(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-02
(54)【発明の名称】特徴を有する導光板を備える装置および光を方向付けるために導光板を使用する方法
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20220222BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20220222BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20220222BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220222BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20220222BHJP
【FI】
F21S2/00 434
F21V8/00 100
F21Y101:00 100
F21Y101:00 300
F21Y115:10
F21Y115:15
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539630
(86)(22)【出願日】2020-01-07
(85)【翻訳文提出日】2021-09-06
(86)【国際出願番号】 US2020012484
(87)【国際公開番号】W WO2020146313
(87)【国際公開日】2020-07-16
(32)【優先日】2019-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】レスリー,パトリック スコット
(72)【発明者】
【氏名】リー,シェンピン
(72)【発明者】
【氏名】マスターズ,レオナード トーマス
(72)【発明者】
【氏名】モル,ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】ウンガロ,クレイグ ジョン マンクージ
【テーマコード(参考)】
3K244
【Fターム(参考)】
3K244AA01
3K244BA11
3K244BA16
3K244BA28
3K244BA31
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA01
3K244DA02
3K244DA03
3K244DA04
3K244EA02
3K244EA12
3K244EA32
3K244EA34
3K244LA01
(57)【要約】
装置は、光源および導光板を備えてよい。導光板は、導光板の内部に複数の特徴を含んでよい。複数の特徴のうちの1つの特徴は、導光板の屈折率とは異なる第1の屈折率を含んでよい。複数の特徴のうちの隣接する一対の特徴の間の間隔は、約20μm~約200μmであってよい。この装置は、導光板の第1の主面に対して垂直な方向から0°~30°に向けられたピーク放射輝度で光を導光板から方向付けるために使用してよい。装置を形成する方法は、レーザからパルスバーストを放出することを含んでよい。方法は、パルスバーストを導光板内の線状焦点に集束させることを含んでよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
第1の主面、第2の主面、前記第1の主面と前記第2の主面との間に延びる第1の縁部および前記第1の主面と前記第2の主面との間に規定された厚さを含む導光板と、
前記導光板の内部にある複数の特徴であって、前記複数の特徴のうちの1つ以上の特徴は、
第1の屈折率と、
前記導光板の前記厚さの方向における高さと、
前記1つ以上の特徴のうちの1つの特徴の中心軸線と、前記導光板の前記厚さの方向との間に規定された傾角と
を含み、
前記複数の特徴のうちの隣接する一対の特徴の間の間隔は、20μm~200μmの範囲である、
複数の特徴と、
前記導光板の前記第1の縁部に光を放出するように配置された光源と
を備え、
前記第1の屈折率と、前記導光板の屈折率との間の差は、0.0005以上である、
装置。
【請求項2】
前記1つ以上の特徴の幅は、5μm~100μmの範囲である、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上の特徴の前記第1の屈折率は、前記導光板の前記屈折率よりも大きい、請求項1または2記載の装置。
【請求項4】
前記1つ以上の特徴は、前記導光板の前記屈折率よりも小さい第2の屈折率をさらに含む、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記傾角は、20°~40°の範囲である、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上の特徴の前記高さは、前記第1の縁部からの前記1つ以上の特徴の距離が増大するにつれて増大する、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
【請求項7】
前記1つ以上の特徴のうちの1つの特徴は、前記特徴の前記中心軸線から半径方向外向きに延びる複数の亀裂を含む、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置。
【請求項8】
前記複数の亀裂のうちの実質的に全ての亀裂は、前記特徴の前記中心軸線を含む亀裂面から15°以内にある、請求項7記載の装置。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか1項記載の装置内で光を放出する方法であって、
光源から放出された光を導光板の第1の縁部を通じて前記導光板に投入するステップと、
投入された前記光を前記導光板内で伝播させるステップと、
前記導光板内で伝播する光を、前記導光板の第1の主面に対して垂直な方向から0°~30°に向けられたピーク放射輝度で前記導光板の前記第1の主面に通過させるステップと
を含む、方法。
【請求項10】
前記ピーク放射輝度は、前記導光板の前記第1の主面に対して垂直な方向から0°~25°に向けられている、請求項9記載の方法。
【請求項11】
請求項1から8までのいずれか1項記載の装置を形成する方法であって、
レーザからパルスバーストを放出するステップであって、前記パルスバーストは、10kHz~1MHzの範囲の速度で生成され、5μJ~500μJの範囲の総エネルギを含む、放出するステップと、
導光板内の線状焦点に前記パルスバーストを集束させるステップと、
前記パルスバーストを前記導光板に衝突させて、複数の特徴のうちの1つの特徴を形成するステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記特徴を形成した後、前記導光板をアニール処理するステップをさらに含む、請求項11記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
この出願は、2019年1月9日に出願された米国仮特許出願第62/790,048号および2019年12月18日に出願された米国仮特許出願第62/949,645号の優先権の利益を主張し、それらの内容は本明細書の依拠するところであって、以下に完全に示されているものとして、その内容全体を参照により本明細書に援用するものとする。
【技術分野】
【0002】
本開示は、概して、特徴を有する導光板を備える装置および光を方向付けるために導光板を使用するための方法、より詳細には、内部特徴を有する導光板を備える装置および光を方向付けるために導光板を使用するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ディスプレイを照明するために、液晶ディスプレイ(LCD)などを含むディスプレイデバイスにおいて装置を使用することが知られている。コンパクトさのために、このような装置は、導光板を通じて光を伝播させるために、導光板の縁部内へ放出する光源を使用することが多い。
【発明の概要】
【0004】
以下のことは、詳細な説明に記載されている幾つかの実施形態の基本的な理解を提供するために、本開示の簡略化された概要を提示する。
【0005】
本開示の実施形態は、導光板の内部への特徴の生成を提供することができる。導光板の内部に特徴を提供することは、光取出しを増大させることができる。なぜならば、特徴が、導光板の大きな断面積をカバーすることができるからである。導光板の内部に特徴を提供することは、導光板への損傷(例えば、破壊、穿刺)の発生率を低減(例えば、減少)させることができる。なぜならば、導光板の表面が改質されないからである。導光板の内部に特徴を提供することは、導光板の表面と別の表面との間の結合に関連する問題を回避することができる。なぜならば、導光板は、均一かつ/または平坦な表面を提供するからである。導光板の内部に特徴を提供することにより、導光板は、第1の主面に対して垂直な方向から0°~30°に向けられたピーク放射輝度で第1の主面から光を方向付けることができる。取出し分布(例えば、ピーク放射輝度)は、特徴の傾角を調整しかつ/または同じ導光板において異なる傾角を使用することによって制御することができる。また、取出し分布は、導光板の幅に沿った位置に基づいて、第1の縁部に対する亀裂面の間の角度を調整することによって制御することもできる。
【0006】
本開示の実施形態は、約20μm以上の、複数の特徴の隣接する一対の特徴間の間隔を提供することができる。小さな間隔(例えば、約20μm)を提供することは、均一かつ/または同一の光取出しおよび/または導光板から取り出される光の輝点の低減を可能にすることができる。小さな間隔を提供することは、単一の導光板内でより広い範囲の間隔を利用することを可能にすることができ、これは、導光板の長さ全体にわたって、より均一かつ/または同一の光取出しを可能にすることができる。このような間隔パターンは、特徴経路の間で光を均一に分配するという技術的利点を提供する場合がある。なぜならば、特徴経路が、光源からより遠いより低い光強度を有する位置において、より密であるからである。幾つかの実施形態では、間隔は、光源および/または第1の縁部からの距離が増大するにつれて減少させることができる、特徴経路の間の間隔を含んでよい。幾つかの実施形態では、間隔は、共通の特徴経路上の隣接する一対の特徴の間の間隔を含んでよく、共通の特徴経路上の隣接する対の特徴の間の間隔は、光源および/または第1の縁部からの対応する特徴経路の距離が増大するにつれて減少させることができる。幾つかの実施形態では、第1の特徴経路上の隣接する第1の対の特徴は、第1の特徴経路に隣接する第2の特徴経路上の隣接する第2の対の特徴に対してずらすことができる。このようなずらされた設計は、特徴経路間で整列した特徴を有するよりも、導光板から出た光を導光板の長さに沿ってより均一に分散させるという技術的利点を提供することができる。さらに、光の同一性および/または均一性は、第2の特徴が、第2の縁部よりも第1の縁部および/または光源から遠くに配置されているときに、第1の特徴が、第2の特徴の第2の高さよりも低い第1の高さを有することによって増大させることができる。
【0007】
本開示の実施形態は、特徴ごとの増大した光取出しを提供することができる。導光板の内部に特徴を提供することは、導光板の大きな断面積をカバーすることができる。導光板の大部分と比較して僅かな屈折率差(例えば、約0.0005~約0.015の範囲)を含む特徴を提供することは、特徴による光の屈折を増大させることができる。なぜならば、光源に向かって反射される光が少なくなる場合があるからである。複数の特徴を生成した後に導光板をアニール処理することは、複数の特徴にわたって、より一貫した屈折率分布および/またはより一貫した特徴を有する特徴を生成することができる。特徴ごとの光取出しは、例によって実証されるように、制御された亀裂を含む特徴(例えば、実質的に約10°以内に配置された複数の亀裂または対応する亀裂面を含む)を提供することによって増大させることができる。特徴の光取出しは、第1の縁部からの距離に基づいて特徴の傾角を調整することによって増大させることができる。
【0008】
本開示の実施形態は、複数の亀裂を含む特徴を提供することができる。制御された亀裂を含む特徴(例えば、約10°または対応する亀裂面内に実質的に配置された複数の亀裂を含む)を提供することは、光取出しを増大させることができる。(例えば、位相マスクを使用して)制御された亀裂を含む特徴を提供することは、高い放射輝度および中程度の放射輝度の、より同心的なかつより広い領域を生成することができる。位相マスクを提供することは、レーザビームが、シングルパルスバーストを使用して導光板の内部に特徴を生成するために、導光板内の線状焦点に集束することを可能にすることができる。位相マスクを提供することは、特徴への一貫したかつ/または再現可能な亀裂パターンの生成を可能にすることができる。位相軸線の所定の角度内の領域を含む位相マスクを提供することは、制御された亀裂(例えば、亀裂面の所定の角度内に実質的に配置された複数の亀裂)を含む特徴を生成することができ、これは、向上した光取出しおよび/または増大した(例えば、高い)放射輝度のより広い領域を可能にすることができる。非集束中央部分および/または外周部分を含む位相マスクを提供することは、線状焦点の長さを制限することができ、これは、導光板の内部の特徴の生成を可能にすることができる。
【0009】
幾つかの実施形態によれば、装置は、第1の主面、第2の主面、第1の主面と第2の主面との間に延びる第1の縁部および第1の主面と第2の主面との間に規定された厚さを含む導光板を備えてよい。複数の特徴が、導光板の内部にあってよい。複数の特徴のうちの1つ以上の特徴は、第1の屈折率を含んでよい。複数の特徴のうちの1つ以上の特徴は、導光板の厚さの方向における高さを含んでよい。複数の特徴のうちの1つ以上の特徴は、1つ以上の特徴のうちの1つの特徴の中心軸線と、導光板の厚さの方向との間に規定された傾角を含んでよい。複数の特徴のうちの隣接する一対の特徴の間の間隔は、約20マイクロメートル(μm)~約200μmの範囲であってよい。装置は、導光板の第1の縁部に光を放出するように配置された光源をさらに含んでよい。第1の屈折率と、導光板の屈折率との間の差は、約0.0005以上であってよい。
【0010】
幾つかの実施形態では、1つ以上の特徴の幅は、約5μm~約100μmの範囲であってよい。
【0011】
幾つかの実施形態では、1つ以上の特徴の第1の屈折率は、導光板の屈折率よりも大きくてよい。
【0012】
別の実施形態では、1つ以上の特徴は、第2の屈折率をさらに含んでよい。第2の屈折率は、導光板の屈折率よりも小さくてよい。
【0013】
幾つかの実施形態では、1つ以上の特徴の第1の屈折率と、導光板の屈折率との間の差は、約0.0005~約0.015の範囲である。
【0014】
幾つかの実施形態では、傾角は、約20°~約40°の範囲であってよい。
【0015】
別の実施形態では、傾角は、約25°~約35°の範囲であってよい。
【0016】
幾つかの実施形態では、1つ以上の特徴の高さは、第1の縁部からの1つ以上の特徴の距離が増大するにつれて増大してよい。
【0017】
幾つかの実施形態では、1つ以上の特徴の高さは、約5μm~約3mmの範囲であってよい。
【0018】
別の実施形態では、1つ以上の特徴のうちの1つの特徴は、特徴の中心軸線から半径方向外向きに延びる複数の亀裂を含んでよい。
【0019】
さらに別の実施形態では、実質的に全ての亀裂は、特徴の中心軸線を含む亀裂面から15°以内にある。
【0020】
幾つかの実施形態では、複数の亀裂のうちの実質的に全ての亀裂は、亀裂面から10°以内にある。
【0021】
別の実施形態では、導光板の第1の主面および第2の主面は、四辺形を含んでよい。導光板は、第1の主面と第2の主面との間にかつ第1の縁部とは反対側に延びる第2の縁部をさらに含んでよい。導光板は、第1の主面と第2の主面との間に延びる第3の縁部をさらに含んでよい。導光板は、第1の主面と第2の主面との間にかつ第3の縁部とは反対側に延びる第4の縁部をさらに含んでよい。導光板の長さは、第1の縁部と第2の縁部との間に規定されてよい。導光板の幅は、第3の縁部と第4の縁部との間に規定されてよい。導光板は、第1の特徴経路を含んでよく、第1の特徴経路は、導光板の第3の縁部から導光板の第4の縁部まで延びていてよい。1つ以上の特徴は、複数の第1の特徴を含んでよく、複数の第1の特徴は、第1の特徴経路上に配置されてよい。
【0022】
別の実施形態では、第2の特徴経路および第3の特徴経路は、導光板の第3の縁部から導光板の第4の縁部までそれぞれ延びていてよい。1つ以上の特徴は、複数の第2の特徴を含んでよく、複数の第2の特徴は、第2の特徴経路上に配置されてよい。第2の特徴経路は、第1の特徴経路と第3の特徴経路との間に配置されてよい。第1の特徴経路は、第2の特徴経路よりも第1の縁部の近くに配置されてよい。
