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特表2022-516369イベント処理方法、ロケーションアプリケーション機器、ユーザ機器、及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-25
(54)【発明の名称】イベント処理方法、ロケーションアプリケーション機器、ユーザ機器、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20220217BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20220217BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539552
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(85)【翻訳文提出日】2021-07-06
(86)【国際出願番号】 CN2020079148
(87)【国際公開番号】W WO2020199899
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】201910252297.3
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ワン,タオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD11
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067FF03
5K067JJ51
(57)【要約】
本願実施例は、アプリケーションが無線信号強度に従ってパラメータ構成ポリシーを調整するニーズを実現するための、イベント処理方法及び機器、並びにシステムを開示する。本願実施例によるイベント処理方法は、ロケーションアプリケーション機器が、ロケーション報告要求を生成するステップであって、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される、ステップと、ユーザ機器(UE)がUEの無線信号強度に従って遅延ロケーション報告イベントの発生有無を決定するように、ロケーションアプリケーション機器が、UEにロケーション報告要求を送信するステップと、ロケーションアプリケーション機器が、遅延ロケーション報告イベントの発生に従ってUEによって送信されるイベント報告情報を取得するステップと、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロケーションアプリケーション機器によって実行される、イベント処理方法であって、
前記ロケーションアプリケーション機器が、ロケーション報告要求を生成するステップであって、前記ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される、ステップと、
ユーザ機器(UE)が前記UEの無線信号強度に従って前記遅延ロケーション報告イベントの発生有無を決定するように、前記ロケーションアプリケーション機器が、前記UEに前記ロケーション報告要求を送信するステップと、
前記ロケーションアプリケーション機器が、前記遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して前記UEによって送信されるイベント報告情報を取得するステップと、
を含むイベント処理方法。
【請求項2】
前記ロケーション報告要求は、要求タイプパラメータ、イベントトリガータイプパラメータ、イベントコンテンツパラメータのうちの少なくとも1つを含み、
前記要求タイプパラメータは、前記ロケーション報告要求の要求タイプが遅延ロケーション報告タイプであることを指示するために使用され、
前記イベントトリガータイプパラメータは、前記遅延ロケーション報告イベントのトリガータイプが、無線信号強度トリガータイプであることを指示するために使用され、
前記イベントコンテンツパラメータは、前記遅延ロケーション報告イベントに対応するコンテンツ情報を指示するために使用される、
請求項1に記載のイベント処理方法。
【請求項3】
前記イベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔、ロケーション報告頻度パラメータ、ロケーション報告のサービス品質(QoS)要件パラメータ、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータのうちの少なくとも1つを含む、
請求項2に記載のイベント処理方法。
【請求項4】
前記イベント報告情報は、前記UEが前記遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出した場合に送信され、又は、
前記イベント報告情報は、前記UEが前記遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出してから一定時間遅延した後に送信され、前記イベント報告情報は、前記UEの無線信号強度が前記無線信号強度条件を満たす実際の発生時間を含む、
請求項3に記載のイベント処理方法。
【請求項5】
前記イベント処理方法は、
前記ロケーションアプリケーション機器が、前記イベント報告情報に従って、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したときの前記UEの無線信号強度が前記無線信号強度条件を満たすと決定するステップ
を更に含む、請求項3又は4に記載のイベント処理方法。
【請求項6】
前記ロケーションアプリケーション機器が、前記UEに前記ロケーション報告要求を送信する前記ステップの後、前記イベント処理方法は、
前記ロケーションアプリケーション機器が、前記UEによって送信されるタイムアウト指示情報を取得するステップであって、前記タイムアウト指示情報は、前記UEが、前回のイベント報告以降に、前記遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、且つ、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、前記最大時間間隔に達したことを指示するために使用される、ステップと、
前記ロケーションアプリケーション機器が、前記タイムアウト指示情報に従って、前記UEが前記遅延ロケーション報告イベントの検出をサポートすることを決定するステップと、
を更に含む、請求項3ないし5のいずれか一項に記載のイベント処理方法。
【請求項7】
前記ロケーションアプリケーション機器が、UEに前記ロケーション報告要求を送信する前記ステップは、
前記ロケーションアプリケーション機器が、アプリケーション機能(AF)エンティティであり、前記AFエンティティが、前記ロケーション報告要求をネットワーク露出機能(NEF)エンティティに送信し、前記NEFエンティティによって前記ロケーション報告要求をゲートウェイ移動位置センタ(GMLC)に送信し、前記GMLCによって前記ロケーション報告要求をアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)エンティティに送信し、前記AMFエンティティによって無線アクセスネットワーク(RAN)を介して前記ロケーション報告要求を前記UEに送信するステップ、又は、
前記ロケーションアプリケーション機器が、ロケーションサービス(LCS)クライアントであり、前記LCSクライアントが、前記ロケーション報告要求をGMLCに送信し、前記GMLCによって前記ロケーション報告要求をAMFエンティティに送信し、前記AMFエンティティによってRANを介して前記ロケーション報告要求を前記UEに送信するステップ
を含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のイベント処理方法。
【請求項8】
ユーザ機器(UE)によって実行されるイベント処理方法であって、
前記ユーザ機器(UE)が、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得するステップであって、前記ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される、ステップと、
前記UEが、前記ロケーション報告要求に従って、前記UEの無線信号強度を取得するステップと、
前記UEが、前記UEの無線信号強度に従って、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定するステップと、
前記遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、前記UEが、前記ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信するステップと、
を含むイベント処理方法。
【請求項9】
前記ユーザ機器(UE)が、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得する前記ステップの後、前記イベント処理方法は、
前記UEが、前記ロケーション報告要求から要求タイプパラメータ、イベントトリガータイプパラメータ、イベントコンテンツパラメータのうちの少なくとも1つを取得するステップと、
前記UEが、前記要求タイプパラメータに従って、前記ロケーション報告要求の要求タイプが遅延ロケーション報告タイプであると決定するステップ、及び/又は、
前記UEが、前記イベントトリガータイプパラメータに従って、前記遅延ロケーション報告イベントのトリガータイプが無線信号強度トリガータイプであると決定するステップ、及び/又は、
前記UEが、前記イベントコンテンツパラメータに従って、前記遅延ロケーション報告イベントに対応するコンテンツ情報を決定するステップと、
を更に含む、請求項8に記載のイベント処理方法。
【請求項10】
前記イベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔、ロケーション報告頻度パラメータ、ロケーション報告のサービス品質(QoS)要件パラメータ、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載のイベント処理方法。
【請求項11】
前記UEが、前記UEの無線信号強度に従って、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定する前記ステップは、
前記UEが、前記UEの無線信号強度が前記無線信号強度条件を満たすか否かを検出し、前記UEの無線信号強度が前記無線信号強度条件を満たすことに応答して、前記UEが、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したと決定し、前記UEの無線信号強度が前記無線信号強度条件を満たさないことに応答して、前記UEが、前記遅延ロケーション報告イベントが発生していないと決定するステップ
を含む、請求項10に記載のイベント処理方法。
【請求項12】
前記遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、前記UEが、前記ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信する前記ステップは、
前記遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、前記最小時間間隔に達したことに応答して、前記UEが、前記ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信するステップ、又は、
前記遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、前記最小時間間隔に達していないことに応答して、前記UEが、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出してから一定時間遅延した後に前記ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信するステップであって、前記イベント報告情報は、前記UEの無線信号強度が前記無線信号強度条件を満たす実際の発生時間を含む、ステップ、又は、
前記遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前記UEが、現在ネットワークにアクセスできないことに応答して、前記UEが、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出してから一定時間遅延した後に前記ロケーションアプリケーション機器に前記イベント報告情報を送信するステップ
を含む、請求項10又は11に記載のイベント処理方法。
【請求項13】
前記UEが、前記UEの無線信号強度に従って、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定する前記ステップの後、前記イベント処理方法は、
前記UEが、前回のイベント報告以降に、前記遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、且つ、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、前記最大時間間隔に達したことに応答して、前記UEが、前記ロケーションアプリケーション機器にタイムアウト指示情報を送信するステップ
を更に含む、請求項10乃至12のいずれか一項に記載のイベント処理方法。
【請求項14】
ロケーションアプリケーション機器であって、
プロセッサと、メモリと、を備え、
前記メモリは、命令を記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内の前記命令を実行することにより、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のイベント処理方法を実現するように構成される、
ロケーションアプリケーション機器。
【請求項15】
ユーザ機器(UE)であって、
プロセッサと、メモリと、を備え、
前記メモリは、命令を記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内の前記命令を実行することにより、請求項8ないし13のいずれか一項に記載のイベント処理方法を実現するように構成される、
ユーザ機器(UE)。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、
コンピュータによって実行される場合に、前記コンピュータに、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のイベント処理方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項17】
コンピュータプログラムであって、
コンピュータによって実行される場合に、前記コンピュータに、請求項8ないし13のいずれか一項に記載のイベント処理方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本願は、2019年03月29日に提出された、発明の名称が「イベント処理方法及び機器、並びにシステム」である中国特許出願第201910252297.3号の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照により本願に援用される。
【0002】
[技術分野]
本願は、コンピュータ技術分野に関し、特に、イベント処理方法及び機器、並びにシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在の無線通信システムでは、以下の5つのロケーション要求タイプがある。
【0004】
