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特表2022-5175532段の中棒から構成された3段式自動開閉傘
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(54)【発明の名称】2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘
(51)【国際特許分類】
   A45B 19/04 20060101AFI20220302BHJP
   A45B 19/10 20060101ALI20220302BHJP
【FI】
A45B19/04
A45B19/10 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538416
(86)(22)【出願日】2019-08-17
(85)【翻訳文提出日】2021-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2019101228
(87)【国際公開番号】W WO2020140439
(87)【国際公開日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】201811646820.2
(32)【優先日】2018-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521285171
【氏名又は名称】福建舒雨傘業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】蔡栄勇
(72)【発明者】
【氏名】呉金全
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104GA00
3B104JA01
3B104LB01
(57)【要約】
2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘であって、傘の骨(1)と、中棒(2)と、傘のヘッド部(3)と、傘開閉制御機構を有し、中棒(2)は、外管(21)と内管(22)を有し、外管(21)の頂端に、上ろくろ(4)が固設され、外管(21)に、下ろくろ(5)が摺動自在に配置され、傘の骨(1)は、上ろくろ(4)及び下ろくろ(5)と連係して接続され、内管(22)の頂部に、内管栓(221)が接続され、内管(22)の底部は、傘のヘッド部(3)と接続され、上ろくろ(4)内に、上ろくろ滑車台(41)が配置され、下ろくろ(5)内に、下ろくろスライドブロック(51)が配置され、下ろくろスライドブロック(51)に、下ろくろ滑車台(52)が固設され、下ろくろスライドブロック(51)の上方に、下ろくろスライドブロックバネ(53)が配置され、下ろくろスライドブロックバネ(53)の底端は、下ろくろスライドブロック(51)と接続され、下ろくろスライドブロックバネ(53)の頂端は、下ろくろ(5)と接続され、傘開閉制御機構は、送り装置(6)と、引っ張り装置(7)と、駆動装置(8)を有する。傘の構造が簡単で、操作が容易で、持ち運びに便利で、汎用性が高く、広げる時には、傘の骨の強度が高く、収める時には、傘の骨のサイズが小さい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘であって、
傘の骨と、中棒と、傘のヘッド部と、傘開閉制御機構を有し、前記中棒は、外管と内管を有し、前記外管の頂端に、上ろくろが固設され、前記外管に、下ろくろが摺動自在に配置され、前記傘の骨は、上ろくろ及び下ろくろと連係して接続され、前記内管の頂部に、内管栓が接続され、前記内管の底部は、傘のヘッド部と接続され、前記上ろくろ内に、上ろくろ滑車台が配置され、前記下ろくろ内に、下ろくろスライドブロックが配置され、前記下ろくろスライドブロックに、下ろくろ滑車台が固設され、前記下ろくろスライドブロックの上方に、下ろくろスライドブロックバネが配置され、前記下ろくろスライドブロックバネの底端は、下ろくろスライドブロックと接続され、前記下ろくろスライドブロックバネの頂端は、下ろくろと接続され、前記傘開閉制御機構は、送り装置と、引っ張り装置と、駆動