(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-02
(54)【発明の名称】締め付けパック
(51)【国際特許分類】
A45F 3/04 20060101AFI20220222BHJP
A45F 3/02 20060101ALI20220222BHJP
【FI】
A45F3/04 300
A45F3/02 410
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538255
(86)(22)【出願日】2020-01-06
(85)【翻訳文提出日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 US2020012390
(87)【国際公開番号】W WO2020142774
(87)【国際公開日】2020-07-09
(32)【優先日】2019-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503204222
【氏名又は名称】ザ ノース フェイス アパレル コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】The North Face Apparel Corp.
【住所又は居所原語表記】3411 Silverside Road,Wilmington,Delaware 19810 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】特許業務法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グーレ,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】コウタント,アンドリュー
【テーマコード(参考)】
2E181
3B045
【Fターム(参考)】
2E181BD01
3B045AA35
3B045CE08
3B045GA03
3B045GB03
3B045GB04
(57)【要約】
バックパックは、第1のコンパートメントを画定する本体と、本体から延在する第1のショルダーストラップと、本体から延在する第2のショルダーストラップと、本体の外面に隣接して配置された締め付け層と、第1のショルダーストラップおよび第2のショルダーストラップに結合された第1の締め付けコードと、本体に結合され、締め付け層の少なくとも一部を通って延在する第2の締め付けコードと、を備えることができ、第2の締め付けコードは、第1の締め付けコードにスライド可能に結合され、したがって、第1の締め付けコードに加えられた張力により、締め付け層は、締め付け層からの本体の前部外面に向かう圧縮力を加える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部外面と、前記前部外面の反対側に配置された後部外面とを備える本体であって、第1のコンパートメントを画定する1つ以上の内面をさらに備える、本体と、
前記本体から延在する第1のショルダーストラップと、
前記本体から延在する第2のショルダーストラップと、
前記本体の前記前部外面に隣接して配置された締め付け層と、
前記第1のショルダーストラップおよび前記第2のショルダーストラップに結合された第1の締め付けコードであって、前記第1の締め付けコードと、前記第1のショルダーストラップおよび前記第2のショルダーストラップのうちの1つ以上との間の前記結合が、調整可能な結合を含み、前記第1の締め付けコードの少なくとも一部が、前記本体の前記前部外面の上端に隣接して配置されている、第1の締め付けコードと、
前記本体に結合され、前記締め付け層の少なくとも一部を通って延在する第2の締め付けコードであって、前記第2の締め付けコードの少なくとも一部が、前記締め付け層の上端に隣接して配置され、前記第1の締め付けコードに結合され、したがって、前記第1の締め付けコードに加えられた張力により、前記締め付け層が、前記締め付け層からの前記本体の前記前部外面に向かう圧縮力を加える、第2の締め付けコードと、を備えるバックパック。
【請求項2】
前記本体に結合された少なくとも1つの第1の本体リングおよび前記第1のショルダーストラップに結合された少なくとも1つの第1のショルダーストラップリングを通って延在する第1のヒップ部材をさらに備え、前記第1のヒップ部材が、前記本体に結合された第1のアンカーに調整可能に結合されている、請求項1に記載のバックパック。
【請求項3】
