(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-08
(54)【発明の名称】隠匿手書き署名認証装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06F 21/84 20130101AFI20220301BHJP
G06F 3/04883 20220101ALI20220301BHJP
G06F 21/60 20130101ALI20220301BHJP
【FI】
G06F21/84
G06F3/0488 130
G06F21/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021505207
(86)(22)【出願日】2020-04-06
(85)【翻訳文提出日】2021-03-25
(86)【国際出願番号】 KR2020004642
(87)【国際公開番号】W WO2021112340
(87)【国際公開日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】10-2019-0161313
(32)【優先日】2019-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514308863
【氏名又は名称】シキューブ カンパニー,リミテッド
【住所又は居所原語表記】(Guro-dong,JNKDigitalTower)801,802,803ho,111,Digital-ro 26-gil Guro-gu Seoul 08390 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ホン,キ ユン
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA52
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC16
5E555BC19
5E555CA03
5E555CA12
5E555CA15
5E555CB10
5E555DA01
5E555DB41
5E555DB53
5E555DC11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】本発明は、手書き署名認証装置及びその方法に関する。
【解決手段】本発明は、ユーザが手書きで署名をするとき、ディスプレイ手段に表示される手書き署名イメージを周りの第3者が見ることができないように隠匿する隠匿手書き署名認証装置及びその方法を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの手書き署名による手書き署名シーケンスデータを出力する手書き署名入力部と、
ディスプレイ部と、
前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名イメージを生成し、予め設定された隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名イメージの少なくとも一部以上を隠匿して前記ディスプレイ部に表示する制御部と、を含むことを特徴とする隠匿手書き署名認証装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得部と、
前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、手書き署名の完了時に前記入力された手書き署名シーケンスイメージで構成された手書き署名イメージを前記隠匿設定情報に応じた一定時間の間だけ前記ディスプレイ部に表示した後に削除する隠匿表示制御部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得部と、
前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名隠匿前処理部と、
前記手書き署名セグメントイメージが入力され始めると手書き署名イメージが生成されるまで入力される手書き署名セグメントイメージを前記隠匿設定情報に基づいて一部のみを前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項4】
前記手書き署名隠匿前処理部は、
前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成部と、
前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成部と、を含み、
前記隠匿表示制御部は、
前記手書き署名セグメントイメージを前記隠匿設定情報に基づいて順次表示することを特徴とする請求項3に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項5】
前記手書き署名隠匿前処理部は、
前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成部と、
前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成部と、
前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名セグメントイメージ生成部から出力される手書き署名セグメントイメージの順序をランダムに混ぜて前記隠匿表示制御部に出力するランダム化部と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得部と、
前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、前記手書き署名シーケンスイメージを前記隠匿設定情報に基づいて前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御部と、を含み、
前記隠匿表示制御部は、
擬似ノイズイメージを生成して出力する擬似ノイズ生成部と、
