IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ドゥウォン ファイヤー プロテクション カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-LEDランプ 図1
  • 特表-LEDランプ 図2
  • 特表-LEDランプ 図3
  • 特表-LEDランプ 図4
  • 特表-LEDランプ 図5
  • 特表-LEDランプ 図6
  • 特表-LEDランプ 図7
  • 特表-LEDランプ 図8
  • 特表-LEDランプ 図9
  • 特表-LEDランプ 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-17
(54)【発明の名称】LEDランプ
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20220209BHJP
   F21K 9/233 20160101ALI20220209BHJP
   F21K 9/65 20160101ALI20220209BHJP
   F21V 19/02 20060101ALI20220209BHJP
   F21V 14/02 20060101ALI20220209BHJP
   F21Y 107/80 20160101ALN20220209BHJP
   F21Y 107/30 20160101ALN20220209BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220209BHJP
【FI】
F21S2/00 355
F21K9/233 100
F21K9/65
F21V19/02 300
F21V19/02 400
F21V14/02 200
F21Y107:80
F21Y107:30
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020519047
(86)(22)【出願日】2020-03-19
(85)【翻訳文提出日】2020-04-02
(86)【国際出願番号】 KR2020003785
(87)【国際公開番号】W WO2021107283
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0152164
(32)【優先日】2019-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518453028
【氏名又は名称】ドゥウォン ファイヤー プロテクション カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】ハン、チャンヒ
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013AA02
3K013BA01
3K013EA16
3K013FA01
(57)【要約】
【課題】2以上のランプ羽根がピボットとローリングとが同時並行して行えるように本体に結合されて様々な照明効果を与えることのできるLEDランプを提供する。
【解決手段】本発明は、2以上のランプ羽根がピボットとローリングとが同時並行して行えるように本体に結合されて様々な照明効果を与えることのできるLEDランプに関するものであり、電気供給部を介して電気が供給される本体と、前記本体に固定される2以上のランプ羽根と、を備え、前記ランプ羽根の一方の側に固定される接続部により前記本体と連結されることによって、前記ランプ羽根は前記本体の長手方向軸線に対して前記ランプ羽根の長手方向の軸線が、他方の側が遠ざかる方向にピボット可能であり、これと同時に、前記ランプ羽根は前記本体に対して長手方向の軸線を中心としてローリング可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気供給部を介して電気が供給される本体と、
前記本体に固定される2以上のランプ羽根と、を備え、
前記ランプ羽根の一方の側に固定される接続部により前記本体と連結されることによって、前記ランプ羽根が前記本体の長手方向の軸線に対して前記ランプ羽根の長手方向の軸線が、他方の側が遠ざかる方向にピボット可能であり、同時に前記ランプ羽根が前記本体に対して長手方向の軸線を中心としてローリング可能であることを特徴とする、
LEDランプ。
【請求項2】
前記接続部は、前記ランプ羽根の一方の側に配置されるローリング連結部と、前記ローリング連結部に前記ランプ羽根の軸線を中心として回転可能なように連結されるカップラと、前記カップラを枢支する前記本体に形成されたピボット連結部と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項3】
