(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-18
(54)【発明の名称】極細繊維布用押圧装置
(51)【国際特許分類】
D06C 15/10 20060101AFI20220210BHJP
【FI】
D06C15/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021553772
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(85)【翻訳文提出日】2021-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2019108464
(87)【国際公開番号】W WO2021056396
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201921620832.8
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521404749
【氏名又は名称】蘇州比達尓創新材料科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUZHOUBIDAER INNOVATION MATERIALS TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 205, Building 10 No. 1188 West Second Ring Road Shengze Town, Wujiang District Suzhou, Jiangsu 215228, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】王 明輝
(72)【発明者】
【氏名】徐 海峰
【テーマコード(参考)】
3B154
【Fターム(参考)】
3B154AB19
3B154AB27
3B154BA35
3B154BB02
3B154BC29
3B154BC47
3B154DA13
(57)【要約】
極細繊維布用押圧装置は、第一押え板、固定フレーム、シワ取り板、第二押え板、接続フレーム、移動板、移動フレーム、作業台及び制御パネルを含み、固定フレーム及び制御パネルは、何れも作業台に設けられており、固定フレームには、第一押え板を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第一電動プッシュロッドが設けられており、シワ取り板は、移動板の底部に設けられており、接続フレームは、移動板に設けられており、接続フレームには、第二押え板を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第三電動プッシュロッドが設けられており、移動フレームには、移動板を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第二電動プッシュロッドが設けられており、作業台には、移動フレームを固定フレームに対して離間又は接近する方向に沿って移動させるように駆動するための駆動装置が設けられており、第一電動プッシュロッド、第二電動プッシュロッド、第三電動プッシュロッド及び駆動装置は、それぞれ制御パネルに接続されて制御される。本発明は、繊維布に対してシワ取り及び押付処理を行うことで、繊維布に位置ずれが発生しないことを保証するとともに、表面をより平坦化することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
極細繊維布用押圧装置であって、第一押え板(1)、固定フレーム(3)、シワ取り板(8)、第二押え板(9)、接続フレーム(11)、移動板(12)、移動フレーム(19)、作業台(20)及び制御パネル(30)を含み、
固定フレーム(3)及び制御パネル(30)は、何れも作業台(20)に設けられており、固定フレーム(3)及び移動フレーム(19)は、何れもU字型の板状構造であり、且つU字型の開口が、何れも鉛直下方向に向いており、固定フレーム(3)と移動フレーム(19)とは、並べて設けられており、固定フレーム(3)には、第一押え板(1)を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第一電動プッシュロッド(2)が設けられており、シワ取り板(8)は、移動板(12)の底部に設けられており、接続フレーム(11)は、移動板(12)に設けられ、且つ移動板(12)に関して対称に2つ設けられており、接続フレーム(11)には、第二押