IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マグアシスト インコーポレイテッドの特許一覧

特表2022-517545医療器具を支持するための支持アーム装置
<>
  • 特表-医療器具を支持するための支持アーム装置 図1
  • 特表-医療器具を支持するための支持アーム装置 図2
  • 特表-医療器具を支持するための支持アーム装置 図3
  • 特表-医療器具を支持するための支持アーム装置 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(54)【発明の名称】医療器具を支持するための支持アーム装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 90/50 20160101AFI20220302BHJP
   F16C 11/06 20060101ALI20220302BHJP
【FI】
A61B90/50
F16C11/06 N
F16C11/06 R
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538145
(86)(22)【出願日】2020-01-17
(85)【翻訳文提出日】2021-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2020072579
(87)【国際公開番号】W WO2020151575
(87)【国際公開日】2020-07-30
(31)【優先権主張番号】201910061209.1
(32)【優先日】2019-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521282136
【氏名又は名称】マグアシスト インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MAGASSIST, INC.
【住所又は居所原語表記】Room 311-312, Building 2, No. 8, Jinfeng Road, Snd, Suzhou, Jiangsu, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カズナー ロバート
(72)【発明者】
【氏名】トリー デイビス
(72)【発明者】
【氏名】テイラー カイナン
(72)【発明者】
【氏名】シュー ポーリン
(72)【発明者】
【氏名】イエン イファン
【テーマコード(参考)】
3J105
【Fターム(参考)】
3J105AA22
3J105AA24
3J105AA33
3J105AB11
3J105AB22
3J105AC10
3J105CA02
3J105CA32
3J105CB13
3J105CB44
3J105CB81
3J105DA01
3J105DA06
3J105DA15
(57)【要約】
本発明は、医療器具を支持するための支持アーム装置であって、支持アーム装置は、第1の端部、第2の端部、および第1の端部から第2の端部に延びるチャンバを有する支持アームであって、支持アームは長手方向軸(x)を画定する、支持アームと、支持アームの第2の端部に配置された支持部と、支持アームの第1の端部に配置され、ボールヘッドおよびボールシートを含む、ボールジョイントと、ボールヘッドに接続され、医療器具と接続するように構成された接続部品と、操作要素と、チャンバ内に移動可能に配置され、ボールヘッドがロック要素によってロックされる方向に操作要素によって操作可能なロック要素と、を含むロックデバイスと、を含む、医療器具を支持するための支持アーム装置に関する。支持アーム装置は、医療器具の位置および向きを柔軟に調整することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療器具を支持するための支持アーム装置であって、前記支持アーム装置は、
第1の端部、第2の端部、および前記第1の端部から前記第2の端部に延びるチャンバを有する支持アーム(1)であって、前記支持アームは長手方向軸(x)を画定する、支持アーム(1)と、
前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、ボールヘッド(4)およびボールシート(5)を含む、ボールジョイント(3)と、
前記支持アーム(1)の前記第2の端部に配置された支持部(2)と、
前記ボールヘッド(4)に接続され、前記医療器具と接続するように構成された接続部品(6)と、
操作要素(11)と、前記チャンバ内に移動可能に配置され、前記ボールヘッド(4)がロック要素によってロックされる方向に前記操作要素(11)によって操作可能なロック要素(12)と、を含むロックデバイス(30)と、を含むことを特徴とする、医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項2】
前記ボールシート(5)は、前記ボールヘッド(4)のためのフロントストップ(15)を有するスリーブ(5a)を含み、前記スリーブは、前記長手方向軸(x)の周りに回転可能であるが、前記支持アーム(1)に対して軸方向には移動できないように前記支持アーム(1)の前記第1の端部に取り付けられ、および/または、
前記支持アーム(1)に対する前記長手方向軸(x)の周りの前記スリーブの回転をロックすることができ、および/または、
前記ストップ(15)は、前記ボールヘッド(4)と接触するための摩擦面を有し、前記ボールヘッド(4)は前記ストップ(15)の前記摩擦面に対して前記ロック要素(12)によって押圧されることができ、その結果、前記支持アーム(1)の前記長手方向軸(x)の周りの前記スリーブ(5a)の回転は摩擦ロックされ、および/または、
前記支持アーム装置は、前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、前記スリーブを前記支持アーム(1)に対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素(23)を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項3】
前記スリーブ(5a)は、第1のスリーブ部分(21)および第2のスリーブ部分(24)を含み、前記第1のスリーブ部分は前記支持アーム(1)上に嵌合され、前記第1のスリーブ部分(21)および前記第2のスリーブ部分(24)は接続要素(22)を介して互いに接続され、および/または、
前記第1のスリーブ部分(21)と前記支持アーム(1)との間に環状チャンバが形成され、前記環状チャンバ内に前記接続要素(22)が受け入れられ、および/または、
前記第1のスリーブ部分(21)および前記第2のスリーブ部分(24)はそれぞれ雌ねじを有し、前記接続要素(22)は雄ねじを有し、前記第1のスリーブ部分(21)の前記雌ねじおよび前記第2のスリーブ部分(24)の前記雌ねじは、前記接続要素(22)の前記雄ねじにねじ込まれ、および/または、
前記接続要素(22)は前記支持アーム(1)上に嵌合され、前記支持アーム装置は、前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、前記スリーブ(5a)と共に前記接続要素(22)を前記支持アーム(1)に対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素(23)を含む、ことを特徴とする、請求項1または2に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項4】
前記ロック要素(12)は、前記操作要素(11)によって操作可能な後端と、前記ボールヘッド(4)と協働する前端と、を有するプッシュロッドとして構成され、前記前端には前記ボールヘッド(4)と接触する摩擦面が設けられ、および/または、
前記プッシュロッドの前記前端には前記前端の前記摩擦面を形成する平坦な摩擦ライニング(14)が設けられ、および/または、
前記摩擦ライニング(14)は部分的に球形あるように構成することができ、前記ボールヘッド(4)と完全に接触し、および/または、
前記プッシュロッドの前記前端は、前記支持アーム(1)の軸方向における前記支持アーム(1)の前記第1の端部で支持され、前記前端の前記摩擦面は前記ボールヘッド(4)の支持面を形成する、ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項5】
ばね(13)は前記支持アーム(1)の前記チャンバ内に設けられ、前記ばねの一端は前記支持アーム(1)上に支持され、前記ばねの他端は前記ロック要素(12)上に支持され、前記ばねは前記ロック要素(12)を前記ボールヘッド(4)に向かって付勢し、および/または、
前記支持アーム(1)は前記支持部(2)に固定的に接続され、または、前記支持アーム(1)は前記支持部(2)に対して移動可能であり、および/または、
前記支持アーム(1)は前記支持部(2)に対して枢動可能であり、前記支持部(2)は枢動軸(y)を画定し、および/または、
前記枢動軸(y)は前記長手方向軸(x)に直交し、および/または、
前記支持アーム(1)は、前記支持部(2)を受け入れる受容部品(25)を第2の端部に含み、および/または、
前記受容部品(25)は第1の孔を有し、前記支持部(2)は前記第1の孔に回転可能に受け入れられるロッド(37)を有し、前記ロッドの長手方向軸は前記枢動軸(y)を画定し、および/または、
前記受容部品(25)は前記操作要素(11)が受け入れられる第2の孔を有する、ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項6】
前記第1の孔および前記第2の孔は互いに隣接し、前記第2の孔は前記第1の孔の直径より大きい直径を有し、および/または、
前記支持部(2)の前記ロッド(37)は前記第2の孔の中に延在し、および/または、
前記受容部品(25)は円筒形部品として構成され、および/または、
前記支持部(2)に対する前記支持アーム(1)の枢動運動はロックされ、および/または、
前記支持部(2)に対する前記支持アーム(1)の枢動運動は前記操作要素(11)によってロックされ、および/または、
前記支持部(2)に対する前記支持アーム(1)の枢動運動は前記操作要素(11)によって摩擦ロックされる、ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項7】
前記支持部(2)は外部カウンタコネクタと接続するように構成されたコネクタ(38)を有し、
好ましくは、前記支持部(2)の前記コネクタ(38)はプラグであり、前記カウンタコネクタはソケットであり、
好ましくは、前記プラグは多角形断面を有し、