装置を有し、前記送り装置は、内管内に配置された親ねじと、親ねじと連係する親ねじのナット、及び親ねじのナットと接続するナット接続用ワイヤーを有し、前記ナット接続用ワイヤーの頂端は、上ろくろ滑車台と接続され、前記親ねじの底端は、駆動装置と接続され、前記引っ張り装置は、引きロープと、上ろくろ滑車と、下ろくろ滑車を有し、前記上ろくろ滑車の中央位置に、上ろくろ滑車軸が貫通され、前記上ろくろ滑車軸の両端は、上ろくろ滑車台と回転可能に接続され、前記下ろくろ滑車の中央位置に、下ろくろ滑車軸が貫通され、前記下ろくろ滑車軸の両端は、下ろくろ滑車台と回転可能に接続され、前記上ろくろ滑車は定滑車であり、前記下ろくろ滑車は動滑車であり、前記引きロープの一端は、下ろくろと固定接続され、前記引きロープのもう一端は、順次に下ろくろ滑車と上ろくろ滑車をよけ、外管を挿入して内管栓と固定接続され、前記駆動装置は、傘のヘッド部内に配置され、前記駆動装置は正逆回転駆動装置であることを特徴とする2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘。
【請求項2】
前記ナット接続用ワイヤーは、「門」字状を呈し、前記上ろくろ滑車台に、凹溝が配置され、前記ナット接続用ワイヤーの頂端は、凹溝内に位置されることを特徴とする請求項1に記載の2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘。
【請求項3】
前記外管は、上ろくろ釘を介して、上ろくろと回転可能に接続され、前記上ろくろ釘は、凹溝に配置されることを特徴とする請求項2に記載の2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘。
【請求項4】
前記傘のヘッド部は、傘のヘッド部本体と、傘のヘッド部上蓋と、傘のヘッド部下蓋を有し、前記傘のヘッド部上蓋は、傘のヘッド部本体の頂端にネジ接続され、前記傘のヘッド部下蓋は、傘のヘッド部本体の底端に嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘。
【請求項5】
前記傘のヘッド部内に、内管接続スリーブが配置され、前記内管接続スリーブの下端に、凸起台が配置され、前記傘のヘッド部の上端に、凸起台と合う凹穴な配置され、前記内管接続スリーブは、凸起台を凹穴に挿入することで傘のヘッド部と接続され、前記内管の底端は、傘のヘッド部上蓋を貫通して「T」字状位置決めピンを介して内管接続スリーブと接続されることを特徴とする請求項1に記載の2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘。
【請求項6】
前記駆動装置は、モータと、プリント基板と、バッテリと、ボタンを有し、前記モータと、バッテリと、ボタンは何れもプリント基板と電気的に接続され、前記傘のヘッド部内に、モータの親ねじ接続部品が配置され、前記モータは、モータの親ねじ接続部品を介して親ねじと接続され、前記傘のヘッド部に、給電ポートと、放電ポートが配置され、前記給電ポート及び放電ポートは、何れもバッテリと電気的に接続され、前記ボタンは、正転ボタンと逆転ボタンを有し、前記正転ボタンは、モータを正転させるために用いられ、前記逆転ボタンは、モータを逆転させるために用いられ、前記プリント基板に、Bluetooth(登録商標)チップが配置されることを特徴とする請求項1に記載の2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘。
【請求項7】
前記傘の骨は、閉傘バネを有することを特徴とする請求項1に記載の2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は傘の分野に関わり、特に2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘に関わる。
【背景技術】
【0002】
傘は日常生活で最も使われる用品として、風を遮ったり、雨を避けたり、日よけを防いだりする機能がある。その中で、折り畳み傘は小型で、収納に便利なので、多くのユーザーに愛されている。しかし、初期の傘は、傘の骨を一定の位置に押し上げると開傘できるが、にわか雨が急に降り出したら、開傘しないうちに、雨に濡れてしまう状況がよくある。
