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特表2022-516320多成分材料のための同軸カートリッジ、および、同軸カートリッジを組み立てる方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-25
(54)【発明の名称】多成分材料のための同軸カートリッジ、および、同軸カートリッジを組み立てる方法
(51)【国際特許分類】
   B05C 11/00 20060101AFI20220217BHJP
   B65D 83/76 20060101ALI20220217BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20220217BHJP
   B05C 5/00 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
B05C11/00
B65D83/76
B65D81/32 S
B05C5/00 101
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539008
(86)(22)【出願日】2019-12-05
(85)【翻訳文提出日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 EP2019083826
(87)【国際公開番号】W WO2020141038
(87)【国際公開日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】19150167.5
(32)【優先日】2019-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510199605
【氏名又は名称】ズルツァー ミクスパック アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Sulzer Mixpac AG
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グリューネンフェルダー、ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】レモ、エバーハルト
(72)【発明者】
【氏名】ターナー、ヘイデン
【テーマコード(参考)】
3E013
3E014
4F041
4F042
【Fターム(参考)】
3E013AB03
3E013AC01
3E013AC16
3E013AC19
3E013AD22
3E013AD28
3E013AE09
3E013AF05
3E013AF38
3E014KA03
3E014KA09
4F041AB01
4F041BA02
4F041BA12
4F041BA32
4F041BA42
4F041CB54
4F042AB00
4F042BA03
4F042BA06
4F042BA08
4F042BA12
4F042CA01
4F042CB03
4F042CB27
4F042FA30
4F042FA36
(57)【要約】
本発明は、多成分材料のための同軸カートリッジであって、同軸カートリッジは、出口部を有するヘッド・パーツと、第1の成分を貯蔵するように構成されている第1の貯蔵コンパートメントを形成する内側チューブであって、内側チューブは、出口部のパーツを形成している、内側チューブと、外側チューブであって、内側チューブは、内側チューブおよび外側チューブの両方に対して共通になっている長手方向軸線において、外側チューブの中に配置されており、外側チューブと内側チューブとの間に形成されたスペースは、第2の成分を貯蔵するように構成されている第2の貯蔵コンパートメントを形成しており、外側チューブは、出口部のさらなるパーツを形成している、外側チューブとを含む、同軸カートリッジに関する。本発明は、さらに、同軸カートリッジを組み立てる方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多成分材料(M、M’)のための同軸カートリッジ(10)であって、前記同軸カートリッジ(10)は、
- 出口部(14)を有するヘッド・パーツ(12)と、
- スペース(30)を有する内側チューブ(28)であって、前記スペース(30)は、前記内側チューブ(28)の中に存在しており、前記スペース(30)は、第1の成分(M)を貯蔵するように構成されている第1の貯蔵コンパートメントを形成しており、前記内側チューブ(28)のパーツ(44)は、前記出口部(14)のパーツを形成している、内側チューブ(28)と、
- 外側チューブ(26)であって、前記内側チューブ(28)は、前記同軸カートリッジ(10)の長手方向軸線(A)において、前記外側チューブ(26)の中に配置されており、前記長手方向軸線(A)は、前記内側チューブ(28)および前記外側チューブ(26)の両方に対して共通になっており、前記外側チューブ(26)と前記内側チューブ(28)との間に形成されたスペース(32)が、第2の成分(M’)を貯蔵するように構成されている第2の貯蔵コンパートメントを形成しており、前記外側チューブ(26)のパーツ(46)は、前記出口部(14)のさらなるパーツを形成しており、前記内側チューブ(28)は、前記ヘッド・パーツ(12)にそれぞれ存在する第1および第2の接続ポイント(34、36)において、前記外側チューブ(26)に接続されており、前記第1および第2の接続ポイント(34、36)は、前記ヘッド・パーツ(12)において異なる位置(34’、36’)に配置されており、前記異なる位置(34’、36’)は、前記長手方向軸線(A)から異なる距離に間隔を離して配置されており、前記第1の接続ポイント(34)は、前記出口部(14)に形成されている、外側チューブ(26)と
を含む、同軸カートリッジ(10)。
【請求項2】
前記第1および第2の接続ポイント(34、36)は、異なるタイプの接続によって形成されている、請求項1に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項3】
前記出口部(14)および前記第1の接続ポイント(34)は、前記長手方向軸線(A)から、前記第2の接続ポイント(36)よりも遠い距離に提供されており、および/または、前記第1の接続ポイント(34)は、前記長手方向軸線(A)に対して偏心して配置されている、請求項1に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項4】
前記第1の接続ポイント(34)は、半径方向外向きに突出しているリップ(42)によって形成されており、前記半径方向外向きに突出しているリップ(42)は、前記外側チューブ(26)の前記パーツ(46)の中へ突出している前記内側チューブ(28)の前記パーツ(44)に提供されており、前記半径方向外向きに突出しているリップ(42)は、前記外側チューブ(26)の前記パーツ(46)に形成されているステップ状の部分(48)に係合しており、前記内側チューブ(28)は、前記外側チューブ(26)の中へ突出している、請求項1から3のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項5】
前記第1の接続ポイント(34)は、前記内側チューブ(28)と前記外側チューブ(26)との間で前記出口部(14)に存在しているスナップ・フィット接続(50)によって形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項6】
前記第2の接続ポイント(36)は、前記長手方向軸線(A)から、前記第1の接続ポイント(34)よりも小さい距離に形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項7】
前記第2の接続ポイント(36)は、前記ヘッド・パーツ(12)において前記内側チューブ(28)の外側表面(76)に当接する前記外側チューブ(26)の内側表面(74)に形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項8】
