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特表2022-517185ブレード懸吊アセンブリを含むブレードアセンブリを有する電動式毛髪バリカン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-07
(54)【発明の名称】ブレード懸吊アセンブリを含むブレードアセンブリを有する電動式毛髪バリカン
(51)【国際特許分類】
   B26B 19/06 20060101AFI20220228BHJP
【FI】
B26B19/06 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538459
(86)(22)【出願日】2020-01-15
(85)【翻訳文提出日】2021-06-30
(86)【国際出願番号】 US2020013635
(87)【国際公開番号】W WO2020150317
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】62/792,591
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516104098
【氏名又は名称】ケアフュージョン 2200,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャバー, アナス
【テーマコード(参考)】
3C056
【Fターム(参考)】
3C056CA02
3C056CA09
3C056CA13
3C056CA32
(57)【要約】
毛髪バリカンは、モータを備えるバリカン本体と、動作中にモータがブレードアセンブリのブレードを移動させるようにバリカン本体に接続されるブレードアセンブリとを含む。ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在するブレードとを備え、連結具は、ブレードに接続され、ブレードを完全伸長構成に向かって付勢する。ブレードアセンブリは、使用中のブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の印加に応じてブレードが連結具を使用してブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪バリカンであって、
モータを備えるバリカン本体と、
ブレードアセンブリであって、前記ブレードアセンブリは、動作中に前記モータが前記ブレードアセンブリのブレードを移動させるように前記バリカン本体に接続され、前記ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、前記筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在する前記ブレードとを備え、前記連結具は、前記ブレードに接続され、前記ブレードを完全伸長構成に向かって付勢する、ブレードアセンブリと、
を備え、前記ブレードアセンブリは、使用中の前記ブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の付与に応じて前記ブレードが前記連結具を使用して前記ブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を備える、毛髪バリカン。
【請求項2】
前記連結具および前記ブレードを前記完全伸長構成に向かって付勢するばねをさらに備える、請求項1に記載の毛髪バリカン。
【請求項3】
前記ブレードは、第1のブレードであり、前記ブレードアセンブリは、第2のブレードを備え、前記モータは、前記第2のブレードに対して前記第1のブレードを幅方向に移動させる、請求項1に記載の毛髪バリカン。
【請求項4】
前記ブレードアセンブリは、前記バリカン本体に取り外し可能に取り付けられる、請求項1に記載の毛髪バリカン。
【請求項5】
前記連結具は、前記ブレードに接続されている枢動アームを備える、請求項1に記載の毛髪バリカン。
【請求項6】
前記枢動アームは、前記完全伸長構成に向かってばね付勢される、請求項5に記載の毛髪バリカン。
【請求項7】
前記ブレードは、切断方向において前記ブレード筐体の中に引っ込む、請求項1に記載の毛髪バリカン。
【請求項8】
前記ブレードは、皮膚表面から15度を上回る切断角度で前記ブレード筐体の中に引っ込む、請求項1に記載の毛髪バリカン。
【請求項9】
ブレードアセンブリであって、前記ブレードアセンブリは、動作中にモータが前記ブレードアセンブリのブレードを移動させるように毛髪バリカンのバリカン本体に接続する、ブレードアセンブリであって、前記ブレードアセンブリは、
ブレード筐体と、前記筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在する前記ブレードとを備え、前記連結具は、前記ブレードに接続され、前記ブレードを完全伸長構成に向かって付勢し、
