IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-無線通信における節電方式 図1
  • 特表-無線通信における節電方式 図2
  • 特表-無線通信における節電方式 図3
  • 特表-無線通信における節電方式 図4
  • 特表-無線通信における節電方式 図5
  • 特表-無線通信における節電方式 図6
  • 特表-無線通信における節電方式 図7
  • 特表-無線通信における節電方式 図8
  • 特表-無線通信における節電方式 図9
  • 特表-無線通信における節電方式 図10
  • 特表-無線通信における節電方式 図11
  • 特表-無線通信における節電方式 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(54)【発明の名称】無線通信における節電方式
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20220302BHJP
【FI】
H04W52/02 111
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021524010
(86)(22)【出願日】2018-11-02
(85)【翻訳文提出日】2021-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2018113828
(87)【国際公開番号】W WO2020034440
(87)【国際公開日】2020-02-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510020354
【氏名又は名称】中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】リー, リーグアン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チェン, メンジュ
(72)【発明者】
【氏名】マ, シャオイン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, ジン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
無線通信における節電方式のための方法、システム、およびデバイスが、説明される。無線通信方法は、ネットワークデバイスによって、ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを取得することと、ネットワークデバイスによって、1つ以上のパラメータが所定の条件を満たすかどうかを決定することと、1つ以上のパラメータに基づいて、節電モードでユーザデバイスを構成することとを含むように提供されている。一実施形態において、1つ以上のパラメータは、スクランブリング方法、実際のスクランブリング方法、制御情報形式、制御リソースセット、検索空間、PDCCH候補、アグリゲーションレベル、副搬送波間隔、周波数範囲、CSI構成、PDSCH構成、PUSCH構成、半永続的スケジューリング構成、またはOFDM波形のうちの少なくとも1つを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスによって、ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを取得することと、
前記ネットワークデバイスによって、前記1つ以上のパラメータが所定の条件を満たすかどうかを決定することと、
前記決定の結果に基づいて、節電モードで前記ユーザデバイスを構成することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記1つ以上のパラメータは、スクランブリング方法、実際のスクランブリング方法、制御情報形式、制御リソースセット、検索空間、PDCCH候補、アグリゲーションレベル、副搬送波間隔、周波数範囲、CSI(チャネル状態情報)構成、PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)構成、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)構成、半永続的スケジューリング構成、またはOFDM(直交周波数分割多重)波形のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記節電モードで前記ユーザデバイスを構成することは、時間ドメイン処理、DRX(不連続受信)モード処理、BWP(帯域幅部分)処理、CA(キャリアアグリゲーション)処理、MIMO(多重入出力)処理、または制御チャネル監視のうちの少なくとも1つを制御することを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記時間ドメイン処理は、第1のタイミングにおいて制御チャネルを配分することと、前記第1のタイミングより後に生じる第2のタイミングにおいて情報チャネルを配分することとを含み、前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの間のスロットオフセットは、0より大きい、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記制御チャネルは、PDCCHを含み、前記情報チャネルは、PDSCH、PUSCH、またはHARQ-ACK(ハイブリッド自動反復要求確認)のうちの1つを含む、請求項4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記DRXモード処理は、閾値より小さい値を有するようにDRX関連パラメータを設定することを含み、前記DRX関連パラメータは、持続時間タイマ、無活動タイマ、再伝送タイマ、またはDRX短サイクルタイマのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記DRXモード処理は、閾値より大きい値を有するようにDRX関連パラメータを設定することを含み、前記DRX関連パラメータは、DRX短サイクルまたはDRX長サイクルのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記BWP処理は、よりスパースなRS構成、低電力BWP、または休眠BWPのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記CA処理は、非周期的信号を用いてセルアクティブ化または非アクティブ化のためのタイムラインを最適化することを含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記CA処理は、前記ユーザデバイスがアップリンクまたはダウンリンクグラントを有していない間、休眠状態で前記ユーザデバイスを構成することを含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記MIMO処理は、UE受信アンテナ量、UE受信ランク量、UE受信アンテナパネル量、UE空間ドメイン受信フィルタ量、UE波動ビーム群量、UEポート群量、UEアンテナ群量、UE伝送アンテナ量、またはUE伝送ランキング量のうちの少なくとも1つを低減させることを含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記制御チャネル監視は、PDCCH監視スロット周期性の増加、またはPDCCH監視スロット持続時間の短縮のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記スクランブリング方法は、C-RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子)、MCS-C-RNTI(変調およびコーディング方式C-RNTI)、TC-RNTI(一時C-RNTI)、SP-CSI-RNTI(半永続的チャネル状態情報RNTI)、CS-RNTI(構成されたスケジューリングRNTI)、またはRA-RNTI(ランダムアクセスRNTI)のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記実際のスクランブリング方法は、C-RNTI、MCS-C-RNTI、TC-RNTI、SP-CSI-RNTI、CS-RNTI、またはRA-RNTIのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記検索空間は、検索空間タイプ、PDCCH監視スロット周期性、またはPDCCH監視スロット持続時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記PDSCH構成は、PDSCHのMCSテーブル、または、PDSCHの開始シンボルおよび長さのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記PUSCH構成は、PUSCHのMCSテーブル、または、PUSCHの開始シンボルおよび長さのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記半永続的スケジューリング構成は、MCSテーブル、または周期性のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項19】
前記アップリンクOFDM波形は、サイクリックプレフィックスOFDM、または変換プリコーディングOFDMのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項20】
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項1-19のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
【請求項21】
その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備えているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1-19のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許文書は、概して、無線通信のためのシステム、デバイス、および技法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術は、ますます接続およびネットワーク化された社会に向けて世界を移行させている。無線通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性のさらなる需要につながっている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面も、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技法は、増加した数のユーザおよびデバイスのためのサポートを提供する必要があり、それによって、複数のアクセスプロトコルを使用するときにロバストな干渉軽減を要求する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本書は、無線通信における節電方式のための方法、システム、およびデバイスに関する。開示される技術は、ユーザデバイスの不必要な電力消費を防止または削減するために複数のネットワーク側デバイス(基地局等)において実装されることができる方法を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面において、無線通信方法が、提供され、方法は、ネットワークデバイスによって、ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを取得することと、ネットワークデバイスによって、1つ以上のパラメータが所定の条件を満たすかどうかを決定することと、1つ以上のパラメータに基づいて、節電モードでユーザデバイスを構成することとを含む。
【0005】
別の側面において、開示される方法を実施するように構成されたプロセッサを備えている無線通信装置が、開示される。
【0006】
別の側面において、その上に記憶されたコードを有するコンピュータ読み取り可能な媒体が、開示される。コードは、プロセッサによって実装されると、本書に説明される方法をプロセッサに実装させる。
【0007】
上記および他の側面、および、それらの実装が、図面、説明、および請求項においてさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、開示される技術のいくつかの実装に基づく無線通信における基地局(BS)およびユーザ機器(UE)の例を示す。
【0009】
図2図2は、開示される技術のいくつかの実装に基づく装置の一部のブロック図の例を示す。
【0010】
図3図3は、ユーザデバイスのパラメータを構成するための従来のプロセスを示す。
【0011】
図4図4は、開示される技術のいくつかの実装に基づく節電方式の例を示す。
【0012】
図5図5は、開示される技術の実装に基づくPDSCHのためのクロススロットスケジューリングの例を示す。
【0013】
図6図6は、開示される技術の実装に基づくマルチスロットスケジューリングの例を示す。
【0014】
図7図7は、開示される技術の実装に基づくスロットアグリケーションスケジューリングの例を示す。
【0015】
図8図8-10は、開示される技術のいくつかの実装に基づくDRX処理の例を示す。
図9図8-10は、開示される技術のいくつかの実装に基づくDRX処理の例を示す。
図10図8-10は、開示される技術のいくつかの実装に基づくDRX処理の例を示す
【0016】
図11図11は、開示される技術のいくつかの実装に基づくCA処理の例を示す。
【0017】
図12図12は、開示される技術のいくつかの実装に基づく節電方式の別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
開示される技術は、無線通信における節電方式の実装および例を提供する。開示される技術のいくつかの実装は、UEが節電モードであることを可能にすることによって、ユーザ機器(UE)の不必要な電力消費を防止または削減するための技法を提供する。
【0019】
NR(新規無線)において、UEの電力消費は、実装の算出複雑性の増加したレベルに起因して、UEが生成または消費し得るデータの量にも起因して、非常に高くあり得る。UEが、ユーザの体験に直接関するので、UEの大量の電力消費は、望ましくないユーザ体験をもたらす。既存の通信システムにおいて、UEの構成パラメータは、概して、ネットワーク側デバイス、例えば、基地局によって構成される。ネットワーク側デバイスによって構成されるパラメータは、瞬間トラフィック変化に迅速に適合しないこともある。構成パラメータがトラフィックに基づいて更新または再構成されない場合、パラメータが不必要に増加する電力消費の悪影響を有するようにUEを構成し得ることが、可能である。
【0020】
