(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-22
(54)【発明の名称】動物の行動と動物の健康を関連付けるためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A01K 29/00 20060101AFI20220215BHJP
【FI】
A01K29/00 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021537800
(86)(22)【出願日】2019-12-18
(85)【翻訳文提出日】2021-06-25
(86)【国際出願番号】 US2019067065
(87)【国際公開番号】W WO2020139652
(87)【国際公開日】2020-07-02
(32)【優先日】2018-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502329223
【氏名又は名称】ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド
(71)【出願人】
【識別番号】505477235
【氏名又は名称】ジョージア テック リサーチ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100071010
【氏名又は名称】山崎 行造
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【氏名又は名称】今井 千裕
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】ワーニモント、スーザン
(72)【発明者】
【氏名】グロス、キャシー
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン、ロビン
(72)【発明者】
【氏名】ズッティー、ジェイソン
(57)【要約】
動物の健康状態を判断するシステム、装置、および/または方法が提供される。第一のデータは、第一のセンサデバイスから受信することができる。第一のデータは、動物の事象を示しうる。第二のデータは、第二のセンサデバイスから受信することができる。第二のセンサは、第一のセンサデバイスとは別個のものおよび/または異なっていてもよい。第二のデータは、動物の事象の発生を確認しうる。動物の事象は、排泄事象および/または摂食事象であってもよい。動物の事象の発生は、第一のデータおよび第二のデータに基づいて特定されうる。動物の事象の発生は、表示装置を介して表示されうる。動物の健康状態は、動物の事象に基づいて判断してもよい。健康状態の判断は、動物の事象の量および/または持続時間に基づいてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
プロセッサで、第一のセンサデバイスから、動物の事象を示す第一のデータを受信することと、
前記プロセッサで、前記第一のセンサデバイスとは別個の第二のセンサデバイスから、前記動物の事象の発生を確認する第二のデータを受信することと、
前記プロセッサで、前記第一のデータおよび前記第二のデータに基づいて、前記動物の事象の前記発生を特定することと、
前記特定された前記動物の事象の発生を、表示装置を介して表示させることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記プロセッサで、前記動物の事象に基づいて、前記動物の健康状態を判断することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動物の前記健康状態の前記判断が、前記動物の事象の量または前記動物の事象の持続時間に基づく、請求項1~2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
前記動物の事象が、排泄事象または摂食事象のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記動物の事象が、排尿事象または排便事象のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記動物がネコである、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第一のセンサデバイスが、加速度計、ジャイロスコープ、または磁気計のうちの少なくとも一つを備える、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記第一のデータが、動物の動きを示す加速度計データを含み、
前記動物の事象の前記発生の前記判断が、前記加速度計データを前記動物の事象を示す保存された加速度計痕跡データと比較することにさらに基づく、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記第一のデータが、前記動物の動きを示す加速度計データを含み、前記第二のデータが、前記動物の向きを示す磁気計データを含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記第二のセンサデバイスが、前記動物の場所を示すための近接センサを含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記動物の前記場所がネコ用トイレである、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記第一のデータが、前記動物が掘っていることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記第一のデータが、前記動物の頭部が地面の方を向いていること、前記動物の位置が変化しないこと、および前記動物の脚が前後に動くことに基づいて、前記動物が掘っていることを示す、請求項1~12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記第一のデータが、前記動物が円を描くように向きを変えることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記第一のデータが、前記動物が円を描くように動くことに基づいて、前記動物が円を描くように向きを変えることを示す、請求項1~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記第一のデータが、前記動物がしゃがんでいることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記第一のデータが、前記動物の位置が変化しないこと、および前記動物の頭部が地面の方を向いていることに基づいて、前記動物がしゃがんでいることを示す、請求項1~16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記第一のデータが、前記動物が嗅いでいることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記第一のデータが、前記動物の位置が変化しないこと、前記動物の頭部が地面の方を向いていること、および前記動物の頭部の上下の動きに基づいて、前記動物が嗅いでいることを示す、請求項1~18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記第一のデータが、前記動物が排便姿勢にあることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記第一のデータが、前記動物の位置が変化しないこと、前記動物の頭部が直立方向を向いていること、前記動物の横方向への移動、および前記動物の蠕動運動に基づいて、前記動物が前記排便姿勢にあることを示す、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
前記排便姿勢を示す前記第一のデータ、および前記動物が前記排泄領域を所定の時間を超える速度で退出することを示す前記第二のデータに基づいて、排便がうまくいったことを判断することをさらに含む、請求項1~21のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
前記排便姿勢を示す前記第一のデータ、および前記動物が前記排泄領域内に所定の時間を超える時間、位置することを示す前記第二のデータに基づいて、排便がうまくいかなかったことを判断することをさらに含む、請求項1~22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
前記第一のデータが、前記動物が排尿姿勢にあることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記第一のデータが、前記動物の位置が変化しないこと、前記動物の頭部が直立方向を向いていること、前記動物の横方向への移動、および前記動物の蠕動運動の欠如に基づいて、前記動物が前記排尿姿勢にあることを示す、請求項1~24のいずれかに記載の方法。
【請求項26】
前記排尿姿勢を示す前記第一のデータ、および前記動物が前記排泄領域内に所定の時間よりも短い時間、位置することを示す前記第二のデータに基づいて、排尿がうまくいったことを判断することをさらに含む、請求項1~25のいずれかに記載の方法。
【請求項27】
前記排尿姿勢を示す前記第一のデータ、および前記動物が前記排泄領域内に所定の時間を超える時間、位置することを示す前記第二のデータに基づいて、排尿がうまくいかなかったことを判断することをさらに含む、請求項1~26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記第一のデータが、前記動物の位置が変化しないこと、前記動物の頭部が直立方向を向いていること、前記動物の横方向への移動、および前記動物の蠕動運動の欠如に基づいて、前記動物の前記排尿を示す、請求項1~27のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
前記近接センサが、計量器、動き検出器、RFIDタグ、RFIDリーダー、GPS、受動赤外線、マイクロ波、または超音波振動子のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~28のいずれかに記載の方法。
【請求項30】
第一のデータおよび第二のデータを含むデータを受信することと、
前記第一のデータが、第一の保存されたデータとの比較に基づいて、第一の動きまたは向きを示すと判断することと、
前記第二のデータが、第二の保存されたデータとの比較に基づいて、第二の動きまたは向きを示すと判断することであって、前記第二の動きまたは向きを示す前記第二のデータは、前記第一の動きまたは向きを示す前記第一のデータとは別個のものである、判断することと、
前記判断された第一の動きまたは向きおよび第二の動きまたは向きに基づいて、動物の事象を判断することと、を含む、動物の健康状態を判断するための方法。
【請求項31】
前記プロセッサで、前記動物の事象に基づいて、前記動物の前記健康状態を判断することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記動物の前記健康状態の前記判断が、前記動物の事象の量または前記動物の事象の持続時間に基づく、請求項30~31のいずれかに記載の方法。
【請求項33】
前記動物の事象が、排泄事象または摂食事象のうちの少なくとも一つを含む、請求項30~32のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
前記動物の事象が、排尿事象または排便事象のうちの少なくとも一つを含む、請求項30~33のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
前記第一のデータが前記動物の加速度計データであり、前記第二のデータが前記動物の向きデータである、請求項30~34のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記第一のデータが、前記動物の動きを示す加速度計データを含み、前記第二のデータが、前記動物の向きを示す磁気計データを含む、請求項30~35のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
掘っていることが、脚の動きを示す前記第一のデータ、および前記動物の頭部が地面の方を向いていることを示す前記第二のデータに基づいて判断される、請求項30~36のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
前記動物がしゃがんでいることが、前記動物の位置が変化しないことを示す前記第一のデータ、および前記動物の頭部が地面の方を向いていることを示す前記第二のデータに基づいて判断される、請求項30~37のいずれかに記載の方法。
【請求項39】
嗅いでいることが、前記動物の位置が変化しないことを示す前記第一のデータ、および前記動物の頭部が地面の方を向いていることを示す前記第二のデータに基づいて判断される、請求項30~38のいずれかに記載の方法。
【請求項40】
排便姿勢が、前記動物の位置が変化しないことを示す前記第一のデータ、および前記動物の頭部が直立方向を向いていることを示す前記第二のデータに基づいて判断される、請求項30~39のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