前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名取得部から入力される手書き署名シーケンスイメージをそのまま出力するか、又は前記手書き署名シーケンスイメージと前記擬似ノイズイメージを合成して出力する手書き署名ディスプレイイメージ生成部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項7】
前記隠匿設定情報は、書かれた手書き署名の全体を隠匿するか、又は一部のみを隠匿するかを設定する全体隠匿可否情報、一部のみを隠匿するときのセグメント分割条件情報、分割された手書き署名セグメントイメージを順次表示するか、又はランダムに混ぜて表示するかを示すセグメントランダム化可否情報、手書き署名イメージに擬似ノイズイメージを合成して表示するかを示す擬似ノイズイメージ合成可否情報、手書き署名の完了時に一定時間の間だけ手書き署名イメージを表示するかどうかを示す最終手書き署名イメージの一時表示可否情報、表示する手書き署名セグメント数設定情報、前記表示する手書き署名セグメント数設定情報の表示する手書き署名セグメントの数が2つ以上である場合、表示する位置をランダムに表示するかどうかを示すランダム表示可否情報、透明度レベル値、フィルタリングの適用可否、前記2つ以上の手書き署名セグメント付け書き可否情報などのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項8】
前記セグメント分割条件は、一定時間、一定空間、離し書き、音節、文字などのいずれか1つを含み、
前記一定時間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定時間単位又はランダムな時間単位であり、前記一定空間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定の大きさの空間単位又はランダムな大きさの空間単位であることを特徴とする請求項3に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項9】
前記手書き署名セグメントイメージは、以前の手書き署名セグメントイメージについてはぼやかして表示したり、透明度を高めて見えないように表示して出力されるようにし、現在表示されている手書き署名セグメントイメージのみを正常に表示して出力されるようにすることを特徴とする請求項3~5に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項10】
制御部が手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成する手書き署名シーケンスイメージ生成過程と、
前記制御部が前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名イメージを生成し、予め設定された隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名イメージの少なくとも一部以上を隠匿してディスプレイ部に表示する手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程と、を含むことを特徴とする隠匿手書き署名認証方法。
【請求項11】
前記手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程は、
前記制御部が手書き署名取得部により前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得ステップと、
前記制御部が隠匿表示制御部により前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、手書き署名の完了時に前記入力された手書き署名シーケンスイメージで構成された手書き署名イメージを前記隠匿設定情報に応じた一定時間の間だけ前記ディスプレイ部に表示した後に削除する隠匿表示制御ステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の隠匿手書き署名認証方法。
【請求項12】
前記手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程は、
前記制御部が手書き署名取得部により前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得ステップと、
前記制御部が手書き署名隠匿前処理部により前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名隠匿前処理ステップと、
前記制御部が隠匿表示制御部により前記手書き署名セグメントイメージが入力され始めると手書き署名イメージが生成されるまで入力される手書き署名セグメントイメージを前記隠匿設定情報に基づいて一部のみを前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御ステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の隠匿手書き署名認証方法。
【請求項13】
前記手書き署名隠匿前処理ステップは、
前記制御部が手書き署名セグメントイメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成ステップと、
前記制御部が手書き署名イメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成ステップと、を含み、
前記隠匿表示制御ステップで前記隠匿設定情報に基づいて一部の手書き署名セグメントイメージのみを順次表示することを特徴とする請求項12に記載の隠匿手書き署名認証方法。
【請求項14】
前記手書き署名隠匿前処理ステップは、
前記制御部が手書き署名セグメントイメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成ステップと、
