(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-21
(54)【発明の名称】ウェアラブル医療デバイスのユーザへの通知を強化するための、システム、装置、および方法
(51)【国際特許分類】
H04M 1/00 20060101AFI20220214BHJP
A61M 5/142 20060101ALI20220214BHJP
A61M 5/172 20060101ALI20220214BHJP
【FI】
H04M1/00 U
A61M5/142 520
A61M5/172
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538288
(86)(22)【出願日】2019-12-20
(85)【翻訳文提出日】2021-08-24
(86)【国際出願番号】 US2019067880
(87)【国際公開番号】W WO2020142272
(87)【国際公開日】2020-07-09
(32)【優先日】2018-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レーワティー アルムガム
(72)【発明者】
【氏名】ガネシュ ティルニャナ サンバンサムーシー
【テーマコード(参考)】
4C066
5K127
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066QQ77
4C066QQ84
5K127AA31
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5K127GD03
5K127JA29
(57)【要約】
ウェアラブル医療デバイス(ウェアラブルドラッグデリバリーポンプなど)は、ウェアラブル医療デバイスがユーザの衣服によって隠されている場合又はユーザが視力若しくは聴覚の障害者である場合に役立つ他のデバイスにおいて可聴又は振動の通知を生成するように、別のデバイスに要求を送信する。通知を生成するために要求を受信する他のデバイスは、ウェアラブル医療デバイスとペアリングされたリモートコントローラ若しくはスマートフォン、又はそのリモートコントローラとペアリングされたスマートウォッチ若しくはBluetooth(BT)対応ヘッドセット若しくは他のデバイスである。ウェアラブル医療デバイスは、安全な結合関係でデバイスをコントローラとペアリングできるが、セキュリティをあまり必要としない信号(例えば、通知の生成要求)をブロードキャストモードの標準BTプロトコルなどのよりユビキタスなワイヤレスプロトコルを使用する他のデバイス(例えば、BT対応ヘッドセット又はスマートウォッチ)に送信できる、BTスタックで構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2のデバイスとRF信号を交換するように構成された無線周波数(RF)回路と、
メモリデバイスと、
前記RF回路および前記メモリデバイスに接続され、かつ、当該医療デバイス内の少なくとも1つの指定された通知状態を検出し、少なくとも1つの指定された通知状態の検出に応答して通知の要求を生成し、当該医療デバイスから離れたインジケータを作動させるように前記第2のデバイスに促すために、前記RF回路を介して第2のデバイスに無線で前記要求を送信するように構成された、処理デバイスと、
を含むことを特徴とする医療デバイス。
【請求項2】
当該医療デバイスは、ウェアラブルデバイスであることを特徴とする請求項1記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記第2のデバイスは、コントローラおよびスマートフォンから選択される少なくとも1つのデバイスであり、および、当該医療デバイスと無線でペアにされ、前記第2のデバイスは、可聴インジケータおよび触覚インジケータから選択される少なくとも1つのインジケータを有することを特徴とする請求項1記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記第2のデバイスは、第3のデバイスとペアになっており、前記第3のデバイスは、可聴インジケータおよび触覚インジケータから選択される少なくとも1つのインジケータを備えたことを特徴とする請求項3記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記第3のデバイスは、スマートウォッチ、Bluetooth(登録商標)対応ヘッドセット、ポータブル監視デバイス、およびBluetooth(登録商標)対応リストバンドデバイスで構成されるグループから選択されたことを特徴とする請求項4記載の医療デバイス。
【請求項6】
前記処理デバイスおよび前記RF回路は、前記RF回路を介して、RF信号を、前記第2のデバイスと前記第3のデバイスから選択された少なくとも1つのデバイスと交換するために、少なくとも2つの無線通信プロトコルのうちの選択された1つを使用するように構成され、前記少なくとも2つの無線通信プロトコルは、前記第2のデバイスを当該医療デバイスとペアリングして、構成データ、医療デバイス動作データ、および当該医療デバイスを操作するための制御信号から選択された安全な情報を安全に送信するために、前記処理デバイスによって使用される第1の通信プロトコルと、前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスの少なくとも1つとペアリングして、安全な情報よりも少ない無線セキュリティを必要とする前記医療デバイスのステータスデータおよび通知から選択された情報を送信するために、前記処理デバイスによって使用される第2の通信プロトコルとを含むことを特徴とする請求項4記載の医療デバイス。
【請求項7】
ユーザインターフェースをさらに備え、前記処理デバイスは、前記ユーザインターフェースを動作して、ペアデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内する、ユーザ選択プロンプトを生成するように構成され、前記ペアデバイス選択は、前記医療デバイスとペアになった少なくとも1つのデバイスを前記ユーザに示すように促し、および、前記通知モードは、前記通知のためにそのペアにされたデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するように前記ユーザに促すことを特徴とする請求項1記載の医療デバイス。
【請求項8】
医療デバイスからの通知を生成するために提供されるデバイスであって、
少なくとも1つのインジケータと、
前記医療デバイスとRF信号を交換するように構成された無線周波数(RF)回路と、
メモリデバイスと、
前記少なくとも1つのインジケータ、前記RF回路および前記メモリデバイスに接続され、および前記RF回路を介して前記医療デバイスからの通知の要求を無線で受信するように構成された処理デバイスであって、前記医療デバイスは、少なくとも1つの指定された通知条件の検出に応答して前記通知の要求を生成し、および前記少なくとも1つのインジケータを介して可聴信号を生成することから選択される通知動作を実行するために、前記RF回路を介して第3のデバイスに要求を無線で送信して可聴信号を生成し、前記少なくとも1つのインジケータを介して振動通知信号を生成し、および前記RF回路を介して前記第3のデバイスに要求を無線で送信して振動通知信号を生成することを特徴とするデバイス。
【請求項9】
当該デバイスは、コントローラおよびスマートフォンから選択される少なくとも1つのデバイスであり、前記医療デバイスと無線でペアになっており、および、前記第3のデバイスは、スマートウォッチ、Bluetooth(登録商標)対応ヘッドセット、ポータブル監視デバイス、およびBluetooth(登録商標)対応リストバンドデバイスで構成されるグループから選択されることを特徴とする請求項8記載のデバイス。
【請求項10】
ユーザインターフェースをさらに備え、前記処理デバイスは、前記ユーザインターフェースを動作して、ペアのデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内する、ユーザ選択プロンプトを生成するように構成され、前記ペアのデバイス選択は、前記医療デバイスとペアにされる少なくとも1つのデバイスを指示するようにユーザに促し、および、前記通知モードは、通知のためにそのペアリングされたデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するようにユーザに促し、前記ペアリングされたデバイスは、当該デバイス、第3のデバイス、第4のデバイスから選択されることを特徴とする請求項8記載のデバイス。
【請求項11】
医療デバイスから通知を生成する方法であって、
少なくとも1つの指定された通知状態を検出するように、前記医療デバイスを構成することと、
少なくとも1つの指定された通知状態の検出に応答して通知の要求を生成するように、前記医療デバイスを構成することと、
インジケータを含む第2のデバイスに無線で前記要求を送信し、前記第2のデバイスは、前記要求に応答して前記インジケータを作動させることと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記インジケータは、可聴出力信号を出力するように構成されたオーディオ出力デバイスであることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記第2のデバイスは、携帯電話、ブルートゥース対応イヤピース、スマートウォッチ、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス、前記医療デバイスを制御するように構成されたポータブルワイヤレスコントローラからなる群から選択されることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記通知条件は、前記医療デバイスの寿命状態、前記医療デバイス内の破損したメモリ、前記医療デバイス内の空に近いリザーバ、前記医療デバイス内の空のリザーバ、および前記医療デバイスの低バッテリー、からなる群から選択されることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項15】
ペアデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内するユーザ選択プロンプトを生成することをさらに含み、前記ペアデバイス選択は、前記医療デバイスとペアになっている少なくとも1つのデバイスを示すようにユーザに促し、および、前記通知モードは、前記通知のためにそのペアになっているデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するようにユーザに促すことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項16】
医療デバイスから通知を生成する方法であって、
第2のデバイスで前記医療デバイスからの通知の要求を無線で受信することと、
前記医療デバイスは、少なくとも1つの指定された通知条件の検出に応答して、前記通知の要求を生成するように構成され、
少なくとも1つのインジケータを介して可聴信号を生成すること、可聴信号を生成するように第3のデバイスに要求を無線で送信すること、少なくとも1つのインジケータを介して振動通知信号を生成すること、および振動通知信号を生成するための前記第3のデバイスへの要求を無線で送信すること、から選択される通知動作を実行するように、前記第2のデバイスを動作することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記第2のデバイスから送信された前記要求の受信に応答して、インジケータを作動させる前記第3のデバイスをさらに含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記医療デバイス、前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスから選択されたデバイスを介して、ペアのデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内するユーザ選択プロンプト、を生成することをさらに含み、前記ペアのデバイス選択は、前記医療デバイスとペアになっている少なくとも1つのデバイスを示すようにユーザに促し、前記通知モードは、前記通知のためにペアのデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するようにユーザに促し、および、前記ペアのデバイスは、前記第2のデバイス、前記第3のデバイス、および第4のデバイスから選択されることを特徴とする請求項16記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本明細書の例示的な実施形態において、流体送達デバイスなどのウェアラブル医療デバイスのユーザへの通知の生成を強化するためのシステム、方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オンボディまたはウェアラブル医療デバイス、およびボディエリアネットワーク(BAN)医療デバイス(例えば、オンボディデバイス用のワイヤレスコントローラ、および病状管理アプリや健康/フィットネスアプリを備えたスマートフォンまたはスマートウォッチ)の需要糖尿病などの病状のより良く、より便利な患者管理に対する患者および医療提供者の要望の高まりとともに、増加している。例えば、ウェアラブル医療デバイスの1つのタイプは、患者の皮膚に対して着用されるウェアラブル薬物送達デバイス(例えば、カニューレまたは針が患者の皮膚に挿入されたパッチポンプ)、または患者の皮膚に接続できるポンプデバイスである。例えば、ベルト、およびポンプから皮下カニューレを備えた接着マウントまで延びるチューブを備えた注入セットを有する。
【0003】
ウェアラブル医療デバイスは、個別の専用コントローラまたはスマートフォン(例えば、さまざまな動作のためにウェアラブル医療デバイスとワイヤレスでインターフェースするように構成されたアプリを備えたスマートフォン)とワイヤレスで通信できる。Bluetooth(登録商標)Smartとして販売されるBluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)は、ウェアラブル医療デバイスでよくあるように、コイン型電池などの電源で動作するデバイスを含む、ワイヤレス接続デバイスに効果的な低電力プロトコルを提供するワイヤレステクノロジーである。
【0004】
ウェアラブル医療デバイス、特に患者の体に薬を届ける機器を無線で制御することに関する懸念は、中間者(MITM)および盗聴攻撃に対する無線制御通信リンクのセキュリティである。特に懸念されるのは、医療デバイスの制御が別の機器によって望ましくない形で変更される、悪意のある攻撃または意図しない攻撃に対するウェアラブル医療デバイスのセキュリティである。
【0005】
ウェアラブル医療デバイスに関するもう1つの懸念は、ユーザが自分の機器からアラートを受信できるかどうかである。たとえば、ウェアラブル医療デバイスのディスプレイで生成された視覚的アラートは、特にディスプレイがユーザの衣服によって隠されている場合やユーザが視覚障害を持っている場合に、一部のユーザとって見づらい場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO2018/183036
【特許文献2】WO2018/183038
【発明の概要】
【0007】
以下に説明する例示的な実施形態によって、問題は克服され、追加の利点が実現される。
【0008】
例示的な実施形態によれば、ウェアラブル医療デバイス(例えば、ウェアラブル薬物送達ポンプ)は、他のデバイスで可聴または振動通知を生成するための要求を別のデバイスに送信し、これは、ウェアラブル医療デバイスが、ユーザの衣服またはユーザの視覚または聴覚が損なわれていることによって、隠されている場合に役立つ。通知の生成要求を受信する他のデバイスは、ウェアラブル医療デバイスとペアリングされたリモートコントローラまたはスマートフォン、またはリモートコントローラとペアリングされたスマートウォッチまたはBluetooth(BT)対応ヘッドセットまたは他のデバイスである。ウェアラブル医療デバイスは、BTスタックで構成されており、安全な結合関係でデバイスをコントローラとペアリングできるが、セキュリティをあまり必要としない信号(例えば、通知の生成要求)を他のデバイス(例えば、BT対応ヘッドセットまたはスマートウォッチ)に送信できる。ブロードキャストモードの標準BTプロトコルなど、より潜在的(ubiquitous)なワイヤレスプロトコルを使用するヘッドセットまたはスマートウォッチを有効にする。
【0009】
例示的な実施形態によれば、第2のデバイスとRF信号を交換するように構成された無線周波数(RF)回路と、メモリデバイスと、前記RF回路および前記メモリデバイスに接続され、かつ、前記医療デバイス内の少なくとも1つの指定された通知状態を検出し、少なくとも1つの指定された通知状態の検出に応答して通知のための要求を生成し、前記医療デバイスから離れたインジケータを作動させるように前記第2のデバイスに促すために、前記RF回路を介して第2のデバイスに無線で前記要求を送信するように構成された、処理デバイスと、を含む医療デバイスが提供される。
【0010】
例示的な実施形態の態様によれば、医療デバイスは、ウェアラブルデバイスである。第2のデバイスは、コントローラおよびスマートフォンから選択される少なくとも1つのデバイスであり、医療デバイスと無線でペア(pair)にされ、第2のデバイスは、可聴インジケータおよび触覚インジケータから選択される少なくとも1つのインジケータを有する。
【0011】
例示的な実施形態の態様によれば、第2のデバイスは、第3のデバイスとペアになっており、第3のデバイスは、可聴インジケータおよび触覚インジケータから選択される少なくとも1つのインジケータを備える。たとえば、第3のデバイスは、スマートウォッチ、Bluetooth(登録商標)対応ヘッドセット、ポータブル監視デバイス、およびBluetooth(登録商標)対応リストバンドデバイスで構成されるグループから選択される。
【0012】
例示的な実施形態の態様によれば、前記医療デバイスの前記処理デバイスおよび前記RF回路は、前記RF回路を介して、RF信号を、前記第2のデバイスと前記第3のデバイスから選択された少なくとも1つのデバイスと交換するために、少なくとも2つの無線通信プロトコルのうちの選択された1つを使用するように構成される。前記少なくとも2つの無線通信プロトコルは、前記第2のデバイスを前記医療デバイスとペアリングして、構成データ、医療デバイス動作データ、および医療デバイスを操作するための制御信号から選択された安全な情報を安全に送信するために、前記処理デバイスによって使用される第1の通信プロトコルと、前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスの少なくとも1つとペアリングして、安全な情報よりも少ない無線セキュリティを必要とする前記医療デバイスのステータスデータおよび通知から選択された情報を送信するために、前記処理デバイスによって使用される第2の通信プロトコルと、を含む。
【0013】
例示的な実施形態の態様によれば、前記医療デバイスは、ユーザインターフェースをさらに備える。前記処理デバイスは、前記ユーザインターフェースを動作して、ペアデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内する、ユーザ選択プロンプトを生成するように構成され、前記ペアデバイス選択は、前記医療デバイスとペアになった少なくとも1つのデバイスを、前記ユーザに示すように促し、および、前記通知モードは、前記通知のためにそのペアにされたデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するように前記ユーザに促す。
【0014】
例示的な実施形態によれば、医療デバイスからの通知を生成するために提供されるデバイスであって、少なくとも1つのインジケータと、前記医療デバイスとRF信号を交換するように構成された無線周波数(RF)回路と、メモリデバイスと、前記少なくとも1つのインジケータ、前記RF回路および前記メモリデバイスに接続され、および前記RF回路を介して前記医療デバイスからの通知要求を無線で受信するように構成された処理デバイスであって、前記医療デバイスは、少なくとも1つの指定された通知条件の検出に応答して通知要求を生成し、および前記少なくとも1つのインジケータを介して可聴信号を生成することから選択される通知動作を実行するために、前記RF回路を介して第3のデバイスに要求を無線で送信して可聴信号を生成し、前記少なくとも1つのインジケータを介して振動通知信号を生成し、および前記RF回路を介して前記第3のデバイスに要求を無線で送信して振動通知信号を生成する。
