(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(54)【発明の名称】床処理装置
(51)【国際特許分類】
A47L 11/19 20060101AFI20220302BHJP
A47L 11/24 20060101ALI20220302BHJP
A47L 11/30 20060101ALI20220302BHJP
A47L 11/293 20060101ALI20220302BHJP
A47L 11/283 20060101ALI20220302BHJP
【FI】
A47L11/19
A47L11/24
A47L11/30
A47L11/293
A47L11/283
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538857
(86)(22)【出願日】2020-01-24
(85)【翻訳文提出日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 US2020014967
(87)【国際公開番号】W WO2020154603
(87)【国際公開日】2020-07-30
(32)【優先日】2019-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521291068
【氏名又は名称】ケルヒャー・ノース・アメリカ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】KARCHER NORTH AMERICA, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】ベナード,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】パイン,スコット
(72)【発明者】
【氏名】アダムズ,ジャレッド
(57)【要約】
本開示は、一般に、床面又は地面を洗浄又はそれ以外で処理するための装置に関する。本明細書で提供されるデバイスは、洗浄作業の効率及び有効性を高めるための様々な特徴を含む。このようなデバイスは、これらに限定されないが、ベアリングプロテクターデバイス、コード及びケーブル管理デバイス、及び乗用床処理機で役立つ人間工学的機能を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄デバイスの構成要素を支持するように動作可能な胴体部材と、
ローラーブラシを選択的に受け入れるように動作可能な洗浄デッキと、
第1端、第2端、及び長手方向軸を有するローラーブラシであって、胴体部材及び洗浄デッキのうちの少なくとも1つに対して回転可能であるローラーブラシと、ここでローラーブラシは、そこから延びる複数の剛毛を含み、
ローラーブラシの第1端の近位に設けられた固定ブラシであり、破片を偏向するように動作可能な剛毛を含む固定ブラシと、
を備えた、床処理及び洗浄デバイス。
【請求項2】
固定ブラシの剛毛は、ローラーブラシの長手方向軸に実質的に垂直である、請求項1に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項3】
ローラーブラシの第1端及び第2端の少なくとも1つは、ベアリングアセンブリに選択的に接続されている、請求項1に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項4】
固定ブラシは、ローラーブラシとベアリングアセンブリとの間に少なくとも部分的に設けられている、請求項3に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項5】
ローラーブラシの第2端は、駆動部材と連絡して設けられ、ローラーブラシの第1端は、ブラシの回転を可能にするようにベアリングアセンブリに接続されている、請求項1に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項6】
複数のワイヤーフレームガード部材をさらに備え、このワイヤーフレームガード部材の少なくとも一部は、ローラーブラシの長手方向軸に対して垂直に延在し、ワイヤーフレームガード部材は、カーペットがデバイスに引き込まれるのを防止するように動作可能である、請求項1に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項7】
ローラーブラシから延びる複数の剛毛は、らせん状に分布して設けられる、請求項1に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項8】
第1のローラー及び第2のローラーを選択的かつ回転可能に受け入れるように動作可能なカートリッジ部材と、
それぞれ長手方向軸を含む第1のローラーブラシ及び第2のローラーブラシと、
第1のローラーブラシは、第2のローラーブラシから離間して配置され、第1のローラーブラシの長手方向軸は、第2のローラーブラシの長手方向軸に平行に延在する、
第1のローラーブラシ及び第2のローラーブラシは、それぞれ、そこから延びる複数の剛毛を含む、
ここで、第1のローラーブラシ及び第2のローラーブラシのうちの少なくとも1つは、ベアリングアセンブリに回転可能に接続されている、
ベアリングアセンブリの近位に設けられた固定ブラシであって、第1のローラー、第2のローラー、複数の剛毛、及びベアリングアセンブリのうちの少なくとも1つに提供された破片に接触してこれを偏向させ、ベアリングアセンブリへの破片の侵入を防止するように動作可能である固定ブラシと、
を備えた、床処理及び洗浄デバイス。
【請求項9】
固定ブラシは、選択的に取り外し可能なブラシを備える、請求項8に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項10】
当該デバイスは、洗浄デッキを備え、カートリッジ部材が洗浄デッキに選択的に接続される、請求項8に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項11】
固定ブラシは、第1のローラーブラシ及び第2のローラーブラシの長手方向軸に実質的に垂直な方向に延びる剛毛を備える、請求項8に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項12】
固定ブラシは、カートリッジ部材に選択的に接続されている、請求項8に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項13】
固定ブラシは、第1のローラーブラシとベアリングアセンブリとの間に少なくとも部分的に設けられる、請求項8に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項14】
第1端、第2端、及び長手方向軸を有し、長手方向軸周りにローラーが回転可能であるローラーブラシと、
ここでローラーブラシは、そこから延びる複数の剛毛を含む、
ローラーブラシの第1端の近位に設けられた固定ブラシであって、長手方向軸に対して実質的に垂直に延びる剛毛を含み、ローラーブラシによって変位された汚れ及び破片を偏向させて封じ込めるように動作可能である固定ブラシと、
を備える、床処理及び洗浄デバイス。
【請求項15】
固定ブラシは、剛性のベース部材を備え、剛毛が剛性のベース部材から延びる、請求項14に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項16】
剛性のベース部材は、洗浄デバイスに対して選択的に固定可能である、請求項15に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項17】
ローラーブラシの第1端及び第2端の少なくとも1つは、ベアリングアセンブリに選択的に接続されている、請求項14に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項18】
固定ブラシは、ローラーブラシとベアリングアセンブリとの間に少なくとも部分的に設けられる、請求項17に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項19】
複数のワイヤーフレームガード部材をさらに備え、このワイヤーフレームガード部材の少なくとも一部は、ローラーブラシの長手方向軸に対して垂直に延在し、ワイヤーフレームガード部材は、カーペットがデバイスに引き込まれるのを防止するように動作可能である、請求項14に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【請求項20】
ローラーブラシから延びる複数の剛毛は、らせん状に分布して設けられる、請求項14に記載の床処理及び洗浄デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この米国非仮特許出願は、2019年1月24日に出願された米国仮特許出願番号62/796,530号から優先権の利益を主張し、その開示全体は、参考により本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願は、2017年8月14日に出願された米国特許出願番号15/676,745号に関連しており、これは、米国特許出願番号15/248,560号の継続出願であり、これは2016年8月24日に出願された米国特許出願番号15/245,488号の継続出願であり、これは2015年3月10日に出願された米国特許出願番号14/643,768号の継続出願であり、これは2013年8月10日に出願された米国特許出願番号13/964、046号の継続出願であり現在は米国特許第9,015,887号であり、これは2013年5月6日に出願された米国特許出願番号13/888,140号の継続出願であり現在は米国特許第8,528,142号であり、これは2012年7月20日に出願された米国特許出願番号13/554,593号の継続出願であり現在は米国特許番号8,438,685号であり、これは2007年10月5日に出願された米国特許出願番号11/868,353号の分割出願であり現在は米国特許番号8,245,345号であり、これは2005年2月15日に出願された米国特許出願番号11/059,663号の継続出願であり現在は米国特許第7,533,435号であり、これは2004年2月16日及び2004年11月12日にそれぞれ出願された米国仮特許出願番号60/545,153号及び60/627,606号の利益を主張しており、これは2003年12月15に出願され放棄された米国特許出願番号10/737,027号の一部継続出願であり、これは2003年5月14日に出願され放棄された米国特許出願番号10/438,485号の一部継続出願である。これらの開示全体は、参考によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
この出願は、2005年10月17日に出願され放棄された米国特許出願番号11/253,100号に関連しており、参考によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0004】
この出願は、また、2012年8月20日に出願された米国特許出願番号13/589,321号で現在は米国特許第8,397,333号に関連し、これは2009年7月29日に出願され現在は米国特許第8,302,240号の米国特許出願番号12/511,704号の継続出願であり、その全体は、参考により本明細書に組み込まれる。
【0005】
本発明は、表面の、洗浄等の処理用の装置に関する。より具体的には、本発明の一実施形態は、操作者用に立ち位置又は座り位置を設け、かつ、狭いスペースで操作可能である表面洗浄用の装置である。
【背景技術】
【0006】
洗浄機は、タイル、石、レンガ、木材、コンクリート、カーペット、その他の一般的な表面で構成される床の表面を洗浄するために広く使用されている。特に商業の、工業の、施設の、及び公共の建物における非常に広いエリアにおいて、これらの表面の清浄度を維持することは、継続的で時間のかかるプロセスである。本発明は、使用中に操作者を支援する、操作性の高い床洗浄又は処理装置(以下、「処理装置」)に関する。より具体的には、本発明のいくつかの実施形態は、床面を洗浄する、掃除する、真空引きする、磨く、ワックスをかける等(以下、「処理」)を行うのに適し、ここで操作者は、洗浄デバイスによって支持され、よって、洗浄作業の効率性及び生産性を増加させる。本明細書で使用されるように、「Afloored surface@」又はより一般的に「Asurface@」は、コンクリート、タイル、カーペット、木材、プラスチック、石、芝、又は当該技術分野で知られている他の任意の物質で覆われるエリアを包含する。従来のデバイスは、そのような床面の洗浄で発生する多くの問題に対処する。しかし残念ながら、本発明以前では、任意の所与の時点での様々な環境における様々な表面を洗浄する際に生じる問題の、全てではないにしても多くに対処可能な1つのデバイスは、存在しなかった。
【0007】
モップ及びバケツの洗浄デバイス
従来、建物のメンテナンススタッフ及び他の人々は、タイル張りの廊下あるいはトイレの床などの表面を、しばしば、昔ながらのモップ及びバケツの技術を使用して処理していた。バケツは、取り外し可能なモップリンガーを含むことができ、容易な移動を促進するためにキャスター車輪に配置することができる。設備の清浄度によっては、操作者は、モップ及びバケツのアプローチを使用して床の処理において良好なスタートをきることができるかもしれない。しかしながら、すぐにモップ及びバケツの中の液体が汚れたり、細菌及び/又はバクテリアによって汚染されたりする。その時点から、操作者がモップをバケツに突っ込み、モップをつけるたびに、モップ及び洗浄液の両方がますます汚れ/汚染される。