前記ローリング連結部は、前記ランプ羽根と一体であるローリングベースと、前記ローリングベースの上側に配設されて前記カップラに挿入されるローリング挿入部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のLEDランプ。
【請求項4】
前記ローリング挿入部は、その周面に沿って複数のローリング位置設定部が形成され、前記カップラの内側には前記ローリング位置設定部と着脱されるローリング位置固定部が形成されることを特徴とする請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項5】
前記ローリング位置設定部は、前記ローリング挿入部の周面に断面が多角形に形成され、前記ローリング位置固定部は、前記ローリング位置設定部の多角形の頂点に沿って前記ローリング挿入部の長手方向に形成される山形突起に対応するように突設されることを特徴とする請求項4に記載のLEDランプ。
【請求項6】
前記ローリング位置設定部と前記ローリング位置固定部のどちらか一方にはローリング凹溝が形成されて結合状態を保持することを特徴とする請求項5に記載のLEDランプ。
【請求項7】
前記ローリング挿入部の一方の側には角度制限部が形成され、前記カップラの内側面には、前記角度制限部に接触され、前記ランプ羽根の前記本体に対する回転角を制限するローリングストッパが形成されることを特徴とする請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項8】
前記ローリングベースには前記ローリング連結部と前記カップラとが接続して引き離されないように嵌合爪が形成され、前記カップラには前記嵌合爪に対応する支持爪が形成されることを特徴とする請求項3に記載のLEDランプ。
【請求項9】
前記支持爪には、前記嵌合爪が前記支持爪の内部に挿入されるときに前記支持爪が歪んで逃げる空間を与える、逃がし溝が形成されることを特徴とする請求項8に記載のLEDランプ。
【請求項10】
前記カップラは、筒状のカップラボディと、前記カップラボディと一体であり、その上側に形成される半球状のカップラヘッドと、前記カップラの外表面に突出して前記本体に回転自在に固定されるピボットロッドと、を備えることを特徴とする請求項2に記載のLEDランプ。
【請求項11】
前記カップラヘッドには、電線が挿入されるカップラ貫通口が形成されることを特徴とする請求項10に記載のLEDランプ。
【請求項12】
前記ピボット連結部は、前記ピボットロッドを回転可能に支持するように前記本体に形成される、ロッド収容部を備えることを特徴とする請求項10に記載のLEDランプ。
【請求項13】
前記ピボットロッドの周面に沿って複数のピボット位置設定部が形成され、前記ロッド収容部の周りには前記ピボット位置設定部と着脱されるピボット位置固定部が形成されることを特徴とする請求項12に記載のLEDランプ。
【請求項14】
前記ピボット位置設定部は、前記ピボットロッドの周面に形成された断面が多角形であり、その多角形の頂点に沿って前記ピボットロッドの長手方向に形成される山形突起であり、前記ピボット位置固定部は、前記ピボット位置設定部の山形突起に対応するように突設されることを特徴とする請求項13に記載のLEDランプ。
【請求項15】
前記ピボット位置設定部と前記ピボット位置固定部のどちらか一方にはピボット凹溝が形成されて結合状態を保持することを特徴とする請求項14に記載のLEDランプ。
【請求項16】
前記本体は、前記カップラボディが一方向にピボットするときに収容されるように凹状に形成される第1のカップラ座と、前記カップラボディが他方向にピボットするときに載置されるように凹状に形成される第2のカップラ座と、を備えることによって前記ランプ羽根のピボット角度範囲を制限することを特徴とする請求項10に記載のLEDランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDランプに係り、さらに詳しくは、2以上のランプ羽根がピボットとローリングとが同時並行して行えるように本体に結合されて様々な照明効果を与えることのできるLEDランプに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電力の消耗を抑え、照度を高めるとともに、長時間にわたって使える耐久性に優れた光源としてのLEDチップが脚光を浴びており、これを光源として採用しようとする試みが盛んに行われている。