【0015】
例示的な実施形態の態様によれば、前記デバイスは、コントローラおよびスマートフォンから選択される少なくとも1つのデバイスであり、前記医療デバイスと無線でペアになっている。前記第3のデバイスは、スマートウォッチ、Bluetooth(登録商標)対応ヘッドセット、ポータブル監視デバイス、およびBluetooth(登録商標)対応リストバンドデバイスで構成されるグループから選択される。
【0016】
例示的な実施形態の態様によれば、前記デバイスは、ユーザインターフェースをさらに備える。前記処理デバイスは、前記ユーザインターフェースを動作して、ペアのデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内する、ユーザ選択プロンプトを生成するように構成される。前記ペアのデバイス選択は、医療デバイスとペアにされる少なくとも一つのデバイスを指示するようにユーザに促す。前記通知モードは、通知のためにそのペアリングされたデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するようにユーザに促し、ペアリングされたデバイスは、そのデバイス、第3のデバイス、第4のデバイスから選択される。
【0017】
例示的な実施形態によれば、医療デバイスから通知を生成する方法が提供され、該方法は、少なくとも1つの指定された通知状態を検出するように医療デバイスを構成することと、少なくとも1つの指定された通知状態の検出に応答して通知の要求を生成するように前記医療デバイスを構成することと、インジケータを含む第2のデバイスに無線で前記要求を送信し、前記第2のデバイスは、前記要求に応答して前記インジケータを作動させることと、を含む。
【0018】
例示的な実施形態の態様によれば、前記インジケータは、可聴出力信号を出力するように構成されたオーディオ出力デバイスである。前記第2のデバイスは、携帯電話、ブルートゥース対応イヤピース、スマートウォッチ、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス、前記医療デバイスを制御するように構成されたポータブルワイヤレスコントローラからなる群から選択される。
【0019】
例示的な実施形態の態様によれば、前記通知条件は、前記医療デバイスの寿命状態、前記医療デバイス内の破損したメモリ、前記医療デバイス内の空に近いリザーバ、前記医療デバイス内の空のリザーバ、および前記医療デバイスの低バッテリー、からなる群から選択される。
【0020】
例示的な実施形態の態様によれば、医療デバイスから通知を生成する方法は、ペアデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内するユーザ選択プロンプトを生成することをさらに含み、前記ペアデバイス選択は、前記医療デバイスとペアになっている少なくとも1つのデバイスを示すようにユーザに促し、前記通知モードは、前記通知のためにそのペアになっているデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するようにユーザに促す。
【0021】
例示的な実施形態によれば、医療デバイスから通知を生成する方法は、第2のデバイスで前記医療デバイスからの通知要求を無線で受信することと、前記医療デバイスは、少なくとも1つの指定された通知条件の検出に応答して、前記通知要求を生成するように構成され、少なくとも1つのインジケータを介して可聴信号を生成すること、可聴信号を生成するように第3のデバイスに要求を無線で送信すること、少なくとも1つのインジケータを介して振動通知信号を生成すること、および振動通知信号を生成するための前記第3のデバイスへの要求を無線で送信すること、から選択される通知動作を実行するように、前記第2のデバイスを動作することと、を含む。
【0022】
例示的な実施形態の態様によれば、この方法は、前記第2のデバイスから送信された前記要求の受信に応答してインジケータを作動させる前記第3のデバイスをさらに含む。
【0023】
例示的な実施形態の態様によれば、この方法は、前記医療デバイス、前記第2のデバイスおよび前記第3のデバイスから選択されたデバイスを介して、ペアのデバイス選択および対応する通知モードから選択された基準に基づいて通知プリファレンスを構成するようにユーザを案内するユーザ選択プロンプト、を生成することをさらに含む。前記ペアのデバイス選択は、前記医療デバイスとペアになっている少なくとも1つのデバイスを示すようにユーザに促し、前記通知モードは、前記通知のためにペアのデバイスによって使用される可聴モードおよび触覚モードから選択されるモードを選択するようにユーザに促す。前記ペアのデバイスは、前記第2のデバイス、前記第3のデバイス、および第4のデバイスから選択される。
【0024】
本発明の追加および/または他の態様および利点は、以下の説明に記載されることになるか、または、説明から明らかとなるか、または、本発明の実施によって知ることとなるであろう。本発明は、1つ以上の上記の態様、及び/又は、1つ以上の特徴およびそれらの組み合わせを有する、ペアのデバイス及びそれを動作させるための方法を含む。本発明は、例えば、添付の特許請求の範囲に記載されている上記の態様の特徴、及び/又は、組み合わせの1つ又は複数を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の実施形態の上記及び/又は他の態様および利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明からより容易に理解される。
【
図1】例示的な実施形態による医療デバイスおよびコントローラを示す説明図である。
【
図2A】例示的な実施形態による、
図1の医療デバイスおよびコントローラ、ならびに別のデバイスのブロック図である。
【
図2B】例示的な実施形態による、
図1の医療デバイスおよびコントローラ、ならびに別のデバイスのブロック図である。
【
図2C】例示的な実施形態による、
図1の医療デバイスおよびコントローラ、ならびに別のデバイスのブロック図である。
【
図3】例示的な実施形態による、医療デバイスおよびコントローラから送信される信号の説明図である。
【
図4】例示的な実施形態による、医療デバイスおよびコントローラから送信される信号の説明図である。
【
図5】例示的な実施形態による、医療デバイスおよびコントローラから送信される信号の説明図である。
【
図6A】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された可聴通知を要求する医療デバイスの第1の使用例を示す説明図である。
【
図6B】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された可聴通知を要求する医療デバイスの第1の使用例を示す説明図である。
【
図6C】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された可聴通知を要求する医療デバイスの第1の使用例を示す説明図である。
【
図7A】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された振動通知を要求する医療デバイスの第2の使用例を示す説明図である。
【
図7B】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された振動通知を要求する医療デバイスの第2の使用例を示す説明図である。
【
図7C】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された振動通知を要求する医療デバイスの第2の使用例を示す説明図である。
【
図8A】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された可聴および/または振動通知、およびセルラー通信を介したさらに別のデバイスへのメッセージの送信を要求する医療デバイスの第3の使用例を示す説明図である。
【
図8B】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された可聴および/または振動通知、およびセルラー通信を介したさらに別のデバイスへのメッセージの送信を要求する医療デバイスの第3の使用例を示す説明図である。
【
図9】例示的な実施形態による、別のデバイスで生成された通知を要求するための医療デバイスの動作を示すフローチャートである。
【
図10】例示的な実施形態による、要求された通知を生成するための少なくとも1つの他のデバイスの動作を示すフローチャートである。
【0026】
図面全体を通して、同様の参照番号は、同様の要素、特徴、および構造を指すと理解される。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、実施形態を詳細に参照し、その例を添付図面に示す。
【0028】
以下に説明する例示的な実施形態によって、問題が克服され、利点が実現される。ウェアラブル医療デバイスは、別のウェアラブルまたはポータブルのハンドヘルドデバイスによる指示生成(例えば、特定のウェアラブル医療デバイス状態のアラーム/通知)の要求を伝達する。ウェアラブル医療デバイスは、Bluetooth(登録商標)(BT)スタックで構成され、これは、デバイスが安全に結合された関係でコントローラとペアリングできるようにするが、ブロードキャストモードで、より潜在的(ubiquitous)な標準BTプロトコルを使用して、他のデバイス(例えば、BT対応のヘッドセットやスマートウォッチ)に、セキュリティをあまり必要としない信号(例えば、通知の生成要求)を送信する。ウェアラブル医療デバイスは、標準のBTプロトコルを使用して、前記指示生成の要求を伝達する。これにより、ウェアラブル医療デバイスは、独自のBTプロトコルを使用してペアになっているコントローラだけでなく、他のデバイスによるウェアラブル医療デバイスの意図しない制御動作に対する追加のセキュリティを備えた、アラーム/通知生成のためのさまざまなデバイスに使用できる。
【0029】