【0008】
手動推進洗浄デバイス
表面を洗浄するための従来のモップ及びバケツのアプローチに関連する基本的な洗浄の問題は、発明の名称が「A Multi-functional Cleaning Machine」の、Robinsonによる米国特許第6,206,980号、これは参考により本明細書に完全に組み込まれる、に示されるように、従来技術において一般的に取り組まれている。このタイプの洗浄機は、一般的に、2つのタンクを有する手動推進車輪付き本体、1つの濃縮化学薬品容器、真空及びブロワーモーター、及び流体ポンプシステムを含む。通常、このような機器は、汚れた流体を真空引きし、洗浄された表面を乾燥するのに使用可能である空気の吹き出しの両方に使用される単一のモーターのみを含む。このような機器は、一般的に操作し易く、以前のモップ及びバケツ技術を改善したものであるが、システムは、依然として労働集約的で低速である。その結果、これらのタイプのシステムを使用するとき、洗浄専門家の生産性は、一般に、利用可能な他のタイプのシステムの場合よりも低下する。
【0009】
自走式ウォークビハインド型デバイス
生産性の問題は、ウォークビハインド型装置の創作によって当該技術分野において対処されてきた。これらの装置は、通常、機械の前部にスクラブデッキを有し、後部にスキージを有する。スキージは、機械が方向を変更したときに、「スイング」する、又はスクラブデッキの進路に従う能力を有する。このタイプの機器は、一般的に、大きな表面積の洗浄においてモップ及びバケツ、又は手動推進のデバイスよりも効率的である。しかしながら残念なことに、スクラブデッキとスキージとの間の距離が比較的大きい。また、ウォークビハインド型は、通常、比較的幅の広いスキージを有する。これらの特性は、そのような機器の操作性を制限し、それらが容易に通過できる出入り口を制限する。典型的な3フィートの出入り口は、33インチ以下のスキージを有する機械を取り外すことなく通り抜けることを可能にする。
【0010】
小型のウォークビハインド型床洗浄装置は、通常、機械の中央にスクラブデッキを、機械の後部にスキージを含む。この構成では、機械が方向を変えたときに、スキージは、スクラブデッキの経路をスイングする又は経路に従う能力をほとんど又は全く有していない。小型のライダースクラバーは、通常、比較的狭いスキージを有しており、スクラブデッキに隣接する「サイドスキージ」(真空引きされていないスキージブレード)を頼りにして、メイン(真空引きされた)スキージの経路へ水を向ける。これらのサイドスキージによる問題は、真空引きされたスキージがスクラブデッキの真の経路をたどらず、サイドスキージの経路のみをたどる(これは水の膜を残す)ことから、サイドスキージが非常に長期間、あまり良好に動作せず、水の膜を残す傾向があるということである。最後に、サイドスキージは、通常、非常に重いゴム製のブレードであり、水を導くためにそれらにかなりの下方圧力を加える。このことは、サイドスキージを高価なものにし、かつ推進ユニットに関する作業を増す、かなりの「抵抗」を引き起こし、バッテリーの稼働時間を制限する。したがって、大型のウォークビハインド型床処理機よりも操作性は高いが、小型の機械は、通常、大型機ほどきれいにならない。
【0011】
従来技術デバイスにおける保管の問題
さらに、既知の洗浄機は、洗浄用の補給品、工具などの、適切な搭載された保管場所を提供しない。同様に、従来技術の機械は、そのような必要が生じたときにゴミなどの保管施設を追加するための柔軟なアプローチを提供しないことが多い。したがって、これらの問題に対処する機械が必要である。
【0012】
自走式乗車型デバイス
自走式洗浄デバイスはまた、一般にこの分野でもよく知られており、病院、デパート、学校、体育館などで見られるタイル、コンクリート、カーペットの床などの大きな床面を処理するために使用される。これらのデバイスは、一般的に、操作者が、そこからデバイスの操作を制御できるシート(座席)を設けている。これらのデバイスは、時間のかかる流体交換又は破片除去を繰り返し実行することなく、大量の廃液及び/又は破片を収納することができることから、広いオープンエリアの洗浄に適している。さらに、これらのデバイスは、ユーザーにシートを提供することから、ユーザーが通常より早く疲労することはなく、全体的な操作者の生産性を向上する。残念ながら、これらの大型の乗車型機械は、廊下、小さな部屋、又は多くの障害物がある大きな部屋でさえよく見られる、より小さい、より制限された床面の洗浄用には特に適していない。
【0013】
当該技術分野でよく知られているように、より小さな部屋及び廊下を洗浄するのに適した、より小さな自走式洗浄デバイスもまた存在する。しかしながら、より小さなデバイスは、通常、操作者によって押したり引いたりされる。したがって、これらのデバイスの主な欠点は、デバイスを操作するためにそれらがしばしば操作者の力に頼るということである。たとえデバイスが自走式であっても、それは、手動ステアリングを採用していることがよくある。ウォークビハインド型処理デバイスの長時間操作後、操作者は、疲れ果てて、目前の作業から彼らの注意が逸れ、床張りエリアの処理が不均一になる可能性がある。したがって後続の操作者は、最初の作業中に正確に処理されなかった特定エリアに戻り修整しなければならない場合がある。さらに、磨く(ブラシをかける)ために表面がさらされる時間に関する人為的エラーは、操作者が単一のエリアに長時間、手間取ったときに発生する可能性がある。この状況は、床面にとって決して良くない。当該技術分野におけるデバイスはまた、操作が困難であり、しばしば、予めの又はその後の洗浄作業を実行しなければならない、狭いコーナーの周りで作業するのに適しておらず、よって、仕事全体の時間及び費用が増加する。
【0014】
したがって、床洗浄又は処理の分野において、操作者がそれに乗ることができ、狭いエリア及び/又は狭いコーナーの周りで使用するのに適したデバイスを提供する必要性が長い間感じられてきた。以下の開示は、最適な床洗浄又は処理を確実にするために操作者をサポートするのに適したデッキを含む、狭いエリアにおける使用に適した、改良された床洗浄及び処理デバイスを記述している。
【発明の概要】
【0015】
本発明の一態様は、操作が容易な床処理装置を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、処理デバイスの内部構成要素の少なくとも一部を収納する筐体と、洗浄操作中に使用されるデバイスの設置場所とを含む胴体部分から構成される。さらに、本発明の一実施形態は、操作者用の、立つ、もたれる、座る場所を設けている。本発明の別の実施形態は、狭いコーナーを有するエリアにおいて、より優れた操作性を可能にするパワーステアリングデバイスを備えており、それによって、前処理又は後処理作業を実行することなく、より多くの床面が処理されることを保証する。より具体的には、本発明の一実施形態は、自走式車輪、及び、障害物の周りの増強した操作性を提供するための使い易いステアリングデバイスを備えている。本発明の一実施形態は、推進及び/又はステアリング能力を提供する少なくとも1つの車輪を使用する。本発明のさらに別の実施形態は、装置全体が、他の方向に実質的に横断することなく、大まかに360E(度)回転できるように、胴体の下で実質的に中心に置かれた車輪を使用し、したがって狭いコーナーの表面の処理を可能にする。本発明の別の態様は、製造するのに費用効果の高い洗浄装置を提供することである。次に、本発明の様々な態様をより詳細に説明する。
【0016】
胴体
本発明の一実施形態は、装置の内部の仕組みを保護及び収納し、それとともに使用される補助処理デバイスの相互接続用の場所を提供するように設計された胴体部分を使用する。本発明の一実施形態は、当該技術分野において使用される硬質プラスチック、金属、又は他の一般的な材料で構成される胴体を使用する。この実施形態の胴体はまた、操作者用のデッキを備えている。本発明の代替の実施形態は、折り畳み可能な、取り外し可能な、又は固定式の操作者用シート(座席)を使用する。さらに、操作者を洗浄デバイスへ、よって操作者の作業環境へ操作者を確保するために、パッド又はベルトなどの他の安全機能が使用されてもよい。
【0017】
本発明のさらに別の態様は、小さな包絡面を有する胴体を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、狭いスペースに適合し通り抜けるのに十分に小さいものである。しばしば、本発明の装置を使用する施設は、狭い出入り口、通路、及びエレベータを含む。さらに、特に、米国の障害者法に準拠するように改造された古い建物では、エレベータの容積及び持ち上げ能力は、最小になっている。小さなエレベータに収まるように、胴体は、最小の実用的な包絡面を有するように設計されており、従来技術を越える独特な利点を有する。また、本発明の一実施形態の装置は、装置の外形を減じるために容易に取り外し可能又は調整可能である構成要素を含む。したがって、本発明の実施形態は、様々な構造において使用できる。
【0018】
ステアリング機構
本発明の別の態様は、作業及び操作が容易な洗浄装置を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、操作者からの入力が洗浄装置のステアリング車輪に効率的に伝達されることを可能にするステアリング機構を備えている。あるいはまた、処理装置の操作性を容易にするために、ジョイスティック、タッチスクリーン、ボタン、遠隔制御要素などの他のステアリング手段が使用されてもよい。
【0019】
本発明のさらに別の態様は、狭いコーナーを有するエリアを効率的に洗浄するように適合した洗浄装置を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、感知できる横方向の動きなしに360E度(回転)を一般的に実行するように構成されている。本発明のこの実施形態は、一般的に胴体の中心の下に回転機構を備えており、該回転機構は、それに隣接する2つの駆動される外側車輪を有し、該外側車輪は、中心の車輪周りに旋回するように胴体に動力を提供する。駆動される外側車輪は、ジョイスティックによって独立して制御されてもよく、その動きは、各車輪に方向入力を送る。本発明の一実施形態は、少なくとも1つのジョイスティックを備えており、前方への偏位は前方運動を与え、後方への偏位は後方運動を与え、左右への偏位は、装置を回転させる。あるいはまた、2つのジョイスティックが同様の方法で使用でき、左のジョイスティックの後方への偏向、及び右のジョイスティックの前方への偏向は、左回転をもたらし、駆動される車輪の配置に応じて、おそらく360度左側回転する。
【0020】
本発明の別の実施形態は、ステアリングハンドル、ハンドルバー、ヨーク、又はステアリング用の同様の機構を利用する。実施形態はまた、駆動支援されたステアリング機構を含んでもよい。
【0021】
動力装置
本発明の別の態様は、一般的に使用される動力装置によって駆動される処理装置を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、装置を駆動するために電気モーターを使用する。電気モーターは、バッテリー、太陽エネルギー、又は恒久的な電源に接続された電気コードによって電力を供給されてもよい。あるいはまた、本発明は、内燃機関によって動力を供給されてもよい。当業者によって理解されるように、他の推進手段もまた、その範囲から逸脱することなく、本発明によって使用されてもよい。
【0022】
床処理デバイス
本発明の一実施形態は、流体ポンプアセンブリ及び真空アセンブリを収納する胴体を使用する。この装置は、少なくとも2つのタンクをさらに含み、その1つは、水などのベースとなる洗浄液を保持するためのものであり、もう1つは、使用済み洗浄液、乾燥した破片などを保持するためのものである。この装置はまた、濃縮洗浄剤を保持するように設計された一もしくは複数の濃縮洗浄剤容器を含んでもよい。容器は、好ましくは、ロック可能な構造内に格納され、装置全体に安全性を追加する。これらの薬剤は、表面に塗布する直前にベースの洗浄液に加えることができ、必要に応じてさまざまな表面の洗浄を容易する。
【0023】
タンク
上で簡単に述べたように、好ましくは、処理を容易にするために洗浄される床面に向けられる溶液を提供する、少なくとも1つのタンクが設けられる。タンクは、廃棄前に表面からの廃水が含まれている複数の区画により構成されてもよい。より具体的には、本発明の一実施形態は、可動膜を含むタンクを使用する。この構成では、きれいな水及び/又は洗浄液が表面に堆積され、かき混ぜられる。次に、汚れた水が吸い上げられてタンクの一部に戻され堆積し、それによって汚れた水を受け入れるのに従って膜が移動する。このような構成は、米国特許第4,759,094号に開示されており、これは、この参考によりその全体が本明細書に組み込まれる。同様の選択的に拡張可能な流体貯蔵エリアは、最初の流体タンクの内側に配置された折りたたみ可能な構造を利用することによって、作り出すことができる。このタイプの配置は、米国特許第4,196,492号に開示されており、これもまた、この参考によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0024】
きれいな水は、デバイスに搭載して貯蔵されるよりもむしろ、ホースなど、外部の水源からもちろん供給可能である。しかしながら、本発明の操作性及び使用可能性を容易にするために、胴体は、少なくとも1つの流体タンク、及びおそらく複数の流体タンクを収納又は保持することが想定される。
【0025】
洗浄液
