(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-07
(54)【発明の名称】ダウンリンクデータ送信方法、受信方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/12 20090101AFI20220228BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20220228BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20220228BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220228BHJP
【FI】
H04W72/12 130
H04W16/28
H04W28/04 110
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539363
(86)(22)【出願日】2019-01-08
(85)【翻訳文提出日】2021-07-09
(86)【国際出願番号】 CN2019070906
(87)【国際公開番号】W WO2020142911
(87)【国際公開日】2020-07-16
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】李 明菊
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
【要約】
ダウンリンクデータ送信方法、受信方法、装置及び記憶媒体である。前記方法は、基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するステップであって、当該ダウンリンクスケジューリング情報は、基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を端末に報知するために用いられ、当該ダウンリンクスケジューリング情報は、n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、nが1より大きい整数であるステップと、基地局がダウンリンクデータをn個のアンテナパネルによって端末にそれぞれ送信するステップと、を含む。本開示は、複数のアンテナパネルに対するHARQプロセス解決策を提供し、複数のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を端末が区別できるようにすることにより、ある再送データに対応する初送データを正確に知り、再送データと初送データとの統合受信復号化を実現し、スループットを向上させることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンクデータ送信方法であって、
基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するステップであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するハイブリッド自動再送要求HARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であるステップと、
前記基地局がダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ送信方法。
【請求項2】
前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、独立したHARQエンティティ及びHARQプロセスに対応する、
ことを特徴とする請求項1に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項3】
前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQエンティティに対応する、
ことを特徴とする請求項1に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項4】
前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、異なるHARQプロセス番号に対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項5】
前記n個のアンテナパネルのうち、少なくとも2つのアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQプロセス番号に対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項6】
基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信する前記ステップは、
前記基地局がn個のDCI(Downlink Control Information、ダウンリンク制御情報)をn個のアンテナパネルによって端末にそれぞれ送信するステップであって、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項7】
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、
前記i番目のアンテナパネルの識別情報を用いてスクランブルする送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理的ダウンリンク制御チャンネル)復調のためのDMRS(Demodulation Reference Signal、復調基準信号)周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースを用いて送信する送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIに前記i番目のアンテナパネルの識別情報を搬送する送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応するCORESET(Control Resource Set、コントロールリソースセット)を用いて送信し、かつ前記n個のアンテナパネルのPDCCHのそれぞれが異なるCORESETを用いる送信方式を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項8】
基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信する前記ステップは、
前記基地局が目標DCIを少なくとも1つのアンテナパネルによって前記端末に送信するステップであって、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項9】
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、1つのTBが含まれ、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、複数のTBが含まれ、かつ前記複数のTBは、1つのHARQエンティティのうちの1つのHARQプロセス番号に対応する、
ことを特徴とする請求項8に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項10】
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、
前記i番目のアンテナパネルの識別情報によってスクランブルする送信方法、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理的ダウンリンク制御チャンネル)復調のためのDMRS周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースによって送信する送信方法であって、
前記iが前記n以下の正整数である送信方法を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項11】
ダウンリンクデータ受信方法であって、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信するステップであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であるステップと、
前記端末が前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するステップと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ受信方法。
【請求項12】
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信する前記ステップは、
前記基地局が前記n個のアンテナパネルによってそれぞれ送信したn個のDCIを前記端末が受信するステップであって、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のダウンリンクデータ受信方法。
【請求項13】
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信する前記ステップは、
前記基地局が少なくとも1つのアンテナパネルによって送信した目標DCIを前記端末が受信するステップであって、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のダウンリンクデータ受信方法。
【請求項14】
基地局に適用されるダウンリンクデータ送信装置であって、
端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するように構成される情報送信モジュールであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である情報送信モジュールと、
ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成されるデータ送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ送信装置。
【請求項15】
前記情報送信モジュールは、n個のDCIを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成され、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である、
ことを特徴とする請求項14に記載のダウンリンクデータ送信装置。
【請求項16】
前記情報送信モジュールは、少なくとも1つのアンテナパネルによって前記端末に目標DCIをそれぞれ送信するように構成され、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である、
ことを特徴とする請求項14に記載のダウンリンクデータ送信装置。
【請求項17】
端末に適用されるダウンリンクデータ受信装置であって、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成される情報受信モジュールであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である情報受信モジュールと、
前記端末が前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するように構成されるデータ受信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ受信装置。
【請求項18】
前記情報受信モジュールは、前記基地局が前記n個のアンテナパネルによってそれぞれ送信したn個のDCIを受信するように構成され、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である、
