(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-08
(54)【発明の名称】パッチ型皮膚ケア機器
(51)【国際特許分類】
A61N 5/06 20060101AFI20220301BHJP
【FI】
A61N5/06 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021541141
(86)(22)【出願日】2020-01-15
(85)【翻訳文提出日】2021-07-15
(86)【国際出願番号】 KR2020000713
(87)【国際公開番号】W WO2020149627
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0006142
(32)【優先日】2019-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504394744
【氏名又は名称】アモセンス・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】AMOSENSE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】(Cheonan the fourth Local Industrial Complex) 19-1 Block, 90, 4sandan 5-gil, jiksan-eup, Seobuk-gu Cheonan-si, Chungcheongnam-do 31040, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】パーク チン パイオ
(72)【発明者】
【氏名】パーク ジュン ホー
(72)【発明者】
【氏名】イム ユング ビン
【テーマコード(参考)】
4C082
【Fターム(参考)】
4C082PA02
4C082PC09
4C082PE10
4C082PJ21
(57)【要約】
パッチ型皮膚ケア機器が提供される。本発明の例示的な実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器は、可撓性を有し少なくとも一面に回路パターンが形成された板状の基板部材と、前記基板部材の一面に実装される少なくとも一つのLEDを含む光源部;前記光源部の外部露出を防止するために前記基板部材の両面に配置される一対のカバー部材;および外部から供給される電源を前記光源部に供給するための連結ケーブル;を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有し少なくとも一面に回路パターンが形成された板状の基板部材と、前記基板部材の一面に実装される少なくとも一つのLEDを含む光源部;
前記光源部の外部露出を防止するために前記基板部材の両面に配置される一対のカバー部材;および
外部から供給される電源を前記光源部に供給するための連結ケーブル;を含む、パッチ型皮膚ケア機器。
【請求項2】
前記基板部材は微細気孔を有する3次元ネットワーク構造のナノ繊維ウェブである、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項3】
前記LEDは620~630nm波長帯域の光を照射する、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項4】
前記基板部材は軟性回路基板である、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項5】
前記一対のカバー部材は防湿性および伸縮性を有する材質からなる、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項6】
前記一対のカバー部材のうち前記LEDを覆うカバー部材は透光性であり、残りのカバー部材は半透光または不透光性である、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項7】
前記連結ケーブルは外部電源供給装置と連結され得るように一端部に備えられる接続ポートを含み、
前記外部電源供給装置は携帯用電子機器または補助バッテリーである、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項8】
前記連結ケーブルは前記光源部の全般的な駆動を制御するための制御部をさらに含む、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項9】
前記光源部は前記基板部材の一面に実装される少なくとも一つの温度センサをさらに含む、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項10】
前記パッチ型皮膚ケア機器は使用者の皮膚に電流を印加するための少なくとも一つの電流印加部材をさらに含み、
前記電流印加部材は前記カバー部材の外面に配置される、請求項1に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項11】
前記電流印加部材は前記一対のカバー部材のうち前記LEDを覆うカバー部材の外面に備えられる、請求項10に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【請求項12】