前記本体に結合された少なくとも1つの第2の本体リングおよび前記第2のショルダーストラップに結合された少なくとも1つの第2のショルダーストラップリングを通って延在する第2のヒップ部材をさらに備え、前記第2のヒップ部材が、前記本体に結合された第2のアンカーに調整可能に結合されている、請求項2に記載のバックパック。
【請求項4】
前記第2のヒップ部材が、調整可能なヒップベルトを画定するために前記第1のヒップ部材と結合され、解放可能であるように構成されており、前記ヒップベルトの張力の調整が、前記第1および第2のショルダーストラップと前記本体との間の締め付け力の調整を引き起こす、請求項3に記載のバックパック。
【請求項5】
前記本体に形成され、前記第1のコンパートメントへのアクセスを可能にするように構成されている第1の開口をさらに備える、請求項1に記載のバックパック。
【請求項6】
前記第1の開口の少なくとも一部を選択的に開閉するように構成されている第1の締結機構をさらに備える、請求項5に記載のバックパック。
【請求項7】
前記本体に形成され、前記本体内に配置されたまたは前記本体によって画定された第2のコンパートメントへのアクセスを可能にするように構成されている第2の開口をさらに備える、請求項1に記載のバックパック。
【請求項8】
前記第2の開口の少なくとも一部を選択的に開閉するように構成されている第2の締結機構をさらに備える、請求項7に記載のバックパック。
【請求項9】
前記本体が支持パネルを備える、請求項1に記載のバックパック。
【請求項10】
前記支持パネルが、少なくとも部分的に材料で囲まれた発泡支持部材を備える、請求項9に記載のバックパック。
【請求項11】
前記発泡支持部材が、着用者の背中に当接するように構成されている人間工学的形状を有する、請求項10に記載のバックパック。
【請求項12】
前記第1のショルダーストラップに結合された第1の胸部部材と、前記第2のショルダーストラップに結合された第2の胸部部材と、をさらに備え、前記第1の胸部部材が、前記着用者の胴体を横切って前記第2の胸部部材に解放可能に結合されるように構成されている、請求項1に記載のバックパック。
【請求項13】
前記第1の締め付けコードと、前記第1のショルダーストラップおよび前記第2のショルダーストラップのうちの1つ以上との間の前記調整可能な結合が、コードロックを使用して達成される、請求項1に記載のバックパック。
【請求項14】
前記第1の締め付けコードと、前記第1のショルダーストラップおよび前記第2のショルダーストラップのうちの1つ以上との間の前記調整可能な結合は、前記第1の締め付けコードに加えられる張力を調整するために、前記第1の締め付けコードの一部が前記バックパックの着用者によって係合されることを可能にするように構成されている、請求項1に記載のバックパック。
【請求項15】
前記第1の締め付けコードと、前記第1のショルダーストラップおよび前記第2のショルダーストラップのうちの1つ以上との間の前記調整可能な結合は、前記第1の締め付けコードに加えられる張力を調整するために、前記第1の締め付けコードの端部が前記バックパックの着用者によって係合されることを可能にするように構成されている、請求項1に記載のバックパック。
【請求項16】
第1のコンパートメントを画定する本体と、
前記本体から延在する第1のショルダーストラップと、
前記本体から延在する第2のショルダーストラップと、
前記第1のショルダーストラップおよび前記第2のショルダーストラップに結合された第1の締め付けコードと、
第2の締め付けコードであって、前記第1の締め付けコードに加えられた張力が、前記第1の締め付けコードまたは前記第2の締め付けコードのうちの1つ以上からの前記本体に向かう圧縮力を引き起こすように、前記本体に結合され、前記第1の締め付けコードにスライド可能に結合された第2の締め付けコードと、を備えるバックパック。
【請求項17】
前記本体に結合された少なくとも1つの第1の本体装置および前記第1のショルダーストラップに結合された少なくとも1つの第1のショルダーストラップ装置を通って延在する第1のヒップ部材をさらに備え、前記第1のヒップ部材が、前記本体に結合された第1のアンカーに調整可能に結合されている、請求項16に記載のバックパック。
【請求項18】
前記本体に結合された少なくとも1つの第2の本体装置および前記第2のショルダーストラップに結合された少なくとも1つの第2のショルダーストラップ装置を通って延在する第2のヒップ部材をさらに備え、前記第2のヒップ部材が、前記本体に結合された第2のアンカーに調整可能に結合されている、請求項17に記載のバックパック。
