(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-03
(54)【発明の名称】ヘアケア組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/44 20060101AFI20220224BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20220224BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20220224BHJP
【FI】
A61K8/44
A61K8/49
A61Q5/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021539130
(86)(22)【出願日】2020-01-06
(85)【翻訳文提出日】2021-08-24
(86)【国際出願番号】 EP2020050114
(87)【国際公開番号】W WO2020144125
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/070654
(32)【優先日】2019-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(32)【優先日】2019-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521042714
【氏名又は名称】ユニリーバー・アイピー・ホールディングス・ベスローテン・ヴェンノーツハップ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】チャン,シャオクン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジアン
(72)【発明者】
【氏名】ピー,インイン
(72)【発明者】
【氏名】チョン,シア
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB332
4C083AC172
4C083AC472
4C083AC532
4C083AC661
4C083AC662
4C083AC711
4C083AC782
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD131
4C083AD351
4C083AD352
4C083BB07
4C083CC31
4C083CC38
4C083DD23
4C083EE23
(57)【要約】
0.5~45重量%のアシルグルタミン酸塩と、ピロクトンオラミンのフケ防止剤とを含むヘアケア組成物であって、アシルグルタミン酸塩およびフケ防止剤が5:1~50:1の重量比で存在し、組成物が、アシルグルタミン酸塩に加えて他のアニオン性界面活性剤を含まない、ヘアケア組成物が開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)0.5~45重量%のアシルグルタミン酸塩、
(b)ピロクトンオラミンのフケ防止剤、
を含むヘアケア組成物であって、
前記アシルグルタミン酸塩および前記フケ防止剤が、5:1~50:1の重量比で存在し、
前記組成物が、前記アシルグルタミン酸塩に加えて他のアニオン性界面活性剤を含まない、ヘアケア組成物。
【請求項2】
前記アシルグルタミン酸塩が、式(I)、(II)または(III)によって表され:
【化1】
式中、Rが、8~20個の炭素、好ましくは8~17個の炭素を有するアルキル基またはアルケニル基であり、Mが、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、置換アンモニウムまたはそれらの混合物、好ましくはナトリウムを含む可溶化カチオンである、請求項1に記載のヘアケア組成物。
【請求項3】
前記アシルグルタミン酸塩が、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムまたはそれらの混合物である、請求項1または請求項2に記載のヘアケア組成物。
【請求項4】
1~30%、好ましくは5~20%の量で前記アシルグルタミン酸塩を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
【請求項5】
前記アシルグルタミン酸塩および前記フケ防止剤が、5:1~30:1、好ましくは10:1~25:1の重量比で存在する、請求項1から4のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
【請求項6】
前記組成物の0.01~10重量%、好ましくは0.01~5重量%の量で前記フケ防止剤を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