前記電流印加部材は前記カバー部材の外面にパターン印刷された導電性パターンであるか前記カバー部材の外面に付着される導電性部材である、請求項10に記載のパッチ型皮膚ケア機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパッチ型皮膚ケア機器に関し、さらに詳細には使用者の皮膚に付着した状態で光を利用して皮膚を改善できるパッチ型皮膚ケア機器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では皮膚を管理するための一案として、特定波長帯の光源を利用して皮膚組織に熱損傷なく細胞の活性を促進させる皮膚美容機器に対する研究/開発が活発に進行されている。
【0003】
しかし、従来の皮膚美容機器は皮膚管理時に使用者が機器を手で把持した状態でなされるため、使用が不便であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前記のような点を勘案して案出したもので、使用者の皮膚に付着した状態で皮膚管理を進行できるパッチ型皮膚ケア機器を提供することにその目的がある。
【0005】
また、本発明は柔軟性を有しながらも非常に薄い厚さで具現されることによって、使用者の皮膚から分離される可能性を減らし得るパッチ型皮膚ケア機器を提供することに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するために本発明は、可撓性を有し少なくとも一面に回路パターンが形成された板状の基板部材と、前記基板部材の一面に実装される少なくとも一つのLEDを含む光源部;前記光源部の外部露出を防止するために前記基板部材の両面に配置される一対のカバー部材;および外部から供給される電源を前記光源部に供給するための連結ケーブル;を含むパッチ型皮膚ケア機器を提供する。
【0007】
また、前記基板部材は微細気孔を有する3次元ネットワーク構造のナノ繊維ウェブであるか軟性回路基板であり得る。
【0008】
また、前記LEDは620~630nm波長帯域の光を照射することができる。
【0009】
また、前記一対のカバー部材は防湿性および伸縮性を有する材質からなり得る。一例として、前記カバー部材はシリコン材質からなり得る。
【0010】
この時、前記一対のカバー部材のうち前記LEDを覆うカバー部材は透光性を有することができ、残りのカバー部材は半透光または不透光性を有することができる。
【0011】
また、前記連結ケーブルは外部電源供給装置と連結され得るように一端部に備えられる接続ポートを含むことができ、前記外部電源供給装置は携帯用電子機器または補助バッテリーであり得る。
【0012】
また、前記ケーブルは前記光源部の全般的な駆動を制御するための制御部をさらに含むことができる。一例として、前記制御部はリモートコントロールボックスであり得る。
【0013】
また、前記光源部は前記基板部材の一面に実装される少なくとも一つの温度センサをさらに含むことができる。
【0014】
また、前記パッチ型皮膚ケア機器は使用者の皮膚に電流を印加するための少なくとも一つの電流印加部材をさらに含むことができ、前記電流印加部材は前記カバー部材の外面に配置され得る。このような場合、前記電流印加部材は前記一対のカバー部材のうち前記LEDを覆うカバー部材の外面に備えられ得る。
【0015】
一例として、前記電流印加部材は前記カバー部材の外面にパターン印刷された導電性パターンであるか前記カバー部材の外面に付着される導電性部材であり得る。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、柔軟性および可撓性を確保することによって屈曲した付着部位にも容易に付着され得、皮膚との密着力を高めることができる。
【0017】
また、本発明によると、使用者の皮膚に付着した状態で皮膚管理を進行できることによって、使用便宜性を高めることができる。
【0018】
さらに、本発明は柔軟性を有しながらも非常に薄い厚さで具現されることによって、別途の接着物質を使わなくても使用者の皮膚に付着した状態を維持することができる。これを通じて接着物質の使用が不要であるため、接着物質によって引き起こされる皮膚トラブルのような問題を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器を示した図面である。
【0020】
【
図2】
図1で光源部およびカバー部材を示した図面である。
【0021】
【0022】
【
図4】本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器に適用され得る光源部を上部から見た図面である。
【0023】
【
図5】本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器で基板部材がナノ繊維ウェブである場合、基板部材に回路パターンが形成される方式を模式的に示した図面である。
【0024】
【
図6】本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器で他の形態のケーブルを示した図面である。
【0025】
【
図7】
図2に電流印加部材が含まれた場合を示した図面である。
【0026】
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明に係わらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付加する。
【0028】
本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’は、使用者の皮膚に付着した状態で使用者の皮膚側に所定波長帯域の光を照射することによって皮膚の鎮静効果、皮膚のキメの改善、敏感肌の鎮静ケア、皮膚輪郭の改善、皮膚弾力の改善、皮膚の弾性復原力、皮膚のリフティング改善および皮膚ツヤの改善などの効果を得ることができる。
