(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-03
(54)【発明の名称】変形式電動車両
(51)【国際特許分類】
B62K 13/00 20060101AFI20220224BHJP
B62K 5/01 20130101ALI20220224BHJP
【FI】
B62K13/00
B62K5/01
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540541
(86)(22)【出願日】2020-01-09
(85)【翻訳文提出日】2021-07-12
(86)【国際出願番号】 CN2020071126
(87)【国際公開番号】W WO2020143705
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】201920035990.0
(32)【優先日】2019-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521307705
【氏名又は名称】文 余
(71)【出願人】
【識別番号】521307716
【氏名又は名称】文 京
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】文 余
(72)【発明者】
【氏名】文 京
【テーマコード(参考)】
3D011
【Fターム(参考)】
3D011AA07
3D011AC01
3D011AD04
3D011AD21
(57)【要約】
本発明は、電動車両の技術分野に関し、変形式電動車両を開示し、シャーシと、後輪群と、後輪群の前方にある前輪群と、横方向に沿って配置される収縮又は伸長可能な横方向伸縮ロッドと、縦方向に沿って配置される収縮又は伸長可能な縦方向伸縮ロッドとを含み、シャーシの下端面には、ガイドレールが設けられ、ガイドレールは、シャーシの長手方向に沿って延びて配置され、横方向伸縮ロッドの一端は、ガイドレールに可動的に連結され、横方向伸縮ロッドの他端及び後輪群は係止するように配置され、縦方向伸縮ロッドの下端に後輪群が固定され、縦方向伸縮ロッドの上端は、ガイドレールに可動的に連結され、シャーシの上端面には、パッド部及びスライドレールが設けられ、パッド部の下端は係止するように配置され、パッド部の上端はスライドレールに可動的に連結され、パッド部は、運転者の着席のためのシートプレートを含み、パッド部の上端は、スライドレールの下部にある場合、シートプレートは水平に配置される。電動車両の形態は、運転者の要望に応じて異なるモードを切り替え、さまざまなニーズを満たすだけでなく、運転者の運転体験及び運転の安全性を高めることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変形式電動車両であって、下端面及び上端面を備えるシャーシと、後輪群と、前記後輪群の前方にある前輪群と、横方向に沿って配置される収縮又は伸長可能な横方向伸縮ロッドと、縦方向に沿って配置される収縮又は伸長可能な縦方向伸縮ロッドとを含み、前記シャーシの下端面には、ガイドレールが設けられ、前記ガイドレールは、前記シャーシの長手方向に沿って延びて配置され、前記横方向伸縮ロッドの一端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記横方向伸縮ロッドの他端及び前記後輪群は係止するように配置され、前記縦方向伸縮ロッドの下端に前記後輪群が固定され、前記縦方向伸縮ロッドの上端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記シャーシの上端面には、パッド部及びスライドレールが設けられ、前記パッド部の下端は係止するように配置され、前記パッド部の上端は前記スライドレールに可動的に連結され、前記パッド部は、運転者の着席のためのシートプレートを含み、前記パッド部の上端は、前記スライドレールの下部にある場合、前記シートプレートは水平に配置されることを特徴とする変形式電動車両。
【請求項2】
前記シャーシは、ベースパッド及びフットパッドを含み、前記フットパッド及び前記ベースパッドは、ヒンジ連結するように配置され、前進方向との反対方向に沿って、前記ベースパッドは、凸弧状のように配置され、立位状態である場合、前記フットパッドは、地面から上向きになるように傾斜して配置され、前記ベースパッドの下部は、前記前輪群に連結され、前記ベースパッドの上部は、下部方向と反対の方向に向かって配置されることを特徴とする請求項1に記載の変形式電動車両。
【請求項3】
前記ベースパッドは、支持部及び変形部を含み、前記変形部の下端は前記前輪群に連結され、前記変形部の上端は前記支持部にヒンジ連結され、前記変形部の上端面には、前記パッド部及び前記スライドレールが設けられ、前記変形部の下端面には前記ガイドレールが設けられることを特徴とする請求項2に記載の変形式電動車両。
【請求項4】
前記シートプレート及びシャーシの間には、前記シートプレートの上部を前記シャーシに相対的に固定させるロック構造が設けられることを特徴とする請求項1に記載の変形式電動車両。
【請求項5】
前記パッド部は支持板を含み、前記支持板の下部は、係止するように配置され、前記支持板の上部は、前記シートプレートの下部にヒンジ連結するように配置され、前記シートプレートの上部は、前記スライドレールに可動的に連結されることを特徴とする請求項4に記載の変形式電動車両。
【請求項6】
前記シャーシは、ベースパッドと、第三回転軸又はパッド部の下端に取り付けるフットパッドとを含むことを特徴とする請求項5に記載の変形式電動車両。
【請求項7】
変形式電動車両には、ロック装置が設けられることを特徴とする請求項1に記載の変形式電動車両。
【請求項8】
前記前輪群は、前記シャーシ又は前記パッド部に可動的に連結されることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の変形式電動車両。