前記制御部が手書き署名イメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成ステップと、
前記制御部がランダム化部により前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名セグメントイメージ生成部から出力される手書き署名セグメントイメージの順序をランダムに混ぜて前記隠匿表示制御部に出力するランダム化ステップと、をさらに含み、前記隠匿表示制御ステップでランダムに混ざった順序に手書き署名セグメントイメージを表示することを特徴とする請求項12に記載の隠匿手書き署名認証方法。
【請求項15】
前記手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程は、
前記制御部が手書き署名取得部により前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得ステップと、
前記制御部が隠匿表示制御部により前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、前記手書き署名シーケンスイメージを前記隠匿設定情報に基づいて前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御ステップと、を含み、
前記隠匿表示制御ステップは、
擬似ノイズイメージを生成して出力する擬似ノイズ生成ステップと、
前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名取得部から入力される手書き署名シーケンスイメージをそのまま出力するか、又は前記手書き署名シーケンスイメージと前記擬似ノイズイメージを合成して出力する手書き署名ディスプレイイメージ生成ステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の隠匿手書き署名認証方法。
【請求項16】
前記隠匿設定情報は、書かれた手書き署名の全体を隠匿するか、又は一部のみを隠匿するかを設定する全体隠匿可否情報、一部のみを隠匿するときのセグメント分割条件情報、分割された手書き署名セグメントイメージを順次表示するか、又はランダムに混ぜて表示するかを示すセグメントランダム化可否情報、手書き署名イメージに擬似ノイズイメージを合成して表示するかを示す擬似ノイズイメージ合成可否情報、手書き署名の完了時に一定時間の間だけ手書き署名イメージを表示するかどうかを示す最終手書き署名イメージの一時表示可否情報、表示する手書き署名セグメント数設定情報、前記表示する手書き署名セグメント数設定情報の表示する手書き署名セグメントの数が2つ以上である場合、表示する位置をランダムに表示するかどうかを示すランダム表示可否情報、透明度レベル値、フィルタリングの適用可否、前記2つ以上の手書き署名セグメント付け書き可否情報などのいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項10に記載の隠匿手書き署名認証装置。
【請求項17】
前記セグメント分割条件は、一定時間、一定空間、離し書き、音節、文字などのいずれか1つを含み、
前記一定時間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定時間単位又はランダムな時間単位であり、前記一定空間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定の大きさの空間単位又はランダムな大きさの空間単位であることを特徴とする請求項12に記載の隠匿手書き署名認証方法。
【請求項18】
前記手書き署名セグメントイメージは、以前の手書き署名セグメントイメージについてはぼやかして表示したり、透明度を高めて見えないように表示して出力されるようにし、現在表示されている手書き署名セグメントイメージのみを正常に表示して出力されるようにすることを特徴とする請求項12~14に記載の隠匿手書き署名認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手書き署名認証装置及びその方法に関し、より詳しくは、ユーザが手書きで署名をするとき、ディスプレイ手段に表示される手書き署名のイメージ及び手書き署名の動的な行為を周りの第3者が見ることができないように隠匿する隠匿手書き署名(Concealing handwritten signature)認証装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの使用が一般化し、普遍化していることから、多くの人はインターネットを通じて様々なサービスを利用している。インターネットにより提供されるサービスは、オンラインによってのみ提供されるため、第3者による個人情報の盗難を防止するためにサービスを要求した人が誰なのか、また、その人がサービスを利用するために入力された情報に対する正当なユーザなのかを確認できる手段が必要である。
【0003】
このような要求に応じて、サービスを利用する利用者がサービスを利用するために入力した情報に対する正当な権限を有するユーザ、すなわち、本人であるか否かを確認することができる様々な技術が開発されて適用されている。このような技術の中で代表的な1つは、ユーザの個人的な特性が反映される手書き署名認証技術である。
【0004】
手書き署名認証技術は、オンラインとオフラインで別の認証手段(カード、身分証、使い捨てパスワード(OTP)など)がなくてもユーザを認証することができる技術である。手書き署名認証技術は、手書き署名イメージの形状の一致度を検査するイメージ比較方式、及び署名者が手書きで署名をするときに、署名者の署名行為の特徴についての手書き署名の行為特性データを比較する行為特性比較方式などがある。
【0005】