排便がうまくいったことが、前記動物が前記排泄領域を所定の時間を超える速度で退出することをさらに示す前記第一のデータに基づいて判断される、請求項30~40のいずれかに記載の方法。
【請求項42】
排尿がうまくいかなかったことが、前記動物が前記排泄領域内に所定の時間を超える時間、位置することをさらに示す前記第一のデータに基づいて判断される、請求項30~41のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
前記第一のデータが、前記動物が排尿姿勢にあることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項30~42のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
前記動物の排尿姿勢が、前記動物の
横方向への移動、および前記動物の蠕動運動の欠如を示す前記第一のデータ、ならびに前記動物の頭部が直立方向を向いていることを示す前記第二のデータに基づいて判断される、請求項30~43のいずれかに記載の方法。
【請求項45】
排尿がうまくいったことが、前記動物が前記排泄領域内に所定の時間より短い時間、位置することを示す前記第一のデータに基づいて判断される、請求項30~44のいずれかに記載の方法。
【請求項46】
排尿がうまくいかなかったことが、前記動物が前記排泄領域内に所定の時間を超える時間、位置することを示す前記第一のデータに基づいて判断される、請求項30~45のいずれかに記載の方法。
【請求項47】
前記動物の排便姿勢が、前記動物の横方向への移動、および前記動物の蠕動運動の欠如を示す前記第一のデータ、ならびに前記動物の頭部が直立方向を向いていることを示す前記第二のデータに基づいている、請求項30~46のいずれかに記載の方法。
【請求項48】
近接センサを介して、前記動物の場所が、ネコ用トイレの中または周りであると判断することをさらに含む、請求項30~47のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年12月27日に出願された米国仮特許出願第62/785,268号、および2019年8月27日に出願された米国仮特許出願第62/892,317号の利益を主張するものである。上記出願の開示は参照することにより本明細書に組み込まれている。
【0002】
ペットまたは他の動物が疾病または怪我を負った場合、当該動物は通常、その症状または原因を伝えることができない。動物は検査のために獣医に連れて行くことができるが、そのような訪問はしばしば高額で不便であり、獣医は動物を正確に診断するのに十分な情報を持たない可能性がある。根本的問題の処置の遅れは、動物に疼痛または死をもたらす場合がある。
【0003】
動物を手作業で観察して、動物が怪我しているか、またはそうでなければ不健康であるかを判断することができる。しかしながら、手作業でのアプローチはしばしば煩雑であり、動物の健康状態のタイムリーな診断を提供しない。さらに、動物の手作業による観察は、不正確さ、不完全性、および忘れやすさを生じやすい。
【発明の概要】
【0004】
動物の健康状態を判断するシステム、装置、および/または方法が提供される。第一のデータは、第一のセンサデバイスから受信することができる。第一のデータは、動物の事象を示しうる。第二のデータは、第二のセンサデバイスから受信することができる。第二のセンサは、第一のセンサデバイスとは別個のものおよび/または異なっていてもよい。第二のデータは、動物の事象の発生を確認しうる。動物の事象は、排泄事象および/または摂食事象であってもよい。動物の事象の発生は、第一のデータおよび第二のデータに基づいて特定されうる。動物の事象の発生は、表示装置を介して表示されうる。動物の健康状態は、動物の事象に基づいて判断してもよい。健康状態の判断は、動物の事象の量および/または持続時間に基づいてもよい。
【0005】
一態様では、動物健康状態を判断するためのシステム、装置、および/または方法が説明されうる。第一のデータおよび第二のデータを含むデータを受信することができる。第一のデータは、第一の保存されたデータとの比較に基づいて、第一の動きまたは向きを示すと判断されうる。第二のデータは、第二の保存されたデータとの比較に基づいて、第二の動きまたは向きを示すと判断されうる。第二のデータは、第一のデータとは別個のものであってもよい。動物の事象は、第一の動きまたは向きおよび第二の動きまたは向きに基づいて判断されうる。動物の事象の発生は、表示装置を介して表示されうる。動物の健康状態は、動物の事象に基づいて判断してもよい。健康状態の判断は、動物の事象の量および/または持続時間に基づいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明は、詳細な説明および添付図面からより完全に理解されるであろう。
【0007】
【
図1】
図1は、動物の行動を収集し分析するように構成された複数のモジュールを有するシステムのブロック図である。
【0008】
【
図2】
図2は、例示的な活動カラーの斜視図である。
【0009】
【
図3】
図3は、
図2の例示的な活動カラーを着用した動物の図である。
【0010】
【
図4】
図4Aは、排泄領域に位置するセンサを有する、例示的な排泄領域の斜視図である。
【0011】
図4Bは、排泄領域に位置しないセンサを備える、例示的な排泄領域の斜視図である。
【0012】
【
図5】
図5Aは、摂食ボウルおよび飲料ボウルに位置するセンサを有する、例示的な摂食皿および飲料ボウルの斜視図である。
【0013】
図5Bは、摂食ボウルまたは飲料ボウルに位置しないセンサを備える、例示的な摂食皿および飲料ボウルの斜視図である。
【0014】
【0015】
【
図7】
図7は、本明細書に記載されるシステムの使用の一例である。
【0016】
【
図8】
図8は、本明細書に記載されるシステムの使用の別の例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
好適な実施形態の以下の説明は、性質において単に例示的であり、かつ、いかなる点においても本発明、その用途、または使用を制限することは意図されていない。
【0018】
本発明の原理による例示的な実施形態の説明は、添付図面に関連して読まれることが意図されており、該添付図面は、説明書全体の一部とみなすべきである。本明細書で開示する本発明の実施形態の説明において、方向または向きへの任意の言及は、単に説明の便宜上意図されており、かつ、いかなる点においても、本発明の範囲を制限することは意図されていない。「下部」(「上部」(「水平」)「垂直」(「より上方の」)「より下方の」、「上」、「下」、「頂部」および「底部」)、ならびに、その派生語(例えば、「水平に」、「下方へ」、「上方へ」など)などの相対的な用語は、そのときに説明するとき、または、論じている図面に示すときには、向きを指すと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜上のものであり、かつ、明示的に当該のようにと指示されていない限り、装置を特定の向きで構築または操作されることを必要とするものではない。「装着された」、「固着された」、「接続された」、「結合された」、「相互接続された」および類似語は、関係を指すものであり、構造体は、別段の明示的な説明がない限り、介在する構造体、ならびに、移動可能または剛性の取り付けつまり関係を介して直接、間接を問わず互いに固定または装着される。さらに、本発明の特徴部および利点を、例証する実施形態の参照により例示する。したがって、本発明は、明示的に、単独でまたは特徴部の他の組み合わせで存在し得る特徴部の何らかの可能な非限定的な組み合わせを例示するそのような例示的な実施形態に限定されるべきでなく、本発明の範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲により定義される。
【0019】
全体を通して使用されている通り、範囲は、その範囲内にある各値およびすべての値を示すための省略表現として使用される。範囲内の任意の値を、その範囲の末端として選択することができる。さらに、本明細書内で引用される参照文献は全て、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本開示における定義と、引用された参照文献における定義に矛盾がある場合、本開示が支配する。
【0020】
システム、方法、および装置は、例えば、動物の健康状態を判断するために、動物の健康モニタリングを提供しようとするものである。例示的な動物は、ペット(例えば、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット、鳥)、家畜(例えば、ウマ、ウシ、ニワトリ)、動物園の動物(例えば、ライオン、クマ)、野生の動物などであってもよい。動物の健康モニタリングは、動物の健康異常(例えば、病気、疾患、怪我など)の早期検出を提供(例えば、自動的に提供)しうる。動物の健康異常の早期検出は、特に動物の世話人または動物の医師が検出された健康異常の結果として是正措置を取る場合、動物に多くの利益をもたらす可能性がある。このシステムは、動物の家で使用するために設計されてもよく、動物の世話人および/または動物の医師に重要な情報が提供される可能性がある。このシステムは、活動カラー、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)、食物皿、水ボウルなどを含みうる。認識装置(例えば、動物が着用する活動カラー上の)は、システム内の動物を識別しうる。動物は、動物プロファイルにリンクすることができる。
【0021】
動物の行動および/または習慣は、予め設定された頻度(例えば、毎日、毎週、毎月、毎年)で、モニタリング、追跡、および/または電子的に記録(例えば、自動的にモニタリング、追跡、および/または電子的に記録)されてもよい。動物の行動は、動物の健康状態を判断するために使用されうる。動物の行動および/または習慣は、動物の邪魔をしたり、その自然な行動を中断したりすることなく、モニタリング、追跡、および/または記録することができる。例えば、動物は、自らの条件で、かつ自らの予定で、摂食領域または排泄領域に来ているため、摂食領域および/または排泄領域での動物の行動および/または習慣を使用して、動物の健康状態を判断することができる。
【0022】
排泄領域にいる間、例えば、動物は自由に動き回ることができ、嗅いだり、掘ったり、しゃがんだりなどの活動を行うことができる。動物は、排泄領域を動き回って、その腸または膀胱から排出するスポットを見つけることができる。腸または膀胱から排出中、動物はその行動に集中し、排泄領域内での動きを停止する場合がある。動物が腸または膀胱から排出する前/後、または動物が腸または膀胱から排出している時間は、動物の動きまたは動きの欠如に基づいて区別されうる。
【0023】
一実施例では、動物の健康状態のモニタリングは、一つまたは複数のタイプのデータの収集を介して行われてもよい。データは、動きデータ、場所データ、向きデータ、空間データ、重量データなどを含みうる。データは、摂食、摂飲、休息、排尿、および/または排便などの一つまたは複数のペット活動中に収集および/またはモニタリングされうる。収集されたデータは、動物の世話人、獣医らがアクセス可能なリポジトリに記憶されうる。データは、ポータブル電子機器(例えば、ポータブル電子機器のアプリケーション)および/またはサーバを介してアクセス可能でありうる。ポータブル電子機器は、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータなどを含むが、これらに限定されない、多数の装置のうちの一つまたは複数であってもよい。データは、動物の行動および/または習慣を識別し、データに基づいて所有者にデータおよび/または助言を提供するために分析されうる。データは、例えば、動物の行動および/または習慣の統計処理のために、経時的に収集および/または生成されうる。データは、動物の健康状態の傾向、動物の健康状態の変化を理解する目的で、動物に健康異常が存在するかどうかを判断するなどのために、以前に収集および/または保存されたデータと比較することができる。以前に収集および/または保存されたデータは、モニタリングされている動物に関連させることができ、および/または以前に収集および/または保存されたデータは、別の動物に関連させることができる(例えば、比較目的のために)。
【0024】
本明細書に記載されるように、摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息に関する動物の行動は、動物が健康異常を有するかを判断するためにモニタリングすることができる。健康異常について(例えば、世話人または動物の医師によって)治療されている動物は、治療が動物の状態を改善するかどうかを判断するために観察および/またはモニタリングされうる。経時的(例えば、履歴データとして)にモニタリングされ、保存された健康パラメータは、動物の医師および/または世話人によって使用され、経時的な動物の健康状態の傾向および変化を評価することができる。
【0025】
