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特表2022-515643接着剤組成物およびそれを形成する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-21
(54)【発明の名称】接着剤組成物およびそれを形成する方法
(51)【国際特許分類】
   C09J 151/06 20060101AFI20220214BHJP
   C09J 7/38 20180101ALI20220214BHJP
   C09J 11/06 20060101ALI20220214BHJP
【FI】
C09J151/06
C09J7/38
C09J11/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538087
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(85)【翻訳文提出日】2021-07-01
(86)【国際出願番号】 US2019067333
(87)【国際公開番号】W WO2020139673
(87)【国際公開日】2020-07-02
(31)【優先権主張番号】62/786,016
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ニッキー
(72)【発明者】
【氏名】ゲイディー、オリビア
(72)【発明者】
【氏名】ライ、チョウン - ホウン
(72)【発明者】
【氏名】キュイ、ユボ
(72)【発明者】
【氏名】ゴードン、ジェイムズ エヌ.
【テーマコード(参考)】
4J004
4J040
【Fターム(参考)】
4J004AA10
4J004AB01
4J004AC03
4J004BA02
4J040BA192
4J040CA042
4J040DL111
4J040GA05
4J040GA07
4J040GA14
4J040GA15
4J040KA26
4J040KA37
4J040LA01
4J040LA02
(57)【要約】
接着剤は、接着剤構造体および接着剤組成物を含み得る。接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。接着剤組成物は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマイクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み得る。マクロモノマー成分は、少なくとも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤構造体および接着剤組成物を含む接着剤であって、前記接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、前記接着剤組成物が、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、接着剤。
【請求項2】
前記接着剤構造体の前記グラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み、前記主鎖部分が、前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、前記グラフト側鎖部分が、前記マクロモノマー成分を含む、請求項1に記載の接着剤。
【請求項3】
前記接着剤構造体の前記グラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、モノマー成分a1と、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項5】
前記モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、請求項4に記載の接着剤。
【請求項6】
前記モノマー成分a2が、式C=C(R)(COOR)のアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、請求項4に記載の接着剤。
【請求項7】
前記マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、前記マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項8】
前記粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1または2に記載の接着剤。
【請求項9】
接着剤を形成する方法であって、前記方法が、
プレ接着剤混合物を提供することであって、前記プレ接着剤混合物が、
前記プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および約40重量%以下のプレ接着剤マクロモノマー成分であって、少なくとも約1000g/molの分子重量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度を有する、プレ接着剤マクロモノマー成分と、
前記プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aであって、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、
前記プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下のプレ接着剤粘着付与剤成分と、を含む、提供することと、
前記プレ接着剤混合物を混合することと、
前記接着剤を形成するために、前記プレ接着剤混合物を重合することであって、前記接着剤が、接着剤構造体および接着剤組成物を含み、前記接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含む、重合することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、
前記プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a1と、
前記プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記プレ接着剤モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記プレ接着剤モノマー成分a2が、式C=C(R)(COOR)を有するアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記プレ接着剤マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、前記プレ接着剤マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記プレ接着剤粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
単層フォームテープであって、
接着剤内に中空の微小球を含む、フォームコアを含み、前記接着剤が、接着剤構造体および接着剤組成物を含み、前記接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、前記接着剤組成物が、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、
前記接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、
前記マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、
前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、単層フォームテープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接着剤組成物およびそれを形成する方法に関する。本開示は、接着剤組成物を含むフォームテープおよびそれを形成する方法にさらに関する。
【背景技術】
【0002】
感圧性接着剤は、多くの産業および消費者市場において様々な基材を取り付けるために使用される。特定の用途に応じて、感圧性接着剤は、単一層または多層のいずれかに設計され得る。基材は、同様の性質、または非常に異なる性質ものであり得る。全く異なる性質の基材は、特に、一方の側面上の基材がポリプロピレンおよびポリプロピレン/エチレンプロピレンジエンターポリマーを含む、熱可塑性オレフィンから作製されるとき、取り付けることがより困難となる傾向がある。典型的に、これらの熱可塑性材料用に設計された感圧性接着剤は、十分な凝集強度ならびに長期安定性に欠ける傾向がある。これらの問題は、感圧性接着剤が、高い接着力および高い凝集性の両方を保有することを必要とし、事実上長年にわたり要素に曝されることが予測されるような用途においてより重要となる。したがって、数年の曝露後であっても熱可塑性オレフィン上で高い全体性能を保持する感圧性接着剤を開発することが強く求められる。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、接着剤は、接着剤構造体および接着剤組成物を含み得る。接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。接着剤組成物は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマイクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み得る。マクロモノマー成分は、少なくとも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。
【0004】
さらに別の態様によれば、接着剤を形成する方法は、プレ接着剤混合物を提供することと、プレ接着剤混合物を混合することと、接着剤を形成するために、プレ接着剤混合物を重合することと、を含み得る。プレ接着剤混合物は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のプレ接着剤マイクロモノマー成分と、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下のプレ接着剤粘着付与剤成分と、を含み得る。プレ接着剤マクロモノマー成分は、少なくとも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プレ接着剤混合物を重合することによって形成される接着剤は、接着剤構造体および接着剤組成物を含み得る。接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。
【0005】
さらに別の態様によれば、単層フォームテープは、接着剤内に中空の微小球を含む、フォームコアを含み得る。接着剤は、接着剤構造体および接着剤組成物を含み得る。接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。接着剤組成物は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマイクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み得る。マクロモノマー成分は、少なくとも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。
【0006】
さらに別の態様によれば、フォームテープは、フォームコア、およびフォームコアの第1の表面を覆う第1の接着剤の第1の接着剤層を含み得る。フォームコアは、フォーム材料内に中空の微小球を含み得る。第1の接着剤は、第1の接着剤構造体および第1の接着剤組成物を含み得る。第1の接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。第1の接着剤組成物は、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下の第1のマイクロモノマー成分と、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の第1の粘着付与剤成分と、を含み得る。第1のマクロモノマー成分は、少なくとも1000g/molの重量平均分子量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、例として例解されており、添付の図面に限定されない。
【0008】
図1】本明細書に記載の実施形態による、接着剤組成物形成方法を示す図を含む。
図2】本明細書に記載の実施形態により形成された単層フォームテープの構成を示す例解図を含む。
図3】本明細書に記載の実施形態により形成された単一の接着剤層を有するフォームテープの構成を示す例解図を含む。
図4】本明細書に記載の実施形態により形成された2つの接着剤層を有するフォームテープの構成を示す例解図を含む。
【0009】
当業者は、図中の要素が単純化および明瞭化のために示されており、必ずしも縮尺どおりに描かれていないことを理解している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の考察は、本教示の具体的な実装および実施形態に焦点を合わせるであろう。詳細な説明は、ある特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示および本教示の範囲または適用性に対する限定として解釈されるべきではない。他の実施形態を、本明細書に提供された本開示および本教示に基づいて使用することができることが理解されるであろう。
【0011】
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、またはその任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意図する。例えば、特徴のリストを備える方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、そのような方法、物品、または装置に明示的にリスト化されないかまたは固有ではない他の特徴を含んでもよい。さらに、明示的にそうではないことが述べられていない限り、「または(or)」は、包含的な「または」を指し、排他的な「または」を意味しない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされる。Aは真(または存在する)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在しない)かつBは真(または存在する)、およびAとBの両方が真(または存在する)である。
【0012】
また、「1つ(a)」または「1つ(an)」の使用は、本明細書に記載の要素および構成要素を説明するために用いられる。これは単に便宜上および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。本明細書は、他を意味することが明確でない限り、1つ、少なくとも1つ、または複数も含む単数形、またはその逆を含むように読む必要がある。例えば、本明細書で単一の物品が説明される場合、単一の物品の代わりに複数の物品が使用され得る。同様に、本明細書で複数の物品が説明される場合、それら複数の物品に代えて単一の物品が使用され得る。
