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特表2022-517265デッドスペースの低減されたカテーテルアダプター
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-07
(54)【発明の名称】デッドスペースの低減されたカテーテルアダプター
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/06 20060101AFI20220228BHJP
【FI】
A61M25/06 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540888
(86)(22)【出願日】2020-01-06
(85)【翻訳文提出日】2021-09-07
(86)【国際出願番号】 US2020012369
(87)【国際公開番号】W WO2020150027
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】62/792,252
(32)【優先日】2019-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/732,787
(32)【優先日】2020-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジテンドラ クマル サティヤナラヤナ ナイドゥ
(72)【発明者】
【氏名】ジー ミン ジミー ヨン
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA24
4C267BB04
4C267BB17
4C267BB24
4C267BB33
4C267BB40
4C267CC08
4C267HH08
4C267HH10
(57)【要約】
カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプターを含むことができ、これは、遠位端、近位端、遠位端と近位端との間に延びる内腔、および側部ポートを含むことができる。隔壁は、カテーテルアセンブリの内腔内に配置されることができる。側部ポートは、カテーテルアダプターの内腔と流体連通する内腔を含むことができる。側部ポートの内腔は、遠位に面していてよく、これは、隔壁の遠位面に近接して閉じ込められた流体のフラッシングを容易にすることができる。カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプター内に固定され、カテーテルアダプターから遠位に延びるカテーテルを含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアセンブリであって、
遠位端、近位端、前記遠位端と前記近位端との間に延びる内腔、および側部ポートを有するカテーテルアダプターであって、前記側部ポートは、前記カテーテルアダプターの前記内腔と流体連通する内腔を有し、前記側部ポートの前記内腔は、遠位に面する、カテーテルアダプターと、
前記カテーテルアダプター内に固定され、前記カテーテルアダプターから遠位に延びる、カテーテルと、
前記カテーテルアダプターの前記内腔内に配置される隔壁とを備える、
カテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記側部ポートと一体化された遠位端を有する延長チューブをさらに備える、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記延長チューブの近位端に配置されたコネクタをさらに備える、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記側部ポートの前記内腔は、前記カテーテルアセンブリの長手方向軸に対して約45°で配置されている、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項5】
針ハブおよび前記針ハブから延びる誘導針をさらに備え、前記針ハブは、前記カテーテルアダプターの前記近位端に結合されている、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
カテーテルアセンブリであって、
遠位端、近位端、前記遠位端と前記近位端との間に延びる内腔、側部ポート、およびディフレクターを有するカテーテルアダプターであって、前記側部ポートは、前記カテーテルアダプターの前記内腔と流体連通する内腔を有し、前記側部ポートの前記内腔は、近位に面する、カテーテルアダプターと、
前記カテーテルアダプター内に固定され、前記カテーテルアダプターから遠位に延びる、カテーテルと、
前記カテーテルアダプターの前記内腔内に配置される隔壁とを備え、
前記ディフレクターは、前記カテーテルアダプターの前記内腔へと流入する流体を前記側部ポートから前記隔壁に向けるよう構成されている、
カテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記ディフレクターは、突起を含み、前記突起は、前記側部ポートの前記内腔に近接する面を含み、前記面は、前記側部ポートの前記内腔の中央に向かって外向きに傾斜している、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記面は、湾曲している、