動物が怪我、疾病、疾患などを患っているかどうかなどの動物の健康状態は、判断および/または記録されうる。動物の健康状態を判断するために、動物の健康状態を示すパラメータは、モニタリングおよび/または記録されうる。こうしたパラメータには、動物が一定期間に摂食、摂飲、睡眠、排尿、排便する回数、摂食、睡眠、排尿、排便の持続時間などが含まれうる。一例として、期間は、一時間、一日、一週間、一か月などであってもよい。
【0026】
統計的手法の適用は、動物の健康状態についての情報を導出するために使用されうる。例えば、健康な動物は、一定期間に最少および/または最多回数、摂飲、摂食、睡眠、排尿、および/または排便することが期待されうる。上記パラメータの平均および中央値が、健康な動物および/または不健康な動物に対して定義されうる。動物が、定義された健康パラメータを、健康な動物に対して定義された量よりも少なく、または多く実行する場合、その動物は不健康であると特定されうる(例えば、病気、怪我、疾患など)。動物の特徴のサブセットを使用して、動物の行動および/または習慣が、健康な動物または不健康な動物を示すかどうかを判断することができる。こうした特徴は、動物の種、品種、年齢、性別、地理的場所、サイズ/重量を含みうる。
【0027】
判断、識別、受信、および/または送信されたパラメータは、記録することができる。パラメータは、例えば、システム起動の瞬間から動物の一生を通して連続的に記録することができる。他の実施例では、パラメータは、予め設定された期間(例えば、一日、一週間、一ヶ月など)、予め設定された頻度(例えば、毎週)などで記録することができる。
【0028】
図1は、動物の行動、健康、習慣、および/またはその他の特性をモニタリングするための例示的なシステムを示す。システム100は、センサ102、測定装置104、および/またはストレージ装置112を含みうる。
【0029】
センサ102は、動物の場所を検出し、動物の動き(または静止)を検出し、動物の向きなどを検出するように構成されてもよい。センサ102は、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真カメラ、ビデオカメラ、カムコーダー、接触式温度計、非接触式温度計、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つまたは複数であってもよい。さらに、または別の方法として、センサ102は、光学センサ、光反射センサ、LED/フォトダイオードペア光学センサ、LED/フォトトランジスタペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタペア光学センサ、オプトカプラ、光ファイバー結合光学センサ、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、誘導近接センサ、磁気近接センサ、静電容量式近接センサなどの様々な近接センサ、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つまたは複数であってもよい。センサ102は、ブルートゥース(登録商標)、RFID、Wi-Fiおよびその他の無線技術などの通信回路を含みうる。センサ102は、一つまたは複数の装置と通信することができ、例えば、センサ102は、サーバと通信することができる。
【0030】
測定装置104は、動物に関連する特性を測定するように構成されうる。測定装置104は、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、リアルタイムクロック、タイマー、カウンター、および/またはそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つまたは複数に実装されうる。測定装置104は、ブルートゥース、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。測定装置104は、一つまたは複数の装置と通信することができ、例えば、測定装置104は、サーバと通信することができる。
【0031】
ストレージ装置112は、システム100へ、および/またはシステム100から提供されるデータを記憶するように構成されうる。データは、例えば、センサ102によって提供される動きデータおよび/または場所データを含みうる。ストレージ装置112の例は、メモリ装置、データストレージ装置、およびそれらの組み合わせ、例えば、メモリ・チップ、半導体メモリ、集積回路(IC) 、不揮発性メモリまたはストレージ装置、例えば、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能な読み出し専用メモリ(EROM)、電気的に消去可能な読み出し専用メモリ(EEROM)、消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPRO)、揮発性メモリ、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、シングルデータレートメモリ(SDR)、デュアルデータレートメモリ(DDR)、クアッドデータレートメモリ(QDR)、マイクロプロセッサレジスタ、マイクロコントローラレジスタ、CPUレジスタ、 コントローラレジスタ、磁気ストレージ装置、例えば、磁気ディスク、磁気ハードディスク、磁気テープ、光学メモリ装置、例えば、光ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、磁気光学ディスク(MOディスク)、および/またはそれらの組み合わせであってもよい。一実施形態では、ストレージ装置は、動物の行動、健康状態、および/または特性の中間記録のために半導体RAM ICと、次に、不揮発性記録のためのフラッシュメモリICへのデータの転送とを含む。ストレージ112は、USBフラッシュメモリ、外付けハードドライブなどの外部メモリ装置であってもよい。
【0032】
システム100は、例えば、システム100に提供されるデータを計算および/または処理するよう構成されるプロセッサ110を含んでもよい。例示的なプロセッサは、電子回路、システム、モジュール、サブシステム、サブモジュール、デバイス、およびそれらの組み合わせ、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、処理装置、制御装置、記録のための有形媒体、および/またはそれらの組み合わせであってもよい。ストレージ装置112は、プロセッサ110から派生したデータを記憶するように構成されうる。プロセッサ110は、ブルートゥース、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。プロセッサ110は、一つまたは複数の装置と通信することができ、例えば、プロセッサ110は、サーバと通信することができる。
【0033】
一実施例では、センサ102、測定装置104、および/またはストレージ112は、スタンドアローン装置を含む、多数の構成で組み立てることができる。別の実施例では、センサ102、ストレージ112、およびプロセッサ110は、スタンドアローン装置に組み立てることができる。他の実施例では、プロセッサ110および/またはストレージ112は、リモートサーバー(例えば、クラウドストレージ装置)などのリモートデバイスとして構成することができる。
図1は、プロセッサ110と、センサ102、測定装置104、およびストレージ装置112のそれぞれとの間の接続を示すが、実施例はそのように限定されるべきではない。実施例では、一つまたは複数の装置は、一つまたは複数の他の装置(いずれかを含むか、またはまったく含まない)と通信しうる。例えば、センサ102は、プロセッサ110およびストレージ112と通信することができ、センサ102は、測定装置104などと通信することができない。一つまたは複数のデバイスをシステム100に追加および/またはシステム100から取り外してもよい。例えば、追加のセンサ102をシステム100に追加してもよく、および/または測定装置104をシステム100から取り外してもよい。
【0034】
動物に関連するデータは、動物の健康状態の判断のために処理および/または記録することができる。例えば、動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息の回数、持続時間などを使用して、動物の健康状態を判断することができる。動物の体重、動物によって(例えば、排泄領域内に)堆積された排泄物の重量、動物の体温、動物によって消費された食物および/または液体の重量、事象の日付(例えば、摂食、摂飲、排便、排尿)、事象の時間(例えば、摂食、摂飲、排便、排尿)、および/または動物の動く時間を使用して、動物の健康状態を判断することができる。動物の衣服、器具などの使用は、動物の健康状態を判断するために使用されうる。例えば、動物のブーツの着用、エンクロージャ(例えば、膝/肘エンクロージャなどの関節エンクロージャ)、ハーネスなどを使用して、動物の健康状態を判断することができる。動物の一つまたは複数の活動は、ビデオ記録、写真、および/または音声記録を介して記録されてもよく、および/または処理されてもよい。
【0035】
図2は、例示的な活動カラー200の斜視図である。活動カラー200は、特定の動物に連結されてもよい(例えば、特定の動物のプロファイルに連結されてもよい)。活動カラー200は、カラー部分404に追加される回路402を含みうる。回路402は、プロセッサ、ストレージ、無線通信ハードウェア、一つまたは複数のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計など)、GPS、温度センサ、水分検出器、バイオメトリックセンサなどを含みうる。無線通信ハードウェアは、トランスミッタおよびレシーバを含みうる。例えば、活動カラー200の無線通信ハードウェアは、ブルートゥース低エネルギーまたはRFIDなどの低エネルギー通信装置を含みうる。活動カラー200は、データを保存するためのメモリを含んでもよい。
【0036】
活動カラー200に配置される加速度計は、動物の動きを測定するように構成することができる。例えば、加速度計は、動物の加速度、動物の速度の変化、および/または動物の位置の変化を測定しうる。ジャイロスコープは、動物の向きの変化および/または動物の回転速度の変化を測定するように構成することができる。磁気計は、例えば、NESW平面における、動物の向き(例えば、絶対方位)を測定するように構成することができる。
【0037】
上述のように、活動カラー200はGPSを含みうる。GPSは、動物の位置を追跡することができる。例えば、GPSは、動物が排泄領域内にいることを示しうる。動物が排泄領域に入る時、例えば、自動警報は、一つまたは複数のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサなど)を介して、動物のモニタリング(例えば、動き、向きなどのモニタリング)を実施するためにシステムに送信されうる。活動カラーの電池寿命を節約するために、例えば、活動カラー内の一つまたは複数の装置は、動物が境界線を越えたときに起動(例えば、起動のみ)しうる。活動カラー内の一つまたは複数のセンサは、動物が排泄領域内、排泄領域周辺、および/または摂食領域内にいるときにのみ作動しうる。
【0038】
活動カラー200は、動物に関連するデータをサーバ、摂食ボウル、水皿、および/またはネコ用トイレに送信することができる。例えば、活動カラー200は、動きデータ、向きデータ、場所データなどを、サーバ、摂食ボウル、水皿、および/またはネコ用トイレに送信することができる。サーバは、例えば、動物の事象、動物の動き、動物の痕跡などを判断するために、データの計算を行うことができる。サーバは、データをユーザーおよび/または一つまたは複数の他の当事者(例えば、獣医、配偶者など)に通信するように構成されうる。実施例では、ポータブル電子機器は、例えば、動物の事象、動物の動き、動物の痕跡などを判断するために、データの計算を行うことができる。ポータブル電子機器は、データをユーザーおよび/または一つまたは複数の他の当事者(例えば、獣医、配偶者など)に通信するように構成されうる。
【0039】
活動カラーは、生体認証モニタリングセンサを有してもよい。生体認証モニタリングセンサは、動物の体の測定値および/または計算値を判断するように構成されうる。例えば、温度センサおよび/または心拍数センサを使用して、動物の体温および/または動物の心拍数を判断することができる。生体認証モニタリングセンサは、活動カラー、または動物の上またはその周りで別のデバイス位置に配置することができる。
【0040】
図3は、活動カラー300の一使用例を示す。
図3に示されるように、動物(ネコ)は、活動カラー300を着用している。
図3に示す実施例はカラーであるが、当然のことながら、活動カラーは例示のみを目的としており、カラー以外の他のフォームファクタとして提供されうる任意のウェアラブル装置であってもよい。例えば、活動カラーは、ジャケット、ベスト、帽子、手袋、コンタクトレンズ、リング(例えば、イヤリング)、または動物の外部(または内部)で着用できる任意の他のデバイス(またはデバイスの組み合わせ)であってもよい。
【0041】
本明細書に記載されるように、活動カラー300は、加速度計などの一つまたは複数のセンサ302を有してもよい。センサ302は、例えば、活動カラー300の外側に、活動カラーに連結されてもよい。他の実施例では、センサ(例えば、加速度計)は、活動カラー300内に一体的に形成されてもよい。
