(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-22
(54)【発明の名称】真空食品加工システム
(51)【国際特許分類】
A47J 43/046 20060101AFI20220215BHJP
【FI】
A47J43/046
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021537147
(86)(22)【出願日】2020-03-09
(85)【翻訳文提出日】2021-06-24
(86)【国際出願番号】 US2020021718
(87)【国際公開番号】W WO2020185683
(87)【国際公開日】2020-09-17
(32)【優先日】2019-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】バニスター、サム ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン、ロス
(72)【発明者】
【氏名】ティン、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】プルー、ジャレド ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】フォガラシ、クリストフ ベネディクト
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー、ジョシュア ディ.
(72)【発明者】
【氏名】オローリン、ニコラス マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ペイ、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ、ジニティス
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BA12
4B053BB02
4B053BC14
4B053BD08
4B053BF13
4B053BG01
4B053BG04
4B053BK23
4B053BK36
4B053BK60
4B053BL09
(57)【要約】
食品加工システムの容器と使用するためのアクセサリは、食品加工システムの基部内に位置付け可能な本体であって、第一の側および第二の側を有する本体と、本体に形成された開口部と、開口部を選択的に封止するために開口部で構成可能な部材であって、本体の第二の側に配設されている部材と、容器のチャンバーを封止するための真空封止アセンブリと、チャンバーを周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能な解放機構と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品加工システム用の容器アセンブリであって、
開放端部を有するチャンバーを含む封止可能な本体と、
前記チャンバーの前記開放端部に接続可能なアクセサリと、を備え、前記アクセサリが、
開口部を含む本体と、
前記開口部を選択的に封止するために前記開口部で構成可能な部材であって、前記開口部が前記部材によって封止された時、前記アクセサリが前記食品加工システムの基部内に受け入れ可能である、部材と、を含む、容器アセンブリ。
【請求項2】
前記部材が、第一の位置と第二の位置との間を軸の周りに回転可能である、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項3】
前記第一の位置と前記第二の位置との間の前記部材の回転が、前記開口部を含む平面外である、請求項2に記載の容器アセンブリ。
【請求項4】
前記第一の位置と前記第二の位置との間の前記部材の回転が、前記開口部を含む平面内である、請求項2に記載の容器アセンブリ。
【請求項5】
前記部材が、第一の位置と第二の位置との間を平行に移動可能である、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項6】
前記部材が前記開口部に相補的な封止要素を含み、前記部材が前記第二の位置にある時、前記封止要素が前記開口部と関連付けられる、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項7】
前記封止要素と前記開口部との間の関連が気密シールを形成する、請求項6に記載の容器アセンブリ。
【請求項8】
前記容器アセンブリが、前記封止可能な本体と一体的な真空通路をさらに含む、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項9】
前記アクセサリが前記食品加工システムの基部内に受け入れ可能であり、前記真空通路が前記基部の真空システムと流体連通して配設されている、請求項8に記載の容器アセンブリ。
【請求項10】
前記封止可能な本体が少なくとも一つの真空開口部を有する第二の端部を含み、前記容器アセンブリが、前記第二の端部と前記チャンバーとを流体連結するために、前記少なくとも一つの真空開口部に対して移動可能な真空封止アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項11】
前記チャンバーを周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能な解放機構をさらに備える、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項12】
前記アクセサリが持ち運び用リッドである、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項13】
前記アクセサリが回転可能なブレードアセンブリである、請求項1に記載の容器アセンブリ。
【請求項14】
食品加工システムであって、
回転構成要素および真空システムを含む食品プロセッサ基部と、
前記食品プロセッサ基部との取り外し可能な関連のために構成されたアタッチメントと、を備え、前記アタッチメントが、
開放端部を有するチャンバーを含む封止可能な本体と、
前記チャンバーの前記開放端部に連結されたアクセサリであって、前記アクセサリがその中に形成された封止可能な開口部を有し、前記アクセサリが前記食品プロセッサ基部内に受け入れ可能である、アクセサリと、を含む、食品加工システム。
