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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-22
(54)【発明の名称】照明付き消防用アクセスパネル標識
(51)【国際特許分類】
   G09F 13/04 20060101AFI20220215BHJP
   G09F 13/20 20060101ALI20220215BHJP
   G08B 5/00 20060101ALI20220215BHJP
【FI】
G09F13/04
G09F13/20 D
G09F13/20 G
G08B5/00 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021544089
(86)(22)【出願日】2019-10-01
(85)【翻訳文提出日】2021-05-18
(86)【国際出願番号】 SG2019050496
(87)【国際公開番号】W WO2020072003
(87)【国際公開日】2020-04-09
(31)【優先権主張番号】10201808765S
(32)【優先日】2018-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521140869
【氏名又は名称】エクセル テクノロジー ピーティーイー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】EXXEL TECHNOLOGY PTE LTD
【住所又は居所原語表記】1 Kaki Bukit Avenue 3,#03-07 KB-1,Singapore 416087,Singapore
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ショウ、ケニー ティアム ヒン
(72)【発明者】
【氏名】タン、コク ファット
【テーマコード(参考)】
5C083
5C096
【Fターム(参考)】
5C083BB24
5C083FF01
5C083FF02
5C083FF03
5C083HH03
5C083HH26
5C083JJ25
5C083JJ39
5C096AA01
5C096BA01
5C096CA02
5C096CA22
5C096CB01
5C096CC06
5C096DC02
5C096DC11
5C096DC15
5C096DC30
5C096DD01
5C096DD02
5C096DD04
5C096DD05
5C096FA03
5C096FA08
5C096FA09
(57)【要約】
本出願は、消防用アクセスパネル標識アセンブリであって、2つの対向する側面を有する、離間して置かれた一対のガラスパネルによって形成された消防用アクセスパネル標識と、離間して置かれた一対のガラスパネル間に形成された空間内に配置された、LED、照明付きテープ、またはフォトルミネセンス材料などの発光要素とを備え、消防用アクセスパネル標識は、点灯時に両側で光を発するように配置される、消防用アクセスパネル標識アセンブリである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消防用アクセスパネル標識アセンブリであって、2つの対向する側面を有する、離間して置かれた一対のガラスパネルによって形成された消防用アクセスパネル標識と、前記離間して置かれた一対のガラスパネル間に形成された空間内に配置された、LED、照明付きテープ、またはフォトルミネセンス材料などの発光要素とを備え、前記消防用アクセスパネル標識は、点灯時に両側で光を発するように配置される、消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項2】
点灯時、光が、2つの対向する側面全体にわたって発せられる、請求項1に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項3】
充電式電池およびソーラーパネルをさらに備え、前記充填式電池は、前記ソーラーパネルによって充電され、前記発光要素は、前記充填式電池によって給電される、請求項2に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項4】
前記充電式電池が、外部電源によって代替的に充電される、請求項3に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項5】
前記充電式電池が、前記離間して置かれた一対のガラスパネルによって形成された前記空間内に収容される、請求項3に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項6】
前記外部電源が、AC/DC電源、コインまたはリチウム電池からであることができる、請求項4に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項7】
ガラス上の印刷された導電線、銅テープ、またはエッチングされたITO(酸化インジウムスズ)回路が、前記発光要素に電力を供給するために使用される、請求項1に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項8】
前記発光要素を制御するためのコントローラを備える、請求項1に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項9】
前記コントローラが、前記発光要素を点滅させ、色を変更し、強度を変更し、または継続的に点灯したままにするようにプログラムされる、請求項8に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項10】
前記コントローラが、センサによって作動される、請求項8に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【請求項11】