図1を参照して、ウェアラブル医療デバイス12と、ディスプレイ24または他のユーザインターフェースを備えたコントローラ14とを有する、例示的な薬物送達システム10が示される。本明細書で説明するように、例示的な実施形態によれば、医療デバイス12は、専用コントローラ14、またはコントローラ14として動作するように構成されたアプリ14を備えたスマートフォンと共に使用することができ、また、医療デバイス12は、そのコントローラ14を介して、追加機能を提供する他のデバイス16またはスマートフォンアプリ16に、直接または間接的に接続することができる。これらの他のデバイス16またはスマートフォンアプリ16は、例えば、血糖計、スマートウォッチ、運動モニタ、ブルートゥース(登録商標)ヘッドセットなどの1つまたは複数のBANデバイスに関連付けることができる。医療デバイス12、スマートフォン内の専用コントローラ14またはデバイス制御アプリ14、および追加機能を提供する他の機器16またはスマートフォンアプリ16は、相互に、およびオプションでLAN、WAN、またはインターネットクラウド内の追加デバイスとの通信リンクを有するように構成されるが、その一方で、MITM、および医療デバイス12の制御が別のデバイスによって望ましくないほど変更される悪意のある攻撃などの盗聴攻撃、の可能性を最小限に抑えることができる。例えば、例示的な実施形態に関連して以下に説明するように、医療デバイス12およびコントローラ14は、薬物送達などの安全な制御動作のための安全なBLEベースのデバイス内通信プロトコルを使用することができ、また、標準的なデバイス間ブルートゥース(登録商標)プロトコル(例えば、レガシークラシックBluetooth(登録商標))は、通知または交換情報(例えば、ステータスデータまたはログデータ)を単に生成するが、医療デバイス12の構成または投与動作(例えば、ボーラス量の指定または設定を行わない、ポンプ送達動作を開始および終了、または送達された薬物量などの機密性の高いデバイスデータを提供する)を制御しないように、医療デバイス12をコントローラデバイス14および/またはデバイス16(例えば、ブルートゥース(登録商標)ヘッドセットまたはイヤピースまたはスマートウォッチ)とペアリングするために使用することができる。
【0030】
医療デバイス12は、例えば、インスリン療法を必要とする2型糖尿病(T2DM)患者の管理のための、設定された可変の基礎(24時間)速度およびボーラス(オンデマンド)用量での、インスリンの連続皮下送達のために構成される、単一の患者使用のための使い捨てインスリン送達デバイス(IDD)12とすることができる。しかしながら、医療デバイス12は、任意のオンボディ医療デバイス(例えば、ウェアラブル輸液ポンプまたは連続血糖計)またはBAN医療デバイス(例えば、携帯型血糖計、病状管理アプリを備えたスマートフォン、オンボディデバイス、スマートウォッチ、またはウェアラブルフィットネスおよびヘルスモニター専用のワイヤレスコントローラ)とすることができる、ことが理解されるべきである。しかしながら、医療デバイス12が薬物送達デバイスである場合には、任意のタイプの流体を送達するために使用することができ、インスリン送達に限定されないことも理解されるべきである。
【0031】
IDD12は、従来の複雑なインスリンポンプに代わる、目立たない、シンプルで費用効果の高いインスリン送達を必要とする、複数の毎日の注射(MDI)を行う多くの2型患者の満たされていないニーズに対応する。
図1、
図2Aおよび
図2Bに示されるように、IDD12は、T2DMの患者が使用するための高度なインスリン送達システムであるシステム10の一部である。IDD12は、通常、ターゲットユーザが居住するすべての環境で24時間使用できるように構成される。IDD12は、患者ユーザが3日間(最大84時間)の間IDDを着用することを可能にするように構成されている。IDD12には、4つの主な機能として、ユーザが設定した1日の基礎インスリンレートを提供することと、ユーザ設定のボーラスインスリン量を提供することと、手動ボーラスインスリン投与量を提供することと、システムステータスと通知を生成することと、を有する。
【0032】
以下に説明するように、IDD12は、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(BLE)インターフェースを介して、そのコントローラ(すなわち、以下、無線コントローラ(WC14)と呼ぶ)と無線で通信する。IDDの動作データに加えて、IDD12は、IDDの問題(例えば、メモリの破損、リザーバの残量が少ない、又は無い、バッテリーの残量が少ない)を検出すると、WC14にフィードバックを送信する。WC14は、IDD12をプログラムして、毎日の基礎インスリン速度とボーラス又は食物用量のインスリン量を患者に提供するように構成される。WC14は、システム10に関するステータス情報も提供するように構成される。WC14はまた、データ交換のために外部デバイス16のBLE無線接続デバイスインターフェース(BWCDI)への接続を可能にする。したがって、WC14は、通知、またはオプションでIDD12データの生成の要求を、BWCDIを介して外部デバイス16に送信することができる。
【0033】
システム10の通信ソフトウェアによってサポートされる重要な機能は、WC14とIDD12との間の無線通信であり、これにより、IDD12は、WC14にフィードバックを提供し、ユーザは、IDD12によるインスリン送達を、シンプルかつ目立たない方法でWC14を介して無線で制御することができる。WC14へのIDD12フィードバックがIDDの問題(例えば、IDDの誤動作や問題)を示している場合、通知を生成してユーザに提供する必要がある場合がある。通知は、例えば、グラフィカルユーザインターフェース画面上の表示、又は、IDD12若しくはWC14で提供される発光ダイオード(LED)の作動などの、視覚的警告とすることができる。ただし、特にIDD12でアラートが生成され、IDD12がユーザの衣服によって隠されている場合、またはユーザが視覚障害を持っている場合、視覚的警告は一部のユーザにはわかりにくい場合がある。
【0034】
したがって、ウェアラブル医療デバイスのユーザに強化された通知を提供する必要がある。例示的な実施形態に従って、いくつかの例示的な強化された通知方法および関連するデバイスを以下に説明する。例のIDD12および例のWC14は、
図2Aないし
図10を参照して以下に説明される。例示的な実施形態における強化された通知方法は、
図2Aないし
図10を参照して、それら示めされたおよび説明されたものとは異なる構成、機能、および動作を有する異なる医療デバイス12(例えば、IDD)およびコントローラまたはWC14で使用できることを理解されたい。本明細書に記載されるように、例示的なIDD12は使い捨てである。したがって、IDDの複雑さおよびコストを増やさない、IDD12の強化された通知動作に対する必要性も存在する。
【0035】
図2Aに示される図示の実施形態では、IDD12は、ポンプ機構52、WCとの無線通信(例えば、整合回路およびアンテナを有するRF回路54を介して)、およびポンプ動作を制御するように構成されたマイクロコントローラ60を有する。IDDには、プログラムされた薬剤の送達に加えて、薬剤を手動で送達するためのボーラスボタン64がある。ポンピング機構52は、カニューレ68を介してIDDを装着している患者に送達される流体薬物(例えば、インスリン)を貯蔵するためのリザーバ76と、リザーバからカニューレを通して指定された量の薬物を制御可能に送達するためのポンプ72とを備える。リザーバ76は、注射器を使用して隔壁(septum)78を介して満たすことができる。IDDは、カニューレ68を患者に挿入するための手動の挿入機構66を有する。しかしながら、プロセッサ60は、カニューレ68を患者に展開するための挿入機構66の動作を自動化するためにオプションの駆動回路を動作させるように構成することができる。さらに、IDD12は、例えば、閉塞検出のために、流体センサ74または圧力センサ70を任意選択で備えることができる。LED62は、マイクロコントローラ60によって動作されて、例えば、リザーバプライミング中などの1つまたは複数のポンプ動作中にオンまたはフラッシュすることができる。上記のように、LEDは、ユーザの衣服によって隠されたり、IDDがユーザの皮膚に付着した後は見えないように、IDDに配置されたりすることができる。IDD12は、58に示されているように、バッテリーとレギュレータから電力が供給される。IDD12を初期化するとき(例えば、電源を入れてWC12とのペアリングを開始するとき)、ボーラス(bolus)ボタン64は、ユーザによってアクティブ化されると、IDD12を省電力シェルフモードからウェイクアップする。図示の実施形態では、IDD12へのタッチスクリーンまたは他の表示画面のそのような追加は、そのコストおよびおそらくそのフォームファクタサイズを不利に増加させるので、IDD12は、ウェイクアップボタン以外のユーザインターフェースを備えていない。
【0036】
図2Bに示される例示された実施形態では、WC14は、1)WCメインプロセッサ(WCMP)30、およびWC通信プロセッサ(WCCP)32を有するデュアルマイクロプロセッサコンポーネントとして実施することができる。しかしながら、WC14は単一のプロセッサデバイスとして構成することができることを理解されたい。2つのプロセッサ30、32は、シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)を介して互いに通信する。2つのプロセッサ30、32は、2つの割り込みピン、M_REQ_INTおよびS_REQ_INTを介して互いに割り込みすることもできる。
【0037】
図2Bを参照すると、WCMP30は、タッチスクリーン24を備えた液晶ディスプレイ、1つまたは複数のボタン28、オプションのインジケータ26(例えば、スピーカ、振動回路、LED、ブザー)などのユーザインターフェース(UI)コンポーネントに接続されている。WCCP32は、無線周波数(RF)構成要素38(例えば、アンテナおよび整合回路)に接続され、主に、IDD12とのWC14の無線通信を担当する。しかしながら、RF構成要素38は、異なる通信プロトコルを介して他のデバイス16と通信するために、1つまたは複数のアンテナおよび関連する回路を備えることができることを理解されたい。WC14は、電源用の交換可能なアルカリ電池34を除いて、現場で使用できないように設計されている(つまり、ユーザによって、検査、調整、交換、または保守する必要のある部品はない)。不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)36は、配達日時および量など、IDD12から受信した配達およびステータスのデータを格納するためにWCに提供される。