シール(78)が、前記ヘッド・パーツ(12)において前記内側チューブ(28)と前記外側チューブ(26)との間に形成されており、前記シール(78)は、前記第2の接続ポイント(36)を取り囲んでおり、随意的に、前記シール(78)は、前記内側チューブ(28)の前記外側表面(76)に当接する前記外側チューブ(26)の前記内側表面(74)に形成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の、随意的に、請求項7に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項9】
前記第2の接続ポイント(36)は、前記内側チューブ(28)に提供されているプラグ・エレメント(80)によって形成されており、前記プラグ・エレメント(80)は、前記外側チューブ(26)に提供されているカウンター・プラグ・エレメント、とりわけ、プラグ受け入れエレメント(82)と協働し、随意的に、前記カウンター・プラグ・エレメント(82)は、前記プラグ・エレメント(80)を受け入れるように構成されており、好ましくは、前記プラグ・エレメント(80)は、前記プラグ受け入れエレメント(82)の中へ圧入されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項10】
前記内側チューブ(28)は、前記出口部(14)のパーツを形成する前記パーツ(44)として円筒形状の出口部分(44’)を含み、前記円筒形状の出口部分(44’)は、前記外側チューブ(26)に提供されている円筒形状の出口部分(46’)の中へ挿入されており、前記円筒形状の出口部分(46’)は、前記出口部(14)の前記さらなるパーツ(46)を形成しており、随意的に、前記外側チューブ(26)の前記パーツの中へ突出している前記内側チューブ(28)の前記パーツは、前記円筒形状の出口部分(44’)によって形成されており、前記内側チューブ(28)がその中へ突出している前記外側チューブ(26)の前記パーツ(46)は、前記外側チューブ(26)に提供されている前記円筒形状の出口部分(46’)によって形成されており、随意的に、1つまたは複数のシーリング手段またはシーリング部材(72、72’)が、前記内側チューブ(28)の前記円筒形状の出口部分と前記外側チューブ(26)の前記円筒形状の出口部分との間に提供されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の、随意的に、請求項4に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項11】
前記出口部(14)は、第1および第2の出口開口部(58、58’)を有する第1および第2の出口部(14’、14’’)を含むサイドバイサイドの出口部であり、随意的に、前記第1の出口開口部(58)の面積は、前記第2の出口開口部(58’)の面積とは異なっている、請求項1から10のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項12】
前記第1および第2の出口部(14’、14’’)は、内側シーリング表面(62、62’)を含み、随意的に、支持リブ(68)が、前記外側チューブ(26)の前記円筒形状の出口部分(44’)と前記内側チューブ(28)の前記円筒形状の出口部分(46’)との間に提供されており、前記支持リブ(68)は、前記内側シーリング表面(62、62’)と同じ軸線方向高さに提供されており、または、前記内側シーリング表面(62、62’)からオフセットされて提供されており、または、前記支持リブ(68)の前記軸線方向高さと前記出口部(14)の通路(60、60’)のそれぞれの入口開口部(54、54’)との間に提供されており、とりわけ、前記支持リブ(68)は、前記内側シーリング表面(62、62’)の前記軸線方向高さに直接的に隣接して配置されている、請求項10または11に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項13】
前記内側チューブ(28)の前記円筒形状の出口部分(44’)は、前記第1の貯蔵コンパートメントから前記出口部(14)の前記第1の出口開口部(58)へつながる第1の通路(60)と、前記第2の貯蔵コンパートメントから前記出口部(14)の前記第2の出口開口部(58’)へつながる第2の通路(60’)とを含む、請求項11または12に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項14】
前記内側チューブ(28)および前記外側チューブ(26)は、突出部(94、96、96’)を含み、前記突出部(94、96、96’)は、前記ヘッド・パーツ(12)に形成されているそれぞれの端面から前記第1および第2の貯蔵コンパートメントの中へ突出しており、および/または、
前記同軸カートリッジ(10)は、第1および第2のピストン(38、40)をさらに含み、前記第1および第2のピストン(38、40)は、前記ヘッド・パーツ(12)の反対側に配設されている前記同軸カートリッジ(10)の端部(22)において、それぞれの貯蔵チャンバーの中に配置されており、および/または、
前記第1および第2の貯蔵コンパートメントは、それぞれの2成分材料(M、M’)を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)。
【請求項15】
同軸カートリッジ(10)、とりわけ、請求項1から14のいずれか一項に記載の同軸カートリッジ(10)を組み立てる方法であって、前記方法は、
- 前記外側チューブ(26)のヘッド・パーツ(12)に形成された出口部(14)のパーツを有する外側チューブ(26)を提供するステップと、
- 内側チューブ(28)を前記外側チューブ(26)の中へ挿入するステップであって、前記内側チューブ(28)は、前記出口部(14)の残りのパーツを含む、ステップと、
- 前記ヘッド・パーツ(12)における2つの接続ポイント(34、36)において、前記内側チューブ(28)を前記外側チューブ(26)に接続し、2つの貯蔵コンパートメントを備えた前記同軸カートリッジ(10)を形成するステップであって、第1の接続ポイント(34)は、前記出口部(14)に形成されており、随意的に、第2の接続ポイント(36)は、前記内側チューブ(28)および前記外側チューブ(26)の当接する表面同士の間に形成されている、ステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多成分材料のための同軸カートリッジであって、同軸カートリッジは、出口部を有するヘッド・パーツと、スペースを有する内側チューブであって、スペースは、内側チューブの中に存在しており、スペースは、第1の成分を貯蔵するように構成されている第1の貯蔵コンパートメントを形成しており、内側チューブは、出口部のパーツを形成している、内側チューブと、外側チューブであって、内側チューブは、内側チューブおよび外側チューブの両方に対して共通になっている長手方向軸線において、外側チューブの中に配置されており、外側チューブと内側チューブとの間に形成されたスペースは、第2の成分を貯蔵するように構成されている第2の貯蔵コンパートメントを形成しており、外側チューブは、出口部のさらなるパーツを形成している、外側チューブとを含む、同軸カートリッジに関する。本発明は、さらに、同軸カートリッジを組み立てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
