2の接点527は、それぞれ導体511a及び511bを介して、電流源103に電気的に接続される。導体511a及び511bは、
図3の入力導体311又は出力導体321のうちの一方に相当するが、これら両方に同時に相当することはない。ある実施形態では、導体511a及び511bは水冷されたケーブルである。いくつかの実施形態では、第1の接続要素524及び第2の接続要素525は、約6インチ(15.24cm)超、約9インチ(22.86cm)超、約12インチ(30.48cm)超、約18インチ(45.72cm)超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)の距離だけ離間していてよい。
【0034】
ある実施形態では、交差接続支柱530が、第1の接続要素524と第2の接続要素525との間の、第1の接点526及び第2の接点527の付近に配置され、これにより、交差接続支柱530の一方の端部が第1の接続要素524に取り付けられ、交差接続支柱530のもう一方の端部が第2の接続要素525に取り付けられる。あるいは交差接続支柱530を第1の接点526及び第2の接点527に取り付けてもよい。ある実施形態では、交差接続支柱530は、流体冷却式接続装置512の第1の部分522及び第2の部分523から離間していてよい。
【0035】
ある実施形態では、冷却液は、流体冷却式接続装置512の少なくとも一部の内部部分を通って流れる。
図5に示されている非限定的な実施形態では、冷却液は、インレット541a及び541bを介して流体冷却式接続装置512に流入し、第1の接続要素525及び第2の接続要素524を通り、アウトレット541c及び541dを介して流出する。ある実施形態では、冷却液は(アウトレット541c及び541dとは別個に、又はアウトレット541c及び541dに加えて)アウトレット541e及び541fを介して出てもよい。ある実施形態では、冷却液の流れは、上述の方向とは反対であってよい。他の実施形態では、冷却液インレット及び/又はアウトレットは、
図5の例示的実施形態で示されている位置とは異なる、流体冷却式接続装置512上の位置に配置されていてよい。上述の実施形態では、交差接続支柱530を通る冷却液の流れは存在しない。別の実施形態では、交差接続支柱530は、冷却液の流れを受け入れ、また第1の接続要素525と第2の接続要素524との間の冷却液の経路を交差接続するよう設計される。この構成において、ある実施形態では、冷却液はインレット541a又は541bのうちの一方を通って流体冷却式接続装置512に入ってよい。ある実施形態では、冷却液の流れは上述のものと反対方向であってよい。
【0036】
ある実施形態では、上記冷却液は水である。他の実施形態では、上記冷却液は、液体、気体、エマルジョン、懸濁液、油、及び/又は冷媒であってよい。別の実施形態では、流体冷却式接続装置512を通る水の流量は、約0.5ガロン/分(約1.892706リットル/分)、約0.5ガロン/分(約1.892706リットル/分)超、約0.5~約1.0ガロン/分(約1.892706~約3.785412リットル/分)、約1.0ガロン/分(約3.785412リットル/分)超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。別の実施形態では、インレット541a及び541bのうちの一方又は両方における水の温度は、およそ35℃、約25℃超、約30℃超、約35℃超、約40℃超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。ある実施形態では、流体冷却式接続装置512のいずれの部分の最高温度は、約125℃未満、約150℃未満、約175℃未満、約200℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持しなければならない。
【0037】
更なる実施形態では、バスバー514は、バスバー全体又はバスバーの選択された部分が流体冷却される。
図5に示されている非限定的な実施形態では、冷却液は、インレット551を介してバスバー514に流入し、バスバー514を通り、アウトレット552を介してバスバーを出る。ある実施形態では、冷却液の流れは、上述の方向とは反対であってよい。他の実施形態では、複数のインレット及び/又は複数のアウトレット(明瞭性のために図示せず)を、バスバー514に用いてよい。いくつかの実施形態では、バスバー514のある特定のセクションのための、インレット/アウトレットの単一のペアと、バスバー514のある別個のセクションのための、インレット/アウトレットの別個のペアとが存在してよい。他の実施形態では、複数のインレット/アウトレットが冷却液を搬送し、冷却液はバスバー514の1つ以上の水冷される部分全体を通って流れることができる。ある実施形態では、冷却液は、流体冷却式接続装置512及びバスバー514の両方の複数の部分を通るようにルーティングされる。