【請求項9】
前記横方向伸縮ロッドの地面に近い一端は、前記後輪群に固定連結又はヒンジ連結され、前記横方向伸縮ロッドの地面に近い一端は、前記後輪群に固定連結又はヒンジ連結されることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の変形式電動車両。
【請求項10】
変形式電動車両であって、下端面及び上端面を備えるシャーシと、後輪群と、前記後輪群の前方にある前輪群と、横方向に沿って配置される横方向固定ロッド又は伸縮ロッドと、縦方向に沿って配置される縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドとを含み、前記シャーシの下端面には、ガイドレールが設けられ、前記ガイドレールは、前記シャーシの長手方向に沿って延びて配置され、前記横方向固定ロッド又は伸縮ロッドの一端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記横方向固定ロッド又は伸縮ロッドの他端は、前記後輪群に連結され、前記縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドの下端は、前記後輪群に連結され、前記縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドの上端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記シャーシの上端面には、パッド部及びスライドレールが設けられ、前記パッド部の上端は前記スライドレールに可動的に連結され、前記パッド部は、運転者の着席のためのシートプレートを含み、前記パッド部の上端は、前記スライドレールの下部にある場合、前記シートプレートは水平に配置されることを特徴とする変形式電動車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の技術分野に関し、特に変形式電動車両に関する。
【背景技術】
【0002】
電動車両は、電気駆動車両又は電気駆動車とも呼ばれる。電動車両は、交流電動車両及び直流電動車両に分かれ、通常の電動車両は、電池をエネルギー源とし、制御装置、電動機などのコンポーネントを介して、電気エネルギーを機械エネルギーに変換して移動し、電流の大きさをコントロールして速度を変える車両。
【0003】
目前、科学技術の発展に伴い、人々は通常、外出時に電動車両を使用しており、電動車両の形態や大きさがさまざまある。運転者は電動車両を利用する際、立位、座位、仰臥位など、さまざまな姿勢で異なる運転ニーズを満たすことができる。
【0004】
従来の技術では、電動車両の形態は一定であり、形態の変換が行われず、運転者が立位、座位、仰臥位などの姿態を変えても、適切な運転状態に変換することができないため、運転者の運転体験だけでなく、運転の安全性にも影響する。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、従来技術における電動車両の単一形態の問題を解決するため、変形式電動車両を提供することを目的とする。
【0006】
本発明に係る変形式電動車両は次のように実現される。変形式電動車両は、下端面及び上端面を備えるシャーシと、後輪群と、前記後輪群の前方にある前輪群と、横方向に沿って配置される収縮又は伸長可能な横方向伸縮ロッドと、縦方向に沿って配置される収縮又は伸長可能な縦方向伸縮ロッドとを含み、前記シャーシの下端面には、ガイドレールが設けられ、前記ガイドレールは、前記シャーシの長手方向に沿って延びて配置され、前記横方向伸縮ロッドの一端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記横方向伸縮ロッドの他端及び前記後輪群は係止するように配置され、前記縦方向伸縮ロッドの下端に前記後輪群が固定され、前記縦方向伸縮ロッドの上端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記シャーシの上端面には、パッド部及びスライドレールが設けられ、前記パッド部の下端は係止するように配置され、前記パッド部の上端は前記スライドレールに可動的に連結され、前記パッド部は、運転者の着席のためのシートプレートを含み、前記パッド部の上端は、前記スライドレールの下部にある場合、前記シートプレートは水平に配置されることを特徴とする。
【0007】
前記シャーシは、ベースパッド及びフットパッドを含み、前記フットパッド及び前記ベースパッドは、ヒンジ連結するように配置され、前進方向との反対方向に沿って、前記ベースパッドは、凸弧状のように配置され、立っている状態になった場合、前記フットパッドは、地面から上向きになるように傾斜して配置され、前記ベースパッドの下部は、前記前輪群に連結され、前記ベースパッドの上部は、下部方向と反対の方向に向かって配置される。
【0008】
前記ベースパッドは、支持部及び変形部を含み、前記変形部の下端は前記前輪群に連結され、前記変形部の上端は前記支持部にヒンジ連結され、前記変形部の上端面には、前記パッド部及び前記スライドレールが設けられ、前記変形部の下端面には前記ガイドレールが設けられる。
【0009】
前記シートプレート及びシャーシの間には、前記シートプレートの上部を前記シャーシに相対的に固定させるロック構造が設けられる。
【0010】
前記パッド部は支持板を含み、前記支持板の下部は、係止するように配置され、前記支持板の上部は、前記シートプレートの下部にヒンジ連結するように配置され、前記シートプレートの上部は、前記スライドレールに可動的に連結される。
【0011】
前記シャーシは、ベースパッドと、第三回転軸又はパッド部の下端に取り付けるフットパッドとを含む。
【0012】
変形式電動車両には、駐車システムとスライドレールロック装置とを含むロック装置が設けられる。
【0013】
前記前輪群は、前記シャーシ又は前記パッド部に可動的に連結される。
【0014】