【請求項15】
前記アクセサリが、
前記封止可能な開口部を含む本体と、
前記封止可能な開口部を選択的に封止するために、第一の位置と第二の位置との間で前記本体に対して移動可能な部材と、をさらに備える、請求項14に記載の食品加工システム。
【請求項16】
前記部材が、前記第一の位置と前記第二の位置との間を軸の周りに回転可能である、請求項15に記載の食品加工システム。
【請求項17】
前記第一の位置と前記第二の位置との間の前記部材の回転が、前記開口部を含む平面外である、請求項16に記載の食品加工システム。
【請求項18】
前記第一の位置と前記第二の位置との間の前記部材の回転が、前記開口部を含む平面内である、請求項16に記載の食品加工システム。
【請求項19】
前記部材が、前記第一の位置と前記第二の位置との間を平行に移動可能である、請求項15に記載の食品加工システム。
【請求項20】
前記部材が前記封止可能な開口部に相補的な封止要素を含み、前記部材が前記第二の位置にある時、前記封止要素が前記封止可能な開口部と係合している、請求項15に記載の食品加工システム。
【請求項21】
前記容器アセンブリが、前記封止可能な本体と一体的な真空通路をさらに含む、請求項14に記載の食品加工システム。
【請求項22】
前記アクセサリが前記食品プロセッサ基部内に受け入れられた時、前記真空通路が前記基部の真空システムと流体連通して配設されている、請求項21に記載の食品加工システム。
【請求項23】
前記アクセサリが前記回転構成要素に接続可能でない、請求項22に記載の食品加工システム。
【請求項24】
前記アクセサリが前記回転構成要素に接続可能である、請求項22に記載の食品加工システム。
【請求項25】
前記封止可能な本体が少なくとも一つの真空開口部を有する第二の端部を含み、前記アタッチメントが前記第二の端部と前記チャンバーとを流体連結するために、前記少なくとも一つの真空開口部に対して移動可能な真空封止アセンブリをさらに含む、請求項14に記載の食品加工システム。
【請求項26】
前記チャンバーを周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能な解放機構をさらに備える、請求項14に記載の食品加工システム。
【請求項27】
前記アクセサリが持ち運び用リッドである、請求項14に記載の食品加工システム。
【請求項28】
前記アクセサリが回転可能なブレードアセンブリである、請求項14に記載の食品加工システム。
【請求項29】
食品加工システムと使用するためのアクセサリであって、
前記食品加工システムの基部内に位置付け可能な本体であって、第一の側および第二の側を有する、本体と、
前記本体の第一の側に配設された加工要素と、
前記本体に形成された開口部と、
前記開口部を選択的に封止するために前記開口部で構成可能な部材であって、前記部材が前記本体の前記第二の側に配設されている、部材と、を備える、アクセサリ。
【請求項30】
前記加工要素が回転可能なブレードアセンブリを含む、請求項29に記載のアクセサリ。
【請求項31】
食品加工システムの容器と使用するためのアクセサリであって、
前記食品加工システムの基部内に位置付け可能な本体であって、第一の側および第二の側を有する、本体と、
前記本体に形成された開口部と、
前記開口部を選択的に封止するために前記開口部で構成可能な部材であって、前記部材が前記本体の前記第二の側に配設されている、部材と、
前記容器のチャンバーを封止するための真空封止アセンブリと、
前記チャンバーを周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能な解放機構と、を備える、アクセサリ。
【請求項32】
前記解放機構が前記真空封止アセンブリに動作可能に連結されている、請求項31に記載のアクセサリ。
【請求項33】
前記解放機構が前記真空封止アセンブリと一体的に形成されている、請求項31に記載のアクセサリ。
【請求項34】
前記部材が、前記第一の位置と前記第二の位置との間を軸の周りに回転可能である、請求項31に記載の食品加工システム。
【請求項35】
前記部材が前記封止可能な開口部に相補的な封止要素を含み、前記部材が前記第二の位置にある時、前記封止要素が前記封止可能な開口部と係合している、請求項34に記載の食品加工システム。
【請求項36】
前記封止要素が前記封止可能な開口部と係合している時、前記解放機構が前記チャンバーを前記周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能である、請求項35に記載の食品加工システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の例示的な実施形態はブレンダーに関し、より具体的には、その中に一つ以上の食品品目を受けるように構成されたブレンダーの容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ブレンダーは、液体、固体、半固体、ゲル、および類似のものを含む、複数の異なる食品を加工するために一般的に使用される。ブレンダーは、ホームキッチン用途、プロフェッショナルなレストランまたは食品サービス用途、および大規模な産業用途を含む、幅広い商業環境における食品の混合、切断、およびダイシングのための有用な装置であることが良く知られている。それらは、手によるみじん切りまたは角切りの便利な代替手段を提供し、例えば、特定の食品に供されるように、特定のタイプまたは量の食品加工を提供するように適合された、様々な動作設定およびモードをしばしば備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