【0038】
ある実施形態では、上記冷却液は水である。他の実施形態では、上記冷却液は、液体、気体、エマルジョン、懸濁液、油、及び/又は冷媒であってよい。別の実施形態では、バスバー514を通る水の流量は、約0.5ガロン/分(約1.892706リットル/分)、約0.5ガロン/分(約1.892706リットル/分)超、約0.5~約1.0ガロン/分(約1.892706~約3.785412リットル/分)、約1.0ガロン/分(約3.785412リットル/分)超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。別の実施形態では、インレット551における水の温度は、およそ35℃、約25℃超、約30℃超、約35℃超、約40℃超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)である。ある実施形態では、バスバー514のいずれの点の最高温度は、約450℃未満、約500℃未満、約550℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持しなければならない。ある実施形態では、バスバーの故障を防止するために、バスバーの最高温度は、約600℃未満、約650℃未満、約660℃未満、約700℃未満(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)に維持しなければならない。
【0039】
また更なる実施形態では、第1の流体源が流体冷却式接続装置512に流体を供給し、別個の第2の流体源がバスバー514の流体冷却のための流体を供給する。あるいは、単一の流体源が、流体冷却式接続装置512のための流体及びバスバー514の流体冷却のための流体を供給してもよい。
【0040】
ガラス溶融物タンク構成300の動作中、電極416等の電極(明瞭性のために図示せず)は、バスバー514を通して電極416へと伝達される流体冷却式接続装置512への力の印加によって、
図4に関して上述したように、ガラス溶融物タンク102に押し込まれる。よって流体冷却式接続装置512及びバスバー514は、上記力の印加中にそれぞれの構成及び動作を維持するために十分に頑丈なものでなければならない。更に、流体冷却式接続装置512及びバスバー514の構成500は、約5000A超、約8000A超、及び約10,000A超(これらの間の全ての範囲及び部分範囲を含む)といった大電流での動作を実現できるよう十分に頑丈である。
【0041】
図6は、本開示の主題のある実施形態による、ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給する方法の高次ブロック図を示す。ブロック662では構造体が提供され、上記構造体は流体冷却式接続装置を備え、上記流体冷却式接続装置は:電流源に電気的に接続された第1の接続要素、及び上記電流源に電気的に接続された第2の接続要素であって、上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱を備える。上記構造体は更に、上記流体冷却式接続装置及び電極に電気的に接続されたバスバーを備える。ブロック664では、上記電極は上記溶融ガラスと接触するように配置される。ブロック666では、上記電流源は励起されて、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給する。
【0042】
本開示の主題の様々な実施形態を、以下の実施例によって更に明らかにする。様々なバスバー設計に関して温度及び温度プロファイルを予測するために、熱試験のベースラインとして熱シミュレーションモデルを作製した。次に、
図2のバスバー214等の既存のバスバー設計を用いてこのモデルを実行した。このモデルの予測温度結果を、バスバー214等の動作中の既存のバスバーの試験的な実行から得られた実際の結果と比較した。ここで実際の温度は、赤外線温度計で記録した。モデルの予測結果は、記録された実際の温度と十分に一致していた。
【0043】
実施例1
上記熱シミュレーションモデルを、1700A、2600A、3000A、5000Aという4つの異なる電流を用いて、水冷式バスバー設計で実行した。各実行に関して、バスバーは、それぞれ総電流の1/4を搬送する4つの接点を有するものとしてモデル化された。スズ電極は長さが36インチ(91.44cm)であるものとして、即ち電極の寿命の始まりの時点、従ってバスバーにおける温度に関して最も良好な場合のシナリオとして、モデル化された。シミュレーションの実行の結果を以下の表1に示す。
【0044】
【0045】