好ましくは、前記支持アーム装置は、前記プラグと前記ソケットとの間のプラグイン接続を解除可能にロックするように構成されたロッカー(40)を含む、ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項8】
前記ロッカー(40)はボタンヘッド(41)を含むボタンデバイスとして構成され、前記ボタンヘッドを押圧することによって、前記ロッカー(40)は、前記プラグと前記ソケットとの間の前記プラグイン接続がロックされ得るロック状態と、前記プラグと前記ソケットとの間の前記プラグイン接続が解除され得る解除状態との間で切り替えることができ、および/または、
前記ボタンデバイスは、前記ボタンヘッド(41)に接続されるか、または前記ボタンヘッド(41)を有するボタンロッド(42)を含み、前記ボタンロッドは初期位置に付勢され、前記初期位置から所定の押圧位置に押圧されることができ、前記初期位置は前記ロッカー(40)の前記ロック状態に対応し、前記押圧位置は前記ロッカー(40)の前記解除状態に対応し、および/または、
前記ボタンデバイスは前記プラグの孔(44)に受け入れられる可動要素を含み、前記ボタンロッド(42)は半径方向突出部を有し、前記ボタンロッドの前記初期位置において、前記可動要素は前記半径方向突出部によって押圧され、したがって、前記ソケットの表面から突出し、前記ボタンロッドの前記押圧位置において、前記半径方向突出部は前記可動要素と係合解除され、および/または、
前記ボタンロッド(42)は前記操作要素(11)を貫通する、ことを特徴とする、請求項7に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項9】
前記操作要素(11)はノブとして構成され、および/または、
前記ノブはねじ孔を有するロッド(36)を有し、前記支持部(2)は雄ねじを有するロッド(37)を有し、および/または、
前記操作要素(11)は前記操作アーム(1)を前記支持部(2)に対して押圧することができる段差面(31)を有し、それによって、前記支持部(2)に対する前記支持アーム(1)の枢動運動を摩擦ロックすることができる、ことを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項10】
前記操作要素(11)は、前記ロック要素(12)の後端と協働するように構成された傾斜面(33)を有し、前記操作要素の操作ストロークは、前記傾斜面(33)を介して前記ロック要素(12)の変位ストロークに変換することができ、および/または、
前記操作要素(11)は溝(32)を有し、前記支持アーム(1)は、前記溝内に延びて前記操作要素(11)の前記操作ストロークを制限するように構成された制限要素(34)を有し、および/または、
前記支持アーム装置は正確に1つの支持アーム(1)を含み、または、同じ1つの操作要素(11)に関連した複数の支持アームを含み、および/または、
前記医療器具は血液ポンプである、ことを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具を支持するための支持アーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの医療器具は、使用時に適切な位置および向きに固定される必要がある。医療器具はまた、使用中に位置および向きを調節する必要があり得る。例えば、いくつかの医療器具はパイプラインおよびケーブルに接続され、時には医療器具の調整が望ましい患者の医師の診断に有利でない位置および向きに配置されることがある。医療器具は単一の器具であってもよいし、医療用照明装置、血液サンプリングポンプ、医療用プローブ、診断用ガラスなどの一組の器具であってもよい。
【0003】
特許文献1には、フレーム、ボールジョイント、フレーム取り付けアーム、スライドジョイント、接続アーム、およびコネクタを含む、リセット可能な医療器具支持システムが記載されている。このような支持システムは構造が複雑であり、部品点数が多く、調整が容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】CN104736077B
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、簡単な構造を有し、支持アーム装置に連結された医療器具の簡単な調節を可能にする、医療器具を支持する支持アーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、医療器具を支持するための支持アーム装置が提案される。支持アーム装置は、
第1の端部、第2の端部、および前記第1の端部から前記第2の端部に延びるチャンバを有する支持アーム(1)であって、前記支持アームは長手方向軸(x)を画定する、支持アーム(1)と、
前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、ボールヘッド(4)およびボールシート(5)を含む、ボールジョイント(3)と、
前記支持アーム(1)の前記第2の端部に配置された支持部(2)と、
前記ボールヘッド(4)に接続され、前記医療器具と接続するように構成された接続部品(6)と、
操作要素(11)と、前記チャンバ内に移動可能に配置され、前記ボールヘッド(4)がロック要素によってロックされる方向に前記操作要素(11)によって、例えば、フリクションロッキングまたはフォームロッキングの手段によって、操作可能なロック要素(12)と、を含むロックデバイス(30)と、を含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、支持アームは真っ直ぐなアームであってもよい。いくつかの他の実施形態では、支持アームは、湾曲したアーム、例えば、円弧状のアームであってもよい。いくつかの実施形態では、支持アーム装置は正確に1つの支持アームを含むことができる。いくつかの他の実施形態では、支持アーム装置は複数の支持アームを含むことができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、ボールシートは、ボールヘッドのためのフロントストップを有し、前記長手方向軸の周りに回転可能であるが、前記支持アーム(1)に対して軸方向には移動できないように前記支持アーム(1)の前記第1の端部に取り付けられるスリーブを含む。いくつかの他の実施形態では、スリーブは支持アームに固定されてもよい。例えば、スリーブは支持アームと一体的に形成されていてもよいし、ネジ止め、溶接または他の方法で支持アームに接続されていてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、支持アームに対する長手方向軸の周りのスリーブの回転を、例えば、摩擦ロックによって、またはロックを形成することによって、ロックすることができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、ストップはボールヘッド(4)と接触するための摩擦面を有してもよく、ボールヘッドはストップの摩擦面に対してロック要素によって押圧されることができ、その結果、支持アームの長手方向軸の周りのスリーブの回転は摩擦ロックされる。
【0011】
いくつかの実施形態では、スリーブは摩擦面を有してもよく、ロック要素は2つの摩擦面が互いに押し付けられたときにスリーブを摩擦ロックすることができる、対向摩擦面を有してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、支持アーム装置は、支持アームの第1の端部に配置され、スリーブを支持アームに対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素を含んでもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、スリーブは、支持アームの上に嵌合された第1のスリーブ部分と、接続要素を介して第1のスリーブ部分に接続された第2のスリーブ部分とを含んでもよい。いくつかの他の実施形態では、スリーブは長手方向に分割されてもよい。いくつかの他の実施形態では、スリーブは一体であってもよい。
【0014】
他の実施形態では、第1のスリーブ部分と支持アームとの間に環状チャンバが形成されてもよく、この場合、環状チャンバ内に接続要素を受け入れることができる。
【0015】
他の実施形態において、第1のスリーブ部分および第2のスリーブ部分はそれぞれ雌ねじを有していてもよく、接続要素は雄ねじを有していてもよく、第1のスリーブ部分の雌ねじおよび第2のスリーブ部分の雌ねじは、接続要素の雄ねじにねじ込まれていてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、接続要素が支持アームの上に嵌合されてもよく、支持アーム装置は、支持アームの第1の端部に配置され、スリーブと共に接続要素を支持アームに対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素を含んでもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、ロック要素はプッシュロッドとして構成されてもよく、プッシュロッドは操作要素によって操作可能な後端と、ボールヘッドと協働する前端とを含んでもよく、前端にはボールヘッドと接触する摩擦面が設けられてもよい。いくつかの他の実施形態では、ロック要素は可撓性の引っ張り要素であってもよい。いくつかの他の実施形態では、ロック要素は、形状ロック要素、例えば、メッシュと協働するためのピンを含むことができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、プッシュロッドの前端には、前端の摩擦面を形成する平坦な摩擦ライニングを設けてもよい。
【0019】
いくつかの実施態様において、摩擦ライニングは部分的に球形であるように構成することができ、ボールヘッドと完全に接触することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、プッシュロッドの前端は、支持アームの軸方向における支持アームの第1の端部で支持することができ、前端の摩擦面はボールヘッドの支持面を形成する。
【0021】
いくつかの実施形態では、ばねは支持アームのチャンバ内に設けられてもよく、ばねの一端は支持アーム上に支持され、ばねの他端はロック要素上に支持され、ばねはロック要素をボールヘッドに向かって付勢する。
【0022】
いくつかの実施形態では、支持アームは支持部に固定的に接続されてもよく、例えば、それらはねじ止めまたは溶接によって接続されてもよく、または一体的に形成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、支持アームは支持部に対して移動可能である。