ことを特徴とする請求項17に記載のダウンリンクデータ受信装置。
【請求項19】
前記情報受信モジュールは、前記基地局が少なくとも1つのアンテナパネルによって送信した目標DCIを受信するように構成され、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である、
ことを特徴とする請求項17に記載のダウンリンクデータ受信装置。
【請求項20】
基地局に適用されるダウンリンクデータ送信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ダウンリンクスケジューリング情報を端末に送信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信する、
ことを特徴とするダウンリンクデータ送信装置。
【請求項21】
端末に適用されるダウンリンクデータ受信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信する、
ことを特徴とするダウンリンクデータ受信装置。
【請求項22】
コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、請求項1~10のいずれかに記載の方法のステップ、又は請求項11~13のいずれかに記載の方法のステップを実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、特にダウンリンクデータ送信方法、受信方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
5G、すなわちNR(New Radio、新しい無線)システムにおいて、基地局及び端末は、ビーム(beam)によって情報を送受信することができる。例えば、基地局と端末との間で相互作用する制御シグナリング及びサービスデータは、いずれもビームによって送受信することができる。
【0003】
基地局が複数のアンテナパネルを有する場合、基地局は、ダウンリンクデータを異なるアンテナパネル、すなわち、異なる送信ビームによって端末にそれぞれ送信することができる。この際、複数のアンテナパネルのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest、ハイブリッド自動再送要求)プロセスを如何に処理するかは、早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、ダウンリンクデータ送信方法、受信方法、装置及び記憶媒体を提供し、前記技術案は、以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、ダウンリンクデータ送信方法を提供し、前記方法は、
基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するステップであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であるステップと、
前記基地局がダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するステップと、を含む。
【0006】
選択可能に、前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、独立したHARQエンティティ及びHARQプロセスに対応する。
【0007】
選択可能に、前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQエンティティに対応する。
【0008】
選択可能に、前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、異なるHARQプロセス番号に対応する。
【0009】
選択可能に、前記n個のアンテナパネルのうち、少なくとも2つのアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQプロセス番号に対応する。
【0010】
選択可能に、基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信する前記ステップは、
前記基地局がn個のDCI(Downlink Control Information、ダウンリンク制御情報)をn個のアンテナパネルによって端末にそれぞれ送信するステップであって、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む。
【0011】
選択可能に、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、
前記i番目のアンテナパネルの識別情報を用いてスクランブルする送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理的ダウンリンク制御チャンネル)復調のためのDMRS(Demodulation Reference Signal、復調基準信号)周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースを用いて送信する送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIに前記i番目のアンテナパネルの識別情報を搬送する送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応するCORESET(Control Resource Set、コントロールリソースセット)を用いて送信し、かつ前記n個のアンテナパネルのPDCCHのそれぞれが異なるCORESETを用いる送信方式を含む。
【0012】
選択可能に、基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信する前記ステップは、
前記基地局が目標DCIを少なくとも1つのアンテナパネルによって前記端末に送信するステップであって、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む。
【0013】
選択可能に、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、1つのTB(Transport Block、トランスポートブロック)が含まれ、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、複数のTBが含まれ、かつ前記複数のTBは、1つのHARQエンティティのうちの1つのHARQプロセス番号に対応する。
【0014】
選択可能に、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、
前記i番目のアンテナパネルの識別情報によってスクランブルする送信方法、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDSCH(Physical Downlink Shared Control Channel、物理的ダウンリンク共有チャンネル)復調のためのDMRS周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースによって送信する送信方法であって、
前記iが前記n以下の正整数である送信方法を含む。
【0015】
本開示の実施例の第2の態様によれば、ダウンリンクデータ受信方法を提供し、前記方法は、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信するステップであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であるステップと、
前記端末が前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するステップと、を含む。
【0016】
選択可能に、基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信する前記ステップは、
前記基地局が前記n個のアンテナパネルによってそれぞれ送信したn個のDCIを前記端末が受信するステップであって、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む。
【0017】
選択可能に、基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信する前記ステップは、
前記基地局が少なくとも1つのアンテナパネルによって送信した目標DCIを前記端末が受信するステップであって、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む。
【0018】
本開示の実施例の第3の態様によれば、基地局に適用されるダウンリンクデータ送信装置を提供し、前記装置は、
端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するように構成される情報送信モジュールであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である情報送信モジュールと、
ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成されるデータ送信モジュールと、を含む。
【0019】
選択可能に、前記情報送信モジュールは、n個のDCIを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成され、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である。
【0020】
選択可能に、前記情報送信モジュールは、少なくとも1つのアンテナパネルによって前記端末に目標DCIをそれぞれ送信するように構成され、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である。
【0021】
本開示の実施例の第4の態様によれば、端末に適用されているダウンリンクデータ受信装置を提供し、前記装置は、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成される情報受信モジュールであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である情報受信モジュールと、
前記端末が前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するように構成されるデータ受信モジュールと、を含む。
【0022】
選択可能に、前記情報受信モジュールは、前記基地局が前記n個のアンテナパネルによってそれぞれ送信したn個のDCIを受信するように構成され、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である。
【0023】
選択可能に、前記情報受信モジュールは、前記基地局が少なくとも1つのアンテナパネルによって送信した目標DCIを受信するように構成され、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である。
【0024】
本開示の実施例の第5の態様によれば、基地局に適用されるダウンリンクデータ送信装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ダウンリンクスケジューリング情報を端末に送信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信する。
【0025】
本開示の実施例の第6の態様によれば、端末に適用されているダウンリンクデータ受信装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するように構成される。
【0026】
