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▶ サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイションの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-18
(54)【発明の名称】広帯域レドーム設計
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/42 20060101AFI20220210BHJP
   B32B 7/025 20190101ALI20220210BHJP
   B32B 5/28 20060101ALI20220210BHJP
   B32B 5/24 20060101ALI20220210BHJP
【FI】
H01Q1/42
B32B7/025
B32B5/28 A
B32B5/24 101
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538088
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(85)【翻訳文提出日】2021-07-01
(86)【国際出願番号】 US2019065947
(87)【国際公開番号】W WO2020139569
(87)【国際公開日】2020-07-02
(31)【優先権主張番号】62/785,480
(32)【優先日】2018-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.スタイロフォーム
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムーア、レヴィ
(72)【発明者】
【氏名】オズワルド、エリック アール.
(72)【発明者】
【氏名】ストレシング、デイビッド ウィンフィールド
(72)【発明者】
【氏名】クレイン、スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】キーカッファー、アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ウッター、メーガン
(72)【発明者】
【氏名】タガート、サラ イー.
【テーマコード(参考)】
4F100
5J046
【Fターム(参考)】
4F100AK12A
4F100AK15A
4F100AK45A
4F100AK49A
4F100AK54A
4F100AK74A
4F100AL01A
4F100AT00E
4F100BA04
4F100BA05
4F100BA07
4F100BA10A
4F100BA10D
4F100BA10E
4F100BA26B
4F100BA26C
4F100BA26D
4F100DH02B
4F100DH02C
4F100DH02D
4F100DH02E
4F100DJ01A
4F100DJ01E
4F100DJ02A
4F100DJ02E
4F100GB41
4F100JA13A
4F100JA13E
4F100JB13A
4F100JB13E
4F100JG05A
4F100JG05B
4F100JG05C
4F100JG05D
4F100JG05E
4F100YY00A
4F100YY00E
5J046AA03
5J046AA13
5J046RA03
5J046RA05
(57)【要約】
レドーム構造は、内側同調層構成要素と、内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を含むことができる。内側同調層構成要素は、熱硬化性フォームまたは熱可塑性フォームを含むことができる。ラミネート構成要素は、第1の繊維強化誘電体層と、第1の繊維強化誘電体層の上に重なる第2の繊維強化誘電体層と、第2の繊維強化誘電体層の上に重なる第3の繊維強化誘電体層と、を含むことができる。第1の繊維強化誘電体層は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。第2の繊維強化誘電体層は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。第3の繊維強化誘電体層は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レドーム構造であって、
少なくとも約300kg/mかつ約1000kg/m以下{実測600kg/m}の密度および少なくとも約1.05かつ約3以下の誘電定数を有する熱硬化性フォーム、または約300kg/m以下の密度および約1.5以下の誘電定数を有する熱可塑性フォームを含む、内側同調層構成要素と、
前記内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を備え、前記ラミネート構成要素が、
第1の低誘電定数材料を含む第1の繊維強化誘電体層と、
第1の高誘電定数材料を含み、前記第1の繊維強化誘電体層の上に重なる第2の繊維強化誘電体層と、
第2の低誘電定数材料を含み、前記第2の繊維強化誘電体層の上に重なる第3の繊維強化誘電体層と、を備える、レドーム構造。
【請求項2】
レドーム構造であって、
シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む内側同調層構成要素と、
前記内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を備え、前記ラミネート構成要素が、
第1の低誘電定数材料を含む第1の繊維強化誘電体層と、
第1の高誘電定数材料を含み、前記第1の繊維強化誘電体層の上に重なる第2の繊維強化誘電体層と、
第2の低誘電定数材料を含み、前記第2の繊維強化誘電体層の上に重なる第3の繊維強化誘電体層と、を備える、レドーム構造。
【請求項3】
前記内側同調層構成要素が、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1および2のいずれか1項に記載のレドーム構造。
【請求項4】
前記内側同調層構成要素が、単一の同調層である、請求項1および2のいずれか1項に記載のレドーム構造。
【請求項5】
前記内側同調層構成要素の前記単一の同調層が、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項4に記載のレドーム構造。
【請求項6】
前記内側同調層構成要素が、第1の内側同調層と、第2の内側同調層と、を備え、前記第2の内側同調層が、前記第1の内側同調層と前記ラミネート構成要素との間に位置付けられ、前記第1の内側同調層の誘電定数が、前記第2の内側同調層の誘電定数よりも小さい、請求項1および2のいずれか1項に記載のレドーム構造。
【請求項7】
前記内側同調層構成要素の前記第1の内側同調層が、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項6に記載のレドーム構造。
【請求項8】
前記内側同調層構成要素の前記第2の内側同調層が、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項6に記載のレドーム構造。
【請求項9】
前記ラミネート構成要素が、
第2の高誘電定数材料を含み、前記第3の繊維強化誘電体層の上に重なる第4の繊維強化誘電体層と、
第3の低誘電定数材料を含み、前記第4の繊維強化誘電体層の上に重なる第5の繊維強化誘電体層と、をさらに備える、請求項1および2のいずれか1項に記載のレドーム構造。
【請求項10】
前記レドーム構造が、前記ラミネート構成要素の上に重なる保護層をさらに備える、請求項1および2のいずれか1項に記載のレドーム構造。
【請求項11】
前記レドーム構造が、前記ラミネート構成要素の上に重なる外側同調層構成要素をさらに備える、請求項1および2のいずれか1項に記載のレドーム構造。
【請求項12】
前記外側同調層構成要素が、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項11に記載のレドーム構造。
【請求項13】
前記外側同調層構成要素が、単一の同調層である、請求項11に記載のレドーム構造。
【請求項14】
前記外側同調層構成要素が、第1の外側同調層と、第2の外側同調層と、を備え、前記第1の外側同調層が、前記第2の外側同調層と前記ラミネート構成要素との間に位置付けられ、前記第1の外側同調層の誘電定数が、前記第2の外側同調層の誘電定数よりも小さい、請求項11に記載のレドーム構造。
【請求項15】
前記外側同調層構成要素の前記第1の外側同調層が、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項14に記載のレドーム構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、レドーム構造設計に関し、具体的には、広帯域電磁波の伝送に最適化されたレドーム構造設計に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、マイクロ波アンテナは、アンテナを有害な気象状況から保護するために、およびアンテナの連続かつ正確な動作を確実にするために、レドームによって覆われている。レドームは、薄壁レドーム、固体壁レドーム、サンドイッチレドームの形態であり得る。薄壁レドームは、典型的に、1/16インチ未満の厚さを有し、空気圧力の上昇を使用して、または支持フレームを使用して支持することができる。固体壁レドームは、典型的に、より重い固体ラミネートで作製され、サンドイッチレドームは、薄い内側ラミネート層と外側ラミネート層との間に挟まれた低誘電率コア材料を含む。コア材料は、典型的に、プラスチックフォーム構造またはハニカム構造である。
【0003】
レドームを形成するために使用される材料にかかわらず、レドーム構造は、一般に、レドームを通してアンテナから伝送される電磁波の信号強度を低下させる。これは、特に広帯域伝送に関して当てはまる。したがって、広帯域電磁波伝送にわたる電磁気の劣化を最小にするように調整および最適化するための能力を有する、改善された構造設計を有するレドームが望まれる。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様によれば、レドーム構造は、内側同調層構成要素と、内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を含むことができる。内側同調層構成要素は、熱硬化性フォームまたは熱可塑性フォームを含むことができる。熱硬化性フォームは、少なくとも約300kg/mかつ約1000kg/m以下の密度を有することができる。熱硬化性フォームは、少なくとも約1.5かつ約3以下の誘電定数をさらに有することができる。熱可塑性フォームは、約300kg/m以下の密度を有することができる。熱可塑性フォームは、約1.5以下の誘電定数をさらに有することができる。ラミネート構成要素は、第1の繊維強化誘電体層と、第1の繊維強化誘電体層の上に重なる第2の繊維強化誘電体層と、第2の繊維強化誘電体層の上に重なる第3の繊維強化誘電体層と、を含むことができる。第1の繊維強化誘電体層は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。第2の繊維強化誘電体層は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。第3の繊維強化誘電体層は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【0005】
別の態様によれば、レドーム構造は、内側同調層構成要素と、内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を含むことができる。内側同調層構成要素は、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含むことができる。ラミネート構成要素は、第1の繊維強化誘電体層と、第1の繊維強化誘電体層の上に重なる第2の繊維強化誘電体層と、第2の繊維強化誘電体層の上に重なる第3の繊維強化誘電体層と、を含むことができる。第1の繊維強化誘電体層は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。第2の繊維強化誘電体層は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。第3の繊維強化誘電体層は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【0006】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1a】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図1b】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図2a】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図2b】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図3a】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図3b】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図4a】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図4b】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図5a】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
図5b】本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造の例示を含む。
【0008】
当業者には、図中の要素が単純化および明瞭化のために示されており、必ずしも縮尺どおりに描かれていないことが理解される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明は、本教示の具体的な実装形態および実施形態に焦点を合わせる。「発明を実施するための形態」は、ある特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されるものであって、本開示または本教示の範囲または適用性に対する限定として解釈されるものではない。他の実施形態を、本明細書に提供された開示および教示に基づいて使用することができることが理解されるであろう。
【0010】
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、またはその任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意図している。例えば、列挙された特徴を含む方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、そのような方法、物品、または装置に明示的に列挙されていないかまたは固有ではない他の特徴を含んでもよい。さらに、明示的に特段の定めがない限り、「または」は、包含的な「または」を指し、排他的な「または」を意味しない。例えば、条件AまたはBは、Aは真(または存在する)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在しない)かつBは真(または存在する)、ならびにAおよびBの両方が真(または存在する)のいずれか1つによって満たされる。
【0011】
また、「a」または「an」の使用は、本明細書に記載の要素および構成要素を説明するために使用される。これは単に便宜上および本発明の範囲の全体的な意味を与えるために行われている。この説明は、他を意味することが明確でない限り、1つ、少なくとも1つ、もしくは単数形を、複数形も含むとして、またはその逆も同様として、含むように読む必要がある。例えば、本明細書で単一の物品が説明される場合、単一の物品の代わりに複数の物品が使用され得る。同様に、本明細書で複数の物品が説明される場合、それらの複数の物品に代えて単一の物品が使用され得る。
【0012】
本明細書で説明する実施形態は、一般に、内側同調層構成要素と、内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を含む、レドーム構造を目的とする。ラミネート構成要素および内側同調層構成要素の組み合わせは、広帯域スペクトル(すなわち、約10GHz~約31GHzの周波数範囲)にわたって主偏波および交差偏波を最適化するように設計される。
【0013】