【0023】
さらに別の実施形態では、第1の特徴経路、第2の特徴経路および第3の特徴経路はそれぞれ、第1の縁部に対して実質的に平行に延びていてよい。
【0024】
さらに別の実施形態では、間隔は、第1の特徴経路と第2の特徴経路との間の第1の経路間隔を含んでよい。間隔は、第2の特徴経路と第3の特徴経路との間の第2の経路間隔をさらに含んでよい。第2の経路間隔は、第1の経路間隔よりも小さくてよい。
【0025】
さらに別の実施形態では、隣接する一対の特徴は、複数の第1の特徴のうちの隣接する第1の対の特徴を含んでよい。隣接する第1の対の特徴は、第1の特徴経路上に配置されてよい。間隔は、複数の第1の特徴のうちの隣接する第1の対の特徴の間の第1の特徴経路に沿った第1の特徴間隔を含んでよい。
【0026】
さらに別の実施形態では、隣接する一対の特徴は、複数の第2の特徴のうちの隣接する第2の対の特徴を含んでよい。隣接する第2の対の特徴は、第2の特徴経路上に配置されてよい。間隔は、複数の第2の特徴のうちの第2の対の特徴の間の第2の特徴経路に沿った第2の特徴間隔を含んでよい。
【0027】
さらに別の実施形態では、隣接する第1の対の特徴は、隣接する第2の対の特徴に対してずらされてよい。
【0028】
さらに別の実施形態では、第2の特徴経路に沿って配置された複数の第2の特徴のうちの1つの特徴の高さは、第1の特徴経路に沿って配置された複数の第1の特徴のうちの1つの特徴の高さよりも大きくてよい。
【0029】
さらに別の実施形態では、第1の特徴経路に沿って配置された複数の第1の特徴の第1の傾角は、第2の特徴経路に沿って配置された複数の第2の特徴のうちの1つの特徴の第2の傾角よりも大きくてよい。第1の傾角および第2の傾角は、導光板の厚さの方向に対して測定される。
【0030】
別の実施形態では、複数の第1の特徴のうちの1つの特徴は、特徴の中心軸線から半径方向外向きに延びる複数の亀裂を備えてよい。実質的に全ての亀裂は、特徴の中心軸線を含む亀裂面から15°以内にあってよい。亀裂面角度は、亀裂面と傾斜面との間に規定されてよい。傾斜面は、特徴の中心軸線を含み、導光板の幅の方向に延びていてよい。
【0031】
さらに別の実施形態では、亀裂面角度は、0°~約30°の範囲であってよい。
【0032】
さらに別の実施形態では、亀裂面角度は、0°~約5°の範囲であってよい。
【0033】
さらに別の実施形態では、複数の第1の特徴は、第1の外側特徴、第2の外側特徴および第1の外側特徴と第2の外側特徴との間に配置された中央特徴を含んでよい。中央特徴の亀裂面角度の大きさは、第1の外側特徴の亀裂面角度の大きさよりも小さくてよい。中央特徴の亀裂面角度の大きさは、第2の外側特徴の亀裂面角度の大きさよりも小さくてよい。
【0034】
幾つかの実施形態によれば、前述のいずれかの実施形態の装置によって光を放出する方法が提供される。方法は、光源から放出された光を導光板の第1の縁部を通じて導光板に投入するステップを含んでよい。また、方法は、投入された光を導光板内で伝播させるステップを含んでよい。また、方法は、導光板内で伝播する光を、導光板の第1の主面に対して垂直な方向から0°~30°に向けられたピーク放射輝度で導光板の第1の主面に通過させるステップを含んでよい。
【0035】
幾つかの実施形態では、ピーク放射輝度は、導光板の第1の主面に対して垂直な方向から0°~25°に向けられてよい。
【0036】
幾つかの実施形態によれば、前述のいずれかの実施形態の装置を形成する方法は、レーザからパルスバーストを放出するステップを含んでよい。パルスバーストは、約10kHz~約1MHzの範囲の速度で生成されてよい。パルスバーストは、約5μJ~約500μJの範囲の総エネルギを含んでよい。また、方法は、導光板内の線状焦点にパルスバーストを集束させるステップを含んでよい。さらに、方法は、パルスバーストを導光板に衝突させて、複数の特徴のうちの1つの特徴を形成するステップを含んでよい。
【0037】
幾つかの実施形態では、パルスバーストの総エネルギは、約10μJ~約100μJの範囲であってよい。
【0038】
幾つかの実施形態では、方法は、特徴を形成した後、導光板をアニール処理するステップをさらに含んでよい。
【0039】
幾つかの実施形態では、パルスバースト内のパルスの数は、約10以下であってよい。
【0040】
幾つかの実施形態では、集束させるステップは、パルスバーストのパルスのレーザビームを、位相マスクを使用して集束させるステップを含んでよい。
【0041】
別の実施形態では、位相マスクは、パルスバーストのパルスを含むレーザビームの軸線を集束させなくてよい。軸線は、レーザビームの中心と交差してよい。
【0042】
さらに別の実施形態では、位相マスクは、レーザビームの中心に対して測定された軸線の少なくとも5°以内の領域を集束させなくてよい。
【0043】
さらに別の実施形態では、領域は、軸線から15°を含んでよい。
【0044】
別の実施形態では、位相マスクは、パルスバーストのパルスを含むレーザビームの中央部分を集束させなくてよい。
【0045】
別の実施形態では、位相マスクは、パルスバーストのパルスを含むレーザビームの外周部分を集束させなくてよい。
【0046】
別の実施形態では、位相マスクは、楕円形のパターンを含んでよい。
【0047】
別の実施形態では、パルスバーストを集束させるステップは、位相マスクを含む空間光変調器からパルスバーストを反射させるステップを含んでよい。
【0048】
別の実施形態では、パルスバーストを集束させるステップは、位相マスクを含むビームブロックを通してパルスバーストを送信するステップを含んでよい。
【0049】
幾つかの実施形態では、パルスバーストを集束させるステップは、アキシコンを介してパルスバーストを送信するステップを含んでよい。
【0050】
幾つかの実施形態では、パルスバースト内のパルスの数は、約100~約1500の範囲であってよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
上記のかつ別の特徴、態様および利点は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むと、一層理解しやすくなる。
【
図1】導光板内に複数の特徴を有する導光板を含む装置の例示的な実施形態の断面側面図である。
【
図2】装置の第1の例示的な実施形態による複数の特徴のうちの1つの特徴のセットを示す、
図1の拡大
図2である。
【
図3】装置の第2の例示的な実施形態による複数の特徴のうちの1つの特徴のセットを示す、
図1の代替的な拡大
図2である。
【
図4】装置の幾つかの実施形態による、
図2に示した4-4線に沿って見た断面図である。
【
図5】装置のその他の実施形態による、
図2に示した4-4線に沿って見た代替的な断面図である。
【
図6】導光板内の複数の特徴の配列の第1の例示的な実施形態を示す、
図1に示した6-6線に沿って見た平面図である。
【
図7】導光板内の複数の特徴の配列の第2の例示的な実施形態を示す、
図1に示した6-6線に沿って見た別の平面図である。
【
図8】導光板内の複数の特徴の配列の第3の例示的な実施形態を示す、
図1に示した6-6線に沿って見た別の平面図である。
【
図9】アニール処理なしの複数の特徴のうちの1つの特徴の異なる部分の屈折率分布を示す図である。
【
図10】アニール処理を伴う複数の特徴のうちの1つの特徴の異なる部分の屈折率分布を示す図である。
【
図11】異なる傾角を有する特徴について、導光板の第1の主面から出る光の角度分布を示す図である。
【
図12】導光板の第2の縁部にリフレクタがありかつ複数の特徴の傾角が35°である場合の、導光板の第1の主面から出る光の角度分布を示す図である。
【
図13】装置のその他の実施形態による、
図2に示した4-4線に沿って見た代替的な断面図である。
【
図14】幾つかの実施形態による、導光板の第1の主面から出る光の角度分布を示す図である。
【
図15】幾つかの実施形態による、導光板の第1の主面から出る光の角度分布を示す図である。
【
図16】幾つかの実施形態による装置の方法において使用することができる光学装置を示す図である。
【
図17】幾つかの実施形態による装置の方法において使用することができる代替的な光学装置を示す図である。
【
図18】幾つかの実施形態による、光学装置の一部として使用することができる位相マスクを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下に、例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して、実施形態をより完全に以下に説明する。可能な場合はいつでも、同じまたは同様の部材を指すために図面を通じて同じ参照符号が使用される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化されてよく、本明細書に示された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0053】
図1は、装置101の例示的な実施形態の断面側面図を概略的に示している。装置101は、第1の主面109と、第1の主面109の反対側にある第2の主面111とを含む導光板105を備えてよい。示されるように、第1の主面109は、第1の平面に沿って延びていてよく、第2の主面111は、第2の平面に沿って延びていてよい。示されていないが、その他の実施形態では、第1および第2の主面109,111は、曲面に沿って延びていてよい。さらに、示されるように、第1の主面109は、第2の主面111に対して平行に延びていてよく、厚さ108は、第1の主面109と第2の主面111との間に規定することができる。したがって、厚さ108は、第1の主面109と第2の主面111との間の最短距離として測定される。幾つかの実施形態では、
図1に示したように、厚さは、第1の主面109に対して垂直かつ/または第2の主面111に対して垂直な方向で測定される。幾つかの実施形態では、厚さ108は、100マイクロメートル(μm)~約10ミリメートル(mm)の範囲であってよいが、その他の厚さが、別の実施形態において提供されてよい。幾つかの実施形態では、厚さ108は、約100μm以上、約200μm以上、約300μm以上、約500μm以上、約700μm以上、約1mm以上、約10mm以下、約6mm以下、または約3mm以下であってよい。幾つかの実施形態では、厚さ108は、約100μm~約10mm、約100μm~約6mm、約100μm~約3mm、約200μm~約10mm、約200μm~約6mm、約200μm~約3mm、約300μm~約6mm、約300μm~約3mm、約500μm~約3mm、約700μm~約3mm、約1mm~約3mmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲であってよい。小さい厚さが望ましい実施形態では、厚さ108は、約1mm以下、約500μm以下またはさらには約200μm以下であってよい。更なる実施形態では、厚さ108は、約200μm~約1mm、約200μm~約700μm、約300μm~約700μmまたは約300μm~約500μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲であってよい。さらに、厚さ108は、示したように、第1および第2の主面109,111の実質的に平行な配置により、導光板105の大部分に沿って実質的に一定であってよい。図示していないが、第1の主面109および第2の主面111は、互いに平行に延びているのではなく、互いに鋭角で延びていてよく、厚さ108は、導光板105の長さおよび/または幅に沿って変化していてよい。
【0054】
導光板105の第1および第2の主面109,111は、広範囲の形状、例えば、3つ以上の辺を有する多角形(例えば、三角形、四辺形)、曲線(例えば、円、楕円)または多角形と曲線特徴との組合せを有する形状を含む外周(例えば、周縁部)を含んでよい。
図1および
図6~
図8に示したように、導光板105の第1の主面109および第2の主面111は、それぞれ、四辺形(例えば、長方形)を含んでよい。このような実施形態では、導光板105の第1の縁部107および第2の縁部110が、それぞれ、第1の主面109と第2の主面111との間に延びていてよい。第1の縁部107および第2の縁部110は、互いに平行な直線的な縁部を含んでよい。さらに、第2の縁部110は、第1の縁部107とは反対側に配置されていてよく、これにより、それらの間に導光板105の長さ112を規定する。
図6~
図8に示したように、導光板105は、第1の主面109と第2の主面111との間にそれぞれ延びていてよい第3の縁部807および第4の縁部809をさらに含んでよい。第3の縁部807および第4の縁部809は、互いに平行な直線的な縁部を含んでよい。さらに、第4の縁部809は、第3の縁部807とは反対側に配置されていてよく、これにより、それらの間に導光板105の幅813を規定する。したがって、縁部107,110,807,809は、同様に、第1および第2の縁部107,110に対して垂直でありながら第1の縁部107から第2の縁部110まで延びる第3の縁部807および第4の縁部809のそれぞれと共に矩形を形成することができる。幾つかの実施形態では、導光板105の長さ112は、導光板105の幅813とほぼ同じであってもよいし、導光板105の幅813より大きくても、小さくてもよい。上記のように、長さは、方向803(例えば、光源103から放出されて第1の縁部107に向かう光の方向)に延びていてよいのに対し、幅は、方向803に対して垂直な方向802に延びていてよい。幾つかの実施形態では、導光板105の長さ112および幅813は、関連するディスプレイ115(
図1を参照)の対応する測定値と等しくてよいが、別の実施形態において、その他の長さが提供されてよい。
【0055】
導光板105は、所望の光学特性を提供する広範囲の材料を含んでよい。幾つかの実施形態では、導光板105は、非晶質無機材料(例えば、ガラス)、結晶材料(例えば、サファイア、単結晶または多結晶アルミナ、スピネル(MgAl2O4)、石英)またはポリマーを含んでよい。適切なポリマーの実施形態は、限定するものではないが、以下のもの:ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)を含む熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含むポリエステル、ポリエチレン(PE)を含むポリオレフィン、塩化ポリビニル(PVC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を含むアクリルポリマー、熱可塑性ウレタン(TPU)、ポリエーテルイミド(PEI)、エポキシおよびポリジメチルシロキサン(PDMS)を含むシリコーンならびにそれらのコポリマーおよびブレンドを含んでよい。強化されていても、されていなくてもよく、かつ酸化リチウムを含んでも、含まなくてもよいガラスの実施形態は、ソーダ石灰ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、アルカリ含有ホウケイ酸ガラスおよびアルカリアルミノホウケイ酸ガラスを含む。本明細書において使用される場合、基板、例えばガラスまたは別の透明層に適用される場合の「強化」という用語は、例えば、基板の表面においてより大きなイオンをより小さなイオンにイオン交換することによって化学的に強化された基板を指してよい。しかしながら、当該技術分野において公知のその他の強化方法、例えば、熱的な焼戻し、または基板の部分間における熱膨張係数の不一致を利用して表面圧縮応力および中心張力領域を形成することが、強化基板を形成するために利用されてよい。
【0056】
導光板105は、屈折率を有する。導光板105の屈折率は、導光板105を通過する光の波長の関数であってよい。第1の波長の光の場合、材料の屈折率は、真空中の光の速度と、対応する材料中の光の速度との比として定義される。理論に拘束されることを望まないが、導光板105の屈折率は、第2の角度の正弦に対する第1の角度の正弦の比を使用して決定することができ、第1の波長の光が、第1の角度で導光板105の入射面に空気から入射し、導光板105の入射面において屈折し、第2の角度で導光板105内を伝播する。第1の角度および第2の角度は両方とも、導光板105の入射面の法線に対して測定される。幾つかの実施形態では、導光板105の屈折率は、約1以上、約1.3以上、約1.4以上、約3以下、約2以下または約1.7以下であってよい。幾つかの実施形態では、導光板105の第1の屈折率は、約1~約3、約1~約2、約1~約1.7、約1.3~約3、約1.3~約2、約1.3~約1.7、約1.4~約2、約1.4~約1.7の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲であってよい。
【0057】
図1を最初に参照すると、導光板105は、導光板105の内部に複数の特徴117を含む。本開示を通じて、特徴が、ディスプレイに面した導光板の第1の主面、第1の主面とは反対側のあらゆる主面、光源に面した第1の縁部または第1の縁部とは反対側のあらゆる面を含まないまたはそれらと交差していなければ、特徴は導光板の内部にある。例えば、
図1および
図6~
図8を参照すると、複数の特徴117,301,501,801,1301は、それらが導光板105の第1の主面109、第2の主面111(第1の主面109とは反対側に示されている)、第1の縁部107または第2の縁部110(第1の縁部107とは反対側に示されている)を含まないまたはそれらと交差していないため、導光板105の内部にある。
【0058】
本明細書で使用される場合、複数の特徴117,301,501,801,1301は、以下に説明するように、電磁放射(例えば、レーザから放出される)を使用して改質された導光板105の材料を含む。特徴117を、その説明を特徴301,501,801,1301に等しく当てはめることができるという理解でもって以下に説明する。特徴は、導光板の屈折率とは異なる屈折率を有する1つ以上の部分および/または亀裂を含んでよい。複数の特徴117のうちの1つの特徴は、第1の屈折率を有する第1の部分を含む。複数の特徴117のうちの1つの特徴の第1の部分の第1の屈折率と、導光板105の屈折率との差の絶対値と等しい差は、少なくとも約0.0005である。幾つかの実施形態では、差は、約0.0005以上、約0.001以上、約0.005以上、約0.020以下、約0.015以下または約0.010以下である。幾つかの実施形態では、差は、約0.0005~約0.020、約0.0005~約0.015、約0.0005~約0.010、約0.001~約0.020、約0.001~約0.015、約0.001~約0.010、約0.005~約0.020、約0.005~約0.015、約0.005~約0.010の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にある。幾つかの実施形態では、複数の特徴117のうちの1つの特徴の第1の部分の第1の屈折率は、導光板105の屈折率よりも大きくてよい。別の実施形態では、複数の特徴117のうちの1つの特徴は、導光板105の屈折率より少なくとも約0.0005だけ小さくてよい第2の屈折率を有する第2の部分を含んでよい。さらに別の実施形態では、
図3に示したように、特徴301の第1の部分は、特徴301の上部304aを含んでよいのに対し、対応する特徴301の第2の部分は、対応する特徴301の下部304bを含んでよく、第1の部分(例えば、上部)および第2の部分(例えば、下部)304a,304bは両方とも、導光板105の第1の材料に隣接している。さらに別の実施形態では、
図2に示したように、特徴117の第1の部分は、特徴117の内側部分204aを含んでよいのに対し、対応する特徴117の第2の部分は、対応する特徴117の外側部分204bを含んでよく、第2の部分(例えば、外側部分)204bは、特徴117の第1の部分(例えば、内側部分)204aと、導光板105の部分との間にあってよい。さらに別の実施形態では、特徴117の第2の部分(例えば、外側部分)204bは、特徴117の第1の部分(例えば、内側部分)204aから第1の距離にわたって延びていてよい。幾つかの実施形態では、第1の距離は、約1μm以上、約2μm以上、約5μm以上、約50μm以下、約20μm以下または約10μm以下であってよい。幾つかの実施形態では、第1の距離は、約1μm~約50μm、約1μm~約20μm、約1μm~約10μm、約2μm~約50μm、約2μm~約20μm、約2μm~約10μm、約5μm~約50μm、約5μm~約20μm、約5μm~約10μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。さらに別の実施形態では、
図2に示したように、特徴117の第2の部分(例えば、外側部分)204bは、特徴117の第1の部分(例えば、内側部分)204aを取り囲んでいてよい。
【0059】
概して、
図1の拡大
図2を参照すると、装置101の様々な実施形態による、側面断面図に沿った複数の特徴117のうちの1つの特徴の形状の様々な例示的な実施形態が、
図2~
図5に示されている。幾つかの実施形態では、複数の特徴のうちの全ての特徴は、側面断面図に沿って同じ形状を有してよい。代替的に、複数の特徴のうちの1つの特徴の形状は、共通の断面図に沿って、複数の特徴のうちの別の特徴の形状とは異なっていてよい。例えば、実施形態は、
図2~
図5のうちの1つに関して説明された1つ以上の形状を、
図2~
図5のうちの別の1つに関して論じられた1つ以上の他の形状と組み合わせてよい。
【0060】
図2および
図3に示したように、特徴117,301は、特徴主軸線202a,302aに沿って延びている。特徴117,301は、第1の端部205,307と、第1の端部205,307とは反対側の第2の端部207,309とを含む。本明細書において使用される場合、中心軸線は、
図2および
図3に示したように、第1の主面に対して平行に見た断面の中心に配置された点を含む特徴主軸線である。本開示を通じて、特徴の第1の端部は、導光板105の第1の主面109に最も近い特徴の点または点のセットによって規定される。例えば、
図2を参照すると、特徴117の第1の端部205は、導光板105の第1の主面109に最も近い特徴117の表面を含む点のセットによって規定される。幾つかの実施形態では、
図2に示したように、第1の端部205は、平坦な面(例えば、平面)を含んでよい。幾つかの実施形態では、
図3に示したように、第1の端部307は、第1の主面109に最も近い示された曲面上の点を含んでよい。本開示を通じて、特徴の第2の端部は、導光板105の第2の主面111に最も近い特徴の点または点のセットによって規定される。例えば、
図3を参照すると、特徴301の第2の端部309は、導光板105の第2の主面111に最も近い示された曲面上の点によって規定される。幾つかの実施形態では、
図2に示したように、第2の端部207は、平坦な面(例えば、平面)を含んでよい。
【0061】
本開示を通じて、特徴の傾角は、特徴の中心軸線(例えば、特徴主軸線)と、第1の主面に対して垂直な、導光板の厚さの方向との間の角度として規定される。例えば、
図2を参照すると、特徴117の傾角209は、対応する特徴117の中心軸線(例えば、特徴主軸線202a,202b)と、導光板105の厚さ108の方向(例えば、導光板105の第1の主面109に対して垂直な方向)との間の角度として規定される。
図3を参照すると、特徴117の傾角313は、対応する特徴301の特徴主軸線302a,302bと、導光板105の厚さ108の方向(例えば、導光板105の第1の主面109に対して垂直な方向)との間の角度として規定される。幾つかの実施形態では、傾角209,313(
図2、
図3および
図14に示されている)は、約10°以上、約20°以上、約25°以上、約30°以上、約35°以上、約55°以下、約45°以下または約40°以下であってよい。幾つかの実施形態では、特徴117,301,501,801,1301の傾角は、約10°~約55°、約20°~約55°、約10°~約45°、約20°~約45°、30°~約45°、約35°~約45°の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。別の実施形態では、傾角209,313は、約20°~約40°または約25°~約35°の範囲にあってよい。
【0062】
図4および
図5は、
図2に示したように、特徴主軸線に対して垂直な4-4線に沿って見た図に基づく特徴117,501の異なる断面形状を示している。本開示を通じて、上記の4-4線に関して論じられた断面形状を参照して、特徴の位置における幅は、導光板の長さ方向における断面の位置での特徴の断面形状の最大寸法として規定される。例えば、
図4を参照すると、第1の寸法405および第2の寸法407は等しい。
図4に示したように、断面形状は、半径403を有する円形状を含んでよく、幅は、円形状の直径と見なされる。幾つかの実施形態では、
図5に示したように、特徴の断面形状は楕円形を含んでよく、第1の寸法503は第2の寸法505よりも小さくてよいが、別の実施形態では、第1の寸法は第2の寸法より大きくてよい。
【0063】
図13に示したように、幾つかの実施形態では、特徴1301は、複数の亀裂1305を含むこともできる。別の実施形態では、示したように、複数の亀裂1305のうちの1つ以上の亀裂は、特徴主軸線202aから離れる方向へ外向きに延びていてよい。さらに別の実施形態では、示したように、複数の亀裂1305は、特徴1301の中心軸線(例えば、特徴主軸線202a)から半径方向外向きに延びていてよい。別の実施形態では、示したように、複数の亀裂1305は、亀裂面1302の周囲に集合(例えば、位置決め、中心合わせ)させることができる。示したように、亀裂面1302は、特徴1301の中心軸線(例えば、特徴主軸線202a)を含んでよく、特徴主軸線202aは亀裂面1302と一致している。角度Aは、亀裂面1302と、特徴1301の中心軸線(例えば、特徴主軸線202a)に対する複数の亀裂1305の外側限界1303との間に規定することができる。さらに別の実施形態では、示したように、複数の亀裂1305のうちの実質的に全ての亀裂は、外側限界1303内にあってよい。さらに別の実施形態では、特徴の95%以上、97%以上または99%以上が外側限界1303内にあってよい。さらに別の実施形態では、複数の亀裂1305のうちの全ての亀裂は、外側限界1303内にあってよい。さらに別の実施形態では、角度Aは、約15°以下、約10°以下、約8°以下、約1°以上、約2°以上または約5°以上であってよい。さらに別の実施形態では、角度Aは、約1°~約15°、約1°~約10°、約1°~約8°、約1°~約5°、約2°~約15°、約2°~約10°、約2°~約8°、約2°~約5°、約5°~約15°、約5°~約10°、約5°~約8°の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。上記のように、複数の亀裂1305の実質的に全ての亀裂(例えば、約95%以上、約97%以上、約99%以上、100%)は、亀裂面1302の角度A(例えば、15°、10°、8°、5°)以内に配置することができる。特徴1301および
図13を参照して論じられた複数の亀裂1305を、本開示の実施形態を通じて論じられる他の特徴117,301,501,801のいずれかと組み合わせることができることが理解されるべきである。
【0064】
幾つかの実施形態では、
図13に示したように、複数の亀裂1305のうちの1つの亀裂は、特徴主軸線202aに対して垂直な方向の幅だけ延びていてよい。別の実施形態では、示したように、亀裂を、中心軸線(例えば、特徴主軸線202a)から離間させることができる。別の実施形態では、複数の亀裂1305のうちの1つの亀裂は、特徴主軸線202aに対して垂直な方向に特徴主軸線202aからの幅だけ延びていてよく、幅は、約5μm以上、約10μm以上、約25μm以上、約200μm以下、約100μm以下または約50μm以下であってよい。別の実施形態では、複数の亀裂1305のうちの1つの亀裂は、特徴主軸線202aに対して垂直な方向に特徴主軸線202aからの幅だけ延びていてよく、幅は、約5μm~約200μm、約5μm~約100μm、約5μm~約50μm、約10μm~約200μm、約10μm~約100μm、約10μm~約50μm、約25μm~約200μm、約25μm~約100μm、約25μm~約50μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。
【0065】
幾つかの実施形態では、複数の亀裂1305のうちの1つの亀裂は、特徴1301(以下で説明する)の高さ217の方向における高さだけ延びていてよく、この高さは、特徴117の高さ217の約1%以上、約25%以上、約50%以上、約75%以上、約99%以上、約100%、約99%以下、約90%以下または約75%以下であってよい。別の実施形態では、複数の亀裂1305のうちの1つの亀裂は、特徴117(以下で説明する)の高さ217の方向における高さだけ延びていてよく、この高さは、特徴117の高さ217の百分率として、約1%~約99%、約1%~約90%、約1%~約75%、約25%~約99%、約25%~約90%、約25%~約75%、約50%~約99%、約50%~約90%、約50%~約75%の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。
【0066】
特徴117,301,501,801,1301は、対応する特徴117,301,501,801,1301の特徴主軸線202a,202b,302a,302bに対して垂直な全ての平面における幅を含む。幾つかの実施形態では、
図2および
図3に示したように、特徴117,301の幅201,303(例えば、
図4の寸法405,407)は、第1の端部205,307を含む第1の端部と、特徴の第2の端部207,309を含む第2の端部との間の特徴117,301の中央部分に沿って実質的に同じであってよい。特徴117の幅は、第1の端部205,307と第2の端部207,309との間で変動してよい。本開示を通じて、特徴の最大幅は、第1の端部205,307から第2の端部207,309までの特徴主軸線に対して垂直な全ての平面において見た断面の間における特徴の幅の最大値として規定される。幾つかの実施形態では、最大幅は、約5μm以上、約20μm以上、約200μm以下または約100μm以下であってよい。幾つかの実施形態では、最大幅は、約5μm~約200μm、約5μm~約100μm、約20μm~約200μm、約20μm~約100μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。
【0067】
本開示を通じて、特徴の高さは、特徴主軸線の方向における、特徴の第1の端部における点または点のセットと、特徴の第2の端部における点または点のセットとの間の特徴の最大寸法として規定される。例えば、
図2を参照すると、特徴117の高さ217は、対応する特徴117の特徴主軸線202a,202bの方向における、(導光板105の第1の主面109に最も近い)第1の端部205および(導光板105の第2の主面111に最も近い)第2の端部207における点または点のセットからの特徴の最大寸法として規定される。さらに、
図3に示したように、特徴301の高さ217は、対応する特徴301の特徴主軸線302a,302bの方向における、(導光板105の第1の主面109に最も近い)第1の端部307の湾曲部分における点および(導光板105の第2の主面111に最も近い)第2の端部309の湾曲部分における点からの特徴の最大寸法として規定される。幾つかの実施形態では、特徴117,301,501,801,1301の高さは、約5μm以上、約20μm以上、約50μm以上、約3mm以下、約2mm以下または約500μm以下であってよい。幾つかの実施形態では、特徴117,301,501,1301の高さは、約5μm~約3mm、約5μm~約2mm、約5μm~約500μm、約20μm~約3mm、約20μm~約2mm、約20μm~約500μm、約50μm~約3mm、約50μm~約2mm、約50μm~約500μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。
【0068】
図1を参照すると、いずれかの実施形態のうちの装置の実施形態は、導光板105の第1の縁部107に面してよい光源103を含んでよい。幾つかの実施形態では、光源103は、発光光、例えば、発光ダイオード(LED)のアレイを含んでよい。別の実施形態では、光源103は、白熱光または放電光を含んでよい。光源103は、発光ダイオード、電球またはレーザを含んでよい。ダイオードの例は、無機半導体材料を含む発光ダイオード(LED)、低分子有機発光ダイオード(OLED)およびポリマー発光ダイオード(PLED)を含んでよいが、これらに限定されない。電球の例は、タングステンフィラメント電球を含む白熱電球、蛍光灯、ネオン、アルゴン、キセノンを含むガス封入放電管および高エネルギアーク放電ランプを含んでよいが、これらに限定されない。レーザの例は、ヘリウム-ネオン、アルゴン、クリプトン、ルビー、銅蒸気、金蒸気、マンガン蒸気および色素レーザを含んでよいが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、ダイオードは、コンパクトな形状およびより低いエネルギ消費が望まれる実施形態において光源103として使用されてよい。その他の実施形態では、コストを最小限に抑えたい場合、蛍光光源が使用されてよい。別の実施形態では、光源103は、導光板105の第1の縁部107に光を提供するように構成された光導管を含んでよい。例えば、光源103は、第1の縁部107に光を提供する光ファイバを含んでよい。