【請求項7】
共界面活性剤をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
【請求項8】
前記共界面活性剤が、ベタイン界面活性剤、好ましくはコカミドプロピルベタインである、請求項7に記載のヘアケア組成物。
【請求項9】
カチオン性ポリマーをさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
【請求項10】
前記カチオン性ポリマーが、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性グアーガム誘導体またはそれらの混合物を含む、請求項9に記載のヘアケア組成物。
【請求項11】
前記カチオン性ポリマーが、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである、請求項9に記載のヘアケア組成物。
【請求項12】
シャンプーである、請求項1から11のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のヘアケア組成物を個体の頭皮表面に塗布し、続いて前記表面を水ですすぐ工程を含む、頭皮上にフケ防止剤を堆積させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアケア組成物に関する。さらに詳細には、本発明は、個体の毛髪および/または頭皮上へのフケ防止剤の堆積を増強するアミノ酸界面活性剤およびフケ防止剤を含むヘアケア組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアケア組成物は、一般に、洗浄効果もしくはコンディショニング効果またはこれら2つの組合せを提供する。そのような組成物は、典型的には、望ましくない汚れ、粒子および脂肪分を含まない、毛髪および頭皮の浄化を一般に助ける1つ以上の洗浄界面活性剤を含む。
【0003】
ヘアケア組成物によって、フケ防止効果も提供されている。フケは、世界中の多くの人々に影響を及ぼす問題である。この状態は、頭皮から死んだ皮膚細胞の塊が脱落することによって現れる。これらは白色であり、審美的に不快な外観をもたらす。フケに寄与する1つの要因が、マラセチア(Malassezia)酵母の特定の成員である。これらに対抗するために、フケ防止製品には、抗真菌活性を有する特定のフケ防止剤、例えば、ピロクトンオラミン(オクトピロックス)、アゾール系抗真菌剤(例えば、クリンバゾール、ケトコナゾール)、硫化セレンまたはそれらの組合せが含まれている。そのような製品は、フケの原因を軽減しながら、毛髪洗浄シャンプーとして機能しなければならない。しかし、多くのフケ防止シャンプーは、洗髪過程の最中に、十分なフケ防止剤を堆積させない。フケ防止剤は、洗髪中に単にすすぎ落とされるため、フケ防止効果をほとんどまたは全くもたらさない。したがって、フケ防止剤の堆積を改善して、そのようなフケ防止剤の有効性を最大にすることが常に望まれている。
【0004】
カチオン性、アニオン性、両性、非イオン性界面活性剤などの界面活性剤が、ヘアケア組成物に広く使用されている。硫酸化界面活性剤などのアニオン性界面活性剤は、一般に、優れた洗浄特性および起泡特性を示すため、そのような組成物に典型的に組み込まれている。ただし、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)のような硫酸化界面活性剤は、皮膚に対して刺激が強い傾向があり、フケ防止剤の堆積に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、フケ防止剤の堆積を助けながら、皮膚に対して刺激が強くなく不快でない、穏やかさが増大した界面活性剤を見出す必要がある。
【0005】
試験および定義
ヘアケア組成物
本明細書で使用される場合、「ヘアケア組成物」とは、哺乳動物、特にヒトの毛髪および/または頭皮への局所塗布のための組成物を含むことを意味する。そのような組成物は、一般に、リーブオンまたはリンスオフとして分類され得、外観、洗浄、臭気制御または全体的な美観も改善するために人体に塗布される任意の製品を含む。本発明の組成物は、液体、ローション、クリーム、フォーム、スクラブ、ゲルまたはバーの形態であり得る。そのような組成物の非限定的な例には、リーブオンヘアローション、クリーム、およびリンスオフシャンプー、コンディショナー、シャワージェル、またはトイレットバーが挙げられる。本発明の組成物は、好ましくはリンスオフ組成物であり、特に好ましくはシャンプーまたはコンディショナーであり、最も好ましくはシャンプーである。
【0006】
カチオン電荷密度