第1のロケーション要求タイプは、NI-LR(Network Induced Location Request)であり得、NI-LRでは、ユーザ機器(UE:User Equipment)の緊急通話などの特定の特別な監視サービスについて、UEにサービスを提供するアクセスおよびモビリティ管理機能エンティティ(AMF:Access and Mobility Management Function)によってロケーション報告要求をトリガーする。
【0005】
第2のロケーション要求タイプは、MT-LR(Mobile Terminated Location Request)であり得、MT-LRでは、外部アプリケーション機能(AF:Application Function)エンティティ又は公衆陸上移動通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)内部の位置決めサービス(LCS:Location Services)クライアント(client)がロケーション要求をPLMNに送信して、ターゲットUEのロケーション情報を要求する。
【0006】
第3のロケーション要求タイプは、MO-LR(Mobile Originated Location Request)であり得、MO-LRでは、UEが、サービスするPLMNにロケーション要求を送信して、当該UEに関するロケーション情報を取得する。
【0007】
第4のロケーション要求タイプは、即時ロケーション要求(Immediate Location Request)であり得、即時ロケーション要求では、LCSクライアントがターゲットUE(又は一グループのターゲットUE)にロケーション要求を送信し、短時間でターゲットUE(又は一グループのターゲットUE)ロケーション情報を含む応答を受信することが望まれ、この期間では特別なサービス品質(QoS:Quality of Service)の要件がある可能性がある。
【0008】
第5のロケーション要求タイプは、遅延ロケーション要求(Deferred Location Request)であり得、遅延ロケーション要求では、LCSクライアントがターゲットUE(又は一グループのターゲットUE)のロケーション要求をPLMNに送信し、将来のある時点で、又は特定のイベントが発生したときに、ターゲットUE(又は一グループのターゲットUE)のロケーション情報を受信することが期待される。
【0009】
ロケーションサービスタイプが遅延ロケーション要求であるシナリオでは、遅延ロケーション要求をトリガーするトリガーイベントを定義する必要があるが、現在定義されたトリガーイベントは、アプリケーションがパラメータ構成ポリシーを調整するニーズを実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本願実施例は、アプリケーションが無線信号強度に従ってパラメータ構成ポリシーを調整するニーズを実現することにより、パラメータ構成ポリシーの調整の柔軟性を向上させることができる、イベント処理方法及び機器並びにシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一態様において、本願実施例は、ロケーションアプリケーション機器によって実行される、イベント処理方法を提供し、前記方法は、
ロケーションアプリケーション機器が、ロケーション報告要求を生成するステップであって、前記ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される、ステップと、
ユーザ機器(UE)が前記UEの無線信号強度に従って前記遅延ロケーション報告イベントの発生有無を決定するように、前記ロケーションアプリケーション機器が、前記UEに前記ロケーション報告要求を送信するステップと、
前記ロケーションアプリケーション機器が、前記遅延ロケーション報告イベントの発生に従って前記UEによって送信されるイベント報告情報を取得するステップと、を含む。
【0012】
一方、本願実施例は、更に、ユーザ機器(UE)によって実行される、イベント処理方法を提供し、前記方法は、
ユーザ機器(UE)が、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得するステップであって、前記ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される、ステップと、
前記UEが、前記ロケーション報告要求に従って、前記UEの無線信号強度を取得するステップと、
前記UEが、前記UEの無線信号強度に従って、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定するステップと、
前記遅延ロケーション報告イベントが発生した場合、前記UEが、前記ロケーションアプリケーション機器にイベントの発生の確認情報を送信するステップと、を含む。
【0013】
本願のいくつかの実施例において、前記ユーザ機器(UE)が、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得する前記ステップは、
前記ロケーションアプリケーション機器が、具体的にはアプリケーション機能(AF)エンティティであり、前記AFエンティティが、前記ロケーション報告要求をゲートウェイ移動位置センタ(GMLC)に送信し、前記GMLCによって前記ロケーション報告要求をアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)エンティティに送信し、前記AMFエンティティによって前記ロケーション報告要求を前記UEに送信するステップ、又は、
前記ロケーションアプリケーション機器が、具体的にはロケーションサービス(LCS)クライアントであり、前記LCSクライアントが、前記ロケーション報告要求をGMLCに送信し、前記GMLCによって前記ロケーション報告要求をAMFエンティティに送信し、前記AMFエンティティによって前記ロケーション報告要求を前記UEに送信するステップを含む。
【0014】
一方、本願実施例は、更に、処理モジュールと、送受信モジュールとを備えるロケーションアプリケーション機器を提供し、ここで、
前記処理モジュールは、ロケーション報告要求を生成するように構成され、前記ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用され、
前記処理モジュールは、更に、ユーザ機器(UE)が前記UEの無線信号強度に従って前記遅延ロケーション報告イベントの発生有無決定するように、送受信モジュールを介して、前記UEに前記ロケーション報告要求を送信するように構成され、
前記処理モジュールは、更に、前記遅延ロケーション報告イベントの発生に従って前記UEによって送信されるイベント報告情報を取得するように構成される。
【0015】
上記の態様において、ロケーションアプリケーション機器の構成モジュールは、更に、上述した別の態様及び様々な可能な実施形態で説明されたステップを実行することもでき、上述した別の態様及び様々な可能な実施形態の説明を参照されたい。
【0016】
本願のいくつかの実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、具体的には、アプリケーション機能(AF)エンティティ、又はロケーションサービスクライアント(LCS client)であり得る。
【0017】
一方、本願実施例は、更に、処理モジュールと、送受信モジュールとを備えるUEを提供し、ここで、
前記処理モジュールは、前記送受信モジュールを介して、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得するように構成され、前記ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用され、
前記処理モジュールは、更に、前記ロケーション報告要求に従って、前記UEの無線信号強度を取得するように構成され、
前記処理モジュールは、更に、前記UEの無線信号強度に従って、前記遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定するように構成され、
前記処理モジュールは、更に、前記遅延ロケーション報告イベントが発生した場合、前記送受信モジュールを介して、前記ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信するように構成される。
【0018】
上記の態様において、UEの構成モジュールは、更に、上述した別の態様及び様々な可能な実施形態で説明されたステップを実行することもでき、上述した別の態様及び様々な可能な実施形態の説明を参照されたい。
【0019】
一方、本願実施例は、プロセッサと、メモリとを備えるロケーションアプリケーション機器を提供する。前記メモリは、命令を記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリ内の命令を実行することにより、ロケーションアプリケーション機器に、上記の態様のいずれかに記載の方法を実行させるように構成される。
【0020】
一方、本願実施例は、プロセッサと、メモリとを備えるUEを提供し、前記メモリは、命令を記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリ内の命令を実行することにより、UEに、上記の態様のいずれかに記載の方法を実行させるように構成される。
【0021】
一方、本願実施例は、ロケーションアプリケーション機器と、ユーザ機器(UE)とを備える、イベント処理システムを提供し、ここで、
前記ロケーションアプリケーション機器は、前述した、ロケーションアプリケーション機器によって実行されるイベント処理方法を実行するように構成され、
前記UEは、前述した、UEによって実行されるイベント処理方法を実行するように構成される。
【0022】
一方、本願実施例は、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記命令がコンピュータで実行されるときに、前記コンピュータに、上記の各態様に記載の方法を実行させる。
【発明の効果】
【0023】
本願実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、まず、ロケーション報告要求を生成し、その後、ロケーションアプリケーション機器は、UEにロケーション報告要求を送信し、UEは、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得でき、UEは、ロケーション報告要求に従ってUEの無線信号強度を取得する。その後、UEは、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定し、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信し、ロケーションアプリケーション機器は、遅延ロケーション報告イベントの発生に従ってUEによって送信されたイベント報告情報を取得する。本願実施例におけるロケーションアプリケーション機器は、UEに無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示できるため、UEは、それ自体の無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定でき、ロケーションアプリケーション機器は、UEによって送信されたイベント報告情報に従ってUEの無線信号強度を決定でき、これにより、アプリケーションが無線信号強度に従ってパラメータ構成ポリシーを調整するニーズを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本願実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施例の説明で使用される図面について簡単に紹介する。以下に説明される図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、これらの図面に従って他の図面を得ることもできることは自明である。
図1】本願実施例によるイベント処理システムの構成の例示的な構造図である。
図2】本願実施例によるイベント処理システムの構成の別の例示的な構造図である。
図3】本願実施例によるイベント処理システムの構成の別の例示的な構造図である。
図4】本願実施例によるロケーションアプリケーション機器とUEとのインタラクションの例示的なフローチャートである。
図5】本願実施例によるロケーション報告要求の構成の概略図である。
図6】本願実施例によるイベントコンテンツパラメータの構成の概略図である。
図7】本願実施例による、ロケーションアプリケーション機器によって実行されるイベント処理方法のフローチャートである。
図8】本願実施例による、ロケーションアプリケーション機器によって実行される別のイベント処理方法のフローチャートである。
図9】本願実施例による、UEによって実行されるイベント処理方法のフローチャートである。
図10】本願実施例による、UEによって実行される別のイベント処理方法のフローチャートである。
図11】本願実施例によるロケーションサービスに基づくネットワークアーキテクチャの概略図である。
図12】本願実施例における遅延ロケーション報告イベントの要求及びトリガーの例示的なフローチャートである。
図13】本願実施例における別の遅延ロケーション報告イベントの要求及びトリガーの例示的なフローチャートである。
図14】本願実施例によるロケーションアプリケーション機器の構成の例示的な構造図である。
図15】本願実施例によるUEの構成の例示的な構造図である。
図16】本願実施例による、イベント処理方法が適用されるサーバの構成の例示的な構造図である。
図17】本願実施例によるイベント処理方法が適用される端末の構成の例示的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本願の発明目的、特徴、利点をより明白かつ理解可能にするために、以下、本願実施例における図面を参照して、本願実施例の技術的解決策を明確に説明する。明らかに、以下で説明される実施例は、本願実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本願実施例に基づいて、当業者によって取得される他のすべての実施例は、本願の保護範囲に含まれるものとする。
【0026】
本願の明細書と請求項及び上記の図面における「含む」、「有する」及びこれらの任意の変形の用語は、非排他的包含を網羅することが意図され、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、それらのステップ又はユニットに必ずしも限定されず、明確に列挙されない他のステップ又はユニット、又はこれらのプロセス、方法、製品又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを含み得る。
【0027】
本願実施例によるイベント処理方法は、イベント処理システムに適用でき、当該イベント処理システムは、無線通信システムの一部に属する。図1に示されたように、当該イベント処理システムは、ロケーションアプリケーション機器とユーザ機器(UE:User Equipment)を備えることができ、当該ロケーションアプリケーション機器は、UEのロケーションを適用する必要がある機器、サーバ、又はエンティティであり、当該ロケーションアプリケーション機器は、UEがロケーション報告を実行するようにトリガーする。例えば、当該ロケーションアプリケーション機器は、アプリケーション機能(AF:Application Function)エンティティ、又はロケーションサービス(LCS:LoCation Services)クライアント(Client)であり得る。UEは、それ自体のロケーションを提供する端末又は機器エンティティであり、当該UEは、ロケーションアプリケーション機器によって送信されたロケーション報告要求に従って、それ自体のロケーションを報告することができる。本願実施例において、ロケーションアプリケーション機器とUEとの間で通信を行うことができる。例えば、ロケーションアプリケーション機器とUEとの間で直接通信を行うことができ、又はロケーションアプリケーション機器とUEとの間で間接通信を行うことができ、例えば、ロケーションアプリケーション機器は、無線通信システム内のネットワーク機器を介してUEと通信することができる。