【0023】
いくつかの実施形態では、支持アームは支持部に対して枢動可能であり、支持部は枢動軸を画定する。
【0024】
いくつかの実施形態では、枢動軸は長手方向軸に直交する。しかしながら、枢動軸および長手方向軸もまた、同一平面上でなく、および/または直交していなくてもよいことが理解されよう。
【0025】
いくつかの実施形態では、支持アームは、支持部を受け入れることができる受容部品を第2の端部に含むことができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、受容部品は第1の孔を有してもよく、支持部は第1の孔に回転可能に受け入れられたロッドを有してもよく、ロッドの長手方向軸は枢動軸を画定する。
【0027】
いくつかの実施形態では、受容部品は操作要素が受け入れられる第2の孔を有してもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、受容部品は操作要素が受け入れられてもよい第2の孔を有してもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1の孔および第2の孔が互いに隣接していてもよい。
【0030】
いくつかの実施態様において、第2の孔は、第1の孔の直径よりも大きい直径を有してもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、支持部のロッドは第2の孔の中に延在してもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、受容部品は円筒形部品として構成されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、支持部に対する支持アームの枢動運動はロックされることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、支持部に対する支持アームの枢動運動は操作要素によってロックされることができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、支持部に対する支持アームの枢動運動は操作要素によって摩擦ロックされることができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、支持部は外部カウンタコネクタと接続するように構成されてもよいコネクタを含んでもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、支持部のコネクタはプラグであってもよく、カウンタコネクタはソケットであってもよい。いくつかの他の実施形態では、プラグとソケットの逆の配置も可能である。いくつかの他の実施形態では、コネクタがねじを切ったコネクタであってもよく、カウンタコネクタはねじを切った孔であってもよく、ねじを切ったコネクタはねじを切った孔にねじ込まれてもよい。
【0038】
いくつかの実施態様において、プラグは、六角形の断面等の多角形の断面を有してもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、支持アーム装置は、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除可能にロックするように構成されたロッカーを含んでもよい。しかしながら、ロッカーは、医療装置、例えば、医療テーブルまたは監視装置上に配置されてもよいことが理解されるのであろう。
【0040】
いくつかの実施形態では、ロッカーはボタンヘッドを含むボタンデバイスとして構成されてもよい。ボタンヘッドを押圧することによって、ロッカーは、プラグとソケットとの間のプラグイン接続をロックすることができるロック状態と、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除することができる解除状態との間で切り替えることができる。いくつかの他の実施形態では、ロッカーはノブとして構成されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、ボタンデバイスは、ボタンヘッドに接続されるか、またはボタンヘッドを有するボタンロッドを含んでもよく、ボタンロッドは初期位置に付勢され、初期位置から所定の押圧位置に押圧されることができ、初期位置はロッカーのロック状態に対応し、押圧位置はロッカーの解除状態に対応する。
【0042】
いくつかの実施形態では、ボタンデバイスはボタンスイッチの原理で、すなわち、ボタンスイッチが押圧され、次いで解除されるたびに、ボタンスイッチがスイッチオン状態とスイッチオフ状態との間で切り替わるように構成されてもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、ボタンデバイスはプラグの孔に受け入れられる可動要素を含んでもよい。ボタンロッドは半径方向突出部を有してもよい。ボタンロッドの初期位置において、可動要素は半径方向突出部によって押圧され、したがって、ソケットの表面から突出し、ボタンロッドの押圧位置において、半径方向突出部は可動要素と係合解除される。いくつかの実施形態では、可動要素はピンであってもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、ボタンロッドは操作要素を貫通してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、操作要素は、ブとして構成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、操作要素はボタンとして構成されてもよい。いくつかの実施形態では、操作要素はロック要素を押圧または引っ張ることができる押圧要素または引っ張り要素として構成されてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、操作要素は機械的または電気的操作要素であってもよい。例えば、操作要素が電磁力によってロック要素を作動させることが可能である。
【0047】
いくつかの実施形態では、ノブはねじ孔を有することができるロッドを有していてもよく、支持部は雄ねじを有することができるロッドを有していてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、操作要素は操作アームを支持部に対して押圧することができる段差面を有してもよく、それによって、支持部に対する支持アームの枢動運動を摩擦ロックすることができる。例えば、段差面は、操作アームの円筒形部品の端面を押圧することができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、操作要素はロック要素の後端と協働するように構成された傾斜面を有してもよく、操作要素の操作ストロークは傾斜面を介してロック要素の変位ストロークに変換され得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、操作要素は溝を有してもよく、支持アームは溝内に延びて、操作要素の作動ストロークを制限するように構成された制限要素を有してもよい。例えば、制限要素はピンであってもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、支持アーム装置は正確に1つの支持アームを含んでもよく、または複数の支持アームを含んでもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、複数の支持アームは共通の操作要素を有してもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、医療器具は血液ポンプであってもよい。
【0054】
なお、本願の技術的特徴は互いに矛盾しない限り、任意に組み合わせることができることを指摘する。特徴のすべての技術的に可能な組み合わせは、本開示に含まれる技術的内容である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
本発明は、特定の実施形態を用いて図面を参照してより詳細に説明される。
図1】本発明の一実施形態に係る操作アーム装置の断面図である。
図2】本発明の別の実施形態に係る操作アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。
図3】本発明のさらなる実施形態に係る操作アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。
図4】本発明の別の実施形態に係る操作アーム装置の大幅に簡略化された側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図1は、本発明の一実施形態に係る操作アーム装置の断面図である。操作アーム装置は、部分的に示されている医療テーブル20上に取り付けられている。操作アーム装置は、プラグとして構成されたコネクタ38を含んでいる。医療テーブル20は、ソケットとして構成された1つまたは複数のカウンタコネクタ39を含んでもよい。プラグは、プラグをソケット内にロックすることができるロッカー40と関連付けることができる。ロッカー40が解除されると、プラグをソケットから引き抜くことができる。ロッカー40の具体的な構成については、後に詳述する。操作アーム装置は、任意の適切なデバイス上に配置され得る。例えば、病院のベッド、手術台、インビトロ試験機、壁、ブラケットなどの上に、これらの装置が対応するカウンタコネクタを有する限り、配置されてもよい。
【0057】
この支持アーム装置は、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部から第2の端部に延びるチャンバとを有する支持アーム1を含み、支持アームは、長手方向軸xを画定する。この支持アーム装置は、支持アーム1の第2の端部に配置された支持部2を含む。この支持アーム装置は、支持アーム1の第1の端部に配置され、ボールヘッド4とボールシート5とを含むボールジョイント3を含む。支持アーム装置は、ボールジョイント3のボールヘッド4に接続され、医療器具10と接続するように構成された接続部品6を含む。支持アーム装置は、操作要素11と、チャンバ内で移動可能に配置され、ボールヘッドがロック要素によってロックされる方向に操作要素によって作動可能であるロック要素12とを有するロックデバイス30を含む。
【0058】
医療器具10は、図1に概略的にのみ示されている。例えば、1つ以上の医療器具は、接続部品6にねじ接続され得る孔ダ内に保持されてもよい。医療器具は、例えば、血液サンプリングポンプ、照明デバイス、プローブ等であってもよい。