本明細書で使用される場合、「カチオン電荷密度」は、所与のポリマーの1重量単位当たりのカチオン電荷の数を指す。カチオン電荷密度は、国際公開第2013/011122号に記載されている置換度から計算することができ、その開示のその全体、特に8ページの8~17行目が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドと反応させることによって得られたカチオン変性グアーポリマーの場合、カチオン電荷密度は、以下の式を使用してDSから計算され得る:
【数1】
【0007】
水不溶性
本明細書で使用される場合、「水不溶性」は、25℃および大気圧での水への材料の溶解度が0.1重量%以下であることを指す。
【0008】
分子量
本明細書で使用される場合、「分子量」は、所与のポリマーの重量平均分子量を指す。所与のポリマーの重量平均分子量(WAVG MW)は、絶対較正(ユニバーサル較正)を使用してSEC(サイズ排除クロマトグラフィー)分析によって決定される。較正には多糖標準プルランおよびデキストランを使用した。
【0009】
その他
実施例または他に明示されている場合を除いて、材料の量または反応条件、材料および/または使用の物理的特性を示す本明細書中のすべての数字が、用語「約」によって修飾されていてもよいと理解される。
【0010】
すべての量は、別途の記載がない限り、最終ヘアケア組成物の重量による。
【0011】
いかなる数値範囲の指定においても、あらゆる特定の上限値はあらゆる特定の下限値を伴い得ることに留意されたい。
【0012】
疑義を避けるために、用語「含む(comprising)」は、「含む(including)」を意味することを意図しているが、必ずしも「からなる(consisting of)」または「から構成される(composed of)」を意味するものではない。言い換えれば、列挙された工程または選択肢は網羅的である必要はない。
【0013】
請求項が多項従属または重複なしに見出され得るという事実に関わりなく、本明細書に見出される本発明の開示は互いに多項従属しているため、特許請求の範囲に見出されるような実施形態をすべて包含するものと考えられるべきである。
【0014】
本発明の特定の態様(例えば、本発明の組成物)に関して特徴が開示されている場合、そのような開示は、必要な変更を加えて、本発明の任意の他の態様(例えば、本発明の方法)にも適用されると考えられるべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
第1の態様では、本発明は、
(a)0.5~45重量%のアシルグルタミン酸塩(salt of acyl glutamate)、
(b)ピロクトンオラミンのフケ防止剤、を含むヘアケア組成物であって、
アシルグルタミン酸塩およびフケ防止剤が、5:1~50:1の重量比で存在し、
組成物が、アシルグルタミン酸塩に加えて他のアニオン性界面活性剤を含まない、ヘアケア組成物に関する。
【0017】
第2の態様では、本発明は、本発明の第1の態様のヘアケア組成物を含む包装されたヘアケア製品に関する。
【0018】
第3の態様では、本発明は、頭皮上にフケ防止剤を堆積させる方法であって、本発明の第1の態様の任意の実施形態のヘアケア組成物を個体の頭皮表面に塗布する工程を含む方法に関する。
【0019】
本発明の他のすべての態様は、以下の詳細な説明および実施例を考慮することによって、さらに容易に明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0020】
アシルグルタミン酸塩は、グルタメートに由来するアミノ酸界面活性剤である。これは、刺激性および不快感を緩和するための穏やかなアニオン性界面活性剤として使用される。本発明の組成物に使用するのに適したアシルグルタミン酸塩の化学構造は、一般式(I)、(II)または(III)によって表され:
【化1】
【0021】
式中、Rは、7~20個の炭素、好ましくは8~17個の炭素を有するアルキル基またはアルケニル基であり、Mは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、置換アンモニウムまたはそれらの混合物、好ましくはナトリウムを含む可溶化カチオンである。
【0022】
本発明で使用され得るアシルグルタミン酸塩の好適な例には、限定するものではないが、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、オリーブ油脂肪酸グルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二ナトリウムまたはそれらの混合物が挙げられる。ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムまたはそれらの混合物が特に好ましい。
【0023】