全く同一のハンドヘルド・ディスペンサーが、1成分および多成分の両方の材料をディスペンスするために使用され得るように、2成分同軸カートリッジが使用される。そのような多成分材料は、産業用途(たとえば、構造的コンポーネントを互いに接着するための接着剤の使用、または、建物もしくは車両のための保護コーティングとしての使用など)から医療用途および歯科用途に至るまで、幅広い用途の分野において使用されている。多成分材料は、たとえば、充填剤材料および硬化剤を含む2成分接着剤である。同軸カートリッジは、さまざまな充填の比率(混合比としても知られる)(たとえば、1:1、2:1、4:1、10:1などの混合比にある)によって利用可能である。
【0003】
同軸カートリッジの生産者は、必ずしも、同軸カートリッジの中に貯蔵される多成分材料を生産しないので、空の同軸カートリッジが、多成分材料の生産者に供給されることが多い。次いで、多成分材料の生産者は、所望の多成分材料によって同軸カートリッジを充填する。
【0004】
同軸カートリッジをバック充填する(backfilling)ときに、同軸カートリッジから残留空気をベントすることに関して問題が生じる可能性がある。これらの問題は、同軸カートリッジの中に貯蔵される成分の貯蔵寿命の低減につながる可能性がある。そのうえ、ピストンをカートリッジの中へ正しく挿入することに関して問題が生じる可能性がある。正しいピストン挿入のこの問題は、漏出につながる可能性があり、貯蔵寿命の低減にもつながる。この理由のために、多くの生産者は、同軸カートリッジからの残留空気のベントおよびピストンの正しくない設置の両方に関連付けられる問題を回避するために、同軸カートリッジをフロント充填する(front filling)オプションを好む。
【0005】
同軸カートリッジの先行技術設計のさらなる欠点は、材料をディスペンスするために必要とされる比較的に高い押し出し力であり、それは、材料をディスペンスすることをより困難にする。さらに、さらなる欠点は、カートリッジが空になるとカートリッジの中に廃棄物として残される材料の体積の量によって表される。同軸カートリッジは、市販のハンドヘルド・ディスペンサーの中へフィットするように寸法決めされており、その外側サイズ(たとえば、直径および長さ)、ひいては、最大充填体積が、事前に画定されるようになっており、したがって、任意の余分な量の廃棄物は非常に望ましくないという事実に起因して、後者の問題は、とりわけ望ましくない。
【0006】
例として、EP1679126B1は、市販のハンドヘルド・ディスペンサーとともに使用されるように構成されている同軸カートリッジを開示している。EP1679126B1に示されているカートリッジは、充填体積とカートリッジの中に残される廃棄物体積との間の妥協点を実現するように設計されている。この妥協点を実現するために、2パーツのピストン設計が使用され、保管位置におけるカートリッジのチャンバーは、カートリッジの長手方向軸線に沿って次々に配置されている。
【0007】
しかし、カートリッジの比較的に複雑な設計(すなわち、ピストンの2つのパーツのそれぞれが、カートリッジの第1のチャンバーおよびそれと協働するコンポーネントの長さだけ、軸線方向に間隔を離して配置されている、2パーツのピストン)に起因して、最大充填体積が低減され、また、一般的に、異なるコンポーネントを同時に充填するが可能ではなく、むしろ、これらは、次々に充填されなければならず、それは、充填時間の増加につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記を考慮して、本発明の目的は、フロント充填されるカートリッジに関してカートリッジの中に残っている廃棄物体積を少なくとも維持しながら(好ましくは、さらに低減させながら)、同軸カートリッジの利用可能な充填体積をさらに増加させることである。本発明のさらなる目的は、同軸カートリッジのハンドリングを改善するために、ディスペンスしている間にカートリッジにかかる押し出し力を低減させることである。本発明のさらなる目的は、可能な限りコスト効率の良い簡易な様式で組み立てられて作り出されることができる同軸カートリッジを利用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1によるディスチャージャーによって満たされる。
【0010】
多成分材料のためのそのような同軸カートリッジは、
- 出口部を有するヘッド・パーツと、
- スペースを有する内側チューブであって、スペースは、内側チューブの中に存在しており、スペースは、第1の成分を貯蔵するように構成されている第1の貯蔵コンパートメントを形成しており、内側チューブのパーツは、出口部のパーツを形成している、内側チューブと、
- 外側チューブであって、内側チューブは、同軸カートリッジの長手方向軸線において、外側チューブの中に配置されており、長手方向軸線は、内側チューブおよび外側チューブの両方に対して共通になっており、外側チューブと内側チューブとの間に形成されたスペースが、第2の成分を貯蔵するように構成されている第2の貯蔵コンパートメントを形成しており、外側チューブのパーツは、出口部のさらなるパーツを形成しており、内側チューブは、ヘッド・パーツにそれぞれ存在する第1および第2の接続ポイントにおいて、外側チューブに接続されており、第1および第2の接続ポイントは、ヘッド・パーツにおいて異なる位置に配置されており、異なる位置は、長手方向軸線から異なる距離に間隔を離して配置されており、第1の接続ポイントは、出口部に形成されている、外側チューブと
を含む。
【0011】
これに関連して、出口部は、典型的に、それが既存のミキサーおよびディスペンサーに連結され得るように形成されているということが留意されるべきである。
【0012】
外側貯蔵コンパートメントの中に内側貯蔵コンパートメントを形成することによって、軸線方向に間隔を離して配置された2パーツの複雑なピストンの設計は必要とされない。これは、先行技術の同軸カートリッジにおいて実現可能なものよりも多い貯蔵スペースを利用可能にする。例として、充填体積は、EP1679126B1の同軸カートリッジによって実現可能な255mLから、本明細書で提示されているカートリッジの設計によって実現可能な276mlおよび281mLそれぞれに、10%だけ増加させられる。
【0013】
そのうえ、同じ軸線方向高さにおいて第2の貯蔵チャンバーの中に第1の貯蔵チャンバーを形成することによって、同時に2成分をフロント充填することが可能になり、それは、カートリッジを充填するために必要とされる時間の低減につながる。
【0014】
そのうえ、2つの接続ポイントが使用されるという事実に起因して、内側チューブと外側チューブとの間の接続がよりリジッドになり、それによって、同軸カートリッジのリジッド性の増加に起因して、ディスペンスするときの押し出し力が低減され得るということが見出された。
【0015】
そのうえ、デッド・スペースの量(すなわち、残された廃棄物材料がその中に収集され得る体積)が低減され得り、それは、カートリッジの精密な設計に応じて、4.5mLから5.2mLの間の領域にあることが可能である。これと比較して、EP1679126B1の同軸カートリッジは、5mLのデッド・スペースの体積を有している。同軸カートリッジはそれ自体がよりリジッドあるので、同軸カートリッジの中により繊細なコンポーネントを使用する能力に起因して、デッド・スペースの低減された量が実現され得る。
【0016】
したがって、第2の貯蔵チャンバーと同じ軸線方向高さに配置されている第1の貯蔵チャンバーを備えた本明細書で提示されているカートリッジを設計することによって、および、内側チューブを外側チューブに接続するために2つの接続ポイントを提供することによって、廃棄物体積を少なくとも実質的に維持しながら、増加した充填体積を有する同軸カートリッジが利用可能にされる。ピストンの設計は適合され得るので、それは複雑さが少なくなり、それぞれの貯蔵チャンバーのためのピストンは、互いに独立して働くことが可能であり、ディスペンスするときの圧力がさらに低減され得るようになっており、ハンドヘルド・ディスペンサーの中での同軸カートリッジのハンドリングを改善する。
【0017】