図1は、BS120と、1つ以上のユーザ機器(UE)111、112、および113とを含む無線通信システム(例えば、5GまたはNRセルラーネットワーク)の例を示す。いくつかの実施形態において、UEは、開示される技術(131、132、133)の実装を使用して、BS(例えば、ネットワーク)にアクセスし、それは、次いで、BSからUEへの後続の通信(141、142、143)を可能にする。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス等であり得る。
【0021】
図2は、装置の一部のブロック図表現の例を示す。基地局または無線デバイス(またはUE)等の装置210は、本書に提示される技法のうちの1つ以上のものを実装するマイクロプロセッサ等のプロセッサ電子機器220を含むことができる。装置210は、アンテナ240等の1つ以上の通信インターフェースを経由して無線信号を送信および/または受信するための送受信機電子機器230を含むことができる。装置210は、データを伝送および受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。装置210は、データおよび/または命令等の情報を記憶するように構成された1つ以上のメモリ(明示的に示されていない)を含むことができる。いくつかの実装において、プロセッサ電子機器220は、送受信機電子機器230の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態において、開示される技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかは、装置210を使用して実装される。
【0022】
図3は、ユーザデバイスのパラメータを構成するための従来のプロセスを示す。構成されるパラメータは、時間、周波数、空間ドメイン等のパラメータを含み得る。図3に示されるように、既存の通信システムにおいて、ネットワーク側デバイスは、UE能力問い合わせをUEに最初に送信する。ネットワーク側デバイスからのUE能力問い合わせの受信後、UEは、その能力情報を報告するであろう(「UE能力情報」)。UEによってサポートされるパラメータ構成の最大能力は、時間ドメイン処理能力、周波数ドメイン処理能力、およびMIMO処理能力を含むUE能力情報に含まれる。UE能力情報を受信した後、ネットワークは、スケジューリング方略およびチャネル状態情報に基づく構成パラメータでUEを構成する。しかしながら、構成パラメータは、再構成なしで同じままであることによって、不必要な電力消費を引き起こし得る。例えば、URLLC(超高信頼低遅延)において構成されるパラメータは、eMBB(拡張モバイルブロードバンド)で使用されたとき、不必要な電力消費を引き起こし得る。したがって、開示される技術は、不必要な電力消費を防止または削減し、UE節電を達成するための節電方式を提供する。開示される技術のいくつかの実装によると、UEは、異なるトラフィックに適合し、その電力消費を節約することができる。
【0023】
UE節電を処理するための本特許文書に開示される技法または方法は、新規無線アクセス技術(NR)通信システム、LTEモバイル通信システム、第5世代(5G)モバイル通信システム、または他の無線/有線通信システムに適用されることができる。本技法または方法は、基地局等のネットワーク側デバイスにおいて実施されることができる。いくつかの実装において、基地局は、アクセスポイント(AP)、ノードB、無線ネットワークコントローラ(RNC)、進化型ノードB(eNBまたはgNB)、基地局コントローラ(BSC)、送受信機基地局(BTS)、基地局(BS)、送受信機機能(TF)、無線ルータ、無線送受信機、基本サービスユニット、拡張サービスユニット、無線基地局(RBS)、またはある他の用語のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0024】
図4は、開示される技術に基づく節電方式の例を示す。図4に示されるように、節電方式は、1つ以上のパラメータに基づいて、節電モードでUEを構成することに進む。410において、1つ以上のパラメータが、取得される。いくつかの実装において、1つ以上のパラメータは、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)のために構成されるスクランブリング方法、PDCCHの実際のスクランブリング方法、DCI(ダウンリンク制御情報)形式、制御リソースセット、検索空間、PDCCH候補、アグリゲーションレベル、副搬送波間隔、周波数範囲、CSI(チャネル状態情報)報告構成、PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)構成、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)構成、半永続的スケジューリング構成、またはアップリンクOFDM(直交周波数分割多重)波形。PDCCHのスクランブリング方法は、種々の理由に起因して、動作中に変化させられことができ、したがって、PDCCHの実際のスクランブリング方法は、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法と異なり得る。下記は、410において取得されるパラメータの各々に含まれるさらなる情報である。
【0025】
PDCCHのために構成されるスクランブリング方法は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:C-RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子)、MCS-C-RNTI(変調およびコーディング方式C-RNTI)、TC-RNTI(一時C-RNTI)、SP-CSI-RNTI(半永続的チャネル状態情報RNTI)、CS-RNTI(構成されたスケジューリングRNTI)、RA-RNTI(ランダムアクセスRNTI)。
【0026】
PDCCHの実際のスクランブリング方法は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:C-RNTI、MCS-C-RNTI、TC-RNTI、SP-CSI-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI。
【0027】
DCI形式は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:DCI形式0_0、DCI形式0_1、DCI形式1_0、DCI形式1_1、DCI形式2_0、DCI形式2_1、DCI形式2_2、DCI形式2_3。DCI形式0_0は、1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために使用される。DCI形式0_0は、以下の項目を含む:DCI形式に関する識別子、周波数ドメインリソース割当、時間ドメインリソース割当、周波数ホッピングフラグ、変調およびコーディング方式、新規データインジケータ、冗長性バージョン、HARQプロセス番号、スケジュールされたPUSCHのためのTPCコマンド、およびUL/SULインジケータ。DCI形式0_1は、1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために使用される。DCI形式0_1も、1つのセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために使用され、それは、DCI形式0_0より多くの項目を有する。DCI形式1_0は、1つのセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために適用され、それは、C-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、SI-RNTI、またはP-RNTIによってスクランブルされることができる。DCI形式1_1も、1つのセルにおけるPDSCHのスケジューリングのために使用され、それは、DCI形式1_0より多くの項目を有する。DCI形式2_0は、スロット形式をUEの群に通知するために使用される。DCI形式2_1は、伝送がUEのために意図されていないことをUEが仮定し得る、PRBおよびOFDMシンボルをUEの群に通知するために使用される。形式2_2は、PUCCHおよびPUSCHのためのTPCコマンドの伝送のために使用される。形式2_3は、1つ以上のUEによるSRS伝送のためのTPCコマンドの群の伝送のために使用される。
【0028】
制御リソースセットは、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:周波数ドメインリソース、持続時間、PDCCH DMRS(復調参照信号)スクランブリングID、プリコーダ粒度。
【0029】
検索空間は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:検索空間タイプ、PDCCH監視スロット周期性、PDCCH監視スロット持続時間。
【0030】
PDCCH候補は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:アグリゲーションレベル1に関する候補の数、アグリゲーションレベル2に関する候補の数、アグリゲーションレベル4に関する候補の数、アグリゲーションレベル8に関する候補の数、アグリゲーションレベル16に関する候補の数。
【0031】
アグリゲーションレベルは、以下のパラメータのうちの1つを備え得る:1、2、4、8、16。
【0032】
副搬送波間隔は、以下のパラメータのうちの1つを備え得る:15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz。
【0033】
周波数範囲は、以下のパラメータのうちの1つを備え得る:FR1(周波数範囲1)およびFR2(周波数範囲2)。
【0034】
CSI報告構成は、以下のパラメータのうちの1つを備え得る:CQI(チャネル品質インジケータ)テーブル、報告構成タイプ、CQI形式インジケータ、PMI(プリコーディングマトリクスインジケータ)形式インジケータ、CSI報告周期性およびオフセット。
【0035】
PDSCH構成は、以下のパラメータのうちの1つを備え得る:PDSCHのMCS(変調およびコーディング方式)テーブル、PDSCHの開始シンボルおよび長さ、PDSCHアグリゲーション因子。
【0036】
PUSCH構成は、以下のパラメータのうちの1つを備え得る:PUSCHのMCSテーブル、PUSCHの開始シンボルおよび長さ、PUSCHアグリゲーション因子。
【0037】
半永続的スケジューリング構成は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備え得る:MCSテーブル、周期性。
【0038】
アップリンクOFDM波形構成は、サイクリックプレフィックスOFDM、変換プリコーディングOFDMを備え得る。
【0039】
420において、節電モードで節電モードを構成することが、実施される。開示される技術において、節電モードで節電モードを構成することは、以下のうちの少なくとも1つを含む種々の方法で実装されることができる:節電のための改良された時間ドメイン処理、節電のための改良されたDRX(不連続受信)処理、節電のための改良されたBWP(帯域幅部分)処理、節電のための改良されたCA(キャリアアグリゲーション)処理、節電のための改良されたMIMO(多重入出力)処理、節電のための改良されたPDCCH監視。
【0040】
(節電のための改良された時間ドメイン処理の例)
【0041】
節電のための改良された時間ドメイン処理は、以下のうちの1つを備えている:PDSCHのためのクロススロットスケジューリング、マルチスロットスケジューリング、スロットアグリゲーションスケジューリング、HARQ-ACK(ハイブリッド自動反復要求確認)のためのクロススロットスケジューリング、PUSCHのためのクロススロットスケジューリング。
【0042】
(PDSCHのためのクロスロットスケジューリング)
【0043】
図5は、PDSCHのためのクロススロットスケジューリングの例を示す。PDCCH(物理的ダウンリンク制御チャネル)302内の信号は、DCIを取得するために監視またはデコード(ブラインドデコード)される。DCIは、PDSCH304の位置を示す。PDCCHの位置とPDSCHの位置との間のギャップ(スロットで規定される)が、0より大きい場合、それは、「クロススロットスケジューリング」と称される。クロススロットスケジューリングの例が、図5に示され、ギャップは、2スロットに等しい。UEは、2つの状態を有する:スリープ状態(マイクロスリープ、ライトスリープ、ディープスリープ等の節電)およびアクティブ状態(信号受信/処理のための高電力)。PDCCH監視のみを伴う(どんなスケジューリンググラントおよびPDSCH/PUSCH/PUCCHも伴わない)スロットは、時間およびエネルギーのかなりの部分を要する。UEが、どんなスケジューリンググラントおよびPDSCH/PUSCH/PUCCHも伴わないPDCCHのみを監視する機会は、参照を容易にするために、PDCCH監視のみの場合と称されるであろう。UEが、事前にPDSCHのクロススロットスケジューリングを認識していない場合、PDCCHデコード時間(図5の306のような)に対応する残りのOFDMシンボル(図5の306のような)を受信する必要があり、それは、不必要な電力消費につながるであろう。RF(無線周波数)は、PDCCH監視のみの場合に全体的電力消費を支配する。スリープ状態(マイクロスリープ)は、PDCCH監視のみの場合に最も効率的な節電方式と見なされる。マイクロスリープ中、RFコンポーネントは、グラントがスロット内に検出されないとき、オフにされている。UEが、事前にPDSCHのためのクロススケジューリングを把握している場合、PDCCHの最後のOFDMシンボルを受信した後、それは、可能な限りすぐにスリープ(マイクロスリープ等)になることができ、電力消費は、図5の312のように、削減されることができる。図5において、UEは、310においてDCIを受信し、308においてPDSCHを受信する。PDCCHの位置とPDSCHの位置との間のギャップ(スロット内で規定される)が、0に等しい場合、それは、「同一スロットスケジューリング」と称される。
【0044】
より具体的な例が、以下に説明される。IE(情報要素)「PDSCH-TimeDomainResourceAllocation」が、PDCCHとPDSCHとの間の時間ドメイン関係を構成するために使用される。PDCCHとPDSCHとの間の時間ドメイン関係は、スロットオフセット「k0」として定義され、クロススロットスケジューリングに関して、k0>0であり、同一スロットスケジューリングに関して、k0=0である。「PDSCH-TimeDomainResourceAllocationList」は、そのようなPDSCH-TimeDomainResourceAllocationのうちの1つ以上のものを含む。ネットワークは、DL(ダウンリンク)割当において、UEが、そのDL割当のために、構成された時間ドメイン配分のどれを適用するものとするか示す。DCIフィールドにおける値0は、このリストにおける第1の要素を指し、DCIフィールドにおける値1は、このリストにおける第2の要素を指す等。節電のためのクロススロットスケジューリングに関する例において、「PDSCH-TimeDomainResourceAllocationList」におけるk0の全ての値は、0より大きい。節電のためのクロススロットスケジューリングに関する別の例において、「PDSCH-TimeDomainResourceAllocationList」におけるk0のゼロではない値が、構成される。