本発明のヘアケア組成物は、その中に包含されるあらゆる範囲を含め、ヘアケア組成物の総重量に基づいて、0.5~45%、好ましくは1~30%、さらに好ましくは5~20%の量でアシルグルタミン酸塩を含む。
【0024】
本発明のヘアケア組成物は、組成物に含まれるアシルグルタミン酸塩に加えて、他のアニオン性界面活性剤を含まない。他のアニオン性界面活性剤が存在する場合、アシルグルタミン酸塩は、組成物中のアニオン性界面活性剤の総重量に基づいて、組成物中のアニオン性界面活性剤の少なくとも75重量%、さらに好ましくは80~100重量%、最も好ましくは95~100重量%であることが好ましい。
【0025】
ヘアケア組成物がアシルグルタミン酸塩に加えて他のアニオン性界面活性剤を含む場合、それらは組成物の0.01重量%未満、さらに好ましくは0.001重量%未満の量で存在することが好ましい。他のアニオン性界面活性剤の非限定的な例には、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルカリールスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、N-アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルエーテルカルボン酸ならびにそれらの塩、特に、それらのナトリウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩ならびにモノ-、ジ-およびトリエタノールアミン塩がある。アルキル基およびアシル基は、一般に、8~18個、好ましくは10~16個の炭素原子を含み、不飽和であり得る。アルキルエーテルサルフェート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルエーテルカルボン酸ならびにそれらの塩は、1分子当たり1~20個のエチレンオキシド単位またはプロピレンオキシド単位を含み得る。他のアニオン性界面活性剤の典型的な例には、限定するものではないが、オレイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルエーテルカルボン酸、N-ラウリルサルコシン酸ナトリウムまたはそれらの混合物が挙げられる。
【0026】
好ましい実施形態では、ヘアケア組成物は、組成物に穏やかさをもたらすために組成物に含まれるアシルグルタミン酸塩に加えて、両性界面活性剤および双性イオン性界面活性剤などの共界面活性剤をさらに含んでもよい。好適な例には、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタインが挙げられ、アルキル基は8~19個の炭素原子を有する。好ましくは、共界面活性剤はベタイン界面活性剤である。コカミドプロピルベタイン(CAPB)が特に好ましい。
【0027】
共界面活性剤は、使用される場合、その中に包含されるあらゆる範囲を含め、ヘアケア組成物の総重量に基づいて、ヘアケア組成物の0.1~15重量%、さらに好ましくは0.5~8重量%、最も好ましくは1~4重量%を典型的に構成する。
【0028】
ヘアケア組成物はフケ防止剤を含み、フケ防止剤は、フケに対して活性であり、典型的には抗微生物剤であり、好ましくは抗真菌剤である化合物である。フケ防止剤は、ピロクトンオラミンである。
【0029】
典型的には、本発明のヘアケア組成物は、その中に包含されるあらゆる範囲を含め、ヘアケア組成物の総重量に基づいて、0.01~10%、さらに好ましくは0.01~5%、さらになお好ましくは0.05~2%、最も好ましくは0.05~1.5%の量でフケ防止剤を含む。
【0030】
ヘアケア組成物は、5:1~50:1、好ましくは5:1~30:1、さらに好ましくは10:1~25:1、最も好ましくは15:1~25:1の重量比でアシルグルタミン酸塩とフケ防止剤とを含む。
【0031】
組成物は、カチオン性ポリマーをさらに含み得る。好適なカチオン性ポリマーは、ホモポリマーであってよいか、2種類以上のモノマーから形成されてもよい。ポリマーの分子量は、一般に、5,000~10,000,000g/mol、典型的には少なくとも10,000g/mol、好ましくは100,000~2,000,000g/molである。
【0032】
ポリマーは、第四級アンモニウムもしくはプロトン化アミノ基、またはそれらの混合物などのカチオン性窒素含有基を有する。カチオン性窒素含有基は、一般に、カチオン性ポリマーのモノマー単位全体の一部に置換基として存在する。したがって、ポリマーがホモポリマーでない場合、それはスペーサー非カチオン性モノマー単位を含むことができる。カチオン性モノマー単位と非カチオン性モノマー単位との比は、必要な範囲のカチオン電荷密度を有するポリマーが得られるように選択される。
【0033】