第1および第2の接続ポイントは、異なるタイプの接続によって形成され得る。これは、第1および第2の接続ポイントが、カートリッジのヘッド・パーツにおける異なる位置において形成可能であるというだけでなく、異なるコンポーネントを含むことも可能であり、それぞれのコンポーネントが、接続が利用可能にされる位置に適合されるということ意味している。
【0018】
出口部および第1の接続ポイントは、長手方向軸線から、第2の接続ポイントよりも遠い距離に提供され得る。出口部および第1の接続ポイントを偏心した状態に(すなわち、分散化された様式で)形成することは、有利な設計につながる。その理由は、出口部を長手方向軸線に配置するよりもむしろ、長手方向軸線からオフセットされて配置することによって、カートリッジの中に存在するデッド・スペース、ひいては、廃棄物体積が低減され得るからである。
【0019】
第1の接続ポイントは、半径方向外向きに突出しているリップによって形成され得り、半径方向外向きに突出しているリップは、外側チューブのパーツの中へ突出している内側チューブのパーツに提供されており、半径方向外向きに突出しているリップは、次いで、外側チューブのパーツに形成されているステップ状の部分に係合しており、内側チューブは、外側チューブの中へ突出している。このように、信頼性の高い接続が、出口部において、内側チューブと外側チューブとの間に形成され得る。
【0020】
第1の接続ポイントは、内側チューブと外側チューブとの間で出口部に存在しているスナップ・フィット接続によって形成され得る。スナップ・フィット接続は、2成分の間の有利なタイプの接続であり、それは、コスト効率の良い簡単な様式で作り出され得る。
【0021】
第2の接続ポイントは、長手方向軸線から、第1の接続ポイントよりも小さい距離に形成され得る。第1の接続ポイントよりも集中化された様式で第2の接続ポイントを形成することによって、内側チューと外側チューブとの間の接続が改善され得ることを意味する。そのうえ、外側チューブに対して内側チューブを位置決めしてシールすることがより簡単になるので、同軸カートリッジの組み立てが簡単化され得る。したがって、第1の接続ポイントとは対照的に、第2の接続ポイントのより集中化された設計に起因して、内側チューブと外側チューブとの間の接続が満たさなければならない3つの機能、すなわち、シールすること、保持すること、および位置決めすることは、先行技術カートリッジと比較して改善され得る。
【0022】
第2の接続ポイントは、ヘッド・パーツにおいて内側チューブの外側表面に当接する外側チューブの内側表面に形成され得る。そのような接続ポイントは、カートリッジの中の任意の残留デッド・スペースをさらに最小化するために使用され得り、外側チューブに対する内側チューブの改善された位置決めおよび保持をもたらすことが可能である。
【0023】
シールが、ヘッド・パーツにおいて内側チューブと外側チューブとの間に形成され得り、シールは、第2の接続ポイントを取り囲んでおり、随意的に、シールは、内側チューブの外側表面に当接する外側チューブの内側表面に形成されている。内側チューブと外側チューブとの間にシールを提供することは、第1の貯蔵コンパートメントと第2の貯蔵コンパートメントとの間で交差汚染が起こることを防止することが可能である。
【0024】
第2の接続ポイントは、内側チューブに提供されているプラグ・エレメントによって形成され得り、プラグ・エレメントは、外側チューブに提供されているカウンター・プラグ・エレメント、とりわけ、プラグ受け入れエレメントと協働し、随意的に、前記カウンター・プラグ・エレメントは、前記プラグ・エレメントを受け入れるように構成されており、好ましくは、前記プラグ・エレメントは、前記プラグ受け入れエレメントの中へ圧入されている。同軸カートリッジを組み立てる方法は、プラグ・エレメントおよびそれと協働するカウンター・プラグ・エレメントの使用によって簡単化され得る。
【0025】
内側チューブは、出口部のパーツを形成する前記パーツとして円筒形状の出口部分を含むことが可能であり、円筒形状の出口部分は、外側チューブに提供されている円筒形状の出口部分の中へ挿入されており、円筒形状の出口部分は、出口部の前記さらなるパーツを形成しており、随意的に、外側チューブのパーツの中へ突出している内側チューブのパーツは、円筒形状の出口部分によって形成されており、内側チューブがその中へ突出している外側チューブのパーツは、外側チューブに提供されている円筒形状の出口部分によって形成されている。互いに協働する円筒形状に形状決めされたパーツを提供することは、一方では、同軸カートリッジの組み立てを簡単化する。他方では、たとえば、上述のスナップ・フィット接続として、接続が形成される場合には、信頼性の高い接続がそれによって形成され得る。
【0026】
1つまたは複数のシーリング手段またはシーリング部材が、内側チューブの円筒形状の出口部分と外側チューブの円筒形状の出口部分との間に提供され得る。このように、シールが、内側チューブと外側チューブとの間に存在しており、それは、一方では、交差汚染が起こることを防止することが可能であり、他方では、同軸カートリッジの中に貯蔵されている成分の貯蔵寿命を増加させる。
【0027】
内側チューブの円筒形状の出口部分は、第1の貯蔵コンパートメントから出口部の第1の出口開口部へつながる第1の通路と、第2の貯蔵コンパートメントから出口部の第2の出口開口部へつながる第2の通路とを含むことが可能である。1つのコンポーネントの中に両方の貯蔵コンパートメントからの出口部通路を形成することによって、材料が出口部を介して同軸カートリッジを退出する前に、同軸カートリッジの中に貯蔵されている材料同士の間の交差汚染が起こることができないことを保証することが可能である。
【0028】
出口部は、第1および第2の出口開口部を有する第1および第2の出口部を含むサイドバイサイドの出口部であることが可能である。サイドバイサイドの出口部は、フロント充填用途において有益に使用され得るということがこれまでに見出されている。
【0029】
第1の出口開口部の面積は、第2の出口開口部の面積とは異なっていることが可能である。これは、カートリッジの内容物が複数回ディスペンスされることが意図される場合には、とりわけ有利である可能性がある。その理由は、それぞれの出口部が、次いで、キャップによって密封され得り、キャップは、次いで、それぞれの出口部に係合する異なって形状決めまたはサイズ決めされたプランジャーを有するからである。そのような異なって形状決めまたはサイズ決めされたコンポーネントは、出口部における一種のアライメント手段を利用可能にする。
【0030】
第1および第2の出口部は、内側シーリング表面を含むことが可能であり、随意的に、支持リブが、外側チューブの円筒形状の出口部分と内側チューブの円筒形状の出口部分との間に提供されており、支持リブは、内側シーリング表面と同じ軸線方向高さに提供されており、または、支持リブの軸線方向高さと出口部の通路のそれぞれの入口開口部との間に提供されており、とりわけ、支持リブは、内側シーリング表面の軸線方向高さに隣接して配置されている。
【0031】
内側シーリング表面は、カートリッジの中に貯蔵されている成分の貯蔵寿命に好影響を与えるために、カートリッジの保管の間に出口部の中へ挿入され得るキャップのパーツに対してシールするために提供され得る。また、内側シーリング表面は、カートリッジをフロント充填する際に使用され得り、充填ノズルと出口部との間をシールし、汚染物質が同軸カートリッジの中へ導入されることを防止するようになっている。支持リブは、好ましくは、支持部材として内側シーリング表面の領域の中に配置されており、支持部材は、出口部のパーツを強化し、内側シーリング表面が、それらが協働するそれぞれのパーツに係合することを保証する。
【0032】
内側チューブおよび外側チューブは、突出部を含むことが可能であり、突出部は、ヘッド・パーツに形成されているそれぞれの端面から第1および第2の貯蔵コンパートメントの中へ突出している。突出部は、ピストンに存在する凹部に係合するように形成され得り、カートリッジの中の任意のデッド・スペースをさらに最小化するようになっており、カートリッジの中に貯蔵されている材料の任意の廃棄物をさらに低減させるようになっている。突出部は、ピストンのパーツと協働するシールであることが可能である。