一つのタイプの処理作業では、化学薬品容器からの流体は、チューブを通り計測バルブを含んでもよい化学薬品セレクターに流れる。このセレクターは、好ましくは、流体ラインにおける流体圧力に関係なく流体がセレクターを通って流れるのが防止される、確実な遮断位置を有する。該セレクターは、操作者の選択からの、いくつかの洗浄剤の1つの入力に応答する。化学薬品が選択されると、化学薬品セレクターを通して流れが自由になり、その適切な量が混合T字管への任意数の入口の1つに供給可能である。流れることができる化学薬品の量は、セレクターに組み込まれた、又は既知の方法でセレクターから分離された計測バルブによって調整可能である。水などのベースとなる洗浄液は、流体タンクから別のチューブを通って混合T字管の第2レッグに流れてもよい。そして、洗浄液及び濃縮洗浄剤が混合T字管内で混合され、洗浄液を作り出す。次に、この溶液は、セレクター出口を通って圧力ポンプに送られてもよく、ここで、洗浄溶液は、加圧され、適切なチューブを介して分配デバイスに伝達され得る。セレクターへ及びセレクターを通して流体を引き込むポンプはまた、好ましくは、ポンプ圧力の調整を容易にするために、バイパスシステムを含む。流体を引き込むためにポンプの使用は、流体ラインに不要な圧力を生成せず、かつ、システムは、一般に流体の重力供給の影響を受けないことから、好ましい。
【0026】
溶液は、任意のタイプの分配デバイスを使用して表面に塗布可能である。好ましい実施形態では、分配デバイス又は関連する溶液ラインあるいはチューブは、分配デバイスを出ることができる溶液の圧力及び流れを調整するために使用されてもよい調節可能な弁を含む。調整可能であるため、この装置は、スポッティング又は他の処理を含む、様々なカーペット処理用のプレクリーナーとして利用されてもよい。
【0027】
化学薬品セレクターの使用により、床処理化学薬品の2つ以上の容器は、混合T字管に流体的に接続可能である。操作中、ユーザーは、容器を追加する、あるいは化学薬品供給ラインをある容器から別の容器に切り替えたりする必要なしに、又は、簡単に置き忘れたり、誤って相互接続したり、損傷したりする計測チップを変更することなく、任意数の洗浄液を作り出すことができる。したがって、化学薬品の取り扱いが少ないため、処理プロセスは、より安全である。同様に、計測バルブの使用は、操作者が非常に正確な床処理溶液を作り出すことを可能にする。
【0028】
装置全体で一方向逆止弁を使用することが好ましい。例えば、逆止弁は、次のもの、即ち、洗浄剤を計測T字管に供給する供給ライン、計測T字管に水を供給するライン、洗浄液をポンプに供給するライン、洗浄液をスプレーガンに供給するライン、又は、計測T字管自身において、に含まれてもよい。逆止弁は、液体の逆流を防ぎ、かつ、ある液体が別の液体で汚染されるのを防ぐ。
【0029】
ブロワー
処理装置はまた、モジュラーブロワーアセンブリを含んでもよい。このブロワーアセンブリは、手持ち式で、洗浄機械全体から完全に離れて操作されてもよい。このブロワーアセンブリは、装置が保管される場所から物理的に離れたエリアを乾燥するために使用してもよい。ブロワーアセンブリは、装置から分離されている可能性があることから、葉、草、土、他の破片を吹き飛ばすなど、他の吹き出し機能にも使用できる。ブロワーアセンブリは、取り外し可能なハンドノズル、フレキシブルノズル、拡張ワンドなどと共に使用でき、それによってブロワーアセンブリの全体的な柔軟性が向上する。ブロワーアセンブリは、一体化されたオン/オフスイッチを利用して、装置の電源を含む任意の典型的な延長コードによって供給される電気によって電力を供給され得る。ブロワーは、任意数の便利な方法のうちの1つにおいて、装置に格納されるように構成されてもよい。このタイプのモジュラーブロワーアセンブリを有することは、多機能の床処理装置の全体的な機能に非常に有益であることが当業者には理解されるであろう。
【0030】
保管
本発明の一実施形態の別の態様は、胴体が、好ましくは操作者の手の届く範囲内にビン、トレイ、仕切り部分(bays)、及び他の保管デバイスを含むというものである。この保管デバイスは、処理が必要な可能性のある多くの種類の表面を有する大きな建物あるいはエリアを洗浄するときに、操作者にかなりの柔軟性を提供する。また、装置は、機械が任意数の床処理活動における1つ用に構成可能であるように、迅速かつ容易に、装置に追加又は装置から取り外しができるモジュール式のゴミ箱/供給ビンを設ける。
【0031】
一次ポンプ
本発明のさらに別の態様は、作動前に主流体ポンプに流体を供給する二次流体ポンプを備えた装置を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、主流体ポンプの作動前に作動される二次ポンプ又は呼び水ポンプを含む。しばしば、ポンプの作動前に主流体ポンプに流体を導入することが望ましく、それによって、例えばベーパーロック又はキャビテーションから主流体ポンプモーターに損傷を与える可能性のある閉じ込められた空気を排出する。この呼び水プロセスは、手動で行うことができるが、これは時間がかかり、ここではユーザーが手動でポンプに流体を追加する、又はポンプから空気を放出する。あるいはまた、好ましくは、本発明の一実施形態は、流体排出装置が最初に作動されるときに、短時間、作動される二次ポンプを備えており、よって、作動時に主流体ポンプが実質的に閉じ込められた空気を含まないことを保証する。
【0032】
スキージ
本発明の別の態様は、床処理デバイスに隣接して、両方とも一般に機械の中央にスキージを含むデバイスを提供することである。スキージは、効果的にスイングする、又は、床の経路をたどり、真空引きされていないサイドスキージに依存せずに、メインの真空引きされたスキージに水を向かわせる。したがって、それは、装置が回転しているときは、ウォークビハインド型スクラバーよりも優れた良好なあるいはより良好な流体ピックアップを行い、かつ、サイドスキージを塗りつけることに依存しないので、通常の小型ライダーよりもはるかに優れている。本発明の一実施形態は、ローラー及びトラック機構によって支持されるリンク機構によりステアリング軸の周りに旋回するスキージを使用する。サイドスキージがないことは、少ない抵抗、及び利用可能エネルギーのより良い使用を意味する。さらに、本発明のいくつかの実施形態は、床に最小限に接触して、よって抵抗を減じバッテリー充電を控える、調節可能なスキージ、スカート、又はシュラウドを含む。あるいはまた、本発明のいくつかの実施形態は、床を傷つけることなく床に接触する停止部材を含む。
【0033】
デバイスの使用
上で簡単に論じた本発明の様々な態様は、商業の、工業の、企業の及び公共の建物の中及びその周辺における多数のエリアの処理に有用な効果的かつ効率的なツールを提供するように組み合わせられる。さらに、本発明の様々な態様に起因して、衛生維持作業員は、以前に可能であるよりもより効率的に特定の部屋又は施設を洗浄できる。本発明は、磨き、真空引き、スクラビング、サンディング、ワックスがけ、掃除、シーリング、塗装、研磨などの様々な洗浄操作において使用できる。これらのタスクを達成するために、本発明は、床処理デバイスの様々な組み合わせを備え得る。より具体的には、本発明の一実施形態は、床面から破片をかき回し及び収集するために複数のブラシ及びスキージを備える。さらに、流体及び/又は乾燥粒子状物質が容器へ移送されるように、吸引機構が使用されてもよい。本発明の一実施形態は、スクラブブラシに隣接して配置された少なくとも1つの溶液アプリケータを含み、ここで溶液は、ブラシによるかき回し後又は前に表面に投入されることも想定される。そして、破片を取り込んだ溶液は、スキージによって収集され、その後に、保持タンクに真空引きされるか、胴体から外部のリザーバーへ放出される。この実施形態で使用されるブラシ及び/又は溶液は、床を洗浄する、掃く、塗る、磨く、サンディングする、剥がす、光沢仕上げする、又はワックスかけするのに適合させることができる。当業者は、任意の床面を処理するように適合された任意のタイプの溶液が本発明の範囲から逸脱することなく使用できることを理解するであろう。
【0034】
本発明のさらに別の態様は、様々な床保守操作において使用可能な床処理装置を提供する。より具体的には、本発明の一実施形態は、様々な床処理操作を実行するために、複数のデバイスへの相互接続に適合している。本発明の一実施形態は、ある処理デバイスを迅速に除去でき、その後、異なるデバイスを追加して、装置の範囲を迅速に変更し、それにより、スクラブする、カーペットを洗浄する、床にワックスがけする、床を磨く、床からワックスあるいはニスを除去する、真空引きする、等を行うのに適合したデバイスを提供できることが想定される。したがって、このシステムは、複数の洗浄又は床処理操作に使用できることが考えられる。
【0035】
遠隔制御
本発明のさらに別の態様は、洗車アセンブリを含むことができる高い移動性の床処理装置を提供することである。当業者によって理解されるように、そのように構成される場合には、デバイスは、適切なポンプに接続された洗車ワンドを含むことができ、デバイスの使用による最終洗浄前に、非常に汚れたエリアの前洗浄を行うために利用できるだろう。
【0036】
本発明のさらに別の態様は、そのタスクを実行するために操作者との直接の接触を必要としない床処理装置を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、遠隔制御されるように適合されている。本発明のこの実施形態は、Kim等の米国特許第6,625,843号によって教示されるように、現在当該技術分野で知られている遠隔制御機構及びソフトウェアを備えており、これは、その全体が本明細書に組み込まれる。さらに、本発明のこの実施形態は、現場から離れた監視及び制御が実行可能なように、複数のカメラを備え得る。本発明の関連する実施形態では、人との接触又は監視が必要とされないように、ソフトウェアが洗浄装置にインストールされる。より具体的には、本発明の一実施形態は、遠隔制御が必要とされないように、それがエリアで動作するときに、その環境を学習するように適合されている。あるいはまた、床面の寸法をスマート処理デバイスに事前にプログラムすることは、本発明の十分に範囲内であり、ここでは、タスクが開始される前に、デバイスは、表面寸法によりパラメータ化される。このタイプの装置は、例えば、iRobot Corporationによる、Roombaデバイスのように、当該技術分野で知られており、その態様は、米国特許第6,594,844号及び第6,535,793号に記載されており、これらは、両方ともその全体が本明細書に組み込まれる。
【0037】
安全性
本発明の別の態様は、安全で快適に使用できる洗浄装置を提供することである。より具体的には、本発明の一実施形態は、操作者のデッキを含む。このデッキは、処理作業中、操作者がデバイスに立つことを可能にし、よって、生産性を向上させ、操作者の怪我あるいは疲労の可能性を低減する。本発明の別の実施形態では、シートが設けられ、ここでは操作者は、操作者のタスクを完了しながら快適に座ることができる。操作者のニーズに応じて、レール、パッド、ベルトなどの他の安全性及び快適性の機能が設けられてもよい。
【0038】
したがって、本発明の一態様は、以下のものを含む床処理装置を提供することである。
【0039】
即ち、下部面、正面、上部面、後面、左側面、及び右側面を備えた胴体と、ここで、操作者の体重を支えるように適合されたデッキが設けられる、
【0040】
胴体の下面に隣接して動作可能に接続された駆動される車輪であって、床処理装置を移行及び回転の少なくとも一方を行うことができる車輪と、
【0041】
操作者によってアクセス可能である、上面に隣接するステアリング機構と、
【0042】
胴体の下面に隣接して接続された操作可能な床処理デバイスと、
【0043】
胴体の下面に隣接して接続された操作可能な破片収集デバイスと、及び
【0044】
ここで、操作者は、デッキから当該床処理装置を制御すること。
【0045】
デッキ及び人間工学
本開示の様々な実施形態では、デッキは、ユーザーを受け入れるために洗浄デバイスの後部に設けられる。好ましい実施形態では、デッキは、立った位置においてユーザーの足を受け入れるように動作可能であるエリアを備え、ここでユーザーは、デバイスの操作者として行動する。いくつかの実施形態では、デッキの中心は、洗浄デバイスの中心線からオフセットしている。
【0046】
本開示の様々な実施形態は、偏った、そうでなければデバイスの第2側よりも第1側の近くに設けられた、少なくとも1つの床処理デバイス(例えば、回転ブラシ)を備える。デバイスのデッキは、デバイスの第1側に向かってオフセット又は偏らされている。しかしながら、オフセットされたデッキを備える本開示の実施形態は、対応の又は同様にオフセットされた床処理デバイスに限定されないことを認識されたい。例えば、オフセットされたデッキを含むが、オフセットされた、偏らされた、又は非対称の床処理デバイスを含まないデバイスが提供されることは考えられる。
【0047】
少なくともいくつかの実施形態では、本明細書に示され、記載されるように、デバイスのユーザーデッキは、洗浄デバイスを備えるデバイスの側面の近位に設けられる。出願人は、オフセットしたデッキの提供が、ここではユーザー及びユーザーの視線が洗浄、及び床又は表面接触機能を備えるデバイスの一部に向けられ、デバイスの機能を改善することを見つけ出した。このようなオフセットデッキ及び関連の機能は、ユーザーが他の場所に焦点を合わせることを防止し、それによって洗浄機能及び安全性の両方を向上させる。
【0048】
いくつかの実施形態では、デッキに加えて、他の洗浄デバイスの機構が中心から外れて設けられる。例えば、本開示の特定の実施形態は、スクラビングパッド及びスキージを含む洗浄デッキが機械の中心から外れて配置されることを提供する。さらに、駆動車輪が機械の中心から外れて設けられる。本明細書でより詳細に示され説明されるように、本開示の特定の実施形態は、洗浄デバイスが方向を変えるときに回転できる旋回可能なトレーリングスキージを考えている。デバイスの下部に設けられた操縦可能な駆動車輪に限定されないがこれを含むさまざまな構成要素の配置によって、デバイス及びスキージの性能は、最適化されている。