前記横方向伸縮ロッドの地面に近い一端は、前記後輪群に固定連結又はヒンジ連結され、前記横方向伸縮ロッドの地面に近い一端は、前記後輪群に固定連結又はヒンジ連結される。
【0015】
さらに、本発明は、下端面及び上端面を備えるシャーシと、後輪群と、前記後輪群の前方にある前輪群と、横方向に沿って配置される横方向固定ロッド又は伸縮ロッドと、縦方向に沿って配置される縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドとを含み、前記シャーシの下端面には、ガイドレールが設けられ、前記ガイドレールは、前記シャーシの長手方向に沿って延びて配置され、前記横方向固定ロッド又は伸縮ロッドの一端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記横方向固定ロッド又は伸縮ロッドの他端は、前記後輪群に連結され、前記縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドの下端は、前記後輪群に連結され、前記縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドの上端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記シャーシの上端面には、パッド部及びスライドレールが設けられ、前記パッド部の上端は前記スライドレールに可動的に連結され、前記パッド部は、運転者の着席のためのシートプレートを含み、前記パッド部の上端は、前記スライドレールの下部にある場合、前記シートプレートは水平に配置されることを特徴とする別の変形式電動車両を提供する。
【0016】
従来技術と比べ、本発明が提供する変形式電動車両は、前後輪の速度差により、後輪群及び前記横方向伸縮ロッドと縦方向伸縮ロッドがガイドレール90に摺動することで、ホイールベースを変えるとともに、車両シャーシと地面のなす角を調整し、かつローラー42中のロック装置を介して後輪の位置をロックし、安定な変形を実現する。例えば、
【0017】
運転者は、シャーシに立ち、シャーシは縦方向に沿って配置され、横方向伸縮ロッドは適当に伸長し、前輪群と後輪群の間の距離を延長することで、車両全体の重心を前後輪の間に落ちることを保証し、電動車両の立位モードを実現する。座位モードに切り替える場合、横方向伸縮ロッド及び縦方向伸縮ロッドは、それぞれ適当に伸長し、パッド部の上端はスライドレールの下部に移動し、シートプレートは、水平状のように配置されることで、運転者の座位姿勢に適応する。運転モードに切り替える場合、横方向伸縮ロッドの一端は、前輪群の方向と反対の方向に沿ってガイドレールで移動し、かつ、一番遠い距離まで移動すると同時に、横方向伸縮ロッドは、最短距離まで収縮し、縦方向伸縮ロッドの上端は、前輪群の方向と反対の方向に沿って一番遠い距離まで移動し、縦方向伸縮ロッドは、最短距離まで収縮し、パッド部の上端は、スライドレールの上部に移動し、シャーシの角度が変化することで、車両の走行及び運転者の運転状態に適応する。このように、電動車両の形態は、運転者の需要に応じて異なるモードの切り替えを行い、さまざまなニーズを満足させるとともに、運転者の運転体験及び運転の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例が提供する変形式電動車両の立体模示図である。
【
図2】本発明の実施例が提供する変形式電動車両の別の立体模示図である。
【
図3】本発明の実施例が提供する変形式電動車両のガイドレームの正面図である。
【
図4】本発明の実施例が提供する変形式電動車両の立位モードを示す立体模示図である。
【
図5】本発明の実施例が提供する変形式電動車両の座位モードを示す立体模示図である。
【
図6】本発明の実施例が提供する変形式電動車両の運転モードを示す立体模示図である。
【
図7】本発明の実施例が提供する変形式電動車両の仰臥位モードを示す立体模示図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的、技術の解決手段及び利点をより分かりやすくするためには、以下、図面及び実施例に従って、本発明を詳細に説明する。本明細書に記載する具体的な実施例は、本発明を説明することに過ぎず、本発明を限定するものではないことが理解される。
【0020】
本実施例の図面に示される同一または類似の符号は、同一または類似の構成要素に対応する。本発明の説明において、理解すべきことは、用語「上」、「下」、「左」、「右」などで示される向きや位置関係は、図面に示される方向や位置関係に基づき、本発明の記述と簡単記述のための便宜上のものに過ぎず、言及する装置又は構成要素が特定の方法を備え、特定の方向で構築、操作する必要性を明示の又は黙示的に示すものでないので、図面に位置関係を示す用語は例示的な記述であり、本特許の限定として理解することはできない。また当業者にとっては、具体的な状況に応じて上記用語の具体的な意味を理解できる。
【0021】
以下、具体的な実施例に従って本発明を詳細に説明する。
【0022】
図1~
図7に示すように、本発明の好ましい実施例である。
【0023】
本発明が提供する変形式電動車両は、電動車両の単一形態の問題を解決するために用いられる。
【0024】
前記変形式電動車両は、シャーシ10と、前輪群20と、後輪群30と、横方向伸縮ロッド40と、縦方向伸縮ロッド50とを含み、シャーシ10は、下端面及び上端面を備え、前輪群20は、後輪群30の前方にあり、横方向伸縮ロッド40は、収縮又は伸長可能であり、かつ横方向伸縮ロッド40は、横方向に沿って配置され、縦方向伸縮ロッド50は、収縮又は伸長可能であり、かつ縦方向伸縮ロッド50は、縦方向に沿って配置される。
【0025】