【0013】
本明細書に記載の実施形態は、概して、接着剤組成物および接着剤組成物を形成する方法、より具体的には、優れた接着剤特性を有する接着剤組成物およびそれを形成する方法に関する。
【0014】
例解目的のために、図1は、本明細書に記載の特定の実施形態に従う接着剤組成物形成方法100を示す図を含む。接着剤組成物形成方法100は、プレ接着剤混合物を提供する、第1の工程110と、プレ接着剤混合物を混合する第2の工程120と、接着剤組成物を形成するためにプレ接着剤混合物を重合する第3の工程130と、を含み得る。
【0015】
第1の工程110を参照すると、ある実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、プレ接着剤マクロモノマー成分、混合物に添加される前に部分的に重合されるプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A、およびプレ接着剤粘着付与剤成分を含み得る。
【0016】
特定の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、フォックス式によって推定されるように特定のガラス転移温度を有し得る。例えば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、またはさらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プレ接着剤マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述の値のいずれかの間の範囲内にあり得る。プレ接着剤マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0017】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る。例えば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/molの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、約100,000g/mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、または約50,000g/mol以下の分子量を有し得る。プレ接着剤マクロモノマー成分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。プレ接着剤マクロモノマー成分は上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0018】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、特定の含有量のプレ接着剤マクロモノマー成分を含み得る。例えば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤マクロモノマー成分の含有量は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤マクロモノマー成分の含有量は、プレ接着剤の総重量に対して、約40.0重量%以下、例えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤マクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤マクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0019】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成され得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロへキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチルアクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能であり得る。
【0020】
特定の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0021】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、特定の含有量のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさらに少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0022】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、プレ接着剤モノマー成分a1およびプレ接着剤モノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
ある実施形態によれば、プレ接着剤モノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0023】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤モノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり得る。さらに他の実施形態によれば、前記プレ接着剤モノマー成分a2が、式C=C(R)(COOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0024】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量のプレ接着剤モノマー成分a1を含み得る。例えば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a1の含有量は、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a1の含有量は、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0025】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量のプレ接着剤モノマー成分a2を含み得る。例えば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a2の含有量は、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のプレ接着剤モノマー成分a2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0026】
ある実施形態によれば、プレ接着剤粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0027】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物は、特定の含有量のプレ接着剤粘着付与剤成分を含み得る。例えば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤粘着付与剤成分の含有量は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤混合物中のプレ接着剤粘着付与剤成分の含有量は、プレ接着剤混合物の総重量に対して、約30重量%以下、例えば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約15重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。プレ接着剤混合物中のプレ接着剤粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0028】
本明細書に記載の実施形態によって形成された接着剤を参照すると、接着剤は、特定の接着剤組成物を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物は、マクロモノマー成分、接着剤組成物に添加される前に部分的に重合される(メタ)アクリル系ポリマー成分A、および粘着付与剤成分を含み得る。
【0029】
特定の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、マクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、またはさらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の範囲内にあり得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0030】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る。例えば、マクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/molの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、約100,000g/mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、または約50,000g/mol以下の分子量を有し得る。マクロモノマー成分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。マクロモノマー成分は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0031】
さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤組成物は、特定の含有量のマクロモノマー成分を含み得る。例えば、接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約40.0重量%以下、例えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0032】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成され得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロへキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチルアクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能であり得る。
【0033】
特定の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0034】
さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物は、特定の含有量の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさらに少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0035】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、モノマー成分a1およびモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0036】
ある実施形態によれば、モノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0037】
さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり得る。さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、式C=C(R)(COOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0038】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量のモノマー成分a1を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0039】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の接着前モノマー成分a2を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0040】
ある実施形態によれば、粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0041】
さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物は、特定の含有量の粘着付与剤成分を含み得る。例えば、接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、例えば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約15重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0042】
本明細書に記載の実施形態によって形成された接着剤を参照すると、接着剤は、特定の接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤構造体のグラフトコポリマーは、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーの主鎖部分は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、マクロモノマー成分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤構造体は、放射線開始重合を介して形成され得る。
【0043】
さらに他の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態により形成された接着剤は、基材上の接着剤層として適用されて、テープを形成する。より具体的な実施形態によれば、テープの基材は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、エチレンテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレン、アルミニウム箔、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、任意の材料を含み得る。
