IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミソニクス インコーポレイテッドの特許一覧

特表2022-516688流体取扱アセンブリ及び関連する配管セット並びに外科手術での使用方法
<>
  • 特表-流体取扱アセンブリ及び関連する配管セット並びに外科手術での使用方法 図1
  • 特表-流体取扱アセンブリ及び関連する配管セット並びに外科手術での使用方法 図2
  • 特表-流体取扱アセンブリ及び関連する配管セット並びに外科手術での使用方法 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-02
(54)【発明の名称】流体取扱アセンブリ及び関連する配管セット並びに外科手術での使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/00 20060101AFI20220222BHJP
【FI】
A61M1/00 140
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522362
(86)(22)【出願日】2018-10-23
(85)【翻訳文提出日】2021-06-22
(86)【国際出願番号】 US2018057070
(87)【国際公開番号】W WO2020086063
(87)【国際公開日】2020-04-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502167588
【氏名又は名称】ミソニクス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100158920
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ペイン, ティモシー, ジョン
(72)【発明者】
【氏名】コンウェイ, スコット, ラヴォイ
(72)【発明者】
【氏名】メイヤーチェック, ロバート, ポール
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA15
4C077DD07
4C077DD16
4C077DD19
4C077DD21
4C077EE04
(57)【要約】
外科手術のための流体取扱システムは、コンソールと配管セットとを含む。コンソールは、上下に並んだ蠕動ポンプと、ピンチバルブを提示する。そのポンプとバルブの左側及び右側に2つの凹形座部が配置される。配管セットは、それぞれの凹形座部に配置可能な一対の磁気ディスクにそれぞれが結合される灌注配管と吸引配管とを含む。そのような配置の際に、灌注配管は蠕動ポンプと作用可能に係合して配置可能であり、吸引配管はピンチバルブのスロットに挿入可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科治療のための流体取扱システムであって、
コンソールと配管セットとを含み、前記コンソールは、
パネルを有するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた、前記パネルから外向きに延びる蠕動ポンプと、ここで該蠕動ポンプはローラーセット及びアンビルを含み、前記ローラーセット及びアンビルは、それぞれが前記パネルに対して動くことができ、
前記ハウジングに取り付けられたピンチバルブと、ここで該ピンチバルブは、互いに対して移動可能な2つのジョーの間にスロット又は間隙を有し、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブは、直線に沿って互いに離れて配置されており、
前記直線に対して両側にある前記パネルでの第1の座部及び第2の座部と、
を含み、前記配管セットは、
潅注配管と、
吸引配管と、
第1の取付要素と、
第2の取付要素と
を含み、前記第1の取付要素は前記第1の座部に取り付け可能であり、前記第2の取付要素は前記第2の座部に取り付け可能であり、前記第1の取付要素を前記第1の座部に取り付け、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記潅注配管及び前記吸引配管が前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記灌注配管及び前記吸引配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記潅注配管は、前記ローラーセット及び前記アンビルと作用可能に係合して配置可能であり、前記吸引配管は、前記第1の取付要素を前記第1の座部に取り付け、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記スロット又は間隙に挿入可能である、流体取扱システム。
【請求項2】
前記コンソールが、前記第1の座部及び前記第2の座部に第1の結合要素を更に含み、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が、前記第1の座部及び前記第2の座部のそれぞれで前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素を前記パネルへ取り外し可能に固定するために、前記第1の結合要素のそれぞれと協働する第2の結合要素を含む、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項3】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる大きさのディスクであり、前記第1の座部及び前記第2の座部が、それぞれの前記ディスクと一致する異なる大きさを有する、請求項2に記載の流体取扱システム。