【0038】
図2Bを引き続き参照すると、容量性タッチスクリーン24を備えたLCDは、視覚的およびグラフィカルな出力(例えば、システム情報、指示、視覚的通知、ユーザ構成、データ出力など)をユーザにレンダリングすることによって、およびユーザが入力を入力するための視覚的インターフェースを提供することによって(例えば、IDDペアリングおよびセットアップと投与などのデバイス動作入力、および構成パラメータなど)、ユーザのための視覚的インターフェースとして機能する。静電容量式タッチスクリーン24を備えたWCディスプレイは、その表示領域にわたって少なくともシングルタッチジェスチャを検出する。たとえば、タッチスクリーンは、ユーザの触覚入力(タップ、スワイプ、ボタンの押下)を認識するように構成されており、UI画面やアプリケーション内でのナビゲーションが可能である。タッチスクリーン24は、特定のユーザの相互作用を通じて、特定のシステム機能(すなわち、IDD12のセットアップおよびWC14とのペアリング、インスリン投薬、ユーザへの投薬履歴の提供、およびIDDの非アクティブ化および別のIDDとの交換など)の実行を支援する。WC14はまた、ユーザによってアクティブ化されると、WC14を省電力スリープモードからウェイクアップさせるデバイスウェイクアップボタンなどのボタン28を含むことができる。WC14はまた、低バッテリー状態を示すためにLED26を有することができる(例えば、12時間以下の使用が残っているときに低バッテリー状態を示す)。
【0039】
IDD12とのWC14無線周波数(RF)インターフェースは、たとえば、Bluetooth(登録商標)低エネルギーまたはBLEベースの通信プロトコルに基づいており、ただし、他のワイヤレス通信プロトコルを使用することもできる。薬物送達システム10の例では、WC14およびIDD12は、2400MHzから2480MHzスペクトルまでのISM帯域を利用して、最大10フィートまたは約3メートルの距離内で、無線で通信する。WC14は、IDDが屋外で身体に付着している間、IDD12と通信する。WC14は中央デバイスまたはマスタであり、IDD12は周辺デバイスまたはスレーブである。WCPM30が、IDD12に情報を送信したり、IDD12から情報を検索したりするときはいつでも、WCCP32と相互作用することによってそれを行い、次に、WCCP32は、それぞれ
図2Aと
図2Bに示すように、それぞれのRF回路54および38を介してBLEリンクに亘ってIDDリンク12と通信する。
【0040】
図2Cは、例示的なデバイス16を示すブロック図である。デバイス16は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、Bluetooth(登録商標)対応可能な健康および/またはフィットネス監視デバイス、Bluetooth(登録商標)対応可能なヘッドセットまたはイヤピース、Bluetooth(登録商標)対応可能なワイヤレスデバイス16とすることができる。デバイス16は、統合された、または別個のコンポーネントであるプロセッサおよびメモリ80を備える。デバイス16は、例えば、Bluetooth(登録商標)対応可能な無線通信インターフェース84およびオプションのセルラー通信インターフェース82を有することができる。デバイス16はまた、マイクロフォン88、タッチスクリーン86またはキーパッドまたは他のユーザ入力デバイス、オーディオ信号出力デバイス(例えば、スピーカまたはブザー)90、および/または振動回路のような別のインジケータ92のうちの1つまたは複数などの、異なるユーザインターフェースを有することができる。WC14は、例えば、それぞれのRF回路およびBLE無線インターフェースを介して、BLEリンクに亘ってデバイス16と通信する。
【0041】
例示的な実施形態の一態様によれば、WC14(例えば、そのWCCP32)およびIDD12は、特定のデバイス内ペアリングプロトコルおよび様々な動作に従って通信して、WC14が意図しないIDD12’とペアリングするリスクを軽減することができ、または、その逆に、たとえば、一般に所有されているPCT公開アプリケーションで説明されているように、意図されたIDD12が意図されていないWC14’とペアリングするリスクを軽減することができる。特許文献1および特許文献2は、参照により本明細書に組み込まれる。本明細書で定義されるように、「デバイス内」は、1つの特定の医療デバイス12(例えば、IDD12)とペアにされ、および結合されているWC14を示す。意図しないペアリングシナリオは、ポンプ機構52の意図しない動作または制御を引き起こす可能性があり、患者に有害である可能性のあるインスリンの過剰注入をもたらす可能性がある。例示的な実施形態の別の態様によれば、WC14はまた、より潜在的(ubiquitous)なデバイス間通信プロトコル(例えば、異なる市販のデバイス16によってより一般的に使用されるプロトコル)に従って、別のデバイス16と通信することができ、これにより、WC14が医療デバイス制御コマンドよりも機密性の低いデータを様々なデバイス16に送信できるようにする。本明細書で定義されるように、「デバイス間」は、選択されたIDD12情報を1つまたは複数の他のデバイス16と共に送信することができるWC14を示す。
【0042】
例えば、Bluetooth(登録商標)Smartとして販売されているBluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)は、2.4GHz~2.4835 GHzの周波数範囲で動作するワイヤレスデバイス間でパケットベースのワイヤレスネットワークを確立するためのワイヤレステクノロジーであり、ClassicBluetooth(登録商標)デバイスと呼ばれることもある、従来のBluetooth(登録商標)デバイスと比較して、消費電力が大幅に削減される。Bluetooth(登録商標)スマート仕様に準拠した低電力ワイヤレスデバイスは、ボタン電池またはコイン電池で長期間動作することが期待されるため、ヘルスケアアプリケーションに有利である。ブルートゥース(登録商標)Smart Readyデバイスは、従来のクラシックBluetooth(登録商標)デバイスのみならずBluetooth(登録商標)スマートデバイスと通信できるデュアルプロトコルスタックを備えたワイヤレスデバイスである。例えば、IDD制御アプリ16を搭載したスマートフォンは、活動モニタまたは連続血糖モニタ(CGM)などの従来のクラシックBluetooth(登録商標)デバイス16のみならず、例えば、特定のデバイス内ペアリングプロトコルを使用してペアリングを可能にし、IDD12がポンプ動作データを交換して制御コマンドを受信できるデバイス14を制限するというような、ブルートゥース(登録商標)スマート動作を有するIDD12などのパーソナルデバイス、と通信できるようにする、Bluetooth(登録商標)SmartReady動作を搭載できる。
【0043】
次に、IDD12をWC14とペアリングするための特定のデバイス内ペアリングプロトコルの例示的な例を、
図3、
図4および
図5を参照して説明する。例示的な実施形態によれば、以下に説明するように、デバイス内ペアリングプロトコルは、特定のアドバタイズおよびスキャンウィンドウ期間を有し、対応するデバイス内ペアリングソフトウェアが、安全な結合関係のためにIDD12およびWC14に提供される。
図3、
図4および
図5を参照して説明したタイミングは説明を目的としたものであり、および、タイミング仕様は、特定のデバイスペアリングアプリケーションに使用される設計と入力に応じて異なる場合があることを理解されたい。以下でも説明するように、デバイス間、それらの間で一般的に使用され、利用可能であるレガシークラシックBluetooth(登録商標)ペアリングプロトコル、様々なデバイス16は、例えば、配信デバイスの制御通信よりもセキュリティを必要とせず、したがってIDD12とWC14との間の結合関係がない通信にも代わりに使用できる。
【0044】
図3は、デバイス内ペアリング前のIDD12アドバタイジング(advertising)とWC14スキャンニングの例を示す。ウェイクアップ時およびペアリング前に、106で示されるように250ミリ秒(+/-10%)毎に、IDD12はIDDスタートアップアドバタイジングデータパケット100でアドバタイズし、WC14からの可能な応答を3ミリ秒(+/-10%)待機する。WCMP30の要求で、WCCP32は、約505ミリ秒(+/-10%)のスキャンウィンドウ102の間、746ミリ秒(+/-10%)104ごとにIDDアドバタイズメントのスキャンを開始することによって通信を開始する。スキャン期間104の終わりに、WCCP32がトランスポート層タイムアウト期間内に広告パケット100を検出しない場合、WCCPはスキャンを停止し、送信タイムアウトエラーコードを伴うナック応答を送信する。広告が検出されない場合、WCCP32はスリープ状態になる。
【0045】
WC14は、特定のタイプのデバイス12がその近くにあるかどうかを決定することができる。例えば、IDD12スタートアップ広告データは、WC14が、情報を識別する指定されたIDD識別情報を持つデバイスまたはIDDとのみペアリングし、および、情報を識別する指定されたIDD識別情報を持つ他のデバイスとはペアリングしないように構成することができるように、IDD識別情報(例えば、選択された動的および/または静的パラメータ、または製造業者および/またはモデルまたは他の特性などのデバイスのタイプを識別する値)を含むことができる。従って、WCCP32が、IDD12スタートアップ広告データが、例えば、その特定の製造業者に関連するIDD識別情報を有すると決定した場合、WC14は、広告IDD12とペアリングすることができる。そうでない場合、WCCP32はスキャンを続行する。
【0046】
図4は、ペアリング後のIDD12アドバタイジングとWC14スキャンニングの例を示す。デバイス内ペアリングの後、およびオプションで、IDD12がアクティブにポンピングしていないとき、IDDは、選択された間隔108で(例えば、1秒毎(+/-10%))、IDD定期データパケット100でアドバタイズする。IDD定期データパケットは、ユーザへの通知の生成を必要とする状態を示すアラートコード又はその他のデータ、又は通知の要求を示すその他を提供できる。各アドバタイズメント100の後、IDD12は、WC14からの可能な応答を30ミリ秒(+/-10%)待つ。ペアリング後、WCPM30の要求で、WCCP32は、505ミリ秒(+/-10%)のスキャンウィンドウ102の間、746ミリ秒(+/-10%)104毎にIDDアドバタイズメントのスキャンを開始することによって通信を開始する。