【0045】
(マルチスロットスケジューリング)
【0046】
図6は、マルチスロットスケジューリングの例を示す。UEは、大量のデータを処理することにおいてより大量の電力を費やすであろう。大量のデータの処理は、より広い帯域幅のみならず、より長い持続時間によっても行われ得る。大量のデータパケットは、複数のスロットによってセグメント化および供給される必要があり得る。マルチスロットデータパケットが、別個に分散されたスロットで大量のデータパックを受信するようにスケジュールされた場合、UEは、PDCCHデコードおよび受信されていないスロット中の他の信号プロセスに不必要な電力を費やすであろう。UE節電の観点から、UEが、連続したスロットでデータを受信および/または伝送し、全てのHARQ(ハイブリッド自動反復要求)フィードバックを含む1つのショットで全てのデータ受信/伝送を終了することが、より良いであろう。UE節電のためのソリューションは、UEが短い時間に受信および/または伝送を完了し、電力消費を最小化するために、DCIが2つ以上のスロットのためのリソース配分および他のスケジューリング情報を含むマルチスロットスケジューリングをサポートすることである。図6に示されるように、UEは、404において、起動し、PDCCH402内でDCIを受信する必要がある。DCIは、PDSCH0 406およびPDSCH1 408のためのスケジューリング情報を示す。概して、各PDSCHは、1つのDCIによってスケジュールされる。UEは、3回だけ起動する必要がある:スロット0においてPDCCHを監視すること、スロット2においてPDSCH0を受信すること、スロット3においてPDSCH1を受信すること。したがって、UEは、単に1つのPDCCHをデコードし、その電力消費が、削減されることができる。マルチスロットスケジューリングは、PUSCHおよびPDSCHのために構成されることもできる。
【0047】
(スロットアグリゲーションスケジューリング)
【0048】
図7は、スロットアグリゲーションスケジューリングに関する例を示す。PDSCH0およびPDSCH1に対応する2つの異なるデータパケットが、UEに伝送される。各データパケット(PDSCH)は、DCIによってスケジュールされる。スロットアグリゲーションスケジューリングに関して、2つのDCIは、図7の同じスロット502内で伝送され、2つのPDSCHも、図7の同じスロット504において配分される。UEは、起動し、506においてスロット0内で2つのDCIをデコードし、508においてスロット2内でPDSCHを受信する。UEは、2回だけ起動する必要がある:スロット0においてPDCCHを監視すること、スロット2においてPDSCHを受信すること。したがって、UE電力消費が、起動の減少のために削減されることができる。スロットアグリゲーションスケジューリングは、PUSCHおよびPDSCHのために構成されることもできる。
【0049】
HARQ-ACKのためのクロススロットスケジューリングの節電は、下記のように説明される。UEは、PDSCHが受信された後、HARQ-ACKを基地局に返す必要がある。UEが、スロットn内のPDSCH受信終了をスケジュールするDCI形式1_0またはDCI形式1_1を検出する場合、またはUEが、スロットn内のPDCCH受信終了を通したSPS PDSCH解放を示すDCI形式1_0を検出する場合、UEは、スロットn+k内のPUCCH伝送において対応するHARQ-ACK情報を提供し、kは、スロットの数であり、DCI形式におけるPDSCH/HARQタイミングインジケータフィールドによって示される(HARQ-ACKのためのクロススロットスケジューリングが、k>0であるときに構成される)。kは、スロットオフセットk1として名付けられ得る。それは、上位層パラメータdl-DataToUL-ACKによって提供される。PDSCH副搬送波間隔が、PUCCH副搬送波間隔以上である場合、またはSPS PDSCH解放の場合、PDCCH副搬送波間隔がPUCCH副搬送波間隔以上である場合、k=0は、SPS PDSCH解放の場合のPDSCH受信またはPDCCH受信のスロットと重複するPUCCH伝送のスロットに対応する。PDSCH副搬送波間隔がPUCCH副搬送波間隔より小さい場合、またはSPS PDSCH解放の場合、PDCCH副搬送波間隔がPUCCH副搬送波間隔より小さい場合、k=0は、SPS PDSCH解放の場合のPDSCH受信またはPDCCH受信のスロットと同時に終了するPUCCH伝送のスロットに対応する。
【0050】
DCI形式1_0に関して、PDSCH/HARQタイミングインジケータフィールド値は、{1,2,3,4,5,6,7,8}にマッピングする。DCI形式1_1に関して、PDSCH/HARQタイミングインジケータフィールド値は、表1に定義されるような「PUCCH-Config」の上位層パラメータdl-DataToUL-ACKによって提供されるスロットの番号の組に関する値にマッピングする。dl-DataToUL-ACKは、セット{0,1,2,3,4,・・・,15}からの少なくとも1つまたは最大8つの値を含む。
【表1】
【0051】
HARQ-ACKのためのクロススロットスケジューリングの節電に関して、dl-DataToUL-ACKにおける全ての値は、0より大きい。HARQ-ACKのためのクロススロットスケジューリングに関する例において、dl-DataToUL-ACKは、{2,4,6,8}に等しい。
【0052】
PUSCHのためのクロススロットスケジューリングの節電は、下記のように説明される。UEがトランスポートブロックを伝送し、CSI報告を伝送しないようにスケジュールされるとき、または、UEがDCIによってPUSCH上でトランスポートブロックおよびCSI報告を伝送するようにスケジュールされるとき、DCIの時間ドメインリソース割当フィールド値mが、行インデックスm+1を配分テーブル2に提供する。jの値が、表3で定義され、μPUSCHは、PUSCHのための副搬送波間隔構成である。インデックス化された行は、スロットオフセットK、開始シンボルSおよび配分長L、およびPUSCH伝送で適用されるべきPUSCHマッピングタイプを定義する。
【0053】
PUSCHのためのクロススロットスケジューリングの節電に関して、Kの値は、1より大きく構成される。PUSCHのためのクロススロットスケジューリングに関する例において、DCIの時間ドメインリソース割当フィールド値mは、{7,8,9,10,11,12,14,15}のうちの1つとして構成される。
【表2】
【表3】
【0054】
または、UEが、DCI上でCSI要求フィールドによって、トランスポートブロックを伴わず、CSI報告を伴ってPUSCHを伝送するようにスケジュールされるとき、DCIの時間ドメインリソース割当フィールド値mは、「pusch-Config」における「pusch-TimeDomainAllocationList」と構成された上位層によって定義される配分テーブルに行インデックスm+1を提供する。IE「PUSCH-TimeDomainResourceAllocation」が、PDCCHとPUSCHとの間の時間ドメイン関係を構成するために使用される。IE「PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList」は、そのようなPUSCH-TimeDomainResourceAllocationのうちの1つ以上のものを含む。ネットワークは、ULグラントにおいて、構成された時間ドメイン配分のうちのどれをUEがそのULグラントのために適用するものとするかを示す。UEは、「PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList」におけるエントリの数に基づいて、DCIフィールドのビット幅を決定する。DCIフィールドにおける値0は、このリストにおける第1の要素を指し、DCIフィールドにおける値1は、このリストにおける第2の要素を指す等である。インデックス化された行は、開始および長さインジケータSLIV、およびPUSCH伝送で適用されるべきPUSCHマッピングタイプを定義し、スロットオフセットK値は、
【数1】
として決定され、Y,j=0,・・・,NRep-1は、NRepトリガ型CSI報告設定に関するCSI-ReportConfigにおける上位層パラメータreportSlotOffsetListの対応するリストエントリであり、Y(m+1)は、Yの第(m+1)のエントリである。UEがPUSCHを伝送するものとする、スロットは、Kによって、
【数2】
として決定され、nは、スケジューリングDCIを伴うスロットであり、Kは、PUSCHの数秘術に基づき、μPUSCHおよびμPDCCHは、それぞれ、PUSCHおよびPDCCHのための副搬送波間隔構成である。
【0055】
スロットの開始に対する開始シンボルS、およびPUSCHのために配分されるシンボルSからカウントする連続したシンボルの数Lが、インデックス化された行の開始および長さインジケータSLIVから決定される。
if (L-1)≦7 then
SLIV=14・(L-1)+S
else
SLIV=14・(14-L+1)+(14-1-S)
式中、0<L≦14-Sであり、
【0056】
UEは、表4に定義されるSおよびLの組み合わせを有効なPUSCH配分と見なすものとする。
【表4】
【0057】
PUSCHのためのクロススロットスケジューリングの節電に関して、Kの全ての値は、1より大きい。PUSCHのためのクロススロットスケジューリングに関する例において、「PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList」におけるKの全ての値は、{3,5,7,8,9,10,12,15}として構成される。
【0058】
(節電のための改良されたDRX処理)
【0059】
節電のための改良されたDRX処理は、以下のうちの1つを含む:DRX「オン持続時間」タイマの短縮、DRX無活動タイマの短縮、DRX再伝送タイマの短縮、DRX短サイクルの増加、DRX長サイクルの増加、DRX短サイクルタイマの短縮。
【0060】
(DRX「オン持続時間」タイマの短縮)
【0061】
図8は、DRX処理の例を示す。各DRXサイクルにおいて、「オン持続時間」期間および無活動期間が、構成される。「オン持続時間」期間中、UEは、構成された検索空間組におけるPDCCHを監視し、UL/DL(アップリンク/ダウンリンク)スケジューリングが許可されているかどうかをチェックする。「オン持続時間」を最小化することは、節電を促進し、したがって、開示される技術のいくつかの実装は、待ち時間要件が許容する限り、比較的に短い「オン持続時間」(DRXオン持続時間タイマの短縮)でUEを構成することを示唆する。DRX「オン持続時間」タイマを短縮するための例が、以下のように説明される。IE「DRX-Config」が、DRX関連パラメータを構成するために使用され、それは、少なくとも「drx-onDurationTimer」のパラメータを含む。「drx-onDurationTimer」に関する値は、1/32ms(サブミリ秒)の倍数またはms(ミリ秒)で規定される。後者に関して、ms1は、1ミリ秒に対応し、ms2は、2ミリ秒に対応する等である。「drx-onDurationTimer」の値は、{ms1,ms2,ms3,ms4,ms5,ms6,ms8,ms10,ms20,ms30,ms40,ms50,ms60,ms80,ms100,ms200,ms300,ms400,ms500,ms600,ms800,ms1000,ms1200,ms1600}のミリ秒組のうちの1つ、または{1・・・32}のサブミリ秒組のうちの1つとして設定されることができる。節電モードに関する例は、「drx-onDurationTimer」に関する値が、T0ミリ秒より小さいことであり、ここで、T0は、1、2、4、6、または8に等しい。異なる周波数範囲に関して、T0の値は、異なり、そのようなT0は、FR1に関して、2または4であり(搬送波周波数は、6GHz未満またはサブ6GHzである)、T0は、FR2に関して、0.5または1である(搬送波周波数は、6GHzより大きい)。
【0062】
(DRX無活動タイマの短縮)
【0063】
図9は、DRX処理の例を示す。図9に示されるように、「オン持続時間」期間702中、新しいデータをスケジュールするように検出されるDCIが存在するとき、「無活動タイマ」704が、トリガされるであろう。UEは、「無活動タイマ」が満了するまでPDCCHを監視し続け、「無活動タイマ」は、新しいデータがスケジュールされるときに再開されるものとする。「オン持続時間」期間中、かつ「無活動タイマ」が満了する前、UEは、アクティブ時間にある。「無活動タイマ」が、満了するとき、UEは、もはやアクティブ時間ではなくなり、この場合、UEは、節電のためにスリープモードになることができる。DRX無活動タイマの短縮は、UEアクティブ時間を削減することができ、低電力消費をもたらす。DRX無活動タイマを短縮するための例が、以下のように説明される。IE「DRX-Config」が、DRX関連パラメータを構成するために使用され、それは、少なくとも「drx-InactivityTimer」のパラメータを含む。「drx-InactivityTimer」の値は、1ミリ秒の倍数の整数で規定される。ms0は、0に対応し、ms1は、1ミリ秒に対応し、ms2は、2ミリ秒に対応する等。「drx-InactivityTimer」の値は、{ms0,ms1,ms2,ms3,ms4,ms5,ms6,ms8,ms10,ms20,ms30,ms40,ms50,ms60,ms80,ms100,ms200,ms300,ms500,ms750,ms1280,ms1920,ms2560}のうちの1つとして設定されることができる。節電モードに関する例は、「drx-InactivityTimer」に関する値が、T1ミリ秒より小さいことであり、ここで、T1は、1、2、4、6、または8に等しい。
【0064】
(DRX再伝送タイマの短縮)
【0065】