【0033】
本明細書で提示されている同軸カートリッジは、それぞれのピストンをさらに含むことが可能であり、それぞれのピストンは、ヘッド・パーツの反対側に配設されている同軸カートリッジの端部において、それぞれの貯蔵チャンバーの中に配置されている。
【0034】
同軸カートリッジの第1および第2の貯蔵コンパートメントは、それぞれの2成分材料を含むことが可能である。そのような2成分材料は、建設材料、シーラント、結合材料、接着剤、塗料、コーティング、および保護コーティングからなるメンバーの群から選択され得り、そうであるので、本明細書で提示されている同軸カートリッジは、たとえば、建築産業、自動車産業、航空宇宙産業において、エネルギー部門において、たとえば、風力タービンなどのために、製品の生産ならびに既存の製品の修理およびメンテナンスの両方のために、産業部門において使用され得る。また、本明細書で提示されている同軸カートリッジは、医療分野、歯科分野、または獣医学分野において使用され得る。
【0035】
さらなる態様によれば、本発明は、同軸カートリッジ、とりわけ、先述のものにおいて議論されているような同軸カートリッジを組み立てる方法であって、方法は、
- 外側チューブのヘッド・パーツに形成された出口部のパーツを有する外側チューブを提供するステップと、
- 内側チューブを前記外側チューブの中へ挿入するステップであって、内側チューブは、前記出口部の残りのパーツを含む、ステップと、
- ヘッド・パーツにおける2つの接続ポイントにおいて、前記内側チューブを前記外側チューブに接続し、2つの貯蔵コンパートメントを備えた同軸カートリッジを形成するステップであって、第1の接続ポイントは、前記出口部に形成されており、随意的に、第2の接続ポイントは、内側チューブおよび外側チューブの当接する表面同士の間に形成されている、ステップと
を含む、方法に関する。
【0036】
同軸カートリッジに関連して先述のものにおいて議論されている利点は、組み立ての方法によって実現可能であり、したがって、同様に、本明細書で提示されている方法に関しても当てはまる。
【0037】
本発明のさらなる実施形態は、以下の図の説明において説明されている。本発明は、実施形態によって、図面を参照して、詳細に以下に説明されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1a】開いた空の同軸カートリッジの側面図である。
図1b】断面線A-Aに沿った、図1aの同軸カートリッジの断面図である。
図1c図1bのビューCの拡大断面図である。
図2a】据え付けられたキャップを備えた、充填された同軸カートリッジの側面図である。
図2b】断面線B-Bに沿った、図2aの同軸カートリッジの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下では、同じ参照番号は、同じまたは同等の機能を有するパーツに関して使用されることとなる。コンポーネントの方向を考慮して行われる任意の記述は、図面に示されている位置に関して行われており、当然のことながら、実際の適用の位置において変化する可能性がある。
【0040】
図1aは、開いた空の同軸カートリッジ10の側面図を示している。同軸カートリッジ10は、出口部14を有するヘッド・パーツ12を含む。出口部14は、プランジャー98によって密封され得り、プランジャー98は、キャップ16(図2aを参照)によって適切な位置に保持されており、キャップ16は、出口部14に取り付けられ得る。
【0041】
図1aに示されている例では、キャップ16は、ネジ山付き接続部18によって出口部14に取り付けられ得り、ネジ山付き接続部18の外部ネジ山18’が、図1aに示されている。また、他の形態の接続部(たとえば、バヨネット・タイプの接続部、プラグ・アンド・ローテート・タイプの接続部などなど)が、同軸カートリッジ10の出口部14にキャップ16を取り付けるために提供され得る。
【0042】
出口部14の分割壁部20は、同軸カートリッジ10の長手方向軸線Aに対して概して平行に、出口部14から突出している。
【0043】
同軸カートリッジ10の長手方向軸線Aは、同軸カートリッジ10の共通の軸線と一致しており、ヘッド・パーツ12から出口部14の反対側に配設されているピストン端部22へ延在している。出口部14は、長手方向軸線Aに対して偏心して配置されている。
【0044】
カートリッジ10は、カートリッジ壁部24をさらに含み、カートリッジ壁部24は、ヘッド・パーツ12からピストン端部22へ延在している。カートリッジ壁部24は、外側チューブ26によって形成されている。
【0045】
図1bは、断面線A-Aに沿った、図1aの同軸カートリッジの断面図を示している。同軸カートリッジ10は、内側チューブ28をさらに含み、内側チューブ28は、内側スペース30を有しており、内側スペース30は、第1の成分M(図2bを参照)を貯蔵するように構成された第1の貯蔵コンパートメントを形成している。内側チューブ28は、長手方向軸線Aにおいて外側チューブ26の中に配置されており、長手方向軸線Aは、内側チューブ28および外側チューブ26の両方に共通になっている。
【0046】
外側チューブ26と内側チューブ28との間に形成されているスペース32は、第2の成分M’(図2bを参照)を貯蔵するように構成された第2の貯蔵コンパートメントを形成している。
【0047】
内側チューブ28は、ヘッド・パーツ12にそれぞれ存在している第1および第2の接続ポイント34、36において、外側チューブ26に接続されている。第1および第2の接続ポイント34、36は、ヘッド・パーツ12において異なる位置34’、36’に配置されている。異なる位置34’、36’は、長手方向軸線Aから異なる距離に間隔を離して配置されている。本例では、第1および第2の接続ポイント34、36の両方が、長手方向軸線Aに対して偏心して配置されている。
【0048】
また、第1および第2の接続ポイント34、36は、本例では、異なるタイプの接続によって形成されているということが留意されるべきである。これは、少なくとも、第1のタイプの接続34の形状が第2のタイプの接続36の形状とは異なっているということ意味している。異なる形状を有するということに加えて、第1および第2のタイプの接続34、36のコンポーネントが互いに係合する方式も異なっていることが可能である。
【0049】
第1および第2のピストン38、40は、ピストン端部22においてスペース30、32の中に配置されている。第1のピストン38は、内側チューブ28の中に配置されており、同軸カートリッジ10から材料Mをディスペンスするように構成されている。第2のピストン40は、内側チューブ28と外側チューブ26との間に形成されたスペース32の中に配置されており、同軸カートリッジ10から材料M’をディスペンスするように構成されている。第2のピストン40は、その中央にアパーチャー40’を備えたリング形状のピストンである。
【0050】
第1および第2のピストン38、40は、ピストン端部22と出口部14との間で、長手方向軸線Aに沿って移動可能に配置されている。出口部14を介して同軸カートリッジ10をフロント充填するときに、第1および第2のピストン38、40は、それらがヘッド・パーツ12に直接的に隣接するように移動させられ、次いで、長手方向軸線Aに沿ってピストン端部22に向けて移動させられる(シリンジを充填する行為に似ている)。
【0051】
材料M、M’をディスペンスするときに、ピストンは、ピストン端部22からヘッド・パーツ12に向けて、長手方向軸線Aに沿って反対側方向に移動させられる。シャトル(図示せず)またはそれに類するもの(たとえば、図2bに関連して議論されているピーラー・デバイス110など)を介して第1および第2のピストン38、40と協働するディスペンシング装置のプランジャー(図示せず)が、この目的のために、ピストン端部22から同軸カートリッジ10の中へ挿入される。