例示を目的として、図1aは、本明細書で説明する実施形態による、レドーム構造100の例示を含む。図1aに示すように、レドーム構造100は、内側同調層構成要素110と、内側同調層構成要素110の上に重なるラミネート構成要素120と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図1aにさらに示すように、内側同調層構成要素110は、第1の内側同調層111を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図1aに同じく示すように、ラミネート構成要素120は、第1の繊維強化誘電体層121と、第1の繊維強化誘電体層121の上に重なる第2の繊維強化誘電体層122と、第2の繊維強化誘電体層122の上に重なる第3の繊維強化誘電体層123と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【0014】
特定の実施形態によれば、内側同調層構成要素110は、熱硬化性フォームまたは熱可塑性フォームを含むことができる。
【0015】
特定の実施形態によれば、内側同調層構成要素110が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームは、少なくとも約310kg/m、または少なくとも約320kg/m、または少なくとも約330kg/m、または少なくとも約340kg/m、または少なくとも約350kg/m、または少なくとも約360kg/m、または少なくとも約370kg/m、または少なくとも約380kg/m、または少なくとも約390kg/m、または少なくとも約400kg/m、または少なくとも約410kg/m、または少なくとも約420kg/m、または少なくとも約430kg/m、または少なくとも約440kg/m、または少なくとも約450kg/m、または少なくとも約460kg/m、または少なくとも約470kg/m、または少なくとも約480kg/m、または少なくとも約490kg/m、またはさらには少なくとも約500kg/mなどの、少なくとも約300kg/mの密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームは、約990kg/m以下、または約980kg/m以下、または約970kg/m以下、または約960kg/m以下、または約950kg/m以下、または約940kg/m以下、または約930kg/m以下、または約920kg/m以下、または約910kg/m以下、または約900kg/m以下、または約890kg/m以下、または約880kg/m以下、または約870kg/m以下、または約860kg/m以下、または約850kg/m以下、または約840kg/m以下、または約830kg/m以下、または約820kg/m以下、または約810kg/m以下、またはさらには約800kg/m以下などの、約1000kg/m以下の密度を有することができる。内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0016】
さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームは、少なくとも約1.05、または少なくとも約1.10、または少なくとも約1.15、または少なくとも約1.20、または少なくとも約1.25、または少なくとも約1.30、または少なくとも約1.35、または少なくとも約1.40、または少なくとも約1.45、または少なくとも約1.50、または少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約1.00の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームは、約3.0以下、または約2.95以下、または約2.9以下、または約2.85以下、または約2.80以下、または約2.75以下、または約2.7以下、または2.65以下、または約2.6以下、または約2.55以下、またはさらには約2.5以下の誘電定数を有することができる。内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。内側同調層構成要素110の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0017】
特定の実施形態によれば、内側同調層構成要素110が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームは、約295kg/m以下、または290kg/m以下、または約285kg/m以下、または約280kg/m以下、または約275kg/m以下、または約270kg/m以下、または約265kg/m以下、または約260kg/m以下、または約255kg/m以下、または約250kg/m以下、または約245kg/m以下、または約240kg/m以下、または約235kg/m以下、または約230kg/m以下、または約225kg/m以下、または約220kg/m以下、または約215kg/m以下、または約210kg/m以下、または約205kg/m以下、または約200kg/m以下などの、約300kg/m以下の密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームは、少なくとも約10kg/m、または少なくとも約15kg/m、または少なくとも約20kg/m、または少なくとも約25kg/m、または少なくとも約30kg/m、または少なくとも約35kg/m、または少なくとも約40kg/m、または少なくとも約45kg/m、または少なくとも約50kg/mなどの、少なくとも約1kg/mの密度を有することができる。内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0018】
さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームは、約1.5以下、または約1.45以下、または約1.4以下、または約1.35以下、または約1.30以下、または約1.25以下、または約1.20以下、または約1.15以下、または約1.10以下、または約1.05以下、またはさらには約1.00以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームは、少なくとも約0.05、または少なくとも約0.10、または少なくとも約0.15、または少なくとも約0.20、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約0.01の誘電定数を有することができる。内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。内側同調層構成要素110の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0019】
さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110は、シンタクチックフォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110は、プラスチック独立気泡フォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110は、シンタクチックフォームおよびプラスチック独立気泡フォームの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110は、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0020】
さらに他の実施形態によれば、内側同調層構成要素110は、特定の厚さを有することができる。例えば、内側同調層構成要素110は、少なくとも約0.5mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.5mm、または少なくとも約2.0mm、または少なくとも約2.5mm、または少なくとも約3.0mm、または少なくとも約3.5mm、または少なくとも約4.0mm、または少なくとも約4.5mm、または少なくとも約5.0mmなどの、少なくとも約0.1mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層100は、約12.0mm以下、または約11.5mm以下、または約11.0mm以下、または約10.5mm以下、または約10.0mm以下、または約9.5mm以下、または約9.0mm以下、または約8.5mm以下、または約8.0mm以下、または約7.5mm以下、または約7.0mm以下、または約6.5以下、またはさらには約6.0mmなどの、約12.5mm以下の厚さを有することができる。内側同調層構成要素110の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。内側同調層構成要素110の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0021】
特定の実施形態によれば、内側同調層構成要素110は、単一の材料層とすることができる。さらに他の実施形態によれば、および図1aに示すように、単一の材料層は、単一の第1の内側同調層111とすることができる。
【0022】
特定の実施形態によれば、第1の内側同調層111は、熱硬化性フォームまたは熱可塑性フォームを含むことができる。
【0023】
特定の実施形態によれば、第1の内側同調層111が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、第1の内側同調層111の熱硬化性フォームは、少なくとも約310kg/m、または少なくとも約320kg/m、または少なくとも約330kg/m、または少なくとも約340kg/m、または少なくとも約350kg/m、または少なくとも約360kg/m、または少なくとも約370kg/m、または少なくとも約380kg/m、または少なくとも約390kg/m、または少なくとも約400kg/m、または少なくとも約410kg/m、または少なくとも約420kg/m、または少なくとも約430kg/m、または少なくとも約440kg/m、または少なくとも約450kg/m、または少なくとも約460kg/m、または少なくとも約470kg/m、または少なくとも約480kg/m、または少なくとも約490kg/m、またはさらには少なくとも約500kg/mなどの、少なくとも約300kg/mの密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111の熱硬化性フォームは、約990kg/m以下、または約980kg/m以下、または約970kg/m以下、または約960kg/m以下、または約950kg/m以下、または約940kg/m以下、または約930kg/m以下、または約920kg/m以下、または約910kg/m以下、または約900kg/m以下、または約890kg/m以下、または約880kg/m以下、または約870kg/m以下、または約860kg/m以下、または約850kg/m以下、または約840kg/m以下、または約830kg/m以下、または約820kg/m以下、または約810kg/m以下、またはさらには約800kg/m以下などの、約1000kg/m以下の密度を有することができる。第1の内側同調層111の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の内側同調層111の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0024】
さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第1の内側同調層111の熱硬化性フォームは、少なくとも約1.05、または少なくとも約1.10、または少なくとも約1.15、または少なくとも約1.20、または少なくとも約1.25、または少なくとも約1.30、または少なくとも約1.35、または少なくとも約1.40、または少なくとも約1.45、または少なくとも約1.50、または少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約1.00の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111の熱硬化性フォームは、約3.0以下、または約2.95以下、または約2.9以下、または約2.85以下、または約2.80以下、または約2.75以下、または約2.7以下、または2.65以下、または約2.6以下、または約2.55以下、またはさらには約2.5以下の誘電定数を有することができる。第1の内側同調層111の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の内側同調層111の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0025】
特定の実施形態によれば、第1の内側同調層111が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは特定の密度を有することができる。例えば、第1の内側同調層111の熱可塑性フォームは、約295kg/m以下、または290kg/m以下、または約285kg/m以下、または約280kg/m以下、または約275kg/m以下、または約270kg/m以下、または約265kg/m以下、または約260kg/m以下、または約255kg/m以下、または約250kg/m以下、または約245kg/m以下、または約240kg/m以下、または約235kg/m以下、または約230kg/m以下、または約225kg/m以下、または約220kg/m以下、または約215kg/m以下、または約210kg/m以下、または約205kg/m以下、または約200kg/m以下などの、約300kg/m以下の密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111の熱可塑性フォームは、少なくとも約10kg/m、または少なくとも約15kg/m、または少なくとも約20kg/m、または少なくとも約25kg/m、または少なくとも約30kg/m、または少なくとも約35kg/m、または少なくとも約40kg/m、または少なくとも約45kg/m、または少なくとも約50kg/mなどの、少なくとも約1kg/mの密度を有することができる。第1の内側同調層111の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の内側同調層111の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0026】
さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第1の内側同調層111の熱可塑性フォームは、約1.5以下、または約1.45以下、または約1.4以下、または約1.35以下、または約1.30以下、または約1.25以下、または約1.20以下、または約1.15以下、または約1.10以下、または約1.05以下、またはさらには約1.00以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111の熱可塑性フォームは、少なくとも約0.05、または少なくとも約0.10、または少なくとも約0.15、または少なくとも約0.20、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約0.01の誘電定数を有することができる。第1の内側同調層111の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の内側同調層111の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0027】
さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層構成要素111は、シンタクチックフォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層構成要素111は、プラスチック独立気泡フォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層構成要素111は、シンタクチックフォームおよびプラスチック独立気泡フォームの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層構成要素111は、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0028】
さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111は、特定の厚さを有することができる。例えば、第1の内側同調層111は、少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約0.7mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.3mm、または少なくとも約1.5mm、または少なくとも約1.7mm、または少なくとも約2.0mm、または少なくとも約2.5mm、または少なくとも約3.0mmなどの、少なくとも約0.1mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層100は、約6.0mm以下、または約5.75mm以下、または約5.5mm以下、または約5.25mm以下、または約5.0mm以下、または約4.75mm以下、または約4.5mm以下、または約4.25mm以下、または約4.0mm以下、または約3.75mm以下、またはさらには約3.5mm以下などの、約6.25mm以下の厚さを有することができる。第1の内側同調層111の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の内側同調層111の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0029】
さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121の第1の低誘電定数材料は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第1の低誘電定数材料は、約3.45以下、または約3.4以下、または約3.35以下、または約3.3以下、または約3.25以下、または約3.2以下、または約3.15以下、または約3.1以下、または約3.05以下、またはさらには約3.0以下などの、約3.5以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の低誘電定数材料は、少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、またはさらには少なくとも約2.0などの、少なくとも約1.5の誘電定数を有することができる。第1の低誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の低誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0030】
さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第1の繊維強化誘電体層121は、約3.45以下、または約3.4以下、または約3.35以下、または約3.3以下、または約3.25以下、または約3.2以下、または約3.15以下、または約3.1以下、または約3.05以下、またはさらには約3.0以下などの、約3.5以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、またはさらには少なくとも約2.0などの、少なくとも約1.5の誘電定数を有することができる。第1の繊維強化誘電体層121の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の繊維強化誘電体層121の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0031】
さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121の第1の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121の第1の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121の第1の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0032】
さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0033】
さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、特定の厚さを有することができる。例えば、第1の繊維強化誘電体層121は、少なくとも約0.11mm、または少なくとも約0.12mm、または少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.2mm、または少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.4mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.5mm、またはさらには少なくとも約2.0mmなどの、少なくとも約0.10mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、約6.0mm以下、または約5.5mm以下、または約5.0mm以下、または約4.5以下、またはさらには約4.0mm以下などの、約6.5mm以下の厚さを有することができる。第1の繊維強化誘電体層121の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の繊維強化誘電体層121の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0034】
さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122の第1の高誘電定数材料は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第1の高誘電定数材料は、約8.75以下、または約8.5以下、または約8.25以下、または約8.0以下、または約7.75以下、または約7.5以下、または約7.25以下、または約7.0以下、または約6.75以下、または約6.5以下、または約6.25以下、または約6.0以下、または約5.75以下、または約5.5以下、または約5.25以下、または約5.0以下などの、約8以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の高誘電定数材料は、少なくとも約2.75、または少なくとも約3.0、または少なくとも約3.25、または少なくとも約3.5、または少なくとも約3.75、または少なくとも約4.0、または少なくとも約4.25、または少なくとも約4.5、またはさらには少なくとも約4.75などの、少なくとも約2.5の誘電定数を有することができる。第1の高誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の高誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0035】
さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第2の繊維強化誘電体層122は、約8.75以下、または約8.5以下、または約8.25以下、または約8.0以下、または約7.75以下、または約7.5以下、または約7.25以下、または約7.0以下、または約6.75以下、または約6.5以下、または約6.25以下、または約6.0以下、または約5.75以下、または約5.5以下、または約5.25以下、または約5.0以下などの、約8以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、少なくとも約2.75、または少なくとも約3.0、または少なくとも約3.25、または少なくとも約3.5、または少なくとも約3.75、または少なくとも約4.0、または少なくとも約4.25、または少なくとも約4.5、またはさらには少なくとも約4.75などの、少なくとも約2.5の誘電定数を有することができる。第2の繊維強化誘電体層122が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の繊維強化誘電体層122が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0036】
さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122の第1の高誘電定数材料は、ポリマーマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122の第1の高誘電定数材料は、ポリエステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122の第1の高誘電定数材料は、樹脂マトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122の第1の高誘電定数材料は、シアン酸エステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122の第1の高誘電定数材料は、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、およびシアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維の任意の組み合わせを含むことができる。
【0037】
さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、ポリマーマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、ポリエステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、樹脂マトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、シアン酸エステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、およびシアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維の任意の組み合わせを含むことができる。
【0038】
さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、特定の厚さを有することができる。例えば、第2の繊維強化誘電体層122は、少なくとも約0.11mm、または少なくとも約0.12mm、または少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.2mm、または少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.4mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.5mm、またはさらには少なくとも約2.0mmなどの、少なくとも約0.10mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、約6.0mm以下、または約5.5mm以下、または約5.0mm以下、または約4.5以下、またはさらには約4.0mm以下などの、約6.5mm以下の厚さを有することができる。第2の繊維強化誘電体層122の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内とすることができるが理解されるであろう。第2の繊維強化誘電体層122の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0039】
さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123の第2の低誘電定数材料は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第2の低誘電定数材料は、約3.45以下、または約3.4以下、または約3.35以下、または約3.3以下、または約3.25以下、または約3.2以下、または約3.15以下、または約3.1以下、または約3.05以下、またはさらには約3.0以下などの、約3.5以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の低誘電定数材料は、少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、またはさらには少なくとも約2.0などの、少なくとも約1.5の誘電定数を有することができる。第2の低誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の低誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0040】
さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第3の繊維強化誘電体層123は、約3.45以下、または約3.4以下、または約3.35以下、または約3.3以下、または約3.25以下、または約3.2以下、または約3.15以下、または約3.1以下、または約3.05以下、またはさらには約3.0以下などの、約3.5以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、またはさらには少なくとも約2.0などの、少なくとも約1.5の誘電定数を有することができる。第3の繊維強化誘電体層123の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第3の繊維強化誘電体層123の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0041】
さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123の第2の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123の第2の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123の第2の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0042】
さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0043】
さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、特定の厚さを有することができる。例えば、第3の繊維強化誘電体層123は、少なくとも約0.11mm、または少なくとも約0.12mm、または少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.2mm、または少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.4mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.5mm、またはさらには少なくとも約2.0mmなどの、少なくとも約0.10mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、約6.0mm以下、または約5.5mm以下、または約5.0mm以下、または約4.5以下、またはさらには約4.0mm以下などの、約6.5mm以下の厚さを有することができる。第3の繊維強化誘電体層123の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第3の繊維強化誘電体層123の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0044】
図1bは、レドーム構造の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図1bに示すように、レドーム構造101は、内側同調層構成要素110と、内側同調層構成要素110の上に重なるラミネート構成要素120と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図1bにさらに示すように、内側同調層構成要素110は、第1の内側同調層111と、第2の内側同調層112と、を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図1aに同じく示すように、ラミネート構成要素120は、第1の繊維強化誘電体層121と、第1の繊維強化誘電体層121の上に重なる第2の繊維強化誘電体層122と、第2の繊維強化誘電体層122の上に重なる第3の繊維強化誘電体層123と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層121は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層122は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層123は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【0045】
図1bに示すレドーム構造101およびレドーム構造101を参照して説明する全ての構成要素は、図1aの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図1bに示すレドーム構造101、内側同調層構成要素110、ラミネート構成要素120、第1の内側同調層111、第1の繊維強化誘電体層121、第2の繊維強化誘電体層122、および第3の繊維強化誘電体層123の特徴は、それぞれ、図1aに示すレドーム構造100、内側同調層構成要素110、ラミネート構成要素120、第1の内側同調層111、第1の繊維強化誘電体層121、第2の繊維強化誘電体層122、および第3の繊維強化誘電体層123を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0046】