【0028】
本願実施例による無線通信システムは、5Gシステムであり得、当該5Gシステムアーキテクチャは、アクセスネットワーク及びコアネットワークの2つの部分に分けられる。アクセスネットワークは、無線アクセスに関する機能を実現するために使用され、アクセスネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Accessing Network)を含む。コアネットワークは、主に、ネットワーク露出機能(NEF:Network Exposure Function)エンティティ、ゲートウェイ移動位置センタ(GMLC:Gateway Mobile Location Centre)、LCSクライアント、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)エンティティ、ロケーション管理機能エンティティ(LMF:Location Management Function)などの、主要な制御プレーン論理ネットワーク要素を含む。
【0029】
一つの可能な実施形態において、コアネットワークは、更に、統合データ管理(UDM:Unified Data Management)エンティティ、ロケーション検索機能(LRF:Location Retrieval Function)エンティティなどを含み得る。さらに、本願実施例はまた、アプリケーション機能(AF)エンティティを含み得、当該AFエンティティは、コアネットワーク制御プレーンの論理ネットワーク要素に属してもよいし、コアネットワーク外部のアプリケーション機能エンティティに属してもよい。上記の各エンティティは、独立したハードウェア機器エンティティであり得るか、又は当該機能を実現するソフトウェア装置であり得、ここでは限定されないことが理解できる。
【0030】
ここで、AFエンティティは、ロケーション報告要求を送信するなど、アプリケーションレイヤの情報を提供するために使用され、NEFは、AFエンティティに対する認証、パラメータのマッピングと転送のために使用される。LCSクライアントは、ロケーションサービスでUEのロケーションを使用する必要がある機器であり、GMLCは、ロケーション管理機能を備えたゲートウェイであり、AMFエンティティは、アクセスおよびモビリティ管理機能を有し、LMFエンティティは、UEとインタラクションしてUEのロケーション情報を取得するために使用され、例えば、LMFエンティティは、UEのロケーションを取得するための位置決めアルゴリズムを構成することができる。後続の実施例では、AFエンティティをAFと略称し、同様に、AMFエンティティをAMFと略称し、NEFエンティティをNEFと略称することに留意されたい。更に、本願実施例における無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントは、無線信号強度によってトリガーされた遅延ロケーション報告イベントを指し、当該無線信号強度は、信号カバレッジ強度、無線信号サイズなどと称することができる。
【0031】
本願のいくつかの実施例では、ロケーションアプリケーション機器は、AFエンティティであり得る。図2は、本願実施例によるイベント処理システムの構成の例示的な構造図であり、図2に示されたように、イベント処理システムは、AF、NEF、GMLC、AMF及びUEを備え、ここで、AFとNEFとの間に通信接続が確立され、NEFとGMLCとの間に通信接続が確立され、GMLCとAMFとの間に通信接続が確立され、AMFとUEとの間に通信接続が確立される。例えば、図2では、AFは、NEFと直接に通信でき、例えば、AFは、N33インターフェース又はサービスインターフェースを介してNEFと通信する。NEFとGMLCは、NLeインターフェース又はサービスインターフェースを介して互いに通信し、GMLCとAMFは、NLgインターフェース又はサービスインターフェースを介して互いに通信する。一つの実現可能な実施形態において、図2内のAMFとUEは直接に接続されているが、AMFとUEは、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を介して互いに通信することができる。
【0032】
本願のいくつかの実施例では、ロケーションアプリケーション機器は、LCSクライアントであり得る。図3は、本願実施例によるイベント処理システムの構成の例示的な構造図であり、図3に示されたように、イベント処理システムは、LCSクライアント、GMLC、AMF及びUEを備え、ここで、LCSクライアントとGMLCとの間に通信接続が確立され、GMLCとAMFとの間に通信接続が確立され、AMFとUEとの間に通信接続が確立される。例を挙げると、図3では、LCSクライアントとGMLCは、Leインターフェース又はサービスインターフェースを介して互いに通信し、GMLCとAMFは、NLgインターフェース又はサービスインターフェースを介して互いに通信する。一つの実現可能な実施形態において、図3内のAMFとUEは直接に接続されているが、AMFとUEは、無線アクセスネットワーク(RAN)を介して互いに通信することができる。
【0033】
以下、本願実施例におけるイベント処理システム内のロケーションアプリケーション機器とUEとの間のインタラクションプロセスについて例を挙げて説明する。図4は、本願実施例によるイベント処理方法を示し、図4に示されるように、前記方法は、以下のステップを含み得る。
【0034】
ステップ201において、ロケーションアプリケーション機器が、ロケーション報告要求を生成する。
【0035】
ここで、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0036】
本願実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、特定のイベントが発生したときのUEのロケーションを取得したり、特定のイベントが発生した通知を取得したりすることにより、当該遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを検出すべきことをUEに通知する必要があり、当該遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、UEは、ロケーションアプリケーション機器に当該遅延ロケーション報告イベントを報告することができる。一つの実現可能な実施形態において、ロケーションアプリケーション機器が、UEが当該UEのロケーションを報告する必要があると指示した場合、UEは、当該遅延ロケーション報告イベントが発生したときに送信したイベント報告情報にUEのロケーション情報を含める。例えば、当該ロケーションアプリケーション機器は、AFエンティティやLCSクライアントであり得る。当該ロケーションアプリケーション機器の形は、適用シナリオに応じて決定できる。
【0037】
本願実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを定義し、本願実施例における無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントとは、無線信号強度によってトリガーされた遅延ロケーション報告イベントを指す。つまり、ロケーションアプリケーション機器は、UEにそれ自体の無線信号強度情報を収集するように指示することにより、当該無線信号強度情報に従って遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを判断する必要がある。
【0038】
本願実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを定義した後、ロケーションアプリケーション機器は、ロケーション報告要求を生成し、当該ロケーション報告要求により、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを搬送することができる。本願実施例では、ロケーション報告要求の要求タイプは、適用シナリオに応じて決定でき、例えば、ロケーション報告要求の要求タイプは、遅延ロケーション報告要求であり得る。
【0039】
本願のいくつかの実施例において、図5は、本願実施例によるロケーション報告要求の構成の概略図を示す。ロケーションアプリケーション機器が生成するロケーション報告要求は、要求タイプパラメータ、イベントトリガータイプパラメータ、イベントコンテンツパラメータのうちの少なくとも1つを含み、ここで、
要求タイプパラメータは、ロケーション報告要求の要求タイプが、遅延ロケーション報告タイプであることを指示するために使用され、
イベントトリガータイプパラメータは、遅延ロケーション報告イベントのトリガータイプが、無線信号強度トリガータイプであることを指示するために使用され、
イベントコンテンツパラメータは、遅延ロケーション報告イベントに対応するコンテンツ情報を指示するために使用される。
【0040】
一つの実現可能な実施形態において、ロケーションアプリケーション機器は、ロケーション報告要求を生成するときに、要求タイプパラメータ、イベントトリガータイプパラメータ、及びイベントコンテンツパラメータのうちの少なくとも1つを取得する必要があり、ロケーション報告要求で運ばれるパラメータタイプの数は、適用シナリオの要件に従って決定できる。要求タイプパラメータを用いて遅延ロケーション報告タイプを指示でき、それにより、要求タイプパラメータを解析するときに、UEは、遅延ロケーション報告タイプを決定できる。イベントトリガータイプパラメータを用いて無線信号強度トリガータイプを指示でき、それにより、イベントトリガータイプパラメータを解析するときに、UEは、無線信号強度トリガータイプを決定でき、ここで、UEは、それ自体の無線信号強度を収集する必要がある。イベントコンテンツパラメータを用いて、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントに対応するイベントコンテンツを指示でき、それにより、イベントコンテンツパラメータを解析するときに、UEは、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントに対応するイベントコンテンツを取得でき、ロケーションアプリケーション機器により、イベントコンテンツパラメータに含まれるパラメータを柔軟に構成できる。一つの実現可能な実施形態において、当該ロケーション報告要求は、UEの識別子、又はUEのグループ識別子を更に含み得る。
【0041】
本願のいくつかの実施例において、図6は、本願実施例によるイベントコンテンツパラメータの構成の概略図を示す。イベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔、ロケーション報告頻度パラメータ、ロケーション報告のサービス品質(QoS:Quality of Service)要件パラメータ、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
ここで、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件を含み得、当該無線信号強度条件とは、UEの無線信号強度が満たす必要がある条件を指し、当該無線信号強度条件のコンテンツは、適用シナリオに従って構成できる。例えば、当該無線信号強度条件は、UEの無線信号強度が無線信号強度閾値より小さいことであり得、当該無線信号強度閾値は、UEの無線信号強度の最小閾値を指し、当該無線信号強度閾値は、UEが無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを満たすか否かを判断するために使用され、無線信号強度閾値は、適用シナリオに従って決定でき、例えば、アプリケーションのためにロケーションアプリケーション機器によって必要な信号強度に従って決定することができる。一つの実現可能な実施形態において、無線信号強度条件は、UEの無線信号強度がプリセットされた無線信号強度範囲に属することであり得、当該無線信号強度範囲は、UEが無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを満たすか否かを判断するために使用される。
【0043】
ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔を含み得る。ここで、ロケーション報告の最大時間間隔とは、UEの前後の2つのイベント報告の最大時間間隔を指し、前回のイベント報告から経過した時間が最大時間間隔に達したことに応答して、UEは、ロケーション報告プロセスをトリガーして、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が最大時間間隔に達したことを指示する。ロケーション報告の最小時間間隔は、前後の2つのイベント報告の最小時間間隔を定義する。
【0044】
ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、ロケーション報告頻度パラメータを含み、当該ロケーション報告頻度パラメータは、UEがロケーション報告を実行する頻度を指し、例えば、ロケーション報告を一回実行するようにUEに指示したり、当該要求で定義されたトリガーイベントに従って少なくとも二回のロケーション報告を実行するようにUEに指示したりすることができる。当該ロケーション報告頻度パラメータが、UEに少なくとも二回のロケーション報告を実行するように指示することに応答して、当該イベントコンテンツパラメータは、当該ロケーション報告頻度パラメータによって指示される最大報告回数を搬送することもできる。UEの報告回数が当該最大報告回数を超えたことに応答して、UEは、イベントの報告を実行しなくなる。
【0045】
ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、ロケーション報告のQoS要件パラメータを含み得、ロケーションアプリケーション機器が必要とするUEロケーションの精度は、ロケーション報告のQoS要件パラメータを介してUEに指示でき、それに対応して、UEは、ロケーション報告のQoS要件パラメータに従って、当該UEが報告する必要があるロケーション精度を決定することができる。
【0046】
ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータを含み得、当該UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータは、UEに直接に送信でき、UEは、当該UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータを介して、ロケーションアプリケーション機器に当該UE自体のロケーションを報告する必要があるか否かを決定することができる。更に、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータは、ロケーションアプリケーション機器とインタラクションするエンティティに送信されてもよく、当該エンティティは、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータに従って、UEに当該UEのロケーションを要求するか否かを決定する。例えば、当該エンティティは、NEF又はGMLCであり得、ロケーションアプリケーション機器が、NEFがUEのロケーションを取得する必要がないと指示する場合、NEFは、当該UEのロケーションを報告しないようにUEに指示することができる。
【0047】
本願の別のいくつかの実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、適用シナリオに応じてイベントコンテンツパラメータに含まれる他のパラメータを構成することもでき、上記のイベントコンテンツパラメータの説明は例示的なものであり、本願実施例を限定するものではない。一つの可能な実施形態において、当該イベントコンテンツパラメータにおいてロケーションアプリケーション機器によって構成された様々なパラメータをUEに示すことができ、これにより、UEは、当該イベントコンテンツパラメータで構成された様々なパラメータを取得することができる。
