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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-17
(54)【発明の名称】モーター
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/50 20060101AFI20220209BHJP
   H02K 3/52 20060101ALI20220209BHJP
   H02K 3/04 20060101ALI20220209BHJP
   H02K 3/46 20060101ALI20220209BHJP
【FI】
H02K3/50 A
H02K3/52 E
H02K3/04 J
H02K3/04 E
H02K3/46 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021534134
(86)(22)【出願日】2019-12-24
(85)【翻訳文提出日】2021-06-14
(86)【国際出願番号】 KR2019018409
(87)【国際公開番号】W WO2020138922
(87)【国際公開日】2020-07-02
(31)【優先権主張番号】10-2018-0168992
(32)【優先日】2018-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンジン
【テーマコード(参考)】
5H603
5H604
【Fターム(参考)】
5H603AA03
5H603AA09
5H603BB01
5H603BB07
5H604AA05
5H604AA08
5H604BB01
5H604BB08
5H604BB14
5H604CC01
5H604CC05
5H604CC16
5H604DA14
5H604DB01
5H604PB03
5H604QB03
5H604QB14
5H604QB17
(57)【要約】
モーターは、ステーター;及び前記ステーターの内側に配置されるローターを含み、前記ステーターは、ヘッドとトゥースを含むステーターコア;前記トゥースに結合するインシュレーター;前記インシュレーターの外面に巻線されるコイル;及び前記コイルの両端が結合するターミナルを含み、前記ターミナルは、ターミナル本体;前記ターミナル本体から延びて前記コイルと結合する第1結合部;及び前記ターミナル本体から延びて前記コイルと結合する第2結合部を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステーターと、
前記ステーターの内側に配置されるローターと、を含み、
前記ステーターは、ヘッドとトゥースを含むステーターコアと、
前記トゥースに結合するインシュレーターと、
前記インシュレーターの外面に巻線されるコイルと、
前記コイルの両端が結合するターミナルと、を含み、
前記ターミナルは、
ターミナル本と、
前記ターミナル本体から延びて前記コイルと結合する第1結合部と、
前記ターミナル本体から延びて前記コイルと結合する第2結合部と、を含む、モーター。
【請求項2】
前記ターミナル本体、前記第1結合部及び前記第2結合部は一体で形成される、請求項1に記載のモーター。
【請求項3】
前記第1結合部には、前記コイルの一端が結合されて、内周面が前記コイルの外面を包む第1ホールが配置されて、
前記第2結合部には、前記コイルの他端が結合されて、内周面が前記コイルの外面を包む第2ホールが配置される、請求項1に記載のモーター。
【請求項4】
上、下方向を基準に前記第2結合部は、前記第1結合部の上側に配置される、請求項1に記載のモーター。
【請求項5】
前記ターミナル本体の上側には、外部電源が印加されるターミナル連結部が配置される、請求項1に記載のモーター。
【請求項6】
前記コイルの巻線順序を基準に、前記第2結合部には前記コイルの開始端が結合されて、前記第1結合部には前記コイルの終了端が結合する、請求項1に記載のモーター。
【請求項7】
前記インシュレーターの内面には、他の領域よりも陥没形成されて、前記コイルの少なくとも一部を収容するガイド溝が配置される、請求項1に記載のモーター。
【請求項8】
前記ガイド溝は、前記第1結合部または前記第2結合部と少なくとも一部の領域が上、下方向にオーバーラップされるように配置される、請求項7に記載のモーター。
【請求項9】
前記ターミナルは、複数で備えられて、前記インシュレーターの円周方向に沿って相互離隔するように配置される、請求項1に記載のモーター。
【請求項10】
前記インシュレーターの上面には、前記ターミナルが結合する溝を含むターミナル結合部が配置される、請求項1に記載のモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、モーターに関する。
【背景技術】
【0002】