通常、手書き署名認証技術が適用された手書き署名装置は、ユーザが書いた手書き署名イメージをディスプレイ手段に表示してユーザに見せる。このように、従来の手書き署名装置は、ユーザが書いた手書き署名を表示するので、周りの第3者がディスプレイ手段により表示される手書き署名を簡単に見ることができ、その手書き署名イメージを簡単に取得することができるという問題があった。さらに、ユーザの手書き署名が比較的単純である場合、第3者がのぞき見て真似たり、盗撮して繰り返し練習することにより盗用することができるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、ユーザが手書きで署名をするとき、ディスプレイ手段に表示される手書き署名のイメージ及び手書き署名の動的な行為を周りの第3者が見ることができないように隠匿する隠匿手書き署名認証装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するための本発明による隠匿手書き署名認証装置は、ユーザの手書き署名による手書き署名シーケンスデータを出力する手書き署名入力部と、ディスプレイ部と、前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名イメージを生成し、予め設定された隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名イメージの少なくとも一部以上を隠匿して前記ディスプレイ部に表示する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0008】
前記制御部は、前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得部と、前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、手書き署名の完了時に前記入力された手書き署名シーケンスイメージで構成された手書き署名イメージを前記隠匿設定情報に応じた一定時間の間だけ前記ディスプレイ部に表示した後に削除する隠匿表示制御部と、を含むことを特徴とする。
【0009】
前記制御部は、前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得部と、前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名隠匿前処理部と、前記手書き署名セグメントイメージが入力され始めると手書き署名イメージが生成されるまで入力される手書き署名セグメントイメージを前記隠匿設定情報に基づいて一部のみを前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御部と、を含むことを特徴とする。
【0010】
前記手書き署名隠匿前処理部は、前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成部と、前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成部と、を含み、前記隠匿表示制御部は、前記手書き署名セグメントイメージを前記隠匿設定情報に基づいて順次表示することを特徴とする。
【0011】
前記手書き署名隠匿前処理部は、前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成部と、前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成部と、前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名セグメントイメージ生成部から出力される手書き署名セグメントイメージの順序をランダムに混ぜて前記隠匿表示制御部に出力するランダム化部(randomization unit)と、をさらに含むことを特徴とする。
【0012】
前記制御部は、前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得部と、前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、前記手書き署名シーケンスイメージを前記隠匿設定情報に基づいて前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御部を含み、前記隠匿表示制御部は、擬似ノイズイメージを生成して出力する擬似ノイズ生成部と、前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名取得部から入力される手書き署名シーケンスイメージをそのまま出力するか、又は前記手書き署名シーケンスイメージと前記擬似ノイズイメージを合成して出力する手書き署名ディスプレイイメージ生成部と、を含むことを特徴とする。
【0013】
前記隠匿設定情報は、書かれた手書き署名の全体を隠匿するか、又は一部のみを隠匿するかを設定する全体隠匿可否情報、一部のみを隠匿するときのセグメント分割条件情報、分割された手書き署名セグメントイメージを順次表示するかどうか、又はランダムに混ぜて表示するかを示すセグメントランダム化可否情報、手書き署名イメージに擬似ノイズイメージを合成して表示するかを示す擬似ノイズイメージ合成可否情報、手書き署名の完了時に一定時間の間だけ手書き署名イメージを表示するかどうかを示す最終手書き署名イメージの一時表示可否情報、表示する手書き署名セグメント数設定情報、前記表示する手書き署名セグメント数設定情報の表示する手書き署名セグメントの数が2つ以上である場合、表示する位置をランダムに表示するかどうかを示すランダム表示可否情報、透明度レベル値、フィルタリングの適用可否、前記2つ以上の手書き署名セグメント付け書き(written together)可否情報などのいずれか1つ以上を含み、前記セグメント分割条件は、一定時間、一定空間、離し書き(writing with a break)、音節、文字などのいずれか1つを含み、前記一定時間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定時間単位又はランダムな時間単位であり、前記一定空間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定の大きさの空間単位又はランダムな大きさの空間単位であることを特徴とする。
