(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-24
(54)【発明の名称】頭髪状態モニタリングシステムおよびこれを行うためのコンピューティング装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/107 20060101AFI20220216BHJP
A45D 1/00 20060101ALI20220216BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20220216BHJP
【FI】
A61B5/107 700
A45D1/00 501Z
A61B5/107 800
A61B5/00 101A
A61B5/00 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020554513
(86)(22)【出願日】2019-07-25
(85)【翻訳文提出日】2020-09-30
(86)【国際出願番号】 KR2019009249
(87)【国際公開番号】W WO2020145468
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】10-2019-0001785
(32)【優先日】2019-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520380901
【氏名又は名称】イム ケヒョン
【氏名又は名称原語表記】Key Hyun LIM
【住所又は居所原語表記】25-31, Seokpyeong-ro 166beon-gil, Haseong-myeon, Gimpo-si, Gyeonggi-do 10012, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】520380912
【氏名又は名称】ハン ヨンジュ
【氏名又は名称原語表記】Yeon Ju HAN
【住所又は居所原語表記】25-31, Seokpyeong-ro 166beon-gil, Haseong-myeon, Gimpo-si, Gyeonggi-do 10012, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】イム ケヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ヨンジュ
【テーマコード(参考)】
4C038
4C117
【Fターム(参考)】
4C038VB21
4C117XA02
4C117XB01
4C117XD02
4C117XE23
4C117XE43
4C117XG19
4C117XJ42
4C117XL01
4C117XP03
(57)【要約】
頭髪状態モニタリングシステムおよびこれを行うためのコンピューティング装置が開示される。開示される一実施例による頭髪状態モニタリングシステムは、ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、頭髪関連撮影映像を生成するヘアアイロンと、ヘアアイロンから頭髪関連撮影映像を受信し、頭髪関連撮影映像およびユーザーのユーザー関連情報を含む頭髪関連撮影映像パケットを生成するユーザー端末と、ユーザー端末から頭髪関連撮影映像パケットを受信し、頭髪関連撮影映像パケットから頭髪関連撮影映像を抽出し、頭髪関連撮影映像を分析してユーザーの頭髪関連状態情報を生成するサーバと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、頭髪関連撮影映像を生成するヘアアイロンと、
前記ヘアアイロンから前記頭髪関連撮影映像を受信し、前記頭髪関連撮影映像および前記ユーザーのユーザー関連情報を含む頭髪関連撮影映像パケットを生成するユーザー端末と、
前記ユーザー端末から前記頭髪関連撮影映像パケットを受信し、前記頭髪関連撮影映像パケットから前記頭髪関連撮影映像を抽出し、前記頭髪関連撮影映像を分析して前記ユーザーの頭髪関連状態情報を生成するサーバと、を含む頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項2】
前記頭髪関連状態情報は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、および頭皮の色のうち、1つ以上を含み、
前記サーバは、前記頭髪関連状態情報を構成する各評価要素に点数を付与し、前記各評価要素に付与された点数を合算して前記ユーザーの頭髪状態レベル情報を生成する請求項1に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項3】
前記サーバは、
ユーザごとに前記頭髪関連状態情報および前記頭髪状態レベル情報を累積し、既設定された期間単位でヒストグラムをそれぞれ生成する請求項2に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項4】
前記ユーザー端末は、
前記サーバから前記ユーザーの頭髪関連状態情報および前記頭髪状態レベル情報を受信し、
前記頭髪状態レベル情報は、前記ヘアアイロンに送信し、前記頭髪関連状態情報は、画面に表示する請求項2に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項5】
前記サーバは、
前記ユーザーの頭髪関連状態情報および前記ユーザー関連情報のうち、1つ以上に基づいて前記ヘアアイロンの発熱制限温度を設定する請求項1に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記頭髪関連状態情報および前記ユーザー関連情報に応じてそれぞれ加重温度点数を付与し、付与された加重温度点数の合算点数を既設定された基準温度点数に合算して発熱制限温度を設定する請求項5に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項7】
前記頭髪関連状態情報は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、および頭皮の色のうち、1つ以上を含み、
前記ユーザー関連情報は、ユーザーの性別、年齢、国籍、および人種のうち、1つ以上を含み、
