(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-17
(54)【発明の名称】衣類処理設備用の制御方法及び衣類処理設備
(51)【国際特許分類】
D06F 33/30 20200101AFI20220209BHJP
D06F 33/34 20200101ALI20220209BHJP
D06F 34/28 20200101ALI20220209BHJP
D06F 105/40 20200101ALN20220209BHJP
【FI】
D06F33/30
D06F33/34
D06F34/28
D06F105:40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021536075
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(85)【翻訳文提出日】2021-06-18
(86)【国際出願番号】 CN2019125901
(87)【国際公開番号】W WO2020125611
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】201811567336.0
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811557253.3
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811558370.1
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811557252.9
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811560207.9
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517417854
【氏名又は名称】青島海爾▲滾▼筒洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER DRUM WASHING MACHINE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park,No.1 Haier Road,Laoshan District,Qingdao,Shandong 266101,China
(71)【出願人】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100212587
【氏名又は名称】中島 和哉
(72)【発明者】
【氏名】徐 永洪
(72)【発明者】
【氏名】黄 涛
(72)【発明者】
【氏名】黄 本財
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA01
3B167AA11
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3B167LG11
(57)【要約】
衣類処理筒(1)、給水バルブ、保水部材(5)および霧化発生器(2)を含み、給水バルブは、保水部材(5)を通じて霧化発生器(2)に接続され、霧化発生器(2)の出口は、衣類処理筒(1)のチャンバーに向けて設置され、保水部材(5)には投入口(4)が設けられる、衣類処理設備である。ユーザが洗濯機の作動中に二回の投入を行うことができるようになり、ユーザの二回の投入の要求が満たされるとともに、衣類の洗濯効果が向上され、衣類の適用範囲が拡大され、ユーザの使用ニーズが満足され、ユーザ体験が向上される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、前記給水バルブは、前記保水部材を通じて前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、前記保水部材には投入口が設けられる、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項2】
前記保水部材は、前記衣類処理設備のハウジング内に設置され、前記ハウジングには、前記投入口に連通される投入構造が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備。
【請求項3】
前記投入構造は、前記投入口に直接連通される、ことを特徴とする請求項2に記載の衣類処理設備。
【請求項4】
前記投入構造は、接続構造によって前記投入口に連通される、ことを特徴とする請求項2に記載の衣類処理設備。
【請求項5】
前記保水部材は、前記ハウジングの内壁に設置される、ことを特徴とする請求項2に記載の衣類処理設備。
【請求項6】
前記保水部材の少なくとも一部は、前記衣類処理設備のハウジングの外側に設置され、且つ、前記投入口は、前記ハウジングの外側に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備。
【請求項7】
前記ハウジングには取付口が設けられ、前記保水部材は前記取付口に取り付けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の衣類処理設備。
【請求項8】
前記衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、前記給水バルブは、前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、前記給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および前記給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備。
【請求項9】
前記投入装置はさらに、前記輸水通路の下方に設置され、前記衣類処理筒に連通される衣類処理剤投入チャンバーが含まれる、ことを特徴とする請求項8に記載の衣類処理設備。
【請求項10】
前記衣類処理設備はドラム洗濯機であり、前記衣類処理筒は、前記ドラム洗濯機のドラムであり、前記ドラム洗濯機はさらに、前記ドラムに連通される窓パッキンが含まれ、前記霧化発生器は前記窓パッキンに設置される、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の衣類処理設備。
【請求項11】
衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、前記給水バルブは、前記保水部材を通じて前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、制御方法は、
前記衣類処理筒内を加熱することと、
前記衣類処理筒を回動させることと、
前記衣類処理筒内の衣類に霧化エアウォッシュを行うことと、が含まれる、ことを特徴とする衣類処理設備用の制御方法。
【請求項12】
「前記衣類処理筒内を加熱する」というステップは、
前記衣類処理筒内の発熱体によって、前記衣類処理筒内を加熱することが含まれる、ことを特徴とする請求項11に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項13】
「前記衣類処理筒内を加熱する」というステップは、
熱風を前記衣類処理筒内に導入することによって前記衣類処理筒内を加熱することが含まれる、ことを特徴とする請求項11に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項14】
「前記衣類処理筒を回動させる」というステップは、
前記衣類処理筒を常に時計回りまたは反時計回りに連続的に回動させることが含まれる、ことを特徴とする請求項11に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項15】
「前記衣類処理筒を回動させる」というステップは、
前記衣類処理筒を時計回りと反時計回りに交互に回動させることが含まれる、ことを特徴とする請求項11に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項16】
「前記衣類処理筒内の衣類に霧化エアウォッシュを行う」というステップは、
前記給水バルブを開いて前記保水部材内に水を注入することと、
前記保水部材内の水位がプリセット水位になるときに前記給水バルブを閉じることと、
前記霧化発生器を開いて前記衣類処理筒内の衣類に霧化エアウォッシュを行うことと、が含まれる、ことを特徴とする請求項11に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項17】
前記衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、前記給水バルブは、前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、前記給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および前記給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、前記制御方法はさらに、
前記保水部材に水が入っている場合に、前記給水バルブを閉じたまま前記霧化発生器を開くことと、
前記保水部材における水位の変化状況を取得することと、
前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする請求項11から16のいずれか一項に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項18】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる、ことを特徴とする請求項17に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項19】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる、ことを特徴とする請求項18に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項20】
請求項11から19のいずれか一項に記載の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項21】
衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、前記給水バルブは、前記保水部材を通じて前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、制御方法は、
前記保水部材における水位を取得することと、
前記保水部材における水位に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする衣類処理設備用の制御方法。
【請求項22】
「前記保水部材における水位に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記水位がプリセット水位になると、霧化エアウォッシュの操作を直接行うことが含まれる、ことを特徴とする請求項21に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項23】
「前記保水部材における水位に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記水位が前記プリセット水位になっていないと、前記プリセット水位になるまで前記保水部材内に水を注入してから、さらに霧化エアウォッシュの操作を行うことが含まれる、ことを特徴とする請求項22に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項24】
「前記プリセット水位になるまで前記保水部材に水を注入する」というステップは、具体的に、
前記プリセット水位になるまで前記給水バルブを開くことで前記保水部材内に水を注入することが含まれる、ことを特徴とする請求項23に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項25】
前記衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、前記給水バルブは、前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、前記給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および前記給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、前記制御方法はさらに、
前記保水部材に水が入っている場合に、前記給水バルブを閉じたまま前記霧化発生器を開くことと、
前記保水部材における水位の変化状況を取得することと、
前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする請求項21から24のいずれか一項に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項26】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる、ことを特徴とする請求項25に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項27】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる、ことを特徴とする請求項26に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項28】
請求項21から27のいずれか一項に記載の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項29】
前記衣類処理設備はドラム洗濯機であり、前記衣類処理筒は、前記ドラム洗濯機のドラムであり、前記ドラム洗濯機はさらに、前記ドラムに連通される窓パッキンが含まれ、前記霧化発生器は前記窓パッキンに設置される、ことを特徴とする請求項28に記載の衣類処理設備。
【請求項30】
前記保水部材内には、前記制御システムに通信接続される水位センサーが設けられる、ことを特徴とする請求項28に記載の衣類処理設備。
【請求項31】
衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、前記給水バルブは、前記保水部材を通じて前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、制御方法は、
入力された操作モードを取得することと、
前記入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする衣類処理設備用の制御方法。
【請求項32】
「前記入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、
前記入力された操作モードが霧化エアウォッシュモードであれば、第1のプリセット時間で前記保水部材内に水を注入することが含まれる、ことを特徴とする請求項31に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項33】
前記保水部材内には、前記保水部材内の水位が設定水位になるときに前記保水部材内の水を完全に排出できるように設置されるサイフォン構造が設けられ、「前記入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、さらに、
前記入力された操作モードがクリアモードであれば、第2のプリセット時間で前記保水部材内に水を注入することが含まれ、
その中、前記第2のプリセット時間は前記第1のプリセット時間よりも大きく、且つ、