【請求項19】
前記第2のヒップ部材が、調整可能なヒップベルトを画定するために前記第1のヒップ部材と結合され、解放可能であるように構成されており、前記ヒップベルトの張力の調整が、前記第1および第2のショルダーストラップと前記本体との間の締め付け力の調整を引き起こす、請求項18に記載のバックパック。
【請求項20】
前記第1の締め付けコードと、前記第1のショルダーストラップおよび前記第2のショルダーストラップのうちの1つ以上との間の前記結合は、前記第1の締め付けコードに加えられる張力を調整するために、前記第1の締め付けコードの一部が前記バックパックの着用者によって係合されることを可能にするように構成されている、請求項16に記載のバックパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、旅行、またはハイキング、キャンプ、釣りなどの幅広い活動に使用できるバックパックに関する。
【背景技術】
【0002】
バックパックを使用すると、ユーザは、ユーザの肩および背中に荷物を分散させることによってアイテムを運ぶことができる。通常、バックパックは、ユーザが腕をそれに挿入するショルダーストラップによってユーザの肩に保持される。バックパックはまた、荷物をさらに固定するためのヒップベルトを含む場合があり、荷物がユーザの背中の上で過度に回転するのを防ぐ。バックパックで貨物を運ぶことは、手で運ぶ代わりの快適な方法である。
【0003】
バックパックのユーザ間で体型および姿勢が異なるため、バックパックのショルダーストラップおよびヒップベルトを簡単に調整できることが望まれる。ユーザの背中および肩に対してより良い輪郭を描くショルダーストラップを有するために、一部のバックパックは、ショルダーストラップおよび本体に取り付けられた荷重安定化ストラップを含む。しかしながら、従来のバックパックは、多くの場合、各ショルダーストラップに1つずつ、2つの個別の荷重安定化ストラップを有し、これらの荷重安定化ストラップは、別個に調整可能である。したがって、ユーザは、各ストラップを個別に調整し、各々の設定を調節して、バックパックがユーザの背中に対称的に置かれるようにする必要がある。また、別個の独立した荷重安定化ストラップは、ユーザの動きに応じてショルダーストラップの位置をシフトし荷重をかけるために、協調して機能することができない。この点で、ユーザの快適さが制限される。
【0004】
さらに、一部のバックパックは、ヒップベルトの位置の調整可能性を提供する。しかしながら、従来の調整機構は使用が難しく、特にショルダーストラップとヒップベルトとの間の長さを調整する場合、ユーザがバックパックを外すか、バックパックを部分的に分解して調整を行う必要がある場合がある。
【0005】
したがって、ユーザがショルダーストラップおよびヒップベルトの位置を迅速かつ容易に調整できるようにする、改良されたバックパックの荷重調整システムが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、着用者の体に対するバックパックの締め付け力または圧縮力を調整するためのバックパックに関する。
【0007】
一態様では、バックパックは、前部外面と、前部外面の反対側に配置された後部外面とを備える本体であって、第1のコンパートメントを画定する1つ以上の内面をさらに備える、本体と、本体の後部外面の少なくとも一部に隣接して配置され、本体に結合された支持パネルと、支持パネルから延在する第1のショルダーストラップと、支持パネルから延在する第2のショルダーストラップであって、第2のショルダーストラップの少なくとも一部が、第1のショルダーストラップから離間されている、第2のショルダーストラップと、本体の前部外面に隣接して配置された締め付け層と、本体に結合された少なくとも1つの第1の本体リングおよび第1のショルダーストラップに結合された少なくとも1つの第1のショルダーストラップリングを通って延在する第1のヒップ部材であって、本体に結合された第1のアンカーに調整可能に結合されている、第1のヒップ部材と、本体に結合された少なくとも1つの第2の本体リングおよび第2のショルダーストラップに結合された少なくとも1つの第2のショルダーストラップリングを通って延在する第2のヒップ部材であって、第2のヒップ部材が、本体に結合された第2のアンカーに調整可能に結合されており、第2のヒップ部材が、調整可能なヒップベルトを画定するために第1のヒップ部材と結合され、解放可能であるように構成されており、ヒップベルトの張力の調整が、第1および第2のショルダーストラップと支持パネルとの間の締め付け力の調整を引き起こす、第2のヒップ部材と、第1のショルダーストラップおよび第2のショルダーストラップに結合された第1の締め付けコードであって、第1の締め付けコードと、第1のショルダーストラップおよび第2のショルダーストラップのうちの1つ以上との間の結合が、調整可能な結合を含み、第1の締め付けコードの少なくとも一部が、本体の前部外面の上端に隣接して配置されている、第1の締め付けコードと、本体に結合され、締め付け層の少なくとも一部を通って延在する第2の締め付けコードであって、第2の締め付けコードの少なくとも一部が、締め付け層の上端に隣接して配置され、第1の締め付けコードに結合され、したがって、第1の締め付けコードに加えられた張力により、締め付け層が、締め付け層からの本体の前部外面に向かう圧縮力を加える、第2の締め付けコードと、を備え得る。
【0008】
別の態様では、バックパックは、前部外面と、前部外面の反対側に配置された後部外面とを備える本体であって、第1のコンパートメントを画定する1つ以上の内面をさらに備える、本体と、本体から延在する第1のショルダーストラップと、本体から延在する第2のショルダーストラップと、本体の前部外面に隣接して配置された締め付け層と、第1のショルダーストラップおよび第2のショルダーストラップに結合された第1の締め付けコードであって、第1の締め付けコードと、第1のショルダーストラップおよび第2のショルダーストラップのうちの1つ以上との間の結合が、調整可能な結合を含み、第1の締め付けコードの少なくとも一部が、本体の前部外面の上端に隣接して配置されている、第1の締め付けコードと、本体に結合され、締め付け層の少なくとも一部を通って延在する第2の締め付けコードであって、第2の締め付けコードの少なくとも一部が、締め付け層の上端に隣接して配置され、第1の締め付けコードに結合され、したがって、第1の締め付けコードに加えられた張力により、締め付け層が、締め付け層からの本体の前部外面に向かう圧縮力を加える、第2の締め付けコードと、を備え得る。
【0009】
別の態様では、バックパックは、第1のコンパートメントを画定する本体と、本体から延在する第1のショルダーストラップと、本体から延在する第2のショルダーストラップと、第1のショルダーストラップおよび第2のショルダーストラップに結合された第1の締め付けコードと、第2の締め付けコードであって、本体に結合され、第1の締め付けコードにスライド可能に結合され、したがって、第1の締め付けコードに加えられた張力が、締め付け層からの本体の前部外面に向かう圧縮力を引き起こす、第2の締め付けコードと、を備え得る。
【0010】
本開示は、バックパックを製造および使用する方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下の図面は、概して、本開示に論じられる様々な例を、限定としてではなく、例として示す。図面において、
【
図1】本開示によるバックパックの例の正面斜視図を示す。
【
図4】本開示による一対のショルダーストラップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1~6は、バックパック100であり得るアセンブリの例を示している。バックパック100は、本開示の特定の要素および特徴の構成を示しているが、本開示の趣旨から逸脱することなく、他の構成を行うことができることが理解される。バックパックを参照しているが、そのような参照は単なる例であり、特許請求されている特徴は他の物品を参照している可能性がある。
【0013】
バックパック100は、本体102、支持パネル104、1つ以上のショルダーストラップ106、108、および締め付け層110を備えることができる。特定の態様では、本体102は、支持パネルを備え得る。他の層、構造、および支持部材が使用され得る。様々な材料、固定具、ファスナ、ポケット、ハンドル、フック、コード、および他の特徴が使用され得る。
【0014】
