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特表2022-514981CSVを用いた一括ユーザサービス割り当てのためのシステムおよび方法
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  • 特表-CSVを用いた一括ユーザサービス割り当てのためのシステムおよび方法 図1A
  • 特表-CSVを用いた一括ユーザサービス割り当てのためのシステムおよび方法 図1B
  • 特表-CSVを用いた一括ユーザサービス割り当てのためのシステムおよび方法 図2
  • 特表-CSVを用いた一括ユーザサービス割り当てのためのシステムおよび方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-16
(54)【発明の名称】CSVを用いた一括ユーザサービス割り当てのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/50 20060101AFI20220208BHJP
【FI】
G06F9/50 150C
G06F9/50 120Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543186
(86)(22)【出願日】2020-02-18
(85)【翻訳文提出日】2021-08-11
(86)【国際出願番号】 US2020018541
(87)【国際公開番号】W WO2020172108
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】16/279,745
(32)【優先日】2019-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518279875
【氏名又は名称】イングラム マイクロ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100138760
【弁理士】
【氏名又は名称】森 智香子
(72)【発明者】
【氏名】チャン,デビッド
(72)【発明者】
【氏名】ダス,スワロップ
(72)【発明者】
【氏名】ハウリー,デバブラタ
(72)【発明者】
【氏名】マリック,アビシェーク
(72)【発明者】
【氏名】ロイ,アミット
(72)【発明者】
【氏名】ウィピッチ,デビッド
(57)【要約】
本発明はクラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理する方法に関する。方法は、少なくとも1つのサービスに対するプロビジョニングを含むファイルを受信し、前記ファイル内の複数の属性に少なくとも部分的に基づいて前記ファイルを処理し、前記複数の属性のそれぞれは前記少なくとも1つのサービスに関連づけられ、前記ファイルに少なくとも部分的に基づいてサービス要求を作成し、前記サービス要求は複数のサービスデータ属性を含み、前記サービス要求に少なくとも部分的に基づいて拡張可能マークアップ言語(XML)文字列を作成し、プロビジョニングエージェントプログラミングインタフェース(API)を呼び出し、前記サービス割り当てを履行するためにサービスをプロビジョニングする、ことを含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理する方法において、
少なくとも1つのサービスに対するプロビジョニングを含むファイルを受信し、
前記ファイル内の複数の属性に少なくとも部分的に基づいて前記ファイルを処理し、前記複数の属性のそれぞれは前記少なくとも1つのサービスに関連づけられ、
前記ファイルに少なくとも部分的に基づいてサービス要求を作成し、前記サービス要求は複数のサービスデータ属性を含み、
前記サービス要求に少なくとも部分的に基づいて拡張可能マークアップ言語(XML)文字列を作成し、
プロビジョニングエージェントプログラミングインタフェース(API)を呼び出し、
前記サービス割り当てを履行するためにサービスをプロビジョニングする、
ことを含む、ユーザサービス割り当てを管理する方法。
【請求項2】
前記ファイルがカンマ区切り値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のサービスデータ属性が、購買注文番号、ユーザ名、およびリソース情報セットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ユーザ割り当て要求を受信し、前記ユーザ割り当て要求をキューに入れるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ割り当て要求に少なくとも部分的に基づいて自動的なアップサイズの要求を開始するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムおよび方法に関し、より詳細には、一括管理ファイル内のカンマ区切り値を用いた一括ユーザサービス割り当てのためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サービスプロバイダ(SP)は、さまざまなサービスベンダ(例えばMicrosoft(登録商標)、Dropbox(登録商標)など)からインターネットを介して顧客にソフトウェアサービスを提供するソフトウェアブローカ会社である場合がある。SPはクラウドサービス環境を活用することができる。クラウドサービス環境は、マーケットプレイス、ストアフロント、サブスクリプション管理、サービスカタログ、チケット発行、プロビジョニング自動化、使用量集計、格付け、繰り返し料金請求、課税、インボイス発行、およびユーザ、組織、チャネルパートナーが商品を販売し管理するためのセルフサービス管理ポータルを含む支払いのためのモジュールとを備えた、エンドツーエンドプラットフォームである。これらの商品としては、ビジネスアプリケーション、クラウドサービス、ソフトウェアアズアサービス(SaaS)、データアズアサービス(DaaS)、インフラストラクチャアズアサービス(IaaS)、およびITアズアサービス(ITaaS)がある。このような実施形態において、SPは複数のユーザを単一のサービスに登録し、または、複数のユーザを有する複数の組織(例えば会社)をこのようなサービスに登録することができる。