前記サーバは、前記頭髪関連状態情報および前記ユーザー関連情報に含まれる評価要素のそれぞれに既設定された基準に応じてプラス加重温度点数またはマイナス加重温度点数を付与する請求項6に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項8】
前記ユーザー端末は、
前記サーバから前記発熱制限温度に対する情報を受信し、前記発熱制限温度に対する情報に基づいて発熱関連制御信号を生成し、前記生成した発熱関連制御信号を前記ヘアアイロンに送信する請求項5に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項9】
前記ユーザー端末は、
前記サーバから前記頭髪関連状態情報を受信し、前記頭髪関連状態情報に基づいて前記ユーザーの頭髪状態に対する処方情報を生成し、前記処方情報を画面に表示する請求項1に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項10】
前記ヘアアイロンは、
前記ユーザーの頭髪に熱および圧力を加えるように設けられ、一側がヒンジ結合される第1ヘッド部および第2ヘッド部と、
前記第1ヘッド部および前記第2ヘッド部に連結される本体部と、
前記ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、頭髪関連撮影映像を生成するカメラ部と、
前記第1ヘッド部および前記第2ヘッド部のうち、1つ以上に設けられる発熱部と、を含む、請求項1に記載の頭髪状態モニタリングシステム。
【請求項11】
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプログラムと、を含み、
前記1つ以上のプログラムは、前記メモリに格納され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、
前記1つ以上のプログラムは、
ヘアアイロンがユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影した頭髪関連撮影映像および前記ユーザーのユーザー関連情報を含む頭髪関連撮影映像パケットを受信するための命令と、
前記頭髪関連撮影映像パケットから前記頭髪関連撮影映像を抽出するための命令と、
前記頭髪関連撮影映像を分析して前記ユーザーの頭髪関連状態情報を生成するための命令と、を含むコンピューティング装置。
【請求項12】
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプログラムと、を含み、
前記1つ以上のプログラムは、前記メモリに格納され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、
前記1つ以上のプログラムは、
ヘアアイロンからユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影した頭髪関連撮影映像を受信するための命令と、
前記頭髪関連撮影映像および前記ユーザーのユーザー関連情報を含む頭髪関連撮影映像パケットを生成するための命令と、
前記頭髪関連撮影映像パケットをサーバに送信するための命令と、
前記サーバから前記頭髪関連撮影映像を分析して生成された前記ユーザーの頭髪関連状態情報を受信するための命令と、を含むコンピューティング装置。
【請求項13】
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプログラムと、を含むヘアアイロンであって、
前記1つ以上のプログラムは、前記メモリに格納され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、
前記1つ以上のプログラムは、
ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、頭髪関連撮影映像を生成するための命令と、
前記頭髪関連撮影映像を既設定された外部のコンピューティング装置に送信するための命令と、
外部のコンピューティング装置から発熱関連制御信号を受信するための命令と、
前記発熱関連制御信号に応じて前記ヘアアイロンの発熱制限温度および動作時間のうち、1つ以上を調節するための命令と、を含むコンピューティング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、頭髪状態モニタリング技術に係る。
【0002】
【背景技術】
【0003】
現在は、ユーザー自身でヘアケアができるヘア美容器具が大衆化している。その中でヘアアイロンは、高い熱を加えて毛髪が持つ水分を瞬間的に飛ばして柔軟性を無くす原理を通じて髪の毛にウェーブまたはカール(Curl)を与えるか、または髪の毛を伸ばす器具である。このようなヘアアイロンを持続的に使用すると、熱による毛髪の損傷は必然的である。したがって、ヘアアイロンを通じて髪の毛のファッションを生かしながら、髪の毛の損傷程度を持続的にモニタリングして頭髪を管理する必要がある。
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
開示される実施例は、ヘアアイロンを用いてユーザーの頭髪状態をモニタリングできる頭髪状態モニタリングシステムおよびこれを行うためのコンピューティング装置を提供するためのものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示される一実施例による頭髪状態モニタリングシステムは、ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、頭髪関連撮影映像を生成するヘアアイロンと、前記ヘアアイロンから前記頭髪関連撮影映像を受信し、前記頭髪関連撮影映像および前記ユーザーのユーザー関連情報を含む頭髪関連撮影映像パケットを生成するユーザー端末と、前記ユーザー端末から前記頭髪関連撮影映像パケットを受信し、前記頭髪関連撮影映像パケットから前記頭髪関連撮影映像を抽出し、前記頭髪関連撮影映像を分析して前記ユーザーの頭髪関連状態情報を生成するサーバと、を含む。
【0008】
前記頭髪関連状態情報は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、および頭皮の色のうち、1つ以上を含み、前記サーバは、前記頭髪関連状態情報を構成する各評価要素に点数を付与し、前記各評価要素に付与された点数を合算して前記ユーザーの頭髪状態レベル情報を生成し得る。