混合動作の前または後のいずれかで、ブレンダー容器またはアタッチメント内に真空を形成することによって、いくつかの利点を達成することができる。例えば、混合動作の前に真空を形成することによって、加工される材料の栄養特性の全体的な分解が低減され得る。従って、ブレンダー容器またはアタッチメントは、ブレンダー容器内に真空を選択的に形成するために移動可能なシールを含んでもよい。しかしながら、ブレンダー容器が、例えば、車両の中などの高振動環境で使用される場合、または容器がバッグの中で運ばれる場合、ブレンダー容器の内部からの液体または他の材料がシールを通して漏れる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によれば、開放端部を有するチャンバーを含む封止可能な本体と、前記チャンバーの前記開放端部に接続可能なアクセサリとを有する食品加工システム用の容器アセンブリ。アクセサリは、開口部を含む本体、および前記開口部を選択的に封止するために前記開口部で構成可能な部材を含む。開口部は、前記部材によって封止される。アクセサリは、食品加工システムの基部内に受け入れ可能である。
【0005】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は第一の位置と第二の位置との間で軸の周りに回転可能である。
【0006】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記第一の位置と前記第二の位置との間での前記部材の回転は、前記開口部を含む平面外である。
【0007】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記第一の位置と前記第二の位置との間での前記部材の回転は、前記開口部を含む平面内である。
【0008】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は第一の位置と第二の位置との間で平行に移動可能である。
【0009】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は、前記開口部に相補的な封止要素を含み、前記部材が前述の第二の位置にある時、前記封止要素は前記開口部と関連付けられている。
【0010】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記封止要素と前記開口部との間の関連は気密シールを形成する。
【0011】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記容器アセンブリは、前記封止可能な本体と一体の真空通路をさらに含む。
【0012】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは食品加工システムの基部内に受け入れ可能であり、前記真空通路は基部の真空システムと流体連通して配設されている。
【0013】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記封止可能な本体は、少なくとも一つの真空開口部を有する第二の端部を含み、前記容器アセンブリは、前記第二の端部と前記チャンバーとを流体連結するために、前記少なくとも一つの真空開口部に対して移動可能な真空封止アセンブリをさらに含む。
【0014】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記チャンバーを周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能な解放機構を含む。
【0015】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは持ち運び用リッドである。
【0016】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは回転可能なブレードアセンブリである。
【0017】
別の実施形態によると、食品加工システムは、回転構成要素および真空システムを含む食品プロセッサ基部を含む。前記食品プロセッサ基部との取り外し可能な関連付けのために構成されたアタッチメントは、開放端部を有するチャンバーと、前記チャンバーの前記開放端部に連結されたアクセサリとを含む封止可能な本体を含み、アクセサリは、その中に形成された封止可能な開口部を有し、アクセサリは、食品プロセッサ基部内に受け入れ可能である。
【0018】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは、前記封止可能な開口部を選択的に封止するために、前記封止可能な開口部を含む本体と、前記本体に対して第一の位置と第二の位置との間で移動可能な部材とをさらに含む。
【0019】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は前記第一の位置と前記第二の位置との間で軸の周りに回転可能である。
【0020】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記第一の位置と前記第二の位置との間での前記部材の回転は、前記開口部を含む平面外である。
【0021】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記第一の位置と前記第二の位置との間での前記部材の回転は、前記開口部を含む平面内である。
【0022】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は前記第一の位置と前記第二の位置との間で平行に移動可能である。
【0023】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は、前記封止可能な開口部に相補的な封止要素を含み、前記部材が前述の第二の位置にある時、前記封止要素は前記封止可能な開口部と係合している。
【0024】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記容器アセンブリは、前記封止可能な本体と一体の真空通路をさらに含む。
【0025】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリが食品プロセッサ基部内に受けられている時、前記真空通路は基部の真空システムと流体連通して配設されている。
【0026】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは前記回転構成要素に接続可能ではない。
【0027】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは前記回転構成要素に接続可能である。