5000Aでの試験に関する663℃の最高バスバー温度は、この試験で使用したバスバーの設計基準(この例では500℃)を超えている。従って、この試験に使用されたバスバー設計は、5000Aの電流の搬送には好適でない。
【0046】
実施例2
上記熱シミュレーションモデルを、4つの同一サイズの接点(ここでは「接続バー(connection bar)」と呼ばれる)を有する既存のバスバー設計を用いて1回実行した。ここで各接続バーの体積は2.78in3(45.55604cm3)であった。上記熱シミュレーションモデルを、2回目として、概ね同一のバスバー設計を用いて実行したが、ここでは4つの接続バーそれぞれの体積は11.12in3(182.22415cm3)であった。これら2回の実行それぞれに関して、スズ電極は長さが6インチ(15.24cm)であるものとして、即ち電極の寿命の終わりの時点、従ってバスバーにおける温度に関して最悪の場合のシナリオとして、モデル化された。これらのシミュレーションの実行の結果を以下の表2に示す。
【0047】
【0048】
1回目の実行(既存のバスバー設計)に関して、672℃の最高バスバー温度及び最高接続バー温度は、この試験で使用したバスバーの設計基準(この例では500℃)を超えている。2回目の実行(修正済みのバスバー設計)に関して、445℃の最高バスバー温度及び267℃の最高接続バー温度はそれぞれ、500℃の設計基準より低い。従って、1回目の実行で使用された既存のバスバー設計は、5000Aの電流の搬送には好適でない。しかしながら、2回目の実行で使用された修正済みのバスバー設計は、5000Aの電流の搬送に好適となる。
【0049】
実施例3
上記熱シミュレーションモデルを、(上述のような)水冷式接続装置、バスバー、及びスズ電極を用いて実行した。ここで上記スズ電極は長さが6インチ(15.24cm)であるものとして、即ち電極の寿命の終わりの時点、従ってバスバーにおける温度に関して最悪の場合のシナリオとして、モデル化された。この例では、バスバーは、水冷される第1のプレート、及び水冷される第2のプレートを含み、これらは互いにほぼ隣接する。これら2つの水冷されるプレートは上記電極に略隣接し、「下側(bottom)」のプレートは「上側(top)」のプレートよりも電極に近接している。2回の実行それぞれにおいて、電流は5000Aであるものとしてモデル化された。1回目の実行では、2つのアクティブなケーブルを水冷式接続装置に接続し、従って各ケーブルが2500Aを搬送する。2回目の実行では、アクティブなケーブルを1つだけ使用し、これが5000A全てを搬送する。更に、電極の長さが6インチ(15.24cm)しかないため、水冷式接続装置及びバスバーはそれぞれ、約500℃~約700℃の極めて高い周囲温度にさらされる。更に、水冷式接続装置を通る冷却水の流量は、約0.5gpm~約1.0gpmである。このシミュレーションの実行の結果を以下の表3に示す。
【0050】
【0051】
上記2回の実行それぞれに関して、409℃の最高バスバー温度、並びに121℃(1回目の実行)及び122℃(2回目の実行)の最高水冷式接続装置温度はそれぞれ、バスバーに関する500℃の設計基準、及び水冷式接続装置に関する200℃の設計基準未満である。従って、上記1回目及び2回目の実行に使用した水冷式接続装置及びバスバーの設計は、5000Aの電流の搬送に好適である。
【0052】
実施例4
上記熱シミュレーションモデルを、実施例3に関して上述したような、水冷式接続装置、バスバー、及びスズ電極を用いて実行した。1回目の実行では、電流は8000Aであるものとしてモデル化された。2回目の実行では、電流は10,000Aであるものとしてモデル化された。両方の実行において、アクティブなケーブルが1つだけ水冷式接続装置に接続され、これが全ての電流を搬送する。更に、電極の長さが6インチ(15.24cm)しかないため、水冷式接続装置及びバスバーはそれぞれ、約500℃~約700℃の極めて高い周囲温度にさらされる。更に、水冷式接続装置を通る冷却水の流量は、約0.5gpm~約1.0gpmである。このシミュレーションの実行の結果を以下の表4に示す。
【0053】
【0054】
上記2回の実行それぞれに関して、411℃(1回目の実行)及び413℃(2回目の実行)の最高バスバー温度、並びに126℃(1回目の実行)及び131℃(2回目の実行)の最高水冷式接続装置温度はそれぞれ、バスバーに関する500℃の設計基準、及び水冷式接続装置に関する200℃の設計基準未満である。従って、上記1回目及び2回目の実行に使用した水冷式接続装置及びバスバーの設計は、10,000Aの電流の搬送に好適である。
【0055】