以下で記述される内容は、本実施例に対する背景情報を提供するだけであって従来技術を記載したものではない。
【0003】
モーターは、導体が磁場の中で受けるカを利用して電気エネルギーを回転エネルギーに変える装置である。近年、モーターの用途が拡大すると共にモーターの役割が重要になって来ている。特に、自動車の電装化が急速に進み、操向システム、制動(ブレーキ)システム、意匠システム及びギアシステムなどに適用されるモーターの需要が大幅に増加している。
【0004】
一般にモーターは、ローターとステーターの電磁気的相互作用によって前記ローターが回転することになる。この時、ローターに挿入された回転軸も共に回転して回転駆動力を発生させる。
【0005】
詳細に、モーターは、ハウジングの内側に配置されるステーターと、前記ステーターの内側に配置されるローターを含むことができる。ステーターは、コア及びコイルを含み、前記ステーターコアには、コイルが巻線されることができる。また、ステーターの上部には巻線されたコイルの結線作業を容易にするためにコイルを総合して電気的に接続するためのバスバーが設置されることができる。
【0006】
コイルは、先端部はバスバーに結合することができる。前記バスバーには、電源が印加されて前記コイルに電流が流れることができる。コイルの先端部をバスバーに結合する方法として、ヒュージング(fusing)、溶接(welding)、ハンダ付け(soldering)が含まれることができる。
【0007】
コイルは、両端部はバスバーに結合することができる。バスバーには、前記コイルの両端部がヒュージングされるための結合部が形成されることができる。コイルの巻線時、バスバーの結合部にコイルの一端が固定された状態で、残りの他端を前記結合部に結合させることができる。
【0008】
しかし、ノズルクイプのコイル巻線方式において1つの結合部にコイルの両端部を単一の結合部に固定させるフォーミング(forming)工程は、作業者により巻線品質の偏差を発生させて、ヒュージング区間の浮き現象を発生させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本実施例は、バスバーとコイルとの間のヒュージング(fusing)安定化及びコイルの巻線時フォーミング(forming)工程を省略できるモーターを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施例として、モーターは、ステーター;及び前記ステーターの内側に配置されるローターを含み、前記ステーターは、ヘッドとトゥースを含むステーターコア;前記トゥースに結合するインシュレーター;前記インシュレーターの外面に巻線されるコイル;及び前記コイルの両端が結合するターミナルを含み、前記ターミナルは、ターミナル本体;前記ターミナル本体から延びて前記コイルと結合する第1結合部;及び前記ターミナル本体から延びて前記コイルと結合する第2結合部を含む。
【0011】
前記ターミナル本体、前記第1結合部及び前記第2結合部は、一体で形成されることができる。
【0012】
前記第1結合部には、前記コイルの一端が結合されて、内周面が前記コイルの外面を包む第1ホールが配置されて、前記第2結合部には、前記コイルの他端が結合されて、内周面が前記コイルの外面を包む第2ホールが配置されることができる。
【0013】
上、下方向を基準に、前記第2結合部は、前記第1結合部の上側に配置されることができる。
【0014】
前記ターミナル本体の上側には、外部電源が印加されるターミナル連結部が配置されることができる。
【0015】
前記コイルの巻線順序を基準に、前記第2結合部には、前記コイルの開始端が結合されて、前記第1結合部には、前記コイルの終了端が結合することができる。
【0016】
前記インシュレーターの内面には、他の領域よりも陥没形成されて、前記コイルの少なくとも一部を収容するガイド溝が配置されることができる。
【0017】
前記ガイド溝は、前記第1結合部または前記第2結合部と少なくとも一部の領域が上、下方向にオーバーラップされるように配置されることができる。
【0018】
前記ターミナルは、複数で備えられて、前記インシュレーターの円周方向に沿って相互離隔するように配置されることができる。
【0019】
前記インシュレーターの上面には、前記ターミナルが結合する溝を含むターミナル結合部が配置されることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、1つのターミナル内コイルの両端が結合することができる複数の結合部を備えて、ステーター内コイルの巻線時、開始端と終了端でのヒュージング(fusing)工程が容易にできる。特に、従来対比単一の結合部内のコイルの配置のためのフォーミング(forming)工程が省略されることができる。
【0021】