好適なカチオン性ポリマーには、例えば、カチオン性アミン官能基または第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、水溶性スペーサーモノマー、例えば(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトンならびにビニルピロリジンとのコポリマーが含まれる。アルキル置換モノマーおよびジアルキル置換モノマーは、好ましくはC1~C7アルキル基、さらに好ましくはC1~C3アルキル基を有する。他の好適なスペーサーには、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコールおよびエチレングリコールが含まれる。
【0034】
好ましくは、カチオン性ポリマーは、カチオン性多糖ポリマー、例えば、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体およびカチオン性グアーガム誘導体である。好適には、そのようなカチオン性多糖ポリマーは、100,000g/mol~2,300,000g/mol、さらに好ましくは150,000g/mol~2,000,000g/molの分子量を有する。そのようなカチオン性多糖ポリマーは、好ましくは0.1~4meq/gのカチオン電荷密度を有する。
【0035】
本発明の組成物に使用するのに適したカチオン性多糖ポリマーには、以下の一般式によって表されるものが含まれ:
A-O-[R1-N+(R2)(R3)(R4)X-]
式中、Aは、デンプン無水グルコース残基またはセルロース無水グルコース残基などの無水グルコース残基である。R1は、アルキレン基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基もしくはヒドロキシアルキレン基またはそれらの組合せである。R2、R3およびR4は、独立して、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシアルキル基またはアルコキシアリール基を表し、各基は最大約18個の炭素原子を含む。各カチオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R2、R3およびR4の炭素原子の合計)は、好ましくは約20以下であり、Xはアニオン性対イオンである。
【0036】
カチオン性セルロースは、Amerchol Corp.(Edison,NJ,USA)から、Polymer JR(商標)およびLR(商標)のポリマーシリーズで、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩として入手可能であり、これは該業界(CTFA)ではPolyquaternium 10と呼ばれている。別の種類のカチオン性セルロースには、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの高分子第四級アンモニウム塩が含まれ、これは該業界(CTFA)ではPolyquaternium 24と呼ばれている。これらの材料は、Amerchol Corp.(Edison,NJ,USA)から、商品名Polymer LM-200として入手可能である。
【0037】
他の好適なカチオン性多糖ポリマーには、第四級窒素含有セルロースエーテル(例えば、米国特許第3,962,418号に記載されている)、およびエーテル化セルロースとデンプンとのコポリマー(例えば、米国特許第3,958,581号に記載されている)が含まれる。
【0038】
本発明の組成物に使用することができる特に好ましい種類のカチオン性多糖ポリマーは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(例えば、SolvayからJaguar商標シリーズで、またはAshlandからN-Hance商標シリーズで市販されている)などのカチオン性グアーガム誘導体である。そのような材料の例には、Jaguar(登録商標)C-13S、Jaguar(登録商標)C-14S、Jaguar(登録商標)C-17、Jaguar(登録商標)Excel、Jaguar(登録商標)C-162、Jaguar(登録商標)C-500、Jaguar(登録商標)Optima、Jaguar(登録商標)LS、N-Hance(商標)BF17、N-Hance(商標)BF13およびN-Hance(商標)CCG45がある。
【0039】
上記カチオン性ポリマーのいずれかの混合物を使用してもよい。カチオン性ポリマーは、好ましくは、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性グアーガム誘導体またはそれらの混合物を含む。グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが特に好ましい。
【0040】
