(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-21
(54)【発明の名称】トリガー及びゲームコントローラ
(51)【国際特許分類】
A63F 13/24 20140101AFI20220214BHJP
H01H 21/02 20060101ALI20220214BHJP
【FI】
A63F13/24
H01H21/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538207
(86)(22)【出願日】2019-07-16
(85)【翻訳文提出日】2021-06-29
(86)【国際出願番号】 CN2019096095
(87)【国際公開番号】W WO2021003756
(87)【国際公開日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】201910625581.0
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521258636
【氏名又は名称】深▲せん▼市壹位堂科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN ONEBITDO TECH CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】203 Bldg. 1, Nanhai Ecool Innovation Park, Xinghua Road 6, Shekou, Nanshan District Shenzhen, Guangdong 518000 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】李伝坤
【テーマコード(参考)】
5G219
【Fターム(参考)】
5G219GS11
5G219HT01
5G219HU12
(57)【要約】
トリガー及びゲームコントローラであって、ゲームコントローラの技術分野に関する。ここで、トリガーは、ゲームコントローラハウジングに接続された取り付けベース(2)と、取り付けベース(2)に取り外し可能に接続された押圧カバー(1)とを含む。押圧カバー(1)と取り付けベース(2)との回転可能な接続により、押圧カバー(1)と取り付けベース(2)との接続を実現すると同時に、押圧カバー(1)と取り付けベース(2)との接続柔軟性を向上させることもできる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリガーであって、ゲームコントローラハウジングに接続された取り付けベース(2)と、前記取り付けベース(2)に取り外し可能に接続された押圧カバー(1)とを含む、
ことを特徴とするトリガー。
【請求項2】
前記取り付けベース(2)と前記押圧カバー(1)とにそれぞれ嵌合する回転軸(21)と回転軸接続部(11)とが設けられており、前記回転軸(21)と前記回転軸接続部(11)とが回転可能に接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のトリガー。
【請求項3】
前記取り付けベース(2)に接続された支持ベース(3)をさらに含み、前記押圧カバー(1)に前記支持ベース(3)に嵌合する支持柱(12)が設けられており、前記押圧カバー(1)が押圧されると、前記支持ベース(3)が前記支持柱(12)に接触する、
ことを特徴とする請求項1に記載のトリガー。
【請求項4】
前記支持ベース(3)が前記取り付けベース(2)に摺動可能に接続されており、前記支持ベース(3)及び/又は前記支持柱(12)が少なくとも2つの異なる支持高さの支持面を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のトリガー。
【請求項5】
前記支持ベース(3)と前記取り付けベース(2)とにそれぞれラッチ(31)とスライド溝(23)とが設けられており、前記ラッチ(31)が前記スライド溝(23)に挿着嵌合し、且つ前記ラッチ(31)が前記スライド溝(23)に摺動可能に接続されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のトリガー。
【請求項6】