【0009】
前記サーバは、ユーザごとに前記頭髪関連状態情報および前記頭髪状態レベル情報を累積し、既設定された期間単位でヒストグラムをそれぞれ生成し得る。
【0010】
前記ユーザー端末は、前記サーバから前記ユーザーの頭髪関連状態情報および前記頭髪状態レベル情報を受信し、前記頭髪状態レベル情報は、前記ヘアアイロンに送信し、前記頭髪関連状態情報は、画面に表示し得る。
【0011】
前記サーバは、前記ユーザーの頭髪関連状態情報および前記ユーザー関連情報のうち、1つ以上に基づいて前記ヘアアイロンの発熱制限温度を設定し得る。
【0012】
前記サーバは、前記頭髪関連状態情報および前記ユーザー関連情報に応じてそれぞれ加重温度点数を付与し、付与された加重温度点数の合算点数を既設定された基準温度点数に合算して発熱制限温度を設定し得る。
【0013】
前記頭髪関連状態情報は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、および頭皮の色のうち、1つ以上を含み、前記ユーザー関連情報は、ユーザーの性別、年齢、国籍、および人種のうち、1つ以上を含み、前記サーバは、前記頭髪関連状態情報および前記ユーザー関連情報に含まれる評価要素のそれぞれに既設定された基準に応じてプラス加重温度点数またはマイナス加重温度点数を付与し得る。
【0014】
前記ユーザー端末は、前記サーバから前記発熱制限温度に対する情報を受信し、前記発熱制限温度に対する情報に基づいて発熱関連制御信号を生成し、前記生成した発熱関連制御信号を前記ヘアアイロンに送信し得る。
【0015】
前記ユーザー端末は、前記サーバから前記頭髪関連状態情報を受信し、前記頭髪関連状態情報に基づいて前記ユーザーの頭髪状態に対する処方情報を生成し、前記処方情報を画面に表示し得る。
【0016】
前記ヘアアイロンは、前記ユーザーの頭髪に熱および圧力を加えるように設けられ、一側がヒンジ結合される第1ヘッド部および第2ヘッド部と、前記第1ヘッド部および前記第2ヘッド部に連結される本体部と、前記ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、頭髪関連撮影映像を生成するカメラ部と、前記第1ヘッド部および前記第2ヘッド部のうち、1つ以上に設けられる発熱部と、を含み得る。
【0017】
開示される一実施例によるコンピューティング装置は、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のプログラムと、を含み、前記1つ以上のプログラムは、前記メモリに格納され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ以上のプログラムは、ヘアアイロンがユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影した頭髪関連撮影映像および前記ユーザーのユーザー関連情報を含む頭髪関連撮影映像パケットを受信するための命令と、前記頭髪関連撮影映像パケットから前記頭髪関連撮影映像を抽出するための命令と、前記頭髪関連撮影映像を分析して前記ユーザーの頭髪関連状態情報を生成するための命令と、を含む。
【0018】
開示される他の実施例によるコンピューティング装置は、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のプログラムと、を含み、前記1つ以上のプログラムは、前記メモリに格納され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ以上のプログラムは、ヘアアイロンからユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影した頭髪関連撮影映像を受信するための命令と、前記頭髪関連撮影映像および前記ユーザーのユーザー関連情報を含む頭髪関連撮影映像パケットを生成するための命令と、前記頭髪関連撮影映像パケットをサーバに送信するための命令と、前記サーバから前記頭髪関連撮影映像を分析して生成された前記ユーザーの頭髪関連状態情報を受信するための命令と、を含む。
【0019】
開示されるまた他の実施例によるコンピューティング装置は、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のプログラムと、を含むヘアアイロンであって、前記1つ以上のプログラムは、前記メモリに格納され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ以上のプログラムは、ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、頭髪関連撮影映像を生成するための命令と、前記頭髪関連撮影映像を既設定された外部のコンピューティング装置に送信するための命令と、外部のコンピューティング装置から発熱関連制御信号を受信するための命令と、前記発熱関連制御信号に応じて前記ヘアアイロンの発熱制限温度および動作時間のうち、1つ以上を調節するための命令と、を含む。
【0020】
【発明の効果】
【0021】
開示される実施例によると、ヘアアイロンを使用しつつ、ユーザーの頭髪および頭皮を撮影し、頭髪関連撮影映像を分析してユーザーの頭髪状態を確認することにより、ユーザーが随時に自分の頭髪状態を点検することができるようになる。また、ユーザーの頭髪状態に応じて処方情報を生成してユーザーに提供することにより、ユーザーは、自分の頭髪状態に合う処方を実行し、頭髪状態が改善されるようにすることができる。また、ユーザーの頭髪特性および個人特性に応じて発熱制限温度を設定することにより、ユーザーがヘアアイロンを使用しながら、ヘアスタイルの効果を十分に享受しながらもユーザーの頭髪が損傷されることを防止できるようになる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施例によるヘアアイロンを用いた頭髪状態モニタリングシステムの構成を示した図面。
【0024】
【
図2】本発明の一実施例によるヘアアイロンの構成を示したブロック図。
【0025】
【
図3】本発明の一実施例による頭髪状態モニタリング方法を説明するためのフローチャート。
【0026】
【
図4】例示的な実施例で使用されるのに適したコンピューティング装置を含むコンピューティング環境を例示して説明するためのブロック図。
【0027】
【