【0049】
一実施形態では、操作者との直接接触から入力を受け取るように動作可能であり、及び、タスクを実行するために操作者と直接接触することなく動作可能な床処理装置が提供される。この装置は、前部、後部、下部面、前部に隣接する正面、上部面、胴体の中心点の後ろに位置する後面、左側面、及び右側面を含む胴体を備える。胴体は、左側面と右側面との横方向の中点を通る中心線を備える。デッキは、右側面及び左側面の一部と、後面の少なくとも部分的に後との間に配置され、ここでデッキは、操作者の足を受け入れるように構成された上面を含む。デッキは、胴体の中心線に対してオフセットされた中点を備え、ここでデッキは、装置の一方側に、他方側よりも近くに設けられる。
【0050】
破片管理及びベアリング保護
本開示の様々な実施形態では、洗浄デバイスは、1つ又は複数の洗浄ブラシを設けている。例えば、真空機能を備える実施形態では、水平軸(即ち、床又は地面に平行である)の周りで回転可能である少なくとも1つの洗浄ブラシが設けられている。ブラシの回転を可能にするために、ブラシ及び/又は駆動部材の対向の両端には、ベアリング部材が設けられている。出願人は、ブラシの洗浄動作(すなわち、真空力と結合したブラシの回転)が、髪の毛に限定されないがこれを含む破片を、ブラシの長さに沿ってブラシの周辺に移動させ、そのような破片がベアリングに巻き込まれる、あるいはベアリングに入る可能性があることを究明した。このことは、ベアリングのシール性を劣化させ、潤滑剤がベアリングから漏れると同時に、破片がベアリングに入る可能性があることがわかっている。本開示の様々な実施形態は、少なくとも1つのベアリングプロテクターを備える。いくつかの実施形態では、ベアリングプロテクターは、ベアリングの近位に設けられた固定ブラシを備える。ある実施形態では、固定ブラシは、回転ブラシの水平軸に実質的に垂直な剛毛を備える。固定ブラシは、髪の毛及び繊維がベアリングを壊すことから守るようにバリアとして機能し、それによってデバイスの特定の重要な部品の寿命を維持する。いくつかの実施形態では、選択的に除去可能である少なくとも1つの固定ブラシが設けられ、ここでは、ユーザーは、洗浄及び/又は交換のために固定ブラシを取り外すことができる。様々な実施形態において、デバイスの駆動部材に選択的に取り付け及び取り外しを行う選択的に取り外し可能なブラシを備えた洗浄ブラシが設けられる。しかしながら、本開示の固定ベアリング保護ブラシは、様々な異なる機械で使用されるように考えられ、特定の実施形態又は洗浄デバイスのタイプに限定されないことが認識されるであろう。例えば、そのような固定ブラシは、回転洗浄ブラシを使用する従来の床掃除機に設けられることが考えられる。
【0051】
一実施形態では、床処理及び洗浄デバイスが提供される。このデバイスは、第1ローラー及び第2ローラーを備え、ここで第1ローラー及び第2ローラーは、それぞれ長手方向軸を備える。第1ローラーは、第2ローラーから離間されており、第1ローラーの長手方向軸は、第2ローラーの長手方向軸に平行に延在する。第1ローラー及び第2ローラーは、それぞれ、そこから延びる複数の剛毛を備える。第1ローラー及び第2ローラーのうちの少なくとも1つは、ベアリングアセンブリに回転可能に接続されている。固定ブラシは、ベアリングアセンブリの近位に設けられ、ここで固定ブラシは、第1ローラー、第2ローラー、複数の剛毛、及びベアリングアセンブリのうちの少なくとも1つへ提供される破片に接触し偏向するように動作可能であり、ベアリングアセンブリへの破片の侵入を防止する。
【0052】
ケーブル管理
本開示の様々な実施形態では、少なくとも1つのワイヤー及びケーブル管理デバイスが提供される。さまざまな操縦される又は操縦可能な床洗浄デバイスでは、(例えば)モーターに電力を供給して制御するためのケーブル及び有線接続が設けられる。このようなケーブル及びワイヤーは、しばしばステアリング柱に巻き付けられる、あるいはデバイスに緩く固定される。時間の経過とともに、これらのケーブル及びワイヤーは、デバイスが操縦されるときにデバイスのさまざまな部品に引っかかる、あるいは絡まる可能性があり、このことは、ワイヤーの破損、及び駆動モーターなどの重要な要素の動作不能につながる可能性がある。
【0053】
本開示の実施形態は、ワイヤー及びケーブル用の格納システムを提供する。いくつかの実施形態では、回転可能な駆動モーターに隣接して又は近位に設けられるワイヤー貯蔵部材を備え、ここでワイヤー貯蔵部材は、少なくとも回転可能なモーターに対して固定される格納システムが提供される。ケーブル及びワイヤーは、デバイスが操縦されたときに延長及び格納するように動作可能であり、それによって、ケーブル及びワイヤーをアンカーポイントにしっかりと固定し、たるみを最小限に抑え、そのようなワイヤー及びケーブルを損傷及び破損から保護する。
【0054】
一実施形態では、タスクを実行するために、操作者との直接接触から入力を受け取るように動作可能であり、及び操作者と直接接触することなく動作可能である床処理装置が提供される。この装置は、前部、後部、下部面、前部に隣接する正面、上部面、胴体の中心点の後ろに位置する後面、左側面、及び右側面を備えた胴体を備える。モーターは、胴体の下部面に回転可能に固定されている。モーターは、ある長さのケーブルを受け入れ収納するように動作可能なケーブル収納部材に連結されている。ケーブル収納部材は、胴体の下部面に固定され、ケーブル収納部材の内部容積と装置の電気部品との間に延在するワイヤー及びケーブルのうちの少なくとも1つを受け入れる開口を備える。
【0055】
本発明の概要は、本発明の全範囲及び権利範囲を代表するものとして意図されておらず、またそのように解釈されるべきではない。本発明のいくつかの態様は、添付の図面及び本発明の詳細な説明と共に、本発明の概要において様々な詳細レベルにおいて記載されている。本発明の概要において、要素、構成部品などを含む、あるいは含まない、のいずれかによって、本発明の権利範囲に関する制限は、意図されていない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
明細書に組み込まれ、明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を図示しており、並びに、上述した発明の一般的な説明及び以下の図面の詳細な説明とともに、これらの実施形態の原理を説明するのに役立つ。
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態の斜視図であり、デッキ上に立っている操作者を示している。
【
図2】
図2は、流体採取用に構成され、少なくとも1つのジョイスティックによって制御される、本発明の代替実施形態の斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の斜視図であり、磨き操作用に構成された代替の実施形態の図である。
【
図4】
図4は、本発明の代替の実施形態の斜視図であり、床面をより効率的に処理するためにスイングするように構成された可動ブラシを装備し、また到達困難なエリアを選択的に洗浄するためのワンドも含む、実施形態の斜視図である。
【
図5】
図5は、他の方向に大きく移動することなく360度軸周りに回転するように設計された、本発明の代替の実施形態の斜視図である。
【
図6】
図6は、床面の狭いエリアに到達するように設計された、本発明の代替の実施形態の斜視図である。
【
図7】
図7は、
図6に示された実施形態の詳細な斜視図であり、それと共に使用されるステアリング車輪、ブラシ、及びスキージアセンブリを示す。
【
図9A】
図9Aは、ステアリング、洗浄、及び動力の機構の構成を示す底面図である。
【
図9B】
図9Bは、ステアリング、洗浄、及び動力の機構の構成を示す底面図である。
【
図10】
図10は、ステアリング、洗浄、及び動力の機構の代替構成を示す、本発明の代替実施形態の底面図である。
【
図11】
図11は、遠隔制御されるように適合された、本発明の代替実施形態の斜視図である。
【
図12A】
図12Aは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図12B】
図12Bは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図12C】
図12Cは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図12D】
図12Dは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図12E】
図12Eは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図12F】
図12Fは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図12G】
図12Gは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図12H】
図12Hは、本発明の一実施形態で使用するための回転可能なスキージの図である。
【
図13A】
図13Aは、本発明の一実施形態における濾過バスケット及び排水ポートを示す廃液システムの図である。
【
図13B】
図13Bは、本発明の一実施形態における濾過バスケット及び排水ポートを示す廃液システムの図である。
【
図13C】
図13Cは、本発明の一実施形態における濾過バスケット及び排水ポートを示す廃液システムの図である。
【
図13D】
図13Dは、本発明の一実施形態における濾過バスケット及び排水ポートを示す廃液システムの図である。
【
図14A】
図14Aは、本発明の一実施形態の後部ハウジング及びバッテリートレイの図である。
【
図14B】
図14Bは、本発明の一実施形態の後部ハウジング及びバッテリートレイの図である。
【
図14C】
図14Cは、本発明の一実施形態の後部ハウジング及びバッテリートレイの図である。
【
図14D】
図14Dは、本発明の一実施形態の後部ハウジング及びバッテリートレイの図である。
【
図15】
図15は、本発明の一実施形態における制御パネル及びハンドルの斜視図である。
【
図16】
図16は、本発明の一実施形態における複数のスイッチを有する操作者デッキの斜視図である。
【
図18A】
図18Aは、本発明の一実施形態におけるタンク及びフロントハウジングの図である。
【
図18B】
図18Bは、本発明の一実施形態におけるタンク及びフロントハウジングの図である。
【
図18C】
図18Cは、本発明の一実施形態におけるタンク及びフロントハウジングの図である。
【
図18D】
図18Dは、本発明の一実施形態におけるタンク及びフロントハウジングの図である。
【
図19A】
図19Aは、本発明の一実施形態におけるフロントハウジングに相互接続された真空ファンの図である。
【
図19B】
図19Bは、本発明の一実施形態におけるフロントハウジングに相互接続された真空ファンの図である。
【
図20】
図20は、本発明の一実施形態の右側面図であり、廃水戻りホースを示している。
【
図21】
図21は、本開示の一実施形態による床洗浄デバイスの斜視図である。
【
図22a】
図22aは、本開示の一実施形態による床洗浄デバイスの背面図である。
【
図22b】
図22bは、本開示の一実施形態による床洗浄デバイスの背面図である。
【
図22c】
図22cは、本開示の一実施形態による床洗浄デバイスの底面斜視図である。
【
図23a】
図23aは、本開示の一実施形態による、回転動作中の洗浄デバイスのある構成要素の図である。
【
図23b】
図23bは、本開示の一実施形態による、回転動作中の洗浄デバイスのある構成要素の図である。
【
図24】
図24は、本開示の一実施形態による回転可能な洗浄デバイスの斜視図である。
【
図25】
図25は、本開示の一実施形態による回転可能な洗浄デバイスの斜視図である。
【
図26】
図26は、本開示の一実施形態による、ある量の使用後における洗浄デバイスの構成要素の底面斜視図である。
【
図27】
図27は、本開示の一実施形態による、回転可能な洗浄デバイス及びベアリングプロテクターの斜視図である。
【
図28】
図28は、本開示の一実施形態によるブラシアセンブリの斜視図である。
【
図29】
図29は、本開示の一実施形態によるブラシアセンブリの斜視図である。
【
図30】
図30は、本開示の一実施形態によるケーブル管理システムの斜視図である。
【
図31】
図31は、本開示の一実施形態によるケーブル管理システムの斜視図である。
【
図32】
図32は、本開示の一実施形態によるケーブル管理システムの断面図である。
【
図33】
図33は、本開示の一実施形態によるケーブル管理システムの一部の斜視図である。
【
図34】
図34は、本開示の一実施形態によるケーブル管理システムの一部の斜視図である。
【
図35】
図35は、本開示の一実施形態によるケーブル管理システムの一部の斜視図である。
【
図36】
図36は、本開示の一実施形態によるケーブル管理システムの一部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
図面は必ずしも縮尺通りではないことを理解されたい。場合によっては、本発明の理解に必要ではない、又は他の詳細を把握するのを困難にする詳細は、省略されている可能性がある。もちろん、本発明は、必ずしも本明細書に示される特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。
【0058】
ここで、
図1-