【0059】
ボールシート5は、ボールヘッド4のためのフロントストップ15を有するスリーブ5aを含む。スリーブは、長手方向軸xの周りを回転可能であるが、支持アーム1に対して軸方向には移動できないように、支持アーム1の第1の端部に取り付けることができる。ストップ15はボールヘッド4と接触する摩擦面を有し、ボールヘッド4をストップ15の摩擦面に対してロック要素12により押圧することができるので、サポートアーム1の長手方向軸xの周りのスリーブ5aの回転が摩擦ロックされる。スリーブ5aは、第1のスリーブ部分21および第2のスリーブ部分24を有し、第1のスリーブ部分が支持アーム1の上に嵌合され、第1のスリーブ部分21とおよび第2のスリーブ部分24が接続要素22を介して互いに接続されている。第1のスリーブ部分21と支持アーム1との間には環状のチャンバが形成されており、このチャンバ内には接続要素22が受け入れられている。第1のスリーブ部分21および第2のスリーブ部分24はそれぞれ雌ねじを有し、接続要素22は雄ねじを有し、第1のスリーブ部分21の雌ねじおよび第2のスリーブ部分24の雌ねじは、接続要素22の雄ねじにねじ込まれている。接続要素22は、支持アーム1上に嵌合され、支持アーム1の第1の端部にはスラスト要素23が設けられ、スリーブ5aとともに接続要素22を支持アーム1に対して軸方向に移動できないように構成されている。
【0060】
ロック要素12は、操作要素11によって動作可能な後端と、ボールヘッド4と協働するための前端とを有するプッシュロッドとして構成され、前端には平坦な摩擦ライニング14が設けられている。摩擦ライニング14は部分的に球面であり、ボールヘッド4と完全に接触できるように構成されている。このプッシュロッドの前端は、支持アーム1の第1の端部において支持アーム1の軸方向に支持することができ、前端の摩擦面がボールヘッド4の支持面を形成している。ばね13が支持アーム1のチャンバ内に設けられ、ばねの一端は支持アーム1上に支持され、ばねの他端はロック要素12上に支持される。バネは、ロック要素12をボールヘッド4に向かって付勢する。したがって、操作要素11が解除状態であっても、ボールヘッド4またはスリーブ5aの回転は所定の小さな抵抗力に打ち勝つ必要がある。
【0061】
支持アーム1は、支持部2に対して回転可能である。支持アーム1の第2の端部には、支持部2を受け入れるための円筒形部品として構成された受容部品25が設けられている。受容部品25は第1の孔を有し、支持部2は第1の孔に回転可能に受け入れられたロッド37を有し、ロッドの長手方向軸は、枢動軸yを画定する。枢動軸yおよび長手方向軸xは互いに直交し、共通の平面内に存在する。受容部品25は第2の孔を有し、この孔内に操作要素11が受け入れられる。第1の孔および第2の孔は互いに隣接しており、第2の孔は第1の孔の直径よりも大きい直径を有している。支持部2のロッド37は、第2の孔内に延びている。
【0062】
操作要素11は、ノブとして構成される。ノブはヘッド35およびロッド36を有する。ヘッド35は手で回転させることができ、代替または補足として、レンチなどの工具で回転させることができる。ノブのロッド36にはねじ孔が設けられており、支持部2のロッド37には雄ねじが設けられている。ヘッド35の回転により、操作要素11は支持部に近づいたり離れたりすることができる。操作要素11は、ヘッド35の回転によって受容部品25の上端面に接近したり離れたりする段差面31を有している。段差面31が前記端面を押圧すると、受容部品はカウンタコネクタ39の端面に押し付けられ、その結果、受容部品25の枢動運動、したがって枢動軸yの周りの操作アーム1の枢動運動が摩擦ロックされる。
【0063】
操作要素11は、ロック要素12の後端と協働するように構成された傾斜面33を有し、操作要素の操作ストロークは、傾斜面33を介してロック要素12の変位ストロークに変換することができる。ヘッド35が回転すると、傾斜面33はヘッド35と共に上下に移動する。傾斜面33は、周囲の傾斜面として構成されてもよい。
【0064】
操作要素11には傾斜面33に隣接する溝32が設けられ、支持アーム1には溝内に延在する制限要素34が設けられており、制限要素は操作要素11の作動ストロークを制限するように構成されている。
【0065】
支持アーム装置は、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除可能にロックするように構成されたロッカー40を含むことができる。図1に示すように、ロッカー40は、ボタンデバイスとして構成されている。ボタンデバイスはボタンヘッド41を含み、ボタンヘッドを押圧することによって、ロッカー40は、プラグとソケットとの間のプラグイン接続をロックすることができるロック状態と、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除することができる解除状態との間で切り替えることができる。ボタンデバイスはさらに、ボタンヘッド41に接続されたボタンロッド42を含み、このボタンロッドはばね要素43によって初期位置に付勢され、初期位置から所定の押圧位置に押圧されることができ、初期位置はロッカー40のロック状態に対応し、押圧位置はロッカー40の解除状態に対応する。ボタンロッド42は、初期位置を画定するためのストップ45を有する。ボタンロッド42は、支持部2のチャンバ内に受け入れられ、操作要素11を貫通して操作要素11の端面から露出するまで上方に延びている。ボタンヘッド41は操作要素11の端面の凹部内に位置し、押圧操作を可能にする。ボタンデバイスは、プラグの孔44に受け入れられた可動要素を含む。ボタンロッド42は、半径方向突出部を有する。ボタンロッド42の初期位置において、可動要素は半径方向突出部によって押圧され、したがって、ソケットの表面から突出し、ボタンロッドの押圧位置において、半径方向突出部は可動要素と係合解除される。なお、分かりやすくするため、可動要素は図1では図示を省略し、可動要素用ソケットの凹部をより良好に観察できるようにしている。可動要素は、例えば、ピンであってもよい。
【0066】
図1に示す実施形態では、ボールヘッド4の回転運動、スリーブ5aの長手方向軸xの周りの回転運動、および支持アーム1の枢動軸yの周りの枢動運動は、同一の1つの操作要素11によってロックおよび解除することができる。
【0067】
図2は、本発明の他の実施形態に係る操作アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。操作アーム装置は2つの操作アーム1を含み、各操作アーム1と、操作アームに受け入れられるロック要素12、バネ13、摩擦ライニング14、ボールヘッド4、スリーブ5a、スラスト要素23、接続要素22などの様々な構成要素は、図1に示す実施形態のものと同じ、または同様に構成することができる。同じ参照符号は、同じ構成要素を表す。図2に示されていない構成要素については、図1および図1に関する詳細な説明を参照されたい。
【0068】
図示されていないいくつかの実施形態では、2つの操作アーム1は、共通の支持部2と、図1に示された実施形態と同じまたは類似の方法で構成され得る共通の受容部品25とを有してもよい。したがって、操作要素11およびロッカー40も、図1に示した実施形態と同様に構成することができる。したがって、2つの操作アーム1は、枢動軸yの周りを共通的に枢動することができ、2つのボールヘッド4はそれぞれ回転することができ、2つのスリーブ5aは同様に、それぞれの支持アームの長手方向軸xの周りを回転することができる。2つのボールヘッド4の回転運動、2つのスリーブ5aの長手方向軸xの周りの回転運動、および2つの支持アーム1の枢動軸yの周りの共通の枢動運動は、同じ1つの操作要素11によってロックおよび解除することができる。
【0069】
図示されていないいくつかの実施形態では、2つの操作アーム1は、共通の支持部2を有し、それぞれの受容部品25を有することができる。2つの受容部品25は互いに重なり合い、支持部2のロッド37上に嵌合される。この状況は、図1に示すロッド37を上方に延長し、図1に示す受容部品25と操作要素11との間に追加の受容部品25を設けるように説明することができる。その結果、2つの操作アーム1は枢動軸yの周りを独立して枢動することができ、2つのボールヘッド4はそれぞれ回転することができ、2つのスリーブ5aは、それぞれの支持アームの長手方向軸xの周りを回転することができる。2つのボールヘッド4の回転運動、2つのスリーブ5aの長手方向軸xの周りの回転運動、および2つの支持アーム1の枢軸yの周りのそれぞれの枢動運動は、同じ1つの操作要素11によってロックおよび解除することができる。
【0070】
図2に示す実施形態では、2つの支持アーム1は180度の角度で配置されている。もちろん、それらは、60°、90°、または120°などの別の角度で配置されてもよい。さらに、より多くの支持アーム1を設けることもできる。例えば、3つの支持アーム1は、共通の受容部品25の周囲に120度の角度距離で互いに離間されていてもよい。
【0071】
図3は、本発明の他の実施形態に係る操作アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。操作アーム装置は、操作アーム1および追加アーム1aを有している。追加アーム1aを除いて、図3による残りの操作アーム装置は、図1によるものと同じまたは類似の方法で構成されてもよい。追加アーム1aは操作アーム1の受容部品25に固定されたロッドであり、例えば、物体を吊り下げるために用いられてもよい。図3に示す実施形態では、操作アーム1および追加アーム1aが180度の角度で配置されているので、特にアーム1aおよび操作アーム1が同じ断面を有し、直線状である場合には、アーム1aは操作アーム1の延長部と見なすことができる。すなわち、支持部2は操作アーム1の第2の端部の位置を画定しており、操作アーム1の一体部分であっても、操作アーム1の第1端部から離れる方向において支持部2を超える部分を操作アームの延長部とみなすことができる。
【0072】
もちろん、それらは、60°、90°、または120°などの別の角度で配置されてもよい。図示されていないいくつかの実施形態では、1つまたは複数の操作アーム1と1つまたは複数の追加アーム1aとの組み合わせも可能である。
【0073】