図5】本発明の一実施例によるコンピュータープログラム伝送装置の構成を示したブロック図。
【0028】
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を説明する。以下の具体的な説明は、本明細書で記述された方法、装置および/またはシステムについての包括的な理解を助けるために提供される。しかし、これは例示に過ぎず、本発明は、これに限定されない。
【0030】
本発明の実施例を説明するにおいて、本発明に係る公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述される用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語として、これはユーザー、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。したがって、その定義は、本明細書の全般にわたる内容に基づいてなされるべきである。詳細な説明で使用される用語は、単に本発明の実施例を記述するためのものであり、決して制限的であってはならない。明確に別の方法で使用されていない限り、単数形の表現は、複数形の意味を含む。本説明において、「含み」または「備え」のような表現は、ある特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組み合せを示すためのものであり、記述されたもの以外に、1つまたはそれ以上の他の特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組み合せの存在または可能性を排除するように解釈されてはならない。
【0031】
以下の説明において、信号または情報の「伝送」、「通信」、「送信」、「受信」その他これに類する意味の用語は、一構成要素から他の構成要素へ信号または情報が直接伝達されることだけでなく、他の構成要素を経て伝達されることも含む。特に、信号または情報を一構成要素に「伝送」または「送信」するということは、その信号または情報の最終の目的地を指示するものであり、直接的な目的地を意味するものではない。これは信号または情報の「受信」においても同じである。また、本明細書において、2以上のデータまたは情報が「関連」されるということは、1つのデータ(または情報)を獲得すると、それに基づいて他のデータ(または情報)の少なくとも一部を獲得できることを意味する。
【0032】
一方、上側、下側、一側、他側のような方向性の用語は、開示された図面の 背向に関連して使用される。本発明の実施例の構成要素は、様々な背向に位置設定され得るため、方向性の用語は、例示を目的に使用されるものであって、これを制限するものではない。
【0033】
また、第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的として使用できる。例えば、本発明の権利の範囲を逸脱しないながら、第1構成要素は、第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。
【0034】
【0035】
図1は、本発明の一実施例によるヘアアイロンを用いた頭髪状態モニタリングシステムの構成を示した図面である。
【0036】
図1を参照すると、頭髪状態モニタリングシステム100は、ヘアアイロン102、ユーザー端末104、およびサーバ106を含み得る。
【0037】
ここで、ヘアアイロン102およびユーザー端末104は、通信ネットワーク150を介して通信可能に接続される。ユーザー端末104およびサーバ106は、通信ネットワーク150を介して通信可能に接続される。いくつかの実施例において、通信ネットワーク150は、インターネット、1つ以上のローカル領域ネットワーク(Local Area Networks)、広域ネットワーク(Wide Area Networks)、セルラーネットワーク、モバイルネットワーク、その他の他の種類のネットワーク、またはこれらのネットワークの組合を含み得る。
【0038】
ヘアアイロン102は、頭髪に熱と圧力を加えてヘアスタイルを演出するための装置である。ヘアアイロン102は、本体部111およびヘッド部113を含み得る。本体部111には、例示的な実施例によるヘアアイロン102の機能を行うための回路部品たちを実装し得る。本体部111は、ユーザーがヘアアイロン102を把持する部分(すなわち、ハンドル部分)に設けられ得る。
【0039】
ヘッド部113は、第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2を含み得る。第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2には、それぞれ熱線のような発熱体が備えられ得る。第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2は、相互に向かい合って設けられ得る。第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2は、一側がヒンジ結合され得る。
【0040】
具体的に、第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2の一側には、第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2をヒンジ結合させる弾性ヒンジ結合部115が設けられ得る。例えば、弾性ヒンジ結合部115は、第1ヘッド部113-1の一側が回転できるように第2ヘッド部113-2の一側と結合させながら、第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2が密着するように弾性力を提供することができる。
【0041】
ここで、第1-1ヘッド部113-1には、押え部117が形成され得る。押え部117は、第1-1ヘッド部113-1の後端から突出し、本体部111と離隔するように設けられ得る。ユーザーが押え部117を本体部111に向かって押す場合(すなわち、弾性ヒンジ結合部115の弾性力以上の外力を加える場合)、第1-1ヘッド部113-1の一側が回転しながら、第1-1ヘッド部113-1と第1-2ヘッド部113-2との間が広がるようになる。
【0042】