【0052】
図1cは、図1bのビューCの(より具体的には、ヘッド・パーツ12の)拡大断面図を示している。第1の接続ポイント34は、出口部14に形成されており、出口部14および第1の接続ポイント34は、長手方向軸線Aから、第2の接続ポイント36と長手方向軸線Aとの間の距離D1よりも遠い距離D2に提供されている。
【0053】
これに関連して、距離D2は、第2の接続ポイントの任意のパーツと長手方向軸線Aとの間の最短距離であるということが留意されるべきである。
【0054】
距離D2は、たとえば、外側チューブ26の内部半径の0%から30%の範囲、好ましくは、10%から25%の範囲で選択され得り、本例では、外側チューブ26の内部半径の20%になる。
【0055】
これに関連して、距離D2は、たとえば、距離D1よりも5%から100%大きく選択され得るということが留意されるべきである。
【0056】
距離D1は、たとえば、外側チューブ26の内部半径の0%から45%の範囲、好ましくは、15%から35%の範囲で選択され得り、本例では、外側チューブ26の内部半径の30%になる。
【0057】
第1の接続ポイント34は、半径方向外向きに突出している環状のリップ42を含み、リップ42は、内側チューブ28のパーツ44に提供されており、内側チューブ28のパーツ44は、外側チューブ26のパーツ46の中へ突出しており、半径方向外向きに突出しているリップ42が、外側チューブ26のパーツ46に形成された環状のステップ状の部分48に係合しており、内側チューブ28は、出口部14において、外側チューブ26のパーツ46の中へ突出している。
【0058】
より具体的には、第1の接続ポイント34は、内側チューブ28と外側チューブ26との間で出口部14に存在しているスナップ・フィット接続50によって形成されており、それは、半径方向外向きに突出している環状のリップ42によって形成されており、リップ42は、環状のステップ状の部分48に係合するように構成されている。
【0059】
内側チューブ28は、出口部14の一部を形成する前記パーツ44として、円筒形状の出口部分44’を含む。円筒形状の出口部分44’は、外側チューブ26に提供されている円筒形状の出口部分46’の中へ挿入されている。円筒形状の出口部分46’は、出口部14の前記さらなるパーツ46を形成している。
【0060】
円筒形状の出口部分44’は、凸形に形状決めされた外側表面44’’を含み、凸形に形状決めされた外側表面44’’は、円筒形状の出口部分46’の凹形に形状決めされた内側表面46’’と協働する。
【0061】
これに関連して、凹形に形状決めされた内側表面46’’および凸形に形状決めされた外側表面44’は、長手方向軸線Aに対して平行に、または、長手方向軸線Aに対して実質的に平行に延在することが可能であるということが留意されるべきである。
【0062】
出口部14は、サイドバイサイドの出口部14であり、スペース30、32に面するその端部52において、それぞれの第1および第2の入口開口部54、54’を有している。端部52の反対側のその端部56において、出口部14は、第1および第2の出口部14’、14’’の第1および第2の出口開口部58、58’を有している。
【0063】
入口開口部54は、スペース30から第1の通路60を介して出口部14の外へ材料Mだけを輸送するために、流体伝導様式で出口開口部58に接続されている。
【0064】
入口開口部54’は、スペース32から第2の通路60’を介して出口部14の外へ材料M’だけを輸送するために、流体伝導様式で出口開口部58’に接続されている。
【0065】
第1の出口開口部58の面積は、第2の出口開口部58’の面積とは異なっている。実際に、第1の出口開口部58の面積は、第2の出口開口部58’の面積の80%から120%の範囲で選択され得る。
【0066】
これに関連して、内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’は、第1の通路60および第2の通路60’の両方を含み、第1の通路60は、スペース30によって形成された第1の貯蔵コンパートメントから出口部14の第1の出口開口部58につながっており、第2の通路60’は、スペース32によって形成された第2の貯蔵コンパートメントから出口部14の第2の出口開口部58’につながっており、第1および第2の通路60、60’は、分割壁部20によって互いから分離されているということが留意されるべきである。分割壁部20は、内側チューブ28の外側壁部28’から延在しており、内側チューブ28の外側壁部28’と一体的に形成されており、それぞれのスペース30、32の中に貯蔵されている材料M、M’が、そこでだけ互いに接触することができるようになっている。
【0067】
これに関連して、内側チューブ28の外側壁部28’は、ヘッド・パーツ12からピストン端部22へ延在する円筒形状の外側壁部28’であるということが留意されるべきである。
【0068】
それぞれの出口開口部58、58’の面積は、それに関連付けられるそれぞれの入口開口部54、54’の面積よりも大きい。これに関連して、それぞれの出口開口部58、58’の面積は、それぞれの入口開口部54、54’の面積の110%から150%の範囲、とりわけ、120%から135%の範囲で選択され得るということが留意されるべきである。
【0069】
第1および第2の出口部14’、14’’は、内側シーリング表面62、62’を含み、内側シーリング表面62、62’は、第1および第2の通路60、60’の周りに円周方向に延在している。内側シーリング表面62、62’は、それぞれの第1および第2の通路60、60’のパーツ64、64’に配置され得り、それは、それぞれの入口開口部54、54’とそれぞれの出口開口部58、58’との間に配置されており、それは、切頭円錐形の形状を有しており、切頭円錐形の幅の広いパーツは、切頭円錐形のより幅の狭いパーツよりも、それぞれの出口開口部58、58’の近くに配設されている。
【0070】
内側シーリング表面62、62’(それぞれ、パーツ64、64’)は、軸線方向高さA2にわたって延在するように配置されており、軸線方向高さA2は、軸線方向高さA1の上方にあり、軸線方向高さA1は、内側チューブ28の内側端面66と内側シーリング表面62、62’の始まりとの間の距離として測定される。
【0071】
パーツ64、64’のそれぞれ内側シーリング表面62、62’の端部は、軸線方向高さA3だけ、第1および第2の出口部14’、14’’の出口開口部58、58’から間隔を離して配置されており、内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’の高さは、軸線方向高さの総和A1+A2+A3になっている。
【0072】
これに関連して、A1は、典型的に、内側チューブ28の内側端面66と出口開口部58、58’との間で測定される円筒形状の出口部分44’の高さの30%から45%の領域において、とりわけ、35%から42%の領域において選択されるということが留意されるべきである。
【0073】
A2は、典型的に、内側チューブ28の内側端面66と出口開口部58、58’との間で測定される円筒形状の出口部分44’の高さの5%から15%の領域において、とりわけ、6%から10%の領域において選択されるということがさらに留意されるべきである。
【0074】
A3は、典型的に、内側チューブ28の内側端面66と出口開口部58、58’との間で測定される円筒形状の出口部分44’の高さの40%から65%の領域において、とりわけ、50%から60%の領域において選択されるということがさらに留意されるべきである。
【0075】
支持リブ68が、外側チューブ26の円筒形状の出口部分46’と内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’との間に配置されている。図1cに示されている支持リブ68は、内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’に形成されているが、同様に、外側チューブ26の円筒形状の出口部分46’に形成され得る。