前記第2のプリセット時間は、前記保水部材における水位が前記設定水位になる条件を満たすことができる、ことを特徴とする請求項32に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項34】
前記衣類処理設備はさらに、出口が前記衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、前記サイフォン構造の出水口に連通されるシャワーヘッドが含まれ、「前記入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、さらに、
前記入力された操作モードがシャワーモードであれば、前記保水部材内に連続的に水を注入することが含まれる、ことを特徴とする請求項33に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項35】
前記衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、前記給水バルブは、前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、前記給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および前記給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、前記制御方法はさらに、
前記保水部材に水が入っている場合に、前記給水バルブを閉じたまま前記霧化発生器を開くことと、
前記保水部材における水位の変化状況を取得することと、
前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする請求項31から34のいずれか一項に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項36】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる、ことを特徴とする請求項35に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項37】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる、ことを特徴とする請求項36に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項38】
請求項31から37のいずれか一項に記載の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む、ことを特徴とする衣類処理設備。
【請求項39】
前記衣類処理設備はドラム洗濯機であり、前記衣類処理筒は、前記ドラム洗濯機のドラムであり、前記ドラム洗濯機はさらに、前記ドラムに連通される窓パッキンが含まれ、前記霧化発生器は前記窓パッキンに設置される、ことを特徴とする請求項38に記載の衣類処理設備。
【請求項40】
前記保水部材内には、前記制御システムに通信接続される水位センサーが設けられる、ことを特徴とする請求項38に記載の衣類処理設備。
【請求項41】
衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、前記給水バルブは、前記保水部材を通じて前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、制御方法は、
前記保水部材における水位を取得して、第1の水位とすることと、
前記給水バルブを開き、第1のプリセット時間が続いてから、前記給水バルブを閉じることと、
再び前記保水部材における水位を取得して、第2の水位とすることと、
前記第2の水位と前記第1の水位との差を計算することと、
前記第2の水位と前記第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする衣類処理設備用の制御方法。
【請求項42】
「前記第2の水位と前記第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記第2の水位と前記第1の水位との差が第1のプリセット値より大きければ、前記給水バルブを開かないことが含まれる、ことを特徴とする請求項41に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項43】
「前記第2の水位と前記第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記第2の水位と前記第1の水位との差が前記第1のプリセット値より以下であれば、前記給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、前記給水バルブを閉じることが含まれ、
その中、前記第2のプリセット時間は前記第1のプリセット時間よりも大きい、ことを特徴とする請求項42に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項44】
前記制御方法は、「前記給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、前記給水バルブを閉じる」というステップのあとには、さらに、
前記保水部材における水位を取得して、第3の水位とすることと、
前記第3の水位と前記第2の水位との差を計算することと、
前記第3の水位と前記第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする請求項43に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項45】
「前記第3の水位と前記第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記第3の水位と前記第2の水位との差が第2のプリセット値より大きければ、前記給水バルブを開かないことが含まれる、ことを特徴とする請求項44に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項46】
「前記第3の水位と前記第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記第3の水位と前記第2の水位との差が前記第2のプリセット値より以下であれば、警告表示を発信することが含まれる、ことを特徴とする請求項45に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項47】
前記衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、前記給水バルブは、前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、前記給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および前記給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、前記制御方法はさらに、
前記保水部材に水が入っている場合に、前記給水バルブを閉じたまま前記霧化発生器を開くことと、
前記保水部材における水位の変化状況を取得することと、
前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする請求項41から46のいずれか一項に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項48】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる、ことを特徴とする請求項47に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項49】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる、ことを特徴とする請求項48に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項50】
請求項41から49のいずれか一項に記載の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む、ことを特徴とする衣類処理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理技術の分野に関するもので、具体的には衣類処理設備が提供される。
【背景技術】
【0002】
衣類処理設備は、衣類の洗濯、乾燥、滅菌および/または脱臭などが可能な設備であり、生産レベルの継続的な向上とユーザニーズの継続的な増加に伴い、衣類処理設備に対するユーザの要求もますます高まっている。
【0003】
従来技術において、洗濯機を例にすると、洗濯機はすべて個別の投入装置を有し、投入装置には自動投入式のものと手動投入式のものとがあり、その中、自動投入式のものは、予め衣類処理剤を投入装置の投入チャンバーに注入し、そして洗濯機の作動時に、バルブの作用にて衣類処理剤を洗濯筒に自動的に投入でき、この投入方式は、ユーザが自分で投入量を把握する必要がないという利点があり、その一方、手動投入式のものは、ユーザが投入量を自分で把握する必要があり、すなわち、洗濯機が作動する前に投入装置を引き出してから、手動で投入を行い、最後に、水で押し流すことで衣類処理剤を洗濯筒に流し込ませる。しかしながら、ユーザが洗濯機の作動中に再び投入を行いたい場合、自動投入式を採用する洗濯機は、投入チャンバーにまだ衣類処理剤があれば二回の投入を行うことができるが、投入チャンバーに衣類処理剤がなければ、洗濯機の電源を切ってから二回の投入を行うしかできなく、これにより、衣類の洗濯を正常に完了できなくなり、手動投入式の洗濯機は、洗濯機の作動時に投入装置によって二回の投入を行うことができるが、衣類処理剤を再び水で押し流すことで洗濯筒に流し込ませると、必然的に現在の洗濯筒内における水量が変化してしまい、ただし、衣類の洗濯には水量への要求が比較的高く、水量が変化すると衣類の洗濯効果に影響を与える可能性が十分あり、また、最も重要なのは、洗濯機の投入装置は一般に所定の数の投入チャンバーしかないので、ユーザが特別な衣類処理剤(例えば香料や活性酵素剤など)を入れたい場合、投入装置の投入チャンバーから投入する必要があり、この投入方式は、投入チャンバーの混用を引き起こすとともに、異なる衣類処理剤の混合を引き起こしやすく、ユーザが次回の洗濯機の使用に不便である。
【0004】
衣類処理設備は、衣類の洗濯、乾燥、滅菌および/または脱臭などが可能な設備であり、生産レベルの継続的な向上とユーザニーズの継続的な増加に伴い、衣類処理設備に対するユーザの要求もますます高まっている。
【0005】
従来技術において、洗濯機を例にすると、衣類は一般的に水で洗うことにより洗濯され、水で洗う過程において機械的回動を伴うため、衣類上の汚れがきれいに洗濯されるようになるが、この洗濯方式は、最初に大量の水を洗濯筒に注入すると、洗浄液が完全に溶けていない場合、衣類の表面上における汚れが衣服の裏地に直接入り、その後の洗濯過程において、衣類をきれいに洗浄するためには、より多くの時間、水量、洗浄液、および機械的作用が必要になり、洗濯効果がよくない、という限界がある。
【0006】
衣類処理設備は、衣類の洗濯、乾燥、滅菌および/または脱臭などが可能な設備であり、生産レベルの継続的な向上とユーザニーズの継続的な増加に伴い、衣類処理設備に対するユーザの要求もますます高まっている。
【0007】
従来技術において、洗濯機を例にすると、衣類は一般的に水で洗うことにより洗濯され、水で洗う過程において機械的回動を伴うため、衣類上の汚れがきれいに洗濯されるようになるが、この洗濯方式は、最初に大量の水を洗濯筒に注入すると、洗浄液が完全に溶けていない場合、衣類の表面上における汚れが衣服の裏地に直接入り、その後の洗濯過程において、衣類をきれいに洗浄するためには、より多くの時間、水量、洗浄液、および機械的作用が必要になり、洗濯効果がよくない、という限界がある。そのため、霧化エアウォッシュという方式で衣類を洗浄でき、すなわち、洗濯機は霧化エアウォッシュの機能を有し、このような洗濯機は、一般に霧化水タンクを配置する必要があるが、実際の適用では、霧化エアウォッシュが完了されるたびに、ユーザは、霧化水タンクにまだ水があるかどうかを知ることができず、もし、霧化エアウォッシュの操作を行う前後に霧化水タンクに水があるかどうかをユーザが毎回確認する必要があると、必然的にユーザに不便をかけることになり、霧化水タンクに水があるかどうかを確認しないと、毎回給水バルブが開かれる時間も特定できず、霧化エアウォッシュの操作が困難になり、ユーザの使用体験に大きな影響を与えることになる。
【0008】
衣類処理設備は、衣類の洗濯、乾燥、滅菌および/または脱臭などが可能な設備であり、生産レベルの継続的な向上とユーザニーズの継続的な増加に伴い、衣類処理設備に対するユーザの要求もますます高まっている。
【0009】
従来技術において、洗濯機を例にすると、衣類は一般的に水で洗うことにより洗濯され、水で洗う過程において機械的回動を伴うため、衣類上の汚れがきれいに洗濯されるようになるが、この洗濯方式は、最初に大量の水を洗濯筒に注入すると、洗浄液が完全に溶けていない場合、衣類の表面上における汚れが衣服の裏地に直接入り、その後の洗濯過程において、衣類をきれいに洗浄するためには、より多くの時間、水量、洗浄液、および機械的作用が必要になり、洗濯効果がよくない、という限界がある。そのため、霧化エアウォッシュという方式で衣類を洗浄でき、すなわち、洗濯機は霧化エアウォッシュモードを有し、このような洗濯機は、一般に霧化水タンクを配置する必要があり、もちろん、このような洗濯機は、さらに他の洗濯モードを含むこともでき、他の洗濯モードも、霧化水タンクによって完了されることができ、このような製品構造では、すべての洗濯モードが同じ注水操作を採用すれば、必然的にさまざまな異なるモードの洗濯の要求を満たすことができず、このような洗濯機の適用には非常に大きな限界がある。
【0010】
衣類処理設備は、衣類の洗濯、乾燥、滅菌および/または脱臭などが可能な設備であり、生産レベルの継続的な向上とユーザニーズの継続的な増加に伴い、衣類処理設備に対するユーザの要求もますます高まっている。
【0011】
従来技術において、洗濯機を例にすると、衣類は一般的に水で洗うことにより洗濯され、水で洗う過程において機械的回動を伴うため、衣類上の汚れがきれいに洗濯されるようになるが、この洗濯方式は、最初に大量の水を洗濯筒に注入すると、洗浄液が完全に溶けていない場合、衣類の表面上における汚れが衣服の裏地に直接入り、その後の洗濯過程において、衣類をきれいに洗浄するためには、より多くの時間、水量、洗浄液、および機械的作用が必要になり、洗濯効果がよくない、という限界がある。そのため、霧化エアウォッシュという方式で衣類を洗浄でき、このような洗濯機は、霧化水タンクを配置する必要があるとともに、給水バルブがインチング方式で霧化水タンクに水を注入する必要があり、すなわち、給水バルブを短時間開くと、霧化水タンクが瞬時に水を注入され満たされることができ、しかし、このようなインチング方式は、空気圧が高い場合や水圧が不足する場合では、霧化水タンクに水をスムーズに注入できない場合があり、従って、実際の適用では、このような洗濯機は、依然として非常に大きな限界がある。
【0012】
従って、上述課題を解決するために、当分野では、新規の衣類処理設備用の制御方法及び衣類処理設備が必要とされている。
【発明の概要】
【0013】
技術案1
【0014】
従来技術における上記課題を解決するために、すなわち、従来の衣類処理設備では、ユーザが衣類処理設備の作動時に二回の投入を行うのに不便であるという課題を解決するために、本発明は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、保水部材には投入口が設けられる、衣類処理設備が提供される。