請求項7に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記側部ポートと一体化された遠位端を有する延長チューブをさらに備える、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記延長チューブの近位端に配置されたコネクタをさらに備える、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項11】
前記側部ポートの前記内腔は、前記カテーテルアセンブリの長手方向軸に対して約45°で配置されている、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項12】
針ハブおよび前記針ハブから延びる誘導針をさらに備え、前記針ハブは、前記カテーテルアダプターの前記近位端に結合されている、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明のさまざまな例示的な実施形態は、カテーテルアセンブリならびに関連するデバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カテーテルは、一般的にさまざまな注入治療に用いられる。例えば、カテーテルは、生理食塩水、さまざまな薬剤、および総合的な非経口栄養のような流体を患者へと注入するために用いられることができる。また、カテーテルは、患者から血液を採取するために用いられることができる。
【0003】
カテーテルの一般的なタイプは、オーバーザニードル式末梢静脈カテーテル(PIVC)である。その名前が暗示するように、オーバーザニードル式PIVCは、鋭利な遠位先端を有する誘導針の上に取り付けられることができる。PIVCおよび誘導針は、組み立てられることができることによって、針の斜面が患者の皮膚とは反対側を向く状態で、誘導針の遠位先端がPIVCの遠位先端を越えて延びる。PIVCおよび誘導針は、一般的に、皮膚を通じて患者の血管系へと浅い角度で挿入される。
【0004】
静脈内における誘導針および/またはPIVCの適正な配置を検証すべく、ユーザーは、一般に、PIVCアセンブリのフラッシュバックチャンバー内に血液の「フラッシュバック」があることを確認する。針の配置が確認されると、ユーザーは一時的に静脈内の流れを閉塞して、誘導針を取り外すことができ、PIVCを静脈内の所定の位置に残す。次に、PIVCは、流体注入および/または採血もしくは採取のために用いられることができる。
【0005】
ある例示において、流体注入または血液採取の間に、流体は、非層流状でPIVCアセンブリを通じて流れることができることで、流体は、場所によっては分離され、または停滞し、他の場所では乱流となる。これらの不連続は、PIVCアセンブリ内で流体蓄積および細菌の発生を引き起こすことがあり、患者の血管系へと挿入されたPIVCを除去し交換することにつながり得る。本開示に記載のシステムおよび方法は、これらの欠点を緩和および/または克服することが可能である。
【0006】
本明細書で特許請求される主題は、あらゆる不利益を解決する、または上記で説明されるもののような環境においてだけ動作する実施形態に限定されない。むしろ、本背景技術は、本明細書で説明されるある実装が実施されることができるある例示の技術領域を説明するためにだけ提供される。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、一般に、カテーテルアセンブリならびに関連のデバイスおよび方法に関する。ある実施形態において、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプターを含むことができ、これは、遠位端、近位端、遠位端と近位端との間に延びる内腔、および側部ポートを含むことができる。ある実施形態において、隔壁は、カテーテルアセンブリの内腔内に配置されることができる。ある実施形態において、側部ポートは、カテーテルアダプターの内腔と流体連通する内腔を含むことができる。
【0008】
ある実施形態において、側部ポートの内腔は、遠位に面していてよく、これは、隔壁の遠位面に近接して閉じ込められた流体のフラッシングを容易にすることができる。これらおよび他の実施形態において、側部ポートの内腔は、カテーテルアセンブリの長手方向軸に対して45°より小さいまたは約45°で配置されることができる。
【0009】
ある実施形態において、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプター内に固定され、カテーテルアダプターから遠位に延びるカテーテルを含むことができる。ある実施形態において、カテーテルは、PIVCを含むことができる。ある実施形態において、カテーテルアセンブリは、延長チューブを含むことができ、これは、側部ポートと一体化された第1の端部を含むことができる。ある実施形態において、コネクタが延長チューブの第2の端部に配置されることができる。ある実施形態において、カテーテルアセンブリは、針ハブおよび針ハブから延びる誘導針を含むことができる。ある実施形態において、針ハブは、カテーテルアダプターの近位端に結合されることができる。