【0048】
ステップ202において、ロケーションアプリケーション機器が、UEにロケーション報告要求を送信する。
【0049】
それに対応して、UEは、当該ロケーション報告要求を受信できる。ここで、ロケーションアプリケーション機器がUEにロケーション報告要求を送信することにより、UEは、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定することができる。
【0050】
本願実施例において、ロケーションアプリケーション機器はUEと通信するでき、例えば、ロケーションアプリケーション機器は、UEと直接に通信することができ、ロケーションアプリケーション機器は、ロケーション報告要求をUEに送信できる。あるいは、ロケーションアプリケーション機器は、UEと間接に通信することができ、例えば、ロケーションアプリケーション機器は、無線通信システム内のネットワーク機器を介してUEと通信することができ、ロケーションアプリケーション機器は、ロケーション報告要求を当該ネットワーク機器に送信し、当該ネットワーク機器によってロケーション報告要求をUEに送信することができる。
【0051】
本願のいくつかの実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、UEと間接に通信できる。一つの可能な実施形態において、ステップ202において、ロケーションアプリケーション機器が、ユーザ機器(UE)にロケーション報告要求を送信するステップは、
図2に示されたように、ロケーションアプリケーション機器が、アプリケーション機能(AF)エンティティであり、AFエンティティによりロケーション報告要求をネットワーク露出機能(NEF)エンティティに送信することにより、NEFエンティティによってロケーション報告要求をゲートウェイ移動位置センタ(GMLC)に送信し、GMLCによってロケーション報告要求をアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)エンティティに送信し、AMFエンティティによってロケーション報告要求をUEに送信するようにする、ステップ、又は、
図3に示されたように、ロケーションアプリケーション機器が、ロケーションサービス(LCS)クライアントであり、LCSクライアントにより、ロケーション報告要求をGMLCに送信し、GMLCによってロケーション報告要求をAMFエンティティに送信し、AMFエンティティによってロケーション報告要求をUEに送信するステップを含む。
【0052】
図2及び図3では、一つの可能な実施形態において、AMFエンティティは、無線アクセスネットワーク(RAN)を介してUEにロケーション報告要求を送信する。
【0053】
ここで、ロケーションアプリケーション機器は、UEと間接に通信でき、例えば、ロケーションアプリケーション機器は、AFエンティティであり、AFエンティティは、ロケーション報告要求を生成し、その後、AFエンティティは、生成されたロケーション報告要求をNEFエンティティ、GMLC、AMFエンティティ及びRANを介してUEに送信する。あるいは、ロケーションアプリケーション機器は、LCSクライアントであり、LCSクライアントは、ロケーション報告要求を生成し、その後、LCSクライアントは、生成されたロケーション報告要求をGMLC、AMFエンティティ及びRANを介してUEに送信する。ロケーション報告要求の伝送方式は、適用シナリオに応じて決定できる。
【0054】
上記の実施例では、ロケーションアプリケーション機器からUEへの情報伝送プロセスを説明しており、同様に、UEからロケーションアプリケーション機器への情報伝送プロセスも、上記の伝送ルートを使用できることに留意されたい。例えば、UEは、イベント報告情報を生成し、RAN、AMFエンティティ、GMLC、NEFエンティティを介して当該イベント報告情報をAFエンティティに伝送し、又は、UEは、イベント報告情報を生成し、AMFエンティティ、GMLCを介して当該イベント報告情報をLCSクライアントに伝送する。
【0055】
ステップ203において、UEが、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得する。
【0056】
ここで、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0057】
本願実施例において、前記ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求は、UEによって取得でき、ロケーションアプリケーション機器は、当該ロケーション報告要求を介して、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを検出するようにUEに指示することができる。
【0058】
ステップ204において、UEが、ロケーション報告要求に従ってUEの無線信号強度を取得する。
【0059】
本願実施例において、UEは、ロケーション報告要求を解析して、UE自体が検出する必要がある無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを取得できる。ここで、UEは、それ自体の現在の無線信号強度を収集でき、本願は、UEの無線信号強度の収集方式を限定しない。
【0060】
ステップ205において、UEが、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定する。
【0061】
本願実施例において、UEは、UEの無線信号強度を取得した後、収集された無線信号強度を介して無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを検出する。
【0062】
本願のいくつかの実施例において、UEが、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定する前記ステップは、
UEが、UEの無線信号強度が、無線信号強度条件を満たすか否かを検出し、UEの無線信号強度が無線信号強度条件を満たす場合、UEが、遅延ロケーション報告イベントが発生したと決定し、UEの無線信号強度が、無線信号強度条件を満たしていない場合、UEが、遅延ロケーション報告イベントが発生していないと決定するステップを含む。
【0063】
例えば、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、無線信号強度閾値を含み、当該無線信号強度閾値は、UEの無線信号強度の最小閾値を指し、当該無線信号強度閾値は、UEが無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを満たすか否かを判断するために使用される。例えば、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントに必要な無線信号強度は、閾値-70dBm(デシベルミリワット)より低く、UEによって収集された現在の無線信号強度が-60dBmである場合、当該無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントが発生しなかったと決定する。UEによって収集された現在の無線信号強度が-90dBmである場合、当該無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントが発生したと決定する。例えば、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、無線信号強度範囲を含み得、当該無線信号強度範囲は、UEが無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを判断するために使用され、UEが、その無線信号強度がこの範囲内にあると検出した場合、当該イベントが発生したと決定する。
【0064】
ステップ206において、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、UEが、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信する。
【0065】
本願実施例において、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、UEは、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信し、ロケーションアプリケーション機器は、当該イベント報告情報に従って、UEの無線信号強度の状況を取得することができる。
【0066】
上記の実施例では、ロケーションアプリケーション機器からUEへの情報伝送プロセスを説明しており、同様に、UEからロケーションアプリケーション機器への情報伝送プロセスも、上記の伝送ルートを使用できることに留意されたい。例えば、UEは、イベント報告情報を生成し、RAN、AMFエンティティ、LMFエンティティ、GMLC、NEFエンティティを介して当該イベント報告情報をAFエンティティに伝送し、又は、UEは、イベント報告情報を生成し、RAN、AMFエンティティ、LMFエンティティ、GMLCを介して当該イベント報告情報をLCSクライアントに伝送する。
【0067】
本願のいくつかの実施例において、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、UEが、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信する前記ステップは、
遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が最小時間間隔に達したことに応答して、UEが、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信するステップ、又は、
遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前回のイベント報告から経過した時間が最小時間間隔より短いことに応答して、UEが遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出してから一定時間遅延した後に、ロケーションアプリケーション機器に遅延イベント報告情報を送信するステップであって、遅延イベント報告情報は、遅延ロケーション報告イベントの実際の発生時間を含む、ステップ、又は、
遅延ロケーション報告イベントの発生、及びUEが、現在ネットワークにアクセスできないことに応答して、UEが、遅延ロケーション報告イベントの発生を検出してから一定時間遅延した後に、ロケーションアプリケーション機器に遅延イベント報告情報を送信するステップ、を含む。
【0068】
ここで、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔を含み得る。無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が最小時間間隔に達したことに応答して、UEは、時間内にイベント報告情報を送信できる。更に、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントの発生、及びUEがイベント報告情報を時間内に送信できない(例えば、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、最小時間間隔に達していないか、又はUEが現在ネットワークにアクセスできない)ことに応答して、一定時間遅延してイベント報告情報を送信する。
【0069】
ステップ207において、ロケーションアプリケーション機器が、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答してUEによって送信されるイベント報告情報を取得する。
【0070】
本願実施例において、UEは、遅延ロケーション報告イベントに従ってイベント報告情報を送信でき、当該イベント報告情報は、ロケーションアプリケーション機器によって取得されることができる。一つの可能な実施形態において、ロケーションアプリケーション機器は、UEによって送信されるイベント報告情報に従って、UEの無線信号強度が無線信号強度閾値より低いという指示を取得することができる。
【0071】
本願のいくつかの実施例において、イベント報告情報は、UEが遅延ロケーション報告イベントの発生を検出したときに送信されるか、又は、イベント報告情報は、UEが遅延ロケーション報告イベントの発生を検出してから一定時間遅延した後に送信される。イベント報告情報は、UEの無線信号強度が前記無線信号強度条件を満たす実際の発生時間を含む。
【0072】
本願実施例の上記の説明から分かるように、ロケーションアプリケーション機器は、まず、ロケーション報告要求を生成し、その後、ロケーションアプリケーション機器は、UEにロケーション報告要求を送信し、当該ロケーション報告要求は、遅延ロケーション報告イベントタイプ及び関連するコンテンツパラメータを含み、UEは、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるロケーション報告要求を取得でき、UEは、ロケーション報告要求に従ってUEの無線信号強度を取得する。その後、UEは、UEの無線信号強度に従って遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定し、遅延ロケーション報告イベントが発生した場合、UEは、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信し、ロケーションアプリケーション機器は、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答してUEによって送信されたイベント報告情報を取得する。本願実施例では、ロケーションアプリケーション機器は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントをUEに示すことができるため、UEは、それ自体の無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定でき、ロケーションアプリケーション機器は、UEによって送信されるイベント報告情報に従ってUEの無線信号強度を決定でき、これにより、アプリケーションが無線信号強度に従ってパラメータ構成ポリシーを調整するニーズを実現することができる。
【0073】
以下、ロケーションアプリケーション機器の観点から、本願実施例によるイベント処理方法について説明する。図7は、本願実施例によるイベント処理方法を示し、当該方法は主に以下のステップを含む。
【0074】
ステップ401において、ロケーションアプリケーション機器が、ロケーション報告要求を生成し、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0075】
ステップ402において、ロケーションアプリケーション機器が、ユーザ機器(UE)にロケーション報告要求を送信し、これにより、UEが、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定するようにする。
【0076】
ここで、ステップ401~ステップ402は、前述した図4に示された実施例のステップ201~ステップ202と同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0077】
ステップ403において、ロケーションアプリケーション機器が、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答してUEによって送信されるイベント報告情報を取得する。
【0078】
本願実施例において、UEは、遅延ロケーション報告イベントに従ってイベント報告情報を送信でき、当該イベント報告情報は、ロケーションアプリケーション機器によって取得されることができ、ロケーションアプリケーション機器は、UEによって送信されたイベント報告情報に従って、UEの無線信号強度が無線信号強度条件を満たすという指示を取得することができる。