本開示の実施例の第7の態様によれば、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、第1の態様に記載の方法のステップ、又は第2の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0027】
本開示の実施例に係る技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
基地局が端末に送信する、基地局をスケジュールするための複数のアンテナパネルのそれぞれが端末にダウンリンクデータを送信するダウンリンクスケジューリング情報には、各アンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれることにより、複数のアンテナパネルに対するHARQプロセス解決策を提供し、複数のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を端末が区別できるようにすることにより、ある再送データに対応する初送データを正確に知り、再送データと初送データとの統合受信復号化を実現し、スループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
上記の一般的な説明及び後の詳細な説明は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【0029】
本明細書の図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示しており、明細書とともに本開示の原理を説明するために用いられる。
【
図1】例示的な実施例に係るネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図2】例示的な実施例に係るダウンリンクデータ送信方法のフローチャートである。
【
図3】例示的な実施例に係るダウンリンクデータ送信装置のブロック図である。
【
図4】例示的な実施例に係るダウンリンクデータ受信装置のブロック図である。
【
図5】例示的な実施例に係る端末の概略構成図である。
【
図6】例示的な実施例に係る基地局の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここでは、例示的な実施例を詳しく説明し、その例を図面に示す。以下の説明が添付図面に関連する場合、異なる図面のうちの同一の数字は、別段の表示がない限り、同一の又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例に記載された実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付された特許請求の範囲に詳細に記載されている、本開示のいくつかの態様に合致する装置及び方法の一例にすぎない。
【0031】
本開示の実施例に記載されたネットワークアーキテクチャ及びサービスシーンは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために用いられ、本開示の実施例に係る技術案を限定するためのものではなく、当業者であれば分かるように、ネットワークアーキテクチャの変化及び新たなサービスシーンの現れに伴い、本開示の実施例に係る技術案は、類似する技術的課題に対しても同様に適用する。
【0032】
図1は、例示的な実施例に係るネットワークアーキテクチャの概略図である。当該ネットワークアーキテクチャは、基地局110及び端末120を含むことができる。
【0033】
基地局110は、アクセスネットワークに配置されている。5GNRシステムのうちのアクセスネットワークは、NG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新世代無線アクセスネットワーク)と呼ぶことができる。基地局110と端末120との間は、セルラー技術などの、ある無線技術を介して互いに通信することができる。
【0034】
基地局110は、アクセスネットワーク内に配置されて端末120のために無線通信機能を提供するための装置である。基地局110は、様々な形式のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含むことができる。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局機能を持つ機器の名称が異なる場合があり、例えば、5GNRシステムにおいて、gNodeB又はgNBと呼ばれる。通信技術の進化に伴い、「基地局」という名称は、変わる可能性がある。説明を容易にするために、本開示の実施例において、上述した端末120のために無線通信機能を提供する装置を基地局と総称する。
【0035】
端末120の数は、一般的に複数であり、各基地局110によって管理されるセルに1つ又は複数の端末120を分散させることができる。端末120は、無線通信機能を持つ様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理デバイス、及び様々な形式のユーザデバイス(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、端末デバイス(teminal device)などを含むことができる。説明を容易にするために、本開示の実施例では、上述したデバイスを端末と総称する。
【0036】
本開示の実施例における「5GNRシステム」は、5Gシステム又はNRシステムと呼ぶこともできるが、当業者であれば、その意味を理解することができる。本開示の実施例に記載された技術案は、5GNRシステムに適用でき、5GNRシステム後続の進化システムにも適用できる。
【0037】
本開示の方法実施例を説明する前に、本開示に係るいくつかの名詞について説明する。
【0038】
HARQエンティティ(HARQ entity):HARQエンティティは、所定数のHARQプロセスを維持することに用いられ、物理層から受信されたTB及び対応するHARQ情報(例えば、HARQプロセス番号、NDI(New data indicator、新規データインジケータ)などの情報)を対応するHARQプロセスに送信することができる。
【0039】
HARQプロセス(HARQ process):HARQプロセスは、HARQエンティティからTB及び対応するHARQ情報を受信し、当該TBが再送されたTBであるか否かを判断するために用いられる。
【0040】
HARQプロセス番号(HARQ process number):HARQプロセス番号は、HARQプロセスの識別情報であり、異なるHARQプロセスは、異なるHARQプロセス番号で区別される。
【0041】
上述したように、5GNRシステムにおいて、基地局及び端末は、ビームで情報を送受信することができる。ダウンリンク伝送の場合、基地局は、DCI及びダウンリンクデータをビームで端末に送信することができる。DCIは、PDCCHを介して送信され、ダウンリンクデータは、PDSCHを介して送信される。
【0042】
基地局が複数のアンテナパネルを有する場合、複数のアンテナパネル間の通信が理想的なバックホール回線(backhaul)でない場合、複数のアンテナパネル間の相互通信には、大きな時間の遅延が生じる。この場合、複数のアンテナパネルは、PDSCHのスケジューリングを独立して行うように、それぞれ独立して端末にPDCCHを送信する傾向を見せる。このダウンリンクスケジューリング方式は、multi-PDCCHと呼ぶことができる。複数のアンテナパネル間の通信が理想的なバックホール回線である場合、複数のアンテナパネル間の相互通信には、時間の遅延がない。この場合、基地局は、端末に1つのPDCCHを送信し、この1つのPDCCHを介して、ダウンリンクデータを送信するように複数のアンテナパネルを同時にスケジュールする傾向を見せる。このようなダウンリンクスケジューリング方式は、single-PDCCHと呼ぶことができる。
【0043】
本開示の実施例において、multi-PDCCHとsingle-PDCCHの2種類のダウンリンクスケジューリング方式に対して、複数のアンテナパネルに対するHARQプロセス解決案をそれぞれ提供する。以下に、本出願に係る技術案については、いくつかの実施例により説明する。
【0044】
図2は、例示的な実施例に係るダウンリンクデータ送信方法のフローチャートである。当該方法は、
図1に示すネットワークアーキテクチャに適用することができる。当該方法は、以下のいくつかのステップ(201~204)を含むことができる。
【0045】
ステップ201において、基地局は、端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信する。
【0046】
ダウンリンク情報は、基地局のn個のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を端末に報知するために用いられ、nが1より大きい整数である。本開示の実施例において、基地局は、複数のアンテナパネルを有しており、基地局は、複数のアンテナパネルを介して端末にダウンリンクデータを送信することができる。本開示の実施例において、基地局は、複数のアンテナパネルを介して同一の端末にダウンリンクデータを送信する。上記複数のアンテナパネルは、同一のTRP(Transmitter Receiver Point、トランスミッターレシーバーポイント)に属することができ、複数の異なるTRPに属することもできる。すなわち、1つの基地局は、1つ又は複数のTRPを有することができ、各TRPは、1つ又は複数のアンテナパネルを有することができ、異なるアンテナパネルは、異なるビーム方向に対応する。
【0047】
選択可能に、上記構成情報は、リソース構成情報及びHARQ構成情報を含む。リソース構成情報は、上記n個のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信することに用いられるリソースを端末に報知するために用いられ、当該リソースは、時間領域リソース、周波数領域リソース、コードドメインリソース、空域リソースのいずれかの1つ又は複数の組み合わせを含むが、これらに限定されない。空域リソースは、ビーム方向を指すことができる。端末は、リソース構成情報に基づいて、基地局の各アンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられるリソースを知り、対応するリソースにおいて当該ダウンリンクデータを受信することができる。HARQ構成情報は、上記n個のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信することに用いられるHARQ構成を端末に報知するために用いられ、当該HARQ構成は、HARQプロセス番号、NDI、RV(Redundancy Version、冗長バージョン)などの情報を含むことができる。端末は、HARQ構成情報に基づいて、基地局の各アンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられるHARQ構成を知り、当該ダウンリンクデータを正確な方式で受信することができる。
【0048】
本開示の実施例において、ダウンリンクスケジューリング情報は、n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含む。例えば、基地局が、ある端末に第1のダウンリンクデータを送信する必要があるPanel#0と、当該端末に第2のダウンリンクデータを送信する必要があるPanel#1との2つのアンテナパネルを有する場合、基地局が当該端末に送信するダウンリンクスケジューリング情報には、Panel#0によって送信された第1のダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及びPanel#1によって送信された第2のダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれる。このように、端末は、ダウンリンクスケジューリング情報を受信した後、各アンテナパネルによって送信されたダウンリングデータのそれぞれに対応するHARQプロセス番号を知ることができる。