【請求項4】
前記ディスクが一端に指での掴み部を備えている、請求項3に記載の流体取扱システム。
【請求項5】
前記第1の結合要素及び前記第2の結合要素が磁石を含む、請求項2に記載の流体取扱システム。
【請求項6】
前記コンソールは、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素がそれぞれ前記第1の座部及び前記第2の座部に正しく取り付けられたこと、及び前記蠕動ポンプの前記ローラーセットと前記アンビルの間に前記灌注配管が正しく配置されたことを示す複数のインジケータを更に含む、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項7】
前記インジケータがライトである、請求項6に記載の流体取扱システム。
【請求項8】
前記コンソールは前記第2の座部に気泡検出器を更に含み、該気泡検出器は、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記灌注配管に並置して配置される、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項9】
前記気泡検出器は超音波センサーである、請求項8に記載の流体取扱システム。
【請求項10】
前記第1及び前記第2の座部は、前記パネルでの凹部又は異なる形状であり、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は、それぞれの前記凹部の形状に対応した形状を有する、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項11】
前記パネルが前記ハウジングのサイドパネルであり、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブが鉛直方向に上下に配列されている、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項12】
外科的介入で使用するための流体取扱配管セットであって、該配管セットはコンソールと共に利用可能であって、
パネルを有するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた、前記パネルから外向きに延びる蠕動ポンプと、ここで該蠕動ポンプはローラーセット及びアンビルを含み、前記ローラーセット及びアンビルは、それぞれが前記パネルに対して動くことができ、
前記ハウジングに取り付けられたピンチバルブと、ここで該ピンチバルブは、互いに対して移動可能な2つのジョーの間にスロット又は間隙を有し、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブは、直線に沿って互いに離れて配置されており、
前記直線に対して両側にある前記パネルでの第1の座部及び第2の座部と、
を含み、前記配管セットは、
潅注配管と、
吸引配管と、
第1の取付要素と、
第2の取付要素と
を含み、前記潅注配管及び前記吸引配管が前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記灌注配管及び前記吸引配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記第1の取付要素は前記第1の座部に取り付け可能であり、前記第2の取付要素は前記第2の座部に取り付け可能であり、前記潅注配管は、前記ローラーセット及び前記アンビルと作用可能に係合して配置可能であり、前記吸引配管は、前記第1の取付要素を前記第1の座部に取り付け、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記スロット又は間隙に挿入可能である、流体取扱システム。
【請求項13】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素を前記第1の座部及び前記第2の座部のそれぞれで前記パネルへ取り外し可能に固定するために、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は、前記コンソールのそれぞれの結合要素と協働する結合要素を含む、請求項12に記載の配管セット。
【請求項14】
前記結合要素が磁石を含む、請求項13に記載の配管セット。
【請求項15】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる大きさのディスクである、請求項13に記載の配管セット。
【請求項16】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる形状を有する、請求項12に記載の配管セット。
【請求項17】
外科手術において流体を送るための配管セットであって、
第1の配管と、
第2の配管と、
第1の取付要素と、
第2の取付要素と
を含み、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が互いに離れて配置された際に、前記第1の配管及び前記第2の配管が、前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記第1の配管及び前記第2の配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は異なる形状を有する、配管セット。
