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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-17
(54)【発明の名称】コンパニオンアニマル用診断装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/00 20060101AFI20220209BHJP
【FI】
A61B6/00 320Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556201
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(85)【翻訳文提出日】2021-06-16
(86)【国際出願番号】 KR2019017903
(87)【国際公開番号】W WO2020130584
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】10-2018-0166591
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521263205
【氏名又は名称】オーラケア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】ギョン,ヒョン テ
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA01
4C093CA16
4C093DA10
4C093EC02
4C093EC33
4C093EE16
4C093FA19
(57)【要約】
本発明は放射線を利用してコンパニオンアニマルを診断するための装置であって、本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置は、放射線を発生させて診断対象に向かって放射線を照射するための放射線照射部、放射線照射部に対向して配置されて放射線照射部から照射される放射線を感知するためのディテクター、放射線照射部およびディテクターの位置を調節するための駆動部および外部機器と無線通信するための通信部を含む。ここで、駆動部は診断対象が放射線照射部とディテクターの間に位置するように放射線照射部およびディテクターの位置を調節し、放射線照射部は診断対象が放射線照射部とディテクターの間に位置する時に放射線を照射する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線を利用してコンパニオンアニマルを診断するための装置であって、
放射線を発生させて診断対象に向かって放射線を照射するための放射線照射部、
前記放射線照射部に対向して配置されて前記放射線照射部から照射される放射線を感知するためのディテクター、
前記放射線照射部および前記ディテクターの位置を調節するための駆動部および
外部機器と無線通信するための通信部を含み、
前記駆動部は診断対象が前記放射線照射部と前記ディテクターの間に位置するように前記放射線照射部および前記ディテクターの位置を調節し、前記放射線照射部は診断対象が前記放射線照射部と前記ディテクターの間に位置する時に放射線を照射する、コンパニオンアニマル用診断装置。
【請求項2】
診断対象の位置を感知するセンサをさらに含む、請求項1に記載のコンパニオンアニマル用診断装置。
【請求項3】
前記放射線照射部は、前記センサによって診断対象が前記放射線照射部と前記ディテクターの間に位置するものと感知される時に自動で放射線を照射する、請求項2に記載のコンパニオンアニマル用診断装置。
【請求項4】
前記放射線照射部は、前記通信部を通じて前記外部機器から放射線の照射に関する信号が受信される時に放射線を照射する、請求項1に記載のコンパニオンアニマル用診断装置。
【請求項5】
前記放射線照射部および前記ディテクターはレール上に配置され、前記駆動部によって前記レール上で移動するように構成される、請求項1に記載のコンパニオンアニマル用診断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンパニオンアニマル用診断装置に関し、より詳細には、コンパニオンアニマルの麻酔がなくても放射線を利用した診断が可能なコンパニオンアニマル用診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近コンパニオンアニマルに対する認識は、単に人と同居するペットから人と情緒的な交感をやりとりする家族構成員の一員に変化している。また、最近単独世帯が増加するにつれて、寂しさを慰めることためにコンパニオンアニマルを育てる家具の数が増加している趨勢である。
【0003】
このように、コンパニオンアニマルに対する認識変化とコンパニオンアニマルを育てる家具の増加により、コンパニオンアニマルの傷害や病気の診断および治療に対する需要も増加している。
【0004】
一方、人と同様にコンパニオンアニマルにもX-ray、CT(Computerized Tomography)等の放射線装置による精密診断がなされ得る。ただし、放射線診断装置は殆どが高価であって広い設置空間を必要とするため、一般の動物病院で運用することが容易ではない。また、診断のための放射線撮影中にコンパニオンアニマルが動くことを防止するために麻酔が必要であるため、麻酔施術のための人員と別途の回復空間が必要である。また、一部のコンパニオンアニマルの場合、病気、老化などにより麻酔が難しい状態の場合もある。
【0005】
したがって、コンパクトな構造を有し、少ない費用で運用が可能であり、また、別途の麻酔がなくても放射線撮影が可能な診断装置の開発が要求されているのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、コンパニオンアニマルの麻酔がなくても放射線診断が可能なコンパニオンアニマル用診断装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置は、放射線を発生させて診断対象に向かって放射線を照射するための放射線照射部、放射線照射部に対向して配置されて放射線照射部から照射される放射線を感知するためのディテクター、放射線照射部およびディテクターの位置を調節するための駆動部および外部機器と無線通信するための通信部を含む。ここで、駆動部は診断対象が放射線照射部とディテクターの間に位置するように放射線照射部およびディテクターの位置を調節し、放射線照射部は診断対象が放射線照射部とディテクターの間に位置する時に放射線を照射する。