シャーシ10の下端面には、ガイドレール90が設けられ、ガイドレール90は、シャーシ10の長手方向に沿って延びて配置され、横方向伸縮ロッド40の一端は、ガイドレール90に可動的に連結され、横方向伸縮ロッド40の他端及び後輪群30は係止するように配置され、具体的には、横方向伸縮ロッド40の他端及び後輪群30は、1つに組み立てられた可動連結及び固定連結のいずれかの連結構造であってもよく、縦方向伸縮ロッド50の下端には後輪群30が固定され、縦方向伸縮ロッド50の上端は、ガイドレール90に可動的に連結され、シャーシ10の上端面には、パッド部70及びスライドレール60が設けられ、パッド部70は、運転者の着席のためのシートプレート72を含む。パッド部70の下端は係止するように配置され、具体的には、パッド部70の下端は、他のコンポーネントに連結され、宙に浮かぶ構造ではなく、パッド部70の上端は、スライドレール60可動的に連結され、パッド部70は、運転者の着席のためのシートプレート72を含み、パッド部70の上端は、スライドレール60の下部にある場合、シートプレート72は、水平状のように配置される。
【0026】
具体的には、前記前輪群は前記シャーシ又は前記パッド部に可動的に連結され、前記横方向伸縮ロッドの地面に近い一端は、前記後輪群に固定連結又はヒンジ連結され、前記横方向伸縮ロッドの地面に近い一端は、前記後輪群に固定連結又はヒンジ連結される。
【0027】
本発明に係る変形式電動車両は、前後輪の速度差により、後輪群及び前記横方向伸縮ロッドと縦方向伸縮ロッドがガイドレールに摺動することでホイールベースを変えるとともに、車両シャーシと地面のなす角を調整する。
【0028】
電動車両は立位モードである場合、運転者はシャーシ10に立ち、シャーシ10は縦方向に沿って配置され、横方向伸縮ロッド40は適当に伸長し、前輪群20と後輪群30の間の距離を延長することで、車両全体の重心が前後輪の間に落ちることを保証し、電動車両の立位モードを実現する。座位モードに切り替える場合、横方向伸縮ロッド40及び縦方向伸縮ロッド50は、それぞれ適当に伸長し、パッド部70の上端はスライドレール60の下部に移動し、シートプレート72は、水平状のように配置されることで、運転者の座位姿勢に適応する。運転モードに切り替える場合、横方向伸縮ロッド40の一端は、前輪群20の方向と反対の方向に沿ってガイドレール90で移動し、かつ、一番遠い距離まで移動すると同時に、横方向伸縮ロッド40は、最短距離まで収縮し、縦方向伸縮ロッド50の上端は、前輪群20の方向と反対の方向に沿って一番遠い距離まで移動し、縦方向伸縮ロッド50は、最短距離まで収縮し、パッド部70の上端は、スライドレール60の上部に移動し、シャーシ10の角度が変化することで、車両の走行及び運転者の運転状態に適応する。このように、電動車両の形態は、運転者の需要に応じて異なるモードの切り替えを行い、さまざまなニーズを満足させるとともに、運転者の運転体験及び運転の安全性を高めることができる。
【0029】
運転者の安全を保障するために、当該電動車両内部のソフトウェアで非運転モードにおける他の姿態のホイールベース及び速度をさらに制限し、当該電動車両が異なる状態だけでより優れたホイールベース及び速度を得るようにする。例えば、
【0030】
電動車両は立位モードにある場合、横方向伸縮ロッド40は適当に伸長し、前輪と後輪の間の距離を延長することで、車両全体の中心が前後輪の間に落ちること、車両の安定性を保証する。横方向伸縮ロッド40は、トレッドを、車両全体の重心分布に合わせるよう長さで調整し、立位状態の場合、電動車両の速度を比較的に低い値に制限し、走行の安全性を保証する。
【0031】
座位モードで、横方向伸縮ロッド40は収縮し、縦方向伸縮ロッド50は収縮した時に、全体の重心が下へ移動し、その同時に、パッド部70の上端は、スライドレール60の下部に移動することで、シートプレート72は水平状のように配置され、シャーシ10の回転軸の制御で、支持部18は、変形部19の角度にたいしても変化が生じ、フットパッド回転軸は、フットパッド80を、一定の角度で回転して座位姿勢の変化に適するよう制御し、座位モードで、車両の中低速走行が許可される。
【0032】
運転モードで、横方向伸縮ロッド40の一端は、前輪群20の方向と反対の方向に沿ってガイドレール90で移動し、かつ一番遠い距離まで移動すると同時に、横方向伸縮ロッド40は、最短距離まで収縮し、縦方向伸縮ロッド50の上端は、前輪群20の方向と反対の方向に沿って一番遠い距離まで移動し、縦方向伸縮ロッド50は、最短距離まで収縮し、パッド部70の上端は、スライドレール60の上部に移動することで、シャーシ10角度及びパッド部70の形態に変化が生じ、車両の走行ニーズに適応し、当該モードで、車両は最高走行速度に達することができる。
【0033】
仰臥位モードで、シャーシ10及び座席の角度は、人の自然の仰臥位姿勢と最も近くて、この状態で、車両走行機構は、ロック装置を介してロックを行い、ロック装置は後輪位置をロックし、安定な変形を実現する。
【0034】
本実施例では、シャーシ10は、ベースパッド17及びフットパッドをさらに含み、フットパッド及びベースパッド17は、ヒンジ連結するように配置され、又はシャーシ10或いは第三回転軸或いは支持板71の下端に取り付けられ、電動車両の異なるモードで、フットパッドは、ベースパッド17の角度に対して変形して、異なるモードのニーズに適応する。前進方向との反対方向に沿って、ベースパッド17は凸弧状のように配置され、立っている状態になった場合、フットパッド地面から上向きになるように傾斜して配置され、重心を後ろに向かうようにすることで、運転の安全性を高める。
【0035】
本実施例では、ベースパッド17の下部は前輪群20に連結され、ベースパッド17の上部は、下部方向と反対の方向に向かって延びて配置され、ベースパッド17及び前輪群20の相対的な固定を実現し、かつベースパッド17は支持範囲があり、運転者に支持の役割を果たすことを保証する。
【0036】