IE「DRX-Config」における別のパラメータは、再伝送タイマである。ダウンリンク非同期HARQが、UEのために構成される場合、UEは、再伝送データを受信するために長時間待つことが不可能である。UEは、DRX再伝送タイマが満了するときにスリープになるであろう。UEは、依然として、DRX再伝送タイマが満了するまでHARQ伝送を受信することに対応する。したがって、より小さいDRX再伝送タイマが、節電のために有益である。IE「DRX-Config」は、DRX関連パラメータを構成するために使用され、それは、少なくとも「drx-RetransmissionTimerDL」のパラメータを含む。「drx-RetransmissionTimerDL」の値は、トランスポートブロックが伝送された場所のスロット長の数で規定される。「drx-RetransmissionTimerDL」の値は、{sl0,sl1,sl2,sl4,sl6,sl8,sl16,sl24,sl33,sl40,sl64,sl80,sl96,sl112,sl128,sl160,sl320}のうちの1つとして設定されることができる。Sl0は、0のスロットに対応し、sl1は、1つのスロットに対応し、sl2は、2つのスロットに対応する等。アップリンクHARQに関して、「drx-RetransmissionTimerUL」のパラメータは、「drx-RetransmissionTimerDL」に類似し、それらは、同一値を有する。節電モードに関する例は、「drx-RetransmissionTimerDL」または「drx-RetransmissionTimerUL」に関する値が、T2個のスロット未満であることであり、T2は、1、2、4、6、または8に等しい。
【0066】
(DRX短および長サイクルの増加、またはDRX短サイクルタイマの短縮)
【0067】
「DRX-Config」における別のパラメータは、図10に示されるように、「drx-ShortCycle」としてのDRX短サイクル、「drx-LongCycleStartOffset」としてのDRX長サイクル、および「drx-ShortCycleTimer」としてのDRX短サイクルタイマである。「drx-ShortCycle」の値は、ms1が1ミリ秒に対応し、ms2が2ミリ秒に対応する等、ミリ秒で規定される。「drx-ShortCycle」の値は、{ms2,ms3,ms4,ms5,ms6,ms7,ms8,ms10,ms14,ms16,ms20,ms30,ms32,ms35,ms40,ms64,ms80,ms128,ms160,ms256,ms320,ms512,ms640}のうちの1つとして設定されることができる。
【0068】
「drx-LongCycleStartOffset」のDRX長サイクルは、ミリ秒で規定され、DRX開始オフセットは、1ミリ秒の倍数で規定される。DRX短サイクルが構成される場合、DRX長サイクルの値は、DRX短サイクル値の倍数であるものとする。「drx-LongCycleStartOffset」におけるDRX長サイクルの値は、{ms10,ms20,ms32,ms40,ms60,ms64,ms70,ms80,ms128,ms160,ms256,ms320,ms512,ms640,ms1024,ms1280,ms2048,ms2560,ms5120,ms10240}のうちの1つとして設定されることができる。
【0069】
「drx-ShortCycleTimer」の値は、1の値が1DRX短サイクルに対応し、2の値が2DRX短サイクルに対応する等、DRX短サイクルの倍数で規定される。「drx-ShortCycleTimer」の値は、{1・・・16}のうちの1つとして設定されることができる。
【0070】
より長いDRX短サイクル、より長いDRX長サイクル、またはより小さいDRX短サイクルタイマが、節電のために有益である。したがって、節電モードに関するいくつかの実装において、DRX短サイクルに関する値が、T3ミリ秒より大きいか(T3は、8、10、14、または16に等しい)、DRX長サイクルに関する値が、T4ミリ秒より大きいか(T4は、32、64、128または512に等しい)、または、DRX短サイクルタイマに関する値が、T5より小さい(T5は、4または8に等しい)。
【0071】
(節電のための改良されたBWP処理)
【0072】
節電のための改良されたBWP処理は、チャネル追跡のためのよりスパースなRS構成、低電力BWP、および休眠BWPを示唆する。RRC(無線リソース制御)接続モードにおけるUEは、上位層パラメータ「trs-Info」で構成される「NZP-CSI-RS-ResourceSet」(非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号)の上位層UE特有の構成を受信することが予期される。周波数範囲1に関して、UEは、1つ以上のNZP CSI-RSセットで構成され、「NZP-CSI-RS-ResourceSet」は、各スロットに2つの周期的NZP CSI-RSリソースを伴う2つの連続したスロットに4つの周期的NZP CSI-RSリソースを含む。周波数範囲2に関して、UEは、「NZP-CSI-RS-ResourceSet」が1つのスロットに2つの周期的CSI-RSリソースを含む1つ以上のNZP CSI-RSセットで、または、各スロットに2つの周期的NZP CSI-RSリソースを伴う2つの連続したスロット内の4つの周期的NZP CSI-RSリソースの「NZP-CSI-RS-ResourceSet」で構成され得る。「NZP-CSI-RS-ResourceSet」における「CSI-ResourcePeriodicityAndOffset」は、{slots4,slots5,slots8,slots10,slots16,slots20,slots32,slots40,slots64,slots80,slots160,slots320,slots640}のうちの1つとして設定されることができる。「CSI-ResourcePeriodicityAndOffset」の値は、対応するスロットで規定される。CSI-RS(チャネル状態情報参照信号)は、チャネル追跡のために使用されることができる。参考信号に関するより長い周期性が、UE節電のために有益である。節電モードに関する例は、「CSI-ResourcePeriodicityAndOffset」における周期性の値が、T6個のスロットより大きいことであり、T6は、8、16、64、または320に等しい。
【0073】
また、BWPを節電状態にし、それを迅速に戻すことが可能である場合、節電のために効果的であろう。そのようなBWPは、アップリンクまたはダウンリンクグラントが許容されない(PDCCH監視のための電力消費が節約され得る)が、CSI測定および周期的CSI報告が継続し得る、「休眠BWP」と呼ばれることができる。休眠BWPは、構成されたBWPの中でも最小の帯域幅を有する。したがって、節電モードに関する例は、UEが休眠BWP状態に構成されることである。
【0074】
低電力BWPは、構成されたBWPの中でも最小の帯域幅を有する。いくつかの実装において、CSI測定および周期的CSI報告が、低電力BWPのために行われる必要があり、アップリンクまたはダウンリンクグラントが、許容される。いくつかのインスタントメッセージアプリケーション(WeChat等)は、伝送または受信するための小さいデータペイロードを有する。したがって、低電力BWPは、その非常に小さい帯域幅のための非常に低い電力消費を伴って使用されることができる。低電力BWPの例において、帯域幅は、1.25MHz、2.5MHz、または5MHzのうちの1つである。低電力BWPの別の例において、その帯域幅は、構成されたBWPの中でも最小である。例えば、構成されたBWPの帯域幅は、{5MHz,10MHz,15MHz,20MHz}であり、低電力BWPの帯域幅は、5MHzとして設定される。節電のための改良されたBWP処理に関する別の例において、初期BWPが、UEのために構成される。
【0075】
(改良されたCA処理)
【0076】
節電のための改良されたCA処理は、迅速Sセルアクティブ化/非アクティブ化および休眠Sセルを示唆する。
【0077】
迅速Sセル(二次セル)アクティブ化/非アクティブ化は、アクティブにされたSセルの数が実際のトラフィック負荷により密接に適合できることを可能にし、それによって、さらなる電力を節約する。LTEにおいて、Sセルアクティブ化待ち時間は、極めて長い(24~32ミリ秒)。図11は、迅速Sセルアクティブ化/非アクティブ化の例を示す。NRにおいて、Sセルアクティブ化/非アクティブ化のためのタイムラインは、図11に示されるように、非周期的TRS/CSIおよびDCIベースのシグナリングを用いて最適化されることができる。A-TRS(非周期的追跡参照信号)が、測定目的のためにSSB(同期化信号ブロック)の代わりに使用されることができる場合、ネットワークは、UEが標的セル内で受信する準備ができているとき、非周期的TRSのタイミングをUEと整列させることが可能であり得る。次いで、TTRS+2個のスロットのみが、UEが測定および同期化を行うために必要とされる。TTRSは、既知のSセル内で非周期的TRSおよび更新ループを処理するための1つまたは2つのスロットとして仮定されることができる。UEがDCIベースの高速アクティブ化コマンドを受信すると、k0+X待ち時間のみが、PDCCH受信、および標的Sセルから新しいシグナリングを受信するためのUE RF遷移(すなわち、X待ち時間)のために必要とされる。最終的に、UEは、UEが参照信号を受信し始めた後、Z待ち時間以内にCQI測定および報告を実施する。節電モードに関する例は、迅速Sセルアクティブ化/非アクティブ化がDCIに基づいて実施されることである。
【0078】
節電モードに関する別の例は、休眠Sセル状態でUEを構成することを示唆する。Sセルが、非アクティブにされるとき、UEは、Sセルにどんな測定または動作も実施する必要がない。しかしながら、Sセルが、休眠状態であるとき、UEは、はるかにスパースな周期性にあっても、CQI測定および報告を実施し得る。休眠状態からアクティブ状態への遷移は、非アクティブ化状態からアクティブ状態への遷移よりさらにはるかに短い。
【0079】
(改良されたMIMO処理)
【0080】
節電のための改良されたMIMO処理は、以下のうちの1つを含む:UE受信アンテナ量の低減、UE受信ランク量の低減、UE受信アンテナパネル量の低減、UE空間ドメイン受信フィルタ量の低減、UE波動ビーム群量の低減、UEポート群量の低減、UEアンテナ群量の低減、UE伝送アンテナ量の低減、UE伝送ランク量の低減。CSI測定の節電に関するいくつかの実装において、UEは、少数のランクを用いてチャネル状態を測定するように構成され得る。MIMOランクの数は、{1,2,4,8}のうちの1つであり得る。節電モードの例は、CSIランク測定の数が、T7より小さいことであり、T7は、4または8に等しい。ランクの用語は、「層」として名付けられることができる。
【0081】
改良されたMIMO処理の節電モードの例において、UE受信アンテナ量は、第1の値として設定される。最大UE受信アンテナ量は、第2の値である。第1の値が4に等しく、第2の値が8に等しい等、第1の値は、第2の値未満であり、4つのみの受信アンテナが、UEのために有効にされ、他の受信アンテナは、無効にされる。UE受信アンテナの数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。最大UE受信アンテナ量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0082】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UE受信ランク量は、第1の値として設定される。最大UE受信ランク量は、第2の値である。4の最大UE受信アンテナ量に関して、第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であり、2つのみの受信ランク(または層)が、データ伝送を受信するために有効にされる。UE受信ランクの数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UE受信ランク量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0083】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UE受信アンテナパネル量は、第1の値として設定される。最大UE受信アンテナパネル量は、第2の値である。第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であり、2つのみの受信アンテナパネルが、UEのために有効にされ、他の受信アンテナパネルは、無効にされる。UE受信アンテナパネル量の数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UE受信アンテナパネル量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0084】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UE空間ドメイン受信フィルタ量は、第1の値として設定される。最大UE空間ドメイン受信フィルタ量は、第2の値である。第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であるとき、2つのみの空間ドメイン受信フィルタが、UEのために有効にされ、他の空間ドメイン受信フィルタは、無効にされる。UE空間ドメイン受信フィルタ量の数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UE空間ドメイン受信フィルタ量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0085】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UE波動ビーム群量は、第1の値として設定される。最大UE波動ビーム群量は、第2の値である。第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であるとき、2つのみの波動ビーム群が、UEのために有効にされ、他の波動ビーム群は、無効にされる。UE波動ビーム群量の数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UE波動ビーム群量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0086】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UEポート群量は、第1の値として設定される。最大UEポート群量は、第2の値である。第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であるとき、2つのみのポート群が、UEのために有効にされ、他のポート群は、無効にされる。UEポート群量の数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UEポート群量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0087】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UEアンテナ群量は、第1の値として設定される。最大UEアンテナ群量は、第2の値である。第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であるとき、2つのみのアンテナ群が、UEのために有効にされ、他のアンテナ群は、無効にされる。UEアンテナ群量の数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UEアンテナ群量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0088】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UE伝送アンテナ量は、第1の値として設定される。最大UE伝送アンテナ量は、第2の値である。第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であるとき、2つのみの伝送アンテナが、UEのために有効にされ、他の伝送アンテナは、無効にされる。UE伝送アンテナ量の数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UE伝送アンテナ量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0089】