前記ブレードアセンブリは、使用中の前記ブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の付与に応じて前記ブレードが前記連結具を使用して前記ブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を備える、ブレードアセンブリ。
【請求項10】
前記連結具および前記ブレードを前記完全伸長構成に向かって付勢するばねをさらに備える、請求項9に記載のブレードアセンブリ。
【請求項11】
前記ブレードは、第1のブレードであり、前記ブレードアセンブリは、第2のブレードを備え、前記モータは、前記第2のブレードに対して前記第1のブレードを幅方向に移動させる、請求項9に記載のブレードアセンブリ。
【請求項12】
前記ブレードアセンブリは、前記バリカン本体に取り外し可能に取り付けられる、請求項9に記載のブレードアセンブリ。
【請求項13】
前記連結具は、前記ブレードに接続されている枢動アームを備える、請求項9に記載のブレードアセンブリ。
【請求項14】
前記枢動アームは、前記完全伸長構成に向かってばね付勢される、請求項13に記載のブレードアセンブリ。
【請求項15】
前記ブレードは、切断方向において前記ブレード筐体の中に引っ込む、請求項9に記載のブレードアセンブリ。
【請求項16】
前記ブレードは、皮膚表面から15度を上回る切断角度で前記ブレード筐体の中に引っ込む、請求項9に記載のブレードアセンブリ。
【請求項17】
患者の皮膚領域からの毛髪除去のために毛髪バリカンを使用する方法であって、前記方法は、
前記毛髪バリカンのバリカン本体にブレードアセンブリを結合させることであって、前記ブレードアセンブリは、
ブレード筐体と、前記筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在する前記ブレードとを備え、前記連結具は、前記ブレードに接続され、前記ブレードを完全伸長構成に向かって付勢し、
前記ブレードアセンブリは、使用中の前記ブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の付与に応じて前記ブレードが前記連結具を使用して前記ブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を備える、ことと、
前記ブレードアセンブリのガイド表面を前記皮膚領域に向けて直面させることと、
前記ブレードアセンブリを動作させ、前記皮膚領域から毛髪を除去することと、
使用中の前記ブレードに対する力が、事前選択された閾値を上回った場合、連結具を使用して前記ブレード筐体の中に前記ブレードアセンブリのブレードを引っ込めることと
を含む、方法。
【請求項18】
前記連結具および前記ブレードを前記完全伸長構成に向かって付勢するばねをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ブレードは、第1のブレードであり、前記ブレードアセンブリは、第2のブレードを備え、前記モータは、前記第2のブレードに対して前記第1のブレードを幅方向に移動させる、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ブレードアセンブリは、前記バリカン本体に取り外し可能に取り付けられる、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(相互参照)
本願は、2019年1月15日に出願され、Powered Hair Clippers with Blade Assemblies Including Blade Suspension Assembliesと題された、米国仮特許出願第62/792,591号の利益および優先権を主張し、その詳細が、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本明細書は、概して、電動式毛髪バリカンに関し、より具体的には、ブレード上に付与される力またはその欠如に基づいてブレードを伸長させおよび引っ込めるために使用され得るブレード懸吊アセンブリを含むブレードアセンブリを有する電動式毛髪バリカンに関する。
【背景技術】
【0003】