【0015】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、保水部材は、衣類処理設備のハウジング内に設置され、ハウジングには、投入口に連通される投入構造が設けられる。
【0016】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、投入構造は、投入口に直接連通される。
【0017】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、投入構造は、接続構造によって投入口に連通される。
【0018】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、保水部材は、ハウジングの内壁に設置される。
【0019】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、保水部材の少なくとも一部は、衣類処理設備のハウジングの外側に設置され、且つ、投入口は、ハウジングの外側に位置する。
【0020】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、ハウジングには取付口が設けられ、保水部材は取付口に取り付けられる。
【0021】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、給水バルブは、輸水通路を通じて保水部材に接続され、輸水通路には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられる。
【0022】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、投入装置はさらに、輸水通路の下方に設置され、衣類処理筒に連通される衣類処理剤投入チャンバーが含まれる。
【0023】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、衣類処理設備はドラム洗濯機であり、衣類処理筒は、ドラム洗濯機のドラムであり、ドラム洗濯機はさらに、ドラムに連通される窓パッキンが含まれ、霧化発生器は窓パッキンに設置される。
【0024】
当業者は、本発明の好ましい技術案において、霧化発生器によって、衣類処理設備が霧化エアウォッシュの機能を備えることができ、すなわち、保水部材内における水は、霧化発生器を通じて、霧化水滴の形で衣類に噴射することができ、且つ、衣類の洗濯過程において、ユーザの二回の投入というニーズを満たすように、保水部材における投入口から二回の投入を行うこともでき、また、本発明の霧化エアウォッシュを採用することで衣類の洗濯効果を向上することもでき、例えば、水で洗う前に、まず衣類を霧化水滴で濡らして、衣類の表面における汚れが最初に除去されるようになり、衣類の表面の汚れが衣類の裏地に入るのが回避され、これによって、その後の洗濯過程において、比較的少ない時間、水量、洗浄液、および機械的作用で衣類をきれいに洗浄でき、衣類の洗濯効果が向上され、且つ衣類処理設備がより省エネルギーになる、と理解できる。また、この霧化エアウォッシュの方式を採用すると、カシミアやウールなどのような特殊な素材の衣類を処理でき、この素材の衣類の表面をより滑らかで柔らかくすることができるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことなく衣類における汚れをすばやく取り除くことができ、衣類処理設備による衣類の適用範囲が拡大され、さらにユーザ体験が向上される。
【0025】
さらに、単方向逆止構造により、衣類処理設備は給水バルブが閉じられるときに大気に連通という原理で衣類を霧化エアウォッシュすることができ、霧化発生器が霧化水滴をスムーズに生成でき、霧化エアウォッシュの操作がスムーズに進行するように保証され、さらにユーザ体験が向上される。
【0026】
技術案2
【0027】
従来技術における上記課題を解決するために、すなわち、従来の衣類処理設備では、水で洗う方式を採用することによる衣類の洗濯効果がよくないという課題を解決するために、本発明は、衣類処理設備用の制御方法が提供され、当該衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、当該制御方法は、衣類処理筒内を加熱することと、衣類処理筒を回動させることと、衣類処理筒内の衣類に霧化エアウォッシュを行うことと、が含まれる。
【0028】
上記制御方法の好ましい技術案では、「衣類処理筒内を加熱する」というステップは、衣類処理筒内の発熱体によって、衣類処理筒内を加熱することが含まれる。
【0029】
上記制御方法の好ましい技術案では、「衣類処理筒内を加熱する」というステップは、熱風を衣類処理筒内に導入することによって衣類処理筒内を加熱することが含まれる。
【0030】
上記制御方法の好ましい技術案では、「衣類処理筒を回動させる」というステップは、衣類処理筒を常に時計回りまたは反時計回りに連続的に回動させることが含まれる。
【0031】
上記制御方法の好ましい技術案では、「衣類処理筒を回動させる」というステップは、衣類処理筒を時計回りと反時計回りに交互に回動させることが含まれる。
【0032】
上記制御方法の好ましい技術案では、「衣類処理筒内の衣類に霧化エアウォッシュを行う」というステップは、給水バルブを開いて保水部材内に水を注入することと、保水部材内の水位がプリセット水位になるときに給水バルブを閉じることと、霧化発生器を開いて衣類処理筒内の衣類に霧化エアウォッシュを行うことと、が含まれる。
【0033】
上記制御方法の好ましい技術案では、衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、給水バルブは、輸水通路を通じて保水部材に接続され、輸水通路には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、制御方法はさらに、保水部材に水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、保水部材における水位の変化状況を取得することと、保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。
【0034】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる。
【0035】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる。
【0036】
一方、本発明は、上記の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む衣類処理設備がさらに提供される。
【0037】
当業者は、本発明の好ましい技術案において、衣類処理筒内を加熱することにより、衣類処理筒内の温度を上昇させることができ、かつ、衣類処理筒の回動に伴い、衣類をすばやく広げることができ、霧化エアウォッシュによって死角を残さずに衣服の表面をすばやく濡らすことができ、衣類処理筒内の昇温により、洗浄剤の溶解が速くなり、洗濯効果が向上されるようになる、と理解できる。具体的には、水で洗う前に、まず衣類を霧化水滴で濡らすことができ、衣類処理筒の回動により衣類の表面を完全に濡らし、衣類の表面における汚れが最初に除去されるようになり、衣類の表面の汚れが衣類の裏地に入るのが回避され、これによって、その後の洗濯過程において、比較的少ない時間、水量、洗浄液、および機械的作用で衣類をきれいに洗浄でき、衣類の洗濯効果が向上され、且つ衣類処理設備がより省エネルギーになる。また、この霧化エアウォッシュの方式を採用すると、カシミアやウールなどのような特殊な素材の衣類を処理でき、この素材の衣類の表面をより滑らかで柔らかくすることができるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことなく衣類における汚れをすばやく取り除くことができ、衣類処理設備による衣類の適用範囲が拡大され、さらにユーザ体験が向上される。
【0038】
さらに、保水部材内に水が入っている場合に、給水バルブを閉じるとともに霧化発生器を開き、このとき単方向逆止構造の大気に連通する原理によって、保水部材内の水が霧化発生器を通じて衣類に霧化液滴を噴射でき、このときに保水部材内の液位変化を検出して、液位が変化すれば、すなわち液位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味し、液位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができないのを意味しており、ユーザが故障の原因をすばやく見つけてユーザ体験を向上させるように、霧化発生器または単方向逆止バルブが故障しているか否かを確認するようユーザに注意すべきである。
【0039】
また、本発明はさらに、衣類処理設備が提供され、当該衣類処理設備は、上記の制御方法を実行できるので、上記の制御方法が備えられる技術的効果を備えるようになり、且つ、本発明の衣類処理設備は、改善前の衣類処理設備と比較して、衣類の洗濯効果を著しく向上させることができるとともに、衣類の適用範囲が拡大され、ユーザの使用ニーズが満たされ、さらにユーザ体験が向上される。
【0040】
技術案3
【0041】
従来技術における上記課題を解決するために、すなわち、霧化エアウォッシュの機能を有する衣類処理設備では、ユーザが霧化水タンク内に水があるかどうかを頻繁に確認する必要があることによる、ユーザの使用に不便をかけ、ユーザの使用体験に影響を与えるという課題を解決するために、本発明は、衣類処理設備用の制御方法が提供され、衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、制御方法は、保水部材における水位を取得することと、保水部材における水位に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。
【0042】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、水位がプリセット水位になると、霧化エアウォッシュの操作を直接行うことが含まれる。
【0043】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、水位がプリセット水位になっていないと、プリセット水位になるまで保水部材内に水を注入してから、さらに霧化エアウォッシュの操作を行うことが含まれる。
【0044】
上記制御方法の好ましい技術案では、「プリセット水位になるまで保水部材に水を注入する」というステップは、具体的に、プリセット水位になるまで給水バルブを開くことで保水部材内に水を注入することが含まれる。
【0045】
上記制御方法の好ましい技術案では、衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、給水バルブは、輸水通路を通じて保水部材に接続され、輸水通路には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、制御方法はさらに、保水部材に水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、保水部材における水位の変化状況を取得することと、保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。
【0046】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる。
【0047】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる。
【0048】
一方、本発明は、上記の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む衣類処理設備がさらに提供される。
【0049】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、衣類処理設備はドラム洗濯機であり、衣類処理筒は、ドラム洗濯機のドラムであり、ドラム洗濯機はさらに、ドラムに連通される窓パッキンが含まれ、霧化発生器は窓パッキンに設置される。
【0050】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、保水部材内には、制御システムに通信接続される水位センサーが設けられる。
【0051】
当業者は、本発明の好ましい技術案において、保水部材における水位を取得することにより、衣類処理設備が水位に応じて対応する制御操作を行うことができるようになり、このような設置により、ユーザは、保水部材内に水が入っているかどうかを繰り返し確認する必要がなく、衣類処理設備は、保水部材内の水位状況に応じて自動的に対応する操作を実行することができるので、ユーザが何時衣類に霧化エアウォッシュを行う必要があっても、ユーザのニーズを満たすことができ、ユーザの使用が便利になり、ユーザ体験が向上される、と理解できる。
【0052】
さらに、水位がプリセット水位になると、現在の水位では衣類の霧化エアウォッシュに対するユーザの要求を満たすことができ、このとき、霧化エアウォッシュを、他の操作を行う必要がなく直接行うことができる。
【0053】
さらに、水位がプリセット水位になっていないと、現在の水位では衣類の霧化エアウォッシュに対するユーザの要求を満たすことができず、このとき、まずプリセット水位になるまで水を補充すべきであり、補充後の水位が衣類の霧化エアウォッシュに対するユーザの要求を満たすことができるようになってから、このときさらに霧化エアウォッシュを行う。
【0054】
さらに、保水部材内に水が入っている場合に、給水バルブを閉じるとともに霧化発生器を開き、このとき単方向逆止構造の大気に連通する原理によって、保水部材内の水が霧化発生器を通じて衣類に霧化液滴を噴射でき、このときに保水部材内の液位変化を検出して、液位が変化すれば、すなわち液位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味し、液位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができないのを意味しており、ユーザが故障の原因をすばやく見つけてユーザ体験を向上させるように、霧化発生器または単方向逆止バルブが故障しているか否かを確認するようユーザに注意すべきである。
【0055】
また、本発明はさらに、衣類処理設備が提供され、当該衣類処理設備は、上記の制御方法を実行できるので、上記の制御方法が備えられる技術的効果を備えるようになり、且つ、本発明の衣類処理設備は、改善前の衣類処理設備と比較して、ユーザが保水部材内に水があるかどうかを繰り返し確認する必要がなく、すなわち、ユーザが何時衣類に霧化エアウォッシュを行う必要があっても、ユーザのニーズを満たすことができ、ユーザの使用が便利になり、ユーザ体験が向上される。
【0056】
技術案4
【0057】
従来技術における上記課題を解決するために、すなわち、霧化エアウォッシュの機能を有する衣類処理設備では、すべての洗濯モードが同じ注水操作を採用すれば、さまざまな異なるモードの洗濯要求を満たすことができず、この衣類処理設備の適用には非常に大きな限界があるという課題を解決するために、本発明は、衣類処理設備用の制御方法が提供され、当該衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、当該制御方法は、入力された操作モードを取得することと、入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行することと、が含まれる。
【0058】
上記制御方法の好ましい技術案では、「入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、入力された操作モードが霧化エアウォッシュモードであれば、第1のプリセット時間で保水部材内に水を注入することが含まれる。
【0059】