ユーザーが自分の頭髪を第1-1ヘッド部113-1と第1-2ヘッド部113-2との間に入れ、押え部117に加える圧力を除くと、弾性ヒンジ結合部115の弾性力によって第1-1ヘッド部113-1と第1-2ヘッド部113-2が相互に密着し、頭髪を圧迫するようになる。この状態で、第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2のうち、1つ以上に設けられた発熱体に熱を加え、ヘアスタイルを演出するようになる。しかし、ヘアアイロン102の構造がこれに限定されるものではなく、必要に応じて様々に変更できることは勿論である。
【0043】
ヘアアイロン102は、ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し、撮影した映像をユーザー端末104に送信し得る。以下では、説明の便宜上、ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影した映像を頭髪関連撮影映像と指称し得る。ヘアアイロン102は、ユーザー端末104から発熱関連制御信号を受信し、受信した発熱関連制御信号に応じてヘアアイロン102の温度および動作時間のうち、1つ以上を調節できる。これについては、
図2を参照して具体的に説明する。
【0044】
図2は、本発明の一実施例によるヘアアイロン102の構成を示したブロック図である。
図2を参照すると、ヘアアイロン102は、発熱部121、発熱制御部123、カメラ部125、無線通信部127、および表示部129を含み得る。
【0045】
発熱部121は、第1ヘッド部113-1および第2ヘッド部113-2のうち、1つ以上に設けられ得る。発熱部121は、ユーザーの頭髪に熱を加えるように設けられ得る。発熱部121は、熱線または発熱板などの熱を発生させることができる様々な形態に設けられ得る。
【0046】
発熱制御部123は、発熱部121の動作を制御できる。例示的な実施例において、発熱制御部123は、ユーザー端末104から受信した発熱関連制御信号に応じて発熱部121の温度および動作時間のうち、1つ以上を調節できる。発熱制御部123は、本体部111に設けられ得る。ヘアアイロン102は、発熱部121の温度を測定する温度センサーを備え得る。
【0047】
カメラ部125は、ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影し得る。例示的な実施例において、カメラ部125は、本体部111の内部の回路基板上に取り付けられる。このとき、カメラ部125のレンズは、本体部111から外部に露出するように設けられ得る。
【0048】
しかし、これに限定されるものではなく、カメラ部125は、本体部111に着脱できるようにモジュール式で構成され得る。例示的な実施例において、カメラ部125の一側に第1コネクター(例えば、雄コネクター)が設けられ、本体部111に第2コネクター(例えば、雌コネクター)が設けられて着脱可能に結合され得る。例えば、カメラ部125は、USBの形に設けられ、本体部111に接続するように設けられ得る。
【0049】
また、カメラ部125は、本体部111から引出せるように設けられ得る。例えば、カメラ部125は、本体部111の内部に内蔵されているが、ヘアアイロン102に設けられるボタンを押す場合、本体部111の外に引出されるように設けられ得る。
【0050】
無線通信部127は、カメラ部125の頭髪関連撮影映像をユーザー端末104に送信し得る。無線通信部127は、ユーザー端末104から発熱関連制御信号を受信し得る。無線通信部127は、ユーザー端末104から頭髪状態レベル情報を受信し得る。例えば、無線通信部127は、カメラ部125と一体として形成され得るが、これに限定されるものではない。例示的な実施例において、無線通信部127は、近距離無線通信(例えば、ブルートゥースまたはワイファイなど)を介してユーザー端末104と通信可能に接続され得る。
【0051】
例示的な実施例において、カメラ部125および無線通信部127は、USBの形に設けられ得る。すなわち、USB内にカメラ部125および無線通信部127が備えられるように設けられ得る。一方、ここではヘアアイロン102と無線通信を介してユーザー端末104と通信可能に接続されるものと説明したが、これに限定されるものではなく、有線でユーザー端末104と通信可能に接続され得る。
【0052】
表示部129は、本体部111に設けられるディスプレーを含み得る。表示部129は、ユーザー端末104から受信した頭髪状態レベル情報をディスプレーに表示し得る。頭髪状態レベル情報は、ユーザーの頭髪および頭皮の状態の程度(すなわち、等級)を示した情報であり得る。
【0053】
一方、ヘアアイロン102は、無線通信部127を介してユーザー端末104のリモートコントロール命令を受信し、受信したリモートコントロール命令に従って動作できる。例えば、ユーザーは、ユーザー端末104を介してリモートからヘアアイロン102の電源状態を確認し、ヘアアイロン102の電源がオンになっている場合に、これをオフ(Off) させることができる。
【0054】
また、ヘアアイロン102は、録音機能も備え得る。例えば、ヘアアイロン102は、録音ボタン(図示せず)が備えられ、ユーザーが録音ボタン(図示せず)を押す場合に、ユーザーの音声を録音できる。ヘアアイロン102は、ユーザーの録音ファイルをユーザー端末104に送信し得る。ユーザーは、ヘアアイロン102の使用中に思い浮かぶアイデアまたはスケジュールがある場合、ヘアアイロン102を介してこれを録音し、ユーザー端末104で確認できる。
【0055】
また
図1を参照すると、ユーザー端末104は、ヘアアイロン102を使用するユーザーの端末であり得る。例示的な実施例において、ユーザー端末104は、スマートデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチなど)であり得るが、これに限定されるものではない。
【0056】
ユーザー端末104は、ヘアアイロン102からユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影した頭髪関連撮影映像を受信し得る。ユーザー端末104は、頭髪関連撮影映像パケットを生成し、サーバ106に送信し得る。頭髪関連撮影映像パケットには、頭髪関連撮影映像およびユーザー関連情報(例えば、ユーザーアイディー、ユーザーの性別、年齢、国籍、人種のうち、1つ以上が含み)が含まれ得る。
【0057】