【0029】
この時、前記パッチ型皮膚ケア機器100、100’は別途の接着剤または粘着剤を使うことなく使用者の皮膚に付着され得、顔のような屈曲した付着部位にも密着した状態を維持することができる。
【0030】
一例として、前記パッチ型皮膚ケア機器100、100’は使用者の皮膚に塗布されるアンプルや化粧品のような液状またはゲル状の物質を媒介に皮膚に付着され得る。
【0031】
このために、本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’は
図1および
図6に図示された通り、光源部110、カバー部材120および連結ケーブル130、130’を含む。
【0032】
前記光源部110は外部から供給される電源を利用して所定波長帯域の光を照射することができる。
【0033】
一例として、前記光源部110は基板部材111と前記基板部材111の一面に実装される少なくとも一つのLED112を含むことができる。
【0034】
この時、前記基板部材111は少なくとも一面に回路パターン113が形成された板状の部材であり得、前記カバー部材120と略同一の形状を有し得、前記カバー部材120の内部に配置され得る。
【0035】
これを通じて、
図4に図示された通り、複数個のLED112は所定のパターンで前記基板部材111にアレイされ得、前記複数個のLED112は前記回路パターン113を通じて電気的に連結され得、複数個のLED112から照射された光は使用者の皮膚に広い面積で照射され得る。
【0036】
この時、前記基板部材111は可撓性および柔軟性を有する材質からなり得る。これを通じて、前記カバー部材120の一面が顔のように屈曲した部位に付着しても前記基板部材111は屈曲した部位に合うように変形され得ることによって、前記カバー部材120が付着部位に密着した状態を維持することができる。
【0037】
一例として、前記基板部材111は微細気孔を有するナノ繊維ウェブで形成され得る。
【0038】
具体的な一例として、前記基板部材111は
図5に図示された通り、合成高分子を含むナノ繊維111aが微細気孔111bを有するように3次元ネットワーク構造で蓄積されたナノ繊維ウェブであり得る。
【0039】
このような場合、前記回路パターン113は伝導性物質を利用して、メッキや、エッチング、プリンティング方法のような公知の多様な方式を通じて前記基板部材111の一面に所定のパターンで形成され得、前記伝導性物質は前記微細気孔111b側に充填され得る。
【0040】
一例として、前記回路パターン113は伝導性ペーストを利用したプリンティング方式を通じて前記基板部材111に形成され得、前記伝導性ペーストは前記基板部材111の一面とともに基板部材111に形成された微細気孔111bを完全に充填するか部分的に充填することができる。ここで、前記伝導性ペーストはAgペーストであり得るが、これに限定するものではなく、公知の伝導性ペーストがすべて適用され得る。
【0041】
これを通じて、前記基板部材111は回路基板の役割を遂行することができる。このように、本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’は前記基板部材111がナノ繊維ウェブで形成されることによって、通常のフレキシブル回路基板として使われるポリイミドフィルムに比べて反りが非常に優秀であり、畳んだりしわがよっても本来の平たい状態に復帰できる優秀な復元特性を有することができる。
【0042】
また、前記回路パターン113を構成する伝導性ペーストがナノ繊維ウェブの表面とともに微細気孔111b側に充填されることによって、前記基板部材111が曲がったりしわがよってもクラックが発生する可能性が減少し得る。
【0043】
併せて、前記基板部材111が曲がったりしわがよって前記回路パターン113の一部にクラックが発生しても、微細気孔111bに充填されたペーストを通じて少なくとも一部が連結された状態を維持できることによって、電気的な短絡が起きる可能性を顕著に低減することができる。
【0044】
この時、前記微細気孔111bの孔径サイズは前記ペーストの粒子の大きさを考慮して適切な大きさを有するように形成され得る。これは、前記微細気孔の孔径サイズが過度に小さい場合、ペースト粒子の浸透または含浸が円滑でないこともあるためである。
【0045】
具体的な一例として、前記基板部材111は合成高分子および溶媒が混合された放射溶液を電気放射して微細気孔111bを有するように蓄積された単層または多層のナノ繊維ウェブであり得る。ここで、前記溶媒は水やアルコールであってもよく、水やアルコール以外に有機溶媒であってもよい。
【0046】
この時、前記合成高分子は伸縮性および柔軟性を有しながらも電気放射を通じてナノ繊維ウェブを具現できる繊維性形成高分子であり得る。具体的な一例として、前記合成高分子はポリビニリデンフルオライド(PVDF)が単独で使われたり、PVDFとポリウレタン(PU)が一定量混合された形態であり得るが、これに限定するものではなく、電気放射を通じてナノ繊維ウェブを具現することができ、伸縮性および柔軟性を有する繊維性形成高分子であれば公知のすべての材料が使われ得る。
【0047】
このように本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’は、少なくとも一面に回路パターン113が形成された基板部材111が伸縮性および柔軟性を有するナノ繊維ウェブの形態で具現されることによって、伸縮性および柔軟性を確保することができる。
【0048】