毛髪バリカンが、毛髪除去のために提供される。いくつかの毛髪バリカンは、日常使用ために好適であり得、いくつかの毛髪バリカンは、医療手技のための準備におけるもの等、より専門的な使用のために好適であり得る。毛髪バリカンは、概して、筐体と筐体から外向きに延在するブレードとを含むブレードアセンブリを含む。筐体は、毛髪がブレードを使用して除去されているときに皮膚に沿って滑動する表面を含み得る。ユーザは、典型的には、毛髪除去動作中、皮膚に対して力を付与する。皮膚に対する過度に急勾配な角度でのブレードおよび/または動作を使用した皮膚に対する過大な力の付与が、皮膚の損傷を引き起こし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態では、毛髪バリカンは、モータを備えるバリカン本体と、動作中にモータがブレードアセンブリのブレードを移動させるようにバリカン本体に接続されているブレードアセンブリとを含む。ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在するブレードとを含み、連結具は、ブレードに接続され、ブレードを完全伸長構成に向かって付勢する。ブレードアセンブリは、使用中のブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の印加に応じてブレードが連結具を使用してブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を含む。
【0005】
別の実施形態では、ブレードアセンブリは、動作中モータがブレードアセンブリのブレードを移動させるように毛髪バリカンのバリカン本体に接続する。ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在するブレードとを含み、連結具は、ブレードに接続され、ブレードを完全伸長構成に向かって付勢する。ブレードアセンブリは、使用中のブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の印加に応じてブレードが連結具を使用してブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を含む。
【0006】
別の実施形態では、患者の皮膚領域からの毛髪除去のために毛髪バリカンを使用する方法が、提供される。方法は、毛髪バリカンのバリカン本体にブレードアセンブリを結合させることを含む。ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在するブレードとを含み、連結具は、ブレードに接続され、ブレードを完全伸長構成に向かって付勢する。ブレードアセンブリは、使用中のブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の印加に応じてブレードが連結具を使用してブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を含む。ブレードアセンブリのガイド表面が、皮膚領域に向かって直面させられる。ブレードアセンブリが、皮膚領域から毛髪を除去するように動作させられる。使用中のブレードに対する力が、事前選択された閾値を上回る場合、ブレードアセンブリのブレードが、連結具を使用して、ブレード筐体の中に引っ込められる。
【0007】
本明細書に説明される実施形態によって提供されるこれらの付加的な特徴は、図面と併せて以下の詳細な説明に照らして、より完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面に記載される実施形態は、本質的に例証的かつ例示的であり、請求項によって定義される主題を限定することを意図していない。例証的実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が、同様の参照番号を用いて示される、以下の図面と併せて熟読されたとき、理解されることができる。
【0009】
図1図1は、本明細書に示され説明される1つ以上の実施形態による、充電ステーションを有する毛髪バリカンの斜視図である。
【0010】
図2図2は、本明細書に示され説明される1つ以上の実施形態による、図1の毛髪バリカンとの併用のためのブレードアセンブリの概略的斜視図である。
【0011】
図3図3は、本明細書に示され説明される1つ以上の実施形態による、図2のブレードアセンブリの側方断面図である。
【0012】
図4図4は、本明細書に示され説明される1つ以上の実施形態による、伸長構成における図3のブレードアセンブリの概略的側方断面図である。
【0013】
図5図5は、本明細書に示され説明される1つ以上の実施形態による、図1の毛髪バリカンのブレードの概略的平面図である。
【0014】
図6図6は、本明細書に示され説明される1つ以上の実施形態による、引っ込み構成における、図3のブレードアセンブリの概略的側方断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書に説明される実施形態は、概して、ブレードアセンブリを有する電動式毛髪バリカンを対象とし、ブレードアセンブリは、ブレードが皮膚に対する力およびブレードの角度に応じて引っ込められおよび伸長させられることを可能にするブレード懸吊アセンブリを具備するブレードアセンブリを含む。毛髪バリカンは、バリカン本体と、ブレード本体の中に位置するモータに接続されるブレードアセンブリとを含む。モータは、ブレードアセンブリが皮膚にわたって移動させられるときに毛髪を切断するために、ブレードアセンブリの第2のブレードに対してブレードアセンブリの第1のブレードを振動させるために使用される。ブレードアセンブリは、ブレード筐体を含み、ブレード筐体は、皮膚表面に沿ってブレードアセンブリを誘導するために使用されるガイド表面を含む。ガイド表面は、ユーザがブレードアセンブリを誘導することに役立ち得るが、増加させられた力および切断角がブレードを通して皮膚に対して印加される機会が、存在し得る。ブレード懸吊アセンブリは、印加される力の量に応じて力および皮膚との接触を低減させるために、ブレード筐体の中にブレードを引っ込めることができる。