【0044】
単層フォームテープを参照すると、本明細書に記載の実施形態は、概して、本明細書に記載の実施形態により形成された接着剤を含む、単層フォームにさらに関し得る。
【0045】
例解目的のために、図2は、本明細書に記載の実施形態により形成された単層フォームテープ200の構成を示す例解図を含む。図2に示されるように、単層フォームテープ200は、フォームコア210を含み得る。フォームコア210は、接着剤230内の中空の微小球220を含み得る。
【0046】
ある実施形態によれば、単層フォームテープ200は、特定の厚さを有し得る。例えば、単層フォームテープ200は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.155mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、または少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なくとも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、単層フォームテープ200は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195mm以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。単層フォームテープ200の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。単層フォームテープ200の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0047】
ある実施形態によれば、フォームコア210は、特定の厚さを有し得る。例えば、フォームコア210は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.155mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、または少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なくとも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、フォームコア210は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195mm以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。フォームコア210の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。フォームコア210の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0048】
特定の実施形態によれば、中空の微小球220は、特定の材料であり得る。例えば、中空の微小球220は、ガラスビーズであり得る。さらに他の実施形態によれば、中空の微小球220は、重合微小球であってもよい。さらに他の実施形態によれば、中空の微小球220は、ガラスビーズおよび重合微小球であり得る。
【0049】
本明細書に記載の実施形態により形成された接着剤230を参照すると、接着剤230は、特定の接着剤組成物を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物は、マクロモノマー成分、接着剤230の接着剤組成物に添加される前に部分的に重合される(メタ)アクリル系ポリマー成分A、および粘着付与剤成分を含み得る。
【0050】
特定の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、マクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、またはさらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の範囲内にあり得る。マクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0051】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る。例えば、マクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/molの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、約100,000g/mol以下の分子量、例えば、約75,000g/mol以下、または約50,000g/mol以下を有し得る。マクロモノマー成分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。マクロモノマー成分は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0052】
さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物は、特定の含有量のマクロモノマー成分を含み得る。例えば、接着剤230の接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約40.0重量%以下、例えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。接着剤230の接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤230の接着剤組成物中のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0053】
さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成され得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロへキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチルアクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、マクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能であり得る。
【0054】
特定の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0055】
さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物は、特定の含有量の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、接着剤230の接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさらに少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。接着剤230の接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤230の接着剤組成物中の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0056】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、モノマー成分a1およびモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0057】
ある実施形態によれば、モノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0058】
さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり得る。さらに他の実施形態によれば、モノマー成分a2は、式C=C(R)(COOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0059】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量のモノマー成分a1を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0060】
さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量のモノマー成分a2を含み得る。例えば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。(メタ)アクリル系ポリマー成分A中のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0061】
ある実施形態によれば、粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0062】
さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物は、特定の含有量の粘着付与剤成分を含み得る。例えば、接着剤230の接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、接着剤230の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、例えば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約15重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。接着剤230の接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。接着剤230の接着剤組成物中の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0063】
本明細書に記載の実施形態により形成された接着剤230をさらに参照すると、接着剤230は、特定の接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、接着剤230の接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤構造体のグラフトコポリマーは、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーの主鎖部分は、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、マクロモノマー成分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、接着剤230の接着剤構造体は、放射線開始重合を介して形成され得る。
【0064】
ここでフォームテープを参照すると、本明細書に記載の実施形態は、概して、フォームコアおよびフォームコアの第1の表面を覆う第1の接着剤の少なくとも第1の接着剤層を含むフォームテープに関し得、第1の接着剤は、本明細書に記載の実施形態より形成された、接着剤組成物および接着剤構造体を含む。
【0065】
例解目的のために、図3は、本明細書に記載の実施形態により形成されたフォームテープ300の構成を示す例解図を含む。フォームテープ300は、フォームコア310およびフォームコア310の第1の表面312を覆う接着剤350の第1の接着剤層340を含み得る。フォームコア310は、フォーム材料330内の中空の微小球320を含み得る。
【0066】
ある実施形態によれば、フォームテープ300は、特定の厚さを有し得る。例えば、フォームテープ300は、少なくとも約0.10mm、例えば、少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.2mm、または少なくとも約0.25mm、または少なくとも約0.3mm、または少なくとも約0.35mm、または少なくとも約0.4mm、または少なくとも約0.45mm、またはさらに少なくとも約0.5mmの厚さを有し得る。フォームテープ300の厚さは、上記のいずれかの値の間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。フォームテープ300の厚さは、上述の任意の値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0067】
ある実施形態によれば、フォームコア310は、特定の厚さを有し得る。例えば、フォームコア310は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.155mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、または少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なくとも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、フォームコア310は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195mm以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。フォームコア310の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。フォームコア310の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0068】
特定の実施形態によれば、中空の微小球320は、特定の材料であり得る。例えば、中空の微小球320は、ガラスビーズであり得る。さらに他の実施形態によれば、中空の微小球320は、重合微小球であってもよい。さらに他の実施形態によれば、中空の微小球320は、ガラスビーズおよび重合微小球であり得る。
【0069】
さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、特定の材料であり得る。例えば、フォーム材料330は、アクリル材料であり得る。さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、ポリウレタン材料であり得る。さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、ポリエチレン材料であり得る。さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、PVC材料であり得る。他の実施形態によれば、フォーム材料330は、アクリル材料、ポリウレタン材料、ポリエチレン材料、またはPVC材料であり得る。
【0070】
さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、アクリルフォームであり得る。さらに他の実施形態によれば、フォーム材料330は、ポリウレタンフォームであり得る。
【0071】
ある実施形態によれば、第1の接着剤層340は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1の接着剤層340は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.155mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、または少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なくとも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195mm以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。第1の接着剤層340の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第1の接着剤層340の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0072】
本明細書に記載の実施形態により形成された第1の接着剤層340の第1の接着剤350を参照すると、第1の接着剤350は、特定の第1の接着剤組成物を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の接着剤組成物は、第1のマクロモノマー成分、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A、および第1の粘着付与剤成分を含み得る。
【0073】
特定の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、第1のマクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、または少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、またはさらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第1のマクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述の値のいずれかの間の範囲内にあり得る。第1のマクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0074】
さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る。例えば、第1のマクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/molの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、約100,000g/mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、または約50,000g/mol以下の分子量を有し得る。第1のマクロモノマー成分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1のマクロモノマー成分は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0075】
さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物は、特定の含有量の第1のマクロモノマー成分を含み得る。例えば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1のマクロモノマー成分の含有量は、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約40.0重量%以下、例えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0076】
さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成され得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロへキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチルアクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、第1のマクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能であり得る。
【0077】
特定の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0078】
さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物は、特定の含有量の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさらに少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0079】
さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、第1のモノマー成分a1および第1のモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0080】
ある実施形態によれば、第1のモノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0081】
さらに他の実施形態によれば、第1のモノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり得る。さらに他の実施形態によれば、第1のモノマー成分a2は、式C=C(R)(COOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0082】
さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の第1のモノマー成分a1を含み得る。例えば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a1の含有量は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a1の含有量は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0083】
さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の第1のモノマー成分a2を含み得る。例えば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第1のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0084】
ある実施形態によれば、第1の粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0085】
さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物は、特定の含有量の第1の粘着付与剤成分を含み得る。例えば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の粘着付与剤成分の含有量は、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の粘着付与剤成分の含有量は、第1の接着剤350の第1の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、例えば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約15重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第1の接着剤350の第1の接着剤組成物中の第1の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0086】
本明細書に記載の実施形態により形成された第1の接着剤350をさらに参照すると、第1の接着剤350は、特定の第1の接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤構造体のグラフトコポリマーは、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーの主鎖部分は、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、第1のマクロモノマー成分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第1の接着剤350の第1の接着剤構造体は、放射線開始重合を介して形成され得る。
【0087】
例解目的のために、図4は、本明細書に記載の実施形態により形成されたフォームテープ400の構成を示す例解図を含む。フォームテープ400は、フォームコア410、フォームコア410の第1の表面412を覆う第1の接着剤450の第1の接着剤層440、およびフォームコア410の第2の表面414を覆う第2の接着剤470の第2の接着剤層460を含み得る。フォームコア410は、フォーム材料430内の中空の微小球420を含み得る。
【0088】
図4に示されるようなフォームテープ400を参照して説明されたフォームテープ400および全ての成分は、図3に示される対応する成分を参照して本明細書に記載された任意の特性を有し得る。具体的には、図4に示される、フォームテープ400、フォームコア410、中空の微小球420、フォーム材料430、第1の接着剤層440、および第1の接着剤450の特性は、図3に示される、フォームテープ300、フォームコア310、中空の微小球320、フォーム材料330、第1の接着剤層340、および第1の接着剤350を参照して本明細書に記載された任意の対応する特性を有し得る。
【0089】
ある実施形態によれば、第2の接着剤層460は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2の接着剤層460は、少なくとも約0.125mm、例えば、少なくとも約0.13mm、または少なくとも約0.135mm、または少なくとも約0.14mm、または少なくとも約0.145mm、または少なくとも約0.15mm、または少なくとも約0.155mm、または少なくとも約0.16mm、または少なくとも約0.165mm、または少なくとも約0.17mm、または少なくとも約0.175mm、またはさらに少なくとも約0.18mmの厚さを有し得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤層360は、約0.25mm以下、例えば、約0.245mm以下、または約0.24mm以下、または約0.235mm以下、または約0.23mm以下、または約0.225mm以下、または約0.22mm以下、または約0.215mm以下、または約0.21mm以下、または約0.205mm以下、または約0.20mm以下、または約0.195mm以下、または約0.19mm以下、または約0.185mm以下の厚さを有し得る。第2の接着剤層460の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内であり得ることが理解されるであろう。第2の接着剤層460の厚さは、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0090】
本明細書に記載の実施形態により形成された第2の接着剤層460の第2の接着剤470を参照すると、第2の接着剤470は、特定の第2の接着剤組成物を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、第2のマクロモノマー成分、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A、および第2の粘着付与剤成分を含み得る。
【0091】
特定の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、高いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、第2のマクロモノマー成分は、少なくとも約40℃、例えば、少なくとも約45℃、または少なくとも約50℃、または少なくとも約55℃、または少なくとも約60℃、または少なくとも約65℃、または少なくとも約70℃、または少なくとも約75℃、またはさらに少なくとも約80℃、または少なくとも約85℃、または少なくとも約95℃、または少なくとも約100℃、または少なくとも約105℃、または少なくとも約110℃、または少なくとも約115℃、または少なくとも約120℃、または少なくとも約125℃、またはさらに少なくとも約130℃のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第2のマクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述の値のいずれかの間の範囲内にあり得る。第2のマクロモノマー成分のガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0092】
さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、特定の分子量を有し得る。例えば、第2のマクロモノマー成分は、少なくとも約1,000g/mol、例えば、少なくとも約5,000g/mol、または少なくとも約10,000g/mol、または少なくとも約15,000g/mol、または少なくとも約20,000g/mol、または少なくとも約25,000g/mol、または少なくとも約30,000g/molの分子量を有し得る。さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、約100,000g/mol以下、例えば、約75,000g/mol以下、または約50,000g/mol以下の分子量を有し得る。第2のマクロモノマー成分の分子量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2のマクロモノマー成分は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0093】
さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、特定の含有量の第2のマクロモノマー成分を含み得る。例えば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2のマクロモノマー成分の含有量は、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、例えば、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約またはさらに少なくとも約20.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2のマクロモノマー成分の含有量は、接着剤組成物の総重量に対して、約40.0重量%以下、例えば、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、またはさらに約25重量%以下であり得る。第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2のマクロモノマー成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0094】
さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、可逆的な不活性化ラジカル重合(RDRP)または制御ラジカル重合(CRP)技術の使用を通じて有利に合成され得、反応性官能基を含有し得る。これらの重合技術の例には、ニトロキシド介在ラジカル重合(NMP)、可逆的な付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、原子移動ラジカル重合(ATRP)、およびコバルト介在触媒連鎖移動重合(CCT)が挙げられる。さらに別の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、シクロヘキシルアクリレート、シクロへキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンタニルメタクリレート、1-アダマンチルアクリレート、1-アダマンチルメタクリレートなどのペンダント脂環式官能基を有する、(メタ)アクリルモノマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、プレ接着剤マクロモノマー成分は、末端ビニル二重結合を含有し得る。さらに他の実施形態によれば、第2のマクロモノマー成分は、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能であり得る。
【0095】
特定の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、低いガラス転移温度(Tg)を有するとして言及され得る。さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、構成モノマーの単独重合体のTgおよびその重量パーセントに基づいて、フォックス式によって推定されるような、特定のガラス転移温度(Tg)を有し得る。例えば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、約20℃以下、例えば、約15℃以下、または、約10℃以下、または、約5℃以下、または、約0℃以下のガラス転移温度(Tg)を有し得る。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上記のいずれかの値の間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aのガラス転移温度は、上述のいずれかの値の間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0096】
さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、特定の含有量の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。例えば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50.0重量%、例えば、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、またはさらに少なくとも約77重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、約90.0重量%以下、例えば、約88重量%以下、または約85重量%以下、または約83重量%以下、または約80重量%以下、またはさらに約78重量%以下であり得る。第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0097】
さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、第2のモノマー成分a1および第2のモノマー成分a2の反応生成物を含み得る。
【0098】
ある実施形態によれば、第2のモノマー成分a1は、エチレン性不飽和モノマーであり得る。ある実施形態によれば、エチレン性不飽和モノマーは、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択され得る。
【0099】
さらに他の実施形態によれば、第2のモノマー成分a2は、アクリル酸エステルであり得る。さらに他の実施形態によれば、第2のモノマー成分a2は、式C=C(R)(COOR)を有するアクリル酸エステルであり得、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである。
【0100】
さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の第2のモノマー成分a1を含み得る。例えば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a1の含有量は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、またはさらに少なくとも約6.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a1の含有量は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10重量%以下、例えば、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、またはさらに約3.0重量%以下であり得る。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a1の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0101】
さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aは、特定の含有量の第2のモノマー成分a2を含み得る。例えば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、例えば、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99.0重量%以下であり得る。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分A中の第2のモノマー成分a2の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0102】
ある実施形態によれば、第2の粘着付与剤成分は、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0103】
さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物は、特定の含有量の第2の粘着付与剤成分を含み得る。例えば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、例えば、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、またはさらに少なくとも約10.0重量%であり得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は、第2の接着剤470の第2の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、例えば、約25重量%以下、または約20重量%以下、または約18重量%以下、または約15重量%以下、または約13重量%以下、または約11重量%以下であり得る。第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の範囲内にあり得ることが理解されるであろう。第2の接着剤470の第2の接着剤組成物中の第2の粘着付与剤成分の含有量は、上述の任意の最小値と最大値との間の任意の値であり得ることがさらに理解されるであろう。
【0104】
本明細書に記載の実施形態により形成された第2の接着剤470をさらに参照すると、第2の接着剤470は、特定の第2の接着剤構造体を含み得る。ある実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤構造体は、グラフトコポリマーを含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤構造体のグラフトコポリマーは、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーの主鎖部分は、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み得る。さらに他の実施形態によれば、グラフトコポリマーのグラフト側鎖部分は、第2のマクロモノマー成分を含み得る。さらに他の実施形態によれば、第2の接着剤470の第2の接着剤構造体は、放射線開始重合を介して形成され得る。
【0105】
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかが本明細書に記載される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様および実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下にリスト化される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0106】
実施形態1.接着剤構造体および接着剤組成物を含む接着剤であって、接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み、マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、接着剤。
【0107】
実施形態2.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み、主鎖部分が、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が、マクロモノマー成分を含む、実施形態1に記載の接着剤。
【0108】
実施形態3.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0109】
実施形態4.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、モノマー成分a1と、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0110】
実施形態5.モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、実施形態4に記載の接着剤。
【0111】
実施形態6.モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、実施形態4に記載の接着剤。
【0112】
実施形態7.マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0113】
実施形態8.前記粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0114】
実施形態9.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約20.0重量%のマクロモノマー成分を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0115】
実施形態10.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、または約25重量%以下のマクロモノマー成分を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0116】
実施形態11.接着剤組成物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なくとも約80重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0117】
実施形態12.接着剤組成物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0118】
実施形態13.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の粘着付与剤成分を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0119】
実施形態14.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11重量%以下の粘着付与剤成分を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0120】
実施形態15.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0121】
実施形態16.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下のモノマー成分a1を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0122】
実施形態17.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%のモノマー成分a2を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0123】
実施形態18.前記(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含む、実施形態1または2に記載の接着剤。
【0124】