【0003】
例えば、図1Aを参照すると、クラウドサービス環境100が示され、サービスプロバイダ102がサービス顧客104に複数のサービス106をプロビジョニングしている。このような実施形態では、クラウドサービス環境100は、サービスプロバイダカタログ108、プロビジョニングエージェント110、サービスセレクタ112、ホストされたベンダサービス116、およびベンダクラウドサービス118をさらに含む。このような実施形態では、サービスプロバイダ102は、個別のユーザ(例えばサービス顧客104)を1人ずつまたは一括で選択し、サービスをあらゆるこのようなユーザに割り当てることによって、サービス割り当てのプロセスを実行する必要がある。別法として、サービスプロバイダ102は、同じことを管理するためにサービス固有のコントロールパネルを使用することができる。
【0004】
このような実施形態では、プロビジョニングするプロセス、またはユーザのサービスを変更するプロセスは手動で実行しなければならないか、または技術的および運用的に制限される。例えば、図1Bを参照すると、クラウドサービス環境100の別の実施形態が示され、サービスプロバイダ102が顧客154にさまざまなサービス114をプロビジョニングするためにサービステンプレート152の使用を要求している。このような実施形態では、サービステンプレート152は設定可能なユーザインタフェースであってもよい。しかし、現在の方法は、単一のサービステンプレート(すなわちサービステンプレート152)および該当する顧客154を選択することが可能なだけである。このソリューションは、ユーザの多数のセットがある場合にユーザの特定のセットを選択することが面倒で困難となり得るという限界がある。
【0005】
したがって、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理する、改良されたより効率的なシステムおよび方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムに関する。システムは、サービスプロバイダ、複数のサービステンプレート、複数の顧客、およびサービスを含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロバイダは、顧客の異なるセットに割り当て可能な複数のサービステンプレートを設定することができ、複数のサービステンプレートのそれぞれがサービスに関する特定の情報を保持する。
【0007】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理する方法が示される。方法は、カンマ区切り値(CSV)ファイルをインポートし、CSVファイルを解析し、バックグラウンドスレッドを作成し、レコードをフェッチし、レコードが処理されているかどうかをチェックし、バックグラウンドスレッドを停止し、終了し、レコードを検証し、サービス要求を作成し、サービス要求を変換し、サービス固有の拡張可能マークアップ言語(XML)ファイルを作成し、プロビジョニングエージェントを呼び出し、サービスを割り当てることを含む。
【0008】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法は、CSVファイルを作成し、CSVファイルをインポートすることを含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法は、XMLからデータを取得し、例えばアプリケーションプロビジョニングエージェントプログラミングインタフェース(API)によって、適用可能なサービスを呼び出すことにより、XMLデータストリームを処理するためにプロビジョニングエージェントを呼び出す。本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法は、すべての要求をキューに格納するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムの概略図である。
【0010】
図1B】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理する方法のワークフローである。
【0011】
図2】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムの概略図である。
【0012】
図3】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムおよびコンポーネントの概略図である。
【0013】
図4】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理する方法のワークフローである。
【0014】
図5】本開示の少なくとも1つの実施形態による、アップサイズする方法のワークフローおよびコンポーネントの図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の好ましい実施形態について詳細に記載し、その例は添付の図面に図示されている。本開示の追加的な特徴および利点については以下の説明で述べられ、その説明から明らかであろうし、本開示の実施によって知られ得る。理解されるように、上記の一般的な説明および下記の詳細な説明は両方とも例示および説明目的であり、特許請求の範囲に記載された本開示のさらなる説明を提供することを意図している。
【0016】