【0016】
図1を参照すると、毛髪バリカン10は、要素14によって概略的に図示されるモータ(例えば、ロータリモータ)、および等の毛髪バリカンの構成要素のための筐体を提供するバリカン本体12と、毛髪バリカン10の動作を制御するために使用されるユーザインターフェース16とを含む。バリカン本体12はさらに、充電ステーション18を使用して再充填され得る再充電可能バッテリ(例えば、リチウムバッテリ)を含んでもよい。
【0017】
ブレードアセンブリ20が、バリカン本体12に接続される。ブレードアセンブリ20は、ブレード筐体22と、ブレード筐体22から外向きに延在する第1のブレード24とを含む。いくつかの実施形態では、ブレードアセンブリ20は、バリカン本体12から取り外し可能であり、使い捨て可能であり得る。他の実施形態では、ブレードアセンブリ20は、バリカン本体12の永久的部分であり得、毛髪バリカン10への損壊を伴わずに除去可能であることを意図されていないこともある。取り外し可能なブレードアセンブリ20に関して、体毛のための汎用目的ブレードアセンブリ、頭皮および他の厚く硬い毛髪のための神経ブレードアセンブリ、ならびに会陰/敏感領域のための敏感ブレードアセンブリ等の異なるブレードアセンブリタイプが、存在し得る。ブレードアセンブリは、一度の使用を意図されていることもある。
【0018】
ブレードアセンブリ20は、第1のブレード24と第2のブレード26とを含み、第1のブレード24と第2のブレード26とは両方とも、ブレード筐体22の隅から外向きに延在し、それは、矢印30の方向であるブレード切断方向を画定する。ブレード24およびブレード26は、ブレード24およびブレード26の幅にわたって櫛様形状を提供する歯を有し、それは、ブレード切断方向に対して直交する矢印32の方向である幅方向を画定する。モータ14は、歯の間に位置する毛髪を切断するために、連結具34を介して第2のブレード26に対して幅方向に第1のブレード24を往復運動させる。
【0019】
ブレード筐体22は、毛髪バリカン10の皮膚係合端部37に位置するガイド表面36を含む。ガイド表面36は、トリミング動作中に皮膚に面している。見られ得るように、ガイド表面36は、切断方向30と略平行である平面を画定する。いくつかの実施形態では、切断方向30およびガイド表面36は、ブレード筐体22(図4)の基部38を通過する中心軸に対して斜めである角度(例えば、約135~約145度)にあり得る。
【0020】
図2を参照すると、ブレードアセンブリ20の本体取付側40の概略図が、図示される。ブレードアセンブリ20は、第1のブレード24と、第2のブレード26とを含む。第1のブレード24は、連結具34(例えば、偏心性シャフト)に接続するガイドプレート42に接続され、連結具34は、モータ14によって回転させられ、第1のブレード24を幅方向に移動させる。この点から、第1のブレード24は、第2のブレードに対して幅方向に移動する可動ブレードと称され得る。
【0021】
ブレード24およびブレード26は両方とも、連結具44に接続される。連結具44は、ブレード24およびブレード26に接続される枢動アーム46を含み得る。枢動アーム46は、枢動軸をA中心として枢動し、ブレード筐体22の中への、およびそこから外へのブレード24およびブレード26の移動を可能にすることができる。枢動アーム46とブレード24およびブレード26を完全伸長位置に向かって付勢する付勢部材48(ばね等)が提供され得る。所定の量(例えば、少なくとも約3.5N)を超える力の付与に応じて、付勢部材48の付勢力が弱められ、それによって、ブレード24およびブレード26が図3図5によって表されるように筐体本体22の中に引っ込むようにし得る。(例えば、約15~約45度の)皮膚接触角θもまた、ブレード24およびブレード26が完全伸長位置から引っ込むかどうかに影響を及ぼし得る。ブレード24およびブレード26は、ブレード24およびブレード26に対する力ならびに皮膚接触角θに応じて、部分的にのみ、または完全に、ブレード筐体22の中に引っ込み得る。
【0022】