前記支持ベース(3)にトグルスイッチ(32)が設けられており、前記取り付けベース(2)に逃げ穴(25)が開けられており、前記トグルスイッチ(32)が前記逃げ穴(25)の外部に露出しており、前記トグルスイッチ(32)が前記スライド溝(23)における前記ラッチ(31)の位置を調節するのに適している、
ことを特徴とする請求項5に記載のトリガー。
【請求項7】
ゲームコントローラであって、請求項1~6のいずれかに記載のトリガーを含む、
ことを特徴とするゲームコントローラ。
【請求項8】
前記ゲームコントローラのハウジング内に設けられた伸縮可能アセンブリ(6)をさらに含み、前記伸縮可能アセンブリ(6)が伸縮方向に沿って少なくとも2つの支持部を含み、前記取り付けベース(2)に支持脚(24)が設けられており、前記支持部が前記支持脚(24)を支持するのに適している、
ことを特徴とする請求項7に記載のゲームコントローラ。
【請求項9】
前記伸縮可能アセンブリ(6)は、ガイド(61)と、押圧プッシュロッド(62)と、回転部材(63)と、圧縮バネ(64)と、固定ベース(65)と、を含み、前記ガイド(61)がゲームコントローラハウジングに固定的に接続されており、前記圧縮バネ(64)が前記回転部材(63)と前記固定ベース(65)との間に位置し、前記ガイド(61)が環状であり、前記ガイド(61)の内壁にガイド溝(612)が設けられており、前記ガイド(61)の周方向に沿って少なくとも2つの当接部(611)が設けられており、前記回転部材(63)に前記当接部(611)に嵌合する当接子(632)が設けられており、前記圧縮バネが前記当接部(611)を前記当接子(632)に接触させるように付勢し、前記押圧プッシュロッド(62)が前記ガイド(61)に摺動可能に接続されており、前記押圧プッシュロッド(62)が押圧されると、前記押圧プッシュロッド(62)が前記回転部材(63)を直線運動させるように付勢し、前記押圧プッシュロッド(62)が設定位置まで運動すると、前記回転部材(63)が圧縮バネの作用により回転する、
ことを特徴とする請求項8に記載のゲームコントローラ。
【請求項10】
前記支持部は、第1円筒面(633)と第2円筒面(651)とを含み、前記第1円筒面(633)が前記回転部材(63)に設けられており、前記第2円筒面(651)が前記固定ベース(65)に設けられており、前記第1円筒面(633)及び前記第2円筒面(651)の軸線方向が前記伸縮可能アセンブリ(6)の伸縮方向と同じである、
ことを特徴とする請求項9に記載のゲームコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームコントローラの技術分野に関し、具体的には、トリガー及びゲームコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームコントローラでは、通常操作しやすいように、指でキーを押す際の精度を向上させるために、通常はコントローラ前側人差し指位置に縦向きのトリガーが取り付けられ、通常時はプレーヤーが指先で押すのではなく、代わりに人差し指を自然に曲げると引っかかることができ、入力ミスを減らす。一方、トリガーは、通常、ゲームコントローラに取り付けられており、トリガーの形状は単一であり、トリガーの交換が必要な場合には、ゲームコントローラを取り外す必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記トリガーの交換が困難であるという問題を解決するトリガーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的のために、本発明は、ゲームコントローラハウジングに接続された取り付けベースと、前記取り付けベースに取り外し可能に接続された押圧カバーとを含む、トリガーを提供する。
【0005】
選択的に、前記取り付けベースと前記押圧カバーとにそれぞれ嵌合する回転軸と回転軸接続部とが設けられており、前記回転軸と前記回転軸接続部とが回転可能に接続されている。
【0006】
選択的に、前記取り付けベースに接続された支持ベースをさらに含み、前記押圧カバーに前記支持ベースに嵌合する支持柱が設けられており、前記押圧カバーが押圧されると、前記支持ベースが前記支持柱に接触する。
【0007】
選択的に、前記支持ベースが前記取り付けベースに摺動可能に接続されており、前記支持ベース及び/又は前記支持柱が少なくとも2つの異なる支持高さの支持面を含む。
【0008】
選択的に、前記支持ベースと前記取り付けベースとにそれぞれラッチとスライド溝とが設けられており、前記ラッチが前記スライド溝に挿着嵌合し、且つ前記ラッチが前記スライド溝に摺動可能に接続されている。