【0003】
LED(light emitting diode:発光ダイオード)は、半導体に電圧を加えるときに発生する発光現象を用いた光源であって、過去数年間にわたる技術の発展により、照明用に使えるほどに明るさが改善され、既存の白熱電球に比べて電力の消耗量が非常に少なく、しかも、寿命が長いことから、一般電球用にその使用が広がりつつある傾向にある。
【0004】
LEDランプは、一般に、所望の方向に光を調節する必要があるが、角度が調節できないという問題がある。さらに、LEDランプは、光の直進性によりLEDランプの前方方向にのみ光が照射されるため、角度の調節がなお一層切望されているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-1786798号公報
【特許文献2】大韓民国登録特許第10-1450448号公報
【特許文献3】大韓民国登録特許第10-1144735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した問題を解決するために案出された本発明の目的は、2以上のランプ羽根がピボットとローリングとが同時並行して行えるように本体に結合されて様々な照明効果を与えることのできるLEDランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明は、電気供給部を介して電気が供給される本体と、前記本体に固定される2以上のランプ羽根と、を備え、前記ランプ羽根の一方の側に固定される接続部により前記本体と連結されることによって、前記ランプ羽根は前記本体の長手方向の軸線に対して前記ランプ羽根の長手方向の軸線が、他方の側が遠ざかる方向にピボット可能であり、同時並行して前記ランプ羽根は前記本体に対して長手方向の軸線を中心としてローリング可能であることを特徴とするLEDランプである。
【0008】
前記接続部は、前記ランプ羽根の一方の側に配置されるローリング連結部と、前記ローリング連結部に前記ランプ羽根の軸線を中心として回転可能なように連結されるカップラと、前記カップラを枢支する前記本体に形成されたピボット連結部と、を備えてなることを特徴とする。
【0009】
また、前記ローリング連結部は、前記ランプ羽根と一体であるローリングベースと、前記ローリングベースの上側に配設されて前記カップラに挿入されるローリング挿入部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
さらに、前記ローリング挿入部は、その周面に沿って複数のローリング位置設定部が形成され、前記カップラの内側には前記ローリング位置設定部と着脱されるローリング位置固定部が形成されることを特徴とする。
【0011】
さらにまた、前記ローリング位置設定部は、前記ローリング挿入部の周面に断面が多角形に形成され、前記ローリング位置固定部は、前記ローリング位置設定部の多角形の頂点に沿って前記ローリング挿入部の長手方向に形成される山形突起に対応するように突設されることを特徴とする。
【0012】
さらにまた、前記ローリング位置設定部と前記ローリング位置固定部のどちらか一方にはローリング凹溝が形成されて結合状態を保持することを特徴とする。
【0013】
さらにまた、前記ローリング挿入部の一方の側には角度制限部が形成され、前記カップラに内側面には前記角度制限部に接触され、前記ランプ羽根の前記本体に対する回転角を制限するローリングストッパが形成されることを特徴とする。
【0014】
さらにまた、前記ローリングベースには前記ローリング連結部と前記カップラとが接続して引き離されないように嵌合爪が形成され、前記カップラには前記嵌合爪に対応する支持爪が形成されることを特徴とする。
【0015】
さらにまた、前記支持爪には、前記嵌合爪が前記支持爪の内部に挿入されるときに前記支持爪が歪まれて逃がす空間を与える逃がし溝が形成されることを特徴とする。
【0016】
さらにまた、前記カップラは、筒状のカップラボディと、前記カップラボディと一体であり、その上側に形成される半球状のカップラヘッドと、前記カップラの外表面に突出して前記本体に回転自在に固定されるピボットロッドと、を備えることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、前記カップラヘッドには、電線が挿入されるカップラ貫通口が形成されることを特徴とする。
【0018】
さらにまた、前記ピボット連結部は、前記ピボットロッドが回転可能なように支持するように前記本体に形成されるロッド収容部を備えることを特徴とする。
【0019】