カチオン性ポリマーは、使用される場合、一般に、その中に包含されるあらゆる範囲を含め、ヘアケア組成物の総重量に基づいて、ヘアケア組成物の0.001~1重量%、さらに好ましくは0.01~0.5重量%、最も好ましくは0.03~0.3重量%の量で本発明のヘアケア組成物中に存在する。
【0041】
組成物のpHは、好ましくは4.0以上、さらに好ましくは4.0~7.0の範囲である。
【0042】
ヘアケア組成物は、コンディショニング効果を提供するためのコンディショニング剤をさらに含み得る。典型的には、ヘアケア組成物に使用される最も一般的なコンディショニング剤は、鉱油などの水不溶性油性材料、トリグリセリドおよびシリコーンポリマーなどの天然に存在する油である。コンディショニング効果は、油性材料が毛髪上に堆積されてフィルムを形成することによって達成され、これにより、濡れた際に毛髪が梳きやすくなり、乾燥した際に毛髪が扱いやすくなる。好ましくは、コンディショニング剤は不揮発性であり、これは25℃で1000Pa未満の蒸気圧を有することを意味する。
【0043】
好ましくは、ヘアケア組成物は、15ミクロン未満、好ましくは10ミクロン未満、さらに好ましくは5ミクロン未満、最も好ましくは3ミクロン未満の平均液滴径(D3,2)を有する水不溶性コンディショニング剤の分離した分散液滴を含む。水不溶性コンディショニング剤の平均液滴径(D3,2)は、例えばMalvern Instruments製の2600D Particle Sizerを使用して、レーザー光散乱技術によって測定され得る。
【0044】
水不溶性コンディショニング剤は、炭化水素油、脂肪エステルおよびそれらの混合物などの非シリコーン油性材料または脂肪性材料を含む非シリコーンコンディショニング剤を含み得る。好ましくは、水不溶性コンディショニング剤は乳化シリコーン油である。
【0045】
好適なシリコーンには、ポリジオルガノシロキサン、特に、CTFA名称ジメチコーンを有するポリジメチルシロキサンが含まれる。また、本発明の組成物(特にシャンプーおよびコンディショナー)に使用するのに適しているのは、CTFA名称ジメチコノールを有する、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサンである。例えば国際公開第96/31188号に記載されているように、架橋度の低いシリコーンガムも本発明の組成物に使用するのに適している。好ましくは、シリコーン油は、ジメチコーン、ジメチコノールまたはそれらの混合物を含む。
【0046】
乳化シリコーン自体(エマルジョンまたは最終ヘアケア組成物ではない)の粘度は、典型的には、25℃で少なくとも10,000cSt(センチストークス=mm2・S-1)、好ましくは少なくとも60,000cSt、最も好ましくは少なくとも500,000cSt、理想的には少なくとも1,000,000cStである。好ましくは、配合を容易にするために、粘度は109cStを超えない。シリコーン油の動粘度を測定するための好適な方法は、当業者に公知であり、例えば、毛細管粘度計である。高粘度シリコーンの場合、一定応力レオメーターを使用して粘度を測定することができる。
【0047】
本発明のヘアケア組成物に使用するのに適した乳化シリコーンは、シリコーンの供給業者、例えば、Dow CorningおよびGE siliconesから、予め形成されたシリコーンエマルジョンとして入手可能である。そのような予め形成されたシリコーンエマルジョンの使用は、シリコーン粒径の加工および制御を容易にするために好ましい。そのような予め形成されたシリコーンエマルジョンは、典型的には、好適な乳化剤をさらに含み、乳化重合などの化学的乳化プロセスによって、または高剪断ミキサーを使用した機械的乳化によって調製され得る。
【0048】
好適な予め形成されたシリコーンエマルジョンの例には、いずれもDow Corningから入手可能なDC1785、DC1788、DC7128が挙げられる。これらはジメチコノール/ジメチコーンのエマルジョンである。
【0049】
使用され得るシリコーンの別のクラスは、官能化シリコーン、例えば、少なくとも1つの第一級、第二級もしくは第三級アミン基または第四級アンモニウム基を含むシリコーンを意味するアミノ官能性シリコーンである。好適なアミノ官能性シリコーンの例には、CTFA名称「アモジメチコーン」を有するポリシロキサンが挙げられる。
【0050】
好ましくは、シリコーンエマルジョン液滴は、例えば国際公開第03/094874号に記載されているように、高分子量の特定の種類の表面活性ブロックポリマーとブレンドされてシリコーンエマルジョンを形成する。疎水性部分および親水性部分としてポリオキシプロピレン基およびポリオキシエチレン基をそれぞれ有する表面活性ブロックポリマーの1つの好ましい形態は、式Iを有し、BASF製の商品名「Pluronic」として商業的に知られているCTFA名称ポロキサマーを有する。