図2を参照すると、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムが図示され、一般に200で示されている。システム200は、ユーザ102、プラットフォームUI202、サービスプロバイダプラットフォーム204、BSSアプリケーション206、CSVパーサ/バリデータ208、サービス要求ジェネレータ210、サービス固有XMLジェネレータ212、OSSアプリケーション214、サービス固有XMLコンバータ216、サービスカタログ218、サービス要求/クォータ/割り当てデータベース220、サービス割り当てコミュニケータ222、コントローラ224、少なくとも1つのサービスプロビジョニングエージェント226、および(複数の可能なサービス(ベンダ)のうちの)少なくとも1つのサービス114を含む。
【0017】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロバイダプラットフォーム204は複数のサービス114のためのアグリゲータおよびマーケットプレイスとして作用し、複数のサービス114は上記少なくとも1つのサービスプロビジョニングエージェント226の特別な統合メカニズムを介してサービスプロバイダプラットフォーム204と統合される。認識されるように、サービスプロビジョニングエージェント226は、サービス114によって提供されユーザ102によって開始されるサービスに対する制御オペレーションに関するデータを送信する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、制御オペレーションは特定のユーザへのサービスプロビジョニングおよび割り当てのオペレーションを実行する。例として、このようなオペレーションは、サービス変更、特定のサービスのアップグレードおよびダウングレード(例えばシルバーサブスクリプションプランからゴールドサブスクリプションプランへ、およびその逆)、サブスクリプションサービスの削除、などを含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロビジョニングエージェント226は、ベンダ要件に準拠したフォーマットで制御オペレーションに関する情報を送信する。例として、このようなフォーマットはAPIコール、拡張マークアップ言語、などであり得る。認識されるように、ユーザ102は、プラットフォームUI202を介してサービスプロバイダプラットフォーム204を操作し、そこでユーザ102は多様な利用可能なサービスプラン、サービステンプレート定義および適用可能なサービスを記述する任意の他の情報を提示され、これらはサービスカタログ218に格納されている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、プラットフォームUI202はまた、サービス注文のためのサンプルCSVファイルおよびそれに記入するためのマニュアルも含む。認識されるように、ユーザ102は、複数のユーザのためのサービス注文を含み得るCSVファイルに注文を入力し、プラットフォームUI202を介してそれをアップロードしてもよい。このプラットフォームUI202はBSSアプリケーション206およびOSSアプリケーション214と動作可能に接続されている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、CSVパーサ/バリデータ208は、注文を有するCSVファイルを受信し、サービスカタログ218に格納されたサービステンプレート定義を用いてサービス固有の情報を解析し検証することによってそのCSVファイルを処理するように構成される。解析および検証が失敗した場合(例えばミスマッチがある場合)、CSVパーサ/バリデータ208はエラーを返し、これはプラットフォームUI202でユーザに示される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービス要求ジェネレータ210は検証されたCSVファイルを受信し、それによりCSVの各行に対して、サービス要求ジェネレータ210はサービス要求オブジェクトを生成し、サービス要求/クォータ/割り当てデータベース220に、特定のユーザに関連して、その情報を格納する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービス固有XMLジェネレータ212は、サービス注文を処理し、ベンダでソートされたXML文字列に変換する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、OSSアプリケーション214はXML文字列を受信し、サービス固有XMLコンバータ216はXMLをサービスプロビジョニングエージェント226により読み取り可能なフォーマットに翻訳する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、コントローラ224は、必要とされるサービスプロビジョニングエージェント226を呼び出す。認識されるように、そうすることにより、コントローラ224は、サービス割り当てコミュニケータ222によって、特定のサービスのクォータが、そのサービスが割り当てられるユーザに対して満たされているかどうかをチェックする。サービスプロビジョニングエージェント226は、制御オペレーションを実行するために適用可能なベンダ(例えばサービス114)のAPIをコールする。サービス要求/クォータ/割り当てデータベース220は、制御オペレーションの結果を格納する。制御オペレーション実行の後、OSSアプリケーション214は、ユーザ102に対して結果を表示するためにサービスプロバイダプラットフォームUIにその結果を渡す。
【0018】
図3を参照すると、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムが図示され、一般に300で示されている。システム300は、サービスプロバイダ102、複数のサービステンプレート302A、302B、および302C、複数の顧客308A、308B、および308C、ならびにサービス114を含む。