また、ベースパッド17は、支持部18及び変形部19を含み、変形部19の下端は前輪群20に連結され、変形部19の上端は支持部18にヒンジ連結され、変形部19の上端面にはパッド部70及びスライドレール60が設けられ、変形部19の下端面にはガイドレール90が設けられ、後輪群30は、ガイドレール90を介して変形部19に対して移動することで、変形部19の水平面に対する角度に変化が生じ、異なるモードの切り替えを実現し、また、支持部18と変形部19との相対角度が変化することで、ベースパッド17は運転者にさらにマッチングさせ、運転の快適さを高める。
【0037】
ベースパッド17には第四回転軸14が設けられ、変形部19及び第四回転軸14は係止するように配置され、具体的には、前記変形部19及び第四回転軸14は、1つに組み立てられた可動連結及び固定連結のいずれかの連結構造であってもよく、変形部19及び第四回転軸14は可動的に配置され、変形部19の支持部18に対する揺れを実現することで、変形部19と支持部18との間の角度を調節し、運転モード及び仰臥位モードの切り替えを実現する。
【0038】
支持部18にはバックパッド15及びヘッドパッド16が設けられ、前進方向と反対の方向に沿って、バックパッド15及びヘッドパッド16は、それぞれ凸弧状のように配置され、運転者は電動車両を運転する時に、バックパッド15は、運転者の背中に対して支持とマッサージを行う役割を果たし、運転者の背中を保護するとともに、運転者の運転の快適さを高める。また、ヘッドパッド16は、運転者の頭部に対して支持とマッサージを行う役割を果たし、運転者の頭部を保護するとともに、運転者の運転の快適さを高める。
【0039】
パッド部70とベースパッド17の間で内部空間が形成し、内部空間には制御部品81及び電源部品82が設けられ、電源部品82は制御部品81に電気的接続され、かつ電源部品82は電力を供給し、かつ前記電源部品82は電力を供給し前記前輪群及び/又は前記後輪群を駆動し、このように、電動車両の運転は、制御部品81によって制御され、かつ電動車両のモード切り替えも制御部品81によって制御され、モード切り替えの正確性を保証し、かつ運転の安全性を高める。
【0040】
制御部品81は、電源部品82検出モジュールを備え、電源部品82の充電保護、低電圧保護、放電過電流保護などの機能を提供する。
【0041】
制御部品81は、組み込み式マイクロコントローラ(MCU)及びセンサーからなり、MCUは、電動車両の各横方向伸縮ロッド40、縦方向伸縮ロッド50、前輪群20、後輪群30などを制御し、センサーは車両の走行速度、旋回速度、加減速度などを測定するために用いられ、マイクロコントローラ(MCU)にフィードバックするために用いられ、MCUは、使用者の制御命令に基づき車の各装置を操作し、センサーデータを用いて車両の動作状態を検出し、センサーの1項目又は複数の項目のデータは、設計限界値に近づく時に、MCUは、事故を防止するために車両の制御に積極的に介入する。
【0042】
電源部品82は動力電池であってもよく、動力電池は、各構造への電力供給を実現し、電動車両の使用を満足させる。
【0043】
前輪群20は、複数の前輪及び操舵構造を含み、制御部品81は、操舵構造を介して車輪と車両前進方向のなす角を制御し、電動車両の走行方向の制御を実現する。
【0044】
後輪群30は、複数の後輪、動力電動機及び制動装置を含み、動力電動機は電源部品82によって給電され、制御部品81は、動力電動機を介して各後輪の回転を駆動し、電動車両の走行速度及び起動を制御し、制御部品81は、制動装置を介して後輪の制動を実行し、電動車両の停止を制御する。
【0045】
パッド部70は支持板71を含み、支持板71の下部は係止するように配置され、具体的には、支持板71の下端は、他のコンポーネントに連結され、宙に浮かぶ構造ではなく、第三回転軸或いはフットパッド或いはベースパッドに固定連結され、又はヒンジ連結され、支持板71の上部は、シートプレート72の下部にヒンジ連結するように配置され、シートプレート72の上部は、スライドレール60に可動的に連結され、支持板71とシートプレート72のなす角の変化、及びシートプレート72及びスライドレール60の統合により、パッド部70の形態変化を実現し、電動車両の各モードの需要を満足する。
【0046】
シートプレート72の上部には第一回転軸11が形成され、第一回転軸11は、スライドレール60可動的に連結され、第一回転軸11は、スライドレール60に対して移動し、シートプレート72の変形を実現する。
【0047】
スライドレール60には、シートプレート72の上部をスライドレール60に相対的に固定させるロック構造が設けられ、スライドレール60の下部及び上部はそれぞれロック構造が設けられ、ロック構造は、制御部品81に電気的連結され、ロック構造の作用下で、モードの固定を実現し、電動車両の使用中におけるモードの誤切替を避け、運転の安全性を高める。
【0048】
ロック構造はロック軸を含み、第一回転軸11はロック穴を備え、制御部品81は、ロック軸をロック穴にはめ込むよう制御し、シートプレート72のロックを実現する。前記ロック軸は、前記スライドレール60に取り付けられる。
【0049】
さらに、前記ロック構造は、前記シートプレート72に取り付けられてシートプレート72とともに移動するラチェット、ラチェットパドル及び制御部品から構成されてもよく、前記パドルは、係止ニードルタイプであり、バネを介して制御部品81に連結され、前記制御部品81は電磁弁などであってもよい。姿態を切り替える時に制御部品81を介してパドルをこじ開け、その時にバネを圧縮し、ラチェットの回転を電気的制御しシートプレートを移動させ、対応する位置まで移動し後にパドルを離し、パドルは、バネの作用を受けてラチェットのギアの隙間に押し付けられ、ロックを完了する。
【0050】