【0051】
(IV) HO(CH2CH2O)x(CH(CH3)CH2O)y(CH2CH2O)xH
好適には、式(IV)中のxの平均値は、4以上、好ましくは8以上、さらに好ましくは25以上、さらになお好ましくは50以上、最も好ましくは80以上である。xの平均値は、典型的には200以下である。好適には、yの平均値は、25以上、好ましくは35以上、さらに好ましくは45以上、最も好ましくは60以上である。yの平均値は、典型的には100以下である。
【0052】
表面活性ブロックポリマーの別の好ましい形態は、式(V)によるものであり、CTFA名称ポロキサミンを有する。これらは、BASFから商品名「Tetronic」として市販されている。
【0053】
(V) (HO(CH2CH2O)a(CH(CH3)CH2O)b)2-N-CH2-CH2-N-((OCH2CH(CH3))b(OCH2CH2)a OH)2
好適には、aの平均値は、2以上、好ましくは4以上、さらに好ましくは8以上、さらになお好ましくは25以上、最も好ましくは40以上である。aの平均値は、典型的には200以下である。bの平均値は、好適には6以上、好ましくは9以上、さらに好ましくは11以上、最も好ましくは15以上である。bの平均値は、典型的には50以下である。
【0054】
好ましくは、表面活性ブロックポリマーはポロキサマーおよび/またはポロキサミンであり、さらに好ましくは、表面活性ブロックポリマーはポロキサマーである。
【0055】
好ましくは、表面活性ブロックポリマーはジメチコーンとブレンドされる。ブレンド中のジメチコーンと表面活性ブロックポリマーとの重量比は、好ましくは2:1~200:1、さらに好ましくは5:1~50:1、さらになお好ましくは10:1~40:1、最も好ましくは15:1~30:1の範囲である。
【0056】
水不溶性コンディショニング剤は、一般に、その中に包含されるあらゆる範囲を含め、ヘアケア組成物の総重量に基づいて、0.05~15%、好ましくは0.1~10%、さらに好ましくは0.5~8%、最も好ましくは1~5%の量で本発明のヘアケア組成物中に存在する。
【0057】
好ましくは、本発明の組成物は、懸濁剤をさらに含む。好適な懸濁剤は、ポリアクリル酸、アクリル酸の架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーとのコポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとのコポリマー、アクリル酸とアクリレートエステルとの架橋コポリマー、ヘテロ多糖ガムおよび結晶性長鎖アシル誘導体から選択される。長鎖アシル誘導体は、望ましくは、エチレングリコールステアレート、16~22個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドおよびそれらの混合物から選択される。エチレングリコールジステアレートおよびポリエチレングリコール3ジステアレートは、組成物に真珠光沢を付与するため、好ましい長鎖アシル誘導体である。ポリアクリル酸は、Carbopol 420、Carbopol 488またはCarbopol 493として市販されている。多官能剤によって架橋されたアクリル酸のポリマーも使用され得る。これらは、Carbopol 910、Carbopol 934、Carbopol 941およびCarbopol 980として市販されている。カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとの好適なコポリマーの例には、Carbopol 1342がある。Carbopol(商標)材料はいずれも、Goodrichから入手可能である。
【0058】
アクリル酸とアクリレートエステルとの好適な架橋ポリマーは、Pemulen TR1またはPemulen TR2である。好適なヘテロ多糖ガムは、キサンタンガム、例えばKelzan muとして入手可能なものである。
【0059】
上記懸濁剤のいずれかの混合物を使用してもよい。アクリル酸と結晶性長鎖アシル誘導体との架橋ポリマーの混合物が好ましい。
【0060】
懸濁剤は、一般に、その中に包含されるあらゆる範囲を含め、ヘアケア組成物の総重量に基づいて、0.1~10%、さらに好ましくは0.5~6%、最も好ましくは0.5~4%の量で本発明のヘアケア組成物中に存在する。
【0061】