上記制御方法の好ましい技術案では、保水部材内には、保水部材内の水位が設定水位になるときに保水部材内の水を完全に排出できるように設置されるサイフォン構造が設けられ、「入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、さらに、入力された操作モードがクリアモードであれば、第2のプリセット時間で保水部材内に水を注入することが含まれ、その中、第2のプリセット時間は第1のプリセット時間よりも大きく、且つ、第2のプリセット時間は、保水部材における水位が設定水位になる条件を満たすことができる。
【0060】
上記制御方法の好ましい技術案では、衣類処理設備はさらに、出口が衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、サイフォン構造の出水口に連通されるシャワーヘッドが含まれ、「入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、さらに、入力された操作モードがシャワーモードであれば、保水部材内に連続的に水を注入することが含まれる。
【0061】
上記制御方法の好ましい技術案では、衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、給水バルブは、輸水通路を通じて保水部材に接続され、輸水通路には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、制御方法はさらに、保水部材に水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、保水部材における水位の変化状況を取得することと、保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。
【0062】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる。
【0063】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる。
【0064】
一方、本発明は、上記の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む衣類処理設備がさらに提供される。
【0065】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、衣類処理設備はドラム洗濯機であり、衣類処理筒は、ドラム洗濯機のドラムであり、ドラム洗濯機はさらに、ドラムに連通される窓パッキンが含まれ、霧化発生器は窓パッキンに設置される。
【0066】
上記衣類処理設備の好ましい技術案では、保水部材内には、制御システムに通信接続される水位センサーが設けられる。
【0067】
当業者は、本発明の好ましい技術案において、ユーザが入力した操作モードを取得することにより、衣類処理設備が対応する注水操作を実行し、すなわち、各操作モードはいずれも、対応する注水操作が設定されているので、ユーザは、衣類を処理するのに自分が必要な操作モードを柔軟に選択でき、例えば、霧化エアウォッシュモードを採用でき、水で洗う前に、まず衣類を霧化水滴で濡らして、衣類の表面における汚れが最初に除去されるようになり、衣類の表面の汚れが衣類の裏地に入るのが回避され、これによって、その後の洗濯過程において、比較的少ない時間、水量、洗浄液、および機械的作用で衣類をきれいに洗浄でき、衣類の洗濯効果が向上され、且つ衣類処理設備がより省エネルギーになる、と理解できる。また、この霧化エアウォッシュの方式を採用すると、カシミアやウールなどのような特殊な素材の衣類を処理でき、この素材の衣類の表面をより滑らかで柔らかくすることができるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことなく衣類における汚れをすばやく取り除くことができ、衣類処理設備による衣類の適用範囲が拡大され、さらにユーザ体験が向上される。
【0068】
さらに、ユーザが霧化エアウォッシュの操作モードを選択すると、一定量の水を保水部材内に注入することにより、霧化エアウォッシュの操作の準備を整え、ユーザは、霧化エアウォッシュという方式によって衣類を処理することができ、ユーザ体験が向上される。
【0069】
さらに、ユーザがクリアモードを選択すると、所定量の水を保水部材内に注入することにより、サイフォン現象を引き起こすことができるので、保水部材内の水を完全に排出することができ、保水部材における水が長期使用されないことにより、カビが生え、変質し、異臭がしてしまうことが回避され、ユーザが保水部材を頻繁に洗浄する必要がなくなり、ユーザ体験がさらに向上される。
【0070】
さらに、ユーザがシャワーモードを選択すると、保水部材内に連続的に水を注入することにより、サイフォン現象を引き起こすことができるので、保水部材における水が連続的に保水部材から流れ出るとともに、シャワーヘッドを介して衣類処理筒内に噴射されることで、衣類をシャワーして洗浄することになる。
【0071】
さらに、保水部材内に水が入っている場合に、給水バルブを閉じるとともに霧化発生器を開き、このとき単方向逆止構造の大気に連通する原理によって、保水部材内の水が霧化発生器を通じて衣類に霧化液滴を噴射でき、このときに保水部材内の液位変化を検出して、液位が変化すれば、すなわち液位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味し、液位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができないのを意味しており、ユーザが故障の原因をすばやく見つけてユーザ体験を向上させるように、霧化発生器または単方向逆止バルブが故障しているか否かを確認するようユーザに注意すべきである。
【0072】
また、本発明はさらに、衣類処理設備が提供され、当該衣類処理設備は、上記の制御方法を実行できるので、上記の制御方法が備えられる技術的効果を備えるようになり、且つ、本発明の衣類処理設備は、改善前の衣類処理設備と比較して、複数の洗濯モードを提供できるとともに、各洗濯モードには対応する注水操作があるので、衣類処理設備の適用には限界がなくなり、ユーザの使用ニーズが満たされ、ユーザ体験が向上される。
【0073】
技術案5
【0074】
従来技術における上記課題を解決するために、すなわち、霧化エアウォッシュの機能を有する衣類処理設備では、異常な注水が起こりやすく、当該衣類処理設備の適用には限界があるという課題を解決するために、本発明は、衣類処理設備用の制御方法が提供され、衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器に接続され、霧化発生器の出口は、衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、当該制御方法は、保水部材における水位を取得して、第1の水位とすることと、給水バルブを開き、第1のプリセット時間が続いてから、給水バルブを閉じることと、再び保水部材における水位を取得して、第2の水位とすることと、第2の水位と第1の水位との差を計算することと、第2の水位と第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行することと、が含まれる。
【0075】
上記制御方法の好ましい技術案では、「第2の水位と第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、第2の水位と第1の水位との差が第1のプリセット値より大きければ、給水バルブを開かないことが含まれる。
【0076】
上記制御方法の好ましい技術案では、「第2の水位と第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、第2の水位と第1の水位との差が第1のプリセット値より以下であれば、給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、給水バルブを閉じることが含まれ、その中、第2のプリセット時間は第1のプリセット時間よりも大きい。
【0077】
上記制御方法の好ましい技術案では、制御方法は、「給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、給水バルブを閉じる」というステップのあとには、さらに、保水部材における水位を取得して、第3の水位とすることと、第3の水位と第2の水位との差を計算することと、第3の水位と第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行することと、が含まれる。
【0078】
上記制御方法の好ましい技術案では、「第3の水位と第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、第3の水位と第2の水位との差が第2のプリセット値より大きければ、給水バルブを開かないことが含まれる。
【0079】
上記制御方法の好ましい技術案では、「第3の水位と第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、第3の水位と第2の水位との差が第2のプリセット値より以下であれば、警告表示を発信することが含まれる。
【0080】
上記制御方法の好ましい技術案では、衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、給水バルブは、輸水通路を通じて保水部材に接続され、輸水通路には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、制御方法はさらに、保水部材に水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、保水部材における水位の変化状況を取得することと、保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。
【0081】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる。
【0082】
上記制御方法の好ましい技術案では、「保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる。
【0083】
一方、本発明は、上記の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む衣類処理設備がさらに提供される。
【0084】
当業者は、本発明の好ましい技術案において、保水部材に水が注入される前後の水位を取得してから、水位の差を計算することで保水部材内に水が正常に注入されているかどうかを判断することにより、霧化エアウォッシュを行う過程で、保水部材内に霧化発生器に提供できるような水が存在することが保証され、衣類処理設備が霧化発生器を十分に利用して衣類に霧化エアウォッシュを行うことができるようになり、例えば、水で洗う前に、まず衣類を霧化水滴で濡らして、衣類の表面における汚れが最初に除去されるようになり、衣類の表面の汚れが衣類の裏地に入るのが回避され、これによって、その後の洗濯過程において、比較的少ない時間、水量、洗浄液、および機械的作用で衣類をきれいに洗浄でき、衣類の洗濯効果が向上され、且つ衣類処理設備がより省エネルギーになる、と理解できる。また、この霧化エアウォッシュの方式を採用すると、カシミアやウールなどのような特殊な素材の衣類を処理でき、この素材の衣類の表面をより滑らかで柔らかくすることができるだけでなく、衣類の繊維構造を損なうことなく衣類における汚れをすばやく取り除くことができ、衣類処理設備による衣類の適用範囲が拡大され、さらにユーザ体験が向上される。
【0085】
さらに、保水部材内に水がスムーズに注入されていれば、その後の霧化エアウォッシュの操作を正常に行うことができ、保水部材内に水がスムーズに注入されていなければ、保水部材内に水がスムーズに注入されることを保証し、その後の霧化エアウォッシュの準備を整えるように、給水バルブを再び開くとともに、給水バルブが開かれる時間は、前回開かれる時間よりも長くなる必要がある。
【0086】
さらに、再び水位を取得するとともに、保水部材内の水位の差を再び計算することで、保水部材内に水が正常に注入されているかどうかを判断し、保水部材内に水がスムーズに注入されていれば、その後の霧化エアウォッシュの操作を正常に行うことができ、保水部材内に依然として水がスムーズに注入されていなければ、このとき衣類処理設備が故障しているか、または水道水が供給されていないかと判定でき、この際に、ユーザに警告表示、すなわち、このとき注水に異常が発生していることを発信すべきであり、これにより、ユーザは、注水に異常が発生する原因を迅速に見つけることができ、現在霧化エアウォッシュの操作がスムーズに実行できないことを迅速に知ることができるように保証され、ユーザが無意味に長時間待つことが避けられ、ユーザ体験が向上されるようになる。
【0087】
さらに、保水部材内に水が入っている場合に、給水バルブを閉じるとともに霧化発生器を開き、このとき単方向逆止構造の大気に連通する原理によって、保水部材内の水が霧化発生器を通じて衣類に霧化液滴を噴射でき、このときに保水部材内の液位変化を検出して、液位が変化すれば、すなわち液位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味し、液位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができないのを意味しており、ユーザが故障の原因をすばやく見つけてユーザ体験を向上させるように、霧化発生器または単方向逆止バルブが故障しているか否かを確認するようユーザに注意すべきである。
【0088】
また、本発明はさらに、衣類処理設備が提供され、当該衣類処理設備は、上記の制御方法を実行できるので、上記の制御方法が備えられる技術的効果を備えるようになり、且つ、本発明の衣類処理設備は、改善前の衣類処理設備と比較して、霧化エアウォッシュの操作がスムーズに進行するように保証でき、注水に異常が発生するときにユーザに迅速に通知することができ、霧化エアウォッシュの機能を有する衣類処理設備が実際の適用において限界がなくなる。
【0089】
技術案1
【0090】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。
【0091】
技術案2
【0092】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。
【0093】
技術案3
【0094】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。
【0095】
技術案4
【0096】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。
【0097】
技術案5
【0098】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、ドラム洗濯機と合わせて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【
図1】本発明の技術案1に係るドラム洗濯機の構造概略図である。
【
図2】本発明の技術案2に係るドラム洗濯機の制御方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の技術案2に係るドラム洗濯機の構造概略図である。
【
図4】本発明の技術案3に係るドラム洗濯機の制御方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の技術案3に係るドラム洗濯機の構造概略図である。
【
図6】本発明の技術案4に係るドラム洗濯機の制御方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の技術案4に係るドラム洗濯機の構造概略図である。
【
図8】本発明の技術案5に係るドラム洗濯機の制御方法のフローチャートである。
【