【請求項18】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素を装置に着脱容易に固定するための結合要素を含む、請求項17に記載の配管セット。
【請求項19】
前記結合要素が磁石を含む、請求項18に記載の配管セット。
【請求項20】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる大きさのディスクである、請求項17に記載の配管セット。
【請求項21】
流体を送るための配管セットを提供することと、ここで前記配管セットは、第1の配管と、第2の配管と、第1の取付要素と、第2の取付要素とを含み、前記第1の配管及び前記第2の配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は異なる形状を有し、
前記第1の配管及び前記第2の配管が、前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記第1の取付要素をコンソールのパネルの第1の座部に取り付けること及び前記第2の取付要素を前記コンソールの前記パネルの第2の座部に取り付けることと、
その後に前記パネルから突出する前記コンソールのローラーセット及びアンビルと作用可能に係合して前記第1の配管の一部を配置するように前記第1の配管を操作することと、
更にその後に前記パネルから突出する前記コンソールのピンチバルブのスロット又は間隙に前記第2の配管を挿入するように前記第2の配管を操作することと
を含む、外科的方法。
【請求項22】
パネルを有するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた、前記パネルから外向きに延びる蠕動ポンプと、ここで該蠕動ポンプはローラーセット及びアンビルを含み、前記ローラーセット及びアンビルは、それぞれが前記パネルに対して動くことができ、
前記ハウジングに取り付けられたピンチバルブと、ここで該ピンチバルブは、互いに対して移動可能な2つのジョーの間にスロット又は間隙を有し、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブは、直線に沿って互いに離れて配置されており、
前記直線に対して両側にある前記パネルでの第1の座部及び第2の座部と、
を含む、外科用コンソール。
【請求項23】
前記第1の座部及び前記第2の座部は異なる形状を有する、請求項22に記載のコンソール。
【請求項24】
前記第1の座部及び前記第2の座部は前記パネルの凹部である、請求項23に記載のコンソール。
【請求項25】
前記第1の座部及び前記第2の座部で前記ハウジングに取り付けられた着脱容易な結合要素を更に含む、請求項22に記載のコンソール。
【請求項26】
前記着脱容易な結合要素は磁気要素である、請求項25に記載のコンソール。
【請求項27】
前記蠕動ポンプの前記ローラーセットと前記アンビルの間に第1の配管が正しく配置されたこと及び前記ジョーの間に第2の配管が正しく配置されたことを知らせる、前記パネルでの複数のインジケータを更に含む、請求項22に記載のコンソール。
【請求項28】
前記インジケータがライトである、請求項27に記載のコンソール。
【請求項29】
前記第2の座部に気泡検出器を更に含み、該気泡検出器は、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記灌注配管に並置して配置される、請求項22に記載のコンソール。
【請求項30】
前記気泡検出器は超音波センサーである、請求項29に記載のコンソール。
【請求項31】
前記パネルが前記ハウジングのサイドパネルであり、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブが鉛直方向に上下に配列されている、請求項22に記載のコンソール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科手術における流体の移動に関する。より詳細には、本発明は、コンソールと使い捨て配管セットとを含む流体取扱アセンブリに関する。本発明はまた、コンソールと共に使用するための配管セットに関する。本発明はまた、ポンプ及びピンチバルブに関連する配管の配置を含む方法に関する。この方法は、超音波外科手術における潅注及び手術部位からの残屑の除去に特に有用である。
【背景技術】
【0002】
超音波外科手術において、超音波振動プローブのヘッドは、患者の組織との圧力波伝達接触に置かれる。プローブは、とりわけ切除装置、創傷清拭器具、又は吸引器具であり得る。超音波プローブの使用では、壊死を引き起こす程の温度上昇を防ぐために、器具及び組織に潅注液を供給する必要がある。冷却液は、更なる冷却液を送るためにその部位から当然に除去されなければならない。除去は吸引を伴い、それは引き込まれた組織粒子も除去する。
【0003】
手術用設備は、潅注配管及び吸引配管、並びに潅注液を手術部位に移動させる(例えば超音波プローブ又はプローブを囲むシースを介して)ためのポンプ機構及び吸引配管に接続された吸引源又は真空源を含む。技術者は通常は、外科手術の前に流体取扱経路を設置する。場合によっては、灌注配管と吸引配管がごちゃ混ぜにされるなどの誤りが発生し、それはアセンブリの適切な作動を妨げる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、手術前の流体取扱システムの準備を容易にする配管セット及び関連するコンソールを提供することを目的とする。
【0005】