実施形態19.接着剤を形成する方法であって、方法が、プレ接着剤混合物を提供することであって、プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および約40重量%以下のプレ接着剤マクロモノマー成分であって、少なくとも約1000g/molの分子重量、および少なくとも約40℃のガラス転移温度を有する、プレ接着剤マクロモノマー成分と、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aであって、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下のプレ接着剤粘着付与剤成分と、を含む、提供することと、プレ接着剤混合物を混合することと、接着剤を形成するために、プレ接着剤混合物を重合することであって、接着剤が、接着剤構造体および接着剤組成物を含み、接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含む、重合することと、を含む、方法。
【0125】
実施形態20.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a1と、プレ接着剤の総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、プレ接着剤モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態19に記載の方法。
【0126】
実施形態21.プレ接着剤モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、実施形態20に記載の方法。
【0127】
実施形態22.プレ接着剤モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)を有するアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、実施形態20に記載の方法。
【0128】
実施形態23.プレ接着剤マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、該プレ接着剤マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、実施形態19に記載の方法。
【0129】
実施形態24.プレ接着剤粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態19に記載の方法。
【0130】
実施形態25.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約20.0重量%のプレ接着剤マクロモノマー成分を含む、実施形態19に記載の方法。
【0131】
実施形態26.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、約40重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、または約25重量%以下のプレ接着剤マクロモノマー成分を含む、実施形態19に記載の方法。
【0132】
実施形態27.プレ接着剤混合物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態19に記載の方法。
【0133】
実施形態28.プレ接着剤混合物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下のプレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態19に記載の方法。
【0134】
実施形態29.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10.0重量%のプレ接着剤粘着付与剤成分を含む、実施形態19に記載の方法。
【0135】
実施形態30.プレ接着剤混合物が、プレ接着剤混合物の総重量に対して、約30重量%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11重量%以下のプレ接着剤混合物粘着付与剤成分を含む、実施形態19に記載の方法。
【0136】
実施形態31.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%のプレ接着剤モノマー成分a1を含む、実施形態20に記載の方法。
【0137】
実施形態32.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a1を含む、実施形態20に記載の方法。
【0138】
実施形態33.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%のプレ接着剤モノマー成分a2を含む、実施形態20に記載の方法。
【0139】
実施形態34.プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、プレ接着剤(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99重量%以下のプレ接着剤モノマー成分a2を含む、実施形態20に記載の方法。
【0140】
実施形態35.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み、マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、実施形態19に記載の方法。
【0141】
実施形態36.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み、主鎖部分が、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が、マクロモノマー成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0142】
実施形態37.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、実施形態35に記載の方法。
【0143】
実施形態38.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、モノマー成分a1と、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態35に記載の方法。
【0144】
実施形態39.モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、実施形態38に記載の方法。
【0145】
実施形態40.モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、実施形態38に記載の方法。
【0146】
実施形態41.マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、実施形態35に記載の方法。
【0147】
実施形態42.粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態35に記載の方法。
【0148】
実施形態43.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約20.0重量%のマクロモノマー成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0149】
実施形態44.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、または約25重量%以下のマクロモノマー成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0150】
実施形態45.接着剤組成物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なくとも約80重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態35に記載の方法。
【0151】
実施形態46.接着剤組成物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態35に記載の方法。
【0152】
実施形態47.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の粘着付与剤成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0153】
実施形態48.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11重量%以下の粘着付与剤成分を含む、実施形態35に記載の方法。
【0154】
実施形態49.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%のモノマー成分a1を含む、実施形態38に記載の方法。
【0155】
実施形態50.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下のモノマー成分a1を含む、実施形態38に記載の方法。
【0156】
実施形態51.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%のモノマー成分a2を含む、実施形態38に記載の方法。
【0157】
実施形態52.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含む、実施形態38に記載の方法。
【0158】
実施形態53.接着剤内に中空の微小球を含むフォームコアを含む、単層フォームテープであって、接着剤が、接着剤構造体および接着剤組成物を含み、接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下のマクロモノマー成分と、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の粘着付与剤成分と、を含み、マクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、マクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、単層フォームテープ。
【0159】
実施形態54.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み、主鎖部分が、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が、マクロモノマー成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0160】
実施形態55.接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0161】
実施形態56.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、モノマー成分a1と、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、モノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0162】
実施形態57.モノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0163】
実施形態58.モノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0164】
実施形態59.マクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0165】
実施形態60.粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0166】
実施形態61.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約20.0重量%のマクロモノマー成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0167】
実施形態62.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、または約25重量%以下のマクロモノマー成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0168】
実施形態63.接着剤組成物が、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なくとも約80重量%の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0169】
実施形態64.接着剤組成物が、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0170】
実施形態65.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の粘着付与剤成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0171】
実施形態66.接着剤組成物が、接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11重量%以下の粘着付与剤成分を含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0172】
実施形態67.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%のモノマー成分a1を含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0173】
実施形態68.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下のモノマー成分a1を含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0174】
実施形態69.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%のモノマー成分a2を含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0175】
実施形態70.(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約99重量%以下のモノマー成分a2を含む、実施形態56に記載の単層フォームテープ。
【0176】
実施形態71.単層フォームテープが、少なくとも約0.125mmの厚さを有する、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0177】
実施形態72.単層フォームテープが、約0.25mm以下の厚さを有する、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0178】