図3に示すように、場所センサ310は、システムに含まれてもよい。場所センサ310は、動物上(例えば、動物が着用する)に位置するか、または動物ではない表面上に位置付けられてもよい。場所センサ310は、近接センサであってもよい。例えば、近接センサを使用して、動物が、摂食ボウル、水ボウル、および/または排泄領域などの所定の領域の近くにいるかを判断することができる。
【0042】
センサおよび他の装置を使用して、動物が動物の事象(例えば、排尿、排便、摂飲、摂食、休息、睡眠など)を行っているかどうかを判断することができる。動物の排尿および/または排便行動および/または習慣は、動物の動きデータ、向きデータ、場所データなどに基づいて判断することができる。例えば、動物の頭部が、しゃがみ姿勢などで上向きに向いている場合、動物が排便していると判断されうる。動物の脚が前後に動き、動物の位置が変化しない場合、動物が掘っていると判断することができる。動物は、排便前に掘る場合がある。
【0043】
センサおよび他の装置を使用して、動物が動物の事象(例えば、排尿、排便、摂飲、摂食、休息、睡眠など)を行っている場所を判断することができる。動物が動物の事象を行っている場所は、動物が健康であるか不健康であるかを判断するのに有用でありうる。動物が動物の事象を行っている場所は、動物が望む行動を示しているか、望まない行動を示しているかを判断するのに有用でありうる。動物が動物の事象を行っている場所は、動物が望む場所で行動を行っているか、望まない場所で行動を行っているかを判断するのに有用でありうる。
【0044】
例えば、部屋の真ん中で休息している動物は、健康であると判断されてもよく、および/または望ましい行動を行っていると判断されてもよい。カウチの下で休息している動物は、不健康なであると判断されてもよく、および/または望ましくない行動(例えば、隠れ行動を示す)を行っていると判断されてもよい。指定領域(例えば、ネコ用トイレ)で排便している動物は、健康であると判断されてもよく、および/または望ましい行動を行っていると判断されてもよい。指定排泄領域以外の領域内で排便している動物は、不健康であると判断されてもよく(例えば、突然の下痢を有する場合がある)、および/または望ましくない行動を行っていると判断されてもよい。指定休息領域(例えば、ネコ用ベッド)で休息している動物は、健康であると判断されてもよく、および/または望ましい行動を行っていると判断されてもよい。指定領域以外の領域(例えば、夕食のテーブル)で休息している動物は、不健康であると判断されてもよく、および/または望ましくない行動を行っていると判断されてもよい。指定摂食領域(例えば、摂食ボウル)で摂食している動物は、健康であると判断されてもよく、および/または望ましい行動を行っていると判断されてもよい。指定領域以外の領域(例えば、ごみ箱から)で摂食している動物は、不健康であると判断されてもよく、および/または望ましくない行動を行っていると判断されてもよい。
【0045】
動物の排尿および/または排便は、場所データに基づいて判断されうる。例えば、動物が、ネコ用トイレなどの指定された排泄領域内および/またはその周辺に位置する場合、動物が排尿または排便していると判断されうる。動物の排尿および/または排便は、動きデータと場所データの組み合わせに基づいて判断されうる。例えば、動物が排泄領域の近くにいて、動物の頭部がしゃがみ姿勢にある場合、動物が排便していると判断されうる。動物の排尿および/または排便は、一つ以上の動きデータのセットの組み合わせに基づいて判断されうる。例えば、動物の頭部がしゃがみ姿勢にあり、動物の位置が変わらない場合、動物が排便していると判断されうる。
【0046】
本明細書で提供されるように、活動カラーは、動物の動きデータ、向きデータなどを提供しうる。さらに、動物の場所データは、例えば、近接センサを介して提供されてもよい。動きデータ、向きデータ、および/または場所データは、動物によって着用される、または動物によって着用されない装置を介して提供されてもよい。
【0047】
図4A、
図4Bは、例えば、動物の健康状態を判断するために、動物の行動または習慣をモニタリングするために使用されうる、例示的な排泄領域を示す。排泄領域は、動物が定期的に、周期的に、または時折、その腸、膀胱、およびそれらの組み合わせを空にするために使用する任意の領域でありうる。
図4Aは、近接センサおよび測定装置などの一つまたは複数の装置を含む、排泄領域400(排泄領域400)の一例を示す。近接センサは、カメラ、計量器、動き検出器、RFIDタグ、RFIDリーダー、GPS、受動赤外線、マイクロ波、超音波などであってもよい。近接センサは、例えば、所定の時間にわたって、動物の排尿/排便行動または習慣を追跡するために使用されうる。
【0048】
動物の排尿および/または排便に関する動物の行動および/または習慣は、排泄領域に配置されたセンサ、装置(例えば、測定装置)などを使用して、排泄領域400でモニタリングすることができる。動物の排尿および/または排便に関する動物の行動および/または習慣は、または代替的に、本明細書に記載されるように、動物に配置された(例えば、活動カラー)センサ、装置(例えば、測定装置)などを使用して、排泄領域でモニタリングすることもできる。ネコ用トイレ400は、ネコ用トイレが使用された時間、使用回数、および使用の持続時間を追跡することができる。排泄領域400は、ネコ用トイレとして示されているが、当然のことながら、排泄領域は、ネコ用トイレ以外のフォームファクタであってもよい。例えば、排泄領域は、裏庭、紙張りの領域、トイレ、ケース(鳥かごなど)を含む、動物が排便および/または排尿しうる、指定領域(例えば、家の中または外)であってもよい。
【0049】
図4Aに示すように、排泄領域400排泄領域400は、動物(例えば、ネコ)のために指定される排尿および/または排便するための領域でありうる。排泄領域400は、一つまたは複数のセンサを有してもよい。一つまたは複数のセンサは、
図4Aおよび
図4Bに示す例示的なセンサ410でありうる。
図4Aに示すように、センサ410は、排泄領域400などの排泄領域の一部分上に配置されてもよい。センサ410は、排泄領域の一部上に配置されなくてもよい。例えば、
図4Bに示すように、センサ410は、壁、テーブルなど、または排泄領域に近接した所定の場所にありうる任意の他の表面上に配置されてもよい。センサ410は、本明細書に記載されるように、動きセンサ(加速度計、ジャイロスコープ、磁気計など)、近接センサ、向きセンサ、場所センサ、および/または一つまたは複数の他のセンサであってもよい。排泄領域400は、ブルートゥース、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。排泄領域400は、活動カラー(活動カラー300など)および/またはサーバと通信することができる。排泄領域400は、ユーザーのポータブル電子機器と直接通信してもよく、またはこのような通信は、サーバおよびウェブアプリケーションなどのアプリケーションを介して間接的に発生してもよい。
【0050】
本明細書に記載されるように、排泄領域400は、経時的な動物の行動または排尿および/または排便の習慣を追跡するための、カメラ、計量器などの近接センサを含みうる。排泄領域400は、誤ったアプローチ(例えば、動物が、排尿および/または排便するために排泄領域400に近づくのとは対照的に、単に排泄領域400付近を歩く場合)の発生を最小限にするために遅延を含んでもよい。排泄領域400は、メモリ、コントローラ、およびローカルユーザーインターフェース/ディスプレイを含みうる。動物の排尿および/または排便に関する動物の行動および/または習慣は、または代替的に、本明細書に記載されるように、動物に配置された(例えば、活動カラー)センサ、装置(例えば、測定装置)などを使用して、排泄領域でモニタリングすることもできる。
【0051】
排泄領域400は、測定装置420などの測定装置を有してもよい。本明細書に記載するように、測定装置420は、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、リアルタイムクロック、タイマー、カウンター、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つまたは複数であってもよい。測定装置420は、排泄領域またはその近くに位置する動物の重量および/または圧力を測定するために使用されうる。測定装置420は、排泄領域または排泄領域付近の一つまたは複数の重量、圧力などを測定するために使用されうる。例えば、測定装置420は、ネコ用トイレ内の動物の重量、動物から排出された材料(例えば、動物から排出された糞便または尿)などを、それらの組み合わせを含めて測定するために使用されうる。測定装置420は、例えば、動物がいつ排泄領域に入ったかを識別することができるように、動物の圧力を測定するために使用されうる。
【0052】
図5A、
図5Bは、例えば、動物の健康状態を判断するために、動物の行動または習慣をモニタリングするために使用されうる、例示的な摂食および摂飲領域を示す。動物の摂食および/または摂飲に関する動物の行動および/または習慣は、摂食および/または摂飲領域に配置されたセンサ、装置(例えば、測定装置)などを使用して、摂食および/または摂飲領域でモニタリングすることができる。例えば、摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500bは、ブルートゥース、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500bは、活動カラー(活動カラー300など)および/またはサーバと通信することができる。摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500bは、ユーザーのポータブル電子機器と直接通信してもよく、またはこのような通信は、サーバおよびウェブアプリケーションなどのアプリケーションを介して間接的に発生してもよい。
【0053】
摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500bは、カメラ、計量器などの近接センサを含み、経時的な動物の行動、または摂食および/もしくは摂飲の習慣を追跡することができる。摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500bは、誤ったアプローチ(例えば、動物が、摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500bに近づくのとは対照的に、単に摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500b付近を歩く場合)の発生を最小限にするために遅延を含んでもよい。摂食ボウル500aおよび/または飲料ボウル500bは、メモリ、コントローラ、およびローカルユーザーインターフェース/ディスプレイを含みうる。動物の摂食および/または摂飲に関する動物の行動および/または習慣は、または代替的に、本明細書に記載されるように、動物に配置された(例えば、活動カラー)センサ、装置(例えば、測定装置)などを使用して、摂食および/または摂飲領域でモニタリングすることもできる。摂食および/または摂飲領域は、摂食ボウル500および飲料ボウル500bとして示されているが、摂食および/または飲料ボウルは、
図5A、
図5Bに示されるものとは異なるフォームファクタであってもよいことが理解されるべきである。例えば、摂飲装置は、動物が摂食および/または摂飲するために使用する任意の装置を含むことができる。例えば、摂飲装置は、(例えば、モルモット、ウサギによって使用されるような)水ボトル、スポンジ、高架プールなどであってもよい。
【0054】
図5Aに示されるように、食物皿500aおよび/または飲料ボウル500bは、動物(例えば、ネコ)が摂食および/または摂飲するように指定される領域であってもよい。食物皿500aおよび/または飲料ボウル500bは、一つまたは複数のセンサを有することができる。例えば、センサは、食物皿と水ボウルに配置されている場合、食物皿に配置されて水ボウルに配置されていない場合、またはその逆の場合がある。一つまたは複数のセンサは、
図5Aおよび
図5Bに示す例示的なセンサ510a、510bでありうる。
図5Aに示すように、センサ510a、510bは、食物皿500aおよび/または飲料ボウル500bなど、摂食および/または摂飲領域の一部分に配置されうる。センサ510a、510bは、摂食および/または摂飲領域の一部上に配置されない場合がある。例えば、
図5Bに示すように、センサ510a、510bは、壁、テーブルなど、または摂食および/または摂飲領域に近接した所定の場所にありうる任意の他の表面上に配置されてもよい。センサ510a、510bは、本明細書に記載されるように、動きセンサ(加速度計、ジャイロスコープ、磁気計など)、近接センサ、向きセンサ、場所センサ、および/または一つまたは複数の他のセンサのうちの一つまたは複数であってもよい。
【0055】