図4は、本発明の追加の実施形態による操作アーム装置の幅に簡略化された側面図である。操作アーム装置は、操作アーム1と、ボールジョイント3と、支持部2とを含んでいる。ボールジョイント3および操作アーム1に受け入れられる部品は、図1の実施形態と同じまたは同様に構成することができる。支持部2は、例えば、操作アーム1と一体に形成されて固定的に連結されている。支持アーム1に収容されたロック要素12と、操作アーム1の延長部(すなわち、追加アーム)および支持部2に収容された操作要素11とが、それぞれ破線で示されている。操作要素11は、延長部に受け入れられる第1の部分11aと、支持部2に受け入れられる第2の部分11bとを含む。支持部2は、凹部が摩擦面として内周面を有する医療デバイスの凹部に回転可能に挿入されてもよい。可動摩擦要素(図示せず)は、支持部2の壁に受けられる。操作要素11がロック要素12の方へ押圧されると、第1の部分11aがロック要素に押し付けられて、ボールヘッド4とスリーブ5aとが摩擦ロックされ、一方、第2の部分11bが可動摩擦要素を凹部の内周面に押し付けることにより、凹部に対する支持部2の枢動も摩擦ロックされる。凹部には、支持部2が凹部から引き出されるのを防止するためのボタンデバイス(図示せず)を設けることができる。
【0074】
最後に、本発明は、上述した特定の実施形態に限定されるものではないことを指摘しておく。当業者はこれらの実施形態に基づいて修正および変形を行うことができ、それらは本発明の保護範囲に入る。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2021-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具を支持するための支持アーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの医療器具は、使用時に適切な位置および向きに固定される必要がある。医療器具はまた、使用中に位置および向きを調節する必要があり得る。例えば、いくつかの医療器具はパイプラインおよびケーブルに接続され、時には医療器具の調整が望ましい患者の医師の診断に有利でない位置および向きに配置されることがある。医療器具は単一の器具であってもよいし、医療用照明装置、血液サンプリングポンプ、医療用プローブ、診断用ガラスなどの一組の器具であってもよい。
【0003】
特許文献1には、フレーム、ボールジョイント、フレーム取り付けアーム、スライドジョイント、接続アーム、およびコネクタを含む、リセット可能な医療器具支持システムが記載されている。このような支持システムは構造が複雑であり、部品点数が多く、調整が容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】CN104736077B
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、簡単な構造を有し、支持アーム装置に連結された医療器具の簡単な調節を可能にする、医療器具を支持する支持アーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、医療器具を支持するための支持アーム装置が提案される。支持アーム装置は、
第1の端部、第2の端部、および前記第1の端部から前記第2の端部に延びるチャンバを有する支持アーム(1)であって、前記支持アームは長手方向軸(x)を画定する、支持アーム(1)と、
前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、ボールヘッド(4)およびボールシート(5)を含む、ボールジョイント(3)と、
前記支持アーム(1)の前記第2の端部に配置された支持部(2)と、
前記ボールヘッド(4)に接続され、前記医療器具と接続するように構成された接続部品(6)と、
操作要素(11)と、前記チャンバ内に移動可能に配置され、前記ボールヘッド(4)がロック要素によってロックされる方向に前記操作要素(11)によって、例えば、フリクションロッキングまたはフォームロッキングの手段によって、操作可能なロック要素(12)と、を含むロックデバイス(30)と、を含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、支持アームは真っ直ぐなアームであってもよい。いくつかの他の実施形態では、支持アームは、湾曲したアーム、例えば、円弧状のアームであってもよい。いくつかの実施形態では、支持アーム装置は正確に1つの支持アームを含むことができる。いくつかの他の実施形態では、支持アーム装置は複数の支持アームを含むことができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、ボールシートは、ボールヘッドのためのフロントストップを有し、前記長手方向軸の周りに回転可能であるが、前記支持アーム(1)に対して軸方向には移動できないように前記支持アーム(1)の前記第1の端部に取り付けられるスリーブを含む。いくつかの他の実施形態では、スリーブは支持アームに固定されてもよい。例えば、スリーブは支持アームと一体的に形成されていてもよいし、ネジ止め、溶接または他の方法で支持アームに接続されていてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、支持アームに対する長手方向軸の周りのスリーブの回転を、例えば、摩擦ロックによって、またはロックを形成することによって、ロックすることができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、ストップはボールヘッド(4)と接触するための摩擦面を有してもよく、ボールヘッドはストップの摩擦面に対してロック要素によって押圧されることができ、その結果、支持アームの長手方向軸の周りのスリーブの回転は摩擦ロックされる。
【0011】
いくつかの実施形態では、スリーブは摩擦面を有してもよく、ロック要素は2つの摩擦面が互いに押し付けられたときにスリーブを摩擦ロックすることができる、対向摩擦面を有してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、支持アーム装置は、支持アームの第1の端部に配置され、スリーブを支持アームに対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素を含んでもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、スリーブは、支持アームの上に嵌合された第1のスリーブ部分と、接続要素を介して第1のスリーブ部分に接続された第2のスリーブ部分とを含んでもよい。いくつかの他の実施形態では、スリーブは長手方向に分割されてもよい。いくつかの他の実施形態では、スリーブは一体であってもよい。
【0014】
他の実施形態では、第1のスリーブ部分と支持アームとの間に環状チャンバが形成されてもよく、この場合、環状チャンバ内に接続要素を受け入れることができる。
【0015】
他の実施形態において、第1のスリーブ部分および第2のスリーブ部分はそれぞれ雌ねじを有していてもよく、接続要素は雄ねじを有していてもよく、第1のスリーブ部分の雌ねじおよび第2のスリーブ部分の雌ねじは、接続要素の雄ねじにねじ込まれていてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、接続要素が支持アームの上に嵌合されてもよく、支持アーム装置は、支持アームの第1の端部に配置され、スリーブと共に接続要素を支持アームに対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素を含んでもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、ロック要素はプッシュロッドとして構成されてもよく、プッシュロッドは操作要素によって操作可能な後端と、ボールヘッドと協働する前端とを含んでもよく、前端にはボールヘッドと接触する摩擦面が設けられてもよい。いくつかの他の実施形態では、ロック要素は可撓性の引っ張り要素であってもよい。いくつかの他の実施形態では、ロック要素は、形状ロック要素、例えば、メッシュと協働するためのピンを含むことができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、プッシュロッドの前端には、前端の摩擦面を形成する平坦な摩擦ライニングを設けてもよい。
【0019】
いくつかの実施態様において、摩擦ライニングは部分的に球形であるように構成することができ、ボールヘッドと完全に接触することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、プッシュロッドの前端は、支持アームの軸方向における支持アームの第1の端部で支持することができ、前端の摩擦面はボールヘッドの支持面を形成する。
【0021】
いくつかの実施形態では、ばねは支持アームのチャンバ内に設けられてもよく、ばねの一端は支持アーム上に支持され、ばねの他端はロック要素上に支持され、ばねはロック要素をボールヘッドに向かって付勢する。
【0022】
いくつかの実施形態では、支持アームは支持部に固定的に接続されてもよく、例えば、それらはねじ止めまたは溶接によって接続されてもよく、または一体的に形成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、支持アームは支持部に対して移動可能である。
【0023】
いくつかの実施形態では、支持アームは支持部に対して枢動可能であり、支持部は枢動軸を画定する。
【0024】
いくつかの実施形態では、枢動軸は長手方向軸に直交する。しかしながら、枢動軸および長手方向軸もまた、同一平面上でなく、および/または直交していなくてもよいことが理解されよう。
【0025】
いくつかの実施形態では、支持アームは、支持部を受け入れることができる受容部品を第2の端部に含むことができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、受容部品は第1の孔を有してもよく、支持部は第1の孔に回転可能に受け入れられたロッドを有してもよく、ロッドの長手方向軸は枢動軸を画定する。
【0027】
いくつかの実施形態では、受容部品は操作要素が受け入れられる第2の孔を有してもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、受容部品は操作要素が受け入れられてもよい第2の孔を有してもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1の孔および第2の孔が互いに隣接していてもよい。
【0030】