【0069】
図6~
図8は、
図1における6-6線に沿って見た平面図の例示的な実施形態を概略的に示しており、第1の縁部107へ向かう光源103から放出された光の方向803を示している。幾つかの実施形態では、光源103は、第1の縁部107に対して垂直な方向803に少なくとも部分的に光を放出するように配置することができるが、斜めの(すなわち、非垂直な)方向が別の実施形態において可能である。本明細書で使用される場合、導光板105の第1の縁部107からの特徴117,301,501,801,1301の距離は、第1の縁部107に対して垂直な方向803で測定される。同様に、導光板105の第1の縁部107からの隣接する一対の特徴の距離は、第1の縁部107に対して垂直な方向803で測定される。
【0070】
本明細書で使用される場合、特徴のアスペクト比は、特徴117,301,501,801,1301の端部の第2の寸法407,505と、対応する特徴117,301,501,801,1301の対応する端部の第1の寸法との間の比として規定され、第1の寸法は、最大寸法であり、第2の寸法は、特徴主軸線に対して垂直な平面に沿った断面の最小寸法である。幾つかの実施形態では、
図4に示しかつ
図6に概略的に示したように、複数の特徴117のうちの1つの特徴(例えば、117a)は、アスペクト比が約1の円形断面形状(例えば、
図4に示されている)を有してよい。その他の実施形態では、
図7に概略的に示したように、複数の特徴501のうちの1つの特徴(例えば、909a)は、楕円形(例えば、
図5に示されている)を有してよく、第2の寸法505は、幅方向802のものであり、アスペクト比は、約1よりも大きくかつ約1000よりも小さい。さらにその他の実施形態では、
図8に示したように、別の楕円形を有する複数の特徴801のうちの1つの特徴(例えば、801)では、第2の寸法505は、幅方向802のものであり、アスペクト比は1000よりも大きい。別の実施形態では、
図8に示したように、第2の寸法505は、導光板105の幅813と実質的に等しくてよい。別の実施形態では、
図8に示したように、第2の寸法505は、特徴811が第3の縁部807および第4の縁部809の両方を通過するように、導光板105の幅813に等しく、導光板105の幅方向802であってよい。別の実施形態では、図示されていないが、特徴の断面の第2の寸法505の軸線は、導光板105の幅方向802(すなわち、幅813の方向)に延びていなくてよい。このような例では、第2の寸法は、導光板105の幅813よりも大きくてよいまたは小さくてよい。
【0071】
図7は、代替的な実施形態を示しており、特徴のうちの1つ以上は、選択的に、第3の縁部807および第4の縁部809のうちの一方のみを通って延びており、幾つかの実施形態では、図示したように、導光板105の幅813よりも小さく延びている。例えば、特徴のうちの1つ以上が幅813の方向に延びている実施形態では、複数の特徴117,301,501,801,1301のうちの特徴の第2の寸法505は、導光板105の幅813の約10%~約100%、約20%~約90%、約25%~約75%、約10%~約50%または約15%~約25%の範囲であってよい。幾つかの実施形態では、1つ以上の特徴の第2の寸法505は、約5μm以上、約10μm以上、約20μm以上、約50μm以上、約100μm以上、約200μm以上、または約500μm以上、約1mm以上、約10mm以上または約100mm以上であってよい。複数の特徴117,301,501,801,1301のうちの1つの特徴(例えば、
図7の909a、
図6の117a)の第2の寸法は、複数の特徴117,301,501,801,1301の別の特徴と同じであってよいまたは異なってよい。加えて、本開示によれば、
図6~
図8の特徴の形状は、特徴117,301,501,801,1301のうちのいずれかまたはその他の特徴の形状を含んでよい。
【0072】
図6~
図8に示したように、導光板105は、少なくとも1つの特徴経路903a,903b,903cなどを含んでよい。本明細書で使用される場合、特徴経路は、対応する特徴経路上に少なくとも1つの特徴を有する線である。本開示を通じて、対応する特徴の一部が特徴経路と交差する場合、特徴は特徴経路上にあると見なされる。別の実施形態では、特徴主軸線202a,202bは、特徴経路と交差してよい。別の実施形態では、特徴の幅の方向は、特徴経路に対して平行であってよい。
図7を参照すると、特徴経路903aが特徴909aの一部と交差するので、特徴909aは特徴経路903a上にある。さらに、特徴909aの幅の方向(例えば、第2の寸法505)は、特徴経路903aに対して平行である。さらに、明示的に示されていないが、特徴909aの中心軸線(例えば、特徴主軸線202a,202b)は、特徴経路903aと交差するように見える。
【0073】
幾つかの実施形態では、隣接する一対の特徴の間の間隔は、経路間隔を含んでよい。本開示を通じて、経路間隔は、互いに平行な隣接する一対の特徴経路間の距離として規定される。
図6および
図7を参照すると、第1の経路間隔615は、第1の特徴経路903aと、第1の特徴経路903aに隣接する第2の特徴経路903bとの間の距離として規定することができる。幾つかの実施形態では、第1の経路間隔615は、約5μm以上、約10μm以上、約20μm以上、約50μm以上または約100μm以上であってよい。その他の別の実施形態では、第1の経路間隔615は、約5mm以下、約1mm以下、約500μm以下、約200μm以下、約100μm以下または約50μm以下であってよい。幾つかの実施形態では、第1の経路間隔615は、約5μm~約5mm、約5μm~約1mm、約5μm~約500μm、約5μm~約200μm、約10μm~約5mm、約10μm~約1mm、約10μm~約500μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。幾つかの実施形態では、光の小さな割合が、複数の特徴117,301,501,801,1301のいずれかの単一の特徴によって方向付けられてよいとすると、第1の経路間隔615は、約20μm~約200μm、約50μm~約200μm、約20μm~約100μm、約50μm~約100μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。
【0074】
幾つかの実施形態では、
図6に示したように、第2の特徴経路903bは、第1の特徴経路903aと第3の特徴経路903cとの間に配置されてよく、第1の特徴経路903aは、第2の特徴経路903bよりも導光板105の第1の縁部107に近い。上で論じたように、第1の経路間隔615は、第1の特徴経路903aと第2の特徴経路903bとの間に規定することができる。さらに図示したように、第2の経路間隔617は、第2の特徴経路903bと第3の特徴経路903cとの間に規定することができる。別の実施形態では、
図6に示したように、第2の経路間隔617は、第1の経路間隔615よりも小さくてよい。別の実施形態では、第1の経路間隔によって分離された隣接する特徴経路の対が、他方の経路間隔によって分離された隣接する特徴経路の対よりも導光板105の第1の縁部107に近い場合、第1の経路間隔は別の経路間隔よりも大きくてよい。このような経路間隔パターンは、特徴経路の間で光を均一に分配するという技術的利点を提供してよい。なぜならば、特徴経路が、より低い光強度を有する光源103からより遠い場所においてより密であるからである。理論によって拘束されることを望まないが、光強度は、いかなる物体も存在しない場合、光源からの距離の逆二乗で減少する。導光板105において、光強度は、光が複数の特徴117から反射されて導光板105を出るときに、距離と共に指数関数的に減少してよい。さらに別の実施形態では、隣接する一対の特徴の間隔の間のこの関係は、隣接する特徴の全ての間隔に当てはまり得る。換言すれば、隣接する一対の特徴の間の経路間隔615,617は、導光板105の第1の縁部107からの隣接する一対の特徴の距離が増大するにつれて減少してよい。その他の実施形態では、示されていないが、隣接する第1の対の特徴の間の第1の経路間隔は、隣接する第2の対の特徴の間の第2の経路間隔と同じであってよい。
【0075】
別の実施形態では、
図6および
図7に示したように、特徴経路903a,903bは、示したように、互いに関してかつ導光板105の第1の縁部107に関して直線的かつ平行であってよい。さらに、各特徴経路は、複数の整列された(例えば、互い違いではなく、幅813の方向802において実質的に位置の違いがない)特徴を含んでよいが、1つ以上の特徴経路は、別の実施形態では単一の特徴のみを含んでよい。例えば、
図6および
図7は、第1の特徴経路903aおよび第2の特徴経路903bを示しており、各特徴経路は、それぞれの特徴経路903a,903b上の対応する複数の特徴を含み、それぞれの特徴経路903a,903bに沿って互いに離間している。幾つかの実施形態では、第1の特徴経路903aにおける隣接する特徴の各対の間の間隔は同じであってよいが、別の実施形態では、異なる配置が提供されてよい。
【0076】
幾つかの実施形態では、
図8に示したように、特徴経路903a上に単一の特徴301,801のみが存在してよい。その他の実施形態では、
図6および
図7に示したように、特徴経路903a上に1つよりも多くの特徴301,117a,117b,909a,909cが存在してよく、これらの特徴は、複数の第1の特徴と呼ばれてよい。幾つかの実施形態では、隣接する一対の特徴の間の間隔は、特徴間隔を含んでよい。本開示を通じて、特徴間隔は、隣接する一対の特徴における両方の特徴が同じ対応する特徴経路上にある場合の、特徴経路の方向における隣接する一対の特徴の間の距離として規定される。例えば、
図7を参照すると、第1の特徴間隔911は、隣接する第1の対の特徴(例えば、特徴301および909a)を含む隣接する一対の特徴の間に規定されており、第1の特徴間隔911は、特徴経路903aの方向において測定される。なぜならば、特徴の第1の隣接する対における特徴の両方は、同じ対応する特徴経路903a上にあるからである。別の実施形態では、
図7に示したように、同じ特徴経路(例えば、特徴経路903a)上の隣接する特徴の全ての対(例えば、301および909a、909aおよび909c)の間の距離は、第1の特徴間隔911と実質的に等しくてよいが、別の実施形態では異なる距離が提供されてよい。
【0077】
幾つかの実施形態では、
図7に示したように、第2の特徴経路903b上の隣接する第2の対の特徴を含む隣接する一対の特徴の間に規定された第2の特徴間隔913は、第1の特徴経路903a上の隣接する第1の対の特徴の間に上記で規定された第1の特徴間隔911と同じであってよいが、別の実施形態では、異なる距離が提供されてよい。例えば、第2の特徴経路903b上の隣接する第2の対の特徴の間の第2の特徴間隔913は、第1の特徴経路903aの隣接する第1の対の特徴の間の第1の特徴間隔911よりも小さくてよい。したがって、特徴間隔は、隣接する一対の特徴が光源103に対してより遠くに配置されるほど減じることができ、これは、導光板の長さに沿って光を均一に分配するという技術的利点を提供してよい。なぜならば、隣接する一対の特徴が、より低い光強度を有する光源103からより遠い位置において互いにより近くなるように離隔させられているからである。
【0078】
隣接する一対の特徴(例えば、909a,909b,909c)の間の特徴間隔911,913は、約10μm以上、約20μm以上、約50μm以上または約100μm以上であってよい。その他の別の実施形態では、隣接する一対の特徴(例えば、909a,909b,909c)の間の特徴間隔911,913は、約100mm以下、約50mm以下、約25mm以下、約10mm以下、約5mm以下、約2.5mm以下、約1mm以下または約500μm以下であってよい。幾つかの別の実施形態では、特徴間隔911,913は、約10μm~約100mmの範囲、約10μm~約50mmの範囲、約10μm~約25mm、約10μm~約10mm、約10μm~約2.5mm、約20μm~約2.5mm、約50μm~約2.5mm、約100μm~約2.5mm、約20μm~約1mm、約50μm~約1mm、約50μm~約500μm、約20μm~約200μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。さらに別の実施形態では、上で論じたように、特徴間隔911,913は、約20μm~約200μm、約20μm~約100μm、約50μm~約200μm、約50μm~約100μmの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にある。
【0079】
幾つかの実施形態では、
図6に示したように、第1の特徴経路903a上の複数の第1の特徴の隣接する第1の対の特徴(例えば、117a,117b)は、第1の特徴経路903aに隣接する第2の特徴経路903b上の複数の第2の特徴の隣接する第2の対の特徴(例えば、117c,117d)に対してずらされてよい。別の実施形態では、隣接する第1の対の特徴は、導光板105の幅方向802(すなわち、幅813の方向)に距離912だけ隣接する第2の対の特徴に対してずらすことができ、これにより、第1の特徴経路903a上の隣接する第1の対の特徴(例えば、117a,117b)の間の第1の特徴間隔911は、導光板105の長さ112の方向803に沿ってかつ/または導光板105の第1の縁部107に対して垂直に、第2の特徴経路903b上の隣接する第2の対の特徴(例えば、117c,117d)の間の第2の特徴間隔913と整列させられていない。このようなずらされた設計は、整列させられた(例えば、ずらされていない、幅813の方向802におけるある位置において実質的に差がない)特徴経路903a,903bの間の特徴117a,117cを有するよりも、導光板105の長さ112に沿ってより均一に、導光板105から出た光を分配するという技術的利点を提供することができる。幾つかの別の実施形態では、
図6に示したように、隣接する一対の特徴が、隣接する特徴経路上の隣接する一対の特徴に対してずらすことができる距離は、以下の約1つ以上に実質的に等しくてよい:第1の特徴間隔911の半分、第2の特徴間隔913の半分または導光板105の幅方向802における特徴寸法(例えば、503)。その他の別の実施形態では、
図6に示したように、特徴の隣接する対は、隣接する特徴経路上の特徴の別の隣接する対に対して距離912だけずらすことができ、この距離912は、第1の特徴間隔911および/または第2の特徴間隔913よりも小さくてよい。
【0080】
幾つかの実施形態では、破線120a,120bによって
図1に示したように、複数の特徴117の各特徴の高さ217(
図2を参照)は、実質的に同じであってよい。その他の実施形態では、破線121a,121bによって
図1に示したように、複数の特徴117の各特徴の高さは、対応する特徴から光源103までの距離が増大するにつれて増大してよい。更なる実施形態では、複数の特徴117の各特徴の高さは、対応する特徴から導光板105の第1の縁部107までの距離が増大するにつれて増大してよい。別の実施形態では、第1の特徴経路上に配置された特徴の高さは、第2の特徴経路上に配置された特徴および/または第3の特徴経路上に配置された特徴の高さよりも小さくてよい。その他の実施形態では、複数の特徴117の各特徴の傾角は、対応する特徴と、導光板105の第1の縁部107との間の距離に関して変化してよい。幾つかの別の実施形態では、傾角は、対応する特徴と、導光板105の第1の縁部107との間の距離が増大するにつれて増大してよい。その他の別の実施形態では、傾角は、対応する特徴と、導光板105の第1の縁部107との間の距離が増大するにつれて減少してよい。
【0081】
幾つかの実施形態では、複数の特徴のうちの1つ以上の特徴は、