【0079】
ステップ404において、ロケーションアプリケーション機器が、イベント報告情報に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生するときのUEの無線信号強度が、無線信号強度条件を満たすと決定する。
【0080】
本願のいくつかの実施例において、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるイベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件を含み得、当該無線信号強度条件は、UEの無線信号強度が満たす必要がある条件を指し、当該条件のコンテンツは、適用シナリオに従って構成できる。例えば、当該無線信号強度条件は、UEの無線信号強度が無線信号強度閾値より小さいことであってもよく、又は、当該無線信号強度条件は、UEの無線信号強度が無線信号強度範囲に属することであってもよい。
【0081】
例を挙げると、本願実施例において、ロケーションアプリケーション機器は、一部のアプリケーションに、当該UEの無線信号強度が閾値より低いことを示すことができ、このようにして、アプリケーションは、当該UEのパラメータ調整ポリシーを生成でき、一部のアプリケーションは、無線信号の強度に従ってポリシーを調整できる。例えば、特定のビデオアプリケーションについて、UEの無線信号強度が特定の臨界値より弱いことに応答して、ビデオアプリケーションは、バッファ(buffer)の値を調整して、bufferのデータ量を増加させ、それにより、ビデオの視聴品質を改善することができる。
【0082】
以下、ロケーションアプリケーション機器の観点から、本願実施例による別のイベント処理方法について説明する。図8は、本願実施例によるイベント処理方法を示し、当該方法は主に以下のステップを含む。
【0083】
ステップ501において、ロケーションアプリケーション機器が、ロケーション報告要求を生成し、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0084】
ステップ502において、ロケーションアプリケーション機器が、ユーザ機器(UE)にロケーション報告要求を送信し、これにより、UEが、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定するようにする。
【0085】
ステップ503において、ロケーションアプリケーション機器が、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答してUEよって送信されるイベント報告情報を取得する。
【0086】
ここで、ステップ501~ステップ503は、前述した図7に示された実施例のステップ401~ステップ403と同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0087】
ステップ504において、ロケーションアプリケーション機器が、UEによって送信されるタイムアウト指示情報を取得する。
【0088】
ここで、タイムアウト指示情報は、UEが、前回のイベント報告以降に遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が最大時間間隔に達したことを指示するために使用される。
【0089】
本願実施例において、UEは、ロケーション報告要求からロケーション報告の最大時間間隔を取得し、UEが前回のイベント報告以降に遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、前回のイベント報告と現在の時間間隔が最大時間間隔に達した場合、UEは、ロケーションアプリケーション機器にタイムアウト指示情報を送信し、ロケーションアプリケーション機器は、タイムアウト指示情報を取得できる。例えば、UEは、間接通信方式で、ロケーションアプリケーション機器にタイムアウト指示情報を送信する。
【0090】
ステップ505において、ロケーションアプリケーション機器が、タイムアウト指示情報に従って、UEが遅延ロケーション報告イベントの検出をサポートすることを決定する。
【0091】
本願実施例において、UEが前回のイベント報告以降に遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が最大時間間隔に達したことに応答して、UEは、最大時間間隔がタイムアウトしたことを指示するために、タイムアウト指示情報を送信する。例えば、UEは、ロケーション報告プロセスをトリガーすることにより、最大時間間隔がタイムアウトしたことを指示することができる。最大時間間隔により、ロケーションアプリケーション機器は、UEが特定の無線信号強度イベントをサポートし続けるか否かを検知し続けることができる。例えば、UEがシャットダウンされたために無線信号報告イベントがキャンセルされたか否かを検出する。
【0092】
以下、UEの観点から、本願実施例によるイベント処理方法について説明する。図9は、本願実施例によるイベント処理方法を示し、当該方法は主に以下のステップを含む。
【0093】
ステップ601において、UEが、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるロケーション報告要求を取得し、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0094】
ここで、ステップ601は、前述した図4に示された実施例のステップ203と同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0095】
ステップ602において、UEが、ロケーション報告要求から、要求タイプパラメータ、イベントトリガータイプパラメータ、イベントコンテンツパラメータのうちの少なくとも1つを取得する。
【0096】
ロケーション報告要求が要求タイプパラメータを含む場合、UEは、後続のステップ603を実行し、ロケーション報告要求がイベントトリガータイプパラメータを含む場合、UEは、後続のステップ604を実行し、ロケーション報告要求がイベントコンテンツパラメータを含む場合、UEは、後続のステップ605を実行する。ここで、図9では、UEが、ステップ603からステップ605をそれぞれ実行したことを例として説明する。
【0097】
ステップ603において、UEが、要求タイプパラメータに従って、ロケーション報告要求の要求タイプが遅延ロケーション報告タイプであると決定する。
【0098】
要求タイプパラメータを用いて遅延ロケーション報告タイプを指示でき、それにより、要求タイプパラメータを解析すると、UEは、遅延ロケーション報告タイプを決定できる。
【0099】
ステップ604において、UEが、イベントトリガータイプパラメータに従って、遅延ロケーション報告イベントのトリガータイプが無線信号強度トリガータイプであると決定する。
【0100】
イベントトリガータイプパラメータを用いて無線信号強度トリガータイプを指示でき、それにより、イベントトリガータイプパラメータを解析すると、UEは、無線信号強度トリガータイプを決定でき、ここでUEは、それ自体の無線信号強度を収集する必要がある。
【0101】
ステップ605において、UEが、イベントコンテンツパラメータに従って、遅延ロケーション報告イベントに対応するコンテンツ情報を決定する。
【0102】
イベントコンテンツパラメータを用いて無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントに対応するイベントコンテンツを指示でき、それにより、イベントコンテンツパラメータを解析すると、UEは、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントに対応するイベントコンテンツを取得できる。
【0103】
ロケーションアプリケーション機器により、イベントコンテンツパラメータに含まれるパラメータを柔軟に構成できることに留意されたい。
【0104】
本願のいくつかの実施例において、イベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔、ロケーション報告頻度パラメータ、ロケーション報告のサービス品質(QoS)要件パラメータ、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータのうちの少なくとも1つを含む。イベントコンテンツパラメータの構成の詳細については、上記の実施例における説明を参照されたい。
【0105】
ステップ606において、UEが、ロケーション報告要求に従ってUEの無線信号強度を取得する。
【0106】
ステップ607において、UEが、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定する。
【0107】
ステップ608において、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、UEが、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信する。
【0108】
ここで、ステップ606~ステップ608は、前述した図4に示された実施例のステップ204~ステップ206と同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0109】
以下、UEの観点から、本願実施例によるイベント処理方法について説明する。図10は、本願実施例によるイベント処理方法を示し、当該方法は主に以下のステップを含む。
【0110】
ステップ701において、UEが、ロケーションアプリケーション機器によって生成されるロケーション報告要求を取得し、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0111】
ステップ702において、UEが、ロケーション報告要求に従ってUEの無線信号強度を取得する。
【0112】
ステップ703において、UEが、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定する。
【0113】
ステップ704において、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、UEが、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信する。
【0114】
ここで、ステップ701~ステップ704は、前述した図4に示された実施例のステップ203~ステップ206と同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0115】
ステップ705において、UEが前回のイベント報告以降に遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が最大時間間隔に達したことに応答して、UEが、ロケーションアプリケーション機器にタイムアウト指示情報を送信する。
【0116】
本願実施例において、前回のイベント報告から経過した時間が最大時間間隔に達したことに応答して、UEは、タイムアウト指示情報を送信することにより、最大時間間隔がタイムアウトしたことを指示する。例えば、UEは、ロケーション報告プロセスをトリガーすることにより、最大時間間隔がタイムアウトしたことを指示することができる。最大時間間隔により、ロケーションアプリケーション機器は、UEが特定の無線信号強度イベントをサポートし続けるか否かを検知し続けることができる。例えば、UEがシャットダウンされたために無線信号報告イベントがキャンセルされたか否かを検出する。
【0117】
本願実施例の上記の技術的解決策の理解及び実施を容易にするために、以下、適用シナリオに対応する例を挙げて説明する。
【0118】
図11は、本願実施例によるロケーションサービスに基づくネットワークアーキテクチャの概略図であり、本願実施例によるロケーションアプリケーション機器は、AF又はLCSクライアントである。当該システムアーキテクチャでは、UEとRANは、Uuインターフェースを使用して通信し、AMFとRANは、N2インターフェースを使用して通信し、AMFとNEFは、NLnインターフェース又はサービスインターフェースを使用して通信し、AMFとLMFは、NLsインターフェース又はサービスインターフェースを使用して通信し、AMFとGMLCは、NLgインターフェース又はサービスインターフェースを使用して通信し、NEFとGMLCは、NLeインターフェース又はサービスインターフェースを使用して通信し、NEFとAFは、N33インターフェース又はサービスインターフェースを使用して通信し、GMLC及びLRFは、Leインターフェースを使用して、LCSクライアントと通信する。
【0119】
上記のアーキテクチャでは、一部のアプリケーション機能(AF)が、5GコアネットワークのNEFとインタラクションすることができると、AFは、遅延ロケーション報告のトリガーイベント要求をNEFに送信することができる。NEFは、当該トリガーイベント要求をUEに送信する。あるいは、LCSクライアントは、遅延ロケーション報告のトリガーイベント要求をGMLCに送信し、GMLCにより、当該トリガーイベント要求をAMFに送信し、AMFは、RANを介して、当該トリガーイベント要求をUEに送信する。LCSクライアント及びAFは、それぞれのニーズに基づいて、異なるトリガーイベントを設定できる。
【0120】
本願実施例では、遅延ロケーション報告(Deferred Location Request)のロケーションサービスタイプを設定でき、無線信号強度によってトリガーされる遅延ロケーション報告イベントを定義する。UEの無線信号強度が特定の臨界値より弱いことに応答して、UEは、それ自体のロケーション情報をサードパーティのアプリケーションサーバ(AFなど)又は位置決めサーバ(LCSクライアントなど)に報告する。本願実施例において、一部のアプリケーションは、無線信号の強度に従ってポリシーを調整できる。例えば、一部のビデオアプリケーションについて、UEの無線信号強度が特定の臨界値より弱いことに応答して、ビデオアプリケーションは、bufferのデータ量を増加するなど、バッファ(buffer)の値を調整でき、それにより、ビデオの視聴品質を改善することができる。
【0121】
本願実施例において、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントとは、UEの無線信号強度が無線信号強度条件(例えば、無線信号強度閾値より低いという条件)を満たすことに応答して、UEがロケーション報告プロセスをトリガーすることを指す。AMFは、UEから当該イベントの報告を受けた後、AF又はLCSクライアントに、当該UEが弱い信号カバレッジにあること(即ち、事前定義されたイベントタイプを満たすこと)を示す。UEは、当該遅延ロケーション報告イベントの発生を検出したが、当該遅延ロケーション報告イベントの報告情報を時間内に送信しない(例えば、UEがネットワークに一時的にアクセスできないか、又は前回の報告イベントから経過した時間が最小の報告時間間隔により短いため送信しない)。UEがネットワークにアクセスできない場合、UEがネットワークに再アクセスした後に当該イベントを報告するか、又は、前回の報告イベントから経過した時間が最小の報告時間間隔と等しいときに、UEは、当該イベントを報告すると同時に、イベントが発生した実際の時間情報を搬送する。
【0122】
無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントは、最小及び最大の報告時間間隔によって制御されることができる。LCSクライアント及びAFは、最大の報告時間間隔により、UEが特定の無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントをサポートし続けるか否かを検知し続ける(例えば、UEがシャットダウンされたために無線信号報告イベントがキャンセルされたか否かを検出する)ことができる。UEが、LCSクライアント及びAFに、最大報告時間間隔がタイムアウトしたことを示した場合、この時点でのUEの無線信号強度が既に設定された閾値より高いことを意味する。