さらにまた、前記ピボットロッドの周面に沿って複数のピボット位置設定部が形成され、前記ロッド収容部の周りには前記ピボット位置設定部と着脱されるピボット位置固定部が形成されることを特徴とする。
【0020】
さらにまた、前記本体には、前記ピボットロッドが回転可能なように支持するロッド収容部が形成され、前記ピボットロッドの周面に沿って複数のピボット位置設定部が形成され、前記ロッド収容部の周りには前記ピボット位置設定部と着脱される前記ピボット位置固定部が形成されることを特徴とする。
【0021】
さらにまた、前記ピボット位置設定部は、前記ピボットロッドの周面に形成された断面が多角形であり、その多角形の頂点に沿って前記ピボットロッドの長手方向に形成される山形突起であり、前記ピボット位置固定部は、前記ピボット位置設定部の山形突起に対応するように突設されることを特徴とする。
【0022】
さらにまた、前記ピボット位置設定部と前記ピボット位置固定部のどちらか一方にはピボット凹溝が形成されて結合状態を保持することを特徴とする。
【0023】
これらに加えて、前記本体は、前記カップラボディが一方向にピボットするときに収容されるように凹状に形成される第1のカップラ座と、前記カップラボディが他方向にピボットするときに載置されるように凹状に形成される第2のカップラ座と、を備えることによって前記ランプ羽根のピボット角度範囲を制限することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、単一のLEDランプにより様々な照明効果を与えることができる。また、ランプ羽根を折り畳んでコンパクト化を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施の形態に係るLEDランプの斜視図である。
図2図1のLEDランプのランプ羽根が動く様子を示す斜視図である。
図3図1のLEDランプの本体の上側から見下ろした分解斜視図である。
図4図1のLEDランプの本体の下側から見上げた分解斜視図である。
図5図1のLEDランプのランプ羽根の上側から見下ろした分解斜視図である。
図6図1のLEDランプのランプ羽根の下側から見上げた分解斜視図である。
図7図1のLEDランプのカップラの上側から見下ろした斜視図である。
図8図1のLEDランプのカップラの下側から見上げた斜視図である。
図9図1のLEDランプのカップラの下側の底面図である。
図10図1のLEDランプのローリング連結部の部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面に基づいて、本発明を好適な実施の形態について説明する。下記の各図面の構成要素に参照符号を付するにあたって、同じ構成要素に限っては、たとえ異なる図面の上に示されているとしても、できる限り同じ番号を持たせていることに留意すべきである。なお、本発明について説明するにあたって、関連する公知の機能及び構成についての具体的な説明が本発明の要旨を余計に曖昧にする虞があると認められる場合には、その詳細な説明を省略する。
【0027】
図1及び図2に示すように、本発明の実施の形態に係るLEDランプ100は、基本的に、外部から電気を供給される電気供給部102と、前記電気供給部102を介して電気が供給される本体104と、前記本体104に固定される2以上のランプ羽根106と、を備えてなる。前記LEDランプ100は、基本的にプラスチック製であるが、結合部分もしくは電気接続部分には金属を用いてもよい。なお、実施の形態においては、前記ランプ羽根106を3つにしているが、2つもしくは4つなど種々に変更可能である。
【0028】
前記LEDランプ100の最も大きな特徴は、前記ランプ羽根106の一方の側に固定される接続部により前記本体104と連結されることによって、前記ランプ羽根106が、ピボット運動(枢動)とローリング運動とを行うことが可能であるということである。ここで、ピボット運動とは、前記ランプ羽根106の一方の側の回転運動であって、前記本体104の長手方向の軸線に対して前記ランプ羽根106の長手方向の軸線が、他方の側が遠ざかる方向に回転することを意味する。また、前記ローリング運動とは、前記ランプ羽根106が前記本体104に対して長手方向の軸線を中心として回転することを意味する。前記ピボット運動とローリング運動とは、使用者が選択的にまたは同時に力を加えて行うことができる。
【0029】
前記接続部は、図5及び図6に示すように、前記ランプ羽根106の一方の側に配置されるローリング連結部174と、前記ローリング連結部174に前記ランプ羽根106の軸線を中心として回転可能なように連結されるカップラ138と、前記カップラ138を枢支する前記本体104に形成されたピボット連結部と、を備えてなる。