【0003】
そのため、ハンドルのところにボタンを配置し、このボタンを押すと自動開傘できる傘が開発してきたが、自動閉傘機能を備えてない。例えば乗車しようとする時、両手を使って傘を収めないと車内に入らないため、この短い時間で雨に濡れてしまう。また、3段式折り畳み傘は通常3段の中棒を持つが、広げた後中棒が揺れたり、また、収めた後、中棒の体積が大きいため、傘の強度や耐用年数に影響を与えるという課題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘であって、傘の骨と、中棒と、傘のヘッド部と、傘開閉制御機構を有し、前記中棒は、外管と内管を有し、前記外管の頂端に、上ろくろが固設され、前記外管に、下ろくろが摺動自在に配置され、前記傘の骨は、上ろくろ及び下ろくろと連係して接続され、前記内管の頂部に、内管栓が接続され、前記内管の底部は、傘のヘッド部と接続され、前記上ろくろ内に、上ろくろ滑車台が配置され、前記下ろくろ内に、下ろくろスライドブロックが配置され、前記下ろくろスライドブロックに、下ろくろ滑車台が固設され、前記下ろくろスライドブロックの上方に、下ろくろスライドブロックバネが配置され、前記下ろくろスライドブロックバネの底端は、下ろくろスライドブロックと接続され、前記下ろくろスライドブロックバネの頂端は、下ろくろと接続され、前記傘開閉制御機構は、送り装置と、引っ張り装置と、駆動装置を有し、前記送り装置は、内管内に配置された親ねじと、親ねじと連係する親ねじのナット、及び親ねじのナットと接続するナット接続用ワイヤーを有し、前記ナット接続用ワイヤーの頂端は、上ろくろ滑車台と接続され、前記親ねじの底端は、駆動装置と接続され、前記引っ張り装置は、引きロープと、上ろくろ滑車と、下ろくろ滑車を有し、前記上ろくろ滑車の中央位置に、上ろくろ滑車軸が貫通され、前記上ろくろ滑車軸の両端は、上ろくろ滑車台と回転可能に接続され、前記下ろくろ滑車の中央位置に、下ろくろ滑車軸が貫通され、前記下ろくろ滑車軸の両端は、下ろくろ滑車台と回転可能に接続され、前記上ろくろ滑車は定滑車であり、前記下ろくろ滑車は動滑車であり、前記引きロープの一端は、下ろくろと固定接続され、前記引きロープのもう一端は、順次に下ろくろ滑車と上ろくろ滑車をよけ、外管を挿入して内管栓と固定接続され、前記駆動装置は、傘のヘッド部内に配置され、前記駆動装置は正逆回転駆動装置である。
【0006】
好ましくは、前記ナット接続用ワイヤーは、「門」字状を呈し、前記上ろくろ滑車台に、凹溝が配置され、前記ナット接続用ワイヤーの頂端は、凹溝内に位置され、これにより、ナット接続用ワイヤーは凹溝内に上下移動できないようになる。
【0007】
好ましくは、前記外管は、上ろくろ釘を介して、上ろくろと回転可能に接続され、前記上ろくろ釘は、凹溝に配置され、外管と上ろくろの接続を補強することにより、更にナット接続用ワイヤーは凹溝内に上下移動できないようになる。
【0008】
好ましくは、前記傘のヘッド部は、傘のヘッド部本体と、傘のヘッド部上蓋と、傘のヘッド部下蓋を有し、前記傘のヘッド部上蓋は、傘のヘッド部本体の頂端にネジ接続され、前記傘のヘッド部下蓋は、傘のヘッド部本体の底端に嵌合され、傘のヘッド部を取り外し可能な構造に設定されることにより、いつでも傘のヘッド部内に配置された駆動装置をメンテナンスしたり、修理したりすることができる。駆動装置のみが壊れたことで傘全体が使えなく、無駄になる状況が回避される。
【0009】
好ましくは、前記傘のヘッド部内に、内管接続スリーブが配置され、前記内管接続スリーブの下端に、凸起台が配置され、前記傘のヘッド部の上端に、凸起台と合う凹穴な配置され、前記内管接続スリーブは、凸起台を凹穴に挿入することで傘のヘッド部と接続され、前記内管の底端は、傘のヘッド部上蓋を貫通して「T」字状位置決めピンを介して内管接続スリーブと接続され、これにより、内管と傘のヘッド部の接続を締め付けて、揺れが回避され、傘の強度と耐用年数を増やす。
【0010】