【0123】
UEロケーションを報告するか否か示すための指示は、NEF又はGMLCが、イベントが発生するときのUEのロケーション情報をAF又はLCSクライアントに報告する必要があるか否かを指示するために使用される。UEロケーション報告のQoS要件は、AF又はLCSクライアントによって定義されたUEロケーションの精度を定義する。例えば、UEロケーションの報告精度は、メータを単位としてもよいし、セールを単位としてもよい。
【0124】
図12を参照すると、本願実施例における遅延ロケーション報告イベントの要求及びトリガーの例示的なフローチャートを示す。図12はUE非ローミングのシナリオを示し、LCSクライアントは、ロケーション報告要求をGMLCに送信するか、又はAFは、LCSロケーション報告要求をNEFに送信し、NEFは、当該要求をGMLCに送信する。当該ロケーション報告要求は、遅延ロケーション報告要求及び関連するパラメータを含む。本願実施例において、遅延ロケーション報告要求のイベントタイプ及び関連するパラメータを搬送する必要がある。当該イベントタイプは、無線信号強度である。主に、当該プロセスは以下のステップを含む。
【0125】
ステップS01aにおいて、LCSクライアントが、GMLCにLCSロケーション報告要求を送信する。
【0126】
例えば、LCSクライアントは、LCSロケーション報告要求をGMLCに送信する。当該要求は、UE(又はUEグループ)の識別子、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ及び関連するパラメータを含む。ここで、LDRは、遅延ロケーション報告タイプを指す。トリガーイベントは、無線信号強度を指す。
【0127】
ステップS01b-1において、AFが、NEFにLCSロケーション報告要求を送信する。
【0128】
当該要求は、UE(又はUEグループ)の識別子、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ、及び関連するパラメータを含む。ここで、LDRは、遅延ロケーション報告タイプを指す。トリガーイベントは、無線信号強度を指す。
【0129】
ステップS01b-2において、NEFが、GMLCにLCSロケーション報告要求を送信する。
【0130】
ここで、AFは、LCSロケーション報告要求をNEFに送信し、NEFは、当該要求をGMLCに送信する。NEFとGMLC間では、Ngmlcサービスを呼び出すことにより、LCSロケーション報告要求を伝送することができる。
【0131】
ステップS01aは、ロケーションアプリケーション機器がLCSクライアントである場合に対応し、ステップS01b-1及びステップS01b-2は、ロケーションアプリケーション機器がAFである場合に対応することに留意されたい。
【0132】
ステップS02において、GMLCはUDMとインタラクションし、ユーザデータ管理(SDM:Subscriber Data Management)サービスを呼び出す。
【0133】
ここで、GMLCとUDMとの間では、Nudm_SDMサービスを呼び出すことにより、当該UEの保存されたプライバシコンテキスト情報を検証するようにUDMに要求し、当該ロケーション報告要求をサポートできるか否かを判断することができる。当該ロケーション報告要求をサポートする場合、後続のステップS03を実行する。当該ロケーション報告要求をサポートしない場合、ステップS08aを実行し、当該ロケーション報告要求の拒絶メッセージをLCSクライアントに送信するか、又は、当該ロケーション報告要求をサポートしない場合、ステップS08b-1及びS08b-2を実行する。
【0134】
ステップS03において、GMLCはUDMとインタラクションし、ユーザコンテキスト管理(UECM:UE Context Management)サービスを呼び出す。
【0135】
ここで、GMLCは、当該UEにサービスを提供するAMFのアドレスをUDMに要求する。
【0136】
ステップS04において、GMLCが、AMFにロケーション報告要求メッセージを送信する。
【0137】
例えば、GMLCは、AMFのサービス(例えば、Namf_Location_ProvidePositioningInfoサービスなど)を呼び出して、当該UEのロケーション報告要求メッセージをAMFに送信し、当該メッセージには、UE(又はUEグループ)の識別子、GMLCのアドレス及びロケーション遅延報告(LDR:Location Deferred Report)の参照番号(reference number)、並びにトリガーイベントのタイプ及びパラメータが含まれる。AMFが遅延ロケーション報告要求をサポートしない場合、ステップS05及びS06をスキップして、ステップS07及びS08を直接実行する。AMFが当該遅延ロケーション報告要求をサポートする場合、ステップS05を実行する。
【0138】
ステップS05において、AMFが、UEにロケーション報告要求の通知メッセージを送信する。
【0139】
UEが到達不能状態にある場合、AMFはUEの状態が到達可能になるまで待機する。UEがアイドル状態にある場合、AMFは、ネットワークによってトリガーされるサービス要求プロセスを開始して、UEとのシグナリング接続を確立し、UEのモビリティ管理状態が接続状態になる。UEが接続状態になることに応答して、AMFは、NASメッセージを介して当該要求をUEに送信し、当該要求には、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ及び関連するパラメータが含まれる。ここで、LDRは、遅延ロケーション報告タイプを指す。トリガーイベントは、無線信号強度を指す。
【0140】
ステップS06において、UEが、AMFにロケーション報告要求の確認結果を送信する。
【0141】
UEが当該イベントタイプをサポートし、且つ、当該トリガーイベントに同意する場合、ロケーション報告要求の受信確認メッセージを含むNASメッセージをAMFに送信する。UEが当該トリガーイベントに同意しない場合、ロケーション報告要求の拒絶メッセージを含むNASメッセージをAMFに送信する。
【0142】
ステップS07aにおいて、AMFが、GMLCにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0143】
AMFは、ロケーション報告要求の応答メッセージをGMLCに送信し、当該メッセージは、ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0144】
ステップS07bにおいて、UEが当該ロケーション報告要求を受け入れる場合、AMFは、LMFにロケーション報告要求メッセージを送信し、当該メッセージは、UE(又はUEグループ)の識別子、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ及び関連するパラメータ、並びにLDR reference numberを含む。
【0145】
ステップS07a及びステップS07bの実行順序を限定しないことを理解されたい。
【0146】
ステップS08aにおいて、GMLCが、LCSクライアントにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0147】
GMLCは、ロケーション報告要求の応答メッセージをLCSクライアントに転送する。当該メッセージは、ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0148】
ステップS08b-1において、GMLCが、NEFにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0149】
GMLCは、ロケーション報告要求の応答メッセージをNEFに転送する。当該メッセージは、ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0150】
ステップS08b-2において、NEFが、AFにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0151】
NEFは、ロケーション報告要求の応答メッセージをAFに転送する。当該メッセージは、ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0152】
ステップS09において、UEが、イベントの発生を検出する。
【0153】
一つの可能な実施形態において、UEは、それ自体の無線信号強度に従って、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントの発生を判断する。
【0154】
ステップS10において、UEが、AMF及びLMFにイベント報告情報を送信する。
【0155】
ステップS11において、UEはLMFとインタラクションして、UE位置決めプロセスを実行する。
【0156】
ステップS12において、LMFが、イベント通知メッセージをGMLCに送信する。
【0157】
一つの可能な実施形態において、イベント通知メッセージは、当該遅延報告イベントの発生の指示情報を搬送する。報告要求メッセージでUEのロケーション情報を報告することが必要とされる場合、当該イベント通知メッセージでUEのロケーション情報を搬送する。
【0158】
ステップS13aにおいて、GMLCが、ロケーション報告イベントの発生の応答メッセージをLCSクライアントに送信する。
【0159】
LCSクライアントは、受信されたロケーション報告イベントの発生の応答メッセージに従って、UEのイベント報告情報を取得する。
【0160】
ステップS13b-1において、GMLCが、ロケーション報告イベントの発生の応答メッセージをNEFに送信する。
【0161】
ステップS13b-2において、NEFが、ロケーション報告イベントの発生の応答メッセージをAFに送信する。
【0162】
AFは、受信されたロケーション報告イベントの発生の応答メッセージに従って、UEのイベント報告情報を取得する。
【0163】
図13を参照すると、本願実施例における別の遅延ロケーション報告イベントの要求及びトリガーの例示的なフローチャートを示す。図13は、UEがローミング状態にあるシナリオを示し、LCSクライアントは、ロケーション報告要求をHGMLCに送信するか、又はAFは、LCSロケーション報告要求をNEFに送信し、NEFは、当該要求をHGMLCに送信する。当該ロケーション報告要求には、UE(又はUEグループ)の識別子、遅延ロケーション報告要求、及び関連するパラメータが含まれる。本願実施例において、遅延ロケーション報告要求のイベントタイプ及び関連するパラメータを搬送する必要がある。当該イベントタイプは、無線信号強度である。主に、当該プロセスは以下のステップを含む。
【0164】
ステップP01aにおいて、LCSクライアントが、HGMLCにLCSロケーション報告要求を送信する。
【0165】
例えば、LCSクライアントは、LCSロケーション報告要求をHGMLCに送信する。当該要求は、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ及び関連するパラメータを含む。ここで、LDRは、遅延ロケーション報告タイプを指す。トリガーイベントは、無線信号強度を指す。
【0166】
ステップP01b-1において、AFが、NEFにLCSロケーション報告要求を送信する。
【0167】
当該要求は、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ及び関連するパラメータを含む。ここで、LDRは、遅延ロケーション報告タイプを指す。トリガーイベントは、無線信号強度を指す。
【0168】
ステップP01b-2において、NEFが、HGMLCにLCSロケーション報告要求を送信する。
【0169】
ここで、AFは、LCSロケーション報告要求をNEFに送信し、NEFは、当該要求をHGMLCに送信する。NEFとHGMLCとの間では、Ngmlcサービスを使用してLCSロケーション報告要求を伝送することができる。
【0170】
ステップP01aは、ロケーションアプリケーション機器がLCSクライアントである場合に対応し、ステップP01b-1及びステップP01b-2は、ロケーションアプリケーション機器がAFである場合に対応することに留意されたい。
【0171】
ここで、AFは、LCSロケーション報告要求をNEFに送信し、NEFは、当該要求をHGMLCに送信する。HGMLCは、公衆陸上移動通信網(HPLMN:Home Public Land Mobile Network)に帰属するGMLCである。
【0172】
ステップP02において、HGMLCはUDMとインタラクションし、ユーザデータ管理(SDM:Subscriber Data Management)サービスを呼び出す。
【0173】
ここで、UDMは、保存されているUEのプライバシコンテキスト情報を検証して、当該ロケーション報告要求をサポートできるか否かを判断する。当該ロケーション報告要求をサポートする場合、後続のステップP03を実行する。当該ロケーション報告要求をサポートしない場合、ステップP08aを実行し、当該ロケーション報告要求の拒絶メッセージをLCSクライアントに送信するか、又は、当該ロケーション報告要求をサポートしない場合、ステップP08b-1及びP08b-2を実行する。
【0174】
ステップP03aにおいて、HGMLCはUDMとインタラクションし、ユーザコンテキスト管理(UECM:UE Context Management)サービスを呼び出す。
【0175】
ここで、HGMLCは、VGMLCのアドレス及びAMFのアドレスをUDMに要求する。
【0176】
ステップP03bにおいて、HGMLCが、当該ロケーション報告要求をVGMLCに送信する。
【0177】
ここで、VGMLCは、公衆陸上移動通信網(VPLMN:Visited Public Land Mobile Network)を訪問するGMLCである。
【0178】
ステップP04において、VGMLCが、AMFにロケーション報告要求メッセージを送信する。
【0179】
例えば、VGMLCは、AMFのサービス(例えば、Namf_Location_ProvidePositioningInfoサービスなど)を呼び出して、当該ロケーション報告要求メッセージをAMFに送信し、当該メッセージは、UE(又はUEグループ)の識別子、HGMLCのアドレス及びロケーション遅延報告(LDR:Location Deferred Report)の参照番号(reference number)、及びトリガーイベントのタイプ及びパラメータを含む。AMFが、遅延ロケーション報告要求をサポートしない場合、ステップP05及びステップP06をスキップして、ステップP07を直接実行する。AMFが、当該遅延ロケーション報告要求をサポートする場合、ステップP05を実行する。
【0180】
ステップP05において、AMFが、UEにロケーション報告要求の通知メッセージを送信する。
【0181】
UEが到達不能状態にある場合、AMFはUEの状態が到達可能になるまで待機する。UEがアイドル状態にある場合、AMFは、ネットワークよってトリガーされるサービス要求プロセスを開始して、UEとのシグナリング接続を確立し、UEのモビリティ管理状態が接続状態になる。UEが接続状態になることに応答して、AMFは、NASメッセージを介して当該要求をUEに送信し、当該要求には、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ及び関連するパラメータが含まれる。ここで、LDRは、遅延ロケーション報告タイプを指す。トリガーイベントは、無線信号強度を指す。
【0182】
ステップP06において、UEが、AMFにロケーション報告要求の確認結果を送信する。
【0183】
UEが当該イベントタイプをサポートし、且つ、当該トリガーイベントに同意する場合、ロケーション報告要求の受信確認メッセージを含むNASメッセージをAMFに送信する。UEが当該トリガーイベントを同意しない場合、ロケーション報告要求の拒絶メッセージを含むNASメッセージをAMFに送信する。