【0019】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロバイダ102は複数のサービステンプレート302A、302B、および302Cを設定してもよく、これらは顧客の異なるセット(すなわち顧客308A、308B、および308C)に割り当てられてもよい。複数のサービステンプレートのそれぞれは、サービス114に関する特定の情報を保持する。認識されるように、サービス114のただ1つのセットが示されているが、システム300が複数のサービス114を含み得ることは本発明の範囲内に十分に入る。さらに認識されるように、特定のサービスをまとめてプランとして使用してもよく、複数のプランがカタログ内で利用可能であり、それによりプランはサービステンプレートと称され、注文を発注した後にエンドユーザによって使用されることが可能である。本開示の少なくとも1つの実施形態では、テンプレートは複数のユーザに共有されることが可能であり、同じセットのユーザがそれらのミクロ機能へのアクセスを有することになる。
【0020】
図4を参照すると、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理する方法が図示され、一般に400で示されている。方法400は、ステップ402でカンマ区切り値(CSV)ファイルをインポートし、ステップ404でCSVファイルを解析し、ステップ406でバックグラウンドスレッドを作成し、ステップ408でレコードをフェッチし、ステップ410でレコードが処理されているかどうかをチェックし、ステップ412でバックグラウンドスレッドを停止し、ステップ414で終了し、ステップ416でレコードを検証し、ステップ418でサービス要求を作成し、ステップ420でサービス要求を変換し、ステップ422でサービス固有の拡張可能マークアップ言語(XML)ファイルを作成し、ステップ424でプロビジョニングエージェントを呼び出し、ステップ426でサービスを割り当てることを含む。
【0021】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法400は、CSVファイルを作成し、CSVファイルをインポートするステップ402を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、CSVファイルは、単一の行に単一のサービステンプレートを保持するフォーマットを含む。一例として、サンプルのCSVファイルが提供される。
【表1】
【0022】
例に示されているように、ユーザ名がJohn@example.comである第1の顧客(例えば顧客308A)に2つの異なるサービステンプレートが割り当てられる。1つのサービステンプレートが、サービスに関連づけられた属性のそれぞれに対して、第1行におけるフィールド<itemName>および対応する数量において複数のリソースを含んでもよい。認識されるように、CSVファイルの列はサービスのそれぞれに対して、およびさまざまなサービスにわたって固有であるように設定可能である。
【0023】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、CSVは次の2個のセクションに分けることができる。1)アプリケーション固有セクション、これはユーザ名「userName」、項目名「itemName」および数量「Quantity」からなる。2)サービス固有セクション、これはプロビジョニング情報(PIF)として知られるすべてのサービス固有情報からなる。
【0024】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、このCSVの1つの行が、単一のサービスに対するユーザのすべての割り当て情報を保持する。一例として、ユーザJohn@example.comがメールサービスの標準メールボックスおよび追加ストレージを希望する場合、例のCSVに示されているように1つの行が2個の項目エントリおよびすべての関連するPIFを有し、別のサービスは別の行となる。
【0025】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、このCSVは、アプリケーションポータルからサービスを選択し、サンプルファイルをダウンロードすることによって生成することができる。サンプルファイルは、ユーザ名、項目および数量関連の列、ならびに選択されたサービスに適用可能なすべてのPIFからなる。これらの列は、アプリケーションがこれらはサービス関連情報であると理解するために「pif」というプレフィクスが付され、その後にPIFに対するユニバーサル識別子が続く。このユニバーサル識別子はプラットフォーム、プロビジョニングエージェントおよびサービスベンダシステムによって認識される。一例として、PIFに対する典型的な列ヘッダは「pif <PIF IDENTIFIER>」のようになる。前述の例を続けると、サービスがtypeOfMailboxに対する情報を要求する場合、列ヘッダは「pif_typeOfMailbox」とすることができる。
【0026】
上記の例を続けると、3個のサービスが選択され、これらの3個のサービスが全部で20個のPIFを有する場合、CSVには20個の列があることになる。認識されるように、サンプルCSV内の項目および数量に対してそれぞれ1つの列がある。必要に応じて、同じものに対してより多くの列を手動で追加することができる。
【0027】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、顧客(またはスタッフ)は、適用可能な基準に従ってCSVファイルを埋めることができ、それはガイドに記載されてもよい。認識されるように、CSVを埋めることは、ビジネス要件に従ってどのユーザにどのサービステンプレートを割り当てるかを顧客が決定することを可能にする。