改良されたMIMO処理の節電モードに関する例において、UE伝送ランク量は、第1の値として設定される。最大UE伝送ランク量は、第2の値である。第1の値が2に等しく、第2の値が4に等しい等、第1の値が、第2の値未満であるとき、2つのみの伝送ランク(層)が、UEのために有効にされる。UE伝送ランク量の数が減少し、より単純な/低電力のベースバンドの処理が、UEのために使用されることができるので、それは、UE電力消費を削減するであろう。第1の値は、第2の値の半分に等しい。最大UE伝送ランク量は、UE能力報告に基づいて取得されることができる。
【0090】
(改良されたPDCCH監視)
【0091】
節電のための改良されたPDCCH監視は、以下のうちの少なくとも1つを含む:PDCCH監視スロット周期性の増加、PDCCH監視スロット持続時間の短縮。
【0092】
節電のための改良されたPDCCH監視の例が、以下のように説明される。PDCCH監視スロット周期性の増加およびPDCCH監視スロット持続時間の短縮が、PDCCH監視機会のタイミング比を低減させるために使用されることができる。検索空間におけるPDCCH監視スロット周期性のパラメータは、「monitoringSlotPeriodicityAndOffset」によって表され、それは、PDCCH監視スロット周期性およびオフセットのためのスロットを定義する。「monitoringSlotPeriodicityAndOffset」は、{sl1,sl2,sl4,sl5,sl8,sl10,sl16,sl20,sl40,sl80,sl160,sl320,sl640,sl1280,sl2560}のうちの1つに等しい。検索空間におけるPDCCH監視スロット持続時間のパラメータは、「duration」によって表される。それは、あらゆる機会において(すなわち、periodicityAndOffsetにおいて与えられるようなあらゆる期間に)検索空間が持続する連続スロットの数を定義する。「duration」は、1を上回り、1を差し引いたPDCCH監視スロット周期性未満の整数のために構成されることができる。節電のための改良されたPDCCH監視の一例において、PDCCH監視スロット周期性は、第1の値を上回り、PDCCH監視スロット持続時間は、第2の値未満である。第1の値は、40、160、320、または640のうちの1つに等しい。第2の値は、2、4、8、16、または32のうちの1つに等しい。
【0093】
開示される技術の種々の実装が、図12を参照してさらに議論されるであろう。図12は、開示される技術に基づく節電方式の例を示す。図12で示唆される方法は、基地局に適用され得る。1210において、1つ以上のパラメータが、取得される。1220において、1つ以上のパラメータが所定の条件を満たすかどうかの決定が、行われる。条件は、取得されるパラメータに応じて変動させられ得る。例えば、条件は、1210において取得されるパラメータがMCS(変調コーディング方式)フィールドによって提供される情報に合致するかどうかを含み得る。決定に基づいて、UEは、節電モードのために構成されるか(ステップ1240)、または、節電モードのために構成されない(ステップ1230)。
【0094】
上ですでに議論されているように、UEの節電は、以下のうちの少なくとも1つによって実装されることができる:節電のための改良された時間ドメイン処理、節電のための改良されたDRX処理、節電のための改良されたBWP処理、節電のための改良されたCA処理、節電のための改良されたMIMO処理、または、節電のための改良されたPDCCH監視。節電のための改良された時間ドメイン処理は、以下のうちの1つを含む:PDSCHのためのクロススロットスケジューリング、マルチスロットスケジューリング、スロットアグリゲーションスケジューリング。節電のための改良されたDRX処理は、以下のうちの1つを含む:DRXオン持続時間タイマの短縮、DRX無活動タイマの短縮、DRX再伝送タイマの短縮、DRX短サイクルの増加、DRX短サイクルの増加、DRX短サイクルタイマの短縮。節電のための改良されたBWP処理は、以下のうちの1つを含む:チャネル追跡のためのRS構成、および、CSI測定。節電のための改良されたCA処理は、以下のうちの1つを含む:CSI/RRM測定の低減、および、休眠Sセル。節電のための改良されたMIMO処理は、以下のうちの1つを含む:UE受信アンテナ量の低減、UE受信ランク量の低減、UE受信アンテナパネル量の低減、UE空間ドメイン受信フィルタ量の低減、UE波動ビーム群量の低減、UEポート群量の低減、UEアンテナ群量の低減、UE伝送アンテナ量の低減、UE伝送ランク量の低減。節電のための改良されたPDCCH監視は、PDCCH監視量の低減を含む。
【0095】
1210において取得される具体的パラメータは、多くの状況で変動させられ得る。1210において取得される具体的パラメータに基づいて、1220における決定の条件も、変動させられ得る。したがって、開示される技術は、1210において取得される異なる具体的パラメータおよび/または1220における決定のための異なる条件を含むことによって、UEの節電を達成するための種々の実装を提供することができる。
【0096】
(実装1)
【0097】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法である。1220において、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法が、MCS-C-RNTIと比較される。PDCCHのために構成されるスクランブリング方法が、MCS-C-RNTI内の情報に合致する場合、UEは、1230に進み、節電モードが、UEのために構成されない。PDCCHのために構成されるスクランブリング方法が、MCS-C-RNTI内の情報に合致しない場合、UEは、1240に進み、節電モードが、UEのために構成される。
【0098】
(実装2)
【0099】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法と、PDCCHの実際のスクランブリング方法とを含み得る。1220において、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法とPDCCHの実際のスクランブリング方法との両方が、MCS-C-RNTI内の情報と比較される。1220において行われる決定は、i)UEがMCS-C-RNTIで構成されている(PDCCHのために構成されるスクランブリング方法がMCS-C-RNTIである)かどうかと、ii)PDSCHがMCS-C-RNTIによってスクランブルされるCRC(巡回冗長検査)を用いてPDCCHによってスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法もMCS-C-RNTIである)かどうかとを含み得る。ステップ1220において「はい」と決定される場合、すなわち、i)およびii)の両方を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。ステップ1220において「いいえ」と決定される場合、すなわち、i)およびii)のうちの少なくとも1つを満たさない場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0100】
(実装3)
【0101】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法と、PDCCHの実際のスクランブリング方法と、PDSCH構成とを含み得る。いくつかの実装において、PDSCH構成は、MCSテーブルを備えている。1220において行われる決定は、i)UEがMCS-C-RNTIで構成されていない(PDCCHのために構成されるスクランブリング方法がMCS-C-RNTIではない)かどうかと、ii)「PDSCH-Config」によって与えられる上位層パラメータ「mcs-Table」が「qam64LowSE」に設定されている(PDSCH構成におけるMCSテーブルが「qam64LowSE」)かどうかと、iii)PDSCHがC-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いてUE特有の検索空間におけるPDCCHによってスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がC-RNTIである)かどうかとを含み得る。ステップ1220において「はい」と決定される場合、すなわち、i)-iii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。ステップ1220において「いいえ」と決定される場合、すなわち、i)-iii)のうちの少なくとも1つを満たさない場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0102】
(実装4)
【0103】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、半永続的スケジューリング構成と、PDCCHの実際のスクランブリング方法とを含み得る。いくつかの実装において、半永続的スケジューリング構成は、MCSテーブルを備えている。1220において行われる決定は、i)UEが「qam64LowSE」に設定された「SPS-config」(半永続的スケジューリング構成)によって与えられる上位層パラメータ「mcs-Table」で構成されている(半永続的スケジューリング構成におけるMCSテーブルが「qam64LowSE」)かどうかと、ii)PDSCHがC-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いてPDCCHによってスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がC-RNTIである)かどうかと、iii)PDSCHが「SPS-config」を使用して対応するPDCCH伝送なしにスケジュールされているかどうかとを含み得る。i)およびii)を満たす場合、または、i)およびiii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0104】
(実装5)
【0105】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法と、PDCCHの実際のスクランブリング方法と、PUSCH構成と、アップリンクOFDM波形と、検索空間とを含み得る。いくつかの実装において、PUSCH構成は、MCSテーブルを備え、検索空間は、検索空間タイプを備えている。1220において行われる決定は、i)変換プリコーディングがこのPUSCH伝送のために無効にされている(アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMではない)かどうかと、ii)UEがMCS-C-RNTIで構成されず(PDCCHのために構成されるスクランブリング方法がMCS-C-RNTIではなく)、「PUSCH-Config」における「mcs-Table」が「qam64LowSE」に設定されている(PUSCH構成におけるMCSテーブルが「qam64LowSE」である)かどうかと、iii)PUSCHがC-RNTIまたはSP-CSI-RNTIを用いてスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がC-RNTIまたはSP-CSI-RNTIである)かどうかと、iv)PUSCHがUE特有の検索空間におけるPDCCHによって割り当てられている(検索空間タイプがUE特有の検索空間である)かどうかとを含み得る。i)-iv)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0106】
(実装6)
【0107】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法と、PDCCHの実際のスクランブリング方法と、アップリンクOFDM波形とを含み得る。1220において行われる決定は、i)変換プリコーディングが本このPUSCH伝送のために無効にされている(アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMではない)かどうかと、ii)UEがMCS-C-RNTIで構成されている(PDCCHのために構成されるスクランブリング方法がMCS-C-RNTIである)かどうかと、iii)PUSCHがMCS-C-RNTIを用いてスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がMCS-C-RNTIである)かどうかとを含み得る。i)-iii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0108】
(実装7)
【0109】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、グラント構成と、アップリンクOFDM波形と、PDCCHの実際のスクランブリング方法とを含み得る。いくつかの実装において、グラント構成は、MCSテーブルを備えている。1220において行われる決定は、i)変換プリコーディングがこのPUSCH伝送のために無効にされている(アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMではない)かどうかと、ii)「ConfiguredGrantConfig」における「mcs-Table」が「qam64LowSE」に設定されている(グラント構成におけるMCSテーブルが「qam64LowSE」である)かどうかと、iii)PUSCHがCS-RNTIを用いてスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がCS-RNTIである)かどうかとを含み得る。i)-iii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0110】