さらに、インシュレーターの内面に、コイルをガイドするだめのガイド溝を備えて、コイルの端部を結合部に容易にガイドすることができ、インシュレーターに堅固に固定させることができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例に係るステーターの斜視図である。
図2】本発明の実施例に係るステーターの上面を図示した平面図である。
図3】本発明の実施例に係るヒュージング工程前ステーターの上面を図示した平面図である。
図4】本発明の実施例に係るステーターの分解斜視図である。
図5】本発明の実施例に係るターミナルとコイルの結合の形態を図示した斜視図である。
図6】本発明の実施例に係るターミナルとコイルの結合の携帯を図示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一部実施例を例示的な図面をもって説明する。各図面の構成要素に参照符号を記載するに当たり、同じ構成要素については、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同じ符号で表示する。
【0024】
さらに、本発明の実施例の構成要素を説明するに当たり、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。ある構成要素が別の構成要素に‘連結’、‘結合’または‘接続’されると記載された場合、その構成要素は、その別の構成要素に直接的に連結、結合または接続されることができるが、その構成要素とその別の構成要素との間にさらに別の構成要素が‘連結’、‘結合’または‘接続’されてもよいと理解されなければならない。
【0025】
図1は、本発明の実施例に係るステーターの斜視図で、図2は、本発明の実施例に係るステーターの上面を図示した平面図で、図3は、ヒュージング工程前ステーターの上面を図示した平面図で、図4は、本発明の実施例に係るステーターの分解斜視図である。
【0026】
図1乃至4を参照すると、本発明の実施例に係るモーターは、ステーター100と、前記ステーター100の内側に配置されるローター(図示せず)を含むことができる。
【0027】
前記ステーター100は、ステーターコア110、インシュレーター120、140及びコイル150を含むことができる。
【0028】
ステーターコア110は、金属材質のブロックで備え得られてもよく、薄いプレート材質のコア部材が複数枚積層されて構成されることができる。前記ステーターコア110の内側には、前記ローター及び回転軸(図示せず)が配置されるための空間が形成されることができる。
【0029】
前記ステーターコア110には、前記ローターを向かい合う面に向かって複数のトゥース112が突出形成されることができる。前記トゥース112には、前記インシュレーター120、140の介在で前記コイル150が巻線されることができる。前記インシュレーター120、140は、前記トゥース112に結合することができる。
【0030】
前記トゥース112の先端部114は、他の領域よりも円周方向断面積の長さが長く形成されて、前記コイル150の巻線領域の内側境界を形成することができる。前記トゥース112は、複数で備えられて、前記ステーターコア110の円周方向に沿って相互離隔するように配置されることができる。
【0031】
前記インシュレーター120、140は、前記ステーターコア110の上側及び下側に各々結合することができる。前記インシュレーター120、140は、前記トゥース112に巻線される前記コイル150が前記ステーターコア110と通電されないように絶縁する役割をする。前記インシュレーター120、140は、樹脂材質で形成されることができる。
【0032】
前記インシュレーター120、140は、前記ステーターコア110の上部に結合する上部インシュレーター120と、前記ステーターコア110の下部に結合する下部インシュレーター140を含むことができる。前記上部インシュレーター120と前記下部インシュレーター140は、各々前記ステーターコア110のトゥース112と内側面を上側及び下側で包むように、上下対称形状で備えられることができる。
【0033】
前記上部インシュレーター120は、前記トゥース112の上面及び内側面を包むインシュレーター本体124を含むことができる。前記インシュレーター本体124の外面には、前記コイル150が巻線されることができる。前記インシュレーター本体124の内側には、前記ステーター150の一部が収容されるための収容溝128が形成されることができる。さらに、前記インシュレーター本体124の内側端部領域と外側端部領域には、各々インシュレーター本体124の上面よりも上方に突出するガイド部126が形成されることができる。前記ガイド部126は、前記インシュレーター本体124から一程高さ突出形成されて、前記インシュレーター本体124に巻線されたコイルが外側の離脱するのを防止することができる。
【0034】