図20を参照して、床面を洗浄又は処理するための装置2が示されている。より具体的には、本発明の一実施形態は、操作者6の重量を支えるのに適したデッキ4を有する胴体8を含み、したがって、床処理作業全体の効率を高める。さらに、ブラシ12、スクラバー14、スキージ16、真空シューなどの様々な洗浄又は床処理構成部品を胴体底面10に相互接続してもよい。
【0059】
胴体8はまた、ステアリング(操縦)を可能にし、安定性を提供するために、底面10に動作可能に相互接続された複数の車輪18を含む。操作者6は、デッキ4に立ち、ステアリングハンドル20又はジョイスティック22などの他のタイプのステアリング機構のいずれかによって、装置2を操縦(ステアリング)することが考えられる。本発明のこのような実施形態は、操作者6がしばしば重い装置2を押したり引いたりする必要がないことから、床面をより効率的に洗浄又は他の方法で処理することを可能にする。さらに、装置2に動力を供給する、あるいは動かすという人的構成要素が省略されるので、より着実な床処理が達成され、それによって材料を節約し、操作全体のコストを削減する。
【0060】
ここで、
図1を参照して、本発明の一実施形態が示されている。より具体的には、床処理作業中、操作者6を支持するのに適したデッキ4を含む胴体8が示されている。操作者6は、好ましくは、床面にほぼ平行であるデッキ4に立つ。好ましくは、デッキ4は、人間工学を向上させるために、約3度から8度の間で、前縁よりも後縁が高く傾斜している。しかしながら、当業者によって理解されるように、操作者6の快適レベルを高めるため、胴体8へ動作可能に折りたたむことができるシートなどの他の支援デバイスが設けられてもよい。さらに、
図1に示す本発明の実施形態は、操作者6が床面の周りで装置2を容易に操作することを可能にする車輪18などのステアリング機構を備えている。
【0061】
胴体8は、任意の材料で構成されるが、装置2の重量を減らすために硬質プラスチックを使用することが好ましい。ここに示されるように、複数の車輪18は、装置2の後部に動作可能に相互接続され、安定性及びおそらく移動のための動力を提供する。さらに、必ずではないが、一般に少なくとも部分的に胴体8の内側に位置する容器へ、水又は破片が真空引きによって採取される場所に、水又は破片を採取又は送り込むように適合したスキージ16が含まれる。さらに、本発明のこの実施形態は、床面をかき回して汚れ(塵埃)を引き離すために使用されるブラシ12を含み、ここで、装置2のスキージ16及び吸引システムによって汚れを集めることができるように床を処理し、汚れを捕獲するために、ブラシ12の後ろに配置されたスプレーノズルが使用されてもよい。
【0062】
図2を参照すると、主に流体採取用に使用される本発明の代替の実施形態が示されている。本発明のこの実施形態は、上述の装置に類似しているが、床面に堆積した流体又は破片を効率的に捕獲するのに装置が適するように、代替の構成要素が胴体8の底面10に相互接続されている。より具体的には、本発明の本実施形態は、水及び/又は破片をかき回すのに適した少なくとも1つのブラシ12と、胴体8の後面に隣接して位置し装置2が前進するときに流体及び破片を食い止めるスキージ16とを備えている。本発明の一実施形態では、汚れた水が表面から真空引きされて胴体8の内部又は隣接して配置されたタンクへ戻されるように、真空シューなどの吸引デバイスがスキージ16の近くに配置されている。あるいはまた、本発明の別の実施形態は、廃水を貯蔵タンクに輸送する導管の終端である複数の吸引穴を有するスキージ16を設けている。
【0063】
図示の実施形態では、操作者6は、複数のジョイスティック22により装置2を制御できる。さらに、安全性を高めるために、操作者6の側面にハンドグリップ24が設けられている。さらに、本発明のこの実施形態は、システム全体が他の方向に実質的に移行することなく単一の垂直軸において回転することを可能にする、駆動される車輪26を使用する。より具体的には、本発明のこの実施形態は、360E度回転を実行でき、これは狭いスペースの洗浄を支援する。
【0064】
磨きに使用される本発明の代わりの実施形態が
図3に示されている。本発明のこの実施形態は、胴体10の底面に動作可能に相互接続された磨きパッド28を含む。前述のように、操作者6は、胴体8に組み込まれたデッキ4に立つ。当業者は、本発明のこの実施形態が、例えば、ほこり又はワックス粒子などの磨きプロセスから残された破片を吸引するためのデバイスも含み得ることを理解するであろう。
【0065】
図4を参照すると、スイングブラシ30を使用する本発明の代替の実施形態が示されている。本発明のこの実施形態は、上述のものと非常に類似しているが、かき回し、スクラブ、又は磨くことに使用されるブラシ30が、胴体8の底面10に回転可能に相互接続されている。より具体的には、この実施形態のブラシ30は、独立して内側に折り畳むことができ、それにより、装置が壁などの垂直面の近くで動作しているときに、床の内側を効率的に洗浄可能である。ここに示されるように、ブラシ30は、独立して移動可能であり、好ましくは、垂直面との接触がブラシ30を胴体8下に折り畳むように、外側へバネ装填されている。あるいはまた、当業者が理解するように、ブラシの配向は、操作者によって制御されてもよい。さらに、ホース34に相互接続されたワンド(管)32が本発明の本実施形態とともに使用されてもよく、洗浄液又は吸引の選択的適用を可能にする。
【0066】
図5を参照すると、中心に置かれ駆動される車輪26を利用する本発明の別の実施形態が示されている。より具体的には、本発明の本実施形態は、上述のものと同様であるが、360E度回転能力を可能にする複数の車輪26を備えている。本発明のこの実施形態はまた、汚れをかき混ぜる(agitate)のに使用される一つ又は複数のブラシ12により床の表面を洗浄するのに適合し、ここでスキージは、破片を食い止めて(contains)容器に吸引する。
【0067】
図6-
図8を参照すると、全方向に洗浄するために周囲にブラシ12を有する車輪18を備えた本発明の代替の実施形態が示されている。本発明のこの実施形態は、装置2が移動する任意の方向における床面の洗浄又はかき回しを可能にするブラシ12を備えており、よって、表面上を複数回通過する必要なしに床を効率的に洗浄する。
【0068】
図9A-
図9Bを参照すると、胴体8の底面10に相互接続された洗浄構成要素の1つの構成が示されている。より具体的には、本発明の一実施形態は、床を掃除する又は洗浄するのに適している。図示の実施形態では、プレ掃除ブラシ12は、カーペット又は堅木張りの床をかき回して破片を引き離す。次に、回転するスクラブブラシが表面をさらにかき回し(agitate)、おそらく流体及び洗浄液をそこに追加して、破片の引き離しを助け、引き離した破片を封じ込める。最後に、スキージ16、及び好ましくは、装置が前方に移動するとき、汚れた水を捕獲する吸引システムが設けられる。ここで示されるように、駆動ユニットは、操作者6からの操縦命令に応じて選択的に回転するように適合したセンター車輪26である。
【0069】
図9Bは、
図9Aに示したものと同様に、胴体8の底面10に相互接続された洗浄構成要素の構成を示している。しかしながら、その違いは、プレ掃除ブラシ12が、3つのスクラブブラシ又は3つの回転ブラシ13A、13B、13Cに置き換えられており、これらは、床面を掃除する、磨く、又はこれらの組み合わせのいずれかに使用可能である。ブラシは、操作者が望む速度で、又は事前に選択された速度で、操作者が選択した方向に、又は事前に選択された方向に回転可能である。
【0070】
図10を参照すると、胴体8の底面10に相互接続された洗浄構成要素の代替構成が示されている。より具体的には、この構成は、上述の
図9に示したものと実質的に同様であるが、装置の駆動機構は、後輪26に電力を供給するトランスアクスル動力装置であり、ここでステアリング(操縦)は、前輪によって行われる。本発明の一実施形態では、駆動機構は、電気による一輪駆動である。別の実施形態では、駆動機構は、駆動モーターによって独立して駆動される後輪を備える。
【0071】
図11を参照すると、本発明のさらに別の実施形態は、人の物理的な接触を必要とせずに、床処理作業を実行することが示されている。より具体的には、本発明のこの実施形態は、操作者の直接の接触なしに床面を洗浄するように、遠隔制御される、あるいは自動制御(インテリジェント)である。本発明のこの実施形態は、スクラビング、掃除、真空引き、磨き、カーペット洗浄、ワックスがけ、表面仕上げ、洗浄などの任意のタスクのために構成されてもよい。操作者は、離れた位置、多分、実際の洗浄作業から離れた現地外におり、遠隔表示デバイスによって支援されるということが想像される。あるいはまた、本発明の一実施形態は、床表面を自動的に処理する能力によりプログラムされ、ここで表面の寸法は、装置の使用中にプログラムされる、又は学習され、それによって、装置と人との接触の必要性を軽減する。本発明のこの実施形態は、貯蔵場所から自動的に配置され、ここでは、胴体8内側のタンク又は廃棄物容器を充填する及び空にすることが人の操作者を必要とせずに行われるように、流体源又は廃棄物容器への迅速な切断(disconnects)が遠隔的にそこに結ばれる(joined)。本発明のこの実施形態は、例えば原子力発電所、アスベスト暴露が起こりそうなエリアなど、人が操作するのが危険なエリアにおいて使用できる。
【0072】
図12A-
図12Gを参照すると、本発明の一実施形態で使用するためのスキージ16が示されている。より具体的には、本発明のいくつかの実施形態は、床処理装置2が方向を変えているときに、スキージ16が定位置に留まることを可能にする旋回機構を含む。したがって、装置2が窮屈な回転をしているときに、採取される流体量が増加する。図示の実施形態では、スキージ16は、装置の前輪18に隣接する点を中心に旋回するスイングアーム36に接続されている。スイングアーム36は、床に対するスキージの16の垂直位置を維持するトラック40におけるローラー又はベアリング38を介して支持されている。右又は左に曲がるとき、摩擦は、車両の元の経路をたどって、スキージ16を直線に保つ傾向がある。新しい移動ラインが確立されると、スキージ16は、実質的に装置2の下の定位置に後退する。
図12Aは、スキージ16が最も左の位置にあることを示し、一方、
図12Cは、スキージが最も右の位置にあることを示している。
図12Bは、中立位置にあるスキージを示し、一方、
図12Dは、中立位置にあるが側面から見たスキージを示している。
【0073】
本発明の一実施形態のスキージ16は、スキージアセンブリの垂直方向のクリアランスを維持するために、床とインターフェースをとる複数の車輪を設けている。さらに、スキージ16が壁などの垂直面に接触するのを防ぐサイドローラーを設けてもよい。それらの車輪及びスキージアセンブリの様々な部分は、スキージ16の幅及び車輪の配置(スキージの高さ)を自由に変更できるように、選択的に調整可能である。
【0074】
ここに示されるように、スイングアーム36は、スキージ16の運動量を利用して装置2からそれを揺動するピボット42に接続される。しかしながら、当業者は、床処理装置2からスキージ16を移行させる他の方法が、本発明の範囲から逸脱することなく利用され得ることを理解するであろう。より具体的には、ステアリングハンドルの回転が既定の方法で装置2から離れてスキージ16を揺動(スイング)するように、車両のステアリングシステムと連通している電動システムが使用されてもよい。
【0075】
床からスキージ16を選択的に持ち上げる作動システムもまた、
図12Eに示されるように、含まれ得る。本発明のいくつかの実施形態によれば、ハンドル作動式のてこシステム44が使用され、カム46と機械的に連絡している。カムは、スキージ16を上下させるために、ユーザーに対して、コントロールパネルに隣接するハンドル44に最小限の力を加えることを可能にする。当業者はまた、この機能がモーターによって代わりに実行され得ることを理解するであろう。
【0076】
図12Hは、ベアリング38に対するトラック40の位置を示す、
図12Dの断面の拡大図である。
【0077】
図13A-
図13Dを参照すると、本発明の一実施形態における回収タンク濾過バスケット48が示されている。本発明のいくつかの実施形態における回収タンクは、ビニール袋などの弾性的に偏向可能な材料から構築されている。バッグは、装置の清浄流体タンク51に挿入される。清浄流体が装置の床処理ツールに移されると、廃水が廃液タンクに吸引されてもよく、したがってバッグが膨張し、現在分配された清浄流体によって占められていたスペースを占める。しばしば、小さな金属の削りくず、木の破片、ガラスなどが廃液と共に吸引されて廃液タンクに堆積する可能性があり、これは、バッグに破れあるいは裂け目を生じさせ、最終的には洗浄液の漏れあるいは汚染につながる可能性がある。したがって、危険な破片が廃液タンクと接触しないように、危険な破片を捕獲するシステムを有することが望ましい。したがって、本発明の一実施形態は、廃液タンクのカバー49に接続された濾過バスケット48を含む。図示の実施形態では、貫通した複数の開口を有する剛性材料で構築されたほぼ長方形の濾過デバイスが設けられている。廃水がカバーを通してタンクに堆積されるとき、大きな破片は、濾過バスケット48によって捕獲される。当業者は、捕獲される破片のサイズを決定するために任意のサイズの開口を使用できることを理解するであろう。また、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の形状の濾過バスケット48を使用できることを特に理解されたい。
【0078】
特に