【0009】
選択的に、前記支持ベースにトグルスイッチが設けられており、前記取り付けベースに逃げ穴が開けられており、前記トグルスイッチが前記逃げ穴の外部に露出しており、前記トグルスイッチが前記スライド溝における前記ラッチの位置を調節するのに適している。
【0010】
従来技術に対して、本発明が提供するトリガーは、以下の利点を有する。
(1)前記押圧カバーと前記取り付けベースとの回転可能な接続により、前記押圧カバーと前記取り付けベースとの接続を実現すると同時に、押圧カバーと前記取り付けベースとの接続柔軟性を向上させることもできる。
(2)支持ベース及び前記支持柱の支持面が段差状に設けられる利点は、異なる支持ベース及び支持柱の支持面の切り替えにより、より多くの組み合わせた支持高さの調整を実現でき、前記押圧カバーを取り外すことなくトリガーの角度の切り替えを実現できることである。
【0011】
本発明はまた、上記のいずれかに記載のトリガーを含むゲームコントローラを提供する。
【0012】
選択的に、伸縮可能アセンブリをさらに含み、前記伸縮可能アセンブリが伸縮方向に沿って少なくとも2つの支持部を含み、前記取り付けベースに支持脚が設けられており、前記押圧カバーが押圧されると、前記支持部が前記支持脚に接触する。
【0013】
選択的に、前記伸縮可能アセンブリは、ガイドと、押圧プッシュロッドと、回転部材と、圧縮バネと、固定ベースと、を含み、前記ガイドがゲームコントローラハウジングに固定的に接続されており、前記圧縮バネが前記回転部材と前記固定ベースとの間に位置し、前記ガイドが環状であり、前記ガイドの内壁にガイド溝が設けられており、前記ガイドの周方向に沿って少なくとも2つの当接部が設けられており、前記回転部材に前記当接部に嵌合する当接子が設けられており、前記圧縮バネが前記当接部を前記当接子に接触させるように付勢し、前記押圧プッシュロッドが前記ガイドに摺動可能に接続されており、前記押圧プッシュロッドが押圧されると、前記押圧プッシュロッドが前記回転部材を直線運動させるように付勢し、前記押圧プッシュロッドが設定位置まで運動すると、前記回転部材が圧縮バネの作用により回転する。
【0014】
選択的に、前記支持部は、第1円筒面と第2円筒面とを含み、前記第1円筒面が前記回転部材に設けられており、前記第2円筒面が前記固定ベースに設けられており、前記第1円筒面及び前記第2円筒面の軸線方向が前記伸縮可能アセンブリの伸縮方向と同じである。
【0015】
従来技術に対して、本発明が提供するゲームコントローラは、以下の利点を有する。
異なる支持部の設置により、限界位置における押圧カバーの異なる角度の調節を実現し、プレーヤーが自身のニーズに応じて適切なキーストローク及び押圧カバーの角度を選択することができ、同じ製品に対してトリガーの交換を繰り返すことなく、同じコントローラで異なるプレーヤーのニーズに対応できるようにする。ボールペンと同様な作動原理を採用し、トリガーのキーストロークを調節し、第1円筒面と第2円筒面を支持部として採用し、調節しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の一部を構成する図面は、本発明のさらなる理解を提供するためのものであり、本発明の例示的な実施例及びその説明は、本発明を説明するためのものであり、本発明を不当に限定するものではない。図面では、
【
図1】本発明の実施形態に係るゲームコントローラの構造分解図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るトリガーの分解図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るトリガーの組み立て構造図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る押圧カバーと支持ベースとの嵌合概略図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る押圧カバーと支持ベースとの別の嵌合概略図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るトリガーの組み立て構造の斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るトリガーの初期位置の概略図である。
【