潜在的に有害な微生物の増殖から保護するために、本発明のヘアケア組成物に防腐剤を組み込んでもよい。好適な従来の防腐剤には、パラヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル、ヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩および様々な第四級アンモニウム化合物が含まれる。本発明で使用され得る防腐剤の種類の例示的で非限定的な例には、例えば、フェノキシエタノール、サリチル酸ナトリウム、メチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、ジアゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウム、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、ヨードプロピニルブチルカルバメート、カプリリルグリコール、EDTA二ナトリウムまたはそれらの混合物が挙げられる。特に好ましい実施形態では、防腐剤は、フェノキシエタノール、サリチル酸ナトリウムまたはそれらの混合物である。防腐剤は、ヘアケア組成物の0.01~2重量%の範囲の量で使用されることが好ましい。
【0062】
本発明のヘアケア組成物は、物理的特性および物理的性能を高めるために、当技術分野で一般的な他の成分を含有してもよい。好適な成分には、限定するものではないが、芳香剤、染料および顔料、pH調整剤、真珠光沢剤または乳白剤、粘度調整剤、増粘剤、ならびに植物成分、果実抽出物、糖誘導体およびアミノ酸などの天然毛髪栄養素が挙げられる。
【0063】
本発明の組成物は、主に、リンスオフまたはリーブオン組成物、好ましくはシャンプーのようなリンスオフ組成物のいずれかで、個体の頭皮および/または毛髪の少なくとも一部に局所塗布することを意図している。
【0064】
以下の実施例は、本発明の理解を容易にするために提供される。実施例は、特許請求の範囲を限定するために提供されない。
【0065】
[実施例]
[実施例1]
この実施例では、頭皮上へのフケ防止剤の堆積に対するアニオン性界面活性剤の効果が実証された。表1に詳述した配合に従って組成物を調製した。成分はいずれも、配合全体の重量パーセントによって、活性成分のレベルとして表される。
【表1】
【0066】
方法
人工皮膚(IMS testing group製のVITRO-SKIN)上に、約0.2グラムの試験試料を移した。これを水1.8mLで希釈し、プラスチック棒を用いて30秒間こすった。次いで、人工皮膚表面を水で2回(最初に水4mLで30秒間、次いで再び水4mLで30秒間)すすいだ。HPLC法を使用して、皮膚上のオクトピロックス(OCT)の堆積(10.75cm2/プレート)を測定した。
【0067】
結果
表2に(5つのそのような実験の)平均堆積を要約する(誤差は2連測定値の標準偏差を表す)。
【表2】
【0068】
表2に報告した結果は、試料2および3(本発明と一致する)が、試料1および4と比較して有意に良好な(p<0.05)オクトピロックス堆積をもたらすことを示した。
【0069】
[実施例2]
この実施例では、アシルグルタミン酸塩とフケ防止剤との重量比が、頭皮上へのフケ防止剤の堆積に影響を及ぼし得ることが実証された。表3および4に詳述した配合に従って組成物を調製した。成分はいずれも、配合全体の重量パーセントによって、活性成分のレベルとして表される。
【表3】
【表4】
【0070】
方法
同じプロトコルを使用して、実施例1に記載されているように、頭皮上へのフケ防止剤の堆積を評価した。
【0071】
結果
表5および6に(5つのそのような実験の)平均堆積を要約する(誤差は2連測定値の標準偏差を表す)。
【表5】
【表6】
【0072】
試料6および8は、他の試料と比較して有意に良好な(p<0.01)オクトピロックス堆積をもたらした。結果は、アシルグルタミン酸塩とオクトピロックスとの重量比が、オクトピロックスの堆積に重要であることを示した。例えば、アシルグルタミン酸塩とオクトピロックスとの重量比が比較的高い試料6は、試料7よりも有意に良好な(p<0.01)オクトピロックス堆積をもたらした。試料8および9についても同じ結果が観察された。
【0073】
アシルグルタミン酸塩およびオクトピロックスを5:1の重量比で含む試料10は、試料11よりも有意に良好な(p<0.05)オクトピロックス堆積を示した。
【0074】
[実施例3]
この実施例では、追加のアニオン性界面活性剤の存在が、頭皮上へのフケ防止剤の堆積に影響を及ぼし得ることが実証された。表7に詳述した配合に従って組成物を調製した。成分はいずれも、配合全体の重量パーセントによって、活性成分のレベルとして表される。
【表7】
【0075】
方法
同じプロトコルを使用して、実施例1に記載されているように、頭皮上へのフケ防止剤の堆積を評価した。
【0076】
結果
表8に(5つのそのような実験の)平均堆積を要約する(誤差は2連測定値の標準偏差を表す)。
【表8】
【0077】
結果から、アシルグルタミン酸塩に加えて他のアニオン性界面活性剤を含む試料13では、試料12よりもオクトピロックスの堆積が不良であったことが分かる。試料14および15についても同じ結果が観察された。
【国際調査報告】