ユーザー端末104は、サーバ106からユーザーの頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報を受信し得る。頭髪関連状態情報は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色などについての情報を含み得る。頭髪状態レベル情報は、ユーザーの頭髪状態がどのレベルに該当するかについての情報を含み得る。
【0058】
ユーザー端末104は、頭髪状態レベル情報をヘアアイロン102に送信し得る。また、ユーザー端末104は、頭髪関連状態情報を画面に表示し得る。すなわち、ユーザー端末104は、ユーザーの頭髪状態がどのレベルにあるかを示す頭髪状態レベル情報は、ヘアアイロン102に送信してヘアアイロン102の表示部129に表示されるようにすることにより、ユーザーがヘアアイロン102を使用しつつ、自分の頭髪状態レベル情報を簡単に確認できる。そして、ユーザーの頭髪関連状態情報は、ユーザー端末104の画面に表示することにより、ユーザーが自分の頭髪状態についてより詳しい事項を確認できる。
【0059】
ユーザー端末104は、ユーザーの頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報に基づいてユーザーの頭髪状態に対する処方情報を生成し得る。例えば、ユーザー端末104は、ユーザーの頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報に基づいてユーザーの頭髪状態を向上させるシャンプー、栄養剤、薬剤などを推薦できる。ユーザー端末104は、前記処方情報を画面に表示してユーザーに提供することができる。
【0060】
ユーザー端末104は、前記処方情報をユーザーに提供した以後に、既設定された期間単位でサーバ106から頭髪関連状態情報についてのヒストグラムを受信し得る。ユーザー端末104は、頭髪関連状態情報についてのヒストグラムをユーザーに表示し得る。この場合、ユーザーは、前記処方情報に応じてシャンプーまたは薬剤などを使用することにより、自分の頭髪状態がどのように変化しているかどうかを容易に確認できる。
【0061】
ユーザー端末104は、サーバ106から発熱制限温度情報を受信し得る。ユーザー端末104は、発熱制限温度情報に基づいて発熱関連制御信号を生成し、発熱関連制御信号をヘアアイロン102に送信し得る。発熱関連制御信号は、ヘアアイロン102の発熱制限温度およびヘアアイロン102の動作時間を含み得る。
【0062】
ユーザー端末104には、開示される実施例による頭髪状態モニタリングサービスを提供するためのアプリケーションが設置され得る。前記アプリケーションは、ユーザー端末104のコンピューター読み取り可能な格納媒体に格納され得る。前記アプリケーションは、ユーザー端末104のプロセッサによって実行可能な命令語の所定の集合を含む。前記命令語は、ユーザー端末104のプロセッサをして例示的な実施例による動作を実行させることができる。ユーザー端末104のコンピューター読み取り可能な格納媒体は、ユーザー端末104上で前記アプリケーションのような命令語の集合を実行するためのオペレーティングシステムのコンポーネントたちを含む。例えば、このようなオペレーティングシステムは、アップル(Apple)社のiOSまたはグーグル(Google)社のAndroidであり得る。
【0063】
【0064】
サーバ106は、ユーザー端末104から頭髪関連撮影映像パケットを受信し得る。サーバ106は、頭髪関連撮影映像パケットから頭髪関連撮影映像を抽出し、抽出した頭髪関連撮影映像を分析して当該のユーザーの頭髪および頭皮状態を確認できる。例示的な実施例において、サーバ106は、頭髪関連撮影映像を分析してユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色などを含む頭髪関連状態情報を生成し得る。例えば、サーバ106は、頭髪関連撮影映像をディープラーニング(Deep Learning)技法を用いてユーザーの頭髪および頭皮状態を分析することができる。
【0065】
また、サーバ106は、頭髪関連状態情報に基づいて当該のユーザーの頭髪状態レベル情報を生成し得る。すなわち、サーバ106は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色などに基づいてユーザーの頭髪状態がどのレベル(等級)に該当するかどうかを確認できる。
【0066】
例えば、頭髪状態レベルが1(最上等級)から10(最下等級)等級まである場合、サーバ106は、当該のユーザーの頭髪状態がどのレベルに該当するかを確認して頭髪状態レベル情報を生成し得る。サーバ106は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色などのような各評価要素に点数を付与し、各評価要素の点数を合算して当該のユーザーの頭髪状態レベル情報を生成し得る。
【0067】
サーバ106は、頭髪関連撮影映像パケットのユーザー関連情報のうち、ユーザー識別情報(例えば、ユーザーアイディーなど)を抽出して当該のユーザーを確認し、前記頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報を当該のユーザーとマッチングして格納することができる。
【0068】
サーバ106は、ユーザー端末104から頭髪関連撮影映像パケットを受信する度に頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報を生成し、生成した情報を当該のユーザーとマッチングして格納することができる。サーバ106は、ユーザごとに頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報を累積し、既設定された期間単位でヒストグラムを生成し得る。
【0069】
具体的に、サーバ106は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色などを含む頭髪関連状態情報について既設定された期間単位でヒストグラムを生成することにより、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色などが時間が経過とともにどのように変化しているのか、その推移を確認できる。
【0070】