ある実施形態では、アセンブリは、ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給し、上記アセンブリは構造体を備え、上記構造体は流体冷却式接続装置を備え、上記流体冷却式接続装置は:電流源に電気的に接続された第1の接続要素、及び上記電流源に電気的に接続された第2の接続要素であって、上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱を有する。上記構造体は更に、上記流体冷却式接続装置及び電極に電気的に接続されたバスバーを備え、上記電極は上記溶融ガラスと接触するように配置され、上記電流源は、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給する。
【0056】
別の実施形態では、上記バスバーは流体冷却される。更に別の実施形態では、第1の流体源が上記流体冷却式接続装置に流体を供給し、第2の流体源が上記流体冷却式バスバーのための流体を供給する。更に別の実施形態では、上記流体冷却式接続装置は更に、上記バスバーの第1のエリアに固定された第1の部分と、上記バスバーの第2のエリアに固定された第2の部分とを備え、上記バスバーの上記第1のエリア及び上記第2のエリアは互いから離間している。また更に別の実施形態では、上記第1の接続要素は、上記流体冷却式接続装置の上記第1の部分に固定され、上記第2の接続要素は、上記流体冷却式接続装置の上記第2の部分に固定される。更なる実施形態では、上記第1の接続要素は、第1のケーブルを介して上記電流源に電気的に接続され、上記第2の接続要素は、第2のケーブルを介して第2の電流源に電気的に接続される。また更なる実施形態では、上記第1の接続要素は、第1のケーブルを介して上記電流源に電気的に接続され、上記第2の接続要素は、第2のケーブルを介して上記電流源に電気的に接続される。また更なる実施形態では、上記第1の接続要素に対する上記第1のケーブルの接続点は、上記流体冷却式接続装置の上記第1の部分から離間している。また更なる実施形態では、上記第2の接続要素に対する上記第2のケーブルの接続点は、上記流体冷却式接続装置の上記第2の部分から離間している。また更なる実施形態では、上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は、少なくとも6インチ(15.24cm)だけ離間している。また更なる実施形態では、上記流体冷却式接続装置は主に銅で構成され、及び/又は上記バスバーは主に鋼鉄で構成され、及び/又は上記電極は主にスズで構成される。また更なる実施形態では、上記電流源は少なくとも約3000アンペアの電流を供給するか、上記電流源は少なくとも約5000アンペアの電流を供給するか、上記電流源は少なくとも約8000アンペアの電流を供給するか、又は上記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給する。
【0057】
ある実施形態では、上述のアセンブリは更に、上記流体冷却式接続装置の内部部分を通って流れる冷却液を備える。更なる実施形態では、上記冷却液の流量は、約0.5ガロン/分~約1.0ガロン/分(約1.892706リットル/分~約3.785412リットル/分)超である。また更なる実施形態では、上記流体冷却式接続装置の上記内部部分に入る上記冷却液の温度は、およそ35℃である。
【0058】
ある実施形態では、上述のアセンブリに関して、上記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給し、上記バスバーは流体冷却され、上記電極の長さは約6インチ(15.24cm)であり、上記バスバーの最高温度は約450℃未満である。0060(比較あり)
ある実施形態では、ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給する方法が提供され、上記方法は、流体冷却式接続装置を備える構造体を提供するステップを含み、上記流体冷却式接続装置は:電流源に電気的に接続された第1の接続要素、及び上記電流源に電気的に接続された第2の接続要素であって、上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱を有する。上記構造体は更に、上記流体冷却式接続装置及び電極に電気的に接続されたバスバーを備える。上記方法は更に、上記電極を上記溶融ガラスと接触するように配置するステップ、並びに上記電流源を励起することによって、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給するステップを含む。更なる実施形態では、上記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給し、上記バスバーは流体冷却され、上記電極の長さは約6インチ(15.24cm)であり、上記バスバーの最高温度は約450℃未満である。
【0059】