前記センサが、フォトセルセンサ、フォトトランジスタ光センサ、または煙探知器である、請求項10に記載の消防用アクセスパネル標識アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指定された消防用アクセスパネル上に固定されるように適合された照明付き消防用アクセスパネル標識である。ホームオートメーションデバイスに接続すると、このような照明付き消防用アクセスパネル標識は、公共または救助者に警告するために点滅または色を変更するようにプログラムすることにより、警告デバイスとして機能することができる。
【背景技術】
【0002】
救助および外部消防のオペレーションの効果的な実装を可能にするために、消防のための建物への外部アクセスの準備および消防設備への現場のアクセス性が、建物の設計に組み込まれている。このような外部アクセスは、建物の外側から開くことができる窓、バルコニーのドア、ガラス張りの壁パネル、または頑丈な壁パネルであり得る。消防士は、建物に閉じ込められている占有者を救助し、建物の外部からの消火活動を可能にするために、消防用外部アクセスパネルを介して外部から建物にアクセスすることができる。
【0003】
消防用アクセスパネルの特定の要件には、居住可能なスペースにそのようなパネルを置くこと、および保護された階段またはロビーに配置しないように制限することが含まれる。
【0004】
シンガポールでは、消防士が指定された消防用アクセス開口部を位置特定できるために、消防用アクセスパネルには、壁の外側に、等しい辺(各辺で最小150mm)の赤またはオレンジの三角形が付けられ、直立または反転させることができ、内側に少なくとも25mmの高さの「消防用アクセス-妨害しないでください」という文言を伴う。
【0005】
従来、このような標識は、指定された消防用アクセスパネルに貼り付けられるか、または印刷されるシンプルな受動性の標識である。適切な周囲照明がない場合、または停電時に、この標識は、位置特定するのに時間がかかる可能性がある。緊急時には、消防用アクセスパネルをすばやく位置特定することが、重要である。
【発明の概要】
【0006】
本発明では、LEDまたは照明付きテープが埋め込まれた標識などの、光要素を備える新規の消防用アクセスパネル標識が、開示される。LEDまたは照明付きテープの使用により、低消費電力で標識を照明することが可能になる。消防用アクセスパネルが窓、ガラス張りの壁パネル、またはバルコニードアなどのガラスで作製されている場合、標識は、これを所定位置に固定し、メンテナンスを容易にするために、離間して置かれた一対のガラスパネル間に固定され得る。このような照明付き消防用アクセスパネル標識は、ワイヤを介して電源に接続され得る。電源は、電池、充電式電池、またはAC/DC電源であることができる。一対のワイヤを使用することに加えて、ガラスパネル上の印刷された導電線、銅テープ、またはエッチングされたITO(インジウムスズ酸化物)回路を使用して、標識を電源に接続して標識を点灯させることもできる。このような照明付き消防用アクセスパネル標識により、夜間または大雨もしくは霞などの悪天候時など、外部の周囲光が少ないときに消防用アクセスパネルの容易な位置特定が可能になる。印刷された導電線、エッチングされたITOの使用は、照明付き消防用アクセスパネル標識から延びるワイヤが見られないため、ガラスパネルのすっきりとした/きれいな外観を作り出す。
【0007】
消防用アクセスパネルがガラスで作製されている場合、照明付き消防用アクセスパネル標識はまた、単一のガラスパネルの表面または離間して置かれた一対のガラスパネルの外面に固定され得る。消防用アクセスパネルが不透明である場合、照明付き消防用アクセスパネル標識を建物の外部のパネルの表面上に固定することができる。
【0008】
照明付き消防用アクセスパネル標識には、独立した電源が想定されており、それにより、標識は、停電中または火災時に主電源への供給が遮断されたときに機能し続けることができる。したがって、充電式電池の電力は、2つのガラスパネル間に埋め込まれたソーラーパネル、ガラスパネルまたは不透明な壁パネルの外面上に置かれたソーラーパネル、または太陽エネルギーを受け取るために消防用アクセスパネルから離れて配置されたソーラーパネルから供給され、次いで、電気エネルギーに変換され、充電式電池内に貯蔵され得る。
【0009】
本発明の消防用アクセスパネル標識の光は、外部手段によって制御されて、特定のトリガ、例えば建物内の特定のユニットが発火したときに警告信号を生成することができる。標識の光は、継続的に点灯する代わりに点滅するか、または色を変えるようにプログラムされて、周囲の居住者または建物から視覚的距離内の人々全般に警告することができる。
【0010】
本発明は、添付の図面を参照して、本発明の非限定的な実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】周囲に形成されたLEDストリップまたは照明付きテープを備えた、離間して置かれた一対のガラスパネル間に配置された照明付き消防用アクセスパネル標識の正面図および側面図である。
図2】建物に対してガラスパネルの片側に固定された照明付き消防用アクセスパネル標識の正面図および側面図である。
図3】建物に対してガラスパネルの別の側に固定された照明付き消防用アクセスパネル標識の正面図および側面図である。
図4】離間して置かれた一対のガラスパネル間に配置された電池によって給電される、照明付き消防用アクセスパネル標識の正面図および側面図である。その一対のガラスパネル間の空間内に配置されたソーラーパネルは、太陽エネルギーを収集し、電池内に蓄えるために使用される。
図5】電池が一対のガラスパネルの外部に配置された、照明付き消防用アクセスパネル標識を示す図である。さらに、ソーラーパネルが電力を生成するのに十分な光がない場合に、外部電源を使用して電池を充電することもできる。
図6】ソーラーパネルおよび照明付き消防用アクセスパネル標識が、単一のガラスパネルから形成された指定された消防アクセスパネルの片側に固定される本発明の実施形態を示す図である。
図7】ソーラーパネルおよび照明付き消防用アクセスパネル標識が、単一のガラスパネルから形成された指定された消防アクセスパネルの反対側に固定される本発明の実施形態を示す図である。