(実装8)
【0111】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法と、PDCCHの実際のスクランブリング方法と、PUSCH構成と、アップリンクOFDM波形と、検索空間とを含み得る。いくつかの実装において、検索空間は、検索空間タイプを備えている。1220において行われる決定は、i)変換プリコーディングがこのPUSCH伝送のために有効にされている(アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMである)かどうかと、ii)UEがMCS-C-RNTIで構成されていない(PDCCHのために構成されるスクランブリング方法がMCS-C-RNTIではない)かどうかと、iii)「PUSCH-Config」における「mcs-TableTransformPrecoder」が「qam64LowSE」に設定されている(PUSCH構成におけるMCSテーブルが「qam64LowSE」である)かどうかと、iv)PUSCHがC-RNTIまたはSP-CSI-RNTIを用いてスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がC-RNTIまたはSP-CSI-RNTIである)かどうかと、v)PUSCHがUE特有の検索空間におけるPDCCHによって割り当てられている(検索空間タイプがUE特有の検索空間である)かどうかとを含み得る。i)-v)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0112】
(実装9)
【0113】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、アップリンクOFDM波形と、PDCCHのために構成されるスクランブリング方法と、PDCCHの実際のスクランブリング方法とを含み得る。1220において行われる決定は、i)変換プリコーディングがこのPUSCH伝送のために有効にされている(アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMである)かどうかと、ii)UEがMCS-C-RNTIで構成されている(PDCCHのために構成されるスクランブリング方法がMCS-C-RNTIである)かどうかと、iii)PUSCHがMCS-C-RNTIを用いてスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がMCS-C-RNTである)かどうかとを含み得る。i)-iii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0114】
(実装10)
【0115】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、アップリンクOFDM波形と、グラント構成と、PDCCHの実際のスクランブリング方法とを含み得る。いくつかの実装において、グラント構成は、MCSテーブルを備えている。1220において行われる決定は、i)変換プリコーディングがこのPUSCH伝送のために有効にされている(アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMである)かどうかと、ii)「ConfiguredGrantConfig」における「mcs-TableTransformPrecoder」が「qam64LowSE」に設定されている(グラント構成におけるMCSテーブルが「qam64LowSE」である)かどうかと、iii)PUSCHがCS-RNTIを用いてスケジュールされている(PDCCHの実際のスクランブリング方法がCS-RNTIである)かどうかとを含み得る。i)-iii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0116】
(実装11)
【0117】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、CSI報告構成を含み得る。いくつかの実装において、CSI報告構成は、CQIテーブルを備えている。1220において行われる決定は、「CSI-ReportConfig」における上位層パラメータ「cqi-Table」が「table3」を構成している(CSI報告構成におけるCQIテーブルが「table3」である)かどうかを含み得る。「CSI-ReportConfig」における上位層パラメータ「cqi-Table」が「table3」を構成していることが決定される場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0118】
(実装12)
【0119】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、アップリンクOFDM波形を含み得る。1220において行われる決定は、変換プリコーディングがこのPUSCH伝送のために有効にされている(アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMである)かどうかを含み得る。変換プリコーディングがこのPUSCH伝送のために有効にされていることが決定される場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【0120】
(実装13)
【0121】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PUSCH構成を含み得る。いくつかの実装において、PUSCH構成は、以下のパラメータを備えている:PUSCHの開始シンボル、および、PUSCHの長さ。1220において行われる決定は、i)PUSCHの開始シンボルおよび長さによって示されるOFDMシンボルの配分長(L)が第1の閾値未満であるかどうかと、ii)PUSCHの開始シンボルおよび長さによって示される開始シンボルインデックス(S)が第2の閾値未満であるかどうかとを含み得る。i)を満たす、またはii)を満たす、またはi)およびii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。第1の閾値は、3、4、5、6、7、または8のうちの1つである。第2の閾値は、1、2、3、4、5、6、7、または8のうちの1つである。
【0122】
(実装14)
【0123】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDSCH構成を含み得る。いくつかの実装において、PDSCH構成は、以下のパラメータを備えている:PDSCHの開始シンボルおよび長さ、および、PDSCHアグリゲーション因子。1220において行われる決定は、i)PDSCHの開始シンボルおよび長さによって示されるOFDMシンボルの配分長(L)が第1の閾値未満であるかどうかと、ii)PDSCHの開始シンボルおよび長さによって示される開始シンボルインデックス(S)が第2の閾値未満であるかどうかと、iii)PDSCHアグリゲーション因子が第3の閾値未満であるかどうかとを含み得る。i)を満たす、またはii)を満たす、またはiii)を満たす、またはi)およびii)を満たす、またはi)およびiii)を満たす、またはii)およびiii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。第1の閾値は、3、4、5、6、7、または8のうちの1つである。第2の閾値は、1、2、3、4、5、6、7、または8のうちの1つである。第3の閾値は、2または4のうちの1つである。
【0124】
(実装15)
【0125】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、DCI形式を含み得る。いくつかの実装において、DCI形式は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:DCI形式0_0、DCI形式0_1、DCI形式1_0、DCI形式1_1、DCI形式2_0、DCI形式2_1、DCI形式2_2、DCI形式2_3。1220において行われる決定は、i)DCI形式がDCI形式0_0であるかどうかと、ii)DCI形式がDCI形式1_0であるかどうかとを含み得る。i)を満たす、または、ii)を満たす場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。そうでなければ、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。
【0126】
(実装16)
【0127】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、検索空間を含み得る。いくつかの実装において、検索空間は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:検索空間タイプ、PDCCH監視スロット周期性、PDCCH監視スロット持続時間。1220において行われる決定は、i)検索空間タイプが共通検索空間であるかどうかと、ii)PDCCH監視スロット周期性が第1の閾値未満であるかどうかと、iii)PDCCH監視スロット持続時間が第2の閾値より大きいかどうかとを含み得る。i)を満たす、またはii)を満たす、またはiii)を満たす、またはii)およびiii)を満たす場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。第1の閾値は、40、160、320、または640のうちの1つである。第2の閾値は、2、4、8、16、32、または64のうちの1つである。
【0128】
(実装17)
【0129】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、アグリゲーションレベルを含み得る。いくつかの実装において、アグリゲーションレベルは、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを含み得る:1、2、4、8、16。1220において行われる決定は、アグリゲーションレベルが閾値を上回るかどうか。アグリゲーションレベルが、閾値を上回る場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。閾値は、2または4である。
【0130】
(実装18)
【0131】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、副搬送波間隔を含み得る。いくつかの実装において、副搬送波間隔は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz。異なる副搬送波間隔が、μのパラメータによって表されることができ、μは、15kHzに関して、0に等しく、μは、30kHzに関して、1に等しく、μは、60kHzに関して、2に等しく、μは、120kHzに関して、3に等しく、μは、240kHzに関して、4に等しく、μは、480kHzに関して、5に等しい。1220において行われる決定は、副搬送波間隔が第1の閾値より大きい(またはμが第2の閾値より大きい)かどうかを含み得る。副搬送波間隔が第1の閾値より大きい(またはμが第2の閾値より大きい)場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。閾値は、15kHz、30kHz、または60kHzである(第2の閾値は、0、1、または2である)。
【0132】
(実装19)
【0133】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、周波数範囲を含み得る。いくつかの実装において、周波数範囲は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:FR1(6GHzより小さい搬送波周波数またはサブ6GHzに関する周波数範囲1)、および、FR2(6GHzより大きい搬送波周波数に関する周波数範囲2)。サブ6Ghz範囲は、FR1と呼ばれ、ミリメートル波範囲は、FR2と呼ばれ、表5は、周波数範囲の具体的定義を示す。1220において行われる決定は、周波数範囲がFR2であるかどうかを含み得る。周波数範囲が、FR2である場合、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。そうでなければ、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。
【表5】
【0134】
(実装20)
【0135】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、アップリンクOFDM波形を含み得る。いくつかの実装において、アップリンクOFDM波形は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:サイクリックプレフィックスOFDM、変換プリコーディングOFDM。1220において行われる決定は、アップリンクOFDM波形が変換プリコーディングOFDMであるかどうかを含み得る。アップリンクOFDM波形が、変換プリコーディングOFDMである場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。そうでなければ、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。
【0136】
(実装21)
【0137】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、DCI形式を含み得る。いくつかの実装において、DCI形式は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:DCI形式0_0、DCI形式0_1、DCI形式1_0、DCI形式1_1、DCI形式2_0、DCI形式2_1、DCI形式2_2、DCI形式2_3。1220において行われる決定は、DCI形式がDCI形式0_0またはDCI形式1_0であるかどうかを含み得る。DCI形式が、DCI形式0_0またはDCI形式1_0である場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。そうでなければ、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。
【0138】
(実装22)