好ましくは、前記駆動装置は、モータと、プリント基板と、バッテリと、ボタンを有し、前記モータと、バッテリと、ボタンは何れもプリント基板と電気的に接続され、前記傘のヘッド部内に、モータの親ねじ接続部品が配置され、前記モータは、モータの親ねじ接続部品を介して親ねじと接続され、前記傘のヘッド部に、給電ポートと、放電ポートが配置され、前記給電ポート及び放電ポートは、何れもバッテリと電気的に接続され、前記給電ポートは、バッテリに電気を供給するために用いられ、前記放電ポートは、携帯電話又は他の充電する必要がある電気機器に電気を供給するために用いられ、前記ボタンは、防水シリコン製ボタンであり、前記ボタンは、正転ボタンと逆転ボタンを有し、前記正転ボタンは、モータを正転させるために用いられ、更に親ねじを正転させ、前記逆転ボタンは、モータを逆転させるために用いられ、更に親ねじを逆転させ、前記プリント基板に、Bluetooth(登録商標)チップが配置され、携帯電話のソフトに接続するために用いられ、紛失が防止される。
【0011】
好ましくは、前記傘の骨は、閉傘バネを有する。
【0012】
本発明の動作原理は以下の通りである。傘のヘッド部におけるボタンの正転ボタンを押して、モータを正転させるようになり、更に親ねじを正転させて、親ねじのナットは親ねじに沿って上向きに移動し、更にナット接続用ワイヤーが上昇して、上ろくろが上昇するようになり、外管は上ろくろと固定接続されているため、外管もそれに従って上昇して、中棒は長くなる。中棒が長くなった後、引きロープの作用により、下ろくろが上向きに移動し、傘の骨が広がって、下ろくろの上端は上ろくろの下端と接触したあたりに、下ろくろは上向きに移動しなく、引きロープの作用により、下ろくろスライドブロックは、上向きに下ろくろスライドブロックバネを押し縮め、更に下ろくろスライドブロックが上向きに移動し、また、下ろくろ滑車は動滑車であるため、中棒は二倍の長さで引き続き長くなり、下ろくろスライドブロックが上向きに移動して下ろくろに接触したあたりに、中棒は長くならない。逆に、傘のヘッド部におけるボタンの逆転ボタンを押すと、モータを逆転させるようになり、更に親ねじを逆転させて、親ねじのナットは親ねじに沿って下向きに移動し、更にナット接続用ワイヤーと、上ろくろ及び外管も一緒に下降させることにより、中棒は短くなる。中棒が短くなった後、閉傘バネの作用により、下ろくろが下向きに移動し、傘の骨が収まって、傘を収めることができる。
【発明の効果】
【0013】
従来の技術と比べて、本発明の有益な効果は以下の通りである。本発明では、3段式自動開閉傘の中棒を2段に設定し、下ろくろ内に、下ろくろスライドブロック及び下ろくろスライドブロックバネが配置され、下ろくろスライドブロックバネの底端は、下ろくろスライドブロックと接続され、前記下ろくろスライドブロックバネの頂端は、下ろくろと接続され、下ろくろスライドブロックに、下ろくろ滑車台が固設され、下ろくろ滑車台内に、下ろくろ滑車が取り付けられているため、下ろくろ滑車は動滑車になり、下ろくろが上向きに移動できない場合でも、引っ張り装置の作用により、下ろくろスライドブロックは下ろくろスライドブロックバネに押し縮めることができ、更に上向きに移動して下ろくろに接触し、これで中棒は引き続き長くなり、傘を広げる時には、2段の中棒の長さは3段の中棒の長さに達することが可能になり、3段の中棒の代わりに、2段の中棒を使うことで、傘の構造の安定性がよくなり、傘の強度と耐用年数が長くなる。それと同時に、傘を畳む時、傘の骨のサイズも縮む。そのほか、本発明は、傘のヘッド部に配置された正逆回転駆動装置を配置し、親ねじを正転させたり逆転させたりして、親ねじのナットを親ねじに沿って昇降させて、更にナット接続用ワイヤーと、上ろくろ及び外管を昇降させるとともに、引っ張り装置により、正方向に引っ張ったり逆方向に引っ張ったりすることで、下ろくろを上下方向に移動させて、傘の自動開閉を実現する。本発明は、構造が簡単で、操作が容易で、持ち運びに便利で、汎用性が高く、広げる時には、傘の骨の強度が高く、収める時には、傘の骨のサイズが小さい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明を展開した際の図である。
図2】本発明を収めた際の図である。
図3】本発明の分解図である。
図4】本発明の下ろくろの構造を示す図である。
図5】本発明のナット接続用ワイヤーの接続構造を示す図である。