図9】本発明の技術案5に係るドラム洗濯機の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0100】
技術案1
【0101】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。例えば、本発明はドラム洗濯機と合わせて説明されているが、本発明の技術案は、パルセーター洗濯機、一体型洗濯乾燥機、衣類手入れ機などにも適用できることが明らかなことであり、当業者は本発明の技術案の適用対象を柔軟に設置でき、このような適用対象の調整や変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。
【0102】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。
【0103】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0104】
背景技術に指摘されている、従来の洗濯機は、ユーザが洗濯機の作動時に二回の投入を行うのに不便であるという課題に基づいて、本発明は、ユーザが洗濯機の作動中に二回の投入を行えることを目的とするドラム洗濯機が提供され、ユーザの二回の投入の要求を満たすとともに、衣類の洗濯効果を向上させ、且つ、衣類の適用範囲を拡大し、ユーザの使用ニーズを満足させ、ユーザ体験を向上させる。
【0105】
具体的には、
図1に示すように、本発明のドラム洗濯機は、ハウジング、ドラム1、給水バルブ、保水部材、および霧化発生器2を含み、ハウジングとドラム1との間に窓パッキン3が設けられ、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器2に接続され、霧化発生器2の出口は、ドラム1のチャンバーに向けて設置され、保水部材には投入口4が設けられ、霧化発生器2は、ドラム1の内筒における衣類に霧化水滴を噴射して霧化エアウォッシュを行うことができる限り、窓パッキン3に設置されてもよいし、ドラム1の外筒に設置されてもよい。その中、保水部材は、水タンク5であってもよく、水箱であってもよく、またはドラム洗濯機における保水溝であってもよく、当業者は、保水部材によって水を格納や収容することができる限り、実際の適用において、保水部材の具体的な構造を柔軟に設置できる。霧化発生器2は、超音波霧化発生器を選択してもよく、圧縮霧化発生器を選択してもよく、当業者は、霧化発生器2が保水部材における水を霧化水滴に変換して衣類に霧化エアウォッシュを行うことができる限り、実際の適用において霧化発生器2の具体的な構造を柔軟に設置できる。以下、保水部材を水タンクとして本発明の技術案を詳しく説明する。
【0106】
1つの可能な状況において、水タンク5はハウジング内に設置され、このとき、水タンク5から二回の投入を実現するために、ハウジングに投入構造を設置して、そして投入構造と水タンク5における投入口4とを接続することにより、衣類処理剤の二回の投入を実現することができ、その中、投入構造は、ハウジングに設置される投入口であってもよく、ハウジングに設置される投入溝等の構造であってもよく、また、この投入構造は、ハウジングの盤座に設置されてもよく、ハウジングのパネルに設置されてもよく、当業者は、補充される衣類処理剤をハウジングにおける投入構造によって投入口4に注入してから水タンク5に注入することができる限り、実際の適用において投入構造の具体的な構造およびハウジングにおける設置位置を柔軟に設置でき、もちろん、投入構造がハウジングにおける設置位置は、投入口4が水タンク5における設置位置よりも高いことがより好ましく、このように設置することにより、衣類処理剤は、例えばポンプなどの他の構造によって補助輸送される必要がなく、重力の作用によって水タンク5に自動的に流れ込むことができる。また、水タンク5の設置位置がハウジングの内壁に比較的近い、またはハウジングの内壁に直接設置されている場合、上記ハウジングにおける投入構造を投入口4に直接連通させることができ、すなわち、他の補助接続構造で接続する必要がなく、一方、水タンク5の設置位置がハウジングの内壁から離れている場合、上記ハウジングにおける投入構造を接続構造によって投入口4に接続することができ、その中、接続構造は、接続管、または接続機能を有するガイド溝等であってもよく、当業者は、補充される衣類処理剤をハウジングにおける投入構造によって投入口4から水タンク5内にスムーズに注入できる限り、実際の適用において、水タンク5がハウジングにおける設置位置、および投入構造と投入口4との間の接続方式を柔軟に設置できる。
【0107】
もう1つの可能な状況において、水タンク5は、完全にハウジング内に設置されるのではなく、すなわち、水タンク5は、ハウジングの外側に完全に設置されてもよく、または一部がハウジングの外側に設置されてもよく、このとき、投入口4は、水タンク5に直接設置されるとともに、ハウジングの外側に位置すれば、衣類処理剤の二回の投入が実現されるようになり、例えば、ユーザが何時でも衣類処理剤の投入操作を行えるように、ハウジングに取付口を設置して、そして水タンク5をこの取付口に取り付けることができる。
【0108】
なお、本発明のドラム洗濯機は、この投入口4のみを通じて投入機能を実現することができ、もちろん、このドラム洗濯機自体に投入装置を有することもできる。以下、投入装置を有するドラム洗濯機と合わせてさらに説明する。
【0109】
好ましくは、
図1に示すように、本発明のドラム洗濯機の投入装置6は、輸水通路61と衣類処理剤投入チャンバーとを含み、衣類処理剤投入チャンバーは、輸水通路61の下方に設置され、衣類処理剤投入チャンバーは、ドラム1に連通され、給水バルブは、輸水通路61を通じて水タンク5に接続され、輸水通路61には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造7が設けられる。その中、単方向逆止構造7は、単方向逆止バルブを、例えば、特許番号201721853840.8中の単方向逆止バルブを採用でき、この単方向逆止バルブの原理は、先行技術に属し、ここでは説明を省略し、もちろん、本発明では、他の単方向逆止構造7を採用してもよく、例えば、単方向逆止構造7は、筒体と、筒体に設置される可動ブロックと、筒体と可動ブロックとの間に接続されるばねとを含み、可動ブロックは、筒体の内部チャンバーを2つの部分に分け、筒体の頂部には空気入口が設置され、筒体の底部には給水口が設置され、筒体の中部には出口が設置され、ばねにより、可動ブロックは頂部極限位置、中間位置、および底部極限位置の間を移動可能になり、ばねが自然な状態にあるとき、ばねは可動ブロックを底部極限位置に保持させ、このとき、空気入口は出口に連通され、給水口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造7と大気との連通が実現されるようになり、給水口から水が流れ込むと、水圧がバネの作用力に対抗して可動ブロックを頂部極限位置に移動させることにより、給水口は出口に連通され、空気入口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造7が水を通過させるとともに大気から隔離されることが実現されるようになり、なお、上記の頂部と底部は筒体に対するものであり、単方向逆止構造7の具体的な設置方向と具体的な設置位置は制限されない。さらにまた、単方向逆止構造7は、遮断構造であってもよく、具体的には、輸水通路61に開孔を設置し、開孔に遮断構造を設置し、給水バルブから給水されると、遮断構造により開孔を閉鎖し、給水バルブが閉じられると、遮断構造を取り除くことにより、開孔を大気に連通させ、これによって、水タンク5における水が霧化発生器2の出口から噴出されることが実現されるようになる。当業者は、単方向逆止構造7を通じて、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通することが実現できる限り、実際の適用において単方向逆止構造7の具体的な構造を柔軟に設置できる。
【0110】
なお、上記の構造において、水タンク5における投入口4も、大気に連通するという機能を実現でき、すなわち、輸水通路61に単方向逆止構造7を設置せず、水タンク5に給水する輸水通路61のみとすることができ、もちろん、輸水通路61はまた、衣類処理剤投入チャンバーに給水して衣類処理剤投入チャンバーにおける衣類処理剤をドラム1に流し込ませることもできる。輸水通路61を通じて、給水バルブから流れてくる水を水タンク5内に輸送でき、投入口4は、常に大気に連通するように設置されることができ、そして、給水バルブが閉じられるとき、投入口4は大気に連通しているので、水タンク5内の水を霧化発生器2を通じて霧化水滴の形で衣類に噴射でき、もちろん、給水バルブが水を注入するときに、水タンク5内の水が投入口4または投入口4に連通される投入構造から流れ出ないように保証するために、投入口4または投入口4に連通される投入構造に遮断構造を設置してもよく、給水バルブが開かれるときに投入口4を遮断し、給水バルブが閉じられるときに投入口4を大気に連通させることにより、投入口4は、投入機能と大気に連通する機能の両方を備えることになり、衣類に霧化エアウォッシュを行うことが実現されるようになる。
【0111】
また、本発明は、単方向逆止構造7を採用することで、霧化発生器2が霧化水滴をスムーズに生成できるようになり、これは、給水バルブが常に開かれるとともに、投入口4が大気から隔離される状態にある場合、水圧の作用により、霧化発生器2が霧化水滴を形成しにくいためであり、従って、給水バルブを開くことで水タンク5に水を蓄えることができ、そして、給水バルブを閉じて、このとき大気に連通するという原理で水タンク5における水が霧化発生器2から霧化水滴の形で衣類に噴射され、霧化発生器2が衣類に霧化エアウォッシュを行うことができるように保証される。また、実際の適用において、水タンク5内の水が霧化発生器2から噴出されやすく、同時にドラム洗濯機の従来の構造を十分に利用するように、霧化発生器2の出口の設置位置は、単方向逆止構造7の設置位置よりも低く設置されてもよい。
【0112】
本発明において、ユーザは、二回の投入時に衣類処理剤を柔軟に選択でき、且つ制限がなく、たとえば、洗浄剤、柔軟剤、漂白剤、光沢剤、染み抜き剤、香料、または活性酵素剤などを選択することにより、衣類の洗濯効果が向上され、且つ、投入装置6における衣類処理剤投入チャンバーとの混用や、異なる衣類処理剤の混合が起こることを懸念する必要がなく、ユーザが毎回使用するのに便利である。
【0113】
技術案2
【0114】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。例えば、本発明はドラム洗濯機と合わせて説明されているが、本発明の技術案は、パルセーター洗濯機、一体型洗濯乾燥機、衣類手入れ機などにも適用できることが明らかなことであり、当業者は本発明の技術案の適用対象を柔軟に設置でき、このような適用対象の調整や変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。
【0115】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。
【0116】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0117】
背景技術に指摘されている、従来の洗濯機は、水で洗う方式を採用することによる衣類の洗濯効果がよくないという課題に基づいて、本発明は、衣類の洗濯効果を向上させるとともに、衣類の適用範囲を拡大し、ユーザの使用ニーズを満足させ、さらにユーザ体験を向上させることを目的とするドラム洗濯機用の制御方法およびドラム洗濯機が提供される。
【0118】
具体的には、
図3に示すように、本発明のドラム洗濯機は、ハウジング、ドラム1、給水バルブ、保水部材、および霧化発生器2を含み、ハウジングとドラム1との間に窓パッキン3が設けられ、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器2に接続され、霧化発生器2の出口は、ドラム1のチャンバーに向けて設置され、霧化発生器2は、ドラム1の内筒における衣類に霧化水滴を噴射して霧化エアウォッシュを行うことができる限り、窓パッキン3に設置されてもよいし、ドラム1の外筒に設置されてもよい。その中、保水部材は、水タンクであってもよく、水箱であってもよく、またはドラム洗濯機における保水溝であってもよく、当業者は、保水部材によって水を格納や収容することができる限り、実際の適用において、保水部材の具体的な構造を柔軟に設置できる。霧化発生器2は、超音波霧化発生器を選択してもよく、圧縮霧化発生器を選択してもよく、当業者は、霧化発生器2が保水部材における水を霧化水滴に変換して衣類に霧化エアウォッシュを行うことができる限り、実際の適用において霧化発生器2の具体的な構造を柔軟に設置できる。以下、保水部材を水タンクとして本発明の技術案を詳しく説明する。
【0119】
具体的に、
図2に示すように、本発明の制御方法は、ドラム内を加熱することと、ドラムを回動させることと、ドラム内の衣類に霧化エアウォッシュを行うことと、が含まれる。その中、「ドラム内を加熱する」ステップと、「ドラムを回動させる」ステップと、「ドラム内の衣類に霧化エアウォッシュを行う」ステップとの実行順序は柔軟に調整でき、すなわち、まず「ドラム内を加熱する」ステップを実行して、次に「ドラムを回動させる」ステップと、「ドラム内の衣類に霧化エアウォッシュを行う」ステップを実行してもよく、まず「ドラムを回動させる」ステップを実行して、次に「ドラム内を加熱する」ステップと、「ドラム内の衣類に霧化エアウォッシュを行う」ステップを実行してもよく、まず「ドラム内の衣類に霧化エアウォッシュを行う」ステップを実行して、次に「ドラム内を加熱する」ステップと、「ドラムを回動させる」ステップを実行してもよく、もちろん、「ドラム内を加熱する」ステップと、「ドラムを回動させる」ステップと、「ドラム内の衣類に霧化エアウォッシュを行う」ステップとを同時に実行してもよく、当業者は、上記3つのステップの組み合わせにより衣類の霧化エアウォッシュを実現することができる限り、実際の適用において、実際の状況およびユーザのニーズに応じて上記3つのステップを柔軟に調整できる。なお、ドラム内を加熱することの目的は、霧化水滴を迅速に拡散させることができるとともに、洗浄剤や洗剤などの衣類処理剤が事前にドラム内に注入されている場合や、またはドラムに注入している場合に、上記衣類処理剤の溶解を速めることもできることであり、ドラムを回動させることの目的は、衣類を十分に広げるとともに、霧化水滴が死角を残さずに衣類の表面を十分に濡らすことができることであり、これによって、衣類のすべての箇所が洗浄されるように保証され、さらに衣類の洗濯効果が向上されるようになる。
【0120】
上記では、ドラム内を加熱する方式として、ドラムに発熱体(例えばヒーターや加熱コイルなど)を設置してもよく、この加熱方式は、ドラム内を素早く昇温させることができるため、洗濯効率を向上させるという利点がある。もちろん、ドラム内に熱風を導入するという方式でドラム内を加熱してもよく、すなわち、ドラム洗濯機は、加熱システムを配置してもよく、例えば、乾燥機能を有するドラム洗濯機であり、このようなドラム洗濯機内に、空気ダクトと、空気ダクト内に設置されるファンおよび発熱体とを設置することにより、ドラム内に熱風を導入でき、もちろん、ドラム内を加熱する方式は他の加熱方式を採用してもよく、当業者は、ドラム内の温度を上昇させることができる限り、実際の適用において、実際の製品およびユーザのニーズに応じてドラム内を加熱する方式を柔軟に設置できる。また、ドラムを回動させるには、ドラムを常に一方向に沿って連続的に回動させてもよく、例えば、ドラムを正回動または逆回動(すなわち、時計回りまたは反時計回りに回動)させてもよい。もちろん、ドラムを正回動と逆回動との間に交互に作動させる(すなわち、ドラムを時計回りと反時計回りに交互に回動させる)ことがより好ましく、このように設置することにより、衣類を十分に広げることができるとともに、衣類が絡み合うことがないという利点があるので、霧化水滴が衣類を十分に濡らすことができるようになる。本発明において、霧化エアウォッシュのステップは、給水バルブを開いて水タンク内に水を注入し、水タンク内の水位がプリセット水位になるときに給水バルブを閉じ、そして霧化発生器を開いてドラム内の衣類に霧化エアウォッシュを行うようにしてもよく、その中、プリセット水位は、当業者が予め設定された水位(試験により得ることができ、または経験より得ることができ)であってもよく、すなわち、この水位が設定された水位になると、霧化発生器を開いて霧化エアウォッシュの操作を直接実行することができる。もちろん、プリセット水位は、ドラム内の衣類に応じて測定された水位であってもよく、この場合、ドラム洗濯機は、ユーザが毎回入れる衣類の量に応じて、まず霧化エアウォッシュに必要な水量と、水タンク内における対応する水位を算出し、この水位はすなわちプリセット水位になり、現在の水位がプリセット水位になると、霧化発生器を開いて霧化エアウォッシュの操作を直接実行することができる。