【0014】
前記手書き署名イメージは、フィルタを適用した後フィルタリング手書き署名イメージに生成されて出力されることを特徴とする。
【0015】
前記手書き署名セグメントイメージは、以前の手書き署名セグメントイメージについてはぼやかしたり、透明度を高めて表示して出力されるようにし、現在表示されている手書き署名セグメントイメージのみを正常に表示して出力されるようにすることを特徴とする。
【0016】
前記手書き署名セグメントイメージは、フィルタを適用した後フィルタリング手書き署名イメージに生成されて出力されることを特徴とする。
【0017】
上記のような目的を達成するための本発明による手書き署名隠匿方法は、制御部が前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成する手書き署名シーケンスイメージ生成過程と、前記制御部が前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名イメージを生成し、予め設定された隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名イメージの少なくとも一部以上を隠匿して前記ディスプレイ部に表示する手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程と、を含むことを特徴とする。
【0018】
前記手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程は、前記制御部が手書き署名取得部により前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得ステップと、前記制御部が隠匿表示制御部により前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、手書き署名の完了時に前記入力された手書き署名シーケンスイメージで構成された手書き署名イメージを前記隠匿設定情報に応じた一定時間の間だけ前記ディスプレイ部に表示した後に削除する隠匿表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
前記手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程は、前記制御部が手書き署名取得部により前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得ステップと、前記制御部が手書き署名隠匿前処理部により前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名隠匿前処理ステップと、前記制御部が隠匿表示制御部により前記手書き署名セグメントイメージが入力され始めると手書き署名イメージが生成されるまで入力される手書き署名セグメントイメージを前記隠匿設定情報に基づいて一部のみを前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
前記手書き署名隠匿前処理ステップは、前記制御部が手書き署名セグメントイメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成ステップと、前記制御部が手書き署名イメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成ステップと、を含み、前記隠匿表示制御ステップで前記隠匿設定情報に基づいて一部の手書き署名セグメントイメージのみを順次表示することを特徴とする。
【0021】
前記手書き署名隠匿前処理ステップは、前記制御部が手書き署名セグメントイメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを生成して出力する手書き署名セグメントイメージ生成ステップと、前記制御部が手書き署名イメージ生成部により前記手書き署名シーケンスイメージ及び手書き署名セグメントイメージのいずれか1つ以上が入力されて手書き署名イメージを生成して出力する手書き署名イメージ生成ステップと、前記制御部がランダム化部により前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名セグメントイメージ生成部から出力される手書き署名セグメントイメージの順序をランダムに混ぜて前記隠匿表示制御部に出力するランダム化ステップと、をさらに含み、前記隠匿表示制御ステップでランダムに混ざった順序のまま手書き署名セグメントイメージを表示することを特徴とする。
【0022】
前記手書き署名イメージ及び手書き署名動的行為特徴隠匿過程は、前記制御部が手書き署名取得部により前記手書き署名入力部から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する手書き署名取得ステップと、前記制御部が隠匿表示制御部により前記手書き署名シーケンスイメージが入力され始め、前記手書き署名シーケンスイメージを前記隠匿設定情報に基づいて前記ディスプレイ部に表示する隠匿表示制御ステップと、を含み、前記隠匿表示制御ステップは、擬似ノイズイメージを生成して出力する擬似ノイズ生成ステップと、前記隠匿設定情報に基づいて前記手書き署名取得部から入力される手書き署名シーケンスイメージをそのまま出力するか、又は前記手書き署名シーケンスイメージと前記擬似ノイズイメージを合成して出力する手書き署名ディスプレイイメージ生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【0023】