図13Dを参照すると、本発明の一実施形態における廃水タンク58に接続された流体排出システムが示されている。より具体的には、装置の主貯蔵タンク51に接続される、フランジ56を有するフィッティング54が使用できる。好ましくは、フィッティング54は、高速で回転されてタンク51における開口と係合され、よって、2つの表面間に摩擦誘起熱を生成し、それらを互いに溶接する。次に、廃水バッグ58の開口がフィッティング54を通して供給され、マンドリル60が追加されて、それらの間に廃水バッグ58が挟まれる。マンドリル60は、開放された流路を確保するために、アルミニウムなどの剛性材料で作製されている。排水ホース62は、フィッティング54の外面上をスライドし、クランプ64で固定される。当業者は、排水ホース64が一般に使用中、キャップされ、ここでユーザーがキャップを外してバッグ58から廃水を排出することを理解するであろう。バッグ58が完全に空であることを確保するため、新しい溶液がタンクに加えられてもよく、バッグ58を圧搾して、そこに含まれるすべての廃水を排出する。
【0079】
図14A-
図14Dを参照すると、床処理装置2の後部が示されている。より具体的には、装置2の後部は、取り外し可能なハウジング66を含む。本発明におけるハウジング66は、装置2の後車軸に平行な軸周りで一次(主)ハウジング104から離れて選択的に回転可能である。あるいはまた、後部ハウジング66は、完全に除去可能であってもよい。本発明のこの態様は、装置2に電力を供給し得るバッテリー68にアクセスする能力を提供する。バッテリー68は、装置2にスライド式に係合する除去可能なトレイ70に配置でき、よって、保守のための容易なアクセスを提供する。トレイ70は、複数の車輪、ベアリングなどとインターフェースするトラックに存在する。トレイはまた、車両内側にバッテリー68をしっかりと維持するロック機能を含む。後部ハウジング66はまた、様々なアイテム及びドリンクホルダー72を固定するための空洞などの他の特徴を含む。ユーザーにより大きな保護及び快適さを提供するパッド74も含まれ得る。
【0080】
図15を参照すると、本発明の一実施形態における制御パネル76及び関連する構造が示されている。本発明の実施形態は、床処理装置2への相互接続のための最小の留め具77を含む制御パネル76を含む。すなわち、修理を容易にするため、制御パネル76の迅速かつ容易な取り外しが達成され得るように、つまみねじ又は同様のタイプの留め具が含まれてもよい。
【0081】
本発明の実施形態はまた、操作者に支持を提供するために、制御パネル76に隣接するハンドグリップ24を含む。より具体的には、激しい回転中に、人に作用する慣性力は、操作者を転倒させる可能性がある。装置の胴体に一体化されてもよいハンドグリップ24は、操作者に、追加の快適さのためにデバイスに保持する場所を提供し、追加の安全機能を提供する。さらに、それらは、ハンドルグリップ78に隣接して配置された制御スイッチを操作するときに支持を提供する。
【0082】
図16を参照して、本発明の一実施形態におけるデッキ4が示されている。より具体的には、本発明の一実施形態は、操作者存在スイッチ80、デッキスイッチ、及びスロットル82を有するデッキ4を含む。デッキ4はまた、サスペンションシステムを含んでもよく、操作者の快適さを高めるためにクッション性を備えてもよい。さらに、デッキ4は、装置の包絡面を選択的に低減できるように折り畳むことができる。本発明のいくつかの実施形態では、少なくとも
図12A-
図12D、及び
図19Aに具体的に示されるように、デッキ4は、床洗浄機の後部近くに配置された車輪の中心によって定義される軸上に配置される。本発明のいくつかの実施形態では、デッキ4は、少なくとも
図14Bに具体的に示されているように、床洗浄機の後部近くに配置された車輪の中心によって定義される軸の下に配置される。本発明の他のいくつかの実施形態では、床洗浄機の後部近くに配置された車輪の外面は、円筒形の大きさを形成し、少なくとも
図12A-
図12D、
図14A、
図14B、
図16、
図20に具体的に示されるように、デッキ4は、その一部が車輪によって形成される大きさへ進入するように配置される。本発明のいくつかの実施形態では、デッキ4は、床洗浄機械の後部近くに配置された車輪の最上点の下に配置されている。
図16に示すように、本発明の一実施形態は、操作者の足を受け入れる表面の上方へ延在する左側壁及び右側壁を有するデッキを含む。本発明の実施形態はまた、操作者の足を受け入れる正面内面から延在する前壁を含んでもよい。さらに、
図9Bに示されるように、デッキは、相互接続されていない後輪に近づけてもよい。
【0083】
本発明の一実施形態における操作者存在スイッチ80は、押されていないときにスロットルペダルを遮断する安全機能として作用するように設計されている。これは、機械の使用時に操作者が両足をデッキに位置させることを確保する。スイッチが非作動化されると、例えば操作者がスイッチから足を離すと、デバイスの電力又は前、後の動きが不可能になるように、ニュートラルモードになってもよい。さらに、操作者存在スイッチ80は、安全機能として、常に十分な重量がデッキに維持されることを保証してもよい。
【0084】
通常の使用では、デッキスイッチは、デッキと操作可能に接続されており、操作者がデッキに立つと作動する。次に、操作者は、動作を開始するために、好ましくはコントロールパネルにおけるリセットデバイスを作動させる必要がある。デッキスイッチ及びリセットスイッチの目的は、操作者がペドルデッキを踏んだときに機械がすぐに動かないような安全機能として作用することである。スイッチが非作動化されると、例えば操作者が装置から降りた場合には、電力が供給されず、かつ前方又は後方への移動が不可能になるように、ニュートラルモードが作動可能である。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態におけるスロットル82は、操作者の要望に応じて、装置の速度を選択的に増加又は減少させるように適合されている。より具体的には、様々な速度範囲が含まれ得る。即ち、ニュートラル、第1、第2、第3、リバースなど(又は低速、中速、高速など)。いくつかの実施形態では、洗浄作業は、低速で実行され、一方、場所から場所への移動は、より高速で実行される。操作者が速度範囲を第1に設定すると、例えば、スロットル82の作動は、装置をその速度範囲内で推進し、その結果、速度範囲の手動シフトなしで第1の範囲から第2の範囲に移行することはできない。したがって、本発明の実施形態は、手の速度範囲セレクターを含み、ここでスロットル82は、単に所望の速度範囲を作動モードに変える。ニュートラルモードはまた、操作者によって設定することもでき、ここでスロットル82の関与量は、装置の速度を増加させない。さらに、上で簡単に述べたように、操作者が操作者存在スイッチ80から足を離すと、装置は、自動的にスロットルを非作動にする。しかしながら、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、自動車で使用されるような選択的な速度増分を提供するスロットル82が提供され得ることを理解するであろう。
【0086】
同様に、電気モーター駆動デバイスで使用されるスロットルは、バッテリーからモーターに供給される電力を調整するスイッチによって作動できることが知られている。例えば、参照特許第4,196,492号により組み込まれ、その
図10を参照すると、「バッテリー240は、手動操作スイッチ117を介して電磁操作スイッチ134に接続されている。スイッチ134は、2組の常開接点132と2組の常閉接点133とを有する。すべての接点132及び133は、コイル136が通電されたときに同時に連動動作するために、ロッド135によって互いに機械的に結合されている。洗浄機202の動作において、手動で操作可能なスイッチ117が操作者によって閉じられると、コイル136が通電されて、接点132を閉じる。これにより、ポテンショメータ131に電力が供給される。ポテンショメータ311は、駆動モーター108の速度を調整するために、そこを通る電圧を変化させるのに使用できる。ポテンショメータ131から、電力は、順方向及び逆方向スイッチ120を通過する。順方向及び逆方向スイッチ120は、
図7に開示されたものと同一であり、その目的のために、駆動モーター108に印加される電圧の極性を変更して、そのモーターを順方向又は逆方向に駆動する。しかしながら、一般に260及び262として示されるインジケータライトは、順方向及び逆方向スイッチ120に配線されている。モーター108が順方向に駆動されているとき、緑色のインジケータライト260が点灯する。逆に、モーター108が逆方向に駆動されているとき、赤色のインジケータライト262が点灯する。」
【0087】
本発明の実施形態はまた、ブレーキ機構を含む。例えば、操作者が操作者存在スイッチ80、スロットルから足を離す、又はデッキスイッチを解除したとき、装置のいかなる動きも自動的に又は徐々に停止するように、ブレーキ機構が使用されてもよい。ブレーキ機構は、電気機械的、機械的、又は油圧式であることができる。あるいはまた、同じ停止機能を提供するフットブレーキが、スロットル82又は操作者存在スイッチ80に隣接して設けられてもよい。さらに、手動ブレーキ又は非常ブレーキが装置の制御パネルに隣接して使用されてもよい。
【0088】
図17A-
図17Bを参照すると、本発明の一実施形態におけるシート84が示されている。より具体的には、本発明の実施形態は、操作者の快適さを増すために胴体と係合する選択的に接続可能な着座デバイス84を含む。本発明のいくつかの実施形態のシート84は、選択的に調整可能85であり、よって、シートを任意サイズの個人に容易に調整する。動作では、支持連結装置又は同様の接続機構がデッキ4の後部に接続され、支持連結装置又は他のデバイスに相互接続するための接合デバイスがシート84に設けられる。シート84はまた、コード、バッグ、又は他の任意タイプの洗浄又は快適性関連アイテムを固定するための複数のフック、棚、カップホルダーなどを含んでもよい。さらに、支持連結装置は、例えば、追加の電源、洗浄用品、タンク等を収納可能である補助車輪付きデバイスなどの他のアイテムを輸送するために、シート84が係合しているとき又は係合していないときに使用されてもよい。
【0089】
図18A-
図18Dを参照すると、本発明の一実施形態におけるタンク50が示されている。本発明のいくつかの実施形態は、洗浄を容易にし、及び/又は追加の安全機構として作用する複数のライト89及び/又はホーンを備えたタンク50を含む。あるいはまた、ライトは、タンク50に隣接して、又は装置の側面に配置されたバンパーに一体化されてもよい。
【0090】
図示されていないが、フィルタが流体ポンプと流体連通して設けられてもよい。このフィルタは、ポンプの動作に悪影響を与えるかもしれない破片を捕獲するように設計されている。残念ながら、多くの洗浄機械では、フィルタは、アクセスしにくい場所に配置されており、その結果、その修理又は監視が非常に困難である。したがって、本発明の一実施形態は、ハウジングの外面、おそらく制御パネルに配置されたフィルタを含む。したがって、操作者は、フィルタの完全性を監視し、必要に応じて迅速な修理を行う十分な機会を有する。
【0091】
ここで
図19A-
図19Bを参照すると、本発明の一実施形態における前部ハウジング88に接続された真空ファン92が示されている。より具体的には、真空ファン92は、床からの流体に充満した破片を除去するように吸引を提供する。ファン92は、好ましくは、車両の制御パネル76の下に配置され、その結果、真空ファン92によって引き込まれる吸気冷却空気は、制御パネル76に隣接して運ばれ、それに関連する構成要素を冷却する。
【0092】
さらに、タンク50は、排気チャネル94がタンク50に機械加工又は成形可能なように、成形可能な材料から作製され得る。このチャネル94は、真空ファン92からの排気を装置の出口マフラーに向ける。チャネル94はまた、排気ガスから騒音エネルギーを除去するためバッフルとして作用し、よって、システム全体をより静かにする。
【0093】
図20を参照すると、廃液戻りホース96が示されている。より具体的には、本発明の一実施形態は、装置2の外面に一体化されたホース溝98に廃水ホース96を挿入することによってその外形を減じている。外側に配置されているホース96はまた、非常にアクセスしやすくするという追加の利点を有し、よって、ホースは取り外しができ、詰まり又は破損用の検査が可能である。
【0094】
さらに、本発明のいくつかの実施形態は、装置の前部コーナーに隣接する転倒止めを設けている。転倒止めは、交換可能であり、激しい回転中に装置が転倒しないことを確保する。転倒止めは、一般に、テフロン、シリコーン、ゴム、プラスチックなど、床に害を及ぼさない材料で構成されている。さらに、当業者は、同じ機能を実行するために床から既定距離に配置されたローラーを使用できることを理解するであろう。
【0095】
ここで、
図1-
図20を参照して、本発明を成し遂げる方法をここに示し、説明する。説明したように、本発明は、一般に、当技術分野で使用される床処理デバイスに類似している。しかしながら、多くの従来技術のデバイスとは異なり、本発明は、操作者が立ったり座ったりできる場所を提供し、よって、操作者がより効率的にタスクを実行することを可能にする。さらに、洗浄デバイスを操縦するタスクを実行するために大きな力を使用する代わりに、ある方向から別の方向へのスムーズな移行を支援するため、操縦機構及び関連するハードウェアが設けられる。また、本発明のデバイスは、狭いスペースの360E度洗浄を可能にするコンパクトな外形及び機構を有する。さらに、システムの遠隔制御バージョンを構築するために、当該技術分野で知られているソフトウェアを胴体8にインストールしてもよく、システムを遠隔制御可能にする又は動作中に洗浄面をシステムに学習させる。さらに、一連のカメラを胴体8に相互接続して、現場から離れている操作者に遠隔視聴を提供してもよい。
【0096】