【0028】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記封止可能な本体は、少なくとも一つの真空開口部を有する第二の端部を含み、前記アタッチメントは、前記第二の端部と前記チャンバーとを流体連結するために、前記少なくとも一つの真空開口部に対して移動可能な真空封止アセンブリをさらに含む。
【0029】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記チャンバーを周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能な解放機構を含む。
【0030】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは持ち運び用リッドである。
【0031】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記アクセサリは回転可能なブレードアセンブリである。
【0032】
さらに別の実施形態によれば、食品加工で使用するアクセサリは、食品加工システムの基部内に位置付け可能な本体を含む。本体は、第一の側および第二の側、ならびにその中に形成された開口部を有する。加工要素は、本体の第一の側に配設され、前記開口部を選択的に封止するために前記開口部で構成可能な部材は、前記本体の前記第二の側に配設されている。
【0033】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では加工要素は回転可能なブレードアセンブリを含む。
【0034】
さらに別の実施形態によれば、食品加工システムの容器と使用するアクセサリは、食品加工システムの基部内に位置付け可能な本体を含み、前記本体は第一の側および第二の側を有する。開口部は、前記本体中に形成され、前記開口部で構成可能な部材は、前記開口部を選択的に封止するように動作可能である。部材は、前記本体の前記第二の側に配設される。容器のチャンバーを封止するための真空封止アセンブリ、および前記チャンバーを周囲雰囲気に流体連結するように動作可能な解放機構。
【0035】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記解放機構は前記真空封止アセンブリに動作可能に連結される。
【0036】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記解放機構は前記真空封止アセンブリと一体型に形成される。
【0037】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は前記第一の位置と前記第二の位置との間で軸の周りに回転可能である。
【0038】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記部材は、前記封止可能な開口部に相補的な封止要素を含み、前記部材が前述の第二の位置にある時、前記封止要素は前記封止可能な開口部と係合している。
【0039】
上述の特徴のうちの一つまたは複数に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前記封止要素が前記封止可能な開口部と係合する時、前記解放機構は、前記チャンバーを前記周囲雰囲気に選択的に流体連結するように動作可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を形成する添付の図面は、本発明のいくつかの態様を具現化し、また記述とともに本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0041】
【
図1】
図1は、食品加工システムの一実施例の斜視図である。
【
図2】
図2は、食品加工システムの基部の斜視図である。
【
図3】
図3は、第一のアタッチメントを有する食品加工システムの斜視図である。
【
図4】
図4は、食品加工システムとの使用に適したアタッチメントの斜視図である。
【
図5】
図5は、一実施形態による
図4の容器本体の断面図である。
【
図5A】
図5Aは、一実施形態による
図5の容器本体の第二の端部の詳細な断面斜視図である。
【
図6】
図6は、一実施形態による食品加工システムとの使用に適したアタッチメントのアクセサリの斜視図である。
【
図7】
図7は、一実施形態による食品加工システムとの使用に適したアタッチメントのアクセサリの斜視図である。
【
図8】
図8は、一実施形態による食品加工システムとの使用に適したアタッチメントの断面図である。
【
図9】
図9は、一実施形態による食品加工システムの基部に連結されたアタッチメントの断面図である。
【
図10】
図10は、一実施形態による食品加工システムとの使用に適したアタッチメントの別のアクセサリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
発明を実施するための形態は、例示として図面を参照しながら、本発明の実施形態について、利点および特徴とともに説明する。
【0043】
ここで
図1および
図2を参照すると、多機能食品加工システム20の例が図示されている。一般に、食品加工システム20は、非限定的な例として、角切り、みじん切り、切断、スライシング、混ぜ合わせ、混合、攪拌、粉砕、または類似のものを含む、任意の食品加工または混合動作を実施するように適合され得る。本明細書に図示および記載される食品加工システム20はパーソナルブレンダーシステムであるが、他の食品加工システムも本開示の範囲内である。
【0044】
食品加工20システムは、その中に電動ユニット(図示せず)および少なくとも一つのコントローラC(
図9を参照)が位置する本体またはハウジング24を有する基部22を含む。基部22は、例えば、ハウジング24内に位置する電動ユニットによって駆動される駆動カプラー26(