図13を参照して上で論じたように、亀裂面1302を含んでよい。本開示を通じて、亀裂面角度は、亀裂面と傾斜面との間に規定することができる。本明細書で使用される場合、傾斜面は、特徴の中心軸線を含み、特徴の中心軸線は傾斜面と一致し、傾斜面は、導光板の幅の方向に延びている。
図13を参照すると、傾斜面1307は、特徴1301の中心軸線(例えば、特徴主軸線202a,302a)を含み、特徴の中心軸線は、傾斜面1307内に含まれる。さらに、傾斜面1307は、導光板105の幅813の方向802に延びている(
図8を参照)。
図13を参照すると、亀裂面角度Cは、亀裂面1302と、傾斜面1307との間に規定される。別の実施形態では、亀裂面角度Cは、0°であってよい(すなわち、亀裂面1302は、傾斜面1307と一致する)。別の実施形態では、亀裂面角度Cは、0°より大きくてよく、約2°以上、約5°以上、約45°以下、約30°以下、約20°以下、約10°以下または約5°以下であってよい。別の実施形態では、亀裂面角度は、0°~約45°、約0°~約30°、0°~約20°、0°~約10°、0°~約5°、約2°~約45°、約2°~約30°、約2°~約20°、約2°~約10°、約2°~約5°、約5°~約45°、約5°~約30°、約5°~約20°、約5°~約10°の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。
【0082】
別の実施形態では、
図7に概略的に示したように、第1の特徴経路903a上に配置された複数の第1の特徴は、第1の外側特徴301と、第2の外側特徴909cと、第1の特徴経路903aに沿って第1の外側特徴301と第2の外側特徴909cとの間に配置された中央特徴909bとを含んでよい。さらに別の実施形態では、第1の外側特徴301は、実質的に第1の亀裂面910cの角度A内にある複数の亀裂、および第1の亀裂面910cと傾斜面(第1の外側特徴301および第1の特徴経路903aと同一の広がりを有するように示されている)との間に規定された第1の亀裂面角度914bを含んでよい。さらに別の実施形態では、第2の外側特徴909cは、実質的に第2の亀裂面910cの角度A内にある複数の亀裂、および第2の亀裂面910cと第2の傾斜面(第2の外側特徴909cおよび第1の特徴経路903aと同一の広がりを有するように示されている)との間に規定された第2の亀裂面角度914aを含んでよい。さらに別の実施形態では、中央特徴909bは、実質的に第3の亀裂面(中央特徴909aと同一の広がりを有するように示されている)の角度A内にある複数の亀裂と、中央特徴の第3の亀裂面と中央傾斜面(中央特徴909aおよび第1の特徴経路903aと同一の広がりを有するように示されている)との間に規定された第3の亀裂面角度(0°として示されている)を含んでよい。さらに別の実施形態では、第1の外側特徴301の第1の亀裂面角度914bの大きさは、中央特徴909bの第3の亀裂面角度の大きさよりも大きくてよく、かつ/または第2の外側特徴909cの第2の亀裂面角度914aの大きさは、中央特徴909bの第3の亀裂面角度の大きさよりも大きくてよい。本明細書で使用される場合、角度の大きさは、角度の絶対値を意味する。さらに別の実施形態では、第1の外側特徴301の第1の亀裂面角度914bは、中央特徴909bの第3の亀裂面角度よりも大きくてよく、かつ/または第2の外側特徴909cの第2の亀裂面角度914aは、中央特徴909bの第3の亀裂面角度よりも大きくてよい。さらに別の実施形態では、第1の外側特徴301の第1の亀裂面角度914bは、第2の外側特徴909cの第2の亀裂面角度914aに実質的に等しくてよい。さらに別の実施形態では、実質的に亀裂面の角度A内に複数の亀裂を含む特徴の亀裂面角度は、実質的に同じであってよい。
【0083】
図1に戻ると、幾つかの実施形態では、装置101は、選択的に、ディスプレイ115をさらに含んでよい。このような実施形態では、ディスプレイ115は、外部照明から利益を得てよい液晶ディスプレイ(LCD)または類似のディスプレイであってよい。
図1にさらに示したように、幾つかの実施形態では、ディスプレイ115は、リフレクタ113を含んでよい。このような実施形態では、リフレクタ113は、本質的に反射性である材料、例えば、アルミニウム、鋼または銀を含んでよい。その他のこのような実施形態では、リフレクタ113は、異なる屈折率を有する装置101内の別の材料に隣接して配置されたときに反射する材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリカーボネート(PC)を含んでよい。幾つかの実施形態では、リフレクタ113は、約400nm~約700nmの波長範囲にわたって、約90%以上、約95%以上、約96%以上または約98%以上の平均反射率を有してよい。幾つかの実施形態では、リフレクタ113は、
図1に示したように、導光板105の第2の主面111に面してよい。別の実施形態では、サイドリフレクタ118は、
図1に示したように、導光板105の第2の縁部110に面してよい。
【0084】
図1において構成されるように、ディスプレイ115は、光源103から導光板105を出る光によって背後から照明することができる。その他の実施形態では、導光板105は、ディスプレイ115を前方から照明するようにディスプレイ115の反対側にあってよい。また、光源103は、導光板105が縁部から照明されるように導光板105の第1の縁部107に面するように示されている。その他の実施形態では、光源103は、導光板105の別の縁部(例えば、第2、第3および/または第4の縁部110,807,809)に面していてよい。
【0085】
幾つかの実施形態では、光学装置1601,1701は、本開示の実施形態の特徴を形成する方法において使用することができる。ここで
図16および
図17を参照すると、導光板105内に線状焦点1901(
図19を参照)を形成しかつ位相変更光学素子1611を使用した導光板105における準非回折特性を有するように位相変更された、レーザビーム1609を生成するための光学装置1601,1701が、概略的に描かれている。光学装置1601,1701は、レーザビーム1609を出力するレーザ1607、位相変更光学素子1611および幾つかの実施形態では、レンズアセンブリ1615を含んでよい。レーザ1607は、レーザビーム1609、例えばパルスレーザビームまたは連続波レーザビームを出力するように構成されてよい。幾つかの実施形態では、レーザ1607は、例えば、1064ナノメートル(nm)、1030nm、532nm、530nm、355nm、343nm、266nmまたは215nmの波長を含むレーザビーム1609を出力してよい。導光板105内に特徴117を形成するために使用されるレーザビーム1609は、選択されたレーザ波長に対して透明である材料に好適であってよく、導光板105は、レーザ1607によって出力されたレーザビーム1609が、例えば、位相変更光学素子1611に衝突し、その後、レンズアセンブリ1615に衝突した後、導光板105を照射するように配置されてよい。さらに、ビーム経路1613は、レーザ1607から導光板105まで延びていてよく、これにより、レーザ1607がレーザビーム1609を出力すると、レーザビーム1609はビーム経路1613を横断する(またはビーム経路1613に沿って伝播する)。別の実施形態では、レーザ1607は、ガスレーザ、エキシマレーザ、色素レーザまたは固体レーザを含んでよい。ガスレーザの例示的な実施形態は、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ヘリウムネオン(HeNe)、キセノンネオン(XeNe)、二酸化炭素(CO
2)、一酸化炭素(CO)、銅(Cu)蒸気、金(Au)蒸気、カドミウム(Cd)蒸気、アンモニア、フッ化水素(HF)およびフッ化重水素(DF)を含む。エキシマレーザの例示的な実施形態は、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)またはそれらの組合せを含む不活性環境における、塩素、フッ素、ヨウ素または酸化二窒素(N
2O)を含む。色素レーザの例示的な実施形態は、有機色素、例えば、ローダミン、フルオレセイン、クマリン、スチルベン、ウンベリフェロン、テトラセンまたは液体溶媒に溶解されたマラカイトグリーンを使用するものを含む。固体レーザの例示的な実施形態は、結晶レーザ、ファイバーレーザおよびレーザダイオードを含む。結晶ベースのレーザは、ランタニドまたは遷移金属でドープされた母体結晶を含む。母体結晶の例示的な実施形態は、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)、イットリウムリチウムフルオリド(YLF)、イットリウムオトアルミネート(YAL)、イットリウムスカンジウムガリウムガーネット(YSSG)、リチウムアルミニウムヘキサフルオリド(LiSAF)、リチウムカルシウムアルミニウムヘキサフルオリド(LiCAF)、亜鉛セレン(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)、ルビー、フォルステライトおよびサファイアを含む。ドーパントの例示的な実施形態は、ネオジミウム(Nd)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、エルビウム(Er)、ホルミウム(Ho)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ジスプロシウム(Dy)、セリウム(Ce)、ガドリニウム(Gd)、サマリウム(Sm)およびテルビウム(Tb)を含む。固体結晶の例示的な実施形態は、ルビー、アレクサンドライト、フッ化クロム、フォルステライト、フッ化リチウム(LiF)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)および塩化ルビジウム(RbCl)を含む。レーザダイオードは、それぞれのp型、真性およびn型半導体層用の3つ以上の材料を備えたヘテロ接合またはPINダイオードを含んでよい。レーザダイオードの例示的な実施形態は、AlGaInP、AlGaAs、InGaN、InGaAs、InGaAsP、InGaAsN、InGaAsNSb、GaInP、GaAlAs、GaInAsSbおよび鉛(Pb)塩を含む。幾つかのレーザダイオードは、それらのサイズ、調整可能な出力パワー、および室温(すなわち、約20℃~約25℃)で動作する能力により、例示的な実施形態を表すことができる。
【0086】
図16および
図17に示した実施形態では、レンズアセンブリ1615は、2組のレンズを含んでよく、各組は、第2のレンズ1621の上流に配置された第1のレンズ1619を含む。第1のレンズ1619は、第1のレンズ1619と第2のレンズ1621との間のコリメーション空間1617内でレーザビーム1609をコリメートしてよく、第2のレンズ1621は、レーザビーム1609を集束させてよい。さらに、レンズアセンブリ1615の最も下流に配置された第2のレンズ1621は、この第2のレンズ1621の撮像平面に配置されてよい導光板105にレーザビーム1609を集束させてよい。幾つかの実施形態では、第1のレンズ1619および第2のレンズ1621は、それぞれ平凸レンズを含んでよい。第1のレンズ1619および第2のレンズ1621がそれぞれ平凸レンズを含む場合、第1のレンズ1619および第2のレンズ1621の曲率部はそれぞれコリメーション空間1617に向けられてよい。その他の実施形態では、第1のレンズ1619は、その他のコリメートレンズを含んでよく、第2のレンズ1621は、メニスカスレンズ、非球面レンズまたは別の高次補正集束レンズを含んでよい。動作中、レンズアセンブリ1615は、ビーム経路1613に沿った線状焦点1901の位置を制御してよい。さらに、レンズアセンブリ1615は、
図16および
図17に示したような8Fレンズアセンブリ、第1および第2のレンズ1619,1621の単一のセットを含む4Fレンズアセンブリまたはレーザビーム1609を線状焦点1901内へかつ/またはビーム経路1613に沿って集束させるために、あらゆるその他の公知のまたはまだ開発されていないレンズアセンブリ1615を含んでよい。さらに、幾つかの実施形態が、レンズアセンブリ1615を含まない場合があり、代わりに、位相変更光学素子1611が、レーザビーム1609を線状焦点1901に集束させてよいことを理解すべきである。
【0087】
さらに
図16および
図17を参照すると、位相変更光学素子1611は、ビーム経路1613内でレーザ1607と導光板105との間、特にレーザ1607とレンズアセンブリ1615との間に配置することができ、これにより、レーザビーム1609が線状焦点1901に集束させられかつ導光板105内へ方向付けられる前に、レーザビーム1609は位相変更光学素子1611に衝突する。幾つかの実施形態では、
図16に示したように、光学装置1601は、ビーム経路1613が位相変更光学素子1611によって方向転換され、レーザビーム1609が位相変更光学素子1611に衝突したときにレーザビーム1609が位相変更光学素子1611において反射するようにレーザ1607が配置されるように構成することができる。別の実施形態では、位相変更光学素子1611は、適応位相変更光学素子1627、例えば、空間光変調器(SLM)、変形可能ミラー、適応型位相板(ADP)または光学素子によってレーザビーム1609に適用される位相の変化を制御するように能動的に変更されるように構成されたあらゆるその他の光学素子を含んでよい。さらに別の実施形態では、SLMは光学的に制御および/またはデジタル式に制御することができる。幾つかの実施形態では、
図17に示したように、光学装置1701は、ビーム経路1613が位相変更光学素子1611を通って延びかつレーザビーム1609が位相変更光学素子1611に衝突したときにレーザビーム1609が位相変更光学素子1611を横切るようにレーザ1607が配置されるように構成することができる。別の実施形態では、位相変更光学素子1611は、静的位相変更光学素子1703、例えば、非球面光学素子または静的位相板を含んでよい。非球面光学素子の例示的な実施形態は、アキシコン1705(例えば、楕円形アキシコン、長方形アキシコン)である。静的位相板の例示的な実施形態は、ビームブロックであり、このビームブロックは、レーザビーム1609の位相を集束させかつ/または変更する部分を含みながら、レーザビーム1609の一部を遮断する(例えば、反射する)部分を含んでよい。したがって、幾つかの実施形態では、位相変更光学素子1611は、屈折光学素子であってよく、その他の実施形態では、位相変更光学素子1611は、反射光学素子であってよい。動作中、位相変更光学素子1611にレーザビーム1609を衝突させると、レーザビーム1609の位相が変化し、導光板105に向けられると、導光板105内の線状焦点1901を含むレーザビーム1609の一部は、導光板105の材料と、ビーム経路1613が通過する媒体との屈折率の違いにより、レンズアセンブリを通るビーム経路1613の角度とは異なる導光板105内の角度を含んでよい。簡略化のために、線状焦点1901およびビーム経路1613の角度は同じであるように示されているが、この角度は実用上異なってよいことが理解される。
【0088】
理論によって拘束されることを望まないが、レーザビーム1609が位相変更光学素子1611によって位相変更された後、レーザビームが導光板105の上流にあるとき、例えば、レーザビーム1609が自由空間にあるとき、レーザビーム1609を収差させることができ、レーザビーム1609が導光板105の第1の主面109に入射したときレーザビーム1609は収差させられる。導光板105の第1の主面109において屈折させられると、レーザビーム1609は、準非屈折特性を示すことができ、これにより、導光板105内で最小限の収差を有するかまたは収差を有さない。理論によって拘束されることを望まないが、導光板105の第1の主面109における、収差させられたビームから収差させられていないビームへの変換は、レーリー範囲における増大を伴ってよく、これは、入射角の逸脱が増大するにつれて増大してよい。理論によって拘束されることを望まないが、レーザビーム1609は、第1の主面109の上流または第1の主面109に入射する自由空間または位置におけるよりも高い、導光板105内のレーリー範囲を含んでよい。例えば、導光板105内のレーザビーム1609のレーリー範囲は、導光板105の外側(例えば、上流)におけるレーリー範囲よりも10~1000倍大きくてよい。例えば、位相変更の後、導光板105の外側(例えば、上流)におけるレーザビーム1609は、30μmのレーリー範囲を含んでよく、導光板105内のレーザビーム1609のレーリー範囲は、1mmであってよい。実際、幾つかの実施形態では、レーザビーム1609は、導光板105の第1の主面109において屈折させることができる。屈折は、レーザビーム1609のレーリー範囲ZRの無次元発散係数FDを少なくとも10、例えば、10~1000、10~500、10~100などのファクタだけ増大させることができる。