ここで特に図1bを参照すると、特定の実施形態によれば、および図1bに示すように、内側同調層構成要素110の第2の内側同調層112は、第1の内側同調層111とラミネート構成要素120との間に位置付けることができる。
【0047】
さらに他の実施形態によれば、第1の内側同調層111の誘電定数は、第2の内側同調層112の誘電定数よりも小さくすることができる。
【0048】
特定の実施形態によれば、第2の内側同調層112は、熱硬化性フォームまたは熱可塑性フォームを含むことができる。
【0049】
特定の実施形態によれば、第2の内側同調層112が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、第2の内側同調層112の熱硬化性フォームは、少なくとも約310kg/m、または少なくとも約320kg/m、または少なくとも約330kg/m、または少なくとも約340kg/m、または少なくとも約350kg/m、または少なくとも約360kg/m、または少なくとも約370kg/m、または少なくとも約380kg/m、または少なくとも約390kg/m、または少なくとも約400kg/m、または少なくとも約410kg/m、または少なくとも約420kg/m、または少なくとも約430kg/m、または少なくとも約440kg/m、または少なくとも約450kg/m、または少なくとも約460kg/m、または少なくとも約470kg/m、または少なくとも約480kg/m、または少なくとも約490kg/m、またはさらには少なくとも約500kg/mなどの、少なくとも約300kg/mの密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層112の熱硬化性フォームは、約990kg/m以下、または約980kg/m以下、または約970kg/m以下、または約960kg/m以下、または約950kg/m以下、または約940kg/m以下、または約930kg/m以下、または約920kg/m以下、または約910kg/m以下、または約900kg/m以下、または約890kg/m以下、または約880kg/m以下、または約870kg/m以下、または約860kg/m以下、または約850kg/m以下、または約840kg/m以下、または約830kg/m以下、または約820kg/m以下、または約810kg/m以下、またはさらには約800kg/m以下などの、約1000kg/m以下の密度を有することができる。第2の内側同調層112の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の内側同調層112の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0050】
さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層112が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第2の内側同調層112の熱硬化性フォームは、少なくとも約1.05、または少なくとも約1.10、または少なくとも約1.15、または少なくとも約1.20、または少なくとも約1.25、または少なくとも約1.30、または少なくとも約1.35、または少なくとも約1.40、または少なくとも約1.45、または少なくとも約1.50、または少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約1.00の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層112の熱硬化性フォームは、約3.0以下、または約2.95以下、または約2.9以下、または約2.85以下、または約2.80以下、または約2.75以下、または約2.7以下、または2.65以下、または約2.6以下、または約2.55以下、またはさらには約2.5以下の誘電定数を有することができる。第2の内側同調層112の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の内側同調層112の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値とすることができることがさらに理解されるであろう。
【0051】
特定の実施形態によれば、第2の内側同調層112が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、第2の内側同調層112の熱可塑性フォームは、約295kg/m以下、または290kg/m以下、または約285kg/m以下、または約280kg/m以下、または約275kg/m以下、または約270kg/m以下、または約265kg/m以下、または約260kg/m以下、または約255kg/m以下、または約250kg/m以下、または約245kg/m以下、または約240kg/m以下、または約235kg/m以下、または約230kg/m以下、または約225kg/m以下、または約220kg/m以下、または約215kg/m以下、または約210kg/m以下、または約205kg/m以下、または約200kg/m以下などの、約300kg/m以下の密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層112の熱可塑性フォームは、少なくとも約10kg/m、または少なくとも約15kg/m、または少なくとも約20kg/m、または少なくとも約25kg/m、または少なくとも約30kg/m、または少なくとも約35kg/m、または少なくとも約40kg/m、または少なくとも約45kg/m、または少なくとも約50kg/mなどの、少なくとも約1kg/mの密度を有することができる。第2の内側同調層112の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の内側同調層112の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値とすることができることがさらに理解されるであろう。
【0052】
さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層112が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第2の内側同調層112の熱可塑性フォームは、約1.5以下、または約1.45以下、または約1.4以下、または約1.35以下、または約1.30以下、または約1.25以下、または約1.20以下、または約1.15以下、または約1.10以下、または約1.05以下、またはさらには約1.00以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層112の熱可塑性フォームは、少なくとも約0.05、または少なくとも約0.10、または少なくとも約0.15、または少なくとも約0.20、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約0.01の誘電定数を有することができる。第2の内側同調層112の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の内側同調層112の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0053】
さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層構成要素112は、シンタクチックフォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層構成要素112は、プラスチック独立気泡フォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層構成要素112は、シンタクチックフォームおよびプラスチック独立気泡フォームの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層構成要素112は、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0054】
さらに他の実施形態によれば、第2の内側同調層112は、特定の厚さを有することができる。例えば、第2の内側同調層112は、少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約0.7mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.3mm、または少なくとも約1.5mm、または少なくとも約1.7mm、または少なくとも約2.0mm、または少なくとも約2.5mm、または少なくとも約3.0mmなどの、少なくとも約0.1mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層100は、約6.0mm以下、または約5.75mm以下、または約5.5mm以下、または約5.25mm以下、または約5.0mm以下、または約4.75mm以下、または約4.5mm以下、または約4.25mm以下、または約4.0mm以下、または約3.75mm以下、またはさらには約3.5mm以下などの、約6.25mm以下の厚さを有することができる。第2の内側同調層112の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の内側同調層112の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0055】
図2aは、レドーム構造のさらに別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図2aに示すように、レドーム構造200は、内側同調層構成要素210と、内側同調層構成要素210の上に重なるラミネート構成要素220と、ラミネート構成要素220の上に重なる保護層230と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図2aにさらに示すように、内側同調層構成要素210は、第1の内側同調層211を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図2aに同じく示すように、ラミネート構成要素220は、第1の繊維強化誘電体層221と、第1の繊維強化誘電体層221の上に重なる第2の繊維強化誘電体層222と、第2の繊維強化誘電体層222の上に重なる第3の繊維強化誘電体層223と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層221は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層222は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層223は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【0056】
図2aに示すレドーム構造200およびレドーム構造200を参照して説明する全ての構成要素は、図1aおよび図1bの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図2aに示すレドーム構造200、内側同調層構成要素210、ラミネート構成要素220、第1の内側同調層211、第1の繊維強化誘電体層221、第2の繊維強化誘電体層222、および第3の繊維強化誘電体層223の特徴は、それぞれ、図1aおよび図1bに示すレドーム構造100(101)、内側同調層構成要素110、ラミネート構成要素120、第1の内側同調層111、第2の回転層112、第1の繊維強化誘電体層121、第2の繊維強化誘電体層122、および第3の繊維強化誘電体層123を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0057】
ここで特に図2aを参照すると、特定の実施形態によれば、保護層は、追加の繊維強化層をシンタクチックフォームの最外層と塗装層との間に含むことができる。
【0058】
図2bは、レドーム構造の別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図2bに示すように、レドーム構造201は、内側同調層構成要素210と、内側同調層構成要素210の上に重なるラミネート構成要素220と、ラミネート構成要素220の上に重なる保護層230と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図2bにさらに示すように、内側同調層構成要素210は、第1の内側同調層211と、第2の内側同調層212と、を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図2bに同じく示すように、ラミネート構成要素220は、第1の繊維強化誘電体層221と、第1の繊維強化誘電体層221の上に重なる第2の繊維強化誘電体層222と、第2の繊維強化誘電体層222の上に重なる第3の繊維強化誘電体層223と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層221は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層222は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層223は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【0059】
図2bに示すレドーム構造201およびレドーム構造201を参照して説明する全ての構成要素は、図1a、図1b、および図2aの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図2bに示すレドーム構造201、内側同調層構成要素210、ラミネート構成要素220、第1の内側同調層211、第2の内側同調層212、第1の繊維強化誘電体層221、第2の繊維強化誘電体層222、および第3の繊維強化誘電体層223の特徴は、それぞれ、図1a、図1b、および図2aに示すレドーム構造100(101、200)、内側同調層構成要素110(210)、ラミネート構成要素120(220)、第1の内側同調層111(211)、第2の回転層112、第1の繊維強化誘電体層121(221)、第2の繊維強化誘電体層122(222)、および第3の繊維強化誘電体層123(223)を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0060】
図3aは、レドーム構造のさらに別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図3aに示すように、レドーム構造300は、内側同調層構成要素310と、内側同調層構成要素310の上に重なるラミネート構成要素320と、ラミネート構成要素320の上に重なる外側同調層構成要素340と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図3aにさらに示すように、内側同調層構成要素310は、第1の内側同調層311を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図3aに同じく示すように、ラミネート構成要素320は、第1の繊維強化誘電体層321と、第1の繊維強化誘電体層321の上に重なる第2の繊維強化誘電体層322と、第2の繊維強化誘電体層322の上に重なる第3の繊維強化誘電体層323と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層321は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層322は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層323は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。。さらに他の実施形態によれば、および図3aに同じく示すように、外側同調層構成要素340は、第1の外側同調層341を含むことができる。
【0061】
図3aに示すレドーム構造300およびレドーム構造300を参照して説明する全ての構成要素は、図1a、図1b、図2a、および図2bの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図3aに示すレドーム構造300、内側同調層構成要素310、ラミネート構成要素320、第1の内側同調層311、第1の繊維強化誘電体層321、第2の繊維強化誘電体層322、および第3の繊維強化誘電体層323の特徴は、それぞれ、図1aおよび図1bに示すレドーム構造100(101、200、201)、内側同調層構成要素110(210)、ラミネート構成要素120(220)、第1の内側同調層111(211)、第2の回転層112(212)、第1の繊維強化誘電体層121(221)、第2の繊維強化誘電体層122(222)および第3の繊維強化誘電体層123(223)を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0062】