【0049】
ステップ202において、基地局は、ダウンリンクデータをn個のアンテナパネルによって端末にそれぞれ送信する。
【0050】
上記の例で説明したように、基地局は、Panel#0によって端末に第1のダウンリンクデータを送信し、Panel#1によって当該端末に第2のダウンリンクデータを送信する。
【0051】
上記のダウンリンクデータは、サービスデータであってもよく、サービスデータとは、サービスに関連するデータのことである。サービスによってサービスデータに含まれる内容が異なる可能性もある。
【0052】
選択可能に、異なるアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータを次のように区別することができ、上記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータを例として、i番目のアンテナパネルの識別情報でPDSCHをスクランブルすることができ、i番目のアンテナパネルに対応する、PDSCH復調のためのDMRS周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースによって送信することもでき、iがn以下の正整数である。i番目のアンテナパネルの識別情報は、当該i番目のアンテナパネルを一意的に識別することに用いられ、異なるアンテナパネルは、異なる識別情報を有する。i番目のアンテナパネルに対応するDMRS周波数領域リソースとは、当該i番目のアンテナパネルによってPDSCHが送信された場合、PDSCH復調のためのDMRSが占有している周波数領域リソースのことであり、異なるアンテナパネルは、異なるDMRS周波数領域リソースに対応し、端末は、受信されたPDSCH復調のためのDMRSが占有している周波数領域リソースに基づいて、当該ダウンリンクデータがどのアンテナパネルによって送信されたのかを決定することができる。i番目のアンテナパネルに対応するDMRSコードドメインリソースとは、当該i番目のアンテナパネルによってPDSCHが受信された場合、PDSCH復調のためのDMRSが占有しているコードドメインリソースのことであり、異なるアンテナパネルは、異なるDMRSコードドメインリソースに対応し、端末は、受信されたPDSCH復調のためのDMRSが占有しているコードドメインリソースに基づいて、当該ダウンリンクデータがどのアンテナパネルによって送信されたのかを決定することができる。もちろん、上述した2種類の方式に加えて、i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信する際に、当該i番目のアンテナパネルの識別情報をダウンリンクデータとともに端末に送信するなどの他の方式で、異なるアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータを区別することができる。本開示の実施例に係る上記方式は、例示的かつ説明的なものに過ぎず、本開示の技術案を限定するためのものではない。
【0053】
異なるアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータを区別することにより、端末は、あるダウンリンクデータが受信された後、当該ダウンリンクデータがどのアンテナパネルによって送信されたかを知り、ダウンリンクデータと組み合わせて当該ダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を決定することができる。さらに、当該ダウンリンクデータが再送データである場合、端末は、当該ダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号に基づいて、以前に受信した同一のHARQプロセス番号のダウンリンクデータとの統合受信復号化を行うことができる。
【0054】
ステップ203において、端末は、ダウンリンクスケジューリング情報に基づいてダウンリンクデータを受信する。
【0055】
上述したように、ダウンリンクスケジューリング情報は、各アンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられるHARQ構成情報に加えて、各アンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられるリソース構成情報を含む。i番目のアンテナパネルを例として、当該i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられるリソース構成情報は、当該i番目のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信するのに用いられるリソース、例えば、時間周波数コード空域リソースを端末に報知するために用いられ、端末は、当該リソース構成情報に基づいて対応するリソースにおいてダウンリンクデータを受信する。
【0056】
端末は、ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて、上記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータを受信する。端末は、目標ダウンリンクデータを受信した後、当該目標ダウンリンクデータを送信した目標アンテナパネルを決定し、その後、ダウンリンクスケジューリング情報に含まれるHARQプロセス番号と組み合わせて、当該目標ダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を決定する。さらに、当該目標ダウンリンクデータが再送データである場合、端末は、当該目標ダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号に基づいて、以前に受信した同一のHARQプロセス番号の他のダウンリンクデータとの統合受信復号化を行うことができる。
【0057】
以上により、本開示の実施例に係る技術案において、基地局が端末に送信する、基地局をスケジュールするための複数のアンテナパネルのそれぞれが端末にダウンリンクデータを送信するダウンリンクスケジューリング情報には、各アンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれることにより、複数のアンテナパネルに対するHARQプロセス解決策を提供し、複数のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を端末が区別できるようにすることにより、ある再送データに対応する初送データを正確に知り、再送データと初送データとの統合受信復号化を実現し、スループットを向上させることができる。
【0058】
図2の実施例に係る1つの選択可能な実施例において、上記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、独立したHARQエンティティ及びHARQプロセスに対応する。
【0059】
例えば、基地局は、Panel#0とPanel#1との2つのアンテナパネルを有する。Panel#0及びPanel#1は、端末にダウンリンクデータを送信する際に、独立したHARQエンティティ及びHARQプロセスにそれぞれ対応する。例えば、Panel#0に対応するHARQエンティティ1のうちのHARQプロセスの最大プロセス番号がaであり、すなわち、Panel#0によって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が0~a-1であり、aが1より大きい整数である。Panel#1に対応するHARQエンティティ2のうちのHARQプロセスの最大プロセス番号がbであり、すなわち、Panel#1によって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が0~b-1であり、bが1より大きい整数である。上記aとbは、異なる値であってもよく、同一の値であってもよく、例えば、aとbは、いずれも16である。
【0060】
この場合、以下の方法を用いて、端末が、異なるアンテナパネルからのダウンリンクデータに対応するHARQエンティティ及びHARQプロセス番号を区別できるようにする。
1、ダウンリンクスケジューリング方式がmulti-PDCCHである場合、すなわち、PDSCHのスケジューリングを独立して行うように、複数のアンテナパネルのそれぞれが独立して端末にPDCCHを送信する場合、基地局は、n個のDCIをn個のアンテナパネルによって端末にそれぞれ送信する。n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、当該i番目のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を端末に報知するために用いられ、iがn以下の正整数である。当該i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIには、当該i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれる。
【0061】
例えば、基地局は、Panel#0とPanel#1との2つのアンテナパネルを有する。いずれか1つのアンテナパネルに対して、当該アンテナパネルによって送信されたPDCCHで搬送されているDCIは、ダウンリンクデータを送信するように当該アンテナパネル上のリソースのみをスケジュールすることができ、ダウンリンクデータを送信するように他のアンテナパネル上のリソースをスケジュールすることができない。すなわち、Panel#0によって送信されたPDCCHで搬送されているDCIは、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#0上のリソースのみをスケジュールすることができ、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#1上のリソースをスケジュールすることができない。同様に、Panel#1によって送信されたPDCCHで搬送されているDCIは、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#1上のリソースのみをスケジュールすることができ、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#0上のリソースをスケジュールすることができない。Panel#0が端末に第1のダウンリンクデータを送信する必要があり、Panel#1が端末に第2のダウンリンクデータを送信する必要があると仮定すると、基地局は、端末に第1のダウンリンクデータを送信するようにPanel#0をスケジュールするための第1のDCIを、Panel#0を介して端末に送信し、当該第1のDCIには、第1のダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれており、また、基地局は、端末に第2のダウンリンクデータを送信するようにPanel#1をスケジュールするための第2のDCIを、Panel#1を介して端末に送信し、当該第2のDCIには、第2のダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれている。
【0062】