【0184】
ステップP07aにおいて、AMFが、VGMLCにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0185】
AMFは、ロケーション報告要求の応答メッセージをVGMLCに送信し、当該メッセージは、ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0186】
ステップP07bにおいて、UEが当該ロケーション報告要求を受け入れる場合、AMFは、LMFにロケーション報告要求メッセージを送信し、当該メッセージは、UE(又はUEグループ)の識別子、当該ロケーション報告要求のタイプがLDRであること、トリガーイベントタイプ及び関連するパラメータ、並びにLDR reference numberを含む。
【0187】
ステップP07a及びステップP07bの実行順序を限定しないことを理解されたい。
【0188】
ステップP08aにおいて、VGMLCが、LCSクライアントにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0189】
VGMLCは、ロケーション報告要求の応答メッセージをHGMLCに転送し、HGMLCは、当該応答メッセージをLCSクライアントに転送する。当該メッセージは、ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0190】
ステップP08b-1において、VGMLCが、NEFにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0191】
VGMLCは、ロケーション報告要求の応答メッセージをHGMLCに転送し、HGMLCは、当該応答メッセージをNEFに転送する。当該メッセージは、当該ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0192】
ステップP08b2において、NEFが、AFにロケーション報告要求の応答メッセージを送信する。
【0193】
NEFは、ロケーション報告要求の応答メッセージをAFに転送する。当該メッセージは、ロケーション報告要求が受け入れられるか拒否されるかを指示する。
【0194】
ステップP09において、UEが、イベントの発生を検出する。
【0195】
一つの可能な実施形態において、UEは、それ自体の無線信号強度に従って、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントの発生を判断する。
【0196】
ステップP10において、UEが、AMF及びLMFにイベント報告情報を送信する。
【0197】
ステップP11において、UEはLMFとインタラクションして、UE位置決めプロセスを実行する。
【0198】
ステップP12aにおいて、LMFが、イベント通知メッセージをVGMLCに送信する。
【0199】
一つの可能な実施形態において、イベント通知メッセージは、当該遅延報告イベントの発生の指示情報を搬送する。ロケーション報告要求メッセージでUEのロケーション情報を報告するように要求することが必要とされる場合、当該イベント通知メッセージでUEのロケーション情報を搬送する。
【0200】
ステップP12bにおいて、VGMLCが、イベント通知メッセージをHGMLCに送信する。
【0201】
ステップP13aにおいて、HGMLCが、ロケーション報告イベントの発生の応答メッセージをLCSクライアントに送信する。
【0202】
LCSクライアントは、受信されたロケーション報告イベントの発生の応答メッセージに従って、UEのイベント報告情報を取得する。
【0203】
ステップP13b-1において、HGMLCが、ロケーション報告イベントの発生の応答メッセージをNEFに送信する。
【0204】
ステップP13b-2において、NEFが、ロケーション報告イベントの発生の応答メッセージをAFに送信する。
【0205】
AFは、受信されたロケーション報告イベントの発生の応答メッセージに従って、UEのイベント報告情報を取得する。
【0206】
上記の例から分かるように、本願実施例では、アプリケーションは、無線信号品質が悪い領域のUE識別子情報及びロケーション情報を取得することが可能であり、これは、アプリケーションレイヤが、ネットワーク品質の状況に従ってアプリケーションレイヤのパラメータ構成ポリシーを調整するのに役立つ。
【0207】
上述した各方法の実施例について、説明を簡単にするために、それらを全て一連の動作の組み合わせとして表したが、本願によると、一部のステップを他の順番で、又は同時に実行できるため、当業者は、本出願が、本明細書に記載の動作の順番に限定されないことを知るべきであることに留意されたい。更に、当業者はまた、本明細書に記載の実施例がすべて好ましい実施例であり、関連する動作及びモジュールが本願によって必ずしも必要とされないことも知るべきである。
【0208】
本願実施例の上記の技術的解決策をより良く実施するために、以下は更に、上記の技術的解決案を実施するための関連する装置を提供する。
【0209】
図14は、本願実施例によるロケーションアプリケーション機器1000を示し、ロケーションアプリケーション機器1000は、処理モジュール1001と送受信モジュール1002とを備え、ここで、
処理モジュール1001は、ロケーション報告要求を生成するように構成され、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0210】
処理モジュール1001は、更に、送受信モジュール1002を介してユーザ機器(UE)にロケーション報告要求を送信することにより、UEがUEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定するようにする、ように構成され、
処理モジュール1001は、更に、UEが、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、ロケーションアプリケーション機器1000に送信したイベント報告情報を取得するように構成される。
【0211】
本願のいくつかの実施例において、ロケーション報告要求は、要求タイプパラメータ、イベントトリガータイプパラメータ、イベントコンテンツパラメータのうちの少なくとも1つを含み、ここで、
要求タイプパラメータは、ロケーション報告要求の要求タイプが遅延ロケーション報告タイプであることを指示するために使用され、
イベントトリガータイプパラメータは、遅延ロケーション報告イベントのトリガータイプが、無線信号強度トリガータイプであることを指示するために使用され、
イベントコンテンツパラメータは、遅延ロケーション報告イベントに対応するコンテンツ情報を指示するために使用される。
【0212】
本願のいくつかの実施例において、イベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔、ロケーション報告頻度パラメータ、ロケーション報告のサービス品質(QoS)要件パラメータ、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0213】
本願のいくつかの実施例において、イベント報告情報は、UEが遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出した場合に送信され、又は、
イベント報告情報は、UEが遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出してから一定時間遅延した後に送信され、イベント報告情報は、UEの無線信号強度が無線信号強度条件を満たす実際の発生時間を含む。
【0214】
本願のいくつかの実施例において、処理モジュール1001は、更に、イベント報告情報に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生するときのUEの無線信号強度が、無線信号強度条件を満たすことを決定するように構成される。
【0215】
本願のいくつかの実施例において、処理モジュール1001は、更に、ユーザ機器(UE)にロケーション報告要求を送信した後、UEによって送信されるタイムアウト指示情報を取得し、タイムアウト指示情報は、UEが、前回のイベント報告以降に、遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、且つ、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、最大時間間隔に達したことを指示するために使用され、タイムアウト指示情報に従って、UEが遅延ロケーション報告イベントの検出をサポートすることを決定するように構成される。
【0216】
本願のいくつかの実施例において、ロケーションアプリケーション機器1000が、アプリケーション機能(AF)エンティティであり、処理モジュール1001は、ロケーション報告要求をネットワーク露出機能(NEF)エンティティに送信し、NEFエンティティによってロケーション報告要求をゲートウェイ移動位置センタ(GMLC)に送信し、GMLCによってロケーション報告要求をアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)エンティティに送信し、AMFエンティティによってRANを介してロケーション報告要求を前記UEに送信するように構成され、又は、
ロケーションアプリケーション機器1000が、ロケーションサービス(LCS)クライアントであり、処理モジュール1001は、ロケーション報告要求をGMLCに送信し、GMLCによってロケーション報告要求をAMFエンティティに送信し、AMFエンティティによってRANを介してロケーション報告要求をUEに送信するように構成される。
【0217】
図15は、本願実施例によるUE1100を示し、UE1100は、処理モジュール1101と、送受信モジュール1102とを備え、ここで、
処理モジュール1101は、送受信モジュール1102を介して、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得するように構成され、ロケーション報告要求は、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントを指示するために使用される。
【0218】
処理モジュール1101は、更に、ロケーション報告要求に従って、UE1100の無線信号強度を取得するように構成され、
処理モジュール1101は、更に、U1100Eの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定するように構成され、
処理モジュール1101は、更に、遅延ロケーション報告イベントの発生に応答して、UE1100が、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信するように構成される。
【0219】
本願のいくつかの実施例において、処理モジュール1101は、更に、ロケーション報告要求から、要求タイプパラメータ、イベントトリガータイプパラメータ、イベントコンテンツパラメータのうちの少なくとも1つを取得し、要求タイプパラメータに従って、ロケーション報告要求の要求タイプが遅延ロケーション報告タイプであることを決定し、及び/又は、イベントトリガータイプパラメータに従って、遅延ロケーション報告イベントのトリガータイプが無線信号強度トリガータイプであることを決定し、及び/又は、イベントコンテンツパラメータに従って、遅延ロケーション報告イベントに対応するコンテンツ情報を決定するように構成される。
【0220】
本願のいくつかの実施例において、イベントコンテンツパラメータは、無線信号強度条件、ロケーション報告の最大時間間隔、ロケーション報告の最小時間間隔、ロケーション報告頻度パラメータ、ロケーション報告のサービス品質(QoS)要件パラメータ、UEロケーションを報告するか否かを示す指示パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0221】
本願のいくつかの実施例において、処理モジュール1101は、UE1100の無線信号強度が無線信号強度条件を満たすか否かを検出し、UE1100の無線信号強度が無線信号強度条件を満たすことに応答して、UE1100が、遅延ロケーション報告イベントが発生したと決定し、UE1100の無線信号強度が、無線信号強度条件を満たしていないことに応答して、UE1100が、遅延ロケーション報告イベントが発生していないと決定するように構成される。
【0222】
本願のいくつかの実施例において、処理モジュール1101は、更に、遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、最小時間間隔に達したことに応答して、UE1100が、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信し、又は、遅延ロケーション報告イベントの発生、及び前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、最小時間間隔に達していないことに応答して、UE1100が遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出してから一定時間遅延した後に、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信し、イベント報告情報は、UE1100の無線信号強度が無線信号強度条件を満たす実際の発生時間を含み、又は、遅延ロケーション報告イベントの発生、及びUE1100が、現在ネットワークにアクセスできないことに応答して、UE1100が、遅延ロケーション報告イベントが発生したことを検出してから一定時間遅延した後に、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信するように構成される。
【0223】
本願のいくつかの実施例において、処理モジュール1101は、更に、UE1100が、前回のイベント報告以降に、遅延ロケーション報告イベントを検出しておらず、且つ、前回のイベント報告から現時点までの時間間隔が、最大時間間隔に達したことに応答して、UE1100が、ロケーションアプリケーション機器にタイムアウト指示情報を送信するように構成される。
【0224】
上記の本願実施例から分かるように、ロケーションアプリケーション機器は、まず、ロケーション報告要求を生成し、その後、ロケーションアプリケーション機器は、UEにロケーション報告要求を送信し、UEは、ロケーションアプリケーション機器によって生成されたロケーション報告要求を取得でき、UEは、ロケーション報告要求に従ってUEの無線信号強度を取得する。その後、UEは、UEの無線信号強度に従って、遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定し、遅延ロケーション報告イベントが発生した場合、UEは、ロケーションアプリケーション機器にイベント報告情報を送信し、ロケーションアプリケーション機器は、遅延ロケーション報告イベントの発生に従ってUEによって送信されたイベント報告情報を取得する。本願実施例におけるロケーションアプリケーション機器が、無線信号強度に基づく遅延ロケーション報告イベントをUEに指示できるため、UEは、それ自体の無線信号強度に従って遅延ロケーション報告イベントが発生したか否かを決定でき、ロケーションアプリケーション機器は、UEによって送信されたイベント報告情報に従ってUEの無線信号強度を決定し、それにより、ロケーションアプリケーション機器は、アプリケーションが無線信号強度に従ってパラメータ構成ポリシーを調整するニーズを実現することができる。
【0225】