【0139】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、制御リソースセットを含み得る。いくつかの実装において、制御リソースセットは、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:周波数ドメインリソース、持続時間、プリコーダ粒度。1220において行われる決定は、i)周波数ドメインリソースにおける「1」の総数が第1の閾値未満であるかどうかと、ii)持続時間が第2の閾値未満であるかどうかと、iii)プリコーダ粒度が「sameAsREG-bundle」として設定されているかどうかとを含み得る。i)を満たす、またはii)を満たす、またはiii)を満たす、またはi)およびiii)を満たす、またはii)およびiii)を満たす場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。そうでなければ、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。第1の閾値は、2、4、8、12、または16のうちの1つである。第2の閾値は、2、3、または4のうちの1つである。CORESET(制御リソースセット)のための周波数ドメインリソース。各ビットは、6つのRBの群に対応し、群分けは、BWPにおける第1のRB群から開始する。第1の(最左/最上位)ビットは、BWPにおける第1のRB群に対応する等である。1に設定されるビットは、このRB群がこのCORESETの周波数ドメインリソースに属することを示す。CORESETが構成される帯域幅部分に完全に含まれないRBの群に対応するビットは、ゼロに設定される。そして、持続時間は、シンボルの数におけるCORESETの連続持続時間として定義される。
【0140】
(実装23)
【0141】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、PDCCH候補を含み得る。いくつかの実装において、PDCCH候補は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:アグリゲーションレベル1に関する候補の数、アグリゲーションレベル2に関する候補の数、アグリゲーションレベル4に関する候補の数、アグリゲーションレベル8に関する候補の数、アグリゲーションレベル16に関する候補の数。1220において行われる決定は、アグリゲーションレベル1(または2、または4、または8、または16)に関する候補の数が閾値未満であるかどうかを含み得る。アグリゲーションレベル1(または2、または4、または8、または16)に関する候補の数が、閾値未満である場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。そうでなければ、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。閾値は、16、24、または32である。
【0142】
(実装24)
【0143】
本実装において、1210において取得されるパラメータは、CSI構成を含み得る。それは、セル上で受信されるDCIによってトリガされるPUSCH上で送信される半永続的または非周期的報告を構成する。いくつかの実装において、CSI構成は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを備えている:報告構成タイプ、CSI報告バンド、およびCSI報告周期性。1220において行われる決定は、i)報告構成タイプが「aperiodic」として設定されているかどうかと、ii)CSI報告周期性が第1の閾値より大きいかどうかと、iii)CSI報告バンドの数が第2の値未満であるかどうかとを含み得る。i)を満たす、またはii)を満たす、またはiii)を満たす、またはi)およびiii)を満たす、またはii)およびiii)を満たす場合、UEは、1240に進み、UEは、節電モードのために構成される。そうでなければ、UEは、1230に進み、UEは、節電モードのために構成されない。第1の閾値は、20、40、または80のうちの1つである。第2の閾値は、6、8、または10のうちの1つである。CSI報告バンドは、CSIが報告されるものとする帯域幅部分内のサブバンドの連続または非連続サブセットを示す。ビット列における各ビットは、1つのサブバンドを表す。ビット列における最右ビットは、BWPにおける最低サブバンドを表す。選択は、サブバンドの数を決定する(3つのサブバンドに関してsubbands3、4つのサブバンドに関してsubbands4等)。CSI報告周期性は、スロットで規定される。
【0144】
上で議論される上で説明される方法/技法の追加の特徴および実施形態が、付記ベースの説明形式を使用して、下で説明される。
【0145】
1.無線通信方法であって、方法は、ネットワークデバイスによって、ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを取得することと、ネットワークデバイスによって、1つ以上のパラメータが所定の条件を満たすかどうかを決定することと、決定の結果に基づいて、節電モードでユーザデバイスを構成することとを含む、方法。
【0146】
2.1つ以上のパラメータは、スクランブリング方法、実際のスクランブリング方法、制御情報形式、制御リソースセット、検索空間、PDCCH候補、アグリゲーションレベル、副搬送波間隔、周波数範囲、CSI(チャネル状態情報)構成、PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)構成、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)構成、半永続的スケジューリング構成、またはOFDM(直交周波数分割多重)波形のうちの少なくとも1つを含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0147】
3.節電モードでユーザデバイスを構成することは、時間ドメイン処理、DRX(不連続受信)モード処理、BWP(帯域幅部分)処理、CA(キャリアアグリゲーション)処理、MIMO(多重入出力)処理、または制御チャネル監視のうちの少なくとも1つを制御することを含む、付記1に記載の無線通信方法。
【0148】
4.時間ドメイン処理は、第1のタイミングにおいて制御チャネルを配分することと、第1のタイミングより後に生じる第2のタイミングにおいて情報チャネルを配分することとを含み、第1のタイミングと第2のタイミングとの間のスロットオフセットは、0より大きい、付記3に記載の無線通信方法。
【0149】
5.制御チャネルは、PDCCHを含み、情報チャネルは、PDSCH、PUSCH、またはHARQ-ACK(ハイブリッド自動反復要求確認)のうちの1つを含む、付記4に記載の無線通信方法。
【0150】
6.DRXモード処理は、閾値より小さい値を有するようにDRX関連パラメータを設定することを含み、DRX関連パラメータは、持続時間タイマ、無活動タイマ、再伝送タイマ、またはDRX短サイクルタイマのうちの少なくとも1つを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0151】
7.DRXモード処理は、閾値より大きい値を有するようにDRX関連パラメータを設定することを含み、DRX関連パラメータは、DRX短サイクルまたはDRX長サイクルのうちの少なくとも1つを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0152】
8.BWP処理は、よりスパースなRS構成、低電力BWP、または休眠BWPのうちの少なくとも1つを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0153】
9.CA処理は、非周期的信号を用いてセルアクティブ化または非アクティブ化のためのタイムラインを最適化することを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0154】
10.CA処理は、ユーザデバイスがアップリンクまたはダウンリンクグラントを有していない間、休眠状態でユーザデバイスを構成することを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0155】
11.MIMO処理は、UE受信アンテナ量、UE受信ランク量、UE受信アンテナパネル量、UE空間ドメイン受信フィルタ量、UE波動ビーム群量、UEポート群量、UEアンテナ群量、UE伝送アンテナ量、またはUE伝送ランキング量のうちの少なくとも1つを低減させることを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0156】
12.制御チャネル監視は、PDCCH監視スロット周期性の増加、またはPDCCH監視スロット持続時間の短縮のうちの少なくとも1つを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0157】
13.スクランブリング方法は、C-RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子)、MCS-C-RNTI(変調およびコーディング方式C-RNTI)、TC-RNTI(一時C-RNTI)、SP-CSI-RNTI(半永続的チャネル状態情報RNTI)、CS-RNTI(構成されたスケジューリングRNTI)、またはRA-RNTI(ランダムアクセスRNTI)のうちの少なくとも1つを含む、付記2に記載の無線通信方法。
【0158】
14.実際のスクランブリング方法は、C-RNTI、MCS-C-RNTI、TC-RNTI、SP-CSI-RNTI、CS-RNTI、またはRA-RNTIのうちの少なくとも1つを含む、付記2に記載の無線通信方法。
【0159】
15.検索空間は、検索空間タイプ、PDCCH監視スロット周期性、またはPDCCH監視スロット持続時間のうちの少なくとも1つを含む、付記2に記載の無線通信方法。
【0160】
16.PDSCH構成は、PDSCHのMCSテーブルまたはPDSCHの開始シンボルおよび長さのうちの少なくとも1つを含む、付記2に記載の無線通信方法。
【0161】
17.PUSCH構成は、PUSCHのMCSテーブルまたはPUSCHの開始シンボルおよび長さのうちの少なくとも1つを含む、付記2に記載の無線通信方法。
【0162】
19.半永続的スケジューリング構成は、MCSテーブルまたは周期性のうちの少なくとも1つを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0163】
20.アップリンクOFDM波形は、サイクリックプレフィックスOFDMまたは変換プリコーディングOFDMのうちの少なくとも1つを含む、付記3に記載の無線通信方法。
【0164】
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、付記1-20のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
【0165】
19.その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備えているコンピュータプログラム製品であって、コードは、プロセッサによって実行されると、付記1-20のいずれかに記載の方法をプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【0166】
本明細書は、図面とともに、例示的と見なされるのみであり、例示的は、例を意味し、別様に記述されない限り、理想的または好ましい実施形態を含意しないことが意図される。本明細書で使用されるように、「または」の使用は、文脈が別様に明確に示さない限り、「および/または」を含むことを意図している。
【0167】
本明細書に説明される実施形態のうちのいくつかは、方法またはプロセスの一般的文脈で説明され、それらは、一実施形態において、ネットワーク化された環境内でコンピュータによって実行されるプログラムコード等のコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではないが、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等を含むリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一過性の記憶媒体を含むことができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連付けられるデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連付けられるデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実装するための対応する行為の例を表す。
【0168】
開示される実施形態のうちのいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用するデバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路実装は、例えば、プリント回路基板の一部として統合される個別的なアナログおよび/またはデジタルコンポーネントを含むことができる。代替として、または加えて、開示されるコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)として、および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実装は、加えて、または代替として、本願の開示される機能性に関連付けられるデジタル信号処理の動作の必要性のために最適化されるアーキテクチャを伴う特殊マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。同様に、各モジュール内の種々のコンポーネントまたはサブコンポーネントが、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアで実装され得る。モジュールおよび/またはモジュール内のコンポーネントの間の接続性は、限定ではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを経由した通信を含む当技術分野で公知である接続性方法および媒体のうちのいずれか1つを使用して、提供され得る。
【0169】
本書は、多くの詳細を含むが、これらは、請求される発明または請求され得るものの範囲への限定としてではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態との関連で本書に説明されるある特徴も、単一の実施形態において組み合わせて実装されることができる。逆に、単一の実施形態との関連で説明される種々の特徴も、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることができる。さらに、特徴が、ある組み合わせにおいて作用するものとして上で説明され、さらに、そのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、ある場合には、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。同様に、動作は、特定の順序で図面に描写され得るが、それは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または連続的順序で実施されること、または全ての図示される動作が実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。