【0030】
前記ランプ羽根106は、LED基板(図示せず)が挿入され、前記LED基板から発せられる熱を外部に消散する第1の羽根半体140と、前記第1の羽根半体140と結合し、前記LED基板のLEDが発する光を外部に放出する前記第2の羽根半体142と、前記第1の羽根半体140と前記第2の羽根半体142のどちらか一方に連結されるローリング連結部174と、を備えてなる。前記ローリング連結部174は、前記第1の羽根半体140と前記第2の羽根半体142にそれぞれ半体として形成されることも可能である。
【0031】
前記第1の羽根半体140は、内部に空きスペースを有する放熱部168と、外部に熱を放出するために形成される放熱フィン170と、を備えてなる。前記放熱フィン170の形状としては、公知の技術の形状を採用してもよい。
【0032】
前記第2の羽根半体142は、光が透過可能な透光部190を備え、前記透光部190は、全体が透光可能な材質から形成されてもよく、あるいは、一部のみが透光可能なように形成されてもよい。
【0033】
前記第1の羽根半体140と前記第2の羽根半体142は、それぞれ形成された第1の羽根組立部172と第2の羽根組立部192により嵌合されてもよく、ボルトなど公知の技術の手段を採用することも可能である。
【0034】
前記ローリング連結部174は、図10に示すように、前記第1の羽根半体140の一方の側に固定されたローリングベース186と、前記ローリングベース186の上側に配設されて前記カップラ138に挿入されるローリング挿入部176と、を備えてなる。
【0035】
前記ローリング連結部174は、前記カップラ138に対して回転するために全体的に回転体の形状を呈する。
【0036】
前記ローリングベース186には、前記ローリング連結部174と前記カップラ138とが接続して引き離されないように嵌合爪184が形成される。なお、前記嵌合爪184の上側に、前記カップラ138の内部に挿入されて回転自在に支持するローリング支持外面182が形成される。
【0037】
そして、前記ローリング支持外面182の上側に、前記ローリング挿入部176が、前記ローリング支持外面182の外径よりも小さな最大の外径をもって形成される。
【0038】
前記ローリング挿入部176は、内部に前記本体から引き込まれる電線(図示せず)を収容可能な電線引込み孔188が形成され、その周りの周面に沿って複数のローリング位置設定部178が形成される。
【0039】
前記ローリング位置設定部178は、前記ローリング挿入部176の周面に断面が多角形であり、前記ローリング挿入部176の長手方向に前記多角形の頂点に沿って形成される山形突起の形状に形成されてもよい。
【0040】
また、前記ローリング挿入部176の一方の側には角度制限部180が形成される。前記角度制限部180は、前記ローリング挿入部176よりも半径の外側方向に突設されてもよい。
【0041】
図7から図9に示すように、前記ローリング連結部174に外嵌される前記カップラ138は、筒状のカップラボディ144と、前記カップラボディ144と一体であり、その上側に形成される半球状のカップラヘッド150と、前記カップラの外表面から突出して前記本体104に回転自在に固定されるピボットロッド146と、を備える。
【0042】
前記カップラボディ144は、内部に空間を有する筒状であり、本発明の実施の形態においては、円形状に形成されている。外表面には、回転を表示するマーキングが刻まれてもよい。
【0043】
前記カップラヘッド150は、前記カップラボディ144と一体であり、前記本体104から与えられる電線(図示せず)が挿通するカップラ貫通口152が形成されてもよい。前記カップラ貫通口152は、前記カップラボディ144の内部の空間と連通する。
【0044】
前記カップラ138の内部について述べると、外部に向かって開かれる開口部154に近づいて支持爪156が形成される。前記支持爪156は、前記ローリング連結部174の嵌合爪184に対応するものであって、前記支持爪156の内径が嵌合爪184の外径よりも小さく形成される。したがって、前記ローリング連結部174と前記カップラ138とはしばり嵌めにより互いに結合可能である。
【0045】
さらに、前記支持爪156には、前記嵌合爪184が前記支持爪156の内部に挿入されるときに前記支持爪156が歪んで、歪んだ部分を逃がす空間を与える、逃がし溝158が形成されてもよい。
【0046】