いくつかの実施態様において、第2の孔は、第1の孔の直径よりも大きい直径を有してもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、支持部のロッドは第2の孔の中に延在してもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、受容部品は円筒形部品として構成されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、支持部に対する支持アームの枢動運動はロックされることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、支持部に対する支持アームの枢動運動は操作要素によってロックされることができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、支持部に対する支持アームの枢動運動は操作要素によって摩擦ロックされることができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、支持部は外部カウンタコネクタと接続するように構成されてもよいコネクタを含んでもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、支持部のコネクタはプラグであってもよく、カウンタコネクタはソケットであってもよい。いくつかの他の実施形態では、プラグとソケットの逆の配置も可能である。いくつかの他の実施形態では、コネクタがねじを切ったコネクタであってもよく、カウンタコネクタはねじを切った孔であってもよく、ねじを切ったコネクタはねじを切った孔にねじ込まれてもよい。
【0038】
いくつかの実施態様において、プラグは、六角形の断面等の多角形の断面を有してもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、支持アーム装置は、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除可能にロックするように構成されたロッカーを含んでもよい。しかしながら、ロッカーは、医療装置、例えば、医療テーブルまたは監視装置上に配置されてもよいことが理解されるのであろう。
【0040】
いくつかの実施形態では、ロッカーはボタンヘッドを含むボタンデバイスとして構成されてもよい。ボタンヘッドを押圧することによって、ロッカーは、プラグとソケットとの間のプラグイン接続をロックすることができるロック状態と、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除することができる解除状態との間で切り替えることができる。いくつかの他の実施形態では、ロッカーはノブとして構成されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、ボタンデバイスは、ボタンヘッドに接続されるか、またはボタンヘッドを有するボタンロッドを含んでもよく、ボタンロッドは初期位置に付勢され、初期位置から所定の押圧位置に押圧されることができ、初期位置はロッカーのロック状態に対応し、押圧位置はロッカーの解除状態に対応する。
【0042】
いくつかの実施形態では、ボタンデバイスはボタンスイッチの原理で、すなわち、ボタンスイッチが押圧され、次いで解除されるたびに、ボタンスイッチがスイッチオン状態とスイッチオフ状態との間で切り替わるように構成されてもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、ボタンデバイスはプラグの孔に受け入れられる可動要素を含んでもよい。ボタンロッドは半径方向突出部を有してもよい。ボタンロッドの初期位置において、可動要素は半径方向突出部によって押圧され、したがって、ソケットの表面から突出し、ボタンロッドの押圧位置において、半径方向突出部は可動要素と係合解除される。いくつかの実施形態では、可動要素はピンであってもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、ボタンロッドは操作要素を貫通してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、操作要素は、ブとして構成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、操作要素はボタンとして構成されてもよい。いくつかの実施形態では、操作要素はロック要素を押圧または引っ張ることができる押圧要素または引っ張り要素として構成されてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、操作要素は機械的または電気的操作要素であってもよい。例えば、操作要素が電磁力によってロック要素を作動させることが可能である。
【0047】
いくつかの実施形態では、ノブはねじ孔を有することができるロッドを有していてもよく、支持部は雄ねじを有することができるロッドを有していてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、操作要素は支持アームを支持部に対して押圧することができる段差面を有してもよく、それによって、支持部に対する支持アームの枢動運動を摩擦ロックすることができる。例えば、段差面は、支持アームの円筒形部品の端面を押圧することができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、操作要素はロック要素の後端と協働するように構成された傾斜面を有してもよく、操作要素の操作ストロークは傾斜面を介してロック要素の変位ストロークに変換され得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、操作要素は溝を有してもよく、支持アームは溝内に延びて、操作要素の作動ストロークを制限するように構成された制限要素を有してもよい。例えば、制限要素はピンであってもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、支持アーム装置は正確に1つの支持アームを含んでもよく、または複数の支持アームを含んでもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、複数の支持アームは共通の操作要素を有してもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、医療器具は血液ポンプであってもよい。
【0054】
なお、本願の技術的特徴は互いに矛盾しない限り、任意に組み合わせることができることを指摘する。特徴のすべての技術的に可能な組み合わせは、本開示に含まれる技術的内容である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
本発明は、特定の実施形態を用いて図面を参照してより詳細に説明される。
図1】本発明の一実施形態に係る支持アーム装置の断面図である。
図2】本発明の別の実施形態に係る支持アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。
図3】本発明のさらなる実施形態に係る支持アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。
図4】本発明の別の実施形態に係る支持アーム装置の大幅に簡略化された側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図1は、本発明の一実施形態に係る支持アーム装置の断面図である。支持アーム装置は、部分的に示されている医療テーブル20上に取り付けられている。支持アーム装置は、プラグとして構成されたコネクタ38を含んでいる。医療テーブル20は、ソケットとして構成された1つまたは複数のカウンタコネクタ39を含んでもよい。プラグは、プラグをソケット内にロックすることができるロッカー40と関連付けることができる。ロッカー40が解除されると、プラグをソケットから引き抜くことができる。ロッカー40の具体的な構成については、後に詳述する。支持アーム装置は、任意の適切なデバイス上に配置され得る。例えば、病院のベッド、手術台、インビトロ試験機、壁、ブラケットなどの上に、これらの装置が対応するカウンタコネクタを有する限り、配置されてもよい。
【0057】
この支持アーム装置は、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部から第2の端部に延びるチャンバとを有する支持アーム1を含み、支持アームは、長手方向軸xを画定する。この支持アーム装置は、支持アーム1の第2の端部に配置された支持部2を含む。この支持アーム装置は、支持アーム1の第1の端部に配置され、ボールヘッド4とボールシート5とを含むボールジョイント3を含む。支持アーム装置は、ボールジョイント3のボールヘッド4に接続され、医療器具10と接続するように構成された接続部品6を含む。支持アーム装置は、操作要素11と、チャンバ内で移動可能に配置され、ボールヘッドがロック要素によってロックされる方向に操作要素によって作動可能であるロック要素12とを有するロックデバイス30を含む。
【0058】
医療器具10は、図1に概略的にのみ示されている。例えば、1つ以上の医療器具は、接続部品6にねじ接続され得る孔ダ内に保持されてもよい。医療器具は、例えば、血液サンプリングポンプ、照明デバイス、プローブ等であってもよい。
【0059】
ボールシート5は、ボールヘッド4のためのフロントストップ15を有するスリーブ5aを含む。スリーブは、長手方向軸xの周りを回転可能であるが、支持アーム1に対して軸方向には移動できないように、支持アーム1の第1の端部に取り付けることができる。ストップ15はボールヘッド4と接触する摩擦面を有し、ボールヘッド4をストップ15の摩擦面に対してロック要素12により押圧することができるので、サポートアーム1の長手方向軸xの周りのスリーブ5aの回転が摩擦ロックされる。スリーブ5aは、第1のスリーブ部分21および第2のスリーブ部分24を有し、第1のスリーブ部分が支持アーム1の上に嵌合され、第1のスリーブ部分21とおよび第2のスリーブ部分24が接続要素22を介して互いに接続されている。第1のスリーブ部分21と支持アーム1との間には環状のチャンバが形成されており、このチャンバ内には接続要素22が受け入れられている。第1のスリーブ部分21および第2のスリーブ部分24はそれぞれ雌ねじを有し、接続要素22は雄ねじを有し、第1のスリーブ部分21の雌ねじおよび第2のスリーブ部分24の雌ねじは、接続要素22の雄ねじにねじ込まれている。接続要素22は、支持アーム1上に嵌合され、支持アーム1の第1の端部にはスラスト要素23が設けられ、スリーブ5aとともに接続要素22を支持アーム1に対して軸方向に移動できないように構成されている。
【0060】