前記隠匿設定情報は、書かれた手書き署名の全体を隠匿するか、又は一部のみを隠匿するかを設定する全体隠匿可否情報、一部のみを隠匿するときのセグメント分割条件情報、分割された手書き署名セグメントイメージを順次表示するか、又はランダムに混ぜて表示するかを示すセグメントランダム化可否情報、手書き署名イメージに擬似ノイズイメージを合成して表示するかを示す擬似ノイズイメージ合成可否情報、手書き署名の完了時に一定時間の間だけ手書き署名イメージを表示するかどうかを示す最終手書き署名イメージの一時表示可否情報、表示する手書き署名セグメント数設定情報、前記表示する手書き署名セグメント数設定情報の表示する手書き署名セグメントの数が2つ以上である場合、表示する位置をランダムに表示するかどうかを示すランダム表示可否情報、透明度レベル値、フィルタリングの適用可否、前記2つ以上の手書き署名セグメント付け書き可否情報などのいずれか1つ以上を含み、前記セグメント分割条件は、一定時間、一定空間、離し書き、音節、文字などのいずれか1つを含み、前記一定時間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定時間単位又はランダムな時間単位であり、前記一定空間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを分割するための一定の大きさの空間単位又はランダムな大きさの空間単位であることを特徴とする。
【0024】
前記手書き署名イメージは、フィルタを適用した後フィルタリング手書き署名イメージに生成されて出力されることを特徴とする。
【0025】
前記手書き署名セグメントイメージは、以前の手書き署名セグメントイメージについてはぼやかしたり、透明度を高めて表示して出力されるようにし、現在表示されている手書き署名セグメントイメージのみを正常に表示して出力されるようにすることを特徴とする。
【0026】
前記手書き署名セグメントイメージは、フィルタを適用した後フィルタリング手書き署名イメージに生成されて出力されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、ユーザが書いた手書き署名を隠匿することにより、周りの第3者が、ユーザの書く手書き署名イメージ及び手書き署名の動的な行為を見ることができないようにしたり、のぞき見させ難くすることにより、手書き署名の流出及び盗用を防止することができる効果がある。
【0028】
又、本発明は、ユーザが書いた手書き署名中の一部分のみをディスプレイすることにより、ユーザは、自分が手書き署名を正しく書いているかどうかを確認することができ、且つ、第3者に手書き署名イメージ及び手書き署名の動的な行為が露出されることを防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明による隠匿手書き署名認証装置の構成を示す図である。
【
図2】本発明による隠匿手書き署名認証装置の手書き署名取得部の構成を示す図である。
【
図3】本発明による隠匿手書き署名認証装置の手書き署名隠匿前処理部の構成を示す図である。
【
図4】本発明による隠匿手書き署名認証装置の隠匿表示制御部の構成を示す図である。
【
図5】本発明における第1の実施例による手書き署名表示方法を示す図である。
【
図6】本発明における第2の実施例による手書き署名表示方法を示す図である。
【
図7】本発明における第3の実施例による手書き署名表示方法を示す図である。
【
図8】本発明における第4の実施例による手書き署名表示方法を示す図である。
【
図9】本発明における第5の実施例による手書き署名表示方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付の図面を参照して本発明による隠匿手書き署名認証装置の構成及び動作を説明し、隠匿手書き署名認証装置での隠匿手書き署名認証方法を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0031】
図1は、本発明による隠匿手書き署名認証装置の構成を示す図である。
【0032】
図1を参照すると、本発明による隠匿手書き署名認証装置は、手書き署名入力部10、ディスプレイ部20、格納部30及び制御部40を含む。
【0033】
前記手書き署名入力部10は、ユーザが手書きで署名することにより手書き署名シーケンスデータを取得して制御部40に出力する。
【0034】
前記手書き署名入力部10は、前記ディスプレイ部20の画面に一体に構成されるか、又は別に構成されるタッチパッド、ペンなどの形で構成され、ユーザの手書き署名の記載による手書き署名シーケンスデータを出力する。
【0035】
ディスプレイ部20は、本発明の隠匿手書き署名認証装置の動作状態に応じた情報を表示し、本発明により手書き署名の一部以上を隠匿して表示する。前記一部以上とは手書き署名の一部から全体を意味する。
【0036】
格納部30は、本発明による隠匿手書き署名認証装置の全般的な動作を制御する制御プログラムを格納するプログラム領域、前記制御プログラムの実行中に発生するデータを一時格納する一時領域及び前記制御プログラムの実行中に発生するデータ及び前記制御プログラムの実行に必要なデータを格納するデータ領域を含む。前記データ領域には本発明による隠匿設定情報を格納することができる。
【0037】
前記隠匿設定情報は、書かれた手書き署名の全体を隠匿するか、又は一部のみを隠匿するかを設定する全体隠匿可否情報、一部のみを隠匿するときのセグメント分割条件情報、分割された手書き署名セグメントイメージを順次表示するか、又はランダムに混ぜて表示するかを示すセグメントランダム化可否情報、手書き署名イメージに擬似ノイズイメージを合成して表示するかを示す擬似ノイズイメージ合成可否情報、手書き署名の完了時に一定時間の間だけ手書き署名イメージを表示するかどうかを示す最終手書き署名イメージの一時表示可否情報、表示する手書き署名セグメント数設定情報、前記表示する手書き署名セグメント数設定情報の表示する手書き署名セグメントの数が2つ以上である場合、表示する位置をランダムに表示するかどうかを示すランダム表示可否情報、透明度レベル値、フィルタリングの適用可否、前記2つ以上の手書き署名セグメント付け書き可否情報などのうち実施例により1つ以上を含むことができる。