ここで特に図3aを参照すると、特定の実施形態によれば、外側同調層構成要素340は、単一の材料層とすることができる。さらに他の実施形態によれば、および図3aに示すように、単一の材料層は、単一の第1の外側同調層341とすることができる。
【0063】
特定の実施形態によれば、第1の外側同調層341は、熱硬化性フォームまたは熱可塑性フォームを含むことができる。
【0064】
特定の実施形態によれば、第1の外側同調層341が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、第1の外側同調層341の熱硬化性フォームは、少なくとも約310kg/m、または少なくとも約320kg/m、または少なくとも約330kg/m、または少なくとも約340kg/m、または少なくとも約350kg/m、または少なくとも約360kg/m、または少なくとも約370kg/m、または少なくとも約380kg/m、または少なくとも約390kg/m、または少なくとも約400kg/m、または少なくとも約410kg/m、または少なくとも約420kg/m、または少なくとも約430kg/m、または少なくとも約440kg/m、または少なくとも約450kg/m、または少なくとも約460kg/m、または少なくとも約470kg/m、または少なくとも約480kg/m、または少なくとも約490kg/m、またはさらには少なくとも約500kg/mなどの、少なくとも約300kg/mの密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341の熱硬化性フォームは、約990kg/m以下、または約980kg/m以下、または約970kg/m以下、または約960kg/m以下、または約950kg/m以下、または約940kg/m以下、または約930kg/m以下、または約920kg/m以下、または約910kg/m以下、または約900kg/m以下、または約890kg/m以下、または約880kg/m以下、または約870kg/m以下、または約860kg/m以下、または約850kg/m以下、または約840kg/m以下、または約830kg/m以下、または約820kg/m以下、または約810kg/m以下、またはさらには約800kg/m以下などの、約1000kg/m以下の密度を有することができる。第1の外側同調層341の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の外側同調層341の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0065】
さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第1の外側同調層341の熱硬化性フォームは、少なくとも約1.05、または少なくとも約1.10、または少なくとも約1.15、または少なくとも約1.20、または少なくとも約1.25、または少なくとも約1.30、または少なくとも約1.35、または少なくとも約1.40、または少なくとも約1.45、または少なくとも約1.50、または少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約1.00の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341の熱硬化性フォームは、約3.0以下、または約2.95以下、または約2.9以下、または約2.85以下、または約2.80以下、または約2.75以下、または約2.7以下、または2.65以下、または約2.6以下、または約2.55以下、またはさらには約2.5以下の誘電定数を有することができる。第1の外側同調層341の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の外側同調層341の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0066】
特定の実施形態によれば、第1の外側同調層341が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、第1の外側同調層341の熱可塑性フォームは、約295kg/m以下、または290kg/m以下、または約285kg/m以下、または約280kg/m以下、または約275kg/m以下、または約270kg/m以下、または約265kg/m以下、または約260kg/m以下、または約255kg/m以下、または約250kg/m以下、または約245kg/m以下、または約240kg/m以下、または約235kg/m以下、または約230kg/m以下、または約225kg/m以下、または約220kg/m以下、または約215kg/m以下、または約210kg/m以下、または約205kg/m以下、または約200kg/m以下などの、約300kg/m以下の密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341の熱可塑性フォームは、少なくとも約10kg/m、または少なくとも約15kg/m、または少なくとも約20kg/m、または少なくとも約25kg/m、または少なくとも約30kg/m、または少なくとも約35kg/m、または少なくとも約40kg/m、または少なくとも約45kg/m、または少なくとも約50kg/mなどの、少なくとも約1kg/mの密度を有することができる。第1の外側同調層341の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の外側同調層341の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0067】
さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第1の外側同調層341の熱可塑性フォームは、約1.5以下、または約1.45以下、または約1.4以下、または約1.35以下、または約1.30以下、または約1.25以下、または約1.20以下、または約1.15以下、または約1.10以下、または約1.05以下、またはさらには約1.00以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341の熱可塑性フォームは、少なくとも約0.05、または少なくとも約0.10、または少なくとも約0.15、または少なくとも約0.20、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約0.01の誘電定数を有することができる。第1の外側同調層341の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の外側同調層341の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0068】
さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341は、シンタクチックフォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341は、プラスチック独立気泡フォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341は、シンタクチックフォームおよびプラスチック独立気泡フォームの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341は、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0069】
さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層341は、特定の厚さを有することができる。例えば、第1の外側同調層341は、少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約0.7mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.3mm、または少なくとも約1.5mm、または少なくとも約1.7mm、または少なくとも約2.0mm、または少なくとも約2.5mm、または少なくとも約3.0mmなどの、少なくとも約0.1mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層100は、約6.0mm以下、または約5.75mm以下、または約5.5mm以下、または約5.25mm以下、または約5.0mm以下、または約4.75mm以下、または約4.5mm以下、または約4.25mm以下、または約4.0mm以下、または約3.75mm以下、または約3.5mm以下などの、約6.25mm以下の厚さを有することができる。第1の外側同調層341の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の外側同調層341の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0070】
図3bは、レドーム構造の別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図3bに示すように、レドーム構造301は、内側同調層構成要素310と、内側同調層構成要素310の上に重なるラミネート構成要素320と、ラミネート構成要素320の上に重なる外側同調層構成要素340と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図3bにさらに示すように、内側同調層構成要素310は、第1の内側同調層311と、第2の内側同調層212と、を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図3bに同じく示すように、ラミネート構成要素320は、第1の繊維強化誘電体層321と、第1の繊維強化誘電体層321の上に重なる第2の繊維強化誘電体層322と、第2の繊維強化誘電体層322の上に重なる第3の繊維強化誘電体層323と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層321は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層322は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層323は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。
【0071】
図3bに示すレドーム構造301およびレドーム構造301を参照して説明する全ての構成要素は、図1a、図1b、図2a、図2b、および図3aの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図3bに示すレドーム構造301、内側同調層構成要素310、ラミネート構成要素320、外側同調層構成要素340、第1の内側同調層311、第2の内側同調層312、第1の繊維強化誘電体層321、第2の繊維強化誘電体層322、および第3の繊維強化誘電体層323の特徴は、それぞれ、図1a、図1b、図2a、図2b、および図3aに示すレドーム構造100(101、200、201、300)、内側同調層構成要素110(210、310)、ラミネート構成要素120(220)、第1の内側同調層111(211)、第2の回転層112(212)、第1の繊維強化誘電体層121(221)、第2の繊維強化誘電体層122(222)、および第3の繊維強化誘電体層123(223)を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0072】
図4aは、レドーム構造のさらに別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図4aに示すように、レドーム構造400は、内側同調層構成要素410と、内側同調層構成要素410の上に重なるラミネート構成要素420と、ラミネート構成要素420の上に重なる外側同調層構成要素440と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図4aにさらに示すように、内側同調層構成要素410は、第1の内側同調層411を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図4aに同じく示すように、ラミネート構成要素420は、第1の繊維強化誘電体層421と、第1の繊維強化誘電体層421の上に重なる第2の繊維強化誘電体層422と、第2の繊維強化誘電体層422の上に重なる第3の繊維強化誘電体層423と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層421は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層422は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層423は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。。さらに他の実施形態によれば、および図4aに同じく示すように、外側同調層構成要素440は、第1の外側同調層441と、第2の外側同調層442と、を含むことができる。
【0073】
図4aに示すレドーム構造400およびレドーム構造400を参照して説明する全ての構成要素は、図1a、図1b、図2a、図2b、図3a、および図3bの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図4aに示すレドーム構造400、内側同調層構成要素410、ラミネート構成要素420、外側同調層構成要素440、第1の内側同調層411、第1の繊維強化誘電体層421、第2の繊維強化誘電体層422、および第3の繊維強化誘電体層423の特徴は、それぞれ、図1a、図1b、図2a、図2b、図3a、および図3bに示すレドーム構造100(101、200、201、300、301)、内側同調層構成要素110(210、310)、ラミネート構成要素120(220、320)、第1の内側同調層111(211、311)、第2の回転層112(212、312)、第1の繊維強化誘電体層121(221、321)、第2の繊維強化誘電体層122(222、322)、および第3の繊維強化誘電体層123(223、323)を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0074】
ここで特に図4aを参照すると、特定の実施形態によれば、および図4aに示すように、外側同調層構成要素440の第1の外側同調層441は、第2の外側同調層442とラミネート構成要素420との間に位置付けることができる。
【0075】
さらに他の実施形態によれば、第1の外側同調層441の誘電定数は、第2の外側同調層442の誘電定数よりも小さくすることができる。
【0076】
特定の実施形態によれば、第2の外側同調層442は、熱硬化性フォームまたは熱可塑性フォームを含むことができる。
【0077】
特定の実施形態によれば、第2の外側同調層442が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは特定の密度を有することができる。例えば、第2の外側同調層442の熱硬化性フォームは、少なくとも約310kg/m、または少なくとも約320kg/m、または少なくとも約330kg/m、または少なくとも約340kg/m、または少なくとも約350kg/m、または少なくとも約360kg/m、または少なくとも約370kg/m、または少なくとも約380kg/m、または少なくとも約390kg/m、または少なくとも約400kg/m、または少なくとも約410kg/m、または少なくとも約420kg/m、または少なくとも約430kg/m、または少なくとも約440kg/m、または少なくとも約450kg/m、または少なくとも約460kg/m、または少なくとも約470kg/m、または少なくとも約480kg/m、または少なくとも約490kg/m、またはさらには少なくとも約500kg/mなどの、少なくとも約300kg/mの密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442の熱硬化性フォームは、約990kg/m以下、または約980kg/m以下、または約970kg/m以下、または約960kg/m以下、または約950kg/m以下、または約940kg/m以下、または約930kg/m以下、または約920kg/m以下、または約910kg/m以下、または約900kg/m以下、または約890kg/m以下、または約880kg/m以下、または約870kg/m以下、または約860kg/m以下、または約850kg/m以下、または約840kg/m以下、または約830kg/m以下、または約820kg/m以下、または約810kg/m以下、またはさらには約800kg/m以下などの、約1000kg/m以下の密度を有することができる。第2の外側同調層442の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の外側同調層442の熱硬化性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0078】
さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442が熱硬化性フォームを含む場合、熱硬化性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第2の外側同調層442の熱硬化性フォームは、少なくとも約1.05、または少なくとも約1.10、または少なくとも約1.15、または少なくとも約1.20、または少なくとも約1.25、または少なくとも約1.30、または少なくとも約1.35、または少なくとも約1.40、または少なくとも約1.45、または少なくとも約1.50、または少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約1.00の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442の熱硬化性フォームは、約3.0以下、または約2.95以下、または約2.9以下、または約2.85以下、または約2.80以下、または約2.75以下、または約2.7以下、または2.65以下、または約2.6以下、または約2.55以下、またはさらには約2.5以下の誘電定数を有することができる。第2の外側同調層442の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の外側同調層442の熱硬化性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0079】
特定の実施形態によれば、第2の外側同調層442が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の密度を有することができる。例えば、第2の外側同調層442の熱可塑性フォームは、約295kg/m以下、または290kg/m以下、または約285kg/m以下、または約280kg/m以下、または約275kg/m以下、または約270kg/m以下、または約265kg/m以下、または約260kg/m以下、または約255kg/m以下、または約250kg/m以下、または約245kg/m以下、または約240kg/m以下、または約235kg/m以下、または約230kg/m以下、または約225kg/m以下、または約220kg/m以下、または約215kg/m以下、または約210kg/m以下、または約205kg/m以下、または約200kg/m以下などの、約300kg/m以下の密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442の熱可塑性フォームは、少なくとも約10kg/m、または少なくとも約15kg/m、または少なくとも約20kg/m、または少なくとも約25kg/m、または少なくとも約30kg/m、または少なくとも約35kg/m、または少なくとも約40kg/m、または少なくとも約45kg/m、または少なくとも約50kg/mなどの、少なくとも約1kg/mの密度を有することができる。第2の外側同調層442の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の外側同調層442の熱可塑性フォームの密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0080】
さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442が熱可塑性フォームを含む場合、熱可塑性フォームは、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第2の外側同調層442の熱可塑性フォームは、約1.5以下、または約1.45以下、または約1.4以下、または約1.35以下、または約1.30以下、または約1.25以下、または約1.20以下、または約1.15以下、または約1.10以下、または約1.05以下、またはさらには約1.00以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442の熱可塑性フォームは、少なくとも約0.05、または少なくとも約0.10、または少なくとも約0.15、または少なくとも約0.20、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約0.01の誘電定数を有することができる。第2の外側同調層442の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の外側同調層442の熱可塑性フォームの誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0081】
さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442は、シンタクチックフォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442は、プラスチック独立気泡フォームを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442は、シンタクチックフォームおよびプラスチック独立気泡フォームの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442は、シンタクチックフォーム、プラスチック独立気泡フォーム、ポリメタクリルイミド(PMI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スタイロフォーム、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0082】
さらに他の実施形態によれば、第2の外側同調層442は、特定の厚さを有することができる。例えば、第2の外側同調層442は、少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約0.7mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.3mm、または少なくとも約1.5mm、または少なくとも約1.7mm、または少なくとも約2.0mm、または少なくとも約2.5mm、または少なくとも約3.0mmなどの、少なくとも約0.1mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、内側同調層100は、約6.0mm以下、または約5.75mm以下、または約5.5mm以下、または約5.25mm以下、または約5.0mm以下、または約4.75mm以下、または約4.5mm以下、または約4.25mm以下、または約4.0mm以下、または約3.75mm以下、またはさらには約3.5mm以下などの、約6.25mm以下の厚さを有することができる。第2の外側同調層442の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の外側同調層442の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0083】
図4bは、レドーム構造の別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図4bに示すように、レドーム構造401は、内側同調層構成要素410と、内側同調層構成要素410の上に重なるラミネート構成要素420と、ラミネート構成要素420の上に重なる外側同調層構成要素440と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図4bにさらに示すように、内側同調層構成要素410は、第1の内側同調層411と、第2の内側同調層412と、を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図4bに同じく示すように、ラミネート構成要素420は、第1の繊維強化誘電体層421と、第1の繊維強化誘電体層421の上に重なる第2の繊維強化誘電体層422と、第2の繊維強化誘電体層422の上に重なる第3の繊維強化誘電体層423と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層421は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層422は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層423は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図4bに同じく示すように、外側同調層構成要素440は、第1の外側同調層441と、第2の外側同調層442と、を含むことができる。
【0084】
図4bに示すレドーム構造401およびレドーム構造401を参照して説明する全ての構成要素は、図1a、図1b、図2a、図2b、図3a、図3b、および図4aの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図4bに示すレドーム構造401、内側同調層構成要素410、ラミネート構成要素420、外側同調層構成要素440、第1の内側同調層411、第2の内側同調層412、第1の繊維強化誘電体層421、第2の繊維強化誘電体層422、および第3の繊維強化誘電体層423の特徴は、それぞれ、図1a、図1b、図2a、図2b、および3図aに示すレドーム構造100(101、200、201、300、301)、内側同調層構成要素110(210、310)、ラミネート構成要素120(220)、第1の内側同調層111(211)、第2の回転層112(212)、第1の繊維強化誘電体層121(221)、第2の繊維強化誘電体層122(222)、および第3の繊維強化誘電体層123(223)を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0085】
図5aは、レドーム構造のさらに別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図5aに示すように、レドーム構造500は、内側同調層構成要素510と、内側同調層構成要素510の上に重なるラミネート構成要素520と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図5aにさらに示すように、内側同調層構成要素510は、第1の内側同調層511を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図5aに同じく示すように、ラミネート構成要素520は、第1の繊維強化誘電体層521と、第1の繊維強化誘電体層521の上に重なる第2の繊維強化誘電体層522と、第2の繊維強化誘電体層522の上に重なる第3の繊維強化誘電体層523と、第3の繊維強化誘電体層523の上に重なる第4の繊維強化誘電体層524と、第4の繊維強化誘電体層524の上に重なる第5の繊維強化誘電体層525と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層521は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層522は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層523は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、第2の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、第3の低誘電定数材料を含むことができる。
【0086】
図5aに示すレドーム構造500およびレドーム構造500を参照して説明する全ての構成要素は、図1a、図1b、図2a、および図2bの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図5aに示すレドーム構造500、内側同調層構成要素510、ラミネート構成要素520、第1の内側同調層511、第2の内側同調層512、第1の繊維強化誘電体層521、第2の繊維強化誘電体層522、および第3の繊維強化誘電体層523の特徴は、それぞれ、図1a、図1b、図2a、および図2bに示すレドーム構造100(101、200、201、300、301、400、401)、内側同調層構成要素110(210、310、410)、ラミネート構成要素120(220、220、320、420)、第1の内側同調層111(211、311、411)、第2の回転層112(212、312、412)、第1の繊維強化誘電体層121(221、321、421)、第2の繊維強化誘電体層122(222)、および第3の繊維強化誘電体層123(223、323、423)を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0087】
ここで特に図5aを参照すると、さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524の第2の高誘電定数材料は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第2の高誘電定数材料は、約8.75以下、または約8.5以下、または約8.25以下、または約8.0以下、または約7.75以下、または約7.5以下、または約7.25以下、または約7.0以下、または約6.75以下、または約6.5以下、または約6.25以下、または約6.0以下、または約5.75以下、または約5.5以下、または約5.25以下、または約5.0以下などの、約8以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第2の高誘電定数材料は、少なくとも約2.75、または少なくとも約3.0、または少なくとも約3.25、または少なくとも約3.5、または少なくとも約3.75、または少なくとも約4.0、または少なくとも約4.25、または少なくとも約4.5、またはさらには少なくとも約4.75などの、少なくとも約2.5の誘電定数を有することができる。第2の高誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の高誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0088】
さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第4の繊維強化誘電体層524は、約8.75以下、または約8.5以下、または約8.25以下、または約8.0以下、または約7.75以下、または約7.5以下、または約7.25以下、または約7.0以下、または約6.75以下、または約6.5以下、または約6.25以下、または約6.0以下、または約5.75以下、または約5.5以下、または約5.25以下、または約5.0以下などの、約8以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、少なくとも約2.75、または少なくとも約3.0、または少なくとも約3.25、または少なくとも約3.5、または少なくとも約3.75、または少なくとも約4.0、または少なくとも約4.25、または少なくとも約4.5、またはさらには少なくとも約4.75などの、少なくとも約2.5の誘電定数を有することができる。第4の繊維強化誘電体層524が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第4の繊維強化誘電体層524が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0089】
さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524の第2の高誘電定数材料は、ポリマーマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524の第2の高誘電定数材料は、ポリエステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524の第2の高誘電定数材料は、樹脂マトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524の第2の高誘電定数材料は、シアン酸エステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524の第2の高誘電定数材料は、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、およびシアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維の任意の組み合わせを含むことができる。