【0089】
図18は、レーザビーム1609の位相を変更するために適応位相変更光学素子1627および/または静的位相変更光学素子1703によって使用されてよい位相マスク1801を示す。幾つかの実施形態では、
図18に示したように、レーザビーム1609の位相マスク1801は、複数の位相リング1807を含んでよく、各位相リングは、0から2πまで延びる位相シフトを誘発する。別の実施形態では、複数の位相リング1807のうちの1つの位相リングは、楕円形を含んでよい。別の実施形態では、示したように、複数の位相リング1807のうちの各位相リングは、楕円形を含んでよい。したがって、位相マスク1801は、楕円形を含む位相リング1807を含むことによって楕円形パターンを含んでよい。例えば、複数の位相リング1807のうちの1つの位相リングの断面は、第1の曲率半径を有する第1の軸線端部から第2の曲率半径を有する第2の軸線端部まで延びる対称軸線を含む場合、楕円形を含んでよく、第1の曲率半径は第2の曲率半径とは異なる。位相マスク1801の各位相リング1807の短軸は、各位相リング1807の対称軸と一致してよい。
図18に示すように、位相リングの断面図は、複数の位相リング1807のうちの1つの位相リングの少なくとも一部が楕円形を含むことを示している。幾つかの実施形態では、位相リングは、第1の長軸(例えば、亀裂面1802に沿って配向されている)と、第1の長軸に対して垂直な第1の短軸とによって規定された第1の楕円形を含む第1の部分(例えば、第1の部分1803aに位置する)を含んでよい。別の実施形態では、位相リングは、第1の長軸および第2の短軸によって規定された第2の楕円形を含む第2の部分(例えば、第2の部分1803bに位置する)を含んでよい。さらに別の実施形態では、第1の短軸は、第2の短軸よりも長くてよい。さらに別の実施形態では、第2の短軸は、第1の短軸よりも長くてよい。2つの異なる楕円形を含む位相リングを含む位相マスクを提供することは、レーザビームおよび/または関連する線状焦点の収差を低減させることができる。さらに別の実施形態では、第1の短軸と実質的に等しい長さの第2の短軸。
【0090】
別の実施形態では、示したように、位相マスクは、複数の位相リング1807を含む第1の部分1803aと、複数の位相リング1807を含む第2の部分1803bとを含んでよい。本明細書で使用される場合、位相リングを含まない位相マスクの部分は、レーザビームを線状焦点に集束させるように構成されていない。さらに別の実施形態では、示したように、位相軸線1802は位相マスク1801と交差してよく、位相軸線は、第1の部分1803aと第2の部分1803bとの間に配置されてよい。さらに別の実施形態では、位相軸線1801は、ビーム経路1613を含みかつレーザビーム1609の中心を含むように構成された位相マスク1801の中心と交差してよい。さらに別の実施形態では、示したように、位相マスク1801は、位相軸線1802に衝突するレーザビーム1609の部分に集束するように構成されていなくてよい。さらに別の実施形態では、示したように、位相マスク1801は、ビーム経路1613を含みかつレーザビーム1609の中心を含むように構成された位相マスク1801の中心に対する位相軸線1802の角度B内で位相マスク1801に衝突するレーザビーム1609の部分を集束させるように構成されていなくてよい。さらに別の実施形態では、角度Bは、約1°以上、約2°以上、約5°以上、約10°以上、約12°以上、約25°以下、約15°以下、約12°以下または約10°以下であってよい。さらに別の実施形態では、角度Bは、約1°~約25°、約1°~約15°、約1°~約12°、約1°~約10°、約2°~約25°、約2°~約15°、約2°~約12°、約2°~約10°、約5°~約25°、約5°~約15°、約5°~約12°、約5°~約10°、約10°~約25°、約10°~約15°、約10°~約12°の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。さらに別の実施形態では、角度Bは、少なくとも5°であってよく、つまり、位相マスク1801は、位相軸線1802の少なくとも5°以内の領域を集束させなくてよい。さらに別の実施形態では、示したように、位相マスク1801は、位相マスク1801の中央部分1805と交差するレーザビーム1609の部分を集束させないように構成された中央部分1805を含んでよい。さらに別の実施形態では、示したように、位相マスク1801は、位相マスク1801の外周部分1809と交差するレーザビーム1609の部分を集束させないように構成された外周部分1809を含んでよい。上述の位相マスク1801の態様を組み合わせることができ、位相マスクは、幾つかの実施形態では、
図18に示された位相マスク1801に似ていてよいことが理解されるべきである。位相マスクを提供することにより、パルスの単一のバーストを使用して導光板の内部に特徴を生成するために導光板内の線状焦点にレーザビームを集束させることができる。位相軸線の角度B以内の領域を含む位相マスクを提供することは、制御された亀裂(例えば、亀裂面の角度A以内に実質的に配置された複数の亀裂)を含む特徴を生成することができ、これは、向上した光取出しおよび/または増大した(例えば、高い)放射輝度のより広い領域を可能にすることができる。非集束中央部分および/または外周部分を含む位相マスクを提供することは、線状焦点の長さを制限することができ、これは、導光板の内部の特徴の生成を可能にすることができる。
【0091】
再び
図16を参照すると、幾つかの実施形態では、位相変更光学素子1611は、位相マスク1801を使用してレーザビーム1609に位相変更を適用することができる適応位相変更光学素子1627を含んでよい。適応位相変更光学素子1627は、電力信号、制御信号などを提供するためのあらゆる経路を含んでよい1つ以上の通信経路1605、例えば、光ファイバ、電気ワイヤ、無線プロトコルなどを例えば使用して、制御装置1603に通信可能に結合されてよい。動作中、制御装置1603は、適応位相変更光学素子1627に制御信号を提供してよく、これにより、適応位相変更光学素子1627によって適用される特定の位相変更(例えば、偏重、位相マスクなど)を制御し、これにより、適応位相変更光学素子1627は、例えば、位相機能に基づいてレーザビーム1609に特定の位相変更を適用する。幾つかの実施形態では、適応位相変更光学素子1627は、空間光変調器(SLM)を含んでよく、これは、透過型または反射型の装置であり、例えば位相マスク、例えば
図18の位相マスク1801を使用して少なくとも1つの次元においてレーザビーム1609の振幅および/または位相を空間的に変調してよい。動作中、空間光変調器(SLM)は、制御装置1603からの制御信号に基づいて、選択的な、構成可能な位相変更をレーザビーム1609に適用してよい。幾つかの実施形態では、適応位相変更光学素子1627は、変形可能ミラーを含んでよく、これは、制御信号、例えば制御装置1603からの制御信号に応答してその表面を変形させることができるミラーであり、これにより、レーザビーム1609の波面を変更し、これがレーザビーム1609の位相を変更してよい。例えば、変形可能ミラーは、位相マスク、例えば位相マスク1801を適用するように構成されてよい。さらに、幾つかの実施形態では、適応位相変更光学素子1627は、制御信号、例えば制御装置1603からの制御信号に応答してレーザビーム1609に選択的かつ制御可能な位相変更を適用することができる位相プレート(または位相プレートアセンブリ)である適応位相プレートを含んでよい。例えば、適応位相プレートは、(例えば、制御装置1603からの制御信号に基づいて)相対的に可動な2つ以上の位相プレートであってよく、これにより、相対的な位置決めに基づいてそれらがレーザビーム1609に適用する位相変化を変更する。
【0092】
図17に示したように、幾つかの実施形態では、位相変更光学素子1611は、静的位相変更光学素子1703、例えば、アキシコン1705(例えば、楕円形アキシコン、長方形アキシコン)を含んでよい。別の実施形態では、アキシコン1705は、位相マスク1801を含んでよい。単一の位相変更光学素子1611が
図16および
図17に示されているが、その他の実施形態は、複数の位相変更光学素子1611、例えば、レーザビーム1609を準非回折ビームに変換するように構成された1つの位相変更光学素子および別の位相変更光学素子を含んでよい。別の実施形態では、位相マスク1801を含むビームブロックは、レーザビーム1609を変換するように構成することができる。
【0093】
幾つかの実施形態では、
図16、
図17および
図19に示したように、ビーム経路1613に沿って進行するレーザビーム1609は、導光板105に衝突してよい。別の実施形態では、示したように、導光板105は、導光板の第2の主面111がステージ1623の接触面1625に面する(例えば、接触する)ように配置することができる。さらに別の実施形態では、ステージ1623は、並進可能かつ/または回転可能であってよく、ステージ1623は、例えば、1つ以上の通信経路1629を使用して制御装置1603によって調整することができる。別の実施形態では、
図19に示したように、レーザビーム1609は、導光板105内に線状焦点1901を含んでよい。
図19に概略的に示された光線軌跡は、特徴主軸線202aに沿って配置された複数の焦点1903a~1903eに光線が収束することを示している。本明細書で使用される場合、線状焦点の範囲(例えば、長さ)は、複数の焦点1903a~1903eを含む距離である。さらに別の実施形態では、線状焦点1901は、生成される(例えば、書き込まれる)導光板105の内部の対応する特徴117,301,501,801,1301のための領域に対応する導光板105の内部の領域に限定することができる。
【0094】
本開示の実施形態に基づく特徴は、レーザを使用して、例えば、書込みおよび/または上記の光学装置1601,1701を使用して生成することができる。幾つかの実施形態では、特徴は、レーザ1607、レンズ(例えば、第1のレンズ1619、第2のレンズ1621)および導光板105を使用して生成することができる。幾つかの実施形態では、方法は、レーザ1607からパルスバーストを放出することを含んでよい。本明細書で使用される場合、パルスバーストの総エネルギは、パルスバースト内の各パルスのエネルギの合計である。パルスバーストは、約5マイクロジュール(μJ)~約500μJ、約5μJ~約200μJ、約5μJ~約100μJ、約10μJ~約500μJ、約10μJ~約200μJ、約10μJ~ら約100μJ、約20μJ~約500μJ、約20μJ~約200μJ、約20μJ~約100μJの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲の総エネルギを含んでよい。パルスバーストのパルスは、約0.5ナノ秒(ns)~約100ns、約0.5ns~約50ns、約0.5ns~約20ns、約2ns~約100ns、約2ns~約50ns、約2ns~約20ns、約5ns~約100ns、約5ns~約50ns、約5ns~約20nsの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲の時間だけ分離させることができる。それぞれが1つ以上のパルスバーストを含むバーストは、約10キロヘルツ(kHz)~約1メガヘルツ(MHz)、約10kHz~約500kHz、50kHz~約1MHz、約50kHz~約500kHz、約100kHz~約500kHz、約100kHz~約200kHzの範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲において生成することができる。幾つかの実施形態では、パルスバーストにおけるパルスの数は、約20以下または約10以下、例えば、1~10、1~5、1~3、3~10、3~5の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。幾つかの実施形態では、パルスバーストにおけるパルスの数は、約100~約1500、約100~約1000、約100~約800、約300~約1500、約300~約1000、約300~約800、約600~約1500、約600~約1000、約600~約800の範囲またはそれらの間のあらゆる範囲または部分範囲にあってよい。
【0095】
幾つかの実施形態では、方法は、導光板105内の線状焦点1901にパルスバーストを集束させることを含んでよい。別の実施形態では、パルスバーストを集束させることは、位相マスク1801を使用してパルスバーストのパルスのレーザビーム1609を集束させることを含んでよい。上述のように、さらに別の実施形態では、位相マスク1801は、楕円形パターン(例えば、楕円形位相リング)を含んでよい。さらに別の実施形態では、位相マスク1801は、パルスバーストの1つのパルスを含むレーザビーム1609の中央部分を集束させなくてよい。さらに別の実施形態では、位相マスク1801は、パルスバーストの1つのパルスを含むレーザビーム1609の外周部分を集束させなくてよい。さらに別の実施形態では、位相マスク1801は、レーザビーム1609の中心と交差するレーザビーム1609の軸線1802を集束させなくてよい。さらに別の実施形態では、位相マスクは、位相軸線1802からの角度B以内(例えば、少なくとも5°、約15°以内)の領域を集束させなくてよく、角度Bは、レーザビーム1609の中心に対して測定される。
【0096】
さらに別の実施形態では、適応位相変更光学素子1627、例えば、空間光変調器(SLM)は、位相マスク1801を含んでよい。さらに別の実施形態では、パルスバーストを集束させることは、位相マスク1801を含む空間光変調器(SLM)からパルスバーストを反射させることを含んでよい。さらに別の実施形態では、静的位相変更光学素子1703は、ビームブロックおよび/またはアキシコン1705を含んでよい。さらに別の実施形態では、パルスバーストを集束させることは、位相マスク1801を含むビームブロックを介してパルスバーストを送信することを含んでよい。さらに別の実施形態では、パルスバーストを集束させることは、アキシコン1705を介してパルスバーストを送信することを含んでよい。さらに別の実施形態では、パルスバーストを集束させることは、位相マスク1801を含むアキシコン1705を介してパルスバーストを送信することを含んでよい。幾つかの実施形態では、示されていないが、ビームブロックおよび/またはアキシコン1705は、
図17に示されている場所の代わりに、コリメーション空間1617に配置することができる。
【0097】
幾つかの実施形態では、パルスバーストのパルスのレーザビーム1609は、上記で論じられた光学装置1601,1701を使用して集束させることができる。別の実施形態では、集束されたレーザビーム1609は、導光板105内に線状焦点1901を含んでよい。さらに別の実施形態では、線状焦点1901は、生成される(例えば、書き込まれる)導光板105の内部の対応する特徴117,301,501,801,1301のための領域に対応する導光板105の内部の領域に制限することができる。
【0098】
幾つかの実施形態では、パルスバーストは、導光板105に衝突して、複数の特徴117のうちの1つの特徴を形成する。上記のシーケンスを繰り返して、導光板上の異なる位置に複数の特徴のうちの追加の特徴を生成することができ、これらの位置は、複数の特徴のうちの既存の特徴から、20μm~約200μm以内であってよい。
【0099】
幾つかの実施形態では、複数の特徴のうちの特徴がレーザパルスバーストを使用して生成された後、導光板は、約200℃~約1000℃の範囲の温度で約5分~1時間アニール処理されてよい。一般に、材料がガラス転移温度を含む場合、アニール処理は、室温より高くかつ導光板の材料のガラス転移温度より低い温度において行うことができる。実施例Cを参照して論じるように、複数の特徴を生成した後に導光板をアニール処理することは、複数の特徴にわたってより一貫した屈折率分布を有する特徴および/またはより一貫した特徴を生成することができる。
【0100】