ロック要素12は、操作要素11によって動作可能な後端と、ボールヘッド4と協働するための前端とを有するプッシュロッドとして構成され、前端には平坦な摩擦ライニング14が設けられている。摩擦ライニング14は部分的に球面であり、ボールヘッド4と完全に接触できるように構成されている。このプッシュロッドの前端は、支持アーム1の第1の端部において支持アーム1の軸方向に支持することができ、前端の摩擦面がボールヘッド4の支持面を形成している。ばね13が支持アーム1のチャンバ内に設けられ、ばねの一端は支持アーム1上に支持され、ばねの他端はロック要素12上に支持される。バネは、ロック要素12をボールヘッド4に向かって付勢する。したがって、操作要素11が解除状態であっても、ボールヘッド4またはスリーブ5aの回転は所定の小さな抵抗力に打ち勝つ必要がある。
【0061】
支持アーム1は、支持部2に対して回転可能である。支持アーム1の第2の端部には、支持部2を受け入れるための円筒形部品として構成された受容部品25が設けられている。受容部品25は第1の孔を有し、支持部2は第1の孔に回転可能に受け入れられたロッド37を有し、ロッドの長手方向軸は、枢動軸yを画定する。枢動軸yおよび長手方向軸xは互いに直交し、共通の平面内に存在する。受容部品25は第2の孔を有し、この孔内に操作要素11が受け入れられる。第1の孔および第2の孔は互いに隣接しており、第2の孔は第1の孔の直径よりも大きい直径を有している。支持部2のロッド37は、第2の孔内に延びている。
【0062】
操作要素11は、ノブとして構成される。ノブはヘッド35およびロッド36を有する。ヘッド35は手で回転させることができ、代替または補足として、レンチなどの工具で回転させることができる。ノブのロッド36にはねじ孔が設けられており、支持部2のロッド37には雄ねじが設けられている。ヘッド35の回転により、操作要素11は支持部に近づいたり離れたりすることができる。操作要素11は、ヘッド35の回転によって受容部品25の上端面に接近したり離れたりする段差面31を有している。段差面31が前記端面を押圧すると、受容部品はカウンタコネクタ39の端面に押し付けられ、その結果、受容部品25の枢動運動、したがって枢動軸yの周りの支持アーム1の枢動運動が摩擦ロックされる。
【0063】
操作要素11は、ロック要素12の後端と協働するように構成された傾斜面33を有し、操作要素の操作ストロークは、傾斜面33を介してロック要素12の変位ストロークに変換することができる。ヘッド35が回転すると、傾斜面33はヘッド35と共に上下に移動する。傾斜面33は、周囲の傾斜面として構成されてもよい。
【0064】
操作要素11には傾斜面33に隣接する溝32が設けられ、支持アーム1には溝内に延在する制限要素34が設けられており、制限要素は操作要素11の作動ストロークを制限するように構成されている。
【0065】
支持アーム装置は、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除可能にロックするように構成されたロッカー40を含むことができる。図1に示すように、ロッカー40は、ボタンデバイスとして構成されている。ボタンデバイスはボタンヘッド41を含み、ボタンヘッドを押圧することによって、ロッカー40は、プラグとソケットとの間のプラグイン接続をロックすることができるロック状態と、プラグとソケットとの間のプラグイン接続を解除することができる解除状態との間で切り替えることができる。ボタンデバイスはさらに、ボタンヘッド41に接続されたボタンロッド42を含み、このボタンロッドはばね要素43によって初期位置に付勢され、初期位置から所定の押圧位置に押圧されることができ、初期位置はロッカー40のロック状態に対応し、押圧位置はロッカー40の解除状態に対応する。ボタンロッド42は、初期位置を画定するためのストップ45を有する。ボタンロッド42は、支持部2のチャンバ内に受け入れられ、操作要素11を貫通して操作要素11の端面から露出するまで上方に延びている。ボタンヘッド41は操作要素11の端面の凹部内に位置し、押圧操作を可能にする。ボタンデバイスは、プラグの孔44に受け入れられた可動要素を含む。ボタンロッド42は、半径方向突出部を有する。ボタンロッド42の初期位置において、可動要素は半径方向突出部によって押圧され、したがって、ソケットの表面から突出し、ボタンロッドの押圧位置において、半径方向突出部は可動要素と係合解除される。なお、分かりやすくするため、可動要素は図1では図示を省略し、可動要素用ソケットの凹部をより良好に観察できるようにしている。可動要素は、例えば、ピンであってもよい。
【0066】
図1に示す実施形態では、ボールヘッド4の回転運動、スリーブ5aの長手方向軸xの周りの回転運動、および支持アーム1の枢動軸yの周りの枢動運動は、同一の1つの操作要素11によってロックおよび解除することができる。
【0067】
図2は、本発明の他の実施形態に係る支持アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。支持アーム装置は2つの支持アーム1を含み、各支持アーム1と、支持アームに受け入れられるロック要素12、バネ13、摩擦ライニング14、ボールヘッド4、スリーブ5a、スラスト要素23、接続要素22などの様々な構成要素は、図1に示す実施形態のものと同じ、または同様に構成することができる。同じ参照符号は、同じ構成要素を表す。図2に示されていない構成要素については、図1および図1に関する詳細な説明を参照されたい。
【0068】
図示されていないいくつかの実施形態では、2つの支持アーム1は、共通の支持部2と、図1に示された実施形態と同じまたは類似の方法で構成され得る共通の受容部品25とを有してもよい。したがって、操作要素11およびロッカー40も、図1に示した実施形態と同様に構成することができる。したがって、2つの支持アーム1は、枢動軸yの周りを共通的に枢動することができ、2つのボールヘッド4はそれぞれ回転することができ、2つのスリーブ5aは同様に、それぞれの支持アームの長手方向軸xの周りを回転することができる。2つのボールヘッド4の回転運動、2つのスリーブ5aの長手方向軸xの周りの回転運動、および2つの支持アーム1の枢動軸yの周りの共通の枢動運動は、同じ1つの操作要素11によってロックおよび解除することができる。
【0069】
図示されていないいくつかの実施形態では、2つの支持アーム1は、共通の支持部2を有し、それぞれの受容部品25を有することができる。2つの受容部品25は互いに重なり合い、支持部2のロッド37上に嵌合される。この状況は、図1に示すロッド37を上方に延長し、図1に示す受容部品25と操作要素11との間に追加の受容部品25を設けるように説明することができる。その結果、2つの支持アーム1は枢動軸yの周りを独立して枢動することができ、2つのボールヘッド4はそれぞれ回転することができ、2つのスリーブ5aは、それぞれの支持アームの長手方向軸xの周りを回転することができる。2つのボールヘッド4の回転運動、2つのスリーブ5aの長手方向軸xの周りの回転運動、および2つの支持アーム1の枢軸yの周りのそれぞれの枢動運動は、同じ1つの操作要素11によってロックおよび解除することができる。
【0070】
図2に示す実施形態では、2つの支持アーム1は180度の角度で配置されている。もちろん、それらは、60°、90°、または120°などの別の角度で配置されてもよい。さらに、より多くの支持アーム1を設けることもできる。例えば、3つの支持アーム1は、共通の受容部品25の周囲に120度の角度距離で互いに離間されていてもよい。
【0071】
図3は、本発明の他の実施形態に係る支持アーム装置の大幅に簡略化された上面図である。支持アーム装置は、支持アーム1および追加アーム1aを有している。追加アーム1aを除いて、図3による残りの支持アーム装置は、図1によるものと同じまたは類似の方法で構成されてもよい。追加アーム1aは支持アーム1の受容部品25に固定されたロッドであり、例えば、物体を吊り下げるために用いられてもよい。図3に示す実施形態では、支持アーム1および追加アーム1aが180度の角度で配置されているので、特にアーム1aおよび支持アーム1が同じ断面を有し、直線状である場合には、アーム1aは支持アーム1の延長部と見なすことができる。すなわち、支持部2は支持アーム1の第2の端部の位置を画定しており、支持アーム1の一体部分であっても、支持アーム1の第1端部から離れる方向において支持部2を超える部分を支持アームの延長部とみなすことができる。
【0072】
もちろん、それらは、60°、90°、または120°などの別の角度で配置されてもよい。図示されていないいくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持アーム1と1つまたは複数の追加アーム1aとの組み合わせも可能である。
【0073】
図4は、本発明の追加の実施形態による支持アーム装置の幅に簡略化された側面図である。支持アーム装置は、支持アーム1と、ボールジョイント3と、支持部2とを含んでいる。ボールジョイント3および支持アーム1に受け入れられる部品は、図1の実施形態と同じまたは同様に構成することができる。支持部2は、例えば、支持アーム1と一体に形成されて固定的に連結されている。支持アーム1に収容されたロック要素12と、支持アーム1の延長部(すなわち、追加アーム)および支持部2に収容された操作要素11とが、それぞれ破線で示されている。操作要素11は、延長部に受け入れられる第1の部分11aと、支持部2に受け入れられる第2の部分11bとを含む。支持部2は、凹部が摩擦面として内周面を有する医療デバイスの凹部に回転可能に挿入されてもよい。可動摩擦要素(図示せず)は、支持部2の壁に受けられる。操作要素11がロック要素12の方へ押圧されると、第1の部分11aがロック要素に押し付けられて、ボールヘッド4とスリーブ5aとが摩擦ロックされ、一方、第2の部分11bが可動摩擦要素を凹部の内周面に押し付けることにより、凹部に対する支持部2の枢動も摩擦ロックされる。凹部には、支持部2が凹部から引き出されるのを防止するためのボタンデバイス(図示せず)を設けることができる。
【0074】
最後に、本発明は、上述した特定の実施形態に限定されるものではないことを指摘しておく。当業者はこれらの実施形態に基づいて修正および変形を行うことができ、それらは本発明の保護範囲に入る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療器具を支持するための支持アーム装置であって、前記支持アーム装置は、
第1の端部、第2の端部、および前記第1の端部から前記第2の端部に延びるチャンバを有する支持アーム(1)であって、前記支持アームは長手方向軸(x)を画定する、支持アーム(1)と、
前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、ボールヘッド(4)およびボールシート(5)を含む、ボールジョイント(3)と、