本発明は更に、手術用流体取扱アセンブリの設置での誤りを、排除しないとしても大幅に減少させる、そのような配管セット及び関連するコンソールを提供することを目的とする。
【0006】
本発明はまた、流体取扱アセンブリ又はシステムを設置する関連する方法を意図する。
【0007】
本発明によれば、外科治療のための流体取扱システムは、コンソールと、配管セットとを含む。
【0008】
そのコンソールは、パネルと、蠕動ポンプと、ピンチバルブと、ハウジングのパネルでの第1座部及び第2座部とを有するハウジングを含む。蠕動ポンプはハウジングに取り付けられ、パネルから外側に延びる。より具体的には、ポンプは、ポンプケースに対して動くように取り付けられたローラーセットとアンビルとを含み、ローラーセットはハウジングのパネルに対して垂直な軸を中心に回転可能であり、アンビルはローラーセットとアンビルの湾曲した内面の間に配管を固定するために、中立位置から閉鎖位置まで動くことができる。ピンチバルブは、ハウジングのパネルに取り付けられ、互いに対して移動可能である2つのジョーの間にスロット又は間隙を有し、そのスロットに挿入された配管を通る流れを選択的に制限する。蠕動ポンプ及びピンチバルブは、直線に沿って互いに離れている。2つの座部は、その直線に対する両側でハウジングのパネルに配置される。
【0009】
その配管セットは、再利用可能でなく使い捨てであることを意図されており、灌注配管と、吸引配管と、第1の取付要素と、第2の取付要素とを含む。灌注配管及び吸引配管はそれぞれ、第1の取付要素及び第2の取付要素の両方に結合される。第1の取付要素は、コンソールのハウジングのパネルの第1の座部に取り付け可能であり、第2の取付要素は第2の座部に取り付け可能である。少なくとも第1の取付要素及び第2の取付要素が、コンソールパネルでの第1の座部と第2の座部の間の距離にほぼ等しい距離で互いに離れる場合に、灌注配管及び吸引配管が第1の取付要素と第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、灌注配管及び吸引配管は、第1の取付要素及び第2の取付要素に結合される。灌注配管は、ローラーセット及びアンビルと作用可能に係合して配置可能であり、一方で吸引配管は、第1の座部に第1の取付要素を取り付け、第2の座部に第2の取付要素を取り付けた際に、ピンチバルブのスロットに挿入可能である。
【0010】
コンソールは、好ましくは、座部及び第2の座部に第1の結合要素を更に含み、第1の取付要素及び第2の取付要素は、第1の取付要素及び第2の取付要素を第1の座部及び第2の座部のそれぞれでハウジングのパネルへ取り外し可能に固定するために、第1の結合要素のそれぞれと協働する第2の結合要素を含む。
【0011】
上記の結合要素は磁石を含むことができる。他の代替の結合要素は、スナップ式の留め具、接着層、面ファスナーなどの形態を取ることができる。
【0012】
本発明の別の特徴によれば、第1及び第2の座部は、コンソールのハウジングのパネルでの異なる形状の凹部である。第1の取付要素及び第2の取付要素は、それぞれの凹部の形状に対応した形状を有する。したがって、取付要素のうちの少なくとも1つとしての第2の要素は第2の座部にのみ配置可能であり、大きさ又は形状が一致しないために第1の座部に取り付けられることができない。
【0013】
本発明の追加の特徴によれば、第1の取付要素及び第2の取付要素は異なる大きさのディスクであり、第1の座部及び第2の座部は、それらのディスクのいずれかと一致する異なる大きさを有する。それらのディスクは、流体取扱システムの組み立て中の配管セットの操作を容易にするために、一端(外側)に指での掴み部を備えてもよい。
【0014】
コンソールは、第1の取付要素及び第2の取付要素のそれぞれが第1の座部及び第2の座部に正しく取り付けられ、蠕動ポンプのローラーセットとアンビルの間に灌注配管が正しく配置されたことを知らせるLEDライトなどの複数のインジケータを更に含むことができる。
【0015】
コンソールはまた、第2の座部に気泡検出器を含んでもよい。気泡検出器は、第2の取付要素を第2の座部に取り付けた際に、灌注配管に並置するようにして配置される。より具体的には、気泡検出器は、第2の取付要素の裏側又は内側の穴に挿入される第2の座部での突起に収容されることができる。灌注配管は、コンソールのハウジングのパネルでの第2の座部に第2の取付要素を取り付けた際にその突起でのスロットに自動的に挿入されるよう、穴を横切って延びる。気泡検出器は、超音波センサーの形態とすることができる。
【0016】
パネルは、好ましくはハウジングのサイドパネルであり、蠕動ポンプ及びピンチバルブは、好ましくは鉛直方向に上下に配列される。
【0017】
本発明は、一部では外科的介入で使用するための流体取扱配管セットに向けられる。上記の配管セットは、上記のコンソールで利用することができる。
【0018】
それに付随して、本発明は、上記のコンソールを意図する。
【0019】
本発明による外科的方法は、流体を送るための配管セットを提供することを含み、その配管セットは、第1の配管と、第2の配管と、第1の取付要素と、第2の取付要素とを含み、第1の配管及び第2の配管のそれぞれが、第1の取付要素及び第2の取付要素の両方に結合される。第1の取付要素及び第2の取付要素は、異なる形状を有する。この方法は、第1の取付要素と第2の取付要素の間で第1の配管と第2の配管が互いに離れて延びるようにして、第1の取付要素をコンソールのパネルの第1の座部に取り付け、第2の取付要素をコンソールのパネルの第2の座部に取り付けることを含む。その後に、第1の配管は、パネルから突出したコンソールのローラーセット及びアンビルと作用可能に係合して第1の配管の一部を配置するように操作され、第2の配管は、パネルから突き出たコンソールのピンチバルブのスロット又は間隙に第2の配管を挿入するように操作される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明による特に配管セットとコンソールとを含む流体取扱システムの斜視図であり、コンソールから離れた、コンソールに取り付けるための適切な位置にある配管セットを示す。