図1を参照すると、内部特徴を備えた導光板は、光を放出する方法における装置の一部として使用することができる。最初に、光源103から放出された光125を、導光板105の第1の縁部107に投入することができる。次いで、投入された光125は、導光板105内を伝播することができる。次いで、伝播する光は、複数の特徴117のうちの1つの特徴に衝突することができる。その後、伝播する光125は、導光板105の第1の主面109に対して垂直な方向から約0°~約30°に向けられたピーク放射輝度で、導光板105の第1の主面109を通過することができる。別の方法では、伝播する光125は、導光板105の第1の主面109に対して垂直な方向から約0°~約25°に向けられたピーク放射輝度で、導光板105の第1の主面109を通過することができる。
【実施例】
【0101】
実施例A~実施例Cは、上記のように、レーザ書込みを使用して導光板内に複数の特徴を生成する方法に関する。論じられる例示的な実施形態では、導光板は、Corning社製の厚さ2mmのIris(登録商標)ガラスから成り、355nmレーザが、約38nsの平均パルス幅を有するパルス、バーストあたり700パルス、135kHzの繰返し率を生成するように作動させられ、fθレンズは、163.4mmの有効焦点長さおよび221.7mmの作動距離で作動させられ、別段に示されない限り、1つの特徴の特徴主軸線と、隣接する特徴の特徴主軸線との間の特徴間隔は、約200μmである。
【0102】
実施例A
実施例Aでは、特徴を書き込むために使用されるパルスの数が変化させられた。2.9μJの総エネルギで100パルスを使用することは、少なくとも1μmの高さを有する特徴を生成するための下端付近である。もう一方の極では、総エネルギが約23.7μJの800パルスを使用すると、様々な欠陥や不規則性が特徴に現れ始める。これらの両極の間で特徴を容易に生成することができる。例えば、約17.8μJの総エネルギを有する600パルスを使用して特徴を書き込むことができる。約100~約800でパルスの数を増加させることは、書き込まれる特徴の高さを増大させる。
【0103】
実施例B
実施例Bでは、特徴間の間隔(すなわち、距離)が変化させられた。約20μmの意図された特徴間隔を使用すると、意図された10の特徴のうち5だけが見えた。なぜならば、隣接する一対の特徴が重なっていたからである。間隔を、20μmを僅かに超えるように増大させることは、意図したような個々の特徴を生成した。例えば、40μmの特徴間隔を使用すると、所望の数の特徴が生成されたが、特徴は僅かに不規則であった。特徴間隔をさらに60μmに増大させると、各特徴が他の特徴と実質的に同じである特徴が生成された。間隔は、不利な特徴属性なく、少なくとも200μmの間隔までさらに増大させることができる。前述のように、あらゆる任意の特徴によって導光板から向けられる光の割合が低い場合、十分な放射輝度を生成するために、特徴間隔を約20μm~200μmに維持することが望ましい可能性がある。さらに、導光板全体で放射輝度を実質的に同じに維持するために、光源からの距離が減少するにつれて、特徴間隔が減少することが望ましい可能性がある。
【0104】
実施例C
実施例Cは、
図9および
図10に示したように、導光板の第1の縁部から第2の縁部に向かって見た、特徴全体にわたる屈折率分布を示している。分析のために、特徴は、特徴の高さに沿って(すなわち、導光板の厚さ方向に沿って)等しい間隔で配置された9つの場所において、第1の主面により近い位置から第2の主面に向かって測定され、対応する分布は、それぞれ1001~1009によって示してある。
図9は、アニール処理を行わない特徴に対応する。
図10は、620℃において30分間アニール処理された特徴に対応する。
図9および
図10において、縦軸は、特徴の屈折率と導光板の屈折率との間の差を表す。アニール処理されていない特徴について、
図9に示したように、屈折率は、第1の主面からの距離が増大するにつれて増大している。1001~1003を除いて、アニール処理されていない特徴の全ての分布は、横軸において-15から15までの正の屈折率差を有していた。このように、第1および第2の部分は、実質的に
図3に示したように配置されてよい。アニール処理後、
図10に示したように、屈折率分布は、特徴の高さ全体にわたってより一貫していた。特徴の中心は、正の屈折率差を有していたが、周辺は、僅かに負の部分を有する。このように、第1および第2の部分は、実質的に
図2に示したように配置されてよい。
【0105】
実施例D
実施例Dは、異なる傾角を備えかつサイドリフレクタ118を備えるまたは備えない特徴のための、導光板の第1の主面109に対して垂直方向に対する最大放射輝度の領域を示している。
図11および
図12を説明するために使用される場合、「鉛直」という用語は、光源103から導光板105の第1の縁部107に向かって延びる方向を指すのに対し、「水平」という用語は、導光板105の第3の縁部807から第4の縁部809に向かって延びる、「鉛直」方向に対して垂直な方向を指す。「鉛直」および「水平」角度の両方は、導光板105の第1の主面109に対して垂直な方向に関する測定値である。
【0106】
図11は、導光板が、異なる傾角を備える特徴を有する場合の、本明細書に記載された実施形態による導光板の第1の主面から出た光の計算された角度分布の概略図である。特徴は、1mmの高さ、20μmの最大幅および導光板の屈折率よりも0.015だけ大きい屈折率を有する。導光板は、2mmの厚さを有する。装置は、バックリフレクタを含むが、サイドリフレクタを含まない。各サブプロットのために、x軸(すなわち、水平軸線)は、導光板の第1の主面に対して垂直方向に対する、度で示した水平角度であるのに対し、y軸(すなわち、鉛直軸線)は、導光板の第1の主面に対して垂直方向に対する、度で示した鉛直角度である。W/m
2における放射輝度の簡略化された表示は、中程度の放射輝度の領域1107から低い放射輝度の領域1109を描く輪郭線1101と、高い放射輝度の領域1105から中程度の放射輝度の領域1107を描く輪郭線1103とによって表されている。値は、-90H、90H、-90Vおよび90Vによって囲まれた円内で物理的に有意である。上の列において左から右へ行くと、特徴の傾角は、10°、20°および25°である。下の列において左から右へ行くと、特徴の傾角は、30°、35°および40°である。35°の傾角の場合、高い放射輝度1105が、水平軸線上の-30°~30°の範囲および鉛直軸線上の-45°~-25°の範囲において生じる。40°の傾角の場合、ピーク放射輝度は、水平軸線上の-25°~25°かつたいていは鉛直軸線上の-45°未満に局所化される。30°の傾角の場合、最大放射輝度は、水平軸線上の-45°~45°および鉛直軸線上の-25°~15°の広い帯域にある。25°の傾角の場合、最大放射輝度は、水平軸線上の-20°付近および鉛直軸線上の15°付近にある。20°未満の傾角の場合、最大放射輝度は、鉛直軸線上で45°を超えている。このデータに基づき、サイドリフレクタ118を備えない最大放射輝度は、約25°~約35°の傾角の場合、垂直の30°以内である。30°の傾角の場合、最大放射輝度の領域は、垂直方向(すなわち、0°)を含む。
【0107】
図12は、35°の傾角を備える
図11の例示的な実施形態がサイドリフレクタをさらに含む場合の、本明細書に記載された実施形態による導光板の第1の主面から出た光の角度分布を示している。ワット毎平方メートル(W/m
2)における放射輝度の簡略化された表示は、中程度の放射輝度の領域1213から低い放射輝度の領域1209を描く輪郭線1201と、高い放射輝度の領域1215から中程度の放射輝度の領域1213を描く輪郭線1203とによって表されている。
図12は、それらが両方とも水平軸線上の-30°~10°および鉛直軸線上の-45°~約-25°の最大放射輝度を有するという点で
図11の上の列の中間パネルに似ているが、
図12は、水平軸線上の-30°~約20°および鉛直軸線上の約30°~約45°の放射輝度における追加的なピークを有する。基本的に、サイドリフレクタの追加は、鉛直軸線上の反対側の位置における、水平軸線上にほぼ中心合わせされた、強度の別のピークを生成する。
図11における実施形態にこの概念を適用すると、約25°~約35°の傾角は、サイドリフレクタが追加されたとき、30°以内または垂直で増大した強度を生じるべきである。
【0108】
実施例E
実施例Eは、複数の亀裂を備える特徴および複数の亀裂を備えない特徴について、導光板の第1の主面109に対して垂直な方向に対する最大放射輝度の領域を示している。
図14および
図15を説明するために使用される場合、「鉛直」という用語は、光源103から導光板105の第1の縁部107に向かって延びる方向を指し、「水平」という用語は、導光板105の第3の縁部807から第4の縁部809に向かって延びる、「鉛直」方向に対して垂直な方向を指す。「鉛直」および「水平」角度の両方は、導光板105の第1の主面109に対して垂直な方向に対する測定値である。
【0109】
図14および
図15は、本明細書に記載の実施形態による、導光板の第1の主面から出た光の、実験的に測定された角度分布の概略図である。
図14は、位相マスク1801ではなく、線状焦点を使用して生成された特徴を備えた導光板に対応する。
図15は、線状焦点を生成するために位相マスク1801を使用して生成された特徴を備えた導光板に対応し、これらの特徴は、対応する亀裂面の約10°以内に実質的に配置された複数の亀裂を含む。
図14および
図15のために使用される導光板は、Corning社製の厚さ1.1mmのIris(登録商標)ガラスから成り、特徴は700μmの高さを備え、特徴は1064nmレーザを使用して非ゼロ傾角で生成された。この装置は、バックリフレクタを備えていたが、サイドリフレクタは備えていなかった。各サブプロットについて、x軸(すなわち、水平軸線)は、導光板の第1の主面に対して垂直な方向に対する、度で示した水平角度であり、y軸(すなわち、鉛直軸線)は、導光板の第1の主面に対して垂直な方向に対する、度で示した鉛直角度である。W/m
2での放射輝度の簡略化された表示は、中程度の放射輝度の領域1407,1507から低い放射輝度の領域1409,1509を描く輪郭線1401,1501と、高い放射輝度の領域1405,1505から中程度の放射輝度の領域1407,1507を描く輪郭線1403,1503とによって表されている。値は、-90H、90H、-90Vおよび90Vによって囲まれた円内で物理的に有意である。
【0110】
図15は、水平軸線上の0°~45°および鉛直軸線上の55°~70°の範囲の高い放射輝度の領域1505を含む。
図14は、水平軸線上の-30°~約30°および鉛直軸線上の35°~70°の高い放射輝度の領域1405を含む。
図15と比較すると、
図14における高い放射輝度の領域1405は、水平方向および鉛直方向の両方において、より中心に配置されている。また、
図14における高い放射輝度の領域1405は、
図15における高い放射輝度の領域1505よりも広い(例えば、より大きな面積である)。中程度の放射輝度の領域を見ると、
図15は、原点(すなわち、0°,0°)を含まない中程度の放射輝度の2つの別個の領域1507を含むのに対し、
図14は、原点を含む中程度の放射輝度の単一の広い領域1407を含む。これにより、位相マスク(例えば、位相マスク1801)を使用して制御された亀裂を含む特徴を提供することは、位相マスクを使用しないで生成された特徴と比較して、高い放射輝度および中程度の放射輝度の、より同心的なかつより広い領域を生成することができることを認めることができる。
【0111】
実施例F
実施例Fは、本開示の実施形態による特徴の光取出し能力を実証している。特徴は、実施例Eについて説明された方法に従って、位相マスク1801を使用して生成された対応する亀裂面の約10°以内の実質的に配置された複数の亀裂を含む1つの特徴を備えて生成されているが、他の特徴はそうではない。位相マスクを使用して生成された特徴は、増大が他の特徴と比較して235%の光取出しであることを実証した。これにより、制御された亀裂(例えば、約10°以内または対応する亀裂面に実質的に配置された複数の亀裂)を提供することは、増大した光取出しを提供することができる。
【0112】
本開示の実施形態は、導光板の内部に特徴を生成することを提供することができる。導光板の内部に特徴を提供することは、光取出しを増大させることができる。なぜならば、特徴が導光板の大きな断面積をカバーすることができるからである。導光板の内部に特徴を提供することは、導光板への損傷(例えば、破壊)の発生率を低減(例えば、減少)させることができる。なぜならば、導光板の表面が改質されないからである。導光板の内部に特徴を提供することは、導光板の表面と別の表面との間の結合に関連する問題を回避することができる。なぜならば、導光板が均一な面および/または平面を提供することができるからである。導光板の内部に特徴を提供することにより、導光板は、第1の主面から光を、第1の主面に対して垂直な方向から0°~30°に向けられたピーク放射輝度で方向付けることができる。取出し分布(例えば、ピーク放射輝度)は、特徴の傾角を調整することによってかつ/または同じ導光板において異なる傾角を使用することによって制御することができる。同様に、取出し分布は、導光板の幅に沿った1つの位置に基づいて、第1の縁部に対する亀裂面の間の角度を調整することによって制御することができる。
【0113】
本開示の実施形態は、約20μm以上の複数の特徴の隣接する一対の特徴間の間隔を提供することができる。小さな間隔(例えば、約20μm)を提供することは、均一かつ/または均等な光取出しおよび/または導光板から取り出される光の輝点の低減を可能にすることができる。小さな間隔を提供することは、単一の導光板内でより広い範囲の間隔を使用することを可能にすることができ、これは、導光板の長さにわたって、より均一かつ/または均等な光取出しを可能にすることができる。このような間隔パターンは、特徴経路の間で光を均等に分配するという技術的利点を提供する場合がある。なぜならば、特徴経路は、より低い光強度を有する光源からより遠い場所において、より密であるからである。幾つかの実施形態では、間隔は、光源および/または第1の縁部からの距離が増大するにつれて減少してよい特徴経路間の間隔を含んでよい。幾つかの実施形態では、間隔は、共通の特徴経路上の隣接する一対の特徴の間の間隔を含んでよく、共通の特徴経路上の特徴の隣接する対の間の間隔は、光源および/または第1の縁部からの対応する特徴経路の距離が増大するにつれて減少してよい。幾つかの実施形態では、第1の特徴経路上の隣接する第1の対の特徴は、第1の特徴経路に隣接する第2の特徴経路上の隣接する第2の対の特徴に対してずらすことができる。このようなずらされた設計は、特徴経路間で整列した特徴を有するよりも、導光板を出た光を導光板の長さに沿ってより均等に分配するという技術的利点を提供することができる。さらに、光の均等性および/または均一性は、第2の特徴が、第2の縁部よりも第1の縁部および/または光源から遠くに配置されたときに、第2の特徴の第2の高さよりも低い第1の高さを備える第1の特徴を有することによって増大させることができる。
【0114】
本開示の実施形態は、特徴ごとに増大した光取出しを提供することができる。導光板の内部に特徴を提供することは、導光板の大きな断面積をカバーすることができる。導光板のバルクと比較して僅かな屈折率差(例えば、約0.0005~約0.015の範囲)を有する特徴を提供することは、特徴による光の屈折を増大させることができる。なぜならば、より少ない光が光源に向かって反射される場合があるからである。複数の特徴を生成した後に導光板をアニール処理することは、より一貫した屈折率分布を備える特徴および/または複数の特徴にわたってより一貫した特徴を提供することができる。特徴ごとの光取出しは、実施例によって実証されるように、制御された亀裂を含む(例えば、約10°以内または対応する亀裂面に実質的に配置された複数の亀裂を含む)特徴を提供することによって増大させることができる。特徴の光取出しは、第1の縁部からの距離に基づいて特徴の傾角を調整することによって増大させることができる。
【0115】
本開示の実施形態は、複数の亀裂を含む特徴を提供することができる。制御された亀裂を含む(例えば、約10°以内または対応する亀裂面に実質的に配置された複数の亀裂を含む)特徴を提供することは、光取出しを増大させることができる。(例えば、位相マスクを使用して)制御された亀裂を含む特徴を提供することは、高い放射輝度および中程度の放射輝度の、より同心的なかつより広い領域を生成することができる。位相マスクを提供することは、パルスの単一のバーストを使用して導光板の内部における特徴の生成のために導光板内の線状焦点にレーザビームが集束することを可能にすることができる。位相マスクを提供することは、特徴における一貫したかつ/または再現可能な亀裂パターンの生成を可能にすることができる。位相軸線の所定の角度以内の領域を含む位相マスクを提供することは、制御された亀裂(例えば、亀裂面の所定の角度以内に実質的に配置された複数の亀裂)を含む特徴を生成することができ、これは、向上した光取出しおよび/または増大した(例えば、高い)放射輝度のより広い領域を可能にすることができる。非集束中央部分および/または外周部分を含む位相マスクを提供することは、線状焦点の長さを制限することができ、これは、導光板の内部の特徴の生成を可能にすることができる。