これに伴い、本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’が、顔のように皮膚の屈曲した部分に付着しても屈曲した部分に合うように自然な変形が可能なことによって、皮膚との密着力を増大させることができる。
【0049】
併せて、前記LED112が実装される基板部材111がナノ繊維ウェブで形成されて非常に薄い厚さを有することができることによって、パッチ型皮膚ケア機器100、100’をスリムな形態で具現することができる。これを通じて、本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’が、化粧品やアンプルのような物質を媒介に皮膚に付着しても使用者の皮膚から分離する可能性を減らすことができる。
【0050】
しかし、前記基板部材111をナノ繊維ウェブで限定するものではなく、一面に回路パターンが形成された公知の軟性回路基板(FPCB)が使われてもよい。
【0051】
前記LED112は所定の波長帯域を有する光を発生させて使用者の皮膚側に照射することによって、使用者が光の波長による有利な効果を得ることができる。
【0052】
このようなLED112は一つ以上で備えられ得、好ましくは
図4に図示された通り、前記基板部材111に形成された回路パターン113に沿って複数個が互いに間隔をおいて離隔した形態で配置され得る。これを通じて、本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’は、複数個のLED112が板状の基板部材111に分散した形態で配置されて面光源の形態で具現されることによって、使用者の皮膚に広い面積で光を照射することができる。
【0053】
この時、前記LED112は一つの波長帯域で発光することができる。一例として、前記LED112は620~630nmの光を照射することができる。しかし、前記LED112の波長帯域をこれに限定するものではなく、得ようとする皮膚改善効果に適合な波長に適切に変更され得る。
【0054】
併せて、前記LED112は一つの波長帯域を照射できるが、互いに異なる波長帯域の光の照射が可能なように備えられてもよい。
【0055】
非制限的な一例として、前記LED112は互いに異なる波長帯域の光を照射する複数個の発光素子が一体に形成され得る。すなわち、前記LED112は互いに異なる波長帯域の光を照射する複数個の発光素子が一つの基板上に実装されて単一チップの形態で具現され得る。
【0056】
代案として、前記LED112は互いに異なる波長帯域の光を照射する2個以上のLED112が適切に使われ得る。
【0057】
前記カバー部材120は前記光源部110を囲むように備えられることによって、前記光源部110が外部に露出することを防止することができる。また、前記カバー部材120は使用者の皮膚に塗布された水分のような液状の物質が前記光源部110側に移動することを遮断することができる。
【0058】
このために、前記カバー部材120は前記光源部110を覆うことができるように所定の面積を有する板状のシート形態であり得る。
【0059】
このようなカバー部材120は、PU、PET、PP、PE、PVDFなどのような高分子樹脂、離型紙、織物、レザーなどのような材質からなってもよく、シリコン材質からなってもよく、絶縁体からなる樹脂物によって覆われるモールディングの形態であってもよい。
【0060】
すなわち、前記カバー部材120は可撓性および柔軟性を有する基板部材111と同様に柔軟性および伸縮性を有する材質からなり得る。
【0061】
また、前記カバー部材120は水分の移動を遮断できるように柔軟性および伸縮性とともに防湿性を有する材質からなり得る。
【0062】
具体的な一例として、前記カバー部材120は
図2および
図3に図示された通り、前記基板部材111の両面に配置される一対の第1カバー部材121および第2カバー部材122を含むことができ、前記一対の第1カバー部材121および第2カバー部材122は接着層を媒介に付着したり、熱融着を通じて固定され得る。ここで、前記接着層は液状またはゲル状の無機材タイプであってもよく、基材の両面に接着物質が塗布された基材タイプであってもよい。
【0063】
また、前記第1カバー部材121はLED112の上部を覆うカバー部材であり得、前記第2カバー部材122はLED112が実装されない基板部材111の一面を覆うカバー部材であり得る。このような場合、前記第1カバー部材121は使用者の皮膚に接触する接触面であり得る。
【0064】
この時、前記カバー部材120は前記LED112から発生した光の照射方向を制限するように構成され得る。すなわち、前記第1カバー部材121および第2カバー部材122のうちいずれか一つは光を透光させ得るように透光性を有することができ、他の一つは光が通過することを遮断できるように半透光または不透光性を有することができる。
【0065】
一例として、前記第1カバー部材121は透光性を有することができ、前記第2カバー部材122は半透光または不透光性を有することができる。
【0066】
非制限的な一例として、前記第1カバー部材121は透明シリコン材質からなり得、前記第2カバー部材122は有色のシリコン材質からなり得る。
【0067】
これに伴い、前記LED112から発生した光は前記第1カバー部材121を通過して使用者の皮膚側に円滑に照射され得、前記第2カバー部材122を通じて外部に照射されることが防止され得る。
【0068】
一方、前記カバー部材120は
図1および
図6に図示された通り、一方向に沿って幅が一定でない部分を含む形状を有することができる。一例として、前記カバー部材120は一側が内側に凹んだ形状であり得、眉毛に類似する形状であり得る。また、前記カバー部材120は長方形や正四角形のように、長さ方向に沿って幅が一定な形状を除いた円形、弧形、長方形を除いた多角形状のような他の多様な形状を有することができる。