図2を参照)などの少なくとも一つの回転構成要素を含む。基部22は、追加的に、電動ユニットのオン/オフを切り替えるため、およびパルシング、ブレンディング、または連続的な食品加工などの様々な動作モードを選択するための一つ以上の入力29を有する、制御パネルまたはユーザインターフェース28を含む。少なくとも一つの駆動カプラー26は、アタッチメント30の内部に位置する食品の加工を行うために、基部22に連結されたアタッチメント30の一部分と係合して構成されている。これは、以後の図および考察でより明らかになるであろう。
【0045】
一実施形態では(
図9を参照)、食品加工システム20の基部22は、例えば、真空ポンプなどの真空に引くことができる機構34を有する真空システム32を追加的に含む。しかしながら、真空に引くことができる任意の機構が本明細書で意図されている。基部22と使用するよう構成された少なくとも一つのアタッチメント30は、アタッチメント30が基部22に取り付けられた時に真空ポンプ34に動作可能に連結される。図示した非限定的実施形態では、真空ポンプ34は、基部22の側35、例えばその後部に配設され、変化する構成を有する一つ以上のアタッチメントが真空ポンプ34に容易に連結することを可能にする。真空ポンプ34は、ユーザインターフェース28の一つ以上の入力29の作動に応答して、真空ポンプ34がコントローラCによって動作するように、コントローラに動作可能に連結され得る(Cに概略的に図示)。
【0046】
サイズおよび/または機能性がさまざまに違う一つ以上のアタッチメント30は、基部22と使用するように構成され得る。アタッチメントの一例が、さらに詳細に
図3に示されている。一実施形態では、アタッチメント30は、第一の開放端部38、第二の閉鎖端部40、および第一の端部38と第二の端部40との間に延在する一つ以上の側壁42を含む本体36を有する倒立瓶または容器を含み、容器の中空加工チャンバー44を画定する。アタッチメント30は、基部22から分離された時には第一の構成を有し、基部22に連結された時には第二の倒立構成を有するパーソナル混合容器である。回転可能なブレードアセンブリ46は、容器36の第一の開放端部38に選択的に連結されて、加工チャンバー44を封止するように構成されている。容器36およびブレードアセンブリ46は、互いにねじ込み可能に連結され得るが、容器36およびブレードアセンブリ46を取り外し可能に接続する他の機構も本明細書で意図されていることが理解されるべきである。
【0047】
容器36の加工チャンバー44内に配設された食品を加工するために、回転可能なブレードアセンブリ46は、容器36の第一の端部38に連結される。容器36に接続された時、回転可能なブレードアセンブリ46は、食品加工システム20の基部22に連結するように構成されている。少なくとも一つのブレード47に関連付けられた駆動されたカプラー(図示せず)は、チャンバー44の外側の回転可能な駆動アセンブリ46の外部表面に隣接して位置付けられる。少なくとも一つの駆動カプラー26は、駆動されたカプラーと係合して少なくとも一つのブレード47を軸Xの周りで回転させ、アタッチメント30の加工チャンバー44内に位置する食品を加工するように構成されている。当然のことながら、倒立容器36および回転可能なブレードアセンブリ46を含むアタッチメント30は、一例としてのみ意図されており、基部22に接続された時およびそこから分離された時に同じ配向を有するアタッチメントなども本明細書で意図されている。
【0048】
アタッチメント30が倒立容器36である実施形態では、アタッチメント30は、例えば、アタッチメント30の周辺の周りに位置付けられたタブなどの一つまたは複数の接触部材48を含み得る。四つの接触部材48が概して図示されているが、任意の数の接触部材48が本開示の範囲内である。アタッチメント30が倒立容器36およびブレードアセンブリ46を含む実施形態では、接触部材48は、容器36、ブレードアセンブリ46、またはその両方から外向きに延在してもよい。
【0049】
アタッチメント30の接触部材48は、基部22の取付領域50と協働して、アタッチメント30を基部22に連結するように構成されている。図示されるように、取付領域50は、一つ以上の受け入れロット52を含み、その中にアタッチメント30の複数の接触部材48のそれぞれが受け入れ可能である。アタッチメント30は、食品加工システム20の基部22に摺動可能に接続するように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、アタッチメント30は、アタッチメント30が基部22に対してロックされるように、基部22に回転可能に接続するように構成されてもよい。しかし、当然のことながら、アタッチメントを基部22に連結するための任意の適切な機構が本開示の範囲内である。
【0050】
一実施形態では、容器36は、食品加工システム20の真空動作を実施するのに適した真空容器である。こうした実施形態では、容器36は、容器36の第一の端部38と第二の端部40との間に位置する位置に配置された内壁54を含む。図示した非限定的な実施形態では、内壁54は、容器36の第二の端部40からオフセットされ、加工チャンバー44の端部を封止する。カバー56は、内壁54と容器36の第二の端部40との間の位置で、内壁54から垂直にオフセットされている。カバー56は、容器36に永久的に固定されてもよく、または別の方法として、例えば、内壁54に対して、閉位置と開位置との間で旋回して移動させることができてもよい。一実施形態では、カバー56は、内壁54の中心部分に位置する突起部58から側壁42の内部表面60まで延在する。ガスケットまたはシール62は、カバー56に取り付けられてもよく、側壁42の内部表面60および内壁54と接触して、その間に気密シールを形成するように構成されている。内壁54、隣接する側壁42、およびカバー56は共に協働して、周囲雰囲気から封止され、加工チャンバー44から分離された真空チャンバー64を画定する。
【0051】
容器36は、アタッチメント30が基部22に連結された時に、真空ポンプ34および真空チャンバー64を流体接続するように構成された真空通路または導管66を追加的に含む。真空通路66は、