【0010】
ある実施形態において、側部ポートは、近位に面するものであってよい。ある実施形態において、カテーテルアダプターは、カテーテルアダプターの内腔へと流入する流体を側部ポートから隔壁に向かって導くよう構成されることができるディフレクターを含むことができる。ある実施形態において、ディフレクターは、突起を含んでよい。ある実施形態において、突起は、側部ポートの内腔の中央に向かって外向きに傾斜する、側部ポートの内腔に近接する面を含むことができる。ある実施形態において、この面は、湾曲していても平面であってもよい。
【0011】
前述の一般的な説明、および以下の詳細な説明は、共に例示的、説明的なものであり、特許請求されている本発明を限定するものではないことを理解されたい。さまざまな実施形態は、図面に示されている構成および手段に限定されないことを理解されたい。また、実施形態は組み合わされてよいこと、または他の実施形態が利用されてよいこと、およびそのように特許請求されていない限り、本発明のさまざまな実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更がなされてよいことを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
例示的な実施形態について、添付の図面を使用して、さらなる特殊性および詳細と共に記載され述べられることとなる。
【0013】
図1A】挿入位置にある従来技術のカテーテルアセンブリを図示する、従来技術のカテーテルアセンブリの断面図である。
図1B】ある実施形態にかかる、フラッシングの間の従来技術のカテーテルアセンブリを図示する、図1Aの従来技術のカテーテルアセンブリの別の断面図である。
図2A】ある実施形態にかかる、別のカテーテルアセンブリの上面斜視図である。
図2B】ある実施形態にかかる、挿入位置にあるカテーテルアセンブリを図示する、図2Aのカテーテルアセンブリの断面図である。
図2C】ある実施形態にかかる、フラッシングの間の図2Aのカテーテルアセンブリを図示する、図2Aのカテーテルアセンブリの別の断面図である。
図3A】ある実施形態にかかる、例示的なディフレクターを図示する、別のカテーテルアセンブリの断面図である。
図3B】ある実施形態にかかる、図3Aのカテーテルアセンブリの側部ポートを成形するために用いられることができる例示的なコアピンの上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は、一般に、カテーテルアセンブリならびに関連のデバイスおよび方法に関する。ここで図1A図1Bを参照すると、従来技術のカテーテルアセンブリ10は、カテーテルアダプター12、およびカテーテルアダプター12から遠位に延びるカテーテル14を含む。隔壁16は、カテーテルアダプター12の内腔18内に配置される。従来技術のカテーテルアセンブリ10は、針ハブ20および誘導針22を含み、これは、図1Aに図示されているように、従来技術のカテーテルアセンブリ10が患者の血管系へと挿入するための挿入位置にある場合に、隔壁16を通り、カテーテル14の遠位先端を越えて延びる。
【0015】
従来技術のカテーテルアセンブリ10は、カテーテルアダプター12の内腔18内にデッドスペース24を含む。本開示で使用されるとき、「デッドスペース」という用語は、広い用語であり、その普通の意味に従って、効率的な、および/または滑らかな流れを可能にしない望ましくない領域または非生産的な領域を参照するために用いられる。図1Bに図示されているように、血液または別の流体を含むことができる流体25は、デッドスペース24において捕らえられることができる。流体25は、デッドスペース24において渦流、乱流、または停滞を形成してよい。
【0016】
流体25は、患者の血管系への誘導針22の挿入、誘導針22を患者の血管から隔壁16を通って近位に抜き取ること、側部ポート26を通じた流体注入、および側部ポート26を通じた血液採取のうちの1つまたは複数に応答してデッドスペース24において捕らえられることができる。デッドスペース24は、カテーテルアダプター12、および隔壁16の遠位面によって形成される角を含むことができる。デッドスペース24は、隔壁16の遠位面に近接してよい。
【0017】
ここで、図2A図2Cを参照すると、ある実施形態にかかるカテーテルアセンブリ30が図示されている。ある実施形態において、カテーテルアセンブリ30は、従来技術のカテーテルアセンブリ10を含む、または対応することができる。さらに詳細には、ある実施形態において、カテーテルアセンブリ30は、従来技術のカテーテルアセンブリ10のうちの1つまたは複数の特徴を含むことができる。ある実施形態において、カテーテルアセンブリ30は、カテーテルアダプター32、およびカテーテルアダプター32から遠位に延びるカテーテル34を含むことができる。ある実施形態において、隔壁36は、カテーテルアダプター32の本体39の内腔38の中に配置されてよい。
【0018】