え板(9)を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第三電動プッシュロッド(10)が設けられており、移動フレーム(19)には、移動板(12)を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第二電動プッシュロッド(13)が設けられており、作業台(20)には、移動フレーム(19)を固定フレーム(3)に対して離間又は接近する方向に沿って移動させるように駆動するための駆動装置が設けられており、第一電動プッシュロッド(2)、第二電動プッシュロッド(13)、第三電動プッシュロッド(10)及び駆動装置は、それぞれ制御パネル(30)に接続されて制御される、ことを特徴とする極細繊維布用押圧装置。
【請求項2】
駆動装置は、第一移動台(21)、第二移動台(22)、モータ(23)、ねじロッド(24)、ねじロッドナット(25)、第三ガイドロッド(26)及びブラケット(27)を含み、第一移動台(21)及び第二移動台(22)は、それぞれ移動フレーム(19)両端に設けられており、ねじロッドナット(25)は、第一移動台(21)に設けられ、且つねじロッドナット(25)とねじロッド(24)とが螺接されており、モータ(23)及びブラケット(27)は、何れも作業台(20)に設けられており、ねじロッド(24)は、モータ(23)に接続されて駆動され、第三ガイドロッド(26)は、ブラケット(27)に設けられ、第三ガイドロッド(26)とねじロッド(24)とは、並んで設けられており、第三ガイドロッド(26)は、第二移動台(22)を貫通して第二移動台(22)に摺接されている、ことを特徴とする請求項1に記載の極細繊維布用押圧装置。
【請求項3】
作業台(20)には、第一取付カバー(28)及び第二取付カバー(29)が設けられており、第一取付カバー(28)には、第一長尺孔(281)が設けられており、第二取付カバー(29)には、第二長尺孔(291)が設けられており、第一移動台(21)、モータ(23)、ねじロッド(24)、ねじロッドナット(25)は、何れも第一取付カバー(28)内に位置し、第三ガイドロッド(26)及びブラケット(27)は、何れも第二取付カバー(29)内に位置し、移動フレーム(19)の両端は、それぞれ第一長尺孔(281)及び第二長尺孔(291)を貫通している、ことを特徴とする請求項2に記載の極細繊維布用押圧装置。
【請求項4】
第一押え板(1)の底部には、第一滑り止めパッド(4)が設けられており、第二押え板(9)の底部には、第二滑り止めパッド(14)が設けられており、第一滑り止めパッド(4)及び第二滑り止めパッド(14)の底部には、何れも滑り止めパターンが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の極細繊維布用押圧装置。
【請求項5】
第一押え板(1)の頂部には、第一ガイドロッド(6)が鉛直に設けられており、第一ガイドロッド(6)は、固定フレーム(3)を貫通して固定フレーム(3)に摺接されており、第一ガイドロッド(6)は、複数並んで設けられており、第一ガイドロッド(6)の頂端には、第一ストッパ台(7)が設けられており、移動板(12)の頂部には、第二ガイドロッド(17)が鉛直に設けられており、第二ガイドロッド(17)は、移動フレーム(19)を貫通して移動フレーム(19)に摺接されており、第二ガイドロッド(17)は、複数並んで設けられており、第二ガイドロッド(17)の頂端には、第二ストッパ台(18)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の極細繊維布用押圧装置。
【請求項6】
第一電動プッシュロッド(2)の駆動端には、第一接続台(5)が接続され、第一接続台(5)は、第一押え板(1)に設けられており、第二電動プッシュロッド(13)の駆動端には、第二接続台(15)が接続され、第二接続台(15)は、移動板(12)に設けられており、第三電動プッシュロッド(10)の駆動端には、第三接続台(16)が接続され、第三接続台(16)は、第二押え板(9)に設けられており、接続フレーム(11)には、補強リブ板(111)が設けられ、補強リブ板(111)は、移動板(12)に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の極細繊維布用押圧装置。
【請求項7】
シワ取り板(8)の底部には、面取りが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の極細繊維布用押圧装置。
【請求項8】