図5に示すように概して直線状の構成を有してもよく、または別の方法として、その中に形成された一つまたは複数の屈曲または角度を有してもよい。真空ポンプ34は基部22の側35に位置するため、真空ポンプ34に流体連結するために基部22の表面と当接するように構成された真空通路66の第一の端部68は、同様に容器36の対応する側に隣接して配置される。一実施形態では、真空システム32の一部分は、基部22の上面37に隣接して配設されている。結果として、真空通路66の第一の端部68は、容器36の第一の端部38から垂直にオフセットされ得る。しかし、真空通路66の第一の端部68が容器36の第一の端部38と整列する実施形態も、本明細書では考慮されている。
【0052】
真空アタッチメント30は、加工チャンバー44と真空チャンバー64との間の境界面に、真空チャンバー64内に位置する真空封止アセンブリ70を含む。
図5に最もよく示されるように、真空封止アセンブリ70の一例をより詳細に図示する。より具体的には、真空封止アセンブリ70は、加工チャンバー44を真空チャンバー64から分離する内壁54の中に形成され得る。真空封止アセンブリ70をこの位置に配置することによって、アタッチメント30が食品加工システム20の基部22に連結されている時、ユーザーは真空封止アセンブリ70に容易にアクセスできる。しかし、他の実施形態では、真空封止アセンブリ70は、アタッチメント30の周りの別の場所に位置してもよい。
【0053】
図5Aで最もよく示される真空封止アセンブリ70は、内壁54に形成された一次チャンバー開口部76を通って延在するバルブステム74を有するアンブレラバルブ72と、バルブステム74に概して垂直に延在するフランジ78とを含む。図示されるように、バルブステム74の遠位端80の一つまたは複数の寸法は、容器36に対するアンブレラバルブ72の移動を制限するために、一次チャンバー開口部76よりも大きい。バルブステム74と一次チャンバー開口部76との間の係合を介して、一次チャンバー開口部76を通る容器36の内部加工チャンバー44からの流体または食品粒子の流れが制限される。アンブレラバルブ72のフランジ78は、例えば、フランジ78の周辺部の近くなど、フランジ78の一部分が、内壁54に形成された少なくとも一つの二次チャンバー開口部82と重複する配置にあるようにサイズ決めされる。従って、通常の条件下では、フランジ78は、流体および/または食品粒子がそこを通って流れるのを防ぐために、少なくとも一つの二次開口部82を封止する。
【0054】
真空動作中、いずれかのアタッチメントが基部22に取り付けられ、真空通路66が真空システム32に動作可能に連結されると、真空機構34は、アンブレラバルブ72の露出面に適用される陰圧を生成する。生成される陰圧は、フランジ78の周辺部分を、加工チャンバー44内の空気がそこを通って引き出されるのに十分なだけ二次チャンバー開口部82から分離させる。真空機構34の動作が停止し、陰圧が取り除かれるとすぐに、フランジ78の周辺部分は元の位置に付勢して戻り、二次チャンバー開口部82を封止する。この付勢は、例えば、アンブレラバルブ72が形成されるシリコーンなどの弾性材料の結果でありうる。あるいは、付勢機構を使用して、フランジ78が封止位置に戻る動きを促進しうる。真空動作は、食品が加工チャンバー44内に配置された後、ただし食品加工動作を実施する前に行われてもよい。別の実施形態では、真空動作は、食品加工動作の実施後に、加工チャンバー44内を真空に引き入れるために開始される。混合動作後に真空を形成することは、アタッチメント30内の食品の貯蔵寿命または保存を延ばすために使用されうる。
【0055】
真空アタッチメント30は、容器36の加工チャンバー44を周囲へ通気するよう動作可能な解放機構84を追加的に含み、それによって、その中に形成された真空を破る。解放機構84は、同様に、ユーザーが容易にアクセスできるアタッチメント30の位置に取り付けられる。図示されるように、解放機構84は、真空封止アセンブリ70から遠くに位置し、真空封止アセンブリ70に接続されていない。しかし、解放機構84が真空封止アセンブリ70に直接的または間接的に連結された実施形態も本開示の範囲内であることが理解されるべきである。倒立真空瓶に関して、解放機構84は、容器36の露出した第二の端部40に取り付けられる。
【0056】
解放機構84の一例が、
図5Aに詳細に示されている。図示した非限定的な実施形態では、解放機構84は、封止部材88を有するコネクタ86を含む。解放機構84は、アクチュエータ90の旋回軸を画定するピン92を介してコネクタ86に枢動可能に連結されたアクチュエータ90を追加的に含む。一実施形態では、カミングレバー94は、コネクタ86からアクチュエータ90に向かって延在する。解放機構84が非作動状態にある時、封止部材88は、加工チャンバー44に流体接続された隣接する開口部96と係合している。例えば、コイルばねなどの付勢部材98は、コネクタ86に連結されて封止部材88を付勢して開口部96と係合し、気密かつ液密のシールを形成し得る。解放機構84を作動させるために、アクチュエータ90はピン92の軸の周りを旋回する。この動きは、付勢部材98の付勢を克服し、またコネクタ86のカミングレバー94に力を加え、それによってコネクタ86および封止部材88を垂直方向に移動させて、開口部96との係合を外す。
【0057】
容器36の加工チャンバー44内で真空が生成された後、その上に作用する力の結果として、ブレードアセンブリ46を取り外し、加工チャンバー44内の食品にアクセスすることは、不可能ではないにしても困難である。従って、ユーザーは、容器36の加工チャンバー44内の内容物にアクセスする前に、解放機構84を操作することによって、まず容器36内の真空を破るべきである。
【0058】
食品加工動作の前に真空装置34と共に使用された場合、本明細書に図示および記載されるように真空封止アセンブリ70を有する容器36は、ビタミン、特にビタミンC保持が増加した食品を提供し得る。混合プロセス中の酸素への曝露は、容器36内の材料を劣化させ得る。容器36から酸素を除去することによって、プロセス中の材料の栄養特性の全体的な劣化が低減される。本明細書に図示および記載された真空アタッチメント30は、一例としてのみ意図されており、基部22との使用に適した任意の真空アタッチメントが本開示の範囲内であることが理解されるべきである。
【0059】
一実施形態では、例えば、リッドまたはカバーなどの回転可能なブレードアセンブリ46と互換性がある他のアクセサリが、容器36を封止するために、容器36の第一の開放端部38に取り外し可能に連結されてもよい。真空アタッチメントとの使用に適したこうしたアクセサリ100の例を