図8】本発明の実施形態に係るトリガーを限界位置まで押圧したときの状態の概略図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るトリガーを限界位置まで押圧したときの別の状態の概略図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る伸縮可能アセンブリの分解図である。
【
図11】本発明の実施形態に係るガイドと押圧プッシュロッドとの嵌合概略図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る回転部材と固定ベースとの嵌合概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
なお、本発明における実施形態及び実施形態における特徴は、衝突することなく相互に組み合わせることができる。
【0018】
本発明の説明において、ゲームコントローラにトリガーが設けられている側を前側とし、ゲーム時にコントローラが上方を向いている側を上側とし、人の手の左側に位置している側を左側とし、下側が上側方向と逆で、左側が右側方向と逆で、前側が後ろ側方向と逆であり、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後」などの用語が示す方位又は位置関係は、対応する図面に示される方位又は位置関係に基づいており、本発明の説明を容易にし、説明を簡単にするためにのみ意図されたものであり、記載された装置又は要素が特定の方位、特定の方位で構成され、操作されなければならないことを示したり暗示したりするものではないため、本発明を限定するものと理解されるべきではないことを理解されたい。また、「第1」、「第2」などが限定される特徴は、具体的な数を限定するものではない。本発明の説明において、特に明記しない限り、「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味する。
【0019】
本発明の説明において、なお、特に明確に規定され、限定されない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」という用語は、広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続、又は回転可能な接続であってもよく、機械的接続であってもよく、直接連結であってもよく、中間媒体を介する間接連結であってもよく、2つの要素の内部の連通であってもよい。当業者にとって、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況において理解することができる。以下、図面を参照し、且つ実施形態と併せて本発明を詳細に説明する。
【0020】
本実施例は、トリガーを提供し、
図1及び
図2に示すように、取り付けベース2と押圧カバー1とを含み、前記取り付けベース2がゲームコントローラハウジングに接続されており、前記押圧カバー1が前記取り付けベース2に取り外し可能に接続されている。
【0021】
従来のトリガーは、ゲームコントローラに固定的に接続されているか又は回転可能に接続されている一体構造となっており、プレーヤーによって、トリガーの押圧部の角度に対するニーズが異なり、しかしながら従来のトリガーの取り付け及び交換は前記ゲームコントローラの取り外しを必要とする。本明細書ではトリガーを2つに分割し、下方に位置する取り付けベース2と従来押圧部位を提供する押圧カバー1とを含み、本実施例では、取り付けベース2は従来の取り付け形態と類似しており、それが前記ゲームコントローラハウジングに固定的に又は回転可能に接続されてもよく、押圧カバー1が取り付けベース2に取り外し可能に接続されており、ここで取り外し可能な接続は、係合、ねじ接続又は磁気吸引などのいずれの方式を含んでもよく、これにより、押圧カバー1は前記取り付けベース2の上方に位置し、且つ前記ゲームコントローラの外側に位置する。ここでは、異なる押圧カバーは、異なる押圧角度に設置されてもよく、異なるプレーヤーの押圧習慣を満たすように前記押圧カバーが異なる形状に設置されてもよい。
【0022】
このようにした利点は、前記押圧カバー1と前記取り付けベース2との取り外し可能な接続により、プレーヤーが前記押圧カバーを交換する必要があるときに、ゲームコントローラを取り外すことなく、前記押圧カバー1を直接取り外し、異なる押圧カバーの交換を行えばよい。