選択可能に、異なるアンテナパネルによって送信されたDCIを次のように区別することができ、上記i番目のアンテナパネルによって端末に送信されたDCIを例として、i番目のアンテナパネルの識別情報で当該DCIをスクランブルすることができ、i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH復調のためのDMRS周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースによって送信することもでき、当該DCIにi番目のアンテナパネルの識別情報を搬送するか、又はi番目のアンテナパネルに対応するCORESETによって当該DCIを送信することもでき、かつn個のアンテナパネルのPDCCHのそれぞれは、異なるCORESETを用いる。以上により、端末は、1つのDCIを受信した後、当該DCIがどのアンテナパネルによって送信されたのかを決定することができ、各アンテナパネルは、ダウンリンクデータを送信するように自身のリソースのみをスケジュールできるため、端末も当該DCIのうちの情報がどのアンテナパネルをスケジュールするために送信されたダウンリンクデータであるかを知ることができ、さらに、当該アンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータをその後に受信した後、このDCIのうちの情報と組み合わせて当該受信されたダウンリンクデータのHARQプロセス番号及び新旧データ識別を決定する。i番目のアンテナパネルの識別情報を含むのは、当該HARQプロセス番号がi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応することを端末に知らせるためであり、当該識別情報は、HARQエンティティ識別情報に置き換えてもよく、各アンテナパネルは、異なるHARQエンティティに対応する。
【0063】
2、ダウンリンクスケジューリング方式がsingle-PDCCHである場合、すなわち、基地局が端末に1つのPDCCHを送信する場合、この1つのPDCCHを介して、当該端末にダウンリンクデータを送信するように複数のアンテナパネルを同時にスケジュールする。この場合、基地局は、目標DCIを少なくとも1つのアンテナパネルによって端末に送信する。基地局は、1つのアンテナパネルによって端末に目標DCIを送信することができ、複数のアンテナパネルによって端末に目標DCIを送信することもでき、本開示の実施例はこれを限定しない。目標DCIには、n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれる。n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報は、当該i番目のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を端末に報知するために用いられ、iがn以下の正整数である。当該i番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又はi番目のアンテナパネルの識別情報が含まれる。
【0064】
例えば、基地局は、Panel#0とPanel#1との2つのアンテナパネルを有する。いずれか1つのアンテナパネルに対して、当該アンテナパネルによって送信されたPDCCHで搬送されているDCIは、ダウンリンクデータを送信するように当該アンテナパネル上のリソースをスケジュールできることに加えて、ダウンリンクデータを送信するように他のアンテナパネル上のリソースをスケジュールすることも可能である。すなわち、Panel#0によって送信されたPDCCHで搬送されているDCIは、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#0上のリソースをスケジュールできることに加えて、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#1上のリソースをスケジュールすることも可能である。同様に、Panel#1によって送信されたPDCCHで搬送されているDCIは、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#1上のリソースをスケジュールできることに加えて、ダウンリンクデータを送信するようにPanel#0上のリソースをスケジュールすることも可能である。Panel#0が端末に第1のダウンリンクデータを送信する必要があり、Panel#1が端末に第2のダウンリンクデータを送信する必要があると仮定すると、基地局は、Panel#0及び/又はPanel#1を介して、Panel#0に対応するダウンリンクスケジューリング情報及びPanel#1に対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれる目標DCIを端末に送信する。Panel#0に対応するダウンリンクスケジューリング情報は、端末に第1のダウンリンクデータを送信するようにPanel#0をスケジュールするために用いられ、当該Panel#0に対応するダウンリンクスケジューリング情報には、第1のダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号及び/又はPanel#0の識別情報が含まれ、Panel#1に対応するダウンリンクスケジューリング情報は、端末に第2のダウンリンクデータを送信するようにPanel#1をスケジュールするために用いられ、当該Panel#1に対応するダウンリンクスケジューリング情報には、第2のダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号及び/又はPanel#1の識別情報が含まれる。i番目のアンテナパネルの識別情報を含むのは、当該HARQプロセス番号がi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応することを端末に知らせるためであり、当該識別情報は、HARQエンティティ識別情報に置き換えてもよく、各アンテナパネルは、異なるHARQエンティティに対応する。
【0065】
また、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、1つのTBを含むことができ、複数のTBを含むこともでき、例えば、2つのTBを含む。i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータが複数のTBを含む場合、当該複数のTBは、1つのHARQエンティティのうちの1つのHARQプロセス番号に対応する。
【0066】
選択可能に、i番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報は、当該i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに含まれた各TBそれぞれに対応するMCS(Modulation and Coding Scheme、変調及び符号化スキーム)レベル、NDI、RVなどの情報をさらに含む。
【0067】
一例では、Panel#0が一度に1つのTB(TB1と記す)を端末に送信し、Panel#1も一度に1つのTB(TB2と記す)を端末に送信すると仮定すると、基地局がPanel#0及び/又はPanel#1によって端末に送信した目標DCIには、TB1に対応するHARQプロセス番号とアンテナパネル識別情報、及びTB2に対応するHARQプロセス番号とアンテナパネル識別情報が含まれている。TB1に対応するHARQプロセス番号とTB2に対応するHARQプロセス番号は、同じであってもよく、例えば、Panel#0及びPanel#1がいずれも最初のダウンリンクスケジューリングである場合、TB1に対応するHARQプロセス番号とTB2に対応するHARQプロセス番号は、いずれも0であるが、TB1に対応するHARQプロセス番号とTB2に対応するHARQプロセス番号が同じであるにもかかわらず、TB1及びTB2が2つの異なるアンテナパネルによって送信された異なるデータであるため、両者を結合することができない。TB1に対応するHARQプロセス番号とTB2に対応するHARQプロセス番号は、異なっていてもよく、例えば、TB1が1回目の送信時に正常に受信した場合、次の受信時にTB1に対応するHARQプロセス番号が1であってもよく、しかしながら、TB2が1回目の送信時に正常に受信できなかった場合、次の受信時にTB2に対応するHARQプロセス番号が依然として0であり、再送に相当し、TB2の2回のHARQプロセス番号がいずれも0のデータを統合受信して復号化することができる。
【0068】
別の例では、Panel#0が一度に2つのTB(TB1及びTB2と記す)を端末に送信し、Panel#1も一度に2つのTB(TB3及びTB4と記す)を端末に送信すると仮定すると、基地局がPanel#0及び/又はPanel#1によって端末に送信した目標DCIには、TB1及びTB2に対応するHARQプロセス番号とアンテナパネル識別情報、及びTB3及びTB4に対応するHARQプロセス番号とアンテナパネル識別情報が含まれている。換言すれば、TB1及びTB2は、1つのHARQプロセス番号及びアンテナパネル識別情報を共用し、TB3及びTB4は、1つのHARQプロセス番号及びアンテナパネル識別情報を共用する。
【0069】
図2の実施例に係る別の選択可能な実施例において、上記n個のアンテナパネルが端末に送信したダウンリンクデータは、同一のHARQエンティティに対応する。
【0070】
例えば、基地局は、Panel#0とPanel#1との2つのアンテナパネルを有する。Panel#0及びPanel#1は、端末にダウンリンクデータを送信する際に、同一のHARQエンティティに対応する。この場合、基地局のアンテナパネルが多い場合、HARQプロセス数の最大値を増加させ、例えば、当該最大値を16から32又は64に増加させる必要があり、すなわち、HARQプロセス番号は、5ビット(bit)又は6ビットで表す必要がある。
【0071】
この場合、端末が異なるアンテナパネルからのダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を区別できるように、上述した2種類の方法も同様に採用することができる。
【0072】
1、ダウンリンクスケジューリング方式がmulti-PDCCHである場合、基地局は、n個のDCIをn個のアンテナパネルによって端末にそれぞれ送信する。n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、当該i番目のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を端末に報知するために用いられ、iがn以下の正整数である。当該i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIには、当該i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれる。
【0073】
2、ダウンリンクスケジューリング方式がsingle-PDCCHである場合、基地局は、目標DCIを少なくとも1つのアンテナパネルによって端末に送信する。目標DCIには、n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれる。n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報は、当該i番目のアンテナパネルが当該端末にダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を端末に報知するために用いられ、iがn以下の正整数である。当該i番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又はi番目のアンテナパネルの識別情報が含まれる。
【0074】
上記の2つの方式に関する説明は、上記の実施例を参照することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0075】
一例では、n個のアンテナパネルが端末に送信したダウンリンクデータのそれぞれは、異なるHARQプロセス番号に対応する。
【0076】