食物皿500aおよび/または飲料ボウル500bは、測定装置520a、520bなどの測定装置を有してもよい。本明細書に記載するように、測定装置520a、520bは、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、リアルタイムクロック、タイマー、カウンター、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つまたは複数であってもよい。測定装置は、一例では、摂食および/または摂飲領域、またはその近くで、動物の重量および/または圧力を測定するために使用されうる。測定装置は、摂食および/または摂飲領域、またはその近くに配置された食物および/または飲料の重量および/または圧力を測定するために使用されうる。測定装置520a、520bは、摂食および/または摂飲領域、または摂食および/または摂飲領域付近で、一つまたは複数の重量、圧力などを測定するために使用されうる。
測定装置520aは、食物皿500a中の食品の重量を測定するために使用されうる。計算は、食物皿500aから摂食される(または摂食されない)食物の量を判断するように行われてもよい。測定装置520bは、飲料ボウル500b内の液体の重量を測定するために使用されうる。計算は、飲料ボウル500bから消費される(または消費されない)液体の量を判断するように行われてもよい。食物皿500aおよび/または飲料ボウル500bの重量(例えば、重量の変化)に基づいて、動物が摂食および/または摂飲しているかどうかを判断しうる。例えば、食物皿500aおよび/または飲料ボウル500bの重量が着実に減少している場合、動物がそれぞれの食物皿500aおよび/または飲料ボウル500bから摂食していると判断されうる。動物の健康状態は、動物によって消費される食物および/または液体の量に基づいて判断されうる。例えば、動物が、健康な動物によって典型的に消費される量よりも少ない量で摂食および/または摂飲している場合、動物は、不健康(例えば、怪我、疾病、疾患など)であると判断されうる。動物が、健康な動物によって典型的に消費される量よりも多い量で摂食および/または摂飲している場合、動物は、不健康であると判断されうる。他の実施例では、動物が、健康な動物によって典型的に消費される量よりも多い量で摂食および/または摂飲している場合、動物は、不健康な状態から回復しつつあると判断されうる。
【0056】
本明細書に記載されるように、動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息は、動きデータ(例えば、動物の一つまたは複数の部分が動いているかどうか)、向きデータ(例えば、動物の頭部など、動物の一つまたは複数の部分が下方向に向いているかどうか)に基づいて判断されうる。動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息は、場所データ(例えば、動物が排泄領域、摂食領域、摂飲領域、休息領域(例えば、ベッド)などの近くにいるかどうか)に基づいて判断されうる。 動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息は、場所データおよび動きデータの組み合わせに基づいて判断されうる(例えば、動物が食物皿の近くにいて、頭部が食物皿の方を向いているかどうか)。
【0057】
動物の一つまたは複数の動き、場所、向きなどに基づいて、動物の活動の痕跡を判断することができる。動物の事象(例えば、動物が排尿、排便、摂食、摂飲、および/または休息しているかどうか)は、動物の一つまたは複数の痕跡に基づいて判断されうる。動物の痕跡は、引っ掻く、向きを変える(例えば、円を描く)、しゃがむ、嗅ぐ、排便姿勢、排尿姿勢、蠕動運動などであってもよい。排尿がうまくいったかどうかは、痕跡を介して判断されうる。排便がうまくいったかどうかは、痕跡を介して判断されうる。痕跡を使用して、摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息にそれぞれ関連のない、摂食、摂飲、排泄、および/または休息領域に近接した事象などの非事象を判断することができる。
【0058】
排尿および/または排便の痕跡は、引っ掻いていることおよび/または掘っていることを含みうる。例えば、引っ掻いていることおよび/または掘っていることは、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、引っ掻いていることおよび/または掘っていることを判断するために使用されうる。例えば、動物が地面の方(例えば、トイレ砂の方)を向いている場合、引っ掻いていることおよび/または掘っていることを示す場合がある。動物の掘る動きは、引っ掻いていることおよび/または掘っていることを示す場合がある。動物の動きは、一つまたは複数の加速度計、ジャイロスコープ、磁気計などの一つまたは複数のセンサを介して判断されうる。例えば、前後に動く脚の動きは、引っ掻いていることおよび/または掘っていることを示す場合がある。
【0059】
排尿および/または排便の痕跡には、動物が円を描くように向きを変えることが含まれうる。例えば、円を描くように向きを変えることは、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、円を描くように向きを変えることを判断するために使用されうる。例えば、動物の向きがぐるぐる回る運動/動きを示す場合、円を描くように向きを変えることが示される場合がある。
【0060】
排尿および/または排便の痕跡には、動物がしゃがんでいることが含まれうる。例えば、しゃがんでいることは、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きを使用して、動物がしゃがんでいることを判断してもよい。例えば、動物が地面の方(例えば、トイレ砂の方)を向いている場合、動物がしゃがんでいることを示す場合がある。動物の運動の欠如は、動物がしゃがんでいることを示している場合がある。例えば、動物の位置が変化しない(例えば、動物が静止している、動物が掘ったり引っ掻いたりしていない)場合、動物がしゃがんでいることを示す場合がある。動物の動きは、一つまたは複数の加速度計、ジャイロスコープ、磁気計などの一つまたは複数のセンサを介して判断されうる。
【0061】
排尿、排便、摂食、および/または摂飲の痕跡は、嗅いでいることを含みうる。例えば、嗅いでいることは、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)または摂食/摂飲領域の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きを使用して、動物が嗅いでいることを判断してもよい。例えば、動物が地面の方(例えば、トイレ砂の方)を向いている場合、動物が嗅いでいることを示す場合がある。動物が静止位置にあることは、嗅いでいることを示す場合がある。動物の頭部の動き(例えば、動物の頭部の上下の動き)は、嗅いでいることを示す場合がある。例えば、動物の位置が変化しない(例えば、動物が静止している、動物が掘ったり引っ掻いたりしていない)場合、動物がしゃがんでいることを示す場合がある。動物の動きは、一つまたは複数の加速度計、ジャイロスコープ、磁気計などの一つまたは複数のセンサを介して判断されうる。
【0062】
排便の痕跡は、動物が排便姿勢にあることを含みうる。例えば、排便姿勢は、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、排便姿勢を判断するために使用されうる。例えば、動物の頭部が直立および/または前向きの場合、排便姿勢が示されうる。動物の横方向への移動(例えば、動物の後脚を広げるために)は、排便姿勢を示しうる。尻尾を持ち上げることは、排便姿勢を示しうる。蠕動運動(例えば、前後の動き)は、排便姿勢を示しうる。例えば、上述の一つまたは複数の動作の以前および/または前の掘る動きは、排便姿勢を示しうる。
【0063】
排尿の痕跡は、動物が排尿姿勢にあることを含みうる。例えば、排尿姿勢は、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、排尿姿勢を判断するために使用されうる。例えば、動物の頭部が直立および/または前向きの場合、排尿姿勢が示されうる。動物の横方向への移動(例えば、動物の後脚を広げるために)は、排尿姿勢を示しうる。尻尾を持ち上げることは、排尿姿勢を示しうる。蠕動運動の欠落(例えば、前後の動き)は、排尿姿勢を示しうる。例えば、上述の一つまたは複数の動作の以前および/または前の掘る動きは、排尿姿勢を示しうる。
【0064】
排尿および/または排便の痕跡は、蠕動運動を含みうる。例えば、蠕動運動勢は、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。蠕動運動は、動物の前後の動き(例えば、わずかな前後の動き)であってもよい。例えば、蠕動運動は、ネコ用トイレに飛び移ること、および/またはネコ用トイレから飛び出ることであってもよい。
【0065】
うまくいった排便の痕跡は、動物の一つまたは複数の活動および/または特徴を含みうる。例えば、排便がうまくいったかは、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、排便がうまくいったことを判断するために使用されうる。例えば、動物の頭部が直立および/または前向きの場合、排便がうまくいったことを示しうる。動物の横方向への移動(例えば、動物の後脚を広げるために)は、排便がうまくいったことを示しうる。尻尾の持ち上げは、排便がうまくいったことを示しうる。蠕動運動(例えば、前後の動き)は、排便がうまくいったことを示しうる。例えば、上述の一つまたは複数の動作の以前および/または前の掘る動きは、排便がうまくいったことを示しうる。上述の一つまたは複数の動作に続いて、嗅いでいることおよび/または掘っていることを伴うと、排便がうまくいったことを示しうる。ネコ用トイレ内の重量変化は、排便がうまくいったことを示しうる。重量変化は、計量スケールなどの測定装置を介して示すことができる。動物が、上述の一つまたは複数の動作を行った後に、排泄領域を速やかに去ることは、排便がうまくいったことを示しうる。
【0066】
うまくいかなかった排便の痕跡は、動物の一つまたは複数の活動および/または特徴を含みうる。例えば、うまくいかなかった排便は、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、排便がうまくいかなかったことを判断するために使用されうる。例えば、動物の頭部が直立および/または前向きの場合、排便がうまくいかなかったことを示しうる。動物の横方向への移動(例えば、動物の後脚を広げるために)は、排便がうまくいかなかったことを示しうる。尻尾の持ち上げは、排便がうまくいかなかったことを示しうる。蠕動運動(例えば、前後の動き)の欠如は、排便がうまくいかなかったことを示しうる。例えば、上述の一つまたは複数の動作の以前および/または前の掘る動きは、排便がうまくいかなかったことを示しうる。上述の一つまたは複数の動作に続いて、嗅いでいることおよび/または掘っていることを伴うと、排便がうまくいかなかったことを示しうる。ネコ用トイレ内の重量変化の欠如は、排便がうまくいかなかったことを示しうる。重量変化(または重量変化の欠如)は、計量スケールなどの測定装置を介して示すことができる。所定の時間(例えば、うまくいった排便に一般的に使用されるよりも遅いと判断される時間)にわたって、排泄領域に残っている動物は、排便がうまくいかなかったことを示しうる。落ち着かない動物は、排便がうまくいかなかったことを示しうる。例えば、動物が複数回、移動および/またはその姿勢を変え、および/または位置(例えば、しゃがんだ位置)を変えることは、排便がうまくいかなかったことを示しうる。排泄領域に繰り返し訪れることは、排便がうまくいかなかったことを示す場合がある。
【0067】
うまくいった排尿の痕跡は、動物の一つまたは複数の活動および/または特徴を含みうる。例えば、排尿がうまくいったかは、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、排尿がうまくいったことを判断するために使用されうる。例えば、動物の頭部が直立および/または前向きの場合、排尿がうまくいったことを示されうる。動物の横方向への移動(例えば、動物の後脚を広げるために)は、排尿がうまくいったことを示しうる。尻尾の持ち上げは、排尿がうまくいったことを示しうる。動物の後方への動きおよび/または尻尾の痙攣は、排尿がうまくいったことを示しうる。蠕動運動の欠落(例えば、前後の動き)は、排尿がうまくいったことを示しうる。例えば、上述の一つまたは複数の動作の以前および/または前の掘る動きおよび/または嗅いでいることは、排尿がうまくいったことを示しうる。動物が、短期間排泄領域にいることは、排尿がうまくいったことを示しうる。ネコ用トイレ内の重量変化は、排尿がうまくいったことを示しうる。重量変化は、計量スケールなどの測定装置を介して示すことができる。
【0068】