作業台(20)には、ストッパ板(31)が設けられており、ストッパ板(31)は、2つ並んで設けられており、ストッパ板(31)は、ストレート板部及び弧状板部を含み、ストレート板部における移動フレーム(19)の移動方向に沿う両端は、それぞれ弧状板部に接続されており、弧状板部におけるストレート板部から離れた端は、徐々に両ストッパ板(31)の間から離れる方向に湾曲している、ことを特徴とする請求項1に記載の極細繊維布用押圧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維布加工補助装置の技術分野に関し、特に極細繊維布用押圧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
極細繊維は、繊度が非常に細いため、糸の剛性を大幅に低減しており、織物にすると、その風合いが極めて柔らかくなる。また、繊維が細いと、糸の層状構造を増加させ、比表面積及び毛細管効果を増大させ、繊維内部の反射光をより繊細に表面に分布させ、シルクのように上品な光沢を持たせ、良好な吸放湿性を持たせることができる。極細繊維で作られた衣類は、快適で美しく、暖かくて通気性を保ち、優れたドレープ性及びボリューム感があり、大きいな比表面積及びソフト特性によれば、様々な組織構造を設計して、太陽光の熱をより多く吸収させたり、体温をより速く散失させたりして、夏は涼しさを、冬は暖かさを実感させる役割を果たすことができる。
【0003】
従来技術では、極細繊維布に対して裁断、品質検査、トリミング及びバリ取り等の処理を行う場合、極細繊維布は、単にそのまま作業台に載置されるだけである。作業員が極細繊維布を処理するとき、極細繊維布に位置ずれが発生し易く、極細繊維布の位置は一定にならず、しかも、極細繊維布にシワが生じ易くなる。
【発明の概要】
【0004】
(一)発明目的
先行技術に存在する技術的問題を解決するために、本発明は、極細繊維布に対してシワ取り及び押付処理を行うことで、極細繊維布に位置ずれが発生しないことを保証するとともに、表面をより平坦化することが可能な極細繊維布用押圧装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(二)解決手段
本発明は、極細繊維布用押圧装置であって、第一押え板、固定フレーム、シワ取り板、第二押え板、接続フレーム、移動板、移動フレーム、作業台及び制御パネルを含み、
固定フレーム及び制御パネルは、何れも作業台に設けられており、固定フレーム及び移動フレームは、何れもU字型の板状構造であり、且つU字型の開口が、何れも鉛直下方向に向いており、固定フレームと移動フレームとは、並べて設けられており、固定フレームには、第一押え板を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第一電動プッシュロッドが設けられており、シワ取り板は、移動板の底部に設けられており、接続フレームは、移動板に設けられ、且つ移動板に関して対称に2つ設けられており、接続フレームには、第二押え板を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第三電動プッシュロッドが設けられており、移動フレームには、移動板を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第二電動プッシュロッドが設けられており、作業台には、移動フレームを固定フレームに対して離間又は接近する方向に沿って移動させるように駆動するための駆動装置が設けられており、第一電動プッシュロッド、第二電動プッシュロッド、第三電動プッシュロッド及び駆動装置は、それぞれ制御パネルに接続されて制御される、極細繊維布用押圧装置を提供している。
【0006】
好ましくは、駆動装置は、第一移動台、第二移動台、モータ、ねじロッド、ねじロッドナット、第三ガイドロッド及びブラケットを含み、第一移動台及び第二移動台は、それぞれ移動フレーム両端に設けられており、ねじロッドナットは、第一移動台に設けられ、且つねじロッドナットとねじロッドとが螺接されており、モータ及びブラケットは、何れも作業台に設けられており、ねじロッドは、モータに接続されて駆動され、第三ガイドロッドは、ブラケットに設けられ、第三ガイドロッドとねじロッドとは、並んで設けられており、第三ガイドロッドは、第二移動台を貫通して第二移動台に摺接されている。
【0007】
好ましくは、作業台には、第一取付カバー及び第二取付カバーが設けられており、第一取付カバーには、第一長尺孔が設けられており、第二取付カバーには、第二長尺孔が設けられており、第一移動台、モータ、ねじロッド、ねじロッドナットは、何れも第一取付カバー内に位置し、第三ガイドロッド及びブラケットは、何れも第二取付カバー内に位置し、移動フレームの両端は、それぞれ第一長尺孔及び第二長尺孔を貫通している。