【0116】
本明細書で使用される場合、「the」、「a」または「an」は、「少なくとも1つ」を意味し、反対のことが明示的に示されない限り「1つのみ」に限定されるべきではない。したがって、例えば、「構成要素」への言及は、文脈が明確に別段の定めをしない限り、2つ以上のこのような構成要素を有する実施形態を含む。
【0117】
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、量、サイズ、配合、パラメータおよびその他の量および特性が正確ではなくかつ正確である必要がないが、公差、変換係数、切り捨て、測定誤差などおよび当業者に公知のその他の係数を反映して、必要に応じて、近似および/またはより大きいまたはより小さくてよいことを意味する。「約」という用語が、ある値またはある範囲の端点を記述する際に使用される場合、本開示は、言及された特定の値または端点を含むと理解されるべきである。明細書における数値または範囲の端点が「約」を用いている場合、その数値または範囲の端点は、2つの実施形態、すなわち「約」によって修正されたものと、「約」によって修正されていないものとを含むことが意図されている。各範囲の端点は、他方の端点に関してかつ他方の端点から独立して有意であることがさらに理解されるであろう。
【0118】
本明細書において使用される「実質的な」、「実質的に」という用語およびそれらの変化形は、記述された特徴が、ある値または記述と等しいまたはほぼ等しいことを示すことが意図されている。例えば、「実質的に平坦な」面は、平坦またはほぼ平坦な面を示すことが意図されている。さらに、上記で規定したように、「実質的に類似」は、2つの値が等しいまたはほぼ等しいことを示すことが意図されている。幾つかの実施形態では、「実質的に類似」は、互いの約10%以内の値、例えば互いの約5%以内の値または互いの約2%以内の値を示してよい。
【0119】
本明細書で使用される場合、「備える」および「含む」という用語およびそれらの変化形は、別段の定めがない限り、同義でありかつ無制限であると解釈される。備えるまたは含むという移行句に続く要素のリストは、非排他的なリストであり、そのリストにおいて具体的に列挙されたものに加えた要素が存在してよい。
【0120】
様々な実施形態が、ある例示的かつ具体的な実施形態に関して詳細に説明されているが、本開示は、それに限定されると考えられるべきではない。なぜならば、開示された特徴の多数の変更および組合せが、以下の請求項の範囲から逸脱することなく可能であるからである。
【0121】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0122】
実施形態1
装置であって、
第1の主面、第2の主面、前記第1の主面と前記第2の主面との間に延びる第1の縁部および前記第1の主面と前記第2の主面との間に規定された厚さを含む導光板と、
前記導光板の内部にある複数の特徴であって、前記複数の特徴のうちの1つ以上の特徴は、
第1の屈折率と、
前記導光板の前記厚さの方向における高さと、
前記1つ以上の特徴のうちの1つの特徴の中心軸線と、前記導光板の前記厚さの方向との間に規定された傾角と
を含み、
前記複数の特徴のうちの隣接する一対の特徴の間の間隔は、約20μm~約200μmの範囲である、
複数の特徴と、
前記導光板の前記第1の縁部に光を放出するように配置された光源と
を備え、
前記第1の屈折率と、前記導光板の屈折率との間の差は、約0.0005以上である、
装置。
【0123】
実施形態2
前記1つ以上の特徴の幅は、約5μm~約100μmの範囲である、実施形態1記載の装置。
【0124】
実施形態3
前記1つ以上の特徴の前記第1の屈折率は、前記導光板の前記屈折率よりも大きい、実施形態1または2記載の装置。
【0125】
実施形態4
前記1つ以上の特徴は、前記導光板の前記屈折率よりも小さい第2の屈折率をさらに含む、実施形態3記載の装置。
【0126】
実施形態5
前記1つ以上の特徴の前記第1の屈折率と、前記導光板の前記屈折率との間の差は、約0.0005~約0.015の範囲である、実施形態1から4までのいずれか1つ記載の装置。
【0127】
実施形態6
前記傾角は、約20°~約40°の範囲である、実施形態1から5までのいずれか1つ記載の装置。
【0128】
実施形態7
前記傾角は、約25°~約35°の範囲である、実施形態1から6までのいずれか1つ記載の装置。
【0129】
実施形態8
前記1つ以上の特徴の前記高さは、前記第1の縁部からの前記1つ以上の特徴の距離が増大するにつれて増大する、実施形態1から7までのいずれか1つ記載の装置。
【0130】
実施形態9
前記1つ以上の特徴の前記高さは、5μm~約3mmの範囲である、実施形態1から8までのいずれか1つ記載の装置。
【0131】
実施形態10
前記1つ以上の特徴のうちの1つの特徴は、前記特徴の前記中心軸線から半径方向外向きに延びる複数の亀裂を含む、実施形態1から9までのいずれか1つ記載の装置。
【0132】
実施形態11
前記複数の亀裂のうちの実質的に全ての亀裂は、前記特徴の前記中心軸線を含む亀裂面から15°以内にある、実施形態10記載の装置。
【0133】
実施形態12
前記複数の亀裂のうちの実質的に全ての亀裂は、前記亀裂面から10°以内にある、実施形態11記載の装置。
【0134】
実施形態13
前記導光板の前記第1の主面および前記第2の主面は、四辺形を含み、前記導光板は、前記第1の主面と前記第2の主面との間にかつ前記第1の縁部とは反対側に延びる第2の縁部と、前記第1の主面と前記第2の主面との間に延びる第3の縁部と、前記第1の主面と前記第2の主面との間にかつ前記第3の縁部とは反対側に延びる第4の縁部と、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に規定された前記導光板の長さと、前記第3の縁部と前記第4の縁部との間に規定された前記導光板の幅とをさらに含み、前記導光板は、前記導光板の前記第3の縁部から前記導光板の前記第4の縁部まで延びる第1の特徴経路を含み、前記1つ以上の特徴は、前記第1の特徴経路上に配置された複数の第1の特徴を含む、実施形態1から9までのいずれか1つ記載の装置。
【0135】
実施形態14
前記導光板の前記第3の縁部から前記導光板の前記第4の縁部までそれぞれ延びる第2の特徴経路および第3の特徴経路をさらに含み、前記1つ以上の特徴は、前記第2の特徴経路上に配置された複数の第2の特徴を含み、前記第2の特徴経路は、前記第1の特徴経路と前記第3の特徴経路との間に配置されており、前記第1の特徴経路は、前記第2の特徴経路よりも前記第1の縁部の近くに配置されている、実施形態13記載の装置。
【0136】
実施形態15
前記第1の特徴経路、前記第2の特徴経路および前記第3の特徴経路はそれぞれ、前記第1の縁部に対して実質的に平行に延びている、実施形態14記載の装置。
【0137】
実施形態16
前記間隔は、前記第1の特徴経路と前記第2の特徴経路との間の第1の経路間隔を含み、前記間隔は、前記第2の特徴経路と前記第3の特徴経路との間の第2の経路間隔をさらに含み、前記第2の経路間隔は、前記第1の経路間隔よりも小さい、実施形態14または15記載の装置。
【0138】
実施形態17
前記隣接する一対の特徴は、前記第1の特徴経路上に配置された前記複数の第1の特徴のうちの隣接する第1の対の特徴を含み、前記間隔は、前記複数の第1の特徴のうちの前記隣接する第1の対の特徴の間の前記第1の特徴経路に沿った第1の特徴間隔を含む、実施形態14または15記載の装置。
【0139】
実施形態18
前記隣接する一対の特徴は、前記第2の特徴経路上に配置された前記複数の第2の特徴のうちの隣接する第2の対の特徴を含み、前記間隔は、前記複数の第2の特徴のうちの前記第2の対の特徴の間の前記第2の特徴経路に沿った第2の特徴間隔を含む、実施形態17記載の装置。
【0140】
実施形態19
前記隣接する第1の対の特徴は、前記隣接する第2の対の特徴に対してずらされている、実施形態18記載の装置。
【0141】
実施形態20
前記第2の特徴経路に沿って配置された前記複数の第2の特徴のうちの1つの特徴の高さは、前記第1の特徴経路に沿って配置された前記複数の第1の特徴のうちの1つの特徴の高さよりも大きい、実施形態14から19までのいずれか1つ記載の装置。
【0142】
実施形態21
前記第1の特徴経路に沿って配置された前記複数の第1の特徴のうちの1つの特徴の第1の傾角は、前記第2の特徴経路に沿って配置された前記複数の第2の特徴のうちの1つの特徴の第2の傾角よりも大きく、前記第1の傾角および前記第2の傾角は、前記導光板の前記厚さの方向に対して測定される、実施形態14から19までのいずれか1つ記載の装置。
【0143】
実施形態22
前記複数の第1の特徴のうちの1つの特徴は、
前記特徴の前記中心軸線から半径方向外向きに延びる複数の亀裂であって、前記1つ以上の特徴のうちの前記特徴の前記複数の亀裂のうちの実質的に全ての亀裂は、前記特徴の前記中心軸線を含む亀裂面から15°以内にある、複数の亀裂と、
前記亀裂面と傾斜面との間に規定された亀裂面角度であって、前記傾斜面は、前記中心軸線を含み、前記導光板の前記幅の方向に延びている、亀裂面角度と
を備える、実施形態13から21までのいずれか1つ記載の装置。
【0144】
実施形態23
前記亀裂面角度は、0°~約30°の範囲である、実施形態22記載の装置。
【0145】
実施形態24
前記亀裂面角度は、0°~約5°の範囲である、実施形態22記載の装置。
【0146】
実施形態25
前記複数の第1の特徴は、第1の外側特徴、第2の外側特徴および前記第1の外側特徴と前記第2の外側特徴との間に配置された中央特徴を含み、前記中央特徴の前記亀裂面角度の大きさは、前記第1の外側特徴の前記亀裂面角度の大きさよりも小さく、前記中央特徴の前記亀裂面角度の大きさは、前記第2の外側特徴の前記亀裂面角度の大きさよりも小さい、実施形態22から24までのいずれか1つ記載の装置。
【0147】
実施形態26
実施形態1から25までのいずれか1つ記載の装置内で光を放出する方法であって、
光源から放出された光を導光板の第1の縁部を通じて前記導光板に投入するステップと、
投入された前記光を前記導光板内で伝播させるステップと、
前記導光板内で伝播する光を、前記導光板の第1の主面に対して垂直な方向から0°~30°に向けられたピーク放射輝度で前記導光板の前記第1の主面に通過させるステップと
を含む、方法。
【0148】
実施形態27
前記ピーク放射輝度は、前記導光板の前記第1の主面に対して垂直な方向から0°~25°に向けられている、実施形態26記載の方法。
【0149】
実施形態28
実施形態1から25までのいずれか1つ記載の装置を形成する方法であって、
レーザからパルスバーストを放出するステップであって、前記パルスバーストは、約10kHz~約1MHzの範囲の速度で生成され、約5μJ~約500μJの範囲の総エネルギを含む、放出するステップと、
導光板内の線状焦点に前記パルスバーストを集束させるステップと、
前記パルスバーストを前記導光板に衝突させて、複数の特徴のうちの1つの特徴を形成するステップと
を含む、方法。
【0150】
実施形態29
前記パルスバーストの前記総エネルギは、約10μJ~約100μJの範囲である、実施形態28記載の方法。
【0151】
実施形態30
前記特徴を形成した後、前記導光板をアニール処理するステップをさらに含む、実施形態28または29記載の方法。
【0152】
実施形態31
前記パルスバースト内のパルスの数は、約10以下である、実施形態28から30までのいずれか1つ記載の方法。
【0153】
実施形態32
前記集束させるステップは、前記パルスバーストのパルスのレーザビームを、位相マスクを使用して集束させるステップを含む、実施形態28から31までのいずれか1つ記載の方法。
【0154】
実施形態33
前記位相マスクは、前記パルスバーストの前記パルスを含む前記レーザビームの、前記レーザビームの中心と交差している軸線を集束させない、実施形態32記載の方法。
【0155】
実施形態34
前記位相マスクは、前記レーザビームの前記中心に対して測定された前記軸線の少なくとも5°以内の領域を集束させない、実施形態33記載の方法。
【0156】
実施形態35
前記領域は、前記軸線から15°を含む、実施形態34記載の方法。
【0157】
実施形態36
前記位相マスクは、前記パルスバーストの前記パルスを含む前記レーザビームの中央部分を集束させない、実施形態32から35までのいずれか1つ記載の方法。
【0158】
実施形態37
前記位相マスクは、前記パルスバーストの前記パルスを含む前記レーザビームの外周部分を集束させない、実施形態32から36までのいずれか1つ記載の方法。
【0159】
実施形態38
前記位相マスクは、楕円形のパターンを含む、実施形態32から36までのいずれか1つ記載の方法。
【0160】
実施形態39
前記パルスバーストを集束させるステップは、前記位相マスクを含む空間光変調器から前記パルスバーストを反射させるステップを含む、実施形態32から38までのいずれか1つ記載の方法。
【0161】
実施形態40
前記パルスバーストを集束させるステップは、前記位相マスクを含むビームブロックを通して前記パルスバーストを送信するステップを含む、実施形態32から38までのいずれか1つ記載の方法。
【0162】
実施形態41
前記パルスバーストを集束させるステップは、アキシコンを介して前記パルスバーストを送信するステップを含む、実施形態28から40までのいずれか1つ記載の方法。
【0163】
実施形態42
前記パルスバースト内のパルスの数は、約100~約1500の範囲である、実施形態28から30までのいずれか1つ記載の方法。
【0164】
実施形態43
前記パルスバーストは、約10kHz~約1MHzの範囲の速度で生成される、実施形態28から42までのいずれか1つ記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0089】
図18は、レーザビーム1609の位相を変更するために適応位相変更光学素子1627および/または静的位相変更光学素子1703によって使用されてよい位相マスク1801を示す。幾つかの実施形態では、
図18に示したように、レーザビーム1609の位相マスク1801は、複数の位相リング1807を含んでよく、各位相リングは、0から2πまで延びる位相シフトを誘発する。別の実施形態では、複数の位相リング1807のうちの1つの位相リングは、楕円形を含んでよい。別の実施形態では、示したように、複数の位相リング1807のうちの各位相リングは、楕円形を含んでよい。したがって、位相マスク1801は、楕円形を含む位相リング1807を含むことによって楕円形パターンを含んでよい。例えば、複数の位相リング1807のうちの1つの位相リングの断面は、第1の曲率半径を有する第1の軸線端部から第2の曲率半径を有する第2の軸線端部まで延びる対称軸線を含む場合、楕円形を含んでよく、第1の曲率半径は第2の曲率半径とは異なる。位相マスク1801の各位相リング1807の短軸は、各位相リング1807の対称軸と一致してよい。
図18に示すように、位相リングの断面図は、複数の位相リング1807のうちの1つの位相リングの少なくとも一部が楕円形を含むことを示している。幾つかの実施形態では、位相リングは、第1の長軸(例えば、亀裂面1802に沿って配向されている)と、第1の長軸に対して垂直な第1の短軸とによって規定された第1の楕円形を含む第1の部分(例えば、第1の部分1803aに位置する)を含んでよい。別の実施形態では、位相リングは、第1の長軸および第2の短軸によって規定された第2の楕円形を含む第2の部分(例えば、第2の部分1803bに位置する)を含んでよい。さらに別の実施形態では、第1の短軸は、第2の短軸よりも長くてよい。さらに別の実施形態では、第2の短軸は、第1の短軸よりも長くてよい。2つの異なる楕円形を含む位相リングを含む位相マスクを提供することは、レーザビームおよび/または関連する線状焦点の収差を低減させることができる。さらに別の実施形態では、
第2の短軸は、第1の短軸と実質的に等しい長さ
であることがある。
【国際調査報告】