前記セグメント分割条件情報は、一定時間、一定空間、離し書き、音節、文字などのいずれか1つを含むことができる。前記一定時間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを一定時間単位又はランダムな時間単位に分割するものであり、前記一定空間は、入力される手書き署名シーケンスイメージを一定の大きさの空間単位又はランダムな大きさの空間単位に分割するものであり、離し書きは、ユーザが手書き署名のとき、タッチパッドからペンや手を離してから書く離し書きをする場合を基準に分割するものであり、音節は、音節単位に分割するものであり、文字は、文字単位(ハングルの場合は字母単位、英語の場合はアルファベット単位など)に分割するものを意味する。ここで、透明度レベル値は、0から100までの値に設定される。例えば、透明度レベル値が100である場合には、該当手書き署名セグメントイメージは見えないように表示され、透明度レベル値が90である場合には、非常にぼやけて表示される。
【0038】
制御部40は、手書き署名取得部50、隠匿表示制御部70及び署名処理部80を含み、実施例により手書き署名隠匿前処理部60をさらに含み、本発明による隠匿手書き署名認証装置の全般的な動作を制御する。
【0039】
具体的に説明すると、手書き署名取得部50は、手書き署名入力部10から取得される手書き署名シーケンスデータに対応する手書き署名シーケンスイメージを生成して出力する。
【0040】
手書き署名隠匿前処理部60は、前記手書き署名取得部50から出力される手書き署名シーケンスイメージを予め設定された隠匿設定情報のセグメント分割条件に応じて分割して手書き署名セグメントイメージを出力し、選択的に、隠匿設定情報のセグメントランダム化可否情報に基づいて手書き署名セグメントイメージの順序をランダムに混ぜるランダム化前処理を実行して出力する。
【0041】
隠匿表示制御部70は、実施例により、手書き署名取得部50から入力される手書き署名シーケンスイメージによる手書き署名イメージを生成し、前記隠匿設定情報の全体隠匿可否情報に基づいて前記手書き署名イメージをディスプレイ部20に表示しなかったり、又は一定時間の間だけしばらく表示する。
【0042】
又、隠匿表示制御部70は、他の実施例により、隠匿設定情報のセグメント分割条件情報に基づいて分割された順次的な手書き署名セグメントイメージ又はその順序がランダムに混ざった手書き署名セグメントイメージをディスプレイ部20に表示する。
【0043】
又、隠匿表示制御部70は、他の実施例により、隠匿設定情報の擬似ノイズイメージ合成可否情報に基づいて擬似ノイズイメージと手書き署名シーケンスイメージを合成して表示したり、又は擬似ノイズイメージと手書き署名セグメントイメージを合成して表示する。前記擬似ノイズイメージは、例えば、周りから手書き署名イメージがよく見えないように、任意の図形などのイメージを含むイメージである。
【0044】
前記署名処理部80は、前記手書き署名シーケンスデータによる手書き署名特徴情報を取得し、取得した手書き署名特徴情報及び前記手書き署名イメージのいずれか1つによる手書き署名認証を実行し、認証結果に応じた該当動作を処理する。前記手書き署名特徴情報は、手書き署名イメージ情報及び手書き署名動的行為情報を含むことができ、前記署名処理部80は、手書き署名イメージ情報に基づいた手書き署名認証及び動的行為情報に基づいた手書き署名認証のいずれか1つ以上を実行することができる。
【0045】
図2は、本発明による隠匿手書き署名認証装置の手書き署名取得部50の構成を示す図である。
【0046】
図2を参照すると、手書き署名取得部50は、手書き署名シーケンスデータバッファリング部51及び手書き署名シーケンスイメージ生成部52を含む。
【0047】
手書き署名シーケンスデータバッファリング部51は、手書き署名入力部10から入力される手書き署名シーケンスデータをバッファリングし、バッファリングされた手書き署名シーケンスデータを一定時間周期で手書き署名シーケンスイメージ生成部52に出力する。
【0048】
手書き署名シーケンスイメージ生成部52は、前記手書き署名シーケンスデータバッファリング部51から入力される手書き署名シーケンスデータに対する手書き署名シーケンスイメージを生成して、実施例による隠匿設定情報に基づいて隠匿表示制御部70及び手書き署名隠匿前処理部60のいずれか1つに出力する。
【0049】
図3は、本発明による隠匿手書き署名認証装置の手書き署名隠匿前処理部60の構成を示す図であり、
図5は、本発明における第1の実施例による手書き署名表示方法を示す図であり、
図6は、本発明における第2の実施例による手書き署名表示方法を示す図であり、
図7は、本発明における第3の実施例による手書き署名表示方法を示す図である。以下、
図3、
図5~
図7を参照して説明する。
【0050】
手書き署名隠匿前処理部60は、手書き署名セグメントイメージ生成部61、手書き署名イメージ生成部62及びランダム化部63を含むことができる。
【0051】
手書き署名セグメントイメージ生成部61は、前記手書き署名取得部50から手書き署名シーケンスイメージが入力されると、格納部30に予め格納された隠匿設定情報の手書き署名セグメントの条件に応じて前記手書き署名シーケンスイメージを分割して手書き署名セグメントイメージを生成した後に出力する。
【0052】
例えば、手書き署名セグメントイメージ生成部61は、署名者が
図5の101、
図6の201、
図7の301のように「Secuve」と手書き署名をする場合、セグメント分割条件情報に基づいて
図5の102~104のように「Se」、「cu」、「ve」に分割したり、
図6の202~205、
図7の303~305のように「S」、「e」、「cu」、「ve」に分割することができ、分割された手書き署名セグメントイメージを生成して出力することができる。
【0053】