【0008】
本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置は、診断対象の位置を感知するセンサをさらに含むことができる。また、放射線照射部はセンサによって診断対象が放射線照射部とディテクターの間に位置すると感知される時に自動で放射線を照射することができる。
【0009】
本発明の一実施形態によると、放射線照射部は通信部を通じて外部機器から放射線の照射に関する信号が受信される時に放射線を照射することができる。
【0010】
本発明の一実施形態によると、放射線照射部およびディテクターはレール上に配置され、駆動部によってレール上で移動するように構成され得る。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置は、コンパニオンアニマルが自由に移動中に放射線の撮影が可能であり、コンパニオンアニマルの麻酔がなくても放射線診断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断システムを示す図面である。
図2】本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置の斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置の内部構成を概略的に示す図面である。
図4】本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置の作動態様を示す図面である。
図5】本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置の他の作動態様を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるほど詳細に説明する。
【0014】
本発明を明確に説明するために本発明に関わらない部分の説明は省略し、明細書全体を通じて同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付することにする。明細書に記載されている特定形状、構造および特性は、本発明の思想および範囲を逸脱することなく一実施形態から他の実施形態に変更されて具現され得、個別構成要素の位置または配置も本発明の思想および範囲を逸脱することなく変更され得るものと理解されるべきである。
【0015】
一方、本明細書で一つの構成要素と他の構成要素が連結されるとは、これらが直接接触してつながるだけでなくさらに他の構成要素を通じてつながることも含む意味で使われる。
【0016】
コンパニオンアニマル用診断システムの構成
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断システムを示す図面である。
【0018】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断システムは、コンパニオンアニマル用診断装置100およびコンパニオンアニマル用診断装置100と無線で連結されてこれを制御するための使用者端末機200で構成される。
【0019】
本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置100は、放射線撮影を通じてコンパニオンアニマルSを診断する装置であって、人を診断するための放射線診断装置とは異なり、小型で製作される。したがって、空間が狭い室内にも設置が可能であるため一般の動物病院での活用が可能となり、コンパニオンアニマルSの病気や傷害をより容易に診断することができる。
【0020】
本発明の一実施形態によると、コンパニオンアニマル用診断装置100は使用者端末機200を通じて制御され得る。使用者端末機200はノートパソコン、デスクトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、PDA、ウェブパッドのようにメモリ手段を具備し、マイクロプロセッサを搭載して演算能力を備えたデジタル機器であり得る。使用者は使用者端末機200に設置されたアプリケーションを利用してコンパニオンアニマル用診断装置100の動作を制御することができ、また、使用者端末機200を通じてコンパニオンアニマルSに関する情報を入力し管理したり、コンパニオンアニマル用診断装置100による診断結果を確認することもできる。例えば、使用者は使用者端末機200を通じてコンパニオンアニマルSの種類、重量、大きさなどの情報を入力し、それにより適合の放射線の強度、照射時間などの診断方式を設定してコンパニオンアニマル用診断装置100を作動させ、放射線撮影を通じて結果を確認することができる。
【0021】
このように、本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置100は使用者端末機200と無線連結されて制御されるため、コンパニオンアニマルが違和感を感じず、自由に移動する中に放射線撮影を通じての診断がなされ得る。
【0022】
コンパニオンアニマル用診断装置の構成
【0023】
図2は本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置を示す斜視図であり、図3は本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置の内部構成を概略的に示す図面である。
【0024】