図2図1のシステムの斜視図であり、コンソールに配置された配管システムを示しており、蠕動ポンプのアンビルとローラーセットの間に灌注配管がある。
図3図2と同様の斜視図であり、灌注配管を覆って閉じられた蠕動ポンプのカバーを示し、コンソールでのソレノイドピンチバルブの複数のジョー(又はアンビルとジョー)の間に挿入された吸引配管を更に示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
外科治療で使用するための流体取扱システム10は、コンソール12と、配管セット14とを含む。
【0022】
コンソール12は、サイドパネル18を備えたハウジング16を含む。蠕動ポンプ20は、サイドパネル18でハウジング16に取り付けられ、ローラーセット22と、アンビル24と、カバー26とを含む。ローラーセット22は、パネル18に対して垂直に向けられた軸30を中心に回転するようにして、ブラケット28によって外端で保持される。カバー26は、ポンプケース(個別に符号を付されない)にヒンジで取り付けられ、図1に示される中立位置から図3に示される閉位置まで下向きに回転されると、アンビル24をローラーセット22に向けて動かし、それによりアンビルの湾曲表面又は曲面30がローラーセット22のローラー32に隣接して配置される。
【0023】
コンソール12は更にソレノイド作動ピンチバルブ34を含み、そのバルブ34は、パネル18に取り付けられて横方向スロット38を備えて形成されたスリーブ36の内側に配置された2つの相対的に移動可能なジョー(個別に符号を付されない)を含む。
【0024】
コンソール12は更に、サイドパネル18に成形された、異なる形状の円形又は楕円形の凹部の形態である第1の座部40及び第2の座部42を含む。より具体的には、座部40、42は、異なる形状及び/又は異なる大きさであり得る。図面に示されている実施形態では、座部42は座部40より大きい。
【0025】
蠕動ポンプ20及びソレノイドピンチバルブ34は上下に配列されて、それによって鉛直線又は鉛直面44を定める。座部40、42は、サイドパネル18において、その線又は面44に対して両側に配置される。
【0026】
配管セット14は、灌注配管46と、吸引配管48と、第1の取付ディスク50と、第2の取付ディスク52とを含む。灌注配管46及び吸引配管48はそれぞれ、第1の取付ディスク50及び第2の取付ディスク52の両方に結合される。ディスク50、52は、2つの半分のディスクを互いに結合し、それぞれが半分のディスクの間に配管46、48を挟むことによって形成されることができる。ディスク50、52のそれぞれが、外側又は外面(符号を付されない)に、組立作業中のディスクの操作を容易にするリング又はフランジの形態であるそれぞれの指での掴み部54、56を備えて与えられる。
【0027】
通常、技術者は指での掴み部54、56を掴んでディスク50、52を凹部又は座部40、42に配置する。取り付けは、座部40、42に隣接してハウジング16に配置された磁石58、60(又は磁石及び金属要素)及びディスク50、52に取り付けられた磁気を帯びた対応物62、64による着脱が容易な方式である。磁石の代わりに、スナップ式の留め具、接着層、面ファスナーなどの代替の結合要素を使用することもできる。
【0028】
ディスク50、52は、それぞれが座部40、42のいずれかのみに取り付け可能であるように、異なる形状、すなわち異なる大きさ及び/又は形を有し、それらは座部40、42の形状とそれぞれ一致する。これにより、取付ディスク50、52がパネル18に取り付けられると、灌注配管46が吸引配管48の上方に確実に配置される。灌注配管46及び吸引配管48は、取付ディスク50、52が座部40、42に配置された時に、その配管46、48がそれらのディスクの間で互いに離れて延びるようにして取付ディスク50、52に結合される。
【0029】
ディスク50、52は、座部40、42の間の距離にほぼ等しい(かつ僅かに大きい)配管46、48の長さで互いに離されている。ディスク50、52は、フランジ又は指での掴み部54、56によって保持及び操作されて、ハウジングのサイドパネル18と凹部又は座部40、42で係合する。ディスク50、52を座部40、42に配置すると、図2に示されるように、灌注配管46がアンビル24とブラケット28の間の間隙でローラーセット22上に配置される。次にアンビル24を介してハウジング16に枢動可能に取り付けられたカバー26を回転させ、それにより、図3に示されるように、アンビルをローラーセット22に向けて動かして、配管46をアンビルの表面30とローラー32の間で固定する。図3に更に示されるように、吸引配管48は、ピンチバルブ34のスロット38に挿入される。
【0030】
コンソール12は、ディスク50、52が座部40、42に正しく取り付けられ、ポンプセット22とアンビル24の表面30の間に配管46が正しく又は有効に配置されると、赤又は青などのある色から緑などの別の色に変わるインジケータライト66、68、70を示す。
【0031】