【0047】
図5は、ポンピング中のIDD12アドバタイジングとWC14スキャンニングの例を示す。IDD12がインスリンなどの薬物を送達している場合、オプションで、ディスペンスストローク112の終わりに2秒間、500ミリ秒ごとにアドバタイズすることができる。
図6には示されていないが、IDD吸引期間110と分配期間112との間の休憩時間の間、IDD12は、可能であれば、依然として広告(advertising)を試みる。IDD12がポンピングしているとき、WCMP30の要求に応じて、WCCP32は、505ミリ秒(+/-10%)のスキャンウィンドウ102の間、746ミリ秒(+/-10%)104毎にIDDアドバタイズメントのスキャンを開始することによって通信を開始する。
【0048】
図3、
図4、および
図5の図示の例では、WC14およびそのペアのIDD12によって実施されるデバイス内無線プロトコルは、インスリンを送達するかまたは投薬量を構成するための無線コマンドなどのペアのWC14からの制御コマンドのみを受け入れるようにIDD12を構成するか、又は、機密性の高いデバイスデータまたは情報(例えば、配信された薬剤量)のみをペアのWC14に送信するようにIDD12を構成する。WC12とIDD14との間のこの結合された特定のデバイス内通信関係は、他のデバイスが、安全性とセキュリティ上の理由でIDD12の動作を制御すること、又は、機密データ若しくは情報を受信することを、できないことを保証し、および、この結合された特定のデバイス内通信関係は、IDDが非アクティブ化されまで、そのままでいる。IDDの非アクティブ化後、WC14は新しいIDD12と自由にペアリングできる。しかしながら、いつでも、WC14は、好ましくは、1つのIDD12とのみペアリングすることが許可される。WC14が専用の無線コントローラではなくスマートフォンである場合、スマートフォンは、一度に1つのIDD12のみとのスマートフォンのペアリングおよび結果として生じる結合関係を制御する医療デバイス制御アプリ14で構成することができる。
【0049】
ただし、標準またはレガシーのクラシックBluetooth(登録商標)プロトコルは、IDD12がWCまたはスマートフォン14とペアリングするために使用でき、オプションで別のデバイス16(例えば、スマートウォッチまたはBluetooth(登録商標)対応可能なヘッドセットまたはイヤピース))とペアリングすることができ、又は、
図3、
図4、
図5に関連して上記のデバイス内ペアリングプロトコルと同じ結合関係の制限を必要としない医療デバイスデータを単に交換するために、WC14が別のデバイス16とペアリングするために使用できる、ということを理解する必要がある。例えば、WC14または他のデバイス16で通知を生成するように要求するため、IDD12が単にBluetooth(登録商標)リンクを使用している場合、従って、IDD12は、機密性の高いIDD動作ステータスデータを送信したりコマンドを受信したりせず、一般的なデバイス間プロトコル(例えば、レガシークラシックBluetooth(登録商標)は、同じプロトコルをサポートする別のデバイス14,16とペアリングし、通知を要求するために使用できる。機密性の低い情報を送信するには、このようなレガシークラシックBluetooth(登録商標)対応可能な接続は、IDD12がペアになっているデバイス16を制限したり、特定の非標準間隔を必要としたりする必要がないため、IDD12と、WC14および/または、安全な医療デバイスの動作に必要なレベルのセキュリティを有する、ワイヤレス接続用の特定のデバイス内プロトコルをサポートする他のデバイス16、のソフトウェアを必要としない。言い換えると、IDD12とWC14は、安全なドラッグデリバリー制御動作のための安全なデバイス内BLEベースの通信プロトコルを搭載でき、および共通のデバイス間と標準のBluetooth(登録商標)プロトコル(例えば、レガシークラシックBluetooth)は、IDD12を、デバイス14および/または、IDDの動作上の問題に関する通知の要求を受信するだけの又はIDD12からステータスまたはログデータを収集するだけのデバイス16(例えば、Bluetooth(登録商標)イヤピースまたはスマートウォッチ)、とペアリングするために使用できる。
【0050】
医療デバイス12、専用コントローラ14、および医療デバイスコントローラアプリ14を備えたスマートフォンは、それぞれ、少なくとも2つの異なるレベルのセキュリティ要件を有するとして特徴付けられるデータまたは信号を交換するための少なくとも2つの異なる無線通信プロトコルをそれぞれ実施するように構成される。例えば、
図2A、
図2B、および
図2Cを参照すると、医療デバイス12のRFコンポーネント54、専用コントローラ14のRFコンポーネント38、またはスマートフォンの同様のRFコンポーネントは、少なくとも2つの異なる無線通信プロトコルを収容するために、必要に応じてアンテナおよび整合回路を備えることができる。例えば、ウェアラブル医療デバイス12は、デバイス12がそのコントローラ14と安全な結合関係でペアリングすることを可能にするが、ブロードキャストモードでより潜在的(ubiquitous)な標準BTプロトコルを使用して、より少ないセキュリティを必要とする信号(例えば、通知の生成の要求)を他のデバイス(例えば、BT対応のヘッドセットまたはスマートウォッチ)16に送信することを可能にするBTスタックで構成される。スマートフォン用の医療デバイス12、コントローラ14、または医療デバイス制御アプリ14は、動作のタイプおよび/または交換される情報のタイプに応じて、2つの異なる無線通信プロトコルをいつ使用するかを決定するようにプログラムまたは他の方法で構成される。例えば、医療デバイス12およびコントローラまたは制御アプリ14は、2つの異なる無線通信プロトコル(例えば、特定のデバイス内プロトコル)のうちより安全なものを介した通信をするために、医療デバイスの構成、制御動作、および関連するデータおよび信号(例えば、用量量の設定、送達動作を開始および終了するコマンド、送達された薬物量)を制約するように、プログラムまたは他の方法で構成される。
【0051】
例えば、より安全な通信を必要とする構成および制御動作に関連するデータは、メタデータとともに提供されるか、又は、医療デバイス12とコントローラ若しくは制御アプリ14との間でそれを交換するために、および、特定のデバイス内プロトコルなどの同じ安全な無線プロトコルも使用しないデバイス16への通信を排除するために、2つの通信プロトコルのうちのより安全なものが必要とされることを示す、指定されたメモリ位置に格納される。同様に、デバイス12の構成および制御データよりも機密性が低いと指定された、通知の生成を求めるデバイス12の要求、またはログまたは履歴データは、メタデータと共に提供されるか、または、通知の生成要求を通信するために、又は、ログデータを医療機器12からコントローラ若しくは制御アプリ14および/又はデバイス16に、および/又は、コントローラ若しくは制御アプリ14からデバイス16に送信するために、2つの通信プロトコルのうちの安全の低いものを使用できることを示す、指定されたメモリ位置に格納される。
【0052】
上記のように、LED62は通知に使用できる。例えば、LED62は、IDD12の重要な通知で点滅することができる。重要な通知には、IDD12のメモリ破損、リザーバが空またはほぼ空の状態、意図したインスリン送達中にIDD12ポンプ機構52が動作しないなどのポンプの誤動作、低IDDバッテリー、またはIDDの寿命などにつながるその他の条件などがあるが、これらには限定されない。パッチポンプ12などのウェアラブル医療デバイスは、しばしば患者の衣服の下に着用される。したがって、ウェアラブル医療デバイスがインジケータ(例えば、LED62)を有する場合、インジケータの患者の視界は、しばしば、患者の衣服によって隠されている。さらに、視覚インジケータ62が衣服によって隠されていなくても、ウェアラブル医療デバイス12上のLED通知は、視覚障害のある患者、または高齢者または精神障害のある患者によって知覚されない場合がある。したがって、触覚および/または聴覚指標62は、これらのタイプの患者、特に聴覚障害または聴覚障害のある患者のための触覚指標に役立つことができる。
【0053】
図6Aから
図10に示されるように、装置および方法は、重大な通知が発生したときに医療デバイスを装着している患者に通知するための3つの例示的な実施形態に従って提供される。以下に説明するように、医療デバイス12(例えば、IDD)は、(1)IDD12からのBLE通信を使用して、WC14で、又はスマートフォン若しくはBT対応ヘッドセットなどの別のデバイス16で生成される音声信号の要求を生成し、および/または、(2)IDD12からのBLE通信を使用して、WC14で、又は、スマートフォン、スワートウォッチ、またはBT対応リストバンド(例えば、フィットネスモニタ)などの別のデバイス16で生成される振動通知の要求を生成し、および/または、(3)デバイス14または16が、例えば他の人のスマートフォンを介して、別の人(例えば、介護者)にメッセージを送信するように要求するために、BLE信号を、IDD12から、WC12に又はスマートフォン、スワートウォッチなどの別のデバイス16に送信するように構成することができる。これらの3つの通知方法の1つまたは組み合わせは、上記のIDD12およびWC14のBTスタックを使用して実施できる。さらに、通知生成に対するIDD12の要求が、WC14によって又はIDD操作を制御するように構成されたスマートフォン14によって満たされる場合、該要求は、上記のデバイス内またはデバイス間BTプロトコルのいずれかを使用して送信することができる。通知生成に対するIDD12の要求が、IDD動作を制御するように構成されていないデバイス16によって満たされる場合、該要求は、デバイス16と互換性があり、かつ上記のデバイス間BTプロトコルなどのそれに関連するセキュリティが低い可能性がある、無線通信プロトコルを使用して送信することができる。
【0054】