【0076】
示されている図面において、支持リブ68は、内側チューブ28の内側端面66と出口開口部58、58’との間の内側シーリング表面62、62’の軸線方向高さに直接的に隣接する軸線方向高さに配置されている。
【0077】
これに関連して、支持リブ68は、また、内側チューブ28の内側端面66と出口開口部58、58’との間に、内側シーリング表面62、62’からオフセットされて配置され得るか、または、さらには、内側シーリング表面62、62’から間隔を離して配置され得るということが留意されるべきである。
【0078】
また、センタリング・リブ68’は、追加的に、出口開口部58、58’と入口開口部54、54’との間に配置され得り、より具体的には、支持リブ68と出口開口部58、58’との間に配置され得り、随意的に、内側チューブ28の凸形に形状決めされた外側表面44’’の上に配置され得るということがさらに留意されるべきである。
【0079】
センタリング・リブ68’の機能は(それが提供される場合には)、外側チューブ26の円筒形状の出口部分46’に対して内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’を軸線方向に整合させることであり、それによって、長手方向軸線Aに対する内側チューブ28および外側チューブ26の同軸の配置をさらに保証するようになっている。
【0080】
2つの環状のシーリング・リップ70、70’が、内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’と外側チューブ26の円筒形状の出口部分46’との間のシーリング部材72、72’として提供されている。図1cに示されているシーリング・リップ70、70’は、外側チューブ26の円筒形状の出口部分46’に形成されているが、同様に、内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’に形成され得る。
【0081】
シーリング・リップ70、70’は、内側チューブ28の内側端面66と支持リブ68との間の所定の軸線方向高さに配置されており、外側チューブ26の円筒形状の出口部分46’と内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’との間から材料M、M’が漏出することを防止するようになっている。
【0082】
シーリング部材72、72’は、第2の貯蔵コンパートメントを形成するスペース32の中に貯蔵されている多成分材料M’が、内側チューブ28の円筒形状の出口部分44’と外側チューブ26の円筒形状の出口部分46’との間において同軸カートリッジ10から退出することを防止するために提供されている。
【0083】
図1cは、第2の接続ポイント36が、ヘッド・パーツ12において内側チューブ28の外側表面76に当接する外側チューブ26の内側表面74に形成されているということをさらに示している。外側表面76は、内側チューブ28の内側端面の反対側に配設されている。
【0084】
シール78が、ヘッド・パーツ12において内側チューブ28と外側チューブ26との間に形成されている。シール78は、第2の接続ポイント36を取り囲み、外側チューブ26の内側表面74と内側チューブ28の外側表面76との間に形成されている。
【0085】
第2の接続ポイント36は、内側チューブ28に提供されているプラグ・エレメント80によって形成されており、プラグ・エレメント80は、外側チューブ26に提供されているカウンター・プラグ・エレメントとしてのプラグ受け入れエレメント82と協働する。プラグ受け入れエレメント82は、前記プラグ・エレメント80を受け入れるように構成されている。示されている例では、プラグ受け入れエレメント82は、圧入によって前記プラグ・エレメント80を受け入れる。
【0086】
プラグ・エレメント80は、カラー88を有するプラグ・パーツ86を有しており、カラー88は、プラグ・エレメント80の端部90に配置されているプラグ・パーツ86よりも幅広い直径を有している。スペース84が、プラグ受け入れエレメント82のベース82’およびプラグ・エレメント80の端部90との間に存在していることが可能である。
【0087】
プラグ・エレメント80をプラグ受け入れエレメント82に接続するとき、カラー88が、プラグ受け入れエレメント82の中に形成されているリング状の凹部92に係合し、それによって、圧入によってプラグ受け入れエレメント82の中に受け入れられる。
【0088】
図2aは、キャップ16が出口部14に据え付けられた状態の充填された同軸カートリッジ10の側面図を示している。キャップ16は、出口部14のカラー100に存在する外部ネジ山18’の上にねじ込まれている。カラー100は、外側チューブ26のフロント端部102から突出している。
【0089】
図2bは、断面線B-Bに沿った、図2aの同軸カートリッジ10の断面図を示している。同軸カートリッジ10は、多成分材料M、M’によって充填されている。多成分材料M、M’が所望のおよび所定の持続期間にわたって貯蔵され得ることを保証するために、プランジャー98が、出口部14の第1および第2の通路60、60’の中へ挿入され、キャップ16によって出口部14に保たれている。キャップ16は、これを出口部14のカラー100に存在している外部ネジ山18’にねじ込むことによって、出口部14に保たれている。この目的のために、キャップ16は、内部ネジ山18’’を有している。
【0090】
プランジャー98は、第1および第2のプランジャー98’、98’’を含み、第1および第2のプランジャー98’、98’’は、第1および第2の通路60、60’の中へそれぞれ挿入され、内側シーリング表面62、62’に当接し、材料M、M’が所望のおよび所定の持続期間にわたって貯蔵され得るように、シールがそれらの間に存在することを保証するようになっている。
【0091】
支持リブ68は、内側シーリング表面62、62’を支持するために提供されており、第1および第2のプランジャー98’、98’’が第1および第2の通路60、60’の中へ挿入されているときに、内側シーリング表面62、62’が適切な位置に保持されるようになっており、それによって、内側シーリング表面62、62’と第1および第2のプランジャー98’、98’’との間のシーリング接触を保証する。
【0092】
他のタイプのキャップは、当業者に周知であり、また、当然のことながら使用され得る。また、フィルム・シールが、出口開口部58、58’の領域の中に存在することが可能であり、同軸カートリッジ10の中に貯蔵されている多成分材料M、M’の所望のおよび所定の貯蔵寿命をさらに保証する。
【0093】
また、図1cおよび図2bに示されているように、内側チューブ28の内側端面66、および、外側チューブ26の内側表面74は、突出部94、96、96’を含み、突出部94、96、96’は、第1および第2の貯蔵コンパートメントを形成するスペース30、32の中へ突出している。
【0094】
突出部94、96、96’は、第1および第2のピストン38、40に存在する溝部104、106、106’と協働する。第1のピストン38は、突出部94と協働する溝部104を有しており、第2のピストン40は、突出部96、96’と協働する溝部106、106’を有している。
【0095】
突出部94、96、96’は、円周方向の様式で配置されており、同軸カートリッジ10の長手方向軸線Aに沿ってヘッド・パーツ12から離れる方に向いている。突出部94、96、96’は、ピストン38、40の溝部104、106、106’に係合するように構成されており、内側端面66と第1のピストン38の搬送側部38’との間に、および、74と第2のピストン40の搬送側部40’’との間に、実質的に空気が捕捉されないないようになっている。
【0096】