図2および図3を参照すると、本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置100は、放射線照射部110、ディテクター120、駆動部130、センサ140、通信部150および制御部160を含むことができる。
【0025】
コンパニオンアニマル用診断装置100の放射線照射部110は、放射線を発生させ、診断対象であるコンパニオンアニマルSに向かって放射線を照射するためのものであって、放射線を発生させる放射線ソース、放射線の分散角度と範囲を調節するためのコリメータ(collimator)、放射線の強さを調節するためのフィルタ(filter)等を含むことができる。本発明の一実施形態によると、診断対象であるコンパニオンアニマルの種類、重さ、大きさなどにより放射線の強さおよび照射範囲を調節することができる。
【0026】
コンパニオンアニマル用診断装置100のディテクター120は放射線照射部110から照射される放射線を感知するためのものであって、図2に図示された通り放射線照射部110に対向して配置される。
【0027】
放射線照射部110とディテクター120の間には診断対象であるコンパニオンアニマルSが自由に移動できる空間が形成される。
【0028】
本発明の一実施形態によると、放射線照射部110とディテクター120はレール(図示せず)上に配置され得る。レールは放射線照射部110とディテクター120が移動する経路を形成し、放射線照射部110とディテクター120は後述する駆動部130によって互いに向かい合ったままレール上で移動することができる。
【0029】
このように、放射線照射部110とディテクター120は駆動部130によって移動する時、互いに向かい合う位置を維持する。このために、放射線照射部110とディテクター120は上部または下部に形成される別途の構造物を通じて連結されたまま共に駆動され得る。もちろん、放射線照射部110とディテクター120が互いに独立的に移動するが互いに向かい合う位置を維持した状態で同時に移動するように制御することも可能である。
【0030】
本実施形態では放射線照射部110とディテクター120が開放されている場所の底に設置されるものとして説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、既存の放射線治療のための装置のように、ベッドが長く形成され、ベッドの両側に放射線照射部とディテクターが設置されてもよい。または放射線照射部とディテクターの移動範囲を限定するケージが設置されて、コンパニオンアニマルSが放射線撮影が可能な放射線照射部とディテクターの間の空間内でのみ移動するように誘導してもよい。
【0031】
本実施形態によると、放射線照射部110の作動は前述した使用者端末機200によって制御され得る。例えば、使用者端末機200で放射線照射信号を入力すると、放射線照射部110は放射線を照射することができる。この時、放射線照射部110から照射される放射線の強さ、照射時間、照射範囲などは使用者端末機200を通じて設定され得る。
【0032】
本実施形態によると、ディテクター120は放射線照射部110と同様に使用者端末機200によって作動が制御され得、放射線照射部110から照射された放射線が感知されると、該当データを使用者端末機200に伝達することができる。
【0033】
コンパニオンアニマル用診断装置100の駆動部130は放射線照射部110とディテクター120の位置を調節する機能を遂行する。例えば、放射線照射部110とディテクター120がレール上に設置される場合、駆動部130は放射線照射部110とディテクター120が互いに向かい合った状態でレールの一方向に沿って移動するように駆動させることができる。
【0034】
駆動部130はモータとモータによって回転し、レールに連結されるローラを具備してモータの駆動によってローラに連結されたレールが移動する方式で放射線照射部110とディテクター120の位置を移動させることができる。ただし、駆動部130が放射線照射部110とディテクター120を移動させることは多様な公知の技術が適用され得、本発明が前述したものに限定されないことは通常の技術者に自明であろう。
【0035】
本実施形態によると、駆動部130も使用者端末機200によって制御され得る。例えば、使用者端末機200に放射線照射部110とディテクター120の位置情報を入力すると、駆動部130が該当位置まで放射線照射部110とディテクター120を移動させることができる。
【0036】
本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置100は、放射線照射部110、ディテクター120および駆動部130以外にセンサ140をさらに含むことができる。
【0037】
コンパニオンアニマル用診断装置100のセンサ140は診断対象であるコンパニオンアニマルSの存在またはその位置を感知する機能を遂行することができる。センサ140は放射線照射部110とディテクター120の間の空間に設置されて荷重を感知するセンサを含んでコンパニオンアニマルSの位置を感知したり、放射線照射部110またはディテクター120上に設置された赤外線感知センサを含んで放射線照射部110とディテクター120の間にコンパニオンアニマルSが位置するかどうかを確認することができる。その他にもコンパニオンアニマルSの存在やその位置を感知するために多様な公知のセンサが適用され得る。
【0038】
本発明の一実施形態によると、コンパニオンアニマル用診断装置100は、センサ140によって感知されたコンパニオンアニマルSの位置情報に基づいて放射線照射部120と駆動部140を作動させることができる。
【0039】
例えば、センサ140によってコンパニオンアニマルSが放射線照射部110とディテクター120の間に位置するものと感知された場合、後述する通信部150を通じて該当情報を使用者端末機200に伝達して、使用者が放射線を照射できるようにする。またはセンサ140によってコンパニオンアニマルSが放射線照射部110とディテクター120の間に位置するものと感知された場合、該当情報を放射線照射部110に伝達して自動で放射線が照射されるようにしてもよい。
【0040】