例えば、基地局は、Panel#0とPanel#1との2つのアンテナパネルを有する。これら2つのアンテナパネルがある端末に送信したダウンリンクデータは、同一のHARQエンティティに対応するが、異なるHARQプロセス番号を用い、例えば、当該HARQプロセスの最大プロセス番号が15である。例示的に、Panel#0が端末に送信したダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号は、0、2、4、…、14のような偶数を用い、Panel#1が当該端末に送信したダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号は、1、3、5、…、15のような奇数を用いる。あるいは、Panel#0が端末に送信したダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号は、0~7という8つの数を用い、Panel#1が当該端末に送信したダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号は、8~15という8つの数を用いる。あるいは、各アンテナパネルの負荷状況に応じてHARQプロセス番号の数を割り当て、例えば、Panel#0の負荷が大きい場合、Panel#0が端末に送信したダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号は、0~10という11つの数を用い、Panel#1の負荷が小さい場合、Panel#1が端末に送信したダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号は、11~15という5つの数を用いる。また、各アンテナパネルに対応して割り当てられたHARQプロセス番号は、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリング及び/又はMAC(Medium Access Control、媒体アクセス制御)シグナリングによって端末に報知することができる。
【0077】
別の例では、n個のアンテナパネルのうち、少なくとも2つのアンテナパネルが端末に送信したダウンリンクデータは、同一のHARQプロセス番号に対応する。
【0078】
例えば、基地局は、Panel#0とPanel#1との2つのアンテナパネルを有する。これら2つのアンテナパネルがある端末に送信したダウンリンクデータは、同一のHARQエンティティに対応し、同一のHARQプロセスを用い、例えば、当該HARQプロセスの最大プロセス番号が15である。本例において、Panel#0及びPanel#1が端末に送信したダウンリンクデータが、同一のHARQプロセス番号に対応できる点で上記の例と異なる。このようにして、Panel#0が送信した、端末によって正常に受信できなかったデータは、Panel#1によって再送することができ、Panel#1が送信した、端末によって正常に受信できなかったデータは、Panel#0によって再送することができ、初送データと再送データは、2つの異なるアンテナパネルによって送信され、信頼性の向上に寄与する。それに応じて、端末は、2つの異なるアンテナパネルからの初送データ及び再送データに対して統合受信復号化を行う。そして、これら2つのアンテナパネルは、異なるデータを送信し、スループットを向上させることもできる。
【0079】
以上により、本開示の実施例に係る技術案において、複数のアンテナパネルに対するHARQプロセス解決案を提供し、当該複数のアンテナパネルが送信したダウンリンクデータのそれぞれは、独立したHARQエンティティ及びHARQプロセス番号に対応することができ、同一のHARQエンティティのうちの同じ又は異なるHARQプロセスに対応することもできる。
【0080】
複数のアンテナパネルが端末に送信したダウンリンクデータのそれぞれが独立したHARQエンティティ及びHARQプロセスに対応する場合、複数のアンテナパネルのそれぞれに対応するHARQエンティティとHARQプロセスとは完全に独立しており、アンテナパネルの識別情報によってHARQプロセス番号に対応するダウンリンクデータを区別する方法は、複数のアンテナパネル間の通信が理想的なバックホール回線でない場合、すなわち、用いられたダウンリンクスケジューリング方式がmulti-PDCCHである場合に一層適している。
【0081】
複数のアンテナパネルが端末に送信したダウンリンクデータが、同一のHARQエンティティのうちの同じ又は異なるHARQプロセスに対応する場合、アンテナパネルが、以前に自身によって正常に送信できなかったデータのみを再送できる場合、複数のアンテナパネルが端末に送信したダウンリンクデータのそれぞれは、異なるHARQプロセス番号に対応し、アンテナパネルが、以前に他のアンテナパネルによって正常に送信できなかったデータを再送できる場合、これら2つのアンテナパネルが端末に送信したダウンリンクデータは、同一のHARQプロセス番号に対応することができ、これにより、初送データ及び再送データを異なるアンテナパネルで送信し、信頼性の向上に寄与することができる。
【0082】
上記の方法実施例において、端末と基地局とのインタラクションの観点のみから説明したが、上記端末に関連するステップは、端末側となるダウンリンクデータ受信方法を単独で実現することができ、上記基地局に関連するステップは、基地局側となるダウンリンクデータ受信方法を単独で実現することができる。
【0083】
以下は、本開示の装置実施例であり、本開示の方法実施例を実行するために用いられてもよい。本開示の装置実施例に開示されていない詳細については、本開示の方法実施例を参照されたい。
【0084】
図3は、例示的な実施例に係るダウンリンクデータ送信装置のブロック図である。当該装置は、上記基地局の方法例を実現する機能を有し、前記機能は、ハードウェアによって実現してもよく、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現してもよい。当該装置は、上述した基地局であってもよく、基地局に設けられてもよい。当該装置300は、情報送信モジュール310及びデータ送信モジュール320を含むことができる。
【0085】
情報送信モジュール310は、端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である。
【0086】
データ送信モジュール320は、ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成される。
【0087】
以上により、本開示の実施例に係る技術案において、基地局が端末に送信する、基地局をスケジュールするための複数のアンテナパネルのそれぞれが端末にダウンリンクデータを送信するダウンリンクスケジューリング情報には、各アンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれることにより、複数のアンテナパネルに対するHARQプロセス解決策を提供し、複数のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を端末が区別できるようにすることにより、ある再送データに対応する初送データを正確に知り、再送データと初送データとの統合受信復号化を実現し、スループットを向上させることができる。
【0088】
図3の実施例に係る1つの選択可能な実施例において、前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、独立したHARQエンティティ及びHARQプロセスに対応する。
【0089】
図3の実施例に係る別の選択可能な実施例において、前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQエンティティに対応する。
【0090】
選択可能に、前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、異なるHARQプロセス番号に対応する。
【0091】
選択可能に、前記n個のアンテナパネルのうち、少なくとも2つのアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQプロセス番号に対応する。
【0092】
図3の実施例又は上記のいずれかの実施例に係る別の選択可能な実施例において、前記情報送信モジュール310は、n個のDCIを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成され、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である。
【0093】
選択可能に、前記i番目のアンテナパネルが前記端末に送信したDCIに対して、前記i番目のアンテナパネルの識別情報によって当該DCIをスクランブルするか、又は前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH復調のためのDMRS周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースによって送信するか、又は当該DCIに前記i番目のアンテナパネルの識別情報を搬送するか、又は前記i番目のアンテナパネルに対応するCORESETによって送信し、かつ前記n個のアンテナパネルのPDCCHのそれぞれが異なるCORESETを用いる。
【0094】
図3の実施例又は上記のいずれかの実施例に係る別の選択可能な実施例において、前記情報送信モジュール310は、目標DCIを少なくとも1つのアンテナパネルによって前記端末に送信するように構成され、前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である。
【0095】
i番目のアンテナパネルの識別情報を含むのは、当該HARQプロセス番号がi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応することを端末に知らせるためであり、当該識別情報は、HARQエンティティ識別情報に置き換えてもよく、各アンテナパネルは、異なるHARQエンティティに対応するか、又はすべてのアンテナパネルは、同一のHARQエンティティに対応する。
【0096】
選択可能に、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、1つのTBが含まれ、あるいは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、複数のTBが含まれ、かつ前記複数のTBは、1つのHARQエンティティのうちの1つのHARQプロセス番号に対応する。
【0097】
図3の実施例又は上記のいずれかの実施例に係る別の選択可能な実施例において、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対して、前記i番目のアンテナパネルの識別情報によって当該ダウンリンクデータをスクランブルするか、又は前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH復調のためのDMRS周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースによって送信し、前記iが前記n以下の正整数である。
【0098】
図4は、例示的な実施例に係るダウンリンクデータ受信装置のブロック図である。当該装置は、上記端末側の方法例を実現する機能を有し、前記機能は、ハードウェアによって実現してもよく、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現してもよい。当該装置は、上述した端末であってもよく、端末に設けられてもよい。当該装置400は、情報受信モジュール410及びデータ受信モジュール420を含むことができる。
【0099】
情報受信モジュール410は、基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である。
【0100】
データ受信モジュール420は、前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するように構成される。
【0101】