本体102は、前部外面112と、前部外面112の反対側に配置された後部外面114とを備えることができる。本体102は、第1のコンパートメント118を画定する1つ以上の内面を備え得る。様々な構造が使用され得、様々な材料(例えば、ウェビング)を組み込んで、本体102の第1のコンパートメント118および/または他の特徴を画定し得ることが理解される。第1の開口120が、本体102に形成され得、第1のコンパートメント118へのアクセスを可能にするように構成され得る。第1の締結機構122(例えば、ジッパータイプのファスナ)が、第1の開口120の少なくとも一部を選択的に開閉するように構成され得る。他のファスナを使用することもできる。第2の開口124が、本体102に形成され得、本体102内に配置されたまたは本体102によって画定された第2のコンパートメント126へのアクセスを可能にするように構成され得る。一例として、第2のコンパートメント126は、第2のコンパートメント126が少なくとも部分的に第1のコンパートメント118内に配置されるように、少なくとも部分的に第1のコンパートメント118内に延在する材料から形成され得る。第2の締結機構127(例えば、ジッパータイプのファスナ、スナップ、フック、およびループなど)が、第2の開口124の少なくとも一部を選択的に開閉するように構成され得る。
【0015】
様々な支持材料が、本体102内におよび/または本体102に隣接して含まれ得る。本体102の上部130(例えば、上端)などの本体102の一部を支持するために、半剛性材料128(例えば、管)を使用することができる。ハンドル132が、上部130にまたは上部130に隣接して配置され得る。
【0016】
支持パネル104は、本体102の後部外面114の少なくとも一部に隣接して配置され得る。支持パネル104は、本体102に結合され得る。支持パネル104は、少なくとも部分的に材料136で囲まれた発泡支持部材134を備え得る。発泡支持部材134の例が
図6に示されている。示されるように、発泡支持部材134は、着用者の背中に当接するように構成された人間工学的形状を有し得る。他の形状およびデザインを使用することもできる。
【0017】
第1のショルダーストラップ106が、本体102および支持パネル104のうちの1つ以上から延在することができる。第2のショルダーストラップ108が、本体102、支持パネル104のうちの1つ以上から延在することができる。第2のショルダーストラップ108の少なくとも一部は、第1のショルダーストラップ106から離間されてもよい。ショルダーストラップ106、108のうちの1つ以上は、カバー材料によって少なくとも部分的に囲まれた、可撓性、半剛性、または剛性の材料を備え得る。ただし、他の構造を使用することもできる。ショルダーストラップ106、108のうちの1つ以上は、ポケット、タブ、コンパートメント、および/またはファスナを備え得る。第1のショルダーストラップ106に結合された第1の胸部部材138、および第2のショルダーストラップ108に結合された第2の胸部部材140。第1の胸部部材138は、例えば、着用者の胴体を横切って、第2の胸部部材140に解放可能に結合されるように構成され得る。そのような解放可能な結合は、技術的なバックルまたは他の解放可能なファスナを使用して達成され得る。
【0018】
締め付け層110は、本体102の前部外面112内にまたは前部外面112に隣接して配置され得る。締め付け層110は、本体102の他の部分に隣接して配置されてもよく、または本体102の一部として統合されてもよい。締め付け層110は、様々な材料から形成することができ、1つ以上の領域内で伸縮可能であるか、または弾性材料から形成することができる。締め付け層110は、ウェビングを備え得るか、またはコードまたは引きひもなどによって画定され得る。
【0019】
第1の締め付けコード144が、第1のショルダーストラップ106および第2のショルダーストラップ108のうちの1つ以上に結合され得る。本明細書で使用されるコードという用語は、特定の断面を有する必要はなく、平坦な材料であるか、あるいは円形、楕円形、長方形、または他の形状もしくはサイズなどの画定された断面形状を有し得る。第1の締め付けコード144と、第1のショルダーストラップ106および第2のショルダーストラップ108のうちの1つ以上との間の結合は、例えば、コードロックなどの調整可能な結合機構146によって達成され得る。第1の締め付けコード144の少なくとも一部は、本体の上部130に隣接して配置され得る。例示的な例として、第1の締め付けコード144は、第2のショルダーストラップ108に固定的に結合され得、(例えば、一部が本体102によって囲まれ、一部が本体102によって囲まれないように)本体102の少なくとも一部を通過し得、第1の締め付けコード144の一部(例えば、端部148)がバックパック100の着用者によって係合されて、第1の締め付けコード144に加えられる張力が調整され得るように、第1のショルダーストラップ106にスライド可能に結合され得る。
【0020】