図21は、本開示の別の実施形態による床洗浄デバイス110の斜視図である。示されるように、デバイス110は、床及び地面を洗浄するように動作可能である乗車又は立って乗れるデバイスを備える。デバイス110は、洗浄デッキ112を備える。様々な実施形態において、デバイス110及び洗浄デッキ112は、真空機能を含み、他の実施形態は、必ずしも真空機能を備えていないスクラビング機能を有する洗浄デッキ112を備える。したがって、洗浄及び床処理のタイプに関する制限はない。一対の従輪114は、デバイスの後部又はユーザー端116の近位に設けられている。ユーザー端116は、ユーザ又は操作者を受け入れるためのエリアを備える。デバイス110は、ユーザーによって駆動、操縦、操作などされるように動作可能であり、さらに、ユーザーがデバイスと接触していない自律モード又は半自律モードにおいて洗浄機能を実行するように動作可能である。デバイス110の前方端は、胴体の少なくとも正面部分に沿って延在し好ましくはデバイスの側面を延在又は包み込む、窓118を備える。窓118は、デバイス110内に設けられたLidar(レーザーレーダー)部品がデバイス外部の物体及び表面を検出するのを可能にする、胴体本体における切り欠き又は空間を備える。
【0097】
図22aは、デバイスのユーザー端、及びユーザーを受け入れるためのデッキ120を示している洗浄デバイス110の背面図である。示されるように、デッキ120及びステアリングハンドル121は、デバイス110における中心から外れて設けられる。具体的には、デッキの中心線122は、デバイスの右側(
図22aの右側)近くに位置する。洗浄経路又は洗浄エリアがデバイスに対して中心から外れるように、洗浄ブラシ123は、デバイスの片側に設けられている。図示の実施形態は、ユーザーの視線が洗浄ブラシ123を備えるデバイスの一部の上方又は少なくともその近位に向けられるように、ユーザーデッキ120が中心からずれてシフトされていることを提供している。リップ126は、ユーザーエリア124の少なくとも片側に設けられ、ユーザーを収納して一般に安全性及び快適性を提供する。
【0098】
図22bは、本開示の一実施形態による洗浄デバイス110の後部斜視図であり、ここでデッキ120は、
図22aに示され説明したようにシフトされている。人間工学的利点を提供し、ユーザーの視覚及び視線をデバイスの適切なエリアに向けることに加えて、デッキ22bの位置決めは、デバイス110におけるスペースのより効率的な使用を提供する。具体的には、
図22bに示されるように、貯蔵コンパートメント128が、中心から外れたデッキ120に隣接して設けられる。貯蔵コンパートメント128は、例えば、真空ワンド、洗浄ツール、及び/又は電気接続、ポンプ、流体導管などの内部構成要素を含む様々な構成要素を受け入れるように構成可能である。さらに、中心から外れたデッキ及び貯蔵コンパートメント128は、有効な洗浄エリアを減じることなく、全体的に小さな洗浄機械を提供する。(例えば)
図22bに示す配置によって、より優れた圧縮及び梱包効率が生成され、その結果、デバイスが既存のデバイスよりもより小さい包絡面又は体積を備え、したがって操作、保管などが容易になる。
【0099】
図22cは、本開示の一実施形態による床洗浄デバイスの底面斜視図である。示されるように、このデバイスは、洗浄デッキ112、支持車輪114、デッキ120、洗浄ブラシ123、ユーザーエリア124、及び駆動車輪125を備える。駆動車輪125は、床面と接触して設けられデバイスに推進機能を提供するように動作可能である、動力を与えられて操縦可能な一つの車輪を備える。
図22cに示される実施形態では、駆動車輪125は、デバイスの横方向において中心に存在する。代替の実施形態では、駆動車輪125は、本明細書で説明するように、中心から外れて設けられることが考えられる。
【0100】
図23aは、既知の洗浄デバイスの特定部品のレイアウト、及びデバイスの動作におけるそれらの影響を示している。示されるように、デバイスの駆動車輪130は、デバイスの右回転を引き起こす角度で設けられる。
図23aにおける角度は、約60度である。一対の従輪114は、デバイスの後側部分の近位に設けられ、従輪114は、ステアリング不可能な車輪である。従輪114の主な機能は、デバイス及び関連のユーザーの重量を支えることである。洗浄パッド132が設けられる。洗浄パッドは、洗浄される床面又は地面に近い、洗浄装置の下部に設けられている。説明の目的のため、洗浄パッド132は、円形パッドとして示されているが、様々な異なる洗浄デバイスを備えてもよい。トレーリング(引きずっていく)及び旋回可能なスキージ134が設けられる。スキージ134は、ゴム製スキージブレードを含むように考えられ、いくつかの実施形態では、真空機能、ピックアップオリフィス、洗浄パッドなどの追加の機能を備える。スキージは、洗浄パッド132の中間点136を通って延在する垂直軸周りに回転可能である。
【0101】
図23aに示されるように、スキージ134は、デバイスが回転している間、外向きに回転する。
図23aでは、デバイスの右回転は、スキージ134の左方向への動きをもたらし、その結果、スキージは、洗浄動作中に残された液体及び他の材料を処理するために適切に位置決めされる。スキージ134は、回転中にデバイスのリマインダー(reminder)に対して「スイング」又は旋回する質量を備える。
図23bは、デバイスの左回転、及びスキージ134の対応する右方向への動きを示している。
図23a及び
図23bでは、駆動車輪は、垂直軸を中心に約60度回転する。洗浄パッド132及びスキージ134の中心136は、デバイス138の中心線からオフセットされている。図示の実施形態では、洗浄パッド132の中心136は、デバイスの中心から約2インチオフセットされている。このオフセットは、デバイスの洗浄機能をデバイスの片側に集中させ、ユーザーが例えば壁あるいはその他の物理的限界に沿って確実かつ正確に洗浄できるように設けられる。
【0102】
(少なくとも
図23a-
図23bに関して)洗浄パッド132の機械の右側への横方向のオフセットにおける部分に基づいて、スキージは、左、右の回転中に異なる量によって偏向又は回転させられる。具体的には、
図23a-
図23bに示すように、右回転中における駆動車輪130の60度回転は、パッド132の移動経路に従ってスキージの中心を提供するために、約44.2度のスキージの角度偏位αが必要である。左回転を引き起こすために同じ量により車輪を反対方向に回転させるには、整列を維持するために、約37.8度のスキージ134の角度偏位βが必要である。したがって、スキージの応答時間及び全体的な有効性は、左回転に比べて右回転中に減少される。これを構成するために、本開示の実施形態は、デバイスの中心線からオフセットされた駆動車輪130が設けられていることを提供する。具体的には、いくつかの実施形態では、駆動車輪130は、洗浄パッド132(又は同様のデバイス)の中心と一列に設けられ、ここで洗浄パッド132及び駆動車輪の両方は、実質的に同じ量によってデバイスの中心線からオフセットされている。このような実施形態では、洗浄デッキ又は洗浄パッド132に関連するスキージは、回転操作中に等しい量、回転する。
【0103】
図24-
図25は、本開示の一実施形態によるブラシアセンブリ140を示している。示されるように、ブラシアセンブリ140は、その上に剛毛が設けられた第1及び第2のローラー142a、142bを備える。ローラー142a、142bは、床面(例えば、カーペット)から破片及び汚れをかき回し及び除去するように動作可能である。剛毛は、らせん状配置において円柱の周りに設けられている。ここで提供される様々な実施形態は、らせん状配置において設けられた剛毛を示し説明するが、本開示は、そのような実施形態に限定されない。例えば、様々な直線状の剛毛配置が設けられることが考えられる。本開示の固定ブラシ及びベアリング保護機構は、特定のタイプのブラシ又は剛毛の配置による使用に限定されない。ブラシアセンブリ140は、真空ポート又はピックアップオリフィスに対して動作可能でありその近位に設けられることを意図した、取り外し可能なカートリッジを備える。ローラー142a、142bのそれぞれは、洗浄機械に設けられた回転式カップリングを受け入れるための雌型受け入れ部分144(
図25)を含み、ここでブラシアセンブリ140は、洗浄、修理、交換などのために洗浄機から選択的に取り外し可能である。
図25に示すように、ブラシアセンブリ140は、ブラシ146の形態におけるベアリングプロテクター機構を備える。
【0104】
図26は、洗浄動作において一定量使用後のブラシアセンブリ140及び関連する洗浄デッキ150を示している。示されるように、ブラシアセンブリ140は、洗浄デッキ150の駆動部材152に接続され、ここで駆動部材152は、使用中、ブラシを回転させることができる回転支持を提供する。
図26に示されるように、真空チャンバーに引き込まれない繊維及びより糸(例えば、髪の毛の房)の形態の破片154は、真空ブラシローラーに収集される。この破片154は、真空ローラーの外縁に向かって移動し、さらに駆動部材152を備えたベアリング要素に入る傾向がある。ベアリング要素への破片154の侵入は、ベアリングの機能性及び寿命を著しく低下させ、よって結果的に費用のかかる修理又は交換をもたらす。本開示の実施形態は、ベアリング要素の近位に設けた少なくとも1つの固定ブラシ146を備える。このブラシ146は、破片154に接触して破片を内側に(すなわち、装置内に)偏向し、破片154がデバイスのベアリングの方へ又はその中へ移動するのを防止又は最小化するように動作可能である。いくつかの実施形態では、ブラシ146は、取り外して交換又は洗浄できる選択的に除去可能なブラシを備える。
【0105】
図27は、本開示の一実施形態によるブラシアセンブリ140の斜視図である。示されるように、ブラシアセンブリ140は、ローラー143に設けられたらせん状の剛毛配列を備える。側壁部分160が設けられ、ローラー143は、側壁に対して回転可能である。ローラーは、洗浄デバイスの動力部分に選択的に相互接続して、ローラー及び剛毛142を回転させる雌型駆動部材162を備える。
図27に示すように、固定ブラシ146が提供され、アセンブリの側壁160に接続されている。固定ブラシ146は、剛毛142及びローラー143から洗浄デバイス(
図27に示されていない)の駆動部材及びベアリングの方へ破片の移動を偏向又は他の方法で防止するように動作可能な剛毛を含む。様々な実施形態において、固定ブラシ146の剛毛は、ローラー143及び雌駆動部材162のうちの少なくとも1つと接触して設けられる。代替の実施形態では、固定ブラシ146の剛毛は、デバイスの可動部分からわずかに(例えば、約0.010インチと0.5インチとの間)離間されている。
【0106】
図27は、第1及び第2のローラー143を受け入れるように動作可能なブラシアセンブリ140を示している。単一のローラー143は、例示の目的で、
図27に提供されている。しかしながら、デバイス140は、側壁160に設けられた開口164を有する第2の受け入れエリアを備える。示されるように、開口164は、ローラー143の終端を受け入れるための、ローラーが回転可能である、第1の受け入れ部分166を備える。開口164は、固定ブラシ146を受け入れるための第2の受け入れ部分168をさらに備える。第2の受け入れ部分168は、ブラシ146を受け入れるための実質的に直線状の空間を備える。しかしながら、第2の受け入れ部分168は、異なる形状のブラシを収納するために異なる形状を含むことができ、かつ、開口164、第1の受け入れ部分166、又は第2の受け入れ部分168のサイズ及び形状に対して制限がなされないことは、認識されるだろう。
図28は、本開示の一実施形態によるブラシアセンブリ140の斜視図である。示されるように、ブラシアセンブリ140は、洗浄操作で使用するためのローラーブラシ(
図28には示されていない)を受け入れるように動作可能なカートリッジ部材を備える。アセンブリ140は、これに限定されないが掃除機を有する乗車型床洗浄機械を含む洗浄機械の洗浄デッキに接続され、これと連通して設けられるように動作可能である。ブラシアセンブリ140は、ローラーブラシの第1端を受け入れるための開口145を有する第1の端部と、ローラーブラシの第2端を受け入れるように動作可能なハウジング151を含む第2の端部とを備える。ハウジング151は、アセンブリ140に取り付けられたローラーブラシを駆動及び回転させるためのギア、ベルト、及び/又はモーターなどの駆動部材を備えると考えられる。第1の端部と第2の端部との間に延在するフレーム部材153a、153bが設けられる。
図28に示されるように、アセンブリ140は、保護洗浄デバイスとして機能するように動作可能な固定ブラシ146a、146bを備える。固定ブラシ146a、146bは、第1及び/又は第2のローラーブラシの長手方向軸に実質的に垂直に延びる剛毛を有する、選択的に取り外し可能なブラシを備える。固定ブラシ146a、146bは、ローラーブラシの通常の洗浄動作によって除去される汚れ及び破片を偏向及びブロックし、そのような汚れ及び破片がベアリング及び回転可能なアセンブリに入るのを防ぐバリア及び受動洗浄機構を設ける(
図28には示されていない)。
図28にさらに示されるように、アセンブリ140は、複数のガード155を備える。ガード155は、好ましくは、フレーム部材153bから延在する薄いゲージのガード部材を含む。ガード部材155は、ローラーブラシの長手方向軸に実質的に垂直に延在し、ガードの遠位端がカーペットに入ったり、カーペットに引っ掛かったりするのを防ぐために湾曲し又は角度の付いた遠位端を備える。図示の実施形態では、ガード155の遠位端は、約45度の角度又は屈曲を有する角度の付いた端部を備える。いくつかの実施形態では、ガードは、アルミニウムのガードを備える。ガード155は、保護部材として作用し、カーペット(特に固定されていないエリアラグ)がローラーブラシによってデバイスに引き込まれるリスクを防止又は低減するように動作可能である。ガード155はまた、より大きな破片がデバイスの真空部分へ上向きに引き込まれるのを防止するように動作可能である。