【0069】
しかし、前記カバー部材120の形状をこれに限定するものではなく、長さ方向に沿って一定の幅を有する長方形の形状を有してもよい。
【0070】
前記連結ケーブル130は外部から供給される電源を前記光源部110側に供給することができる。
【0071】
このために、前記連結ケーブル130は外部電源供給装置(図示されず)と連結され得るように一端部に備えられる接続ポート132、132’を含むことができる。
【0072】
併せて、前記連結ケーブル130の他の端部側には前記光源部110と電気的に連結される接続部136が備えられ得、前記接続部136と互いに接続される被接続部140は前記光源部110と電気的に連結された状態で前記カバー部材120の外側に突出するように備えられ得る。
【0073】
これに伴い、前記光源部110は前記連結ケーブル130を通じて外部電源供給装置から提供される電源を利用して駆動され得る。
【0074】
この時、前記外部電源供給装置は携帯電話のような携帯用電子機器であってもよく、補助バッテリーであってもよい。併せて、前記接続ポート132、132’は前記外部電源供給装置の形態により適切に変更され得る。
【0075】
一例として、前記接続ポート132は
図1に図示された通り、携帯用電子機器と連結され得るように、5ピン、8ピンまたはC-type形態の端子部であってもよく、前記接続ポート132’は
図6に図示された通り、公知の補助バッテリーと連結されるようにUSBの形態であってもよい。
【0076】
この時、前記連結ケーブル130は前記光源部110の駆動を操作するための制御部134をさらに含むことができる。一例として、前記制御部134は使用者の操作が可能なリモコン形式のコントロールボックスで具現され得、前記連結ケーブル130の長さの中間に位置することができる。併せて、前記制御部134はコントローラを含むことによって前記光源部110の全般的な動作を制御することができる。一例として、前記制御部134は前記光源部110のオン/オフ、光源部の発光モードの選択または変更、一定時間経過後に自動オフ機能などを制御することができる。
【0077】
一方、前記光源部110は前記基板部材111の一面に実装される少なくとも一つの温度センサ114をさらに含むことができる。このような温度センサ114は、前記LED112の発光時に発生する温度を測定することができ、測定された温度情報を前記制御部134側に提供することができる。これに伴い、前記制御部134は前記温度センサ114から伝達された温度情報に基づいて前記光源部110のオン/オフ駆動を制御することによって、使用者が前記光源部110で発生した熱によって火傷をすることを未然に防止することができる。
【0078】
ここで、前記温度センサ114は基板部材111の一面に適切な個数で実装され得、多様な位置での温度を測定できるように分散配置され得る。
【0079】
一方、本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’は公知のイオントフォレシス機能を含むことができる。
【0080】
すなわち、本発明の一実施例に係るパッチ型皮膚ケア機器100、100’は、電源印加時に使用者の皮膚に電位差を発生させて皮膚の電気的環境を変化させることによって、イオン性薬物の皮膚透過を増加させるための電流印加部材150を含むことができる。
【0081】
このような電流印加部材150は使用者の皮膚と接触した状態で電源が供給されると、使用者の皮膚に直流電流を印加することによってイオンを移動させることができる。
【0082】
これを通じて、化粧品が塗布された使用者の皮膚側に前記電流印加部材150が接触した状態で、前記電流印加部材150に直流電流を印加して使用者の皮膚に塗布された化粧品をイオン化させると、化粧品が皮膚の粘膜を容易に通過して皮膚内組織に浸透するイオン導入の効果が発生し得る。
【0083】
このために、前記電流印加部材150は
図7および
図8に図示された通り、前記カバー部材120の一面に備えられ得、前記電流印加部材150は一対のカバー部材120のうち前記LED112を覆って使用者の皮膚に直接接触する第1カバー部材121の外面に備えられ得る。
【0084】
これに伴い、使用者がケアをしようとする身体部位に化粧品を塗布した状態で、前記身体部位に化粧品を媒介に前記第1カバー部材121を付着すると、第1カバー部材121の外面に形成された電流印加部材150は前記身体部位に接触した状態を維持することができる。
【0085】
これによって、使用者は前記光源部110のLEDを利用した皮膚改善効果とともに、前記電流印加部材150を利用したイオントフォレシス機能を同時に利用することができる。
【0086】
ここで、前記電流印加部材150は
図8に図示された通り、前記第1カバー部材121の外面に付着される導電性部材であり得、前記導電性部材は前記第1カバー部材121の外面に形成された収容溝124に挿入され得る。
【0087】
代案として、前記電流印加部材150は前記第1カバー部材121の外面にパターン印刷された導電性パターンであってもよい。
【0088】
図面には前記電流印加部材150が一つの部材で備えられるものとして図示したが、これに限定するものではなく、前記電流印加部材150は互いに分離された二つの部材で形成されてもよい。
【0089】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これも本発明の思想範囲内に属するものと言える。
【国際調査報告】