前記支持爪156の内側にはローリング支持内面160が形成される。前記ローリング支持内面160は、前記ローリング支持外面182と回転接触しながら前記カップラ138と前記ローリング連結部174が回転運動をするようにする。
【0047】
さらにまた、前記カップラ138の前記ローリング支持内面160よりも内側にはローリング挿入部収容孔164が形成されて前記ローリング挿入部176が挿入され、前記ローリング挿入部収容孔164の内面には前記ローリング位置設定部178と着脱されるローリング位置固定部166が形成される。
【0048】
前記ローリング位置固定部166は、前記ローリング挿入部176の周面に形成されたローリング位置設定部178の山形突起に対応するように突設される。したがって、前記ローリング位置固定部166は、安定的に前記ローリング位置設定部178と着脱するように一対が向かい合うように形成される。
【0049】
このとき、前記ローリング位置設定部178と前記ローリング位置固定部166のどちらか一方にはローリング凹溝(図示せず)が形成されて結合状態を保持することも可能である。
【0050】
さらにまた、前記ローリング支持内面160の内側に前記角度制限部180に接触され、前記ランプ羽根106の前記本体104に対する回転角を制限するローリングストッパ162が形成されてもよい。本発明の実施の形態においては、一対のローリングストッパ162が配置され、前記角度制限部180が前記一対のローリングストッパ162の間に位置付けられて、前記カップラ138の前記ローリング連結部174に対する回転角度を制限する。
【0051】
図3及び図4に示すように、前記本体104は、第1のセグメント108と第2のセグメント110とが互いに結合されるような構造を有する。前記第1のセグメント108は、一方の側に電気結合部116が形成されて前記電気供給部102と連結される。前記電気供給部102としては、図1及び図2に示すように、通常の電球ソケットを用いてもよく、その他の公知の電気接続器具を用いてもよい。
【0052】
前記電気結合部116と連結される電気供給連結部112は、前記ランプ羽根106を配設可能な構造を有し、且つ、外側に拡張された第1の拡張部114と連結される。前記第1の拡張部114には、前記ランプ羽根106の数に見合う分だけ第1のカップラ座118が形成される。前記第1のカップラ座118は、前記本体104の長手方向に対して直角方向(ラジアル方向)に開かれた断面が概ね半円形であり、前記半円形は、前記本体104の長手方向に平行に下側方向に開かれる。前記第1のカップラ座118は、前記カップラボディ144と対応する形状である。
【0053】
さらにまた、前記第1の拡張部114と組み合わせられる第2のセグメント110の第2の拡張部128にも、前記第1のカップラ座118に対応するように第2のカップラ座130が形成される。前記第2のカップラ座130は、前記本体104の長手方向に平行に凹状に形成され、断面が概ね半円形であり、前記半円形は、前記本体104の長手方向に直角方向(ラジアル方向)に開かれる。前記第2のカップラ座130は、前記カップラボディ144と対応する形状である。
【0054】
したがって、前記第1の拡張部114と前記第2のセグメント110とが組み合わせられると、前記第1のカップラ座118及び前記第2のカップラ座130により前記カップラ138が一方向から他方向へとピボットするとき、前記ランプ羽根106のピボット角度範囲を制限することになる。すなわち、前記ランプ羽根106は、前記本体104の長手方向に沿って下側方向と平行な方向から、前記本体104の長手方向に直角な方向までの概ね90°の範囲においてピボット運動を行うことが可能である。
【0055】
もし、第1のカップラ座118が前記第2の拡張部128に形成され、前記第1のカップラ座118の半円形が前記本体104の長手方向に平行になるように上側方向に開かれ、第2のカップラ座130が前記第1の拡張部114に形成されれば、前記ランプ羽根106は、前記本体104の長手方向に沿って上側方向と平行な方向から、前記本体104の長手方向に直角な方向までの概ね90°の範囲においてピボット運動を行うことが可能である。
【0056】
前記第1のセグメント108と前記第2のセグメント110との結合は、それぞれに形成された第1の組立部124及び第2の組立部孔136の結合により行われ、本発明の実施の形態においては、前記第1の組立部124と前記第2の組立部孔136とを締め付けボルト(図示せず)で螺合する方式を採用する。前記締め付けボルトは、前記第1の組立部124と連通する第1の組立部孔126を介して前記第2の組立部孔136と螺合される。
【0057】