【0023】
図2及び
図3に示すように、前記押圧カバー1と前記取り付けベース2とにそれぞれ嵌合する回転軸21と回転軸接続部11とが設けられており、前記回転軸21と前記回転軸接続部11とが回転可能に接続されている。
【0024】
ここでは、回転軸21が回転軸接続部11に挿入されることにより、前記押圧カバー1と前記取り付けベース2との回転可能な接続を実現し、なお、一実施例では、前記回転軸21が前記押圧カバー1に設けられており、前記回転軸接続部11が前記取り付けベース2に設けられており、別の実施例では、前記回転軸21が前記取り付けベース2に設けられており、前記回転軸接続部11が前記押圧カバー1に設けられている。もちろん、同時に前記押圧カバー1と前記取り付けベース2とにそれぞれ回転軸接続部11を設け、回転軸を介して押圧カバー1と前記取り付けベース2の回転軸取り付け部を同時に挿入することもできる。
【0025】
このようにした利点は、前記押圧カバー1と前記取り付けベース2との回転可能な接続により、前記押圧カバー1と前記取り付けベース2との接続を実現すると同時に、押圧カバー1と前記取り付けベース2との接続柔軟性を向上させることもできる。
【0026】
図2~
図6に示すように、前記トリガーは、前記取り付けベース2に接続された支持ベース3をさらに含み、前記押圧カバー1に前記支持ベース3に嵌合する支持柱12が設けられており、前記押圧カバー1が押圧されると、前記支持ベース3が前記支持柱12に接触する。
【0027】
前の実施例では、異なる形状の押圧カバーを設け、異なる押圧カバーを交換することで異なる角度の調節を実現できると述べたが、ここでは、前記取り付けベースに支持ベース3が設けられており、前記押圧カバー1に支持柱12が設けられており、前記押圧カバー1が押圧されると、前記支持ベース3が前記支持柱12に接触し、異なるトリガーに対して、支持柱12を異なる高さに設定することができ、それによって異なる押圧カバーの角度の調節を実現する。
【0028】
ここでは、
図4及び
図5に示すように、前記支持ベース3が前記取り付けベース2に摺動可能に接続され、前記支持ベース3及び/又は前記支持柱12が少なくとも2つの異なる支持高さの支持面を含む。なお、異なる支持高さの支持面とは、異なる支持面の支持高さが異なり、それによってトリガーの押圧角度が異なる。
【0029】
なお、ここでは複数の場合があり、前記支持ベース3の支持面が段差状のように支持高さが異なる形状に設置されてもよいし、前記支持柱12の支持面が段差状のように支持高さが異なる形状に設置されてもよいし、両者が同時に段差状に設置されてもよい。前記支持ベース3と前記取り付けベース2との摺動可能な接続により、異なる支持高さの切り替えを実現し、ここでは、同時に支持ベース3及び前記支持柱12の支持面が段差状に設置される利点は、異なる支持ベース3及び支持柱12の支持面の切り替えにより、より多くの組み合わせた支持高さの調整を実現でき、前記押圧カバーを取り外すことなくトリガーの角度の切り替えを実現することができる。
【0030】
ここでは、
図2及び
図3に示すように、前記支持ベース3と前記取り付けベース2とにそれぞれラッチ31とスライド溝23とが設けられており、前記ラッチ31が前記スライド溝23に挿着嵌合し、且つ前記ラッチ31が前記スライド溝23に摺動可能に接続されている。
【0031】
なお、一実施例では、前記支持ベース3にラッチ31が設けられており、前記取り付けベース2にスライド溝23が設けられており、別の実施例では、前記支持ベース3にスライド溝23が設けられており、前記取り付けベース2にラッチ31が設けられている。
図2及び
図3に示すように、前記取り付けベース2は、取り付け板22を含み、前記取り付け板22が前記取り付けベース本体に固定的に接続されるか又は一体成形されることができ、前記取り付け板22にスライド溝23が設けられており、ラッチ31が前記スライド溝23に挿入され、且つ前記スライド溝23に沿って摺動可能であり、前記スライド溝23における前記ラッチ31の摺動により、前記支持ベース3の異なる支持高さを調整し、前記トリガーの角度の調節を実現する。
【0032】
図5及び
図6に示すように、前記支持ベース3にトグルスイッチ32が設けられており、前記取り付けベース2に逃げ穴25が開けられており、前記トグルスイッチ32が前記逃げ穴25の外部に露出しており、前記トグルスイッチ32が前記スライド溝23における前記ラッチ31の位置を調節するのに適している。