前記支持アーム(1)の前記第2の端部に配置された支持部(2)と、
前記ボールヘッド(4)に接続され、前記医療器具と接続するように構成された接続部品(6)と、
操作要素(11)と、前記チャンバ内に移動可能に配置され、前記ボールヘッド(4)がロック要素によってロックされる方向に前記操作要素(11)によって操作可能なロック要素(12)と、を含むロックデバイス(30)と、を含むことを特徴とする、医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項2】
前記ボールシート(5)は、前記ボールヘッド(4)のためのフロントストップ(15)を有するスリーブ(5a)を含み、前記スリーブは、前記長手方向軸(x)の周りに回転可能であるが、前記支持アーム(1)に対して軸方向には移動できないように前記支持アーム(1)の前記第1の端部に取り付けられ
記支持アーム(1)に対する前記長手方向軸(x)の周りの前記スリーブの回転をロックすることができる、ことを特徴とする、請求項1に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項3】
前記ストップ(15)は、前記ボールヘッド(4)と接触するための摩擦面を有し、前記ボールヘッド(4)は前記ストップ(15)の前記摩擦面に対して前記ロック要素(12)によって押圧されることができ、その結果、前記支持アーム(1)の前記長手方向軸(x)の周りの前記スリーブ(5a)の回転は摩擦ロックされる、ことを特徴とする、請求項2に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項4】
前記支持アーム装置は、前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、前記スリーブを前記支持アーム(1)に対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素(23)を含む、ことを特徴とする、請求項2または3に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項5】
前記スリーブ(5a)は、第1のスリーブ部分(21)および第2のスリーブ部分(24)を含み、前記第1のスリーブ部分は前記支持アーム(1)上に嵌合され、前記第1のスリーブ部分(21)および前記第2のスリーブ部分(24)は接続要素(22)を介して互いに接続される、ことを特徴とする、請求項2または3に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項6】
前記第1のスリーブ部分(21)および前記第2のスリーブ部分(24)はそれぞれ雌ねじを有し、前記接続要素(22)は雄ねじを有し、前記第1のスリーブ部分(21)の前記雌ねじおよび前記第2のスリーブ部分(24)の前記雌ねじは、前記接続要素(22)の前記雄ねじにねじ込まれる、ことを特徴とする、請求項5に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項7】
前記接続要素(22)は前記支持アーム(1)上に嵌合され、前記支持アーム装置は、前記支持アーム(1)の前記第1の端部に配置され、前記スリーブ(5a)と共に前記接続要素(22)を前記支持アーム(1)に対して軸方向に移動できないように構成されたスラスト要素(23)を含む、ことを特徴とする、請求項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項8】
前記ロック要素(12)は、前記操作要素(11)によって操作可能な後端と、前記ボールヘッド(4)と協働する前端と、を有するプッシュロッドとして構成され、前記前端には前記ボールヘッド(4)と接触する摩擦面が設けられる、ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項9】
前記プッシュロッドの前記前端には前記前端の前記摩擦面を形成する平坦な摩擦ライニング(14)が設けられる、ことを特徴とする、請求項8に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項10】
前記摩擦ライニング(14)は部分的に球形あるように構成することができ、前記ボールヘッド(4)と完全に接触する、ことを特徴とする、請求項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項11】
ばね(13)は前記支持アーム(1)の前記チャンバ内に設けられ、前記ばねの一端は前記支持アーム(1)上に支持され、前記ばねの他端は前記ロック要素(12)上に支持され、前記ばねは前記ロック要素(12)を前記ボールヘッド(4)に向かって付勢することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項12】
前記支持アーム(1)は前記支持部(2)に対して枢動可能であり、前記支持部(2)は枢動軸(y)を画定し、前記支持部(2)に対する前記支持アーム(1)の枢動運動をロックすることができる、ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項13】
前記支持アーム(1)は、前記支持部(2)を受け入れる受容部品(25)を第2の端部に含み
記受容部品(25)は第1の孔を有し、前記支持部(2)は前記第1の孔に回転可能に受け入れられるロッド(37)を有し、前記ロッドの長手方向軸は前記枢動軸(y)を画定することを特徴とする、請求項12に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項14】
前記受容部品(25)は前記操作要素(11)が受け入れられる第2の孔を有する、ことを特徴とする、請求項13に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項15】
前記支持部(2)の前記ロッド(37)は前記第2の孔の中に延在し、前記操作要素(11)はノブとして構成され、前記ノブはねじ孔を有するロッド(36)を有し、前記支持部(2)は雄ねじを有するロッド(37)を有し、前記第1の孔および前記第2の孔は互いに隣接し、前記第2の孔は前記第1の孔の直径より大きい直径を有する、ことを特徴とする、請求項14に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項16】
前記支持部(2)は外部カウンタコネクタと接続するように構成されたコネクタ(38)を有する、ことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項17】
記支持部(2)の前記コネクタ(38)はプラグであり、前記カウンタコネクタはソケットであことを特徴とする、請求項16に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項18】
記支持アーム装置は、前記プラグと前記ソケットとの間のプラグイン接続を解除可能にロックするように構成されたロッカー(40)を含む、ことを特徴とする、請求項17に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項19】
前記ロッカー(40)はボタンヘッド(41)を含むボタンデバイスとして構成され、前記ボタンヘッドを押圧することによって、前記ロッカー(40)は、前記プラグと前記ソケットとの間の前記プラグイン接続がロックされ得るロック状態と、前記プラグと前記ソケットとの間の前記プラグイン接続が解除され得る解除状態との間で切り替えることができことを特徴とする、請求項18に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項20】
前記ボタンデバイスは、前記ボタンヘッド(41)に接続されるか、または前記ボタンヘッド(41)を有するボタンロッド(42)を含み、前記ボタンロッドは初期位置に付勢され、前記初期位置から所定の押圧位置に押圧されることができ、前記初期位置は前記ロッカー(40)の前記ロック状態に対応し、前記押圧位置は前記ロッカー(40)の前記解除状態に対応することを特徴とする、請求項19に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項21】
前記ボタンデバイスは前記プラグの孔(44)に受け入れられる可動要素を含み、前記ボタンロッド(42)は半径方向突出部を有し、前記ボタンロッドの前記初期位置において、前記可動要素は前記半径方向突出部によって押圧され、したがって、前記ソケットの表面から突出し、前記ボタンロッドの前記押圧位置において、前記半径方向突出部は前記可動要素と係合解除されことを特徴とする、請求項20に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項22】
前記ボタンロッド(42)は前記操作要素(11)を貫通する、ことを特徴とする、請求項21に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項23】
記操作要素(11)は前記支持アーム(1)を前記支持部(2)に対して押圧することができる段差面(31)を有し、それによって、前記支持部(2)に対する前記支持アーム(1)の枢動運動を摩擦ロックすることができる、ことを特徴とする、請求項12に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項24】
前記操作要素(11)は、前記ロック要素(12)の後端と協働するように構成された傾斜面(33)を有し、前記操作要素の操作ストロークは、前記傾斜面(33)を介して前記ロック要素(12)の変位ストロークに変換することができことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項25】
記操作要素(11)は溝(32)を有し、前記支持アーム(1)は、前記溝内に延びて前記操作要素(11)の操作ストロークを制限するように構成された制限要素(34)を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項26】
記支持アーム装置は正確に1つの支持アーム(1)を含み、または、同じ1つの操作要素(11)に関連した複数の支持アームを含ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【請求項27】
記医療器具は血液ポンプである、ことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の医療器具を支持するための支持アーム装置。
【国際調査報告】