ガイドレール90は、縦ロッドスライド部92及び横ロッドスライド部91を含み、縦ロッドスライド部92及び横ロッドスライド部91は、上下で合わせるように配置され、又は横ロッドスライド部及び縦ロッドスライド部は、一体になるように配置され、その間にブロックがなく、横方向伸縮ロッド40の一端は、横ロッドスライド部91に可動的に連結され、横方向伸縮ロッド40の他端及び後輪群30は係止するように配置され、具体的には、横方向伸縮ロッド40の他端及び後輪群30は、1つに組み立てられた可動連結及び固定連結のいずれかの連結構造であってもよく、縦方向伸縮ロッド50の下端には後輪群30が固定され、縦方向伸縮ロッド50の上端は、縦ロッドスライド部92に可動的に連結され、横方向伸縮ロッド40の一端は、横ロッドスライド部91の上端にあり、かつ縦方向伸縮ロッド50の上端は、縦ロッドスライド部92の上端にある場合、運転状態となり、縦方向伸縮ロッド50及び横方向伸縮ロッド40の移動、モードの切り替えを実現する。
【0051】
また、ガイドレール90には位置制限板が設けられ、位置制限板97は、縦ロッドスライド部92と横ロッドスライド部91の間又は2つの頂端にあり、位置制限板は、縦ロッドスライド部92までの横方向伸縮ロッド40の一端の移動を制限し、位置制限板は、横ロッドスライド部91までの縦方向伸縮ロッド50の上端の移動を制限し、又は位置制限板は、ガイドレールの外までの横方向伸縮ロッド40、縦方向伸縮ロッド50の移動を制限し、位置制限板の作用下で、縦方向伸縮ロッド50及び横方向伸縮ロッド40の相互影響を効果的に避け、電動車両のモード切り替えを保証する。
【0052】
具体的には、変形式電動車両には、駐車システムとスライドレールロック装置とを含むロック装置が設けられる。仰臥位状態である場合、前記駐車システムは、通常使用される電子駐車システムなどであってもよい。ロック装置は、前輪群20及び後輪群30の動作を制限し、変形式電動車両は停止状態であり、仰臥位状態である場合、電動車両は停止状態であり、運転者の休憩に有利であり、安全を保証する。
【0053】
本実施例では、シートプレート72の上端には第一回転軸11が形成し、第一回転軸11は、横方向に沿って延びて配置され、第一回転軸11及びシャーシ10は係止するように配置され、具体的には、第一回転軸11及びシャーシ10は、1つに組み立てられた可動連結及び固定連結のいずれかの連結構造であってもよく、第一回転軸11の配置の安定性を保証し、スライドレール60は第一回転軸11を貫通し、縦方向に沿って、第一回転軸11はスライドレール60に対して移動し、シートプレート72の水平配置と傾斜配置の切り替えを実現し、したがって、シートプレート72の変形に有利である。
【0054】
また、横方向に沿って、第一回転軸11の2つの端部は、それぞれ位置決め輪が設けられ、シャーシ10には2本の位置決め溝を形成し、2つの位置決め輪は、それぞれ2つの位置決め溝にはめ込み、位置決め輪及び位置決め槽の統合作用下で、第一回転軸11を移動避ける時に、オフセットが生じ、シートプレート72の変形に影響を与える。
【0055】
支持板71の上端は、第二回転軸12を備え、シートプレート72の下端は、第二回転軸12に可動的に連結され、第二回転軸12及び第一回転軸11は平行に配置され、第二回転軸12の作用下で、支持板71とシートプレート72の相対移動に有利であり、シートプレート72の水平配置と傾斜配置の切り替えに有利である。
【0056】
また、第二回転軸12は、パッド部70に対して補強役割を果たし、パッド部70の全体構造をより堅固にし、かつ第二回転軸12は、パッド部70の支持力を高め、パッド部70の耐用年数を延長することができる。
【0057】
シートプレート72は、平直部721及び湾曲部722を含み、平直部721の下端は、第二回転軸12に可動的に連結され、湾曲部722の下部は、平直部721の下端に合わせるように配置され、湾曲部722の下部から湾曲部722の上部までの方向に沿って、湾曲部722は、スライドレール60の方向に向かって徐々に湾曲するように配置され、湾曲部722の作用下で、運転者は、シートプレート72に座り、運転者の重心を後ろにさせ、運転者の前向きの移動を避け、運転者のシートプレート72への着席に影響を与える。
【0058】
また、湾曲部722は、外に向かって弧状のように配置され、このような配置の利点は、湾曲部722と運転者のマッチング効果、運転者の座り心地を高める。
【0059】
シャーシ10はフットパッドを含み、支持板71の下端は第三回転軸13を備え、第三回転軸13は横方向に沿って延びて配置され、第三回転軸13及びシャーシ10は係止するように配置され、具体的には、第三回転軸13及びシャーシ10は、1つに組み立てられた可動連結及び固定連結のいずれかの連結構造であってもよく、支持板71は、第三回転軸13を中心に旋回し、又は支持板71は、第三回転軸13を、シャーシ10を中心に旋回するように駆動し、フットパッドは、第三回転軸13に可動的に連結され、第三回転軸13を介してフットパッドと支持板71、及び支持板71と変形部19の相対角度の変化を実行し、フットパッド及び支持板71、シートプレート72は非使用モードに適用し、電動車両を使う時の快適さを高める。また、前記フットパッドは、シャーシ10の下端又は前記支持板71の下端にも取り付けられてもよい。
【0060】
フットパッドは、地面から上向きになるように傾斜して配置され、運転者の重心を後ろにさせ、運転者の運転安全性を高める。
【0061】
シャーシ10はベースパッド17を含み、ベースパッド17はスライドレール60を備え、支持板71の下端及びベースパッド17は係止するように配置され、支持板71の下端及びベースパッド17は、1つに組み立てられた連結構造であり、可動連結が望ましく、支持板71の下端から支持板71の上端までの方向に沿って、支持板71は、ベースパッド17の方向と反対の方向に沿って徐々に傾斜して配置され、このような配置は、異なるモードで、支持板71の運転者に対する影響が一番小さく、かつ運転者に対する支持保護役割を果たす。
【0062】
前記支持板71の下端及びベースパッド17は係止するように配置され、支持板71及びベースパッド17の下端に設定された位置は第三回転軸13を用いて連結することである。前記第三回転軸はベースパッドに取り付けられ、前記支持板71は、第三回転軸13を中心に旋回し、又は前記第三回転軸は支持板71に取り付けられ、支持板71は、第三回転軸13を、シャーシ10を中心に旋回するように駆動する。