本明細書は多数の詳細を含んでいるが、これらは、請求対象の主題の範囲に対する限定として解釈してはならず、特定の実施形態に固有のものであり得る特徴の説明として解釈されるものとする。別個の複数の実施形態の文脈で本明細書中に記載されている特定の特徴は、ある単一の実施形態に組み合わせて組み込むこともできる。反対に、ある単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態に別個に、又はいずれの好適な部分的組み合わせで、組み込むこともできる。更に、複数の特徴が、特定の組み合わせで作用するものとして上述される場合があり、更にはそのようなものとして請求される場合があるが、請求されている組み合わせからの1つ以上の特徴を、場合によっては上記組み合わせから削除でき、また請求されている組み合わせを、ある部分的組み合わせ又は部分的組み合わせの変形例に向けることもできる。
【0060】
本発明の主題のいくつかの実施形態を説明したが、説明されている実施形態は単なる例示であること、並びに本発明の範囲は、均等物、多数の変形例、及び当業者が本明細書を熟読すれば自然に思いつく修正例の全範囲が与えられた場合に、添付の特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解されたい。
【0061】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0062】
実施形態1
ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給するためのアセンブリであって、
上記アセンブリは構造体を備え、
上記構造体は:
流体冷却式接続装置であって:
電流源と電気的に連通し、また互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに
上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱
を備える、流体冷却式接続装置;並びに
上記流体冷却式接続装置及び電極と電気的に連通する、バスバー
を備え、
上記電極は、上記溶融ガラスと接触するよう配置され、
上記電流源は、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給する、アセンブリ。
【0063】
実施形態2
上記流体は水である、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0064】
実施形態3
上記流体は、液体、気体、エマルジョン、懸濁液、油、冷媒、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0065】
実施形態4
上記バスバーは流体冷却される、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0066】
実施形態5
上記流体は水である、実施形態4に記載のアセンブリ。
【0067】
実施形態6
第1の流体源は、上記流体冷却式接続装置に流体を供給し、第2の流体源は、流体冷却される上記バスバーに流体を供給する、実施形態4に記載のアセンブリ。
【0068】
実施形態7
上記流体冷却式接続装置は:
上記バスバーの第1のエリアに固定された第1の部分;及び
上記バスバーの第2のエリアに固定された第2の部分
を更に備え、
上記バスバーの上記第1のエリア及び上記第2のエリアは、互いから離間している、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0069】
実施形態8
上記第1の接続要素は、上記流体冷却式接続装置の上記第1の部分に固定され、上記第2の接続要素は、上記流体冷却式接続装置の上記第2の部分に固定される、実施形態7に記載のアセンブリ。
【0070】
実施形態9
上記第1の接続要素は、第1のケーブルを介して上記電流源に電気的に接続され、上記第2の接続要素は、第2のケーブルを介して第2の電流源に電気的に接続される、実施形態8に記載のアセンブリ。
【0071】
実施形態10
上記第1の接続要素は、第1のケーブルを介して上記電流源に電気的に接続され、上記第2の接続要素は、第2のケーブルを介して上記電流源に電気的に接続される、実施形態8に記載のアセンブリ。
【0072】
実施形態11
上記第1のケーブルと上記第1の接続要素との接点は、上記流体冷却式接続装置の上記第1の部分から離間している、実施形態10に記載のアセンブリ。
【0073】
実施形態12
上記第2のケーブルと上記第2の接続要素との接点は、上記流体冷却式接続装置の上記第2の部分から離間している、実施形態11に記載のアセンブリ。
【0074】
実施形態13
上記第1の接続要素及び上記第2の接続要素は、少なくとも6インチ(15.24cm)離間している、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0075】