図6~
図12により詳細に示す。図示されるように、アクセサリ100は、第一の端部104、第二の端部106、および第一の端部104と第二の端部106との間に延在する側壁108を有する本体102を含む。図示した非限定的な実施形態では、本体102は壁110によって封止され、その少なくとも一部分は第一の端部104からオフセットされた位置に配設されている。他の実施形態では、本体102の第一の端部104は封止されてもよく、または別の方法として、本体102の第二の端部106が封止されてもよい。
【0060】
例えば、加工チャンバー44内の食品を消費するなどのための開口部112は、本体102の一部分に形成される。図示した非限定的な実施形態では、開口部112は壁110に形成される。壁110は本体102の第一の端部104からオフセットされているため、チャネル壁113は壁110から第一の端部104の平面に突出して開口部112の通路を画定しうる。しかしながら、開口部112は本体102の周りの任意の位置に形成されてもよい。図示した非限定的な実施形態では、チャネル壁113および壁110は一体的に形成されているが、チャネル壁113および壁110が別個の実施形態も本開示の範囲内である。
【0061】
アクセサリ100は、開口部112を選択的に封止するように動作可能な移動可能な部材114を追加的に含む。図示した非限定的な実施形態では、移動可能な部材114が開口部112の平面から外へ回転するように、移動可能な部材114は、開口部112によって画定される軸に概して垂直な軸Pの周りを枢動可能なフリップトップである。図示されるように、移動可能な部材114は、第一の開位置(
図6)と第二の閉位置(
図7)との間で変形可能である。移動可能な部材114の開位置および閉位置は、概して同一平面上である必要はないが、一実施形態では、開位置と閉位置との間の軸Pの周りの回転は約180度以下である。しかし、開位置と閉位置とが、限定されるものではないが20~180度の間の任意の角度を含む異なる角度で分離されている実施形態は、本開示の範囲内である。さらに、移動可能な部材114の移動は、開口部112に対して平面外として図示されているが、移動可能な部材114が、開口部112の平面内で回転または平行に移動するように構成された実施形態も本明細書で意図されている。
【0062】
一実施形態では、移動可能な部材114は、壁110の上面116および本体102の第一の端部104のうちの少なくとも一つに取り付けられている。しかし、移動可能な部材114が、開口部112との選択的な係合のためにアクセサリ100の任意の適切な位置に取り付けられている実施形態は、本開示の範囲内であることが理解されるべきである。別の方法として、または追加的に、移動可能な部材114は、開口部112または開口部112を囲む本体102の構造を介して、アクセサリ100に取り外し可能に連結されてもよい。図示した非限定的な実施形態では、移動可能な部材114は、軸Pの周りの回転のために枢動可能に取り付けられた第一のアーム118および第二のアーム120を含む弓状体を有する。しかし、移動可能な部材114の他の構成も本明細書で意図されている。
【0063】
一実施形態では、移動可能な部材114は、開口部112に対して概して相補的な構成を有する封止要素122(
図6)を含む。封止要素122は、開口部112を画定する表面に当接または係合して、それと気密シールを形成するように構成されている。従って、フリップトップ114が
図6に示す第一の開位置に配設されている時、移動可能な部材114および封止要素122は開口部112から分離され、それによってユーザーが開口部112にアクセスできるようになる。移動可能な部材114が第二の閉位置にある時、封止要素122は開口部112内に配設されて開口部112を封止し、それによってそこを通る流れを制限する。
【0064】
一実施形態では、アクセサリ100は、容器36の第二の閉鎖端部40に隣接して配設された真空封止アセンブリ70に類似したアンブレラバルブを含む真空封止アセンブリ126を有する開口部124を含む。開口部124は、例えば、チャネル壁113から遠くなど、壁110の一部分に形成されているものとして示されているが、アクセサリが容器36に接続された時に、容器36の加工チャンバー44と流体連通している任意の位置で形成された開口部124が、本明細書では意図されている。しかし、当然のことながら、持ち運び用リッドが真空封止アセンブリ126を含まない実施形態も本開示の範囲内である。
【0065】
一実施形態では、容器36の加工チャンバー44から空気を除去するための真空動作は、アクセサリ100が容器36の第一の開放端部38に付けられている間に行われてもよい。前述のように、容器36およびアクセサリ100の第一の端部38は、食品プロセッサシステム20の基部22に連結するように構成されている。こうした倒立構成では、移動可能な部材114は、開口部112が封止されるように第二の閉位置にあり、それによって、加工チャンバー44内の食品が開口部112を通って漏れることを防止する。図示した非限定的な実施形態では、アクセサリ100の本体102は、容器36およびアクセサリ100が基部22上に据え付けられた時、駆動カプラー26が、アクセサリ100の本体102の第一の端部104と壁110との間に形成された隙間内に位置するように構成されている。アクセサリ100が容器36に接続されている時に真空動作を行うことによって、ユーザーは、陰圧加工チャンバー44を有する容器36を取って、すなわち、食品プロセッサとは別に持ち運ぶことができ、結果として、ユーザーは、後で加工チャンバー44の内容物を消費する準備ができた時に、選択的に真空を破ることができる。
【0066】