【0063】
ベースパッド17は、支持板71の方向と反対の方向に沿って凸弧状のように配置され、このように、ベースパッド17及び支持板71の間には大きな距離があり、内部空間は大きな空間があり、制御部品81及び電源部品82の設置に有利である。
【0064】
本実施例では、横方向伸縮ロッド40は第一ローラー42及び収縮又は伸長可能な第一ロッド本体41を含み、第一ロッド本体41の一端及び第一ローラー42は係止するように配置され、具体的には、第一ロッド本体41の一端及び第一ローラー42は、1つに組み立てられた連結構造であり、第一ロッド本体41の他端及び後輪群30は係止するように配置され、第一ローラー42は第一取付溝を形成し、横ロッドスライド部91は第一取付溝にはめ込み、第一ロッド本体41の伸縮により、前輪群20と後輪群30の間の距離の微調整を実現し、第一ローラー42及び第二ローラー52を介して横方向伸縮ロッド40、縦方向伸縮ロッド50、後輪群30とガイドレール90との相対移動を実現し、第一取付溝の作用下で、第一ローラー42の移動に対するガイド役割を果たし、第一ローラー42の移動に有利である。
【0065】
また、シャーシ10は下端面を備え、ガイドレール90はシャーシ10の下端面に形成し、第一取付溝は、対向するように配置される2つの第一溝壁を含み、2つの第一溝壁の間には設置隙間を形成し、横ロッドスライド部91は設置隙間にあり、第一ローラー42の移動時の大きなオフセットを避ける。
【0066】
また、第一溝壁の外端面はシャーシ10の下端面に当接し、このように第一ローラー42の移動時に、第一溝壁はシャーシ10の下端面に密接し、第一ローラー42の移動安定性を高める。
【0067】
第一溝壁は円形のように配置され、第一溝壁の外端面は、外に向かって弧状のように配置され、第一ローラー42の移動に有利であり、かつ第一溝壁のシャーシ10の下端面に対する摩擦力を低減させ、第一ローラー42の移動に有利である。
【0068】
横方向伸縮ロッド40、縦方向伸縮ロッド50のロックを実現し、前記第一ローラー42、第二ローラー52及び摺動可能なガイドレール範囲にはスライドレールロック装置が設けられ、かつ前記スライドレール60とシートプレート72の間のロック構造も同じ態様で実現され、具体的には次のとおりである。
【0069】
2つの第一溝壁には第一固定溝を形成し、横ロッドスライド部91の幅方向に沿って、横ロッドスライド部91は2つの第一固定バー93を備え、第一固定バー93は、横ロッドスライド部91の長手方向に沿って延びて配置され、第一固定バー93は固定溝を貫通し、第一固定バー93及び第一固定溝の統合作用下で、第一ローラー42の大きな移動オフセット、第一ローラー42の移動に対する影響を避け、さらに、第一固定バーの作用下で、第一ローラー42とシャーシ10の分離を避ける。
【0070】
第一取付溝は第一溝底を含み、第一溝底には第一補強ブロックが設けられ、横ロッドスライド部91には第一補強穴95が設けられ、第一補強ブロックは第一補強穴95にはめ込む時に、第一ローラー42及び横ロッドスライド部91は相対的に固定され、第一固定穴及び第一固定ブロックの統合作用下で、第一ローラー42及び横ロッドスライド部91の固定効果を高め、モードの誤切替を避け、運転の安全性を保証する。
【0071】
横ロッドスライド部91の上端及び下端にはそれぞれ第一補強穴95が設けられ、電動車両は、立位モード又は座位モードである場合、横ロッドスライド部91の上端の第一補強穴95及び第一固定ブロックは統合し、立位モード又は座位モードの固定を実現し、立位モード又は座位モードの使用を保証し、電動車両は運転モード又は仰臥位モードである場合、横ロッドスライド部91の下端の第一補強穴95及び第一固定ブロックは統合し、運転モード又は仰臥位モードの固定を実現し、運転モード又は仰臥位モードの使用を保証する。
【0072】
電動車両のガイドレール90の構造は制御部品81を含み、制御部品81は、1つの第一溝壁を、別の第一溝壁に向かって往復移動し、横ロッドスライド部91を挟持又は解放するように制御し、電動車両を使用する場合、モードを選択した後、2つの第一溝壁は横ロッドスライド部91を挟持し、第一ローラー42及び横ロッドスライド部91の相対的な固定効果を強化し、各モードの使用を保証し、モードを切り替える場合、2つの第一溝壁は横ロッドスライド部91を解放し、第一ローラー42の移動に有利である。
【0073】
具体的には、縦方向伸縮ロッド50は、第二ローラー52及び収縮又は伸長可能な第二ロッド本体51を含み、第二ロッド本体51の一端及び第二ローラー52は、係止するように配置され、第二ロッド本体51の他端及び後輪群30は、係止するように配置され、第二ローラー52には第二取付溝を形成し、縦ロッドスライド部92は第二取付溝にはめ込み、第二ロッド本体51の伸縮により、シャーシ10の高さ及びシャーシ10の角度調整を実現し、第二ローラー52を介して縦方向伸縮ロッド50及びガイドレール90の相対移動を実現し、第二取付溝の作用下で第二ローラー52の移動に対するガイド役割を果たし、第二ローラー52の移動に有利である。
【0074】
また、第二取付溝は、対向するように配置される2つの第二溝壁を含み、2つの第二溝壁の間に設置間隔を形成し、縦ロッドスライド部92は当該設置間隔にあり、第二ローラー52の移動時の大きなオフセットを避ける。
【0075】
また、第二溝壁の外端面はシャーシ10の下端面に当接し、このように第二ローラー52の移動時に、第二溝壁はシャーシ10の下端面に密接し、第二ローラー52の移動安定性を高める。
【0076】
第二溝壁は円形のように配置され、第二溝壁の外端面は、外に向かって弧状のように配置され、第二ローラー52の移動に有利であり、かつ第二溝壁のシャーシ10の下端面に対する摩擦力を低減させ、第二ローラー52の移動に有利である。
【0077】