【0028】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、CSVフォーマットは単一の行に単一のサービステンプレートを保持する。一例として、ユーザ名John@example.comに次の2個の異なるサービステンプレートが割り当てられ得る。(a)上記で提供されるサンプルCSVファイルの行2に示されるように、または(b)上記で提供されるサンプルCSVファイルの行3(VoIPサービスの場合)に示されるように、1つのサービステンプレートが項目名およびその数量として複数のリソースを含んでもよい。上記で提供されるサンプルCSVファイルを続けると、次の行はCSV内の次のユーザ(すなわちSarah@example.com)に関係してもよく、単一の項目を1個のDropbox(登録商標)Plusとして含むサービステンプレートが割り当てられる。本開示の少なくとも1つの実施形態では、「pif」のプレフィクスが付されたCSVヘッダ内の残りの情報は異なるサービステンプレートにわたって異なり、すべてのサービスに適用可能でない場合がある。これらは、ユーザにサービスを割り当てるために要求される典型的なサービス固有属性である。
【0029】
上記の例を続けると、メールボックスサービステンプレートには2個の項目が1個の標準メールボックスとして割り当てられ、それぞれ10GBのストレージを有する。次の行では、同じユーザに、VoIPと呼ばれる別のサービステンプレートが割り当てられる。CSV内の次のユーザSarah@example.comに対しては、単一の項目を1個のDropbox(登録商標)Plusとして含むサービステンプレートが割り当てられる。「pif」のプレフィクスが付されたCSVヘッダ内の残りの情報は異なるサービステンプレートにわたって異なり、すべてのサービスに適用可能でない場合がある。これらは、ユーザにサービスを割り当てるために要求される典型的なサービス固有属性である。
【0030】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法400はステップ404に進み、CSVが解析されコンテナに格納される。認識されるように、CSVファイルを解析することで、CSVが有効なフォーマットであり可読であることが確認される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法400は次にステップ406に進み、レコードを処理するためのバックグラウンドスレッドが作成される。
【0031】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法400は、ステップ410で、すべてのレコードが処理されているかどうかをチェックする。すべてのレコードが処理されてはいない場合、方法400はステップ416に進む。他方、すべてのレコードが処理されている場合、方法はステップ412に進む。
【0032】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、ステップ416で、CSV内のレコードが検証され、有効である場合、方法はステップ418に進む。そうでない場合、方法はステップ408に進む。認識されるように、アプリケーション固有セクションは、サービスプロバイダプラットフォームのビジネスサポートシステムに格納されたサービス注文およびサービスカタログと比べて検証される。行に対するサービスもこの時点で識別される。サービス固有セクションは、まず「pif」列を分離してから、それらをサービスカタログにサービステンプレート定義の一部として格納されているPIF識別子と比較することによって解析される。マッチしたPIFの値が割り当てのために取得され、その残りはこの行に対しては破棄される。認識されるように、このプロセスはCSVをサービスアグノスティック(service agnostic)な方法で解釈する。
【0033】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、ステップ418で、サービス要求が作成される。認識されるように、サービス要求は、サービスを割り当てるために要求されるすべての必要なサービス関連情報を保持するオブジェクトである。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービス要求は、非限定的な例を少し挙げれば、購買注文番号、顧客(408A、408B、または408C)のユーザ名、および少なくとも1つのリソース情報を含む。
【0034】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法400はステップ420に進み、サービスオブジェクトがXML文字列に変換され、ステップ422で、方法400はサービス固有のXMLデータを作成する。
【0035】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法400は、XMLからデータを取得し、例えばプロビジョニングエージェントプログラミングインタフェース(API)によって、適用可能なサービスを呼び出すことにより、XMLデータストリームを処理するためにプロビジョニングエージェントを呼び出す。認識されるように、さまざまなリソースIDを含むサービス固有XMLファイルがあり、プラットフォームが配備されたロケーションに格納される。さらに認識されるように、プロビジョニングエージェントは、注文をプロビジョニングするとともにユーザにサービスを割り当てるように構成される。
【0036】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法400は、すべての要求をキューに格納するように構成される。認識されるように、これは非同期的なアクションとなり、すべての要求はバッチジョブによって処理される。ジョブは、各要求を個別に処理する。さらに認識されるように、各要求に対して、注文クォータの利用可能性についてチェックが実行される。注文クォータ/ユーザライセンスが超過している場合、バックエンドプロセスが注文アップサイズの要求を暗黙的に開始する。注文履行がなされると、バッチジョブは未決の要求を再び選んで処理する。一例として、注文クォータ/ライセンスが50ユニットであり、新規の要求が70ユニットで到来した場合、最初の50ユニットが正しく割り当てられた後、残りの20ユニットは暗黙に要求を介してアップサイズされる。認識されるように、バックエンドは必要に応じて暗黙の更新を行うように構成される。
【0037】