【0121】
好ましくは、
図3に示すように、本発明のドラム洗濯機は、輸水通路51を含む投入装置5が含まれ、給水バルブは、輸水通路51を通じて水タンク4に接続され、輸水通路51には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造6が設けられる。その中、単方向逆止構造6は、単方向逆止バルブを、例えば、特許番号201721853840.8中の単方向逆止バルブを採用でき、この単方向逆止バルブの原理は、先行技術に属し、ここでは説明を省略し、もちろん、本発明では、他の単方向逆止構造6を採用してもよく、例えば、単方向逆止構造6は、筒体と、筒体に設置される可動ブロックと、筒体と可動ブロックとの間に接続されるばねとを含み、可動ブロックは、筒体の内部チャンバーを2つの部分に分け、筒体の頂部には空気入口が設置され、筒体の底部には給水口が設置され、筒体の中部には出口が設置され、ばねにより、可動ブロックは頂部極限位置、中間位置、および底部極限位置の間を移動可能になり、ばねが自然な状態にあるとき、ばねは可動ブロックを底部極限位置に保持させ、このとき、空気入口は出口に連通され、給水口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6と大気との連通が実現されるようになり、給水口から水が流れ込むと、水圧がバネの作用力に対抗して可動ブロックを頂部極限位置に移動させることにより、給水口は出口に連通され、空気入口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6が水を通過させるとともに大気から隔離されることが実現されるようになり、なお、上記の頂部と底部は筒体に対するものであり、単方向逆止構造6の具体的な設置方向と具体的な設置位置は制限されない。さらにまた、単方向逆止構造6は、遮断構造であってもよく、具体的には、輸水通路51に開孔を設置し、開孔に遮断構造を設置し、給水バルブから給水されると、遮断構造により開孔を閉鎖し、給水バルブが閉じられると、遮断構造を取り除くことにより、開孔を大気に連通させ、これによって、水タンク4における水が霧化発生器2の出口から噴出されることが実現されるようになる。当業者は、単方向逆止構造6を通じて、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通することが実現できる限り、実際の適用において単方向逆止構造6の具体的な構造を柔軟に設置できる。
【0122】
好ましくは、本発明の制御方法はさらに、水タンクに水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、水タンクにおける水位の変化状況を取得することと、水タンクにおける水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。なお、
図3に示すように、本発明は、単方向逆止構造6を採用することで、霧化発生器2が霧化水滴をスムーズに生成できるようになり、これは、給水バルブが常に開かれる時に、水圧の作用により、霧化発生器2が霧化水滴を形成しにくいためであり、従って、給水バルブを開くことで水タンク4に水を蓄えることができ、そして、給水バルブを閉じて、このとき大気に連通するという原理で水タンク4における水が霧化発生器2から霧化水滴の形で衣類に噴射され、霧化発生器2がドラム1における衣類に霧化エアウォッシュを行うことができるように保証される。もちろん、本発明の単方向逆止構造6はまた、水タンク4に直接設置されてもよく、このような単方向逆止構造6の位置の簡単な変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。実際の適用において、水タンク4内の水が霧化発生器2から噴出されやすいように、霧化発生器2の出口の設置位置は、単方向逆止構造6の設置位置よりも低く設置されてもよい。霧化発生器2が開かれ、且つ給水バルブが閉じられるように保証すると、水タンク4内の水は、正常の状態では霧化発生器2から噴出されることになり、水タンク4内の水位が変化すれば、すなわち水位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味するので、警告表示を発信しない。水タンク4内の水位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができず、すなわち霧化発生器2の出水に異常が発生していることを意味し、このとき、単方向逆止構造6が故障しているか、または霧化発生器2が故障している可能性があるので、警告表示を発信して、ユーザが迅速に故障を見つけるように注意する。その中、警告表示は、ブザー表示であってもよく、音声表示であってもよく、点滅ランプ表示であってもよく、または制御パネルに警告ランプを表示してもよく、この表示方式は、本発明のいかなる制限も構成しない。
【0123】
技術案3
【0124】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。例えば、本発明はドラム洗濯機と合わせて説明されているが、本発明の技術案は、パルセーター洗濯機、一体型洗濯乾燥機、衣類手入れ機などにも適用できることが明らかなことであり、当業者は本発明の技術案の適用対象を柔軟に設置でき、このような適用対象の調整や変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。
【0125】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。
【0126】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0127】
背景技術に指摘されている、霧化エアウォッシュの機能を有する洗濯機は、ユーザが霧化水タンク内に水があるかどうかを頻繁に確認する必要があることによる、ユーザの使用に不便をかけ、ユーザの使用体験に影響を与えるという課題に基づいて、本発明は、ユーザが保水部材内に水があるかどうかを繰り返し確認する必要がないことを目的とするドラム洗濯機用の制御方法およびドラム洗濯機が提供され、すなわち、ユーザが何時衣類に霧化エアウォッシュを行う必要があっても、ユーザのニーズを満たすことができ、ユーザの使用が便利になり、ユーザ体験が向上される。
【0128】
具体的には、
図5に示すように、本発明のドラム洗濯機は、ハウジング、ドラム1、給水バルブ、保水部材、および霧化発生器2を含み、ハウジングとドラム1との間に窓パッキン3が設けられ、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器2に接続され、霧化発生器2の出口は、ドラム1のチャンバーに向けて設置され、霧化発生器2は、ドラム1の内筒における衣類に霧化水滴を噴射して霧化エアウォッシュを行うことができる限り、窓パッキン3に設置されてもよいし、ドラム1の外筒に設置されてもよい。その中、保水部材は、水タンクであってもよく、水箱であってもよく、またはドラム洗濯機における保水溝であってもよく、当業者は、保水部材によって水を格納や収容することができる限り、実際の適用において、保水部材の具体的な構造を柔軟に設置できる。霧化発生器2は、超音波霧化発生器を選択してもよく、圧縮霧化発生器を選択してもよく、当業者は、霧化発生器2が保水部材における水を霧化水滴に変換して衣類に霧化エアウォッシュを行うことができる限り、実際の適用において霧化発生器2の具体的な構造を柔軟に設置できる。以下、保水部材を水タンクとして本発明の技術案を詳しく説明する。
【0129】
具体的には、
図4に示すように、本発明の制御方法は、水タンクにおける水位を取得することと、水タンクにおける水位に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。その中、水タンク内に水位センサーを設置することにより水タンクにおける水位を検出することができ、この水位センサーはドラム洗濯機の制御システムに通信接続(例えばブルートゥース(登録商標)、wifiなど)できる。
【0130】
好ましくは、「水タンクにおける水位に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、水位がプリセット水位になると、霧化エアウォッシュの操作を直接行うことが含まれる。その中、プリセット水位は、当業者が予め設定された水位(試験により得ることができ、または経験より得ることができ)であってもよく、すなわち、この水位が設定された水位になると、霧化発生器を開いて霧化エアウォッシュの操作を直接実行することができる。もちろん、プリセット水位は、ドラム内の衣類に応じて測定された水位であってもよく、この場合、ドラム洗濯機は、ユーザが毎回入れる衣類の量に応じて、まず霧化エアウォッシュに必要な水量と、水タンク内における対応する水位を算出し、この水位はすなわちプリセット水位になり、現在の水位がプリセット水位になると、霧化発生器を開いて霧化エアウォッシュの操作を直接実行することができる。水位がプリセット水位になっていないと、プリセット水位になるまで水タンク内に水を注入してから霧化エアウォッシュの操作を行う必要がある。その中、水を補充する方式は、給水バルブを開いて水を補充してもよく、他の方式で水を補充してもよく、当業者は、プリセット水位になるまで水タンク内に水を補充することができ、これによって霧化エアウォッシュを行うことができる限り、実際の適用において、具体的な水を補充する方式を柔軟に設置できる。
【0131】
好ましくは、
図5に示すように、本発明のドラム洗濯機は、輸水通路51を含む投入装置5が含まれ、給水バルブは、輸水通路51を通じて水タンク4に接続され、輸水通路51には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造6が設けられる。その中、単方向逆止構造6は、単方向逆止バルブを、例えば、特許番号201721853840.8中の単方向逆止バルブを採用でき、この単方向逆止バルブの原理は、先行技術に属し、ここでは説明を省略し、もちろん、本発明では、他の単方向逆止構造6を採用してもよく、例えば、単方向逆止構造6は、筒体と、筒体に設置される可動ブロックと、筒体と可動ブロックとの間に接続されるばねとを含み、可動ブロックは、筒体の内部チャンバーを2つの部分に分け、筒体の頂部には空気入口が設置され、筒体の底部には給水口が設置され、筒体の中部には出口が設置され、ばねにより、可動ブロックは頂部極限位置、中間位置、および底部極限位置の間を移動可能になり、ばねが自然な状態にあるとき、ばねは可動ブロックを底部極限位置に保持させ、このとき、空気入口は出口に連通され、給水口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6と大気との連通が実現されるようになり、給水口から水が流れ込むと、水圧がバネの作用力に対抗して可動ブロックを頂部極限位置に移動させることにより、給水口は出口に連通され、空気入口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6が水を通過させるとともに大気から隔離されることが実現されるようになり、なお、上記の頂部と底部は筒体に対するものであり、単方向逆止構造6の具体的な設置方向と具体的な設置位置は制限されない。さらにまた、単方向逆止構造6は、遮断構造であってもよく、具体的には、輸水通路51に開孔を設置し、開孔に遮断構造を設置し、給水バルブから給水されると、遮断構造により開孔を閉鎖し、給水バルブが閉じられると、遮断構造を取り除くことにより、開孔を大気に連通させ、これによって、水タンク4における水が霧化発生器2の出口から噴出されることが実現されるようになる。当業者は、単方向逆止構造6を通じて、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通することが実現できる限り、実際の適用において単方向逆止構造6の具体的な構造を柔軟に設置できる。
【0132】
好ましくは、本発明の制御方法はさらに、水タンクに水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、水タンクにおける水位の変化状況を取得することと、水タンクにおける水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。なお、
図5に示すように、本発明は、単方向逆止構造6を採用することで、霧化発生器2が霧化水滴をスムーズに生成できるようになり、これは、給水バルブが常に開かれる時に、水圧の作用により、霧化発生器2が霧化水滴を形成しにくいためであり、従って、給水バルブを開くことで水タンク4に水を蓄えることができ、そして、給水バルブを閉じて、このとき大気に連通するという原理で水タンク4における水が霧化発生器2から霧化水滴の形で衣類に噴射され、霧化発生器2がドラム1における衣類に霧化エアウォッシュを行うことができるように保証される。もちろん、本発明の単方向逆止構造6はまた、水タンク4に直接設置されてもよく、このような単方向逆止構造6の位置の簡単な変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。実際の適用において、水タンク4内の水が霧化発生器2から噴出されやすいように、霧化発生器2の出口の設置位置は、単方向逆止構造6の設置位置よりも低く設置されてもよい。霧化発生器2が開かれ、且つ給水バルブが閉じられるように保証すると、水タンク4内の水は、正常の状態では霧化発生器2から噴出されることになり、水タンク4内の水位が変化すれば、すなわち水位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味するので、警告表示を発信しない。水タンク4内の水位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができず、すなわち霧化発生器2の出水に異常が発生していることを意味し、このとき、単方向逆止構造6が故障しているか、または霧化発生器2が故障している可能性があるので、警告表示を発信して、ユーザが迅速に故障を見つけるように注意する。その中、警告表示は、ブザー表示であってもよく、音声表示であってもよく、点滅ランプ表示であってもよく、または制御パネルに警告ランプを表示してもよく、この表示方式は、本発明のいかなる制限も構成しない。
【0133】
技術案4
【0134】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。例えば、本発明はドラム洗濯機と合わせて説明されているが、本発明の技術案は、パルセーター洗濯機、一体型洗濯乾燥機、衣類手入れ機などにも適用できることが明らかなことであり、当業者は本発明の技術案の適用対象を柔軟に設置でき、このような適用対象の調整や変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。