図8】不透明な壁パネル上に固定された照明付き消防用アクセス標識を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、添付の図を参照して、本発明の1つまたは複数の特定および代替の実施形態について説明する。しかし、本発明がそのような特定の詳細なしで実施され得ることは当業者には明らかであろう。本発明を曖昧にしないために、詳細のいくつかは詳細に説明されない場合がある。参照を容易にするために、図に共通の同じまたは類似の特徴を参照する場合、共通の参照番号または一連の数字が図全体で使用される。
【0013】
図1は、指定された消防用アクセス窓パネルに設置された、完全に組み立てられた照明付き消防用アクセスパネル標識30の正面図および側面図である。窓パネルは、離間して置かれた一対のガラスパネルから構成され、照明付き消防用アクセスパネル標識30は、一対のガラスパネル10および20間に挟まれている。照明付き消防用アクセスパネル標識30の本体は、アクリル、ポリカーボネート、プラスチック、PVC、ガラスなどの半透明の非導電性材料から形成され、発光塗料でコーティングされ得るフレームによって支持され得る。標識30の色および寸法は、シンガポール市民防衛軍の「第4章、サイト計画外部消防規定(SITE PLANNING EXTERNAL FIRE FIGHTING PROVISION)」のセクション4.2.3(d)などの地域の規制に準拠するように適合される。
【0014】
標識30の本体は、光が通過するときに光を均一に拡散する光拡散器として作用する。LEDストリップまたは照明付きテープ40が、照明付き消防用アクセスパネル標識30の本体の周囲周りに設けられており、このとき一対のワイヤ50が、LEDストリップ/照明付きテープ40のカソードおよびアノードに電気的に接続されている。一対のワイヤ50は、一対のガラスパネル10および20の空隙間を通っており、外部電源に接続されている。外部電源は、自動化装置によって制御されて、LEDストリップ/照明付きテープ40がいつオンになるかを決定することができる。この実施形態では、光センサ60が一対のガラスパネル10および20間に埋め込まれて、周囲の光レベル条件を検出して、指定された検出光強度でLEDストリップ/照明付きテープ40の点灯を開始する。あるいは、タイマーを使用して、一日の指定された時間帯に標識30のライトをオンにすることもできる。光センサ60が、ワイヤ61を介して外部制御回路に接続される。そのような照明付き消防用アクセスパネル標識30は、緊急時に、不透明でない消防用アクセスパネルに対して、外部および内部から消防用アクセスパネルの容易な位置特定をもたらす。照明付き消防用アクセスパネル標識30のフレームは、地域の要件に応じて必要に応じて任意の色の不透明材料、またはスプレーされ、色で塗装され、または色付きのテープで覆われた不透明ではない材料から形成され得る。
【0015】
図2および図3は、単一のガラスパネルで構成された指定された消防用アクセス窓パネルのいずれかの側に置かれた照明付き消防用アクセスパネル標識30を示している。窓パネルは光を通過させることができるので、照明付き消防用アクセスパネル標識30を窓のいずれかの側に設置しても、建物の外から見ることができる。
【0016】
図4は、外部電源270または充電式電池200によって給電される照明付き消防用アクセスパネル標識30を示している。ガラスパネルの周りに境界を形成する、離間して置かれた一対のガラスパネル10および20間に置かれたソーラーパネル100。ソーラーパネル100は、充電式電池200に蓄えるための太陽エネルギーを収集するために使用される。ソーラーパネル100は、単結晶、多結晶、または薄膜アモルファスソーラーパネルでもあることができる。充電式電池200は、一対のガラスパネル10および20間の空間内に置かれる。一対のワイヤ250の一端は、LEDストリップ/照明付きテープのカソードおよびアノードに接続され、一対のワイヤ250の他端は、充電式電池200に接続されている。充電式電池200は、何らかの理由で外部電源270が遮断された場合にバックアップ電源として使用される。スイッチング充電器280は、ウィンドウペインの外部に配置されて、電池200と外部電源270との間で電源を自動的に切り替えることができる。ソーラーパネルを、ガラス製の消防用アクセスパネルの外面に配置することもでき、または太陽光を受けることができる建物の任意の部分上のアクセスパネルとは別に配置することもできる。
【0017】
図5は、一対のガラスパネル10および20間に埋め込まれるのではなく、外部に配置されている充電式電池210を示す。通常の状態では、外部電源270は、スイッチング充電器280を介してワイヤ250の端部に接続されて、LEDストリップ/照明付きテープ40に給電する。外部電源270が何らかの理由で遮断された場合、スイッチング充電器280はそれを検出し、電池電源210に自動的に切り替えて、代わりにワイヤ251を介してLEDストリップ/照明付きテープ40に給電することができる。さらに、ソーラーパネルが不十分な電力を生成する場合、電池210は、スイッチング充電器280を介して外部源270によって充電され得る。
【0018】
図6および図7は、1つのガラスパネルから構成された消防用アクセス窓パネルのいずれかの側に外部に置かれたソーラーパネル100および照明付き消防用アクセスパネル標識30を示す。機能性および性能は、美的外観の欠如およびメンテナンス問題を除いて、図5のアセンブリと同じである。
【0019】
図8は、不透明な消防用アクセスパネル300の外部に置かれた照明付き消防用アクセス標識30を示す。
特定の実施形態が説明および図示されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、それらの多くの変更、改変、変形、および組み合わせを本発明に対して行うことができることが、理解される。例えば、照明付き消防用アクセス標識から延びるワイヤは、きれいな/整頓された外観のために、および保守を容易にするために、不透明な消防用アクセスパネルに埋め込まれ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】