患者の皮膚領域からの毛髪除去のために毛髪バリカンを使用する方法は、外科手術用バリカン10のバリカン本体12にブレードアセンブリ20を結合させることを含み得る。ブレードアセンブリ20は、ブレード24およびブレード26を含み、ブレード24およびブレード26は、ブレード24およびブレード26の端部がブレード筐体22の外側に位置する完全伸長構成と、ブレードの端部がブレード筐体22の内側に引っ込められる完全引っ込み構成とを有する。ブレード引っ込み量は、ブレード24およびブレード26に対する力ならびに皮膚接触角θの一方または両方に依存し得る。ブレード24およびブレード26は、力が除去され、接触角θが低減させられると、それらの元の完全伸長構成に戻り得る。
【0023】
本明細書に説明されるように、外科手術用バリカン10の本体12は、ブレード24を電子的に動作させるように構成される。本体12は、電気モータと、バッテリとを格納する容器を含み、バッテリは、充電アダプタ18への本体12の結合を通して再充電可能であるように構成される。外科手術用バリカン10の本体12はさらに、所定の閾値を下回るバッテリの低バッテリレベルを示すように構成される充電インジケータを含み得る。本方法は、低バッテリレベルの充電インジケータを通して警報をトリガすることと、充電アダプタに本体を結合させることと、バッテリを再充電することとを含み得る。警報は、視覚的警報、音響警報、または触覚的警報であり得る。そのような視覚的警報は、例えば、低バッテリレベルを示すために赤色であり得るLEDライトであり得る。
【0024】
実施形態が、以下の付番された項目を参照して説明され、従属的項目において、好ましい特徴が展開され得る。
【0025】
項目1.毛髪バリカンであって、モータを備えるバリカン本体と、ブレードアセンブリであって、前記ブレードアセンブリは、動作中に前記モータが前記ブレードアセンブリのブレードを移動させるように前記バリカン本体に接続され、前記ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、前記筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在する前記ブレードとを備え、前記連結具は、前記ブレードに接続され、前記ブレードを完全伸長構成に向かって付勢する、ブレードアセンブリとを備え、前記ブレードアセンブリは、使用中の前記ブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の付与に応じて前記ブレードが前記連結具を使用して前記ブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を備える、毛髪バリカン。
【0026】
項目2.前記連結具および前記ブレードを前記完全伸長構成に向かって付勢するばねをさらに備える、項目1の毛髪バリカン。
【0027】
項目3.前記ブレードは、第1のブレードであり、前記ブレードアセンブリは、第2のブレードを備え、前記モータは、前記第2のブレードに対して前記第1のブレードを幅方向に移動させる、項目1または2の毛髪バリカン。
【0028】
項目4.前記ブレードアセンブリは、前記バリカン本体に取り外し可能に取り付けられる、項目1~3の毛髪バリカン。
【0029】
項目5.前記連結具は、前記ブレードに接続されている枢動アームを備える、項目1~4の毛髪バリカン。
【0030】
項目6.前記枢動アームは、前記完全伸長構成に向かってばね付勢される、項目5の毛髪バリカン。
【0031】
項目7.前記ブレードは、切断方向において前記ブレード筐体の中に引っ込む、項目1~6の毛髪バリカン。
【0032】
項目8.前記ブレードは、皮膚表面から15度を上回る切断角度で前記ブレード筐体の中に引っ込む、項目1~7の毛髪バリカン。
【0033】
項目9.ブレードアセンブリであって、前記ブレードアセンブリは、動作中にモータが前記ブレードアセンブリのブレードを移動させるように毛髪バリカンのバリカン本体に接続する、ブレードアセンブリであって、前記ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、前記筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在する前記ブレードとを備え、前記連結具は、前記ブレードに接続され、前記ブレードを完全伸長構成に向かって付勢し、前記ブレードアセンブリは、使用中の前記ブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の付与に応じて前記ブレードが前記連結具を使用して前記ブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を備える、ブレードアセンブリ。
【0034】
項目10.前記連結具および前記ブレードを前記完全伸長構成に向かって付勢するばねをさらに備える、項目9のブレードアセンブリ。
【0035】
項目11.前記ブレードは、第1のブレードであり、前記ブレードアセンブリは、第2のブレードを備え、前記モータは、前記第2のブレードに対して前記第1のブレードを幅方向に移動させる、項目9または10のブレードアセンブリ。
【0036】