【0033】
つまり、前記支持ベース3が前記取り付けベース2の内部に設けられており、調節を容易にするために、前記トグルスイッチ32が前記取り付けベース2に露出するようにトグルスイッチ32が設けられており、前記トグルスイッチ32を付勢することにより、取り付けベース2における前記支持ベース3の位置を調節するか、又は前記スライド溝23における前記支持ベースの位置を調整する。前記トグルスイッチ32の対応する位置に、前記トグルスイッチ32を逃がす逃げ穴が開けられており、前記逃げ穴はストリップ穴であり、ストリップ穴の長さ方向が前記スライド溝23と平行である。
【0034】
図1に示すように、本実施例は、上記のいずれかに記載のトリガーを含むゲームコントローラを提供する。前記ゲームコントローラが有する有益な効果は上述したトリガーと同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0035】
図7~
図12に示すように、前記ゲームコントローラは、前記ゲームコントローラのハウジング内に設けられた伸縮可能アセンブリ6をさらに含み、前記伸縮可能アセンブリ6が伸縮方向に沿って少なくとも2つの支持部を含み、前記取り付けベース2に支持脚24が設けられており、前記押圧カバー1が限界位置まで押圧されると、前記支持部が前記支持脚24に接触する。ここでの限界位置とは、前記押圧カバー1を押圧することにより運動可能な最大変位時の位置である。
【0036】
図1に示すように、前記トリガーが前記ゲームコントローラの前端に設けられており、前記伸縮可能アセンブリ6の伸縮方向が上下に沿って設けられており、前記伸縮可能アセンブリ6が伸縮方向に沿って少なくとも2つの支持部を含み、前記取り付けベース2に支持脚24を設けることにより、異なる前記支持部で支持脚24に対する位置規制を実現でき、さらに前記押圧カバーの押圧ストロークの調節を実現し、異なる押圧ストロークにより、異なるプレーヤーのニーズを満たす。異なる支持部の設置により、限界位置における押圧カバーの異なる角度の調節を実現するとも言える。
【0037】
図10~
図12に示すように、前記伸縮可能アセンブリ6は、ガイド61と、押圧プッシュロッド62と、回転部材63と、圧縮バネ64と、固定ベース65と、を含み、前記ガイド61がゲームコントローラハウジングに固定的に接続されており、前記圧縮バネ64が前記回転部材63と前記固定ベース65との間に位置し、前記ガイド61が環状であり、前記ガイド61の内壁にガイド溝612が設けられており、前記ガイド61の周方向に少なくとも2つの当接部611が設けられており、前記回転部材63に前記当接部611に嵌合する当接子632が設けられており、前記圧縮バネが前記当接部611を前記当接子632に接触させるように付勢し、前記押圧プッシュロッド62が前記ガイド61に摺動可能に接続されており、前記押圧プッシュロッド62が押圧されると、前記押圧プッシュロッド62が前記回転部材63を直線運動させるように付勢し、前記押圧プッシュロッド62が設定位置まで運動すると、前記回転部材63が圧縮バネの作用により回転する。
【0038】
なお、本実施例では、
図1に示すように、ゲームコントローラは、上ハウジング4と下ハウジング5とを含み、前記伸縮可能アセンブリ6は伸縮可能なボールペンの作動原理を採用しており、ボールペンが押圧されると、ペン先が突出し、再度押圧されると、ペン先が引っ込んでくる。
図10~
図12に示すように、本実施例は図示される下ハウジング5にガイド61が取り付けられており、前記ガイドの内壁にガイド溝612が設けられており、押圧プッシュロッド62が同様に前記ガイドの内壁に嵌合する円筒面を有し、押圧プッシュロッド62の周方向の表面にガイド突起621が設けられており、前記ガイド突起621が前記ガイド溝612に摺動可能に接続されており、前記当接部611の断面投影が直角三角形であり、前記当接部611が直角歯形であるとも言え、前記当接部611と前記当接子632との接触面が円弧面又は斜面であり、前記ガイド溝612が隣接する当接部611の間の位置に位置し、前記押圧プッシュロッド62が前記回転部材63を直線運動させるように付勢するとき、前記回転部材63が前記当接部611の最上端、即ち前記設定位置に達すると、前記回転部材63が圧縮バネ64の作用により、当接部の接触面に沿って隣接する前記当接部611まで運動し、それによって前記回転部材63の回転を実現する。