図6】本発明に係る収めた際の引きロープの接続構造を示す図である。
図7】本発明に係る広げた際の引きロープの接続構造を示す図である。
図8】本発明の傘のヘッド部の構造を示す図である。
図9】本発明の内管と傘のヘッド部と接続する構造を示す図である。
図10】本発明の駆動装置の動作原理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
これから、具体的な実施形態を合わせて、本発明について詳しく説明する。
【0016】
本発明において言及される方向用語は、例えば、上、下、内、外など、明細書の図面1を参照する方向だけである。したがって、使用する方向用語は説明のみに使用され、本発明を限定するものではない。
【0017】
図1-4、図6-図7に示すように、2段の中棒から構成された3段式自動開閉傘であって、傘の骨1と、中棒2と、傘のヘッド部3と、傘開閉制御機構を有し、前記中棒2は、外管21と内管22を有し、前記外管21の頂端に、上ろくろ4が固設され、前記外管21に、下ろくろ5が摺動自在に配置され、前記傘の骨1は、上ろくろ4及び下ろくろ5と連係して接続され、前記内管22の頂部に、内管栓221が接続され、前記内管22の底部は、傘のヘッド部3と接続され、前記上ろくろ4内に、上ろくろ滑車台41が配置され、前記下ろくろ5内に、下ろくろスライドブロック51が配置され、前記下ろくろスライドブロック51に、下ろくろ滑車台52が固設され、前記下ろくろスライドブロック51の上方に、下ろくろスライドブロックバネ53が配置され、前記下ろくろスライドブロックバネ53の底端は、下ろくろスライドブロック51と接続され、前記下ろくろスライドブロックバネ53の頂端は、下ろくろ5と接続され、前記傘開閉制御機構は、送り装置6と、引っ張り装置7と、駆動装置8を有し、前記送り装置6は、内管22内に配置された親ねじ61と、親ねじ61と連係する親ねじのナット62、及び親ねじのナット62と接続するナット接続用ワイヤー63を有し、前記ナット接続用ワイヤー63の頂端は、上ろくろ滑車台41と接続され、前記親ねじ61の底端は、駆動装置8と接続され、前記引っ張り装置7は、引きロープ71と、上ろくろ滑車72と、下ろくろ滑車73を有し、前記上ろくろ滑車72の中央位置に、上ろくろ滑車軸721が貫通され、前記上ろくろ滑車軸721の両端は、上ろくろ滑車台41と回転可能に接続され、前記下ろくろ滑車73の中央位置に、下ろくろ滑車軸731が貫通され、前記下ろくろ滑車軸731の両端は、下ろくろ滑車台52と回転可能に接続され、前記上ろくろ滑車72は定滑車であり、前記下ろくろ滑車73は動滑車であり、前記引きロープ7の一端は、下ろくろ5と固定接続され、前記引きロープ71のもう一端は、順次に下ろくろ滑車73と上ろくろ滑車72をよけ、外管21を挿入して内管栓221と固定接続され、前記駆動装置8は、傘のヘッド部3内に配置され、前記駆動装置8は正逆回転駆動装置である。
【0018】
図5に示すように、前記ナット接続用ワイヤー63は、「門」字状を呈し、前記上ろくろ滑車台41に、凹溝42が配置され、前記ナット接続用ワイヤー63の頂端は、凹溝42内に位置され、これにより、ナット接続用ワイヤー63は凹溝42内に上下移動できないようになる。
【0019】
前記外管21は、上ろくろ釘43を介して、上ろくろ4と回転可能に接続され、前記上ろくろ釘43は、凹溝42に配置され、外管21と上ろくろ4の接続を補強することにより、更にナット接続用ワイヤー63は凹溝42内に上下移動できないようになる。
【0020】
図8に示すように、前記傘のヘッド部3は、傘のヘッド部本体31と、傘のヘッド部上蓋32と、傘のヘッド部下蓋33を有し、前記傘のヘッド部上蓋32は、傘のヘッド部本体31の頂端にネジ接続され、前記傘のヘッド部下蓋33は、傘のヘッド部本体31の底端に嵌合され、傘のヘッド部3を取り外し可能な構造に設定されることにより、いつでも傘のヘッド部3内に配置された駆動装置8をメンテナンスしたり、修理したりすることができる。駆動装置8のみが壊れたことで傘全体が使えなく、無駄になる状況が回避される。
【0021】