そして、前記第2のセグメント110には放熱口132が形成されて、前記本体104の内部において発生する熱を外部に放出する役割を果たす。
【0058】
前記ピボット連結部は、前記本体104に形成される前記ピボットロッド146が回転可能なように支持するロッド収容部120、134を備える。前記ロッド収容部120、134は、半円形の溝が形成された半体であり、互いに結合して前記ピボットロッド146に対応する円形の空間を有する支持部を形成する。
【0059】
また、前記ピボットロッド146の周面に沿って複数のピボット位置設定部148が形成され、前記ロッド収容部120、134の周りには、前記ピボット位置設定部148と着脱される前記ピボット位置固定部122が形成される。
【0060】
前記ピボット位置設定部148は、前記ピボットロッド146の周面に形成された断面が多角形であり、その多角形の頂点に沿って前記ピボットロッド146の長手方向に形成される山形突起であり、前記ピボット位置固定部122は、前記ピボット位置設定部148の山形突起に対応するように突設される。
【0061】
前記ピボット位置設定部148と前記ピボット位置固定部122のどちらか一方にはピボット凹溝(図示せず)が形成されて結合状態を保持することも可能である。
【0062】
そして、前記LEDランプ100の作動を使用者が操作できるように、前記本体104または前記ランプ羽根106には図示略の操作部が配置されてもよい。
【0063】
本発明の実施の形態に係るLEDランプ100は、上述したように構成される。以下、前記LEDランプ100の作動様子について説明する。
【0064】
図1に示すように、前記ランプ羽根106を前記本体104の長手方向に平行な方向に配置すれば、最も断面積が小さな形状を保つことができる。
【0065】
この状態で、使用者は、図2に示すように、前記ランプ羽根106を把持して、前記本体104の長手方向の軸線から遠ざかる方向に前記ランプ羽根106をピボットさせることができる。このとき、前記ランプ羽根106は、前記本体104の長手方向の直角方向までピボット可能である。
【0066】
そして、これと同時に、使用者は、前記ランプ羽根106を回転させて前記ランプ羽根106の長手方向の軸線に対してローリング運動をさせることが可能である。
【0067】
複数のランプ羽根106に対して、ピボット角度とローリング角度とはそれぞれ別々に操作することができ、互いに異なる角度を持たせることも可能である。
【0068】
使用者は、前記LEDランプ100を使用しないか、あるいは、持ち運びたい場合、図1に示す状態にすることが好ましい。
【0069】
上述したように、本発明の好適な実施の形態に基づいて説明したが、当該技術分野における熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載の本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内において、本発明を種々に修正及び変更することができることが理解できる筈である。
【0070】
使用者が所望の方向且つ所望の範囲内においてLEDランプを照射することができ、単一の製品で顧客の多種多様なニーズに応えることができる。
【符号の説明】
【0071】
100 LEDランプ
102 電気供給部
104 本体
106 ランプ羽根
108 第1のセグメント
110 第2のセグメント
112 電気供給連結部
114 第1の拡張部
116 電気結合部
118 第1のカップラ座
120 第1のロッド収容部
122 ピボット位置固定部
124 第1の組立部
126 第1の組立部孔
128 第2の拡張部
130 第2のカップラ座
132 放熱口
134 第2のロッド収容部
136 第2の組立部孔
138 カップラ
140 第1の羽根半体
142 第2の羽根半体
144 カップラボディ
146 ピボットロッド
148 ピボット位置設定部
150 カップラヘッド
152 カップラ貫通口
154 開口部
156 支持爪
158 逃がし溝
160 ローリング支持内面
162 ローリングストッパ
164 ローリング挿入部収容孔
166 ローリング位置固定部
168 放熱部
170 放熱フィン
172 第1の羽根組立部
174 ローリング連結部
176 ローリング挿入部
178 ローリング位置設定部
180 角度制限部
182 ローリング支持外面
184 嵌合爪
186 ローリングベース
188 電線引込み孔
190 透光部
192 第2の羽根組立部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】