前記下部インシュレーター140は、前記トゥース112の下面及び内側面を包むインシュレーター本体142を含むことができる。前記インシュレーター本体142の外面には、前記コイル150が巻線されることができる。前記インシュレーター本体142の内側には、前記ステーター150の一部が収容されるための収容溝144が形成されることができる。さらに、前記インシュレーター本体124の内側端部領域と外側端部領域には、各々インシュレーター本体142の下面よりも下方に突出するガイド部(図示せず)が形成されることができる。前記ガイド部は、前記インシュレーター本体142から一程高さ突出形成されて、前記インシュレーター本体142に巻線されたコイルが外側に離脱するのを防止することができる。
【0035】
前記コイル150は、前記ステーター100に巻線されることができる。前記コイル150は、前記ステーターコア110に結合する上部インシュレーター120と下部インシュレーター140の外面に結合することができる。前記コイル150は、前記インシュレーター120、140の外面に巻線されることができる。
【0036】
前記ステーター100に巻線されるコイルは、複数のグループに分けて配置されることができる。前記複数のグループは、印加される電源の種類によって分類されることができる。
【0037】
例えば、前記コイル150は、U相の電源が印加されるU相コイル、V相の電源が印加されるV相コイル、W相の電源の印加されるW相コイルを含むことができる。前記複数のグループのコイルは、前記トゥース112に交互に巻線されることができる。
【0038】
前記インシュレーター120、140には、ターミナル170が結合することができる。前記ターミナル170には、外部の構成から電源が印加されて、印加された電源を前記コイル150に伝達することができる。前記ターミナル170は、各々異なる種類の電源が印加されるように複数で備えられることができる。例えば、前記ターミナル170は、3個が備えられて、U相、V相、W相の電源が前記コイル150に伝達されることができる。3個の前記ターミナル170は、前記インシュレーター120、140に結合されて円周方向に相互離隔するように配置されることができる。
【0039】
前記ターミナル170は、上部インシュレーター120または下部インシュレーター140に結合することができる。前記ターミナル170には、前記コイル150の両端が結合することができる。
【0040】
以下では説明の便宜のために前記ターミナル170が前記上部インシュレーター120に結合する例をあげて説明する。
【0041】
前記ターミナル170は、前記上部インシュレーター120の上側に結合することができる。前記上部インシュレーター120の上面には、前記ターミナル170の一部の領域を収容するように溝が形成されたターミナル結合部121が形成されることができる。前記ターミナル結合部121は、前記上部インシュレーター120の上面から上方に突出して形成されることができる。前記ターミナル結合部121は、相互向き合う複数のプレート形状で形成されて、前記複数のプレートの間に前記ターミナル150の少なくとも一部の領域を収容される溝が配置されることができる。
【0042】
前記ターミナル170は、金属材質で形成されることができる。
【0043】
前記ターミナル170は、ターミナル本体172と、前記ターミナル本体172の一端に配置される第1結合部174と、前記第1結合部174の外側に配置される第2結合部176を含むことができる。前記ターミナル170は、単一のプレートを切開及び折り曲げて形成されることができる。
【0044】
詳細には、前記ターミナル本体172は、プレート形状で形成されることができる。前記ターミナル本体172は、前記ターミナル結合部121に結合することができる。前記ターミナル本体172は、前記ターミナル結合部121内の溝に収容されることができる。前記ターミナル本体172の上側には、ターミナル連結部173が配置されることができる。前記ターミナル連結部173には、外部端子が結合されて、前記ターミナル170に電源が印加されることができる。
【0045】
前記第1結合部174は、前記ターミナル本体172の外側に配置される。前記第1結合部174は、前記ターミナル170の一端を折り曲げて形成されることができる。前記第1結合部174の内側には、前記コイル150の一端が収容される第1ホール175が形成されることができる。前記第1結合部174は、前記コイル150の一端を内側に収容した状態で端部領域を前記コイル150を包むように折り曲げて形成されることができる。前記第1結合部174の内周面は、前記コイル150の外面を包むことができる。
【0046】
前記第2結合部176は、前記ターミナル本体172を基準に前記第1結合部174の外側に配置される。前記第2結合部176は、上、下方向を基準に前記第1結合部174の上側に配置されることができる。