実施形態14
上記流体冷却式接続装置は主に銅で構成される、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0076】
実施形態15
上記バスバーは主に鋼鉄で構成される、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0077】
実施形態16
上記電極は主にスズで構成される、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0078】
実施形態17
上記電流源は少なくとも約3000アンペアの電流を供給する、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0079】
実施形態18
上記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給する、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0080】
実施形態19
上記流体冷却式接続装置の内部部分を通って流れる冷却液を更に備える、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0081】
実施形態20
上記冷却液は、流量が約0.5~約1.0ガロン/分(約1.892706~約3.785412リットル/分)の水である、実施形態19に記載のアセンブリ。
【0082】
実施形態21
上記冷却液は、上記流体冷却式接続装置の上記内部部分に入る温度が約30℃~約40℃の水である、実施形態19に記載のアセンブリ。
【0083】
実施形態22
上記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給し、
上記バスバーは流体冷却され、
上記電極の長さは約6インチ(15.24cm)~約9インチ(22.86cm)であり、
上記バスバーの最高温度は約450℃未満である、実施形態1に記載のアセンブリ。
【0084】
実施形態23
ガラス溶融タンク内の溶融ガラスに電流を供給するための方法であって、
上記方法は:
構造体を提供するステップであって、
上記構造体は:
流体冷却式接続装置であって:
電流源と電気的に連通し、また互いから離間している、第1の接続要素及び第2の接続要素;並びに
上記第1の接続要素に固定された第1の端部と、上記第2の接続要素に固定された第2の端部とを有する、電気的交差接続支柱
を備える、流体冷却式接続装置;並びに
上記流体冷却式接続装置及び電極と電気的に連通する、バスバー
を備える、ステップ;
上記電極を、上記溶融ガラスと接触するように配置するステップ;並びに
上記電流源を励起して、抵抗加熱によって上記溶融ガラスを加熱するために、上記構造体及び上記電極を介して、上記溶融ガラスに電流を供給するステップ
を含む、方法。
【0085】
実施形態24
上記流体は水である、実施形態23に記載の方法。
【0086】
実施形態25
上記流体は、液体、気体、エマルジョン、懸濁液、油、冷媒、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施形態23に記載の方法。
【0087】
実施形態26
上記電流源は少なくとも約10,000アンペアの電流を供給し、
上記バスバーは流体冷却され、
上記電極の長さは約6インチ(15.24cm)~約9インチ(22.86cm)であり、
上記バスバーの最高温度は約450℃未満である、実施形態23に記載の方法。
【符号の説明】
【0088】
100、300 ガラス溶融物タンク構成
101 溶融ガラス
102 ガラス溶融物タンク
103 電流源、トランス
111、311 入力導体
114 入力バスバー
116 入力電極
121、321 出力導体
124 出力バスバー
126 出力電極
214、414、514 バスバー
214a、214b、214c、214d 接点
216、416 電極
216L 電極216の長さ
312 入力流体冷却式接続装置
322 出力流体冷却式接続装置
400、500 構成
412、512 流体冷却式接続装置
416L 電極416の長さ
422 流体冷却式接続装置412の第1の部分
423 流体冷却式接続装置412の第2の部分
424、524 第1の接続要素
425、525 第2の接続要素
426、526 第1の接点
427、527 第2の接点
441a、441b、443a、443b、541a、541b、551 インレット
441c、441d、541c、541d、541e、541f、552 アウトレット
511a、511b 導体
522 流体冷却式接続装置512の第1の部分
523 流体冷却式接続装置512の第2の部分
530 交差接続支柱
【国際調査報告】