また、サーバ106は、ユーザーの頭髪関連状態情報、ユーザーの頭髪状態レベル情報、およびユーザー関連情報(例えば、ユーザーの性別、年齢、国籍、人種など)のうち、1つ以上に基づいてヘアアイロン102の発熱制限温度を設定し得る。サーバ106は、発熱制限温度情報をユーザー端末104に送信し得る。
【0071】
具体的に、ヘアアイロン102の平均使用温度は、約120℃~200℃に相当する。一般的に、人の頭髪は、160℃以上で損傷の恐れがある。しかし、人の頭髪の損傷の危険がある温度は、それぞれの人の特性および頭髪の特性などによって変わることができる。これにより、サーバ106は、ユーザーの頭髪関連状態情報、ユーザーの頭髪状態レベル情報、およびユーザー関連情報(例えば、ユーザーの性別、年齢、国籍、人種など)のうち、1つ以上に基づいてヘアアイロン102の発熱制限温度を設定し得る。
【0072】
例示的な実施例において、サーバ106は、ユーザーの頭髪関連状態情報、ユーザーの頭髪状態レベル情報、およびユーザー関連情報に応じてそれぞれ加重温度点数を付与し、付与された加重温度点数の合算点数を既設定された基準温度点数に合算して発熱制限温度を設定し得る。ここで、既設定された基準温度点数は、例えば、160℃の温度に対応する点数であり得る。そして、加重温度点数は、プラス(+)点数およびマイナス(-)点数を含み得る。
【0073】
例えば、サーバ106は、ユーザーの頭髪の太さが太いほどプラスの加重温度点数を付与し、ユーザーの縮れ程度がひどいほどプラスの加重温度点数を付与し、ユーザーの頭髪のキューティクル状態が悪いほどマイナスの加重温度点数を付与し、ユーザーの年齢が高いほどマイナスの加重温度点数を付与し得る。また、サーバ106は、ユーザーが白人の場合、マイナスの加重温度点数を付与し、黒人の場合、プラスの加重温度点数を付与し得る。ここで、どの程度の加重温度点数を付与するかは、頭髪関連状態情報の各要素、頭髪状態レベル、ユーザー関連情報の各要素によって既設定されて格納され得る。
【0074】
開示される実施例によると、ヘアアイロンを使用しつつ、ユーザーの頭髪および頭皮を撮影し、頭髪関連撮影映像を分析してユーザーの頭髪状態を確認することにより、ユーザーが随時に自分の頭髪状態を点検することができるようになる。また、ユーザーの頭髪特性および個人特性に応じて発熱制限温度を設定することにより、ユーザーがヘアアイロンを使用しながら、ヘアスタイル効果を十分に享受しながらもユーザーの頭髪が損傷されることを防止できるようになる。
【0075】
また、ユーザーの頭髪状態に応じて処方情報を生成してユーザーに提供することにより、ユーザーは、自分の頭髪状態に合う処方を実行し、頭髪状態が改善されるようにすることができる。例示的な実施例において、サーバ106は、ユーザーの頭髪関連状態情報、ユーザーの頭髪状態レベル情報、およびユーザー関連情報のうち、1つ以上に基づいてユーザーの頭髪の酸性度を確認し、ユーザーの頭髪の酸性度に合う処方情報を生成し得る。ここで、処方情報は、ユーザーの頭髪の酸性度に適したシャンプーの種類および栄養剤の情報のうち、1つ以上を含み得る。
【0076】
一方、ここでは、ユーザー個人が頭髪状態モニタリングシステム100を通じて自分の頭髪状態をモニタリングするものと説明したが、これに限定されるものではなく、頭髪状態モニタリングシステム100は、美容メーカー(例えば、美容室など)に用いられ得る。この場合、ユーザー端末104は、美容メーカー(例えば、美容室など)で使用する端末となり得る。美容メーカーは、頭髪状態モニタリングシステム100を通じて顧客の頭髪状態を管理し得る。
【0077】
また、ここでは、サーバ106が頭髪関連撮影映像を分析するものと説明したが、これに限定されるものではなく、ユーザー端末104が頭髪関連撮影映像を分析してユーザーの頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報を生成し得る。また、ここでは、サーバ106がヘアアイロン102の発熱制限温度を設定するものと説明したが、これに限定されるものではなく、ユーザー端末104でこれを行い得る。
【0078】
また、ここでは、ヘアアイロン102が頭髪関連撮影映像をユーザー端末104に送信し、ユーザー端末104が頭髪関連撮影映像パケットをサーバ106に送信し、サーバ106がユーザーの頭髪関連状態情報をユーザー端末104に送信するものと説明したが、これに限定されるものではなく、ヘアアイロン102が頭髪関連撮影映像パケットを生成し、サーバ106に直接に送信し得る。また、サーバ106がユーザーの頭髪関連状態情報などをヘアアイロン102に直接に送信し得る。
【0079】
【0080】
図3は、本発明の一実施例による頭髪状態モニタリング方法を説明するためのフローチャートである。図示されたフローチャートでは、前記方法を複数のステップに分けて記載したが、少なくとも一部のステップは、手順を変えて行われるか、他のステップと結合してともに行われるか、省略されるか、詳細ステップに分かれて行われるか、または図示されていない1つ以上のステップが付加されて行われ得る。
【0081】
図3を参照すると、ヘアアイロン102は、ユーザーの頭髪および頭皮のうち、1つ以上を撮影した頭髪関連撮影映像をユーザー端末104に送信する(S101)。
【0082】
次に、ユーザー端末104は、頭髪関連撮影映像パケットを生成してサーバ106に送信する(S103)。頭髪関連撮影映像パケットには、頭髪関連撮影映像およびユーザー関連情報が含まれ得る。
【0083】
次に、サーバ106は、頭髪関連撮影映像パケットから頭髪関連撮影映像を抽出し(S105)、抽出した頭髪関連撮影映像を分析して当該のユーザーの頭髪関連状態情報を生成する(S107)。ここで、頭髪関連状態情報は、当該のユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色などを含み得る。
【0084】
また、サーバ106は、当該のユーザーの頭髪関連状態情報に基づいて当該のユーザーの頭髪状態レベル情報を生成する(S109)。サーバ106は、ユーザーの頭髪の太さ、頭髪の縮れ程度、頭髪のキューティクル(Cuticle)状態、頭髪の色、頭皮の角質状態、頭皮の色のような各評価要素に点数を付与し、各評価要素の点数を合算して当該のユーザーの頭髪状態レベル情報を生成し得る。
【0085】
次に、サーバ106は、当該のユーザーの頭髪関連状態情報および頭髪状態レベル情報をユーザー端末104に送信する(S111)。