以上により、本開示の実施例に係る技術案において、基地局が端末に送信する、基地局をスケジュールするための複数のアンテナパネルのそれぞれが端末にダウンリンクデータを送信するダウンリンクスケジューリング情報には、各アンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号が含まれることにより、複数のアンテナパネルに対するHARQプロセス解決策を提供し、複数のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を端末が区別できるようにすることにより、ある再送データに対応する初送データを正確に知り、再送データと初送データとの統合受信復号化を実現し、スループットを向上させることができる。
【0102】
図4の実施例に係る1つの選択可能な実施例において、前記情報受信モジュール410は、前記基地局が前記n個のアンテナパネルによってそれぞれ送信したn個のDCIを受信するように構成され、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である。
【0103】
図4の実施例に係る別の選択可能な実施例において、前記情報受信モジュール410は、前記基地局が少なくとも1つのアンテナパネルによって送信した目標DCIを受信するように構成され、前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である。
【0104】
なお、上記実施例に係る装置は、その機能を実現する際に、上記各機能モジュールの区分のみを例として説明するが、実際の適用において、上述した機能割り当ては、実際の必要に応じて異なるモジュールによって行われることができ、すなわち、機器の内容構造は、上述した機能の全部又は一部を達成するために、異なる機能モジュールに分割することができる。
【0105】
上記実施例における装置に関して、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、当該方法に関連する実施例において詳細に説明したが、ここで詳しく説明しない。
【0106】
本開示の例示的な実施例は、本開示に係るダウンリンクデータ送信方法を実現できるダウンリンクデータ送信装置をさらに提供する。当該装置は、上述した基地局であってもよく、基地局に設けられてもよい。当該装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含む。プロセッサは、
端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
前記ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信する。
【0107】
選択可能に、前記プロセッサは、
n個のDCIを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成され、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である。
【0108】
選択可能に、前記プロセッサは、
目標DCIを少なくとも1つのアンテナパネルによって前記端末に送信するように構成され、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である。
【0109】
本開示の例示的な実施例は、本開示に係るダウンリンクデータ受信方法を実現できるダウンリンクデータ受信装置をさらに提供する。当該装置は、上述した端末であってもよく、端末に設けられてもよい。当該装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含む。プロセッサは、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信する。
【0110】
選択可能に、前記プロセッサは、
前記基地局が前記n個のアンテナパネルによってそれぞれ送信したn個のDCIを受信するように構成され、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数である。
【0111】
選択可能に、前記プロセッサは、
前記基地局が少なくとも1つのアンテナパネルによって送信した目標DCIを受信するように構成され、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数である。
【0112】
以上は、主に端末と基地局とのインタラクションの観点から、本開示の実施例に係る技術案を説明する。基地局、端末は、上記機能を実現するために、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。本開示に開示された実施例において説明された様々な例のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、本開示の実施例は、ハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形式で実現することができる。ある機能が一体ハードウェアで実行されるか、又はコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動する方式で実行されるかは、技術案の特定適用及び設計の制約条件に依存する。当業者であれば、記載された機能を、特定の適用ごとに異なる方法で実現できるが、このような実現は、本開示の実施例の技術案の範囲を超えてはいけない。
【0113】
図5は、例示的な実施例に係る端末の概略構成図である。
【0114】
前記端末500は、送信機501、受信機502及びプロセッサ503を含む。プロセッサ503は、コントローラであってもよく、
図5には、「コントローラ/プロセッサ503」として示されている。選択可能に、前記端末は、エンコーダ506、変調器507、デコーダ508、及び復調器509を含むことができるモデムプロセッサ505をさらに含むこともできる。
【0115】
一例では、送信機501は、当該出力サンプリングを調整(例えば、アナログ変換、フィルタリング、増幅及びアップコンバート)してアップリンク信号を生成し、当該アップリンク信号は、アンテナを介して上記実施例に記載の基地局に送信する。ダウンリンクにおいて、アンテナは、上記実施例における基地局によって送信されたダウンリンク信号を受信する。受信機502は、アンテナから受信した信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、デジタル化など)して入力サンプリングを提供する。モデムプロセッサ505において、エンコーダ506は、アップリンクにおいて送信するサービスデータ及びシグナリング情報を受信し、サービスデータ及びシグナリング情報を処理(例えば、フォーマット、符号化、インターリーブ)される。変調器507は、符号化サービスデータ及びシグナリング情報をさらに処理(例えば、シンボルマッピング及び変調)して出力サンプリングを提供する。復調器509は、当該入力サンプリングを処理(例えば、復調)してシンボル推定を提供する。デコーダ508は、当該シンボル推定を処理(例えば、デインタリーブ及び復号)し、端末500に送信された復号済みのデータ及びシグナリング情報を提供する。エンコーダ506、変調器507、復調器509及びデコーダ508は、合成されたモデムプロセッサ505によって実現可能である。これらのユニットは、無線アクセスネットワークによって採用された無線アクセス技術(例えば、LTE及び他の進化システムのアクセス技術)に基づいて処理する。なお、端末500には、モデムプロセッサ505が含まれていない場合、モデムプロセッサ505の上記機能は、プロセッサ503によって達成することができる。
【0116】
プロセッサ503は、上記本開示の実施例における端末500による処理プロセスを実行するために、端末500の動作を制御管理する。例えば、プロセッサ503は、上記方法実施例における端末側の各ステップ、及び/又は本開示の実施例において説明された技術案の他のステップを実行することにも用いられる。
【0117】
さらに、端末500は、端末500のためのプログラムコード及びデータを記憶するためのメモリ504をさらに含むことができる。
【0118】
図5には、端末500の簡略化された設計のみが示されていることを理解されたい。実際の適用において、端末500は、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、モデムプロセッサ、メモリなどを含むことができるが、本開示の実施例を実現できる端末は、いずれも本開示の実施例の保護範囲内にある。
【0119】
図6は、例示的な実施例に係る基地局の概略構成図である。
【0120】
図6は、送信機/受信機601及びプロセッサ602を含む。プロセッサ602は、コントローラであってもよく、
図6では、「コントローラ/プロセッサ602」として示されている。前記送信機/受信機601は、基地局と前記実施例における前記端末との情報の送受信、及び前記基地局と他のネットワークエンティティとの通信をサポートするために用いられる。前記プロセッサ602は、端末と通信するための様々な機能を実行する。アップリンクにおいて、前記端末からのアップリンク信号は、アンテナを介して受信し、受信機601によって復調(例えば、高周波数信号をベースバンド信号に復調)され、端末によって送信されたサービスデータ及びシグナリング情報は、プロセッサ602によってさらに処理して復元される。ダウンリンクにおいて、サービスデータ及びシグナリング情報は、プロセッサ602によってさらに処理し、送信機601によって変調(例えば、ベースバンド信号を高周波数信号に変調)されてダウンリンク信号を生成し、アンテナを介して端末に送信する。なお、上記復調又は変調の機能は、プロセッサ602によって達成することができる。例えば、プロセッサ602は、上記方法実施例における基地局側の各ステップ、及び/又は本開示の実施例において説明された技術案の他のステップを実行することにも用いられる。
【0121】
さらに、基地局600は、基地局600のプログラムコード及びデータを記憶するためのメモリ603を含むこともできる。また、基地局600は、基地局600が他のネットワークエンティティ(例えば、コアネットワークのうちのネットワーク機器など)と通信することをサポートするための通信ユニット604を含むこともできる。例えば、5GNRシステムにおいて、当該通信ユニット604は、基地局600とUPF(User Plane Funtion、ユーザプレーン機能)エンティティとの通信をサポートするためのNG-Uインタフェースであってもよく、あるいは、当該通信ユニット604は、基地局600とAMF(Access and Mobility Management Function、アクセス及びモビリティ管理機能)エンティティとの通信をサポートするためのNG-Cインタフェースであってもよい。
【0122】
図6には、基地局600の簡略化された設計のみが示されていることを理解されたい。実際の適用において、基地局600は、任意の数の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニットなどを含むことができるが、本開示の実施例を実現できる基地局は、いずれも本開示の実施例の保護範囲内にある。
【0123】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、端末のプロセッサによって実行される場合、上述した端末側のダウンリンクデータ受信方法を実現する。
【0124】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、基地局のプロセッサによって実行される場合、上述した基地局側のダウンリンクデータ送信方法を実現する。
【0125】