ある実施形態において、カテーテルアセンブリ30は、針ハブ40および誘導針42を含むことができ、これは、図2A図2Bに図示されているように、カテーテルアセンブリ30が患者の血管系に挿入するための挿入位置にある場合に、隔壁36を通り、カテーテル34の遠位先端を越えて延びることができる。ある実施形態において、誘導針42の近位端41は、針ハブ40内に固定されることができる。ある実施形態において、誘導針42は、鋭利な遠位先端43を含むことができる。ある実施形態において、針ハブ40は、カテーテルアダプター32の近位端45に取外し可能に結合されることができ、例えば、図2Cに図示されているように除去されることができる。
【0019】
ある実施形態において、側部ポート44は、カテーテルアダプター32の本体39の内腔38と流体連通する内腔46を含むことができる。ある実施形態において、従来技術のカテーテルアセンブリ10とは異なり、側部ポート44の内腔46は、遠位に面するものであることができ、これは、側部ポート44を介して流体25のフラッシングを容易にすることができ、(例えば、図1A図1Bに図示されている)デッドスペース24を低減または解消する。ある実施形態において、例えば、図2Cに図示されているように、側部ポート44を通じた流体の注入は、カテーテルアダプター12および隔壁16の遠位面によって形成される角または角度の付いた領域の中に配置される流体25を排除することができ、これは、細菌の増殖および感染を防止することができる。
【0020】
ある実施形態において、側部ポート44の内腔46は、カテーテルアセンブリ30の長手方向軸48に対して角度αで配置されることができる。ある実施形態において、αは、45°より小さくてよい。ある実施形態において、αは、約45°であってよい。ある実施形態において、カテーテルアダプター32の本体39および内腔38は、概して直線であり、長手方向軸48に位置合わせされることができる。ある実施形態において、カテーテル34は、PIVCを含むことができる。ある実施形態において、カテーテルアセンブリ30は、例えば、Becton Dickinson NEXIVA(登録商標) Closed IV Catheter SystemまたはBecton Dickinson NEXIVA(登録商標) DIFFUSICS(登録商標) Closed IV Catheter SystemのようなクローズドIVカテーテルアセンブリを含んでよい。
【0021】
ある実施形態において、カテーテルアセンブリ30は、延長チューブ50を含むことができ、これは、第1の端部52および第2の端部54を含むことができる。ある実施形態において、カテーテルアセンブリ30は、例えば、非一体型カテーテルアセンブリ、または延長チューブ50のないカテーテルアセンブリのような別のタイプのカテーテルアセンブリを含むことができる。ある実施形態において、延長チューブ50の第1の端部52は、側部ポート44に接続されても、一体化されてもよい。ある実施形態において、コネクタ56が延長チューブの第2の端部54に配置さてよい。
【0022】
ある実施形態において、隔壁36の構成は、変化してよい。ある実施形態において、隔壁36は、1つの構成の隔壁または多様な構成の隔壁を含んでよい。ある実施形態において、隔壁36は、低抗力隔壁を含むことができる。ある実施形態において、隔壁36は、エラストマー材料または弾性材料から構成されてよい。ある実施形態において、隔壁36は、カテーテルアダプター32の近位端を封止することができる。
【0023】
図3Aを参照すると、ある実施形態において、カテーテルアセンブリ61は、近位に面することができる側部ポート44を含むことができる。これらおよび他の実施形態では、カテーテルアダプター32は、カテーテルアダプター32の本体39の内腔38に流入する流体を側部ポート44から隔壁36に向かって導くよう構成されるディフレクターを含むことができ、これは、側部ポート44の内腔46の近位に配置されることができる。ある実施形態において、ディフレクターは、突起60を含んでよい。ある実施形態において、カテーテルアセンブリ61は、従来技術のカテーテルアセンブリ10および/または図2A図2Cに図示されているカテーテルアセンブリ30を含み、または対応することができる。
【0024】
ある実施形態において、突起60は、側部ポート44の内腔46に近接する第1の面62を含むことができる。ある実施形態において、第1の面62は、例えば、図3Aに図示されているように湾曲していても、平面であってもよい。ある実施形態において、第1の面62は、傾斜し、外向きに内腔46へと延びてよい。ある実施形態において、突起63の第2の面64は、カテーテルアダプター32の本体39の内腔38に近接することができる。ある実施形態において、第2の面64は、カテーテルアダプター32の本体39の内壁65と同一平面であってよい。ある実施形態において、第1の面62および第2の面64は、突起60を形成するよう交わってよい。ある実施形態において、ディフレクターは、図1A図1Bに図示されている流体25の移動を容易にすることができ、デッドスペース24のようなデッドスペースを防止する。
【0025】