【0135】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。また、用語「第1」、「第2」は目的を説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0136】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0137】
背景技術に指摘されている、霧化エアウォッシュの機能を有する洗濯機は、すべての洗濯モードが同じ注水操作を採用すれば、さまざまな異なるモードの洗濯要求を満たすことができず、このような洗濯機の適用には非常に大きな限界があるという課題に基づいて、本発明は、ドラム洗濯機が複数の洗濯モードを提供できるとともに、各洗濯モードには対応する注水操作があることを目的とするドラム洗濯機用の制御方法およびドラム洗濯機が提供されることにより、ドラム洗濯機の適用には限界がなくなり、ユーザの使用ニーズが満たされ、ユーザ体験が向上されるようになる。
【0138】
具体的には、
図7に示すように、本発明のドラム洗濯機は、ハウジング、ドラム1、給水バルブ、保水部材、および霧化発生器2を含み、ハウジングとドラム1との間に窓パッキン3が設けられ、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器2に接続され、霧化発生器2の出口は、ドラム1のチャンバーに向けて設置され、霧化発生器2は、ドラム1の内筒における衣類に霧化水滴を噴射して霧化エアウォッシュを行うことができる限り、窓パッキン3に設置されてもよいし、ドラム1の外筒に設置されてもよい。その中、保水部材は、水タンクであってもよく、水箱であってもよく、またはドラム洗濯機における保水溝であってもよく、当業者は、保水部材によって水を格納や収容することができる限り、実際の適用において、保水部材の具体的な構造を柔軟に設置できる。霧化発生器2は、超音波霧化発生器を選択してもよく、圧縮霧化発生器を選択してもよく、当業者は、霧化発生器2が保水部材における水を霧化水滴に変換して衣類に霧化エアウォッシュを行うことができる限り、実際の適用において霧化発生器2の具体的な構造を柔軟に設置できる。以下、保水部材を水タンクとして本発明の技術案を詳しく説明する。
【0139】
具体的には、
図6に示すように、本発明の制御方法は、入力された操作モードを取得することと、入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行することと、が含まれる。その中、入力された操作モードは、ドラム洗濯機の制御パネルで入力してもよいし、音声入力してもよいし、またはドラム洗濯機の制御システムに通信接続(例えばブルートゥース(登録商標)、wifiなど)された携帯端末(例えば携帯電話、タブレットなど)から入力してもよく、当業者は、ドラム洗濯機に操作モードを入力できる限り、実際の適用において操作モードの入力方式を柔軟に設置できる。なお、洗濯モードが異なるため、ドラム洗濯機の注水モードも必ず異なることになり、このようにしてこそ、例えば霧化エアウォッシュモードのような、衣類のさまざまな洗濯方式を実現でき、この洗濯モードでは、水タンク内に一定量の水を注入する必要があり、その後、水タンクから霧化発生器に水を供給することができ、なお、給水バルブが開かれるときに、水圧の作用で霧化発生器が霧化水滴を形成しにくいため、水タンクで水を蓄えてから給水バルブを閉じて、水タンクを通じて霧化発生器の霧化エアウォッシュを行うことができる。一方、シャワー洗濯や注水洗濯を行う場合は、給水バルブを常に開くことにより、ドラム内の衣類をシャワーヘッドや注水口によって洗濯でき、もちろん、上記の洗濯モードに加えて、本発明の操作モードは、例えばクリアモード等の他の非洗濯モードを含んでもよく、当業者は、入力された操作モードを通じて対応する注水操作が実行される限り、実際の適用において具体的な操作モードを柔軟に設置できる。
【0140】
好ましくは、「入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、入力された操作モードが霧化エアウォッシュモードであれば、第1のプリセット時間で水タンク内に水を注入することが含まれる。その中、第1のプリセット時間は、1秒であってもよく、2秒であってもよく、他の時間値であってもよく、当業者は、実際の適用において第1のプリセット時間の具体的な値を柔軟に設置できる。
【0141】
好ましくは、水タンク内には、水タンク内の水位が設定水位になるときに水タンク内の水を完全に排出できるように設置されるサイフォン構造が設けられ、「入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、さらに、入力された操作モードがクリアモードであれば、第2のプリセット時間で水タンク内に水を注入することが含まれ、その中、第2のプリセット時間は第1のプリセット時間よりも大きく、且つ、第2のプリセット時間は、水タンクにおける水位が設定水位になる条件を満たすことができる。その中、サイフォン構造は、逆吸引管の構造、または挿管の構造であってもよく、挿管の構造を例にすると、水タンクは本体と蓋体とを含み、本体には第1の挿着管が形成され、蓋体には第2の挿着管が形成され、本体と蓋体がチャンバーを有する水タンクに組み付けられると、第1の挿着管と第2の挿着管はいずれも当該チャンバー内に設置され、第2の挿着管の内径は、第1の挿着管の外径よりも大きく、且つ、第1の挿着管は、第2の挿着管に挿入され、また、第1の挿着管の給水口と第2の挿着管の底部に隙間があり、第2の挿着管の給水口と本体の内底に隙間があり、第1の挿着管の出水口は本体の外部に連通され、このようなサイフォン構造により、水タンク内の水位が第1の挿着管の給水口のところ(すなわち、上記の設定水位)になると、サイフォン現象が引き起こされ、水タンク内の水はすべて水タンク内から排出されるようになり、さらに水タンクをクリアする目的が達成されるようになる。第2のプリセット時間は、水タンクおよびサイフォン構造の具体的なサイズに応じて算出でき、要するに、第2のプリセット時間の設定は、水タンク内の水が設定水位になれる条件を満たす必要がある。例えば、第2のプリセット時間は、2秒、または3秒であってもよく、他の時間値であってもよく、当業者は、第2のプリセット時間が第1のプリセット時間よりも大きく、かつサイフォン構造がサイフォン現象を引き起こして水タンクにおける水を完全に排出することができる限り、実際の適用において第2のプリセット時間の具体的な値を柔軟に設置できる。それに対応して、このようなサイフォン構造を有する製品構造を水タンク内に採用すれば、第1のプリセット時間は、水タンクがサイフォン現象を引き起こすことができないことを満たす必要があり、そうでなければ、水タンク内の水が完全に排出された後、霧化エアウォッシュの操作を実行できなくなる。
【0142】
好ましくは、ドラム洗濯機はさらに、ドラム1および/または窓パッキン3に設置され、且つサイフォン構造の出水口に連通されるシャワーヘッドが含まれ、「入力された操作モードに応じて対応する注水操作を実行する」というステップは、さらに、入力された操作モードがシャワーモードであれば、水タンク内に連続的に水を注入することが含まれる。この構造では、水タンク内に水を注入し続けることにより、サイフォン現象が継続的に引き起こされることになり、水タンク内の水がシャワーヘッドのところに継続的に供給できるように保証され、その後、シャワーヘッドによって衣類を噴射して洗浄する。その代わりに、水タンク4に直接出口を個別に設置してもよく、この出口は配管によってシャワーヘッドに接続され、このとき、霧化発生器2を閉じると、水タンク4内の水が継続的にシャワーヘッドのところに流れてから、シャワーヘッドを通じて衣類を噴射して洗浄するようになる。当業者は、シャワーヘッドを通じてドラム1内の衣類をシャワーして洗濯することができる限り、実際の適用において、水タンク4とシャワーヘッドとの間の具体的な接続構造を柔軟に設置できる。
【0143】
好ましくは、
図7に示すように、本発明のドラム洗濯機は、輸水通路51を含む投入装置5が含まれ、給水バルブは、輸水通路51を通じて水タンク4に接続され、輸水通路51には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造6が設けられる。その中、単方向逆止構造6は、単方向逆止バルブを、例えば、特許番号201721853840.8中の単方向逆止バルブを採用でき、この単方向逆止バルブの原理は、先行技術に属し、ここでは説明を省略し、もちろん、本発明では、他の単方向逆止構造6を採用してもよく、例えば、単方向逆止構造6は、筒体と、筒体に設置される可動ブロックと、筒体と可動ブロックとの間に接続されるばねとを含み、可動ブロックは、筒体の内部チャンバーを2つの部分に分け、筒体の頂部には空気入口が設置され、筒体の底部には給水口が設置され、筒体の中部には出口が設置され、ばねにより、可動ブロックは頂部極限位置、中間位置、および底部極限位置の間を移動可能になり、ばねが自然な状態にあるとき、ばねは可動ブロックを底部極限位置に保持させ、このとき、空気入口は出口に連通され、給水口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6と大気との連通が実現されるようになり、給水口から水が流れ込むと、水圧がバネの作用力に対抗して可動ブロックを頂部極限位置に移動させることにより、給水口は出口に連通され、空気入口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6が水を通過させるとともに大気から隔離されることが実現されるようになり、なお、上記の頂部と底部は筒体に対するものであり、単方向逆止構造6の具体的な設置方向と具体的な設置位置は制限されない。さらにまた、単方向逆止構造6は、遮断構造であってもよく、具体的には、輸水通路51に開孔を設置し、開孔に遮断構造を設置し、給水バルブから給水されると、遮断構造により開孔を閉鎖し、給水バルブが閉じられると、遮断構造を取り除くことにより、開孔を大気に連通させ、これによって、水タンク4における水が霧化発生器2の出口から噴出されることが実現されるようになる。当業者は、単方向逆止構造6を通じて、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通することが実現できる限り、実際の適用において単方向逆止構造6の具体的な構造を柔軟に設置できる。
【0144】
好ましくは、本発明の制御方法はさらに、水タンクに水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、水タンクにおける水位の変化状況を取得することと、水タンクにおける水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。なお、
図7に示すように、本発明は、単方向逆止構造6を採用することで、霧化発生器2が霧化水滴をスムーズに生成できるようになり、これは、給水バルブが常に開かれる時に、水圧の作用により、霧化発生器2が霧化水滴を形成しにくいためであり、従って、給水バルブを開くことで水タンク4に水を蓄えることができ、そして、給水バルブを閉じて、このとき大気に連通するという原理で水タンク4における水が霧化発生器2から霧化水滴の形で衣類に噴射され、霧化発生器2がドラム1における衣類に霧化エアウォッシュを行うことができるように保証される。もちろん、本発明の単方向逆止構造6はまた、水タンク4に直接設置されてもよく、このような単方向逆止構造6の位置の簡単な変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。実際の適用において、水タンク4内の水が霧化発生器2から噴出されやすいように、霧化発生器2の出口の設置位置は、単方向逆止構造6の設置位置よりも低く設置されてもよい。霧化発生器2が開かれ、且つ給水バルブが閉じられるように保証すると、水タンク4内の水は、正常の状態では霧化発生器2から噴出されることになり、水タンク4内の水位が変化すれば、すなわち水位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味するので、警告表示を発信しない。水タンク4内の水位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができず、すなわち霧化発生器2の出水に異常が発生していることを意味し、このとき、単方向逆止構造6が故障しているか、または霧化発生器2が故障している可能性があるので、警告表示を発信して、ユーザが迅速に故障を見つけるように注意する。その中、警告表示は、ブザー表示であってもよく、音声表示であってもよく、点滅ランプ表示であってもよく、または制御パネルに警告ランプを表示してもよく、この表示方式は、本発明のいかなる制限も構成しない。
【0145】
本発明において、水タンク内に水位センサーを設置して水位を検出することができ、そしてこの水位センサーをドラム洗濯機の制御システムに通信接続(例えばブルートゥース(登録商標)、wifiなど)すればよい。
【0146】
技術案5
【0147】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。例えば、本発明はドラム洗濯機と合わせて説明されているが、本発明の技術案は、パルセーター洗濯機、一体型洗濯乾燥機、衣類手入れ機などにも適用できることが明らかなことであり、当業者は本発明の技術案の適用対象を柔軟に設置でき、このような適用対象の調整や変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。
【0148】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前記装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は目的を説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0149】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「連通」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0150】
背景技術に指摘されている、霧化エアウォッシュの機能を有する洗濯機は、異常な注水が起こりやすく、当該洗濯機の適用には限界があるという課題に基づいて、本発明は、霧化エアウォッシュの操作がスムーズに進行するように保証し、霧化エアウォッシュの機能を有する洗濯機が実際の適用において限界がなくなることを目的とするドラム洗濯機用の制御方法およびドラム洗濯機が提供される。
【0151】
具体的には、
図9に示すように、本発明のドラム洗濯機は、ハウジング、ドラム1、給水バルブ、保水部材、および霧化発生器2を含み、ハウジングとドラム1との間に窓パッキン3が設けられ、給水バルブは、保水部材を通じて霧化発生器2に接続され、霧化発生器2の出口は、ドラム1のチャンバーに向けて設置され、霧化発生器2は、ドラム1の内筒における衣類に霧化水滴を噴射して霧化エアウォッシュを行うことができる限り、窓パッキン3に設置されてもよいし、ドラム1の外筒に設置されてもよい。その中、保水部材は、水タンクであってもよく、水箱であってもよく、またはドラム洗濯機における保水溝であってもよく、当業者は、保水部材によって水を格納や収容することができる限り、実際の適用において、保水部材の具体的な構造を柔軟に設置できる。霧化発生器2は、超音波霧化発生器を選択してもよく、圧縮霧化発生器を選択してもよく、当業者は、霧化発生器2が保水部材における水を霧化水滴に変換して衣類に霧化エアウォッシュを行うことができる限り、実際の適用において霧化発生器2の具体的な構造を柔軟に設置できる。以下、保水部材を水タンクとして本発明の技術案を詳しく説明する。
【0152】
具体的には、