一実施形態では、アクセサリ100は、全ての加工、すなわち、加工チャンバー44内の食品の混合、チョッピング、ピューレなどが完了した後、容器36の第一の端部38に取り付けられる。従って、こうした実施形態では、例えば、回転可能なブレードアセンブリ46などの加工要素を含むアクセサリ100は、容器36から取り外され、その後アクセサリ100がそれに取り付けられる。従って、回転可能なブレードアセンブリ46およびアクセサリ100は、容器36に対して互換性があり得る。しかしながら、他の実施形態では、加工要素を含むアクセサリはまた、その中に形成された開口部112と、開口部112を選択的に封止するように動作可能な移動可能な部材114とを有してもよい。こうした実施形態では、加工要素は、加工チャンバーの中に挿入するためにアクセサリ本体の第一の側に隣接して配置されてもよく、移動可能な部材は、典型的にはユーザーに対して露出している対向側など、アクセサリの第二の側に隣接して配設されてもよい。従って、一部の例では、単一のアクセサリは、食品を加工するためだけでなく、別の時点で消費するために加工した食品を加工チャンバー44内に保存するための持ち運び用リッドとしても使用され得る。
【0067】
ここで
図10~
図12を具体的に参照すると、アクセサリ100の本体102の構成は、
図6~
図9のアクセサリと類似している。しかし、
図10~
図12に示す実施形態では、真空封止アセンブリ126は移動可能な部材114に接続されている。例えば、図示されるように、真空封止アセンブリ126は、封止要素122の中心部分内に位置する。一実施形態では、移動可能な部材114は、同様に封止要素122の中心部分内に位置する加工チャンバー44内の真空を破るように動作可能な解放機構128を追加的に含む。さらに、解放機構は、真空封止アセンブリ126に動作可能に連結されてもよく、または真空封止アセンブリ126と一体化されてもよい。
【0068】
図示した非限定的実施形態では、移動可能な部材114はハウジング130を含み、封止要素122はハウジング130の外周部の周りに形成され、コネクタまたは係合部材132はハウジング130の一部分に枢動可能に取り付けられている。図示されるように、係合部材132の第一の側134が軸Yから第一の方向に延在し、係合部材132の第二の側136が軸Yから第二の反対方向に延在するように、旋回軸Yは係合部材132の中心部分に画定される。係合部材132の第一の側134からハウジング130の内部に向かって延在することは、封止部材140がそれに取り付けられたコネクタ138である。係合部材132が
図11に示すように通常または非作動状態にある時、封止部材140は、ハウジング130に形成され、かつ加工チャンバー44に流体接続された隣接する開口部142と係合している。
【0069】
さらに、付勢機構144は、例えば、第二の側136など、旋回軸からオフセットされた位置で、ハウジング130の内部表面146と係合部材132との間に連結され、それらの間に延在する。付勢機構144の付勢力は係合部材132を付勢するように構成され、従って、コネクタ138および封止部材140を開口部142と係合させて、気密かつ液密のシールを形成する。封止要素122が開口部112と係合している間に加工チャンバー44内の真空を破るために、係合部材132は、その第二の側136に力を加えるなど、付勢機構144の付勢に逆らって回転可能である。この回転は、封止部材140をハウジング130との接触から外し、それによって開口部142を露出させる。本明細書に記載の真空封止アセンブリ126はコネクタ138および封止部材140を含むが、例えば、アンブレラバルブを含むなど、真空封止アセンブリ126の他の構成も本明細書で意図されている。こうした実施形態では、付勢機構144の付勢に逆らった係合部材132の回転は、アンブレラバルブのフランジを移動させて二次開口部を露出させ、加工チャンバー44を周囲に流体連結し得る。真空封止アセンブリ126およびそれに関連付けられた解放機構128の両方を有するアクセサリ100は、別個の真空封止アセンブリまたは解放機構を有さない容器36を、真空源と共に使用することを可能にし得る。
【0070】
本明細書に引用された刊行物、特許出願、および特許を含む全ての参考文献は、あたかも各参考文献が個別におよび具体的に参照により組み込まれることが示され、その全体が本明細書に示されるのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0071】
用語「一つの(a)」、「一つの(an)」、「前記(the)」および本発明を説明する文脈中(特に、以下の特許請求の範囲における文脈中)の類似する指示対象は、本明細書中で別段に示したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数および複数の両方を包含するものと解釈される。「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」および「含む(containing)」という用語は、特に記載がない限り、オープンエンドの用語として解釈されるものとする(すなわち、「含むが、これに限定されない」を意味する)。本明細書の値の範囲の列記は、本明細書中で特に示さない限り、該範囲内の個々の値を個別に参照する簡略な方法として機能することのみが意図されるものであり、個々の値はそれぞれ本明細書に個別に記載されるものとして本明細書に組み込まれる。本明細書中で特に示したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、本明細書に記載の全ての方法は、任意の好適な順序で実施することができる。本明細書で提示されるありとあらゆる例、または例示的な言語(例えば「など」)の使用は、単に本発明をよりよく明らかにするためのものであり、別の方法で特許請求されていない限り、本発明の範囲を制限するものではない。本明細書中のいずれの語句も、特許請求しない任意の要素を本発明の実施に必須であると示すとは解釈されない。
【0072】
本発明を実施するための発明者に公知の最良のモードを含む、本発明の例示的な実施形態を本明細書に記載する。これらの実施形態の変形は、前述の記載を読むことに伴い、当業者にとって明らかとなり得る。発明者らは、当業者がこのような変形を適切なものとして採用することを期待しており、発明者は本発明を本明細書に特に記載されるもの以外に実施する意図を有する。したがって、本発明は、適用法により許可されている範囲で、本明細書に添付の特許請求に記載された主題の全ての修正および等価物を含む。さらに、本明細書に別段の指示がない限り、または別途文脈によって明らかに矛盾しない限り、その可能性のある全ての変形における上述の要素の任意の組み合わせは、本発明によって包含される。
【国際調査報告】