本明細書で言及される「複数」とは、2つ以上を意味することを理解されたい。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3種類の関係が存在する可能性があることを示しており、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3種類の場合を示すことができる。文字「/」は、一般的に、前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0126】
当業者は、明細書を考慮し、及び本明細書に開示された発明を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示の任意の変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従って、本開示に開示されていない当分野のうちの周知技術又は慣用的な技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものとして見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0127】
なお、本開示は、以上に記載され、かつ図面に示される正確な構造に限定されておらず、その範囲から逸脱することなく、様々な補正及び変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンクデータ送信方法であって、
基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するステップであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するハイブリッド自動再送要求HARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であるステップと、
前記基地局がダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ送信方法。
【請求項2】
前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、独立したHARQエンティティ及びHARQプロセスに対応する、
ことを特徴とする請求項1に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項3】
前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQエンティティに対応する、
ことを特徴とする請求項1に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項4】
前記n個のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータのそれぞれは、異なるHARQプロセス番号に対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項5】
前記n個のアンテナパネルのうち、少なくとも2つのアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、同一のHARQプロセス番号に対応する、
ことを特徴とする請求項3に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項6】
基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信する前記ステップは、
前記基地局がn個のDCI(Downlink Control Information、ダウンリンク制御情報)をn個のアンテナパネルによって端末にそれぞれ送信するステップであって、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項7】
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、
前記i番目のアンテナパネルの識別情報を用いてスクランブルする送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理的ダウンリンク制御チャンネル)復調のためのDMRS(Demodulation Reference Signal、復調基準信号)周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースを用いて送信する送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIに前記i番目のアンテナパネルの識別情報を搬送する送信方式、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応するCORESET(Control Resource Set、コントロールリソースセット)を用いて送信し、かつ前記n個のアンテナパネルのPDCCHのそれぞれが異なるCORESETを用いる送信方式を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項8】
基地局が端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信する前記ステップは、
前記基地局が目標DCIを少なくとも1つのアンテナパネルによって前記端末に送信するステップであって、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項9】
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、1つのTBが含まれ、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータには、複数のTBが含まれ、かつ前記複数のTBは、1つのHARQエンティティのうちの1つのHARQプロセス番号に対応する、
ことを特徴とする請求項8に記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項10】
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータは、
前記i番目のアンテナパネルの識別情報によってスクランブルする送信方法、
あるいは、
前記i番目のアンテナパネルに対応する、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理的ダウンリンク制御チャンネル)復調のためのDMRS周波数領域リソース又はDMRSコードドメインリソースによって送信する送信方法であって、
前記iが前記n以下の正整数である送信方法を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のダウンリンクデータ送信方法。
【請求項11】
ダウンリンクデータ受信方法であって、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信するステップであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であるステップと、
前記端末が前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するステップと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ受信方法。
【請求項12】
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信する前記ステップは、
前記基地局が前記n個のアンテナパネルによってそれぞれ送信したn個のDCIを前記端末が受信するステップであって、
前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたDCIは、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のダウンリンクデータ受信方法。
【請求項13】
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を端末が受信する前記ステップは、
前記基地局が少なくとも1つのアンテナパネルによって送信した目標DCIを前記端末が受信するステップであって、
前記目標DCIには、前記n個のアンテナパネルのそれぞれに対応するダウンリンクスケジューリング情報が含まれ、前記n個のアンテナパネルのうちのi番目のアンテナパネルに対応するダウンリンクスケジューリング情報には、前記i番目のアンテナパネルによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号、及び/又は前記i番目のアンテナパネルの識別情報が含まれ、前記iが前記n以下の正整数であるステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のダウンリンクデータ受信方法。
【請求項14】
基地局に適用されるダウンリンクデータ送信装置であって、
端末にダウンリンクスケジューリング情報を送信するように構成される情報送信モジュールであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である情報送信モジュールと、
ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信するように構成されるデータ送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ送信装置。
【請求項15】
端末に適用されるダウンリンクデータ受信装置であって、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成される情報受信モジュールであって、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数である情報受信モジュールと、
前記端末が前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信するように構成されるデータ受信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするダウンリンクデータ受信装置。
【請求項16】
基地局に適用されるダウンリンクデータ送信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
ダウンリンクスケジューリング情報を端末に送信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
ダウンリンクデータを前記n個のアンテナパネルによって前記端末にそれぞれ送信する、
ことを特徴とするダウンリンクデータ送信装置。
【請求項17】
端末に適用されるダウンリンクデータ受信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局によって送信されたダウンリンクスケジューリング情報を受信するように構成され、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記基地局のn個のアンテナパネルがダウンリンクデータを送信することに用いられる構成情報を前記端末に報知するために用いられ、前記ダウンリンクスケジューリング情報は、前記n個のアンテナパネルのそれぞれによって送信されたダウンリンクデータに対応するHARQプロセス番号を含み、前記nが1より大きい整数であり、
前記ダウンリンクスケジューリング情報に基づいて前記ダウンリンクデータを受信する、
ことを特徴とするダウンリンクデータ受信装置。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、請求項1~10のいずれかに記載の方法のステップ、又は請求項11~13のいずれかに記載の方法のステップを実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】