図8に示すように、本発明の制御方法は、水タンクにおける水位を取得して、第1の水位とすることと、給水バルブを開き、第1のプリセット時間が続いてから、給水バルブを閉じることと、再び水タンクにおける水位を取得して、第2の水位とすることと、第2の水位と第1の水位との差を計算することと、第2の水位と第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行することと、が含まれる。その中、第1のプリセット時間は、1秒であってもよく、2秒であってもよく、他の時間値であってもよく、当業者は、実際の適用において第1のプリセット時間の具体的な値を柔軟に設置できる。1つの好ましい状況において、「第2の水位と第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、第2の水位と第1の水位との差が第1のプリセット値より大きければ、給水バルブを開かないことと、第2の水位と第1の水位との差が第1のプリセット値より以下であれば、給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、給水バルブを閉じることが含まれ、その中、第2のプリセット時間は第1のプリセット時間よりも大きい。その中、第2のプリセット時間は、2秒であってもよく、3秒であってもよく、他の時間値であってもよく、当業者は、第2のプリセット時間が第1のプリセット時間よりも大きいことが保証される限り、実際の適用において第2のプリセット時間の具体的な値を柔軟に設置でき、このように設定することの原理は、まず第1のプリセット時間で水タンク内に水を注入し、もし水タンク内の水位が変化して設定水位になると、ドラム洗濯機に故障がないことを意味しており、もし設定水位になっていないと、注水に異常が発生しているか、水タンク内の空気圧が高いまたは水圧が不十分による注水がスムーズに行われていない可能性があることを意味し、このとき、さらなる判断が必要になり、すなわち、第2のプリセット時間で再び水タンク内に水を注入する必要があり、換言すれば、上述した「給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、給水バルブを閉じる」というステップのあとに、さらに保水部材における水位を取得して、第3の水位として記してから、第3の水位と第2の水位との差を計算して、第3の水位と第2の水位との差に応じて対応する制御操作を実行することになる。具体的には、第3の水位と第2の水位との差が第2のプリセット値より大きければ、給水バルブを開かないことにし、このとき、この前は水タンク内の空気圧が高いまたは水圧が不十分による注水がスムーズに行われていないことを示し、給水バルブを第2のプリセット時間開いた後、水タンク内に水が正常に注入されるようになる。第3の水位と第2の水位との差が第2のプリセット値より以下であれば、警告表示を発信することにし、このとき、水タンク内の空気圧が高いまたは水圧が不十分による注水がスムーズに行われていない可能性は基本的に排除されたことを示し、すなわち、注水に異常があると判定され、それでは、警告表示を発信してユーザに故障を見つけるように注意すべきであり、警告表示は、ブザー表示であってもよく、音声表示であってもよく、点滅ランプ表示であってもよく、または制御パネルに警告ランプを表示してもよく、この表示方式は、本発明のいかなる制限も構成しない。このとき、故障が出る原因としては、家庭内の断水や、給水バルブの故障による給水ができず、または配管の詰まりによる給水ができない等のためである可能性が高い。本発明において、水タンク内に水位センサーを設置して水タンクにおける水位を検出できる。
【0153】
なお、上記の第1のプリセット値はゼロであってもよく、すなわち、水タンク内の水位は給水バルブが開かれるときに変化される限り、正常に給水されていると判定し、水タンク内の水位は給水バルブが開かれるときに変化されなければ、さらなる判断が必要になる。同様に、上記の第2のプリセット値はゼロであってもよく、すなわち、水タンク内の水位は、給水バルブが再び開かれるときに変化される限り、正常に給水されていると判定し、水タンクの水位は給水バルブが開かれるときに依然として変化されなければ、給水に異常があると判定する。もちろん、第1のプリセット値はゼロに設置しなくてもよく、すなわち、給水されているかどうかを判定するだけでなく、給水がスムーズであるかどうかも判定でき、水位差は、給水がスムーズである場合にのみ、第1のプリセット値になるため、そうでなければ、さらなる判断が必要になり、同様に、第2のプリセット値はゼロに設置しなくてもよく、すなわち、第2のプリセット値になると、注水に異常がないと判定でき、第2のプリセット値になっていないと、注水に異常があると判定でき、このとき注水に異常があることには、注水がスムーズでないことと、全く水が注入されていないことの両方があり、要するに、ユーザがさらに原因を見つける必要がある。このような制御方法により、水タンク内の空気圧が高いまたは水圧が不十分による注水がスムーズに行われていないことの影響を解消できるだけでなく、第1回の誤判定による影響を回避することができ、すなわち、2回の判断により、注水に本当に異常が発生しているかどうかをより正確に判定でき、判断の精度が向上されるようになる。また、第1のプリセット値と第2のプリセット値は、2つの同じ値であってもよく、2つの異なる値であってもよく、このような第1のプリセット値と第2のプリセット値の具体的な値の設定は、本発明に対する制限を構成しない。
【0154】
好ましくは、
図9に示すように、本発明のドラム洗濯機は、輸水通路51を含む投入装置5が含まれ、給水バルブは、輸水通路51を通じて水タンク4に接続され、輸水通路51には、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造6が設けられる。その中、単方向逆止構造6は、単方向逆止バルブを、例えば、特許番号201721853840.8中の単方向逆止バルブを採用でき、この単方向逆止バルブの原理は、先行技術に属し、ここでは説明を省略し、もちろん、本発明では、他の単方向逆止構造6を採用してもよく、例えば、単方向逆止構造6は、筒体と、筒体に設置される可動ブロックと、筒体と可動ブロックとの間に接続されるばねとを含み、可動ブロックは、筒体の内部チャンバーを2つの部分に分け、筒体の頂部には空気入口が設置され、筒体の底部には給水口が設置され、筒体の中部には出口が設置され、ばねにより、可動ブロックは頂部極限位置、中間位置、および底部極限位置の間を移動可能になり、ばねが自然な状態にあるとき、ばねは可動ブロックを底部極限位置に保持させ、このとき、空気入口は出口に連通され、給水口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6と大気との連通が実現されるようになり、給水口から水が流れ込むと、水圧がバネの作用力に対抗して可動ブロックを頂部極限位置に移動させることにより、給水口は出口に連通され、空気入口と出口は可動ブロックによって隔離されるため、単方向逆止構造6が水を通過させるとともに大気から隔離されることが実現されるようになり、なお、上記の頂部と底部は筒体に対するものであり、単方向逆止構造6の具体的な設置方向と具体的な設置位置は制限されない。さらにまた、単方向逆止構造6は、遮断構造であってもよく、具体的には、輸水通路51に開孔を設置し、開孔に遮断構造を設置し、給水バルブから給水されると、遮断構造により開孔を閉鎖し、給水バルブが閉じられると、遮断構造を取り除くことにより、開孔を大気に連通させ、これによって、水タンク4における水が霧化発生器2の出口から噴出されることが実現されるようになる。当業者は、単方向逆止構造6を通じて、給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および給水バルブが閉じられるときに大気に連通することが実現できる限り、実際の適用において単方向逆止構造6の具体的な構造を柔軟に設置できる。
【0155】
好ましくは、本発明の制御方法はさらに、水タンクに水が入っている場合に、給水バルブを閉じたまま霧化発生器を開くことと、水タンクにおける水位の変化状況を取得することと、水タンクにおける水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる。なお、
図9に示すように、本発明は、単方向逆止構造6を採用することで、霧化発生器2が霧化水滴をスムーズに生成できるようになり、これは、給水バルブが常に開かれる時に、水圧の作用により、霧化発生器2が霧化水滴を形成しにくいためであり、従って、給水バルブを開くことで水タンク4に水を蓄えることができ、そして、給水バルブを閉じて、このとき大気に連通するという原理で水タンク4における水が霧化発生器2から霧化水滴の形で衣類に噴射され、霧化発生器2がドラム1における衣類に霧化エアウォッシュを行うことができるように保証される。もちろん、本発明の単方向逆止構造6はまた、水タンク4に直接設置されてもよく、このような単方向逆止構造6の位置の簡単な変更は、本発明の原理から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に限定されるべきである。実際の適用において、水タンク4内の水が霧化発生器2から噴出されやすいように、霧化発生器2の出口の設置位置は、単方向逆止構造6の設置位置よりも低く設置されてもよい。霧化発生器2が開かれ、且つ給水バルブが閉じられるように保証すると、水タンク4内の水は、正常の状態では霧化発生器2から噴出されることになり、水タンク4内の水位が変化すれば、すなわち水位が下がれば、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができるのを意味するので、警告表示を発信しない。水タンク4内の水位が変化していなければ、この時点では正常な霧化エアウォッシュの操作を行うことができず、すなわち霧化発生器2の出水に異常が発生していることを意味し、このとき、単方向逆止構造6が故障しているか、または霧化発生器2が故障している可能性があるので、警告表示を発信して、ユーザが迅速に故障を見つけるように注意する。前述と同様に、警告表示は、ブザー表示であってもよく、音声表示であってもよく、点滅ランプ表示であってもよく、または制御パネルに警告ランプを表示してもよく、この表示方式は、本発明のいかなる制限も構成しない。
【0156】
また、本発明のドラム洗濯機は、さらに制御システムを含み、この制御システムは、ハウジングに設置される制御システムであってもよいし、外部の制御システムであってもよく、要するに、当該制御システムによって本発明の制御方法を実行できればよい。
【0157】
これで、本発明の技術案を、図面に示された好ましい実施形態と合わせて説明したが、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは、当業者には容易に理解される。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴に対して同等の変更又は置換を行うことができ、これらの変更又は置換後の技術案はいずれも、本発明の保護範囲に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2021-06-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理設備は、衣類処理筒、給水バルブ、保水部材および霧化発生器を含み、前記給水バルブは、前記保水部材を通じて前記霧化発生器に接続され、前記霧化発生器の出口は、前記衣類処理筒のチャンバーに向けて設置され、制御方法は、
前記保水部材における水位を取得して、第1の水位とすることと、
前記給水バルブを開き、第1のプリセット時間が続いてから、前記給水バルブを閉じることと、
再び前記保水部材における水位を取得して、第2の水位とすることと、
前記第2の水位と前記第1の水位との差を計算することと、
前記第2の水位と前記第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする衣類処理設備用の制御方法。
【請求項2】
「前記第2の水位と前記第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記第2の水位と前記第1の水位との差が第1のプリセット値より大きければ、前記給水バルブを開かないことが含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項3】
「前記第2の水位と前記第1の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記第2の水位と前記第1の水位との差が前記第1のプリセット値より以下であれば、前記給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、前記給水バルブを閉じることが含まれ、
その中、前記第2のプリセット時間は前記第1のプリセット時間よりも大きい、ことを特徴とする請求項2に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項4】
前記制御方法は、「前記給水バルブを開き、第2のプリセット時間が続いてから、前記給水バルブを閉じる」というステップのあとには、さらに、
前記保水部材における水位を取得して、第3の水位とすることと、
前記第3の水位と前記第2の水位との差を計算することと、
前記第3の水位と前記第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする請求項3に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項5】
「前記第3の水位と前記第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記第3の水位と前記第2の水位との差が第2のプリセット値より大きければ、前記給水バルブを開かないことが含まれる、ことを特徴とする請求項4に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項6】
「前記第3の水位と前記第2の水位との差に応じて、対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記第3の水位と前記第2の水位との差が前記第2のプリセット値より以下であれば、警告表示を発信することが含まれる、ことを特徴とする請求項5に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項7】
前記衣類処理設備はさらに、輸水通路を含む投入装置が含まれ、前記給水バルブは、前記輸水通路を通じて前記保水部材に接続され、前記輸水通路には、前記給水バルブが開かれるときに大気から隔離され、および前記給水バルブが閉じられるときに大気に連通するように設置される単方向逆止構造が設けられ、前記制御方法はさらに、
前記保水部材に水が入っている場合に、前記給水バルブを閉じたまま前記霧化発生器を開くことと、
前記保水部材における水位の変化状況を取得することと、
前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行することと、が含まれる、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項8】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、具体的に、
前記保水部材における水位が変化されると、警告表示を発信しないことが含まれる、ことを特徴とする請求項7に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項9】
「前記保水部材における水位の変化状況に応じて対応する制御操作を実行する」というステップは、さらに、
前記保水部材における水位が変化されないと、警告表示を発信することが含まれる、ことを特徴とする請求項8に記載の衣類処理設備用の制御方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の制御方法が実行できるように配置される制御システムを含む、ことを特徴とする衣類処理設備。
【国際調査報告】