実施形態73.中空球が、ガラスビーズ、ポリマー微小球、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態53に記載の単層フォームテープ。
【0179】
実施形態74.フォームテープであって、フォーム材料内に中空の微小球を含むフォームコア、およびフォームコアの第1の表面を覆う第1の接着剤の第1の接着剤層を含み、第1の接着剤が、第1の接着剤構造体および第1の接着剤組成物を含み、第1の接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下の第1のマクロモノマー成分と、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の第1の粘着付与剤成分と、を含み、第1のマクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、第1のマクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、フォームテープ。
【0180】
実施形態75.第1の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み、主鎖部分が、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が、第1のマクロモノマー成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0181】
実施形態76.第1の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0182】
実施形態77.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下の第1のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、第1のモノマー成分a1と、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下の第1のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、第1のモノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0183】
実施形態78.第1のモノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0184】
実施形態79.第1のモノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0185】
実施形態80.第1のマクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0186】
実施形態81.第1の粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0187】
実施形態82.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約20.0重量%の第1のマクロモノマー成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0188】
実施形態83.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、または約25重量%以下の第1のマクロモノマー成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0189】
実施形態84.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤成分Aの総重量に対して、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なくとも約80重量%の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0190】
実施形態85.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0191】
実施形態86.第1の接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の第1の粘着付与剤成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0192】
実施形態87.接着剤組成物が、第1の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11重量%以下の第1の粘着付与剤成分を含む、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0193】
実施形態88.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%の第1のモノマー成分a1を含む、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0194】
実施形態89.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下の第1のモノマー成分a1を含む、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0195】
実施形態90.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%の第1のモノマー成分a2を含む、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0196】
実施形態91.第1の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含む、実施形態77に記載のフォームテープ。
【0197】
実施形態92.フォームテープが、フォームコアの第2の表面を覆う第2の接着剤の第2の接着剤層をさらに含み、第2の接着剤が、第2の接着剤構造体および第2の接着剤組成物を含み、第2の接着剤構造体が、グラフトコポリマーを含み、第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約1重量%および40重量%以下の第2のマクロモノマー成分と、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%および約98重量%以下の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aと、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約30重量%以下の第2の粘着付与剤成分と、を含み、第2のマクロモノマー成分が、少なくとも1000g/molの重量平均分子量を有し、第2のマクロモノマー成分が、少なくとも約40℃のガラス転移温度を有し、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約20℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する、実施形態74に記載のフォームテープ。
【0198】
実施形態93.第2の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、主鎖部分およびグラフト側鎖部分を含み、主鎖部分が、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含み、グラフト側鎖部分が、第2のマクロモノマー成分を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0199】
実施形態94.第2の接着剤構造体のグラフトコポリマーが、放射線開始重合を介して形成される、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0200】
実施形態95.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%および約10重量%以下の第2のモノマー成分a1であって、ペンダント水素結合基を有するエチレン性不飽和官能性モノマーを含む、第2のモノマー成分a1と、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%および約99重量%以下の第2のモノマー成分a2であって、エチレン性不飽和モノマーを含む、第2のモノマー成分a2と、を含む、重合可能な材料の反応生成物を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0201】
実施形態96.第2のモノマー成分a1が、酸含有(メタ)アクリルモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、2ーカルボキシエチルアクリレートなど)、ヒドロキシ含有(メタ)アクリルモノマー(2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、第1級、第2級、または第3級アミノ基を有する窒素含有モノマー、および第1級、第2級、または第3級アミド基を有する窒素含有モノマーからなる群から選択される、エチレン性不飽和官能性モノマーを含む、実施形態95に記載のフォームテープ。
【0202】
実施形態97.第2のモノマー成分a2が、式C=C(R2)(COOR1)のアクリル酸エステルを含み、式中、R1が、1~24個の炭素を含有するアルキル基であり、R2が、Hまたはメチルである、実施形態95に記載のフォームテープ。
【0203】
実施形態98.第2のマクロモノマー成分が、ペンダント脂環式官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを含み、該マクロモノマー成分が、フリーラジカル重合プロセスにおいて重合されることが可能である、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0204】
実施形態99.第2の粘着付与剤成分が、C5、C9、C5/C9、ジシクロペンタジエン、テルペン、もしくはそれらの水素化樹脂、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0205】
実施形態100.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約2.0重量%、少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約10.0重量%、または少なくとも約12.5重量%、または少なくとも約15.0重量%、または少なくとも約17.5重量%、または少なくとも約または少なくとも約20.0重量%の第2のマクロモノマー成分を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0206】
実施形態101.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、約40重量%以下、約39重量%以下、または約38重量%以下、または約37重量%以下、または約36重量%以下、または約35重量%以下、または約34重量%以下、または約33重量%以下、または約32重量%以下、または約31重量%以下、または約30重量%以下、または約29重量%以下、または約28重量%以下、または約27重量%以下、または約26重量%以下、または約25重量%以下の第2のマクロモノマー成分を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0207】
実施形態102.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約50重量%、少なくとも約52重量%、または少なくとも約55重量%、または少なくとも約57重量%、または少なくとも約60.0重量%、または少なくとも約62重量%、または少なくとも約65重量%、または少なくとも約67重量%、または少なくとも約70.0重量%、または少なくとも約72重量%、または少なくとも約75重量%、または少なくとも約77重量%、または少なくとも約80重量%の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0208】
実施形態103.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、約90重量%以下、約88重量%以下、または85重量%以下、または83重量%以下、または80重量%以下、または78重量%以下の第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aを含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0209】
実施形態104.第2の接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%、または少なくとも約6.5重量%、または少なくとも約7.0重量%、または少なくとも約7.5重量%、または少なくとも約8.0重量%、または少なくとも約8.5重量%、または少なくとも約9.0重量%、または少なくとも約9.5重量%、または少なくとも約10重量%の第2の粘着付与剤成分を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0210】
実施形態105.接着剤組成物が、第2の接着剤組成物の総重量に対して、約30重量%以下、約28重量%以下、または25重量%以下、または23重量%以下、または20重量%以下、または18重量%以下、または15重量%以下、または13重量%以下、または11重量%以下の第2の粘着付与剤成分を含む、実施形態92に記載のフォームテープ。
【0211】
実施形態106.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、または少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約1.5重量%、または少なくとも約2.0重量%、または少なくとも約2.5重量%、または少なくとも約3.0重量%、または少なくとも約3.5重量%、または少なくとも約4.0重量%、または少なくとも約4.5重量%、または少なくとも約5.0重量%、または少なくとも約5.5重量%、または少なくとも約6.0重量%の第2のモノマー成分a1を含む、実施形態95に記載のフォームテープ。
【0212】