図9に示すように、前記傘のヘッド部3内に、内管接続スリーブ34が配置され、前記内管接続スリーブ34の下端に、凸起台35が配置され、前記傘のヘッド部3の上端に、凸起台35と合う凹穴36な配置され、前記内管接続スリーブ34は、凸起台35を凹穴36に挿入することで傘のヘッド部3と接続され、前記内管22の底端は、傘のヘッド部上蓋32を貫通して「T」字状位置決めピンを介して内管接続スリーブ34と接続され、これにより、内管22と傘のヘッド部3の接続を締め付けて、揺れが回避され、傘の強度と耐用年数を増やす。
【0022】
図10に示すように、前記駆動装置8は、モータ81と、プリント基板82と、バッテリ83と、ボタン84を有し、前記モータ81と、バッテリ83と、ボタン84は何れもプリント基板82と電気的に接続され、前記傘のヘッド部3内に、モータの親ねじ接続部品38が配置され、前記モータ81は、モータの親ねじ接続部品38を介して親ねじ61と接続され、前記傘のヘッド部3に、給電ポートと、放電ポートが配置され、前記給電ポート及び放電ポートは、何れもバッテリ83と電気的に接続され、前記給電ポートは、バッテリ83に電気を供給するために用いられ、前記放電ポートは、携帯電話又は他の充電する必要がある電気機器に電気を供給するために用いられ、前記ボタン84は、防水シリコン製ボタンであり、前記ボタン84は、正転ボタンと逆転ボタンを有し、前記正転ボタンは、モータ81を正転させるために用いられ、更に親ねじ61を正転させ、前記逆転ボタンは、モータ84を逆転させるために用いられ、更に親ねじ61を逆転させ、前記プリント基板82に、Bluetooth(登録商標)チップが配置され、携帯電話のソフトに接続するために用いられ、紛失が防止される。
【0023】
前記傘の骨1は、閉傘バネ11を有する。
【0024】
本発明の動作原理は以下の通りである。傘のヘッド部3におけるボタン84の正転ボタンを押して、モータ81を正転させるようになり、更に親ねじ61を正転させて、親ねじのナット62は親ねじ61に沿って上向きに移動し、更にナット接続用ワイヤー63が上昇して、上ろくろ4が上昇するようになり、外管21は上ろくろ4と固定接続されているため、外管21もそれに従って上昇して、中棒2は長くなる。中棒2が長くなった後、引きロープ71の作用により、下ろくろ5が上向きに移動し、傘の骨1が広がって、下ろくろ5の上端は上ろくろ4の下端と接触したあたりに、下ろくろ5は上向きに移動しなく、引きロープ71の作用により、下ろくろスライドブロック51は、上向きに下ろくろスライドブロックバネ53を押し縮め、更に下ろくろスライドブロック51が上向きに移動し、また、下ろくろ滑車73は動滑車であるため、中棒2は二倍の長さで引き続き長くなり、下ろくろスライドブロック51が上向きに移動して下ろくろ5に接触したあたりに、中棒2は長くならない。逆に、傘のヘッド部3におけるボタン84の逆転ボタンを押すと、モータ81を逆転させるようになり、更に親ねじ61を逆転させて、親ねじのナット62は親ねじ61に沿って下向きに移動し、更にナット接続用ワイヤー63と、上ろくろ4及び外管21も一緒に下降させることにより、中棒2は短くなる。中棒2が短くなった後、閉傘バネ11の作用により、下ろくろ5が下向きに移動し、傘の骨1が収まって、傘を収めることができる。
【0025】
以上説明したのは本発明のより良い実施形態に過ぎなく、本発明を限定するものではない。本発明の特許請求の範囲に基づいて上記実施形態に対して行った任意の同等の変更、修飾および進化などは、いずれも本発明の技術案の保護範囲内に属する。
【符号の説明】
【0026】
1、傘の骨;11、閉傘バネ;2、中棒;21、外管;22、内管;221、内管栓;3、傘のヘッド部;31、傘のヘッド部本体;32、傘のヘッド部上蓋;33、傘のヘッド部下蓋;34、内管接続スリーブ;35、凸起台;36、凹穴;37、「T」字状位置決めピン;38、モータの親ねじ接続部品;4、上ろくろ;41、上ろくろ滑車台;42、凹溝;43、上ろくろ釘;5、下ろくろ;51、下ろくろスライドブロック;52、下ろくろ滑車台;53、下ろくろスライドブロック;731、下ろくろ滑車軸;8、駆動装置;81、モータ;82、プリント基板;83、バッテリ;84、ボタン
図1
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図10
【国際調査報告】