【0086】
次に、ユーザー端末104は、当該のユーザーの頭髪状態レベル情報は、ヘアアイロン102に送信し(S113)、当該のユーザーの頭髪関連状態情報は、画面に表示する(S115)。ここで、ヘアアイロン102は、当該のユーザーの頭髪状態レベル情報による頭髪状態レベルを表示部129に表示し得る。
【0087】
次に、サーバ106は、ユーザーの頭髪関連状態情報、ユーザーの頭髪状態レベル情報、およびユーザー関連情報のうち、1つ以上に基づいてヘアアイロン102の発熱制限温度を設定し(S117)、発熱制限温度情報をユーザー端末104に送信する(S119)。
【0088】
次に、ユーザー端末104は、発熱制限温度情報に基づいて発熱関連制御信号を生成し、発熱関連制御信号をヘアアイロン102に送信する(S121)。
【0089】
次に、ヘアアイロン102は、発熱関連制御信号に応じてヘアアイロン102の温度および動作時間のうち、1つ以上を調節する(S123)。
【0090】
【0091】
図4は、例示的な実施例において、使用されるのに適したコンピューティング装置を含むコンピューティング環境10を例示して説明するためのブロック図である。図示された実施例において、各コンポーネントは、 以下に記述されたものに加えて、異なる機能および能力を有し得、以下に記述されたものに加えて、追加的なコンポーネントを含み得る。
【0092】
図示されたコンピューティング環境10は、コンピューティング装置12を含む。一実施例において、コンピューティング装置12は、ヘアアイロン(例えば、ヘアアイロン102)であり得る。また、コンピューティング装置12は、ユーザー端末(例えば、ユーザー端末104)であり得る。また、コンピューティング装置12は、サーバコンピューティング装置(例えば、サーバ106)であり得る。
【0093】
コンピューティング装置12は、少なくとも1つのプロセッサ14、コンピューター読み取り可能な格納媒体16および通信バス18を含む。プロセッサ14は、コンピューティング装置12をして前述した例示的な実施例によって動作させることができる。例えば、プロセッサ14は、コンピューター読み取り可能な格納媒体16に格納された1つ以上のプログラムを実行し得る。前記1つ以上のプログラムは、1つ以上のコンピューター実行可能な命令語を含み得、前記コンピューター実行可能な命令語は、プロセッサ14によって実行される場合、コンピューティング装置12をして例示的な実施例による動作を実行させるように構成できる。
【0094】
コンピューター読み取り可能な格納媒体16は、コンピューター実行可能な命令語ないしプログラムコード、プログラムデータおよび/または他の適した形態の情報を格納するように構成される。コンピューター読み取り可能な格納媒体16に格納されたプログラム20は、プロセッサ14によって実行可能な命令語の集合を含む。一実施例において、コンピューター読み取り可能な格納媒体16は、メモリ(ランダムアクセスメモリのような揮発性メモリ、不揮発性メモリ、またはこれらの適切な組み合わせ)、1つ以上の磁気ディスク格納デバイス、光学ディスク格納デバイス、フラッシュメモリデバイス、その他、コンピューティング装置12によってアクセスされ、欲しい情報を格納できる他の形態の格納媒体、またはこれらの適した組み合わせであり得る。
【0095】
通信バス18は、プロセッサ14、コンピューター読み取り可能な格納媒体16を含み、コンピューティング装置12の他の様々なコンポーネントを相互接続する。
【0096】
コンピューティング装置12は、また1つ以上の入出力装置24のためのインターフェースを提供する1つ以上の入出力インターフェース22および1つ以上のネットワーク通信インターフェース26を含み得る。入出力インターフェース22およびネットワーク通信インターフェース26は、通信バス18に接続される。入出力装置24は、入出力インターフェース22を介してコンピューティング装置12の他のコンポーネントに接続され得る。例示的な入出力装置24は、ポインティング装置(マウスまたはトラックパッドなど)、キーボード、タッチ入力装置(タッチパッドまたはタッチスクリーンなど)、音声または音入力装置、様々な種類のセンサー装置および/または撮影装置のような入力装置、および/またはディスプレー装置、プリンター、スピーカーおよび/またはネットワークカードのような出力装置を含み得る。例示的な入出力装置24は、コンピューティング装置12を構成する一コンポーネントとしてコンピューティング装置12の内部に含まれ得、コンピューティング装置12とは区別される別の装置としてコンピューティング装置12と接続され得る。
【0097】
【0098】
図5は、本発明の一実施例によるコンピュータープログラム伝送装置の構成を示したブロック図である。
【0099】
例示的な実施例において、コンピュータープログラム伝送装置30は、ユーザー端末にコンピュータープログラム(例えば、頭髪状態モニタリングサービスを提供するためのアプリケーション)を伝送するためのものであって、コンピュータープログラムを配布するサーバに含まれた一構成として具現できる。また、コンピュータープログラム伝送装置30は、コンピュータープログラムを配布するサーバ(配布サーバ)にコンピュータープログラムを伝送(すなわち、アップロード)するためのコンピューティング装置であり得る。前記コンピュータープログラムは、本発明に開示された実施例たちを行うための命令語の集合を含み得る。
【0100】
図5を参照すると、コンピュータープログラム伝送装置30は、コンピュータープログラム格納部32およびコンピュータープログラム伝送部34を含む。コンピュータープログラム格納部32は、前記コンピュータープログラムを格納する。コンピュータープログラム伝送部34は、前記コンピュータープログラムをユーザー端末または配布サーバに伝送する。
【0101】
【0102】
以上、本発明の代表的な実施例について具体的に説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、前述した実施例について本発明の範疇から逸脱しない範囲内で様々な変形が可能であることを理解するであろう。したがって、本発明の権利の範囲は、説明された実施例に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるべきである。
【0103】
【国際調査報告】