コンソール12はまた、座部42内に気泡検出器72を含むことができる。気泡検出器72は、好ましくは、溝付きの突起での半分74、76にそれぞれが配置された送信部及び受信要素(個別に符号を付されない)を備えた超音波センサーの形態をとる。取付又は結合ディスク52を凹部又は座部42に取り付ける際に、その検出器72は、取付ディスク52の裏側又は内側の穴80に挿入される。灌注配管46は、取付ディスク52を座部42に取り付けると、検出器72のそれぞれの半分74、76の間に定められた溝(符号を付されない)に自動的に挿入されるように、穴80を横切って延びる。
【0032】
パネル18は、好ましくはハウジング16のサイドパネルであり、蠕動ポンプ20及びピンチバルブ34は、好ましくは鉛直方向に上下に配列される。ただし、様々な構成が可能である。本質的な特徴は、ディスク50、52及び座部40、42の形状及び/又は大きさが、配管46、48の誤った配置を妨げることである。ディスク50、52を凹部40、42に配置すると、アンビル24とブラケット又は支持プレート28の間の間隙でのローラーセット22上に吸引配管48を配置することは不可能である。灌注配管46のみがそこに配置可能である。
【0033】
液体の潅注液又は冷却剤が配管46を通して超音波器具に供給され、配管48を通して手術部位から除去される超音波外科手術の前に、配管セット14は、ローラーセット22及びアンビル24と作用可能に係合して配管46の一部を配置するよう、そして配管48の一部がピンチバルブ34のスロット又は間隙38に挿入されるよう、上述のように操作される。
【0034】
本発明によれば、配管セット14は、一対の離された留め具、すなわちディスク50、52によって互いに平行に接続された潅注配管46及び吸引配管48を含む。留め具又は取付ディスク50、52は、磁気要素を含み、そして技術者が人差し指と親指の間で掴むためのグリップとして機能する平面的な突起54、56を備える。ディスク50、52は、コンソール16のサイドパネル18での境界が形成された位置(凹部又は座部40、42)に並べて配置され、そこでディスクは、磁力により、着脱容易な方式の取り付けでコンソールに固定される。コンソールパネル18は、互いに離れて配置された、周知の従来技術の蠕動ポンプ20及び周知のソレノイドピンチバルブ34を特徴とする。ディスク50、52は、好ましくは上下に配列された、蠕動ポンプ22及びソレノイドピンチバルブ34の位置により定められる延在する仮想線44又は仮想面に対して両側でコンソール16に取り付けられる。磁気での取り付け後、灌注配管46がポンプ20のローラー32上に挿入され、カバー又は蓋タイプのアンビル24が所定の位置に回転され、それにより灌注配管46がポンプローラー32とアンビルの湾曲した内面30の間で圧迫される。吸引配管48は、ソレノイドピンチバルブ34のジョー(スリーブ36により見えない)の間に定められた間隙38内に配置される。配管セット14は、配管配置の過程を単純化し、吸引配管48を蠕動ポンプ20に挿入することを不可能にする。
【0035】
ディスク50、52は、主として無菌状態を確保するために、ハウジング16での送信要素によって設定され得るRFIDタグ又はチップ(図示せず)を備えて、配管セット14の再利用を防ぐことができる。
【0036】
本発明は特定の実施形態及び用途に関して説明されたが、当業者は、この教示に照らして、本発明の趣旨から逸脱することなく又はその範囲を超えることなく、更なる実施形態及び変更をもたらすことができる。更に、例えば振動モードが異なる周波数である場合、位相シフトは変化する可能性がある。したがって、図面及び本明細書での記載は、本発明の理解を容易にするために例として提供されており、その範囲を限定すると解釈されるべきでないことを理解されたい。
【符号の説明】
【0037】
10 流体取扱システム
12 コンソール
14 配管セット
16 ハウジング
18 サイドパネル
20 蠕動ポンプ
22 ローラーセット
24 アンビル
26 カバー
28 ブラケット
30 アンビルの湾曲表面又は曲面
32 ローラー
34 ソレノイド作動ピンチバルブ
36 スリーブ
38 横方向スロット又は間隙
40 第1の座部
42 第2の座部
44 鉛直線又は鉛直面
46 灌注配管
48 吸引配管
50 第1の取付ディスク
52 第2の取付ディスク
54、56 指での掴み部(平面的な突起)
58、60 磁石
62、64 磁気を帯びた対応物
66、68、70 インジケータライト
72 気泡検出器
80 穴
130 軸
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2021-06-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科治療のための流体取扱システムであって、
コンソールと配管セットとを含み、前記コンソールは、
パネルを有するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた、前記パネルから外向きに延びる蠕動ポンプと、ここで該蠕動ポンプはローラーセット及びアンビルを含み、前記ローラーセット及びアンビルは、それぞれが前記パネルに対して動くことができ、
前記ハウジングに取り付けられたピンチバルブと、ここで該ピンチバルブは、互いに対して移動可能な2つのジョーの間にスロット又は間隙を有し、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブは、直線に沿って互いに離れて配置されており、
前記直線に対して両側にある前記パネルでの第1の座部及び第2の座部と、