【0170】
いくつかの実装および例のみが、説明され、他の実装、向上、および変形例も、本開示に説明および図示されるものに基づいて成されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2021-12-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって
ネットワークデバイスによって、クロススロットスケジューリングモードで動作するようにユーザデバイスを構成することと、
前記ネットワークデバイスによって、制御チャネルの伝送のための第1のスロットを配分することと、
前記ネットワークデバイスによって、情報チャネルの伝送のための、前記第1のスロットより後にある第2のスロットを配分することと
を含み、
前記情報チャネルが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間のスロットオフセットは、1個のスロットより大きく、前記情報チャネルが物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間の前記スロットオフセットは、6個のスロットより大きい、無線通信方法。
【請求項2】
御情報形式、PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)構成、またはPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)構成のうちの少なくとも1つを含む、前記ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを構成することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH含む、請求項に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記制御情報形式は、セルにおいて前記PUSCHをスケジュールする第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式、または前記セルにおいて前記PDSCHをスケジュールする第2のDCI形式を含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項5】
無線通信方法であって、
ユーザデバイスによってネットワークデバイスから、クロススケジューリングモードで前記ユーザデバイスを動作させるための構成情報を受信することと、
前記ユーザデバイスによって、第1のスロットにおいて制御チャネルの伝送を受信することと、
前記ユーザデバイスによって、情報チャネルの伝送のための、前記第1のスロットより後にある第2のスロットを配分する配分情報を受信することと
を含み、
前記情報チャネルが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間のスロットオフセットは、1個のスロットより大きく、前記情報チャネルが物理アップリンクチャネル(PUSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間の前記スロットオフセットは、6個のスロットより大きい、無線通信方法。
【請求項6】
前記構成情報は、制御情報形式、PDSCH構成、またはPUSCH構成のうちの少なくとも1つを含む、前記ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを含む、請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む、請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記制御情報形式は、セルにおいて前記PUSCHをスケジュールする第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式、または前記セルにおいて前記PDSCHをスケジュールする第2のDCI形式を含む、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記構成情報に基づいて、前記クロススケジューリングモードで動作するように前記ユーザデバイスを構成することをさらに含む、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項10】
無線通信装置であって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
クロススロットスケジューリングモードで動作するようにユーザデバイスを構成することと、
制御チャネルの伝送のための第1のスロットを配分することと、
情報チャネルの伝送のための、前記第1のスロットより後にある第2のスロットを配分することと
を含む方法を実装するように構成され、
前記情報チャネルが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間のスロットオフセットは、1個のスロットより大きく、前記情報チャネルが物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間の前記スロットオフセットは、6個のスロットより大きい、無線通信装置。
【請求項11】
制御情報形式、PDSCH構成、またはPUSCH構成のうちの少なくとも1つを含む、前記ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを構成することをさらに含む、請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む、請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記制御情報形式は、セルにおいて前記PUSCHをスケジュールする第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式、または前記セルにおいて前記PDSCHをスケジュールする第2のDCI形式を含む、請求項11に記載の無線通信装置。
【請求項14】
無線通信装置であって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
クロススケジューリングモードで前記ユーザデバイスを動作させるための構成情報を受信することと、
第1のスロットにおいて制御チャネルの伝送を受信することと、
情報チャネルの伝送のための、前記第1のスロットより後にある第2のスロットを配分する配分情報を受信することと
を含む方法を実装するように構成され、
前記情報チャネルが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間のスロットオフセットは、1個のスロットより大きく、前記情報チャネルが物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)である場合、前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間の前記スロットオフセットは、6個のスロットより大きい、無線通信装置。
【請求項15】
前記構成情報は、制御情報形式、PDSCH構成、またはPUSCH構成のうちの少なくとも1つを含む、前記ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを含む、請求項14に記載の無線通信装置。
【請求項16】
前記制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む、請求項14に記載の無線通信装置。
【請求項17】
前記制御情報形式は、セルにおいて前記PUSCHをスケジュールする第1のダウンリンク制御情報(DCI)形式、または前記セルにおいて前記PDSCHをスケジュールする第2のDCI形式を含む、請求項15に記載の無線通信装置。
【請求項18】
前記方法は、前記構成情報に基づいて、前記クロススケジューリングモードで動作するように前記ユーザデバイスを構成することをさらに含む、請求項14に記載の無線通信装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記および他の側面、および、それらの実装が、図面、説明、および請求項においてさらに詳細に説明される。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスによって、ユーザデバイスの1つ以上のパラメータを取得することと、
前記ネットワークデバイスによって、前記1つ以上のパラメータが所定の条件を満たすかどうかを決定することと、
前記決定の結果に基づいて、節電モードで前記ユーザデバイスを構成することと
を含む、方法。
(項目2)
前記1つ以上のパラメータは、スクランブリング方法、実際のスクランブリング方法、制御情報形式、制御リソースセット、検索空間、PDCCH候補、アグリゲーションレベル、副搬送波間隔、周波数範囲、CSI(チャネル状態情報)構成、PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)構成、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)構成、半永続的スケジューリング構成、またはOFDM(直交周波数分割多重)波形のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目3)
前記節電モードで前記ユーザデバイスを構成することは、時間ドメイン処理、DRX(不連続受信)モード処理、BWP(帯域幅部分)処理、CA(キャリアアグリゲーション)処理、MIMO(多重入出力)処理、または制御チャネル監視のうちの少なくとも1つを制御することを含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目4)
前記時間ドメイン処理は、第1のタイミングにおいて制御チャネルを配分することと、前記第1のタイミングより後に生じる第2のタイミングにおいて情報チャネルを配分することとを含み、前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの間のスロットオフセットは、0より大きい、項目3に記載の無線通信方法。
(項目5)
前記制御チャネルは、PDCCHを含み、前記情報チャネルは、PDSCH、PUSCH、またはHARQ-ACK(ハイブリッド自動反復要求確認)のうちの1つを含む、項目4に記載の無線通信方法。
(項目6)
前記DRXモード処理は、閾値より小さい値を有するようにDRX関連パラメータを設定することを含み、前記DRX関連パラメータは、持続時間タイマ、無活動タイマ、再伝送タイマ、またはDRX短サイクルタイマのうちの少なくとも1つを含む、項目3に記載の無線通信方法。
(項目7)
前記DRXモード処理は、閾値より大きい値を有するようにDRX関連パラメータを設定することを含み、前記DRX関連パラメータは、DRX短サイクルまたはDRX長サイクルのうちの少なくとも1つを含む、項目3に記載の無線通信方法。
(項目8)
前記BWP処理は、よりスパースなRS構成、低電力BWP、または休眠BWPのうちの少なくとも1つを含む、項目3に記載の無線通信方法。
(項目9)
前記CA処理は、非周期的信号を用いてセルアクティブ化または非アクティブ化のためのタイムラインを最適化することを含む、項目3に記載の無線通信方法。
(項目10)
前記CA処理は、前記ユーザデバイスがアップリンクまたはダウンリンクグラントを有していない間、休眠状態で前記ユーザデバイスを構成することを含む、項目3に記載の無線通信方法。
(項目11)
前記MIMO処理は、UE受信アンテナ量、UE受信ランク量、UE受信アンテナパネル量、UE空間ドメイン受信フィルタ量、UE波動ビーム群量、UEポート群量、UEアンテナ群量、UE伝送アンテナ量、またはUE伝送ランキング量のうちの少なくとも1つを低減させることを含む、項目3に記載の無線通信方法。
(項目12)
前記制御チャネル監視は、PDCCH監視スロット周期性の増加、またはPDCCH監視スロット持続時間の短縮のうちの少なくとも1つを含む、項目3に記載の無線通信方法。
(項目13)
前記スクランブリング方法は、C-RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子)、MCS-C-RNTI(変調およびコーディング方式C-RNTI)、TC-RNTI(一時C-RNTI)、SP-CSI-RNTI(半永続的チャネル状態情報RNTI)、CS-RNTI(構成されたスケジューリングRNTI)、またはRA-RNTI(ランダムアクセスRNTI)のうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目14)
前記実際のスクランブリング方法は、C-RNTI、MCS-C-RNTI、TC-RNTI、SP-CSI-RNTI、CS-RNTI、またはRA-RNTIのうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目15)
前記検索空間は、検索空間タイプ、PDCCH監視スロット周期性、またはPDCCH監視スロット持続時間のうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目16)
前記PDSCH構成は、PDSCHのMCSテーブル、または、PDSCHの開始シンボルおよび長さのうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目17)
前記PUSCH構成は、PUSCHのMCSテーブル、または、PUSCHの開始シンボルおよび長さのうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目18)
前記半永続的スケジューリング構成は、MCSテーブル、または周期性のうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目19)
前記アップリンクOFDM波形は、サイクリックプレフィックスOFDM、または変換プリコーディングOFDMのうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の無線通信方法。
(項目20)
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1-19のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目21)
その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備えているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-19のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】