うまくいかなかった排尿の痕跡は、動物の一つまたは複数の活動および/または特徴を含みうる。例えば、排尿がうまくいかなかったかは、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の近くまたは中にいる動物の場所に基づいて判断されうる。動物の場所は、近接センサ、測定装置(例えば、ネコ用トイレを計量する計量器)、動きセンサ、または一つもしくは複数の他の装置を介して判断してもよい。動物の向きは、排尿がうまくいかなかったことを判断するために使用されうる。例えば、動物の頭部が直立および/または前向きの場合、排尿がうまくいかなかったことを示されうる。動物の横方向への移動(例えば、動物の後脚を広げるために)は、排尿がうまくいかなかったことを示しうる。尻尾の持ち上げは、排尿がうまくいかなかったことを示しうる。動物の後方への動きおよび/または尻尾の痙攣は、排尿がうまくいかなかったことを示しうる。蠕動運動の欠落(例えば、前後の動き)は、排尿がうまくいったことを示しうる。例えば、上述の一つまたは複数の動作の以前および/または前の掘る動きは、排尿がうまくいかなかったことを示しうる。動物が、長期間排泄領域にいることは、排尿がうまくいかなかったことを示しうる。ネコ用トイレ内の重量変化の欠如は、排便がうまくいかなかったことを示しうる。落ち着かない動物は、排尿がうまくいかなかったことを示しうる。例えば、動物が複数回、移動および/またはその姿勢を変え、および/または位置(例えば、しゃがんだ位置)を変えることは、排尿がうまくいかなかったことを示しうる。排泄領域に繰り返し訪れることは、排尿がうまくいかなかったことを示す場合がある。
【0069】
非事象の痕跡は、動物および/または排泄領域の一つまたは複数の特徴を含みうる。非事象には、排泄領域を通過する動物、排泄領域に落下する物体(例えば、動物のおもちゃ)、排泄領域を横切って示される影などが含まれる場合がある。非事象は、排泄領域(例えば、ネコ用トイレ)の重量変化の欠如を介して示されうる。さらに、非事象は、排尿および/または排便する動物の痕跡について上述した一つまたは複数の活動および/または特徴の欠如に基づいて示されうる。
【0070】
食べることの痕跡は、噛むことを含みうる。例えば、噛むことは、動物の上、下、後方、および/または前方への反復した頭部の動きなど、動物の頭部の動きに基づいて判断されうる。噛むことは、本明細書に記載されるように、しゃがみ姿勢に基づいて判断されうる。噛むことは、摂食領域またはその付近(例えば、食物皿で)の動物の場所に基づいて判断されうる。
【0071】
摂飲の痕跡は、なめることを含みうる。例えば、なめることは、動物の反復した頭部の動きなど、動物の頭部の動きに基づいて判断されうる。なめることは、動物の頭部が下を向いているなど、動物の頭部の向きに基づいて判断されうる。なめることは、摂飲領域またはその付近(例えば、飲料ボウルで)の動物の場所に基づいて判断されうる。
【0072】
摂食および/または摂飲の痕跡は、嚥下を含みうる。例えば、嚥下は、動物の上および/または下への反復した噛み砕く動きなど、噛む動きに基づいて判断されうる。嚥下は、動物の筋収縮(例えば、大きな筋収縮)に基づいて判断されうる。嚥下は、例えば、ある期間にわたる動物の反復した動きに基づいて判断されうる。嚥下は、摂飲領域および/または摂食領域またはその付近の動物の場所に基づいて判断されうる。
【0073】
動物の洗浄の痕跡は、なめることを含みうる。例えば、なめることは、動物の頭部の繰り返しの動きに基づいて判断されうる。なめることは、動物の頭部の向きおよび/または動物の頭部の向きの変化に基づいて判断されうる。例えば、なめることは、動物の頭部が下向きに位置付けられているか、または動物の体の方を向いていることに基づいて判断されうる。
【0074】
食べることの痕跡は、例えば、噛むために、動物の頭部をボウルから引っ込めることを含みうる。例えば、噛むためにボウルから頭部を引っ込めることは、動物の頭部の動きに基づいて判断されうる。噛むためにボウルから頭部を引っ込めることは、上向きから下向きに変化する頭部姿勢など、動物の頭部の向きに基づいて判断されうる。噛むことは、摂食領域またはその付近(例えば、食物皿で)の動物の場所に基づいて判断されうる。
【0075】
活動しているまたは活動していない痕跡は、登ることを含みうる。例えば、登っていることは、動物の跳躍運動(例えば、最初の跳躍運動)に基づいて判断されうる。登っていることは、例えば、登る事象の持続時間の動物の高エネルギーの動きに基づいて判断されうる。登っていることは、動物の歩行行動または静止行動への移行に基づいて判断されうる。
【0076】
活動しているまたは活動していない痕跡は、跳躍を含みうる。例えば、跳躍は、動物の短くて高エネルギーの運きに基づいて判断されうる。跳躍は、動物の歩行行動または静止行動への移行に基づいて判断されうる。跳躍は、例えば、跳躍の前に、動物の頭部姿勢の変化(例えば、上/下を見る)に基づいて判断されうる。
【0077】
洗浄の痕跡は、なめること(例えば、毛づくろい)を含みうる。例えば、なめていることは、動物の頭部の繰り返しの動きに基づいて判断されうる。なめていることは、例えば、頭部が下向きに位置付けられているか、または動物の体の方を向いている、動物の頭部の向きに基づいて判断されうる。
【0078】
疾病または疾患の痕跡は、嘔吐を含みうる。例えば、嘔吐は、動物の動き(例えば、前後に繰り返される動き)に基づいて判断されうる。嘔吐は、動物の筋肉の収縮に基づいて判断されうる。嘔吐は、動物のその後のなめること、毛づくろい、および/または嚥下に基づいて判断されうる。嘔吐は、下を向いている動物の頭部などの向きに基づいてもよい。
【0079】
休息の痕跡(例えば、活動していないこと)は、睡眠を含みうる。例えば、睡眠は、活動の欠如の期間(例えば、長期間)および/または活動の増加の短期間(例えば、秒)によって判断されうる。動物の活動は、動物の走る、跳躍する、遊ぶなど、動物の動きに基づいてもよい。睡眠は、動物の場所に基づいて判断されてもよい(例えば、動物の好きな場所で)。
【0080】
活動していない痕跡は、休息を含みうる。例えば、休息は、活動の欠如の期間(例えば、長期間)によって判断されうる。活動の欠如の期間は、その後に、短期間(例えば、秒)の活動の増加が続く場合がある。動物の活動は、動物の走る、跳躍する、遊ぶなど、動物の動きに基づいてもよい。休息は、動物の場所に基づいて判断されてもよい(例えば、動物の好きな場所で)。
【0081】
動物の一つまたは複数の疾患、疾病、怪我などは、動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息に基づいて検出されうる。疾病の痕跡(例えば、病気である、疾患である、など)は、猫の特発性膀胱炎(FIC)を有することを含みうる。FICは、動物の一つまたは複数の活動に基づいて判断されてもよい。例えば、FICは、排尿の試みの失敗、排尿の反復する/頻繁な試み、動物が排尿している間の発声、例えば、排尿の試みの間に生殖器領域をなめること(例えば、過剰になめること)、および/またはネコ用トイレの外側で/ネコ用トイレから離れて排尿する試みに基づいて判断されうる。
【0082】
疾病、疾患などの痕跡としては、下痢を有する動物を挙げることができる。下痢は、本明細書に記載されるように、排便の試みに基づいて判断されうる。排便の試みは、排便の試みの成功または失敗、および/または反復する/頻繁な排便の試みを含みうる。下痢は、排便中の動物の発声に基づいて判断されうる。下痢は、排便を試みる間、動物が緊張する、および/または落ち着かないことに基づいて判断されうる。下痢は、排便を試みる間に動物の生殖器領域をなめること(例えば、過剰になめること)に基づいて判断されうる。下痢は、動物の場所に基づいて判断されうる。例えば、下痢は、ネコのネコ用トイレから離れるなど、動物の排泄領域の外側でおよび/またはそこから離れて動物が排便を試みることに基づいて判断されうる。
【0083】
疾病、疾患などの痕跡としては、便秘である動物を挙げることができる。便秘は、動物の動きおよび/または動物の行動に基づいて判断されうる。例えば、便秘は、例えば、床の上または床を横切って、動物がその尻部を引きずることに基づいて判断されうる。便秘は、本明細書に記載される動物の嘔吐に基づいて判断されうる。便秘は、動物の摂飲および/または摂食よりも少ない、動物の摂飲および/また摂食に基づいて判断されうる。便秘は、健康な動物の典型的な摂飲および/または摂食よりも少ない、動物の摂飲および/また摂食に基づいて判断されうる。便秘は、動物が隠れることに基づいて判断することができ、動物が他から離れた場所に身を置くこと、および/または動物が通常身を置く位置とは異なる場所に身を置くことに基づいて判断することができる。便秘は、本明細書に記載される動物の排便の試みに基づいて判断されうる。便秘は、排便中の動物の発声に基づいて判断されうる。便秘は、排便を試みる間、動物が緊張する、および/または落ち着かないことに基づいて判断されうる。便秘は、排便を試みる間に動物の生殖器領域をなめること(例えば、過剰になめること)に基づいて判断されうる。便秘は、ネコのネコ用トイレから離れるなど、動物の排泄領域の外側でおよび/またはそこから離れて動物が排便を試みることに基づいて判断されうる。
【0084】
疾病、疾患などの痕跡としては、糖尿病を有する動物を挙げることができる。糖尿病は、動物の渇きの増加(例えば、動物が典型的に飲むよりも多く、または健康な動物が典型的に飲むよりも多く飲む)および/または排尿の回数の増加に基づいて判断されうる。糖尿病は、典型よりも多く食べるか、または典型よりも少なく食べるなど、動物がその食習慣を変えることに基づいて判断されうる。糖尿病は、弱い後肢など、動物が弱い脚を有することに基づいて判断されうる。弱い後肢は、動物の跳躍活動の低減、お気に入りの高台で過ごす時間の低減、および/または動物の歩行および/または登る動きの変化に基づいて判断されうる。
【0085】
疾病、疾患などの痕跡としては、腎臓の疾患を有する動物を挙げることができる。腎臓の疾患は、動物の渇きの増加(例えば、動物が典型的に飲むよりも多く、または健康な動物が典型的に飲むよりも多く飲む)および/または排尿の回数の増加に基づいて判断されうる。腎臓の疾患は、典型よりも少なく摂食するなど、動物がその食習慣を変えることに基づいて判断されてもよい。腎臓の疾患(例えば、腎臓および/または膀胱の細菌感染症)は、動物の排尿の試みがうまくいかなかったこと、および/または排尿、排尿の試み、排便、および/または排便の試みの前後に動物がその生殖器をなめることに基づいて判断されうる。腎臓の疾患は、動物の活動の減少に基づいてもよい。
【0086】
疾病、疾患などの痕跡としては、甲状腺機能亢進症を有する動物を挙げることができる。甲状腺機能亢進症は、動物の食欲の増加、動物の渇きの増加、および/または動物の活動の増加(例えば、動物の落ち着きのなさ)に基づいて判断されうる。甲状腺機能亢進症は、動物の睡眠の減少に基づいて判断されうる。甲状腺機能亢進症は、本明細書に記載されるように、動物の嘔吐および/または下痢に基づいて判断されうる。
【0087】
疾病、疾患などの痕跡としては、関節炎を有する動物を挙げることができる。関節炎は、動物の動きおよび/または動物の行動に基づいて判断されうる。例えば、関節炎は、動物の活動の減少、動物の歩行動作の変化、動物の跳躍の減少、および/または動物の登る動きの変化(例えば、木、爪とぎ棒、階段などに登る)に基づいて判断されうる。関節炎は、動物の落ち着きのなさおよび/または睡眠の質の変化に基づいて判断されうる。関節炎は、動物の関節および/または動物の疼痛がありうる他の領域をなめること(例えば、過剰になめること)に基づいて判断されうる。関節炎は、動物が上昇しうるお気に入りの領域(例えば、キャビネットの上、家具の上、猫タワーの上)で動物が過ごす時間が少ないことに基づいて判断されうる。関節炎は、動物が隠れること(例えば、カウチの下、洗濯機/乾燥機の後ろ、ベッドの下)に基づいて判断されうる。関節炎は、ある場所で過ごす時間、ある場所に着くまでの動物の速度、動物がある領域を訪れる規則性などに基づいて判断されうる。
【0088】
疾病、疾患などの痕跡は、動物に疼痛があることを含みうる。動物の疼痛は、動物の動きおよび/または動物の行動に基づいて判断されうる。例えば、動物の疼痛は、動物の活動の減少、動物の歩行動作の変化、動物の跳躍の減少、および/または動物の登る動きの変化(例えば、木、爪とぎ棒、階段などに登る)に基づいて判断されうる。動物の疼痛は、動物の落ち着きのなさおよび/または睡眠の質の変化に基づいて判断されうる。動物の疼痛は、動物の関節および/または動物の痛みがありうる他の領域をなめること(例えば、過剰になめること)に基づいて判断されうる。動物の疼痛は、動物が上昇しうるお気に入りの領域(例えば、キャビネットの上、家具の上、猫タワーの上)で動物が過ごす時間が少ないことに基づいて判断されうる。動物の疼痛は、動物が隠れること(例えば、カウチの下、洗濯機/乾燥機の後ろ、ベッドの下)に基づいて判断されうる。動物の疼痛は、ある場所で過ごす時間、ある場所に着くまでの動物の速度、動物がある領域を訪れる規則性などに基づいて判断されうる。
【0089】
二変量、多変量、および傾向分析などの数学的および/またはアルゴリズム的手法を使用して、動物の事象(例えば、摂食、摂飲、排尿、排便、睡眠)の傾向を定式化することができる。経時的に収集され、処理されるデータは、動物の行動および習慣の典型的なプロファイルを表すことができる。動物の行動および習慣は、動物の健康状態を判断するために使用されうる。例えば、怪我をした動物、またはそうでなければ疾病の動物は、健康な動物とは異なる排便習慣を呈する場合がある。傾向分析を使用して、動物のモニタリングされた行動、習慣などがランダムであるか、または傾向が発生しているかどうかを判断することができる。
【0090】