したがって、他方では、カートリッジをフロント充填するときに、所望のおよび所定の貯蔵寿命を減少させる可能性のある残留空気がカートリッジの中に捕捉されないように、および、同軸カートリッジ10が空にされると、すなわち、多成分材料M、M’が同軸カートリッジ10からディスペンスされると、可能な限り少ない廃棄物材料が同軸カートリッジ10の中に残るように、これらの突出部94、96、96’が存在している。
【0097】
それ自体公知の様式で、第1および第2のピストン38、40は、その内側表面および外側表面に配置されているシーリング・エレメント108を有しており、シーリング・エレメント108は、それぞれのピストン38、40と内側および外側チューブ28、26との間をシールする。
【0098】
また、ピーラー・デバイス110が、図2bに示されており、ピーラー・デバイス110は、それぞれの搬送側部38’、40’の反対側に配設されている、第1および第2のピストン38、40の側部112に連結されている。
【0099】
ディスペンシング・デバイス(図示せず)の中で同軸カートリッジ10を使用するときに、キャップ14およびプランジャー98が、典型的に除去され、混合チップ(図示せず)が、外部ネジ山18’を介して、出口部14において、それらの適切な場所に取り付けられる。
【0100】
外部ネジ山18’と出口開口部58、58’との間に存在する出口部14の外側表面14’’’は、シーリング表面として構成され得り、シーリング表面は、出口部14と混合チップとの間をシールするように適合されており、多成分材料M、M’のためのバリアを形成するようになっており、多成分材料M、M’が外部ネジ山18’を介するのではなく混合チップ(図示せず)の出口部を介して混合チップを退出することを保証するようになっている。
【0101】
1つまたは複数のスリット(図示せず)が、外側表面14’’’の中に提供され得り、1つまたは複数のスリットは、外側チューブ26のパーツ46を通って延在しているということがさらに留意されるべきである。提供される場合には、このスリットは、内側チューブ28のパーツ44をパーツ46の中へ導入する、より簡易な方法を可能にする。その理由は、環状のリップ42がパーツ46をより容易にこじ開けることができるからである(スリットが提供されない場合よりも、これがスリットを含む場合には)。
【0102】
単一成分ディスペンシング・デバイス(両方とも示されていない)のプランジャーをピストン端部22の中へ挿入すると、プランジャーは、ピーラー・デバイス110を押し付け、そして、ピーラー・デバイス110は、第1および第2のピストン38、40の側部112を押し付ける。単一成分ディスペンシング・デバイスは、典型的に、1つのプランジャーのみを有するので、第2のピストン40は、通常、作動させられないこととなり、また、壁部28’は、ヘッド・パーツ12に向けた長手方向軸線Aに沿ったプランジャーの移動を妨げることとなる。
【0103】
第2のピストン40が作動させられることを保証するために、ピーラー・デバイス110は、第2のピストン40に係合するように構成されている。何らかのポイントにおいて、外側壁部28’がピーラー・デバイス110に不可避的に接触することとなるので、ピーラー・デバイス110は、その中に存在するギャップ(図示せず)および複数のカッティング・ブレード(同様に図示せず)を有している。
【0104】
カッティング・ブレードは、長手方向に外側壁部28’をストリップへとカットするように構成されている。次いで、外側壁部28’のカットされたストリップは、外向きに傾けられた壁部114にギャップを介してガイドされ、それによって、外側壁部28’のストリップは、半径方向外向きに偏向されている。第1および第2のピストン38、40と協働するピーラー・デバイスの機能、ならびに、外側壁部28’のカッティングおよびピーリングは、それ自体は当業者に公知である。
【0105】
同軸カートリッジを組み立てる方法が、以下に議論されることとなる。
【0106】
第1のステップにおいて、外側チューブ26のヘッド・パーツ12に形成された出口部14のパーツ46を有する外側チューブ26が提供される。外側チューブ26は、たとえば、射出成形プロセスで生産され得る。
【0107】
次のステップにおいて、内側チューブ28が、前記外側チューブ26の中へ挿入され、内側チューブ28は、前記出口部14の残りのパーツを含む。また、内側チューブ28は、たとえば、射出成形プロセスで生産され得る。これに関連して、内側および外側チューブ28、26は、同じ材料から作製され得り、または、場合によっては、異なる材料から形成され得る。内側および外側チューブ28、26の材料は、一般的に、その中に貯蔵されることとなる材料M、M’に依存して選択される。
【0108】
これに続いて、内側チューブ28は、ヘッド・パーツ12に存在している2つの接続ポイント34、36において、前記外側チューブ26に接続され、2つの貯蔵コンパートメントを備えた同軸カートリッジ10を形成する。第1の接続ポイント34は、出口部14に存在するスナップ・フィット接続50によって形成されており、第2の接続ポイント36は、内側および外側チューブ28、26の当接する端部表面に存在している。
【0109】
カートリッジ壁部24の壁部厚さ(すなわち、外側チューブ26の壁部厚さ)は、一般的に、1.5mmから2.2mmの範囲で、とりわけ、1.6mmから2mmの範囲で選択されるということが留意されるべきである。
【0110】
内側チューブ28の壁部厚さは、一般的に、0.5mmから1.5mmの範囲で、とりわけ、0.7mmから1.2mmの範囲で選択されるということがさらに留意されるべきである。
【符号の説明】
【0111】
10 同軸カートリッジ
12 ヘッド・パーツ
14、14’、14’’、14’’’ 出口部、第1の出口部、第2の出口部、外側表面
16 キャップ
18、18’、18’’ ネジ山付き接続部、外部ネジ山、内部ネジ山
20 分割壁部
22 ピストン端部
24 カートリッジ壁部
26 外側チューブ
28、28’ 内側チューブ、28の外側壁部
30 スペース
32 スペース
34、34’ 第1の接続ポイント、34の位置
36、36’ 第2の接続ポイント、36の位置
38、38’ 第1のピストン、38の搬送側部
40、40’、40’’ 第2のピストン、アパーチャー、40の搬送側部
42 環状のリップ
44、44’、44’’ パーツ、28の円筒形状の出口部分、凸形に形状決めされた外側表面
46、46’、46’’ パーツ、26の円筒形状の出口部分、凹形に形状決めされた内側表面
48 ステップ状の部分
50 スナップ・フィット接続
52 端部
54、54’ 44’の第1の入口開口部、44’の第2の入口開口部
56 端部52の反対側の端部
58、58’ 44’の第1の出口開口部、44’の第2の出口開口部
60、60’ 44’の第1の通路、44’の第2の通路
62、62’ 内側シーリング表面
64、64’ 60のパーツ、60’のパーツ
66 28の内側端面
68、68’ 支持リブ、センタリング・リブ
70、70’ シーリング・リップ、シーリング・リップ
72、72’ シーリング部材、シーリング部材
74 26の内側表面
76 28の外側表面
78 シール
80 プラグ・エレメント
82、82’ プラグ受け入れエレメント、82のベース
84 スペース
86 プラグ・パーツ
88 カラー
90 80の端部
92 リング状の凹部
94 66からの突出部
96、96’ 74からの突出部、74からの突出部
98、98’、98’’ プランジャー、第1のプランジャー、第2のプランジャー
100 カラー
102 フロント端部
104 溝部
106、106’ 溝部、溝部
108 38、40のシーリング・エレメント
110 ピーラー・デバイス
112 38’、40’’の反対側に配設されている38、40の側部
114 傾けられた壁部
A 長手方向軸線
M、M’ 材料、材料
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
【国際調査報告】