図16は、本願実施例によるサーバの例示的な構造図であり、当該サーバ1200は、前述したロケーションアプリケーション機器であり得、異なる構成やパフォーマンスにより、比較的に大きな違いが生じる可能性があり、1つ又は複数の中央処理装置(CPU:central processing units)1222(例えば、1つ又は複数のプロセッサなど)と、メモリ1232と、アプリケーション1242又はデータ1244を記憶するための1つ又は複数の記憶媒体1230(例えば、1つ又は複数の大容量記憶機器など)とを備えることができる。ここで、メモリ1232及び記憶媒体1230は、一時的な記憶媒体又は永続的な記憶装置であり得る。記憶媒体1230に記憶されるプログラムは、1つ又は複数のモジュール(図示せず)を備えることができ、各モジュールは、サーバへの一連の命令操作を含み得る。更に、中央処理装置1222は、記憶媒体1230と通信し、サーバ1200で記憶媒体1230内の一連の命令操作を実行するように構成されることができる。
【0226】
サーバ1200は、更に、1つ又は複数の電源1226と、1つ又は複数の有線又は無線ネットワークインターフェース1250と、1つ又は複数の入力出力インターフェース1258と、及び/又は、1つ又は複数のオペレーティングシステム1241(例えば、Windows(登録商標) Server、Mac OS(登録商標) X、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、FreeBSD(登録商標)など)とを備えることができる。
【0227】
上記の実施例において、ロケーションアプリケーション機器によって実行されるイベント処理方法のステップは、図16に示されるサーバ構造に基づくことができる。
【0228】
本願実施例は、更に、別の端末を提供し、当該端末は、前述したUEであり得、図17に示されたように、説明を容易にするために、本願実施例に関連する部分のみが示されており、開示されていない技術的詳細については、本願の方法の実施例を参照されたい。当該端末は、携帯電話機、タブレット、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、販売端末(POS:Point of Sales)、車載コンピュータなどの任意の端末機器であり得、端末が携帯電話機であることを例として説明する。
【0229】
図17は、本願実施例による端末に関連する携帯電話機の構造のブロック図を示す。図17を参照すると、携帯電話機は、無線周波数(RF:Radio Frequency)回路1310、メモリ1320、入力ユニット1330、ディスプレイユニット1340、センサ1350、オーディオ回路1360、ワイヤレスフィデリティ(WiFi:Wireless Fidelity)モジュール1370、プロセッサ1380、及び電源1390などのコンポーネントを含む。当業者なら自明であるが、図17で示された携帯電話機の構造は、携帯電話機への限定を構成するものではなく、図に示されるよりも多い又は少ないコンポーネントを備えるか、又は一部の部品を組み合わせるか、又は異なるコンポーネント配置を有することができる。
【0230】
以下、図17を参照して、携帯電話機の各構成要素について例を挙げて紹介する。
【0231】
RF回路1310は、情報の送受信又は通信プロセスにおいて、信号を送受信するために使用され、特に、基地局のダウンリンク情報を受信した後、プロセッサ1380に処理させ、更に、設計されたアップリンクデータを基地局に送信するために使用される。通常、RF回路1310は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)、ダイプレクサなどを含むが、これらに限定されない。更に、RF回路1310は、無線通信を介してネットワーク及び他の機器と通信できる。前記無線通信は、任意の通信規格又はプロトコルを使用するでき、例えば、グローバルモバイル通信システム(GSM:Global System of Mobile communication)、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、コード分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、広帯域コード分離多重アクセス(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、Eメール、ショートメッセージサービス(SMS:Short Messaging Service)などを含むが、これらに限定されない。
【0232】
メモリ1320は、ソフトウェアプログラムやモジュールを記憶するように構成でき、プロセッサ1380は、メモリ1320に記憶されたソフトウェアプログラムやモジュールを実行することによって、携帯電話機の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ1320は、主に、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み得、ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)を記憶することができる。データ記憶領域は、携帯電話機の使用に基づいて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)を記憶することができる。更に、メモリ1320は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ(例えば、少なくとも1つのディスクメモリ、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性固体メモリなど)を含んでもよい。
【0233】
入力ユニット1330は、入力されたデジタル又は文字情報を受信し、携帯電話機のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を受信するように構成されることができる。更に、入力ユニット1330は、タッチパネル1331と他の入力機器1332を備えることができる。タッチパネル1331は、タッチスクリーンとも称し得、追加的に、又は代替的に、その近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスなどの任意の適切なオブジェクト又は付属品を使用して、タッチパネル1331上又はタッチパネル1331の近くでユーザによって実行される操作など)を収集し、事前に設定されたプログラムに従って対応する接続装置を駆動することができる。一つの可能な実施形態において、タッチパネル1331は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つのパートを含み得る。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、当該信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からのタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換して、プロセッサ1380に送信し、プロセッサ1380によって送信される命令を受信して実行することができる。更に、タッチパネル1331は、抵抗性、容量性、赤外線、及び弾性表面波などの複数のタイプで実装できる。タッチパネル1331に加えて、入力ユニット1330は、更に、他の入力機器1332を備えることができる。例示的に、他の入力機器1332は、物理キーボード、ファンクションキー(音量調節ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、及びジョイスティックなどのうちの1つ又は複数を含み得るが、これらに限定されない。
【0234】
ディスプレイユニット1340は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報、及び携帯電話機の各メニューを表示するように構成されることができる。ディスプレイユニット1340は、ディスプレイパネル1341を備えることができ、一つの可能な実施形態において、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light-Emitting Diode)などを採用してディスプレイパネル1341を構成することができる。更に、タッチパネル1331は、ディスプレイパネル1341を覆うことができ、タッチパネル1331が、その上の又は近くのタッチ操作を検出した後にプロセッサ1380に伝送することにより、タッチイベントのタイプを決定し、その後、プロセッサ1380は、タッチイベントのタイプに従って、ディスプレイパネル1341で対応する視覚出力を表示する。図17では、タッチパネル1331及びディスプレイパネル1341は、携帯電話機の入力及び出力機能を実現するための2つの独立したコンポーネントとして使用されるか、いくつかの実施例では、タッチパネル1331及びディスプレイパネル1341を集積して、携帯電話機の入力及び出力機能を実現することができる。
【0235】
携帯電話機は、更に、光センサ、運動センサ、及び他のセンサなど、少なくとも一種のセンサ1350を備えることができる。更に、光センサは、環境光センサ及び近接センサを含み得、ここで、環境光センサは、環境の光線の明るさに従って、ディスプレイパネル1341の輝度を調節でき、近接センサは、携帯電話機が耳に当てられているときに、ディスプレイパネル1341及び/又はバックライトをオフにすることができる。加速度計センサは、モーションセンサの1つとして、各方向における(通常は3軸)加速度の大きさを検出でき、静止時の重力の大きさと方向を検出でき、携帯電話機の姿勢を識別する必要があるアプリケーション(例えば、水平および垂直画面切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)、振動識別関連機能(歩数計、パーカッションなど)などを識別するために使用できる。携帯電話機が備えることができるジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどの他のセンサについては、ここで詳細に説明しない。
【0236】
オーディオ回路1360、スピーカ1361、マイクロフォン1362は、ユーザと携帯電話機との間のオーディオインターフェースを提供できる。オーディオ回路1360は、受信されたオーディオデータを変換した後の電気信号をスピーカ1361に伝送し、スピーカ1361によって音声信号に変換されて出力することができる。一方、マイクロフォン1362は、収集した音声信号を電気信号に変換して、オーディオ回路1360に伝送し、オーディオ回路1360によって当該電気信号をオーディオデータに変換し、オーディオデータをプロセッサ1380に出力して処理した後、RF回路1310を介して別の携帯電話機などに送信するか、又は更なる処理のためにオーディオデータをメモリ1320に記憶する。
【0237】
WiFiは、短距離無線伝送技術であり、ユーザにワイヤレスブロードバンドインターネットアクセスを提供し、ユーザは、携帯電話機のWiFiモジュール1370を介して電子メールを送受信したり、Webページを閲覧したり、ストリーミングメディアにアクセスしたりすることができる。図17はWiFiモジュール1370を示しているが、それは携帯電話機の必要な構成要素ではなく、本発明の本質を変えることなく必要に応じて省略できることを理解されたい。
【0238】
プロセッサ1380は、携帯電話機の制御センタであり、様々なインターフェース及び回線を使用して携帯電話機全体の各部分を接続し、メモリ1320に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行し、メモリ1320内に記憶されたデータを呼び出すことにより、携帯電話機の各種機能及びデータ処理を実行し、それにより、携帯電話機の全体的な監視を実行する。一つの可能な実施形態において、プロセッサ1380は、1つ又は複数の処理ユニットを備えることができ、好ましくは、プロセッサ1380は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合することができ、ここで、アプリケーションプロセッサは、主に、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース、及びアプリケーションなどを処理し、モデムプロセッサは、主に、無線通信を処理する。前記モデムプロセッサは、プロセッサ1380に統合されない場合があることを理解されたい。
【0239】
携帯電話機は、更に、各コンポーネントに電力を供給するための電源1390(バッテリなど)を備え、好ましくは、電源は、電力管理システムを介してプロセッサ1380に論理的に接続でき、それにより、電力管理システムにより、充電、放電、及び消費電力管理などの機能を管理することを実現する。
【0240】
図示されていないが、携帯電話機は、更に、カメラ、ブルートゥースモジュールなどを備えることができ、ここでは詳細に説明しない。
【0241】
本願実施例において、当該端末に含まれるプロセッサ1380は、UEによって実行される上記のイベント処理方法の実行を制御する機能も有する。
【0242】
更に、前述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、ここで、分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもされていなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理的なユニットである場合もそうでない場合もあることに留意されたい。つまり、前記ユニットは、1箇所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部又はすべてのモジュールを選択して、本実施例の技術案の目的を実現することができる。更に、本願による装置の実施例の図面では、モジュール間の接続関係は、モジュール間に通信接続があることを表し、1つ又は複数の通信バス又は信号線の形で実現できる。当業者は、創造的な努力なしに、理解して実施することができる。
【0243】
当業者は、上記の実施形態の説明から、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアの組み合わせの方式で本願を実現できることを理解することができる。もちろん、専用集積回路、専用CPU、専用メモリ、専用コンポーネントなどの専用ハードウェアで実現することもできる。一般には、コンピュータプログラムによって完了される機能は、すべて対応するハードウェアを使用して簡単に実現でき、更に、同じ機能を実現するために使用されるハードウェアの構造も多様である(例えば、アナログ回路、デジタル回路、又は専用回路など)。しかし、本出願については、多くの場合、ソフトウェアプログラムの実現がより適切な実施形態である。このような理解に基づき、本願の技術的解決策の実質的な部分、すなわち、先行技術に貢献のある部分は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、可読記憶媒体(コンピュータフロッピー(登録商標)ディスク、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど)に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器など)に、本願の各実施例に記載の方法を実行させるためのいくつかの命令を含む。
【0244】
まとめると、上記の実施例は、本願の技術的解決策を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。上記の実施例を参照して本願について詳細に説明したが、当業者なら理解すべきこととして、上記の各実施例で記載された技術的解決策を変更するか、又はその中の技術的特徴の一部を同等に置換することができ、これらの変更又は置換により、対応する技術的解決策の本質が本願の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱しない。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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【国際調査報告】