を含み、前記配管セットは、
潅注配管と、
吸引配管と、
第1の取付要素と、
第2の取付要素と
を含み、前記第1の取付要素は前記第1の座部に取り付け可能であり、前記第2の取付要素は前記第2の座部に取り付け可能であり、前記第1の取付要素を前記第1の座部に取り付け、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記潅注配管及び前記吸引配管が前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記灌注配管及び前記吸引配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記潅注配管は、前記ローラーセット及び前記アンビルと作用可能に係合して配置可能であり、前記吸引配管は、前記第1の取付要素を前記第1の座部に取り付け、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記スロット又は間隙に挿入可能である、流体取扱システム。
【請求項2】
前記コンソールが、前記第1の座部及び前記第2の座部に第1の結合要素を更に含み、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が、前記第1の座部及び前記第2の座部のそれぞれで前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素を前記パネルへ取り外し可能に固定するために、前記第1の結合要素のそれぞれと協働する第2の結合要素を含む、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項3】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる大きさのディスクであり、前記第1の座部及び前記第2の座部が、それぞれの前記ディスクと一致する異なる大きさを有する、請求項2に記載の流体取扱システム。
【請求項4】
前記ディスクが一端に指での掴み部を備えている、請求項3に記載の流体取扱システム。
【請求項5】
前記第1の結合要素及び前記第2の結合要素が磁石を含む、請求項2に記載の流体取扱システム。
【請求項6】
前記コンソールは、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素がそれぞれ前記第1の座部及び前記第2の座部に正しく取り付けられたこと、及び前記蠕動ポンプの前記ローラーセットと前記アンビルの間に前記灌注配管が正しく配置されたことを示す複数のインジケータを更に含む、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項7】
前記インジケータがライトである、請求項6に記載の流体取扱システム。
【請求項8】
前記コンソールは前記第2の座部に気泡検出器を更に含み、該気泡検出器は、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記灌注配管に並置して配置される、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項9】
前記気泡検出器は超音波センサーである、請求項8に記載の流体取扱システム。
【請求項10】
前記第1及び前記第2の座部は、前記パネルでの凹部又は異なる形状であり、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は、それぞれの前記凹部の形状に対応した形状を有する、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項11】
前記パネルが前記ハウジングのサイドパネルであり、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブが鉛直方向に上下に配列されている、請求項1に記載の流体取扱システム。
【請求項12】
外科的介入で使用するための流体取扱配管セットであって、該配管セットはコンソールと共に利用可能であって、
パネルを有するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた、前記パネルから外向きに延びる蠕動ポンプと、ここで該蠕動ポンプはローラーセット及びアンビルを含み、前記ローラーセット及びアンビルは、それぞれが前記パネルに対して動くことができ、
前記ハウジングに取り付けられたピンチバルブと、ここで該ピンチバルブは、互いに対して移動可能な2つのジョーの間にスロット又は間隙を有し、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブは、直線に沿って互いに離れて配置されており、
前記直線に対して両側にある前記パネルでの第1の座部及び第2の座部と、
を含み、前記配管セットは、
潅注配管と、
吸引配管と、
第1の取付要素と、
第2の取付要素と
を含み、前記潅注配管及び前記吸引配管が前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記灌注配管及び前記吸引配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記第1の取付要素は前記第1の座部に取り付け可能であり、前記第2の取付要素は前記第2の座部に取り付け可能であり、前記潅注配管は、前記ローラーセット及び前記アンビルと作用可能に係合して配置可能であり、前記吸引配管は、前記第1の取付要素を前記第1の座部に取り付け、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記スロット又は間隙に挿入可能である、流体取扱システム。