図3Bを参照すると、ある実施形態にかかる例示的なコアピン66が図示されている。ある実施形態において、コアピン66は、図3Aに図示されている側部ポート44を成形するために用いられることができる。ある実施形態において、コアピン66は、概して円柱形の端部部分68を含むことができる。ある実施形態において、概して円柱形の端部部分68は、端面70、および端面70に近接する切欠き部72を含むことができる。ある実施形態において、切欠き部72は、平面であっても、湾曲していてもよい。ある実施形態において、端面70は、概して平面であり、および/またはコアピン66の長手方向軸に対して直交してよい。ある実施形態において、段差74が、概して円柱形の端部部分68に近接して、概して円柱形の端部部分68と別の概して円柱形の部分76との間に配置されることができる。
【0026】
本明細書に記載のすべての例示および条件付き文言は、本技術を促進するために、読者が本発明および本発明者によって提供される概念を理解する助けとなるような教育的目的のために意図されており、そのような具体的に記載されている例示および条件に限定されないものと解釈されるべきである。本発明の実施形態について詳細に記載されているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなくさまざまな変更、置換、および改変をなし得ることを理解されたい。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
【手続補正書】
【提出日】2021-10-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアセンブリであって、
遠位端、近位端、前記遠位端と前記近位端との間に延びる内腔、および側部ポートを有するカテーテルアダプターであって、前記側部ポートは、前記カテーテルアダプターの前記内腔と流体連通する内腔を有し、前記側部ポートの前記内腔は、遠位に面する、カテーテルアダプターと、
前記カテーテルアダプター内に固定され、前記カテーテルアダプターから遠位に延びる、カテーテルと、
前記カテーテルアダプターの前記内腔内に配置される隔壁とを備える、
カテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記側部ポートと一体化された遠位端を有する延長チューブをさらに備える、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記延長チューブの近位端に配置されたコネクタをさらに備える、
請求項2に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記側部ポートの前記内腔は、前記カテーテルアセンブリの長手方向軸に対して45°で配置されている、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項5】
針ハブおよび前記針ハブから延びる誘導針をさらに備え、前記針ハブは、前記カテーテルアダプターの前記近位端に結合されている、
請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
カテーテルアセンブリであって、
遠位端、近位端、前記遠位端と前記近位端との間に延びる内腔、側部ポート、およびディフレクターを有するカテーテルアダプターであって、前記側部ポートは、前記カテーテルアダプターの前記内腔と流体連通する内腔を有し、前記側部ポートの前記内腔は、近位に面する、カテーテルアダプターと、
前記カテーテルアダプター内に固定され、前記カテーテルアダプターから遠位に延びる、カテーテルと、
前記カテーテルアダプターの前記内腔内に配置される隔壁とを備え、
前記ディフレクターは、前記カテーテルアダプターの前記内腔へと流入する流体を前記側部ポートから前記隔壁に向けるよう構成されている、
カテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記ディフレクターは、突起を含み、前記突起は、前記側部ポートの前記内腔に近接する面を含み、前記面は、前記側部ポートの前記内腔の中央に向かって外向きに傾斜している、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記面は、湾曲している、
請求項7に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記側部ポートと一体化された遠位端を有する延長チューブをさらに備える、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記延長チューブの近位端に配置されたコネクタをさらに備える、
請求項9に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項11】
前記側部ポートの前記内腔は、前記カテーテルアセンブリの長手方向軸に対して45°で配置されている、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項12】
針ハブおよび前記針ハブから延びる誘導針をさらに備え、前記針ハブは、前記カテーテルアダプターの前記近位端に結合されている、
請求項6に記載のカテーテルアセンブリ。
【国際調査報告】