【0090】
さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、ポリマーマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、ポリエステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、樹脂マトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、シアン酸エステルマトリックス中にガラス繊維を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、およびシアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維の任意の組み合わせを含むことができる。
【0091】
さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、特定の厚さを有することができる。例えば、第4の繊維強化誘電体層524は、少なくとも約0.11mm、または少なくとも約0.12mm、または少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.2mm、または少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.4mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.5mm、またはさらには少なくとも約2.0mmなどの、少なくとも約0.10mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、約6.0mm以下、または約5.5mm以下、または約5.0mm以下、または約4.5以下、またはさらには約4.0mm以下などの、約6.5mm以下の厚さを有することができる。第4の繊維強化誘電体層524の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第4の繊維強化誘電体層524の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0092】
さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525の第3の低誘電定数材料は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第3の低誘電定数材料は、約3.45以下、または約3.4以下、または約3.35以下、または約3.3以下、または約3.25以下、または約3.2以下、または約3.15以下、または約3.1以下、または約3.05以下、またはさらには約3.0以下などの、約3.5以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第3の低誘電定数材料は、少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、またはさらには少なくとも約2.0などの、少なくとも約1.5の誘電定数を有することができる。第3の低誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第3の低誘電定数材料の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0093】
さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、第5の繊維強化誘電体層525は、約3.45以下、または約3.4以下、または約3.35以下、または約3.3以下、または約3.25以下、または約3.2以下、または約3.15以下、または約3.1以下、または約3.05以下、またはさらには約3.0以下などの、約3.5以下の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、またはさらには少なくとも約2.0などの、少なくとも約1.5の誘電定数を有することができる。第5の繊維強化誘電体層525の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第5の繊維強化誘電体層525の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0094】
さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525の第3の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525の第3の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525の第3の低誘電定数材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0095】
さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0096】
さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、特定の厚さを有することができる。例えば、第5の繊維強化誘電体層525は、少なくとも約0.11mm、または少なくとも約0.12mm、または少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.2mm、または少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.4mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.5mm、またはさらには少なくとも約2.0mmなどの、少なくとも約0.10mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、約6.0mm以下、または約5.5mm以下、または約5.0mm以下、または約4.5以下、またはさらには約4.0mm以下などの、約6.5mm以下の厚さを有することができる。第5の繊維強化誘電体層525の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第5の繊維強化誘電体層525の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0097】
図5bは、レドーム構造のさらに別の代替の実施形態の例示を含む。例示を目的として、および図5bに示すように、レドーム構造501は、内側同調層構成要素510と、内側同調層構成要素510の上に重なるラミネート構成要素520と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、および図5bにさらに示すように、内側同調層構成要素510は、第1の内側同調層511と、第2の内側同調層512と、を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、および図5bに同じく示すように、ラミネート構成要素520は、第1の繊維強化誘電体層521と、第1の繊維強化誘電体層521の上に重なる第2の繊維強化誘電体層522と、第2の繊維強化誘電体層522の上に重なる第3の繊維強化誘電体層523と、第3の繊維強化誘電体層523の上に重なる第4の繊維強化誘電体層524と、第4の繊維強化誘電体層524の上に重なる第5の繊維強化誘電体層525と、を含むことができる。特定の実施形態によれば、第1の繊維強化誘電体層521は、第1の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第2の繊維強化誘電体層522は、第1の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第3の繊維強化誘電体層523は、第2の低誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第4の繊維強化誘電体層524は、第2の高誘電定数材料を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、第5の繊維強化誘電体層525は、第3の低誘電定数材料を含むことができる。
【0098】
図5bに示すレドーム構造501およびレドーム構造501を参照して説明する全ての構成要素は、図1a、図1b、図2a、図2b、および図5aの対応する構成要素を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。具体的には、図5bに示すレドーム構造501、内側同調層構成要素510、ラミネート構成要素520、第1の内側同調層511、第2の内側同調層512、第1の繊維強化誘電体層521、第2の繊維強化誘電体層522、第3の繊維強化誘電体層523、第4の繊維強化誘電体層524、および第5の繊維強化誘電体層525の特徴は、それぞれ、図1a、図1b、図2a、図2b、および/または図5aに示すレドーム構造100(101、200、201、300、301、400、401、500)、内側同調層構成要素110(210、310、410、510)、ラミネート構成要素120(220、320、420、520)、第1の内側同調層111(211、311、411、511)、第2の回転層112(212、312、412)、第1の繊維強化誘電体層121(221、321、421、521)、第2の繊維強化誘電体層122(222、322、422、522)、第3の繊維強化誘電体層123(223、323、423、523)、第4の繊維強化誘電体層524、および第5の繊維強化誘電体層525を参照して本明細書で説明する対応する特徴のいずれかを有することができる。
【0099】
さらに他の実施形態によれば、図5aのレドーム構造500および図5bのレドーム構造501は、ラミネート構成要素520の上に重なる保護層(図5aまたは図5bに示さず)をさらに含むことができる。保護層は、図2aおよび図2bに示す保護層230を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。
【0100】
さらに他の実施形態によれば、図5aのレドーム構造500および図5bのレドーム構造501は、ラミネート構成要素520の上に重なる外側同調層構成要素(図5aまたは図5bに示さず)をさらに含むことができる。外側同調層構成要素は、図3a、図3b、図4a、および図4bに示す外側同調層構成要素440を参照して本明細書で説明する特徴のいずれかを有することができることが理解されるであろう。
【0101】
他の特定の実施形態によれば、本明細書で説明する任意のレドーム構造(すなわち、レドーム構造100、101、200、201、300、301、400、401、500、または501)は、任意の2つの繊維強化層の間に位置付けられた中間同調層を代替的に含むことができることが理解されるであろう。さらに他の実施形態によれば、本明細書で説明する任意のレドーム構造(すなわち、レドーム構造100、101、200、201、300、301、400、401、500、または501)は、レドーム構造の繊維強化層の各々の間に位置付けられた中間同調層を代替的に含むことができる。
【0102】
特定の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、高分子樹脂材を含むことができる。さらに他の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、シンタクチックフォームを含むことができる。
【0103】
さらに他の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、特定の密度を有することができる。例えば、レドーム構造内の中間同調層は、少なくとも約310kg/m、または少なくとも約320kg/m、または少なくとも約330kg/m、または少なくとも約340kg/m、または少なくとも約350kg/m、または少なくとも約360kg/m、または少なくとも約370kg/m、または少なくとも約380kg/m、または少なくとも約390kg/m、または少なくとも約400kg/m、または少なくとも約410kg/m、または少なくとも約420kg/m、または少なくとも約430kg/m、または少なくとも約440kg/m、または少なくとも約450kg/m、または少なくとも約460kg/m、または少なくとも約470kg/m、または少なくとも約480kg/m、または少なくとも約490kg/m、またはさらには少なくとも約500kg/mなどの、少なくとも約300kg/mの密度を有することができる。さらに他の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、約990kg/m以下、または約980kg/m以下、または約970kg/m以下、または約960kg/m以下、または約950kg/m以下、または約940kg/m以下、または約930kg/m以下、または約920kg/m以下、または約910kg/m以下、または約900kg/m以下、または約890kg/m以下、または約880kg/m以下、または約870kg/m以下、または約860kg/m以下、または約850kg/m以下、または約840kg/m以下、または約830kg/m以下、または約820kg/m以下、または約810kg/m以下、またはさらには約800kg/m以下などの、約1000kg/m以下の密度を有することができる。レドーム構造内の中間同調層の密度が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。レドーム構造内の中間同調層が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0104】
さらに他の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、特定の誘電定数を有することができる。例えば、レドーム構造内の中間同調層は、少なくとも約1.05、または少なくとも約1.10、または少なくとも約1.15、または少なくとも約1.20、または少なくとも約1.25、または少なくとも約1.30、または少なくとも約1.35、または少なくとも約1.40、または少なくとも約1.45、または少なくとも約1.50、または少なくとも約1.55、または少なくとも約1.6、または少なくとも約1.65、または少なくとも約1.7、または少なくとも約1.75、または少なくとも約1.8、または少なくとも約1.85、または少なくとも約1.9、または少なくとも約1.95、または少なくとも約2.0、または少なくとも約2.05、または少なくとも約2.1、または少なくとも約2.15、またはさらには少なくとも約2.2などの、少なくとも約1.00の誘電定数を有することができる。さらに他の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、約3.0以下、または約2.95以下、または約2.9以下、または約2.85以下、または約2.80以下、または約2.75以下、または約2.7以下、または2.65以下、または約2.6以下、または約2.55以下、またはさらには約2.5以下の誘電定数を有することができる。レドーム構造内の中間同調層の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。レドーム構造内の中間同調層の誘電定数が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0105】
さらに他の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、特定の厚さを有することができる。例えば、レドーム構造内の中間同調層は、少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.5mm、または少なくとも約0.7mm、または少なくとも約1.0mm、または少なくとも約1.3mm、または少なくとも約1.5mm、または少なくとも約1.7mm、または少なくとも約2.0mm、または少なくとも約2.5mm、または少なくとも約3.0mmなどの、少なくとも約0.1mmの厚さを有することができる。さらに他の実施形態によれば、レドーム構造内の中間同調層は、約6.25以下、約6.0mm以下、または約5.75mm以下、または約5.5mm以下、または約5.25mm以下、または約5.0mm以下、または約4.75mm以下、または約4.5mm以下、または約4.25mm以下、または約4.0mm以下、または約3.75mm以下、またはさらには約3.5mm以下などの、約6.5mm以下の厚さを有することができる。レドーム構造内の中間同調層の厚さが、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。レドーム構造内の中間同調層が、上述の最小値および最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0106】