図28は、アセンブリ140が設けられ第1及び第2のローラーブラシを受け入れるように動作可能である、本開示の一実施形態を示すが、本開示は、2つのローラーブラシを有するデバイスに限定されないことが認識されるだろう。実際に、本開示のデバイス及び特徴は、わずか1つのブラシを備えるデバイス、又は2つを超えるブラシを備えるデバイスを設けていると考えられる。固定ブラシ146及びガード155を含むがこれらに限定されない様々な特徴は、2つのローラーブラシを有するデバイスに限定されない、又は該デバイスを設ける必要がない。
図29は、
図28のアセンブリ140の詳細な斜視図である。示されるように、固定ブラシ146a、146bはそれぞれ、ベース部材147a、147bを備え、これは、好ましくは、剛毛149がそこから延在し、剛毛がそこから固定される剛性プラスチックベース部材を備える。ガード部材155が参考のために示されている。
図29に設けられるように、固定ブラシ146a、146bは、アセンブリ140の開口145に隣接して設けられる。開口は、好ましくは、回転可能なベアリングアセンブリに接続するローラーブラシの遠位端を受け入れるように動作可能である。固定ブラシ146a、146bは、破片を偏向させ、かつ、破片がベアリングアセンブリに入るリスクを防止又は低減することによってデバイスのベアリング表面を保護するため受動的洗浄要素として設けられる。さらに、固定ブラシ146a、146bは、アセンブリ140に選択的に固定される交換可能な部材を備える。固定ブラシ146a、146bは、ブラシのベース部材147へ、そしてアセンブリ140の一部を通って延びる少なくとも1つの留め具157によってアセンブリに固定されることが考えられる。あるいはまた、ブラシは、例えば、スナップフィット、磁石、又は弾性クリップを含む他の手段によって固定されてもよい。
【0107】
図30-
図31は、本開示の一実施形態によるケーブル管理デバイス170の斜視図である。示されるように、デバイス170は、洗浄デバイスに固定可能であるディスク形状のケーブル収納部材172を備える。好ましい実施形態では、ケーブル収納部材172は、ボルトで固定される、あるいは洗浄機械の下部に固定される。ケーブル収納部材172に対して回転可能な電気モーター174が設けられる。電気モーター174は、好ましくは、デバイス170が設置され機械に固定されるときに、軸周りで回転可能である。
図30-
図31に示すように、第1ケーブル176は、ケーブル収納部材172から延在し、モーター174に電力を供給するように動作可能である。デバイス170が設置されているデバイス又は機械に設けられる1つ又は複数の機構又は部品に延びる第2ケーブル178が設けられる。
図30に示すように、収納部材172の上部及び下部の少なくとも1つは、ワイヤー又はケーブルを受け入れるための開口180を備える。
【0108】
モーター174は、収納部材172に対して回転可能である。モーター174が回転するとき、第1ケーブル176は、収納部材172から及び収納部材172へ延長及び格納することができる。第1ケーブル176は、圧縮力に抵抗して、ケーブル176を収納部材172内にコイル配置において巻き付けるあるいは収納することを可能にする、その構造(例えば、銅線及び関連するハウジング)によって、ある程度の剛性を備える。したがって、モーター174は、関連するデバイスの回転及び標準的な動作中に、必要に応じて自由に旋回でき、関連するワイヤーは、デバイスの様々な可動要素から格納され及び保護される。
【0109】
デバイス170は、ケーブルを固定し、ケーブルを保護し、そのような特徴を備えた実施形態において、緩んだケーブルがLidarセンサーの視野に入るのを防ぐように動作可能である。
図30-
図31は、電気ケーブルを受け入れるデバイスを示し説明しているが、デバイス170及びその特徴は、電気ケーブル又はワイヤーでの使用に限定されないことが明確に認識されるであろう。例えば、デバイス170は、流体ホース、真空ホース、排気ホース、及び他の様々な可撓性の細長い部材を受け入れ、収納するように動作可能であると考えられる。
【0110】
図32は、デバイス170の断面図である。示されるように、デバイス170は、収納部材172を備え、収納部材172は、上部プレート182及び下部プレート184を備える。内部容積は、プレート182、184内及びこれらプレート間に設けられる。内部容積は、ある長さのワイヤー又はケーブルを受け入れるように操作可能である。上部プレート182は、取り付け部材186に固定されている。上部プレート182及び取り付け部材186は、対応するデバイス(例えば、床洗浄機)のフレーム又は胴体に固定される。下部プレート184は、モーター174に固定され、軸189の周りでモーター174により回転可能である。
【0111】
前述のように、デバイス172を通って延びるワイヤーの遠位端は、固定されている。したがって、ワイヤーの長さは、モーター174が軸189の周りに回転するとき、プレート部材182、184内で巻き付けられ、巻き戻される。したがって、ワイヤーの長さの少なくとも一部は、ワイヤーが他の構成要素に巻き込まれたり、さまざまなセンサーに干渉したりせず、水及び洗浄液から少なくとも部分的に保護されるように、収納され及び固定される。
【0112】
好ましい実施形態では、ケーブル176、178のアンカーポイント又は入力及び出力は固定されている(例えば、1つ又は複数のコードグリップ又はクランプによって固定されている)。デバイス170の上部プレート182、下部プレート184は、ケーブルを収納するための内部容積を提供する。様々な実施形態において、この内部容積は、実質的に円筒形又はトロイダル容積を含む。この容積の寸法は、デバイスによって受け入れられることを意図されているケーブル又はホースのゲージに基づいて変化すると考えられるが、本開示の様々な実施形態は、プレート182、184とケーブルとの間に比較的厳しい許容差が設けられることを予期する。言い換えれば、プレート182、184間の距離は、容積内に保持されるケーブルの厚さよりもわずかに大きいだけである。いくつかの実施形態では、直径0.50インチである少なくとも1つのケーブル又はワイヤーを収納するために、約0.40インチと0.750インチとの間の、より好ましくは約0.562インチの隙間が設けられる。プレート182、184の間隔及びワイヤーの封じ込めは、ワイヤーを拘束することによってデバイス170の機能を助け、ワイヤーが移動する、折り畳まれる、転がる、及び他の方法で絡まるのを防ぐ。
【0113】
図33は、一実施形態によるケーブル管理デバイス172の上部プレート182の底面斜視図である。
図34は、
図33の実施形態によるデバイス172の上面斜視図である。示されるように、該デバイスは、(例えば)モーター及び関連する取り付けハードウェアを受け入れるための中央開口190を有する環状部材を備える。デバイス172は、その周囲の周りにリップ192を備え、デバイスが組み立てられるときに(例えば
図32を参照)、少なくとも部分的に囲まれた容積を形成する。デバイスの内部エリア197(少なくとも組み立てられたとき)は、コード、ケーブル、又は導管を収納及び保護するように動作可能である。中心軸は、中央開口190を通って延びる。上部プレート182は、円形の取り付け部材196及び円形のフランジ194を備える。円形の取り付け部材196は、
図35-
図36の下部プレートに接続するように動作可能である。複数のキー溝198又は切欠きは、下部プレート184の対応する部分を受け入れる。複数の停止部材200又はガイド部材もまた設けられ、上部プレート及び下部プレートの相対的な回転を制限し、それらの組み立てを支援する。上部プレート182は、コード、ケーブル又は同様の特徴を受け入れるための開口199をさらに備える。開口199は、ケーブル(
図33-
図34には示されていない)がデバイスの内部容積197から及び内部容積197へ出入りすることを可能にする。
【0114】
図35-
図36は、下部プレート184の上面及び下面のそれぞれの図である。
図35-
図36に示されるような下部プレート184は、
図33-
図34の上部プレート182と嵌合及び接続するようにサイズが決められ動作可能である。具体的には、下部プレートの外径は、上部プレートの外径よりも小さく、下部プレートのリップ207は、上部プレートのリップ192の円周内に入れ子になるあるいは設けられるように、動作可能である。組み立てられたとき、上部プレートと下部プレートとは、同心円状に配置され、組み立てられた構造の内部環状容積内にコード保管エリアが提供される(例えば、
図32を参照)。下部プレート184は、上部プレート182の対応構造に接続するように動作可能である取り付け構造を備える。
図35に示すように、下部プレート184の中央開口204は、複数の歯211又は突起を有する環状接続部材202を備える。歯211は、上部プレートのキー溝198に挿入されるように動作可能であり、プレートが組み立てられた状態において固定されるように回転される。停止部材213は、第2の環状リング203に設けられている。下部プレート184の停止部材213は、上部プレート182の停止部材200と連絡して回転を制限し、適切な位置合わせ及び接続が達成されたときを示すように動作可能である。下部プレート184は、コード、ケーブル、又は同様の部材を受け入れるための開口209をさらに備える。前に論じたように、上部プレート及び下部プレートの開口199、209は、異なるコードを受け入れるように動作可能である。好ましい実施形態では、第1のコードが第1の開口199を通して供給され、第2のコードが第2の開口209を通して供給される。第1及び第2のコードは、異なる構成要素(例えば、回転可能なモーター及び真空ユニット)に電力を供給するための電気コードを備えると考えられる。
【0115】
本開示のケーブル管理デバイスは、床洗浄デバイスと組み合わせて、及び/又は床洗浄デバイスとともに使用することを意図して説明してきたが、ここで提供されるケーブル管理システムは、特定のデバイス又は機械による使用に限定されないことが認識されるであろう。実際に、デバイスの意図した使用とは独立した、ケーブル管理システムの独創的な態様が存在する。そのようなデバイスは、床洗浄デバイス、芝刈りデバイス、様々な電気自動車、電動工具などを含むがこれらに限定されない様々なデバイスに役立ち、それらに設けられると考えられる。
【0116】
本発明の様々な実施形態が詳細に説明されてきたが、それらの実施形態の修正及び変更が当業者になされることは明らかである。しかしながら、そのような修正及び変更は、以下の特許請求の範囲に記載されるように、本発明の範囲及び精神の範囲内であることが明確に理解されるべきである。
【符号の説明】
【0117】
本発明の理解を助けるために、図面に見られる、以下の構成要素及び関連する番号付けのリストがここに提供されている。
2 床処理装置、 4 デッキ、 6 操作者、 8 胴体、
10 胴体の底面、 12 ブラシ、 13 回転ブラシ、
14 スクラバー、 16 スキージ、 18 車輪、
20 ステアリングハンドル、 22 ジョイスティック、
24 ハンドルグリップ、 26 駆動される車輪、 28 磨きパッド、
30 スイングブラシ、 32 ワンド、 34 ホース、
36 スイングアーム、 38 ベアリング、 40 トラック、
42 旋回点、 44 ハンドル、 46 カム、 48 濾過バスケット、
49 廃液タンクカバー、 50 廃液吸入口、 51 主貯蔵タンク、
52 洗浄流体吸入口、 54 フィッティング、 56 フランジ、
58 廃水バッグ、 60 マンドリル、 62 排水ホース、
64 バンドクランプ、 66 後部ハウジング、 68 バッテリー、
70 トレイ、 72 ドリンクホルダー、 74 ハウジングパッド、
76 制御パネル、 77 留め具、 80 操作者存在スイッチ、
82 スロットル、 84 シート、 85 調整機構、
86 ホック、 88 前部ハウジング、 89 ライト、
92 真空ファン、 94 真空排気チャネル、 96 廃水戻りホース、
98 ホース溝、 100 転倒止め、
104 一次ハウジング、 110 床処理装置、 112 洗浄デッキ、
114 従輪、 116 終端、 118 窓、 120 デッキ、
122 デッキの中心線、 124 ユーザーを受け入れるエリア、
125 駆動車輪、 126 リップ、 130 駆動車輪、
132 洗浄パッド、 134 トレーリングスキージ、
136 洗浄パッドの中心、 138 装置の中心線、 140 真空ブラシ、
142 剛毛、 143 ローラー、 144 雌型駆動部材、
145 開口、 146 固定ブラシ、 147 ベース部材、
149 剛毛、 150 洗浄デッキ、 151 ハウジング、
152 雄型駆動部材、 154 破片、 155 ガード、
157 留め具、 160 側壁、 162 雌型駆動部材、
164 開口、 166 第1受け入れエリア、 168 第2受け入れエリア、
170 ケーブル管理デバイス、 172 ケーブルハウジング、
174 モーター、 176 第1ケーブル、 178 第2ケーブル、
180 開口、 182 上部プレート、 184 下部プレート、
186 取り付け部材、 189 軸、 190 中央開口、
192 リップ、 194 環状リング、 196 取り付けリング、
197 内部エリア、 198 キー溝、 199 開口、
200 停止部材、 202 取り付けリング、 203 環状リング、
204 中央開口、 205 内部エリア、 207 リップ、
209 開口、 211 歯、 213 停止部材。
【国際調査報告】