データは、排泄領域内での動物の活動の持続時間、食物または水の消費の間、および/または休息中に捕捉されうる。データは、動きセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープなど)、近接センサ(例えば、カメラなど)などの一つまたは複数のセンサを定期的にサンプリングすることによって捕捉されうる。一連のデジタルデータは、例えば、動物の事象(例えば、動物の摂食、排尿、排便、または休息)を抽出するために処理されてもよい。データは、装置内でオンザフライ処理されてもよい(例えば、データサンプルが入ってくるたびに方法を適用し、データ全体を保存しない)。データは、装置に(全部または一部)保存されてもよい。データは、例えば、装置内で遅延して処理されてもよい。データは、装置の外部で処理されてもよい。例えば、データは、サーバ、ポータブル電子機器、および/またはデータの処理を実行しうるデータベースで処理されてもよい。
【0091】
通知は、例えば、ユーザー指定の電子メールアドレスに送信される電子メールメッセージ、ユーザー指定の携帯電話番号にSMS(ショートメッセージサービス)を介して送信されるテキストメッセージ、ユーザー指定のカレンダー内のシステムによってセットアップされるカレンダーリマインダー、ユーザー指定の携帯電話番号または固定電話番号への電話、ユーザーの携帯電話の携帯電話アプリケーションによるメッセージなどの形態で、ユーザーに送達されうる。
【0092】
動物が摂食領域および/または排泄領域にいた時間および/または持続時間は記録されうる。例えば、動物が排泄領域に訪れた日付および/または時間は記録されうる。動物が排泄領域内にいた持続時間が記録されうる。摂食領域および/または排泄領域での動物の運動、向き、および/または場所が記録されうる。すべての記録は、例えば、テキスト形式またはグラフィカル形式を介して保存されてもよく、および/または提示されてもよい。
【0093】
動物のプロファイルは、ポータブル電子機器を介してアクセスされてもよい。ポータブル電子機器は、例えば、ポータブル電子機器にダウンロードされたアプリケーションを介して、ユーザーインターフェースを提供しうる。ユーザーは、動物に関連付けられたプロファイルを作成することができる。アプリケーションは、動物のプロファイルを表示することができ、および/または動物のモニタリング情報のアップロードを容易にすることができる。アプリケーション上に表示されるアイコンまたはシンボルは、モニタリングおよび/または追跡している動物の事象を指定しうる。例えば、摂食情報を示すために摂食ボウルを表示することができ、排便/排尿情報を示すために、ネコ用トイレを表示することができる。こうしたデータは、参照を容易にするためにグラフ形式で表示されてもよい。
【0094】
図6A~
図6Dは、動物モニタリングシステム使用例のスクリーンショットを示す。スクリーンショットは、例えば、ポータブル電子機器上に提供することができる。スクリーンショットは、動物の事象(例えば、排尿、排便、摂食、摂飲)の通知をユーザーに提供する。スクリーンショットに示される通知および動物の事象は、例示のみを目的としており、限定するものではない。実施例では、他の通知および/または他の動物の事象を、ユーザーに提供することができる。
【0095】
図6Aは、動物が着用する活動カラー(活動カラー200など)によって収集されたデータの例示的なスクリーンショットを示す。カテゴリー606は、画面上で提供されるデータ(例えば、活動カラーに関連するデータ)のカテゴリーを示す。他の実施例では、カテゴリー606は、動物の摂食/摂飲領域、排泄領域、休息領域など、またはそれらの組み合わせに関連するカテゴリーを含む、他のカテゴリーを示しうる。動物の事象(例えば、排尿、排便、摂食、摂飲、休息)のデータ、動物の事象の痕跡(例えば、掘る、しゃがむ、特定の姿勢をとる)、動物の動き(例えば、脚を動かす、静止位置に留まる)は、一つまたは複数のスクリーンショットを介して提供されうる。スクリーンショットは、ポータブル電子機器のディスプレイなど、ディスプレイ上に提供されうる。
【0096】
図6A~
図6Dに示すように、期間610が提供されうる。期間610は、提供されるデータの期間(例えば、動物の事象などのデータが提供される期間)を限定してもよい。
図6Aに示す例を使用すると、排尿データ620、排便データ622、摂食データ624、および/または摂飲データ626が、2018年12月18日から2018年12月25日までの期間610に提供される。他の実施例では、期間610は、単一の日(例えば、2018年12月18日)を含む任意の期間であってもよい。
図6Aに提供される所望の期間610に基づくと、排尿データ620は25回であり、排便データ622は12回であり、摂食データ624は20回であり、摂飲データ626は32回である。これらの事象の回数および事象のリストは、例示のみを目的としている。さまざまな(多かれ少なかれを含む)カテゴリーのデータ、期間、動物の事象などを表示することができる。例えば、動物の事象の持続時間データが提供されてもよく、動物の事象の成功および/または失敗の判断が提供されてもよく、動物の事象の期間が提供されてもよい、などがある。
【0097】
図6Bに示される実施例を使用すると、カテゴリー606は、摂食データに関連しうる。摂食データは、例えば、2018年12月18日から2018年12月25日までの期間610に提供されうる。本明細書に記載されるように、他の実施例では、期間610は、単一の日(例えば、2018年12月18日)を含む任意の期間であってもよい。所望の期間610に基づいて、動物が試みた摂食630の21回、完了した摂食632の20回、摂食の持続時間634の105分、および摂食当たりの平均時間636の5分を含む、摂食データが提供されうる。本明細書に記載されるように、これらの事象の回数、事象のリストなどは、例示のみを目的としている。さまざまな(多かれ少なかれを含む)カテゴリーのデータを表示することができる。
【0098】
図6Cに示すように、カテゴリー606は、排便データに関連しうる。排便データは、例えば、2018年12月18日から2018年12月25日までの期間610に提供されうる。他の実施例では、期間610は、単一の日(例えば、2018年12月18日)を含む任意の期間であってもよい。所望の期間610に基づいて、動物が試みた排便640の31回、完了した排便642の25回、排便の持続時間644の93分、および排便当たりの平均時間646の3分を含む、排便データが提供されうる。本明細書に記載されるように、これらの事象の回数、事象のリストなどは、例示のみを目的としている。さまざまな(多かれ少なかれを含む)カテゴリーのデータを表示することができる。
【0099】
図6Dに示すように、カテゴリー606は、排尿データに関連しうる。排尿データは、例えば、2018年12月18日から2018年12月25日までの期間610に提供されうる。他の実施例では、期間610は、単一の日(例えば、2018年12月18日)を含む任意の期間であってもよい。所望の期間610に基づいて、動物が試みた排尿650の50回、完了した排尿652の25回、排尿の持続時間654の500分、および排尿当たりの平均時間656の10分を含む、排尿データが提供されうる。本明細書に記載されるように、これらの事象の回数、事象のリストなどは、例示のみを目的としている。さまざまな(多かれ少なかれを含む)カテゴリーのデータを表示することができる。多かれ少なかれデータがユーザーに提示されるスクリーンショットが、多かれ少なかれ提供されうる。スクリーンショットおよび/またはデータは、動物の事象データ、痕跡データ、動きデータ、向きデータ、場所データなどを提供するために使用されうる。
【0100】
上記に基づいて、動物の健康状態が提供されうる。例えば、健康な動物が、一回の排便当たり3分(例えば、約3分)かかる場合、
図6Cは、この動物の腸が正常に機能している可能性が高いこと、および/または動物が病気、怪我などしていないことを示しうる。反対に、健康な動物が、一回の排尿当たり1分(例えば、約10分)かかる場合、
図6Dは、動物の膀胱が正常に機能していないことを示しうる。例えば、この動物は、一回の排尿当たり10分(例えば、正常より平均で10倍長い)かかるため、この動物は、膀胱感染している、臓器(例えば、腎臓)の問題がある、十分な水を飲んでいない、怪我をしているなどと判断されうる。データは、さらなる診断のために、ポータブル装置のユーザーおよび/または動物の医師に提供されてもよい。他のデータ(この例の摂飲データなど)を使用して、排尿の異常に加えて、摂飲の異常があるかどうかを確認してもよい。例えば、一つまたは複数の他のタイプのデータを使用して、排尿の異常に加えて、異常を確認してもよい。
【0101】
図7は、動物モニタリングの方法700の一例を説明する。702では、第一のデータは、第一のセンサから受信することができる。第一のデータはまた、または代替的に、測定装置または一つもしくは複数の他のセンサなど、一つまたは複数の他の装置から受信することができる。第一のデータは、プロセッサで受信することができる。
【0102】
第一のセンサは、本明細書に記載されるように、一つまたは複数のセンサであってもよい。例えば、第一のセンサは、動物の場所を検出し、動物の動き(または静止)を検出し、動物の向きなどを検出するように構成されたセンサ(または他の装置)であってもよい。第一のセンサは、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真カメラ、ビデオカメラ、カムコーダー、接触式温度計、非接触式温度計、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つまたは複数であってもよい。さらに、または別の方法として、第一のセンサは、光学センサ、光反射センサ、LED/フォトダイオードペア光学センサ、LED/フォトトランジスタペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタペア光学センサ、オプトカプラ、光ファイバー結合光学センサ、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、誘導近接センサ、磁気近接センサ、静電容量式近接センサなどの様々な近接センサ、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つまたは複数であってもよい。
【0103】
第一のデータは、動き、場所、向きなど、動物のデータであってもよい。動き、場所、向きなどの動物のデータは、一つまたは複数のセンサまたは装置を介して提供されてもよい。第一のデータは、本明細書に記載されるように、動物の事象の痕跡であってもよい。例えば、動物の痕跡は、引っ掻く、向きを変える(例えば、円を描く)、しゃがむ、嗅ぐ、排便姿勢、排尿姿勢、蠕動運動などであってもよい。痕跡は、動物の事象と関連付けられてもよい。例えば、痕跡は、動物の排尿、排便、摂飲、摂食、睡眠などと関連付けることができる。
【0104】
704では、第二のデータは、第二のセンサから受信することができる。第二のデータはまた、または代替的に、測定装置または一つもしくは複数の他のセンサなど、一つまたは複数の他の装置から受信することができる。第二のセンサは、第一のセンサと同じセンサ(例えば、同じタイプのセンサ、同じ実センサ)であってもよい。第二のセンサは、第一のセンサと異なるセンサ(例えば、異なるタイプのセンサ、異なる実センサ)であってもよい。第二のデータは、第一のデータと同じデータ(例えば、同じタイプのデータ、同じ実データ)であってもよい。第二のデータは、第一のデータと異なるデータ(例えば、異なるタイプのデータ、異なる実データ)であってもよい。第二のデータは、プロセッサで受信することができる。
【0105】
第二のセンサは、本明細書に記載されるように、一つまたは複数のセンサであってもよい。例えば、第二のセンサは、動物の場所を検出し、動物の動き(または静止)を検出し、動物の向きなどを検出するように構成されたセンサ(または他の装置)であってもよい。第二のセンサは、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真カメラ、ビデオカメラ、カムコーダー、接触式温度計、非接触式温度計、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つまたは複数であってもよい。さらに、または別の方法として、第二のセンサは、光学センサ、光反射センサ、LED/フォトダイオードペア光学センサ、LED/フォトトランジスタペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタペア光学センサ、オプトカプラ、光ファイバー結合光学センサ、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、誘導近接センサ、磁気近接センサ、静電容量式近接センサなどの様々な近接センサ、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つまたは複数であってもよい。
【0106】
第二のデータは、動き、場所、向きなど、動物のデータであってもよい。動き、場所、向きなどの動物のデータは、一つまたは複数のセンサまたは装置を介して提供されてもよい。第二のデータは、本明細書に記載されるように、動物の事象の痕跡であってもよい。例えば、動物の痕跡は、引っ掻く、向きを変える(例えば、円を描く)、しゃがむ、嗅ぐ、排便姿勢、排尿姿勢、蠕動運動などであってもよい。
【0107】