【0047】
前記第2結合部176は、前記ターミナル170の一端を折り曲げて形成されることができる。前記第2結合部176と前記第1結合部174との間には、切開された領域である切開部が位置することができる。前記第2結合部176の内側には、前記コイル150の他端が収容される第2ホール177が形成されることができる。前記第2結合部176は、前記コイル150の他端を内側に収容した状態で端部領域を前記コイル150を包むように折り曲げて形成されることができる。前記第2結合部176の内周面は、前記コイル150の外面を包むことができる。
【0048】
本明細書において、前記第1結合部174と前記第2結合部176に各々前記コイル150の一端と他端が配置されるものと説明しているが、これに限定せず、前記第1結合部174と前記第2結合部176には、各々異なるトゥース112に巻線されるコイルの端部が結合することができる。但し、前記第1結合部174と前記第2結合部176に巻線される前記コイル150電源の極性は互いに同じであってもよい。
【0049】
図5は、本発明の実施例に係るターミナルとコイルの結合の様子を図示した斜視図で、図6は本発明の実施例に係るターミナルとコイルの結合の様子を図示した平面図である。
【0050】
図5及び6を参照すると、本発明の実施例に係るインシュレーター120の内面には、前記コイル150を収容するガイド溝192、196が形成されることができる。
【0051】
詳細には、前記インシュレーター120の内面には、内面から内側に突出する第1ガイド部190と、第2ガイド部196が配置されることができる。前記第1ガイド部190は、前記第1結合部174と上、下方向にオーバーラップされる領域に配置されることができる。前記第2ガイド部194は、前記第2結合部176と上、下方向にオーバーラップされる領域に配置されることができる。
【0052】
尚、前記第1ガイド部190の内面には、内面から内側に陥没形成される第1ガイド溝192が形成されることができる。前記第1ガイド溝192には、前記コイル150が収容されることができる。前記第1ガイド溝192に収容される前記コイル150の領域は、前記第1結合部174に結合する前記コイル150の一端と隣接した領域であってもよい。前記第1ガイド溝192は、前記第1ホール175と上、下方向に一部がオーバーラップされるように配置されることができる。
【0053】
前記第2ガイド部194の内面には、内面から内側に陥没形成される第2ガイド溝196が形成されることができる。前記第2ガイド溝196には、前記コイル150が収容されることができる。前記第2ガイド溝196に収容される前記コイル150の領域は、前記第2結合部176に結合する前記コイル150の他端と隣接した領域であってもよい。前記第2ガイド溝196は、前記第2ホール177と上、下方向に一部がオーバーラップされるように配置されることができる。
【0054】
従って、前記第1ガイド溝192及び前記第2ガイド溝196により、前記コイル150の両端部が各々前記第1結合部174及び前記第2結合部176に容易に結合することができる。さらに、前記第1ガイド溝192と前記第2ガイド溝196により、前記コイル150が他の領域に離脱するのを防止することができる。
【0055】
前記コイル150の巻線過程を説明すると、前記コイル150の巻線時、前記コイル150の巻線が始まる開始端を前記第2結合部186に固定させた状態で、前記インシュレーター120の外面を包むように多数回回転させる。この時、前記コイル150の開始端と前記第2結合部176の結合は、前記開始端を前記第2ホール194内に配置して前記第2結合部176を折り曲げることによって行われる。
【0056】
次に、前記コイル150の巻線が終了する終了端を前記第1結合部174の内側に配置されるようにして、前記第1結合部174と結合させることができる。同様に、前記コイル150の終了端と前記第1結合部174の結合は、前記終了端を前記第1ホール175内に配置して前記第1結合部174を折り曲げることによって行われる。
【0057】
前記コイル150の巻線は、ノズルを介して行うことができる。さらに、前記第1結合部174及び前記第2結合部176内結合された前記コイル150の両端部は、ヒュージング(fusing)することができる。
【0058】
前記のような構造によると、1つのターミナル内コイルの両端が結合することができる複数の結合部を備えて、ステーター内コイルの巻線時、開始端と終了端におけるヒュージング(fusing)工程が容易にできる。特に、従来対比単一の結合部内のコイルの配置のためのフォーミング(forming)工程が省略されることができる。
【0059】
さらに、インシュレーターの内面にコイルをガイドするだめのガイド溝を備えて、コイルの端部を結合部に容易にガイドすることができ、インシュレーターに堅固に固定させることができる長所がある。