本明細書で説明する実施形態に従って形成した構造を有するレドームをシミュレーションし、比較のレドーム構造と比較して、K帯域およびKa帯域にわたる周波数範囲内で、主偏波において0.5dB以上もレドームの性能を向上させることを示したことが理解されるだろう。追加的に、本明細書で説明する実施形態に従って形成した構造を有するレドームをシミュレーションし、比較のレドーム構造と比較して、K帯域およびKa帯域にわたる周波数範囲内で、交差偏波において10dB以上もレドームの性能を向上させることを示した。
【0107】
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかが本明細書に記載される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0108】
実施形態1.レドーム構造であって、少なくとも約300kg/mかつ約1000kg/m以下{実測600kg/m}の密度および少なくとも約1.05かつ約3以下の誘電定数を有する熱硬化性フォーム、または約300kg/m以下の密度および約1.5以下の誘電定数を有する熱可塑性フォームを含む、内側同調層構成要素と、内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を備え、ラミネート構成要素が、第1の低誘電定数材料を含む第1の繊維強化誘電体層と、第1の高誘電定数材料を含み、第1の繊維強化誘電体層の上に重なる第2の繊維強化誘電体層と、第2の低誘電定数材料を含み、第2の繊維強化誘電体層の上に重なる第3の繊維強化誘電体層と、を備える、レドーム構造。
【0109】
実施形態2.レドーム構造であって、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、内側同調層構成要素と、内側同調層構成要素の上に重なるラミネート構成要素と、を備え、ラミネート構成要素が、第1の低誘電定数材料を含む第1の繊維強化誘電体層と、第1の高誘電定数材料を含み、第1の繊維強化誘電体層の上に重なる第2の繊維強化誘電体層と、第2の低誘電定数材料を含み、第2の繊維強化誘電体層の上に重なる第3の繊維強化誘電体層と、を備える、レドーム構造。
【0110】
実施形態3.内側同調層構成要素が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0111】
実施形態4.内側同調層構成要素が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0112】
実施形態5.内側同調層構成要素が、約12.5mm以下の厚さを有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0113】
実施形態6.内側同調層構成要素が、単一の同調層である、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0114】
実施形態7.内側同調層構成要素の単一の同調層が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態6に記載のレドーム構造。
【0115】
実施形態8.単一の同調層が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態6に記載のレドーム構造。
【0116】
実施形態9.単一の同調層が、約6.25mm以下の厚さを有する、実施形態6に記載のレドーム構造。
【0117】
実施形態10.内側同調層構成要素が、第1の内側同調層と、第2の内側同調層と、を備え、第2の内側同調層が、第1の内側同調層とラミネート構成要素との間に位置付けられ、第1の内側同調層の誘電定数が、第2の内側同調層の誘電定数よりも小さい、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0118】
実施形態11.内側同調層構成要素の第1の内側同調層が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態10に記載のレドーム構造。
【0119】
実施形態12.内側同調層構成要素の第2の内側同調層が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態10に記載のレドーム構造。
【0120】
実施形態13.第1の内側同調層が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態10に記載のレドーム構造。
【0121】
実施形態14.第1の内側同調層が、約6.25mm以下の厚さを有する、実施形態10に記載レドーム構造。
【0122】
実施形態15.第2の内側同調層が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態10に記載のレドーム構造。
【0123】
実施形態16.第2の内側同調層が、約6.25mm以下の厚さを有する、実施形態10に記載レドーム構造。
【0124】
実施形態17.第1の低誘電定数材料が、約3.5以下の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0125】
実施形態18.第1の低誘電定数材料が、少なくとも約1.5の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0126】
実施形態19.第1の低誘電定数材料が、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0127】
実施形態20.第1の高誘電定数材料が、約8以下の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0128】
実施形態21.第1の高誘電定数材料が、少なくとも約2.5の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0129】
実施形態22.第1の高誘電定数材料が、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、シアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0130】
実施形態23.第2の低誘電定数材料が、約3.5以下の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0131】
実施形態24.第2の低誘電定数材料が、少なくとも約1.5の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0132】
実施形態25.第2の低誘電定数材料が、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0133】
実施形態26.第1の繊維強化誘電体層が、約3.5以下の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0134】
実施形態27.第1の繊維強化誘電体層が、少なくとも約1.5の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0135】
実施形態28.第1の繊維強化誘電体層が、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0136】
実施形態29.第2の繊維強化誘電体層が、約8以下の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0137】
実施形態30.第2の繊維強化誘電体層が、少なくとも約2.5の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0138】
実施形態31.第2の繊維強化誘電体層が、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、シアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0139】
実施形態32.第3の繊維強化誘電体層が、約3.5以下の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0140】
実施形態33.第3の繊維強化誘電体層が、少なくとも約1.5の誘電定数を有する、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0141】
実施形態34.第3の繊維強化誘電体層が、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0142】
実施形態35.ラミネート構成要素が、第2の高誘電定数材料を含み、第3の繊維強化誘電体層の上に重なる第4の繊維強化誘電体層と、第3の低誘電定数材料を含み、第4の繊維強化誘電体層の上に重なる第5の繊維強化誘電体層と、をさらに備える、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0143】
実施形態36.第2の高誘電定数材料が、約8以下の誘電定数を有する、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0144】
実施形態37.第2の高誘電定数材料が、少なくとも約2.5の誘電定数を有する、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0145】
実施形態38.第2の高誘電定数材料が、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、シアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0146】
実施形態39.第3の低誘電定数材料が、約3.5以下の誘電定数を有する、実施形態35に記載レドーム構造。
【0147】
実施形態40.第3の低誘電定数材料が、少なくとも約1.5の誘電定数を有する、実施形態35に記載レドーム構造。
【0148】
実施形態41.第3の低誘電定数材料が、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0149】
実施形態42.第4の繊維強化誘電体層が、約8以下の誘電定数を有する、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0150】
実施形態43.第4の繊維強化誘電体層が、少なくとも約2.5の誘電定数を有する、実施形態35に記載レドーム構造。
【0151】
実施形態44.第4の繊維強化誘電体層が、ポリマーマトリックス中のガラス繊維、ポリエステルマトリックス中のガラス繊維、樹脂マトリックス中のガラス繊維、シアン酸エステルマトリックス中のガラス繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態35に記載レドーム構造。
【0152】
実施形態45.第5の繊維強化誘電体層が、約3.5以下の誘電定数を有する、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0153】
実施形態46.第5の繊維強化誘電体層が、少なくとも約1.5の誘電定数を有する、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0154】
実施形態47.第5の繊維強化誘電体層が、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリアミド(PA)繊維、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態35に記載のレドーム構造。
【0155】
実施形態48.レドーム構造が、ラミネート構成要素の上に重なる保護層をさらに備える、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0156】
実施形態49.レドーム構造が、ラミネート構成要素の上に重なる外側同調層構成要素をさらに備える、実施形態1および2のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0157】
実施形態50.外側同調層構成要素が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態49に記載のレドーム構造。
【0158】
実施形態51.外側同調層構成要素が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態49に記載のレドーム構造。
【0159】
実施形態52.外側同調層構成要素が、約12.5mm以下の厚さを有する、実施形態49に記載のレドーム構造。
【0160】
実施形態53.外側同調層構成要素が、単一の同調層である、実施形態49に記載のレドーム構造。
【0161】
実施形態54.外側同調層構成要素の単一の同調層が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態53に記載のレドーム構造。
【0162】
実施形態55.単一の同調層が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態53に記載のレドーム構造。
【0163】
実施形態56.単一の同調層が、約6.25mm以下の厚さを有する、実施形態53に記載のレドーム構造。
【0164】
実施形態57.外側同調層構成要素が、第1の外側同調層と、第2の外側同調層と、を備え、第1の外側同調層が、第2の外側同調層とラミネート構成要素との間に位置付けられ、第1の外側同調層の誘電定数が、第2の外側同調層の誘電定数よりも小さい、実施形態49に記載のレドーム構造。
【0165】
実施形態58.外側同調層構成要素の第1の外側同調層が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態57に記載のレドーム構造。
【0166】
実施形態59.外側同調層構成要素の第2の外側同調層が、シンタクチックフォーム、ポリ塩化ビニル(PVC)、プラスチック独立気泡フォーム、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態57に記載のレドーム構造。
【0167】
実施形態60.第1の外側同調層が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態57に記載のレドーム構造。
【0168】
実施形態61.第1の外側同調層が、約6.25mm以下の厚さを有する、実施形態57に記載のレドーム構造。
【0169】
実施形態62.第2の外側同調層が、少なくとも約0.1mmの厚さを有する、実施形態57に記載のレドーム構造。
【0170】
実施形態63.第2の外側同調層が、約6.25mm以下の厚さを有する、実施形態57に記載のレドーム構造。
【0171】
実施形態64.レドーム構造が、ラミネート構成要素の上に重なる保護層をさら備える、実施形態49に記載のレドーム構造。
【0172】
実施形態65.レドーム構造が、少なくとも約5mmの厚さで構成される、実施形態1~64のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0173】
実施形態66.レドーム構造が、少なくとも約20mmの厚さで構成される、実施形態1~65のいずれか1つに記載のレドーム構造。
【0174】
上記の一般的な説明または例で説明した機能の全てが必要なわけではなく、特定の機能の一部が必要でない場合があり、説明した機能に加えて1つ以上のさらなる機能を実行できることに留意されたい。さらにまた、機能が列挙される順序は、必ずしも実行される順序ではない。
【0175】
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上記で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、もしくは解決策が発生またはより顕著になる可能性のある任意の特徴(複数可)は、いずれかまたは全ての特許請求の重要な、必須の、または本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0176】
本明細書に記載された実施形態の明細書および例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書および例示は、本明細書に記載の構造または方法を使用する装置およびシステムの全ての要素および特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、別個にまたは任意の副組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。本明細書を読んだだけで、他の多くの実施形態が当業者には明らかであろう。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができるように、本開示から他の実施形態を使用して導き出すことができる。したがって、本開示は限定的ではなく例示的とみなされるべきである。
図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図5a
図5b
【国際調査報告】