2つの第二溝壁には第二固定溝を形成し、縦ロッドスライド部92の幅方向に沿って、縦ロッドスライド部92は2つの第二固定バー94を備え、第二固定バー94は、縦ロッドスライド部92の長手方向に沿って延びて配置され、第二固定バー94は固定溝を貫通し、第二固定バー94及び第二固定溝の統合作用下で、第二ローラー52の大きな移動オフセット、第二ローラー52の移動に対する影響を避け、さらに、第二固定バーの作用下で、第二ローラー52とシャーシ10の分離を避ける。
【0078】
第二取付溝は第二溝底を含み、第二溝底には第二補強ブロックが設けられ、縦ロッドスライド部92には第二補強穴96が設けられ、第二補強ブロックは第二補強穴96にはめ込む時に、第二ローラー52及び縦ロッドスライド部92は相対的に固定され、第二固定穴及び第二固定ブロックの統合作用下で、第二ローラー52及び縦ロッドスライド部92の固定効果を高め、モードの誤切替を避け、運転の安全性を保証する。
【0079】
縦ロッドスライド部92の上端及び下端にはそれぞれ第二補強穴96が設けられ、電動車両は、立位モード又は座位モードである場合、縦ロッドスライド部92の下端の第二補強穴96及び第二固定ブロックは統合し、立位モード又は座位モードの固定を実現し、立位モード又は座位モードの使用を保証し、電動車両は運転モード又は仰臥位モードである場合、縦ロッドスライド部92の上端の第二補強穴96及び第二固定ブロックは統合し、運転モード又は仰臥位モードの固定を実現し、運転モード又は仰臥位モードの使用を保証する。
【0080】
制御部品81は、1つの第二溝壁を、別の第二溝壁に向かって往復移動し、縦ロッドスライド部92を挟持又は解放するように制御し、電動車両を使用する場合、モードを選択した後、2つの第二溝壁は横ロッドスライド部92を挟持し、第二ローラー52及び縦ロッドスライド部92の相対的な固定効果を強化し、各モードの使用を保証し、モードを切り替える場合、2つの第二溝壁は縦ロッドスライド部92を解放し、第二ローラー52の移動に有利である。
【0081】
縦ロッドスライド部92及び横ロッドスライド部91は、一体成形するように配置され、原料を省き、数回設置する必要がなく、ガイドレール90の設置に有利である。
【0082】
ガイドレール90の幅方向に沿って、位置制限板97は横方向距離を有し、第一ローラー42は横方向の幅を有し、位置制限板97の横方向距離は第一ローラー42の横方向の幅より大きく、位置制限板97の十分の制限範囲を保証し、第一ローラー42が間違えて縦ロッドスライド部92に入ること、又はガイドレール90から出ることを避ける。
【0083】
また、位置制限板97の作用下で第二ローラー52が間違えて横ロッドスライド部91に入り、第一ローラー42及び第二ローラー52の衝突を効果的に避ける。
【0084】
電動車両には複数の位置センサーが設けられ、各位置センサーはそれぞれ各モードに対応し、各位置センサーはそれぞれ制御部品81に電気的接続され、各モードに対する制御部品81の監視及び各モードの切り替えに有利である。
【0085】
湾曲部722とバックパッド15の間には凹状の空間を有し、運転者は電動車両を使用する時、電動車両は運転モード又は仰臥位モードである場合、運転者のお尻は凹状の空間に置かれ、運転者の運転の快適さ、運転者の運転安全性を高める。
【0086】
前輪群20はシャーシ10に可動的に連結され、前輪群20の固定を実現し、電動車両の全体安定性を強化し、電動車両の使用に有利であり、使用の安全性を保証する。
【0087】
前輪群20はパッド部70に可動的に連結され、前輪群20の固定を実現し、電動車両の全体安定性を強化し、電動車両の使用に有利であり、使用の安全性を保証する。
【0088】
前輪群20の間は運転者の足下に固定され、滑車のように、後輪群30によって駆動され、運転者の足下で作用力を加えることで、前輪群20の前進方向を変え、操舵を実現し、電動車両の使用を実現し、運転の面白さを高める。
【0089】
さらに、本発明は、下端面及び上端面を備えるシャーシ10と、後輪群30と、前記後輪群の前方にある前輪群20と、横方向に沿って配置される横方向固定ロッド又は伸縮ロッドと、縦方向に沿って配置される縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドとを含み、前記シャーシの下端面には、ガイドレールが設けられ、前記ガイドレールは、前記シャーシの長手方向に沿って延びて配置され、前記横方向固定ロッド又は伸縮ロッドの一端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記横方向固定ロッド又は伸縮ロッドの他端は、前記後輪群に連結され、前記縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドの下端は、前記後輪群に連結され、前記縦方向固定ロッド又は伸縮ロッドの上端は、前記ガイドレールに可動的に連結され、前記シャーシの上端面には、パッド部及びスライドレールが設けられ、前記パッド部の上端は前記スライドレールに可動的に連結され、前記パッド部は、運転者の着席のためのシートプレートを含み、前記パッド部の上端は、前記スライドレールの下部にある場合、前記シートプレートは水平に配置されることを特徴とする別の変形式電動車両を提供する。また、前記横方向伸縮ロッド及び縦方向伸縮ロッドの1種類又は2種類を固定ロッドで代替してもよく、前記固定ロッドは、固定の長さを有する連結部又はサスペンションなどの他の装置である。このように、後輪及びシャーシの連結部がより堅固になり、耐用年数が長くなる。前記横方向伸縮ロッド又は固定ロッドと縦方向伸縮ロッド又は固定ロッドのなす角は可変な連結であってもよく、後輪群はさらに大きな移動空間を得ることができる。
【0090】
以上、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明の精神と原則を逸脱しない範囲において行われる如何なる修正、均等置換、改良、並び替えや組み合わせなどが本発明の保護範囲に含まれる。
【国際調査報告】