第二のデータは、動物事の象、例えば、第一のデータを介して判断される動物の事象を確認することができる。一例として、第一のデータは、動物がしゃがんでいることを示す加速度計データであってもよい。第二のデータを使用して、動物の場所を提供することができる。例えば、第二のデータは、動物がしゃがんでいる時に、動物が排泄領域内にあることを示しうる。この例では、第二のデータの場所データは、動物が排尿または排便を行っていることを確認することができる。他の実施例では、第一のデータおよび/または第二のデータは、動物の動きデータ、向きデータ、場所データなどを含みうる。
【0108】
706では、動物の事象の発生が特定されうる。動物の事象は、第一のデータおよび/または第二のデータに基づくことができる。動物の事象は、動物の排尿、排便、摂食、摂飲、および/または休息であってもよい。例えば、動物の一つまたは複数の動き、場所、向きなどに基づいて、動物の事象の痕跡を判断することができる。本明細書に記載するように、動物の事象の痕跡は、引っ掻く、向きを変える(例えば、円を描く)、しゃがむ、嗅ぐ、排便姿勢、排尿姿勢、蠕動運動などであってもよい。動物の事象(例えば、動物の排尿、排便、摂食、摂飲、および/または休息)は、動物の一つまたは複数の痕跡に基づいて判断されうる。排尿がうまくいったかどうかは、痕跡を介して判断されうる。排便がうまくいったかどうかは、痕跡を介して判断されうる。痕跡を使用して、摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息にそれぞれ関連のない、摂食、摂飲、排泄、および/または休息領域に近接した事象などの非事象を判断することができる。708では、動物の事象を表示することができる。例えば、動物の事象は、ポータブル電子機器のディスプレイ上に表示することができる。
【0109】
動物の健康状態(例えば、疾病、怪我、疾患など)は、例えば、動物の事象に基づいて判断することができる。例えば、動物の健康状態は、動物が一定期間に摂食、摂飲、睡眠、排尿、排便する回数、摂食、睡眠、排尿、排便の持続時間などに基づいてもよい。期間は、一時間、一日、一週間、一か月などであってもよい。健康状態は、動物の事象が発生する回数(例えば、所定の期間内)、動物の事象の持続時間などに基づいてもよい。例えば、健康な動物は、一定期間に最少および/または最多回数、摂飲、摂食、睡眠、排尿、および/または排便することが期待されうる。上記パラメータの平均および中央値が、健康な動物および/または不健康な動物に対して定義されうる。動物が、定義された健康パラメータを、健康な動物に対して定義された量よりも少ないく、または多く実行する場合、その動物は不健康であると特定されうる(例えば、病気、怪我、疾患など)。
【0110】
図8は、動物モニタリングの方法の別の例を説明する。802では、データは、一つまたは複数のセンサ、測定装置などの一つまたは複数の装置から受信することができる。例えば、第一のデータおよび/または第二のデータを受信することができる。第一のデータおよび/または第二のデータは、本明細書に記載されるように、動きデータ、向きデータ、場所データなどであってもよい。
【0111】
804では、第一のデータを保存されたデータと比較することができる。例えば、保存されたデータは、動物の事象と関連付けることができ、第一のデータは、保存されたデータと比較することができる。保存されたデータは、動物の事象の痕跡および/または動物の事象の痕跡に関連付けられたデータでありうる。例えば、保存されたデータは、動物が排便姿勢にあることを示すデータでありうる。保存されたデータが、動物の事象の痕跡であることは、例えば、データと痕跡とを対応させる目視を介して、確認(例えば、事前に確認)することができる。第一のデータは、保存された(例えば、保存された)第一のデータと比較して、第一のデータが動物の動きを示すかどうかを判断することができる。例えば、保存された第一のデータの加速度計データは、動物の掘っていることであることを確認しうる。第一のデータは、動物の加速度計データを含みうる。第一のデータの加速度計データが、保存された第一のデータの加速度計データ(保存された第一のデータの加速度計データが、掘っていることであると確認されている)と同等(例えば、実質的に同等)である場合、第一のデータが、掘っていることと関連付けられると判断されうる。
【0112】
806では、第二のデータを保存されたデータと比較することができる。例えば、保存されたデータは、動物の事象と関連付けることができ、第二のデータは、保存されたデータと比較することができる。保存されたデータは、動物の事象の痕跡および/または動物の事象の痕跡に関連付けられたデータでありうる。例えば、保存されたデータは、動物が排便姿勢にあることを示すデータでありうる。保存されたデータが、動物の事象の痕跡であることは、例えば、データと痕跡とを対応させる目視を介して、確認(例えば、事前に確認)することができる。第二のデータは、保存された(例えば、保存された)第二のデータと比較して、第二のデータが動物の動きを示すかどうかを判断することができる。例えば、保存された第二のデータの加速度計データは、動物が掘っていることであることを確認しうる。第二のデータは、動物の加速度計データを含みうる。第二のデータの加速度計データが、保存された第二のデータの加速度計データ(保存された第二のデータの加速度計データが、掘っていることであると確認されている)と同等(例えば、実質的に同等)である場合、第二のデータが、掘っていることと関連付けられると判断されうる。動き(例えば、加速度計)データは、第一のデータおよび第二のデータに関して記載されるが、第一のデータは、動物を表す任意のデータ(向きデータ、場所データ、動きデータ、生体認証データなどを含むが、これらに限定されない)であってもよいことが理解されるべきである。
【0113】
808では、動物の事象は、第一のデータおよび/または第二のデータに基づいて判断されうる。第一のデータおよび/または第二のデータは、動物の事象の痕跡でありうる。例えば、第一のデータは、動物が掘っていることの痕跡でありうる。第二のデータは、動物が排尿姿勢にあることの痕跡でありうる。動物が掘っていることを示す第一のデータ、および動物が排尿姿勢にあることを示す第二のデータに基づいて、動物が排尿していると判断してもよい。本明細書に記載されるように、痕跡および/または動物の事象の時刻、痕跡および/または動物の事象の持続時間、痕跡および/または動物の事象の場所、痕跡および/または動物の事象の頻度などを判断することができる。
【0114】
動物の健康状態(例えば、疾病、怪我、疾患など)は、例えば、動物の事象に基づいて判断することができる。例えば、動物の健康状態は、動物が一定期間に摂食、摂飲、睡眠、休息、排尿、排便する回数、摂食、睡眠、排尿、休息、排便の持続時間、摂食、睡眠、排尿、休息、排便の場所などに基づいてもよい。期間は、一時間、一日、一週間、一か月などであってもよい。健康状態は、動物の事象が発生する回数(例えば、所定の期間内)、動物の事象の持続時間などに基づいてもよい。例えば、健康な動物は、一定期間に最少および/または最多回数、摂飲、摂食、睡眠、排尿、および/または排便することが期待されうる。上記パラメータの平均および中央値が、健康な動物および/または不健康な動物に対して定義されうる。動物が、定義された健康パラメータを、健康な動物に対して定義された量よりも少なく、または多く実行する場合、その動物は不健康であると特定されうる(例えば、病気、怪我、疾患など)。
【0115】
本発明を実行する現時点の好適な方法を含む特定の実施例に関して説明してきたが、当業者は、上述したシステムおよび技術の多数の変形例および置換があることを認識するであろう。他の実施形態が利用され得、構造上および機能上の変更が本発明の範囲から逸脱することなく行われ得ることを理解されたい。したがって、本発明の意図および範囲は、添付の特許請求の範囲に記載されるように広義に解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021-06-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
プロセッサで、第一のセンサデバイスから、動物の事象を示す第一のデータを受信することと、
前記プロセッサで、前記第一のセンサデバイスとは別個の第二のセンサデバイスから、前記動物の事象の発生を確認する第二のデータを受信することと、
前記プロセッサで、前記第一のデータおよび前記第二のデータに基づいて、前記動物の事象の前記発生を特定することと、
前記特定された前記動物の事象の発生を、表示装置を介して表示させることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記プロセッサで、前記動物の事象に基づいて、前記動物の健康状態を判断することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動物の前記健康状態の前記判断が、前記動物の事象の量または前記動物の事象の持続時間に基づく、請求項1~2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
前記動物の事象が、排泄事象、摂食事象、排尿事象、または排便事象のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記動物がネコである、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第一のセンサデバイスが、加速度計、ジャイロスコープ、または磁気計のうちの少なくとも一つを備える、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第一のデータが、動物の動きを示す加速度計データを含み、
前記動物の事象の前記発生の前記判断が、前記加速度計データを前記動物の事象を示す保存された加速度計痕跡データと比較することにさらに基づく、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記第一のデータが、前記動物の動きを示す加速度計データを含み、前記第二のデータが、前記動物の向きを示す磁気計データを含む、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記第二のセンサデバイスが、前記動物の場所を示すための近接センサを含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記動物の前記場所がネコ用トイレである、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記第一のデータが、前記動物が掘っていることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記第一のデータが、前記動物の頭部が地面の方を向いていること、前記動物の位置が変化しないこと、および前記動物の脚が前後に動くことに基づいて、前記動物が掘っていることを示す、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記第一のデータが、前記動物が円を描くように向きを変えることを示し、前記第二のデータが、前記動物が排泄領域内またはその周りに位置することを示す、請求項1~12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記排便姿勢を示す前記第一のデータ、および前記動物が前記排泄領域を所定の時間を超える速度で退出することを示す前記第二のデータに基づいて、排便がうまくいったことを判断することをさらに含む、請求項1~13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記排尿姿勢を示す前記第一のデータ、および前記動物が前記排泄領域内に所定の時間よりも短い時間、位置することを示す前記第二のデータに基づいて、排尿がうまくいったことを判断することをさらに含む、請求項1~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
第一のデータおよび第二のデータを含むデータを受信することと、
前記第一のデータが、第一の保存されたデータとの比較に基づいて、第一の動きまたは向きを示すと判断することと、
前記第二のデータが、第二の保存されたデータとの比較に基づいて、第二の動きまたは向きを示すと判断することであって、前記第二の動きまたは向きを示す前記第二のデータは、前記第一の動きまたは向きを示す前記第一のデータとは別個のものである、判断することと、
前記判断された第一の動きまたは向きおよび第二の動きまたは向きに基づいて、動物の事象を判断することと、を含む、動物の健康状態を判断するための方法。
【請求項17】
前記プロセッサで、前記動物の事象に基づいて、前記動物の前記健康状態を判断することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記動物の前記健康状態の前記判断が、前記動物の事象の量または前記動物の事象の持続時間に基づく、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記動物の事象が、排泄事象、摂食事象、排尿事象、または排便事象のうちの少なくとも一つを含む、請求項16~18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記第一のデータが前記動物の加速度計データであり、前記第二のデータが前記動物の向きデータである、請求項16~19のいずれかに記載の方法。
【国際調査報告】