実施形態107.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、約10.0重量%以下、約9.5重量%以下、または約9.0重量%以下、または約8.5重量%以下、または約8.0重量%以下、または約7.5重量%以下、または約7.0重量%以下、または約6.5重量%以下、または約6.0重量%以下、または約5.5重量%以下、または約5.0重量%以下、または約4.5重量%以下、または約4.0重量%以下、または約3.5重量%以下、または約3.0重量%以下の第2のモノマー成分a1を含む、実施形態95に記載のフォームテープ。
【0213】
実施形態108.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aの総重量に対して、少なくとも約80重量%、少なくとも約82重量%、または少なくとも約85重量%、または少なくとも約87重量%、または少なくとも約90重量%、または少なくとも約92重量%、または少なくとも約95重量%、または少なくとも約97重量%の第2のモノマー成分a2を含む、実施形態95に記載のフォームテープ。
【0214】
実施形態109.第2の(メタ)アクリル系ポリマー成分Aが、約99重量%以下を含む、実施形態95に記載のフォームテープ。
【実施例
【0215】
本明細書に記載の概念は、以下の実施例においてさらに説明されるが、これは、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を限定しない。
【0216】
試験方法
以下の試験方法は、本発明の接着剤を評価するために使用される。実施例を含む、明細書ならびに特許請求の範囲内の全てのパーセンテージ、部、および比は、別様に具体的に述べられない限り重量比である。
【0217】
試験方法A1:陽極酸化アルミニウムのストリップ(寸法19mm×200mm×0.125mm)を、10mm幅および少なくとも100mm長さのテープ試料の比試験接着剤面上に位置決めする。6.8kgローラで回転することによって、圧力をアルミニウムに適用する。試料の反対側の面(試験側)を、次いでポリプロピレン、もしくはヘプタンまたはイソプロピルアルコールのいずれかで予め洗浄されたポリプロピレンーエチレンプロピレンジエンターポリマーパネルのいずれかにしっかりと結合させる。室温および50%相対湿度で24時間調整した後、試料を、30.5cm/分の速度で、接着剤表面に対して90°で、アルミニウムストリップを引くことによって除去する。試験値は、プラスチックパネル(接着剤層間剥離)からテープを除去する、またはテープを凝集裁断させるために必要とされる力として報告される。フォーム裁断(FS)は、基材に対する接着力が、フォーム層の内部強度よりも強いことを示すため、最も望ましい不良モードである。
【0218】
試験方法B1:フォームテープの2.54cm×2.54cm片の比試験接着剤面を、7.62cm×5.08cmアルミニウムパネルの長縁部に沿って中心に位置決めし、6.8kgの重りによって巻く。フォームテープの他方の側(試験側)を、7.62cm×5.08cmのポリプロピレン、またはヘプタンもしくはイソプロピルアルコールのいずれかで予め洗浄されたポリプロピレンーエチレンプロピレンジエンターポリマーパネル上に適用し、再度巻く。室温および50%相対湿度で24時間調整した後、アセンブリを、70℃まで予め加熱している気流循環オーブン内で15分間、垂直線から2度で掛け、その後500グラムの重りを、アルミニウムパネル上に予め穿孔された穴を通してすぐに取り付ける。重りが落ちる時間を、数時間にわたり記録する。10,000分後、不良が発生しない場合、試験は中断される。
【0219】
試験方法B2:試験条件は、オーブンが80℃まで予め加熱されていることを除いてB1と同じである。
【0220】
試験方法B3:試験条件は、オーブンが90℃まで予め加熱されていることを除いてB1と同じである。
【0221】
試験方法B4:試験条件は、オーブンが100℃まで予め加熱されていることを除いてB1と同じである。
【0222】
試験方法C1:試験条件は、室温および50%相対湿度で24時間調整された後、アセンブリが72時間、80℃の気流循環オーブン内に置かれたままであることを除いて、試験方法A1と同様である。アセンブリを、次いで、オーブンから取り出し、室温および50%相対湿度でアセンブリを1時間冷却し、試験する。
【0223】
試験方法C2:試験条件は、室温および50%相対湿度で24時間調整された後、アセンブリが168時間、90℃の気流循環オーブン内に置かれたままであることを除いて、試験方法A2と同様である。アセンブリを、次いで、オーブンから取り出し、アセンブリを室温および50%相対湿度で1時間冷却し、試験する。
【0224】
試験方法D:試料の重量平均分子量(Mw)および多分散度指数(PDI)を、ゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)を介して判定する。Shimadzu RID-20A屈折率検出器を有するShimadzu Prominence LC-20ADシステムを使用した。GPCは、一組のオリゴマーカラムを装備し、これが10の狭い多分散度ポリスチレン標準で較正されて、200~2×10gmol-1の線形較正範囲を与えた。テトラヒドラフォルアン(Tetrahydraforuan)(THF、1mL分-1の流量)を、40℃で廃液として使用した。各測定に対して、30mgのポリマーを、4mLのTHF中に溶解し、注入前に200μmナイロンフィルターを通して濾過した。
【0225】
試験方法E:精製されたマクロモノマー試料のガラス転移温度(T)を、示差走査熱量測定(DSC)を介して判定した。およそ5mgの各マクロモノマーを、密封されたアルミニウムパンに配置した。試料を、2サイクルで20~200℃、10℃/分の加熱速度に供する。Tを、第2のサイクル中の加熱フローにおける変化から判定した。
【0226】
原材料:全ての化学物質は、さらなる精製または処理を伴わずに、受容されたまま使用された。
【表1】
【0227】
接着剤を、50マイクロンPETフィルム上、またはおよそ10重量%のアクリル酸、90重量%の2-エチルへキシルアクリレート、微小球、および他の一般的に使用される材料から作製された0.9mmの独占所有権のあるアクリルフォームコア上のいずれかに塗布し、硬化させる。
【0228】
実施例1:試料S1~S5
試料接着剤組成物S1~S5を、本明細書に記載の実施形態により形成した。試料接着剤S1~S5の組成物は、下記の表1に要約される。
【表2】
【0229】
接着剤組成物S1~S5において使用されるマクロモノマーを、ブチルアセテートにおいてイソボルニルメタクリレートのコバルト介在触媒連鎖移動重合を介して合成した。IBOMA(50g)、AIBN(0.10g)、およびブチルアセテート(48g)を、250mLの3つ口丸底フラスコ内で組み合わせた。CoBF(2mg)およびブチルアセテート(10g)を、20mLのシンチレーション瓶内で組み合わせ、10分間超音波で分解して、CoBF/ブチルアセテート原液を作成した。必要とされるCoBF触媒の量に応じて、およそ2~2.5gの原液を、次いで250mL丸底フラスコ内のモノマー溶液に添加した。溶液含有モノマー、熱開始剤、および触媒を、次いで、1時間の窒素パージによって脱気した。フラスコを、次いで、80℃で加熱されたオイル液槽に4.5時間配置した。マクロモノマーを、撹拌棒による600rpmでの連続的な撹拌の下、冷たいメタノール/THF混合物(メタノールのTHFに対する比が20:1)における沈殿法により遊離した。遊離されたマクロモノマーを、次いで、85℃に設定された真空オーブンにおいて24時間乾燥させて、残留有機揮発性汚染物質の大部分を除去した。試料マクロモノマーM1~M4の特性が、表2に示される。
【表3】
【0230】
試料接着剤組成物S1~S5における成分Aを、UV開始ラジカル光重合下で、2-EHA(389.9g)およびAA(10g)の混合物を共重合することによって作製した。BDK(0.1g)を、上部のモノマー混合物中で溶解し、次いで、365nm、5mW/cmのUV光によるUV照射の前に、1時間窒素ガスでパージした。15~20℃の温度増加が観察されるまで、重合を実施した。結果として生じるポリマー成分Aは、およそ10000cPの粘度を有した。
【0231】
試料接着剤組成物S1を、まず関連するマクロモノマー、成分A、粘着付与剤、IBOA、BDK、およびHDDAを、表1に示される量で組み合わせることによって形成した。マクロモノマー成分が完全に溶解されて、シロップS1を作製するまで、異なる成分を、室温で混合した。シロップを、次いで、前述の0.9mmアクリルフォームコア上、または50マイクロンPETフィルム上に塗布し、365nm、5mW/cmUV光の下8分間で硬化させて、およそ100マイクロンの厚さを有する接着剤塗布剤を形成した。
【0232】
試料接着剤組成物S2、S3、およびS4に関して、関連するマクロモノマーが表1で指定されるように置換されたことを除いて、試料接着剤組成物S1と同じ方法で作製した。
【0233】
実施例2:試料S5~S7
試料接着剤組成物S5、S7を、本明細書に記載の実施形態により形成した。試料接着剤の組成物S5~S7は、下記の表3に要約される。
【表4】
【0234】
接着剤組成物S6~S8において使用されたマクロモノマーを、マクロモノマーM1~M5に類似した手順で、ブチルアセテートにおいてイソボルニルメタクリレートのコバルト介在触媒連鎖移動重合を介して合成した。IBOAコモノマーの量を、異なる重量パーセンテージの最終的なマクロモノマー組成物のためマクロモノマーM5~M7において変化させた。試料マクロモノマーM6~M8の特性が、表4に示される。
【表5】
【0235】
試料接着剤組成物S5~S6における成分Aを、UV開始ラジカル光重合下で、2-EHA(379.9g)およびAA(20g)の混合物を共重合することによって作製した。BDK(0.1g)を、上部のモノマー混合物中で溶解し、次いで、365nm、5mW/cmのUV光によるUV照射の前に、1時間窒素ガスでパージした。15~20℃の温度増加が観察されるまで、重合を実施した。結果として生じるポリマー成分Aは、およそ10000cPの粘度を有した。試料接着剤組成物S7中の成分Aを、試料接着剤S1のように調製した。
【0236】
試料接着剤組成物S5~S7を、関連するマクロモノマーが表3で指定されるように置換されたことを除いて、試料接着剤組成物S1と同じ方法で作製した。
【0237】
実施例3:比較試料C1~C3
比較試料接着剤組成物C1~C3を、調製して、説明されたグラフトコポリマー系接着剤の固有の特性を例解した。比較試料接着剤の組成物C1~C3は、下記の表5に要約される。
【表6】
【0238】
比較接着剤組成物中の成分Bを以下のように変化させた。比較接着剤C1において、マクロモノマー成分を、IBOMAモノマーによって取り替えた。比較接着剤C2およびC3において、マクロモノマー成分を、80℃に設定された加熱温水液槽において連鎖移動剤として、IOTGでのバルク光開始重合を介して調製された標準非反応性ポリ(イソボルニルメタクリレート)ポリマーによって取り替えた。ポリマー特性は、下記の表6に要約される。
【表7】
【0239】
比較接着剤組成物C1~C3中の成分Aを、試料接着剤S1に対して与えられた命令により調製した。比較接着剤組成物C1~C3を、表5に示されるような量で、成分B、成分A、粘着付与剤、IBOA、BDK、およびHDDAを組み合わせることによって作製した。成分Bが完全に溶解されて、シロップC1~C3を作製するまで、異なる成分を、室温で混合した。シロップを、次いで、前述の0.9mmアクリルフォームコア上、または50マイクロンPETフィルム上に塗布し、365nm、5mW/cmUV光の下8分間で硬化させて、およそ100マイクロンの厚さを有する接着剤塗布剤を形成した。
【0240】
ポリプロピレンおよびポリプロピレン/ポリエチレンコポリマーなどの低表面エネルギー基材に対する我々の試料接着剤の有利な接着力を、試験方法A1を使用して評価した。試料接着剤S1~S7および比較接着剤C1~C3の剥離強度は、下記の表7に要約される。略語ADは、接着剤不良を表し、略語FSは、フォーム裁断を表す。
【表8】
【0241】
データは、マイクロモノマー成分およびグラフトコポリマー構造体を含有する本発明の接着剤が、ポリプロピレン/ポリエチレンなどの低い表面エネルギー基材に対して優れた剥離接着力を有することを明らかに示す。
【0242】
本発明の高い内部凝集強度をまた、高温静的剪断試験を使用して評価した。異なる静的剪断試験における接着剤試料S1~S6および比較接着剤C1~C3の性能は、表8に要約される。
【表9】
【0243】
データは、マイクロモノマー成分およびグラフトコポリマー構造体を含有する本発明の接着剤が、優れた内部凝集強度、および最大100℃の優秀な静的剪断抵抗を有することを明らかに示す。比較接着剤は、急なクリープおよび6時間未満の不良で、高温静的剪断試験のいずれも合格しない。
【0244】
本発明の接着剤はまた、グラフトコポリマー構造体を保有し、粘着付与剤成分の劣化および移動に対して優れた抵抗力を提供する。これを、粘着付与剤成分の可動性を増加させる高温環境における劣化促進後に、剥離試験で評価した。高温での劣化促進後の、試料接着剤S1~S6および比較接着剤C1~C3の剥離強度は、下記の表9に要約される。
【表10】
【0245】
データは、マイクロモノマー成分およびグラフトコポリマー構造体を含有する本発明の接着剤が、高温で厳しい劣化促進条件の後でさえも、低い表面エネルギー基材に対して優れた剥離接着力を有することを明らかに示す。
【0246】
上記の一般的な説明または例で説明した機能の全てが必要なわけではなく、特定の機能の一部分は必要でない場合があり、説明した機能に加えて1つ以上の機能を実行することができることに留意されたい。さらにまた、機能が記載される順序は、必ずしも実行される順序ではない。
【0247】
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上記で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、もしくは解決策が発生またはより顕著になる可能性のある任意の特徴(複数可)は、いずれかまたは全ての特許請求の範囲の重要な、必須の、または本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0248】
本明細書に記載された実施形態の明細書および例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図する。本明細書および例示は、本明細書に記載の構造または方法を使用する装置およびシステムの全ての要素および特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴もまた、別個にまたは任意の副組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。本明細書を読んだだけで、他の多くの実施形態が当業者には明らかであろう。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができるように、他の実施形態が使用され、本開示から導出され得る。したがって、本開示は限定的ではなく例示的とみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】