【請求項13】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素を前記第1の座部及び前記第2の座部のそれぞれで前記パネルへ取り外し可能に固定するために、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は、前記コンソールのそれぞれの結合要素と協働する結合要素を含む、請求項12に記載の配管セット。
【請求項14】
前記結合要素が磁石を含む、請求項13に記載の配管セット。
【請求項15】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる大きさのディスクである、請求項13に記載の配管セット。
【請求項16】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる形状を有する、請求項12に記載の配管セット。
【請求項17】
外科手術において流体を送るための配管セットであって、
第1の配管と、
第2の配管と、
第1の取付要素と、
第2の取付要素と
を含み、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が互いに離れて配置された際に、前記第1の配管及び前記第2の配管が、前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記第1の配管及び前記第2の配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は異なる形状を有する、配管セット。
【請求項18】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素を装置に着脱容易に固定するための結合要素を含む、請求項17に記載の配管セット。
【請求項19】
前記結合要素が磁石を含む、請求項18に記載の配管セット。
【請求項20】
前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素が異なる大きさのディスクである、請求項17に記載の配管セット。
【請求項21】
流体を送るための配管セットを提供することと、ここで前記配管セットは、第1の配管と、第2の配管と、第1の取付要素と、第2の取付要素とを含み、前記第1の配管及び前記第2の配管のそれぞれが、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素の両方に結合され、前記第1の取付要素及び前記第2の取付要素は異なる形状を有し、
前記第1の配管及び前記第2の配管が、前記第1の取付要素と前記第2の取付要素の間で互いに離れて延びるようにして、前記第1の取付要素をコンソールのパネルの第1の座部に取り付けること及び前記第2の取付要素を前記コンソールの前記パネルの第2の座部に取り付けることと、
その後に前記パネルから突出する前記コンソールのローラーセット及びアンビルと作用可能に係合して前記第1の配管の一部を配置するように前記第1の配管を操作することと、
更にその後に前記パネルから突出する前記コンソールのピンチバルブのスロット又は間隙に前記第2の配管を挿入するように前記第2の配管を操作することと
を含む、流体取扱システムの設定方法。
【請求項22】
パネルを有するハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた、前記パネルから外向きに延びる蠕動ポンプと、ここで該蠕動ポンプはローラーセット及びアンビルを含み、前記ローラーセット及びアンビルは、それぞれが前記パネルに対して動くことができ、
前記ハウジングに取り付けられたピンチバルブと、ここで該ピンチバルブは、互いに対して移動可能な2つのジョーの間にスロット又は間隙を有し、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブは、直線に沿って互いに離れて配置されており、
前記直線に対して両側にある前記パネルでの第1の座部及び第2の座部と、
を含む、外科用コンソール。
【請求項23】
前記第1の座部及び前記第2の座部は異なる形状を有する、請求項22に記載のコンソール。
【請求項24】
前記第1の座部及び前記第2の座部は前記パネルの凹部である、請求項23に記載のコンソール。
【請求項25】
前記第1の座部及び前記第2の座部で前記ハウジングに取り付けられた着脱容易な結合要素を更に含む、請求項22に記載のコンソール。
【請求項26】
前記着脱容易な結合要素は磁気要素である、請求項25に記載のコンソール。
【請求項27】
前記蠕動ポンプの前記ローラーセットと前記アンビルの間に第1の配管が正しく配置されたこと及び前記ジョーの間に第2の配管が正しく配置されたことを知らせる、前記パネルでの複数のインジケータを更に含む、請求項22に記載のコンソール。
【請求項28】
前記インジケータがライトである、請求項27に記載のコンソール。
【請求項29】
前記第2の座部に気泡検出器を更に含み、該気泡検出器は、前記第2の取付要素を前記第2の座部に取り付けた際に、前記灌注配管に並置して配置される、請求項22に記載のコンソール。
【請求項30】
前記気泡検出器は超音波センサーである、請求項29に記載のコンソール。
【請求項31】
前記パネルが前記ハウジングのサイドパネルであり、前記蠕動ポンプ及び前記ピンチバルブが鉛直方向に上下に配列されている、請求項22に記載のコンソール。
【国際調査報告】