【0060】
以上、本発明の実施例を構成するすべての構成要素が一つで結合したり、結合して動作するものと説明されたとしても、本発明が必ずしもこのような実施例に限定されるのではない。つまり、本発明の目的範囲内であれば、そのすべての構成要素が1つ以上で選択的に結合して動作してもよい。さらに、以上で記載された‘含む’、‘構成する’または‘持つ’等の用語は、特に反対になる記載がない限り、該当構成要素が内在してもよいことを意味するため、別の構成要素を除くのではなく別の構成要素をさらに包含できると解釈されなければならない。技術的、科学的な用語を含むすべての用語は、異なるように定義されない限り、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって、通常理解されるのと同じ意味がある。予め定義された用語のように一般に使われる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきで、本発明で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味と解釈されない。
【0061】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者ならば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるのではない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求範囲によって解釈されるべきで、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。
図1
図2
【図
図3
【図
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステーターと、
前記ステーターの内側に配置されるローターと、を含み、
前記ステーターは、ヘッドとトゥースを含むステーターコアと、
前記トゥースに結合するインシュレーターと、
前記インシュレーターの外面に巻線されるコイルと、
前記コイルの両端が結合するターミナルと、を含み、
前記ターミナルは、
ターミナル本と、
前記ターミナル本体から延びて前記コイルと結合する第1結合部と、
前記ターミナル本体から前記第1結合部より外側に延びて前記コイルと結合する第2結合部と、を含む、モーター。
【請求項2】
前記ターミナル本体、前記第1結合部及び前記第2結合部は一体で形成される、請求項1に記載のモーター。
【請求項3】
前記第1結合部には、前記コイルの一端が結合されて、内周面が前記コイルの外面を包む第1ホールが配置されて、
前記第2結合部には、前記コイルの他端が結合されて、内周面が前記コイルの外面を包む第2ホールが配置される、請求項1または請求項2に記載のモーター。
【請求項4】
上、下方向を基準に前記第2結合部は、前記第1結合部の上側に配置される、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のモーター。
【請求項5】
前記ターミナル本体の上側には、外部電源が印加されるターミナル連結部が配置される、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のモーター。
【請求項6】
前記コイルの巻線順序を基準に、前記第2結合部には前記コイルの開始端が結合されて、前記第1結合部には前記コイルの終了端が結合する、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のモーター。
【請求項7】
前記インシュレーターの内面には、他の領域よりも陥没形成されて、前記コイルの少なくとも一部を収容するガイド溝が配置される、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のモーター。
【請求項8】
前記ガイド溝は、前記第1結合部または前記第2結合部と少なくとも一部の領域が上、下方向にオーバーラップされるように配置される、請求項7に記載のモーター。
【請求項9】
前記ガイド溝は、
前記第1結合部と上下方向に向かい合う第1ガイド溝、及び
前記第2結合部と上下方向に向かい合う第2ガイド溝を含む、請求項に記載のモーター。
【請求項10】
ステーターと、
前記ステーターの内側に配置されるローターと、を含み、
前記ステーターは、ヘッドとトゥースを含むステーターコアと、
前記トゥースに結合するインシュレーターと、
前記インシュレーターの外面に巻線されるコイルと、
前記コイルの両端が結合するターミナルと、を含み、
前記ターミナルは、
ターミナル本体と、
前記ターミナルの外側に配置される第1結合部と、
前記第1結合部の外側に配置される第2結合部と、
前記第1結合部と前記第2結合部との間に配置される切開部を含む、モーター。
【国際調査報告】