例示的な実施形態は、異なる感覚および認知能力の患者が彼らの医療デバイス12に関する通知、特に彼らのデバイス12で発生する重大な状態に関する通知、を受信できることを保証することを含むがこれらに限定されない、既存のウェアラブル医療デバイスに対する多くの利点を実現する。例えば、患者は、彼らの医療デバイス12(例えば、IDD)によって要求され、および、BT対応ヘッドセット16によって、又はスマートフォン14、16若しくはWC14で生成される、音声信号を聞くことができる。患者は、医療デバイス12によって要求され、および、BT対応リストバンド16によって、又はスマートフォン14、16若しくはWC14で生成される、振動を感じることができる。患者の介護者は、IDD12によるメッセージの生成の要求に応答して、彼らのデバイス(例えば、スマートフォン)で生成されたメッセージを受信することができる。適切なタイミングで適切な行動を取るのは、素晴らしいことである。いずれにせよ、例示的な実施形態は、タイムリーな通知に応じて、患者または介護者が患者の医療デバイス12の状態(例えば、IDD12を交換するか、それをリセットまたは電力供給する、バッテリーを交換するなど)に関して適切な行動をとることができることを容易にする。さらに、異なるデバイス14または16で満たされる通知のための要求を単に生成する医療デバイス12を有することによって、その通知のための要求は、医療デバイス12にすでに存在する無線通信インターフェースを使用して、医療デバイス12から生成および送信することができるため、既存の医療デバイス12のハードウェアを変更したり、医療デバイス12の複雑さまたはコストを増加させたりする必要がない。さらに、その要求された通知は、例えば、スマートフォンまたはスマートリストバンドからの目立たない振動通知、又はBT対応ヘッドセットの可聴信号とすることができるため、患者は、公共エリアでためらうことなく、例示的な実施形態によって提供される拡張通知を使用することができる。例示的な実施形態によって提供される強化された通知は、第3のデバイス16での動作を医療デバイス12の制御ではなく通知のみに制限するため、医療デバイス12(例えば、IDD)およびコントローラ14(例えば、WC)制御動作のセキュリティが維持される。
【0055】
図6Aは、一般に、可聴通知の要求を生成する例示的な医療デバイス12(例えば、IDD)を示す。
図6Bを参照すると、可聴通知の要求は、IDD12によって専用のWC14に無線で送信することができ、またはIDDコントローラとして動作するスマートフォン14に直接送信することができ、WCまたはスマートフォン14は、スピーカおよび/またはブザーまたはその他の音声生成デバイスを介した可聴通知を生成するように構成される。上記のように、IDD12からコントローラ14に通知要求を送信するための無線プロトコルは、デバイス内プロトコルまたはデバイス間プロトコルのいずれかとすることができる。
図6Cは、患者がスマートフォンを持たず、むしろIDD12を備えた専用のワイヤレスコントローラ14を使用する例示的な実施形態を示す。
図6Cに示されるように、IDD12は、通知の要求をWC14に(例えば、デバイス内プロトコルまたはデバイス間プロトコルのいずれかを使用して)送信することができる。次に、WC14は、ユーザ(例えば、音声信号にBT対応デバイスを使用する糖尿病患者)に対して再生するために、BT対応ヘッドセットなどのデバイス16に可聴信号を送信するように構成される。
【0056】
図7Aは、一般に、振動または触覚通知の要求を生成する例示的な医療デバイス12(例えば、IDD)を示す。
図7Bを参照すると、振動または触覚通知の要求は、IDD12によって専用のWC14に無線で送信することができ、またはIDDコントローラとして動作するスマートフォン14に直接送信することができ、WCまたはスマートフォン14は、その振動装置または他の触覚インジケータを介して振動または触覚通知を生成する。あるいは、再利用可能な専用のWC14は、その複雑さとコストを最小化するために触覚インジケータ無しで構成することができ、その場合、WC14またはIDD12は、触覚インジケータを含むデバイス16に触覚通知の要求を送信するように構成される。上記のように、IDD12からコントローラ14に通知要求を送信するための無線プロトコルは、デバイス内プロトコルまたはデバイス間プロトコルのいずれかとすることができる。IDD制御動作のセキュリティを維持するために、IDD12またはコントローラ14からデバイス16に通知要求を送信するための無線プロトコルは、IDD制御コマンドまたは機密デバイスデータを送受信するように構成されていないデバイス間プロトコルを介する。
図7Cは、患者がスマートフォンを持たず、むしろIDD12を備えた専用の無線コントローラ14を使用する例示的な実施形態を示す。
図7Cに示されるように、IDD12は、通知の要求をWC14に(例えば、デバイス内プロトコルまたはデバイス間プロトコルのいずれかを使用して)送信することができる。次に、WC14は、振動または他の触覚表示の生成の要求を、BT対応であるか、又は、IDD制御コマンド若しくは機密データを送受信するように構成されていないデバイス間プロトコルにすることができる近距離無線通信(NFC)またはその他のワイヤレスプロトコルを介して、WC14と通信するように構成されたスマートウォッチまたは他のスマートリストバンドデバイスなどのデバイス16に送信するように構成される。
【0057】
例えば、患者は、BLEインターフェース、振動モータ、およびバッテリーを含むリストバンドまたはウェアラブルパッチデバイス16を使用することができる。通知を示すために遠隔装置16内の振動モータまたは他の触覚インジケータ電子回路を動作することは、聴覚障害のある患者、介護者、および産業プラントの動作からの、又は、IDD12で検出または発生した重大な状態にタイムリーに対処するための通知へのアクセスを確保するための他のソース(機器または飛行機のモータ)からの騒音によって特徴付けられる職場などの騒々しい環境でIDD12を着用する患者を助ける。
【0058】
図8Aは、一般に、(1)可聴および/または触覚通知の要求を生成し、その要求された通知を
図6A~
図7Cに関連して上記のような患者に出力することによって、その要求を満たすコントローラ14又は他のデバイスにその要求を送信する例示的な医療デバイス12(例えば、IDD)を示す。また(2)IDDの重大な状態に関して介護者にメッセージを送信するという要求も生成する。例えば、IDD12は、介護者のセル番号を保存する、WC14またはスマートウォッチまたはスマートフォン16
1とペアリングできる。IDD12およびWC14は、IDD12からの通知要求を、IDDコントローラとして動作するWC14またはスマートフォン14に通信するように、例えば、BLEを使用することができる。次に、WCまたは他のIDDコントローラ14は、家族又は医師又は養護教諭又はその他の介護者によって使用されるデバイス16
2への通話を完了するように、セルラー通信を使用することができる。次に、デバイス16
2は、
図8Aおよび
図8Bに示すように、メッセージまたは通知の要求を受信し、および、その通知を生成する。この例示的な実施形態は、介護者へのメッセージが、IDD制御コマンドを送受信するように構成される必要のないBLEまたは他のデバイス間プロトコルを使用して、ワイヤレスコントローラ14とのスマートフォンインターフェースを介して送信されるので有利である。IDDとWCは、この機能のために追加のハードウェアを必要としないため、複雑さとコストの増加を回避できる。
【0059】
さらに、IDD12および/またはWCまたは他のIDDコントローラ14は、コントローラ14と、コントローラ14および/またはIDD12とペアにされたデバイス16とに応じて、振動または触覚通知および/または可聴通知などの強化された遠隔通知の異なるモードから患者が選択できるように構成することができる。例えば、コントローラ14は、IDDユーザ12がペアのデバイス選択(例えば、ペアになっているデバイス16を選択したことを示す)および対応する通知モード(例えば、通知のためにそのペアになっているデバイスによって使用される可聴モードおよび/または触覚モード)などの基準を示すことを可能にするユーザプロンプトを備えたセットアップモード中に表示画面を生成するようにプログラムすることができる。例えば、医療デバイス12、コントローラ14、または他のデバイス16のいずれもが、コントローラ14および/またはデバイス16で生成される通知の好ましいタイプを選択するために、コントローラ14(すなわち、WCまたはスマートフォン)およびペアにされたデバイスにおける通知回路および機能に応じて、ユーザを許可するユーザプロンプトを生成するように構成することができる。
【0060】
図9は、例示的な実施形態による、別のデバイス14、16で生成された通知を要求するための例示的な医療デバイス12(例えば、IDD12)の動作を示すフローチャートである。IDD12は、例えば、動作を実行するようにプログラムまたは他の方法で構成することができ、動作は、
図9に示されるステップのすべて又はサブセットのみを組み込むことができる。IDD12は、IDD12を制御するように構成された専用のWC14またはスマートフォン14とペアになっている(ブロック120)。IDD12は、例えば、前述の重大な状態など、ユーザに通知する必要があるIDD内で発生する状態を監視するように構成される(ブロック122)。ユーザ通知を必要とする状態が検出された場合(ブロック124)、IDD12は、コントローラ14(ブロック132)および/又は別のデバイス16(ブロック124)に送信するための通知要求(ブロック128および130)を生成するように構成される。上記のように、WC14が所望の通知モード(例えば、聴覚または触覚)に必要なインジケータを有する場合、IDD12は、安全なBLEイントラデバイスプロトコルを使用して通知の要求を送信することができる。あるいは、IDD12は、例えば、安全性の低いBTデバイス間プロトコルを介して、デバイス16に直接、又はコントローラ14を介して、通知の要求を送信することができる。通知を受信すると(例えば、LED62を介して、又はIDD12から離れたデバイス14、16で生成された拡張通知を介して)、IDDユーザ又は介護者は、ユーザへの通知を保証する条件の検出となるIDDの問題の解決を試みることができる(ブロック134)。その条件を解決できない場合、IDD12は、ユーザ又は介護者によって手動で、又はそのプロセッサ60を介して、自動的に無効にすることができる(ブロック136)。
【0061】