ここでは、前記当接部611と前記当接子632とが接触する位置の高さが異なり、異なる高さにより前記回転部材63の高さの調節を実現する。ここでは、前記当接部611と前記当接子632とが接触する位置は少なくとも2つの異なる高さがあり、前記固定ベース65が前記上ハウジング4に取り付けられており、前記固定ベース65の下端にバネ収容溝652が設けられており(図では前記バネ収容溝652は前記固定ベース65を貫通するように示されているが、実際には固定ベース65を部分的に貫通すればよい)、前記圧縮バネが前記バネ収容溝652に収容され、それによって前記圧縮バネの位置規制を形成し、なお、前記圧縮バネの初期長さが前記バネ収容溝の深さよりも大きい。ここでは、前記押圧プッシュロッド62の押圧部位が前記下ハウジング5の下側に位置する。
【0039】
図10~
図12に示すように、前記回転部材63の上端に円筒溝631が設けられており、前記固定ベース65に前記第2円筒面651が設けられており、前記第2円筒面651が前記円筒溝631に挿入されることで、前記圧縮バネが前記バネ収容溝652と前記円筒溝631との間に位置する。
図7は、トリガーが押圧されていない状態の概略図であり、
図8は、トリガーが限界位置まで押圧されたときの状態の概略図であり、
図9はトリガーが限界位置まで押圧されたときの別の状態の概略図である。ここでは、前記支持部は、第1円筒面633と第2円筒面651とを含み、前記第1円筒面633が前記回転部材63に設けられており、前記第2円筒面651が前記固定ベース65に設けられており、前記第1円筒面633及び前記第2円筒面651の軸線方向が前記伸縮可能アセンブリ6の伸縮方向と同じである。
【0040】
図7に示すように、前記取り付けベース2に回転軸26が設けられており、前記トリガーが前記回転軸を介して上ハウジングに接続されており、前記トリガーが押圧されると、前記トリガーが前記回転軸26の周りに回転し、前記トリガーが放されると、前記トリガーが自動的に初期位置に復帰し、
図8に示すように、前記トリガーが押圧されると、前記支持部が前記第1円筒面633であり、限界位置のとき、前記支持脚24が前記第1円筒面633に接触し、前記第1円筒面633が前記トリガーの第1キーストロークを制限することに相当し、
図9に示すように、前記押圧プッシュロッドが押圧され、トリガーのキーストロークの切り替えが行われ、このとき、前記トリガーが押圧されると、前記支持部が前記第2円筒面651であり、限界位置のとき、前記支持脚24が前記第2円筒面651に接触し、前記第2円筒面651が前記トリガーの第2キーストロークを制限することに相当する。
【0041】
選択的に、前記第1円筒面633及び前記第2円筒面651は直径が異なる。異なる直径を設置することで、前記支持脚24の異なる位置の限定を実現する。
【0042】
このようにした利点は、プレーヤーが自身のニーズに応じて適切なキーストローク及び押圧カバーの角度を選択することができ、同じ製品に対してトリガーの交換を繰り返すことなく、同じコントローラで異なるプレーヤーのニーズに対応できるようにする。ボールペンと同様な作動原理を採用し、トリガーのキーストロークを調節し、第1円筒面633と第2円筒面651を支持部として採用し、調節しやすい。
【0043】
なお、前記支持部は、多角形や円弧面などの他の形状であってもよく、必ずしも円筒面に限定されるものではない。本実施例は、前記支持脚24と前記支持部との接触により押圧信号をトリガーする。
【0044】
以上、本発明の好適な実施形態にすぎず、本発明を限定することを意図するものではなく、本発明の精神及び原理の範囲内でいかなる当業者によって行われるいかなる修正、同等の置換、改良などは、すべて本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0045】
1…押圧カバー、11…回転軸接続部、12…支持柱、2…取り付けベース、21…回転軸、22…取り付け板、23…スライド溝、24…支持脚、25…逃げ穴、26…回転軸、3…支持ベース、31…ラッチ、32…トグルスイッチ、4…上ハウジング、5…下ハウジング、6…伸縮可能アセンブリ、61…ガイド、611…当接部、612…ガイド溝、62…押圧プッシュロッド、621…ガイド突起、63…回転部材、631…円筒溝、632…当接子、633…第1円筒面、64…圧縮バネ、65…固定ベース、651…第2円筒面、652…バネ収容溝。
【国際調査報告】