また、センサ140によって感知されたコンパニオンアニマルSの位置に基づいて駆動部130を作動させて、放射線照射部120とディテクター130をコンパニオンアニマルSが位置した地点に移動させてもよい。
【0041】
コンパニオンアニマル用診断装置100の通信部150はコンパニオンアニマル用診断装置100が使用者端末機200と信号およびデータを送受信する機能を遂行することができる。通信部150はワイファイ(Wi-Fi)、低電力ブルートゥース(BLE;Bluetooth Low Energy)を含む近距離無線通信モジュールで構成されて使用者端末機200と無線連結され得る。
【0042】
コンパニオンアニマル用診断装置100の制御部160は、放射線照射部110、ディテクター120、駆動部130、センサ140および通信部150の間の信号およびデータの流れを制御する機能を遂行することができる。すなわち、本発明に係る制御部160はコンパニオンアニマル用診断装置100の内部でのまたは外部への/外部からの信号およびデータの流れを制御することによって、各構成要素が固有の機能を遂行するように制御することができる。
【0043】
本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置100は、前述した通り、簡単な構造を有するため装置の小型化が可能であり、安い費用で生産が可能である。これを通じて、一般の動物病院もコンパニオンアニマルを診断するための放射線装置を運用できるようになり、より安い費用でコンパニオンアニマルの病気乃至障害診断サービスを提供できるようになる。
【0044】
また、本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置100は、開放された構造を有し、コンパニオンアニマルSが放射線照射部110とディテクター120の間の空間から自由に移動中に放射線の撮影が可能であるため、診断のためにコンパニオンアニマルSを麻酔させる必要がない。したがって、コンパニオンアニマルSを麻酔するための人員や別途の回復空間を必要としないだけでなく、麻酔および回復にかかる時間が不要となるため、全体の診断時間を低減させることができる。特に、老化などによって麻酔が制限されるコンパニオンアニマルの診断も可能であるため、放射線診断の適用範囲を顕著に拡大させることができる。
【0045】
コンパニオンアニマル用診断装置によるコンパニオンアニマルの診断方法
【0046】
図4および図5はそれぞれ本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置の作動態様を示す図面であり、以下では、これらの図面を参照して本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置によるコンパニオンアニマルの診断方法を説明する。
【0047】
まず図4を参照すると、診断対象であるコンパニオンアニマルSが病気または傷害の診断のために放射線照射部110とディテクター120の間に形成された空間に位置する(図4の(a)参照)。コンパニオンアニマルSは放射線照射部110とディテクター120の間に形成された空間から自由に移動することができ(図4の(b)参照)、移動する中に放射線照射部110とディテクター120の間に位置する場合、放射線照射部110を通じて放射線を照射することになる(図4の(c)参照)。放射線照射部110により照射された放射線はコンパニオンアニマルSを透過してディテクター120により感知され、ディテクター120は感知された放射線情報を通信部150を通じて使用者端末機200で伝達して、使用者が診断結果を確認できるようにする。
【0048】
図5に図示された診断方法は、放射線照射部110とディテクター120の位置を調節できるという点で図4に図示された診断方法と差がある。具体的には、コンパニオンアニマルSが放射線照射部110とディテクター120の間に形成された空間に位置している時(図5の(a)参照)、駆動部140により放射線照射部110とディテクター120がコンパニオンアニマルSが位置する所に移動することができる(図5の(b)参照)。放射線照射部110とディテクター120はコンパニオンアニマルSがその間に位置する時に移動を停止し、その後、放射線照射部110を通じて放射線が照射される(図5の(c)参照)。同様に、放射線照射部110により照射された放射線はコンパニオンアニマルSを透過してディテクター120により感知され、ディテクター120で感知された放射線情報は使用者端末機200に伝達されて診断結果の確認が可能となる。
【0049】
前述した本発明の一実施形態に係るコンパニオンアニマル用診断装置100によってコンパニオンアニマルを診断する方法では、使用者が使用者端末機200を通じて放射線照射部110、駆動部130等を制御するものとして例示した。しかし、センサ140によって感知されたコンパニオンアニマルSの位置情報に基づいて放射線照射部110または駆動部130を作動させることも可能であり、ここで診断のための放射線照射は使用者端末機200を通じて、または自動で遂行され得る。
【0050】
以上、本発明を具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施形態によって説明したが、前記実施形態は本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であればこのような記載から多様な修正および変形を試みることができる。
【0051】
したがって、本発明の思想は前述した実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等にまたは等価的に変形された全てのものは本発明の思想の範疇に属すると言える。
【符号の説明】
【0052】
100:コンパニオンアニマル用診断装置
110:放射線照射部
120:ディテクター
130:駆動部
140:センサ
150:通信部
160:制御部
200:使用者端末機
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図5
【国際調査報告】