図10は、例示的な実施形態による、ウェアラブル医療デバイス(例えば、IDD12)によって要求される通知を生成するための少なくとも1つの他のデバイス14、16の動作を示すフローチャートである。ブロック140を参照して、デバイス14、16は、通知の要求が受信(例えば、IDD12から直接、またはIDD12を制御するために使用されるWC14またはスマートフォン14から)されたかどうかを決定するようにプログラムまたは他の方法で構成されている。上記のように、IDDは、聴覚モード(ブロック142)、触覚モード(154)およびメッセンジャーモード(ブロック166)などの1つまたは複数のモードを使用して、デバイス14および/又は16で通知のリモート生成を要求することができる。例えば、デバイス14、16は、IDD12、WC14および/又はデバイス16がどのように構成されているのかに応じて、通知のために聴覚モードまたは触覚モードでのみ、又はすべてのモードのサブセットの異なる組み合わせで、又は利用可能なすべてのモードのいずれかでのみ動作することを理解されたい。
【0062】
図10のブロック144および156を参照すると、医療デバイス12(例えば、IDD)がスマートフォン14によって制御される場合(例えば、セルラー動作のない専用WC、又はLCDディスプレイのみなどの限定されたインジケータとは対照的に)、スマートフォン14は、可聴通知(ブロック146)および/又は触覚通知(ブロック158)をそれぞれ生成することによって、IDD12の通知要求を満たすことができる。一方、
図10のブロック148および160を参照すると、例えば、IDD12が専用のWC14によって制御される場合、WC14は、指示を生成するためのハードウェアおよびソフトウェア構成に応じて、通知(ブロック150)および/又は触覚通知(ブロック162)をそれぞれ生成することによって、IDD12の通知要求を満たすことができる。あるいは、
図10のブロック152および164を参照して、IDD12またはWC14は、例えば、デバイス間無線プロトコルを使用して別のデバイス16とペアリングし、そのデバイス16で通知の生成を要求することができる。例えば、IDD12またはWC14は、BT対応ヘッドセットに可聴通知を生成するように命令できる(ブロック152)。IDD12またはWC14は、BT対応のスマートウォッチまたは他のBTリストバンドに、触覚通知を生成するように命令することができる(ブロック164)。したがって、デバイス14、16(例えば、スマートフォン、WC、BTヘッドセット、スマートウォッチ、BT対応リストバンド、又はインジケータを備えた他のデバイス16)は、IDD12および/又はコントローラ14が通知または表示を生成するようにどのように構成されているかに応じて、IDD12から直接またはIDDから通知の要求を受信することができ、および、そのインジケータハードウェアおよび/又はソフトウェアを使用して要求された通知を生成することができる。
【0063】
図10のブロック166を参照すると、IDD12を制御するWC又はスマートフォン14は、介護者の数を記憶し、メッセンジャーモードで動作して、IDD12からの通知要求の受信に応答して、介護者に通知を(例えば、セルラー通信を介して)送信することができる。IDD12および/又はWC14がIDD12の寿命ステータスを示している場合、
図10に示される要求履行プロセスは、例えば、WC14および/又はデバイス16が新しいIDD12とペアになるまで、終了又は一時停止することができる。
【0064】
本開示が、以下で説明にされるか、または図面に図示される、構造の詳細、および構成要素の配置に、その適用が限定されないことが当業者によって理解される。本明細書の実施形態は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施または実行することができる。また、本明細書にて使用される表現、および用語は、説明を目的とするものであり、限定するものとみなすべきではないことが理解される。本明細書における「含む」、「備える」、または「有する」、およびそれらの変形例の使用は、追加の項目と同様に、その後に列挙される項目、およびその均等物を包含することを意味する。特に限定されない限り、本明細書における「接続された」、「結合された」、および「据え付けられた」という用語、およびそれらの変形例は、広範囲に用いられ、直接的および間接的な接続、結合、および取り付けを包含する。さらに、「接続された」および「結合された」という用語、およびそれらの変形例は、物理的または機械的な、接続または結合に限定されない。さらに、上、下、底面、および上面などの用語は、相対的であって、図解を補助するために使用されるものではあるが、限定するものではない。
【0065】
例証される実施形態に従って備えられる実例のデバイス、システム、および方法の構成要素は、デジタル電子回路、アナログ電子回路における、又は、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアにおける、又はそれらの組み合わせにおける、少なくとも一部を実施することができる。これらのコンポーネントは、例えば、プログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、または複数のコンピュータなどのデータ処理装置による実行、またはそれらの動作を制御するために、情報媒体、又は、機械可読記憶デバイスに有形に組み込まれたコンピュータプログラム、プログラムコード、またはコンピュータ命令などのコンピュータプログラム製品として実施することができる。
【0066】
コンピュータプログラムは、コンパイル型言語もしくはインタプリタ型言語を含んだ任意の形式のプログラミング言語で作成することができ、コンピュータプログラムは、スタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、構成要素、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットとして含んだ任意の形式で展開することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ又は1つのサイトの複数のコンピュータで実行されるように備えることができ、又は、複数のサイトに分散して通信ネットワークで相互接続することができる。また、例示的な実施形態を達成するための関数型プログラム、コード、およびコードセグメントは、例示的な実施形態が関係する当業者によって本発明の範囲内であると容易に解釈することができる。例示的な実施形態に関連する方法ステップは、機能を(例えば、入力データを操作し、および/又は、出力を生成することによって)実行するためのコンピュータプログラム、コード、又は命令を実行する1つまたは複数のプログラム可能なプロセッサによって実行できる。方法のステップおよび例示的な実施形態の装置は、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路、によっても実施することができおよびその専用論理回路として実施することができる。
【0067】
本明細書に開示される実施形態に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGA若しくは他のプログラム可能な論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタロジック、個別ハードウェアコンポーネント、又は本書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせにより、実装又は実行されてよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態マシンであってよい。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は他のそのような構成として実施されてよい。
【0068】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサには、例として、汎用および特殊目的の両方のマイクロプロセッサ、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサが含まれる。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリから命令とデータを受け取る。コンピュータの重要な要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令とデータを格納するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、例えば、磁気、光磁気ディスク、又は、光ディスクなどのデータを格納するための1つまたは複数の大容量記憶装置を含むか、又は、それらからデータを受信するか若しくはそれらにデータを転送するか、又はそれら両方をするように動作可能に結合される。
【0069】
コンピュータプログラム命令およびデータを具現化するのに適した情報媒体には、例として、電気的にプログラム可能な読み取り専用メモリまたはROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能なROM(EEPROM)、フラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス、および、データ記憶ディスク(磁気ディスク、内蔵ハードディスク、又はリムーバブルディスク、光磁気ディスク、CDーROM、および、DVD-ROMディスク等)を含む、あらゆる形式の不揮発性メモリを含む。プロセッサとメモリは、特別な目的のロジック回路によって補完または組み込むことができる。
【0070】
当業者は、情報および信号が、様々な異なる技術および技術のいずれかを使用して表されることを理解できる。例えば、上記の説明全体で参照される可能性がある、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光学場若しくは粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表すことができる。
【0071】
上記の説明および図は、例としてのみ意図されており、以下の特許請求の範囲に記載されている場合を除いて、いかなる方法でも限定することを意図していない。当業者は、上記で説明した様々な例示的な実施形態の様々な要素の様々な技術的側面を、他の多くの方法で容易に組み合わせることができることに特に留意されたい。
【国際調査報告】