第2の締め付けコード150が、本体102に結合され得、締め付け層110の少なくとも一部を通って延在し得る。第1の締め付けコード144または第2の締め付けコード150の一方または両方は、締め付け層110、または締め付け層110の少なくとも一部を画定することができる。締め付け層110は、本明細書で説明するように機能するために、本体102とは別個の材料層である必要はない。第2の締め付けコード150の対向する端部152、154は、本体102に固定的に結合され得る。別の例として、第2の締め付けコード150は、締め付け層110によって少なくとも部分的に囲まれていてもよい。第2の締め付けコード150は、締め付け層110の周辺エッジ156に沿って、またはそれに隣接して延在し得る。第2の締め付けコード150の少なくとも一部は、締め付け層110の上端158に隣接して配置され得る。第2の締め付けコード150は、第1の締め付けコード144に結合され得、したがって、第1の締め付けコードに加えられた張力により、締め付け層110は、締め付け層110からの本体102に向かう(例えば、本体102の前部外面112に向かう圧縮力を加える。一例として、第2の締め付けコード150は、例えば、フック型カプラー159を使用して、第1の締め付けコード144にスライド可能に結合され得る。締め付け層110は、追加の材料の有無にかかわらず、締め付けコード144、150を備え得る。
【0021】
第1のヒップ部材160は、本体102に結合された少なくとも1つの第1の本体リング162、および第1のショルダーストラップ106に結合された少なくとも1つの第1のショルダーストラップリング164を通って延在し得る。本明細書で使用される場合、リングは、表面に結合され、ファスナに形成された開口を材料が通過できるように構成されたOリング、Dリング、材料ループ、またはタイダウンファスナを備え得る。第1のヒップ部材160は、本体102に結合された第1のアンカー166に調整可能に結合され得る。
【0022】
第2のヒップ部材168は、本体102に結合された少なくとも1つの第2の本体リング170、および第2のショルダーストラップ108に結合された少なくとも1つの第2のショルダーストラップリング172を通って延在し得る。第2のヒップ部材168は、本体102に結合された第2のアンカー174に調整可能に結合され得る。第1のヒップ部材160および/または第2のヒップ部材168は、調整可能なヒップベルト176を画定するために互いに結合され、解放可能であるように構成され得る。ヒップベルト176の張力の調整は、第1および第2のショルダーストラップ106、108と、本体102または支持パネル104のうちの1つ以上との間の締め付け力の調整を引き起こす。一例として、第1および第2のショルダーストラップ106、108と、本体102または支持パネル10のうちの1つ以上との間の締め付け力は、(例えば、第1の締め付けコード144がショルダーストラップ106、108に結合されているので)第1の締め付けコード144に張力を引き起こし得る。したがって、締め付け層110からの本体102に向かう圧縮力は、ヒップベルト176の張力および(第2の締め付けコード150につながり得る)第1の締め付けコード144に加えられる張力に依存し得る。
【0023】
使用中、バックパック100の着用者は、コンパートメント118、126のうちの1つ以上にアイテムを保管することができ、またはバックパック100は空であり得る。着用者は、着用者の腰またはヒップ領域の周りでヒップ部材160、168を互いに結合し、それにより、ヒップベルト176を画定することができる。着用者は、ヒップベルト176の長さを調整することができ、これにより、ショルダーストラップ106、108と本体102との間に締め付け力が加えられることにもなる。着用者は、第1の締め付けコード144(例えば、端部148)に到達し、係合することができる。着用者は、リリースを係合し得、第1の締め付けコード144を引っ張って、第1の締め付けコード144に張力を加え得、この張力は第2の締め付けコード150につながり、それにより、締め付け層110は概して上向きの力または張力を受ける。締め付け層110が力を受けているとき、締め付け層は、本体102の前部外面112に加えられる圧縮力を引き起こし、それにより、コンパートメント118、126を着用者の体に向かって圧縮する。着用者は、ヒップベルト176を緩め、および/または第1の締め付けコード144の張力を解放して、コンパートメント118、126の圧縮を解放することができる。
【国際調査報告】