手書き署名イメージ生成部62は、手書き署名セグメントイメージ生成部61により手書き署名シーケンスイメージを手書き署名イメージとして出力したり、順次入力される手書き署名セグメントイメージを結合した手書き署名シーケンスイメージを手書き署名イメージとして隠匿表示制御部70に出力する。
【0054】
ランダム化部63は、前記手書き署名イメージ生成部61から分割された手書き署名セグメントイメージが順次入力され、隠匿設定情報に基づいて
図6の202~205及び
図7の302~305のように、前記手書き署名セグメントイメージの順序をランダムに混ぜて隠匿表示制御部70に出力する。
【0055】
図4は、本発明による隠匿手書き署名認証装置の隠匿表示制御部70の構成を示す図であり、
図8は、本発明における第4の実施例による手書き署名表示方法を示す図であり、
図9は、本発明における第5実施例による手書き署名表示方法を示す図である。以下、
図4、
図8及び
図9を参照して説明する。
【0056】
隠匿表示制御部70は、手書き署名ディスプレイイメージ生成部71及び手書き署名ディスプレイイメージ出力部72を含み、実施例により、擬似ノイズ生成部73をさらに含むことができる。
【0057】
擬似ノイズ生成部73は、任意の図形などのイメージを含む擬似ノイズイメージを生成して手書き署名ディスプレイイメージ生成部71に出力する。前記擬似ノイズイメージは、手書き署名イメージ又は手書き署名セグメントイメージと合成されるイメージであって、例えば、手書き署名イメージ又は手書き署名セグメントイメージが正面のみからよく見え、周りからはよく見えないようにするイメージである。
【0058】
前記手書き署名ディスプレイイメージ生成部71は、手書き署名イメージ生成部62から手書き署名イメージが入力され、実施例により、手書き署名セグメントイメージ生成部61から手書き署名セグメントイメージが入力されたり、又はランダム化部63から順序がランダム化された書き署名セグメントイメージが入力されたり、又は擬似ノイズ生成部73から擬似ノイズイメージが入力される。
【0059】
前記手書き署名ディスプレイイメージ生成部71は、隠匿設定情報に基づいて手書き署名イメージを手書き署名ディスプレイイメージ出力部72に出力することができる。
【0060】
又、前記手書き署名ディスプレイイメージ生成部71は、隠匿設定情報に基づいて手書き署名セグメントイメージを手書き署名ディスプレイイメージ出力部72に出力することもできる。
【0061】
又、前記手書き署名ディスプレイイメージ生成部71は、隠匿設定情報に基づいて合成手書き署名イメージを手書き署名ディスプレイイメージ出力部72に出力することもできる。
【0062】
手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、実施例による隠匿設定情報によって手書き署名ディスプレイイメージ生成部71から出力される手書き署名イメージをディスプレイ部20に出力せずに、署名処理部80のみに出力するようにして手書き署名の全体が第3者に露出されず、隠匿されるように構成することができる。
【0063】
又、手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、実施例による隠匿設定情報によって手書き署名の完了に応じた手書き署名イメージを一定時間の間だけディスプレイ部20に表示した後に削除するように構成することもできる。
【0064】
又、手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、順次入力される手書き署名セグメントイメージを
図5の102~104のように順次にディスプレイ部20に表示する。
【0065】
又、手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、その順序がランダムに混ざった手書き署名セグメントイメージが入力される場合、
図6の202~205のように、その順序がランダムに混ざった手書き署名セグメントイメージをディスプレイ部20に表示する。
【0066】
又、手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、その順序がランダムに混ざった手書き署名セグメントイメージが入力される場合、
図7の302~305のようにくっ付けてディスプレイ部20に表示することもできる。
【0067】
又、手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、
図8の401及び402でのように、以前の手書き署名セグメントイメージはぼやかしたり、透明度を高め、現在表示されている手書き署名セグメントイメージのみを正常に設定してディスプレイ部20に表示することもできる。401は、第1の手書き署名セグメントイメージをぼやかし、第2の手書き署名セグメントイメージを正常に表示したものであり、402は、第1及び第2の手書き署名セグメントイメージをぼやかし、第3の手書き署名セグメントイメージを正常に表示したものである。
【0068】
又、手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、
図9の501及び502のように入力される手書き署名イメージ又は手書き署名セグメントイメージにフィルタを適用したフィルタリング手書き署名セグメントイメージを生成した後ディスプレイ部20に表示することもできる。
【0069】
又、手書き署名ディスプレイイメージ出力部72は、実施例により、合成手書き署名イメージが入力され、ディスプレイ部20に表示することもできる。
【符号の説明】
【0070】
10 手書き署名入力部
20 ディスプレイ部
30 格納部
40 制御部
50 手書き署名取得部
51 手書き署名シーケンスデータバッファリング部
52 手書き署名シーケンスイメージ生成部
60 手書き署名隠匿前処理部
61 手書き署名セグメントイメージ生成部
62 手書き署名イメージ生成部
63 ランダム化部
70 隠匿表示制御部
71 手書き署名ディスプレイイメージ生成部
72 手書き署名ディスプレイイメージ出力部
73 擬似ノイズ生成部
80 署名処理部
【国際調査報告】