本発明は図面および上記の説明において詳細に図示され説明されているが、これは例示的であって性質上限定的でないものとみなされるべきである。特定の実施形態のみが図示され説明されているのであって、本発明の思想の範囲内に入るすべての変形および変更が保護されるよう要求されていると理解されたい。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
図2を参照すると、クラウドサービス環境におけるユーザサービス割り当てを管理するシステムが図示され、一般に200で示されている。システム200は、ユーザ、プラットフォームUI202、サービスプロバイダプラットフォーム204、BSSアプリケーション206、CSVパーサ/バリデータ208、サービス要求ジェネレータ210、サービス固有XMLジェネレータ212、OSSアプリケーション214、サービス固有XMLコンバータ216、サービスカタログ218、サービス要求/クォータ/割り当てデータベース220、サービス割り当てコミュニケータ222、コントローラ224、少なくとも1つのサービスプロビジョニングエージェント226、および(複数の可能なサービス(ベンダ)のうちの)少なくとも1つのサービス114を含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロバイダプラットフォーム204は複数のサービス114のためのアグリゲータおよびマーケットプレイスとして作用し、複数のサービス114は上記少なくとも1つのサービスプロビジョニングエージェント226の特別な統合メカニズムを介してサービスプロバイダプラットフォーム204と統合される。認識されるように、サービスプロビジョニングエージェント226は、サービス114によって提供されユーザによって開始されるサービスに対する制御オペレーションに関するデータを送信する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、制御オペレーションは特定のユーザへのサービスプロビジョニングおよび割り当てのオペレーションを実行する。例として、このようなオペレーションは、サービス変更、特定のサービスのアップグレードおよびダウングレード(例えばシルバーサブスクリプションプランからゴールドサブスクリプションプランへ、およびその逆)、サブスクリプションサービスの削除、などを含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロビジョニングエージェント226は、ベンダ要件に準拠したフォーマットで制御オペレーションに関する情報を送信する。例として、このようなフォーマットはAPIコール、拡張マークアップ言語、などであり得る。認識されるように、ユーザは、プラットフォームUI202を介してサービスプロバイダプラットフォーム204を操作し、そこでユーザは多様な利用可能なサービスプラン、サービステンプレート定義および適用可能なサービスを記述する任意の他の情報を提示され、これらはサービスカタログ218に格納されている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、プラットフォームUI202はまた、サービス注文のためのサンプルCSVファイルおよびそれに記入するためのマニュアルも含む。認識されるように、ユーザは、複数のユーザのためのサービス注文を含み得るCSVファイルに注文を入力し、プラットフォームUI202を介してそれをアップロードしてもよい。このプラットフォームUI202はBSSアプリケーション206およびOSSアプリケーション214と動作可能に接続されている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、CSVパーサ/バリデータ208は、注文を有するCSVファイルを受信し、サービスカタログ218に格納されたサービステンプレート定義を用いてサービス固有の情報を解析し検証することによってそのCSVファイルを処理するように構成される。解析および検証が失敗した場合(例えばミスマッチがある場合)、CSVパーサ/バリデータ208はエラーを返し、これはプラットフォームUI202でユーザに示される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービス要求ジェネレータ210は検証されたCSVファイルを受信し、それによりCSVの各行に対して、サービス要求ジェネレータ210はサービス要求オブジェクトを生成し、サービス要求/クォータ/割り当てデータベース220に、特定のユーザに関連して、その情報を格納する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービス固有XMLジェネレータ212は、サービス注文を処理し、ベンダでソートされたXML文字列に変換する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、OSSアプリケーション214はXML文字列を受信し、サービス固有XMLコンバータ216はXMLをサービスプロビジョニングエージェント226により読み取り可能なフォーマットに翻訳する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、コントローラ224は、必要とされるサービスプロビジョニングエージェント226を呼び出す。認識されるように、そうすることにより、コントローラ224は、サービス割り当てコミュニケータ222によって、特定のサービスのクォータが、そのサービスが割り当てられるユーザに対して満たされているかどうかをチェックする。サービスプロビジョニングエージェント226は、制御オペレーションを実行するために適用可能なベンダ(例えばサービス114)のAPIをコールする。サービス要求/クォータ/割り当てデータベース220は、制御オペレーションの結果を格納する。制御オペレーション実行の後、OSSアプリケーション214は、ユーザに対して結果を表示するためにサービスプロバイダプラットフォームUIにその結果を渡す。
【国際調査報告】