【0008】
好ましくは、第一押え板の底部には、第一滑り止めパッドが設けられており、第二押え板の底部には、第二滑り止めパッドが設けられており、第一滑り止めパッド及び第二滑り止めパッドの底部には、何れも滑り止めパターンが設けられている。
【0009】
好ましくは、第一押え板の頂部には、第一ガイドロッドが鉛直に設けられており、第一ガイドロッドは、固定フレームを貫通して固定フレームに摺接されており、第一ガイドロッドは、複数並んで設けられており、第一ガイドロッドの頂端には、第一ストッパ台が設けられており、移動板の頂部には、第二ガイドロッドが鉛直に設けられており、第二ガイドロッドは、移動フレームを貫通して移動フレームに摺接されており、第二ガイドロッドは、複数並んで設けられており、第二ガイドロッドの頂端には、第二ストッパ台が設けられている。
【0010】
好ましくは、第一電動プッシュロッドの駆動端には、第一接続台が接続され、第一接続台は、第一押え板に設けられており、第二電動プッシュロッドの駆動端には、第二接続台が接続され、第二接続台は、移動板に設けられており、第三電動プッシュロッドの駆動端には、第三接続台が接続され、第三接続台は、第二押え板に設けられており、接続フレームには、補強リブ板が設けられ、補強リブ板は、移動板に設けられている。
【0011】
好ましくは、シワ取り板の底部には、面取りが設けられている。
【0012】
好ましくは、作業台には、ストッパ板が設けられており、ストッパ板は、2つ並んで設けられており、ストッパ板は、ストレート板部及び弧状板部を含み、ストレート板部における移動フレームの移動方向に沿う両端は、それぞれ弧状板部に接続されており、弧状板部におけるストレート板部から離れた端は、徐々に両ストッパ板の間から離れる方向に湾曲している。
【0013】
本発明の上記技術案は、次の有益な技術的効果を有する。作業員は、極細繊維布を第一押え板、シワ取り板及び第二押え板の下方に位置するように作業台の台面に載置する。作業員は、最初に、第一押え板の下方に位置する繊維布を平坦化し、次に、制御パネルを介して第一電動プッシュロッドを制御して、第一電動プッシュロッドの駆動端により、第一押え板を下へ移動させて繊維布を作業台の台面に押し付けるように駆動し、制御パネルを介して第二電動プッシュロッドを制御して、第二電動プッシュロッドの駆動端により、シワ取り板を下へ繊維布表面まで移動するように駆動し、駆動装置により、移動フレームを固定フレームから離れる方向に移動させるように駆動し、シワ取り板は、移動中に繊維布に対してシワ取り及び平坦化処理を行い、最後に、第三電動プッシュロッドの駆動端により、第二押え板を下へ移動させて繊維布を作業台の台面に押し付けるように駆動する。本発明は、極細繊維布に対してシワ取り及び押付処理を行うことで、極細繊維布に位置ずれが発生しないことを保証するとともに、表面をより平坦化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本発明による極細繊維布用押圧装置の構造模式図である。
【
図3】
図3は、本発明による極細繊維布用押圧装置における第一押え板及び第一滑り止めパッドの構造断面図である。
【
図4】
図4は、本発明による極細繊維布用押圧装置における移動フレームの移動原理の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、解決手段及び利点をより明確及び明瞭にするために、以下、具体的な実施形態を挙げて図面を参照しながら、本発明を更に詳しく説明する。理解すべきなのは、これらの説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を制限するものではない。なお、以下の説明では、本発明の概念が不必要に混淆されないように、公知構造及び技術についての説明を省略している。
【0016】
図1~4に示すように、本発明による極細繊維布用押圧装置は、第一押え板1、固定フレーム3、シワ取り板8、第二押え板9、接続フレーム11、移動板12、移動フレーム19、作業台20及び制御パネル30を含み、