項目12.前記ブレードアセンブリは、前記バリカン本体に取り外し可能に取り付けられる、項目9~11のブレードアセンブリ。
【0037】
項目13.前記連結具は、前記ブレードに接続されている枢動アームを備える、項目9~12のブレードアセンブリ。
【0038】
項目14.前記枢動アームは、前記完全伸長構成に向かってばね付勢される、項目13のブレードアセンブリ。
【0039】
項目15.前記ブレードは、切断方向において前記ブレード筐体の中に引っ込む、項目9~14のブレードアセンブリ。
【0040】
項目16.前記ブレードは、皮膚表面から15度を上回る切断角度で前記ブレード筐体の中に引っ込む、項目9~15のブレードアセンブリ。
【0041】
項目17.患者の皮膚領域からの毛髪除去のために毛髪バリカンを使用する方法であって、前記方法は、前記毛髪バリカンのバリカン本体にブレードアセンブリを結合させることであって、前記ブレードアセンブリは、ブレード筐体と、前記筐体の中の開口部および連結具から外向きに延在する前記ブレードとを備え、前記連結具は、前記ブレードに接続され、前記ブレードを完全伸長構成に向かって付勢し、前記ブレードアセンブリは、使用中の前記ブレードに対する事前選択された閾値を上回る力の付与に応じて前記ブレードが前記連結具を使用して前記ブレード筐体の中に引っ込む引っ込み構成を備える、ことと、前記ブレードアセンブリのガイド表面を前記皮膚領域に向けて直面させることと、前記ブレードアセンブリを動作させ、前記皮膚領域から毛髪を除去することと、使用中の前記ブレードに対する力が、事前選択された閾値を上回った場合、連結具を使用して前記ブレード筐体の中に前記ブレードアセンブリのブレードを引っ込めることとを含む、方法。
【0042】
項目18.前記連結具および前記ブレードを前記完全伸長構成に向かって付勢するばねをさらに備える、項目17の方法。
【0043】
項目19.前記ブレードは、第1のブレードであり、前記ブレードアセンブリは、第2のブレードを備え、前記モータは、前記第2のブレードに対して前記第1のブレードを幅方向に移動させる、項目17または18の方法。
【0044】
項目20.前記ブレードアセンブリは、前記バリカン本体に取り外し可能に取り付けられる、項目17~19の方法。
【0045】
本開示を説明および定義する目的のために、「少なくとも1つの」構成要素、要素等の本明細書における記載は、冠詞「a」または「an」の代替的使用が単一の構成要素、要素等に限定されるべきであるとの推測を生じさせるために使用されるべきではないことに留意されたい。
【0046】
特定の性質を具現化するように、または特定の様式で機能するように、特定の態様で「構成され」ている本明細書における本開示の構成要素の記載は、意図される使用の記載と対照的に、構造的な記載であることに留意されたい。より具体的には、構成要素が「構成される」様式への本明細書における言及は、構成要素の存在する物理的条件を示し、したがって、構成要素の構造的特性の明確な記載として捉えられるべきである。
【0047】
本開示を説明および定義する目的のために、用語「substantially(実質的に)」および「approximately(およそ)」および「about(約)」が、本明細書では、任意の定量的な比較、値、測定値、または他の表現に起因し得る固有の不確実性の程度を表すために利用されることに留意されたい。用語「substantially(実質的に)」および「approximately(およそ)」および「about(約)」はまた、本明細書では、定量的表現が論点となっている主題の基本機能に変化をもたらすことなく、記載される基準から変動し得る程度を表すためにも利用される。
【0048】
詳細に、かつその具体的な実施形態を参照することによって本開示の主題を説明してきたが、本明細書に開示される種々の詳細は、特定の要素が本説明に添付される図面の各々において図示される場合においても、これらの詳細が本明細書に説明される種々の実施形態の不可欠な構成要素である要素に関していることを含意するように捉えられるべきではないことに留意されたい。さらに、限定ではないが添付の請求項において定義される実施形態を含む本開示の範囲から逸脱することなく、修正および変形が可能であることが、明白であるだろう。より具体的には、本明細書では、本開示のいくつかの側面が、好ましいまたは特に有利であるものとして識別されるが、本開示が必ずしもこれらの側面に限定されるわけではないことが、想定される。
【0049】
以下の請求項のうちの1つ以上が、用語「wherein(その中で)」を移行句として利用することに留意されたい。本開示を定義する目的のために、この用語は、構造の一連の特性の記載を導入するために使用される非制約的な移行句として請求項内に導入され、より一般的に使用される、非制約的な前提部分の用語「comprising(を備える)」と同様の様式で解釈されるべきであることに留意されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】