固定フレーム3及び制御パネル30は、何れも作業台20に設けられており、固定フレーム3及び移動フレーム19は、何れもU字型の板状構造であり、且つU字型の開口が、何れも鉛直下方向に向いており、固定フレーム3と移動フレーム19とは、並んで設けられており、固定フレーム3には、第一押え板1を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第一電動プッシュロッド2が設けられており、シワ取り板8は、移動板12の底部に設けられており、接続フレーム11は、移動板12に設けられ、且つ移動板12に関して対称に2つ設けられており、接続フレーム11には、第二押え板9を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第三電動プッシュロッド10が設けられており、移動フレーム19には、移動板12を鉛直方向に沿って移動させるように駆動するための第二電動プッシュロッド13が設けられており、作業台20には、移動フレーム19を固定フレーム3に対して離間又は接近する方向に沿って移動させるように駆動するための駆動装置が設けられており、第一電動プッシュロッド2、第二電動プッシュロッド13、第三電動プッシュロッド10及び駆動装置は、それぞれ制御パネル30に接続されて制御される。
【0017】
本発明では、作業員は、極細繊維布を第一押え板1、シワ取り板8及び第二押え板9の下方に位置するように作業台20の台面に載置する。作業員は、最初に、第一押え板1の下方に位置する繊維布を平坦化し、次に、制御パネル30を介して第一電動プッシュロッド2を制御して、第一電動プッシュロッド2の駆動端により、第一押え板1を下へ移動させて繊維布を作業台20の台面に押し付けるように駆動し、制御パネル30を介して第二電動プッシュロッド13を制御して、第二電動プッシュロッド13の駆動端により、シワ取り板8を下へ繊維布表面まで移動するように駆動し、駆動装置により、移動フレーム19を固定フレーム3から離れる方向に移動させるように駆動し、シワ取り板8は、移動中に繊維布に対してシワ取り及び平坦化処理を行い、最後に、第三電動プッシュロッド10の駆動端により、第二押え板9を下へ移動させて繊維布を作業台20の台面に押し付けるように駆動する。本発明は、極細繊維布に対してシワ取り及び押付処理を行うことで、極細繊維布に位置ずれが発生しないことを保証するとともに、表面をより平坦化することができる。
【0018】
1つの選択的な実施例において、駆動装置は、第一移動台21、第二移動台22、モータ23、ねじロッド24、ねじロッドナット25、第三ガイドロッド26及びブラケット27を含み、第一移動台21及び第二移動台22は、それぞれ移動フレーム19の両端に設けられており、ねじロッドナット25は、第一移動台21に設けられ、且つねじロッドナット25とねじロッド24とが螺接されており、モータ23及びブラケット27は、何れも作業台20に設けられており、ねじロッド24は、モータ23に接続されて駆動され、第三ガイドロッド26は、ブラケット27に設けられ、第三ガイドロッド26とねじロッド24とは、並んで設けられており、第三ガイドロッド26は、第二移動台22を貫通して第二移動台22に摺接されている。
【0019】
説明すべきなのは、モータ23の駆動端によって、ねじロッド24が回動するように駆動され、ねじロッドナット25は、ねじロッド24上を移動し、第一移動台21は、ねじロッドナット25とともに移動し、第二移動台22は、第三ガイドロッド26上を摺動し、第一移動台21及び第二移動台22によって、移動フレーム19が移動され、モータ23は、正逆回転可能である。その結果、移動フレーム19が固定フレーム3に対して離間又は接近する方向に沿って移動できることが実現される。
【0020】
1つの選択的な実施例において、作業台20には、第一取付カバー28及び第二取付カバー29が設けられており、第一取付カバー28には、第一長尺孔281が設けられており、第二取付カバー29には、第二長尺孔291が設けられており、第一移動台21、モータ23、ねじロッド24、ねじロッドナット25は、何れも第一取付カバー28内に位置し、第三ガイドロッド26及びブラケット27は、何れも第二取付カバー29内に位置し、移動フレーム19の両端は、それぞれ第一長尺孔281及び第二長尺孔291を貫通している。
【0021】
説明すべきなのは、第一取付カバー28及び第二取付カバー29を設けることで、第一移動台21、第二移動台22、モータ23、ねじロッド24、ねじロッドナット25、第三ガイドロッド26及びブラケット27が遮られて、装置の整然性が保証される。
【0022】
1つの選択的な実施例において、第一押え板1の底部には、第一滑り止めパッド4が設けられており、第二押え板9の底部には、第二滑り止めパッド14が設けられており、第一滑り止めパッド4及び第二滑り止めパッド14の底部には、何れも滑り止めパターンが設けられている。
【0023】
説明すべきなのは、第一滑り止めパッド4及び第二滑り止めパッド14を設け、第一滑り止めパッド4及び第二滑り止めパッド14の底部に滑り止めパターンを設けることで、繊維布との摩擦を増大させることができ、その結果、繊維布に対する押付効果が保証される。
【0024】
1つの選択的な実施例において、第一押え板1の頂部には、第一ガイドロッド6が鉛直に設けられており、第一ガイドロッド6は、固定フレーム3を貫通して固定フレーム3に摺接されており、第一ガイドロッド6は、複数並んで設けられており、第一ガイドロッド6の頂端には、第一ストッパ台7が設けられており、移動板12の頂部には、第二ガイドロッド17が鉛直に設けられており、第二ガイドロッド17は、移動フレーム19を貫通して移動フレーム19に摺接されており、第二ガイドロッド17は、複数並んで設けられており、第二ガイドロッド17の頂端には、第二ストッパ台18が設けられている。
【0025】
説明すべきなのは、第一ガイドロッド6によれば、鉛直方向に沿う移動中の第一押え板1の安定性及び移動方向の正確性を向上させることができ、第二ガイドロッド17によれば、鉛直方向に沿う移動中の移動板12の安定性及び移動方向の正確性を向上させることができる。
【0026】
1つの選択的な実施例において、第一電動プッシュロッド2の駆動端には、第一接続5が接続され、第一接続台5は、第一押え板1に設けられており、第二電動プッシュロッド13の駆動端には、第二接続台15が接続され、第二接続台15は、移動板12に設けられており、第三電動プッシュロッド10の駆動端には、第三接続台16が接続され、第三接続台16は、第二押え板9に設けられており、接続フレーム11には、補強リブ板111が設けられ、補強リブ板111は、移動板12に設けられている。
【0027】
説明すべきなのは、第一接続台5を設けることで、第一電動プッシュロッド2の駆動端と第一押え板1との接続の信頼性を向上させることができ、第二接続台15を設けることで、第二電動プッシュロッド13の駆動端と移動板12との接続の信頼性を向上させることができ、第三接続台16を設けることで、第三電動プッシュロッド10の駆動端と第二押え板9との接続の信頼性を向上させることができる。補強リブ板111を設けることで、接続フレーム11と移動板12との接続の信頼性が向上される。
【0028】
1つの選択的な実施例において、シワ取り板8の底部には、面取りが設けられている。
【0029】
説明すべきなのは、シワ取り板8に面取りを設けることで、シワ取り板8がシワ取り中に極細繊維布を傷つけてしまうことを防止される。
【0030】
1つの選択的な実施例において、作業台20には、ストッパ板31が設けられており、ストッパ板31は、2つ並んで設けられており、ストッパ板31は、ストレート板部及び弧状板部を含み、ストレート板部における移動フレーム19の移動方向に沿う両端は、それぞれ弧状板部に接続されており、弧状板部におけるストレート板部から離れた端は、徐々に両ストッパ板31の間から離れる方向に湾曲している。
【0031】
説明すべきなのは、ストッパ板31を設けることで、極細繊維布の載置範囲が規制され、ストッパ板31の両端に弧状板部を設けることで、作業台20への極細繊維布の出し入れは、容易になる。
【0032】
理解されたいのは、本発明の上記具体的な実施形態は、あくまでも本発明の原理を例示的に説明又は解釈するためのものに過ぎず、本発明に対する制限を構成しない。したがって、本発明の精神及び範囲から逸脱ことなく行われた修正、同等的置換、改良等は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。なお、本発明の添付の特許請求の範囲は、添付の特許請求の範囲及び境界、又はこれらの範囲及び境界の同等の形態内の全ての変更及び修正例をカバーすることを意図している。
【符号の説明】
【0033】
1 第一押え板、2 第一電動プッシュロッド、3 固定フレーム、4 第一滑り止めパッド、5 第一接続台、6 第一ガイドロッド、7 第一ストッパ台、8 シワ取り板、9 第二押え板、10 第三電動プッシュロッド、11 接続フレーム、111 補強リブ板、12 移動板、13 第二電動プッシュロッド、14 第二滑り止めパッド、15 第二接続台、16 第三接続台、17 第二ガイドロッド、18 第二ストッパ台、19 移動フレーム、20 作業台、21 第一移動台、22 第二移動台、23 モータ、24 ねじロッド、25 ねじロッドナット、26 第三ガイドロッド、27 ブラケット、28 第一取付カバー、281 第一長尺孔、29 第二取付カバー、291 第二長尺孔、30 制御パネル、31 ストッパ板
【国際調査報告】